JPWO2018142771A1 - 制御装置、制御方法及び照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの利便性をより向上させることを可能にする。【解決手段】面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光が制御されることにより照明光を照射する照明装置について、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する照明条件決定部、を備え、前記照明条件決定部は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、制御装置を提供する。【選択図】図7

Description

本開示は、制御装置、制御方法及び照明システムに関する。
照明を適切に制御することにより、ユーザの利便性を向上させる技術が開発されている。例えば、特許文献1には、飲食物を撮影した画像に基づいて、当該飲食物の種類や当該飲食物に用いられている食材を判別し、その種類や食材に応じた照明光を当該飲食物に照射する、照明システムが開示されている。当該照明システムによれば、飲食物の種類や、当該飲食物に用いられている食材に応じて、例えば食欲を増進させるような照明光、又は食欲を減退させるような照明光等、ユーザの健康状態を考慮した照明光を当該飲食物に照射することができるため、当該ユーザの食生活をより効果的に支援することが可能となる。
特開2014−211748号公報
ここで、特許文献1に記載の照明システムにおいては、飲食物に対して光を照射する装置として、白熱灯、蛍光灯、及びユーザが装着するHMD(Head Mounted Display)に取り付けられたLED(Light Emitting Diode)が用いられている。これらの装置では、光の特性(照射方向や、波長、強度等)を詳細に制御することは困難であり、ユーザにとって所望の照明効果を必ずしも好適に得ることができない可能性がある。
そこで、本開示では、ユーザの利便性をより向上させることが可能な、新規かつ改良された制御装置、制御方法及び照明システムを提案する。
本開示によれば、面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置について、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する照明条件決定部、を備え、前記照明条件決定部は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、制御装置が提供される。
また、本開示によれば、面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置について、プロセッサが、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定すること、を含み、前記照明条件を決定する際には、所定の情報に基づいて前記照明条件が自動的に決定される、制御方法が提供される。
また、本開示によれば、面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置と、前記照明装置の前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する制御装置と、を備え、前記制御装置は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、照明システムが提供される。
本開示によれば、照明装置を駆動するための照明条件が、所定の情報に基づいて自動的に決定される。一方、当該照明装置は、面状に並べられた複数の光出射点を有し、前記光出射点の各々からの出射光が制御されることにより照明光を照射するものであり、詳細な照明光の制御が可能である。従って、その照明条件が、所定の情報に基づいて自動的に決定されることにより、ユーザが照明条件を決定する操作を行うことなく、状況に応じた適切な照明光が適宜決定され得る。よって、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
以上説明したように本開示によれば、ユーザの利便性をより向上させることが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
照明装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図1に示す照明装置における、液晶パネルの画素とレンチキュラーシートのレンズとの位置関係について説明するための図である。 照明による写真の品質の概念について説明する図である。 第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。 仮想的な照明器具を配置する処理について説明するための図である。 照明装置の駆動処理、及びRGBカメラによる撮影処理について説明するための図である。 第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る照明システムの手動モード時における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システムの動作について説明するための図である。 過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システムの動作について説明するための図である。 過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システムの他の動作について説明するための図である。 過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システムの他の動作について説明するための図である。 過去の写真データを用いる写真撮影時における照明システムの動作について説明するための図である。 過去の写真データを用いる写真撮影時における照明システムの他の動作について説明するための図である。 第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの、過去の撮影データが用いられる場合における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの、過去の写真データが用いられる場合における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。 鏡の照明として動作する際における、手動モード時での照明システム2の動作について説明するための図である。 ジェスチャによって仮想的な照明器具を配置する方法について説明するための図である。 第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る照明システムの手動モード時における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。 第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。 第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの概略構成を示す図である。 第2の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態における、照明装置の動作の概要について説明するための図である。 第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。 部屋の照明として動作する際における、手動モード時での照明システムの動作について説明するための図である。 仮想的な照明器具を配置するための他のGUIについて説明するための図である。 ジェスチャによって仮想的な照明器具を配置する方法について説明するための図である。 第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて照明条件を決定する際の照明システムの動作について説明するための図である。 部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて照明条件を決定する際の照明システムの動作について説明するための図である。 部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて照明条件を決定する際の照明システムの動作について説明するための図である。 部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて照明条件を決定する際の照明システムの動作について説明するための図である。 第3の実施形態に係る照明システムの自動モード時における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。 ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合における、照明システムの動作について説明するための図である。 ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合における、照明システムの動作について説明するための図である。 ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合において、制御装置によって実行される照明システムの制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。 第4の実施形態に係る照明システムの概略構成を示す図である。 情報通知時の照明システムの動作の概要について説明するための図である。 第4の実施形態に係る照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る照明システムの制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.照明装置の構成
2.第1の実施形態
2−1.第1の実施形態の概要
2−2.手動モード
2−2−1.照明システムの構成
2−2−2.写真撮影時の照明システムの動作の概要
2−2−3.照明システムの機能構成
2−2−4.照明システムの制御方法の処理手順
2−3.自動モード
2−3−1.照明システムの機能構成
2−3−2.照明システムの制御方法の処理手順
2−3−2−1.過去の撮影データが用いられる場合
2−3−2−2.過去の写真データが用いられる場合
2−3−3.変形例
2−4.第1の実施形態のまとめ
3.第2の実施形態
3−1.第2の実施形態の概要
3−2.手動モード
3−2−1.照明システムの構成
3−2−2.鏡の照明における照明システムの動作の概要
3−2−3.照明システムの機能構成
3−2−4.照明システムの制御方法の処理手順
3−3.自動モード
3−3−1.照明システムの構成
3−3−2.照明システムの機能構成
3−3−3.変形例
3−4.第2の実施形態のまとめ
4.第3の実施形態
4−1.第3の実施形態の概要
4−2.手動モード
4−2−1.照明システムの構成
4−2−2.部屋の照明における照明システムの動作の概要
4−2−3.照明システムの機能構成
4−3.自動モード
4−3−1.照明システムの構成
4−3−2.照明システムの機能構成
4−3−3.照明システムの制御方法の処理手順
4−3−4.照明システムの他の動作の例
4−4.第3の実施形態のまとめ
5.第4の実施形態
5−1.第4の実施形態の概要
5−2.照明システムの構成
5−3.情報通知時の照明システムの動作の概要
5−4.照明システムの機能構成
5−5.照明システムの制御方法の処理手順
5−6.第4の実施形態のまとめ
6.補足
(1.照明装置の構成)
本開示では、照明装置を備える照明システムが提供される。そして、第1〜第4の実施形態として後述するように、当該照明システムによって、様々な状況に応じた照明効果がユーザに対して提供される。ここでは、当該照明システムの構成、機能及び用途について説明するに先立ち、当該照明システムを構成する照明装置の構成について説明する。
図1は、照明装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。図1に示すように、照明装置110は、バックライト111と、液晶パネル112と、レンチキュラーシート113と、が、この順に重ねられた構成を主に有する。
バックライト111及び液晶パネル112は、一般的な液晶ディスプレイに用いられるものである。図示は省略するが、バックライト111と液晶パネル112との間には、偏光板等の光学フィルムが設けられており、バックライト111、当該光学フィルム、及び液晶パネル112によって、液晶ディスプレイが構成される。つまり、照明装置110は、液晶ディスプレイの表面にレンチキュラーシート113が設けられたものに対応する。
レンチキュラーシート113は、半円筒形の光学レンズが均等に並べられて構成される。レンチキュラーシート113は、レンチキュラーレンズ又はレンチキュラーレンズシート等とも呼称される。図2に示すように、液晶パネル112の複数の画素112aに対して1つのレンズ113aが対応するように、レンチキュラーシート113における各レンズの大きさ及び配置が調整されている。図2は、図1に示す照明装置110における、液晶パネル112の画素112aとレンチキュラーシート113のレンズ113aとの位置関係について説明するための図である。図2では、積層された液晶パネル112及びレンチキュラーシート113の一部断面を示している。
かかる構成を有することにより、液晶パネル112のある画素112aからの光は、レンチキュラーシート113の当該画素112aに対応するレンズ113aを通過して、所定の方向に出射されることとなる。つまり、照明装置110では、バックライト111及び液晶パネル112からなる液晶ディスプレイにおける各画素から出射される光の特性(強度及び波長等)を適宜制御することで、所望の方向に所望の特性の光を照射することが可能となる。
このように、照明装置110は、いわば複数の光出射点が面上に並べられた構成を有しており、そのパネル状のデバイスの各光出射点からの出射光の強さ、色及び方向をそれぞれ個別に制御可能である。従って、照明装置110によれば、原理的にはあらゆる光源を再現することができる。このように、照明装置110は、ユーザが所望する仮想的な光源(例えば、蛍光灯、白熱灯、スポットライト等)を自由に再現することが可能な、より自由度の高い照明装置である。
ここで、ユーザが裸眼で3D表示を見ることが可能な、いわゆる裸眼3Dディスプレイにおいては、レンチキュラーレンズを用いた立体視技術(インテグラルイメージング等と呼ばれる)が広く用いられている。具体的には、インテグラルイメージング自体は、1908年には既にGabriel Lippmannにより提唱されており、その後、20世紀末になって、インテグラルイメージングと液晶ディスプレイを組み合わせることで3D映像を再生する仕組みが考案され、現在まで盛んに研究が行われている。
上述した照明装置110の装置構成は、この裸眼3Dディスプレイの装置構成と略同様であり得る。つまり、照明装置110は、裸眼3Dディスプレイの技術を照明装置に適用したものである。なお、このような裸眼3Dディスプレイの技術を適用した照明装置は、既に知られており、当該照明装置の詳細については、例えば、「「AnyLight:Programmable Ambient Illumination via Computational Light Fields」, Yuichiro Takeuchi, et al., Proceedings of the 2016 ACM on Interactive Surfaces and Spaces, November, 2016, Pages 39-48」を参照することができる。所望の照明効果を実現させるための照明装置110の具体的な駆動方法については、当該文献に記載の技術や、他の公知の技術を用いることができるため、ここではその詳細な説明を省略する。
以上、照明装置110の構成について説明した。なお、上述したように、照明装置110は、いわば複数の光出射点が面上に並べられた構成を有しており、その各光出射点からの出射光がそれぞれ個別に制御されることより、所望の照明光を照射するものである。従って、照明装置110の構成は以上説明したものに限定されず、照明装置110としては、上述した構成を有するものであれば、各種の公知の構成を用いることができる。
例えば、照明装置110としては、一般的に裸眼3Dディスプレイとして知られている各種の公知の構成を用いることができる。例えば、上述した構成において、レンチキュラーシート113の代わりに、微細な穴が複数形成されたフィルタが用いられてもよい。かかる構成によれば、いわゆるパララックスバリア方式の裸眼3Dディスプレイと同様の構成が実現され得るため、上述したものと同様の多様な光源を再現できる照明装置110が実現可能である。ただし、当該方式で照明装置110を構成した場合には、上記フィルタによって部分的に画面が遮られることとなり、レンチキュラーシート113を用いる場合に比べて、画面全体の明るさが低下することとなるため、バックライト111としてより出力の大きいものを用いることが好ましい。
また、例えば、上述した構成において、バックライト111の代わりに、プロジェクターが用いられてもよい。一般的に、液晶ディスプレイは薄型を志向して作製されるため、そのバックライトに大きな出力を持たせることが困難である。従って、裸眼3Dディスプレイにおいて、より明るい画面を実現するために、液晶ディスプレイの代わりにプロジェクターを用いた裸眼3Dディスプレイが開発されている。このプロジェクターを用いた裸眼3Dディスプレイの構成を照明装置110に適用することにより、照明として十分な明るさを確保することが可能な、より高出力な照明装置が実現され得る。
以下では、以上説明した照明装置110によって構成される照明システムの構成と、当該照明システムを用いた様々な状況に応じた照明効果について説明する。
(2.第1の実施形態)
(2−1.第1の実施形態の概要)
本開示の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、照明システムを写真撮影に用いる。
近年、スマートフォンの流行に伴い、日常における写真撮影の機会が増加している。ソーシャルメディアを見れば、ユーザが自身の顔や身の回りの小物等を撮影してアップロードしている例が多く見受けられる。そこで、高品質な写真撮影を行うために、動画サイトにアップロードされた上手な撮影の仕方を教える動画や、撮影を支援するスマートフォンアプリ、及び自撮り棒等の専用の機器等が人気を集めている。
一方、照明は、写真の品質を決定付ける重要な要因の一つである。図3は、照明による写真の品質の概念について説明する図である。専門的なスタジオで写真を撮影する場合、各種の特殊な照明器具を利用して、人物の顔や物に対する光の当たり方をより自由に調整することができ、品質の高い写真502を撮影することができる(図3左図)。しかしながら、住宅等の一般的な生活環境では、写真撮影時の照明を詳細に調整することは困難である場合が多い。フラッシュや、スマートフォン用に販売されている小型の照明器具等を使用することはできるが、これらのデバイスでは細かな光の制御は行うことはできない。また、撮影された画像に対して画像処理を施すことにより照明の不備を補うことも可能であるが、画像処理後の写真が不自然なものとなる場合も多く、大幅な調整は難しい。このように、一般的な生活環境においては、詳細な照明の制御が困難であるため、品質の低い写真504が撮影されてしまう事態が生じていた(図3右図)。
上記事情に鑑みて、本発明者らは、一般的な生活環境においてもより高品質な写真の撮影を可能にする技術について鋭意検討した。その結果、上述した照明装置110を写真撮影に用いることに想到した。上述したように、照明装置110によれば、詳細な照明光の制御が可能となるため、専用のスタジオで専用の照明器具を用いた場合と同様の高品質な写真を、一般的な生活環境において撮影することが可能となる。このように、照明装置110を写真撮影に適用することにより、ポータブルな写真スタジオが実現される。
以下、第1の実施形態に係る照明システムの構成及び機能について詳細に説明する。ここで、第1の実施形態に係る照明システムでは、その照明装置110の照明条件をユーザの指示入力に基づいていわば手動で設定するモード(以下、手動モードともいう)と、当該照明条件を所定の情報に基づいて自動で設定するモード(以下、自動モードともいう)と、が存在し得る。ここで、照明条件は、照明装置110の各光出射点からの出射光を制御する条件のことである。照明条件が定まれば、照明装置110全体としての照明光かも定まる。照明条件には、各光出射点からの出射光の方向、強度及び波長(すなわち、色)についての情報が含まれる。上記手動モード及び自動モードのいずれのモードかに応じて、照明システムの機能構成も異なる。以下、これらのモードのそれぞれにおける照明システムの構成及び機能について順に説明する。
なお、以下では、一例として、被写体がユーザ自身である場合を例に挙げて第1の実施形態に係る照明システムの構成及び機能について説明する。ただし、第1の実施形態はかかる例に限定されず、被写体は、ユーザ以外の人物、物等、任意であってよい。
(2−2.手動モード)
まず、手動モードにおける照明システムの構成及び機能について説明する。
(2−2−1.照明システムの構成)
図4は、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。図4を参照すると、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1は、照明装置110と、端末120と、RGBカメラ130と、を備える。なお、照明装置110は、図1を参照して説明した照明装置110と同様のものであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
端末120は、照明システム1の動作を統合的に管理する情報処理装置である。図4では簡略化して図示しているが、端末120は、少なくとも、入力装置、表示装置及び制御装置を有する。
端末120の入力装置(後述する図7に示す入力装置121に対応する)は、ユーザが各種の情報や指示を端末120に対して入力するための入力インターフェースである。当該入力装置の具体的な装置構成は限定されず、当該入力装置は、キーボード、マウス、スイッチ、タッチパネル等、各種の公知の入力装置であり得る。また、当該入力装置は、ユーザの動作を検出可能なカメラやセンサであってもよく、ユーザの視線やジェスチャ等に応じて各種の情報や指示の入力が行われてもよい。また、当該入力装置は、マイクロフォンであってもよく、ユーザの音声に応じて各種の情報や指示の入力が行われてもよい。
端末120の表示装置(後述する図7に示す表示装置122に対応する)は、ユーザに対して各種の情報を視覚的に提示するための出力インターフェースである。当該表示装置は、各種の情報を、画像、文字、グラフ等の多様な形式で表示することが可能である。当該表示装置の具体的な装置構成は限定されず、当該表示装置は、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等、各種の公知の表示装置であり得る。
端末120の制御装置(後述する図7に示す制御装置123に対応する)は、照明システム1の動作を統合的に制御する。当該制御装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、及び当該プロセッサによって実行されるプログラムや当該プロセッサによって処理される情報を格納するメモリ等によって構成される。当該制御装置からの制御により、上記入力装置、上記表示装置、照明装置110及びRGBカメラ130の駆動が制御され得る。
なお、端末120の入力装置、表示装置及び制御装置の機能については、図7を参照して後で詳述する。
端末120は、入力装置、表示装置及び制御装置を有すればよく、その具体的な装置構成は限定されない。例えば、端末120は、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン等であり得る。
RGBカメラ130は、カラー撮影可能な(すなわち、被写体の色情報を含む画像データ(以下、色画像データもいう)を取得可能な)カメラである。RGBカメラ130は、RGB形式で色情報が付加された色画像データを取得することができる。照明システム1では、RGBカメラによって被写体の写真を撮影することができる。なお、RGBカメラ130としては、各種の公知のカメラが用いられてよい。
RGBカメラ130は、照明装置110による照明光の照射範囲を撮影可能な位置に設置される。図示する例では、RGBカメラ130は、照明装置110の照明光の照射面の左右方向の略中央に、その撮影方向が当該照明光の照射方向と略一致するように設置されている。かかる位置にRGBカメラ130が設置されることにより、正面から照明光が照射されている被写体を、同じく正面から撮影することが可能となるため、より高品質な写真を撮影することが可能になる。ただし、RGBカメラ130の設置位置は図示する例に限定されず、上記のように照明装置110による照明光の照射範囲を撮影可能な位置であれば、任意であってよい。
(2−2−2.写真撮影時の照明システムの動作の概要)
手動モードにおける、写真撮影時の照明システム1の動作の概要について説明する。照明システム1を用いた手動モードにおける写真撮影では、まず、ユーザが、端末120を用いて、写真撮影時の仮想的な照明器具を配置する。図5は、仮想的な照明器具を配置する処理について説明するための図である。図5では、ユーザ501が、端末120を用いて仮想的な照明器具を配置する処理を実行している様子を図示している。
図5に示すように、第1の実施形態では、仮想的な照明器具を配置するためのGUI(Graphical User Interface)が提供され得る。具体的には、当該GUIとしては、端末120の表示装置の画面上に、被写体を表すアイコン503及び仮想的な照明器具を表すアイコン505が表示される。ユーザ501は、端末120の入力装置を介した操作により、被写体を表すアイコン503に対する、仮想的な照明器具を表すアイコン505の種類、数、位置及び方向を調整することができる。当該アイコン505の種類、数、位置及び方向は、照明装置110によって再現したい光源の種類(強度や色を含む)、数、位置及び照明光の照射方向に対応している。アイコン505の種類としては、例えば、蛍光灯、白熱灯、スポットライト等、多様な光源に対応するものが予め用意されていてよい。このようにして、ユーザ501は、被写体に対して仮想的な照明器具を配置することができる。なお、仮想的な照明器具を配置する方法はGUIを用いる方法に限定されず、例えばジェスチャや音声等、他の方法によって仮想的な照明器具が配置されてもよい。
仮想的な照明器具の配置が決定すると、次に、その決定された仮想的な照明器具による照明光を再現するように、端末120の制御装置が照明装置110を駆動させる。そして、端末120の制御装置が、照明装置110を駆動させた状態で、RGBカメラ130を駆動させ静止画の撮影を実行させる。図6は、これら、照明装置110の駆動処理、及びRGBカメラ130による撮影処理について説明するための図である。図6に示すように、これらの処理が実行されることにより、ユーザ501は、仮想的な照明器具を再現した照明装置110による照明光を受けながら、すなわち、所望の照明光を受けながら、自身の良好な写真502を撮影することができる。
なお、端末120の表示装置には、RGBカメラ130によって撮影された画像に基づくスルー画が表示されてもよい。この場合、ユーザ501は、当該スルー画を確認しながら、仮想的な照明器具の配置を調整してもよい。調整された仮想的な照明器具の配置に基づく照明装置110の駆動、及びRGBカメラ130による撮影が随時実行されることにより、ユーザ501は、スルー画を確認しながら、リアルタイムで仮想的な照明器具の配置を調整することができる。そして、ユーザ501が、所望のタイミングで、静止画撮影実行の所定の操作を行うことにより、当該タイミングでの静止画が、写真として記録され得る。ただし、照明システム1では、スルー画は必ずしも表示されなくてもよく、ユーザ501は、仮想的な照明器具の配置、及び静止画の撮影を繰り返すことにより、当該静止画を確認しながら、仮想的な照明器具の配置を調整してもよい。
(2−2−3.照明システムの機能構成)
以上説明した写真撮影時の動作を実現する、照明システム1の機能構成について説明する。図7は、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。なお、図7では、一例として、端末120の表示装置にスルー画が表示される場合に対応する機能構成を示している。ただし、上述したように、スルー画が表示される機能は照明システム1に搭載されなくてもよい。
上述したように、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1は、照明装置110と、端末120と、RGBカメラ130と、を備える。また、照明装置110は、バックライト111と、液晶パネル112と、レンチキュラーシート113と、を主に有する。図7では、これらの構成を概念的にブロックとして図示している。照明装置110は、後述する端末120の制御装置123からの制御により、当該制御装置123によって決定された照明条件に従って、照明光を照射する。RGBカメラ130は、制御装置123からの制御により撮影を実行する。また、RGBカメラ130は、取得した画像データを当該制御装置123に送信する。なお、以下では、RGBカメラ130によって取得される画像データのことを、後述するデプスカメラによって取得されるデータと区別するために、RGBデータとも呼称する。つまり、RGBデータは、色情報を含む画像データ(色画像データ)である。
図7を参照すると、端末120は、入力装置121と、表示装置122と、制御装置123と、を有する。入力装置121からは、例えば上述した仮想的な照明器具を配置する際の指示や、静止画撮影を実行する旨の指示等が、端末120に対して入力される。図7に示すように、入力装置121から入力された情報や指示は、制御装置123に提供される。また、表示装置122は、制御装置123からの制御により、例えば上述した仮想的な照明器具を配置する際のGUIに係る表示画面や、スルー画等を表示する。
制御装置123は、その機能として、表示制御部124と、撮影制御部125と、照明条件決定部126と、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置123のプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。
表示制御部124は、表示装置122の動作を制御し、当該表示装置122に各種の情報を表示させる。具体的には、表示制御部124は、仮想的な照明器具を配置する際のGUIに係る表示画面を、表示装置122に表示させる。この際、表示制御部124は、入力装置121を介したユーザの指示入力に応じて、当該表示画面上のGUI部品(アイコン等)の移動等の表示を併せて制御する。また、表示制御部124は、RGBカメラ130から送信される、当該RGBカメラ130によって取得されたRGBデータに基づいて、スルー画を表示装置122に表示させる。
撮影制御部125は、RGBカメラ130の動作を制御し、当該RGBカメラ130に撮影を実行させる。具体的には、撮影制御部125は、照明装置110が駆動している間、表示装置122にスルー画を表示させるために、RGBカメラ130を常時駆動させる。また、撮影制御部125は、入力装置121を介してユーザによって静止画撮影を実行する旨の指示が入力された場合に、RGBカメラ130を駆動させ静止画を撮影させる。
照明条件決定部126は、照明装置110を駆動させるための照明条件を決定する。手動モードでは、ユーザによって、入力装置121を介して、仮想的な照明器具の配置についての情報が制御装置123に入力されている。照明条件決定部126は、当該仮想的な照明器具の配置についての情報に基づいて、その仮想的な照明器具の配置による照明光を再現するように、照明条件を決定する。照明条件決定部126は、決定した照明条件についての情報を、照明駆動制御部127に提供する。
照明駆動制御部127は、照明条件決定部126によって決定された照明条件についての情報に基づいて、当該照明条件に従って照明装置110を駆動させる。具体的には、照明駆動制御部127は、照明条件決定部126によって決定された照明条件に従って、照明装置110の各光出射点からの出射光を制御することにより、当該照明装置110から照射される照明光を制御する。これにより、ユーザが入力した仮想的な照明器具の配置の配置による照明光を再現するように、照明装置110が駆動され得る。
(2−2−4.照明システムの制御方法の処理手順)
以上説明した、制御装置123によって実行される照明システム1の制御方法の処理手順について説明する。図8は、第1の実施形態に係る照明システム1の手動モード時における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。なお、図8に示す各処理は、図7に示す制御装置123によって実行される各処理に対応している。制御装置123を構成するプロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、図8に示す各処理が実行される。図8に示す各処理の詳細については、制御装置123の機能について説明する際に既に上述しているため、以下の図8に示す各処理についての説明では、これら各処理の概要を述べるに留め、その詳細な説明は省略する。
図8を参照すると、第1の実施形態に係る照明システム1の手動モード時における制御方法では、まず、入力装置121を介したユーザからの指示入力(仮想的な照明器具を配置する旨の指示入力)に応じて、照明条件が決定される(ステップS101)。ステップS101における処理は、図7に示す照明条件決定部126が実行する処理に対応している。
次に、決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS103)。ステップS103における処理は、図7に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、RGBカメラ130による撮影が実行されるとともに、当該RGBカメラ130によって撮影された画像のスルー画が表示装置122に表示される(ステップS105)。ステップS105における処理は、図7に示す撮影制御部125及び表示制御部124が実行する処理に対応している。
次に、照明条件に対する更なる指示入力があるかどうかが判定される(ステップS107)。ステップS107における処理は、図7に示す照明条件決定部126が実行する処理に対応している。
ステップS107において照明条件に対する更なる指示入力がある場合には、ステップS101に戻り、照明条件決定部126によって、その更なる指示入力に応じて照明条件が決定される。そして、ステップS103以降の処理が再度実行される。
ステップS107において照明条件に対する更なる指示入力がない場合には、ステップS109に進む。ステップS109では、入力装置121を介したユーザからの指示入力(静止画を撮影する旨の指示入力)に応じて、RGBカメラ130による静止画の撮影が実行される。ステップS109における処理は、図7に示す撮影制御部125が実行する処理に対応している。
(2−3.自動モード)
次に、自動モードにおける照明システムの構成及び機能について説明する。なお、自動モードで動作される照明システムの装置構成は、図4を参照して説明した手動モードで動作される照明システム1の装置構成と同様である。従って、ここではその詳細な説明を省略する。
(2−3−1.照明システムの機能構成)
図9は、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、図9では、一例として、後述する端末120aの表示装置122にスルー画が表示される場合に対応する機能構成を示している。ただし、自動モードの場合においても、手動モードの場合と同様に、スルー画が表示される機能は当該照明システムに搭載されなくてもよい。
図9を参照すると、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aは、照明装置110と、端末120aと、RGBカメラ130と、を備える。また、端末120aは、入力装置121と、表示装置122と、制御装置123aと、を有する。ここで、照明装置110及びRGBカメラ130、並びに端末120aの入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、図7に示す手動モードで動作される照明システム1におけるこれらの装置と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。このように、照明システム1aは、照明システム1において、端末120の制御装置123が制御装置123aに変更されたものに対応する。なお、制御装置123aの装置構成は、制御装置123の装置構成と同様であり、制御装置123aは、その機能が、制御装置123から変更されたものに対応する。
図9を参照すると、制御装置123aは、その機能として、表示制御部124と、撮影制御部125と、照明条件決定部126aと、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置123aのプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。ここで、表示制御部124、撮影制御部125、及び照明駆動制御部127の機能は、図7を参照して説明した、手動モードで動作される照明システム1におけるこれらの機能と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
自動モードにおいては、制御装置123aに、過去の撮影データ又は過去の写真データが入力される。ここで、過去の撮影データとは、照明システム1aを使用して過去に行われた写真撮影におけるデータのことであり、当該過去の撮影データには、当該写真撮影における照明条件についての情報、及び被写体のRGBデータが含まれる。また、過去の写真データとは、照明システム1aを使用せずに過去に撮影された任意の写真データのことであり、例えばデジタルカメラやスマートフォンによって撮影された写真データである。当該写真データは、少なくともその被写体のRGBデータが抽出可能なものであり得る。制御装置123aに入力される過去の撮影データ又は過去の写真データは、過去に良好な写真が撮影された際のデータであり得る。
照明条件決定部126aは、入力された過去の撮影データ又は過去の写真データに基づいて、これら過去の撮影データ又は過去の写真データにおける照明条件を再現するように、これから撮影を行う際の照明条件を自動的に決定する。
具体的には、過去の撮影データが入力された場合には、照明条件決定部126aは、当該過去の撮影データに含まれる照明条件を、これから撮影を行う際の照明条件として決定する。図10及び図11を参照して、この過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システム1aの動作について説明する。図10及び図11は、過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システム1aの動作について説明するための図である。照明システム1aにおいて、過去の撮影データを用いる場合には、例えば、図10に示すように、過去に照明システム1aを用いて良好な写真が撮影できた際の撮影データ507(図10及び図11では、撮影データ507として、便宜的に、その照明条件に係る仮想的な照明器具の配置を図示している)を保存するデータベース509(DB509)が作成され得る。新たに写真撮影を行う場合には、図11に示すように、当該DB509から過去の撮影データ507が取得され、当該過去の撮影データ507に含まれる照明条件が再現される。そして、この再現された照明条件に従って照明装置110が駆動され、撮影が行われる。これにより、過去の撮影データが得られたときと同様の、良好な写真を得ることができる。
ただし、過去の撮影データ507に含まれる照明条件をそのまま用いて撮影を行った場合であっても、周囲の環境や、照明装置110と被写体との距離等によっては、過去の撮影データ507を取得した際と同様の良好な写真が得られるとは限らない。従って、照明条件決定部126aは、更に、RGBカメラ130によって取得される被写体の現在のRGBデータと、過去の撮影データに含まれる被写体の過去のRGBデータとを比較して、当該過去のRGBデータが再現され得るように、照明条件の調整を自動的に行う。具体的には、照明条件決定部126aは、被写体の現在のRGBデータと被写体の過去のRGBデータの両方について、RGBデータのピクセルごと、あるいは複数のピクセルからなる所定の領域ごとに、明度や彩度、色相等の、照明条件を規定し得る物理量を定量的に算出する。そして、照明条件決定部126aは、現在のRGBデータと過去のRGBデータについて、算出した明度等の値を比較する。そして、照明条件決定部126aは、現在のRGBデータにおける各ピクセル又は各領域の明度等の値が、過去のRGBデータにおける各ピクセル又は各領域の明度等の値に近付くように(例えば、明度が足りないピクセル又は領域に対して、明度を補うように照明光が更に照射されるように)、照明条件を変更する。
更に、照明システム1aでは、照明条件決定部126aによって自動的に照明条件が決定された後で、必要に応じて、入力装置121を介したユーザ501による指示入力により、手動で照明条件が調整されてもよい。この手動での照明条件の調整は、上述した手動モードで動作される照明システム1と同様に実行される。照明条件決定部126aによって自動的に照明条件が決定された場合であっても、その照明条件に従った照明光によって、ユーザ501の所望の画像が得られるとは限らないため、このように、手動での調整が可能であることにより、ユーザ501は、より自身の要望に即した照明光を得ることが可能となる。この際、所望の照明光が得られる照明条件に近い照明条件が自動的に決定され、その後、ユーザ501による手動での調整が実行され得るため、手動モードのようにユーザ501が一から照明条件を指定する場合に比べて、当該ユーザ501の負担を軽減させることができる。
なお、過去の撮影データは、必ずしもユーザ501自身(すなわち、これから撮影を行う被写体)についての撮影データでなくてもよく、過去に撮影された他のユーザについての撮影データであってもよい。図12及び図13は、過去の撮影データを用いる写真撮影時における照明システム1aの他の動作について説明するための図である。他のユーザの撮影データが用いられる場合には、例えば、図12に示すように、SNS(Social Networking Service)等のソーシャルメディアによって、他のユーザについての良好な写真513が撮影された際における過去の撮影データ507(図12及び図13では、撮影データ507として、便宜的に、その照明条件に係る仮想的な照明器具の配置を図示している)が共有される。この場合、新たに写真撮影を行う場合には、図13に示すように、ユーザ501は、ソーシャルメディアにアップロードされている過去の撮影データの中から、自身の要望に合う照明が実現されている撮影データ507を取得し、制御装置123aの照明条件決定部126aに入力する。照明条件決定部126aでは、当該過去の撮影データ507に含まれる照明条件が再現される。
そして、この再現された照明条件に従って照明装置110が駆動され、撮影が行われる。なお、この場合にも、上述したように、現在のRGBデータと過去のRGBデータとの比較による照明条件の調整や、ユーザによる手動での照明条件の調整が更に行われ得る。ソーシャルメディアを利用することにより、照明システム1aを使用している複数のユーザ501によって撮影データを共有することができるため、例えば、あるユーザ501が、他のユーザ501による撮影データを用いて撮影を行うことが可能となる。従って、当該ユーザ501は、自分では思い付かないような照明条件で撮影を行うことも可能となり、当該ユーザ501の利便性が更に向上する。なお、他のユーザの撮影データを取得するための方法は、ソーシャルメディアを介した方法に限定されない。例えば、ユーザ間の個人的なやり取りによって撮影データが交換されてもよいし、照明システム1aの制御装置123aに、予め、一又は複数の種類の撮影データのサンプルが登録されていてもよい。
一方、過去の写真データが入力された場合における、照明システム1aの動作について、図14を参照して説明する。図14は、過去の写真データを用いる写真撮影時における照明システム1aの動作について説明するための図である。過去の写真データを用いる場合には、例えば、図14に示すように、ユーザ501が、過去に自身を撮影した良好な写真502のデータを端末120aの制御装置123aに入力する。
過去の写真データを用いる場合には、当該過去の写真データが取得された際の照明条件は不明であるから、照明条件決定部126aは、過去の撮影データが入力された場合のようにその照明条件を即座に決定することはできない。従って、過去の写真データが入力された場合には、照明条件決定部126aは、RGBカメラ130によって取得される被写体の現在のRGBデータと、過去の写真データから抽出される被写体の過去のRGBデータとを比較して、当該過去のRGBデータが再現され得るように、照明条件511(図14では、照明条件511として、便宜的に、その照明条件511に係る仮想的な照明器具の配置を図示している)を決定する。具体的には、照明条件決定部126aは、上述した過去の撮影データが入力された場合と同様に、RGBデータのピクセルごと、あるいは複数のピクセルからなる所定の領域ごとに、明度等の照明条件511を規定し得る物理量を定量的に算出し、算出したその明度等の値を比較することにより、現在のRGBデータにおける各ピクセル又は各領域の明度等の値が、過去のRGBデータにおける各ピクセル又は各領域の明度等の値に近付くように、照明条件511を決定する。なお、このとき、現在のRGBデータは、予め設定されている所定の照明条件に従って照明装置110が駆動されている状態で、取得され得る。
そして、この決定された照明条件に従って照明装置110が駆動され、撮影が行われる。これにより、過去の写真データが得られたときと同様の、良好な写真502を得ることができる。なお、この際、過去の撮影データを用いる場合と同様に、ユーザによる手動での照明条件の調整が更に行われてもよい。
なお、過去の写真データは、必ずしもユーザ501自身(すなわち、これから撮影を行う被写体)を撮影したものでなくてもよい。図15は、過去の写真データを用いる写真撮影時における照明システム1aの他の動作について説明するための図である。図15に示すように、過去に撮影された他のユーザについての良好な写真513のデータが、入力データとして用いられてよい。この他のユーザについての過去の写真は、例えば雑誌等に掲載された写真であってもよいし、インターネット上から取得される任意の写真であってもよい。あるいは、照明システム1aの制御装置123aに、予め、一又は複数の種類の写真データのサンプルが登録されていてもよい。ユーザ501は、任意の写真データを、照明条件を決定するための入力データとして、制御装置123aに入力することができる。
この場合においても、自身の写真データを用いる場合と同様に、照明条件決定部126aは、当該過去の写真データを解析し、被写体(ユーザ501)の現在のRGBデータと比較することにより、当該過去の写真データにおける被写体(他のユーザ)のRGBデータを再現するように照明条件511(図15では、照明条件511として、便宜的に、その照明条件511に係る仮想的な照明器具の配置を図示している)を決定する。
そして、この決定された照明条件511に従って照明装置110が駆動され、撮影が行われる。これにより、過去の写真データが得られたときと同様の、良好な写真502を得ることができる。なお、この際、自身の過去の写真データを用いる場合と同様に、ユーザ501による手動での照明条件511の調整が更に行われてもよい。他のユーザの過去の写真データを用いることにより、ユーザ501は、気に入った任意の写真を入力として、その写真の撮影時の照明条件を再現するように撮影を行うことができるため、当該ユーザ501の利便性が更に向上する。
(2−3−2.照明システムの制御方法の処理手順)
以上説明した、制御装置123aによって実行される照明システム1aの制御方法の処理手順について説明する。なお、上述したように、照明システム1aでは、自動的に照明条件を決定するために、過去の撮影データ又は過去の写真データが用いられる。以下、過去の撮影データを用いる場合及び過去の写真データを用いる場合における照明システム1aの制御方法の処理手順について、順に説明する。なお、以下の図16及び図17に示す各処理は、図9に示す制御装置123aによって実行される各処理に対応している。制御装置123aを構成するプロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、図16及び図17に示す各処理が実行される。図16及び図17に示す各処理の詳細については、制御装置123aの機能について説明する際に既に上述しているため、以下の図16及び図17に示す各処理についての説明では、これら各処理の概要を述べるに留め、その詳細な説明は省略する。
(2−3−2−1.過去の撮影データが用いられる場合)
図16を参照して、過去の撮影データが用いられる場合における、照明システム1aの制御方法の処理手順について説明する。図16は、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aの、過去の撮影データが用いられる場合における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。
図16を参照すると、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aの、過去の撮影データが用いられる場合における制御方法では、まず、過去の撮影データと同一の照明条件が、これから撮影を行う際の照明条件として決定される(ステップS201)。ステップS201における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
次に、決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS203)。ステップS203における処理は、図9に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、RGBカメラ130による撮影が実行される、すなわち被写体の現在のRGBデータが取得される(ステップS205)。ステップS205における処理は、図9に示す撮影制御部125が実行する処理に対応している。
次に、過去の撮影データに含まれる被写体の過去のRGBデータと、RGBカメラ130によって取得された被写体の現在のRGBデータと、が比較される(ステップS207)。ステップS207における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
次に、比較結果に基づいて、過去のRGBデータを再現するように、照明条件が変更される(ステップS209)。ステップS209における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
次に、変更された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS211)。ステップS211における処理は、図9に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、RGBカメラ130による撮影が実行されるとともに、当該RGBカメラ130によって撮影された画像のスルー画が表示装置122に表示される(ステップS213)。ステップS213における処理は、図9に示す撮影制御部125及び表示制御部124が実行する処理に対応している。
次に、照明条件に対する指示入力(入力装置121を介したユーザからの指示入力)があるかどうかが判定される(ステップS215)。ステップS215における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
ステップS215において照明条件に対する指示入力がある場合には、ステップS217に進む。ステップS217では、当該指示入力に従って、照明条件が変更される。そして、その変更された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS219)。その後、ステップS213に戻り、当該ステップS213以降の処理が再度実行される。ステップS217における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。また、ステップS219における処理は、図9に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
一方、ステップS215において照明条件に対する指示入力がない場合には、ステップS221に進む。ステップS221では、入力装置121を介したユーザからの指示入力(静止画を撮影する旨の指示入力)に応じて、RGBカメラ130による静止画の撮影が実行される。ステップS211における処理は、図9に示す撮影制御部125が実行する処理に対応している。
(2−3−2−2.過去の写真データが用いられる場合)
図17を参照して、過去の写真データが用いられる場合における、照明システム1aの制御方法の処理手順について説明する。図17は、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aの、過去の写真データが用いられる場合における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。
図17を参照すると、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aの、過去の写真データが用いられる場合における制御方法では、まず、所定の照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS301)。ステップS301における処理は、図9に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、RGBカメラ130による撮影が実行される、すなわち現在のRGBデータが取得される(ステップS303)。ステップS303における処理は、図9に示す撮影制御部125が実行する処理に対応している。
次に、過去の写真データから抽出される被写体の過去のRGBデータと、RGBカメラ130によって取得された被写体の現在のRGBデータと、が比較される(ステップS305)。ステップS305における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
次に、比較結果に基づいて、過去のRGBデータを再現するように、照明条件が決定される(ステップS307)。ステップS307における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
次に、決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS309)。ステップS309における処理は、図9に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、RGBカメラ130による撮影が実行されるとともに、当該RGBカメラ130によって撮影された画像のスルー画が表示装置122に表示される(ステップS311)。ステップS311における処理は、図9に示す撮影制御部125及び表示制御部124が実行する処理に対応している。
次に、照明条件に対する指示入力(入力装置121を介したユーザからの指示入力)があるかどうかが判定される(ステップS313)。ステップS313における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。
ステップS313において照明条件に対する指示入力がある場合には、ステップS315に進む。ステップS315では、当該指示入力に従って、照明条件が変更される。そして、その変更された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS317)。その後、ステップS311に戻り、当該ステップS213以降の処理が再度実行される。ステップS315における処理は、図9に示す照明条件決定部126aが実行する処理に対応している。また、ステップS317における処理は、図9に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
一方、ステップS313において照明条件に対する指示入力がない場合には、ステップS319に進む。ステップS319では、入力装置121を介したユーザからの指示入力(静止画を撮影する旨の指示入力)に応じて、RGBカメラ130による静止画の撮影が実行される。ステップS313における処理は、図9に示す撮影制御部125が実行する処理に対応している。
(2−3−3.変形例)
以上説明した、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aの一変形例について説明する。以上説明した照明システム1aは、照明装置110、端末120a及びRGBカメラ130を備えていた。ただし、第1の実施形態はかかる例に限定されず、照明システム1aは、これらの構成に加えて、デプスカメラを更に備えてもよい。
図18及び図19を参照して、このような、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムについて説明する。図18は、第1の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの概略構成を示す図である。図19は、第1の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図18及び図19を参照すると、本変形例に係る照明システム1bは、照明装置110と、端末120bと、RGBカメラ130と、デプスカメラ140と、を備える。また、端末120bは、入力装置121と、表示装置122と、制御装置123bと、を有する。ここで、照明装置110及びRGBカメラ130、並びに端末120bの入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、図9に示す自動モードで動作される照明システム1aにおけるこれらの装置と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
図19を参照すると、制御装置123bは、その機能として、表示制御部124と、撮影制御部125と、照明条件決定部126bと、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置123bのプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。ここで、表示制御部124、撮影制御部125、及び照明駆動制御部127の機能は、図9に示す自動モードで動作される照明システム1aにおけるこれらの機能と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
このように、照明システム1bは、照明システム1aにおいて、デプスカメラ140が更に設けられるとともに、端末120の制御装置123aが制御装置123bに変更されたものに対応する。なお、制御装置123bの装置構成は、制御装置123aの装置構成と同様であり、制御装置123bは、その機能が、制御装置123aから変更されたものに対応する。
デプスカメラ140は、被写体のデプスデータ(すなわち、被写体の当該デプスカメラ140からの距離についての情報)を取得する機能を有するカメラである。照明システム1bでは、撮影時に、撮影制御部125からの制御により、RGBカメラ130によって被写体のRGBデータが取得されるとともに、デプスカメラ140によって被写体のデプスデータが取得される。
照明システム1bでは、照明条件についての情報及び被写体のRGBデータに加えて、被写体の当該デプスデータが、撮影データに含まれる。つまり、過去の撮影データとして、過去に撮影が行われた際における、照明条件についての情報、被写体のRGBデータ、及び被写体のデプスデータが、端末120の制御装置123bに入力される。また、被写体の現在のRGBデータが取得される際に、当該被写体のデプスデータも併せて取得される。
過去の撮影データ又は過去の写真データを用いる写真撮影時における、照明条件決定部126bの処理は、上述した照明システム1aの照明条件決定部126aと略同様である。ただし、照明条件決定部126bは、被写体の過去のRGBデータと被写体の現在のRGBデータとを比較して照明条件を変更する際に、被写体のデプスデータを更に用いる。
具体的には、上述した照明条件決定部126aでは、RGBデータから、ピクセルごと又は複数のピクセルからなる所定の領域ごとに明度等を算出し、過去のRGBデータと現在のRGBデータについてその値を比較することによって、過去のRGBデータを再現するように照明条件を決定していた。これに対して、照明システム1bでは、過去の撮影データには被写体のデプスデータが含まれており、現在の被写体についてのデプスデータも取得されている。従って、照明条件決定部126bは、デプスデータが存在するものについては、RGBデータ及びデプスデータから、ボクセルごと又は複数のボクセルからなる所定の領域ごとに明度等を算出し、過去のRGBデータと現在のRGBデータについてその値を比較することによって、過去のRGBデータを再現するように照明条件を決定する。このように、本変形例によれば、デプスデータを用いることにより、ボクセルごとに(すなわち、3次元的に)、照明光の照射具合を解析することができるため、より精度良く過去のRGBデータを再現するように照明条件を決定することが可能になる。なお、過去の写真データについては、デプスデータの抽出が難しい場合も考えられるが、その場合には、過去の写真データについては、照明条件決定部126aと同様に、ピクセルごと又は複数のピクセルからなる所定の領域ごとに明度等を算出し、その値を比較に用いればよい。
(2−4.第1の実施形態のまとめ)
以上、本開示の第1の実施形態について説明した。以上説明したように、第1の実施形態では、写真撮影時の照明装置として照明装置110を用いる、照明システム1、1a、1bが構築される。照明装置110では、例えば、顔の一部領域のみ他の領域よりも明るくする、顔の一部領域のみ他の領域とは異なる色の照明光を照射する等、被写体に対する照明光の照射状態を、詳細に制御することが可能であるため、照明システム1、1a、1bによれば、一般の生活環境であっても、専用の写真スタジオで撮影された写真と同等の、高品質な写真を撮影することが可能となる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、第1の実施形態では、照明条件の決定方法として、手動モード及び自動モードのいずれかが適宜選択可能である。手動モードでは、ユーザが自由に照明条件を決定することができるため、より自由度の高い照明装置110の駆動制御が可能になる。また、自動モードでは、所定の情報(具体的には、過去に良好な写真が得られた際の撮影データ又は過去に取得された良好な写真データ)における照明の状態を再現するように、照明条件が自動的に決定される。従って、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、所望の照明光が実現され得るように照明装置110を駆動させることが可能となる。このように、手動モード及び自動モードを適宜選択することにより、写真撮影時におけるユーザの利便性を更に向上させることができる。
(3.第2の実施形態)
(3−1.第2の実施形態の概要)
本開示の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、照明装置110を鏡の照明として用いる。
上述したように、照明装置110によれば、詳細な照明光の制御が可能となるため、当該照明装置110を鏡の照明として用いて、その照明光を適宜調整することにより、当該ユーザは鏡面上の自身の姿をより鮮明に視認することが可能になる。従って、例えば鏡を見ながら化粧をする場合や、姿見によって服装を確認する場合等、鏡によって自身の姿を確認する際における、当該ユーザの利便性を向上させることができる。
以下、第2の実施形態に係る照明システムの構成及び機能について詳細に説明する。ここで、第2の実施形態に係る照明システムでは、第1の実施形態と同様に、その照明装置110における照明条件の決定方法について、手動モード及び自動モードが存在し得る。以下、これらのモードのそれぞれにおける照明システムの構成及び機能について順に説明する。
(3−2.手動モード)
まず、手動モードにおける照明システムの構成及び機能について説明する。
(3−2−1.照明システムの構成)
図20は、第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。図20を参照すると、第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム2は、照明装置110と、端末210と、鏡220と、を備える。なお、照明装置110の構成及び機能は、第1の実施形態における照明装置110と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
端末210は、照明システム2の動作を統合的に管理する情報処理装置である。図20では簡略化して図示しているが、端末210は、少なくとも、入力装置、表示装置及び制御装置を有する。ここで、端末210の構成は、制御装置の機能が異なる点以外は、図4及び図7を参照して上述した第1の実施形態に係る端末120と同様である。従って、ここでは、端末210について、端末120と同一の事項についてはその詳細な説明を省略する。なお、端末210の制御装置の機能については、図23を参照して後述する。
鏡220は、一般的に家庭で用いられている鏡と同様のものであってよい。図示する例では、鏡220は、照明装置110の照明光の照射面の略中央に、その鏡面が当該照射面と平行で、かつ当該照明光の照射方向を向くように設置されている。かかる位置に鏡220を設置することにより、ユーザは、自身の正面から照明光が照射されている状態で、鏡220に映った自身の姿を確認することが可能となり、自身の姿をより鮮明に視認することが可能になる。ただし、鏡220の設置位置は図示する例に限定されず、鏡220は、その鏡面が照明装置110による照明光の照射範囲に向くように設置されればよく、その設置位置は任意であってよい。
(3−2−2.鏡の照明における照明システムの動作の概要)
図21を参照して、以上説明した照明システム2の動作の概要について説明する。図21は、鏡の照明として動作する際における、手動モード時での照明システム2の動作について説明するための図である。
まず、照明システム2において、照明装置110が動作していない場合には、鏡220に映ったユーザ501の姿は、暗く、鮮明なものではない(図21左図)。そこで、照明システム2では、ユーザ501が、端末210を用いて、仮想的な照明器具を配置することができる。照明システム2では、第1の実施形態と同様に、仮想的な照明器具を配置するためのGUIが提供され得る。具体的には、当該GUIとしては、端末210の表示装置の画面上に、ユーザ501を表すアイコン515及び仮想的な照明器具を表すアイコン505が表示される(図21中図)。ユーザ501は、端末210の入力装置を介した操作により、自身を表すアイコン515に対する、仮想的な照明器具を表すアイコン505の種類、数、位置及び方向を調整することができる。
仮想的な照明器具の配置が決定すると、その決定された仮想的な照明器具による照明光を再現するように、端末210の制御装置が照明装置110を駆動させる。当該処理が実行されることにより、ユーザ501は、仮想的な照明器具を再現した照明装置110による照明光を受けながら、自身の姿を鏡220によって確認することができる(図21右図)。
なお、仮想的な照明器具を配置する方法は、GUIを用いる方法に限定されず、例えばジェスチャや音声等、他の方法によって仮想的な照明器具が配置されてもよい。図22は、このような他の方法の一例として、ジェスチャによって仮想的な照明器具を配置する方法について説明するための図である。当該方法では、図22に示すように、ユーザ501が所定の動作(図示する例であれば腕を振る動作)を行うことにより、当該動作に応じて、仮想的な照明器具の種類、数、位置及び方向が調整され得る。図22では、ジェスチャによって仮想的な照明器具の配置が変更されることを示すために、説明の都合上、図20と同様のGUIに係る画面を図示しているが、ジェスチャによって仮想的な照明器具が配置される場合には、当該画面は端末210の表示装置に表示されなくてもよい。
また、ジェスチャと音声を組み合わせて、仮想的な照明器具が配置されてもよい。例えば、以下のような方法が想定される。「スポットライト追加」等の音声によるコマンドによって、照明装置110の照射面の上部(すなわち、鏡220の上方)に仮想的なスポットライトが出現する。この状態で、手を振るジェスチャを行うことにより、照明装置110の照射面内での、当該仮想的なスポットライトの位置が移動する。その後、「OK」等の音声によるコマンドによって、当該仮想的なスポットライトの位置が確定される。
(3−2−3.照明システムの機能構成)
以上説明した鏡の照明として用いられる際の動作を実現する、照明システム2の機能構成について説明する。図23は、第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム2の機能構成の一例を示すブロック図である。
図23を参照すると、上述したように、第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム2は、照明装置110と、端末210と、鏡220と、を備える。また、端末210は、入力装置121と、表示装置122と、制御装置213と、を有する。ここで、照明装置110、入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、上述した、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1におけるこれらの装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、鏡220の構成及び機能についても既に説明しているため、ここでは詳細な説明を省略する。
図23を参照すると、端末210の制御装置213は、その機能として、表示制御部124と、照明条件決定部126と、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置213は、第1の実施形態に係る制御装置123と同様の装置構成を有しており、制御装置213のプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。
表示制御部124、照明条件決定部126及び照明駆動制御部127の機能は、図7に示す、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1における制御装置123のこれらの機能と略同様である。具体的には、表示制御部124は、表示装置122の動作を制御し、当該表示装置122に、仮想的な照明器具を配置する際のGUIに係る表示画面を表示させる。この際、表示制御部124は、入力装置121を介したユーザの操作に応じて、当該表示画面上のGUI部品(アイコン等)の移動等の表示を併せて制御する。また、照明条件決定部126は、ユーザによって入力装置121を介して入力された仮想的な照明器具の配置についての情報に基づいて、その仮想的な照明器具の配置による照明光を実現するように、照明条件を決定する。また、照明駆動制御部127は、照明条件決定部126によって決定された照明条件に従って照明装置110を駆動させる。
このように、照明システム2の機能構成は、照明システム1に対して、鏡220の機能が追加されるとともに、RGBカメラ130の機能及びRGBカメラ130に関連する機能が取り除かれたものに対応する。
(3−2−4.照明システムの制御方法の処理手順)
以上説明した、制御装置213によって実行される照明システム2の制御方法の処理手順について説明する。図24は、第2の実施形態に係る照明システム2の手動モード時における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。なお、図24に示す各処理は、図23に示す制御装置213によって実行される各処理に対応している。制御装置213を構成するプロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、図24に示す各処理が実行される。図24に示す各処理の詳細については、制御装置213の機能について説明する際に既に上述しているため、以下の図24に示す各処理についての説明では、これら各処理の概要を述べるに留め、その詳細な説明は省略する。
図24を参照すると、第2の実施形態に係る照明システム2の手動モード時における制御方法では、まず、入力装置121を介したユーザからの指示入力(仮想的な照明器具を配置する旨の指示入力)に応じて、照明条件が決定される(ステップS401)。ステップS401における処理は、図23に示す照明条件決定部126が実行する処理に対応している。
次に、決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS403)。ステップS403における処理は、図23に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、照明条件に対する更なる指示入力があるかどうかが判定される(ステップS405)。ステップS405における処理は、図23に示す照明条件決定部126が実行する処理に対応している。
ステップS405において照明条件に対する更なる指示入力がある場合には、ステップS401に戻り、照明条件決定部126によって、その更なる指示入力に応じて照明条件が決定される。そして、ステップS403以降の処理が再度実行される。
ステップS405において照明条件に対する更なる指示入力がない場合には、一連の処理を終了する。
(3−3.自動モード)
次に、自動モードにおける照明システムの構成及び機能について説明する。
(3−3−1.照明システムの構成)
図25は、第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。図25を参照すると、第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム2aは、照明装置110と、RGBカメラ130と、端末210aと、鏡220と、を備える。このように、照明システム2aは、図20を参照して説明した、第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム2において、RGBカメラ130が更に設けられるとともに、端末210が端末210aに変更されたものに対応する。なお、端末210aの構成及び機能については、図26を参照して後述する。
RGBカメラ130の構成及び機能は、第1の実施形態におけるRGBカメラ130と同様である。具体的には、RGBカメラ130は、照明装置110による照明光の照射範囲を撮影可能な位置に設置されており、照明装置110によって照明光が照射されているユーザを撮影し、その画像データ(RGBデータ)を取得する。RGBカメラ130によって取得されたRGBデータは、照明条件を自動的に決定する際に用いられる。ただし、第1の実施形態では、RGBカメラ130によって取得されたスルー画が端末120、120a、120bの表示装置に表示され得るが、第2の実施形態では、当該スルー画は、端末210aの表示装置に表示されない。第1の実施形態では、ユーザが、当該スルー画によって照明効果を確認して、照明条件の調整を行い得るが、第2の実施形態では、ユーザは、鏡220によって照明効果を確認して、照明条件の調整を行うことができるため、スルー画を表示する必要がないからである。
(3−3−2.照明システムの機能構成)
図26を参照して、照明システム2aの機能構成について説明する。図26は、第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム2aの機能構成の一例を示すブロック図である。
図26を参照すると、上述したように、第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム2aは、照明装置110と、RGBカメラ130と、端末210aと、鏡220と、を備える。また、端末210aは、入力装置121と、表示装置122と、制御装置213aと、を有する。ここで、照明装置110、鏡220、並びに端末210aの入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、図23に示す手動モードで動作される照明システム2におけるこれらの装置と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。このように、照明システム2aは、照明システム2において、RGBカメラ130が追加されるとともに、端末210の制御装置213が制御装置213aに変更されたものに対応する。なお、制御装置213aの装置構成は、制御装置213の装置構成と同様であり、制御装置213aは、その機能が、制御装置213から変更されたものに対応する。
図26を参照すると、制御装置213aは、その機能として、表示制御部124と、撮影制御部125と、照明条件決定部126aと、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置213aのプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。ここで、表示制御部124、撮影制御部125、照明条件決定部126a、及び照明駆動制御部127の機能は、図9を参照して説明した、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1aにおけるこれらの機能と略同様である。ただし、第2の実施形態では、表示制御部124は、スルー画を表示する制御は行わない。また、第2の実施形態では、撮影制御部125は、ユーザの指示入力に応じた静止画の撮影の制御は行わない。このように、制御装置213aでは、スルー画が表示されないこと、及び照明条件が確定した状態での最終的なRGBカメラ130による静止画の撮影が行われないこと以外は、照明システム1aの制御装置123aと同様の処理が実行される。
具体的には、自動モードにおいては、制御装置213aに、過去の撮影データ又は過去の写真データが入力される。過去の撮影データが入力された場合には、制御装置213aにおいて、以下の処理が実行され、自動的に照明条件が決定される。まず、照明条件決定部126aが、当該過去の撮影データに含まれる照明条件を、これから撮影を行う際の照明条件として決定する。次に、照明駆動制御部127は、この決定された照明条件に従って照明装置110を駆動する。次に、この状態で、撮影制御部125が、RGBカメラ130によって照明光が照射されているユーザの画像を撮影する(すなわち、ユーザのRGBデータを取得する)。次に、照明条件決定部126aが、この現在のRGBデータと過去の撮影データに含まれる過去のRGBデータとを比較することにより、過去のRGBデータを再現するように、照明条件を変更する。この現在のRGBデータと過去のRGBデータとの具体的な比較方法は、第1の実施形態と同様である。そして、照明駆動制御部127が、変更後の照明条件に従って照明装置110を駆動する。
一方、過去の写真データが入力された場合には、制御装置213aにおいて、以下の処理が実行され、自動的に照明条件が決定される。まず、照明条件決定部126aが、所定の照明条件を、これから撮影を行う際の照明条件として決定する。次に、照明駆動制御部127は、この決定された照明条件に従って照明装置110を駆動する。次に、この状態で、撮影制御部125が、RGBカメラ130によって照明光が照射されているユーザの画像を撮影する(すなわち、ユーザのRGBデータを取得する)。次に、照明条件決定部126aが、この現在のRGBデータと過去の写真データから抽出されたRGBデータとを比較することにより、過去のRGBデータを再現するように、照明条件を変更する。この現在のRGBデータと過去のRGBデータとの具体的な比較方法は、第1の実施形態と同様であってよい。そして、照明駆動制御部127が、変更後の照明条件に従って照明装置110を駆動する。
なお、第1の実施形態と同様に、以上説明したように過去の撮影データ又は過去の写真データに基づいて自動的に照明条件が決定された場合において、ユーザは、必要に応じて、入力装置121を介した指示入力により、照明条件を調整することが可能である。
また、過去の撮影データ及び過去の写真データを取得する方法も、第1の実施形態と同様であってよい。すなわち、過去の撮影データは、ユーザ自身が過去に取得した撮影データがDBに格納されていてもよいし、ソーシャルメディア等を介して他のユーザの撮影データが取得されてもよい。また、過去の写真データは、ユーザ自身が過去に取得した写真データであってもよいし、雑誌やインターネット上等に存在する他のユーザの写真データであってもよい。
なお、制御装置213aによって実行される照明システム2aの制御方法の処理手順は、以上説明したように、スルー画が表示されないこと、及び照明条件が確定した状態での最終的なRGBカメラ130による静止画の撮影が行われないこと以外は、図16及び図17を参照して説明した、制御装置123aによって実行される照明システム1aの制御方法の処理手順と同様である。従って、ここでは、制御装置213aによって実行される照明システム2aの制御方法の処理手順についての詳細な説明は省略する。
(3−3−3.変形例)
以上説明した、第2の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム2aの一変形例について説明する。以上説明した照明システム2aは、照明装置110、RGBカメラ130、端末210a、及び鏡220を備えていた。ただし、第2の実施形態はかかる例に限定されず、照明システム2aは、これらの構成に加えて、更に、デプスカメラを備えてもよい。
図27及び図28を参照して、このようなデプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムについて説明する。図27は、第2の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの概略構成を示す図である。図28は、第2の実施形態に係る、デプスカメラを更に備える変形例に係る照明システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図27及び図28を参照すると、本変形例に係る照明システム2bは、照明装置110と、端末210bと、RGBカメラ130と、デプスカメラ140と、を備える。また、端末210bは、入力装置121と、表示装置122と、制御装置213bと、を有する。ここで、照明装置110及びRGBカメラ130、並びに端末210aの入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、図25及び図26に示す自動モードで動作される照明システム2aにおけるこれらの装置と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。このように、照明システム2bは、照明システム2aにおいて、デプスカメラ140が追加されるとともに、端末210aの制御装置213aが制御装置213bに変更されたものに対応する。なお、制御装置213bの装置構成は、制御装置213aの装置構成と同様であり、制御装置213bは、その機能が、制御装置213aから変更されたものに対応する。
デプスカメラ140の構成及び機能は、第1の実施形態におけるデプスカメラ140の構成及び機能と同様である。具体的には、デプスカメラ140は、照明装置110による照明光の照射範囲を撮影可能な位置に設置されており、後述する制御装置213bの撮影制御部125からの制御により、照明装置110によって照明光が照射されているユーザを撮影し、そのデプスデータを取得する。デプスカメラ140によって取得されたデプスデータは、照明条件を自動的に決定する際に用いられる。
図28を参照すると、制御装置213bは、その機能として、表示制御部124と、撮影制御部125と、照明条件決定部126bと、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置213bのプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。ここで、表示制御部124、撮影制御部125、照明条件決定部126b、及び照明駆動制御部127の機能は、図19を参照して説明した、第1の実施形態の一変形例に係る、自動モードで動作される照明システム1bにおけるこれらの機能と略同様である。ただし、制御装置213bでは、表示制御部124は、スルー画を表示する制御は行わない。また、制御装置213bでは、撮影制御部125は、ユーザの指示入力に応じた静止画の撮影の制御は行わない。このように、制御装置213bでは、スルー画が表示されないこと、及び照明条件が確定した状態での最終的なRGBカメラ130による静止画の撮影が行われないこと以外は、照明システム1bの制御装置123bと同様の処理が実行される。
具体的には、照明システム2bでは、制御装置213bの照明条件決定部126bによって、照明システム1bの照明条件決定部126bと同様に、過去の撮影データ又は過去の写真データに基づいて、自動的に照明条件を決定する処理が実行される。この際、照明条件決定部126bは、過去のRGBデータと現在のRGBデータとを比較し、RGBデータに加えて、デプスデータも用いて、過去のRGBデータを再現するような照明条件を決定する。デプスデータを用いることにより、より精度良く過去の撮影データ又は過去の写真データにおける照明状態を再現することが可能になる。
(3−4.第2の実施形態のまとめ)
以上、本開示の第2の実施形態について説明した。以上説明したように、第2の実施形態では、ユーザが鏡で自身を確認する際の照明装置として照明装置110を用いる、照明システム2、2a、2bが構築される。照明装置110では、例えば、顔の一部領域のみ他の領域よりも明るくする、顔の一部領域のみ他の領域とは異なる色の照明光を照射する等、ユーザに対する照明光の照射状態を、詳細に制御することが可能であるため、照明システム2、2a、2bによれば、目的に合った所望の照明効果の下で、ユーザが鏡によって自身を確認することが可能となる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、第2の実施形態では、照明条件の決定方法として、手動モード及び自動モードのいずれかが適宜選択可能である。手動モードでは、ユーザが自由に照明条件を決定することができるため、より自由度の高い照明装置110の駆動制御が可能になる。また、自動モードでは、所定の情報(具体的には、過去に良好な照明の状態が得られた際の撮影データ又は過去に取得された良好な写真データ)における照明の状態を再現するように、照明条件が自動的に決定される。従って、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、所望の照明光が実現され得るように照明装置110を駆動させることが可能となる。このように、手動モード及び自動モードを適宜選択することにより、鏡の照明として照明装置110を用いる際におけるユーザの利便性を更に向上させることができる。
(4.第3の実施形態)
(4−1.第3の実施形態の概要)
本開示の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、照明装置110を部屋の照明として用いる。
上述したように、照明装置110によれば、詳細な照明光の制御が可能となるため、当該照明装置110を部屋の照明として用いて、その照明光を適宜調整することにより、照明装置110自体を交換しなくても、例えば食事、テレビの視聴等、状況に応じた様々な照明効果を得ることが可能になる。
図29は、第3の実施形態における、照明装置110の動作の概要について説明するための図である。図29に示すように、第3の実施形態では、ユーザ501の居室の天井に照明装置110が設置されることが想定される。照明装置110を適宜駆動させることにより、例えば、シャンデリアを模擬した照明(図29左図)、夜景を模擬した照明(図29中図)、及びスポットライトを模擬した照明(図29右図)等を再現することが可能である。
以下、第3の実施形態に係る照明システムの構成及び機能について詳細に説明する。ここで、第3の実施形態に係る照明システムでは、第1の実施形態と同様に、その照明装置110における照明条件の決定方法について、手動モード及び自動モードが存在し得る。以下、これらのモードのそれぞれにおける照明システムの構成及び機能について順に説明する。
(4−2.手動モード)
まず、手動モードにおける照明システムの構成及び機能について説明する。
(4−2−1.照明システムの構成)
図30は、第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。図30を参照すると、第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム3は、照明装置110と、端末310と、を備える。第3の実施形態では、図示するように、ユーザの居室の天井に、その照射方向が下向きになるように照明装置110が設置される。なお、照明装置110の構成及び機能は、第1の実施形態における照明装置110と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
端末310は、照明システム3の動作を統合的に管理する情報処理装置である。図30では簡略化して図示しているが、端末310は、少なくとも、入力装置、表示装置及び制御装置を有する。ここで、端末310の構成は、制御装置の機能が異なる点以外は、図4及び図7を参照して上述した第1の実施形態に係る端末120と同様である。従って、ここでは、端末310について、端末120と同一の事項についてはその詳細な説明を省略する。なお、端末310の制御装置の機能については、図33を参照して後述する。
(4−2−2.部屋の照明における照明システムの動作の概要)
図31を参照して、以上説明した照明システム3の動作の概要について説明する。図31は、部屋の照明として動作する際における、手動モード時での照明システム3の動作について説明するための図である。
照明システム3では、ユーザ501が、端末310を用いて、仮想的な照明器具を配置することができる。具体的には、照明システム3では、第1の実施形態と同様に、仮想的な照明器具を配置するためのGUIが提供され得る。図31に示すように、当該GUIとしては、端末310の表示装置の画面上に、仮想的な照明器具を表すアイコン505が表示される(図31中図)。ユーザ501は、端末310の入力装置を介した操作により、仮想的な照明器具を表すアイコン505の種類、数、位置及び方向を調整することができる。仮想的な照明器具の配置が決定すると、その決定された仮想的な照明器具による照明光を再現するように、端末310の制御装置が照明装置110を駆動させる。当該処理が実行されることにより、部屋の照明として、ユーザ501の所望の照明効果を実現することができる。このとき、仮想的な照明器具を表すアイコン505の配置の変更と、その仮想的な照明器具による照明光を再現するような照明装置110の駆動は、連続的に、繰り返し実行されてよく、ユーザ501は、部屋の照明の様子を実際に確認しながら、仮想的な照明器具の配置を適宜調整することが可能である。
なお、仮想的な照明器具を配置するためのGUIとして、図31に示すもの以外のGUIが提供されてもよい。図32は、このような、仮想的な照明器具を配置するための他のGUIについて説明するための図である。例えば、照明装置110が設置された部屋の天井に、室内の様子を俯瞰して撮影可能なカメラを設置し、図32に示すように、当該カメラによって撮影された部屋の様子をGUIに係る表示画面として表示させる。ユーザ501は、当該表示画面上で、部屋の様子を映した画面に重畳させるように、仮想的な照明器具を表すアイコン505を適宜配置することができる。かかるGUIによれば、実際の室内の様子を参照しながら、例えば家具の配置等を考慮して仮想的な照明器具を配置することができるため、より適切に当該仮想的な照明器具を配置することが可能となる。例えば、ダイニングテーブルの上にペンダントライトに対応する仮想的な照明器具を配置する等の、家具の配置に応じたより直感的な操作が可能になる。
また、仮想的な照明器具を配置する方法は、GUIを用いる方法に限定されず、例えばジェスチャや音声等、他の方法によって仮想的な照明器具が配置されてもよい。図33は、このような他の方法の一例として、ジェスチャによって仮想的な照明器具を配置する方法について説明するための図である。当該方法では、図33左図に示すように、ユーザ501が所定の動作(図示する例であれば腕を振る動作)を行うことにより、当該動作に応じて、仮想的な照明器具の種類、数、位置及び方向が調整され得る(図33中図)。そして、その決定された仮想的な照明器具による照明光を再現するように、端末310の制御装置が照明装置110を駆動させる(図33右図)。なお、図33では、ジェスチャによって仮想的な照明器具の配置が変更されることを示すために、説明の都合上、図31と同様のGUIに係る画面を図示しているが、ジェスチャによって仮想的な照明器具が配置される場合には、当該画面は端末310の表示装置に表示されなくてもよい。
また、ジェスチャと音声を組み合わせて、仮想的な照明器具が配置されてもよい。例えば、以下のような方法が想定される。「スポットライト追加」等の音声によるコマンドによって、照明装置110の略中央に仮想的なスポットライトが出現する。この状態で、手を振るジェスチャを行うことにより、照明装置110の照射面内での、当該仮想的なスポットライトの位置が移動する。その後、「OK」等の音声によるコマンドによって、当該仮想的なスポットライトの位置が確定される。
(4−2−3.照明システムの機能構成)
以上説明した動作を実現する、照明システム3の機能構成について説明する。図34は、第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム3の機能構成の一例を示すブロック図である。
図34を参照すると、上述したように、第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム3は、照明装置110と、端末310と、を備える。また、端末310は、入力装置121と、表示装置122と、制御装置313と、を有する。ここで、照明装置110、並びに端末310の入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、上述した、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1におけるこれらの装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図34を参照すると、端末310の制御装置313は、その機能として、表示制御部124と、照明条件決定部126と、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置313は、第1の実施形態に係る制御装置123と同様の装置構成を有しており、制御装置313のプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。
表示制御部124、照明条件決定部126及び照明駆動制御部127の機能は、図7に示す、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1における制御装置123のこれらの機能と略同様である。具体的には、表示制御部124は、表示装置122の動作を制御し、当該表示装置122に、仮想的な照明器具を配置する際のGUIに係る表示画面を表示させる。この際、表示制御部124は、入力装置121を介したユーザの操作に応じて、当該表示画面上のGUI部品(アイコン等)の移動等の表示を併せて制御する。また、照明条件決定部126は、ユーザによって入力装置121を介して入力された仮想的な照明器具の配置についての情報に基づいて、その仮想的な照明器具の配置による照明光を実現するように、照明条件を決定する。また、照明駆動制御部127は、照明条件決定部126によって決定された照明条件に従って照明装置110を駆動させる。
このように、照明システム3の機能構成は、照明システム1から、RGBカメラ130の機能及びRGBカメラ130に関連する機能が取り除かれたものに対応する。換言すれば、照明システム3の機能構成は、図23に示す、第2の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム2の機能構成から、鏡220の機能が取り除かれたものに対応する。
なお、以上説明した、制御装置313によって実行される照明システム3の制御方法の処理手順は、図24を参照して説明した、第2の実施形態における、制御装置213によって実行される照明システム2の制御方法の処理手順と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
(4−3.自動モード)
次に、自動モードにおける照明システムの構成及び機能について説明する。
(4−3−1.照明システムの構成)
図35は、第3の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システムの概略構成を示す図である。図35を参照すると、第3の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム3aは、照明装置110と、RGBカメラ130と、デプスカメラ140と、端末310aと、を備える。このように、照明システム3aは、図30を参照して説明した、第3の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム3において、RGBカメラ130及びデプスカメラ140が更に設けられるとともに、端末310が端末310aに変更されたものに対応する。なお、端末310aの構成及び機能については、図36を参照して後述する。
RGBカメラ130及びデプスカメラ140の構成及び機能は、第1の実施形態におけるRGBカメラ130及びデプスカメラ140とそれぞれ同様である。具体的には、RGBカメラ130は、照明装置110による照明光の照射範囲を撮影可能な位置に設置されており、照明装置110によって照明光が照射されている室内の物体(人及び物を含む)を撮影し、その画像データ(RGBデータ)を取得する。また、デプスカメラ140は、照明装置110による照明光の照射範囲を撮影可能な位置に設置されており、照明装置110によって照明光が照射されている室内の物体(人及び物を含む)を撮影し、そのデプスデータを取得する。RGBカメラ130によって取得された室内の物体のRGBデータ、及びデプスカメラ140によって取得された室内の物体のデプスデータは、照明条件を自動的に決定する際に用いられる。
(4−3−2.照明システムの機能構成)
図36は、第3の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム3aの機能構成の一例を示すブロック図である。
図36を参照すると、第3の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム3aは、照明装置110と、端末310aと、RGBカメラ130と、デプスカメラ140と、を備える。また、端末310aは、入力装置121と、表示装置122と、制御装置313aと、を有する。ここで、照明装置110、並びに端末310aの入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、図34に示す手動モードで動作される照明システム3におけるこれらの装置と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。このように、照明システム3aは、照明システム3において、RGBカメラ130及びデプスカメラ140が追加されるとともに、端末310の制御装置313が制御装置313aに変更されたものに対応する。なお、制御装置313aの装置構成は、制御装置313の装置構成と同様であり、制御装置313aは、その機能が、制御装置313から変更されたものに対応する。
図36を参照すると、制御装置313aは、その機能として、表示制御部124と、撮影制御部125と、照明条件決定部316aと、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置313aのプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。ここで、表示制御部124、撮影制御部125、及び照明駆動制御部127の機能は、図9及び図19を参照して説明した、第1の実施形態に係る、自動モードで動作される照明システム1a、1bにおけるこれらの機能と略同様である。ただし、第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、表示制御部124は、スルー画を表示する制御は行わない。また、第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、撮影制御部125は、ユーザの指示入力に応じた静止画の撮影の制御は行わない。
自動モードにおいては、制御装置313aに、部屋のレイアウトデータが入力される。ここで、部屋のレイアウトデータは、照明装置110が設置されている部屋の3Dモデルについてのデータである。当該3Dモデルには、部屋自体の形状(すなわち、部屋の壁及び床の形状)、及び部屋の中に配置されている家具の形状についての情報も含まれる。部屋のレイアウトデータは、例えばSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)等の技術を用いて取得することができる。
制御装置313aの照明条件決定部316aは、当該部屋のレイアウトデータに基づいて、自動的に照明条件を決定する。自動的に照明条件を決定する際の条件は、ユーザによって適宜設定されてよい。例えば、消費電力をできるだけ少なくする旨の条件が設定された場合には、照明条件決定部316aは、部屋の中の3D形状を考慮して、できるだけ少ない数の仮想的な照明器具の配置で、室内を万遍なく照らすように、照明条件を決定する。また、例えば、室内の特定の場所のみを特に明るく照らす旨の条件が設定された場合には、照明条件決定部316aは、部屋の中の3D形状を考慮して、その特定の場所が他の場所よりも明るく照らされるように、照明条件を決定する。自動的に照明条件を決定する際の条件としては、その他、あらゆる基準が設定されてよい。
また、制御装置313aには、撮影制御部125からの制御によってRGBカメラ130及びデプスカメラ140が駆動されることによって取得された、部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータが入力されてもよく、照明条件決定部316aは、部屋のレイアウトデータに加えて、又は部屋のレイアウトデータの代わりに、これら部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて、自動的に照明条件を決定することもできる。なお、このようにRGBデータ及びデプスデータが用いられる場合には、部屋のレイアウトデータは、事前に取得されるのではなく、これらRGBデータ及びデプスデータに基づいて動的に作成、取得されてもよい。
具体的には、照明条件決定部316aは、部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータを用いて、画像解析処理を行うことにより、部屋の中の物体の種類及び動き等を判別する機能を有し得る。照明条件決定部316aは、この画像解析結果を用いて、自動的に照明条件を決定することができる。この場合における、自動的に照明条件を決定する際の条件も、ユーザによって適宜設定されてよい。なお、当該画像解析処理の手法としては、各種の公知のものが用いられてよいため、ここではその詳細を省略する。
例えば、照明条件決定部316aは、画像解析結果に基づいて、部屋の中の状況を推測する。具体的には、照明条件決定部316aは、画像解析結果に基づいて、部屋の中で人がいる場所、部屋の中の人の行動(食事中、仕事中、又は就寝中等)、及び部屋の中で行われている行為(大人数でホームパーティを開いている等)等を、部屋の中の状況として推測することができる。そして、照明条件決定部316aは、その推測結果に応じて照明条件を決定する。この場合、照明条件決定部316aは、推測結果に応じて、例えば以下のような照明効果が得られるように照明条件を決定する。
・部屋の中で人がいる場所を推測した場合、人がいる場所をより明るくし、人がいない場所をより暗くする。
・人が就寝中であることを推測した場合、当該就寝中の人の周りだけをより暗くし、その他の場所はより明るくする。
・人が食事中であることを推測した場合、料理が美味しく見えるように、当該料理が載せられている皿の周りをより明るくする。
・書類等が机の上に置かれ、人が仕事中であることを推測した場合、当該書類等が置かれている机の上を特に明るくする。
・大人数でホームパーティが開催されていることを推測した場合、華やかな照明効果を実現する。
照明駆動制御部127が、照明条件決定部316aによって決定された照明条件に従って照明装置110を駆動させることにより、部屋の中の状況に応じた適切な照明が自動的に実現される。なお、第1の実施形態と同様に、照明条件決定部316aによって照明条件が自動的に決定された後に、ユーザによる入力装置121を介した指示入力、及び/又はジェスチャ等による指示入力によって、照明条件が調整されてもよい。
一例として、照明条件決定部316aが、部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて照明条件を決定する場合における、照明システム3aの動作について、図37−図40を参照して改めて説明する。図37−図40は、以上説明した、部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて照明条件を決定する際の照明システム3aの動作について説明するための図である。
照明システム3aでは、部屋のレイアウトデータが端末310aの制御装置313aに入力される(図37)。また、制御装置313aには、部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータが、別途入力されており、制御装置313aの照明条件決定部316aは、部屋のレイアウトデータ、並びにRGBデータ及びデプスデータに基づく画像解析結果に基づいて、部屋の中の状況を推測する(図38)。図38に示す例では、照明条件決定部316aは、机の上に料理517が置かれていることを解析し、部屋の中のユーザが食事中であることを推測している。
照明条件決定部316aは、この推測結果に基づいて、例えば机の上の料理517が美味しく見えるような照明効果を実現するように、照明条件519を決定する(図39)(図39では、照明条件519として、便宜的に、その照明条件519に係る仮想的な照明器具の配置を図示している)。そして、照明駆動制御部127が、この照明条件決定部316aによって決定された照明条件に従って照明装置110を駆動させる(図40)。これにより、ユーザ501に、料理517に対する食欲を喚起し得るような照明効果が実現され得る。
(4−3−3.照明システムの制御方法の処理手順)
以上説明した、制御装置313aによって実行される照明システム3aの制御方法の処理手順について説明する。図41は、第3の実施形態に係る照明システム3aの自動モード時における制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。なお、図41に示す各処理は、図36に示す制御装置313aによって実行される各処理に対応している。制御装置313aを構成するプロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、図41に示す各処理が実行される。図41に示す各処理の詳細については、制御装置313aの機能について説明する際に既に上述しているため、以下の図41に示す各処理についての説明では、これら各処理の概要を述べるに留め、その詳細な説明は省略する。
図41を参照すると、第3の実施形態に係る照明システム3aの自動モード時における制御方法では、まず、部屋のレイアウトデータが取得される(ステップS501)。ステップS501における処理は、図36に示す照明条件決定部316aによって、部屋のレイアウトデータが取得される処理に対応している。上述したように、当該レイアウトデータは、SLAM等の技術を用いて事前に取得されてもよいし、部屋の中の物体についてのRGBデータ及びデプスデータに基づいて動的に取得されてもよい。なお、レイアウトデータが、RGBデータ及びデプスデータに基づいて取得される場合には、ステップS501における処理は、後述するステップS503における処理の後に実行され得る。
次に、RGBカメラ130及びデプスカメラ140による撮影が実行され、部屋の中の物体についてのRGBデータ及びデプスデータが取得される(ステップS503)。ステップS503における処理は、図36に示す照明条件決定部316aによって、RGBカメラ130及びデプスカメラ140から送信される、部屋の中の物体についてのRGBデータ及びデプスデータが取得される処理に対応している。
次に、部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体についてのRGBデータ及びデプスデータに基づいて、画像解析処理により、部屋の中の状況が推測される(ステップS505)。ステップS505における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
次に、推測した部屋の中の状況に基づいて、適切な照明条件が決定される(ステップS507)。ステップS507における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
次に、決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS509)。ステップS509における処理は、図36に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、照明条件に対する指示入力(入力装置121を介したユーザからの指示入力)があるかどうかが判定される(ステップS511)。ステップS511における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
ステップS511において照明条件に対する指示入力がある場合には、ステップS513に進む。ステップS513では、当該指示入力に従って、照明条件が変更される。そして、その変更された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS515)。その後、ステップS511に戻り、当該ステップS511以降の処理が再度実行される。ステップS513における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。また、ステップS515における処理は、図36に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
一方、ステップS511において照明条件に対する指示入力がない場合には、一連の処理を終了する。
(4−3−4.照明システムの他の動作の例)
以上説明した構成例では、照明システム3aにおいては、部屋のレイアウトデータに基づいて、又は部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて、照明条件が決定されていた。ただし、第3の実施形態はかかる例に限定されず、第3の実施形態では、照明システム3aにおいて、部屋の中でユーザが視聴しているコンテンツに基づいて、照明条件が決定されてもよい。
図42及び図43は、このような、ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合における、照明システム3aの動作について説明するための図である。本構成例では、例えば図42に示すように、ユーザ501が、室内に設置されたテレビ521によってコンテンツを視聴していることを想定している。図示する例ではテレビ521を用いているが、ユーザ501がコンテンツを視聴するための装置は、例えばプロジェクター等、他の表示装置であってもよい。また、コンテンツは、テレビ番組や映画等の映像コンテンツであってもよいし、テレビゲームであってもよい。
この状態で、図43に示すように、制御装置313aの照明条件決定部316aが、そのユーザ501が視聴しているコンテンツに基づいて、当該コンテンツに適した照明効果が得られるように、照明条件を決定する。照明駆動制御部127が、決定された照明条件に従って照明装置110を駆動させることにより、コンテンツに適合した照明効果が得られることとなる。これにより、ユーザ501は、より没入感を得ながら当該コンテンツを楽しむことが可能となる。
なお、このようにコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合には、部屋の中の物体についてのRGBデータ及びデプスデータは、その照明条件の決定に用いられなくてもよいため、照明システム3aにおいて、RGBカメラ130及びデプスカメラ140は設けられなくてもよい。
図44を参照して、以上説明した、ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合において、制御装置313aによって実行される照明システム3aの制御方法の処理手順について、より詳細に説明する。図44は、ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合において、制御装置313aによって実行される照明システム3aの制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。なお、図44に示す各処理は、図36に示す制御装置313aによって実行される各処理に対応している。制御装置313aを構成するプロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、図44に示す各処理が実行される。図44に示す各処理の詳細について、制御装置313aの機能について説明する際に既に上述しているものについては、その処理の概要を述べるに留め、その詳細な説明は省略する。
図44を参照すると、ユーザが視聴しているコンテンツに基づいて照明条件が決定される場合における照明システム3aの制御方法では、まず、ユーザが視聴しているコンテンツのメタデータが取得できるかどうかが判定される(ステップS601)。ここで、コンテンツのメタデータは、当該コンテンツの制作会社や配信会社等が作成したものであってよく、当該メタデータには、コンテンツの概要(例えば、映画がであれば映画のジャンル等)についての情報や、コンテンツ内の時間ごとのシーンについての情報等が含まれる。コンテンツのメタデータが取得できるか否かは、当該メタデータが存在しているか、及び当該メタデータを作成した業者等によって当該メタデータが配信されているかどうか等に基づいて判定され得る。ステップS601における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
ステップS601においてコンテンツのメタデータが取得できると判定された場合には、当該コンテンツのメタデータが取得される(ステップS603)。ステップS603における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
一方、ステップS601においてコンテンツのメタデータが取得できないと判定された場合には、ステップS605に進む。ステップS605では、ユーザが視聴しているコンテンツの映像が解析される。当該解析処理では、映像に基づいて、現在のシーンの内容や、ひいてはコンテンツの概要等が推測される。ステップS605における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。なお、当該映像解析処理の具体的な方法としては、各種の公知の方法が用いられてよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
ステップS603又はステップS605に示す処理が終了したら、次に、ステップS607に進む。ステップS607では、取得されたメタデータ又は映像の解析結果に基づいて、そのコンテンツに応じた適切な照明条件が決定される。例えば、コンテンツがホラー映画であれば、比較的暗い照明効果が得られるような照明条件が決定される。また、例えば、コンテンツが恋愛映画であれば、ロマンティックな照明効果が得られるような照明条件が決定される。ステップS607における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
次に、その決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS609)。ステップS609における処理は、図36に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
次に、照明条件に対する指示入力(入力装置121を介したユーザからの指示入力)があるかどうかが判定される(ステップS611)。ステップS611における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。
ステップS611において照明条件に対する指示入力がある場合には、ステップS613に進む。ステップS613では、当該指示入力に従って、照明条件が変更される。そして、その変更された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS615)。その後、ステップS611に戻り、当該ステップS611以降の処理が再度実行される。ステップS613における処理は、図36に示す照明条件決定部316aが実行する処理に対応している。また、ステップS615における処理は、図36に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
一方、ステップS611において照明条件に対する指示入力がない場合には、一連の処理を終了する。
(4−4.第3の実施形態のまとめ)
以上、本開示の第3の実施形態について説明した。以上説明したように、第3の実施形態では、部屋の照明装置として照明装置110を用いる、照明システム3、3aが構築される。照明装置110では、1台の装置によって多様な光源を再現することができ、様々な照明効果を実現することができるため、照明装置を交換する等の大掛かりな作業を行うことなく、部屋の中の状況に応じた照明光を得ることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、第3の実施形態では、照明条件の決定方法として、手動モード及び自動モードのいずれかが適宜選択可能である。手動モードでは、ユーザが自由に照明条件を決定することができるため、より自由度の高い照明装置110の駆動制御が可能になる。また、自動モードでは、所定の情報(具体的には、部屋のレイアウトデータ、又は部屋の中でユーザが視聴しているコンテンツについての情報)に基づいて、照明条件が自動的に決定される。例えば、部屋のレイアウトデータ、並びに部屋の中の物体のRGBデータ及びデプスデータに基づいて部屋の中の状況が推測され、その部屋の中の状況に適した照明光を実現するような照明条件が自動的に決定される。あるいは、コンテンツの現在表示されているシーンに応じて、そのシーンに適した照明光を実現するような照明条件が自動的に決定される。従って、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、適切な照明光が実現され得るように照明装置110を駆動させることが可能となる。このように、手動モード及び自動モードを適宜選択することにより、部屋の照明として照明装置110を用いる際におけるユーザの利便性を更に向上させることができる。
(5.第4の実施形態)
(5−1.第4の実施形態の概要)
本開示の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、照明装置110を、情報をユーザに通知するための通知デバイスとして用いる。
第4の実施形態では、例えば、ユーザが所有している情報処理装置(スマートフォン、PC等)と連携し、当該情報処理装置が所定の情報を受信した際に、所定の照明光を発するように、照明装置110が駆動される。上述したように、照明装置110によれば、1台の装置において詳細な照明光の制御が可能となるため、受信した情報の種類に応じて各種の照明効果が顕現されることにより、ユーザは、視覚を通じてより直感的に、当該情報を受信したことを把握することが可能となる。
(5−2.照明システムの構成)
図45は、第4の実施形態に係る照明システムの概略構成を示す図である。図45を参照すると、第3の実施形態に係る照明システム4は、照明装置110と、端末410と、を備える。図示する例では、第3の実施形態と同様に、ユーザの部屋の天井に、その照射方向が下向きになるように、照明装置110が設置されている。ただし、第4の実施形態はかかる例に限定されず、通知デバイスとして機能し得るように、ユーザによってその照明光が視認され得る位置であれば、照明装置110の設置位置は任意であってよい。なお、照明装置110の構成及び機能は、第1の実施形態における照明装置110と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
端末410は、照明システム4の動作を統合的に管理する情報処理装置である。図45では簡略化して図示しているが、端末410は、少なくとも、入力装置、表示装置及び制御装置を有する。ここで、端末410の構成は、制御装置の機能が異なる点以外は、図4及び図7を参照して上述した第1の実施形態に係る端末120と同様である。従って、ここでは、端末410について、端末120と同一の事項についてはその詳細な説明を省略する。なお、端末410の制御装置の機能については、図47を参照して後述する。
(5−3.情報通知時の照明システムの動作の概要)
図46を参照して、情報通知時の照明システム4の動作の概要について説明する。図46は、情報通知時の照明システム4の動作の概要について説明するための図である。
照明システム4では、ユーザは、通知の対象となる情報(通知対象情報)と、当該通知対象情報を通知する際の照明効果と、の組み合わせを、予め端末410の制御装置に設定することができる。通知対象情報は、例えばメールの受信、電話の着信、天気、株価等、各種の情報であってよい。また、照明効果としては、例えば、所定の色の照明光を発する、照明光を点滅させる、照明光を揺らがせる等、各種の照明効果が設定されてよい。例えば、端末410の表示装置に、当該組み合わせを設定するための設定画面が表示され得る。ユーザは、当該設定画面を介して、かかる設定操作を行うことができる。
当該組み合わせが設定された状態で、例えば端末410においてメールが受信されたとする(図46左図)。すると、端末410の制御装置が、照明装置110の照明条件として、予め登録されている組み合わせに応じて、メールを受信した際の照明効果を実現するような照明条件523を自動的に決定する(図46中図)(図46では、照明条件523として、便宜的に、その照明条件523に係る仮想的な照明器具の配置を図示している)。そして、端末410の制御装置が、その決定した照明条件に従って照明装置110を駆動させる(図46右図)。照明装置110の照明光により、ユーザ501は、メールを受信したことを把握することができる。
(5−4.照明システムの機能構成)
以上説明した動作を実現する、照明システム4の機能構成について説明する。図47は、第4の実施形態に係る照明システム4の機能構成の一例を示すブロック図である。
上述したように、第4の実施形態に係る照明システム4は、照明装置110と、端末410と、を備える。また、端末410は、入力装置121と、表示装置122と、制御装置213と、を有する。ここで、照明装置110、並びに端末410の入力装置121及び表示装置122の構成及び機能は、上述した、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1におけるこれらの装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図47を参照すると、端末410の制御装置413は、その機能として、表示制御部414と、設定部415と、照明条件決定部416と、照明駆動制御部127と、を有する。制御装置413は、第1の実施形態に係る制御装置123と同様の装置構成を有しており、制御装置413のプロセッサが所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、これらの機能が実現され得る。なお、照明駆動制御部127の機能は、図7に示す、第1の実施形態に係る、手動モードで動作される照明システム1における制御装置123の当該機能と略同様である。
表示制御部414は、表示装置122の動作を制御し、当該表示装置122に各種の情報を表示させる。具体的には、表示制御部414は、表示装置122に、通知対象情報と照明効果との組み合わせを設定するための設定画面を表示させる。この際、通知対象情報と照明効果との組み合わせを設定するためのGUIが提供されてもよく、この場合には、表示制御部414は、入力装置121を介したユーザの操作に応じて、上記設定画面上のGUI部品(アイコン等)の移動等の表示を併せて制御する。ユーザは、表示装置122の当該設定画面を参照しながら、入力装置121を介して通知対象情報と照明効果との組み合わせを入力することができる。
設定部415は、入力装置121を介したユーザからの指示入力に基づいて、通知対象情報と照明効果との組み合わせを設定する。設定部415は、設定した通知対象情報と照明効果との組み合わせについての情報を、照明条件決定部416に提供する。
なお、設定される通知対象情報と照明効果との組み合わせとしては、例えば以下のようなものが想定され得る。
(通知対象情報)
メールの受信
(照明効果)
照明光が揺らぐ。
(通知対象情報)
外気温の上昇
(照明効果)
赤色の照明光を照射する。
(通知対象情報)
外気温の低下
(照明効果)
青色の照明光を照射する。
(通知対象情報)
天候が晴れ
(照明効果)
1つの大きな光源で部屋を照らす。
(通知対象情報)
天候が雨
(照明効果)
照明装置110の照射面全体でぼんやりと部屋を照らす。
照明システム4では、端末410において通知対象情報が受信されると、当該通知対象情報が照明条件決定部416に提供される。照明条件決定部416は、設定部415によって設定された通知対象情報と照明効果との組み合わせに基づいて、取得した通知対象情報に応じた照明効果を実現するように、照明装置110の照明条件を自動的に決定する。照明駆動制御部127は、この照明条件決定部416によって決定された照明条件に従って照明装置110を駆動させる。
(5−5.照明システムの制御方法の処理手順)
以上説明した、制御装置413によって実行される、照明システム4の制御方法の処理手順について説明する。図48は、第4の実施形態に係る照明システム4の制御方法の処理手順の一例を示すフロー図である。なお、図48に示す各処理は、図47に示す制御装置413によって実行される各処理に対応している。制御装置413を構成するプロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、図48に示す各処理が実行される。図48に示す各処理の詳細については、制御装置413の機能について説明する際に既に上述しているため、以下の図48に示す各処理についての説明では、これら各処理の概要を述べるに留め、その詳細な説明は省略する。
図48を参照すると、第4の実施形態に係る照明システム4の制御方法では、まず、入力装置121を介したユーザからの指示入力に応じて、通知対象情報と照明効果との組み合わせが設定される(ステップS701)。ステップS701における処理は、図47に示す設定部415が実行する処理に対応している。
次に、通知対象情報が取得される(ステップS703)。ステップS703における処理は、図47に示す照明条件決定部416によって通知対象情報が取得される処理に対応している。
次に、設定された通知対象情報と照明効果との組み合わせに基づいて、取得された通知対象情報に応じた照明効果を実現するような照明条件が決定される(ステップS705)。ステップS705における処理は、図47に示す照明条件決定部416が実行する処理に対応している。
次に、決定された照明条件に従って照明装置110が駆動される(ステップS707)。ステップS707における処理は、図47に示す照明駆動制御部127が実行する処理に対応している。
(5−6.第4の実施形態のまとめ)
以上、本開示の第4の実施形態について説明した。以上説明したように、第4の実施形態では、情報の通知デバイスとして照明装置110を用いる、照明システム4が構築される。照明システム4では、所定の情報(すなわち、通知対象情報)が配信された際に、その通知対象情報を通知するように、照明装置110が駆動される。この際、照明装置110では、1台の装置によって多様な光源を再現することができ、様々な照明効果を実現することができるため、通知対象情報の種類や内容に応じてその照明効果を適宜切り替えることができる。これにより、ユーザに、視覚的に、かつ直感的に、当該通知対象情報が配信されたこと、及び当該通知対象情報の内容を通知することが可能となる。このように、照明システム4によれば、ユーザは、わざわざ端末410にアクセスして当該通知対象情報に直接アクセスしなくても、当該通知対象情報の概要等を知ることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
(6.補足)
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した照明システム1、1a、1b、2、2a、2b、3、3a、4の構成は、あくまで一例であり、照明システム1、1a、1b、2、2a、2b、3、3a、4は、以上説明した機能と同様の機能を有するように構成されればよく、その具体的な装置構成は任意に変更されてよい。
例えば、上述した照明システム1b、2b、3aは、デプスカメラ140を備えていたが、照明システム1b、2b、3aの構成はかかる例に限定されない。デプスカメラ140に代えて、対象となる物体までの距離情報を取得可能なデバイスを備えている場合であっても、同様の照明システム1b、2b、3aを構成することが可能である。当該デバイスとしては、例えば測距センサ等、各種の公知のものが適用されてよい。
また、例えば、上述した照明システム1、1a、1b、2a、2b、3aは、RGBカメラ130を備えていたが、照明システム1、1a、1b、2a、2b、3aの構成はかかる例に限定されない。照明システム1、1a、1b、2a、2b、3aは、カラー撮影可能な、すなわち対象についての色画像データを取得可能なカメラを備えればよく、かかるカメラは、RGBカメラ130以外の他のカメラであってもよい。つまり、色画像データにおける色情報の形式は、RGB形式でなくてもよい。色情報の形式としては、例えばYCbCr形式やYUV形式等、各種の公知の形式が用いられてよい。また、照明システム1、1a、1b、2a、2b、3aは、採用された色情報の形式に応じた色画像データを取得可能な各種のカメラを備えることができる。例えば、照明システム1、1a、1b、2a、2b、3aは、RGBカメラ130に代えて、YCbCr形式で色情報が付加された色画像データを取得可能なカメラ、又はYUV形式で色情報が付加された色画像データを取得可能なカメラ等を備えることができる。
また、例えば、制御装置123、123a、123b、213、213a、213b、313、313a、413は、端末120、120a、120b、210、210a、210b、310、310a、410の内部に設けられなくてもよく、別個の装置として設けられてもよい。また、制御装置123、123a、123b、213、213a、213b、313、313a、413は、必ずしも1つの装置でなくてもよく、複数の装置の協働によって実現されてもよい。この場合には、制御装置123、123a、123b、213、213a、213b、313、313a、413の各機能が、これらの機能を実現するための演算処理が可能なプロセッサを有する複数の装置に分散して搭載され、これら複数の装置が所定のプログラムに従って互いに各種の情報をやり取りしながら演算処理を実行することにより、全体として、制御装置123、123a、123b、213、213a、213b、313、313a、413としての機能が実現され得る。
また、以上説明した制御装置123、123a、123b、213、213a、213b、313、313a、413の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等の情報処理装置に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、以上説明した第1〜第4の実施形態における各構成は、互いに可能な範囲で組み合わされてもよい。例えば、第2の実施形態に係る照明システム2a、2bは、第1の実施形態に係る照明システム1a、1bに対して、鏡220が更に設けられたものであるから、これら照明システム2a、2bは、照明システム1a、1bの機能を兼ね得るものであると言える。従って、これら照明システム2a、2bが、第1の実施形態のように写真撮影用の照明システムとして用いられてもよい。また、例えば、第3の実施形態に係る照明システム3と、第4の実施形態に係る照明システム4は、いずれも、天井に設置される照明装置110と、端末310、410と、を備えるものであり、略同様の装置構成を有する。従って、かかる装置構成を有する、照明システム3の機能と照明システム4の機能を兼ね備えた照明システムが提供されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的なものではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置について、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する照明条件決定部、
を備え、
前記照明条件決定部は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、
制御装置。
(2)
前記照明条件に従って前記照明装置の前記光出射点の各々からの出射光を制御することにより、前記照明装置から照射される照明光を制御する照明駆動制御部、
を更に備える、
前記(1)に記載の制御装置。
(3)
前記照明装置は、写真撮影時における照明装置として用いられ、
前記所定の情報は、前記照明装置を用いて過去に撮影が行われた際の前記照明条件及び被写体の色情報を含む画像データである色画像データを少なくとも含む過去の撮影データ、又は、過去に取得された任意の写真データである、
前記(1)又は(2)に記載の制御装置。
(4)
前記照明条件決定部は、過去の前記撮影データに含まれる過去の前記照明条件を、現在の照明条件として決定する、
前記(3)に記載の制御装置。
(5)
前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体の前記色画像データと、過去の前記撮影データに含まれる過去の被写体の前記色画像データと、を比較することにより、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(4)に記載の制御装置。
(6)
過去の前記撮影データには、過去の撮影時における被写体のデプスデータ、が更に含まれ、
前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体のデプスデータと、過去の前記撮影データに含まれる過去の被写体のデプスデータと、を更に用いて、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(5)に記載の制御装置。
(7)
前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体の前記色画像データと、過去の前記写真データの被写体の前記色画像データと、を比較することにより、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(3)に記載の制御装置。
(8)
前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体のデプスデータを更に用いて、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(7)に記載の制御装置。
(9)
前記照明装置は、ユーザが鏡で自身を確認する際における照明装置として用いられ、
前記所定の情報は、過去に前記照明装置が鏡の照明として使用された際の、前記照明条件及び前記ユーザの色情報を含む画像データである色画像データを少なくとも含む過去の撮影データ、又は、過去に取得された任意の写真データである、
前記(1)又は(2)に記載の制御装置。
(10)
前記照明条件決定部は、過去の前記撮影データに含まれる過去の前記照明条件を、現在の照明条件として決定する、
前記(9)に記載の制御装置。
(11)
前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザの前記色画像データと、過去の前記撮影データに含まれる過去のユーザの前記色画像データと、を比較することにより、過去のユーザの前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(10)に記載の制御装置。
(12)
過去の前記撮影データには、過去に前記照明装置が鏡の照明として使用された際のユーザのデプスデータ、が更に含まれ、
前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザのデプスデータと、過去の前記撮影データに含まれる過去のユーザのデプスデータと、を更に用いて、過去のユーザの前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(11)に記載の制御装置。
(13)
前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザの前記色画像データと、過去の前記写真データの被写体の前記色画像データと、を比較することにより、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(9)に記載の制御装置。
(14)
前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザのデプスデータを更に用いて、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
前記(13)に記載の制御装置。
(15)
前記照明装置は、部屋の照明装置として用いられ、
前記所定の情報は、前記部屋のレイアウトデータ、又は前記部屋の中でユーザが視聴しているコンテンツについての情報である、
前記(1)又は(2)に記載の制御装置。
(16)
前記照明条件決定部は、前記部屋のレイアウトデータ、並びに前記部屋の中の物体の色情報を含む画像データである色画像データ及びデプスデータに基づいて前記部屋の中の状況を推測し、その推測結果に基づいて所望の照明効果が得られるように、前記照明条件を決定する、
前記(15)に記載の制御装置。
(17)
前記照明装置は、ユーザに対して通知される対象となる情報である通知対象情報を前記ユーザに通知するための通知デバイスとして用いられ、
前記所定の情報は、前記通知対象情報である、
前記(1)又は(2)に記載の制御装置。
(18)
前記照明装置は、バックライトと、液晶パネルと、レンチキュラーシートと、が積層された構成を有する、
前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の制御装置。
(19)
面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置について、プロセッサが、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定すること、
を含み、
前記照明条件を決定する際には、所定の情報に基づいて前記照明条件が自動的に決定される、
制御方法。
(20)
面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置と、
前記照明装置の前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、
照明システム。
1、1a、1b、2、2a、2b、3、3a、4 照明システム
110 照明装置
111 バックライト
112 液晶パネル
112a 画素
113 レンチキュラーシート
113a レンズ
120、120a、120b、210、210a、210b、310、310a、410 端末
121 入力装置
122 表示装置
123、123a、123b、213、213a、213b、313、313a、413 制御装置
124、414 表示制御部
125 撮影制御部
126、126a、126b、316a、416 照明条件決定部
127 照明駆動制御部
130 RGBカメラ
140 デプスカメラ
220 鏡
415 設定部

Claims (20)

  1. 面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置について、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する照明条件決定部、
    を備え、
    前記照明条件決定部は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、
    制御装置。
  2. 前記照明条件に従って前記照明装置の前記光出射点の各々からの出射光を制御することにより、前記照明装置から照射される照明光を制御する照明駆動制御部、
    を更に備える、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記照明装置は、写真撮影時における照明装置として用いられ、
    前記所定の情報は、前記照明装置を用いて過去に撮影が行われた際の前記照明条件及び被写体の色情報を含む画像データである色画像データを少なくとも含む過去の撮影データ、又は、過去に取得された任意の写真データである、
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記照明条件決定部は、過去の前記撮影データに含まれる過去の前記照明条件を、現在の照明条件として決定する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体の前記色画像データと、過去の前記撮影データに含まれる過去の被写体の前記色画像データと、を比較することにより、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 過去の前記撮影データには、過去の撮影時における被写体のデプスデータ、が更に含まれ、
    前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体のデプスデータと、過去の前記撮影データに含まれる過去の被写体のデプスデータと、を更に用いて、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体の前記色画像データと、過去の前記写真データの被写体の前記色画像データと、を比較することにより、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項3に記載の制御装置。
  8. 前記照明条件決定部は、現在取得されている被写体のデプスデータを更に用いて、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記照明装置は、ユーザが鏡で自身を確認する際における照明装置として用いられ、
    前記所定の情報は、過去に前記照明装置が鏡の照明として使用された際の、前記照明条件及び前記ユーザの色情報を含む画像データである色画像データを少なくとも含む過去の撮影データ、又は、過去に取得された任意の写真データである、
    請求項1に記載の制御装置。
  10. 前記照明条件決定部は、過去の前記撮影データに含まれる過去の前記照明条件を、現在の照明条件として決定する、
    請求項9に記載の制御装置。
  11. 前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザの前記色画像データと、過去の前記撮影データに含まれる過去のユーザの前記色画像データと、を比較することにより、過去のユーザの前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項10に記載の制御装置。
  12. 過去の前記撮影データには、過去に前記照明装置が鏡の照明として使用された際のユーザのデプスデータ、が更に含まれ、
    前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザのデプスデータと、過去の前記撮影データに含まれる過去のユーザのデプスデータと、を更に用いて、過去のユーザの前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザの前記色画像データと、過去の前記写真データの被写体の前記色画像データと、を比較することにより、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項9に記載の制御装置。
  14. 前記照明条件決定部は、現在取得されているユーザのデプスデータを更に用いて、過去の被写体の前記色画像データが再現されるように、現在の照明条件を決定する、
    請求項13に記載の制御装置。
  15. 前記照明装置は、部屋の照明装置として用いられ、
    前記所定の情報は、前記部屋のレイアウトデータ、又は前記部屋の中でユーザが視聴しているコンテンツについての情報である、
    請求項1に記載の制御装置。
  16. 前記照明条件決定部は、前記部屋のレイアウトデータ、並びに前記部屋の中の物体の色情報を含む画像データである色画像データ及びデプスデータに基づいて前記部屋の中の状況を推測し、その推測結果に基づいて所望の照明効果が得られるように、前記照明条件を決定する、
    請求項15に記載の制御装置。
  17. 前記照明装置は、ユーザに対して通知される対象となる情報である通知対象情報を前記ユーザに通知するための通知デバイスとして用いられ、
    前記所定の情報は、前記通知対象情報である、
    請求項1に記載の制御装置。
  18. 前記照明装置は、バックライトと、液晶パネルと、レンチキュラーシートと、が積層された構成を有する、
    請求項1に記載の制御装置。
  19. 面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置について、プロセッサが、前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定すること、
    を含み、
    前記照明条件を決定する際には、所定の情報に基づいて前記照明条件が自動的に決定される、
    制御方法。
  20. 面状に並べられた複数の光出射点を有し前記光出射点の各々からの出射光がそれぞれ制御されることにより照明光を照射する照明装置と、
    前記照明装置の前記光出射点の各々からの出射光を制御する条件である照明条件を決定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、所定の情報に基づいて前記照明条件を自動的に決定する、
    照明システム。
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