JPWO2018143449A1 - motor - Google Patents
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Abstract
本発明のモータの一つの態様において、ステータは、複数のコイルのうちの第1コイルから引き出される第1コイル引出線と、複数のコイルのうちの第2コイルから引き出される第2コイル引出線と、を有する。インシュレータは、コアバック部の少なくとも一部を覆うコアバックカバー部と、コアバックカバー部に接続され、上側に突出する突出部と、を有する。第1コイル引出線は、突出部の周方向一方側の縁に引っ掛けられる。第2コイル引出線は、突出部の周方向他方側の縁に引っ掛けられる。第1コイル引出線における突出部に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分と、第2コイル引出線における突出部に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分とは、互いに捩り合わされて捩り部を構成する。In one aspect of the motor of the present invention, the stator includes a first coil lead wire drawn from the first coil of the plurality of coils, and a second coil lead wire drawn from the second coil of the plurality of coils. Have. The insulator includes a core back cover portion that covers at least a part of the core back portion, and a protruding portion that is connected to the core back cover portion and protrudes upward. The first coil lead wire is hooked to an edge on one side in the circumferential direction of the protrusion. The second coil lead wire is hooked to the edge on the other circumferential side of the protrusion. The portion of the first coil lead wire that is on the tip side of the portion hooked by the protruding portion and the portion of the second coil lead wire that is hooked by the protrusion portion are twisted together to form a twisted portion. .
Description
本発明は、モータに関する。 The present invention relates to a motor.
コイルの巻線端部が絡げられたピンを回路基板等と電気的に接続することで、ピンと回路基板等とを接続する構成を有するモータが知られている。例えば、特許文献1には、コイルの巻線端部が絡げられる絡げピンと、絡げピンと電気的に接続され回路基板に接合される基板接合ピンと、を有するモータが記載されている。 2. Description of the Related Art A motor having a configuration for connecting a pin and a circuit board or the like by electrically connecting a pin with a coil winding end portion entangled with the circuit board or the like is known. For example, Patent Document 1 describes a motor having a binding pin with which a winding end portion of a coil is entangled and a substrate joining pin that is electrically connected to the linking pin and joined to a circuit board.
しかし、コイルの線径が比較的太い場合には、コイルの巻線端部をピンに絡げにくい。また、コイルの巻線端部をピンに絡げられても、絡げる際にコイルの巻線端部から受ける力によってピンが折れ曲がりやすい。そのため、折れ曲がったピンを元に戻す必要が生じる等、コイルと回路基板等との接続に手間が掛かる場合があった。 However, when the wire diameter of the coil is relatively large, it is difficult to bind the winding end of the coil to the pin. Moreover, even if the winding end of the coil is entangled with the pin, the pin is easily bent by the force received from the winding end of the coil when it is entangled. For this reason, it may be time-consuming to connect the coil and the circuit board, such as the need to return the bent pin.
本発明は、上記問題点に鑑みて、他の部材に対するコイルの接続を容易にできる構造を有するモータを提供することを目的の一つとする。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a motor having a structure that can easily connect a coil to another member.
本発明のモータの一つの態様は、上下方向に延びる中心軸に沿って配置されるシャフトを有するロータと、前記ロータと径方向に隙間を介して対向するステータと、を備え、前記ステータは、環状のコアバック部および前記コアバック部から径方向に延びる複数のティース部を有するステータコアと、前記ステータコアに装着されるインシュレータと、複数の前記ティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ装着される複数のコイルと、複数の前記コイルのうちの第1コイルから引き出される第1コイル引出線と、複数の前記コイルのうちの第2コイルから引き出される第2コイル引出線と、を有し、前記インシュレータは、前記コアバック部の少なくとも一部を覆うコアバックカバー部と、前記コアバックカバー部に接続され、上側に突出する突出部と、を有し、前記第1コイル引出線は、前記突出部の周方向一方側の縁に引っ掛けられ、前記第2コイル引出線は、前記突出部の周方向他方側の縁に引っ掛けられ、前記第1コイル引出線における前記突出部に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分と、前記第2コイル引出線における前記突出部に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分とは、互いに捩り合わされて捩り部を構成する。 One aspect of the motor of the present invention includes a rotor having a shaft disposed along a central axis extending in the vertical direction, and a stator that faces the rotor via a gap in the radial direction, and the stator includes: A stator core having an annular core back portion and a plurality of teeth portions extending in a radial direction from the core back portion, an insulator attached to the stator core, and a plurality of teeth attached to the teeth portions via the insulator, respectively. A coil, a first coil lead wire drawn from a first coil of the plurality of coils, and a second coil lead wire drawn from a second coil of the plurality of coils, wherein the insulator is A core back cover portion covering at least a part of the core back portion; and an upper side connected to the core back cover portion And the first coil lead wire is hooked on an edge on one circumferential side of the projection portion, and the second coil lead wire is an edge on the other circumferential side of the projection portion. The portion of the first coil lead wire that is on the front end side than the portion that is hooked on the protruding portion and the portion of the second coil lead wire that is hooked on the protrusion portion are connected to each other. Twisted together to form a twisted portion.
本発明の一つの態様によれば、他の部材に対するコイルの接続を容易にできる構造を有するモータが提供される。 According to one aspect of the present invention, a motor having a structure capable of easily connecting a coil to another member is provided.
各図に示すZ軸方向は、上下方向とする。Z軸方向の正の側を「上側」とし、負の側を「下側」とする。以下の説明では、Z軸方向と平行な方向を「上下方向Z」と呼ぶ。なお、上下方向、上側、および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等はこれらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。 The Z-axis direction shown in each figure is the vertical direction. The positive side in the Z-axis direction is “upper side” and the negative side is “lower side”. In the following description, a direction parallel to the Z-axis direction is referred to as “vertical direction Z”. The vertical direction, the upper side, and the lower side are simply names for explaining the relative positional relationship of each part, and the actual layout relationship is a layout relationship other than the layout relationship indicated by these names. May be.
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、上下方向Zに延びる中心軸J周りに回転可能なインペラ20を備える送風装置1に搭載される。インペラ20は、筒状のインペラカップ21と、インペラカップ21の外周面に周方向に沿って配置された複数の翼22と、を有する。以下の説明においては、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
As shown in FIG. 1, the
本実施形態においてモータ10は、アウターロータ型のモータである。モータ10は、ハウジング11と、ステータ支持部12と、複数のハウジングリブ13と、ロータ30と、ステータ40と、回路基板70と、を備える。ハウジング11は、上下方向Zに延びる角筒状である。ハウジング11は、インペラ20を径方向外方から周方向に囲む。ステータ支持部12は、ステータ40を支持する。ステータ支持部12は、上下方向Zに延びる円筒状のステータ支持部本体12aと、ステータ支持部本体12aの上端部から径方向外側に拡がる板状の板部12bと、を有する。ステータ支持部本体12aの径方向内側には2つのベアリングが固定される。複数のハウジングリブ13は、ステータ支持部12とハウジング11とを繋ぐ。複数のハウジングリブ13は、周方向に沿って配置される。
In the present embodiment, the
ロータ30は、シャフト31と、連結部材34と、ロータカップ32と、ロータマグネット33と、を有する。シャフト31は、中心軸Jに沿って配置される。シャフト31は、ステータ支持部本体12aの内部に固定された2つのベアリングによって、中心軸J周りに回転可能に支持される。連結部材34は、シャフト31の下端部に固定される。連結部材34には、インペラカップ21が固定される。
The
ロータカップ32は、上側に開口する筒状であり、ステータ40の径方向外側に配置される。ロータカップ32は、インペラカップ21の径方向内側に配置される。ロータカップ32は、連結部材34に固定される。ロータマグネット33は、ロータカップ32の内周面に固定される。ロータマグネット33は、ステータ40の径方向外側に配置される。ロータマグネット33は、ステータ40と径方向に隙間を介して対向する。なお、ロータ30とインペラ20との固定構造は、上記構成に限定されない。
The
ステータ40は、ロータ30と径方向に隙間を介して対向する。本実施形態においてステータ40は、ロータマグネット33の径方向内側に隙間を空けて配置される。ステータ40は、ステータコア41と、インシュレータ50と、複数のコイル60と、を有する。ステータコア41は、環状のコアバック部41aおよびコアバック部41aから径方向に延びる複数のティース部41bを有する。コアバック部41aは、中心軸Jを中心とする円環状である。コアバック部41aは、ステータ支持部本体12aの外周面に嵌め合わされて固定される。
The
本実施形態においてティース部41bは、コアバック部41aから径方向外側に延びる。図2に示すように、ティース部41bの径方向外端部は、周方向両側に延びるアンブレラ部41cである。複数のティース部41bは、周方向の一周に亘って互いに等間隔に配置される。本実施形態においてティース部41bは、6つ設けられる。
In the present embodiment, the
インシュレータ50は、ステータコア41に装着される。インシュレータ50は、コアバックカバー部51と、複数のティースカバー部52と、筒部54と、腕部56と、突出部55と、を有する。コアバックカバー部51は、略円筒状である。コアバックカバー部51は、コアバック部41aの少なくとも一部を覆う。本実施形態においてコアバックカバー部51は、コアバック部41aの上下方向Zの両面および外周面を覆う。
The
ティースカバー部52は、ティースカバー部本体52aと、アンブレラカバー部52bと、を有する。ティースカバー部本体52aは、コアバックカバー部51から径方向外側に延びる角筒状である。ティースカバー部本体52aは、径方向両側に開口する。ティースカバー部本体52aの径方向内側の開口は、コアバックカバー部51の径方向内側面に開口する。ティースカバー部本体52aの内側には、ティース部41bが通される。ティースカバー部本体52aは、ティース部41bのうちコイル60が装着される部分の周囲を覆う。アンブレラカバー部52bは、ティースカバー部本体52aの径方向外端部から周方向両側に延びる。アンブレラカバー部52bは、アンブレラ部41cの上下方向Zの両面および径方向内側面を覆う。
The
筒部54は、コアバックカバー部51から上側に突出する筒状である。より詳細には、筒部54は、コアバックカバー部51の径方向内縁部から上側に突出し、中心軸Jを中心とする円筒状である。図1に示すように、筒部54には、ステータ支持部本体12aが通される。図2に示すように、筒部54は、大径筒部54aと、小径筒部54bと、を有する。大径筒部54aは、コアバックカバー部51に接続される。小径筒部54bは、大径筒部54aの上端部に接続される。小径筒部54bの外径は、大径筒部54aの外径よりも小さい。
The
筒部54は、平坦部54cを有する。平坦部54cは、径方向のうち突出部55と対向する側の面、すなわち本実施形態では外周面の一部が平坦な部分である。平坦部54cは、径方向と直交する。平坦部54cは、円筒状の筒部54の一部が径方向内側に窪んで構成される。平坦部54cは、コアバックカバー部51の上面よりも上側に離れた位置から筒部54の上端まで設けられる。平坦部54cは、大径筒部54aと小径筒部54bとに跨る。平坦部54cは、周方向に並んで複数設けられる。本実施形態において平坦部54cは、3つ設けられる。
The
腕部56は、筒部54の下端部から径方向外側に延びる。腕部56は、コアバックカバー部51の上面に接続される。腕部56は、周方向において、平坦部54cの中央と同じ位置に配置される。腕部56の径方向内端部のうちの上端部は、平坦部54cに接続される。腕部56は、平坦部54cごとに配置される。すなわち、本実施形態において腕部56は、3つ設けられる。
The
図3に示すように、突出部55は、腕部56の径方向外端部から上側に突出する。すなわち、本実施形態において突出部55は、腕部56を介してコアバックカバー部51と接続され、上側に突出する。突出部55は、径方向と直交する板状である。突出部55の上端は、筒部54の上端よりも下側に位置する。筒部54と突出部55とは、径方向に第1隙間Sを介して対向する。より詳細には、突出部55は、平坦部54cと第1隙間Sを介して対向する。すなわち、平坦部54cは、突出部55と第1隙間Sを介して径方向に対向する。
As shown in FIG. 3, the protruding
図4に示すように、突出部55は、突出部55の上端部から下側に窪む凹部55aを有する。凹部55aは、突出部55を径方向に貫通する。凹部55aは、突出部55の周方向の中央に設けられる。凹部55aの径方向に沿って視た外形は、矩形を構成する辺のうちの3辺で構成される。凹部55aが設けられることで、突出部55は、周方向の両端部に、上側に突出する凸部55b,55cを有する。
As shown in FIG. 4, the
図5に示すように、突出部55の上側から視た形状は、周方向に長い略長方形状である。突出部55は、径方向外側に凸となる緩やかな円弧状に湾曲する。突出部55の周方向両側の縁は、面取りされた形状である。より詳細には、突出部55の径方向内端部における周方向両側の縁は、丸み面取りされた形状である。
As shown in FIG. 5, the shape seen from the upper side of the
図2に示すように、突出部55は、周方向において、隣り合うティース部41b同士の間に配置される。より詳細には、突出部55は、周方向において、隣り合うティース部41b同士の中央に配置される。突出部55は、周方向に沿って複数設けられる。本実施形態において突出部55は、3つ設けられる。
As shown in FIG. 2, the
本実施形態においてインシュレータ50は、上下方向Zに分割された2つの別部材が組み合わされて構成される。なお、インシュレータ50は、単一
の部材で構成されてもよいし、3つ以上の別部材が組み合わされて構成されてもよい。 In the present embodiment, the
図6に示すように、インシュレータ50には、回路基板70が取り付けられる。回路基板70は、径方向に拡がる円板状である。回路基板70は、コイル60の上側に配置される。回路基板70の上面には、図示しないプリント配線が設けられる。回路基板70は、回路基板70を上下方向Zに貫通する中央孔部70aを有する。中央孔部70aは、中心軸Jを中心とする円形状である。中央孔部70aには、小径筒部54bが通される。回路基板70の下面のうち中央孔部70aの周縁部は、大径筒部54aの上面と接触する。
As shown in FIG. 6, a
回路基板70は、回路基板70を上下方向Zに貫通し中央孔部70aと繋がる貫通孔70bを有する。貫通孔70bの内縁は、中央孔部70aの内縁から径方向外側に窪む形状である。貫通孔70bは、周方向に沿って複数設けられる。本実施形態において貫通孔70bは、3つ設けられる。貫通孔70bの上側から視た形状は、略矩形状である。複数の貫通孔70bには、複数の突出部55の上端部のそれぞれが通される。突出部55の凹部55aの底面は、上下方向Zにおいて、回路基板70の上面とほぼ同じ位置にある。
The
図2に示すように、複数のコイル60は、複数のティース部41bにインシュレータ50を介してそれぞれ装着される。より詳細には、複数のコイル60は、複数のティースカバー部本体52aのそれぞれに装着される。コイル60は、導線が巻き回されて構成される。本実施形態においてコイル60は、第1コイル61と、第2コイル62と、第3コイル63と、第4コイル64と、第5コイル65と、第6コイル66と、の6つ設けられる。第1コイル61から第6コイル66は、上側から視て反時計回りに、第1コイル61、第3コイル63、第5コイル65、第2コイル62、第4コイル64、第6コイル66の順に配置される。
As shown in FIG. 2, the plurality of
第1コイル61と第2コイル62とは、中心軸Jを挟んで径方向の反対側に配置される。第3コイル63と第4コイル64とは、中心軸Jを挟んで径方向の反対側に配置される。第5コイル65と第6コイル66とは、中心軸Jを挟んで径方向の反対側に配置される。第1コイル61から第6コイル66は、スター結線で接続される。第1コイル61と第2コイル62とは、並列接続される。第3コイル63と第4コイル64とは、並列接続される。第5コイル65と第6コイル66とは、並列接続される。
The
第1コイル61からは第1コイル引出線61aが引き出される。第2コイル62からは第2コイル引出線62aが引き出される。すなわち、ステータ40は、複数のコイル60のうちの第1コイル61から引き出される第1コイル引出線61aと、複数のコイル60のうちの第2コイル62から引き出される第2コイル引出線62aと、を有する。第1コイル引出線61aは、第1コイル61を構成する導線の端部である。第2コイル引出線62aは、第2コイル62を構成する導線の端部である。
A first
第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aは、周方向に隣り合うコイル60同士の間から上側に延びる。本実施形態では、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aは、第1コイル61と第3コイル63との周方向の間から上側に延びる。第1コイル引出線61aは、第1コイル61から直接上側に延びる。第2コイル引出線62aは、第2コイル62から第1コイル61と第3コイル63との周方向の間まで引き回された後、第1コイル61と第3コイル63との周方向の間から上側に延びる。
The first
第1コイル引出線61aは、突出部55の周方向一方側の縁、すなわち図2では左側の縁に引っ掛けられる。第2コイル引出線62aは、突出部55の周方向他方側の縁、すなわち図2では右側の縁に引っ掛けられる。第1コイル引出線61aにおける突出部55に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分と、第2コイル引出線62aにおける突出部55に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分とは、互いに捩り合わされて捩り部67を構成する。
The first
第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとは、突出部55に周方向の両側から引っ掛けられるため、移動して位置が乱れることが抑制される。これにより、位置が安定した状態で第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとを捩り合わせることができる。したがって、第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとを捩り合わせることが容易である。また、第1コイル引出線61aの位置と第2コイル引出線62aの位置とを安定させることができるため、第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとが捩り合わされて構成された捩り部67の位置も安定させることができる。これにより、捩り部67を他の部材と接続することが容易であり、コイル60と他の部材とを容易に接続できる。したがって、本実施形態によれば、他の部材に対するコイル60の接続を容易にできる構造を有するモータ10が得られる。これにより、コイル60を構成する導線を比較的太くしてモータ10の出力を大きくしても、モータ10を容易に組み立てることができる。
Since the 1st
本実施形態において他の部材は、回路基板70である。図6に示すように、本実施形態において捩り部67は、貫通孔70bを介して回路基板70の下側から回路基板70の上側に引き出され、ハンダ68によって回路基板70の上面に接続される。これにより、捩り部67は、回路基板70と電気的に接続され、回路基板70は、コイル60と電気的に接続される。したがって、本実施形態では、回路基板70に対するコイル60の接続を容易にできる。
In this embodiment, the other member is a
捩り部67は、径方向に折り曲げられた折曲部67aを有する。図2および図3に示すように、折曲部67aは、凹部55aを通って径方向に延びる。本実施形態において折曲部67aは、凹部55aを通って径方向外側に折り曲げられる。図6に示すように、折曲部67aの径方向外端部は、貫通孔70bよりも径方向外側に配置され、回路基板70の上側に配置される。折曲部67aは、ハンダ68によって回路基板70の上面に電気的に接続される。このように、本実施形態では、捩り部67が凹部55aを通って配置されるため、捩り部67が周方向に移動することを抑制できる。したがって、捩り部67の位置をより安定させることができ、捩り部67をより回路基板70に接続しやすい。これにより、コイル60をより回路基板70に接続しやすい。
The twisted
また、例えば、インシュレータに支持されたピンにコイル引出線を絡げる場合、ピンに絡げたコイル引出線をハンダ付けして回路基板に接続する。この場合、ハンダ付けによる熱によってピンを支持するインシュレータの部分が溶融してピンが倒れる場合があった。これにより、モータの生産性が低下する問題があった。 In addition, for example, when a coil lead wire is bound to a pin supported by an insulator, the coil lead wire tied to the pin is soldered and connected to the circuit board. In this case, the portion of the insulator that supports the pin is melted by heat due to soldering, and the pin may fall down. As a result, there is a problem that the productivity of the motor is lowered.
これに対して本実施形態によれば、第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとを捩り合わせた捩り部67に対してハンダ付けを行うため、捩り部67をインシュレータ50から離すことで、捩り部67をハンダ付けする際の熱がインシュレータ50に伝わりにくくできる。したがって、インシュレータ50が溶融することを抑制でき、モータ10の生産性が低下することを抑制できる。
On the other hand, according to the present embodiment, the
図3に示すように、第1コイル引出線61aにおける突出部55に引っ掛けられる部分よりも先端側の部分の少なくとも一部は、第1隙間Sに配置される。また、同様に、第2コイル引出線62aにおける突出部55に引っ掛けられる部分よりも先端側の少なくとも一部は、第1隙間Sに配置される。そのため、例えば、第1コイル引出線61aの一部および第2コイル引出線62aの一部が、突出部55と筒部54との径方向の間に配置される。これにより、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aが径方向に大きく動くことを抑制できる。したがって、第1コイル引出線61aの位置および第2コイル引出線62aの位置をより安定させることができ、コイル60と回路基板70との接続をより容易にできる。
As shown in FIG. 3, at least a part of the first
また、本実施形態によれば、筒部54は、突出部55と第1隙間Sを介して径方向に対向する平坦部54cを有する。そのため、平坦部54cと突出部55との間の第1隙間Sを十分に確保しやすい。これにより、第1コイル引出線61aの一部および第2コイル引出線62aの一部を第1隙間Sに配置しやすい。また、第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとを捩り合わせる空間を確保しやすく、捩り部67を作りやすい。
Further, according to the present embodiment, the
また、本実施形態によれば、突出部55は、周方向において、隣り合うティース部41b同士の間に配置される。そのため、隣り合うティース部41bにそれぞれ装着されるコイル60同士の間から、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを引き出すことで、第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとを突出部55の周方向両側の縁に引っ掛けやすい。
Moreover, according to this embodiment, the
また、本実施形態によれば、突出部55の周方向両側の縁が面取りされた形状であるため、突出部55に第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを引っ掛けやすい。また、突出部55に第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを引っ掛けた際に、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aが突出部55の角で損傷することを抑制できる。
Further, according to the present embodiment, since the edges on both sides in the circumferential direction of the
本実施形態において、第1コイル61および第2コイル62は、それぞれ複数の導線が巻かれて構成される。第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aは、複数の導線で構成される。ここで、同じモータ10の出力を得る場合において、比較的太い1本の導線でコイル引出線を構成するよりも、比較的細い複数の導線を纏めてコイル引出線を構成した方が、コイル引出線の曲げ強度を小さくできる。そのため、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを複数の導線で構成することで、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを互いに捩り合わせやすい。
In the present embodiment, the
また、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aが複数の導線で構成される場合であっても、突出部55に引っ掛けられることで第1コイル引出線61aの位置および第2コイル引出線62aの位置を安定できるため、複数の導線がばらけることを抑制できる。
Further, even when the first
本実施形態では、第1コイル61および第2コイル62は、それぞれ2本の導線が巻かれて構成される。第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aは、それぞれ2本の導線で構成される。すなわち、本実施形態において捩り部67は、4本の導線が捩り合わされて構成される。
In the present embodiment, the
第3コイル63から第6コイル66の各構成は、上述した第1コイル61および第2コイル62と同様である。すなわち、第3コイル63、第4コイル64、第5コイル65および第6コイル66からも、それぞれコイル引出線が引き出される。第3コイル63から引き出された第3コイル引出線と第4コイル64から引き出された第4コイル引出線とは、第3コイル63と第5コイル65との周方向の間から上側に延びる。第3コイル引出線および第4コイル引出線は、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aが引っ掛けられた突出部55とは別の突出部55に、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aと同様にして引っ掛けられる。第3コイル引出線と第4コイル引出線とは、互いに捩り合わされて捩り部67を構成する。
Each configuration of the
第5コイル65から引き出された第5コイル引出線と第6コイル66から引き出された第6コイル引出線とは、第5コイル65と第2コイル62との周方向の間から上側に延びる。第5コイル引出線および第6コイル引出線は、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aと、第3コイル引出線および第4コイル引出線と、がそれぞれ引っ掛けられた突出部55とは別の突出部55に、他のコイル引出線と同様にして引っ掛けられる。第5コイル引出線と第6コイル引出線とは
、互いに捩り合わされて捩り部67を構成する。第3コイル引出線から第6コイル引出線の各構成は、上述した第1コイル引出線61aの構成および第2コイル引出線62aの構成と同様である。 The fifth coil lead wire drawn from the
第1コイル引出線61aと第2コイル引出線62aとが捩り合わされた捩り部67、第3コイル引出線と第4コイル引出線とが捩り合わされた捩り部67、および第5コイル引出線と第6コイル引出線とが捩り合わされた捩り部67は、それぞれU相、V相、W相の給電用の配線として機能する。各捩り部67に対する各相の割り当ては、特に限定されない。
A
上述したように、本実施形態のモータ10は、ステータ40の径方向外側に配置されたロータマグネット33を有するアウターロータ型のモータである。そのため、モータ10は、インペラ20を回転させる送風装置1用のモータとして好適に用いられる。また、上述したようにコイル60を構成する導線を比較的太くでき、モータ10の出力を大きくしやすいため、高出力の送風装置1が得られる。
As described above, the
本発明は上述の実施形態に限られず、他の構成を採用することもできる。なお、上述の実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and other configurations can be employed. In addition, about the structure similar to the above-mentioned embodiment, description may be abbreviate | omitted by attaching | subjecting the same code | symbol suitably.
コイル60が接続される他の部材は、回路基板70以外の部材であってもよい。他の部材は、例えば、外部機器と接続される端子であってもよいし、回路基板70と接続されるバスバーであってもよい。また、回路基板70は、設けられなくてもよい。コイル60は、1本の導線が巻かれて構成されてもよいし、3本以上の導線が巻かれて構成されてもよい。また、各コイル引出線は、1本の導線で構成されてもよいし、3本以上の導線で構成されてもよい。また、捩り部67は、ハンダ68以外の方法で回路基板70に接続されてもよい。また、捩り部67は、折曲部67aを有しなくてもよい。この場合、捩り部67は、上側に延びる形状であってもよい。
Other members to which the
また、上述した実施形態では、捩り部67を構成する2つのコイル引出線は、中心軸Jを挟んで径方向の反対側に配置される2つのコイル60から引き出された2つのコイル引出線としたが、これに限られない。捩り部67を構成する2つのコイル引出線は、周方向に隣り合う2つのコイル60から引き出された2つのコイル引出線であってもよい。この場合、例えば、第1コイル引出線61aが引き出される第1コイル61と、第2コイル引出線62aが引き出される第2コイル62と、が周方向に隣り合う。
Further, in the above-described embodiment, the two coil lead wires constituting the twisted
また、周方向に隣り合うコイル60同士の間であるコイル間は、複数設けられる。具体的には、コイル間は、コイル60の数と同じ数だけ設けられる。上述した実施形態では、捩り部67を構成する2つのコイル引出線は、同じコイル間から上側に延びる構成としたが、これに限られない。各コイル引出線は、いずれのコイル間から上側から延びてもよい。すなわち、捩り部67を構成する2つのコイル引出線は、互いに異なるコイル間から上側に延びてもよい。一例として、第1コイル引出線61aが周方向に隣り合う第1コイル61と第3コイル63とのコイル間から上側に延び、第2コイル引出線62aが周方向に隣り合う第3コイル63と第5コイル65とのコイル間から上側に延びる構成としてもよい。また、各コイル引出線は、突出部55に引っ掛けられるならば、どのように引き回されてもよい。すなわち、各コイル引出線は、コイル間から上側に延びなくてもよい。
A plurality of coils are provided between the
腕部56は、コアバックカバー部51の上面から上側に離れた位置において筒部54から径方向外側に延びてもよい。この場合、突出部55は、腕部56および筒部54を介して、コアバックカバー部51と接続される。また、腕部56は、設けられなくてもよい。この場合、突出部55は、コアバックカバー部51に直接的に接続され、コアバックカバー部51の上面から上側に突出してもよい。また、筒部54は、設けられなくてもよい。また、突出部55は、凹部55aを有しなくてもよい。また、突出部55は、1つのみ設けられてもよいし、4つ以上設けられてもよい。
The
また、インシュレータ50は、図7および図8に示すインシュレータ150のような構成であってもよい。図7および図8に示すように、インシュレータ150は、第1隙間Sにおいて筒部54と突出部55とを繋ぐリブ158を有する。これにより、突出部55の径方向の剛性を向上させることができる。突出部55に対して第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを引っ掛けて、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを捩り合わせる際には、突出部55には径方向外側向きの力が加えられる。これに対して、インシュレータ150では、リブ158によって突出部55の径方向の剛性を向上させることができるため、第1コイル引出線61aおよび第2コイル引出線62aを捩り合わせる際に、突出部55が径方向に変形することを抑制できる。
Further, the
図8に示すように、リブ158は、径方向に延びる。上側から視て、リブ158の径方向と直交する方向、すなわち図8における左右方向の寸法は、突出部55の径方向と直交する方向の寸法よりも小さい。リブ158は、平坦部54cの周方向の中央と、突出部55の周方向の中央とを、繋ぐ。図7に示すように、リブ158の上端部は、凹部55aよりも下側に配置される。
As shown in FIG. 8, the
上述した実施形態のモータの用途は、特に限定されず、送風装置以外の機器に用いられてもよい。また、上述した実施形態のモータは、インナーロータ型のモータであってもよい。また、上述した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。 The application of the motor of the embodiment described above is not particularly limited, and may be used for devices other than the blower. Further, the motor of the embodiment described above may be an inner rotor type motor. Moreover, each structure mentioned above can be suitably combined in the range which is not mutually contradictory.
10…モータ、30…ロータ、31…シャフト、33…ロータマグネット、40…ステータ、41…ステータコア、41a…コアバック部、41b…ティース部、50,150…インシュレータ、51…コアバックカバー部、54…筒部、54c…平坦部、55…突出部、55a…凹部、60…コイル、61…第1コイル、61a…第1コイル引出線、62…第2コイル、62a…第2コイル引出線、67…捩り部、67a…折曲部、70…回路基板、158…リブ、J…中心軸、S…第1隙間、Z…上下方向
DESCRIPTION OF
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