JPWO2018173823A1 - オイルポンプ装置 - Google Patents

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孔二 樋口
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慈裕 片岡
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Abstract

オイルポンプ装置(10)は、モータ部(20)と、ポンプ部(30)と、ポンプカバー部(80)と、ソレノイド部(90)とを有する。ポンプカバー部(80)は、吐出ポート(83)と、オイルが吸入される吸入口(84)と、オイルが吐出される第1吐出口(85)及び第2吐出口(86)と、第1吐出口(85)と吐出ポート(83)の間の流路である第1油路(87)と、第2吐出口(86)と吐出ポート(83)の間の流路である第2油路(88)と、を有する。ソレノイド部(90)のソレノイドバルブは第2油路(88)に配置される。

Description

本発明は、オイルポンプ装置に関する。
自動車の変速機構である自動変速機(automatic transmission, AT)では、オイルを介してエンジンの動力が変速機に伝達される。変速機には、オイルポンプおよびソレノイドバルブが組み込まれている。オイルポンプは、自動変速機内のオイルを循環させ、油圧制御の作動圧を生み出す圧力源となる。ソレノイドバルブは、循環するオイル量を調整する役割を果たす。
特許文献1は、オイルの流路である油路が張り巡らされたコントロールバルブ内に、オイルポンプおよびソレノイドバルブがそれぞれ別個に配置されたシステムを開示する。
特開2015−148310号公報
しかしながら、特許文献1に開示のシステムでは、コントロールバルブ内でオイルポンプおよびソレノイドバルブがそれぞれ別個に配置されるため、システム全体として大型化してしまう。
また、従来、オイルポンプの圧力変動により生じる油振により、半クラッチ状態において動作が不安定になる不都合があった。この不都合を解消するには、ポンプロータの回転数を上げることが考えられる。しかしながら、単に回転数を上げたのでは、オイルの流量が増加してしまい、半クラッチ状態の圧力が維持できなくなってしまう。
本発明の目的は、半クラッチ状態での動作の不都合を解消でき、かつシステムの小型化が可能なオイルポンプ装置を提供することにある。
本願の例示的な第1発明のオイルポンプ装置は、中心軸に沿って配置されたシャフトと、前記シャフトの周囲において回転するロータと、前記ロータと対向して配置されたステータと、前記ロータ及び前記ステータを収容するハウジングと、を有するモータ部と、前記シャフトと共に回転してオイルを吸引して吐出するポンプロータと、前記ポンプロータを収容する収容部を有するポンプハウジングと、を有するポンプ部と、を有し、前記ポンプハウジングは、前記オイルが吸入される吸入口と、前記オイルが吐出される吐出口と、前記吐出口と前記収容部との間に配置されるソレノイドバルブと、を有する。
本願の例示的な第1発明によれば、半クラッチ状態での動作の不都合を解消でき、かつシステムの小型化が可能なオイルポンプ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るオイルポンプ装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係るオイルポンプ装置を示す部分断面図である。 第1実施形態に係るオイルポンプ装置の要部を示す部分断面図である。 ポンプカバー部の内部を示す斜視図である。 ポンプカバー部の内部を示す平面図である。 オイルポンプ内のオイルの流れを示す部分断面図である。 第2実施形態に係るオイルポンプ装置の要部を示す部分断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るオイルポンプ装置について説明する。また、以下の図面においては、各構成をわかり易くするために、実際の構造と各構造における縮尺及び数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図2に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。X軸方向は、図2に示すバスバー64の延びる方向と平行な方向、すなわち、図1の左右方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、以下の説明においては、Z軸方向の正の側(+Z側)を「フロント側」と記し、Z軸方向の負の側(−Z側)を「リア側」と記す。なお、リア側及びフロント側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と記し、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と記し、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周り(θ方向)を単に「周方向」と記す。
なお、本明細書において、「軸方向に延びる」とは、厳密に軸方向(Z軸方向)に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、本明細書において、「径方向に延びる」とは、厳密に径方向、すなわち、軸方向(Z軸方向)に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1は、本実施形態のオイルポンプ装置を示す斜視図である。
本実施形態のオイルポンプ装置10は、モータ部20と、ポンプ部30と、制御回路部60と、ポンプカバー部80と、ソレノイド部90と、を有する。モータ部20とポンプ部30とは、共にハウジング21内に設けられる。モータ部20とポンプ部30とポンプカバー部80とは、軸方向に沿って並べて設けられる。ポンプカバー部80は、オイルの出入口となる、吸入口84、第1吐出口85及び第2吐出口86を有する。
図2は、本実施形態に係るオイルポンプ装置の部分断面図である。
モータ部20は、軸方向に延びる中心軸Jを中心として回転可能に支持されたシャフト41を有し、シャフト41を回転させてポンプを駆動する。ポンプ部30は、モータ部20のフロント側(+Z側)に位置し、モータ部20によってシャフト41を介して駆動され、オイルを吐出する。制御回路部60は、モータ部20のリア側(−Z側)に位置し、モータ部20の駆動を制御する。ポンプカバー部80は、ポンプ部30のフロント側(+Z側)に位置し、モータ部20とポンプ部30とを収容したボディ本体及びソレノイド部90の各部品を装着する。ソレノイド部90は、ポンプ部30内を循環するオイル圧力を検出してオイルの量を調整する。
以下、構成部材毎に詳細に説明する。
<モータ部20>
モータ部20は、図2に示すように、ハウジング21と、ロータ40と、シャフト41と、ステータ50と、ベアリング部55と、バスバーアッシー56と、を有する。
モータ部20は、例えば、インナーロータ型のモータであり、ロータ40がシャフト41の外周面に固定され、ステータ50がロータ40の径方向外側に位置する。また、ベアリング部55は、ロータ40のリア側(−Z側)でシャフト41の径方向外側に配置され、シャフト41を回転可能に支持する。バスバーアッシー56は、ベアリング部55の径方向外側に配置され、ベアリング部55を径方向から固定する。また、バスバーアッシー56は、ステータ50と電気的に接続される。
(ハウジング21)
ハウジング21は、図2に示すように、有底の薄肉円筒状であり、モータ部20とポンプ部30と制御回路部60とを収容する。ハウジング21の材質としては、例えば、亜鉛−アルミニウム−マグネシウム系合金等を用いることができ、具体的には、溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板及び鋼帯を用いることができる。ハウジング21は、底面部21aと、制御回路保持部21bと、ステータ保持部21cと、ポンプボディ保持部21dと、フランジ部21e、21fと、を有する。底面部21aは有底部分をなす。制御回路保持部21b、ステータ保持部21c及びポンプボディ保持部21dは、中心軸Jを中心とする円筒形状の側壁面をなす。本実施形態においては、制御回路保持部21bの内径は、ステータ保持部21cの内径よりも大きく、ステータ保持部21cの内径は、ポンプボディ保持部21dの内径よりも大きい。
底面部21aのフロント側(+Z側)及び制御回路保持部21bの内側には、後述する制御回路用ケース61が収容される。ステータ保持部21cの内側面には、ステータ50の外側面、すなわち、後述するコアバック部51の外側面が嵌め合わされる。これにより、ハウジング21にステータ50が収容される。ポンプボディ保持部21dの内側面には、後述するポンプボディ31の外側面が嵌め合わされる。これにより、ハウジング21にポンプボディ31が収容される。
フランジ部21eは、制御回路保持部21bのフロント側(+Z側)の端部から径方向外側に拡がる。一方、フランジ部21fは、ステータ保持部21cのリア側(−Z側)の端部から径方向外側に拡がる。
フランジ部21e及びフランジ部21fは、互いに対向され、図示しない締結手段によって締結される。これにより、ハウジング21内にモータ部20とポンプ部30と制御回路部60とがシールして固定される。
(ロータ40)
ロータ40は、ロータコア43と、ロータマグネット44と、を有する。ロータコア43は、シャフト41を軸周り(θ方向)に囲んで、シャフト41に固定される。ロータマグネット44は、ロータコア43の軸周り(θ方向)に沿った外側面に固定される。ロータコア43及びロータマグネット44は、シャフト41と共に回転する。
(ステータ50)
ステータ50は、ロータ40を軸周り(θ方向)に囲み、ロータ40を中心軸J周りに回転させる。ステータ50は、コアバック部51と、ティース部52と、コイル53と、インシュレータ(ボビン)54と、を有する。
コアバック部51の形状は、シャフト41と同心の円筒状である。ティース部52は、コアバック部51の内側面からシャフト41に向かって延びる。ティース部52は、複数設けられ、コアバック部51の内側面の周方向に均等な間隔で配置される。コイル53は、インシュレータ(ボビン)54の周囲に設けられ、導電線53aが巻回されてなる。インシュレータ(ボビン)54は、各ティース部52に装着される。
(ベアリング部55)
ベアリング部55は、ロータ40及びステータ50のリア側(−Z側)に配置され、シャフト41を支持する。ベアリング部55は、バスバーアッシー56によって周方向外方から保持される。ベアリング部55の形状、構造等は、特に限定されず、いかなる公知のベアリングも用いることができる。
バスバーアッシー56は、外部電源およびステータ50と電気的に接続され、ステータ50に電流を供給する。
<制御回路部60>
制御回路部60は、モータ部20のリア側(−Z側)に配置され、モータ部20の駆動を制御する。
制御回路部60は、制御回路用ケース61と、制御回路62と、電源用開口部63と、バスバー64と、配線部材65と、を有する。モータ部20は、制御回路部60を介して、外部電源と接続される。
制御回路用ケース61は、制御回路62を収容する。
バスバー64及び配線部材65は、制御回路用ケース61内で径方向+X側(図中右側)に延び、それぞれの先端部が電源用開口部63内で突出する。外部電源は、バスバー64及び配線部材65と電気的に接続される。これにより、バスバー64及び配線部材65を介して、ステータ50のコイル53及び回転センサ(不図示)に駆動電流が供給される。コイル53に供給される駆動電流は、例えば、回転センサによって計測されるロータ40の回転位置に応じて制御される。コイル53に駆動電流が供給されると、磁場が発生し、この磁場によってロータ40が回転する。このようにして、モータ部20は、回転駆動力を得る。
<ポンプ部30>
ポンプ部30は、モータ部20の軸方向一方側、詳細にはフロント側(+Z側)に設けられる。ポンプ部30は、モータ部20と同一の回転軸を有し、モータ部20によってシャフト41を介して駆動される。ポンプ部30は、密閉された空間(油室)の容積が拡大および縮小されることでオイルを圧送する容積型ポンプを有する。容積型ポンプとしては、例えば、トロコイドポンプが用いられる。ポンプ部30は、ポンプボディ31と、ポンプロータ35とを有する。
(ポンプボディ31)
ポンプボディ31は、モータ部20のフロント側(+Z側)に位置する。ポンプボディ31は、ポンプボディ本体31bと、ポンプボディ本体31bの内部を中心軸Jの軸方向に沿って貫通する貫通孔31aと、ポンプボディ本体31bからフロント側(+Z側)に円筒状に突出する突出部31cと、を有する。突出部31cの内径は、貫通孔31aの内径よりも大きい。突出部31cとポンプボディ本体31bとによって、ポンプカバー部80側に開口する凹部33をなす。貫通孔31aは、リア側(−Z側)では、モータ部20側に開口し、フロント側(+Z側)では凹部33に開口する。貫通孔31aは、シャフト41が挿入され、シャフト41を回転可能に支持する軸受部材として機能する。凹部33は、ポンプロータ35が収容され、ポンプ室として機能する(以下、ポンプ室33とも記載する)。
ポンプボディ31は、モータ部20のフロント側(+Z側)において、ポンプボディ保持部21d内に固定される。ポンプボディ本体31bの外周面とポンプボディ保持部21dの内周面との径方向の間にはOリング71が設けられる。これにより、ポンプボディ31の外周面とハウジング21の内周面との径方向の間がシールされる。
ポンプボディ31の材質としては、例えば、鋳鉄等を用いることができる。
(ポンプロータ35)
ポンプロータ35は、シャフト41のフロント側(+Z側)の端部に取り付けられ、ポンプ室33に収容される。ポンプロータ35は、シャフト41に取り付けられるインナーロータ37と、インナーロータ37の径方向外側を囲むアウターロータ38と、を有する。
インナーロータ37は、径方向外側面に歯を有する円環状の歯車である。インナーロータ37は、その内側にシャフト41のフロント側(+Z側)の端部が圧入されることによって、シャフト41に固定される。インナーロータ37は、シャフト41と共に軸周り(θ方向)に回転する。
アウターロータ38は、インナーロータ37の径方向外側を囲み、径方向内側面に歯を有する円環状の歯車である。アウターロータ38は、ポンプ室33に回転自在に収容される。アウターロータ38には、インナーロータ37を収容するインナー収容室(不図示)が、例えば、星形状に形成される。アウターロータ38の内歯数は、インナーロータ37の外歯数より多い。
インナーロータ37とアウターロータ38とは互いに噛み合い、シャフト41によりインナーロータ37が回転すると、インナーロータ37の回転に伴いアウターロータ38が回転する。インナーロータ37とアウターロータ38とが回転することで、インナーロータ37とアウターロータ38との間に形成された空間の容積が、その回転位置に応じて変化する。ポンプロータ35は、容積変化を利用することで、後述する吸入ポート82からオイルを吸入し、吸入したオイルを加圧して吐出ポート83から吐出する。本実施形態では、インナーロータ37とアウターロータ38との間に形成された空間において、容積が増加する(即ち、オイルが吸入される)領域を負圧領域とする。
<ポンプカバー部80>
ポンプカバー部80は、ポンプボディ31のフロント側(+Z側)に位置する。ポンプカバー部80は、ポンプカバー本体81と、吸入ポート82と、吐出ポート83と、吸入口84と、第1吐出口85と、第2吐出口86と、第1油路87と、第2油路88と、封止部材89と、を有する。
(ポンプカバー本体81)
図3は、本実施形態に係るオイルポンプ装置の要部を示す部分断面図である。
ポンプカバー本体81は、ポンプボディ31のフロント側(+Z側)に取り付けられる。ポンプカバー本体81は、通常、アルミニウム合金などの金属が用いられ、熱容量が大きく、表面積が大きいため、放熱効果が高い。また、ポンプカバー本体81の内部を一定温度(例えば、120℃)以下の油が流れるため、ポンプカバー本体81の温度上昇が抑えられる。ポンプカバー本体81は、第1基部81aと、側面部81bと、第2基部81cと、第3基部81dと、延出部81eと、凹部81fと、貫通孔81gと、穴部81hと、を有する。
第1基部81aは、径方向に延びる円板型の形状を有し、ポンプ室となる凹部33のフロント側(+Z側)の開口を閉塞する。また、第1基部81aには、軸方向に沿ってシャフト41が挿入される貫通孔81gが設けられる。貫通孔81gは、ポンプボディ31に設けられた貫通孔31aと同心かつ同径である。即ち、ポンプカバー本体81がポンプボディ31のフロント側(+Z側)に取り付けられると、貫通孔81gは、貫通孔31aから軸方向に連続する貫通孔となる。
側面部81bは、第1基部81aの−X側(図中左側)の端部からリア側(−Z側)に延び、突出部31cの−X側(図中左側)の端部の側面と接する。側面部81bは、ポンプボディ31のフロント側(+Z側)の一部を側面から被覆する。
第2基部81cは、第1基部81aの外径よりも小さい外径を有し、第1基部81aのフロント側(+Z側)に設けられる。第3基部81dは、第2基部81cの外径よりも小さい外径を有し、第2基部81cのフロント側(+Z側)に設けられる。
第2基部81c及び第3基部81dは、貫通孔81gよりも大きな径の吐出口用の穴部81hを有する。
延出部81eは、第1基部81aから径方向+X側(図中右側)に延びる。延出部81eの径方向+X側(図中右側)には、凹部81fが設けられる。凹部81fは、リア側(−Z側)に開口しており、この部分には、後述するソレノイドバルブ91が装着される。また、凹部81fのフロント側には第2吐出口86が設けられる。
(吸入ポート82、吐出ポート83)
図4は、図3のポンプカバー本体81をA−A線に沿って取り外した場合のポンプカバー部80の内部を示す斜視図である。また、図5は、図3のポンプカバー本体81をB−B線に沿って取り外した場合のポンプカバー部80の内部を示す平面図である。
吸入ポート82は、図4または図5に示すように、三日月形状の溝である。吸入ポート82は、インナーロータ37とアウターロータ38との間に形成された空間の容積が増大するに従い、容積の増大に連動した程度でポンプロータ35と連通する。同様に、吐出ポート83も、図4または図5に示すように、三日月形状の溝である。吐出ポート83は、インナーロータ37とアウターロータ38との間に形成された空間の容積が減少するに従い、容積の減少に連動した程度でポンプロータ35と連通する。
(吸入口84、第1吐出口85、第2吐出口86)
吸入口84は、図3に示すように、吸入ポート82から第1基部81a及び第2基部81cを貫通して軸方向と平行な方向に延び、第2基部81cの表面に達する。吸入口84は、図1に示すように、フロント側(+Z側)から見て、三日月型の形状を有する。吸入口84は、図示しない流通管を通してオイルパン(不図示)と繋がっており、オイルパンに貯留されたオイルが吸入口84に吸入される。
第1吐出口85は、中空円筒状であり、穴部81hに嵌め合わせて設けられる。第1吐出口85の底部では、シャフト41の先端部が底部を突き抜けて、フロント側(+Z側)に一部突出する。第1吐出口85は、コントロールバルブのメイン流路(不図示)と接続され、メイン流路は例えばクラッチ側と接続される。すなわち、第1吐出口85から吐出したオイルはクラッチ側へと供給される。
第2吐出口86は、延出部81eに設けられた凹部81f内から軸方向フロント側(+Z側)に延び、延出部81eのフロント側(+Z側)表面に達する。第2吐出口86は、図1に示すように、フロント側(+Z側)から見て、円形状である。第2吐出口86は、オイルパン(不図示)と接続される。即ち、第2吐出口86から排出されたオイルはオイルパンへと送出される。
(第1油路87、第2油路88)
第1油路87は、図3に示すように、リア側(−Z側)端部が吐出ポート83と繋がり、フロント側(+Z側)端部が第1吐出口85と繋がる。第2油路88は、延出部81e内を径方向に延びる。第2油路88の−X側端部は第1油路87と繋がり、+X側端部が延出部81eの外周部まで繋がる。すなわち、本実施形態の第2油路88は、第1油路87から分岐して設けられる。第2油路88の+X側端部は、ネジ等の封止部材89によって、封止される。
吸入口84及び第1吐出口85は、それぞれ吸入ポート82、吐出ポート83を経由してポンプ室33と繋がる。これにより、ポンプ室33へのオイルの吸入およびポンプ室33からのオイルの吐出が可能になる。
<ソレノイド部90>
ソレノイド部90は、ハウジング21の径方向の+X側に配置され、ポンプカバー本体81の延出部81eによって支持される。ソレノイド部90は、ソレノイドバルブ91と、圧力センサ92と、を有する。ソレノイドバルブ91は、ポンプカバー本体81内を循環するオイルの量を調整する。圧力センサ92は、ポンプカバー本体81内を循環するオイルの圧力を検出する。
(ソレノイドバルブ91)
ソレノイドバルブ91は、オイルを吸入する吸入口、オイルを吐出する吐出口及びオイルの量を調整する電磁弁を有する。ソレノイドバルブ91は、円筒形状を有し、長手方向が中心軸Jと平行に配置される。ソレノイドバルブ91のフロント側(+Z側)の端部は、延出部81eに設けられた凹部81fに嵌め合わされ、ソレノイドバルブ91の吐出口が第2吐出口86と連結される。一方、ソレノイドバルブ91の吸入口は、図4及び図5に示すように、第2油路88から分岐する分岐油路88aと接続される。これにより、第1油路87を流れるオイルの一部又は多くが第2油路88からソレノイドバルブ91側へと流れ、第2吐出口86から外部へと吐出される。ソレノイドバルブ91側へと流れるオイルの量は、ソレノイドバルブ91内の電磁弁によって調節される。
(圧力センサ92)
圧力センサ92もソレノイドバルブ91と同様に、ハウジング21の径方向の+X側(図中右側)に配置され、ポンプカバー本体81の延出部81eによって支持される。ただし、圧力センサ92は、図4に示すように、ソレノイドバルブ91よりも+Y側(図中手前側)に配置される。圧力センサ92は、棒状の形状を有し、長手方向が中心軸Jと平行に配置される。圧力センサ92のフロント側(+Z側)の端部92aは、図5に示すように、延出部81eに固定される。端部92aは、第2油路88から分岐する分岐油路88bと接続される。これにより、第2油路88を流れるオイルの圧力が圧力センサ92によって測定される。
<本実施形態の作用>
(オイルの流れ)
次に、図6を参照して、オイルの流れについて説明する。
図6は、オイルポンプ内のオイルの流れを示す部分断面図である。
まず、オイルポンプ装置10のポンプ室33内のインナーロータ37が回転することで発生する負圧により、オイルパン(不図示)に貯留されたオイルが図示しない流通管を通って吸入口84からオイルポンプ装置10の内部に入り、吸入ポート82に到達する(流路I)。オイルは吸入ポート82からポンプ室33内に吸入され(流路II)、ポンプ室33から吐出ポート83に圧送された後(流路III)、吐出ポート83から第1油路87へと流れる。第1油路87へと流入したオイルの一部又は多くは第1油路87内をフロント側(+Z側)に流れ(流路IV)、第1吐出口85から吐出される(流路V)。第1吐出口85から吐出されたオイルは、コントロールバルブのメイン流路を流れ、例えばクラッチ側へと供給される。供給されたオイルで油圧を発生させ、その後、還流されて再びオイルパンに貯留される。
ここまでは従来のオイルポンプにおけるオイルの流れと同様であるが、このようなオイルの流れでは、ポンプ室33内でのオイルの圧力変動により生じる油振により、半クラッチ状態において動作が不安定になる場合がある。この不都合を解消するためには、ポンプ室33内でのポンプの回転数を、例えば、400回転から1200回転に上げることが考えられる。しかしながら、単に回転数を上げたのでは、吐出口から吐出されるオイルの流量が増加してしまい、半クラッチ状態の圧力が維持できなくなってしまう。
このため、本実施形態では、吐出ポート83からオイルポンプ装置外へと圧送されるオイルの経路において、第1吐出口85だけでなくさらに第2吐出口86が設けられ、吐出ポート83と第2吐出口86との間にソレノイドバルブ91が配置される。具体的には、第1油路87から分岐する第2油路88が設けられ、ソレノイドバルブ91の吸入口が第2油路88側と接続され、ソレノイドバルブ91の吐出口が第2吐出口86と連結される。これにより、第1吐出口85からオイルの供給先(例えば、クラッチ)へと供給されるオイルの流量の一部又は多くをソレノイドバルブ91側へ流すことができる。具体的には、第1油路87へと流入したオイルの一部又は多くは第2油路88内を+X側(図中右側)に流れ(流路VI)、ソレノイドバルブ91を経由して、第2吐出口86から吐出される(流路VII)。第2吐出口86から吐出されたオイルは、オイルパンへと供給され、再びオイルパンに貯留される。
第1油路87から第2油路88へと分流するオイルの量は、ソレノイドバルブ91内の電磁弁の開閉状態によって調整することができる。
従って、例えば、加圧オイル供給先をクラッチ先とした場合において、オイルポンプ装置の回転数を、例えば、400回転から1200回転に上げても、クラッチへ供給されるオイルの流量の増加を抑制することができ、油振の周波数を増加させることで、半クラッチ状態でのジャダーを防止しつつ、半クラッチ状態の圧力を維持することができる。
(オイルポンプ装置の動作)
次に、図2を参照して、オイルポンプ装置10を作動させたときの動作について説明する。
本実施形態のオイルポンプ装置10においては、まず、電源用開口部63を介して接続される外部電源から制御回路部60に電源が供給される。これにより、制御回路部60からバスバー64、図示しないターミナル及びバスバーアッシー56を介してステータ50のコイル53に駆動電流が供給される。コイル53に駆動電流が供給されると、磁場が発生し、この磁場によってロータ40のうち、ロータコア43及びロータマグネット44がシャフト41と共に回転する。このようにして、オイルポンプ装置10は、回転駆動力を得る。
ステータ50のコイル53に供給される駆動電流は、制御回路部60における制御回路62等によって制御される。具体的には、制御回路部60は、図示しない回転センサによってセンサマグネット(不図示)の磁束の変化を検出することで、ロータ40の回転位置を検出する。制御回路部60の制御回路62は、ロータ40の回転位置に応じたモータ駆動信号を出力し、ステータ50のコイル53に供給される駆動電流を制御する。このようにして、本実施形態のオイルポンプ装置10の駆動が制御される。
制御回路部60からコイル53に電力が供給されると、コイル53に印加されて回転磁界が生じることによりロータコア43及びロータマグネット44が回転する。ロータ40の回転はシャフト41を介してポンプロータ35のインナーロータ37に伝達され、インナーロータ37が回転する。これにより、吸入ポート82に対向するポンプ室33においては負圧が発生する。
<本実施形態の効果>
(1)オイルポンプの圧力変動により生じる油振により、半クラッチ状態において動作が不安定になる不都合を解消するためには、ポンプロータの回転数を、例えば、400回転から1200回転に上げることが考えられる。しかしながら、単に回転数を上げたのでは、オイルの流量が増加してしまい、半クラッチ状態の圧力が維持できなくなってしまう。
このため、本実施形態では、吐出ポート83から吐出口へと圧送されるオイルの経路において、ソレノイドバルブを配置することにより、上記課題を解決する。具体的には、吐出口として第1吐出口85だけでなくさらに第2吐出口86が設けられ、吐出ポート83と第2吐出口86との間にソレノイドバルブ91が配置される。さらに具体的には、第1油路87から分岐する第2油路88が設けられ、ソレノイドバルブ91の吸入口が第2油路88側と接続され、ソレノイドバルブ91の吐出口が第2吐出口86と連結される。
これにより、第1吐出口85からオイルの供給先(例えば、クラッチ)へと供給されるオイルの流量の一部又は多くをソレノイドバルブ91側へ流すことができる。ソレノイドバルブ91では、流路を流れるオイルの量を調整することができ、その結果、第1吐出口85から例えばクラッチ先へと供給されるオイルの量を調整できる。従って、オイルポンプ装置の回転数を、例えば、400回転から1200回転に上げても、クラッチへ供給されるオイルの流量の増加を抑制することができ、油振の周波数を増加させることで、半クラッチ状態でのジャダーを防止しつつ、半クラッチ状態の圧力を維持することができる。
(2)本実施形態では、ソレノイドバルブ91がポンプカバー本体81を介してポンプ本体の近くに配置される。このため、コントロールバルブ側の加圧オイル供給先であるクラッチの近くにソレノイドバルブを配置した場合と比較して、システム全体を小型化し、構造を単純化することができる。より具体的には、コントロールバルブ側にソレノイドバルブ用の油通路を設ける必要が無く、コントロールバルブ側へソレノイドバルブを組み込む作業が不要である。また、ソレノイドバルブへの給電用のコネクタ及びハーネスを別に設ける必要が無く、ソレノイドバルブへのコネクタ接続作業が不要となる。
(3)本実施形態では、モータ部20、ポンプ部30及び制御回路部60を軸方向に沿って並べて設けており、円筒状のコンパクトな形状を有するため、様々なトランスミッションにおいても汎用的に使用することができる。
(4)本実施形態では、ポンプボディ31と別体であるポンプカバー本体81に吸入口84、第1吐出口85及び第2吐出口86を設けることにより、有る程度の剛性を必要とするポンプボディ31に、複雑な加工を加えて吐出口及び吸入口を製造する必要がなくなる。
(5)本実施形態では、ポンプカバー本体81を介してオイルポンプとソレノイドバルブ91とを一体化したことにより、例えば、ポンプカバー本体81の外側で別部品を介してソレノイドバルブ91を取り付けた場合と比較して、部品点数および取付工数を削減することができる。
(6)本実施形態では、ポンプカバー本体81に、第1油路87と、第2油路88を設けることにより、例えば、ポンプカバー本体81の外側で別部品を介してソレノイドバルブ91取り付けた場合と比較して、オイルポンプとソレノイドバルブ91とを繋ぐ油路を短くすることができる。これにより、オイルポンプ装置10の小型化を促進できる。
(7)本実施形態では、ポンプカバー本体81の延出部81eに第2油路88及び第2吐出口86を設けることにより、延出部81eを介してソレノイドバルブ91をオイルポンプと一体化して接続できる。このため、例えば、ポンプカバーの外側で別部品を介してソレノイドバルブ取り付けた場合と比較して、部品点数および取付工数を削減することができる。
(8)本実施形態では、ソレノイドバルブの長手方向を軸方向と平行に配置することにより、ポンプ装置の小型化を促進できる。
(9)本実施形態では、加圧オイルの供給先をクラッチとすることで、半クラッチ状態において動作が不安定になる不都合を解消することができる。
(10)本実施形態では、ポンプカバー本体81において第2油路88を貫通孔として加工することができるため、第2油路88が貫通孔でない場合に比べて、加工位置を容易に確認することができる。このことから、ポンプカバー本体81の加工工数を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るオイルポンプ装置について説明する。第1実施形態では、第1油路87から第2油路88を分岐した例を示した。他方、本実施形態におけるオイルポンプ装置では、第2油路は第1油路から分岐していない。以下、第1実施形態との差異を中心に説明する。本実施形態に係るオイルポンプ装置では、第1実施形態に係るオイルポンプ装置と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、第2実施形態に係るオイルポンプ装置の要部を示す部分断面図である。
本実施形態に係るオイルポンプ装置では、吐出ポート83と第1吐出口85とが第1油路97で接続される一方、吐出ポート83から+X側(図中右側)に延びる第2油路98が設けられる。ソレノイドバルブ91の吸入口は第2油路98と接続され、ソレノイドバルブ91の吐出口が第2吐出口86と連結される。すなわち、第2油路98は、第1油路97の途中から分岐するのではなく、吐出ポート83と直接接続される。
これにより、吐出ポート83から加圧オイル供給先(例えば、クラッチ)へと供給されるオイルの流量の一部又は多くを第2油路98を介してソレノイドバルブ91側へ逃がすことができる。
従って、例えば、加圧オイル供給先をクラッチ先とした場合において、オイルポンプ装置の回転数を、例えば、400回転から1200回転に上げても、クラッチへ供給されるオイルの流量の増加を抑制することができ、油振の周波数を増加させることで、半クラッチ状態でのジャダーを防止しつつ、半クラッチ状態の圧力を維持することができる。
<本実施形態の効果>
(1)本実施形態では、吐出ポート83と第1吐出口85とが第1油路97で接続される一方、吐出ポート83から+X側(図中右側)に延びる第2油路98が設けられる。ソレノイドバルブ91の吸入口は第2油路98と接続され、ソレノイドバルブ91の吐出口が第2吐出口86と連結される。
これにより、第1吐出口85から加圧オイル供給先(例えば、クラッチ)へと供給されるオイルの流量の一部又は多くをソレノイドバルブ91側へ流すことができる。ソレノイドバルブ91では、流路を流れるオイルの量を調整することができ、その結果、第1吐出口85から例えばクラッチ先へと供給されるオイルの量を調整できる。従って、オイルポンプ装置の回転数を、例えば、400回転から1200回転に上げても、クラッチへ供給されるオイルの流量の増加を抑制することができ、油振の周波数を増加させることで、半クラッチ状態でのジャダーを防止しつつ、半クラッチ状態の圧力を維持することができる。
また、本実施形態においても、第1実施形態で記載した(2)〜(10)の効果を奏することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では吐出ポート83と第2吐出口86との間にソレノイドバルブ91を配置したが、吐出ポート83と第1吐出口85との間にソレノイドバルブ91を配置しても良い。
また、第1実施形態及び第2実施形態における吸入口84、第1吐出口85及び第2吐出口86の長さ、形状等、吸入ポート82及び吐出ポート83の形状、幅及び高さ寸法等、第1油路87,97及び第2油路88,98の長さ、形状等は必要に応じて適宜変更可能である。
本出願は、2017年3月23日に出願された日本出願特願2017−057161号に基づく優先権を主張し、当該日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
10 オイルポンプ装置
20 モータ部
21 ハウジング
30 ポンプ部
31 ポンプボディ
33 ポンプ室
35 ポンプロータ
37 インナーロータ
38 アウターロータ
40 ロータ
41 シャフト
50 ステータ
55 ベアリング部
56 バスバーアッシー
60 制御回路部
61 制御回路用ケース
62 制御回路
63 電源用開口部
64 バスバー
65 配線部材
80 ポンプカバー部
81 ポンプカバー本体
82 吸入ポート
83 吐出ポート
84 吸入口
85 第1吐出口
86 第2吐出口
87 第1油路
88 第2油路
90 ソレノイド部
91 ソレノイドバルブ
92 圧力センサ
97 第1油路
98 第2油路

Claims (13)

  1. 中心軸に沿って配置されたシャフトと、
    前記シャフトの周囲において回転するロータと、
    前記ロータと対向して配置されたステータと、
    前記ロータ及び前記ステータを収容するハウジングと、
    を有するモータ部と、
    前記シャフトと共に回転してオイルを吸引して吐出するポンプロータと、
    前記ポンプロータを収容する収容部を有するポンプハウジングと、
    を有するポンプ部と、
    を有し、
    前記ポンプハウジングは、
    前記オイルが吸入される吸入口と、
    前記オイルが吐出される吐出口と、
    前記吐出口と前記収容部との間に配置されるソレノイドバルブと、
    を有するオイルポンプ装置。
  2. 前記ソレノイドバルブは、前記吐出口と前記収容部との間の流路を開閉可能に配置される請求項1に記載のオイルポンプ装置。
  3. 前記吐出口は、第1吐出口及び第2吐出口を有し、
    前記ソレノイドバルブは、前記第1吐出口及び前記第2吐出口のいずれか一方と前記収容部との間に配置される請求項1または2に記載のオイルポンプ装置。
  4. 前記ソレノイドバルブは、前記収容部と前記第2吐出口との間に配置される請求項3に記載のオイルポンプ装置。
  5. 前記ポンプハウジングは、前記ポンプロータを収容し、側壁面及び前記モータ部の軸方向他方側に位置する底面を含む凹部及び前記モータ部の軸方向一方側に開口部を有するポンプボディと、
    前記開口部を閉塞し、前記吐出口および前記吸入口を有するポンプカバーと、
    を有する請求項1から4のいずれかに記載のオイルポンプ装置。
  6. 前記ポンプカバーは、前記ポンプ部の前記軸方向一方側に配置され、
    オイルポンプ本体及び前記ソレノイドバルブが前記ポンプカバーに固定される請求項5に記載のオイルポンプ装置。
  7. 前記ソレノイドバルブは、前記オイルが吸入される第2吸入口と、前記オイルがオイル溜め側に吐出される第3吐出口とを有し、
    前記ポンプカバーは、
    前記第1吐出口と前記収容部の間の前記流路である第1油路と、
    前記第2吐出口と前記収容部の間の前記流路である第2油路と、
    を有し
    前記第2油路の一部が前記ソレノイドバルブの前記第2吸入口と接続され、前記第2吐出口が前記ソレノイドバルブの前記第3吐出口と接続される請求項5または6に記載のオイルポンプ装置。
  8. 前記ソレノイドバルブは、前記オイルが吸入される第2吸入口と、前記オイルが前記オイル溜め側に吐出される第3吐出口とを有し、
    前記ポンプカバーは、
    前記第1吐出口と前記収容部の間の前記流路である第1油路と、
    前記第1油路から分岐し、前記第2吐出口と繋がる前記流路である第2油路と、
    を有し
    前記第2油路の一部が前記ソレノイドバルブの前記第2吸入口と接続され、前記ポンプカバーの前記第2吐出口が前記ソレノイドバルブの前記第3吐出口と接続される請求項5または6に記載のオイルポンプ装置。
  9. 前記ポンプカバーは、前記モータ部の外周よりも径方向外方に延出する延出部を有し、前記延出部に前記第2油路及び前記第2吐出口を有する請求項7又は8に記載のオイルポンプ装置。
  10. 前記ポンプカバーは、前記ポンプボディの外周よりも径方向外方に延出する延出部を有し、前記延出部に前記第2油路及び前記第2吐出口を有する請求項7又は8に記載のオイルポンプ装置。
  11. 前記ソレノイドバルブは、その長手方向が軸方向と平行に配置される請求項1から10のいずれかに記載のオイルポンプ装置。
  12. 前記第1吐出口からの前記オイルの供給先は、クラッチである
    請求項3から11のいずれかに記載のオイルポンプ装置。
  13. 前記第2油路は、前記軸方向に対して垂直な方向に延び、前記ポンプカバーの外周部まで貫通し、前記第2油路における前記ポンプカバーの前記外周部につながる端部には、封止部材が配置される請求項7から12のいずれかに記載のオイルポンプ装置。
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