JPWO2018061560A1 - 薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法 - Google Patents

薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法 Download PDF

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Abstract

持続的な薬液投与を実施するための薬液投与装置であって、薬液投与を実施する薬液ポンプと、前記薬液ポンプによる持続的な薬液投与の設定に用いる情報を入力するための操作部と、前記操作部からの入力に基づいて薬液の基礎投与における投与速度を算出する演算部と、前記演算部で算出された投与速度と1日の時間割パターンの初期設定とを記憶する記憶部と、前記時間割パターンに前記投与速度を割り当てた時間割画面を表示する表示部と、前記操作部から前記時間割パターンおよび前記投与速度の少なくとも一方に関する変更が入力された場合に、前記表示部に対して前記時間割画面への前記変更の反映を指示し、前記変更された前記時間割パターンと前記投与速度とを薬液の投与プロファイルとして前記記憶部に対して記憶させる入出力制御部とを備えた。

Description

本発明は、薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法に関し、特には持続的な薬液投与を実施するための薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法に関する。
近年、皮下注射や静脈内注射などによって、患者の体内に薬液を持続的に投与する治療法が行われている。例えば、糖尿病患者に対する治療法として、患者の体内に微量のインスリンを持続的に投与する治療が実施されている。この治療法に用いられるインスリンポンプの一例として、下記特許文献1には、「パラメータ値(例えば、インスリン注入量)を時間の関数として示すプロファイルを作成するユーザ入力装置が提供されるが、更に一般的な態様では、薬剤送達システムのプロファイルをプログラムするユーザ入力装置が提供される」ことが開示されている。
特表2008−546495号公報
ところでインスリンポンプによる時間あたりのインスリン注入量、すなわち投与プロファイルは、患者毎に異なるだけではなく、時間帯によって細かい設定が必要であったり、さらに環境や患者自身の体調の変化によっても変更する必要がある。このため、投与プロファイルの作成は、非常に手間が掛かる作業であった。
そこで本発明は、持続的な薬液投与を実施するにあたり、薬液の投与プロファイルを容易に作成することが可能な薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明は、持続的な薬液投与を実施するための薬液投与装置であって、薬液投与を実施する薬液ポンプと、前記薬液ポンプによる持続的な薬液投与の設定に用いる情報を入力するための操作部と、前記操作部からの入力に基づいて薬液の基礎投与における投与速度を算出する演算部と、前記演算部で算出された投与速度と1日の時間割パターンの初期設定とを記憶する記憶部と、前記時間割パターンに前記投与速度を割り当てた時間割画面を表示する表示部と、前記操作部から前記時間割パターンおよび前記投与速度の少なくとも一方に関する変更が入力された場合に、前記表示部に対して前記時間割画面への前記変更の反映を指示し、前記変更された前記時間割パターンと前記投与速度とを薬液の投与プロファイルとして前記記憶部に対して記憶させる入出力制御部とを備えた。
また本発明は、この薬液投与装置に用いられる薬液投与支援システムおよび薬液投与支援方法でもある。
本発明の薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法によれば、持続的な薬液投与を実施するにあたり、薬液の投与プロファイルを容易に作成することが可能となる。
実施形態に係る薬液投与装置および薬液投与支援システムの一例を説明するための構成図である。 実施形態に係る薬液投与支援システムの構成を説明するためのブロック図である。 実施形態に係る薬液投与支援の手順を示すフローチャート(その1)である。 実施形態に係る薬液投与支援の手順を示すフローチャート(その2)である。 基礎データの入力画面の一例を示す図である。 基準項目の選択画面の一例を示す図である。 時間割パターンの選択画面の一例を示す図である。 基礎レート[R]の時間割画面の一例を示す図である。 基礎レート[R]の時間割画面の他の例を示す図である。 基礎レート[R]の時間割画面での時間割パターンの変更の一例を示す図である。 基礎レート[R]の時間割画面での基礎レート[R]の変更の一例を示す図である。 ボーラス量算出のためのパラメータの選択画面の一例を示す図である。 インスリン効果値[E]の時間割画面の一例を示す図である。 糖質/インスリン比[C]の時間割画面の一例を示す図である。
以下、本発明を適用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、ここではインスリン投与に用いる薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法に本発明を適用した場合の構成を説明する。しかしながら本発明は、患者に対して持続的な薬液投与を実施するための薬液投与装置、薬液投与支援システム、および薬液投与支援方法に広く適用される。
≪薬液投与装置≫
図1は、実施形態に係る薬液投与装置および薬液投与支援システムの一例を説明するための構成図である。図1に示すように、薬液投与装置1は、ポンプ本体10と、このポンプ本体10と組み合わせて用いられるリモートコントローラ20とで構成されている。
このうちポンプ本体10は、長時間にわたって患者に薬液(インスリン)を投与するために、患者の皮膚に装着して用いられる薬液ポンプである。このようなポンプ本体10は、ここでの図示は省略したが、ポンプ駆動部と共にリモートコントローラ20との通信部を備えている。
一方、リモートコントローラ20は、ポンプ本体10を操作するものであり、患者の皮膚に対して非装着で携帯されるものであって、次に説明する薬液投与支援システムを構成する。このようなリモートコントローラ20は、操作部20a、表示部20b、ここでの図示を省略した制御部、およびポンプ本体10との通信部を備えている。操作部20aは、例えばタッチパネルを設けた表示部20bの表示画面であってもよく、また表示部20bを外れた位置に設けた操作ボタンでもよい。ここでは例えばタッチパネルを設けた表示部20bの表示画面が操作部20aを兼ねる構成であることとする。
≪薬液投与支援システム≫
薬液投与支援システムは、ポンプ本体10によって実施される薬液投与において、インスリンの基礎投与(ベーサル投与)における投与プロファイルの作成と、追加投与(ボーラス投与)の際の投与量(以降、ボーラス量と称する)を算出するためのパラメータの設定を支援する。このような薬液投与支援システムは、上述したリモートコントローラ20によって構成される他、リモートコントローラ20またはポンプ本体10との通信が可能なパーソナルコンピュータやタブレット端末などの端末装置30によって構成されてもよい。
図2は、実施形態の薬液投与支援システムの構成を説明するためのブロック図である。この図に示すように、薬液投与支援システム2は、操作部20a、表示部20b、通信部20c、および制御部100によって構成される。このうち操作部20aは、薬液ポンプとしてのポンプ本体10による持続的な薬液投与の設定に用いる情報を入力するためのものである。このような操作部20aは、ここではリモートコントローラ20の操作部として説明するが、端末装置30の操作部30aであってもよい。また表示部20bは、以降に詳細に説明するように、時間割パターンに対して投与速度を割り当てた時間割画面等を表示するものである。このような表示部20bは、リモートコントローラ20の表示部として説明するが、端末装置30における表示部30bの表示画面であってもよい。
また制御部100は、入出力制御部101と、演算部102と、記憶部103とを備えたものであり、計算機によって構成されている。計算機は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアであり、リモートコントローラ20内または端末装置30内に設けられている。計算機は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。さらに、計算機は、不揮発性ストレージおよびネットワークインタフェースとを備える。
このうち、入出力制御部101は、操作部20a、表示部20b、および通信部20cに接続されている。また入出力制御部101は、演算部102および記憶部103に接続されている。入出力制御部101と各部との接続は、ネットワークインタフェースを介しての接続であってもよい。この入出力制御部101は、操作部20aからの入力に基づいて、演算部102に対して各項目の算出を指示し、さらに記憶部103に対して様々なデータの記憶および記憶したデータの書き換えを指示する。このような入出力制御部101による各部の制御は、以降の薬液投与支援方法において詳細に説明する。
演算部102は、入出力制御部101からの指示により、操作部20aから入力された数値および記憶部103に記憶された数値に基づいて、薬液の基礎投与における投与速度などの各項目の算出を実施する。演算部102において算出する項目および算出の手順の詳細は、以降の薬液投与支援方法において詳細に説明する。
記憶部103は、入出力制御部101からの指示により、操作部20aからの操作によって入力された1日の時間割パターンの初期設定などの数値、および演算部102で算出した薬液の投与速度などの数値を記憶し、または書き換えて保存する。記憶部103に保存する数値の詳細は、以降の薬液投与支援方法において詳細に説明する。
≪薬液投与支援方法≫
図3は、実施形態に係る薬液投与支援処理の手順を示すフローチャート(その1)である。また図4は、実施形態に係る薬液投与支援処理の手順を示すフローチャート(その2)であり、図3のフローチャートに続く手順を示している。これらのフローチャートに示される薬液投与支援処理の手順は、ポンプ本体10によって実施される薬液投与において、インスリンの基礎投与の投与速度の設定と、追加投与の際の投与量を算出するためのパラメータの設定を実施する手順である。
ここで、図3および図4に示すステップS1〜ステップS18は、薬液投与支援システム2の入出力制御部101および表示部20bを構成するプログラムによって実行されるステップである。
またステップS101〜ステップS107は、この薬液投与装置1および薬液投与支援システム2のユーザによる操作部20aにおいての入力操作を含むステップであり、ここでは表示部20bに表示された入力画面や選択画面などの画面に対するタッチ操作を含むステップである。ここでいうユーザとは、主に医師であり、場合によっては薬液投与装置を装着する患者であってもよい。またステップS101〜ステップS107は、ユーザによる入力操作を表示部20bに表示するステップでもある。この表示は、薬液投与支援システム2の入出力制御部101および表示部20bを構成するプログラムによって実行される。
以下、これらの図3および図4のフローチャートの手順に沿って、さらに必要に応じた各図を用いて薬液投与支援処理の手順を説明する。
[ステップS1]
薬液投与支援処理が開始された直後のステップS1において、入出力制御部101は、表示部20bに対して基礎データの入力画面の表示を指示する。ここで表示部20bは、患者の基礎データとして、例えば総投与量[Q]、基礎投与量[Qb]、体重[W]、目標血糖値[G]、および残存インスリン時間[T]を入力するための入力画面を表示する。
このうち総投与量[Q]とは、その患者に対する1日のインスリンの投与量の合計であり、基礎投与と追加投与との合計のインスリンの投与量である。基礎投与量[Qb]とは、その患者に対する1日の基礎投与によるインスリンの投与量である。投与量の単位は、一例としてユニット[U]である。体重[W]とは、薬液投与装置1を用いた持続的なインスリン投与による治療が施される患者の体重である。目標血糖値[G]とは、患者が目標とする食後2時間後の血糖値である。また残存インスリン時間[T]とは、インスリンを投与してからのインスリンの体内残存時間である。
図5は、各基礎データの入力画面の一例を示す図である。図5に示すように、各基礎データの入力画面50は、次のステップS101で入力される基礎データの表示部200を有する。また入力画面50は、基礎データを入力するためのテンキー201、または基礎データの表示部200に表示した数値を上下させるカーソル202を表示する。さらに入力画面50は、入力操作を決定するための「決定」操作部203と、前の画面に戻すための「戻る」操作部204を表示する。
これらの各基礎データに関する入力画面は、画面のスワイプなどのタッチ操作によって順次に表示部20bに表示される構成であってよい。
[ステップS101]
ステップS101において、ユーザは、入力画面50のタッチ操作により、患者に対する基礎データの入力を実施する。この場合、ユーザは、例えば図5に示した入力画面において、テンキー201またはカーソル202をタッチ操作することにより、総投与量[Q]を入力する。
これにより入出力制御部101は、表示部20bに対して、入力画面における基礎データの表示部200に、入力された基礎データの値を表示させる。例えば、基礎データのうち総投与量[Q]として40U(ユニット)が入力された場合、図示したように総投与量[Q]の入力画面における基礎データの表示部200に、40U(ユニット)を表示させる。
ユーザは、基礎データのうちの1つを入力した後、入力画面のタッチ操作によって表示画面を次の基礎データの入力画面に変更し、次の基礎データの入力を実施する。これにより、総投与量[Q]、基礎投与量[Qb]、体重[W]、目標血糖値[G]、および残存インスリン時間[T]の全ての入力を実施する。その後、続けて「決定」操作部203をタッチする。これにより、次のステップS2に進む。
ここでユーザは、処理を終了させたい場合には、「決定」操作部203をタッチする前に、何れかの入力画面50で「戻る」操作部204をタッチすればよい。フローチャートへの図示は省略したが、入出力制御部101は、ステップS101において「戻る」操作部204がタッチされたと判断した場合には、処理を終了させる。
なお、以上のステップS1およびステップS101の処理は、1項目毎に、基礎データの入力画面の表示と、ユーザによる数値入力および「決定」操作部203の操作とを繰り返す構成であってもよい。この場合、ステップS1の前に、基礎データの項目を選択する画面を表示してユーザに選択を促すステップを実施する。そしてステップS1とステップS101とを、基礎データの項目数だけ繰り返し、全ての項目の入力が終了したと判断した場合にステップS2に進むフローとなる。
[ステップS2]
ステップS2において、入出力制御部101は、表示部20bに対して基準項目の選択画面の表示を指示する。基準項目とは、以降に実施する基礎レート[R]の算出基準となる項目である。表示部20bは、この基準項目を選択するための画面を表示する。
図6は、基準項目の選択画面の一例を示す図である。図6に示すように、基準項目の選択画面51は、(1)「体重[W]から設定」と、(2)「総投与量[Q]から設定」と、(3)「基礎投与量[Qb]から設定」の3つの選択肢を表示する。また基準項目の選択画面51は、選択操作を決定するための「決定」操作部203と前の画面に戻すための「戻る」操作部204を表示する。
[ステップS102]
ステップS102において、ユーザは、基準項目の選択画面51に表示された選択肢の中から何れかの1項目を基準項目として選択し、選択した1項目を選択画面51上でタッチする。例えば(2)「総投与量[Q]から設定」を選択した場合には、この項目をタッチし、その後に続けて「決定」操作部203をタッチする。これにより、次のステップS3に進む。
[ステップS3]
ステップS3において、入出力制御部101は、演算部102に対し、ステップS102で基準項目として選択された基礎データに基づいた基礎レート[R]の算出を実施させる。入出力制御部101は、演算部102で算出した値を、基礎レート[R]の初期値として記憶部103に記憶させる。
ここで基礎レート[R]とは、患者に対する1時間あたりの基礎投与による投与量であって、薬液の基礎投与における投与速度である。演算部102は、以下のようにして、選択された基準項目に基づいて24時間について一律の基礎レート[R]を初期値として算出する。
<基準項目値が総投与量[Q]の場合>
基礎レート[R]は、患者に対する1時間あたりの基礎投与による投与量であり、基礎投与量[Qb]を24時間で割った値を目安として算出し、これを初期値とする。基礎投与量[Qb]は、総投与量[Q]の30%〜40%程度であり、ここでは一例として基礎投与量[Qb]が、総投与量[Q]の40%であるとする。このため、演算部102は、総投与量[Q]を用いて、基礎レート[R]を下記式(1)ように算出する。
基礎レート[R]=[Q]×0.4/24…式(1)
したがって、総投与量[Q]が40U(ユニット)であれば、基礎レート[R]=40×0.4/24=0.67U/hとなる。
<基準項目値が基礎投与量[Qb]の場合>
基礎レート[R]は、患者に対する1時間あたりの基礎投与による投与量である。このため、演算部102は、基礎投与量[Qb]を用いて、基礎レート[R]を下記式(1’)ように算出する。
基礎レート[R]=[Qb]/24…式(1’)
<基準項目値が体重[W]の場合>
演算部102は、患者の体重[W]を用いて、基礎レート[R]を下記式(1”)のように算出する。
基礎レート[R]=[W]×0.01…式(1”)
記憶部103は、以上のようにして基礎レート[R]を、初期値として記憶し保存する。
[ステップS4]
次いでステップS4において、入出力制御部101は、表示部20bに対して時間割パターンの選択画面の表示を指示する。時間割パターンとは、1日を時間帯毎に分割する分割のパターンであり、分割した各時間帯に対して設定項目が割り当てられる。表示部20bは、この時間割パターンを選択するための画面を表示する。
図7は、時間割パターンの選択画面の一例を示す図である。図7に示すように、時間割パターンの選択画面52は、一例として(1)「1パターン」と、(2)「3パターン」の2つの選択肢を表示する。(1)「1パターン」は、1日を1つの時間帯としている。(2)「3パターン」は、1日を3つの時間帯に分割している。この場合、1日における時間帯の分け方は、初期設定されており、記憶部103に記憶されていることとする。また時間割パターンの選択画面52は、選択操作を決定するための「決定」操作部203と前の画面に戻すための「戻る」操作部204を表示する。
なお、ここで提示する選択肢は、(1)「1パターン」および(2)「3パターン」のみに限定されず、2パターンであったり、さらに複数の時間帯に分かれていてもよい。
[ステップS103]
ステップS103において、ユーザは、時間割パターンの選択画面52に表示された選択肢の中から何れかの1項目を選択し、画面上でタッチする。続けて「決定」操作部203をタッチする。これにより、ステップS5に進む。
ここでユーザは、基準項目の選択に戻りたい場合には、「決定」操作部203をタッチする前に、「戻る」操作部204をタッチすればよい。フローチャートへの図示は省略したが、入出力制御部101は、ステップS103において「決定」が入力される前に、「戻る」操作部204がタッチされたと判断した場合には、ステップS2に戻り、表示部20bの表示を図6に示した基準項目の選択画面51に戻す。
[ステップS5]
ステップS5において、入出力制御部101は、表示部20bに対して、ステップS3で算出した基礎レート[R]の初期値を、時間割パターンの各時間帯に割り当てた時間割画面の表示を指示する。なお、各時間帯は、患者の生活パターンや1日の血糖値変動に基づいて、それぞれに基礎レート[R]が設定される時間の範囲であり、ここで表示させる時間帯は、記憶部103に記憶された初期設定であって、一例である。この時間帯は、後のステップにおいて基礎レート[R]とともに、実情に合わせて変更される。
図8は、基礎レート[R]の時間割画面の一例を示す図である。図8に示す基礎レート[R]の時間割画面53は、ステップS103において、(1)「1パターン」が選択された場合のものである。この時間割画面53は、時間帯表示部205とレート表示部206とを表示する。そして、1日を00:00〜24:00の1つの時間帯として、時間帯表示部205に表示する。また、この1つの時間帯に対して、ステップS3において演算部102が算出した基礎レート[R](例えば0.67U/h)を割り当ててレート表示部206に表示する。
図9は、基礎レート[R]の時間割画面の他の例を示す図である。図9に示す基礎レート[R]の時間割画面54は、ステップS103において、(2)「3パターン」が選択された場合のものである。この時間割画面54は、1日を例えば00:00−04:00、04:00−08:00、および08:00−24:00の3つの時間帯に分けて時間帯表示部205に表示する。また、各時間帯に対して、ステップS3において演算部102が算出した基礎レート[R](例えば0.67U/h)を割り当ててレート表示部206に表示する。
これらの時間割画面53,54は、時間帯を追加するための「追加」操作部207と、基礎レート[R]から算出した1日の基礎投与量[Qb]の表示部208とを表示する。
また時間割画面53,54は、1日の経過時間を横軸、基礎レート[R]を縦軸としたグラフ209を表示する。このグラフ209には、ステップS3において演算部102が算出した基礎レート[R]が示される。
なお、基礎レート[R]の初期値には、ソモジー効果や暁現象によって引き起こされる高血糖を考慮した差分(増減値)を加えてもよい。この場合には特定の時間帯に割り当てられる基礎レート[R]の初期値に対して差分を加えてグラフ209に表示することとする。
またここでの図示は省略したが、時間割画面53,54は、時間割パターンを変更するための時間帯変更操作部、および基礎レート[R]を変更するための数値変更操作部を表示する。以降に詳細に説明するが、時間帯変更操作部は、例えば、時間割画面53,54の時間帯表示部205に表示された時間帯の何れか、または「追加」操作部207をタッチすることで表示される。また数値変更操作部は、時間割画面53,54のレート表示部206に表示された基礎レート[R]のうち、変更したい部分をタッチすることで表示されることとする。
また図8および図9に示すように、時間割画面53,54は、さらに画面上での入力操作を決定するための「決定」操作部203と前の画面に戻すための「戻る」操作部204を表示する。
[ステップS104]
ステップS104において、ユーザは、時間割画面53,54の操作により、基礎レート[R]および時間割パターンの変更の入力を必要に応じて実施する。時間割パターンの変更は、時間帯の追加も含むこととする。一例として、図9に示した時間割画面54での操作例を説明する。
ユーザは、時間割画面54の時間帯表示部205に表示された時間帯のうち変更したい時間帯をタッチするか、「追加」操作部207をタッチする。これにより、表示部20bは、図10に示すように、時間割画面54に時間帯変更操作部210を表示させる。ユーザは、時間帯変更操作部210に表示された時間のうちから選択した2つの時間をタッチする。これにより、指定した時間帯の開始時間と終了時間とを変更するか、または時間割パターンに新たな時間帯を追加する。
一例として、図9に示したように、初期設定された時間割パターンにおける3つの時間帯00:00−04:00、04:00−08:00、08:00−24:00を、上記のタッチ操作によって図10に示すように00:00−03:00、03:00−06:00、06:00−24:00に変更する。
またユーザは、時間割画面54のレート表示部206に表示された基礎レート[R]のうち、変更したい時間帯に割り当てられた基礎レート[R]を指定してタッチする。これにより、表示部20bは、図11に示すように、時間割画面54に数値変更操作部211を表示させる。ユーザは、数値変更操作部211をタッチ操作することにより、目的とする時間帯の基礎レート[R]の値を変更する。
以上の変更により、入出力制御部101は、演算部102に対して、変更された時間割パターンと基礎レート[R]を用いて1日の基礎投与量[Qb]を算出させる。そして、時間割画面54における基礎投与量[Qb]の表示部208に、算出した基礎投与量[Qb]を表示させる。また、入出力制御部101は、表示部20bに対して、時間割画面54のグラフ209に、時間割パターンおよび基礎レート[R]の変更を反映させる。
ユーザは、変更のための操作が終了した後、続けて「決定」操作部203をタッチする。これにより、次のステップS6に進む。なお、ユーザは、時間帯および基礎レート[R]を初期値から変更しない場合には、変更のための操作を実施することなく、「決定」操作部203をタッチして次のステップS6に進める。
[ステップS6]
ステップS6において、入出力制御部101は、基礎レート[R]の変更および時間割パターンの変更が有ったか否かを判断する。ここでは、基礎レート[R]および時間割パターンの少なくとも一方に変更があれば、変更があった(YES)と判断し、ステップS7に進む。一方、変更がなかった(NO)と判断された場合には、ステップS9に進む。
[ステップS7]
ステップS7において、入出力制御部101は、変更は許容範囲であるか否かを判断する。ここでは、ステップS104でユーザが実施した基礎レート[R]の変更と、基礎レート[R]および時間割パターンの変更による基礎投与量[Qb]の変更が許容範囲であるか否かを判断する。
この際、例えば基礎レート[R]に対しては、予め初期値に対して許容範囲(例えば±20%程度)を設定し、記憶部103に記憶しておく。そして、各時間帯の基礎レート[R]が、全て許容範囲内であるか否かを判断する。また、基礎投与量[Qb]に対しても、予めステップS101で入力した基礎データの値に対して許容範囲(例えば±10%程度)を設定し、記憶部103に記憶しておく。そして、ステップS104での操作に伴って演算部102で算出された基礎投与量[Qb]が、この許容範囲内であるか否かを判断する。この基礎レート[R]や基礎投与量[Qb]の許容範囲は、患者の年齢、体格、病態などに基づいて医師が予め設定するものである。
そして全てが許容範囲である場合に、許容範囲である(YES)と判断してステップS9に進む。一方、1つでも許容範囲から外れた値がある場合には、許容範囲ではない(NO)と判断してステップS8に進む。
[ステップS8]
ステップS8において、入出力制御部101は、表示部20bに対して、ステップS104での変更が許容範囲ではないことを通知するための警告を表示させる。ここでは、例えば時間割画面54において許容範囲を外れている数値を点滅させることで、警告としてもよい。また警告は、表示と音声や振動による警告を組み合わせてもよい。この場合、薬液投与支援システム2は、入出力制御部101からの指示によって駆動される音声発生部や振動発生部を備えることとする。
また入出力制御部101は、警告を表示した状態で処理をストップさせてステップS104の状態に戻り、ユーザによる基礎レート[R]および時間割パターンの変更の入力を待ち、入力が有った場合に警告の表示を停止する。以降はステップS7において変更が許容範囲である(YES)と判断されるまでの処理を繰り返す。
[ステップS9]
ステップS9において、入出力制御部101は、記憶部103に記憶されている時間割パターンと、この時間割パターンに対して割り当てられた基礎レート[R]とを、薬液の投与プロファイルとして記憶部103に保存する。ここでは、ステップS6において変更無し(NO)と判断されていれば、時間割パターンの初期設定と基礎レート[R]の初期値とを、投与プロファイルとして保存する。一方、ステップS6において変更有り(YES)と判断された場合であれば、さらにステップS7において許容範囲である(YES)と判断された変更後の時間割パターンと基礎レート[R]とを、投与プロファイルとして保存する。
なお、入出力制御部101は、ポンプ本体10からのインスリンの基礎投与を開始する際には、通信部20cに対してこの投与プロファイルを送信する。そして、ポンプ本体10の駆動部は、この投与プロファイルにしたがってインスリンの基礎投与を実施する。
[ステップS10]
次いでステップS10において、入出力制御部101は、演算部102に対して、基礎データに基づいたボーラス量算出のためのパラメータ値の算出を指示する。ここで、ボーラス量算出のためのパラメータとは、一例として目標血糖値[G]、インスリン効果値[E]、糖質/インスリン比[C]、および残存インスリン時間[T]であって、この薬液投与装置を装着する患者の個人データである。
演算部102は、上述したパラメータのうち、インスリン効果値[E]と糖質/インスリン比[C]の初期値とを、ステップS101で入力した基礎データに基づいて次のように算出する。なお、目標血糖値[G]および残存インスリン時間[T]は、S101において基礎データとして入力され、すでに記憶部103に記憶された値が初期値となる。
<インスリン効果値[E]の算出>
インスリン効果値[E]は、患者に1単位のインスリンを投与した場合に下げることができる血糖値の幅である。この値は、インスリン効果値[E]の目安を算出する1700ルールおよび1800ルール等の計算式に基づいて算出される。ここでは一例として1700ルールに基づいて、下記式(2)のように算出される。
インスリン効果値[E]=1700/[Q]…式(2)
したがって、基礎データとして入力された総投与量[Q]が40Uであれば、インスリン効果値[E]=1700/40=42.5mg/dl/Uとなる。入出力制御部101は、このように算出したインスリン効果値[E]を、初期値として記憶部103に記憶させる。
<糖質/インスリン比[C]の算出>
糖質/インスリン比[C]は、患者に1単位のインスリンを投与した場合に摂取できる糖質量である。この値は、糖質/インスリン比[C]の目安を算出する300ルール、400ルール、および500ルール等の計算式に基づいて算出される。ここでは一例として400ルールに基づいて、下記式(3)のように算出される。
糖質/インスリン比[C]=400/[Q]…式(3)
したがって、基礎データとして入力された総投与量[Q]が40Uであれば、糖質/インスリン比[C]=400/40=10.0g/Uとなる。入出力制御部101は、このように算出した糖質/インスリン比[C]を、初期値として記憶部103に記憶させる。
[ステップS11]
ステップS11において、入出力制御部101は、パラメータの選択画面の表示を指示する。ここで表示部20bは、以降に値を変更するパラメータを選択するための画面を表示する。
図12は、パラメータの選択画面の一例を示す図である。図12に示すように、パラメータの選択画面55は、ボーラス量を算出するためのパラメータ(個人データ)として、目標血糖値[G]、インスリン効果値[E]、糖質/インスリン比[C]、残存インスリン時間[T]の4つの選択肢を表示する。またパラメータの選択画面55は、選択操作を決定するための「決定」操作部203と前の画面に戻すための「戻る」操作部204を表示する。
[ステップS105]
ステップS105において、ユーザは、パラメータの選択画面55に表示された選択肢の中から何れか1項目のパラメータを選択し、画面上でタッチする。続けて「決定」操作部203をタッチする。これにより、ステップS12に進む。
[ステップS12]
ステップS12において、入出力制御部101は、表示部20bに対して、時間割パターンの各時間帯に、ステップS105で選択したパラメータの値を割り当てた時間割画面の表示を指示する。ここで用いる時間割パターンは、記憶部103に保存された投与プロファイルの時間割パターンであってよい。
図13は、パラメータの1つであるインスリン効果値[E]の時間割画面の一例を示す図である。図13に示すインスリン効果値[E]の時間割画面56は、記憶部103に記憶されている投与プロファイルの時間割パターンを反映した表示であり、この時間割パターンの各時間帯に、ステップS10で算出して記憶部103に記憶させたインスリン効果値[E]を割り当てて表示する。
この時間割画面56は、時間帯表示部205と、インスリン効果値表示部212とを表示する。時間帯表示部205には、基礎レート[R]の時間割パターンを反映させた00:00−03:00、03:00−09:00、および09:00−24:00の3つの時間帯を表示する。インスリン効果値表示部212には、ステップS10において演算部102が算出したインスリン効果値[E]=42.5mg/dl/Uを、各時間帯に割り当てて表示する。
図14は、パラメータの1つである糖質/インスリン比[C]の時間割画面の一例を示す図である。図14に示す糖質/インスリン比[C]の時間割画面57は、記憶部103に記憶されている基礎レート[R]の時間割パターンを反映した表示であり、この時間割パターンの各時間帯に、ステップS10で算出して記憶部103に記憶させた糖質/インスリン比[C]を割り当てて表示する。
この時間割画面57は、時間帯表示部205と、糖質/インスリン比表示部213とを表示する。時間帯表示部205には、基礎レート[R]の時間割パターンを反映させた00:00−03:00、03:00−09:00、および09:00−24:00の3つの時間帯を表示する。糖質/インスリン比表示部213には、ステップS10において演算部102が算出した糖質/インスリン比[C]=10.0g/Uを、各時間帯に割り当てて表示する。
またこれらの時間割画面56,57は、時間帯を追加するための「追加」操作部207と、パラメータの値を変更するためのテンキー201と、画面上での入力操作を決定するための「決定」操作部203と、前の画面に戻すための「戻る」操作部204を表示する。
さらにここでの図示は省略したが、時間割画面56,57は、時間割パターンを変更するための時間帯変更操作部を表示し、テンキー201とは別にパラメータの値を変更するための変更操作部を表示してもよい。時間帯変更操作部および変更操作部は、図10および図11を用いて説明した基礎レート[R]の時間割画面54での表示と同様であってよい。
また、他のパラメータ、すなわち目標血糖値[G]および残存インスリン時間[T]の時間割画面も上述と同様であり、同様の時間割パターンの各時間帯に、記憶部103に記憶されている目標血糖値[G]および残存インスリン時間[T]を割り当てた表示である。
[ステップS106]
ステップS106において、ユーザは、ステップS105で選択したパラメータの時間割画面の操作により、パラメータ値および時間割パターンの変更の入力を必要に応じて実施する。時間割パターンの変更は、時間帯の追加も含むこととする。
時間割パターンの変更は、ステップS104と同様に実施する。またパラメータ値の変更は、パラメータの時間割画面(インスリン効果値[E]の時間割画面56)に表示されたパラメータ値のうち、変更したい時間帯に割り当てられたパラメータ値をタッチする。これにより、表示部20bは、例えば時間割画面56においてタッチされたパラメータ値を点滅させる。次に、ユーザは、テンキー201のタッチ操作により、指定したパラメータ値の変更値を入力する。これにより、表示部20bは、時間割画面56において点滅させているパラメータ値の表示を変更値に置き換えて表示させる。
ユーザは、変更のための全ての操作が終了した後、続けて「決定」操作部203をタッチする。これにより、次のステップS14に進む。なお、ユーザは、時間割画面56に表示された時間帯およびパラメータ値を初期値から変更しない場合には、時間割画面56においての変更のための操作を実施することなく、「決定」操作部203をタッチして次のステップS14に進める。
[ステップS14]
ステップS14において、入出力制御部101は、時間割画面56においてパラメータ値および時間帯の変更が有ったか否かを判断する。変更があった(YES)と判断された場合には、ステップS15に進む。一方、変更がなかった(NO)と判断された場合には、ステップS18に進む。
[ステップS15]
ステップS15において、入出力制御部101は、時間割画面56においての変更は許容範囲であるか否かを判断する。ここでは、ステップS106でユーザが実施したパラメータ値の変更が許容範囲であるか否かを判断する。
この際、例えば各パラメータ値に対しては、予め初期値に対してそれぞれに許容範囲を設定し、記憶部103に記憶しておく。そして、各時間帯のパラメータ値が、全て許容範囲内である場合に、許容範囲である(YES)と判断してステップS17に進む。一方、1つでも許容範囲から外れた値がある場合には、許容範囲ではない(NO)と判断してステップS16に進む。なお、各パラメータの許容値は、目標血糖値[G]が例えば±20%程度、インスリン効果値[E]が±10%程度、糖質/インスリン比[C]が±10%程度、および残存インスリン時間[T]が±10%程度である。これらの許容範囲は、患者の年齢、体格、病態などに基づいて医師が予め設定するものである。
[ステップS16]
ステップS16において、入出力制御部101は、表示部20bに対して、ステップS106の変更が許容範囲ではないことを通知するための警告を表示させる。ここでは、例えば表示部20bに表示されているパラメータの時間割画面56において許容範囲を外れた数値を点滅させることで、警告としてもよい。またステップS8と同様に、表示と音声や振動による警告を組み合わせてもよい。
また入出力制御部101は、警告を表示した状態で処理をストップさせてステップS106の状態に戻り、ユーザによるパラメータ値の変更の入力を待ち、入力が有った場合に警告の表示を停止する。以降はステップS15において変更が許容範囲である(YES)と判断されるまでの処理を繰り返す。
[ステップS17]
ステップS17において、入出力制御部101は、ステップS105で選択したパラメータについて、記憶部103に記憶されている時間割パターンの初期設定とパラメータの初期値とを、ステップS15において許容範囲である(YES)と判断された変更後の数値に書き換えて保存する。なお、変更後の時間割パターンは、他のパラメータに反映させることなく、ステップS105で選択したパラメータに対してのみ適用する。
[ステップS107]
ステップS107において、ユーザは、処理を継続するか終了させるかの入力を実施する。この際ユーザは、処理を終了させる場合には、パラメータの時間割画面56における「決定」操作部203をタッチする。一方、処理を続行する場合には、パラメータの時間割画面56における「戻る」操作部204をタッチする。
[ステップS18]
ステップS18において、入出力制御部101は、処理を終了するか否かを判断する。この際、入出力制御部101は、ステップS107において「決定」操作部203がタッチされた場合には、処理を終了させる(YES)と判断して処理を終了させる。一方、ステップS107において「戻る」操作部204がタッチされた場合には、処理を終了させない(NO)と判断し、ステップS11に戻る。
その後はステップS18で処理を終了させる(YES)と判断されるまで、ステップS11以降の処理を繰り返し、ボーラス量を算出するための各パラメータについて、順次に時間割パターンとパラメータ値の変更を実施する。そして、ステップS18で処理を終了させる(YES)と判断した場合に、上述した一連の薬液投与支援の処理を終了させる。
なお、このようにして設定された各パラメータは、薬液投与装置1による薬液投与を実施する患者が、追加投与を実施する際のボーラス量を算出するために用いられ、算出したボーラス量に基づいた追加投与が実施されることになる。
≪実施形態の効果≫
以上説明した実施形態によれば、時間割パターンと、時間割パターンを構成する時間帯に対して割り当てられた各基礎レートとを変更することで、基礎投与の投与プロファイルを作成する構成であるため、投与プロファイルを容易に作成することが可能である。また同様に、時間割パターンと、時間割パターンを構成する時間帯に対して割り当てられた各パラメータ値とを変更することで、各時間帯においてボーラス量を算出するためのパラメータ値を設定する構成であるため、各時間帯におけるパラメータ値を容易に変更し、設定することが可能である。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば以上説明した実施形態においては、基礎レート[R]の時間割パターンの変更を、ボーラス量を算出するためのパラメータに対しても反映させる構成とした。しかしながら、基礎レート[R]の時間割パターンの変更は、ボーラス量を算出するためのパラメータに対して反映させなくてもよい。この場合、ステップS11の後の初めのステップS105の処理で選択されたパラメータについての時間割パターンの変更を、他のパラメータに反映させ、2番目以降に選択されたパラメータについての時間割パターンの変更は、そのパラメータのみへの適用とする。
また、以上説明した実施形態においては、ステップS4およびステップS103において、時間割パターンの初期設定を選択する構成とした。しかしながら、これらのステップS4およびステップS103を実施せず、ステップS105においては、記憶部103に記憶されている1つの時間割パターンを初期設定として基礎レートを割り当てて表示する構成としてもよい。この場合の時間割パターンの初期設定は、1日を00:00〜24:00の1つの時間帯としてもよいし、複数の時間帯を有してもよい。
1…薬液投与装置
2…薬液投与支援システム
10…薬液ポンプ
20a,30a…操作部
20b,30b…表示部
101…入出力制御部
102…演算部
103…記憶部

Claims (10)

  1. 持続的な薬液投与を実施するための薬液投与装置であって、
    薬液投与を実施する薬液ポンプと、
    前記薬液ポンプによる持続的な薬液投与の設定に用いる情報を入力するための操作部と、
    前記操作部からの入力に基づいて薬液の基礎投与における投与速度を算出する演算部と、
    前記演算部で算出された投与速度と1日の時間割パターンの初期設定とを記憶する記憶部と、
    前記時間割パターンに前記投与速度を割り当てた時間割画面を表示する表示部と、
    前記操作部から前記時間割パターンおよび前記投与速度の少なくとも一方に関する変更が入力された場合に、前記表示部に対して前記時間割画面への前記変更の反映を指示し、前記変更された前記時間割パターンと前記投与速度とを薬液の投与プロファイルとして前記記憶部に対して記憶させる入出力制御部とを備えた
    薬液投与装置。
  2. 前記時間割パターンおよび前記投与速度の少なくとも一方に関する変更は、前記時間割パターンに対する時間帯の追加と、追加した時間帯への前記投与速度の割り当てを含む
    請求項1記載の薬液投与装置。
  3. 前記入出力制御部は、前記時間割パターンを構成する特定の時間帯に対し、前記演算部で算出された前記投与速度に対して所定量の増減値を加えた投与速度を割り当てる
    請求項1または2に記載の薬液投与装置。
  4. 前記演算部は、前記操作部からの入力に基づいて薬液の追加投与における投与量の算出に用いるパラメータの値を算出し、
    前記表示部は、1日の時間割パターンに対して、前記演算部で算出された前記パラメータの値を割り当てた時間割画面と、前記操作部から入力された前記パラメータの値を割り当てた時間割画面とを表示する
    請求項1〜3の何れか1項に記載の薬液投与装置。
  5. 前記入出力制御部は、前記各パラメータの値を割り当てる時間割パターンとして、前記投与プロファイルを構成する前記時間割パターンを用いる
    請求項4記載の薬液投与装置。
  6. 前記入出力制御部は、前記操作部から前記時間割パターンおよび前記パラメータの値の少なくとも一方に関する変更が入力された場合に、前記表示部に対して前記時間割画面への前記変更の反映を指示し、前記記憶部に対して変更された時間割パターンと前記パラメータの値とを記憶させる
    請求項4または5に記載の薬液投与装置。
  7. 前記入出力制御部は、
    前記操作部から前記変更が入力された場合に、入力された変更が許容範囲の変更であるか否かを判断し、許容範囲と判断した場合に、前記表示部に対する変更の反映と前記記憶部に対する変更の記憶を指示する
    請求項1〜6の何れか1項に記載の薬液投与装置。
  8. 前記入出力制御部は、
    前記操作部から前記変更が入力された場合に、入力された変更が許容範囲の変更であるか否かを判断し、許容範囲ではないと判断した場合に、前記表示部に対して警告を表示させる
    請求項1〜7の何れか1項に記載の薬液投与装置。
  9. 薬液ポンプによる持続的な薬液投与の設定に用いる情報を入力するための操作部と、
    前記操作部からの入力に基づいて薬液の基礎投与における投与速度を算出する演算部と、
    前記演算部で算出された投与速度と1日の時間割パターンの初期設定とを記憶する記憶部と、
    前記時間割パターンに前記投与速度を割り当てた時間割画面を表示する表示部と、
    前記操作部から前記時間割パターンおよび前記投与速度の少なくとも一方に関する変更が入力された場合に、前記表示部に対して前記時間割画面への前記変更の反映を指示し、前記変更された前記時間割パターンと前記投与速度とを薬液の投与プロファイルとして前記記憶部に対して記憶させる入出力制御部とを備えた
    薬液投与支援システム。
  10. 薬液ポンプによる持続的な薬液投与の設定に用いる情報の入力に基づいて、演算部が薬液の基礎投与における投与速度を算出し、
    前記演算部で算出された投与速度と1日の時間割パターンを記憶部が記憶し、
    前記時間割パターンに前記投与速度を割り当てた時間割画面を表示部が表示し、
    操作部から前記時間割パターンおよび前記投与速度の少なくとも一方に関する変更が入力された場合に、入出力制御部は、前記表示部に対して前記時間割画面への前記変更を反映させ、前記変更された前記時間割パターンと前記投与速度とを薬液の投与プロファイルとして前記記憶部に対して記憶させる
    薬液投与支援方法。
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