JPWO2018051447A1 - 整合器 - Google Patents

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規一 加藤
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Abstract

整合器は、方向性結合器と、第1の可変容量コンデンサと第2の可変容量コンデンサとを有する整合回路と、制御部と、基準とする整合器の第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記設定値が設定されたときの前記基準とする整合器のインピーダンスとに基づいて求めた前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を格納する記憶部と、を備える。前記制御部は、前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の設定値を前記記憶部の前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値に基づいて補正する。[代表図]図1

Description

本開示は整合器に関し、例えば高周波電源装置の出力を負荷に整合させる整合器に適用可能である。
エッチングや薄膜形成を行う半導体製造工程では、プラズマ処理装置が用いられる。このプラズマ処理装置の電力供給源として、高周波電源装置が用いられる。高周波電源装置からプラズマ処理装置に対し、効率良く電力を供給するには、高周波電源装置とプラズマ処理装置(負荷)との間でインピーダンスを整合させる必要がある。インピーダンスを整合させる手段として、例えば特許文献1に示されるように、高周波電源装置とプラズマ処理装置との間に整合器が挿入される。整合器は高周波電源装置とプラズマ処理装置との間でインピーダンスを整合させる整合素子を有する整合回路を含むように構成されている。整合回路は、可変容量コンデンサ、インダクタンス、伝送線路を含むように構成されている。
WO2015/129678号公報
可変容量コンデンサはステッピングモータを用いて容量値の変更制御を行うが、可変容量コンデンサの容量精度の要因により、可変容量コンデンサの容量値を設定しても設定値と全く異なる容量となる個体が稀に存在する。その可変容量コンデンサを搭載した整合器は他の整合器と同じ容量を設定してもインピーダンスが全く異なるためプラズマ負荷と接続しても整合動作(軌跡、時間)に顕著な違いが生まれ、プラズマ処理装置のスループットが個々の整合器に依存し、安定しない。
本開示の課題は、可変容量コンデンサの容量誤差を低減する整合器を提供することにある。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、整合器は、方向性結合器と、第1の可変容量コンデンサと第2の可変容量コンデンサとを有する整合回路と、制御部と、基準とする整合器の第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記設定値が設定されたときの前記基準とする整合器のインピーダンスとに基づいて求めた前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を格納する記憶部と、を備える。前記制御部は、前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の設定値を前記記憶部の前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値に基づいて補正する。
上記整合器によれば、容量誤差を低減することができる。
図1は実施例に係る整合器の機能ブロック図である。 図2は実施例に係る整合回路の構成図である。 図3は実施例に係る記憶部の構成図である。 図4は可変容量コンデンサの容量を変えたときの反射係数の軌跡の一例を説明する図。 図5は可変容量コンデンサの容量を変えたときの反射係数の軌跡の他の例を説明する図。 図6は実施例に係る反射係数の軌跡を示す図である。 図7は実施例に係るインピーダンス整合の処理フローチャートである。 図8は正しく調整された可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC1を固定)を示す図である。 図9は正しく調整された可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC2を固定)を示す図である。 図10は正しく調整されていない可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC1を固定)を示す図である。 図11は正しく調整されていない可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC2を固定)を示す図である。 図12は可変容量コンデンサの容量調整および整合動作を示すフローチャートである。 図13は整合器(A)(B)のVCステップ値と反射係数(U,V)値の関係(VC2固定)を示す図である。 図14は整合器(A)(B)のVCステップ値と反射係数(U,V)値の関係(VC1固定)を示す図である。 図15は変換テーブル(VC1)を示す図である。 図16は変換テーブル(VC2)を示す図である。
以下、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。
図1は、実施例に係る整合器の機能ブロック図である。図1では、高周波電源装置2とプラズマ処理装置3との間に、整合器10が挿入されている。高周波電源装置2から出力した高周波電力を、整合器10を介してプラズマ処理装置3に供給することで、プラズマ処理装置3でプラズマを発生させる。高周波電源装置2からプラズマ処理装置3に効率よく電力を供給するためには、高周波電源装置2とプラズマ処理装置3との間でインピーダンスを整合させる必要がある。高周波電源装置2の出力インピーダンスは通常50Ωであるため、プラズマ処理装置3の入力インピーダンスを、整合器10によって変換し、整合器10の入力インピーダンスを50Ωにすればよい。
プラズマ処理装置3の入力インピーダンスは、プラズマ処理装置3に入力されるガスの種類や流量、圧力、温度等によって変化する。よって、整合器10は、時間的に変化するプラズマ処理装置3の入力インピーダンスに合わせて、適応的に整合する必要がある。
図1の整合器10は、進行波と反射波とを検出する方向性結合器11と、高周波電源装置2とプラズマ処理装置3との間でインピーダンスを整合させる整合素子を有する整合回路30と、整合回路30の整合素子の回路定数を制御するための制御部20と、記憶部25と、を含むように構成される。
方向性結合器11の動作を説明する。RFin端子からRFout端子に向かって進む高周波電力(進行波:Pf)は、方向性結合器11で検出され、FORWARD端子に出力される。RFout端子からRFin端子に向かって進む高周波電力(反射波:Pr)は、方向性結合器11で検出され、REFLECT端子に出力される。また、RFin端子からRFout端子に向かって進む高周波電力(Pf)は、REFLECT端子では検出されず、もし検出されても僅かである。同様に、RFout端子からRFin端子に向かって進む高周波電力(Pr)は、FORWARD端子では検出されず、もし検出されても僅かである。
制御部20は、反射係数演算部21と、容量演算部22と、容量設定部23とを含むように構成される。
方向性結合器11で検出された進行波(Pf)と反射波(Pr)は、制御部20の反射係数演算部21に入力される。反射係数(Γ)は、進行波(Pf)に対する反射波(Pr)の振幅比(r)と位相差(θ)から、式(1)のように定義される。
Γ=r・exp(j・θ) (j:虚数単位)・・・(1)
よって、進行波(Pf)に対する反射波(Pr)の振幅比(r)と位相差(θ)が分かれば、反射係数(Γ)を求めることが出来る。反射係数演算部21では、進行波(Pf)と反射波(Pr)とに基づき、上記振幅比(r)と位相差(θ)を計算し、反射係数(Γ)を算出する。具体的な方法としては、進行波(Pf)と反射波(Pr)をFFT(高速フーリエ変換)によって周波数領域に変換し、高周波電源装置2が出力している高周波電力と同じ周波数について、進行波(Pf)と反射波(Pr)の振幅と位相を比較し、振幅比(r)と位相差(θ)を計算すればよい。
容量演算部22は、反射係数演算部21で計算された反射係数(Γ)に基づき、反射係数(Γ)をゼロに近づけるためのコンデンサ容量を計算する。コンデンサ容量の計算方法については後述する。容量設定部23は、容量演算部22で算出したコンデンサの容量に基づき、整合回路30内の可変容量コンデンサの容量を設定、変更する。
図2は実施例に係る整合回路の構成図である。整合回路30は、負荷となるプラズマ処理装置3の入力インピーダンスが変動する範囲によって回路構成が決まるが、ここでは、π型の整合回路を例にして説明する。この整合回路30は、第1の可変容量コンデンサ31、第2の可変容量コンデンサ32、インダクタンス33、伝送線路35、伝送線路36を含むように構成されている。この伝送線路35と伝送線路36は、同軸ケーブルや金属板などで構成することができ、また、インダクタやコンデンサの集中定数回路を含むように構成することもできる。
伝送線路35は、整合回路30の入力端子30aと第1の可変容量コンデンサ31の一端を接続する。第1の可変容量コンデンサ31の他端は接地されている。伝送線路36は、整合回路30の出力端子30bと第2の可変容量コンデンサ32の一端を接続する。第2の可変容量コンデンサ32の他端は接地されている。
第1の可変容量コンデンサ31、第2の可変容量コンデンサ32、インダクタンス33は、高周波電源装置2とプラズマ処理装置3との間のインピーダンス整合を行うための整合素子である。また、整合回路30は、第1の可変容量コンデンサ31の容量を制御するための可変容量コンデンサ制御端子31aと、第2の可変容量コンデンサ32の容量を制御するための可変容量コンデンサ制御端子32aとを備える。
整合回路30の可変容量コンデンサの制御は、方向性結合器11で検波した進行波(Pf)と反射波(Pr)から計算される反射係数(Γ)の大きさが小さくなるように制御される。
前述したように、制御部20は、方向性結合器11で検出した進行波と反射波とに基づき、反射係数を算出し、該反射係数を用いて、第1の可変容量コンデンサ31の容量値(VC1)と第2の可変容量コンデンサ32の容量値(VC2)とを制御する。記憶部25は、後述する円の情報等を記憶する。なお、図3に示すように、記憶部25はCPU内蔵SRAM251と外部SRAM(揮発性メモリ)252と外部EEPROM(不揮発性メモリ)253とを備える。
ここで、円の情報とは、スミスチャート上で整合点(反射係数(Γ)の実部と虚部がゼロの点)を通過する反射係数(Γ)の軌跡が描く円の情報であって、円の位置や大きさに関する情報である。この円の情報は、伝送線路35の条件、つまり伝送線路35の特性インピーダンス(ZL)や線路長(L)に基づき、決定されることが知られている。
容量演算部22は、反射係数演算部21で算出された反射係数(Γ)と、記憶部25に記憶している円の情報とに基づき、算出された反射係数(Γ)に対応する整合回路30の第1の可変容量コンデンサ31の容量値(VC1)および第2の可変容量コンデンサ32の容量値(VC2)を算出する。つまり、算出された反射係数(Γ)を小さくするようなVC1とVC2を算出する。
詳しくは、容量演算部22は、反射係数演算部21で算出される反射係数(Γ)が、記憶部25に記憶している円に接近するように、整合回路30の第2の可変容量コンデンサ32の容量値(VC2)を算出する。そして、容量設定部23は、上記算出した容量になるよう、第2の可変容量コンデンサ32の容量値(VC2)を変更する。これにより、容量設定部23は、反射係数Γを、前記円上に位置させる。
その後、容量演算部22は、反射係数演算部21で算出される反射係数Γが小さくなるように、整合回路30の第1の可変容量コンデンサ31の容量値(VC1)を算出する。そして、容量設定部23は、上記算出した容量になるよう、第1の可変容量コンデンサ31の容量値(VC1)を変更する。これにより、容量設定部23は、反射係数(Γ)を、整合点(反射係数(Γ)が0の点)に位置させる。
記憶部25には、伝送線路35に応じた円の情報が、予め記憶されている。この円の情報(位置と大きさ)は、前述したように、伝送線路35の条件、つまり伝送線路35の性インピーダンス(ZL)や線路長(L)に基づき決定される。例えば、伝送線路35が、無視できるほどに短い場合は、円は、後述する図4に示す円R1となる。また、伝送線路35が、特性インピーダンスが50Ωで、線路長がλ/4である場合は、円は、後述する図5に示す円R2や、図6に示す円R3となる。
ここで、本実施形態の整合アルゴリズムの考え方を説明する。あるプラズマ負荷のときに、高周波電源装置2とプラズマ処理装置3との間のインピーダンスが整合する(つまり反射係数(Γ)が0)ときのVC1とVC2の値を、VC1=X、VC2=Yとする。説明を解り易くするために、整合する条件であるVC1=X、VC2=Yの状態から、VC1を変えたときの、整合回路30の入力インピーダンスの軌跡、つまり、反射係数(Γ)の軌跡を図4のスミスチャートに示す。この場合、伝送線路35は、進行波や反射波の波長(λ)に比べ、無視できるほど短いものとする。
図4において、VC1を変えると、反射係数(Γ)の軌跡は、整合がとれている状態であるF点と、G点とを結ぶ線分を直径とする円R1を描く。F点における反射係数(Γ)は、その虚部(Γi)がゼロであり、その実部(Γr)がゼロである(整合器10の入力インピーダンスは50Ω)。G点における反射係数(Γ)は、その虚部がゼロであり、その実部が−1である。
詳しくは、図4において、整合がとれている状態(F点)でVC1を増やすと、反射係数(Γ)は、円R1上をF点からA点の方向に動く。また、VC1を減らすと、円R1上をF点からB点の方向に動く。このことは、第1の可変容量コンデンサ31と第2の可変容量コンデンサ32とインダクタンス33とを含む図2のπ型整合回路30において、第1の可変容量コンデンサ31がグランドに接続(接地)されているときのインピーダンス軌跡として、一般的に知られているため、詳細な説明は割愛する。
図4では、伝送線路35が無視できる場合を示したが、現実には無視できないこともある。図5のスミスチャートに、伝送線路35の特性インピーダンスが50Ωで線路長がλ/4の場合の、反射係数(Γ)の軌跡を示す。図4において、反射係数(Γ)の軌跡は、整合がとれている状態であるF点と、H点とを結ぶ線分を直径とする円R2を描くことが知られている。H点における反射係数(Γ)は、その虚部がゼロであり、その実部が1である(整合器10の入力インピーダンスは無限大)。
図2の整合回路30において、伝送線路35の右端から見た入力インピーダンスをZ1とし、伝送線路35の左端から見た入力インピーダンスをZ2とすると、Z2は、次の式(2)により決まる。式(2)において、Z1は、伝送線路35が無視できる場合(図4)の入力インピーダンスであり、Z2は、伝送線路35が無視できない場合(図5)の入力インピーダンスである。伝送線路35が無視できない場合(図5)、図4の円R1は、図5の円R2になる。
Figure 2018051447
このように、図5の軌跡は、特性インピーダンスが50Ωで線路長がλ/4の伝送線路35を挿入しているため、図4の軌跡において、反射係数(Γ)の実部と虚部がゼロの点(F点)を中心にして、180°回転した状態になる。よって、図5において、整合がとれている状態(F点)でVC1を増やすと、反射係数(Γ)は、円R2上をA´点の方向(反射係数(Γ)の虚部が正の方向)に動く。また、VC1を減らすと、反射係数(Γ)は、円R2上をB´点の方向(反射係数(Γ)の虚部が負の方向)に動く。すなわち、図5の円R2上において、反射係数(Γ)の虚部が正の場合は、VC1が整合値Xよりも大きく、反射係数(Γ)の虚部が負の場合は、VC1が整合値Xよりも小さい。
このように、図5では、整合点(F点)において、VC1を増加、又は減少させると、反射係数(Γ)は、円R2を描くような軌跡をたどる。このことは、VC2が整合値にある状態で、VC1を変えると、反射係数(Γ)は、図5で示した円R2上を移動することを示している。従って、まず、反射係数(Γ)が図5の円R2上にのるようにVC2を制御し、その後、反射係数(Γ)が0になるように、VC1を制御すればよいことが解る。
図6は、図5と同様の整合回路30の場合、つまり、伝送線路35の特性インピーダンスが50Ωで線路長がλ/4の場合において、実施例に係るインピーダンス整合を行う際における、反射係数(Γ)の軌跡を示すスミスチャートである。C点は、プラズマ負荷がある入力インピーダンス値にある場合において、VC1とVC2が初期値(例えば、可変容量コンデンサの最小値)のときの、反射係数(Γ)、つまり、整合器10の入力インピーダンスである。
まず、制御部20は、反射係数(Γ)が、VC1とVC2の初期値のC点から、円R3に接するD点に達するまで、VC2のみを増やす。円R3は、図5の円R2と同じである。円R3の情報は、記憶部25に記憶されている。反射係数(Γ)が、円R3に接するD点に到達すると、VC2は、整合時の容量であるYとなる。この状態では、VC2は、整合値に制御されているが、VC1は初期値のままである。そこで、制御部20は、次にVC1を増やしていく。VC1を増やすと、前述したように、反射係数(Γ)は、円R3上を移動する。したがって、VC1を増やしていき、反射係数(Γ)が0になるところで、VC1の増加を止めればよい。そのときのVC1は、整合時の容量であるXとなる。
図6の軌跡は、プラズマ負荷の入力インピーダンスがある値にある場合の一例であるが、プラズマ負荷の入力インピーダンスが変われば、当然、C点やD点の位置は変化する。ただし、VC2が整合時の容量である場合に、反射係数(Γ)が円R3上にあることは変わらない。
また、図6のC点の場合は、VC1とVC2の初期値として、可変容量コンデンサの最小値を選んでいるが、可変容量コンデンサの最大値でもよく、また、その他の値でもよい。その場合、当然、C点の位置は変わる。しかし、VC1とVC2の初期値が何れの値であっても、VC2が整合時の値になっていれば、VC1を変えたときに、反射係数(Γ)が円R3上を移動するという現象は変わらない。
よって、反射係数(Γ)が円R3に接するまで、VC2のみを制御し、円R3に接した後は、VC1のみを制御するという、制御部20の動作は変わらない。VC2の制御において、VC2が整合値であるYよりも大きいときは、反射係数(Γ)が円R3の外にあるので、VC2を減らすことにより、反射係数(Γ)が円R3に接するように制御する。逆に、VC2が整合値であるYよりも小さいときは、反射係数(Γ)が円R3の内にあるので、VC2を増やすことにより、反射係数(Γ)が円R3に接するように制御する。
そして、反射係数(Γ)が円R3に接するようにVC2を制御した後、VC1を次のように制御する。すなわち、反射係数(Γ)の虚数部が正の場合は、VC1が整合値であるXよりも大きい値の場合であるので、VC1を減らすことにより、反射係数(Γ)が0になるよう制御する。逆に、反射係数(Γ)の虚数部が負の場合は、VC1がXよりも小さい場合なので、VC1を増やすことにより、反射係数(Γ)が0になるよう制御する。
また、プラズマ負荷の入力インピーダンスが、VC1とVC2を制御している途中に変化した場合においても、上述したようにVC2とVC1を制御する。すなわち、反射係数(Γ)が円R3に接するようにVC2を制御した後、VC1を制御する。
なお、図5や図6の説明では、図2の整合回路30において、伝送線路35の特性インピーダンスが50Ωで、線路長がλ/4の条件である場合を例として説明したが、これらの条件である場合に限られない。伝送線路35の条件が上記の条件と異なれば、VC2が整合時の容量であるという条件下においてVC1を変えた場合の円の軌跡は、図5や図6で示した円R3の軌跡とは異なるので、前述した式(2)により、伝送線路35の条件に合わせた円の軌跡を設定すればよい。
図7は、実施例に係るインピーダンス整合の処理フローチャートである。この処理は、制御部20において実行される。先ず、初期設定として、図5や図6で示した円の情報(スミスチャート上の位置と大きさ)を、記憶部25に記憶し保存する(図7のステップS1)。上述したように、この円の情報は、伝送線路35によって決まるため、整合回路30に応じた情報を与える必要がある。また、ステップS1では、VC1とVC2の初期値も設定する。
次に、そのときの反射係数(Γ)を、方向性結合器11から得られた進行波(Pf)と反射波(Pr)から演算する(ステップS2)。次に、反射係数(Γ)の絶対値と所定値(L)とを比較する(ステップS3)。反射係数(Γ)の絶対値がL以下である場合は(ステップS3でYes)、ステップS2に戻り、方向性結合器11から進行波(Pf)と反射波(Pr)を取得して、再度、そのときの反射係数(Γ)を演算する。
反射係数(Γ)の絶対値がLよりも大きい場合は(ステップS3でNo)、ステップS4に進む。このLは、整合がとれたことを判断するための閾値であり、理想的には0であるが、現実的には、反射係数(Γ)を0にするのは困難であるため、ある閾値(L)を設けて判断する。このLは、高周波電源装置2の耐反射電力や、高周波電源装置2を使うプラズマ処理装置3の要求仕様によって決定される値である。
ステップS4では、初期設定(ステップS1)で定義した円上に反射係数(Γ)があるか否かを判定するため、記憶部25から円の情報を取得し、反射係数(Γ)と円との距離の最小値(P)を演算する。この値(P)が所定の閾値(M)よりも大きい場合は(ステップS5でYes)、VC2が整合値でないので、VC2を変更するように制御する。具体的には、反射係数(Γ)が円上にないと判定し、ステップS6に進む。このMも、理想的には0であるが、現実には0にするのは困難であるため、所定の値に設定する。
Pが所定の閾値(M)以下の場合は(ステップS5でNo)、VC2が整合値であるので、VC2を変更する必要はない。そこで、VC1(つまり第1の可変容量コンデンサ31)の制御動作へ進む。すなわち、反射係数(Γ)が円上にあると判定し、ステップS10に進む。
ステップS6では、VC2(つまり第2の可変容量コンデンサ32)を制御する方向を判断するため、反射係数(Γ)が円よりも内側にあるか否かを判定する。反射係数(Γ)が円の内側にある場合は(ステップS6でYes)、VC2がYよりも小さいので、VC2を増やす(ステップS7)。反射係数Γが円の外側にある場合は(ステップS6でNo)、VC2がYよりも大きいので、VC2を減らす(ステップS8)。このとき、減らす量、増やす量は予め設定しておけばよい。
こうして、ステップS2からステップS7又はS8までの処理を繰り返すことにより、Pを所定の閾値(M)以下とすることができる、つまり、ほぼ円上に反射係数(Γ)をのせることができる。こうして、ステップS5において、PがM以下であると判定されると、ステップS10に進み、VC1(つまり第1の可変容量コンデンサ31)の制御動作を行う。
ステップS10では、反射係数(Γ)の虚部が負であるか否かを判定、つまり、VC1がXより小さいか否かを判定する。前述したように、反射係数(Γ)の虚部が負の場合は、VC1がXよりも小さく、反射係数(Γ)の虚部が正の場合は、VC1がXよりも大きい。したがって、反射係数(Γ)の虚部が負である場合は(ステップS10でYes)、VC1を増やす。反射係数(Γ)の虚部が正である場合は(ステップS10でNo)、VC1を減らす。こうして、VC1を変更することにより、反射係数(Γ)をゼロに近づける。このときの増減の量も予め設定しておく。
以上説明したように、制御部20は、方向性結合器11で検出した進行波と反射波とに基づき、反射係数を算出し、スミスチャート上で整合点を通過する反射係数の軌跡が描く円と、前記算出された反射係数との間の距離が所定値より大きい場合は、第2の可変容量コンデンサ32の容量値を変更し、前記算出される反射係数を変更することにより、前記距離を前記所定値以内とし、前記距離が前記所定値以内になると、第1の可変容量コンデンサ31の容量値を変更し、前記距離を変えることなく、前記算出される反射係数を小さくする。すなわち、制御部20は、方向性結合器11で検出した進行波と反射波とに基づき、反射係数を算出し、前記算出される反射係数が小さくなるように、第1の可変容量コンデンサ31の容量値および前記第2の可変容量コンデンサ32の容量値を変更する。
次に、可変容量コンデンサの容量値の調整について図8〜11を用いて説明する。図8は正しく調整された可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC1を固定)を示す図である。図9は正しく調整された可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC2を固定)を示す図である。図10は正しく調整されていない可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC1を固定)を示す図である。図11は正しく調整されていない可変容量コンデンサを搭載した整合器のインピーダンス(VC2を固定)を示す図である。
整合器は内部に搭載する可変容量コンデンサの容量値に関する調整はコンデンサメーカー任せとなっているため、メーカーによる調整ミス等の人的要因により、可変容量コンデンサの容量値を設定しても設定値と全く異なる容量となる個体が稀に存在する。図8および図10に示すように、VC1を固定しVC2を変化させた場合の反射係数(U,V)は全く異なる。また、図9および図11に示すように、VC2を固定しVC1を変化させた場合の反射係数(U,V)は全く異なる。このように、容量値の異なる可変容量コンデンサを搭載した整合器は他の整合器と同じ容量値を設定してもインピーダンスが全く異なるため、プラズマ負荷と接続しても整合動作(軌跡、時間)に顕著な違いが生まれ、プラズマ処理装置のスループットが個々の整合器に依存し、安定しない。
本実施例では、基準とする整合器の可変容量コンデンサの容量値−インピーダンスのデータを用意し、他の整合器のインピーダンスを、基準とする整合器のデータに近づけることにより、可変容量コンデンサの容量誤差による個々の整合動作の違いを解決し、一律同様の整合動作を行う。以下、詳細に説明する。
まず、可変容量コンデンサの容量調整について図12〜16を用いて説明する。図12は可変容量コンデンサの容量調整および整合動作を示すフローチャートである。図13は整合器(A)(B)のVCステップ値と反射係数(U,V)値の関係(VC2固定)を示す図である。図14は整合器(A)(B)のVCステップ値と反射係数(U,V)値の関係(VC1固定)を示す図である。図15は変換テーブル(VC1)を示す図である。図16は変換テーブル(VC2)を示す図である。
ステップS21:基準となる整合器(以下、整合器(A)という。)の可変容量コンデンサのステップ値(C)とその時のインピーダンス(D)の組となるデータ(C,D)をあらかじめ測定し用意する。例えば、(C0,D0)、(C1,D1)、(C2,D2)、(C3,D3)、・・・、(Cn,Dn)であり、C0(=0)はステップの最小値、Cnはステップの最大値とする。
具体的は、整合器(A)の第1の可変容量コンデンサ31のステップ値をVC1=0〜640の80ステップ刻みで、第2の可変容量コンデンサ32のステップ値をVC2=320で固定して、反射係数(U,V)を測定する。また、VC2=0〜640の80ステップ刻みでVC1=320で固定して、反射係数(U,V)を測定する。ここで、C=(VC1,VC2)、D=(U,V)である。
ステップS22:補正する側の整合器、すなわち正しく調整されていない可変容量コンデンサを搭載している整合器(以下、整合器(B)という。)は、ステップS21で取得した整合器(A)の可変容量コンデンサのインピーダンス(D)となるステップ値(E)を測定し用意する。例えば、(E0,D0)、(E1,D1)、(E2,D2)、(E3,D3)、・・・、(En,Dn)とする。
具体的には、ステップS21で取得した整合器(A)の(VC1,VC2)=(320,320)に設定した際の(U,V)=(−399.82,321.05)を基準とする。整合器(B)は、整合器(A)の反射係数(U,V)=(−399.82,321.05)になるべく近づくようなVC1,VC2のステップ値をあらかじめ探探しておく。探索の結果、例えば、整合器(B)のステップ値を(VC1,VC2)=(347,363)に設定することにより、(U,V)=(−394.17,327.13)となる。この結果から整合器(B)のVC1ステップ値を347に固定し、VC2のステップ値を可変させることで整合器(A)のVC2が0〜640の80ステップ刻みでの(U,V)値になるようなVC2の値を探索する。この結果は、図13に示される。同様に、ステップS21で探索した結果から整合器(B)のVC2ステップ値を363に固定し、VC1のステップ値を可変させることで整合器(A)のVC1が0〜640の80ステップ刻みでの(U,V)値になるようなVC1の値を探索する。この結果は、図14に示される。ここで、E=(VC1,VC2)、D=(U,V)である。
図13に示すように、例えば整合器(B)のインピーダンスを整合器(A)のVC1=0ステップのインピーダンスに近づけたい場合はVC1=30ステップと補正することで対応可能となる。
ステップS23:PC40等の外部端末より、ステップS22で取得したデータを整合器にダウンロードし、記憶部のEEPROM等の不揮発性記憶媒体等に保存しておく。
具体的には、図13に示す整合器(A)、(B)のVC1のデータの組(0,30)、(80,110)、(160,190)、(240,268)、(320,347)、(400,424)、(480,499)、(560,575)、(640,640)を記憶部25の外部EEPROM253にPC40等の外部端末を用いて保存する。同様に図14に示す整合器(A)、(B)のVC2のデータの組(0,34)、(80,122)、(160,202)、(240,283)、(320,363)、(400,443)、(480,523)、(560,603)、(640,640)を記憶部25の外部EEPROM253にPC40等の外部端末を用いて保存する。PC40と制御部20とはRS232C通信経由で送受信する。
ステップS24:整合器の電源起動時に、ステップS23で保存されているデータを参照し、記憶部のSRAM等の揮発性記憶媒体上にテーブルを作成する。なお、テーブルは元データの分解能によってはデータ間を補間する。
具体的には、制御部20は、整合器(B)の電源起動時に、ステップS24で外部EEPROMに保存しておいたデータを参照し、図13、図14に示すグラフの関係から2点間の補間を繰り返し行うことにより、真のステップ値に対して整合器(B)のVC1、VC2それぞれ0〜640ステップに対しての1ステップ毎の補正ステップ値を求める。そして、制御部20は、図15および図16に示すように、0〜640をそれぞれメモリ上のインデックス(アドレス)として記憶部25の外部SRAM252に展開する(補正ステップ値を格納する)。
ステップS25:整合動作時の演算やアルゴリズムで導き出した整合器の容量をステップS24で作成したテーブルでステップ変換を行い、ステップ値から実際に可変容量コンデンサに設定する容量値を決定し、設定する。
具体的には、整合器(B)の運用時、制御部20は図1の容量演算部22で反射係数とアルゴリズムを用いて整合動作で設定するべきVC1、VC2の容量演算を行い、その結果を容量設定部23により実際に第1の可変容量コンデンサ31および第2の可変容量コンデンサ32に設定して整合動作を行う。このとき、容量設定部23に容量演算部22での演算結果を図15、図16のテーブルのインデックスの0から640まで順に照らし合わせ、演算結果と一致するインデックスに対応する補正容量値を設定する。
また容量演算部22では必要に応じて第1の可変容量コンデンサ31または第2の可変容量コンデンサ32からステップ値を取得し、設定容量演算する材料として使用する。その場合は取得したステップ値とテーブルの補正容量値を上から順に照らし合わせ、一致した補正容量値のインデックスが補正前のステップ値となる。
本実施例では、元のアルゴリズムを大幅に変えることなく、メモリ上にテーブルを持つだけで整合動作を補正することが可能となる。
プラズマ処理装置のスループットが個々の整合器に依存しなくなり、安定する。容量精度の劣る安価な可変容量コンデンサを用いても、性能の高い可変容量コンデンサを基準データとして容量補正を行うことができ、原価低減に繋がる。
実施例に係る整合器はプラズマ発生用のマイクロ波電源などに好適であり、13.56MHz、915MHz、2.45GHz、5.8GHz等のISMバンドを含む広い周波数で利用できる。
本明細書には、本発明に関する少なくとも次の構成が含まれる。
第1の構成の整合器は、
進行波と反射波とを検出する方向性結合器と、
入力端子と、出力端子と、一端が第1の伝送線路を介して前記入力端子に接続され他端が接地された第1の可変容量コンデンサと、一端が第2の伝送線路を介して前記出力端子に接続され他端が接地された第2の可変容量コンデンサと、一端が前記第1の可変容量コンデンサの前記一端に接続され他端が前記第2の可変容量コンデンサの前記一端に接続されたインダクタンスと、を有する整合回路と、
前記方向性結合器で検出した進行波と反射波とに基づき、前記第1の可変容量コンデンサの容量値と前記第2の可変容量コンデンサの容量値とを制御する制御部と、
基準とする整合器の第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記設定値が設定されたときの前記基準とする整合器のインピーダンスとに基づいて求めた前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を格納する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、
前記方向性結合器で検出した進行波と反射波とに基づき、反射係数を算出し、
前記算出される反射係数が小さくなるように、前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値を変更し、
前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の設定値を演算し、
前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の前記設定値を前記記憶部の前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値に基づいて補正する。
第2の構成の整合器は、第1の構成において、
第1の可変容量コンデンサおよび第2の可変容量コンデンサの補正設定値は、前記基準とする整合器の前記インピーダンスになる該整合器の第1の可変容量コンデンサおよび第2の可変容量コンデンサの設定値を測定して求めたものである。
第3の構成の整合器は、第2の構成において、
前記記憶部は不揮発性記憶媒体を備え、
前記第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値とは前記不揮発性記憶媒体に格納されている。
第4の構成の整合器は、第3の構成において、
前記記憶部は、さらに、揮発性記憶媒体を備え、
前記制御部は、該整合器の電源起動時に、前記第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値とに基づいて補間データを算出してテーブルを作成し揮発性記憶媒体に格納する。
第5の構成の整合器は、第4の構成において、
前記テーブルは、前記第3の可変容量コンデンサの容量値の設定値をインデックスとし、前記第1の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を読み出すように構成される第1テーブルと、前記第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値をインデックスとし、前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を読み出すように構成される第2テーブルと、を有する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
2…高周波電源装置、3…プラズマ処理装置、10…整合器、11…方向性結合器、20…制御部、21…反射係数演算部、22…容量演算部、23…容量設定部、25…記憶部、30…整合回路、30a…入力端子、30b…出力端子、31…第1の可変容量コンデンサ、32…第2の可変容量コンデンサ、31a…制御端子、32a…制御端子、33…インダクタンス、35,36…伝送線路。

Claims (5)

  1. 進行波と反射波とを検出する方向性結合器と、
    入力端子と、出力端子と、一端が第1の伝送線路を介して前記入力端子に接続され他端が接地された第1の可変容量コンデンサと、一端が第2の伝送線路を介して前記出力端子に接続され他端が接地された第2の可変容量コンデンサと、一端が前記第1の可変容量コンデンサの前記一端に接続され他端が前記第2の可変容量コンデンサの前記一端に接続されたインダクタンスと、を有する整合回路と、
    前記方向性結合器で検出した進行波と反射波とに基づき、前記第1の可変容量コンデンサの容量値と前記第2の可変容量コンデンサの容量値とを制御する制御部と、
    基準とする整合器の第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記設定値が設定されたときの前記基準とする整合器のインピーダンスとに基づいて求めた前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を格納する記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記方向性結合器で検出した進行波と反射波とに基づき、反射係数を算出し、
    前記算出される反射係数が小さくなるように、前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値を変更し、
    前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の設定値を演算し、
    前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の前記設定値を前記記憶部の前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値に基づいて補正する
    整合器。
  2. 請求項1において、
    第1の可変容量コンデンサおよび第2の可変容量コンデンサの補正設定値は、前記基準とする整合器の前記インピーダンスになる該整合器の第1の可変容量コンデンサおよび第2の可変容量コンデンサの設定値を測定して求めたものである
    整合器。
  3. 請求項2において、
    前記記憶部は不揮発性記憶媒体を備え、
    前記第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値とは前記不揮発性記憶媒体に格納されている
    整合器。
  4. 請求項3において、
    前記記憶部は、さらに、揮発性記憶媒体を備え、
    前記制御部は、該整合器の電源起動時に、前記第3の可変容量コンデンサおよび第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値と前記第1の可変容量コンデンサの容量値および前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値とに基づいて補間データを算出してテーブルを作成し揮発性記憶媒体に格納する
    整合器。
  5. 請求項4において、
    前記テーブルは、前記第3の可変容量コンデンサの容量値の設定値をインデックスとし、前記第1の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を読み出すように構成される第1テーブルと、前記第4の可変容量コンデンサの容量値の設定値をインデックスとし、前記第2の可変容量コンデンサの容量値の補正設定値を読み出すように構成される第2テーブルと、を有する
    整合器。
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