JPWO2018110472A1 - 光空間通信装置及び遅延調整方法 - Google Patents

光空間通信装置及び遅延調整方法 Download PDF

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Abstract

(課題)複数の光アンテナを備える光空間通信装置において、伝送路の遅延の変化に対応することを可能とする。(解決手段)光空間通信装置は、第1及び第2の送信光をそれぞれ送信し第1及び第2の受信光をそれぞれ受信する第1及び第2の光アンテナと、第1及び第2の送信光に含まれる送信データにそれぞれ遅延を与える第1及び第2の遅延回路と、第1及び第2の受信光に含まれる受信データにそれぞれ遅延を与える第3及び第4の遅延回路と、第1及び第3の遅延回路と第1の光アンテナとの間のそれぞれの遅延と第2及び第4の遅延回路と第4の光アンテナとの間のそれぞれの遅延と通信先と第3及び第4の遅延回路との間のそれぞれの遅延とに基づいて第1の遅延回路及び第2の遅延回路の少なくとも一方の遅延を設定し第3の遅延回路及び第4の遅延回路の少なくとも一方の遅延を設定する受信機と、を備える。

Description

本発明は、光空間通信装置及び遅延調整方法に関し、特に、複数の光アンテナを備える光空間通信装置及びそれに用いられる遅延調整方法に関する。
リモートセンシング技術の発達により、観測衛星が取得した高精細なデータを地上へ送信する需要が高まっている。また、衛星を介した通信サービスも提案されており、地上と衛星との間に必要な通信容量は今後増加すると予想される。現在、地上と衛星間の通信手段としてマイクロ波が使用されている。しかし、無線帯域の逼迫や伝送速度の制約から、マイクロ波による通信容量には限界がある。
このような伝送容量の増加に対応できる技術として、光空間通信が知られている。光空間通信は、光ファイバ通信で使用される信号光を、光ファイバ内ではなく自由空間中に伝搬させて通信する技術であり、理想的には光ファイバ通信に匹敵する通信容量を得ることが可能である。さらに、近赤外領域の波長の信号光を使用することで、光空間通信は信号光の空間的な広がりをマイクロ波よりも抑えることが可能である。このため、光空間通信は伝送路の密度を高くすることができ、これによっても通信可能なデータ容量が増加する。また、信号光は指向性が高いことから、光空間通信を用いることで、通信の秘匿性の向上も期待される。
しかし、光空間通信は光ファイバ通信に対して、以下の課題を持つ。その課題は、地表の大気の屈折率が温度変化や風などで揺らぐことで、伝搬する光の進行方向や空間パターンが変化する結果、通信品質が劣化し、あるいはランダムに変動することである。例えば、地上から衛星へのアップリンク通信を考える場合、地上の送信機付近における大気揺らぎにより、送信された信号光(送信光)の進行方向がランダムな方向へ曲がり、衛星で受信される信号光の受信強度が大きく変動する場合がある。
このような受信強度の変動を緩和する方法の一つとして、特許文献1は、地上の通信設備が複数の送信望遠鏡を備える構成を記載する。特許文献1に記載された構成では、複数の送信望遠鏡が、互いに空間的に離して配置されるため、それぞれの送信望遠鏡から送信されるそれぞれの信号光は異なる大気揺らぎを受ける。その結果、衛星の受信望遠鏡に信号光が入射する確率を上げることが可能である。また、送信望遠鏡の数を増やすことで、地上側から送信する信号光の強度の総和が増える。その結果、衛星での信号光の受信強度を高く保つことが可能である。
なお、光空間通信では、信号光を送受信するアンテナを「光アンテナ」又は「望遠鏡」(telescope)などと呼ぶことがある。また、信号光を送信するアンテナを「送信望遠鏡」と呼び、信号光を受信するアンテナを「受信望遠鏡」と呼ぶこともある。
複数の送信望遠鏡を使用する際の課題として、複数の送信光間の遅延調整がある。各送信光は互いに異なる送信望遠鏡の開口から出射されるため、送信装置の内部にある変調器から出射位置までの光路長差に起因する遅延が発生する。そのため、送信光が衛星で受信された際に伝送データの受信タイミングが送信光ごとに異なる可能性があり、この場合には通信品質が劣化する。このような課題に対して、非特許文献1は、複数の送信望遠鏡をフレームに固定することで送信望遠鏡と衛星との間における送信光の間の遅延差をなくすことを記載している。さらに、非特許文献1は、変調器から送信望遠鏡までの光伝送の遅延量を測定し、変調情報を伝える同軸ケーブルの長さを調整することで変調器と送信望遠鏡との間の遅延差を低減することを記載している。
さらに、特許文献2には、無線基地局装置が送信したデータを無線送受信装置で折り返すことで、両装置間の遅延時間を求める遅延時間測定方法が記載されている。特許文献3には、複数の光受信機を用いて受信信号をダイバーシチ合成する構成が記載されている。
米国特許第5,777,768号明細書 特開2005−269034号公報 特開2001−333005号公報
Z. Sodnik et al. "Results from a Lunar Laser Communication Experiment between NASA's LADEE Satellite and ESA's Optical Ground Station", Proc. International Conference on Space Optical Systems and Applications (ICSOS), 2014
上述の非特許文献1に記載された遅延調整方法の課題について説明する。
第1の課題は、通信の開始前に測定された遅延に基づく固定的な対処しか行えないことである。例えば、通信先との距離の変化などの原因により通信中に遅延量が変化する場合には、非特許文献1に記載された技術は有効ではない。
第2の課題は、望遠鏡内部の光学系における光路長差が考慮されていないことである。非特許文献1に記載された技術で用いられる伝送速度は20Mbps程度であり、空間でのビット長は1.5m程度である。ビット長がこのように比較的長い場合には、光路長の問題は無視できる。しかしながら、伝送速度が高くなるとビット長が短くなるため、望遠鏡に要求される光学アライメントの精度が上がり、この精度が通信品質に影響を与えるようになる。
そして、特許文献1〜3は、複数の送信望遠鏡が用いられる光空間通信装置において、上記の課題を解決するための手段を開示していない。
(発明の目的)
本発明の目的は、望遠鏡の光学系の遅延量の反映及び通信中の遅延量の変化への対応が可能な、光空間通信装置及び遅延調整方法を提供することにある。
本発明の光空間通信装置は、
送信データを含む第1の送信光を通信先へ送信し受信データを含む第1の受信光を前記通信先から受信する第1の光アンテナと、
前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信し前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信する第2の光アンテナと、
前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える第1の遅延手段と、
前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える第2の遅延手段と、
前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える第3の遅延手段と、
前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える第4の遅延手段と、
前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信し、
前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間の遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求め、
前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求め、
前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求め、
前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定し、
前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する、受信手段と、
を備える。
本発明の遅延調整方法は、
送信データを含む第1の送信光を第1の光アンテナから通信先へ送信し、
受信データを含む第1の受信光を第2の光アンテナにおいて前記通信先から受信し、
前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信し、
前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信し、
第1の遅延手段により、前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与え、
第2の遅延手段により、前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与え、
第3の遅延手段により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与え、
第4の遅延手段により、前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与え、
受信機により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信し、
前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間のまでの遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求め、
前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求め、
前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求め、
前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定し、
前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する、ことを特徴とする。
本発明の光空間通信装置及び遅延調整方法は、望遠鏡の光学系の遅延量の反映及び通信中の遅延量の変化への対応を可能とする。
第1の実施形態の光空間通信システム100の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の遅延調整方法の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の光空間通信システム200の構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態の光空間通信システム300の構成例を示すブロック図である。 光アンテナ310の内部と外部の伝送路の接続例を示す図である。 光アンテナ320の内部と外部の伝送路の接続例を示す図である。 光アンテナ310の内部構成の例を示す図である。 ミラー385の角度を制御した場合の送信光の送信方向の例を示す図である。 第4の実施形態の光空間通信システム400の構成例を示すブロック図である。 光アンテナ410及び420の方向が変化した場合の例を示す図である。 第4の実施形態の遅延調整方法の例を示すフローチャートである。 第5の実施形態の光空間通信システム500の構成例を示すブロック図である。 光アンテナ510及び520が回転する場合の例を示す図である。 第5の実施形態の遅延調整方法の例を示すフローチャートである。 第6の実施形態の光空間通信システム600の構成例を示すブロック図である。
本発明の実施の形態について、以下に詳細に説明する。ブロック図に付された矢印は信号の向きの例を示すものであり、信号の向きを限定しない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の光空間通信システム100の構成例を示すブロック図である。光空間通信システム100は、地上局1及び衛星局2を備える。地上局1と衛星局2とは、自由空間を介して光空間通信を行う。地上局1は地上に設置された通信装置であり、送信機(Tx)110、受信機(Rx)140、遅延回路111、113、121及び123、光アンテナ112及び122を備える。
送信機110は、地上局1から衛星局2へ送信されるデータ(以下、「送信データ」という。)を生成して出力する。送信データは、送信機110の外部から入力される信号に基づいて生成されてもよい。送信機110から出力された送信データは2分岐されて遅延回路111及び121に同一のタイミングで入力される。
遅延回路111及び121は、送信データに所定の遅延量(以下、遅延量を単に「遅延」と記載する。)を与え、光アンテナ112及び122から送信される信号光(以下、「送信光」という。)として出力する。すなわち、遅延回路111及び121は、送信光に含まれる送信データのタイミングを調整する。遅延回路111及び121におけるそれぞれの遅延は、受信機140により設定される。
伝送路710は、遅延回路111と光アンテナ112とを接続する。伝送路720は、遅延回路121と光アンテナ122とを接続する。遅延回路111及び121と光アンテナ112及び122との間の信号の形態及び伝送媒体は限定されない。
遅延回路111から出力された送信光は、伝送路710、光アンテナ112の内部の交点71を経由して衛星局2へ送信される。遅延回路121から出力された送信光は、伝送路720、光アンテナ122の内部の交点72を経由して衛星局2へ送信される。
光アンテナ112及び122は指向性を有する光アンテナである。光アンテナ112及び122は、衛星局2が備える光アンテナ130と光空間通信が可能なように対向する。光アンテナ112及び122は、送受信される信号光の方向を制御できる。アンテナの方向の制御のための基本的な構成はよく知られているので詳細な記載は省略する。送信光は、光アンテナ112及び122から衛星局2の光アンテナ130へ送信される。図1では、光アンテナ112及び122から光アンテナ130へ向かう送信光が通過する経路の例を、伝送路712及び722で示す。
本実施形態では、衛星局2は静止衛星や準天頂衛星などの人工衛星上に設置された通信装置であるが、衛星局2の設置形態は限定されない。衛星局2は航空機等の一般的な飛翔体に設置されてもよく、地上の移動体あるいは地上に固定された建築物に設置されてもよい。
衛星局2は、光アンテナ130及び送受信機21を備える。光アンテナ130は指向性を有する光アンテナであり、地上局1が備える光アンテナ112及び122と光空間通信が可能なように対向する。光アンテナ130は、光アンテナ112及び122から送信光を受信して、その信号を送受信機21に入力する。送受信機21は、光アンテナ130で受信した送信光を処理するとともに、衛星局2から地上局1へ送信する信号光(以下、「受信光」という。)を生成する。送受信機21は、送信光及び受信光と衛星局2の外部とのインタフェース機能を備える光トランシーバである。送受信機21で生成された受信光は、光アンテナ130から地上局1へ送信され、光アンテナ112及び122で受信される。光アンテナ112、122及び130は望遠鏡とも呼ばれる。
衛星局2の光アンテナ130から送信された信号光は、空間伝搬によりそのビームが広がり、光アンテナ112及び122へ入射する。図1では、光アンテナ130から光アンテナ112及び122へ向かう受信光の経路の例を、地上局1から衛星局2への経路と同様に伝送路712及び722で示す。地上局1の光アンテナ112へ入射した受信光は、交点71から伝送路711を経て、遅延回路113に入力される。光アンテナ122へ入射した受信光は、交点72から伝送路721を経て、遅延回路123に入力される。
遅延回路113及び123は、それぞれに入力される受信光に含まれる受信データを抽出し、受信データに所定の遅延を与えて受信機140へ出力する。すなわち、遅延回路113及び123は、受信機における受信データのタイミングを調整する。遅延回路113及び123の遅延は、受信機140により設定される。遅延回路113及び123から出力された受信データは、受信機140で信号処理される。受信機140は、信号処理された受信データを地上局1の外部へ出力してもよい。
以上の構成を備える地上局1において、伝送路710と720との光学的な長さは同一であるとは限らない。伝送路711と伝送路721、伝送路712と722に関しても同様である。例えば、光アンテナ112及び122が送信機110及び受信機140から離れた場所に設置される場合に、これらの間の伝送路の長さが一致しない場合がある。このため、光アンテナ112及び122から衛星局2へ送信されるそれぞれの送信光に含まれる送信データが衛星局2の送受信機21において同一のタイミングで受信されるように、伝送路の遅延を調整する必要がある。
また、光アンテナ112及び122のそれぞれで受信される受信光に含まれる受信データが地上局1の受信機140において同一のタイミングで受信されるように、伝送路の遅延を調整する必要がある。遅延回路111、113、121及び123は、送信データ及び受信データが好適なタイミングで受信されるように、入力されたデータに遅延を与える。
次に、本実施形態の遅延調整方法について説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、送信機110から遅延回路111及び121までのそれぞれの区間の距離は短く、送信機110から遅延回路111及び121までの送信データの遅延の差は無視できるとする。また、遅延回路113及び123から受信機140までのそれぞれの区間における受信データの遅延の差も無視できるとする。
図2は、第1の実施形態の遅延調整方法の例を示すフローチャートである。地上局1と衛星局2との間の通信の開始前に、伝送路710の遅延と伝送路720の遅延との差(時間差δ0)、及び、伝送路711の遅延と伝送路721の遅延との差(時間差δ1)が測定される(図2のステップS01)。ここで、伝送路の遅延とは、信号が伝送路を伝搬するのに必要な時間である。本実施形態では、伝送路の遅延の測定方法は限定されない。例えば、測定の対象となる伝送路の一端から信号を送信し、他端で受信されるまでに要する時間を伝送路の遅延とすることができる。本実施形態では、伝送路720の遅延は伝送路710の遅延よりもδ0大きく、伝送路721の遅延は伝送路711の遅延よりもδ1大きい場合について説明する。
地上局1と衛星局2との間の通信が開始されると(ステップS02)、衛星局2の送受信機21から地上局1の受信機140までの経路間の時間差δrが測定される(ステップS03)。本実施形態では、伝送路712及び伝送路711を経由する経路(光アンテナ112経由)の遅延に対して、伝送路722及び伝送路721を経由する経路(光アンテナ122経由)の遅延が時間差δrだけ長い場合について説明する。
受信機140は、受信機140における受信データの受信タイミングが同じになるように、制御線912及び922を使って遅延回路113及び123の少なくとも一方の遅延を設定する(ステップS04)。上述のように、受信データの伝送路において光アンテナ112経由よりも光アンテナ122経由の遅延が時間差δrだけ大きい場合には、受信機140は、通信開始前の測定時の遅延に対して、遅延回路123の遅延を遅延回路113よりもδr減らす。あるいは、受信機140は、遅延回路113の遅延を遅延回路123よりもδr増やす。
次に、地上局1から送信される信号の遅延が設定される。すなわち、受信機140は、制御線911及び921を介して、遅延回路111及び121の少なくとも一方の遅延を設定する(ステップS05)。受信機140は、例えば、ステップS01の実行前と比較して、遅延回路111の遅延を遅延回路121よりもδr−δ1+δ0だけ増やす。これにより、光アンテナ112経由の送信光に含まれる送信データと光アンテナ122経由の送信光に含まれる送信データとが衛星局2において同時に受信される。
このように、本実施形態では、受信機140は、制御線911、912、921及び922を用いて、遅延回路111、113、121及び123の遅延を制御する。その際、通信中の受信光の遅延と通信前に測定された伝送路の遅延が利用される。
本実施形態の光空間通信システム100は、送信データ及び受信データが通過する光学系を含む伝送路の遅延が反映された遅延調整を容易に行うことができる。また、受信光の遅延に基づいて遅延回路111、113、121及び123の遅延が設定されるため、通信中の遅延に基づいてより正確な遅延が設定できる。すなわち、光空間通信システム100は、光アンテナの光学系の遅延量の反映及び通信中の遅延量の変化への対応を可能とする。さらに、遅延測定は地上局1の機能で行われるため、衛星局2は遅延調整のための特別な機能を要しない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本実施形態の光空間通信システム200の構成例を示すブロック図である。図3以降の図面において、既出の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明は省略する。
光空間通信システム200は、地上局1A及び衛星局2を備える。地上局1Aの構成は第1の実施形態の地上局1とおおむね同一であるが、地上局1Aは、地上局1の交点71及び72に代えて、サーキュレータ71A及び72Aを備える。サーキュレータ71A及び72Aは、光アンテナ112及び122の内部及び外部のどちらにあってもよい。また、光サーキュレータに代えて1×2光方向性結合器(すなわち光カプラ)を用いてもよい。さらに、送信光と受信光との波長が異なる場合には、光サーキュレータに代えて光合分波器を用いてもよい。
本実施形態においては、送信機110が出力する送信データは電気信号である。遅延回路111及び121は、電気信号に遅延を与える機能及び電気−光変換機能を備える。これらの機能は電気回路及び発光素子を用いて実現される。遅延回路111は、遅延が与えられた送信データを送信光に変換して、伝送路710に送出する。送信データは、発光素子を駆動する信号であってもよい。発光素子の例として、半導体レーザダイオードがある。同様に、遅延回路121も電気信号に遅延を与える機能及び電気−光変換機能を備え、遅延が与えられた送信データを送信光に変換して、伝送路720に送出する。
また、本実施形態においては、受信機140に入力される受信データは電気信号である。遅延回路113及び123は光−電気変換機能及び電気信号に遅延を与える機能を備える。これらの機能は受光素子及び電気回路を用いて実現される。受信光は、受光素子において電気信号に変換される。受光素子の例として、半導体フォトダイオードがある。遅延回路113及び123は、受信光から変換された電気信号に遅延を与えて受信機140に送出する。
さらに、本実施形態においては、伝送路710、711、720、721、750及び760は光ファイバである。サーキュレータ71A及び72Aはこれらの伝送路と光学的に結合可能な構造を備える。これらの伝送路として、光導波路あるいはそれ以外の光伝送媒体を用いることもできる。
サーキュレータ71Aは、伝送路710から入力された送信光を、伝送路750を経由して光アンテナ112に入力するとともに、伝送路750から入力された受信光を伝送路711へ出力する。サーキュレータ72Aは、伝送路720から入力された送信光を、伝送路760を経由して光アンテナ122に入力するとともに、伝送路760から入力された受信光を伝送路721へ出力する。
光アンテナ112は、伝送路750(光ファイバ)と伝送路712(空間)との間の伝送媒体の変換を行う。光アンテナ112は、伝送路750と光ファイバで接続された光ファイバコリメータを備えてもよい。光ファイバコリメータは、伝送路750を伝搬する送信光を伝送路712へ放射し、伝送路712から受信した受信光を伝送路750に入力する。光アンテナ122においても、光ファイバコリメータを用いて、伝送路760(光ファイバ)と伝送路722(空間)との間で伝送媒体を変換できる。
次に、本実施形態の遅延調整方法について説明する。本実施形態の遅延調整方法においては、第1の実施形態(図2のステップS01)と同様に、伝送路710の遅延と伝送路720の遅延との差(時間差δ0)、及び、伝送路711の遅延と伝送路721の遅延との差(時間差δ1)が測定される。具体的には、伝送路710とサーキュレータ71Aとの接続及び伝送路720とサーキュレータ72Aとの接続を外し、遅延回路111及び121に試験信号を出力させる。そして、伝送路710を伝搬してサーキュレータ71Aとの接続点に出力される試験信号と伝送路720を伝搬してサーキュレータ72Aとの接続点に出力される試験信号との到達時間差を測定することで、時間差δ0を測定できる。
また、伝送路711とサーキュレータ71Aとの接続及び伝送路721とサーキュレータ72Aとの接続を外し、サーキュレータ71A及び72Aの接続点から伝送路711及び721へ同じタイミングで試験信号を入力する。そして、受信機140でこれらの試験信号の到達時間差を測定することで、伝送路711と721の遅延時間の差を測定できる。ただし、時間差δ0及びδ1の測定手順は、上記に限定されない。
地上局1Aと衛星局2との間で通信が開始された後の手順は、第1の実施形態(図2のステップS03〜S05)と同様である。すなわち、受信機140は送受信機21から受信機140までの経路間の時間差δrを求め、遅延回路113の遅延を遅延回路123よりもδr増やすとともに、遅延回路111の遅延を遅延回路121よりもδr−δ1+δ0だけ増やす。このように遅延回路111、113、121、123の遅延が設定されることで、光アンテナ112及び122を通過する送信データ及び受信データのそれぞれの受信タイミングを一致させることができる。
第2の実施形態の光空間通信システム200は、送信光と受信光との光分岐部分に取扱いの容易な光ファイバ部品(サーキュレータ71A及び72A)を用いる。このため、光空間通信システム200は、第1の実施形態の効果に加えて、地上局1Aと衛星局2との間の光空間伝送系に影響を与えることなく、伝送路の遅延の差を容易に測定できる。
なお、本実施形態の地上局1Aは、遅延回路111及び121が電気−光変換機能を含み、遅延回路113及び123が光−電気変換機能を含む。しかし、電気−光変換機能及び光−電気変換機能は、これらの遅延回路の外部に独立した回路として備えられていてもよい。電気−光変換機能及び光−電気変換機能は、光アンテナ112及び122と受信機140との間の回路として配置されてもよい。また、本実施形態の各遅延回路は、電気信号に対して遅延を与える。しかし、各遅延回路は、送信光あるいは受信光に対して遅延を与える機能を備えてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4は、本実施形態の光空間通信システム300の構成を示すブロック図である。光空間通信システム300は、地上局1B及び衛星局2を備える。第2の実施形態の地上局1Aと比較して、地上局1Bは、光アンテナ112及び122に代えて光アンテナ310及び320を備える。地上局1Bは、送信光と受信光とを空間光学系を用いて分離する構成を備える点で、第2の実施形態の地上局1Aと相違する。
図5は、光アンテナ310の内部と外部の伝送路の接続例を示す図である。光アンテナ310は、送信光及び受信光を分離する分離器331を備える。分離器331は図1の交点71に対応する。光アンテナ310の内部の送信光及び受信光の伝搬経路は、伝送路811、812、813及び814で示される。伝送路811、812、813及び814は、空間伝送路である。光アンテナ310内の伝送路811、812、813の途中に記した省略記号は、伝搬する光を個別に制御する機能が伝送路上に含まれてもよいことを示す。
分離器331は、伝送路811から入力された送信光を反射し、伝送路812から入力された受信光を透過する。送信光は、伝送路710、伝送路811、伝送路812、伝送路712の順に伝搬する。受信光は、伝送路712、伝送路812、伝送路813、伝送路711の順に伝搬する。伝送路712は、地上局1Bと衛星局2との間の伝送路である。図5では、分離器331は送信光を反射し、受信光を透過する。伝送路814はモニタ光の伝送路であり、外部の伝送路810と接続される。
分離器331は、例えば、ダイクロイックミラー又は偏光ビームスプリッタ(Polarizing Beam Splitter、PBS)である。ダイクロイックミラーは、入射光の波長に応じて入射光を反射あるいは透過する。PBSは、入射光の偏光方向に応じて入射光を反射あるいは透過する。分離器331は、これらの性質を用いて送信光と受信光の波長あるいは偏光の違いにより光の伝送方向を制御する。送信光及び受信光が分離器331において分離されるように、送信光と受信光とは、波長、偏光方向などの光学的性質が異なる。ダイクロイックミラーを分離器331として用いる場合には、ダイクロイックミラーで分離可能な2つの波長の一方(例えば1.53μm)を送信光の波長とし、他方(例えば1.56μm)を受信光の波長としてもよい。
また、分離器331としてPBSを用いる場合には、衛星局2の送受信機21は一定の偏光方向で受信光を送信し、PBSは受信光を透過する角度に設定される。そして、送信光の偏光方向は、PBSにおいて反射されるように設定される。伝送路710に偏波面保持ファイバを用いることで、PBSに入射する送信光の偏光方向を固定させてもよい。
図6は、光アンテナ320の内部と外部の伝送路の接続例を示す図である。光アンテナ320の構成及び機能は光アンテナ310と同様である。図5と比較して、図6では参照符号のみが相違する。
図7は、図5に示した光アンテナ310の内部構成の例を示す図である。以降の説明は、図6に示した光アンテナ320に関しても同様である。光アンテナ310は、分離器331、コリメータ381〜383、ビーム径変換器384、ミラー385、ミラー制御回路386を備える。
コリメータ381〜383は、光ファイバである伝送路710、711、810を伝搬する光と、空間の伝送路811、813、814を伝搬する平行光とを結合させる。コリメータ381〜383は、光ファイバコリメータとも呼ばれる。ビーム径変換器384は、伝送路712を伝搬する光のビーム径と伝送路812を伝搬する光のビーム径とを変換する。コリメータ381〜383及びビーム径変換器384は、いずれも、少なくとも1個のレンズを用いて構成されてもよい。
ミラー385は、コリメータ381が放射した送信光(すなわち、伝送路811を伝搬する平行光)を反射させて分離器331へ入射させる。ミラー385は、ミラー制御回路386の制御によって、送信光の反射方向を制御できる。すなわち、ミラー385及びミラー制御回路386は、送信光の分離器331への入射角を制御できる。
図8は、ミラー385の角度を制御した場合の送信光の送信方向の例を示す図である。送信光の分離器331への入射角を制御することで、送信光が分離器331へ入射する角度を変化させることができる。この場合、分離器331は固定されているので、受信光の受信に影響は生じない。従って、ミラー385の角度を制御することによって、受信光の受信方向とは異なる方向へ送信光を送信できる。
例えば、衛星局2が移動している場合には、光アンテナ310において受信光が受信される方向と、送信光を送信すべき方向とは異なる。すなわち、地上局1Bは、衛星局2の移動による光アンテナ130の位置変化を加味して、送信光が衛星局2で受信される時点の光アンテナ130の位置へ向けて送信光を送信する必要がある。本実施形態では、ミラー385を用いて分離器331への送信光の入射角度を制御することで、衛星局2の移動先で送信光が受信されるように送信光の送信方向を受信光の方向とは独立に制御できる。送信光の方向は、衛星の軌道に関する既知の情報に基づいて地上局1Bにおいて求めることができる。ミラー385の構成及びその角度を制御するための構成は限定されない。例えば、ミラー385としてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いて、伝送路811を伝搬する送信光の方向を制御してもよい。ミラー制御回路386は、受信機140又は地上局1Bのそれ以外の場所に備えられた制御回路によって制御されてもよい。
次に、本実施形態の遅延調整方法について、図5及び図6を参照して説明する。本実施形態の遅延調整方法においては、図2と同様に、まず、伝送路710と720との時間差δ0、伝送路711と721との時間差δ1が測定される。この測定には、以下のように、伝送路810、820が使用される。
伝送路710と伝送路720との時間差δ0は、以下の手順で求まる。遅延回路111及び121は、それぞれ、分離器331及び341を透過する光を送信する。すなわち、分離器331及び341がダイクロイックミラーである場合には、送信機110は受信光と同一の波長の光を送信する。分離器331及び341が偏光ビームスプリッタである場合には、遅延回路111及び121は、受信光と同一の偏光方向で分離器331及び341に入射する光を送信する。光アンテナ310の外部にある伝送路810の端部及び光アンテナ320の外部にある伝送路820の端部までのそれぞれの到達時間を測定することによって、その差から時間差δ0が求まる。
一方、伝送路711と伝送路721との到達時間差は、以下の手順で求まる。伝送路810及び820のそれぞれの端部から、分離器331及び341において反射される光を入力する。すなわち、分離器331及び341がダイクロイックミラーである場合には、送信光と同一の波長の光が伝送路810及び820のそれぞれの端部から入力される。分離器331及び341が偏光ビームスプリッタである場合には、送信光と同一の偏光方向で分離器331及び341に入射する光がそれぞれの端部から入力される。端部から入力された光は、それぞれ伝送路711及び伝送路721を通過して受信機140で受信される。これらの光の受信機140における受信時刻を測定することによって、その差から時間差δ1が求まる。
地上局1Bと衛星局2との間で通信が開始された後の手順は、第1及び第2の実施形態と同様である。すなわち、受信機140は送受信機21から受信機140までの経路間の時間差δrを求め、遅延回路113の遅延を遅延回路123よりもδr増やすとともに、遅延回路111の遅延を遅延回路121よりもδr−δ1+δ0だけ増やす。このように遅延回路111、113、121、123の遅延が設定されることで、光アンテナ310及び320を通過する送信データ及び受信データのそれぞれの受信タイミングを一致させることができる。
本実施形態において、計測された遅延は、遅延の調整の対象となる伝送路の時間差の他に、光アンテナ310及び320と接続された伝送路810及び814、又は伝送路820及び824の遅延を含む。上述の例では、伝送路710、811、814、810を含む経路の遅延に対して、伝送路720、821、824、820を含む経路の遅延がδ0だけ長い。また、伝送路810、814、813、711の遅延に対して、伝送路820、824、823、721の遅延がδ1だけ長い。そして、伝送路810及び814、伝送路820及び824は、通信時には送信光及び受信光のいずれも通過しない。しかし、伝送路810及び814、伝送路820及び824の遅延は、遅延δr−δ1+δ0の計算において相殺されるため、伝送路810及び814、伝送路820及び824の遅延は各遅延回路に設定される遅延に影響を与えない。
以上説明した光空間通信システム300は、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、送受信光を空間光学系で分離することによって、送信光と受信光を独立に処理することが可能である。また、ミラー385を備えることで、受信光の受信に影響を与えることなく、衛星局2の移動が考慮された方向へ送信光を送信できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図9は、第4の実施形態の光空間通信システム400の構成例を示すブロック図である。光空間通信システム400は、地上局1C及び衛星局2を備える。地上局1Cの光アンテナ410は、第1の実施形態に示した伝送路710及び711、交点71、光アンテナ112を含む。同様に、光アンテナ420は、伝送路720及び721、交点72、光アンテナ122を含む。フレーム430は、光アンテナ410及び420を一体に保持する。また、地上局1Cは、第1の実施形態の地上局1と同様の制御線911、912、921及び922を備えるが、図面が煩雑になることを避けるため図9では省略されている。
図10は、光アンテナ410及び420の方向が変化した場合の例を示す図である。本実施形態では、地上局1Cの2つの光アンテナ410及び420がフレーム430に固定されているため、地上局1Cと衛星局2との間の相対位置が変化しても、伝送路712の遅延と伝送路722の遅延との差は変化しない。例えば、図10に示すように、衛星局2の移動によって光アンテナ410及び420の方向が図9と比較して変化した場合でも、伝送路712及び722の間の遅延時間の差は変化しない。従って、光空間通信システム400では、図2に示した遅延調整方法を実施する。また、伝送路712及び722の間の遅延時間の差が変化しないため、通信の開始後に地上局1Cと衛星局2との間の位置の変化に合わせた調整を行うことは必須ではない。しかし、通信の開始後所定の時間が経過した場合、あるいは遅延調整が必要になった場合には、再度遅延回路の遅延が調整される。
図11は、第4の実施形態の遅延調整方法の例を示すフローチャートである。図11は図2のフローチャートと比較して、ステップS06を備える点で相違する。通信の開始後所定の時間が経過した場合、あるいは遅延調整が必要になった場合には、ステップS05によって、再度遅延回路の遅延が調整される。
このような構成を備える光空間通信システム400は、通信の開始後所定の時間が経過した場合、あるいは遅延調整が必要になった場合には、第1の実施形態と同様の手順を用いて再度遅延回路の遅延が調整される。このため、光空間通信システム400は、望遠鏡の光学系の遅延量の反映及び通信中の遅延量の変化への対応を可能とする。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図12は、本実施形態の光空間通信システム500の構成例を示すブロック図である。光空間通信システム500は、地上局1D及び衛星局2を備える。地上局1Dは、第4の実施形態の地上局1Cと比較して、フレーム430を欠いている。また、地上局1Dは、地上局1Cの光アンテナ410及び420は、地上局1Dでは光アンテナ510及び520で示される。光アンテナ510及び520は独立して衛星局2との方向を制御できる。地上局1Dは、第1の実施形態の地上局1と同様の制御線911、912、921及び922を備えるが、図12では省略されている。
次に、本実施形態の遅延調整方法について説明する。本実施形態では、地上局1Dの2つの光アンテナが個別に配置される。このため、地上局1Dと衛星局2との相対的な位置変化に対して、伝送路712の遅延と伝送路722の遅延との差が変化する。図13は、光アンテナ510及び520がそれぞれ支点51及び52を軸として回転し、衛星局2と通信する場合の例を示す図である。この場合、光アンテナ510及び520の回転に起因して、伝送路712の遅延と伝送路722の遅延との差(時間差δ500)が生じる。時間差δ500は、衛星局2の位置に依存して変化する。δ500の変化は第1の実施形態で説明したδrの変化として測定できる。
図14は、第5の実施形態の遅延調整方法の例を示すフローチャートである。ステップS01〜S04は、第1の実施形態の図2と同様である。図14では、遅延回路の遅延の調整後に必ずδrの測定に戻るフローが追加されている。ステップS05の実行後、直ちにあるいは短い時間でステップS03に戻り、δrを再測定することで、遅延回路の遅延を衛星局2の位置変動に追従させることができる。
光空間通信システム500はこのように遅延の測定を行う。遅延の測定周期は任意であり、周期的に遅延が測定されてもよい。その結果、地上局1Dと衛星局2との間の遅延が時間と共に変化する場合であっても、送信データの送信タイミング及び受信データの受信タイミングを遅延の変化に追従させることができる。すなわち、光空間通信システム500は、望遠鏡の光学系の遅延量の反映及び通信中の遅延量の変化への対応を可能とする。
第4及び第5の実施形態の説明では、第1の実施形態の地上局1に基づいて説明した。第4及び第5の実施形態の構成及び説明は、第2及び第3の実施形態の地上局1A及び1Bにも適用できる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図15は、第6の実施形態の光空間通信システム600の構成例を示すブロック図である。光空間通信システム600は、地上局1Eと衛星局2とを備える。地上局1Eは、n台の光アンテナ112−1〜112−nを備える。nは3以上の整数である。n台の光アンテナに対応して、遅延回路もn組用意される。すなわち、光アンテナ112−1には遅延回路111−1及び113−1が接続される。同様にして、光アンテナ112−nには遅延回路111−n及び113−nが接続される。
第1の実施形態の地上局1は、2台の光アンテナ112及び122が並列に配置され、それぞれが送信機110及び受信機140に接続されていた。本実施形態では、n台の光アンテナ112−1〜112−nが並列に接続され、それぞれは送信機110及び受信機140に接続される。光アンテナ112−1〜112−n、遅延回路111−1〜111−n及び113−1〜113−nの機能は光アンテナ112、遅延回路111及び113と同様であり、それぞれは伝送路712−1〜712−nを経由して衛星局2と通信する。
受信機140は、遅延回路111−1〜111−n及び113−1〜113−nとの間に遅延を設定するための制御線を備えているが、図15では記載は省略される。
次に、本実施形態の遅延調整方法について説明する。本実施形態では、地上局1Eの光アンテナ112−1〜112−nのうち、基準となる1本の光アンテナに対する相対的な伝送時間差に基づいて、他のn−1本の光アンテナに接続された遅延回路の遅延を調整する。例えば、光アンテナ112−1を基準とする場合、遅延回路111−1及び113−1の遅延を固定する。そして、光アンテナ112−2〜112−nに接続された伝送路710−2〜710−n及び711−1〜711−nのそれぞれについて図2のフローチャートと同様に時間差δ0、δ1、δrを測定する。そして、測定されたそれぞれの時間差δ0、δ1、δrに基づいて遅延回路に遅延を設定することで、使用する光アンテナ112−1〜112−nに接続された伝送路の遅延が調整できる。
最も受信レベルの高いアンテナを、基準となる光アンテナとして遅延を調整してもよい。この場合、それぞれの遅延回路素子にはあらかじめ遅延を与えておくことで、基準となったアンテナに接続された遅延回路の遅延に対して、他の遅延回路の遅延を増加させ、あるいは減少させることができる。
本実施形態の説明では、第1の実施形態の地上局1の光アンテナを2本からn本に拡張する場合について説明した。同様の拡張は、第2〜第5の実施形態の地上局1A〜1Dにも適用されうることは明らかである。
このような構成を備える光空間通信システム600も、望遠鏡の光学系の遅延量の反映及び通信中の遅延量の変化への対応を可能とする。
(第7の実施形態)
以上説明した地上局1〜1Eは、光空間通信装置と呼ぶことができる。第1の実施形態の光空間通信装置は、以下のようにも記載できる。括弧内に、図1の参照符号を付す。
光空間通信装置(1)は、第1及び第2の光アンテナ(112、122)と、第1〜第4の遅延手段(111、121、113、123)と、受信手段(140)と、を備える。
第1の光アンテナ(112)は、送信データを含む第1の送信光を通信先(2)へ送信し受信データを含む第1の受信光を通信先(2)から受信する。第2の光アンテナ(122)は、送信データを含む第2の送信光を通信先(2)へ送信し受信データを含む第2の受信光を通信先(2)から受信する。
第1の遅延手段(111)は、第1の送信光に含まれる送信データに所定の遅延を与える。第2の遅延手段(121)は、第2の送信光に含まれる送信データに所定の遅延を与える。第3の遅延手段(113)は、第1の受信光に含まれる受信データに所定の遅延を与える。第4の遅延手段(123)は、第2の受信光に含まれる受信データに所定の遅延を与える。
受信手段(140)は、第1の受信光に含まれる受信データと第2の受信光に含まれる受信データとを受信する。受信手段(140)は、第1の遅延手段と第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と第2の遅延手段と第2の光アンテナとの間の遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求める。受信手段(140)は、第1の光アンテナと第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と第2の光アンテナと第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求める。受信手段(140)は、通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と通信先と第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求める。
そして、受信手段(140)は、第1乃至第3の時間差に基づいて、第1の送信光に含まれる送信データ及び第2の送信光に含まれる送信データが通信先において略同一のタイミングで受信されるように第1の遅延手段及び第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する。受信手段(140)は、第3の時間差に基づいて、第1及び第2の受信データが略同一のタイミングで受信されるように第3の遅延手段及び第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する。
このような構成を備える光空間通信装置は、図2の手順を用いて遅延手段の遅延量を設定することにより、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
以上説明した各実施形態において、受信機140は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)及び記録装置を備えてもよい。CPUは、記録装置に記憶されたプログラムを実行することで、受信機140の機能を実現してもよい。記録装置は一時的でなくかつ固定された記録媒体であり、例えば半導体メモリであるが、これには限定されない。CPU及び記録装置は受信機140の外部に配置されてもよい。CPUによって実行されるプログラムは、図2、図11及び図14の手順を含む地上局1〜1Eの全体の監視及び制御並びに光アンテナ112及び122の方向を制御する機能を実現させてもよい。以上の機能を備えるCPU及び記録装置は、制御回路と呼ぶことができる。
なお、上記の実施形態の一部又は全部は以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
送信データを含む第1の送信光を通信先へ送信し受信データを含む第1の受信光を前記通信先から受信する第1の光アンテナと、
前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信し前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信する第2の光アンテナと、
前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える第1の遅延手段と、
前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える第2の遅延手段と、
前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える第3の遅延手段と、
前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える第4の遅延手段と、
前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信し、
前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間の遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求め、
前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求め、
前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求め、
前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定し、
前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する、受信手段と、
を備える光空間通信装置。
(付記2)
前記第1の時間差をD1、前記第2の時間差をD2、前記第3の時間差をD3とした場合に、
前記第4の遅延手段の遅延と前記第3の遅延手段の遅延との差がD3となるように前記第3の遅延手段の遅延と前記第4の遅延手段の遅延とが設定され、
前記第2の遅延手段の遅延と前記第1の遅延手段の遅延との差が
D3−D2+D1
となるように前記第1の遅延手段の遅延と前記第2の遅延手段の遅延とが設定される、付記1に記載された光空間通信装置。
(付記3)
前記第1の遅延手段から入力された前記第1の送信光を前記第1の光アンテナへ出力し、前記第1の光アンテナにおいて受信された前記第1の受信光を前記第3の遅延手段へ出力するように配置された第1の光結合器と、
前記第2の遅延手段から入力された前記第2の送信光を前記第2の光アンテナへ出力し、前記第2の光アンテナにおいて受信された前記第2の受信光を前記第4の遅延手段へ出力するように配置された第2の光結合器と、をさらに備え、
前記第1の遅延手段は、電気信号として入力された前記送信データに所定の遅延を与え、遅延を与えられた前記送信データを前記第1の送信光に変換して前記第1の光結合器へ出力する第1の電気−光変換手段を備え、
前記第2の遅延手段は、電気信号として入力された前記送信データに所定の遅延を与え、遅延を与えられた前記送信データを前記第2の送信光に変換して前記第2の光結合器へ出力する第2の電気−光変換手段を備え、
前記第3の遅延手段は、前記第1の光結合器から入力された前記第1の受信光を電気信号である前記受信データに変換する第1の光−電気変換手段を備え、前記受信データに所定の遅延を与えて前記受信手段へ出力し、
前記第4の遅延手段は、前記第2の光結合器から入力された前記第2の受信光を電気信号である前記受信データに変換する第2の光−電気変換手段を備え、前記受信データに所定の遅延を与えて前記受信手段へ出力する、
付記1又は2に記載された光空間通信装置。
(付記4)
前記第1及び第2の光結合器は光サーキュレータであり、
前記第1の光結合器は、前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第3の遅延手段と光ファイバによって接続され、
前記第2の光結合器は、前記第2の光アンテナ、前記第2の遅延手段及び前記第4の遅延手段と光ファイバによって接続される、
付記3に記載された光空間通信装置。
(付記5)
前記第1の遅延手段は前記第1の受信光とは異なる波長の前記第1の送信光を出力し、
前記第2の遅延手段は前記第2の受信光とは異なる波長の前記第2の送信光を出力し、
前記第1の光結合器は、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを分離可能なダイクロイックミラーであり、
前記第2の光結合器は、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを分離可能なダイクロイックミラーであり、
前記第1の光結合器は、前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第3の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを分離し、
前記第2の光結合器は、前記第2の光アンテナ、前記第2の遅延手段及び前記第4の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを分離する、
付記3に記載された光空間通信装置。
(付記6)
前記第1の光結合器は、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを偏光方向によって分離可能な偏光ビームスプリッタ(PBS)であり、
前記第2の光結合器は、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを偏光方向によって分離可能なPBSであり、
前記第1の光結合器は、前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第3の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを分離し、
前記第2の光結合器は、前記第2の光アンテナ、前記第2の遅延手段及び前記第4の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを分離する、
付記3に記載された光空間通信装置。
(付記7)
前記第1の送信光の前記第1の光結合器への入射角を変化させる反射ミラーをさらに備え、
前記第1の光結合器は、前記第1の送信光を反射させて前記通信先へ送信するように配置される、
付記5又は6のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
(付記8)
前記反射ミラーの角度は、前記通信先が前記第1の送信光を受信することが可能なように前記第1の光アンテナが送信する前記第1の送信光の方向を制御する、
付記7に記載された光空間通信装置。
(付記9)
前記第1及び第2の光アンテナの相対的な位置が固定されている、付記1乃至8のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
(付記10)
前記第1の光アンテナの方向及び第2の光アンテナの方向が独立して制御される、付記1乃至8のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
(付記11)
前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段を含む構成と同様の構成が3組以上並列に配置された、付記1乃至10のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
(付記12)
送信データを含む第1の送信光を第1の光アンテナから通信先へ送信し、
受信データを含む第1の受信光を第2の光アンテナにおいて前記通信先から受信し、
前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信し、
前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信し、
第1の遅延手段により、前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与え、
第2の遅延手段により、前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与え、
第3の遅延手段により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与え、
第4の遅延手段により、前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与え、
受信機により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信し、
前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間のまでの遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求め、
前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求め、
前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求め、
前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定し、
前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する、
遅延調整方法。
(付記13)
前記第1乃至第4の遅延手段のいずれかの遅延の設定後、所定の時間が経過した場合には再び前記第1乃至第3の時間差を求め、前記第1乃至第4の遅延手段のいずれかの遅延を設定する、付記12に記載された遅延調整方法。
(付記14)
前記第1及び第2の光アンテナの少なくとも一方の方向が変更された場合には再び前記第1乃至第3の時間差を求め、前記第1乃至第4の遅延手段のいずれかの遅延を設定する、付記12又は13に記載された遅延調整方法。
(付記15)
光空間通信装置のコンピュータに、
送信データを含む第1の送信光を第1の光アンテナから通信先へ送信する手順、
受信データを含む第1の受信光を第2の光アンテナにおいて前記通信先から受信する手順、
前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信する手順、
前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信する手順、
第1の遅延手段により、前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える手順、
第2の遅延手段により、前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える手順、
第3の遅延手段により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える手順、
第4の遅延手段により、前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える手順、
受信機により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信する手順、
前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間のまでの遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求める手順、
前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求める手順、
前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求める手順、
前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する手順、
前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する手順、
を実行させるための遅延調整プログラム。
(付記16)
付記1乃至11のいずれか1項に記載された光空間通信装置と、
前記光通信装置と光空間通信を行う通信先である通信先装置と、
が対向して配置された光空間通信システム。
以上、実施形態を参照して本発明を説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。この出願は、2016年12月13日に出願された日本出願特願2016−240898を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、1A、1B、1C、1D、1E 地上局
2 衛星局
21 送受信機
51 支点
71、72 交点
71A、72A サーキュレータ
100、200、300、400、500、600 光空間通信システム
110 送信機
111、111−1〜111−n、113、121、123 遅延回路
112、112−1〜112−n、122、130 光アンテナ
140 受信機
310、320、410、420、510、520 光アンテナ
331 分離器
381〜383 コリメータ
384 ビーム径変換器
385 ミラー
386 ミラー制御回路
430 フレーム
710、710−2、711、712、712−1 伝送路
720、721、722、750、760 伝送路
810、811、812、813、814 伝送路
820、821、823、824 伝送路
911、912、921、922 制御線

Claims (16)

  1. 送信データを含む第1の送信光を通信先へ送信し受信データを含む第1の受信光を前記通信先から受信する第1の光アンテナと、
    前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信し前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信する第2の光アンテナと、
    前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える第1の遅延手段と、
    前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える第2の遅延手段と、
    前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える第3の遅延手段と、
    前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える第4の遅延手段と、
    前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信し、
    前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間の遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求め、
    前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求め、
    前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求め、
    前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定し、
    前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する、受信手段と、
    を備える光空間通信装置。
  2. 前記第1の時間差をD1、前記第2の時間差をD2、前記第3の時間差をD3とした場合に、
    前記第4の遅延手段の遅延と前記第3の遅延手段の遅延との差がD3となるように前記第3の遅延手段の遅延と前記第4の遅延手段の遅延とが設定され、
    前記第2の遅延手段の遅延と前記第1の遅延手段の遅延との差が
    D3−D2+D1
    となるように前記第1の遅延手段の遅延と前記第2の遅延手段の遅延とが設定される、請求項1に記載された光空間通信装置。
  3. 前記第1の遅延手段から入力された前記第1の送信光を前記第1の光アンテナへ出力し、前記第1の光アンテナにおいて受信された前記第1の受信光を前記第3の遅延手段へ出力するように配置された第1の光結合器と、
    前記第2の遅延手段から入力された前記第2の送信光を前記第2の光アンテナへ出力し、前記第2の光アンテナにおいて受信された前記第2の受信光を前記第4の遅延手段へ出力するように配置された第2の光結合器と、をさらに備え、
    前記第1の遅延手段は、電気信号として入力された前記送信データに所定の遅延を与え、遅延を与えられた前記送信データを前記第1の送信光に変換して前記第1の光結合器へ出力する第1の電気−光変換手段を備え、
    前記第2の遅延手段は、電気信号として入力された前記送信データに所定の遅延を与え、遅延を与えられた前記送信データを前記第2の送信光に変換して前記第2の光結合器へ出力する第2の電気−光変換手段を備え、
    前記第3の遅延手段は、前記第1の光結合器から入力された前記第1の受信光を電気信号である前記受信データに変換する第1の光−電気変換手段を備え、前記受信データに所定の遅延を与えて前記受信手段へ出力し、
    前記第4の遅延手段は、前記第2の光結合器から入力された前記第2の受信光を電気信号である前記受信データに変換する第2の光−電気変換手段を備え、前記受信データに所定の遅延を与えて前記受信手段へ出力する、
    請求項1又は2に記載された光空間通信装置。
  4. 前記第1の光結合器及び前記第2の光結合器は光サーキュレータであり、
    前記第1の光結合器は、前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第3の遅延手段と光ファイバによって接続され、
    前記第2の光結合器は、前記第2の光アンテナ、前記第2の遅延手段及び前記第4の遅延手段と光ファイバによって接続される、
    請求項3に記載された光空間通信装置。
  5. 前記第1の遅延手段は前記第1の受信光とは異なる波長の前記第1の送信光を出力し、
    前記第2の遅延手段は前記第2の受信光とは異なる波長の前記第2の送信光を出力し、
    前記第1の光結合器は、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを分離可能なダイクロイックミラーであり、
    前記第2の光結合器は、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを分離可能なダイクロイックミラーであり、
    前記第1の光結合器は、前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第3の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを分離し、
    前記第2の光結合器は、前記第2の光アンテナ、前記第2の遅延手段及び前記第4の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを分離する、
    請求項3に記載された光空間通信装置。
  6. 前記第1の光結合器は、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを偏光方向によって分離可能な偏光ビームスプリッタ(PBS)であり、
    前記第2の光結合器は、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを偏光方向によって分離可能なPBSであり、
    前記第1の光結合器は、前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第3の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第1の送信光と前記第1の受信光とを分離し、
    前記第2の光結合器は、前記第2の光アンテナ、前記第2の遅延手段及び前記第4の遅延手段にそれぞれ接続された光ファイバコリメータと結合するコリメート光が入射するように配置され、前記第2の送信光と前記第2の受信光とを分離する、
    請求項3に記載された光空間通信装置。
  7. 前記第1の送信光の前記第1の光結合器への入射角を変化させる反射ミラーをさらに備え、
    前記第1の光結合器は、前記第1の送信光を反射させて前記通信先へ送信するように配置される、
    請求項5又は6に記載された光空間通信装置。
  8. 前記反射ミラーの角度は、前記通信先が前記第1の送信光を受信することが可能なように前記第1の光アンテナが送信する前記第1の送信光の方向を制御する、
    請求項7に記載された光空間通信装置。
  9. 前記第1及び第2の光アンテナの相対的な位置が固定されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
  10. 前記第1の光アンテナの方向及び第2の光アンテナの方向が独立して制御される、請求項1乃至8のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
  11. 前記第1の光アンテナ、前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段を含む構成と同様の構成が3組以上並列に配置された、請求項1乃至10のいずれか1項に記載された光空間通信装置。
  12. 送信データを含む第1の送信光を第1の光アンテナから通信先へ送信し、
    受信データを含む第1の受信光を第2の光アンテナにおいて前記通信先から受信し、
    前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信し、
    前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信し、
    第1の遅延手段により、前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与え、
    第2の遅延手段により、前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与え、
    第3の遅延手段により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与え、
    第4の遅延手段により、前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与え、
    受信機により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信し、
    前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間のまでの遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求め、
    前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求め、
    前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求め、
    前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定し、
    前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する、
    遅延調整方法。
  13. 前記第1乃至第4の遅延手段のいずれかの遅延の設定後、所定の時間が経過した場合には再び前記第1乃至第3の時間差を求め、前記第1乃至第4の遅延手段のいずれかの遅延を設定する、請求項12に記載された遅延調整方法。
  14. 前記第1及び第2の光アンテナの少なくとも一方の方向が変更された場合には再び前記第1乃至第3の時間差を求め、前記第1乃至第4の遅延手段のいずれかの遅延を設定する、請求項12又は13に記載された遅延調整方法。
  15. 光空間通信装置のコンピュータに、
    送信データを含む第1の送信光を第1の光アンテナから通信先へ送信する手順、
    受信データを含む第1の受信光を第2の光アンテナにおいて前記通信先から受信する手順、
    前記送信データを含む第2の送信光を前記通信先へ送信する手順、
    前記受信データを含む第2の受信光を前記通信先から受信する手順、
    第1の遅延手段により、前記第1の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える手順、
    第2の遅延手段により、前記第2の送信光に含まれる前記送信データに所定の遅延を与える手順、
    第3の遅延手段により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える手順、
    第4の遅延手段により、前記第2の受信光に含まれる前記受信データに所定の遅延を与える手順、
    受信機により、前記第1の受信光に含まれる前記受信データと前記第2の受信光に含まれる前記受信データとを受信する手順、
    前記第1の遅延手段と前記第1の光アンテナとの間の遅延である第1の遅延量と前記第2の遅延手段と前記第2の光アンテナとの間のまでの遅延である第2の遅延量との差である第1の時間差を求める手順、
    前記第1の光アンテナと前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記第2の光アンテナと前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第2の時間差を求める手順、
    前記通信先と前記第3の遅延手段との間の遅延である第3の遅延量と前記通信先と前記第4の遅延手段との間の遅延である第4の遅延量との差である第3の時間差を求める手順、
    前記第1乃至第3の時間差に基づいて、前記第1の送信光に含まれる前記送信データ及び前記第2の送信光に含まれる前記送信データが前記通信先において略同一のタイミングで受信されるように前記第1の遅延手段及び前記第2の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する手順、
    前記第3の時間差に基づいて、全ての前記受信データが略同一のタイミングで受信されるように前記第3の遅延手段及び前記第4の遅延手段の少なくとも一方の遅延を設定する手順、
    を実行させるための遅延調整プログラムの、記録媒体。
  16. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載された光空間通信装置と、
    前記光通信装置と光空間通信を行う通信先である通信先装置と、
    が対向して配置された光空間通信システム。
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