JPWO2018070267A1 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

本開示は、イントラ予測を拡張して予測精度を向上させる場合に、符号化処理のオーバーヘッドを軽減することができるようにする画像処理装置および画像処理方法に関する。選択部は、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、カレントブロックに最も近いラインである1番のラインを参照するときのイントラ予測モードである基本イントラ予測モードと、1番以降のラインを参照するときのイントラ予測モードである拡張イントラ予測モードとから、カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードを選択する。拡張イントラ予測モードは、基本イントラ予測モードの一部である。本開示は、例えば、画像符号化装置等に適用することができる。

Description

本開示は、画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、イントラ予測を拡張して予測精度を向上させる場合に、符号化処理のオーバーヘッドを軽減することができるようにした画像処理装置および画像処理方法に関する。
HEVC(High Efficiency Video Coding)では、0番のラインが、イントラ予測において参照される。なお、本明細書において、ラインとは、現在の処理対象のブロックであるカレントブロックとの距離が同一である画素群である。また、ライン番号は、ラインに固有の番号であり、カレントブロックごとに、そのカレントブロックに近いラインから順に0から付与される。
これに対して、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)の次世代ビデオ符号化を探索するJVET(Joint Video Exploration Team)では、イントラ予測において参照されるライン(以下、参照ラインという)の候補を0乃至3番のラインに拡張することが提案されている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。
非特許文献1に記載されている発明では、イントラ予測モードが、Planar予測モードおよびDC予測モード以外の参照方向を示すイントラ予測モードである場合にのみ、参照ラインの候補が0乃至3番のラインに拡張される。非特許文献2に記載されている発明では、全てのイントラ予測モードにおいて、参照ラインの候補が0乃至3番のラインに拡張される。
また、JVETでは、イントラ予測モードの候補を、35個のイントラ予測モードから67個のイントラ予測モードに拡張することも提案されている。
以上のように、イントラ予測において参照ラインやイントラ予測モードの候補を拡張する場合、予測精度は向上する。
Yao-Jen Chang, Po-Han Lin, Chun-Lung, "Arbitrary reference tier for intra directional modes" , JVET-C0043,26 May - 1 June 2016 Jiahao Li, "Multiple line-based intra prediction", JVET-C0071 26 May - 1 June 2016
しかしながら、参照ラインやイントラ予測モードの候補数が増加するため、符号化処理において行われる、RDO(Rate-Distortion Optimization)等に基づいて参照ラインやイントラ予測モードを選択する処理の負荷が増加する。従って、符号化処理の負荷、符号化処理に要する時間などの符号化処理のオーバーヘッドが増加する。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、イントラ予測を拡張して予測精度を向上させる場合に、符号化処理のオーバーヘッドを軽減することができるようにするものである。
本開示の第1の側面の画像処理装置は、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、前記カレントブロックに最も近いラインである第1のラインを参照するときのイントラ予測モードである第1のイントラ予測モードと、前記第1のライン以外のラインである第2のラインを参照するときのイントラ予測モードである第2のイントラ予測モードとから、前記カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択部と、前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測部とを備え、前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードの一部であるように構成された画像処理装置である。
本開示の第1の側面の画像処理方法は、本開示の第1の側面の画像処理装置に対応する。
本開示の第1の側面においては、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、前記カレントブロックに最も近いラインである第1のラインを参照するときのイントラ予測モードである第1のイントラ予測モードと、前記第1のライン以外のラインである第2のラインを参照するときのイントラ予測モードである第2のイントラ予測モードとから、前記カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードが選択され、選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測が行われる。なお、前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードの一部である。
本開示の第2の側面の画像処理装置は、イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であるか、または、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとしたときの、前記カレントブロックの前記イントラ予測において参照するラインである参照ラインの拡張であるかを示す拡張情報に基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測部を備える画像処理装置である。
本開示の第2の側面の画像処理方法は、本開示の第2の側面の画像処理装置に対応する。
本開示の第2の側面においては、イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であるか、または、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとしたときの、前記カレントブロックの前記イントラ予測において参照するラインである参照ラインの拡張であるかを示す拡張情報に基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測が行われる。
なお、第1の側面および第2の側面の画像処理装置は、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
また、第1の側面および第2の側面の画像処理装置を実現するために、コンピュータに実行させるプログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本開示の第1および第2の側面によれば、イントラ予測を拡張して予測精度を向上させる場合に、符号化処理のオーバーヘッドを軽減することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
CUの形成方法を説明する図である。 本開示を適用した画像処理装置としての画像符号化装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 参照ラインの候補となるラインを説明する図である。 基本イントラ予測モードの例を示す図である。 拡張イントラ予測モードの第1の例を示す図である。 拡張イントラ予測モードの第2の例を説明する図である。 ライン番号のシンタックス値の符号化後のビット列の例を示す図である。 画像符号化処理を説明するフローチャートである。 本技術を適用した画像処理装置としての画像復号装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 画像復号処理を説明するフローチャートである。 拡張フラグと角度イントラ予測モードおよび参照ラインの候補との関係の例を示す図である。 HEVCにおける35個のイントラ予測モードを示す図である。 コンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。 テレビジョン装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 携帯電話機の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 記録再生装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 撮像装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 ビデオセットの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 ビデオプロセッサの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 ビデオプロセッサの概略的な構成の他の例を示すブロック図である。 ネットワークシステムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施の形態:画像符号化装置および画像復号装置(図1乃至図10)
2.第2実施の形態:画像符号化装置および画像復号装置(図11および図12)
3.第3実施の形態:コンピュータ(図13)
4.第4実施の形態:テレビジョン装置(図14)
5.第5実施の形態:携帯電話機(図15)
6.第6実施の形態:記録再生装置(図16)
7.第7実施の形態:撮像装置(図17)
8.第8実施の形態:ビデオセット(図18乃至図20)
9.第9実施の形態:ネットワークシステム(図21)
<第1実施の形態>
(CUの形成方法の説明)
MPEG2(Moving Picture Experts Group 2(ISO/IEC 13818-2))やMPEG-4 Part10 (Advanced Video Coding、以下AVCと記す)などの旧来の画像符号化方式では、符号化処理は、マクロブロックと呼ばれる処理単位で実行される。マクロブロックは、16x16画素の均一なサイズを有するブロックである。これに対し、HEVCでは、符号化処理は、CU(Coding Unit)と呼ばれる処理単位(符号化単位)で実行される。CUは、最大符号化単位であるLCU(Largest Coding Unit)を再帰的に分割することにより形成される、可変的なサイズを有するブロックである。選択可能なCUの最大サイズは、64x64画素である。選択可能なCUの最小サイズは、8x8画素である。最小サイズのCUは、SCU(Smallest Coding Unit)と呼ばれる。なお、CUの最大サイズは、64x64画素に限定されず、より大きい128x128画素、256x256画素などのブロックサイズとしてもよい。
このように、可変的なサイズを有するCUが採用される結果、HEVCでは、画像の内容に応じて画質及び符号化効率を適応的に調整することが可能である。予測符号化のための予測処理は、PU(Prediction Unit)と呼ばれる処理単位で実行される。PUは、CUをいくつかの分割パターンのうちの1つで分割することにより形成される。また、PUは、輝度(Y)及び色差(Cb,Cr)毎のPB(Prediction Block)と呼ばれる処理単位から構成される。さらに、直交変換処理は、TU(Transform Unit)と呼ばれる処理単位で実行される。TUは、CU又はPUをある深さまで分割することにより形成される。また、TUは、輝度(Y)及び色差(Cb, Cr)毎のTB(Transform Block)と呼ばれる処理単位(変換ブロック)ら構成される。
以下においては、画像(ピクチャ)の部分領域や処理単位として「ブロック」を用いて説明する場合がある(処理部のブロックではない)。この場合の「ブロック」は、ピクチャ内の任意の部分領域を示し、その大きさ、形状、および特性等は限定されない。つまり、この場合の「ブロック」には、例えば、TB、TU、PB、PU、SCU、CU、LCU(CTB)、サブブロック、マクロブロック、タイル、またはスライス等、任意の部分領域(処理単位)が含まれるものとする。
図1は、CUの形成方法を説明する図である。
第1実施の形態におけるCUは、JVET-C0024, “EE2.1: Quadtree plus binary tree structure integration with JEM tools”に記載されているQTBT(Quad tree plus binary tree)と呼ばれる技術で形成される。
具体的には、HEVCでは、1つのブロックを4(=2x2)個に分割することによりCUが形成されるが、第1実施の形態では、1つのブロックを4(=2x2)個または2(=1x2,2x1)個に分割することによりCUが形成される。即ち、第1実施の形態では、CUの形成は、1つのブロックの4個または2個のサブブロックへの分割を再帰的に繰り返すことにより行われ、結果として四分木(Quad-Tree)状、または、二分木(Binary-Tree)状のツリー構造が形成される。なお、第1実施の形態では、PUとTUは、CUと同一である。
(画像符号化装置の構成例)
図2は、本開示を適用した画像処理装置としての画像符号化装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。図2の画像符号化装置100は、AVCやHEVCのように、画像とその予測画像との予測残差を符号化する装置である。例えば、画像符号化装置100は、HEVCの技術や、JVETにて提案された技術を実装している。
なお、図2においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図2に示されるものが全てとは限らない。つまり、画像符号化装置100において、図2においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図2において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
図2の画像符号化装置100は、制御部101、演算部111、変換部112、量子化部113、符号化部114、逆量子化部115、逆変換部116、演算部117、フレームメモリ118、および予測部119を有する。画像符号化装置100は、入力されるフレーム単位の動画像であるピクチャに対してCUごとに符号化を行う。
具体的には、画像符号化装置100の制御部101は、選択部101Aと設定部101Bにより構成される。制御部101の選択部101Aは、RDO等に基づいて、符号化パラメータ(ヘッダ情報Hinfo、予測情報Pinfo、変換情報Tinfo等)の一部を選択する。設定部101Bは、選択部101Aにより選択された符号化パラメータの一部を設定し、外部からの入力等に基づいて符号化パラメータの他部を設定する。
具体的には、ヘッダ情報Hinfoは、例えば、ビデオパラメータセット(VPS(Video Parameter Set))、シーケンスパラメータセット(SPS(Sequence Parameter Set))、ピクチャパラメータセット(PPS(Picture Parameter Set))、スライスヘッダ(SH)等の情報を含む。例えば、ヘッダ情報Hinfoには、画像サイズ(横幅PicWidth、縦幅PicHeight)、ビット深度(輝度bitDepthY, 色差bitDepthC)、CUサイズの最大値MaxCUSize/最小値MinCUSizeなどを規定する情報が含まれる。もちろん、ヘッダ情報Hinfoの内容は任意であり、上述した例以外のどのような情報がこのヘッダ情報Hinfoに含まれるようにしてもよい。設定部101Bは、外部からの入力等に基づいてヘッダ情報を設定する。
また、予測情報Pinfoには、例えば、PU(CU)の予測モードがイントラ予測モードであるか、または、インター予測モードであるかを示す予測モード情報、PBのサイズ等が含まれる。また、PUの予測モードがイントラ予測モードである場合、予測情報Pinfoには、PUのイントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報としてのイントラ予測モード番号、PUの参照ラインを示す参照ライン情報としてのライン番号等が含まれる。イントラ予測モード番号は、イントラ予測モードに固有の番号である。
一方、PUの予測モードがインター予測モードである場合、予測情報Pinfoには、動きベクトル等が含まれる。もちろん、予測情報Pinfoの内容は任意であり、上述した例以外のどのような情報がこの予測情報Pinfoに含まれるようにしてもよい。
選択部101Aは、RDOに基づいてモード情報とPBのサイズを選択し、設定部101Bは、選択されたモード情報とPBのサイズを設定する。また、モード情報としてイントラ予測モードを示す情報が選択される場合、選択部101Aは、RDOに基づいて、ライン番号が0であるラインの基本イントラ予測モードとライン番号が1以降である各ラインの拡張イントラ予測モードとから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する。
基本イントラ予測モード(第1のイントラ予測モード)とは、第1実施の形態において0番のラインを参照ラインとするときのイントラ予測モードである。拡張イントラ予測モード(第2のイントラ予測モード)とは、第1実施の形態において1番以降の各ラインを参照ラインとするときのイントラ予測モードであり、基本イントラ予測モードの一部である。
設定部101Bは、選択されたイントラ予測モードのイントラ予測モード番号を設定する。また、選択されたイントラ予測モードが、基本イントラ予測モードと拡張イントラ予測モードに共通するイントラ予測モードである場合、設定部101Bは、選択された参照ラインのライン番号を設定する。
一方、モード情報としてインター予測モードを示す情報が選択される場合、選択部101Aは、RDOに基づいて動きベクトルを選択する。設定部101Bは、選択された動きベクトルを設定する。
変換情報Tinfoには、TBのサイズを示す情報であるTBサイズTBSizeなどが含まれる。もちろん、変換情報Tinfoの内容は任意であり、上述した例以外のどのような情報がこの変換情報Tinfoに含まれるようにしてもよい。選択部101Aは、RDOに基づいてTBサイズTBSizeなどを選択し、設定部101Bは、選択されたTBサイズTBSizeなどを設定する。
選択部101Aは、設定された符号化パラメータに基づいて、画像符号化装置100に入力されるピクチャをCU(PU,TU)に分割し、分割されたCU(PU,TU)を順に符号化対象のCU(PU,TU)に設定する。選択部101Aは、符号化対象のCU(PU,TU)の画像Iを演算部111に供給する。
また、設定部101Bは、設定された符号化パラメータを各ブロックへ供給する。例えば、設定部101Bは、ヘッダ情報Hinfoを各ブロックへ供給する。また、設定部101Bは、予測情報Pinfoを予測部119と符号化部114に供給し、変換情報Tinfoを変換部112、量子化部113、符号化部114、逆量子化部115、および逆変換部116に供給する。
演算部111は、画像Iから、予測部119から供給された、その画像Iに対応するPUの予測画像Pを減算して予測残差Dを求め、それを変換部112に供給する。
変換部112は、設定部101Bから供給される変換情報Tinfoに基づいて、演算部111から供給される予測残差Dに対して直交変換等を行い、変換係数Coeffを導出する。変換部112は、変換係数Coeffを量子化部113に供給する。
量子化部113は、設定部101Bから供給される変換情報Tinfoに基づいて、変換部112から供給される変換係数Coeffをスケーリング(量子化)し、量子化変換係数レベルlevelを導出する。量子化部113は、量子化変換係数レベルlevelを符号化部114および逆量子化部115に供給する。
符号化部114は、量子化部113から供給される量子化変換係数レベルlevelと設定部101Bから供給される符号化パラメータを所定の方法で符号化する。例えば、符号化部114は、シンタックステーブルの定義に沿って、符号化パラメータと量子化変換係数レベルlevelを、各シンタックス要素のシンタックス値へ変換する。そして、符号化部114は、各シンタックス値を符号化(例えば、CABAC(Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)等の算術符号化、unary符号化等)する。
符号化部114は、例えば、符号化の結果得られる各シンタックス値のビット列である符号化データを多重化し、符号化ストリームとして出力する。
逆量子化部115は、設定部101Bから供給される変換情報Tinfoに基づいて、量子化部113から供給される量子化変換係数レベルlevelの値をスケーリング(逆量子化)し、逆量子化後の変換係数Coeff_IQを導出する。逆量子化部115は、その変換係数Coeff_IQを逆変換部116に供給する。この逆量子化部115により行われる逆量子化は、量子化部113により行われる量子化の逆処理である。
逆変換部116は、設定部101Bから供給される変換情報Tinfoに基づいて、逆量子化部115から供給される変換係数Coeff_IQに対して逆直交変換等を行い、予測残差D’を導出する。逆変換部116は、その予測残差D’を演算部117に供給する。この逆変換部116により行われる逆直交変換は、変換部112により行われる直交変換の逆処理である。
演算部117は、逆変換部116から供給される予測残差D’と、予測部119より供給される、その予測残差D’に対応するPUの予測画像Pとを加算して局所的な復号画像Recを導出する。演算部117は、その局所的な復号画像Recをフレームメモリ118に供給する。
フレームメモリ118は、演算部117より供給される局所的な復号画像Recを用いてピクチャ単位の復号画像を再構築し、フレームメモリ118内のバッファへ格納する。フレームメモリ118は、予測部119により指定される復号画像を参照画像としてバッファより読み出し、予測部119に供給する。また、フレームメモリ118は、復号画像の生成に係るヘッダ情報Hinfo、予測情報Pinfo、変換情報Tinfoなどを、フレームメモリ118内のバッファに格納するようにしても良い。
予測部119は、設定部101Bから供給される予測情報Pinfoに基づいて、フレームメモリ118に格納された復号画像を参照画像として取得し、その参照画像を用いて符号化対象のPU(カレントブロック)に対して、イントラ予測またはインター予測を行う。予測部119は、予測処理の結果生成される予測画像Pを演算部111や演算部117に供給する。
(参照ラインの候補となるラインの説明)
図3は、参照ラインの候補となるラインを説明する図である。
図3において、最も小さい正方形は画素を表している。また、図3の例では、カレントブロック130のサイズは4画素(横)×4画素(縦)である。
この場合、カレントブロック130との距離が1画素である、カレントブロック130の上の8画素、左の8画素、および左上の1画素の合計17画素が、0番のライン140である。
また、カレントブロック130との距離が2画素である、カレントブロック130の上の8画素、左の8画素、および左上の3画素の合計19画素が、1番のライン141である。
さらに、カレントブロック130との距離が3画素である、カレントブロック130の上の8画素、左の8画素、および左上の5画素の合計21画素が、2番のライン142である。
また、カレントブロック130との距離が4画素である、カレントブロック130の上の8画素、左の8画素、および左上の7画素の合計23画素が、3番のライン143とである。
第1実施の形態では、参照ラインの候補数は4である。従って、以上のように構成されるライン140乃至143が、カレントブロック130の参照ラインの候補となる。
(基本イントラ予測モードの例)
図4は、基本イントラ予測モードの例を示す図である。
図4の基本イントラ予測モードは、JVETで提案されている67個のイントラ予測モードである。具体的には、イントラ予測モード番号が0である基本イントラ予測モードは、Planar予測モードであり、イントラ予測モード番号が1である基本イントラ予測モードは、DC予測モードである。
また、イントラ予測モード番号が2乃至66である65個のイントラ予測モードは、それぞれ、異なる角度の参照方向を示すイントラ予測モード(以下、角度イントラ予測モードという)である。
図4では、カレントブロック160の各角度イントラ予測モードが示す参照方向が、カレントブロック160の中心から予測に用いられる仮想の画素の位置へ向かう矢印で示されている。また、一部の矢印の先には、その矢印に対応する角度イントラ予測モードのイントラ予測モード番号が記載されている。このことは、後述する図5および図12においても同様である。
(拡張イントラ予測モードの第1の例)
図5は、拡張イントラ予測モードの第1の例を示す図である。
図5に示すように、拡張イントラ予測モードは、水平方向、垂直方向、および斜め方向を参照方向として示すイントラ予測モードを含むように、基本イントラ予測モードの角度イントラ予測モードを所定数おきに選択したものとすることができる。
具体的には、図5のAに示すように、拡張イントラ予測モードは、例えば、67個の基本イントラ予測モードのうちの65個の角度イントラ予測モードを1つおきに選択した33個のイントラ予測モードからなるようにすることができる。この33個の拡張イントラ予測モードのイントラ予測モード番号は、2,4,6,...,66である。また、この33個の拡張イントラ予測モードが示す参照方向は、HEVCの角度イントラ予測モードが示す参照方向と同一である。
また、図5のBに示すように、拡張イントラ予測モードは、例えば、67個の基本イントラ予測モードのうちの65個の角度イントラ予測モードを3個おきに選択した17個のイントラ予測モードからなるようにすることができる。この17個の拡張イントラ予測モードのイントラ予測モード番号は、2,6,10,...,66である。
また、図5のCに示すように、拡張イントラ予測モードは、例えば、67個の基本イントラ予測モードのうちの65個の角度イントラ予測モードを7個おきに選択した9個のイントラ予測モードからなるようにすることができる。この9個の拡張イントラ予測モードのイントラ予測モード番号は、2,10,18,...,66である。
また、図5のDに示すように、拡張イントラ予測モードは、例えば、67個の基本イントラ予測モードのうちの65個の角度イントラ予測モードを15個おきに選択した5個のイントラ予測モードからなるようにすることができる。この5個の拡張イントラ予測モードのイントラ予測モード番号は、2,18,34,50,66である。
図5のA乃至図5のDの拡張イントラ予測モードには、水平方向(HOR)を参照方向として示す、イントラ予測モード番号が18であるイントラ予測モードが含まれている。また、図5のA乃至図5のDの拡張イントラ予測モードには、垂直方向(VER)を参照方向として示す、イントラ予測モード番号が50であるイントラ予測モードが含まれている。さらに、図5のA乃至図5のDの拡張イントラ予測モードには、左斜め下方向(Bottom-Left)、左斜め上方向(Top-Left)、右斜め上方向(Top-Right)を参照方向として示す、イントラ予測モード番号が、2,34,66であるイントラ予測モードが含まれている。
以上のように、拡張イントラ予測モードの数は、基本イントラ予測モードの数に比べて少ない。従って、全てのラインの基本イントラ予測モードから参照ラインとイントラ予測モードを選択する場合に比べて、参照ラインとイントラ予測モードを選択する処理の負荷を軽減することができる。
また、本出願人の実験により、RDOに基づいてどのラインが参照ラインとして選択されたときであっても、RDOに基づいて選択されるイントラ予測モードが、水平方向、垂直方向、および斜め方向を参照方向として示すイントラ予測モードである確率が高いことがわかっている。従って、図5のA乃至図5のDに示すように、拡張イントラ予測モードに水平方向、垂直方向、および斜め方向を参照方向として示すイントラ予測モードを含めることにより、選択されるイントラ予測モードの適性を向上させることができる。その結果、ライン番号が1番以降であるラインのイントラ予測モードの候補を、基本イントラ予測モードから拡張イントラ予測モードに削減することにより発生する予測精度の劣化を抑制することができる。
(拡張イントラ予測モードの第2の例)
図6は、拡張イントラ予測モードの第2の例を説明する図である。
図6の例では、カレントブロック180の拡張イントラ予測モードは、カレントブロック180のMPM(Most Probable Mode)である。
カレントブロック180のMPMには、カレントブロック180の左のPUであるブロックL、上のPUであるブロックA、左下のPUであるブロックBL、右上のPUであるブロックAR、および左上のPUであるブロックALのイントラ予測モード、planar予測モード、並びにDC予測モードが、重複しないように、優先順位の高い方から順に6個まで登録される。
優先順位は、高い方から順に、ブロックLのイントラ予測モード、ブロックAのイントラ予測モード、planar予測モード、DC予測モード、ブロックBLのイントラ予測モード、ブロックARのイントラ予測モード、ブロックALのイントラ予測モードである。
以上のようにしてカレントブロック180のMPMに登録されたイントラ予測モードの数が6未満である場合、MPMには、既にMPMに登録されている角度イントラ予測モードよりイントラ予測モード番号が1つだけ大きいまたは小さいものが追加登録される。その結果得られるカレントブロック180のMPMに登録されたイントラ予測モードの数が6未満である場合、MPMには、まだ登録されていない、垂直方向、水平方向、斜め方向を参照方向として示すイントラ予測モードが順に追加登録される。
以上のように、図6の例では、カレントブロック180の拡張イントラ予測モードがカレントブロック180のMPMであるので、拡張イントラ予測モードは、PU(CU)ごとに異なる。
また、カレントブロック180のMPMがカレントブロック180のイントラ予測モードとして選択される確率は高い。従って、カレントブロック180の拡張イントラ予測モードをカレントブロック180のMPMにすることにより、ライン番号が1番以降であるラインのイントラ予測モードの候補を、基本イントラ予測モードから拡張イントラ予測モードに削減することにより発生する予測精度の劣化を抑制することができる。
なお、第1実施の形態では、拡張イントラ予測モードは、角度イントラ予測モードのみからなるものとするが、Planar予測モードとDC予測モードを含むようにしてもよい。
(ライン番号のシンタックス値の符号化後のビット列)
図7は、ライン番号のシンタックス値の符号化後のビット列の例を示す図である。
図7に示すように、ライン番号が0乃至3である場合、符号化前のライン番号のシンタックス値は0乃至3である。符号化部114は、このライン番号のシンタックス値をunary符号化する。これにより、符号化前のライン番号のシンタックス値「0」,「1」,「2」,「3」は、それぞれ、符号化後にビット列「0」,「10」,「110」,「111」になる。
以上のように、画像符号化装置100は、カレントブロックとの距離が小さいほど小さくなるようにライン番号を付与し、そのライン番号のシンタックス値をunary符号化する。従って、符号化後のライン番号のシンタックス値のビット列のビット数は、ライン番号が小さいほど、即ち、カレントブロックとの距離が小さく、参照ラインとして選択されやすいほど、少なくなる。よって、符号化後のライン番号のシンタックス値のデータ量を削減することができる。
(画像符号化装置の処理の説明)
図8は、図2の画像符号化装置100の画像符号化処理を説明するフローチャートである。
図8のステップS100において、制御部101の選択部101Aは、RDO等に基づいて、符号化パラメータ(ヘッダ情報Hinfo、予測情報Pinfo、変換情報Tinfo等)の一部を選択する。例えば、選択部101Aは、RDOに基づいてモード情報を選択する。また、選択部101Aは、モード情報としてイントラ予測モードを示す情報を選択する場合、RDOに基づいて、ライン番号が0であるラインの基本イントラ予測モードと、ライン番号が1以降である各ラインの拡張イントラ予測モードとから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する。
ステップS101において、設定部101Bは、ステップS100の処理により選択された符号化パラメータの一部を設定し、外部からの入力等に基づいて符号化パラメータの他部を設定する。例えば、設定部101Bは、ステップS100の処理により選択された参照ラインのライン番号やイントラ予測モードのイントラ予測モード番号を予測情報Pinfoに設定する。
ステップS102において、予測部119は、ステップS101で設定された予測情報Pinfoに基づいて、フレームメモリ118に格納された復号画像を参照画像として取得し、その参照画像を用いて符号化対象のPUに対して、イントラ予測またはインター予測を行う。
ステップS103において、演算部111は、入力画像と、ステップS102の処理の結果生成された予測画像Pとの差分を演算する。つまり、演算部111は、入力画像と予測画像Pとの予測残差Dを生成する。このようにして求められた予測残差Dは、元の画像データに比べてデータ量が低減される。したがって、画像をそのまま符号化する場合に比べて、データ量を圧縮することができる。
ステップS104において、変換部112は、ステップS101の処理により設定された変換情報Tinfoに基づいて、ステップS103の処理により生成された予測残差Dに対して直交変換等を行い、変換係数Coeffを導出する。
ステップS105において、量子化部113は、ステップS101の処理により設定された変換情報Tinfoに基づいて、ステップS104の処理により得られた変換係数Coeffを量子化し、量子化変換係数レベルlevelを導出する。
ステップS106において、逆量子化部115は、ステップS101の処理により設定された変換情報Tinfoに基づいて、ステップS105の処理により生成された量子化変換係数レベルlevelを、そのステップS105の量子化の特性に対応する特性で逆量子化する。これにより、逆量子化部115は、変換係数Coeff_IQを導出する。
ステップS107において、逆変換部116は、ステップS101の処理により設定された変換情報Tinfoに基づいて、ステップS106の処理により得られた変換係数Coeff_IQに対して、ステップS104の直交変換等に対応する方法で逆直交変換等を行う。これにより、逆変換部116は、予測残差D'を導出する。
ステップS108において、演算部117は、ステップS107の処理により導出された予測残差D'に、ステップS102の処理により得られた予測画像Pを加算することにより、局所的に復号された復号画像Recを生成する。
ステップS109において、フレームメモリ118は、ステップS108の処理により得られた、局所的に復号された復号画像Recを用いてピクチャ単位の復号画像を再構築し、フレームメモリ118内のバッファへ記憶する。
ステップS110において、符号化部114は、ステップS105の処理により得られた量子化変換係数レベルlevelと、ステップS101により設定された符号化パラメータを符号化する。例えば、符号化部114は、符号化パラメータのうちの参照ラインのライン番号をunary符号化する。符号化部114は、符号化の結果得られる符号化データを多重化し、符号化ストリームとして画像符号化装置100の外部に出力する。この符号化ストリームは、例えば、伝送路や記録媒体を介して復号側に伝送される。
ステップS110の処理が終了すると、画像符号化処理が終了する。
以上のように、画像符号化装置100は、0番のラインの基本イントラ予測モードと、1番以降の各ラインの拡張イントラ予測モードから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する。
従って、参照ラインの候補が0番のラインのみである場合に比べて、予測精度を向上させることができる。また、参照ラインがどのラインであってもイントラ予測モードの候補が基本イントラ予測モードである場合に比べて、参照ラインとイントラ予測モードを選択する処理の負荷を軽減することができる。従って、符号化処理の負荷、符号化処理に要する時間などのオーバーヘッドを軽減することができる。
さらに、画像符号化装置100は、基本イントラ予測モードと拡張イントラ予測モードで共通するイントラ予測モードが選択された場合にのみ、参照ラインのライン番号を送信する。即ち、基本イントラ予測モードと拡張イントラ予測モードで共通しないイントラ予測モードが選択された場合、参照ラインは必ず0番のラインであるため、ライン番号は送信されない。従って、非特許文献1や2に記載の技術のように、選択されたイントラ予測モードによらず、参照ラインのライン番号を常に送信する場合に比べて、符号化ストリームのデータ量を削減し、符号化効率を向上させることができる。また、画像符号化装置100および後述する画像復号装置200の処理量も削減することができる。
(画像復号装置の構成例)
図9は、図2の画像符号化装置100により生成された符号化ストリームを復号する、本技術を適用した画像処理装置としての画像復号装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。図9の画像復号装置200は、画像符号化装置100により生成された符号化ストリームを、画像符号化装置100における符号化方法に対応する復号方法で復号する。例えば、画像復号装置200は、HEVCに提案された技術や、JVETにて提案された技術を実装している。
なお、図9においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図9に示されるものが全てとは限らない。つまり、画像復号装置200において、図9においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図9において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
図9の画像復号装置200は、復号部210、選択部211、逆量子化部212、逆変換部213、演算部214、フレームメモリ215、および予測部216を有する。画像復号装置200は、画像符号化装置100により生成された符号化ストリームに対してCUごとに復号を行う。
具体的には、画像復号装置200の復号部210は、画像符号化装置100により生成された符号化ストリームを、符号化部114における符号化方法に対応する所定の復号方法で復号する。これにより、復号部210は、符号化パラメータ(ヘッダ情報Hinfo、予測情報Pinfo、変換情報Tinfo等)と量子化変換係数レベルlevelを生成する。
復号部210は、生成された符号化パラメータに基づいて、復号対象のCU(PU,TU)を設定する。また、復号部210は、符号化パラメータを各ブロックへ供給する。例えば、復号部210は、予測情報Pinfoを選択部211に供給し、変換情報Tinfoを逆量子化部212と逆変換部213に供給し、ヘッダ情報Hinfoを各ブロックに供給する。復号部210は、量子化変換係数レベルlevelを逆量子化部212に供給する。
選択部211は、復号部210から供給される予測情報Pinfoのモード情報に基づいて、イントラ予測モードとインター予測モードから、復号対象のPU(カレントブロック)の予測モードを選択する。
選択部211は、復号対象のPUの予測モードとしてイントラ予測モードを選択した場合、予測情報Pinfoのうちのイントラ予測モード番号に基づいて、0番のラインの基本イントラ予測モードと1番以降の各ラインの拡張イントラ予測モードとから、そのイントラ予測モード番号のイントラ予測モードを、復号対象のPUのイントラ予測モードとして選択する。
また、選択部211は、予測情報Pinfoのうちのイントラ予測モード番号が、基本イントラ予測モードと拡張イントラ予測モードに共通するイントラ予測モードのイントラ予測モード番号(以下、共通番号という)である場合、予測情報Pinfoのうちのライン番号に基づいて、0乃至4番のラインから、そのライン番号のラインを参照ラインとして選択する。
一方、予測情報Pinfoのうちのイントラ予測モード番号が、共通番号ではない場合、予測情報Pinfoにはライン番号が含まれていないため、選択部211は、0乃至4番のラインから0番のラインを参照ラインとして選択する。
また、選択部211は、復号対象のPUの予測モードとしてインター予測モードを選択した場合、予測情報Pinfoのうちの動きベクトル等を、復号対象のPUの動きベクトル等として選択する。
選択部211は、選択された予測モードと、イントラ予測モードのイントラ予測モード番号および参照ラインのライン番号、または、動きベクトル等とを予測部216に供給する。
逆量子化部212は、復号部210から供給される変換情報Tinfoに基づいて、復号部210から供給される量子化変換係数レベルlevelの値をスケーリング(逆量子化)し、変換係数Coeff_IQを導出する。この逆量子化は、画像符号化装置100の逆量子化部115(図2)により行われる逆量子化と同様である。逆量子化部212は、変換係数Coeff_IQを逆変換部213に供給する。
逆変換部213は、復号部210から供給される変換情報Tinfoに基づいて、逆量子化部212より供給される変換係数Coeff_IQに対して逆直交変換等を行い、予測残差D’を導出する。この逆直交変換等は、画像符号化装置100の逆変換部116(図2)により行われる逆直交変換等と同様である。逆変換部213は、予測残差D’を演算部214に供給する。
演算部214は、逆変換部213から供給される予測残差D’とその予測残差D’に対応する予測画像Pとを加算し、局所的な復号画像Recを導出する。演算部214は、得られた局所的な復号画像Recを用いてピクチャ単位毎の復号画像を再構築し、得られた復号画像を画像復号装置200の外部に出力する。また、演算部214は、その局所的な復号画像Recをフレームメモリ215にも供給する。
フレームメモリ215は、演算部214より供給される局所的な復号画像Recを用いてピクチャ単位毎の復号画像を再構築し、フレームメモリ215内のバッファに格納する。フレームメモリ215は、予測部216により指定される復号画像を参照画像としてバッファより読み出し、予測部216に供給する。また、フレームメモリ215は、その復号画像の生成に係るヘッダ情報Hinfo、予測情報Pinfo、変換情報Tinfoなどをフレームメモリ215内のバッファに格納するようにしても良い。
予測部216は、選択部211から供給される予測モードがインター予測モードである場合、カレントブロックとは異なるピクチャの復号画像をフレームメモリ215に指定し、フレームメモリ215から参照画像として取得する。予測部216は、その参照画像を用いて、動きベクトルに基づいてインター予測を行う。予測部216は、その結果生成される予測画像Pを演算部214に供給する。
また、予測部216は、選択部211から供給される予測モードがイントラ予測モードである場合、カレントブロックと同一のピクチャの復号画像をフレームメモリ215に指定し、フレームメモリ215から参照画像として取得する。予測部216は、その参照画像を用いて、選択部211から供給される参照ライン番号とイントラ予測モード番号に基づいてイントラ予測を行う。予測部216は、その結果生成される予測画像Pを演算部214に供給する。
(画像復号装置の処理の説明)
図10は、図9の画像復号装置200の画像復号処理を説明するフローチャートである。
図10のステップS201において、復号部210は、画像復号装置200に供給される符号化ストリームを復号し、符号化パラメータ(ヘッダ情報Hinfo、予測情報Pinfo、変換情報Tinfo等)と量子化変換係数レベルlevelを得る。
ステップS202において、逆量子化部212は、ステップS201の処理により得られた量子化変換係数レベルlevelを逆量子化して変換係数Coeff_IQを導出する。この逆量子化は、画像符号化処理のステップS105(図8)において行われる量子化の逆処理であり、画像符号化処理のステップS106(図8)において行われる逆量子化と同様の処理である。
ステップS203において、逆変換部213は、ステップS202の処理により得られた変換係数Coeff_IQに対して逆直交変換等を行い、予測残差D'を導出する。この逆変換は、画像符号化処理のステップS104(図8)において行われる変換処理の逆処理であり、画像符号化処理のステップS107(図8)において行われる逆変換と同様の処理である。
ステップS204において、選択部211は、イントラ予測モードとインター予測モードから、予測情報Pinfoのうちのモード情報が示す予測モードを、復号対象のPU(カレントブロック)の予測モードとして選択する。
ステップS205において、選択部211は、ステップS204で選択された予測モードがイントラ予測モードであるかどうかを判定する。ステップS205でイントラ予測モードであると判定された場合、処理はステップS206に進む。
ステップS206において、選択部211は、0番のラインの基本イントラ予測モードと1番以降の各ラインの拡張イントラ予測モードとから、予測情報Pinfoのうちのイントラ予測モード番号のイントラ予測モードを、復号対象のPUのイントラ予測モードとして選択する。
ステップS207において、選択部211は、ステップS206で選択されたイントラ予測モードのイントラ予測モード番号が共通番号であるかどうかを判定する。ステップS207で共通番号であると判定された場合、処理はステップS208に進む。
ステップS208において、選択部211は、0乃至4番の参照ラインから、予測情報Pinfoのうちのライン番号のラインを参照ラインとして選択し、処理をステップS211に進める。
一方、ステップS207で共通番号ではないと判定された場合、処理はステップS209に進む。ステップS209において、選択部211は、0乃至4番のラインから0番のラインを参照ラインとして選択し、処理をステップS211に進める。
また、ステップS205でイントラ予測モードではないと判定された場合、処理はステップS210に進む。ステップS210において、選択部211は、予測情報Pinfoのうちの動きベクトル等を、復号対象のPUの動きベクトル等として選択し、処理をステップS211に進める。
ステップS211において、予測部216は、ステップS204で選択された予測モード等に基づいて、符号化の際の予測と同一の予測を行い、予測画像Pを生成する。
具体的には、ステップS204で選択された予測モードがイントラ予測モードである場合、予測部216は、ステップS206で選択されたイントラ予測モードのイントラ予測モード番号と、ステップS208またはステップS209で選択された参照ラインのライン番号とに基づいて、イントラ予測を行い、予測画像Pを生成する。一方、ステップS204で選択された予測モードがインター予測モードである場合、予測部216は、ステップS210で選択された動きベクトル等に基づいてインター予測を行い、予測画像Pを生成する。
ステップS212において、演算部214は、ステップS203の処理により得られた予測残差D'を、ステップS211の処理により得られた予測画像Pと加算し、局所的な復号画像Recを導出する。演算部214は、得られた局所的な復号画像Recを用いてピクチャ単位毎の復号画像を再構築し、得られた復号画像を画像復号装置200の外部に出力する。
ステップS213において、フレームメモリ215は、ステップS212で導出された局所的な復号画像Recを用いてピクチャ単位毎の復号画像を再構築し、フレームメモリ215内のバッファへ記憶する。
ステップS213の処理が終了すると、画像復号処理が終了される。
以上のように、画像復号装置200は、画像符号化装置100により設定されたイントラ予測モード番号に基づいて、0番のラインの基本イントラ予測モードと、1番以降の各ラインの拡張イントラ予測モードから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する。従って、参照ラインの候補が0番のラインのみである場合に比べて、予測精度を向上させることができる。
<第2実施の形態>
(拡張フラグと角度イントラ予測モードおよび参照ラインの候補との関係の例)
本開示を適用した画像符号化装置および画像復号装置の第2実施の形態は、イントラ予測の拡張の種類を表す1ビットの拡張フラグがSPSに設定され、その拡張フラグに基づいて、イントラ予測モードと参照ラインの候補が変更される点が、第1実施の形態と異なる。
具体的には、本開示を適用した画像符号化装置の第2実施の形態の構成は、設定部101Bが拡張フラグを設定する点、および、選択部101Aが拡張フラグに基づいてイントラ予測モードと参照ラインの候補を変更する点を除いて、図2の画像符号化装置100の構成と同一である。また、本開示を適用した画像復号装置の第2実施の形態の構成は、復号部210が拡張フラグを復号する点、および、選択部211が拡張フラグに基づいてイントラ予測モードと参照ラインの候補を変更する点を除いて、図9の画像復号装置200の構成と同一である。従って、以下では、拡張フラグとイントラ予測モードおよび参照ラインの候補との関係以外の説明については、適宜省略する。
図11は、拡張フラグと角度イントラ予測モードおよび参照ラインの候補との関係の例を示す図である。
図11に示すように、設定部101Bは、外部からの入力等に基づいて、拡張フラグを0または1に設定する。拡張フラグ(拡張情報)が0に設定される場合、拡張フラグは、イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であることを示す。また、拡張フラグが1に設定される場合、拡張フラグは、イントラ予測の拡張が、参照ラインの拡張であることを示す。
拡張フラグが0である場合、0番のラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補が、HEVCにおける33個の角度イントラ予測モードから、JVETで提案されている65個の角度イントラ予測モードに拡張される。しかしながら、この場合、参照ラインの候補は、HEVCと同様に0番のラインのみである。従って、この場合の角度イントラ予測モードの候補数は65(=1×65)である。
即ち、選択部101Aは、0番のラインのJVETで提案されている67個のイントラ予測モードから、イントラ予測モードを選択し、0番のラインを参照ラインとして選択する。従って、選択されたイントラ予測モードが角度イントラ予測モードである場合、設定部101Bにより設定されるイントラ予測に関するイントラ予測情報は、選択部101Aにより選択されたイントラ予測モードの2乃至66のいずれかであるイントラ予測モード番号である。
一方、拡張フラグが1である場合、参照ラインの候補が、HEVCにおいて参照ラインの候補となる0番のラインから0乃至3番のラインに拡張される。しかしながら、この場合、0乃至3番のラインの角度イントラ予測モードの候補は、拡張フラグが0である場合の0番のラインの角度イントラ予測モードの候補の一部にされる。
具体的には、例えば、0番のラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補は、図5のAの参照方向と同一の参照方向のHEVCにおける33個の角度イントラ予測モードと同一である。また、1乃至3番のラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補は、0番のラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補の全部または一部にされる。
例えば、1乃至3番の各ラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補の第1のパターンは、図5のAの参照方向と同一の参照方向のHEVCにおける33個の角度イントラ予測モードである。また、第2のパターンは、第1のパターンの33個の角度イントラ予測モードを1つおきに抽出した、図5のBの参照方向と同一の参照方向の17個の角度イントラ予測モードである。第3のパターンは、第2のパターンの17個の角度イントラ予測モードを1つおきに抽出した、図5のCの参照方向と同一の参照方向の9個の角度イントラ予測モードである。第4のパターンは、第3のパターンの9個の角度イントラ予測モードを1つおきに抽出した、図5のDの参照方向と同一の参照方向の5個の角度イントラ予測モードである。
また、第5のパターンは、図6で説明した6個のMPMである。第6のパターンでは、1番、2番、3番のラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補は、それぞれ、第2のパターン、第3のパターン、第4のパターンである。
1乃至3番の各ラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補のパターンが第1のパターンである場合、角度イントラ予測モードの候補数は132(=4×33)であり、第2のパターンである場合、84(=1×33+3×17)である。また、第3のパターンである場合、角度イントラ予測モードの候補数は60(=1×33+3×9)であり、第4のパターンである場合、48(=1×33+3×5)である。
第5のパターンである場合、角度イントラ予測モードの候補数は51(=1×33+3×6)であり、第6のパターンである場合、64(=1×33+1×17+1×9+1×5)である。即ち、第6のパターンである場合、角度イントラ予測モードの候補数は、拡張フラグが0である場合の角度イントラ予測モードの候補数以下になる。
拡張フラグが1である場合、選択部101Aは、0番のラインの33個の角度イントラ予測モード、Planer予測モード、およびDC予測モード、並びに、1乃至3番のラインの角度イントラ予測モードから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する。
従って、選択されたイントラ予測モードが角度イントラ予測モードであり、1乃至3番の各ラインを参照ラインとするときの角度イントラ予測モードの候補が第1のパターンである場合、設定部101Bにより設定されるイントラ予測情報は、選択部101Aにより選択された参照ラインの0乃至3のいずれかであるライン番号と、イントラ予測モードの2乃至34のいずれかであるイントラ予測モード番号である。
また、第2乃至第5のパターンである場合、選択された角度イントラ予測モードが、0乃至3番のラインに共通する角度イントラ予測モードであるとき、設定部101Bにより設定されるイントラ予測情報は、0乃至3のいずれかである参照ラインのライン番号とイントラ予測モード番号である。一方、選択された角度イントラ予測モードが、0乃至3番のラインに共通する角度イントラ予測モード以外であるとき、設定部101Bにより設定されるイントラ予測情報は、イントラ予測モード番号のみである。
さらに、第6のパターンである場合、設定部101Bにより設定されるイントラ予測情報は、選択部101Aにより選択された参照ラインとイントラ予測モードの拡張イントラ予測モード番号である。拡張イントラ予測モード番号とは、各ラインと各角度イントラ予測モードに固有の番号としてラインおよび角度イントラ予測モードごとに割り当てられた番号である。
上述したように、第6のパターンである場合の角度イントラ予測モードの候補数は64であるため、ラインおよび角度イントラ予測モードごとに割り当てられた拡張イントラ予測モード番号は、2乃至65になる。従って、例えば、拡張イントラ予測モード番号が66であるイントラ予測モードをリザーブモードとすることにより、拡張イントラ予測モード番号のとり得る値を、JVETで提案されている67個のイントラ予測モード番号のとり得る値と同一にすることができる。その結果、JVETで提案されている67個のイントラ予測モードを候補とする符号化方式との互換性を高めることができる。
なお、図11の例では、イントラ予測モードが、HEVCにおけるイントラ予測モードから拡張されるが、AVC(Advanced Video Coding)におけるイントラ予測モードから拡張されるようにしてもよい。
(HEVCにおけるイントラ予測モード)
図12は、HEVCにおける35個のイントラ予測モードを示す図である。
図12に示すように、HEVCにおける35個のイントラ予測モードは、イントラ予測モード番号が0であるPlanar予測モード、イントラ予測モード番号が1であるDC予測モード、およびイントラ予測モード番号が2乃至34である33個の角度イントラ予測モードからなる。
33個の角度イントラ予測モードは、イントラ予測モード番号が2乃至34の連続する値である点が、図5のAの33個の拡張イントラ予測モードと異なっている。
以上のように、第2実施の形態では、画像符号化装置100および画像復号装置200が、拡張フラグに基づいて、カレントブロックに対してイントラ予測を行う。従って、例えば、画像符号化装置100および画像復号装置200は、拡張フラグに基づいてイントラ予測モードの候補を拡張し、拡張された候補の中から選択されたイントラ予測モードと参照ラインに基づいてイントラ予測を行うことができる。
この場合、イントラ予測モードと参照ラインの候補を最適化することができる。従って、0乃至3番のラインの67個のイントラ予測モードを候補とする場合に比べて、RDOに基づいてイントラ予測モードと参照ラインを選択する処理の負荷を軽減することができる。従って、符号化処理の負荷、符号化処理に要する時間などのオーバーヘッドを軽減することができる。また、イントラ予測モードと参照ラインの候補が常に一定である場合に比べて、選択されたイントラ予測モードと参照ラインの適性が向上し、予測精度が向上する。
例えば、1乃至3番のラインの角度イントラ予測モードのパターンが第6のパターンである場合、0番のラインの67個のイントラ予測モードを候補とする場合に比べて、イントラ予測モードと参照ラインを選択する処理の負荷は増加しない。しかしながら、拡張フラグに基づいて、0番のラインの67個のイントラ予測モードと、第6のパターンの1乃至3番のラインの角度イントラ予測モードを含む0乃至3番のラインのイントラ予測モードのうちの適した方が候補として選択される。従って、いずれか一方を常に候補とする場合に比べて、選択されたイントラ予測モードと参照ラインの適性が向上し、予測精度が向上する。
また、第2実施の形態の画像符号化装置100は、拡張フラグをシーケンス単位で設定するので、より適切な拡張の種類を設定することができる。即ち、イントラ予測の最適な拡張の種類は、シーケンスごとに異なると考えられる。従って、画像符号化装置100は、拡張フラグをシーケンス単位で設定することにより、より適切な拡張の種類を設定することができる。
なお、第2実施の形態では、拡張フラグは、シーケンス単位で設定され、SPSに含まれるようにしたが、ピクチャ単位で設定され、PPSに含まれるようにしてもよい。
また、1乃至3番のラインの角度イントラ予測モードの候補のパターンは、予め決定されていてもよいし、選択可能にされてもよい。1乃至3番のラインの角度イントラ予測モードの候補のパターンが選択可能にされる場合、そのパターンを示す情報が、画像符号化装置100により設定され、画像復号装置200に送信される。
<第3実施の形態>
(本開示を適用したコンピュータの説明)
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ800において、CPU(Central Processing Unit)801,ROM(Read Only Memory)802,RAM(Random Access Memory)803は、バス804により相互に接続されている。
バス804には、さらに、入出力インタフェース810が接続されている。入出力インタフェース810には、入力部811、出力部812、記憶部813、通信部814、及びドライブ815が接続されている。
入力部811は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部812は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部813は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部814は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ815は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア821を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ800では、CPU801が、例えば、記憶部813に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース810及びバス804を介して、RAM803にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ800(CPU801)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア821に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータ800では、プログラムは、リムーバブルメディア821をドライブ815に装着することにより、入出力インタフェース810を介して、記憶部813にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部814で受信し、記憶部813にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM802や記憶部813に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータ800が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
<第4実施の形態>
図14は、上述した実施形態を適用したテレビジョン装置の概略的な構成の一例を示している。テレビジョン装置900は、アンテナ901、チューナ902、デマルチプレクサ903、デコーダ904、映像信号処理部905、表示部906、音声信号処理部907、スピーカ908、外部インタフェース(I/F)部909、制御部910、ユーザインタフェース(I/F)部911、及びバス912を備える。
チューナ902は、アンテナ901を介して受信される放送信号から所望のチャンネルの信号を抽出し、抽出した信号を復調する。そして、チューナ902は、復調により得られた符号化ビットストリームをデマルチプレクサ903へ出力する。即ち、チューナ902は、画像が符号化されている符号化ストリームを受信する、テレビジョン装置900における伝送部としての役割を有する。
デマルチプレクサ903は、符号化ビットストリームから視聴対象の番組の映像ストリーム及び音声ストリームを分離し、分離した各ストリームをデコーダ904へ出力する。また、デマルチプレクサ903は、符号化ビットストリームからEPG(Electronic Program Guide)などの補助的なデータを抽出し、抽出したデータを制御部910に供給する。なお、デマルチプレクサ903は、符号化ビットストリームがスクランブルされている場合には、デスクランブルを行ってもよい。
デコーダ904は、デマルチプレクサ903から入力される映像ストリーム及び音声ストリームを復号する。そして、デコーダ904は、復号処理により生成される映像データを映像信号処理部905へ出力する。また、デコーダ904は、復号処理により生成される音声データを音声信号処理部907へ出力する。
映像信号処理部905は、デコーダ904から入力される映像データを再生し、表示部906に映像を表示させる。また、映像信号処理部905は、ネットワークを介して供給されるアプリケーション画面を表示部906に表示させてもよい。また、映像信号処理部905は、映像データについて、設定に応じて、例えばノイズ除去などの追加的な処理を行ってもよい。さらに、映像信号処理部905は、例えばメニュー、ボタン又はカーソルなどのGUI(Graphical User Interface)の画像を生成し、生成した画像を出力画像に重畳してもよい。
表示部906は、映像信号処理部905から供給される駆動信号により駆動され、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又はOELD(Organic ElectroLuminescence Display)(有機ELディスプレイ)など)の映像面上に映像又は画像を表示する。
音声信号処理部907は、デコーダ904から入力される音声データについてD/A変換及び増幅などの再生処理を行い、スピーカ908から音声を出力させる。また、音声信号処理部907は、音声データについてノイズ除去などの追加的な処理を行ってもよい。
外部インタフェース部909は、テレビジョン装置900と外部機器又はネットワークとを接続するためのインタフェースである。例えば、外部インタフェース部909を介して受信される映像ストリーム又は音声ストリームが、デコーダ904により復号されてもよい。即ち、外部インタフェース部909もまた、画像が符号化されている符号化ストリームを受信する、テレビジョン装置900における伝送部としての役割を有する。
制御部910は、CPUなどのプロセッサ、並びにRAM及びROMなどのメモリを有する。メモリは、CPUにより実行されるプログラム、プログラムデータ、EPGデータ、及びネットワークを介して取得されるデータなどを記憶する。メモリにより記憶されるプログラムは、例えば、テレビジョン装置900の起動時にCPUにより読み込まれ、実行される。CPUは、プログラムを実行することにより、例えばユーザインタフェース部911から入力される操作信号に応じて、テレビジョン装置900の動作を制御する。
ユーザインタフェース部911は、制御部910と接続される。ユーザインタフェース部911は、例えば、ユーザがテレビジョン装置900を操作するためのボタン及びスイッチ、並びに遠隔制御信号の受信部などを有する。ユーザインタフェース部911は、これら構成要素を介してユーザによる操作を検出して操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部910へ出力する。
バス912は、チューナ902、デマルチプレクサ903、デコーダ904、映像信号処理部905、音声信号処理部907、外部インタフェース部909及び制御部910を相互に接続する。
このように構成されたテレビジョン装置900において、デコーダ904が、上述した画像復号装置200の機能を有するようにしてもよい。つまり、デコーダ904が、符号化データを、以上の各実施の形態において説明した方法で復号するようにしてもよい。このようにすることにより、テレビジョン装置900は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように構成されたテレビジョン装置900において、映像信号処理部905が、例えば、デコーダ904から供給される画像データを符号化し、得られた符号化データを、外部インタフェース部909を介してテレビジョン装置900の外部に出力させることができるようにしてもよい。そして、その映像信号処理部905が、上述した画像符号化装置100の機能を有するようにしてもよい。つまり、映像信号処理部905が、デコーダ904から供給される画像データを、以上の各実施の形態において説明した方法で符号化するようにしてもよい。このようにすることにより、テレビジョン装置900は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第5実施の形態>
図15は、上述した実施形態を適用した携帯電話機の概略的な構成の一例を示している。携帯電話機920は、アンテナ921、通信部922、音声コーデック923、スピーカ924、マイクロホン925、カメラ部926、画像処理部927、多重分離部928、記録再生部929、表示部930、制御部931、操作部932、及びバス933を備える。
アンテナ921は、通信部922に接続される。スピーカ924及びマイクロホン925は、音声コーデック923に接続される。操作部932は、制御部931に接続される。バス933は、通信部922、音声コーデック923、カメラ部926、画像処理部927、多重分離部928、記録再生部929、表示部930、及び制御部931を相互に接続する。
携帯電話機920は、音声通話モード、データ通信モード、撮影モード及びテレビ電話モードを含む様々な動作モードで、音声信号の送受信、電子メール又は画像データの送受信、画像の撮像、及びデータの記録などの動作を行う。
音声通話モードにおいて、マイクロホン925により生成されるアナログ音声信号は、音声コーデック923に供給される。音声コーデック923は、アナログ音声信号を音声データへ変換し、変換された音声データをA/D変換し圧縮する。そして、音声コーデック923は、圧縮後の音声データを通信部922へ出力する。通信部922は、音声データを符号化及び変調し、送信信号を生成する。そして、通信部922は、生成した送信信号を、アンテナ921を介して基地局(図示せず)へ送信する。また、通信部922は、アンテナ921を介して受信される無線信号を増幅し及び周波数変換し、受信信号を取得する。そして、通信部922は、受信信号を復調及び復号して音声データを生成し、生成した音声データを音声コーデック923へ出力する。音声コーデック923は、音声データを伸張し及びD/A変換し、アナログ音声信号を生成する。そして、音声コーデック923は、生成した音声信号をスピーカ924に供給して音声を出力させる。
また、データ通信モードにおいて、例えば、制御部931は、操作部932を介するユーザによる操作に応じて、電子メールを構成する文字データを生成する。また、制御部931は、文字を表示部930に表示させる。また、制御部931は、操作部932を介するユーザからの送信指示に応じて電子メールデータを生成し、生成した電子メールデータを通信部922へ出力する。通信部922は、電子メールデータを符号化及び変調し、送信信号を生成する。そして、通信部922は、生成した送信信号を、アンテナ921を介して基地局(図示せず)へ送信する。また、通信部922は、アンテナ921を介して受信される無線信号を増幅し及び周波数変換し、受信信号を取得する。そして、通信部922は、受信信号を復調及び復号して電子メールデータを復元し、復元した電子メールデータを制御部931へ出力する。制御部931は、表示部930に電子メールの内容を表示させると共に、電子メールデータを記録再生部929に供給し、その記憶媒体に書き込ませる。
記録再生部929は、読み書き可能な任意の記憶媒体を有する。例えば、記憶媒体は、RAM又はフラッシュメモリなどの内蔵型の記憶媒体であってもよく、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、又はメモリカードなどの外部装着型の記憶媒体であってもよい。
また、撮影モードにおいて、例えば、カメラ部926は、被写体を撮像して画像データを生成し、生成した画像データを画像処理部927へ出力する。画像処理部927は、カメラ部926から入力される画像データを符号化し、符号化ストリームを記録再生部929に供給し、その記憶媒体に書き込ませる。
さらに、画像表示モードにおいて、記録再生部929は、記憶媒体に記録されている符号化ストリームを読み出して画像処理部927へ出力する。画像処理部927は、記録再生部929から入力される符号化ストリームを復号し、画像データを表示部930に供給し、その画像を表示させる。
また、テレビ電話モードにおいて、例えば、多重分離部928は、画像処理部927により符号化された映像ストリームと、音声コーデック923から入力される音声ストリームとを多重化し、多重化したストリームを通信部922へ出力する。通信部922は、ストリームを符号化及び変調し、送信信号を生成する。そして、通信部922は、生成した送信信号を、アンテナ921を介して基地局(図示せず)へ送信する。また、通信部922は、アンテナ921を介して受信される無線信号を増幅し及び周波数変換し、受信信号を取得する。これら送信信号及び受信信号には、符号化ビットストリームが含まれ得る。そして、通信部922は、受信信号を復調及び復号してストリームを復元し、復元したストリームを多重分離部928へ出力する。多重分離部928は、入力されるストリームから映像ストリーム及び音声ストリームを分離し、映像ストリームを画像処理部927、音声ストリームを音声コーデック923へ出力する。画像処理部927は、映像ストリームを復号し、映像データを生成する。映像データは、表示部930に供給され、表示部930により一連の画像が表示される。音声コーデック923は、音声ストリームを伸張し及びD/A変換し、アナログ音声信号を生成する。そして、音声コーデック923は、生成した音声信号をスピーカ924に供給して音声を出力させる。
このように構成された携帯電話機920において、例えば画像処理部927が、上述した画像符号化装置100の機能を有するようにしてもよい。つまり、画像処理部927が、画像データを、以上の各実施の形態において説明した方法で符号化するようにしてもよい。このようにすることにより、携帯電話機920は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように構成された携帯電話機920において、例えば画像処理部927が、上述した画像復号装置200の機能を有するようにしてもよい。つまり、画像処理部927が、符号化データを、以上の各実施の形態において説明した方法で復号するようにしてもよい。このようにすることにより、携帯電話機920は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第6実施の形態>
図16は、上述した実施形態を適用した記録再生装置の概略的な構成の一例を示している。記録再生装置940は、例えば、受信した放送番組の音声データ及び映像データを符号化して記録媒体に記録する。また、記録再生装置940は、例えば、他の装置から取得される音声データ及び映像データを符号化して記録媒体に記録してもよい。また、記録再生装置940は、例えば、ユーザの指示に応じて、記録媒体に記録されているデータをモニタ及びスピーカ上で再生する。このとき、記録再生装置940は、音声データおよび映像データを復号する。
記録再生装置940は、チューナ941、外部インタフェース(I/F)部942、エンコーダ943、HDD(Hard Disk Drive)部944、ディスクドライブ945、セレクタ946、デコーダ947、OSD(On-Screen Display)部948、制御部949、およびユーザインタフェース(I/F)部950を備える。
チューナ941は、アンテナ(図示せず)を介して受信される放送信号から所望のチャンネルの信号を抽出し、抽出した信号を復調する。そして、チューナ941は、復調により得られた符号化ビットストリームをセレクタ946へ出力する。即ち、チューナ941は、記録再生装置940における伝送部としての役割を有する。
外部インタフェース部942は、記録再生装置940と外部機器又はネットワークとを接続するためのインタフェースである。外部インタフェース部942は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394インタフェース、ネットワークインタフェース、USBインタフェース、又はフラッシュメモリインタフェースなどであってよい。例えば、外部インタフェース部942を介して受信される映像データおよび音声データは、エンコーダ943へ入力される。即ち、外部インタフェース部942は、記録再生装置940における伝送部としての役割を有する。
エンコーダ943は、外部インタフェース部942から入力される映像データおよび音声データが符号化されていない場合に、映像データおよび音声データを符号化する。そして、エンコーダ943は、符号化ビットストリームをセレクタ946へ出力する。
HDD部944は、映像および音声などのコンテンツデータが圧縮された符号化ビットストリーム、各種プログラムおよびその他のデータを内部のハードディスクに記録する。また、HDD部944は、映像および音声の再生時に、これらデータをハードディスクから読み出す。
ディスクドライブ945は、装着されている記録媒体へのデータの記録および読み出しを行う。ディスクドライブ945に装着される記録媒体は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)ディスク(DVD-Video、DVD-RAM(DVD - Random Access Memory)、DVD-R(DVD - Recordable)、DVD-RW(DVD - Rewritable)、DVD+R(DVD + Recordable)、DVD+RW(DVD + Rewritable)等)又はBlu-ray(登録商標)ディスクなどであってよい。
セレクタ946は、映像および音声の記録時には、チューナ941又はエンコーダ943から入力される符号化ビットストリームを選択し、選択した符号化ビットストリームをHDD944又はディスクドライブ945へ出力する。また、セレクタ946は、映像及び音声の再生時には、HDD944又はディスクドライブ945から入力される符号化ビットストリームをデコーダ947へ出力する。
デコーダ947は、符号化ビットストリームを復号し、映像データ及び音声データを生成する。そして、デコーダ947は、生成した映像データをOSD部948へ出力する。また、デコーダ947は、生成した音声データを外部のスピーカへ出力する。
OSD部948は、デコーダ947から入力される映像データを再生し、映像を表示する。また、OSD部948は、表示する映像に、例えばメニュー、ボタン又はカーソルなどのGUIの画像を重畳してもよい。
制御部949は、CPUなどのプロセッサ、並びにRAM及びROMなどのメモリを有する。メモリは、CPUにより実行されるプログラム、及びプログラムデータなどを記憶する。メモリにより記憶されるプログラムは、例えば、記録再生装置940の起動時にCPUにより読み込まれ、実行される。CPUは、プログラムを実行することにより、例えばユーザインタフェース部950から入力される操作信号に応じて、記録再生装置940の動作を制御する。
ユーザインタフェース部950は、制御部949と接続される。ユーザインタフェース部950は、例えば、ユーザが記録再生装置940を操作するためのボタンおよびスイッチ、並びに遠隔制御信号の受信部などを有する。ユーザインタフェース部950は、これら構成要素を介してユーザによる操作を検出して操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部949へ出力する。
このように構成された記録再生装置940において、例えばエンコーダ943が、上述した画像符号化装置100の機能を有するようにしてもよい。つまり、エンコーダ943が、画像データを、以上の各実施の形態において説明方法で符号化するようにしてもよい。このようにすることにより、記録再生装置940は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように構成された記録再生装置940において、例えばデコーダ947が、上述した画像復号装置200の機能を有するようにしてもよい。つまり、デコーダ947が、符号化データを、以上の各実施の形態において説明した方法で復号するようにしてもよい。このようにすることにより、記録再生装置940は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第7実施の形態>
図17は、上述した実施形態を適用した撮像装置の概略的な構成の一例を示している。撮像装置960は、被写体を撮像して画像を生成し、画像データを符号化して記録媒体に記録する。
撮像装置960は、光学ブロック961、撮像部962、信号処理部963、画像処理部964、表示部965、外部インタフェース(I/F)部966、メモリ部967、メディアドライブ968、OSD部969、制御部970、ユーザインタフェース(I/F)部971、およびバス972を備える。
光学ブロック961は、撮像部962に接続される。撮像部962は、信号処理部963に接続される。表示部965は、画像処理部964に接続される。ユーザインタフェース部971は、制御部970に接続される。バス972は、画像処理部964、外部インタフェース部966、メモリ部967、メディアドライブ968、OSD部969、および制御部970を相互に接続する。
光学ブロック961は、フォーカスレンズ及び絞り機構などを有する。光学ブロック961は、被写体の光学像を撮像部962の撮像面に結像させる。撮像部962は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサを有し、撮像面に結像した光学像を光電変換によって電気信号としての画像信号に変換する。そして、撮像部962は、画像信号を信号処理部963へ出力する。
信号処理部963は、撮像部962から入力される画像信号に対してニー補正、ガンマ補正、色補正などの種々のカメラ信号処理を行う。信号処理部963は、カメラ信号処理後の画像データを画像処理部964へ出力する。
画像処理部964は、信号処理部963から入力される画像データを符号化し、符号化データを生成する。そして、画像処理部964は、生成した符号化データを外部インタフェース部966またはメディアドライブ968へ出力する。また、画像処理部964は、外部インタフェース部966またはメディアドライブ968から入力される符号化データを復号し、画像データを生成する。そして、画像処理部964は、生成した画像データを表示部965へ出力する。また、画像処理部964は、信号処理部963から入力される画像データを表示部965へ出力して画像を表示させてもよい。また、画像処理部964は、OSD部969から取得される表示用データを、表示部965へ出力する画像に重畳してもよい。
OSD部969は、例えばメニュー、ボタン又はカーソルなどのGUIの画像を生成して、生成した画像を画像処理部964へ出力する。
外部インタフェース部966は、例えばUSB入出力端子として構成される。外部インタフェース部966は、例えば、画像の印刷時に、撮像装置960とプリンタとを接続する。また、外部インタフェース部966には、必要に応じてドライブが接続される。ドライブには、例えば、磁気ディスク又は光ディスクなどのリムーバブルメディアが装着され、リムーバブルメディアから読み出されるプログラムが、撮像装置960にインストールされ得る。さらに、外部インタフェース部966は、LAN又はインターネットなどのネットワークに接続されるネットワークインタフェースとして構成されてもよい。即ち、外部インタフェース部966は、撮像装置960における伝送部としての役割を有する。
メディアドライブ968に装着される記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、又は半導体メモリなどの、読み書き可能な任意のリムーバブルメディアであってよい。また、メディアドライブ968に記録媒体が固定的に装着され、例えば、内蔵型ハードディスクドライブ又はSSD(Solid State Drive)のような非可搬性の記憶部が構成されてもよい。
制御部970は、CPUなどのプロセッサ、並びにRAM及びROMなどのメモリを有する。メモリは、CPUにより実行されるプログラム、及びプログラムデータなどを記憶する。メモリにより記憶されるプログラムは、例えば、撮像装置960の起動時にCPUにより読み込まれ、実行される。CPUは、プログラムを実行することにより、例えばユーザインタフェース部971から入力される操作信号に応じて、撮像装置960の動作を制御する。
ユーザインタフェース部971は、制御部970と接続される。ユーザインタフェース部971は、例えば、ユーザが撮像装置960を操作するためのボタン及びスイッチなどを有する。ユーザインタフェース部971は、これら構成要素を介してユーザによる操作を検出して操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部970へ出力する。
このように構成された撮像装置960において、例えば画像処理部964が、上述した画像符号化装置100の機能を有するようにしてもよい。つまり、画像処理部964が、画像データを、以上の各実施の形態において説明した方法で符号化するようにしてもよい。このようにすることにより、撮像装置960は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように構成された撮像装置960において、例えば画像処理部964が、上述した画像復号装置200の機能を有するようにしてもよい。つまり、画像処理部964が、符号化データを、以上の各実施の形態において説明した方法で復号するようにしてもよい。このようにすることにより、撮像装置960は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第8実施の形態>
また、本技術は、任意の装置またはシステムを構成する装置に搭載するあらゆる構成、例えば、システムLSI(Large Scale Integration)等としてのプロセッサ、複数のプロセッサ等を用いるモジュール、複数のモジュール等を用いるユニット、ユニットにさらにその他の機能を付加したセット等(すなわち、装置の一部の構成)として実施することもできる。図18は、本技術を適用したビデオセットの概略的な構成の一例を示している。
近年、電子機器の多機能化が進んでおり、その開発や製造において、その一部の構成を販売や提供等として実施する場合、1機能を有する構成として実施を行う場合だけでなく、関連する機能を有する複数の構成を組み合わせ、複数の機能を有する1セットとして実施を行う場合も多く見られるようになってきた。
図18に示されるビデオセット1300は、このような多機能化された構成であり、画像の符号化や復号(いずれか一方でもよいし、両方でも良い)に関する機能を有するデバイスに、その機能に関連するその他の機能を有するデバイスを組み合わせたものである。
図18に示されるように、ビデオセット1300は、ビデオモジュール1311、外部メモリ1312、パワーマネージメントモジュール1313、およびフロントエンドモジュール1314等のモジュール群と、コネクティビティ1321、カメラ1322、およびセンサ1323等の関連する機能を有するデバイスとを有する。
モジュールは、互いに関連するいくつかの部品的機能をまとめ、まとまりのある機能を持った部品としたものである。具体的な物理的構成は任意であるが、例えば、それぞれ機能を有する複数のプロセッサ、抵抗やコンデンサ等の電子回路素子、その他のデバイス等を配線基板等に配置して一体化したものが考えられる。また、モジュールに他のモジュールやプロセッサ等を組み合わせて新たなモジュールとすることも考えられる。
図18の例の場合、ビデオモジュール1311は、画像処理に関する機能を有する構成を組み合わせたものであり、アプリケーションプロセッサ、ビデオプロセッサ、ブロードバンドモデム1333、およびRFモジュール1334を有する。
プロセッサは、所定の機能を有する構成をSoC(System On a Chip)により半導体チップに集積したものであり、例えばシステムLSI(Large Scale Integration)等と称されるものもある。この所定の機能を有する構成は、論理回路(ハードウエア構成)であってもよいし、CPU、ROM、RAM等と、それらを用いて実行されるプログラム(ソフトウエア構成)であってもよいし、その両方を組み合わせたものであってもよい。例えば、プロセッサが、論理回路とCPU、ROM、RAM等とを有し、機能の一部を論理回路(ハードウエア構成)により実現し、その他の機能をCPUにおいて実行されるプログラム(ソフトウエア構成)により実現するようにしてもよい。
図18のアプリケーションプロセッサ1331は、画像処理に関するアプリケーションを実行するプロセッサである。このアプリケーションプロセッサ1331において実行されるアプリケーションは、所定の機能を実現するために、演算処理を行うだけでなく、例えばビデオプロセッサ1332等、ビデオモジュール1311内外の構成を必要に応じて制御することもできる。
ビデオプロセッサ1332は、画像の符号化・復号(その一方または両方)に関する機能を有するプロセッサである。
ブロードバンドモデム1333は、インターネットや公衆電話回線網等の広帯域の回線を介して行われる有線若しくは無線(またはその両方)の広帯域通信により送信するデータ(デジタル信号)をデジタル変調する等してアナログ信号に変換したり、その広帯域通信により受信したアナログ信号を復調してデータ(デジタル信号)に変換したりする。ブロードバンドモデム1333は、例えば、ビデオプロセッサ1332が処理する画像データ、画像データが符号化されたストリーム、アプリケーションプログラム、設定データ等、任意の情報を処理する。
RFモジュール1334は、アンテナを介して送受信されるRF(Radio Frequency)信号に対して、周波数変換、変復調、増幅、フィルタ処理等を行うモジュールである。例えば、RFモジュール1334は、ブロードバンドモデム1333により生成されたベースバンド信号に対して周波数変換等を行ってRF信号を生成する。また、例えば、RFモジュール1334は、フロントエンドモジュール1314を介して受信されたRF信号に対して周波数変換等を行ってベースバンド信号を生成する。
なお、図18において点線1341に示されるように、アプリケーションプロセッサ1331とビデオプロセッサ1332を、一体化し、1つのプロセッサとして構成されるようにしてもよい。
外部メモリ1312は、ビデオモジュール1311の外部に設けられた、ビデオモジュール1311により利用される記憶デバイスを有するモジュールである。この外部メモリ1312の記憶デバイスは、どのような物理構成により実現するようにしてもよいが、一般的にフレーム単位の画像データのような大容量のデータの格納に利用されることが多いので、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)のような比較的安価で大容量の半導体メモリにより実現するのが望ましい。
パワーマネージメントモジュール1313は、ビデオモジュール1311(ビデオモジュール1311内の各構成)への電力供給を管理し、制御する。
フロントエンドモジュール1314は、RFモジュール1334に対してフロントエンド機能(アンテナ側の送受信端の回路)を提供するモジュールである。図18に示されるように、フロントエンドモジュール1314は、例えば、アンテナ部1351、フィルタ1352、および増幅部1353を有する。
アンテナ部1351は、無線信号を送受信するアンテナおよびその周辺の構成を有する。アンテナ部1351は、増幅部1353から供給される信号を無線信号として送信し、受信した無線信号を電気信号(RF信号)としてフィルタ1352に供給する。フィルタ1352は、アンテナ部1351を介して受信されたRF信号に対してフィルタ処理等を行い、処理後のRF信号をRFモジュール1334に供給する。増幅部1353は、RFモジュール1334から供給されるRF信号を増幅し、アンテナ部1351に供給する。
コネクティビティ1321は、外部との接続に関する機能を有するモジュールである。コネクティビティ1321の物理構成は、任意である。例えば、コネクティビティ1321は、ブロードバンドモデム1333が対応する通信規格以外の通信機能を有する構成や、外部入出力端子等を有する。
例えば、コネクティビティ1321が、Bluetooth(登録商標)、IEEE 802.11(例えばWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標))、NFC(Near Field Communication)、IrDA(InfraRed Data Association)等の無線通信規格に準拠する通信機能を有するモジュールや、その規格に準拠した信号を送受信するアンテナ等を有するようにしてもよい。また、例えば、コネクティビティ1321が、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)等の有線通信規格に準拠する通信機能を有するモジュールや、その規格に準拠した端子を有するようにしてもよい。さらに、例えば、コネクティビティ1321が、アナログ入出力端子等のその他のデータ(信号)伝送機能等を有するようにしてもよい。
なお、コネクティビティ1321が、データ(信号)の伝送先のデバイスを含むようにしてもよい。例えば、コネクティビティ1321が、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等の記録媒体に対してデータの読み出しや書き込みを行うドライブ(リムーバブルメディアのドライブだけでなく、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、NAS(Network Attached Storage)等も含む)を有するようにしてもよい。また、コネクティビティ1321が、画像や音声の出力デバイス(モニタやスピーカ等)を有するようにしてもよい。
カメラ1322は、被写体を撮像し、被写体の画像データを得る機能を有するモジュールである。カメラ1322の撮像により得られた画像データは、例えば、ビデオプロセッサ1332に供給されて符号化される。
センサ1323は、例えば、音声センサ、超音波センサ、光センサ、照度センサ、赤外線センサ、イメージセンサ、回転センサ、角度センサ、角速度センサ、速度センサ、加速度センサ、傾斜センサ、磁気識別センサ、衝撃センサ、温度センサ等、任意のセンサ機能を有するモジュールである。センサ1323により検出されたデータは、例えば、アプリケーションプロセッサ1331に供給されてアプリケーション等により利用される。
以上においてモジュールとして説明した構成をプロセッサとして実現するようにしてもよいし、逆にプロセッサとして説明した構成をモジュールとして実現するようにしてもよい。
以上のような構成のビデオセット1300において、後述するようにビデオプロセッサ1332に本技術を適用することができる。したがって、ビデオセット1300は、本技術を適用したセットとして実施することができる。
(ビデオプロセッサの構成例)
図19は、本技術を適用したビデオプロセッサ1332(図18)の概略的な構成の一例を示している。
図19の例の場合、ビデオプロセッサ1332は、ビデオ信号およびオーディオ信号の入力を受けてこれらを所定の方式で符号化する機能と、符号化されたビデオデータおよびオーディオデータを復号し、ビデオ信号およびオーディオ信号を再生出力する機能とを有する。
図19に示されるように、ビデオプロセッサ1332は、ビデオ入力処理部1401、第1画像拡大縮小部1402、第2画像拡大縮小部1403、ビデオ出力処理部1404、フレームメモリ1405、およびメモリ制御部1406を有する。また、ビデオプロセッサ1332は、エンコード・デコードエンジン1407、ビデオES(Elementary Stream)バッファ1408Aおよび1408B、並びに、オーディオESバッファ1409Aおよび1409Bを有する。さらに、ビデオプロセッサ1332は、オーディオエンコーダ1410、オーディオデコーダ1411、多重化部(MUX(Multiplexer))1412、逆多重化部(DMUX(Demultiplexer))1413、およびストリームバッファ1414を有する。
ビデオ入力処理部1401は、例えばコネクティビティ1321(図18)等から入力されたビデオ信号を取得し、デジタル画像データに変換する。第1画像拡大縮小部1402は、画像データに対してフォーマット変換や画像の拡大縮小処理等を行う。第2画像拡大縮小部1403は、画像データに対して、ビデオ出力処理部1404を介して出力する先でのフォーマットに応じて画像の拡大縮小処理を行ったり、第1画像拡大縮小部1402と同様のフォーマット変換や画像の拡大縮小処理等を行ったりする。ビデオ出力処理部1404は、画像データに対して、フォーマット変換やアナログ信号への変換等を行って、再生されたビデオ信号として例えばコネクティビティ1321等に出力する。
フレームメモリ1405は、ビデオ入力処理部1401、第1画像拡大縮小部1402、第2画像拡大縮小部1403、ビデオ出力処理部1404、およびエンコード・デコードエンジン1407によって共用される画像データ用のメモリである。フレームメモリ1405は、例えばDRAM等の半導体メモリとして実現される。
メモリ制御部1406は、エンコード・デコードエンジン1407からの同期信号を受けて、アクセス管理テーブル1406Aに書き込まれたフレームメモリ1405へのアクセススケジュールに従ってフレームメモリ1405に対する書き込み・読み出しのアクセスを制御する。アクセス管理テーブル1406Aは、エンコード・デコードエンジン1407、第1画像拡大縮小部1402、第2画像拡大縮小部1403等で実行される処理に応じて、メモリ制御部1406により更新される。
エンコード・デコードエンジン1407は、画像データのエンコード処理、並びに、画像データが符号化されたデータであるビデオストリームのデコード処理を行う。例えば、エンコード・デコードエンジン1407は、フレームメモリ1405から読み出した画像データを符号化し、ビデオストリームとしてビデオESバッファ1408Aに順次書き込む。また、例えば、ビデオESバッファ1408Bからビデオストリームを順次読み出して復号し、画像データとしてフレームメモリ1405に順次書き込む。エンコード・デコードエンジン1407は、これらの符号化や復号において、フレームメモリ1405を作業領域として使用する。また、エンコード・デコードエンジン1407は、例えばマクロブロック毎の処理を開始するタイミングで、メモリ制御部1406に対して同期信号を出力する。
ビデオESバッファ1408Aは、エンコード・デコードエンジン1407によって生成されたビデオストリームをバッファリングして、多重化部(MUX)1412に供給する。ビデオESバッファ1408Bは、逆多重化部(DMUX)1413から供給されたビデオストリームをバッファリングして、エンコード・デコードエンジン1407に供給する。
オーディオESバッファ1409Aは、オーディオエンコーダ1410によって生成されたオーディオストリームをバッファリングして、多重化部(MUX)1412に供給する。オーディオESバッファ1409Bは、逆多重化部(DMUX)1413から供給されたオーディオストリームをバッファリングして、オーディオデコーダ1411に供給する。
オーディオエンコーダ1410は、例えばコネクティビティ1321等から入力されたオーディオ信号を例えばデジタル変換し、例えばMPEGオーディオ方式やAC3(AudioCode number 3)方式等の所定の方式で符号化する。オーディオエンコーダ1410は、オーディオ信号が符号化されたデータであるオーディオストリームをオーディオESバッファ1409Aに順次書き込む。オーディオデコーダ1411は、オーディオESバッファ1409Bから供給されたオーディオストリームを復号し、例えばアナログ信号への変換等を行って、再生されたオーディオ信号として例えばコネクティビティ1321等に供給する。
多重化部(MUX)1412は、ビデオストリームとオーディオストリームとを多重化する。この多重化の方法(すなわち、多重化により生成されるビットストリームのフォーマット)は任意である。また、この多重化の際に、多重化部(MUX)1412は、所定のヘッダ情報等をビットストリームに付加することもできる。つまり、多重化部(MUX)1412は、多重化によりストリームのフォーマットを変換することができる。例えば、多重化部(MUX)1412は、ビデオストリームとオーディオストリームとを多重化することにより、転送用のフォーマットのビットストリームであるトランスポートストリームに変換する。また、例えば、多重化部(MUX)1412は、ビデオストリームとオーディオストリームとを多重化することにより、記録用のファイルフォーマットのデータ(ファイルデータ)に変換する。
逆多重化部(DMUX)1413は、多重化部(MUX)1412による多重化に対応する方法で、ビデオストリームとオーディオストリームとが多重化されたビットストリームを逆多重化する。つまり、逆多重化部(DMUX)1413は、ストリームバッファ1414から読み出されたビットストリームからビデオストリームとオーディオストリームとを抽出する(ビデオストリームとオーディオストリームとを分離する)。つまり、逆多重化部(DMUX)1413は、逆多重化によりストリームのフォーマットを変換(多重化部(MUX)1412による変換の逆変換)することができる。例えば、逆多重化部(DMUX)1413は、例えばコネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等から供給されたトランスポートストリームを、ストリームバッファ1414を介して取得し、逆多重化することにより、ビデオストリームとオーディオストリームとに変換することができる。また、例えば、逆多重化部(DMUX)1413は、例えばコネクティビティ1321により各種記録媒体から読み出されたファイルデータを、ストリームバッファ1414を介して取得し、逆多重化することにより、ビデオストリームとオーディオストリームとに変換することができる。
ストリームバッファ1414は、ビットストリームをバッファリングする。例えば、ストリームバッファ1414は、多重化部(MUX)1412から供給されたトランスポートストリームをバッファリングし、所定のタイミングにおいて、または外部からの要求等に基づいて、例えばコネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等に供給する。
また、例えば、ストリームバッファ1414は、多重化部(MUX)1412から供給されたファイルデータをバッファリングし、所定のタイミングにおいて、または外部からの要求等に基づいて、例えばコネクティビティ1321等に供給し、各種記録媒体に記録させる。
さらに、ストリームバッファ1414は、例えばコネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等を介して取得したトランスポートストリームをバッファリングし、所定のタイミングにおいて、または外部からの要求等に基づいて、逆多重化部(DMUX)1413に供給する。
また、ストリームバッファ1414は、例えばコネクティビティ1321等において各種記録媒体から読み出されたファイルデータをバッファリングし、所定のタイミングにおいて、または外部からの要求等に基づいて、逆多重化部(DMUX)1413に供給する。
次に、このような構成のビデオプロセッサ1332の動作の例について説明する。例えば、コネクティビティ1321等からビデオプロセッサ1332に入力されたビデオ信号は、ビデオ入力処理部1401において4:2:2Y/Cb/Cr方式等の所定の方式のデジタル画像データに変換され、フレームメモリ1405に順次書き込まれる。このデジタル画像データは、第1画像拡大縮小部1402または第2画像拡大縮小部1403に読み出されて、4:2:0Y/Cb/Cr方式等の所定の方式へのフォーマット変換および拡大縮小処理が行われ、再びフレームメモリ1405に書き込まれる。この画像データは、エンコード・デコードエンジン1407によって符号化され、ビデオストリームとしてビデオESバッファ1408Aに書き込まれる。
また、コネクティビティ1321等からビデオプロセッサ1332に入力されたオーディオ信号は、オーディオエンコーダ1410によって符号化され、オーディオストリームとして、オーディオESバッファ1409Aに書き込まれる。
ビデオESバッファ1408Aのビデオストリームと、オーディオESバッファ1409Aのオーディオストリームは、多重化部(MUX)1412に読み出されて多重化され、トランスポートストリームまたはファイルデータ等に変換される。多重化部(MUX)1412により生成されたトランスポートストリームは、ストリームバッファ1414にバッファされた後、例えばコネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等を介して外部ネットワークに出力される。また、多重化部(MUX)1412により生成されたファイルデータは、ストリームバッファ1414にバッファされた後、例えばコネクティビティ1321等に出力され、各種記録媒体に記録される。
また、例えばコネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等を介して外部ネットワークからビデオプロセッサ1332に入力されたトランスポートストリームは、ストリームバッファ1414にバッファされた後、逆多重化部(DMUX)1413により逆多重化される。また、例えばコネクティビティ1321等において各種記録媒体から読み出され、ビデオプロセッサ1332に入力されたファイルデータは、ストリームバッファ1414にバッファされた後、逆多重化部(DMUX)1413により逆多重化される。つまり、ビデオプロセッサ1332に入力されたトランスポートストリームまたはファイルデータは、逆多重化部(DMUX)1413によりビデオストリームとオーディオストリームとに分離される。
オーディオストリームは、オーディオESバッファ1409Bを介してオーディオデコーダ1411に供給され、復号されてオーディオ信号が再生される。また、ビデオストリームは、ビデオESバッファ1408Bに書き込まれた後、エンコード・デコードエンジン1407により順次読み出されて復号されてフレームメモリ1405に書き込まれる。復号された画像データは、第2画像拡大縮小部1403によって拡大縮小処理されて、フレームメモリ1405に書き込まれる。そして、復号された画像データは、ビデオ出力処理部1404に読み出されて、4:2:2Y/Cb/Cr方式等の所定の方式にフォーマット変換され、さらにアナログ信号に変換されて、ビデオ信号が再生出力される。
このように構成されるビデオプロセッサ1332に本技術を適用する場合、エンコード・デコードエンジン1407に、上述した各実施形態に係る本技術を適用すればよい。つまり、例えば、エンコード・デコードエンジン1407が、上述した画像符号化装置100の機能若しくは画像復号装置200の機能またはその両方を有するようにしてもよい。このようにすることにより、ビデオプロセッサ1332は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、エンコード・デコードエンジン1407において、本技術(すなわち、画像符号化装置100の機能若しくは画像復号装置200の機能またはその両方)は、論理回路等のハードウエアにより実現するようにしてもよいし、組み込みプログラム等のソフトウエアにより実現するようにしてもよいし、それらの両方により実現するようにしてもよい。
(ビデオプロセッサの他の構成例)
図20は、本技術を適用したビデオプロセッサ1332の概略的な構成の他の例を示している。図20の例の場合、ビデオプロセッサ1332は、ビデオデータを所定の方式で符号化・復号する機能を有する。
より具体的には、図20に示されるように、ビデオプロセッサ1332は、制御部1511、ディスプレイインタフェース1512、ディスプレイエンジン1513、画像処理エンジン1514、および内部メモリ1515を有する。また、ビデオプロセッサ1332は、コーデックエンジン1516、メモリインタフェース1517、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518、ネットワークインタフェース1519、およびビデオインタフェース1520を有する。
制御部1511は、ディスプレイインタフェース1512、ディスプレイエンジン1513、画像処理エンジン1514、およびコーデックエンジン1516等、ビデオプロセッサ1332内の各処理部の動作を制御する。
図20に示されるように、制御部1511は、例えば、メインCPU1531、サブCPU1532、およびシステムコントローラ1533を有する。メインCPU1531は、ビデオプロセッサ1332内の各処理部の動作を制御するためのプログラム等を実行する。メインCPU1531は、そのプログラム等に従って制御信号を生成し、各処理部に供給する(つまり、各処理部の動作を制御する)。サブCPU1532は、メインCPU1531の補助的な役割を果たす。例えば、サブCPU1532は、メインCPU1531が実行するプログラム等の子プロセスやサブルーチン等を実行する。システムコントローラ1533は、メインCPU1531およびサブCPU1532が実行するプログラムを指定する等、メインCPU1531およびサブCPU1532の動作を制御する。
ディスプレイインタフェース1512は、制御部1511の制御の下、画像データを例えばコネクティビティ1321等に出力する。例えば、ディスプレイインタフェース1512は、デジタルデータの画像データをアナログ信号に変換し、再生されたビデオ信号として、またはデジタルデータの画像データのまま、コネクティビティ1321のモニタ装置等に出力する。
ディスプレイエンジン1513は、制御部1511の制御の下、画像データに対して、その画像を表示させるモニタ装置等のハードウエアスペックに合わせるように、フォーマット変換、サイズ変換、色域変換等の各種変換処理を行う。
画像処理エンジン1514は、制御部1511の制御の下、画像データに対して、例えば画質改善のためのフィルタ処理等、所定の画像処理を施す。
内部メモリ1515は、ディスプレイエンジン1513、画像処理エンジン1514、およびコーデックエンジン1516により共用される、ビデオプロセッサ1332の内部に設けられたメモリである。内部メモリ1515は、例えば、ディスプレイエンジン1513、画像処理エンジン1514、およびコーデックエンジン1516の間で行われるデータの授受に利用される。例えば、内部メモリ1515は、ディスプレイエンジン1513、画像処理エンジン1514、またはコーデックエンジン1516から供給されるデータを格納し、必要に応じて(例えば、要求に応じて)、そのデータを、ディスプレイエンジン1513、画像処理エンジン1514、またはコーデックエンジン1516に供給する。この内部メモリ1515は、どのような記憶デバイスにより実現するようにしてもよいが、一般的にブロック単位の画像データやパラメータ等といった小容量のデータの格納に利用することが多いので、例えばSRAM(Static Random Access Memory)のような比較的(例えば外部メモリ1312と比較して)小容量だが応答速度が高速な半導体メモリにより実現するのが望ましい。
コーデックエンジン1516は、画像データの符号化や復号に関する処理を行う。このコーデックエンジン1516が対応する符号化・復号の方式は任意であり、その数は1つであってもよいし、複数であってもよい。例えば、コーデックエンジン1516は、複数の符号化・復号方式のコーデック機能を備え、その中から選択されたもので画像データの符号化または符号化データの復号を行うようにしてもよい。
図20に示される例において、コーデックエンジン1516は、コーデックに関する処理の機能ブロックとして、例えば、MPEG-2 Video1541、AVC/H.2641542、HEVC/H.2651543、HEVC/H.265(Scalable)1544、HEVC/H.265(Multi-view)1545、およびMPEG-DASH1551を有する。
MPEG-2 Video1541は、画像データをMPEG-2方式で符号化したり復号したりする機能ブロックである。AVC/H.2641542は、画像データをAVC方式で符号化したり復号したりする機能ブロックである。HEVC/H.2651543は、画像データをHEVC方式で符号化したり復号したりする機能ブロックである。HEVC/H.265(Scalable)1544は、画像データをHEVC方式でスケーラブル符号化したりスケーラブル復号したりする機能ブロックである。HEVC/H.265(Multi-view)1545は、画像データをHEVC方式で多視点符号化したり多視点復号したりする機能ブロックである。
MPEG-DASH1551は、画像データをMPEG-DASH(MPEG-Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)方式で送受信する機能ブロックである。MPEG-DASHは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を使ってビデオのストリーミングを行う技術であり、予め用意された解像度等が互いに異なる複数の符号化データの中から適切なものをセグメント単位で選択し伝送することを特徴の1つとする。MPEG-DASH1551は、規格に準拠するストリームの生成やそのストリームの伝送制御等を行い、画像データの符号化・復号については、上述したMPEG-2 Video1541乃至HEVC/H.265(Multi-view)1545を利用する。
メモリインタフェース1517は、外部メモリ1312用のインタフェースである。画像処理エンジン1514やコーデックエンジン1516から供給されるデータは、メモリインタフェース1517を介して外部メモリ1312に供給される。また、外部メモリ1312から読み出されたデータは、メモリインタフェース1517を介してビデオプロセッサ1332(画像処理エンジン1514またはコーデックエンジン1516)に供給される。
多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518は、符号化データのビットストリーム、画像データ、ビデオ信号等、画像に関する各種データの多重化や逆多重化を行う。この多重化・逆多重化の方法は任意である。例えば、多重化の際に、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518は、複数のデータを1つにまとめるだけでなく、所定のヘッダ情報等をそのデータに付加することもできる。また、逆多重化の際に、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518は、1つのデータを複数に分割するだけでなく、分割した各データに所定のヘッダ情報等を付加することもできる。つまり、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518は、多重化・逆多重化によりデータのフォーマットを変換することができる。例えば、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518は、ビットストリームを多重化することにより、転送用のフォーマットのビットストリームであるトランスポートストリームや、記録用のファイルフォーマットのデータ(ファイルデータ)に変換することができる。もちろん、逆多重化によりその逆変換も可能である。
ネットワークインタフェース1519は、例えばブロードバンドモデム1333やコネクティビティ1321等向けのインタフェースである。ビデオインタフェース1520は、例えばコネクティビティ1321やカメラ1322等向けのインタフェースである。
次に、このようなビデオプロセッサ1332の動作の例について説明する。例えば、コネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等を介して外部ネットワークからトランスポートストリームを受信すると、そのトランスポートストリームは、ネットワークインタフェース1519を介して多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518に供給されて逆多重化され、コーデックエンジン1516により復号される。コーデックエンジン1516の復号により得られた画像データは、例えば、画像処理エンジン1514により所定の画像処理が施され、ディスプレイエンジン1513により所定の変換が行われ、ディスプレイインタフェース1512を介して例えばコネクティビティ1321等に供給され、その画像がモニタに表示される。また、例えば、コーデックエンジン1516の復号により得られた画像データは、コーデックエンジン1516により再符号化され、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518により多重化されてファイルデータに変換され、ビデオインタフェース1520を介して例えばコネクティビティ1321等に出力され、各種記録媒体に記録される。
さらに、例えば、コネクティビティ1321等により図示せぬ記録媒体から読み出された、画像データが符号化された符号化データのファイルデータは、ビデオインタフェース1520を介して多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518に供給されて逆多重化され、コーデックエンジン1516により復号される。コーデックエンジン1516の復号により得られた画像データは、画像処理エンジン1514により所定の画像処理が施され、ディスプレイエンジン1513により所定の変換が行われ、ディスプレイインタフェース1512を介して例えばコネクティビティ1321等に供給され、その画像がモニタに表示される。また、例えば、コーデックエンジン1516の復号により得られた画像データは、コーデックエンジン1516により再符号化され、多重化・逆多重化部(MUX DMUX)1518により多重化されてトランスポートストリームに変換され、ネットワークインタフェース1519を介して例えばコネクティビティ1321やブロードバンドモデム1333等に供給され図示せぬ他の装置に伝送される。
なお、ビデオプロセッサ1332内の各処理部の間での画像データやその他のデータの授受は、例えば、内部メモリ1515や外部メモリ1312を利用して行われる。また、パワーマネージメントモジュール1313は、例えば制御部1511への電力供給を制御する。
このように構成されるビデオプロセッサ1332に本技術を適用する場合、コーデックエンジン1516に、上述した各実施形態に係る本技術を適用すればよい。つまり、例えば、コーデックエンジン1516が、上述した画像符号化装置100の機能若しくは画像復号装置200の機能またはその両方を有するようにすればよい。このようにすることにより、ビデオプロセッサ1332は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、コーデックエンジン1516において、本技術(すなわち、画像符号化装置100の機能)は、論理回路等のハードウエアにより実現するようにしてもよいし、組み込みプログラム等のソフトウエアにより実現するようにしてもよいし、それらの両方により実現するようにしてもよい。
以上にビデオプロセッサ1332の構成を2例示したが、ビデオプロセッサ1332の構成は任意であり、上述した2例以外のものであってもよい。また、このビデオプロセッサ1332は、1つの半導体チップとして構成されるようにしてもよいが、複数の半導体チップとして構成されるようにしてもよい。例えば、複数の半導体を積層する3次元積層LSIとしてもよい。また、複数のLSIにより実現されるようにしてもよい。
(装置への適用例)
ビデオセット1300は、画像データを処理する各種装置に組み込むことができる。例えば、ビデオセット1300は、テレビジョン装置900(図14)、携帯電話機920(図15)、記録再生装置940(図16)、撮像装置960(図17)等に組み込むことができる。ビデオセット1300を組み込むことにより、その装置は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述したビデオセット1300の各構成の一部であっても、ビデオプロセッサ1332を含むものであれば、本技術を適用した構成として実施することができる。例えば、ビデオプロセッサ1332のみを本技術を適用したビデオプロセッサとして実施することができる。また、例えば、上述したように点線1341により示されるプロセッサやビデオモジュール1311等を、本技術を適用したプロセッサやモジュール等として実施することができる。さらに、例えば、ビデオモジュール1311、外部メモリ1312、パワーマネージメントモジュール1313、およびフロントエンドモジュール1314を組み合わせ、本技術を適用したビデオユニット1361として実施することもできる。いずれの構成の場合であっても、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
つまり、ビデオプロセッサ1332を含むものであればどのような構成であっても、ビデオセット1300の場合と同様に、画像データを処理する各種装置に組み込むことができる。例えば、ビデオプロセッサ1332、点線1341により示されるプロセッサ、ビデオモジュール1311、または、ビデオユニット1361を、テレビジョン装置900(図14)、携帯電話機920(図15)、記録再生装置940(図16)、撮像装置960(図17)等に組み込むことができる。そして、本技術を適用したいずれかの構成を組み込むことにより、その装置は、ビデオセット1300の場合と同様に、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第9実施の形態>
また、本技術は、複数の装置により構成されるネットワークシステムにも適用することもできる。図21は、本技術を適用したネットワークシステムの概略的な構成の一例を示している。
図21に示されるネットワークシステム1600は、機器同士が、ネットワークを介して画像(動画像)に関する情報を授受するシステムである。このネットワークシステム1600のクラウドサービス1601は、自身に通信可能に接続されるコンピュータ1611、AV(Audio Visual)機器1612、携帯型情報処理端末1613、IoT(Internet of Things)デバイス1614等の端末に対して、画像(動画像)に関するサービスを提供するシステムである。例えば、クラウドサービス1601は、所謂動画配信(オンデマンドやライブ配信)のような、画像(動画像)のコンテンツの供給サービスを端末に提供する。また、例えば、クラウドサービス1601は、端末から画像(動画像)のコンテンツを受け取って保管するバックアップサービスを提供する。また、例えば、クラウドサービス1601は、端末同士の画像(動画像)のコンテンツの授受を仲介するサービスを提供する。
クラウドサービス1601の物理構成は任意である。例えば、クラウドサービス1601は、動画像を保存し、管理するサーバ、動画像を端末に配信するサーバ、動画像を端末から取得するサーバ、ユーザ(端末)や課金を管理するサーバ等の各種サーバや、インターネットやLAN等の任意のネットワークを有するようにしてもよい。
コンピュータ1611は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ワークステーション等のような情報処理装置により構成される。AV機器1612は、例えば、テレビジョン受像機、ハードディスクレコーダ、ゲーム機器、カメラ等のような画像処理装置により構成される。携帯型情報処理端末1613は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット端末、携帯電話機、スマートフォン等のような携帯型の情報処理装置により構成される。IoTデバイス1614は、例えば、機械、家電、家具、その他の物、ICタグ、カード型デバイス等、画像に関する処理を行う任意の物体により構成される。これらの端末は、いずれも通信機能を有し、クラウドサービス1601に接続し(セッションを確立し)、クラウドサービス1601と情報の授受を行う(すなわち通信を行う)ことができる。また、各端末は、他の端末と通信を行うこともできる。端末間の通信は、クラウドサービス1601を介して行うようにしてもよいし、クラウドサービス1601を介さずに行うようにしてもよい。
以上のようなネットワークシステム1600に本技術を適用し、端末間や、端末とクラウドサービス1601との間で画像(動画像)のデータが授受される際に、その画像データを各実施の形態において上述したように符号化・復号するようにしてもよい。つまり、端末(コンピュータ1611乃至IoTデバイス1614)やクラウドサービス1601が、それぞれ、上述した画像符号化装置100や画像復号装置200の機能を有するようにしてもよい。このようにすることにより、画像データを授受する端末(コンピュータ1611乃至IoTデバイス1614)やクラウドサービス1601は、図1乃至図12を参照して上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、符号化データ(ビットストリーム)に関する各種情報は、符号化データに多重化されて伝送され又は記録されるようにしてもよいし、符号化データに多重化されることなく、符号化データと関連付けられた別個のデータとして伝送され又は記録されるようにしてもよい。ここで、「関連付ける」という用語は、例えば、一方のデータを処理する際に他方のデータを利用し得る(リンクさせ得る)ようにすることを意味する。つまり、互いに関連付けられたデータは、1つのデータとしてまとめられてもよいし、それぞれ個別のデータとしてもよい。例えば、符号化データ(画像)に関連付けられた情報は、その符号化データ(画像)とは別の伝送路上で伝送されるようにしてもよい。また、例えば、符号化データ(画像)に関連付けられた情報は、その符号化データ(画像)とは別の記録媒体(又は同一の記録媒体の別の記録エリア)に記録されるようにしてもよい。なお、この「関連付け」は、データ全体でなく、データの一部であってもよい。例えば、画像とその画像に対応する情報とが、複数フレーム、1フレーム、又はフレーム内の一部分などの任意の単位で互いに関連付けられるようにしてもよい。
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
さらに、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本開示は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
本開示は、以下のような構成もとることができる。
(1)
カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、前記カレントブロックに最も近いラインである第1のラインを参照するときのイントラ予測モードである第1のイントラ予測モードと、前記第1のライン以外のラインである第2のラインを参照するときのイントラ予測モードである第2のイントラ予測モードとから、前記カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測部と
を備え、
前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードの一部である
ように構成された
画像処理装置。
(2)
前記第2のイントラ予測モードは、水平方向、垂直方向、および斜め方向を参照方向として示すイントラ予測モードを含む
ように構成された
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードを所定数おきに選択したものである
ように構成された
前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記第2のイントラ予測モードは、前記カレントブロックの周辺のブロックのイントラ予測モードである
ように構成された
前記(1)に記載の画像処理装置。
(5)
前記選択部により選択された前記イントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報を設定する設定部
をさらに備え、
前記設定部は、前記選択部により選択された前記イントラ予測モードが、前記第1のイントラ予測モードと前記第2のイントラ予測モードに共通するイントラ予測モードである場合、前記選択部により選択された前記参照ラインを示す参照ライン情報を設定する
ように構成された
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)
前記選択部は、前記イントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報に基づいて、前記イントラ予測モードを選択する
ように構成された
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)
前記選択部は、前記イントラ予測モード情報が示す前記イントラ予測モードが、前記第1のイントラ予測モードと前記第2のイントラ予測モードに共通するイントラ予測モードである場合、前記参照ラインを示す参照ライン情報に基づいて前記参照ラインを選択し、前記イントラ予測モード情報が示す前記イントラ予測モードが、前記第1のイントラ予測モードと前記第2のイントラ予測モードに共通するイントラ予測モードではない場合、前記参照ラインとして前記第1のラインを選択する
ように構成された
前記(6)に記載の画像処理装置。
(8)
画像処理装置が、
カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、前記カレントブロックに最も近いラインである第1のラインを参照するときのイントラ予測モードである第1のイントラ予測モードと、前記第1のライン以外のラインである第2のラインを参照するときのイントラ予測モードである第2のイントラ予測モードとから、前記カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測ステップと
を含み、
前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードの一部である
画像処理方法。
(9)
イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であるか、または、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとしたときの、前記カレントブロックの前記イントラ予測において参照するラインである参照ラインの拡張であるかを示す拡張情報に基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測部
を備える画像処理装置。
(10)
前記拡張情報が、前記参照ラインの拡張であることを示す場合、複数の前記ラインのそれぞれを参照するときの第1の数のイントラ予測モードから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択部
をさらに備え、
前記予測部は、前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う
ように構成された
前記(9)に記載の画像処理装置。
(11)
前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードを示す情報を設定する設定部
をさらに備える
前記(10)に記載の画像処理装置。
(12)
前記選択部は、前記拡張情報が、前記参照方向の拡張であることを示す場合、前記カレントブロックに最も近いラインである最近ラインの、前記第1の数より多い第2の数のイントラ予測モードから、前記イントラ予測モードを選択し、前記最近ラインを前記参照ラインとして選択し、
前記第2の数のイントラ予測モードは、前記第1の数のイントラ予測モードを含む
ように構成された
前記(10)に記載の画像処理装置。
(13)
前記複数のラインの前記第1の数のイントラ予測モードの合計数は、前記第2の数以下である
ように構成された
前記(12)に記載の画像処理装置。
(14)
各ラインと各イントラ予測モードに固有の情報を割り当て、前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードの前記情報を設定する設定部
をさらに備える
前記(13)に記載の画像処理装置。
(15)
前記拡張情報を設定する設定部
をさらに備える
前記(9)、(10)、(12)、および(13)のいずれかに記載の画像処理装置。
(16)
画像処理装置が、
イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であるか、または、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとしたときの、前記カレントブロックの前記イントラ予測において参照するラインである参照ラインの拡張であるかを示す拡張情報に基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行うイントラ予測ステップ
を含む画像処理方法。
100 画像符号化装置, 101A 選択部, 101B 設定部, 119 予測部, 130 カレントブロック, 140乃至143 ライン, 200 画像復号装置, 211 選択部

Claims (16)

  1. カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、前記カレントブロックに最も近いラインである第1のラインを参照するときのイントラ予測モードである第1のイントラ予測モードと、前記第1のライン以外のラインである第2のラインを参照するときのイントラ予測モードである第2のイントラ予測モードとから、前記カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択部と、
    前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測部と
    を備え、
    前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードの一部である
    ように構成された
    画像処理装置。
  2. 前記第2のイントラ予測モードは、水平方向、垂直方向、および斜め方向を参照方向として示すイントラ予測モードを含む
    ように構成された
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードを所定数おきに選択したものである
    ように構成された
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2のイントラ予測モードは、前記カレントブロックの周辺のブロックのイントラ予測モードである
    ように構成された
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記選択部により選択された前記イントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報を設定する設定部
    をさらに備え、
    前記設定部は、前記選択部により選択された前記イントラ予測モードが、前記第1のイントラ予測モードと前記第2のイントラ予測モードに共通するイントラ予測モードである場合、前記選択部により選択された前記参照ラインを示す参照ライン情報を設定する
    ように構成された
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記選択部は、前記イントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報に基づいて、前記イントラ予測モードを選択する
    ように構成された
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記選択部は、前記イントラ予測モード情報が示す前記イントラ予測モードが、前記第1のイントラ予測モードと前記第2のイントラ予測モードに共通するイントラ予測モードである場合、前記参照ラインを示す参照ライン情報に基づいて前記参照ラインを選択し、前記イントラ予測モード情報が示す前記イントラ予測モードが、前記第1のイントラ予測モードと前記第2のイントラ予測モードに共通するイントラ予測モードではない場合、前記参照ラインとして前記第1のラインを選択する
    ように構成された
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置が、
    カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとし、前記カレントブロックに最も近いラインである第1のラインを参照するときのイントラ予測モードである第1のイントラ予測モードと、前記第1のライン以外のラインである第2のラインを参照するときのイントラ予測モードである第2のイントラ予測モードとから、前記カレントブロックのイントラ予測時に参照するラインである参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップの処理により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測ステップと
    を含み、
    前記第2のイントラ予測モードは、前記第1のイントラ予測モードの一部である
    画像処理方法。
  9. イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であるか、または、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとしたときの、前記カレントブロックの前記イントラ予測において参照するラインである参照ラインの拡張であるかを示す拡張情報に基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う予測部
    を備える画像処理装置。
  10. 前記拡張情報が、前記参照ラインの拡張であることを示す場合、複数の前記ラインのそれぞれを参照するときの第1の数のイントラ予測モードから、参照ラインとイントラ予測モードを選択する選択部
    をさらに備え、
    前記予測部は、前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードに基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行う
    ように構成された
    請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードを示す情報を設定する設定部
    をさらに備える
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記選択部は、前記拡張情報が、前記参照方向の拡張であることを示す場合、前記カレントブロックに最も近いラインである最近ラインの、前記第1の数より多い第2の数のイントラ予測モードから、前記イントラ予測モードを選択し、前記最近ラインを前記参照ラインとして選択し、
    前記第2の数のイントラ予測モードは、前記第1の数のイントラ予測モードを含む
    ように構成された
    請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記複数のラインの前記第1の数のイントラ予測モードの合計数は、前記第2の数以下である
    ように構成された
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 各ラインと各イントラ予測モードに固有の情報を割り当て、前記選択部により選択された前記参照ラインと前記イントラ予測モードの前記情報を設定する設定部
    をさらに備える
    請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記拡張情報を設定する設定部
    をさらに備える
    請求項9に記載の画像処理装置。
  16. 画像処理装置が、
    イントラ予測の拡張が、イントラ予測モードが示す参照方向の拡張であるか、または、カレントブロックとの距離が同一である画素群をラインとしたときの、前記カレントブロックの前記イントラ予測において参照するラインである参照ラインの拡張であるかを示す拡張情報に基づいて、前記カレントブロックに対して前記イントラ予測を行うイントラ予測ステップ
    を含む画像処理方法。
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