JPWO2018051773A1 - モータ - Google Patents

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康晶 中原
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久嗣 藤原
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Abstract

モータは、中心軸に沿って延びるシャフトを有するロータと、ロータと径方向に対向するステータと、内部にステータを保持し、軸方向一方側の端部に第1開口部を有する筒状のハウジングと、ハウジングの内部に収容されてロータの回転位置を検出する位置検出センサと、位置検出センサと電気的に接続されたセンサ接続部と、を有する。ハウジングは、内部に少なくとも位置検出センサが収容される収容部と、収容部と前記ハウジングの外面とを貫通した第2開口部を有しており、センサ接続部の少なくとも一部は、第2開口部に位置する。

Description

本開示は、モータに関する。
一般にブラシレスモータでは、ロータの回転位置を検出し、検出したロータ回転位置に基づいて、ステータ側のコイル(ステータコイル)を順次励磁してロータを回転駆動させる。ロータの回転位置検出には、高温や振動環境下に強く、構造がシンプルで故障にくいことから、レゾルバが使用されることが増える(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のモータは、外側にステータ、内側にロータを配置したインナーロータ型のブラシレスモータである。ステータは、有底円筒形状のケースを有する。ケースは、鉄等にて有底円筒状に形成される。ケースの開口部には、ブラケットが取り付けられる。ロータはロータシャフトを有する。ロータシャフトにはマグネットホルダが外挿される。マグネットは、マグネットホルダに保持される形でロータコアの外周に配置される。
マグネットホルダの端部には、ロータ回転位置検出手段であるレゾルバのロータが取り付けられる。レゾルバのステータは、金属製のレゾルバホルダ内に圧入され、ブラケットホルダユニットに固定される。レゾルバホルダはブラケットの内側に固定される。
特開2008−79470号公報
特許文献1に記載のブラシレスモータのように、レゾルバをケースの開口部近くに配することが可能であれば、ハーネスの処理が容易である。しかしながら、モータの取り付け位置、条件等によっては、レゾルバを有底円筒形状のケースの底部近傍に配置しなくてはならない場合もある。この場合、レゾルバからの信号を伝送するセンサハーネスをケース内部で配線しなくてはならず、モータの構造が複雑になり、モータの製造に手間と時間がかかる。また、モータの製造に高度な技術を要する場合もある。
そこで、本開示の実施形態は、簡単な構成を有し、ロータの位置を検出する位置検出センサおよびセンサに接続されるセンサ接続部を配置可能なモータを提供する。
本開示の例示的なモータは、中心軸に沿って延びるシャフトを有するロータと、前記ロータと径方向に対向するステータと、内部に前記ステータを保持し、軸方向一方側の端部に第1開口部を有する筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に収容されて前記ロータの回転位置を検出する位置検出センサと、前記位置検出センサと電気的に接続されたセンサ接続部と、を有し、前記ハウジングは、内部に少なくとも前記位置検出センサが収容される収容部と、前記収容部と前記ハウジングの外面とを貫通した第2開口部を有しており、前記センサ接続部の少なくとも一部は、前記第2開口部に位置することを特徴とする。
本開示の例示的な実施形態によると、簡単な構成を有し、ロータの位置を検出する位置検出センサおよびセンサに接続されるセンサ接続部を配置可能であるモータを提供できる。
図1は、第1実施形態のモータの斜視図である。 図2は、図1に示すモータの各構成部材を分解して示した分解斜視図である。 図3は、第1バスバを示す平面図である。 図4は、センサユニットの上方から見た斜視図である。 図5は、センサユニットを下方から見た斜視図である。 図6は、センサカバーに取り付けられたレゾルバステータを上方から見た斜視図である。 図7は、ハウジングへのセンサユニットの収容を示す平面図である。 図8は、センサユニットが取り付けられたハウジングの平面図である。 図9は、ステータの取り付けを示す図である。 図10は、第1バスバと第2バスバとを接続した状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示の例示的な実施形態にかかるモータについて説明する。なお、本開示の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示すハウジング3の中心軸C1の軸方向と平行な方向とする。Y軸方向は、Z軸方向と直交する方向である。X軸方向は、Y軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
Z軸は、図1に示す状態において、上を正の側(+Z側)、下を負の側(−Z側)とする。そして、Z軸方向の正の側(+Z側)を「一方側」と呼び、Z軸方向の負の側(−Z側)を「他方側」と呼ぶ。なお、一方側及び他方側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。特に断りのない限り、中心軸C1に平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸C1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸C1を中心とする円弧に沿う方向、すなわち、中心軸C1の周方向を単に「周方向」と呼ぶ。

<1.モータについて>

<1.1 モータの概略構成>

本開示の例示的な第1実施形態にかかるモータの概略構成について説明する。図1は、本開示の第1実施形態のモータの斜視図である。図2は、図1に示すモータの各構成部材を分解して示した分解斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施形態にかかるモータAは、ロータ1と、ステータ2と、ハウジング3と、第1軸受41と、第2軸受42と、センサユニット5と、制御基板Bdとを有する。

<1.2 ロータ>

ロータ1は、シャフト11と、ロータコア12と、ロータマグネット13と、を有する。

<1.2.1 シャフト>

シャフト11は、軸方向(Z軸方向)に延びる円柱状である。詳細は後述するが、シャフト11は、第1軸受41および第2軸受42を介して、ハウジング3に回転可能に支持される。すなわち、ロータ1は、中心軸に沿って延びるシャフト11を有する。なお、シャフト11は、中空の部材であってもよい。
シャフト11の軸方向他方側の端部111は、ハウジング3の他方側に設けられた後述する底部313に設けられた貫通孔を貫通し、ハウジング3の外部に露出する。シャフト11の軸方向他方側の端部111には、モータAで回転される被回転体が取り付けられる。なお、被回転体としては、例えば、歯車、ポンプ、ファン、コンプレッサ等を挙げることができるが、これらに限定されない。図2に示すように、シャフト11の軸方向他方側の端部111は、外周面から径方向外側に突出するとともに軸方向に延びる凸部を複数個備えた構成を有する。これにより、シャフト11に取り付けられた被回転体の回転方向のずれが抑制される。
なお、端部111の形状は、上述の形状に限定されるものではない。例えば、円柱の一部を切り欠いて、中心軸C1と平行な平面が形成されてもよいし、中心軸C1と直交する面で切断した断面が、円形以外の形状(例えば、三角形状、四角形状、六角形状)のもの、楕円形状のもの等であってもよい。さらには、外周面の表面に凹凸をつけた円柱形状であってもよい。シャフト11が回転するときに、被回転体と端部111との周方向のずれを抑制できる形状を広く採用することができる。

<1.2.2 ロータコア>

ロータコア12は、複数枚の電磁鋼板が軸方向に積層されて固定された積層体である。ロータコア12は、シャフト11に固定される。ロータコア12は、シャフト11を周方向に囲む。シャフト11とロータコア12とは中心軸が一致する。

<1.2.3 ロータマグネット>

ロータマグネット13は、周方向に並んで配置される。ロータマグネット13は、ロータコア12に固定される。ロータ1において、ロータマグネット13は、ロータコア12に樹脂で固定される。ロータコア12及びロータマグネットは、シャフト11と共に回転する。なお、ロータマグネット13のロータコア12への固定は、樹脂に限定されない。ロータマグネット13は、ロータコア12に保持部材などを介して固定されてもよく、固定手段は特に限定されるものではない。

<1.3 ステータ>

ステータ2は、ロータ1と径方向に対向する。ステータ2とロータ1とは、中心軸が一致する。すなわち、ステータ2は、ロータ1の径方向外側を囲む。ステータ2は、ステータコア21と、複数個のコイル22と、第1バスバ23と、第2バスバ24と、を有する。

<1.3.1 ステータコア>

ステータコア21は、複数枚の電磁鋼板が軸方向に積層されて固定された積層体である。ステータコア21は、環状のコアバック(不図示)と、コアバック(不図示)から径方向内側に向かって延びる複数のティース(不図示)とを有する。ティースは、コアバックの内側面において周方向に並ぶ。ステータコア21の少なくともティース(不図示)には、インシュレータ(不図示)が被覆される。インシュレータは、例えば、合成樹脂、エナメル、ゴム等、電気絶縁性を有する材料で形成される。なお、ステータコア21を構成する電磁鋼板と、ロータコア12を構成する電磁鋼板とは、1枚の被加工材をプレス加工で打ち抜くことにより製造可能である。

<1.3.2 コイル>

コイル22は、ステータコア21の外面を被覆したインシュレータ23の外周に導線221を巻きつけることで構成される。コイル22からは、導線221の一部が引き出される。導線221は、ステータ2の軸方向他方側の端部から軸方向に突出する。導線221を介して、コイル22に電力を供給することで、ステータコア21は励磁される。例えば、本実施形態において、モータAは、U相、V相、およびW相を有する3相モータである。モータAの各コイル22は、3相(U、V、W)のいずれかに属する。各相には、例えば、位相をずらした正弦波形の電流が供給される。そのため、導線221の本数は、3相のそれぞれに電流が供給できる数(ここでは、2系統6本)である。すなわち、本実施形態では、U相、V相およびW相を構成する3本の導線の組が、2組存在する。

<1.3.3 バスバ>

モータAでは、バスバを介して外部電源(不図示)からの電力がコイル22に供給される。バスバは、第1バスバ23と、第2バスバ24とを有する。第1バスバ23は、ステータコア21の軸方向他方側に固定される。第1バスバ23と、第2バスバ24とは、導電性を有するとともに、分離可能である。本実施形態において、第1バスバ23および第2バスバ24は、金属製である。
図3は、第1バスバを示す平面図である。図3に示すように、第1バスバ23は、環状部231と、導線接続端子232と、第1バスバ接続部233とを有する。環状部231は、中央に軸方向に貫通した貫通孔を有する。ステータ2をロータ1の径方向に対向して配置したとき、ロータ1のシャフト11が環状部231の貫通孔を通る。
導線接続端子232は、3相の導線221それぞれと、接続する。そのため、導線接続端子232の数は、導線221の本数と同じである。導線接続端子232は、径方向先端側の端部に、環状部231の周方向に折り返された固定端部234を有する。第1バスバ23が、ステータコア21の軸方向他方側の端部に固定されることで、導線221は、対応した導線接続端子232の固定端部234に囲まれる。固定端部234が導線221の一部を挟むことにより、導線221と固定端部234、すなわち、導線221と導線接続端子232は、電気的に接続される。換言すると、第1バスバ23は、複数個のコイル22から延びる導線221と接続される。
外部電源(不図示)から供給される電力(電流)は、第1バスバ接続部233を介して3相の導線221のそれぞれに供給される。そのため、第1バスバ23は、3個の第1バスバ接続部233を有する。第1バスバ接続部233のそれぞれは、対応する導線接続端子232と電気的に接続される。第1バスバ接続部233のそれぞれは、板部材であり、後述する固定具のボルトBtが貫通するねじ孔を有する。
図2に示すように、第2バスバ24は、センサユニット5の後述する保持部55に固定される。すなわち、第2バスバ24は、保持部55に保持される。第2バスバ24は、外部電源と接続される。第2バスバ24は、外部電源から3相のコイル22のそれぞれに電力を供給する。モータAは、3個の第2バスバ24を有する。各第2バスバ24は、外部接続端子241と、第2バスバ接続部242と、を有する。外部接続端子241は、外部電源と接続される。なお、本実施形態のモータAの場合、ハウジング3の外部の制御基板Bdに設けられた電源回路に接続される。外部接続端子241は、長板部材であり、導電性を有する。
第2バスバ接続部242は、板部材であり、中央にボルトBtが貫通するねじ孔を有する。外部接続端子241と第2バスバ接続部242とが同一の部材で連続して形成される。第1バスバ接続部233と第2バスバ接続部242とを、ねじ孔の軸方向に重ね、固定具であるボルトBtおよびナットNtで固定する。すなわち、第1バスバ23と第2バスバ24とは、固定具にて固定される。固定具は、ボルトBt、ナットNtに限定されるものではない。固定具は、例えば、リベット、導電性接着剤による接着等であってもよい。固定具は、第1バスバ23と第2バスバ24とを固定できる部材・構造・構成を広く採用することができる。これにより、第1バスバ23と第2バスバ24とが電気的に接続される。なお、第2バスバ24と、センサユニット5の保持部55との詳細については、後述する。

<1.4 ハウジングの構成>

ハウジング3は筒状であり、カバー部32と、基板配置部33と、を有する。

<1.4.1 ハウジング本体>

ハウジング3は、中心軸C1に沿って延びる筒状である。ハウジング3は、モータAの内部を保護する外装筐体の役割を果たす。そのため、本実施形態では、ハウジング3は、内部を保護する強度を有する金属製である。なお、外装筐体として十分な強度を有する場合、ハウジング3は、金属以外の材料で構成されてもよい。
ハウジング3は、第1開口部311と、第2開口部312と、底部313と、収容部314と、カバー固定部315と、軸受固定部316とを有する。ハウジング3は、内部にステータ2を保持する。ハウジング3は、ロータ1およびセンサユニット5を収容する。

<1.4.1.1 第1開口部>

第1開口部311は、ハウジング3において軸方向一方側に位置する。すなわち、ハウジング3は、軸方向一方側の端部に第1開口部を有する。底部313は、ハウジング3において軸方向他方側に位置する。ステータ2は、第1開口部311から挿入される。ステータコア21の外周面がハウジング3の内周面に圧入されることにより、ステータ2は、ハウジング3の内部に固定される。これにより、ステータ2およびハウジング3の中心軸(C1)が一致する。すなわち、ハウジング3は、内部にステータを保持する。
なお、本実施形態では、ステータコア21をハウジング3の内部に圧入することにより、ステータ2のハウジング3へ固定する。しかしながら、ステータ2のハウジング3への固定方法は、例えば、焼嵌めなどの他の固定方法であってもよく、ステータ2をハウジング3の内部に固定できる固定方法を広く採用することができ、特に限定されるものではない。ハウジング3は、軸方向一方側の端部に、外周面から径方向外側に突出する複数個(ここでは、4個)のカバー固定部315を有する。カバー固定部315は、雌ねじを有する。カバー部32がカバーて固定部に固定される際に、雌ねじには、ねじScがねじ込まれる。

<1.4.1.2 底部>

底部313は、ハウジング3の軸方向他方側を塞ぐ。底部313の径方向の中心部には、軸方向に内部から外部に貫通する貫通孔を有する。底部313には、第1軸受41を固定する軸受固定部316が設けられる。なお、ハウジング3では、底部313に設けられた貫通孔の軸方向一方側の部分が、軸受固定部316である。軸受固定部316には、第1軸受41が固定される。シャフト11の軸方向一方側の端部は、ハウジング3の外部に突出する。

<1.4.1.3 収容部>

収容部314は、ハウジング3の内部に設けられて、センサユニット5を収容する空間である。収容部314は、ハウジング3の底部313の軸方向一方側に隣接して位置する。収容部314は、底部313とステータ2との間に位置する。センサユニット5が収納部314に収納された際、センサユニット5の保持部55は、底部313に固定される。なお、保持部55は、例えば、ねじにて固定される。保持部55が収容部314内に収容されることで、収容部314の内部には、少なくともセンサユニット5の後述する位置検出センサ51が収容される。

<1.4.1.4 第2開口部>

第2開口部312は、収容部314とハウジング3の外面とを貫通する。第2開口312は、ハウジング3を径方向に貫通する貫通孔である。第2開口312は、センサユニット5を挿入可能な形状および大きさを有する。センサユニット5は収納部314に挿入され、保持部55が固定される。これにより、センサユニット5のセンサ接続部53および第2バスバ24の外部接続端子241が、第2開口部312からハウジング3の外部に露出する。

<1.4.2 カバー部>

本実施形態において、カバー部32は、円柱状である。カバー部32は、ハウジング3の第1開口部311にはめ込まれる。カバー部32は、第1開口部311を塞ぐ。このとき、カバー部32は、ハウジング3の軸方向一方側の端部を補強することができる。そのため、カバー部32は、例えば、金属製であることが望ましい。なお、補強に十分な強度を有する場合、カバー部32の材料は金属に限定されず、他の材料が用いられてもよい。
カバー部32は、固定部321と、軸受固定部322とを有する。固定部321は、カバー部32の軸方向一方側の端部から、径方向外側に突出する。固定部321は、軸方向に貫通する貫通孔を有する。固定部321の数は、カバー固定部315の数と同じである。固定部321と、カバー固定部315とを軸方向に重ね、固定部321の貫通孔にねじScを貫通させ、ねじScをカバー固定部315の雌ねじにねじ込む。これにより、カバー部32は、第1開口部311を塞ぎ、ハウジング3に固定される。
軸受固定部322は、カバー部32の軸方向他方側の中央部に設けられる。軸受固定部322は、中心軸と同軸の内周面(不図示)を有する。軸受固定部322に第2軸受42が固定される。

<1.4.3 基板配置部>

モータAの回転は、制御基板Bdにより制御される。制御基板Bdは、センサユニット5からのロータ1の回転角(位置)の情報に基づいて、ステータ2の各相のコイル22に所定の電力を供給する。図1に示すように、制御基板Bdは、基板配置部33に取り付けられる。基板配置部33は、ハウジング3の外面に設けられる。基板配置部33は、外周の少なくとも一部を囲む壁部331を有する。すなわち、ハウジング3は、外面に制御基板Bdを配置する基板配置部33を有する。モータAでは、基板配置部33の壁部331で囲まれた部分に、制御基板Bdが配される。基板配置部33は、第2開口部312とハウジング3の径方向に隣接する。
そのため、基板配置部33に制御基板Bdを配置することで、制御基板Bdが第2開口部312の外側を覆う。制御基板Bdの第2開口部312の外面側とハウジング3の径方向に重なる部分には、外部接続端子241と接続するコネクタ(不図示)、および、導通部531と接続するコネクタ(不図示)が、実装される。これより、外部接続端子241およびセンサ導通部531を直接、制御基板Bdに接続することが可能である。

<1.5 軸受>

シャフト11は、ロータコア12よりも軸方向一方側を第1軸受41に、軸方向他方側を第2軸受42にそれぞれ回転可能に支持される。すなわち、ロータ1は第1軸受41および第2軸受42に回転可能に支持される。言い換えると、シャフト11の軸方向一方側の端部は、第1軸受41に回転可能に支持される。シャフト11の軸方向他方側の端部は、第2軸受42に回転可能に支持される。

<1.5.1 第1軸受>

本実施形態では、第1軸受41は、転がり軸受(ボールベアリング)であり、外輪と、内輪と、複数のボールとを有する。外輪と内輪とは、同軸に配置されており、外輪と内輪との間の部分に複数個のボールが周方向に配置される。なお、第1軸受41は、ボールの代わりに、円柱状の回転体であるコロを用いた構成であってもよい。第1軸受41は、ボールベアリングに限られず、含油軸受などの他の種類の軸受が用いられてもよい。
第1軸受41の外輪が軸受固定部316の内周面に圧入される。これにより、第1軸受41は、軸受固定部316に固定される。シャフト11は、第1軸受41の内輪に圧入される。これにより、シャフト11は、軸受41に固定される。シャフト11は、第1軸受41を介してハウジング3に取り付けられる。
シャフト11は、軸方向他方側の端部111から一定長さ離れた部分を、第1軸受41に回転可能に支持される。シャフト11は、第1軸受を介してハウジング3に回転可能に支持される。シャフト11の軸方向他方側の端部111は、底部313の貫通孔を通って、ハウジング3の外部に露出する。

<1.5.2 第2軸受>

本実施形態では、第2軸受42は、第1軸受41と同様の構成を有する、いわゆる、ボールベアリングである。第2軸受42は、外輪と、内輪と、複数のボールとを有する。なお、第2軸受42は、ボールの代わりに、円柱状の回転体であるコロを用いた構成であってもよい。第2軸受42は、含油軸受など他の種類の軸受が用いられてもよい。第2軸受42は、第1軸受41と異なる種類の軸受であってもよい。
第2軸受42の外輪は、カバー部32の軸受固定部322の内周面に圧入される。これにより、第2軸受42は、軸受固定部322に固定される。カバー部32が、第1開口部311を塞いで、ハウジング3に固定される。このとき、カバー部32の軸受固定部322に固定された第2軸受42は、ハウジング3と同軸(中心軸C1)となる。そして、第2軸受42の内輪には、シャフト11の軸方向他方側の端部が圧入される。これによりシャフト11は、第2軸受42に回転可能に支持される。

<1.6 センサユニット>

次に、センサユニット5について、図面を参照して説明する。図4は、センサユニットの上方から見た斜視図である。図5は、センサユニットを下方から見た斜視図である。図6は、センサカバーに取り付けられたレゾルバステータを上方から見た斜視図である。
モータAでは、シャフト11の回転位置、すなわち、ロータ1の回転位置を検出する位置検出センサ51がハウジング3の内部に収容される。モータAは、位置検出センサ51を含むセンサユニット5を有する。本実施形態のモータAは、例えば、油圧機器において、油圧を維持するポンプの駆動用である。このような用途の場合、モータAは比較的、低速にて駆動する。そのため、本実施形態にかかるモータAにおいて、ロータ1の回転位置を検出する位置検出センサ51は、レゾルバである。レゾルバは、比較的低速域におけるロータ1の回転位置を検出することができる。レゾルバは、レゾルバステータ511およびレゾルバロータ512を有する。
本実施形態において、センサユニット5は、レゾルバステータ511と、レゾルバロータ512と、センサ接続部53と、センサカバー54と、保持部55とを有する。なお、ロータ1の回転角を検出する位置検出センサ51は、レゾルバに限定されるものではない。位置検出センサは、ホール素子を備えるセンサであってもよい。位置検出センサには、ロータ1の回転角を検出できるセンサを広く採用することができる。
<1.6.1 レゾルバステータ>

レゾルバステータ511は、環状である。レゾルバステータ511は、周方向に並んだコイルを有する。レゾルバステータ511は、レゾルバロータ512の径方向外側に位置する。なお、レゾルバステータ511は、センサカバー54及び保持部55を介して、ハウジング3に取り付けられる。
<1.6.2 レゾルバロータ>

レゾルバロータ512は、シャフト11に固定される。レゾルバロータ512は、レゾルバステータ511の径方向内側に配置される。位置検出センサ51は、レゾルバステータ511およびレゾルバロータ512とで、シャフト11の回転角度を検出する。レゾルバロータ512は、ハウジング3の内部に収容される。すなわち、少なくとも、位置検出センサ51はハウジング3の内部に収容される。
<1.6.3 センサ接続部>

センサ接続部53は、レゾルバステータ511と電気的に接続される。すなわち、センサ接続部53は、位置検出センサ51と電気的に接続される。センサ接続部53はレゾルバステータ511と制御基板Bdとを接続する。センサ接続部53は金属製の端子であり、複数個設けられる。センサ接続部53は、レゾルバステータ511で生成された信号を外部に送信する端子である。複数個のセンサ接続部53は、互いに並行に並べられており、互いに独立して固定される。本実施形態において、位置検出センサ51およびセンサ接続部53は、保持部55に保持される。センサ接続部53の先端部分は、導通部531と接続される。すなわち、保持部55に保持されたセンサ接続部53は、位置検出センサ51と電気的に接続された導通部531を備える。導通部531の先端部分は、保持部55の後述する曲面部554と反対側の外周面よりも外側に延びる。

<1.6.4 センサカバー>

センサカバー54は、レゾルバステータ511をカバーする。すなわち、位置検出センサ51は、センサカバー54を有する。センサカバー54は、筒部541と、フランジ部542とを有する。筒部541の内部には、レゾルバステータ511が圧入される。これにより、レゾルバステータ511がセンサカバー54に固定される。筒部541は、内部にレゾルバステータ511が固定されたときに、センサ接続部53を外部に引き出す開口を有する。フランジ部542は、筒部541の軸方向他方側の端部から径方向外側に延びる。フランジ部542は、保持部55への固定具として用いられる。

<1.6.5 保持部>

保持部55は、レゾルバ取付孔551と、バスバ固定部552と、バスバ孔553とを有する。保持部55は、外周面の一部に円柱状の曲面部554を有する。保持部55の一部は、収容部314に収容される。曲面部554は、保持部55を収容部314に収容したとき、ハウジング3の内周面と接触する。レゾルバ取付孔551は、曲面部554と同軸の円柱状に延びる貫通孔である。すなわち、レゾルバ取付孔551は、曲面部554と同軸の円筒状の内側面を有する貫通孔である。レゾルバ取付孔551には、センサカバー54に固定されたレゾルバステータ511が、固定される。なお、本実施形態において、レゾルバステータ511の固定は、センサカバー54のフランジ部542を保持部55に、ねじで固定する。センサカバー54の保持部55への固定は、ねじに限定されない。センサカバー54の保持部55への固定は、例えば、溶着、圧入等の他の固定方法を採用することが可能である。
レゾルバ取付孔551にレゾルバステータ511を取り付けたとき、センサ接続部53は、保持部55に保持される。すなわち、保持部55は、位置検出センサ51およびセンサ接続部53を保持する。保持部55には、凹部550が設けられる。レゾルバステータ511がレゾルバ取付孔551に取り付けられたとき、センサ接続部53は、凹部550にはまる。これにより、センサ接続部53は、保持部55に保護される。その結果、センサ接続部53の折れや曲がり等を抑制可能である。
保持部55のバスバ固定部552は、バスバ孔553と連結される。バスバ固定部552は、軸方向一方側に開口する。バスバ取付孔552には、第2バスバ24の第2バスバ接続部242が固定される。第2バスバ接続部242とナットNtとは、バスバ取付孔552に取り付けられたとき、中心軸が一致する。この中心軸は、外部接続端子241が延びる方向、ここでは、Y軸と平行に延びる。なお、第2バスバ接続部242は、バスバ固定部552に固定される。本実施形態では、第2バスバ接続部242の固定は、例えば、溶着により行われるが、これに限定されない。第2バスバ接続部242をバスバ固定部552に固定できる方法は、他の方法であってもよい。
バスバ孔553は、バスバ固定部552から保持部55の曲面部554と反対側の端面に貫通する。すなわち、バスバ孔553は、Y軸方向に延びる。バスバ孔553の内部には、第2バスバ24の外部接続端子241が配置される。外部接続端子241は、保持部55の外部に露出する。外部接続端子241は、曲面部554と反対側に向かって、外部に突出する。保持部55は、軸方向他方側の端面に、軸方向他方側に延びるスペーサ555を有する。保持部55が収容部314に収容されたとき、スペーサ555は底部313と接触する。

<2. モータの組み立て>

本実施形態にかかるモータAの組み立て手順について、図面を参照して説明する。図7は、ハウジングへのセンサユニットの収容を示す平面図である。図8は、センサユニットが取り付けられたハウジングの平面図である。図9は、ステータの取り付けを示す図である。図10は、第1バスバと第2バスバとを接続した状態を示す図である。なお、図8〜図10は、ハウジング3の内部における動作を示し、ハウジング3自体の図示を省略する。
まず、センサユニット5を製造する。センサカバー54にレゾルバステータ511を取り付けた後、レゾルバステータ511をセンサカバー54と共に保持部55のレゾルバ取付孔551に取り付ける。センサカバー54を保持部55にねじ止めすることにより、レゾルバステータ511は、保持部55に固定される。このとき、レゾルバステータ511とレゾルバ取付孔551とは、中心軸が一致する。レゾルバステータ511をレゾルバ取付孔551に取り付けたとき、センサ接続部53または導通部531は、保持部55の外部に突出する。センサ接続部53または導通部531は、曲面部554と反対側の外周面よりも外側に延びる。
保持部55のバスバ固定部552には、第2バスバ24の第2バスバ接続部242が配置される。このとき、第2バスバ24の外部接続端子241の先端は、バスバ孔553を通って、保持部55の外部に突出する。外部接続端子241は、保持部55の外周面のうち、曲面部554と反対側の面から突出する(図4、図5、図6等参照)。すなわち、センサユニット5では、レゾルバステータ511をレゾルバ取付孔551に取り付け、第2バスバ24の第2バスバ接続部242をバスバ固定部552に固定する。これにより、導通部531および外部接続端子241は、それぞれ、保持部55の曲面部554と反対側に延びる。導通部531の先端および外部接続端子241の先端は、保持部55の外周面の曲面部554と反対側の面よりも外側に位置する。
図7に示すように、センサユニット5は、曲面部554側から第2開口部312に+Y方向に挿入される。曲面部554は、ハウジング3の内周面と当接する。このとき、保持部55のレゾルバ取付孔551は、ハウジング3の内周面と中心軸(C1)が一致する。すなわち、レゾルバ取付孔551に取り付けられたレゾルバステータ511は、ハウジング3の内周面と中心軸(C1)が一致する。保持部55は、ねじSc1(図2参照)で、底部313に固定される。このとき、スペーサ555は、底部313と接触する。これにより、保持部55の軸方向他方側の面と、底部313に設けられた貫通孔の軸方向一方側の軸受固定部316に固定された第1軸受41と、の接触が抑制される。
保持部55が底部313に固定されたとき、保持部55のバスバ孔553が設けられた部分は、第2開口部312に位置する。バスバ孔553の外壁側の端部は、ハウジング3の外周面よりも外側に位置する。また、外部接続端子241および導通部531もハウジング3の外周面よりも外側に位置する(図1参照)。すなわち、導通部531の少なくとも一部は、ハウジング3の外部に露出する。換言すると、センサ接続部53の少なくとも一部は、第2開口部312に位置する。
モータAでは、ハウジング3の径方向側面に、収容部314から外部に貫通した第2開口部312を有する。第2開口部312を介してセンサユニット5を収容部314に挿入する。そのため、軸方向一方側の端部である第1開口部311からセンサユニット5を挿入する場合に比べて、取付が容易である。また、センサ接続部53および外部接続端子241が、第2開口部312からハウジング3の外部に露出する。そのため、ハウジング3の内部に配線を引き回さなくてもよく、それだけ、構造を簡略化できるとともに製造にかかる手間と時間を削減できる。さらに、センサユニット5は保持部55で位置検出センサを保持する構成である。そのため、位置検出センサの大きさや検出方法などが異なった場合であっても、保持部55の形状や大きさ等を変更すればよく、センサユニット5に対する位置検出センサの位置調整などが容易である。
図8に示すように、センサユニット5を第2開口部312から収容部314に収容した状態で、ステータ2が第1開口部311からハウジング3の内部に挿入される。このとき、ステータコア21の軸方向他方側の端部には、第1バスバ23が取り付けられる。第1バスバ23の導線接続端子232は、固定端部234を介してそれぞれ対応する導線221と接続される。
ステータ2は、ステータコア21の外周面をハウジング3の内周面に圧入することにより、ハウジング3の内部に固定される。ステータ2をハウジング3内へ圧入するときの力は、ステータコア21に作用する。また、ステータ2を圧入するときの力は、コイル22および第1バスバ23に作用しにくい。これにより、ステータ2をハウジング3の内部に挿入するとき、コイル22および第1バスバ23の変形等を抑制できる。
ステータ2がハウジング3の内部の収容部314よりも軸方向一方側のステータ固定部310まで移動する。このとき、第1バスバ接続部233は、収容部314に収容された保持部55のバスバ固定部552に軸方向一方側から挿入される。すなわち、ハウジング3は、内部に、ステータ2が固定されるステータ固定部310を収容部314の軸方向一方側に有する。ステータ2はハウジング3に圧入されるため、ハウジング3の内部でスタータ2を回転させることが難しい。そのため、ステータ2は、第1バスバ接続部233をバスバ固定部552と軸方向に重ねた状態で、第1開口部311から挿入されることが好ましい。
ステータ2がハウジング3の内部のステータ固定部310まで移動したときに、ステータ2の軸方向の移動を停止させる構造を有していてもよい。例えば、ハウジング3は、内周面から径方向内側に突出した凸部および底部313から軸方向に延びる凸部等を有してもよい。これにより、ステータ2の軸方向への移動を停止させることができ、ステータ2が軸方向他方側に所定の位置よりもずれて配置されることを抑制することが可能である。
なお、ステータ2をハウジング3の内部で回転させることができる固定方法もある。このような固定方法を採用する場合においては、ステータ2を第1開口部311から挿入するときに、第1バスバ接続部233とバスバ固定部552とが軸方向に重なっていなくてもよい。
ステータ2がハウジング3の内部のステータ固定部310まで移動したとき、第1バスバ接続部233は、バスバ固定部552に挿入される。このとき、第1バスバ接続部233のねじ孔の中心軸は、Y軸に沿った方向となる。一方、バスバ固定部552には、第2バスバ24の第2バスバ接続部242およびナットNtが固定される。バスバ孔553の外壁側の端部は、ハウジング3の外周面よりも外側である。そのため、ハウジング3の径方向の外部からバスバ孔553を介して、バスバ固定部552にボルトBtを挿入することができる。
ボルトBtを第1バスバ接続部233のねじ孔および第2バスバ接続部242のねじ孔に貫通させる。ボルトBtの先端を、ナットNtにねじ込む。これにより、ボルトBtおよびナットNtを用いて、第1バスバ接続部233と第2バスバ接続部242とが電気的に接続される。すなわち、第1バスバ23と第2バスバ24とが電気的に接続される。また、本実施形態のモータAでは、第1バスバ23と第2バスバ24の接続を、ハウジング3の側部から挿入するボルトBtを用いて行う。そのため、モータAの製造が容易である。また、モータAでは上述の構成を有するため、溶接や圧着等に比べて、モータAにおいて取り付けに必要なスペースが小さくて済む。これにより、モータAの外形を小さくできる。
ハウジング3の内部に、ステータ2およびセンサユニット5を配置した後、第1開口部311からロータ1を挿入する。シャフト11の中間部分には、ロータコア12が取り付けられる。シャフト11のロータコア12よりも軸方向他方側にレゾルバロータ512が取り付けられる。
ロータ1は、シャフト11の軸方向他方側の端部111から第1開口部311に挿入される。シャフト11の軸方向他方側の端部111は、底部313に設けられた貫通孔を軸方向他方側に通り、ハウジング3の外部に露出する。シャフト11は、ロータコア12よりも軸方向他方側において、第1軸受41の内輪に圧入される。これにより、シャフト11は、第1軸受41を介して、ハウジング3に回転可能に支持される。
シャフト11が第1軸受41に圧入されることにより、シャフト11に取り付けられたレゾルバロータ512と、収容部314に収容されたレゾルバステータ511とが、径方向に対向する。これにより、シャフト11の回転位置を検出する位置検出センサ51として動作可能となる。すなわち、位置検出センサは、ロータ1に取り付けられたレゾルバロータ512と、レゾルバロータ512と径方向に対向するレゾルバステータ52とを有する。同様に、ロータコア12が、ハウジング3の内部に固定されたステータコア21と径方向に対向する。すなわち、ステータ2は、ロータ1と径方向に対向する。
ロータ1がハウジング3の内部に配置された後に、カバー部32を第1開口部311にはめ込む。このとき、カバー部32の軸受固定部322に第2軸受42が固定される。カバー部32を第1開口部31に取り付けるときに、シャフト11の軸方向一方側の端部が、第1軸受41の内輪に圧入される。カバー部32の固定部321をハウジング3のカバー固定部315と軸方向に重ねて配置する。固定部321が有する貫通孔をねじScで貫通する。ねじScの貫通孔を貫通した先端を、カバー固定部315が有する雌ねじ孔にねじ込んで、カバー部32をハウジング3に固定する。これにより、カバー部32の軸受固定部322に固定された第2軸受42は、ハウジング3の内周面と中心軸(C1)が一致する。
以上のように、第1軸受41および第2軸受42は、ハウジング3と中心軸(C1)が一致する。そして、シャフト11は、第1軸受41および第2軸受42に回転可能に支持される。
さらに、ハウジング3の外部の基板配置部33に、制御基板Bdが取り付けられる。制御基板Bdは、第2開口部312のハウジング3の径方向外側を覆って取り付けられる。制御基板Bdの、第2開口部312の外面側とハウジング3の径方向に重なる部分には、外部接続端子241と接続するコネクタ(不図示)および導通部531と接続するコネクタ(不図示)が実装される。外部接続端子241と接続されるコネクタは、電源回路の一部であり、外部接続端子241から3相(U相、V相、W相)の電力を供給する。導通部531と接続されるコネクタは、制御回路の一部であり、ロータ1の回転角度の情報を制御回路に送る。
以上示したように、本実施形態にかかるモータAにおいて、ハウジング3は、軸方向一方側に開口した第1開口部311と、径方向に収納部から外部に貫通した第2開口部312と、を有する。第2開口部312からセンサユニット5を挿入可能とすることで、センサユニット5の取り付けが容易である。

<3. 変形例等>

以上示した実施形態において、第2バスバ24が、保持部55に固定される構成とするが、第2バスバ24は、保持部55とは別に、取り付けてもよい。例えば、モータAの構成によっては、バスバを第1開口部311側に配する場合もある。このような場合、保持部55に第2バスバ24を固定しない。また、保持部55を収容部314に収容して固定した後、第2バスバ24をバスバ孔553からバスバ固定部552に取り付けてもよい。

以上示した実施形態においては、レゾルバステータ511をセンサカバー54に固定した後、保持部55に取り付けてセンサユニット5とする。しかしながら、モータAの組立方法は上述の方法に限定されない。例えば、レゾルバステータ511をセンサカバー54に取り付けた状態で、第2開口部312から収容部314に挿入し、センサカバー54を底部313、ハウジング3の内周面等のハウジング3の内部に固定してもよい。この場合も、センサ接続部53の一部が、第2開口部312に位置する、すなわち、センサ接続部53が第2開口部312から外部に露出する。レゾルバステータ511は、センサカバー54によって保護されるため、レゾルバステータ511の取り付け時等の破損を抑制できる。また、第2開口部312から保持部55が挿入されないので、第2開口部312を小さくすることが可能である。
さらには、位置検出センサとセンサ接続部とをセンサカバーに取り付けずに、第2開口部312から挿入してもよい。例えば、収容部314に位置検出センサを固定する固定部を有する場合には、センサカバーおよび保持部を省略することが可能である。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
本開示の実施形態は、油圧を維持するポンプを駆動するモータとして用いることができる。なお、本開示の実施形態は、油圧を維持するポンプ以外にも様々な電動装置の動力源にも利用できる。
A・・・モータ、1・・・ロータ、11・・・シャフト、12・・・ロータコア、13・・ロータマグネット、2・・・ステータ、21・・・ステータコア、22・・・コイル、221・・・導線、23・・・第1バスバ、231・・・環状部、232・・・導線接続端子、233・・・第1バスバ接続部、234・・・固定端部、24・・・第2バスバ、241・・・外部接続端子、242・・・第2バスバ接続部、3・・・ハウジング、311・・・第1開口部、312・・・第2開口部、313・・・底部、314・・・収容部、315・・・カバー固定部、316・・・軸受固定部、32・・・カバー部、321・・・固定部、322・・・軸受固定部、33・・・基板配置部、331・・・壁部、41・・・第1軸受、42・・・第2軸受、5・・・センサユニット、511・・・レゾルバステータ、512・・・レゾルバロータ、53・・・センサ接続部、531・・・導通部、54・・・センサカバー、541・・・筒部、542・・・フランジ部、55・・・保持部、550・・・凹部、551・・・レゾルバ取付孔、552・・・バスバ固定部、553・・・バスバ孔、554・・・曲面部、555・・・スペーサ

Claims (9)


  1. 中心軸に沿って延びるシャフトを有するロータと、

    前記ロータと径方向に対向するステータと、

    内部に前記ステータを保持し、軸方向一方側の端部に第1開口部を有する筒状のハウジングと、

    前記ハウジングの内部に収容されて前記ロータの回転位置を検出する位置検出センサと、

    前記位置検出センサと電気的に接続されたセンサ接続部と、

    を有し、

    前記ハウジングは、

    内部に少なくとも前記位置検出センサが収容される収容部と、

    前記収容部と前記ハウジングの外面とを貫通した第2開口部と、

    を有しており、

    前記センサ接続部の少なくとも一部は、前記第2開口部に位置することを特徴とするモータ。
  2. 前記位置検出センサはセンサカバーを有する請求項1に記載のモータ。
  3. 前記位置検出センサは、

    前記ロータに取り付けられたレゾルバロータと、

    前記レゾルバロータと径方向に対向するレゾルバステータと、

    を有する請求項1または請求項2に記載のモータ。
  4. 前記位置検出センサは、ホール素子を備える請求項1または請求項2に記載のモータ。
  5. 前記位置検出センサおよび前記センサ接続部を保持して一部が前記収容部に収容される保持部を、さらに有し、

    前記保持部に保持された前記センサ接続部は、前記位置検出センサと電気的に接続された導通部を備え、

    前記導通部の少なくとも一部は、前記ハウジングの外部に露出する請求項1から請求項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記ステータは、

    複数個のコイルと、

    前記複数個のコイルから延びる導線と接続された第1バスバと、

    外部電源に接続された第2バスバと、

    をさらに有し、

    前記第2バスバは、前記保持部に保持され、

    前記第1バスバと前記第2バスバとが電気的に接続される請求項5に記載のモータ。
  7. 前記第1バスバと前記第2バスバとは、固定具にて固定される請求項6に記載のモータ。
  8. 前記ハウジングは、内部に、前記ステータが固定されるステータ固定部を前記収容部の軸方向一方側に有する請求項1から請求項7のいずれかに記載のモータ。
  9. 前記ハウジングは、前記外面に制御基板を配置する基板配置部を有する、請求項1から請求項8のいずれかに記載のモータ。
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