JPWO2018051541A1 - 生体関連情報計測装置 - Google Patents

生体関連情報計測装置

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Abstract

計測結果を視認しやすく、手軽に計測することができる生体関連情報計測装置を提供する。
本発明は、筐体(10)と、筐体(10)に設けられ、被検体に対して光を送受する測定部(20)と、筐体(10)に設けられ、測定部(20)で受けた光に応じた信号から生体関連情報を推定する演算部(30)と、筐体(10)に設けられ、演算部(30)で推定した生体関連情報を表示するための表示情報を生成する表示情報生成部(40)と、筐体(10)に設けられ、表示情報を携帯端末(500)へ送信する送信部(50)と、を備えたことを特徴とする生体関連情報計測装置(1)である。

Description

本発明は、生体関連情報計測装置に関し、特に外部機器に計測結果を表示することができる生体関連情報計測装置に関する。
特許文献1には、人体に装着して使用される脈拍センサが開示される。この脈派センサは、被検体の手首に当接される透明板の裏面側に配置された一対の発光素子および受光素子を有するセンサ部を備えている。発光素子から手首方向へ照射された近赤外光は手首の動脈を流れる赤血球により反射され、この反射光を受光素子で検出して被検体の脈波を検出する。
特開2004−275307号公報
人体に装着する装着型センサでは、計測結果を表示する表示部を設置しにくく、計測結果を確認しにくいという問題がある。また、生体関連情報を計測するための専用の機器では持ち運びし難く、日常において手軽に、かつ頻繁に計測することの妨げとなっている。
本発明は、計測結果を視認しやすく、手軽に計測することができる生体関連情報計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、筐体と、筐体に設けられ、被検体に対して光を送受する測定部と、筐体に設けられ、測定部で受けた光に応じた信号から生体関連情報を推定する演算部と、筐体に設けられ、演算部で推定した生体関連情報を表示するための表示情報を生成する表示情報生成部と、筐体に設けられ、表示情報を外部機器へ出力する出力と、を備えたことを特徴とする生体関連情報計測装置である。
このような構成によれば、測定部で受けた光に応じた信号から生体関連の生体関連情報を推定し、その表示情報を生成して外部機器へ出力するため、生体関連情報計測装置では測定から生体関連情報の推定、表示情報の生成および送信まで行う。また、外部機器では送られた表示情報に基づき生体関連情報を表示する。これにより、生体関連情報計測装置で手軽に計測した結果を外部機器に表示させることができる。
本発明の生体関連情報計測装置において、外部機器に設けられた入出力コネクタと接続される第1接続端子をさらに備え、第1接続端子を入出力コネクタに接続することで、筐体が外部機器へ装着されるようになっていてもよい。
この場合に、前記表示情報が、前記第1接続端子を介して前記外部機器に供給される。
これにより、第1接続端子を入出力コネクタへ接続することによって、生体関連情報計測装置と外部機器との機械的な接続とともに、電気的な接続も行うことができる。
本発明の生体関連情報計測装置において、第1接続端子を介して外部機器から電力を受けるようになっていてもよい。これにより、第1接続端子を介して外部機器から生体関連情報計測装置へ電力を供給することができる。
本発明の生体関連情報計測装置において、外部機器に設けられた音声コネクタと接続される第2接続端子をさらに備え、第2接続端子を音声コネクタに接続することで、筐体が外部機器へ装着されるようになっていてもよい。これにより、第2接続端子を音声コネクタへ接続することによって、生体関連情報計測装置と外部機器との機械的な接続を行うことができる。また、第1接続端子を入出力コネクタに接続している場合には、第2接続端子と音声コネクタとの接続によって機械的な接続の補強を行うことができる。
本発明の生体関連情報計測装置において、筐体を外部機器へ装着した状態で、筐体の外部機器側の面に凹部が設けられていてもよい。これにより、外部機器と筐体との間に凹部による隙間が設けられ、外部機器のスピーカーから出力される音を筐体によって遮らないようにすることができる。
本発明の生体関連情報計測装置において、筐体に電源が設けられていてもよい。これにより、生体関連情報計測装置の各部の電力をこの電源で賄うことができる。
本発明の生体関連情報計測装置において、測定部は、筐体上に配置され近赤外光を含む光を被検体に向けて発する発光部と、筐体上に配置され被検体を経由した光を受光する受光部と、を有していてもよい。これにより、被検体を経由した近赤外光を含む光の特性に応じた信号から生体関連情報を推定することができる。
本発明によれば、計測結果を視認しやすく、手軽に計測することができる生体関連情報計測装置を提供することが可能になる。
(a)および(b)は、第1実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する模式図である。 生体関連情報計測装置の構成を例示するブロック図である。 (a)および(b)は、第2実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する模式図である。 (a)および(b)は、第3実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する模式図である。 第4実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1(a)および(b)は、第1実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する模式図である。図1(a)には生体関連情報計測装置1を外部機器に装着する前の斜視図が示され、図1(b)には生体関連情報計測装置1を外部機器に装着した後の斜視図が示される。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る生体関連情報計測装置1は、筐体10と、測定部20と、演算部30と、表示情報生成部40と、送信部(出力部)50と、を備える。本実施形態に係る生体関連情報計測装置1は、外部機器の例である携帯端末(携帯電話やタブレット端末など)500に取り付けて使用される。
筐体10は外装ケースであって、例えば合成樹脂によって形成されている。測定部20は、筐体10の例えば表面に沿って取り付けられる。測定部20は被検体に対して光を送受する部分である。本実施形態では、測定部20は近赤外光を含む光を被検体に向けて発し、被検体を経由した光を受ける。測定部20の詳細については後述する。
演算部30、表示情報生成部40および送信部50は筐体10内に設けられる。このうちの演算部30は、測定部20で受けた光に応じた信号から生体関連情報を推定する処理を行う。本実施形態において、生体関連情報としては血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)、脈波および脈拍数の少なくともいずれかを含む。
表示情報生成部40は、演算部30で推定した生体関連情報を表示するための表示情報を生成する部分である。表示情報生成部40は、例えばCSV(Comma Separated Values)形式による表示情報を生成する。これにより、携帯端末500の機種に依存することなく生体関連情報を携帯端末500で表示することができる。
送信部(出力部)50は、表示情報生成部40で生成した表示情報を携帯端末500へ送信(出力)する処理を行う。送信部50は、有線または無線によって表示情報を送信する。本実施形態では、生体関連情報計測装置1を携帯端末500に直接接続するため、送信部50は有線によって表示情報を携帯端末500に送信する。
本実施形態に係る生体関連情報計測装置1では、筐体10に第1接続端子61および第2接続端子62が設けられる。第1接続端子61は、携帯端末500の筐体510の端部に設けられた入出力コネクタ541に接続可能に設けられる。第1接続端子61は凸端子で、入出力コネクタ541は、凹端子とすることができる。入出力コネクタ541の凹端子の形状は、第1接続端子61の凸端子の形状に対応している。第1接続端子61を入出力コネクタ541に差し込むことで、生体関連情報計測装置1と携帯端末500との機械的な接続とともに、電気的な接続を行うことができる。送信部50は、表示情報を第1接続端子61から入出力コネクタ541を介して携帯端末500へ送ることができる。また、第1接続端子61を介して携帯端末500から生体関連情報計測装置1へ電力を供給してもよい。
第2接続端子62は、携帯端末500の筐体510の端部に設けられた音声コネクタ542に接続可能に設けられる。第2接続端子62は凸端子で、音声コネクタ542は、凹端子とすることができる。音声コネクタ542の凹端子の形状は、第2接続端子62の凸端子の形状に対応している。第2接続端子62を音声コネクタ542に差し込むことで、生体関連情報計測装置1と携帯端末500との機械的な接続を行うことができる。また、第1接続端子61を入出力コネクタ541に接続している場合には、第2接続端子62を音声コネクタ542に接続することで機械的な接続の補強を行うことができる。なお、第2接続端子62を介して生体関連情報計測装置1と携帯端末500との間で情報の入出力を行ってもよい。
筐体10における携帯端末500側の面には凹部101が設けられている。携帯端末500の筐体510の端部にはスピーカー用の穴550が設けられている。このため、生体関連情報計測装置1を携帯端末500に装着すると、筐体10でスピーカー用の穴550を塞いでしまう可能性がある。そこで、筐体10に凹部101を設けておくことにより、生体関連情報計測装置1を携帯端末500に装着しても、スピーカー用の穴550を塞ぐことがなくなる。携帯端末500のスピーカーから出力される音は、筐体10との間に凹部101による隙間から外部へ出力されることになる。
(生体関連情報計測装置の構成)
図2は、生体関連情報計測装置の構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、測定部20は、発光部21と、受光部22とを有する。制御部110内には、演算部30および表示情報生成部40が構成される。
発光部21には、1つまたは複数の発光素子が設けられる。発光素子は近赤外光を発する発光ダイオード素子やレーザ素子などである。発光部21に複数の発光素子が設けられる場合には、複数の発光素子の各発光波長が同じであってもよいし、異なっていてもよい。発光部21が3つ以上の発光素子を有する場合には、2つ以上の発光素子が第1の発光波長を有し、残りの発光素子が第1の発光波長と異なる第2の発光波長を有することが好ましい。受光部22は、発光部21から照射され被検体を経由した近赤外光を受けて信号(受光信号)に変換する受光素子を有する。受光素子は、フォトディテクタやフォトダイオードである。
図1と図2に示す実施の形態は、測定部20が、2つの発光部21と、2つの発光部21の間に位置する受光部22とで構成されている。両側に設けられた受光部21は、それぞれ第1の発光波長を有する第1発光素子21a1と、第2の発光波長を有する第2発光素子21b2を備えている。2対で合計4つの発光素子21a1,21a2,21a1,21a2はモジュール化されて受発光部25が構成されている。
それぞれの発光部21には、発光素子21a1,21a2を駆動する2波長駆動用のドライブ回路21bが設けられている。また、受光部22は、受光素子22aが出力する受光信号を増幅する増幅回路22bが設けられている。これらの回路はチップ化されていてもよい。
制御部110は、マイクロコンピュータで構成されている。制御部110は、発光部21のドライブ回路21bにタイミング信号を送信して、それぞれの発光素子21a1、21a2から異なる波長の近赤外光を発するように制御する。また、制御部110は、内蔵のアナログ−デジタル変換回路を用いて、受光部22の増幅回路22bから出力された増幅後の受光信号を処理可能なデジタル形式の信号情報に変換する。
演算部30は、デジタル形式に変換された信号情報に基づいて、血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)、脈波および脈拍数の各生体関連情報の少なくともいずれかを推定する。表示情報生成部40は、演算部30で推定した生体関連情報を表示するための表示情報を生成する。
記憶部120は、演算部30で推定した生体関連情報を記憶する。生体関連情報は、時系列で記憶部120に記憶される。
送信部50は、表示情報生成部40で生成した表示情報を有線または無線によって外部機器へ送信する。有線の場合、送信部50は、表示情報を第1接続端子61を介して外部機器へ送信する。また、無線の場合、送信部50は、表示情報を、例えば、Bluetooth(登録商標)などの無線通信規格を用いた通信により外部機器へ送信する。
記憶部120が設けられることで、演算部30によって推定して得た各生体関連情報を時系列で記憶することができる。また、この表示情報を送信部50から外部機器へ送信することで、外部機器で各生体関連情報の表示を行い、被検体の生体関連情報を見やすく表示させることができる。
(使用例)
本実施形態に係る生体関連情報計測装置1を使用するには、図1(b)に示すように、生体関連情報計測装置1を携帯端末500に装着する。生体関連情報計測装置1を装着したタイミングで生体関連情報計測装置1を計測モードに切り換えてもよい。また、生体関連情報計測装置1を装着したタイミングで、携帯端末500の画面520の表示を自動的に計測用の画像に切り換えるようにしてもよい。
次に、生体関連情報計測装置1の測定部20の上に被検体である指Fを載置する。そして、携帯端末500のボタン530を押下したタイミングで計測を開始する。なお、測定部20に押圧スイッチ(図示せず)を設けておき、指Fを載置した際の押圧力で押圧スイッチを動作させ、このタイミングで計測を開始するようにしてもよい。計測の開始によって発光部21から近赤外光を含む光が放出される。そして、発光部21から照射され指Fを経由した近赤外光を受光部22で受けて信号(受光信号)に変換する。
そして、演算部30によって血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)、脈波および脈拍数の各生体関連情報の少なくともいずれかを推定し、表示情報生成部40によって生体関連情報を表示するための表示情報を生成する。
表示情報は、送信部50から携帯端末500へ送信される。携帯端末500は送信部50から送られた表示情報を受けて、画面520に表示する。携帯端末500は表示情報を受けて画面520に表示させる処理のみを行うため、携帯端末500に大きな負荷は掛からない。携帯端末500には表示情報を画面520に表示させるアプリケーションソフトウェアをインストールしておくだけで良い。
これにより、生体関連情報計測装置1で計測および推定した生体関連情報が携帯端末500の画面520に表示される。
本実施形態に係る生体関連情報計測装置1では、生体関連情報の計測および推定を行う構成を筐体10に内蔵して、携帯端末500とは別体で設けている。したがって、携帯端末500に特別な機能を組み込むことなく、生体関連情報を計測および推定するための機能を後から追加することができる。
通常は生体関連情報計測装置1を装着せず携帯端末500を使用し、生体関連情報を計測したい場合に生体関連情報計測装置1を携帯端末500に装着する。これにより、生体関連情報を手軽に計測することができる。また、携帯端末500の画面520を生体関連情報の表示部として利用することができ、計測結果の視認性を高めることができる。
本実施形態に係る生体関連情報計測装置1は携帯端末500に装着できる程度に小型化されているため、持ち運びに邪魔になることはない。また、携帯端末500の入出力コネクタ541に差し込むだけで装着でき、複雑な操作を必要とせず、必要なときに容易に計測を行うことができる。
なお、図1に示す例では、測定部20において2つの発光部21と受光部22を横向き並べているが、縦向きに並べてもよい。2つの発光部21と受光部22を縦向きに並べることで、計測の際に指Fの長手方向に2つの発光部21と受光部22が並ぶことになり、指Fの太さに影響を受けずに計測できることになる。また、筐体10において、測定部20を、携帯端末500の画面520の向きと逆側(図1の図示の裏面側)に配置してもよい。この構成では、測定部20を身体の肌に当てた状態で、画面520を目視できるようになる。
また、本実施形態に係る生体関連情報計測装置1において、筐体10に電源(ボタン電池、充電池、太陽電池など)が設けられていてもよい。これにより、生体関連情報計測装置1の各部の電力をこの電源で賄うことができ、携帯端末500にかかる電力の負荷を軽減することができる。
(第2実施形態)
図3(a)および(b)は、第2実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する模式図である。図3(a)には生体関連情報計測装置1Bを外部機器に装着した状態の斜視図が示され、図3(b)には生体関連情報計測装置1Bによる計測の状態を示す斜視図が示される。
図3(a)に示すように、本実施形態に係る生体関連情報計測装置1Bは、測定部20、演算部30、表示情報生成部40および送信部(出力部)50を内蔵した筐体10を、携帯端末500の筐体510に貼り付けて使用される。このため、筐体10は薄型に設けられている。本実施形態では、携帯端末500の筐体510の裏面(画面520とは反対側の面)に生体関連情報計測装置1Bが貼り付けられている。生体関連情報計測装置1Bから携帯端末500へは送信部50から無線通信によって表示情報が送信される。
図3(b)に示すように、生体関連情報計測装置1Bが貼り付けられた携帯端末500を手Hで持つと、携帯端末500の筐体510の裏面が掌Pに当たる。この掌Pと当たる筐体510の位置に測定部20が設けられるように生体関連情報計測装置1Bを貼り付けておく。
生体関連情報計測装置1Bを使用するには、携帯端末500を手Hで持った状態で例えばボタン530を指Fで押下する。このボタン530を押下したタイミングで計測が開始される。なお、測定部20に押圧スイッチ(図示せず)を設けておいてもよい。携帯端末500の筐体510の上から測定部20の位置を押すことで、掌Pと筐体510との間で測定部20が挟まれ、挟んだ際の押圧力で押圧スイッチを動作させる。そして、押圧スイッチが動作したタイミングで計測を開始する。押圧スイッチを動作させるための押圧力で掌Pが測定部20に密着するため、精度の高い測定を行うことができる。
計測の開始によって発光部21から近赤外光を含む光が放出される。そして、発光部21から照射され掌Pを経由した近赤外光を受光部22で受けて信号(受光信号)に変換する。そして、演算部30によって血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)、脈波および脈拍数の各生体関連情報の少なくともいずれかを推定し、表示情報生成部40によって生体関連情報を表示するための表示情報を生成する。
表示情報は送信部50から携帯端末500へ無線通信によって送信される。携帯端末500は送信部50から送られた表示情報を受信して、画面520に表示する。
本実施形態のように生体関連情報計測装置1Bを携帯端末500の筐体510に貼り付けるだけで生体関連情報を計測および推定するための機能を後から追加することができる。これにより、生体関連情報を手軽に計測することができる。また、計測および推定した生体関連情報は携帯端末500の画面520に表示されるため、計測結果を視認しやすくなる。
なお、本実施形態に係る生体関連情報計測装置1Bでは、筐体10に電源が設けられていることが好ましい。これにより、携帯端末500の電源とは独立して生体関連情報計測装置1Bを動作させることができる。また、生体関連情報計測装置1Bは、携帯端末500の筐体510以外の場所に貼り付けることもできる。送信部50による無線通信の範囲内であれば、携帯端末500から離れた所望の位置に生体関連情報計測装置1Bを貼り付けてもよい。
前記実施の形態では、筐体10が携帯端末500の筐体510に貼り付けられているが、携帯端末500を収納する別体の保護ケースまたは化粧ケースの背面に筐体10が取り付けられていてもよい。
(第3実施形態)
図4(a)および(b)は、第3実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する模式図である。図4(a)には生体関連情報計測装置1Cを外部機器に設けた状態の斜視図が示され、図4(b)には生体関連情報計測装置1Cによる計測の状態を示す斜視図が示される。
図4(a)に示すように、本実施形態に係る生体関連情報計測装置1Cでは、携帯端末500の筐体510の側面に測定部20が設けられている。生体関連情報計測装置1Cでは、携帯端末500の筐体510を生体関連情報計測装置1Cの筐体10と兼用してもよいし、第2実施形態に係る生体関連情報計測装置1Bのように携帯端末500の筐体510の裏面に筐体10を貼り付けて測定部20のみを延出させ、筐体510の側面に設けるようにしてもよい。
図4(b)に示すように、生体関連情報計測装置1Cが設けられた携帯端末500を手Hで持つと、手Hの指Fが筐体510の側面に当たる。この指Fと当たる筐体510の側面の位置に測定部20が設けられるようにしておく。
生体関連情報計測装置1Cを使用するには、携帯端末500を手Hで持った状態で例えばボタン530を指Fで押下する。このボタン530を押下したタイミングで計測が開始される。なお、測定部20に押圧スイッチ(図示せず)を設けておいてもよい。携帯端末500の筐体510を握ることで指Fによって測定部20を押し、押圧スイッチを動作させる。そして、押圧スイッチが動作したタイミングで計測を開始する。押圧スイッチを動作させるための押圧力で指Fが測定部20に密着するため、精度の高い測定を行うことができる。
計測の開始によって発光部21から近赤外光を含む光が放出される。そして、発光部21から照射され指Fを経由した近赤外光を受光部22で受けて信号(受光信号)に変換する。そして、演算部30によって血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)、脈波および脈拍数の各生体関連情報の少なくともいずれかを推定し、表示情報生成部40によって生体関連情報を表示するための表示情報を生成する。
表示情報は送信部50から携帯端末500へ無線通信によって送信される。携帯端末500は送信部50から送られた表示情報を受信して、画面520に表示する。
本実施形態のように生体関連情報計測装置1Cの測定部20を携帯端末500の筐体510に側面に位置するよう設けることで、携帯端末500を手Hで握るだけで生体関連情報を手軽に計測することができる。また、計測および推定した生体関連情報は携帯端末500の画面520に表示されるため、計測結果を視認しやすくなる。
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態に係る生体関連情報計測装置を例示する斜視図である。
図5に示すように、本実施形態に係る生体関連情報計測装置1Dは、外部機器の例である携帯端末500のボタン530に組み込まれている。ボタン530の表面には測定部20が露出している。
測定部20には図示しない押圧スイッチが設けられている。押圧スイッチを動作させない程度の押圧力でボタン530を押した場合には、生体関連情報の計測動作は開始されず、携帯端末500の通常のボタン操作となる。一方、押圧スイッチを動作させる押圧力でボタン530を押した場合には、押圧スイッチの動作によって生体関連情報の計測動作が開示される。
生体関連情報の計測が開始されると、ボタン530を押した指Fに向けて発光部21から近赤外光を含む光が放出される。そして、発光部21から照射され指Fを経由した近赤外光を受光部22で受けて信号(受光信号)に変換する。そして、演算部30によって血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)、脈波および脈拍数の各生体関連情報の少なくともいずれかを推定し、表示情報生成部40によって生体関連情報を表示するための表示情報を生成する。
表示情報は送信部50から携帯端末500へ有線または無線によって送信される。携帯端末500は送信部50から送られた表示情報を受信して、画面520に表示する。
本実施形態のように生体関連情報計測装置1Dの測定部20を携帯端末500のボタン530に組み込むことで、携帯端末500のボタン530を指Fで押すだけで生体関連情報を手軽に計測することができる。また、計測および推定した生体関連情報は携帯端末500の画面520に表示されるため、計測結果を視認しやすくなる。
以上説明したように、実施形態によれば、計測結果を視認しやすく、手軽に計測することができる生体関連情報計測装置1、1B、1Cおよび1Dを提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、外部機器として携帯端末500を例としたが、携帯端末500以外であってもよい。例えば、パーソナルコンピュータ、卓上計算機、テレビ受像機、その他の家庭用電子機器、または体重計、対組成計、睡眠計などの各種健康用電子器具など、ディスプレイを持った機器であれば適用可能である。
また、実施の形態では、測定部20に発光部21と受光部22が並んで配置されて、生体からの反射光を受光するものであるが、測定部として、発光部21と受光部22とが対向しており、その対向部に指などを差し込む、生体透過式であってもよい。
なお、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
1,1B,1C,1D…生体関連情報計測装置
10…筐体
20…測定部
21…発光部
21a1…第1発光素子
21a2…第2発光素子
21b…ドライブ回路
22…受光部
22a…受光素子
22b…増幅回路
25…受発光部
30…演算部
40…表示情報生成部
50…送信部
61…第1接続端子
62…第2接続端子
101…凹部
110…制御部
120…記憶部
500…携帯端末
510…筐体
520…画面
530…ボタン
541…入出力コネクタ
542…音声コネクタ
550…穴
F…指
H…手
P…掌

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体に設けられ、被検体に対して光を送受する測定部と、
    前記筐体に設けられ、前記測定部で受けた前記光に応じた信号から生体関連情報を推定する演算部と、
    前記筐体に設けられ、前記演算部で推定した前記生体関連情報を表示するための表示情報を生成する表示情報生成部と、
    前記筐体に設けられ、前記表示情報を外部機器へ出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする生体関連情報計測装置。
  2. 前記外部機器に設けられた入出力コネクタと接続される第1接続端子をさらに備え、
    前記第1接続端子を前記入出力コネクタに接続することで、前記筐体が前記外部機器へ装着されることを特徴とする請求項1記載の生体関連情報計測装置。
  3. 前記表示情報が、前記第1接続端子を介して前記外部機器に供給されることを特徴とする請求項2記載の生体関連情報計測装置。
  4. 前記第1接続端子を介して前記外部機器から電力を受けることを特徴とする請求項2または3記載の生体関連情報計測装置。
  5. 前記外部機器に設けられた音声コネクタと接続される第2接続端子をさらに備え、
    前記第2接続端子を前記音声コネクタに接続することで、前記筐体が前記外部機器へ装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の生体関連情報計測装置。
  6. 前記筐体を前記外部機器へ装着した状態で、前記筐体の前記外部機器側の面に凹部が設けられたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の生体関連情報計測装置。
  7. 前記筐体に電源が設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の生体関連情報計測装置。
  8. 前記測定部は、
    前記筐体上に配置され近赤外光を含む前記光を前記被検体に向けて発する発光部と、
    前記筐体上に配置され前記被検体を経由した前記光を受光する受光部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の生体関連情報計測装置。
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