JPWO2018123919A1 - アンテナ付き窓ガラス、アンテナ付き車両用窓ガラスおよび車両 - Google Patents

アンテナ付き窓ガラス、アンテナ付き車両用窓ガラスおよび車両 Download PDF

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Abstract

アンテナ付き車両用窓ガラス(アンテナ付き窓ガラス)(10)は、第1面(1A)と、第1面(1A)に対向する第2面(1B)と、第1面(1A)および第2面(1B)を接続する側面(7a)と、を有する車両用窓ガラス(窓ガラス)(1)と、第1面(1A)または第2面(1B)のいずれかである取付面に取り付けられたアンテナ(3)と、側面(7a)に取り付けられた金属部材(11)と、を備え、アンテナ(3)から側面(7a)に向かう一の方向を定義し、アンテナ(3)から車両用窓ガラス(1)の一端または金属部材(11)の一端までの一の方向に沿った第1の距離(A)は、取付面とは逆側の対向面に対し、アンテナ(3)を車両用窓ガラス(1)の厚さ方向に投影して得られる仮想アンテナ(3a)から車両用窓ガラス(1)の一端または金属部材(11)の一端までの第2の距離(B)と異なる。

Description

本発明は、アンテナ付き窓ガラス、アンテナ付き車両用窓ガラスおよび車両に関する。
車両が地上デジタル放送、各種ラジオ放送、ITS(Intelligent Transport System;高度道路交通システム)等の電波のように、各種の放送波を受信することが一般的になっている。このような状況では、電波を受信するアンテナの役割が重要となっている。近年は、アンテナと車両用窓ガラスを一体化し、周辺電子部品と組み合わせることで、効果的に電波情報を取得するアンテナ付き車両用窓ガラスが普及しつつある。このようなアンテナは、一般的なポールアンテナに比べメンテナンス性、耐久性にすぐれ、軽量化が可能である。また、アンテナと車両用窓ガラスを一体化することにより、突起物をなくし、車両のデザインを損なうこともないため、情報通信を実現する手段として採用が拡大している。
上述した様に、アンテナ付き車両用窓ガラスは優れた点を有するが、周囲の金属製の車体によりアンテナの指向性が影響を受け、車両の種類によっては、自由に指向性を設定することが難しくなるという課題がある。尚、このような課題は、取り付け対象が車両ではない建築物等のアンテナ付き窓ガラスでも同様に存在する。
上述のような課題に着目し、特許文献1は、車体の金属部の近くに設置されるガラスアンテナであっても、車体の金属部の影響を受けずに、ある一方向に強い指向性を持つ広帯域の自動車用高周波ガラスアンテナを開示している。自動車の窓ガラスの表面に設けられ、高周波帯域の電波を送受信するガラスアンテナにおいて、車体の金属部の近くに設けられ、車体の金属部に近接する一端より給電されるアンテナ線と、前記アンテナ線の近傍に配置され、指向性と受信感度の周波数特性とを調整するための無給電線を備え、前記アンテナ線は、複数本の平行に延びる平行導体線と、該平行導体線のそれぞれの一端を結合する結合導体線を備える。
日本国特開2007−110390号公報
特許文献1に開示の技術は、たとえアンテナが車体の金属部の近くに設けられても、無給電線を用いて指向性と受信感度の周波数特性を調整し、水平方向または所望の仰角方向にも指向性を持った自動車用高周波ガラスアンテナを得ることを狙っている。
しかしながら、特許文献1の構成によれば、無給電線等の追加の部材をガラスに搭載する必要があり、設計の自由度、製造コスト、美観等の観点から問題が生ずるおそれがある。また、給電素子は周波数依存性を有するため、アンテナが受信する電波の周波数により設計を見直す必要があり、設計に手間がかかることが予想される。
本発明は、簡単な方法により、優れた指向性を有するアンテナ付き窓ガラス、このアンテナ付き窓ガラスを用いたアンテナ付き車両用窓ガラスおよび車両を提供する。
本発明のアンテナ付き窓ガラスは、第1面と、前記第1面に対向する第2面と、前記第1面および前記第2面を接続する側面と、を有する窓ガラスと、前記第1面または前記第2面のいずれかである取付面に取り付けられたアンテナと、前記側面に取り付けられた導電性部材と、を備え、前記アンテナから前記側面に向かう一の方向を定義し、前記アンテナから前記窓ガラスの一端または前記導電性部材の一端までの前記一の方向に沿った第1の距離は、前記取付面とは逆側の対向面に対し、前記アンテナを前記窓ガラスの厚さ方向に投影して得られる仮想アンテナから前記窓ガラスの一端または前記導電性部材の一端までの第2の距離と異なる。
本発明の一態様に係るアンテナ付き窓ガラスは、前記縁部の少なくとも一部が傾斜面を有し、当該傾斜面に前記導電性部材が設けられている。
本発明の一態様に係るアンテナ付き窓ガラスは、前記導電性部材が、前記第1面と、前記側面と、前記第2面とに渡って設けられ、前記側面を基準として前記取付面と前記導電性部材が対向する長さは、前記側面を基準として前記対向面と前記導電性部材が対向する長さよりも短い。
本発明のアンテナ付き車両用窓ガラスは、前記窓ガラスが車両用窓ガラスである上述のアンテナ付き窓ガラスより構成される。
本発明の一態様に係るアンテナ付き車両用窓ガラスは、前記車両用窓ガラスが、第1のガラス板と、前記第1のガラス板と中間膜を介して貼り合わせられる第2のガラス板とを備える。
本発明の一態様に係るアンテナ付き車両用窓ガラスは、前記第2のガラス板および前記中間膜の側面が、前記第1のガラス板の側面よりも、平面視において前記車両用窓ガラス1の内側領域に位置することにより、階段状に形成された段状面が前記縁部に形成され、前記導電性部材が、前記段状面の少なくとも一部に設けられている。
本発明の一態様に係るアンテナ付き車両用窓ガラスは、前記第1面が前記対向面であって車外側の面であり、前記第2面が前記取付面であって車内側の面である。
本発明の車両は、車両用窓ガラスと、車体と、を有し、前記車両用窓ガラスは、上述のアンテナ付き車両用窓ガラスを形成し、前記導電性部材は、前記車体の一部を構成する。
本発明によれば、窓ガラスの縁部の加工という簡単な方法により、優れた指向性を有するアンテナ付き窓ガラスを提供することが可能となる。
図1は、アンテナ付き車両用窓ガラス(アンテナ付き窓ガラス)の斜視図であり、(a)は周囲に何も配置されていない状態での斜視図、(b)は周囲に金属枠が配置されていない状態での斜視図を示す。 図2は、本実施形態のアンテナ付き車両用窓ガラスを示し、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は側面とアンテナとの位置関係を示す断面図を示す。 図3は、アンテナの利得を示すチャートであり、(a)は図2(b)の例のチャート、(b)は図2の実施形態のチャートを示す。 図4(a)〜(f)は一枚の車両用窓ガラス(窓ガラス)を備えるアンテナ付き車両用窓ガラスの縁部の変形例の断面図を示す。 図5(a)〜(f)は合わせガラスからなる車両用窓ガラスを備えるアンテナ付き車両用窓ガラスの縁部の変形例の断面図を示す。 図6(a)〜(d)は、図4(c)、図4(d)、図4(f)、図5(e)のアンテナ付き車両用窓ガラスにおいて、第1の距離および第2の距離を示した断面図を示す。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、形態を説明するための図面において、方向について特に記載のない場合には図面上での方向をいうものとし、各図面の基準の方向は、記号、数字の方向に対応する。また、平行、直角などの方向は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。また、本発明が適用可能な車両用窓ガラスとして、例えば、車両の前部に取り付けられるフロントガラスが挙げられる。なお、車両用窓ガラスは、車両の後部に取り付けられるリヤガラス、車両の側部に取り付けられるサイドガラス、車両の天井部に取り付けられるルーフガラスなどでもよい。
図1は一般的なアンテナ付き車両用窓ガラスを示し、図1(a)はアンテナ付き車両用窓ガラス(アンテナ付き窓ガラス)10のみの斜視図を示し、特にその周囲に何も配置されていない状態での斜視図を示す。車両用窓ガラスは、その端部の形状がコ字状(U字状)、つまり側面の形状が車両用窓ガラスの厚さ方向と平行な形状になっている。アンテナ付き車両用窓ガラス10は車両用窓ガラス(窓ガラス)1にアンテナ3が配置されて構成される。尚、本例はあくまでアンテナ付き車両用窓ガラス10を模式的に示すものであり、実際に使用される形状のものを示すわけではない。
実際の使用状況では、アンテナ付き車両用窓ガラス10は、車両の金属製の車体に取り付けられている。図1(b)は、このような実際の使用状況を想定し、図1(a)と同じ形状の車両窓ガラスを有するアンテナ付き車両用窓ガラス10の周囲に、金属製の金属枠5が配置された状態の斜視図を示す。なお、車両の車体は金属製の部材に限定されず、例えば、導電性樹脂、導電性の物質が表面に成膜された樹脂など、導電性部材であればよい。
図示せぬ給電点から高周波電力がアンテナ3に供給され、さらにアンテナ3から放射される電波は、車両用窓ガラス1の縁部に向かって、表面波として伝播し縁部に入射する(入射波)。ここで、縁部において反射された反射波が、アンテナ3からの入射波と重なって定在波となり、アンテナの利得を減少させてしまうことが知られている。さらに、縁部からガラス外部へ漏れ出す電波の成分は、縁部にある車体などの金属筐体により再放射するため、アンテナ3との干渉によりアンテナ利得を減少させたり、指向性形状を大きく変化させるなどの弊害をもたらす可能性がある。
特許文献1においては、無給電線が給電線(アンテナ線)の近傍に配置され、指向性と受信感度の周波数特性とを調整する働きをする。この結果、車両の正面方向に強い指向性を実現している。
ただし、特許文献1の方法は、無給電線等の追加の部材をガラスに搭載する必要があり、設計の自由度等の観点から問題を抱えている。また、給電素子は周波数依存性を有するため、アンテナが受信する電波の周波数により設計を見直す必要があり、設計に手間がかかることが予想される。
発明者は上記のような問題点について検討し、特に車両用窓ガラスの縁部に所定の加工を施すという簡易な方法により、上記の問題を容易に解決し得ることを見出した。
図2は、本発明の一実施形態のアンテナ付き車両用窓ガラス10を示す。図2(a)に示すように、実施形態のアンテナ付き車両用窓ガラス10では、車両用窓ガラス1の縁部(周縁から所定の距離Dの領域)7が斜めにカットされ、車両用窓ガラス1の側面がテーパー面7aを画定している。そして図2(b)に示すように、テーパー面7aには、断面が三角形形状の金属部材(導電性部材)11が、接着剤を介して配置されている。
車両用窓ガラス1は、一の主面である第1面1Aと、この第1面1Aに対向する他の主面である第2面1Bを有しており、車両への取り付け時は、第1面1Aが車両の外側に向き、第2面1Bが車両の内側(室内側)に向くように取り付けられる。アンテナ3は、第2面1Bに設けられており、本例では第2面1Bがアンテナ3の取付面となっている。第2そして、テーパー面7aは、車両用窓ガラス1の第2面1Bから第1面1Aの方向で、車両用窓ガラス1の平面視における外側に傾斜するように形成されている。
この様な構成においては、図2(b)に示すように、表面波E1として車両用窓ガラス1の内部を伝播して縁部7に向かうアンテナ3からの電波が、テーパー面7aに入射するとともに、テーパー面7aおよびテーパー面7aに設けられた金属部材11によって反射される。
テーパー面7aは、第2面1Bから第1面1Aの方向で、外側に傾斜するように形成されている。したがって反射された電波は、第2面1Bから第1面1Aの方向へ反射される。そして、反射された電波は、車両用窓ガラス1の外部へ放射波E2として放射されることになる。この放射波E2は、車両用窓ガラス1の第1面1Aから、車両の外側に向かって、第1面1Aから垂直方向に近い方向に放射されるため、好ましい指向性を持っている。
図2(c)は、この様な作用を奏する車両用窓ガラス1の構造、特に縁部における側面7a(本例ではテーパー面7a)とアンテナ3との位置関係を示す断面図である。本実施形態においては、アンテナ3から側面7aに向かう任意の一の方向を定義する。ここで、第1の距離Aが、アンテナ3から車両用窓ガラス1の一端または金属部材11の一端までの、この一の方向に沿った距離に基づき得られる。
さらにアンテナ3を車両用窓ガラス1の厚さ方向に投影することにより、取付面(本例では第2面1B)とは逆側の対向面(本例では第1面1A)において、仮想アンテナ3aが得られる。ここで、第2の距離Bが、このような仮想アンテナ3aから車両用窓ガラス1の一端または金属部材11の一端までの、この一の方向に沿った距離に基づき得られる。すなわち本実施形態では、一の方向とは、図面上の第1の距離Aおよび第2の距離Bの線に沿った方向である。
本発明のアンテナ付き車両用窓ガラス10の車両用窓ガラス1では、上述した第1の距離Aと第2の距離Bが異なっている(A≠B)。この結果、車両の外側に向かって放射される好ましい放射波E2を得ることができる。特に本実施形態では、第1の距離Aより第2の距離Bが大きい(A<B)。
すなわち、本実施形態の金属部材11、さらには、側面(テーパー面)7aは、アンテナ3から発信された電波を車両用窓ガラス1の一の主面の側へ伝播させる作用を持っている。
図3(a)及び図3(b)は、アンテナ3を側方視したときの仰角方向(図面の面内方向)の指向性のシミュレーション結果を示すチャートである。シミュレーションには、FDTD(Finite-difference time-domain)法を用いた。実線は印刷などの手法により、アンテナ3を直接(隙間なく)車両用窓ガラス1に設けたサンプルのチャートを示し、破線は所定の間隔(ここでは5mm)を設けて、車両用窓ガラス1上にアンテナ3を設けたサンプルのチャートを示す。利得の単位はdBである。また、アンテナ3への入力電圧は1V、指向性の周波数は5.8GHzに設定されている。
図3(a)は、図1(b)のアンテナ付き車両用窓ガラス10のチャートを示す。本図から明らかなように、実線、破線どちらも指向性に乱れが生じており、良い指向性が得られていないことが理解される。
一方、図3(b)は、図2の実施形態のアンテナ付き車両用窓ガラス10のチャートを示す。本図から明らかなように、実線、破線どちらも利得の指向性に乱れが少なく、特にチャートの下側方向に強い指向性を持っている。図2(b)の例の様に、チャートの下側方向が車両の外側方向になるようにアンテナ付き車両用窓ガラス10を車両に取り付けることにより、良好なアンテナ特性を得られることが理解できる。
車両用窓ガラス1を製造する方法にはフロート法、フュージョン法等があるが、特に限定されない。また、車両用窓ガラス1で使用されるガラス板の組成の一例としては、酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを50〜80%、Bを0〜10%、Alを0.1〜25%、LiO+NaO+KOを3〜30%、MgOを0〜25%、CaOを0〜25%、SrOを0〜5%、BaOを0〜5%、ZrOを0〜5%及びSnOを0〜5%含むガラスが挙げられるが、特に限定されない。ガラス板は、有機ガラスであるアクリル板やポリカーボネイト板であってもよい。
本実施形態のアンテナ3は、金属製の線状アンテナであるが、取り付けられるアンテナのサイズ、形状、種類等は特に限定されず、車両用窓ガラス1における配置位置も特には限定されない。
アンテナ3を車両用窓ガラス1に取り付ける方法も特に限定はされない。例えば、車両用窓ガラス1に金属の印刷、スパッタリング等を施すことにより、アンテナ3を車両用窓ガラス1に直接形成することができる。また、車両用窓ガラス1にアンテナ3としての金属の部材を接着剤等により取り付けることにより、構成してもよい。
図4(a)〜図4(f)は、一枚のガラス板からなる車両用窓ガラス1を含むアンテナ付き車両用窓ガラス10であって、その縁部の種々の変形例の断面図を示す。各例において、上面側が車両の内側、下面側が車両の外側を向くように、車両に取り付けられる。
図4(a)は図2(b)と同じ例である。図4(b)は、図4(a)の金属部材11の外側に樹脂部材13を設けた例を示し、車体への取り付け性が向上する。図4(c)は、図4(a)の様なブロック状の金属部材11とは異なり、薄いフィルム状の金属部材11をテーパー面7aに設けた例を示す。
上述した例では、テーパー面7aが、車両用窓ガラス1の第2面1Bから第1面1Aに到達する様に形成されている。図4(d)、(e)は、テーパー面7aが、第1面1Aに到達する様に形成されておらず、第2面1Bおよび第1面1Aを接続する側面1Cの途中まで形成されている例を示す。図4(d)の金属部材11はフィルム状であるが、図4(e)の金属部材11は、図4(a)と類似の断面三角形の形状を持つ。
図4(f)の例では、車両用窓ガラス1にテーパー面7aが形成されていない。代わりに、金属部材11が、縁部7において、車両用窓ガラス1の第1面1Aと、側面1Cと、第2面1Bとに渡って、縁部7に沿うように設けられている。また、側面1Cを基準としてアンテナ3の取付面(第1面1A)と金属部材11が対向する長さL2は、側面1Cを基準として対向面(第2面1B)と金属部材11が対向する長さL1よりも長い(L1>L2)。この結果、図4(f)に示すように、疑似的なテーパー面7aが縁部7に形成されることになり、上述した例と同様な効果を得ることができる。
図5(a)〜図5(f)は、図4(a)〜図4(f)とは異なり、合わせガラスからなる車両用窓ガラス1を含むアンテナ付き車両用窓ガラス10であって、その縁部の種々の変形例の断面図を示す。本例では、車両用窓ガラス1を構成する合わせガラスは、第1のガラス板1aと、第2のガラス板1cと、第1のガラス板1aと第2のガラス板1cとの間に介在する中間膜1bとを備えている。即ち、第2のガラス板1cは、第1のガラス板1aと中間膜1bを介して貼り合わされる。第1のガラス板1aが車外側であり、第2のガラス板1cが車内側である。
中間膜1bの組成は、従来の車両用合わせガラスに一般に用いられるものでよく、例えばポリビニルブチラール(PVB)やエチレンビニルアセタール(EVA)等を用いることができる。また、加熱前は液状である熱硬化性樹脂を用いてもよい。すなわち、中間膜1bは合わせガラスとした状態の時に層状であればよく、第1のガラス板1aおよび第2のガラス板1cの接合前の状態で中間膜23が液状などであっても良い。
図5は、合わせガラスである車両用窓ガラス1の縁部の種々の変形例の断面図を示す。
図5(a)は、図4(a)から(e)と同様に、テーパー面7aが縁部7に形成されている例を示す。図5(b)は、複数の層の積層体である合わせガラスの性質を利用し、縁部7において、第2面1Bから第1面1Aに向かって拡がるような階段状に形成された段状面7bが形成されている。すなわち、第2のガラス板1cおよび中間膜1bの側面が、第1のガラス板1aの側面よりも、平面視において車両用窓ガラス1の内側領域に位置している。そして階段状の金属部材11が、第1のガラス板1a、中間膜1b、第2のガラス板1cの側面に形成されている。さらに金属部材11は、第1のガラス板1aの露出した一の主面1a1にも形成されている。
図5(b)の例では、テーパー面ではないものの、階段状の金属部材11が、第2面1Bから第1面1Aに向かって拡がるような階段状に形成された段状面7bに設けられている。この結果、金属部材11、段状面7bは、アンテナ3から発信された電波を車両用窓ガラス1の第1面1Aの側へ伝搬させる作用を有することになる。
図5(c)は、図5(b)の例に対し、さらに樹脂部材13を設けて強度を増した例を示す。図5(d)は、金属部材11と樹脂部材13の結合体を先に形成し、後から車両用窓ガラス1の縁部に取り付ける例を示す。
図5(e)は、金属部材11が第2のガラス板1cの側面にのみ形成されている例、図5(f)は、金属部材11が第2のガラス板1cおよび中間膜1bの側面にのみ形成されている例を示す。このような簡易な構造でも、金属部材11、段状面7bは、アンテナ3から発信された電波を車両用窓ガラス1の第1面1Aの側へ伝搬させる作用を有する。すなわち、金属部材11は、段状面7bの少なくとも一部に設けられることにより、アンテナ3から発信された電波を車両用窓ガラス1の第1面1Aの側へ伝搬させる作用を有することになる。
図6(a)〜(d)は、それぞれ図4(c)、図4(d)、図4(f)、図5(e)のアンテナ付き車両用窓ガラス10において、第1の距離Aおよび第2の距離Bを示した断面図である。各例において、第1の距離Aおよび第2の距離Bは本図で示したように得られる。尚、図6(a)〜(d)では、第1の距離Aは、アンテナ3から金属部材11の一端までの距離に基づき得られる。また、図6(a)、(c)では、第2の距離Bは、アンテナ3から金属部材11の一端までの距離に基づき得られる。図6(b)、(d)では、第2の距離Bは、アンテナ3から車両用窓ガラス1の一端までの距離に基づき得られる。このように、第1の距離A、第2の距離Bの開始点はアンテナ3であるが、終了点は車両用窓ガラス1の縁部において金属部材11が存在する場合は金属部材11の一端になり、金属部材11が存在しない場合は、車両用窓ガラス1の一端になる。
アンテナ3から側面7aに向かう任意の一の方向に沿って、第1の距離A、第2の距離Bが決定される。上述の実施形態では、この一の方向は、車両用窓ガラス1の辺に平行な方向によって定義されているが、一の方向の定義の仕方は特に限定はされない。第1の距離A、第2の距離Bがそれぞれ正しく評価できるなら、方向は必ずしも車両用窓ガラス1の辺に平行な方向には限定されない。
上述の実施形態では、第1面1Aが対向面であって車両の外側の面となり、第2面1Bが取付面であって車内側の面となるよう、車両に取り付けられる。このように、アンテナ3が車両の内部に設けられるよう(取付面が車内側になる)、アンテナ付き車両用窓ガラス10を車両に設置することが好ましい。もちろんこれは必須ではなく、アンテナ3が車両の外部に設けられてもよい(取付面が車内側になる)。また、アンテナ3は車両用窓ガラス1の厚さ方向の内部に設けられる、すなわち、アンテナ3が車両用窓ガラス1に埋め込まれてもよい。図6(d)の例では、アンテナ3が第2のガラス板1cの表面に埋め込まれているが、アンテナ3が中間膜1bに接する様に、第1のガラス板1aまたは第2のガラス板1cに埋め込まれてもよい。
また、車両用窓ガラス1が車両の車体に設置された状況を想定した場合、金属部材(導電性部材)11は、車体の一部を構成する部材に相当すると考えられる。本発明は、アンテナ付き車両用窓ガラス10を備える車両をも含むものである。尚、上述の実施形態では、導電性部材は金属部材11であるが、所定の導電性を有する部材であればよく、必ずしも金属である必要はない。
尚、上述した様な縁部の加工(テーパー面や段状面の形成および導電性部材の配置)は、車両用窓ガラス1の縁部の少なくとも一部においてされればよい。また、テーパー面は単なる傾斜面として捉えることもでき、側面が傾斜面を構成すると把握することもできる。ここでの傾斜は、直線、曲線の様な線状のもののみならず、階段状でもよい。また、傾斜面を設ける側面は、車両用窓ガラス1の少なくとも一方の側面(縁部)でもよい、すなわち、左右(または上下)のどちらか一方の側面(縁部)が傾斜面を有していればよい。もちろん、車両用窓ガラス1の全周囲(全縁部)に渡って傾斜面を設けてもよい。また、アンテナ3に最も近い辺の縁部に加工をすることにより、狙った効果が得られやすい。
上述した実施形態では、車両用窓ガラスおよびアンテナ付き車両用窓ガラスについて説明した。ただし、本発明が適用される対象は、取り付け対象が車両ではない建築物等である窓ガラス(例えば建築用窓ガラス)およびアンテナ付き窓ガラス(例えばアンテナ付き建築用窓ガラス)であってもよい。適切なアンテナの指向性の設定は、このような種類の窓ガラスであっても重要な課題だからである。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本出願は、2016年12月28日に日本国特許庁に出願した特願2016−256750号に基づく優先権を主張するものであり、特願2016−256750号の全内容を本出願に援用する。
本発明は、窓ガラスの縁部の加工という簡単な方法により、優れた指向性を有するアンテナ付き窓ガラスを提供することが可能となり、車両、建築物等のデザイン性を損なわず、かつ簡易に各種放送波の受信を達成することができる。
1 車両用窓ガラス(窓ガラス)
3 アンテナ
7 縁部
7a 側面(テーパー面;傾斜面)
10 アンテナ付き車両用窓ガラス(アンテナ付き窓ガラス)
11 金属部材(導電性部材)

Claims (8)

  1. 主面である第1面と、前記第1面に対向している他の主面である第2面と、前記第1面および前記第2面を接続する側面と、を有する窓ガラスと、
    前記第1面または前記第2面のいずれかである取付面に取り付けられたアンテナと、
    前記側面に取り付けられた導電性部材と、
    を備え、
    前記アンテナから前記側面に向かう一の方向を定義し、
    前記アンテナから前記窓ガラスの一端または前記導電性部材の一端までの前記一の方向に沿った第1の距離は、
    前記取付面とは逆側の対向面に対し、前記アンテナを前記窓ガラスの厚さ方向に投影して得られる仮想アンテナから前記窓ガラスの一端または前記導電性部材の一端までの第2の距離と異なる、アンテナ付き窓ガラス。
  2. 前記側面の少なくとも一部が傾斜面を有し、当該傾斜面に前記導電性部材が設けられている、請求項1に記載のアンテナ付き窓ガラス。
  3. 前記導電性部材が、前記第1面と、前記側面と、前記第2面とに渡って設けられ、
    前記側面を基準として前記取付面と前記導電性部材が対向する長さは、前記側面を基準として前記対向面と前記導電性部材が対向する長さよりも長い、請求項1に記載のアンテナ付き窓ガラス。
  4. 前記窓ガラスが車両用窓ガラスであり、請求項1から3のいずれか1項に記載のアンテナ付き窓ガラスより構成されるアンテナ付き車両用窓ガラス。
  5. 前記車両用窓ガラスが、第1のガラス板と、前記第1のガラス板と中間膜を介して貼り合わせられる第2のガラス板とを備える、請求項4に記載のアンテナ付き車両用窓ガラス。
  6. 前記第2のガラス板および前記中間膜の側面が、前記第1のガラス板の側面よりも、平面視において前記車両用窓ガラスの内側領域に位置することにより、階段状に形成された段状面が形成され、
    前記導電性部材が、前記段状面の少なくとも一部に設けられている、請求項5に記載のアンテナ付き車両用窓ガラス。
  7. 前記第1面が前記対向面であって車外側の面であり、前記第2面が前記取付面であって車内側の面である、請求項4から6のいずれか1項に記載のアンテナ付き車両用窓ガラス。
  8. 車両用窓ガラスと、車体と、を有し、
    前記車両用窓ガラスは、請求項4から7のいずれか1項に記載のアンテナ付き車両用窓ガラスを形成し、
    前記導電性部材は、前記車体の一部を構成する、車両。
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