JPWO2018061885A1 - 積層体及び筆記用ボード - Google Patents

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耕治 桑原
和也 野口
和也 野口
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Abstract

強磁性体である金属板20と、金属板20の主面20cに積層されたガラスシート30と、金属板20とガラスシート30との間に介在する接着層40とを備える。ガラスシート30の厚さt1と接着層40の厚さt2との合計t3が、700μm以下である。これにより、表面10aに付着した汚れを容易に拭き取って除去できると共に、磁石を付着可能であり、さらには、ガラスシート30の割れを防止できる。金属板20は、鋼板であるのが好ましく、ガラスシート30が積層される金属板20の主面20cは、塗装されているのが好ましい。

Description

本発明は、積層体、及び、マーカーによる書き込みをイレーザーによって容易に消去できる筆記用ボードに関する。
ホワイトボード等の筆記用ボードは、マーカー(例えばホワイトボードマーカーや水性マーカー)によって筆記面に書き込み可能である。マーカーによって筆記面に書き込まれたもの(以下、「書き込み」ともいう)は、イレーザー(例えば乾いた布)によって消去可能である。
従来より、アクリル樹脂層又はホーロー材層を筆記面に備えるホワイトボードが知られている。アクリル樹脂層を筆記面に備えるホワイトボードの製造では、塗装された金属板の主面に紫外線硬化型のアクリル樹脂を塗布した後、紫外線の照射によってアクリル樹脂を硬化させる方法がとられる。ホーロー材層を筆記面に備えるホワイトボードの製造では、塗装された金属板の主面にホーロー材を焼き付ける方法がとられる。これらのホワイトボードは、磁石を付着することができる。
また、特許文献1では、ホワイトボードに使用可能な多機能擬似ディスプレイが提案されている。多機能擬似ディスプレイは、燃合糸からなるスクリーンと、2枚のガラス板とを備える。2枚のガラス板は、真空抽出法によってスクリーンの両面にそれぞれ密着する。この状態で溝に嵌め込むことにより、ガラス板及びスクリーンは機械的に固定される。このような多機能ディスプレイでは、ガラス板の一方の主面がスクリーンと密着し、他方の主面が露出する。露出する他方の主面が筆記面として利用できる。
実用新案登録第3173204号
前述のアクリル樹脂層を筆記面に備えるホワイトボードでは、使用に伴い、アクリル樹脂が劣化及び剥離しやすい。また、洗浄の際に洗浄剤を用いた場合、アクリル樹脂の劣化が進行する。これらのアクリル樹脂の劣化及び剥離した部分では、イレーザーによる書き込みの消去が阻害されることから、消去後も筆記面にマーカーのインクが残存し、その結果、汚れが発生する。
前述のホーロー材層を筆記面に備えるホワイトボードでは、焼き付け不足による表面傷や微小な凹凸が形成される。これらの表面傷及び微小な凹凸は、イレーザーによる書き込みの消去を阻害することから、消去後も筆記面にマーカーのインクが残存し、その結果、汚れが発生する。
前述の特許文献1に記載されるホワイトボードに使用可能な多機能擬似ディスプレイは、スクリーンとガラス板とで構成される。このため、多機能擬似ディスプレイに磁石を付着することができない。また、ガラス板をスクリーンに密着させた状態で溝に嵌め込むことによって固定するので、ガラス板が割れやすい。発生した割れは、停止することなく、全体に伸展しやすいので、ガラス板の一部(破片)が剥離し、脱落及び飛散するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、付着した汚れを容易に拭き取って除去できると共に、磁石を付着可能であり、さらには、ガラスシートの割れを防止できる積層体、及び、それを用いた筆記用ボードを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る積層体及び筆記用ボードは、以下の通りである。
(1)強磁性体である金属板と、前記金属板の主面に積層されたガラスシートと、前記金属板と前記ガラスシートとの間に介在する接着層とを備え、前記ガラスシートの厚さと前記接着層の厚さとの合計が、700μm以下であることを特徴とする積層体。
(2)前記金属板は、鋼板であり、前記ガラスシートが積層される前記金属板の主面は、塗装されていることを特徴とする上記(1)に記載の積層体。
(3)前記ガラスシートは、前記金属板の一方の主面に積層された第1ガラスシート、及び、前記金属板の他方の主面に積層された第2ガラスシートからなり、前記接着層は、前記金属板と前記第1ガラスシートとの間に介在する第1接着層、及び、前記金属板と前記第2ガラスシートとの間に介在する第2接着層からなることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の積層体。
(4)前記ガラスシートは、無アルカリガラスシートであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の積層体。
(5)前記積層体は、パネル形状であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の積層体。
(6)マーカーによる書き込みをイレーザーによって消去可能な筆記用ボードであって、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の積層体を備えることを特徴とする筆記用ボード。
本発明の積層体は、金属板と、金属板に積層されたガラスシートと、金属板とガラスシートとの間に介在する接着層とを備える。このような積層体において、金属板を強磁性体とすると共に、ガラスシートの厚さと接着層の厚さとの合計を700μm以下と薄くする。これにより、積層体の表面のガラスシートに磁石を付着させることができる。また、積層体の表面がガラスシートで構成されるので、表面に付着した汚れをふき取り等によって容易に除去できる。さらに、ガラスシートが接着層を介して金属板と一体化されているので、ガラスシートの割れを防止できる。
本発明の筆記用ボードは、金属板と、金属板に積層されたガラスシートと、金属板とガラスシートとの間に介在する接着層とを備える。このような筆記用ボードにおいて、金属板を強磁性体とすると共に、ガラスシートの厚さと接着層の厚さとの合計を700μm以下と薄くする。これにより、筆記面となるガラスシートに磁石を付着させることができる。また、筆記面がガラスシートで構成されるので、消去後にマーカーのインクが残存することによる筆記面の汚れを低減できる。さらに、ガラスシートが接着層を介して金属板と一体化されているので、ガラスシートの割れを防止できる。
図1は、第1実施形態の筆記用ボードを示す模式図であり、同図(a)は全体を示す斜視図、同図(b)は筆記面の周辺の一部を示す断面図である。 図2は、第2実施形態の筆記用ボードを示す模式図であり、同図(a)は全体を示す斜視図、同図(b)は筆記面の周辺の一部を示す断面図である。
以下、本発明の第1及び第2実施形態に係る筆記用ボードについて図面を参照しながら説明する。以下では、本発明の第1及び第2実施形態に係る筆記用ボードを総称して「本実施形態の筆記用ボード」ともいう。
図1は、第1実施形態の筆記用ボードを示す模式図であり、同図(a)は全体を示す斜視図、同図(b)は筆記面の周辺の一部を示す断面図である。同図に示す筆記用ボード10は、マーカーによって書き込み可能な筆記面10aを表側及び裏側にそれぞれ有する。筆記面10aは、いずれも、矩形状である。筆記用ボード10は、受け皿11、スタンド12、ロック機構(図示なし)及びカバー13を備える。受け皿11には、イレーザーやマーカー、磁石等が載置される。
スタンド12は、筆記用ボード10を回転可能に保持する(同図(a)の実線矢印参照)。また、ロック機構は、筆記面10aが鉛直な姿勢で筆記用ボード10が固定される状態と、筆記用ボード10が回転可能な状態とを切り換える。このようなスタンド12及びロック機構により、筆記用ボード10を180°回転させれば、筆記用ボード10の表側及び裏側の筆記面10aの位置を入れ替えることができる。
筆記用ボード10は、同図(b)に示すように、金属板20と、2枚の透明なガラスシート30と、金属板20と各ガラスシート30との間に介在する透明な接着層40とを備える。筆記用ボード10(筆記面10a)に磁石を付着可能とするため、金属板20は強磁性体である。その金属板20と各ガラスシート30とは、接着層40によって一体化されている。ガラスシート30で構成される筆記面10aは、イレーザーによって消去できる状態でマーカーによって書き込み可能である。
第1実施形態の筆記用ボード10は、筆記面10aを表側及び裏側に有するので、ガラスシート30は、第1ガラスシート31及び第2ガラスシート32からなる。そのうちの第1ガラスシート31は、金属板20の一方の主面20aに積層され、第2ガラスシート32は、金属板20の他方の主面20bに積層される。また、接着層40は、第1接着層41及び第2接着層42からなる。第1接着層41は、金属板20と第1ガラスシート31との間に介在し、第2接着層42は、金属板20と第2ガラスシート32との間に介在する。
金属板20、ガラスシート30及び接着層40からなる積層体Lの周辺端部は、カバー13で覆われている。
本実施形態の筆記用ボード10に磁石を付着させる場合、磁石は、強磁性体である金属板20に引き寄せられる。すなわち、磁石は、接着層40及びガラスシート30を介して金属板20に付着する。このため、ガラスシート30の厚さt1(μm)と接着層40の厚さt2(μm)との合計(t3、以下「合計厚さ」ともいう)が厚いと、付着させる磁石と金属板20との距離が長くなることから、磁石が金属板20に引き寄せられる力が低下する。その結果、磁石が筆記用ボード10に付着することなく、滑り落ちる。これを防止して磁石を筆記用ボード10に付着可能とするため、合計厚さt3を700μm以下とする。これにより、例えば、磁石によって筆記用ボード10に紙を留めることが可能になる。
筆記面10aを構成するガラスシート30は、アクリル樹脂に比べ、劣化しにくく、耐傷性(耐スクラッチ性)に優れる。また、ガラスシート30はホーロー材のように焼き付ける必要がないので、焼き付け不足による表面傷や微小な凹凸が発生しない。このため、本実施形態の筆記用ボード10は、消去後にマーカーのインクが筆記面10aに残存することによる汚れを低減できる。
また、ガラスシート30を用いるので、筆記用ボード10の筆記面10aは高滑となり、書き込み時にマーカーがよくすべり、書き味が良好となる。
金属板20とガラスシート30は、接着層40によって一体化される。このため、ガラスシート30の貼り合わされる主面の全面が接着剤によって金属板20に固定される。これに伴い、ガラスシート30が割れにくくなる。また、ガラスシート30が割れた場合でも割れの伸展を停止でき、局所的な割れに留めることができる。このため、ガラスシート30の一部が剥離し、脱落及び飛散するのを防止できる。
マーカーによる書き込みを長期間放置した後で消去する場合、従来のホワイトボードでは、インクが筆記面に残存しやすくなる。この場合でも、後述の実施例で明らかにするように、本実施形態の筆記用ボード10は、インクの筆記面10aへの残存を低減でき、書き込みをきれいに消去することができる。この理由は明確でないが、アクリル樹脂層やホーロー材層と比べ、ガラスシート30の表面が平滑であり、表面品位が優れるからと考えられる。
前述の通り、筆記面10aを構成するガラスシート30は、耐傷性(耐スクラッチ性)に優れるので、傷による微小な窪みが表面に形成されにくい。このため、本実施形態の筆記用ボード10は、長年に亘って使用した状態であっても、長期間放置された書き込みをきれいに消去することができる。
各々のガラスシート30と接着層40と合計厚さt3は、700μm以下であるが、磁石の付着性を向上させる観点から、600μm以下であることが好ましい。一方、合計厚さt3が30μm未満であると、それに応じてガラスシート30の厚さt1を薄くする必要があり、その結果、ガラスシート30の取り扱いが困難となる。このため、合計厚さt3は、30μm以上とすることが好ましい。
合計厚さt3を700μm以下とするため、ガラスシート30の厚さt1は、400μm以下であることが好ましく、300μm以下であることがより好ましく、200μm以下であることが最も好ましい。一方、ガラスシート30の厚さt1が10μm未満になると、ガラスシート30の取り扱いが困難となるので、ガラスシート30の厚さt1は10μm以上であることが好ましい。接着層40の厚さt2は、20μm〜400μmであることが好ましい。
金属板20の厚さt4が薄すぎると、金属板20、ガラスシート30及び接着層40からなる積層体Lが可撓性となり、筆記用ボード10の剛性が不足するおそれがある。このため、金属板20の厚さt4は、積層体Lが非可撓性となるとともに筆記用ボード10の剛性を確保できるように適宜設定すればよい。金属板20に普通鋼鋼板を用いる場合であれば、金属板20の厚さt4は、例えば、1.5mm程度とすることができる。
金属板20は、前述の通り、強磁性体、すなわち、磁石が引き寄せられる材質とする。このような強磁性体の金属としては、Fe、Ni及びCoがあり、金属板20には、それらを主成分とする鋼板又は金属板を用いることができる。製造コストを削減する観点から、強磁性体の鋼板を用いることが好ましい。強磁性体の鋼板としては、例えば、普通鋼鋼板やめっき鋼板を用いることができる。
美観を向上させる観点から、金属板20(鋼板を含む)は、ガラスシート30が積層される主面20cが塗装されていることが好ましい。すなわち、金属板20は、ガラスシート30が積層される主面20cに塗膜(図示なし)を備えることが好ましい。主面20cが塗装されている金属板20として、例えば、普通鋼鋼板やめっき鋼板を原板とする塗装鋼板を用いることができる。塗装された主面20c(塗膜)の色は、例えば、白色、灰色又は黒色とすることができる。塗装された主面20cが白色又は灰色であれば、スクリーンとして筆記用ボード10を利用でき、プロジェクタによって画像や映像等を筆記用ボード10の筆記面10aに投影することができる。
ガラスシート30は、ケイ酸塩ガラス、シリカガラスからなることが好ましく、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノケイ酸塩ガラスからなることがより好ましく、無アルカリガラスからなることが最も好ましい。無アルカリガラスからなるガラスシートを用いると、耐傷性(耐スクラッチ性)がさらに向上することから、汚れをさらに低減できる。
ガラスシート30は、オーバーフローダウンドロー法や、スロットダウンドロー法、リドロー法、フロート法等によって成形されたものが利用できる。それらのうちのオーバーフローダウンドロー法では、厚さ300μm以下のガラスシートを成形しやすく、研磨や研削、ケミカルエッチング等によるガラスシートの厚さの調整が不要である。また、成形時にガラスシートの両方の主面が成形部材と接触しないので、得られたガラスシートの両方の主面は、火づくり面となり、研磨しなくても高い表面品位(例えば算術平均粗さRa(JIS B 0601:2001)が10nm以下)を有する。このため、オーバーフローダウンドロー法によって成形されたガラスシートを用いれば、製造コストを削減しながら、汚れをさらに低減できるとともに、長期間放置された書き込みをさらにきれいに消去できる。したがって、オーバーフローダウンドロー法によって成形されることによって表面品位に優れるガラスシートを用いることが好ましい。この場合、ガラスシートの算術平均粗さRaは、10nm以下であることが好ましく、2nm以下であることがより好ましい。
接着層40としては、例えば、両面粘着シート、熱可塑性接着シート、熱架橋性接着シート又はエネルギー硬化性の液体接着剤を用いることができる。より具体的には、接着層40として、光学透明粘着シート、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、シクロオレフィンポリマー(COP)、アクリル系熱可塑性接着シート、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤又は常温硬化型接着剤を用いることができる。
第1実施形態の筆記用ボード10は、金属板20の一方の主面20a及び他方の主面20bにガラスシート30を積層することから、筆記面10aを表側及び裏側に備える。このため、第1実施形態の筆記用ボード10は、利便性に優れる。後述の第2実施形態の筆記用ボード10のように、金属板20の一方の主面20aにのみガラスシート30を積層してもよい。
図2は、第2実施形態の筆記用ボード10を示す模式図であり、同図(a)は全体を示す斜視図、同図(b)は筆記面10aの周辺の一部を示す断面図である。同図に示す筆記用ボード10は、前記図1に示す筆記用ボード10と異なり、スタンド12及びロック機構を備えることなく、取り付け具14を備える。また、受け皿11は、筆記用ボード10の下部に固定される。この取り付け具14により、筆記用ボード10が壁面に設けられたフックに吊るされる。これにより、筆記用ボード10は、筆記面10aが鉛直な状態で壁面に固定される。
加えて、第2実施形態の筆記用ボード10では、同図(b)に示すように、金属板20の一方の主面20aにのみガラスシート30が積層される。また、接着層40は、ガラスシート30が積層される金属板20の一方の主面20aにのみ設けられる。このため、金属板20の他方の主面20bには、ガラスシートが積層されることなく、他方の主面20bが露出する。その他方の主面20bには、腐食防止のため、コーティングや塗装を施してもよい。金属板20、ガラスシート30及び接着層40からなる積層体Lの周辺端部は、カバー13で覆われている。
このような第2実施形態の筆記用ボード10では、ガラスシート30が筆記面10aを構成し、その筆記面10aは、イレーザーによって消去できる状態でマーカーによって書き込み可能である。第2実施形態の筆記用ボード10は、金属板20の一方の主面20aにのみガラスシート30を積層することから、製造コストを削減できる。また、壁掛けによって筆記用ボード10を設置することができるので、設置スペースの削減が可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、金属板20、ガラスシート30及び接着層40からなる積層体Lの周辺端部がカバー13で覆われているが、積層体Lの周辺端部をカバー13で覆うことなく、パネル形状としてもよい。例えば、建築物の壁面や電化製品の表面、家具の表面、パーテーション用ボードの表面等の一部又は全面に、パネル形状の積層体Lを設置することによって筆記用ボード10を構成してもよい。この場合、筆記用ボード10を単一のパネル形状の積層体Lで構成してもよく、筆記用ボード10を複数のパネル形状の積層体Lを並べて配置することで構成してもよい。
また、金属板20、ガラスシート30及び接着層40からなる積層体Lは、筆記用ボード10に限らず、鏡面で独特の表面光沢を有するため、表面への筆記を目的としない内装材等の他の用途に用いてもよい。筆記を目的としない場合であっても、筆記用ボード10として用いる場合と同様に、積層体Lの表面のガラスシートに磁石を付着させることができる。また、積層体Lの表面がガラスシートで構成されるので、表面に付着した汚れをふき取り等によって容易に除去できる。さらに、ガラスシートが接着層を介して金属板と一体化されているので、ガラスシートの割れを防止できる。
以下に、本発明の筆記用ボードについて、実施例に基づいて説明する。本実施例では、筆記用ボードに磁石で紙を留める試験、及び、マーカーによる書き込みを放置した後で消去する試験を行った。
筆記用ボードに磁石で紙を留める試験では、前記図1に示すようなガラスシート30を金属板20の一方の主面20a及び他方の主面20bに積層した筆記用ボード10を用いた。金属板20として、市販の普通鋼鋼板を原板とする塗装鋼板を用い、その塗装鋼板の厚さは1.5mmであった。また、塗装鋼板の一方の主面20aは白色に塗装され、他方の主面20bは黒色に塗装されていた。第1ガラスシート31及び第2ガラスシート32として、オーバーフローダウンドロー法によって成形された無アルカリガラスシートを用いた。実施例1及び2のガラスシート30の厚さt1は、第1ガラスシート31と第2ガラスシート32共に200μmとした。第1接着層41及び第2接着層42として、EVAを用いた。接着層40の厚さt2は、実施例1で400μm、実施例2で150μmとした。
また、比較例として、実施例1の各ガラスシート30の厚さt1を500μmに変更した。表1に、実施例及び比較例における各ガラスシート30の厚さt1、各接着層40の厚さt2、合計厚さt3(一方のガラスシート30の厚さt1と接着層40の厚さt2との合計)及び付着性を示す。なお、付着性は、筆記用ボード10の筆記面10aに市販のコピー用紙を市販の磁石で留めることによって判定した。
Figure 2018061885
表1の「付着性」欄の記号の意味は、以下の通りである。
○:磁石が筆記用ボードにしっかりと付着し、紙を留められたことを示す。
×:磁石が筆記用ボードに付着することなく、落下し、紙を留められなかったことを示す。
表1より、比較例では、合計厚さt3を900μmとした。その結果、磁石が筆記用ボード10に付着することなく、落下し、紙を留められなかった。これに対し、実施例1では、合計厚さt3を600μmとし、実施例2では、合計厚さt3を350μmとした。その結果、磁石が筆記用ボード10にしっかりと付着し、紙を留めることができた。
実施例1の筆記用ボード10を用い、市販の水性ホワイトボードマーカーで筆記用ボード10の筆記面10aに書き込んだ。その書き込みを10日間放置した後、市販のイレーザーで消去した。筆記面10aの書き込み及び消去した部分を目視観察したところ、インクの残存がなく、文字を認識できなかった。
比較のため、市販のアクリル樹脂層を筆記面に備えるホワイトボードを準備した。このホワイトボードに市販の水性ホワイトボードマーカーで書き込んだ後、書き込みを10日間放置し、その後、市販のイレーザーで消去した。筆記面の書き込み及び消去した部分を目視観察したところ、書き込まれていた文字が認識できる程度にインクが残存していた。
これらの結果から、本発明の筆記用ボード10によれば、インクの残存を低減できることが明らかになった。
10 筆記用ボード
10a 筆記面
11 受け皿
12 スタンド
13 カバー
14 取り付け具
20 金属板
20a 一方の主面
20b 他方の主面
20c ガラスシートが積層される主面
30 ガラスシート
31 第1ガラスシート
32 第2ガラスシート
40 接着層
41 第1接着層
42 第2接着層
L 積層体

Claims (6)

  1. 強磁性体である金属板と、
    前記金属板の主面に積層されたガラスシートと、
    前記金属板と前記ガラスシートとの間に介在する接着層とを備え、
    前記ガラスシートの厚さと前記接着層の厚さとの合計が、700μm以下であることを特徴とする積層体。
  2. 前記金属板は、鋼板であり、
    前記ガラスシートが積層される前記金属板の主面は、塗装されていることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. 前記ガラスシートは、前記金属板の一方の主面に積層された第1ガラスシート、及び、前記金属板の他方の主面に積層された第2ガラスシートからなり、
    前記接着層は、前記金属板と前記第1ガラスシートとの間に介在する第1接着層、及び、前記金属板と前記第2ガラスシートとの間に介在する第2接着層からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記ガラスシートは、無アルカリガラスシートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
  5. 前記積層体は、パネル形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
  6. マーカーによる書き込みをイレーザーによって消去可能な筆記用ボードであって、
    請求項1〜5のいずれかに記載の積層体を備えることを特徴とする筆記用ボード。
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