JPWO2017221909A1 - 距離測定装置 - Google Patents
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Abstract
ノイズの影響を回避して物体までの距離を高精度に測定する。発信手段(12)と、物体に反射した信号を受信する受信手段(15)と、受信手段の出力する受信信号が閾値を超えている時と超えていない時とを識別するデジタル信号を出力する受信信号検出手段(19)と、信号の前記物体を経由した発信手段から受信手段までの伝搬時間に基づき物体までの距離を算出する信号処理手段(10)とを備え、受信信号検出手段に1つ又は高低差のある複数の閾値(Th1,2,・・・)が設定され、信号処理手段に1つ又は遠近差のある複数の基準距離(D1,2,・・・)が設定され、信号処理手段は、閾値ごとに算出した距離が所定の基準距離より遠いとの条件が成立する場合にその距離を有効値とし、成立しない場合はその距離を無効値とする。より低い閾値に、より遠い基準距離を適用する。
Description
本発明は、物体までの距離を測定する距離測定装置に関する。
近年、例えば自動車や警備ロボットなどの移動体における衝突防止の目的で、移動体が進む範囲にある障害物を近傍から遠方まで精度良く検知したいという要望がますます強くなっている。
また、監視カメラ等で行っている監視用途においても、より多種の物体を検知したいという要望が強くなっている。
一方で、このような物体の検知方法として、電波を発信して反射波を検出する電波式レーダーが提案されているが、解像度の観点から遠方の物体の位置を精度良く把握するのは難しいという課題がある。
これに対し、TOF(Time of Flight)方式を採用したレーザーレーダーも既に開発されている。
TOF方式とは、レーザー光をパルス発光させること等により発信した信号が、物体に当たって戻ってくるまでの伝搬時間(Time of Flight)を測ることにより、当該物体までの距離を測定するものである。特許文献1,2にも記載されるようにTOF方式の距離測定装置にあっては、所定の信号強度の閾値に受信波が交差するタイミング信号に基づき、出射したパルス波が反射して戻ってきた際の受信タイミングを算出する。
特許文献1,2に記載の発明にあっては、距離測定を高精度化するために、高低差のある複数の閾値を用いる。高低差のある複数の閾値で検出すれば、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
また、監視カメラ等で行っている監視用途においても、より多種の物体を検知したいという要望が強くなっている。
一方で、このような物体の検知方法として、電波を発信して反射波を検出する電波式レーダーが提案されているが、解像度の観点から遠方の物体の位置を精度良く把握するのは難しいという課題がある。
これに対し、TOF(Time of Flight)方式を採用したレーザーレーダーも既に開発されている。
TOF方式とは、レーザー光をパルス発光させること等により発信した信号が、物体に当たって戻ってくるまでの伝搬時間(Time of Flight)を測ることにより、当該物体までの距離を測定するものである。特許文献1,2にも記載されるようにTOF方式の距離測定装置にあっては、所定の信号強度の閾値に受信波が交差するタイミング信号に基づき、出射したパルス波が反射して戻ってきた際の受信タイミングを算出する。
特許文献1,2に記載の発明にあっては、距離測定を高精度化するために、高低差のある複数の閾値を用いる。高低差のある複数の閾値で検出すれば、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
しかしながら、TOF方式を採用した距離測定装置は、物体にレーザー光を照射した際に発生する微弱な反射光を検出するため、特に遠距離にある低輝度(低反射率)の物体を検出可能にするために閾値を低く設定するから、装置内部のレンズ、ミラー等の光学部品や機械部品での散乱光等による内部ノイズを検出してしまうという内部ノイズ誤検出の問題がある。内部ノイズを信号として誤検出している場合は、本来検出したい物体があっても、その物体により反射された信号を検出できなくなり、物体が無い場合は物体が無いにもかかわらず、距離測定値を出力してしまうという結果となる。
また、近距離に存在する物体により反射された信号と内部ノイズとの受信期間が重なるときには、受信信号が立ち上がり時に閾値と交差するタイミング信号と、受信信号が立ち下がり時に閾値と交差するタイミング信号とが一対で得られることもあるが、内部ノイズの影響により測定誤差が生じるという問題がある。
また、近距離に存在する物体により反射された信号と内部ノイズとの受信期間が重なるときには、受信信号が立ち上がり時に閾値と交差するタイミング信号と、受信信号が立ち下がり時に閾値と交差するタイミング信号とが一対で得られることもあるが、内部ノイズの影響により測定誤差が生じるという問題がある。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、ノイズの影響を回避して物体までの距離を高精度に測定することができる距離測定装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、信号を発信する発信手段と、
前記発信手段が発信し物体に反射した前記信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する受信手段と、
前記受信手段の出力する受信信号が、所定の信号強度の閾値を超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号を出力する受信信号検出手段と、
前記発信手段による前記信号の発信を制御するとともにその発信タイミングを基準に計時を開始し、前記検出手段が出力するデジタル信号に基づき前記信号を前記受信手段が受信した受信タイミングを算出し、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる前記信号の前記物体を経由した前記発信手段から前記受信手段までの伝搬時間に基づき前記物体までの距離を算出する信号処理手段と、を備え、
前記信号処理手段は、伝搬時間又は距離である距離等につき、算出した距離等が所定の基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とする距離測定装置である。
前記発信手段が発信し物体に反射した前記信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する受信手段と、
前記受信手段の出力する受信信号が、所定の信号強度の閾値を超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号を出力する受信信号検出手段と、
前記発信手段による前記信号の発信を制御するとともにその発信タイミングを基準に計時を開始し、前記検出手段が出力するデジタル信号に基づき前記信号を前記受信手段が受信した受信タイミングを算出し、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる前記信号の前記物体を経由した前記発信手段から前記受信手段までの伝搬時間に基づき前記物体までの距離を算出する信号処理手段と、を備え、
前記信号処理手段は、伝搬時間又は距離である距離等につき、算出した距離等が所定の基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とする距離測定装置である。
請求項2記載の発明は、前記受信信号検出手段に高低差のある複数の前記閾値が設定され、
前記信号処理手段は、
比較的高い閾値に基づき距離等が算出できた場合において、当該比較的高い閾値に基づき算出した距離等が所定の基準距離等より長いとの条件が成立しない場合は前記信号の伝搬経路上の窓材に汚れが付着しているおそれを報知する窓汚れ報知信号を出力する請求項1に記載の距離測定装置である。
前記信号処理手段は、
比較的高い閾値に基づき距離等が算出できた場合において、当該比較的高い閾値に基づき算出した距離等が所定の基準距離等より長いとの条件が成立しない場合は前記信号の伝搬経路上の窓材に汚れが付着しているおそれを報知する窓汚れ報知信号を出力する請求項1に記載の距離測定装置である。
請求項3記載の発明は、前記受信信号検出手段に高低差のある複数の前記閾値が設定され、前記信号処理手段に長短差のある複数の基準距離等が設定され、
前記信号処理手段は、
比較的低い閾値に基づき算出した距離等が比較的長い基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とし、
比較的高い閾値に基づき算出した距離等が比較的短い基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とする請求項1に記載の距離測定装置である。
前記信号処理手段は、
比較的低い閾値に基づき算出した距離等が比較的長い基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とし、
比較的高い閾値に基づき算出した距離等が比較的短い基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とする請求項1に記載の距離測定装置である。
請求項4記載の発明は、前記信号処理手段は、前記比較的高い閾値に基づき距離等が算出できた場合において、当該比較的高い閾値に基づき算出した距離等が比較的短い基準距離等より長いとの条件が成立しない場合は前記信号の伝搬経路上の窓材に汚れが付着しているおそれを報知する窓汚れ報知信号を出力する請求項3に記載の距離測定装置である。
請求項5記載の発明は、前記受信信号検出手段として複数のコンパレーターを有する請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の距離測定装置である。
請求項6記載の発明は、前記信号処理手段は、前記受信信号検出手段の前記閾値を変更設定可能とされた請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載の距離測定装置である。
本発明によれば、所定の基準距離等までの距離等を無効値とするので、近距離の物体として誤検出され得る態様のノイズ(主に内部ノイズ)の影響を回避して物体までの距離を高精度に測定することができる。所定の近距離を無効化することで閾値を低くしてもノイズを拾いにくいから、低い閾値を用いて遠距離や低輝度の物体までの距離を高精度に測定することができる。
また、受信タイミングを算出するために複数の閾値を設ける場合は、より低い閾値に対してより長い基準距離等を設けることで、近距離の物体として誤検出され得るノイズの影響を、より精巧に回避することができるとともに、複数の閾値を適宜に選択又は組み合わせて用いることで近距離から遠距離、高輝度から低輝度の物体までの距離を高精度に測定することができる。
また、受信タイミングを算出するために複数の閾値を設ける場合は、より低い閾値に対してより長い基準距離等を設けることで、近距離の物体として誤検出され得るノイズの影響を、より精巧に回避することができるとともに、複数の閾値を適宜に選択又は組み合わせて用いることで近距離から遠距離、高輝度から低輝度の物体までの距離を高精度に測定することができる。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
本実施形態の距離測定装置1A,1Bは、図1又は図2に示す構成要素を備えて構成される。図1はコンパレーターを単数有する構成のブロック図、図2はコンパレーターを複数有する構成のブロック図である。コンパレーターの数以外は共通である。
図1又は図2に示すように本実施形態の距離測定装置1A,1Bは、信号処理手段10と、駆動回路11と、発光素子12と、光学部品13と、窓材14と、受光素子15と、IV変換回路16と、増幅回路17と、ハイパスフィルター18と、コンパレーター19と、DAコンバーター20とを備える。
図1又は図2に示すように本実施形態の距離測定装置1A,1Bは、信号処理手段10と、駆動回路11と、発光素子12と、光学部品13と、窓材14と、受光素子15と、IV変換回路16と、増幅回路17と、ハイパスフィルター18と、コンパレーター19と、DAコンバーター20とを備える。
発光素子12は発信手段の要部を構成する。本実施形態では発光素子12としてレーザーダイオードが適用される。信号処理手段10の制御に従い駆動回路11が発光素子12に駆動電流を印加し、発光素子12がパルス発光して信号を発信する。発光素子12が発信した信号は、レンズ、走査ミラー等の光学部品13さらに窓材14を介して外部に出射される。但し、発信されたレーザー光の一部は、光学部品13、窓材14で散乱光となり外部に出射されず、内部ノイズとして受光素子15に入ってくるものもあり得る。
受光素子15は受信手段の要部を構成する。本実施形態では受光素子15としてアバランシェ・フォト・ダイオードが適用される。
受光素子15は、発光素子12が発信し物体に反射した信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する。受光素子15が出力する受信信号は、IV変換回路16で電圧信号に変換され、増幅回路17で増幅され、ハイパスフィルター18を通って、コンパレーター19に入力される。ハイパスフィルター18は信号の周波数より低周波の外乱を除去する。
受光素子15は、発光素子12が発信し物体に反射した信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する。受光素子15が出力する受信信号は、IV変換回路16で電圧信号に変換され、増幅回路17で増幅され、ハイパスフィルター18を通って、コンパレーター19に入力される。ハイパスフィルター18は信号の周波数より低周波の外乱を除去する。
図3A及び図4Aに受信信号の一例が示される。信号S1は、比較的高輝度の物体に反射した信号の受信信号である。信号S2は、比較的低輝度の物体に反射した信号の受信信号である。信号S3は、比較的近距離にある物体に反射した信号の理想信号R1と、近距離の物体として誤検出され得るノイズN1とが一体に繋がった受信信号である。近距離の物体として誤検出され得るノイズN1は、主に上述した散乱光による内部ノイズに原因する。
コンパレーター19は受信信号検出手段を構成する。コンパレーター19は2つのチャンネルを有し、図3B,図3C及び図4Bに示すように一方のチェンネル(略号ch1)に比較的高い閾値Hが設定され、他方のチャンネル(略号ch2)に比較的低い閾値Lが設定されている。信号処理手段10は閾値H,Lを、DAコンバーター20を介して変更設定可能である。閾値Lは、ランダムに載る太陽光ノイズ・電源ノイズ、発光直後のレーザノイズ等より大きなレベルになる値に設定する。例えば、500mVである。閾値Hは、上述した散乱光による内部ノイズより大きく、閾値Lより高い値に設定する。また、ノイズN1は、窓材14に汚れが付着していると高まるので、これを検出できるように閾値Hを設定する。例えば、2500mVである。
コンパレーター19のch1は、図3B,図3C及び図4Bに示すように閾値Hを超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号S1H,S2H,S3Hを出力する。コンパレーター19のch2は、図3B,図3C及び図4Bに示すように閾値Lを超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号S1L,S2L,S3Lを出力する。
コンパレーター19は受信信号検出手段を構成する。コンパレーター19は2つのチャンネルを有し、図3B,図3C及び図4Bに示すように一方のチェンネル(略号ch1)に比較的高い閾値Hが設定され、他方のチャンネル(略号ch2)に比較的低い閾値Lが設定されている。信号処理手段10は閾値H,Lを、DAコンバーター20を介して変更設定可能である。閾値Lは、ランダムに載る太陽光ノイズ・電源ノイズ、発光直後のレーザノイズ等より大きなレベルになる値に設定する。例えば、500mVである。閾値Hは、上述した散乱光による内部ノイズより大きく、閾値Lより高い値に設定する。また、ノイズN1は、窓材14に汚れが付着していると高まるので、これを検出できるように閾値Hを設定する。例えば、2500mVである。
コンパレーター19のch1は、図3B,図3C及び図4Bに示すように閾値Hを超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号S1H,S2H,S3Hを出力する。コンパレーター19のch2は、図3B,図3C及び図4Bに示すように閾値Lを超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号S1L,S2L,S3Lを出力する。
信号処理手段10としては、FPGA(英: field-programmable gate array)などの集積回路が適用される。本実施形態ではFPGAとする。
以下に本実施形態の距離測定装置1A,1Bにおける処理につき図5のフローチャートを参照して説明する。
以下に本実施形態の距離測定装置1A,1Bにおける処理につき図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、信号処理手段10は、駆動回路11に制御信号を出力し、発光素子12をレーザー発光させて信号を発信させ、当該信号の発信タイミングを基準に計時を開始する(ステップP1)。発光素子12が発信した信号は、レンズ、走査ミラー等の光学部品13さらに窓材14を介して外部に出射される。
受光素子15は、発光素子12が発信し物体に反射した信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する(ステップP2)。
受光素子15が出力する受信信号が、IV変換回路16、増幅回路17、ハイパスフィルター18を介してコンパレーター19に入力される(ステップP3)。
受光素子15は、発光素子12が発信し物体に反射した信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する(ステップP2)。
受光素子15が出力する受信信号が、IV変換回路16、増幅回路17、ハイパスフィルター18を介してコンパレーター19に入力される(ステップP3)。
コンパレーター19のch1は、入力された受信信号が閾値Hを超えていない時(ステップP4でNO)、検知せず(ステップP5,図3B,図3C及び図4Bの縦軸で「0」)、超えている時(ステップP4でYES)、一定範囲の電圧レベルの変換し(ステップP6,図3B,図3C及び図4Bの縦軸で「1」を示すレベルに変換)、以上によるデジタル信号(S1H,S2H,S3H)を信号処理手段10に入力する。
コンパレーター19のch2は、入力された受信信号が閾値Lを超えていない時(ステップP7でNO)、検知せず(ステップP8,図3B,図3C及び図4Bの縦軸で「0」)、超えている時(ステップP7でYES)、一定範囲の電圧レベルの変換し(ステップP9,図3B,図3C及び図4Bの縦軸で「1」を示すレベルに変換)、以上によるデジタル信号(S1L,S2L,S3L)を信号処理手段10に入力する。
コンパレーター19のch2は、入力された受信信号が閾値Lを超えていない時(ステップP7でNO)、検知せず(ステップP8,図3B,図3C及び図4Bの縦軸で「0」)、超えている時(ステップP7でYES)、一定範囲の電圧レベルの変換し(ステップP9,図3B,図3C及び図4Bの縦軸で「1」を示すレベルに変換)、以上によるデジタル信号(S1L,S2L,S3L)を信号処理手段10に入力する。
信号処理手段10ではコンピュータープログラムが実行されることにより以下の処理が実行される。
ステップP10において信号処理手段10は、閾値Hで生成されたデジタル信号(S1H,S2H,S3H)に基づき、受光素子15が信号を受信した受信タイミングを算出する。さらに信号処理手段10は、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる信号の物体を経由した発光素子12から受光素子15までの伝搬時間に基づき物体までの距離を算出する。信号S1Hに基づき算出した受信タイミングを「S1Hg」と表記する。同様に信号S2Hに基づき算出した受信タイミングを「S2Hg」、信号S3Hに基づき算出した受信タイミングを「S3Hg」と表記する。なお、図3Cの場合、信号S2Hは閾値Hを超えないので受信タイミングS2Hgは存在しない。
また、ステップP10において信号処理手段10は、閾値Lで生成されたデジタル信号(S1L,S2L,S3L)に基づき、受光素子15が信号を受信した受信タイミングを算出する。さらに信号処理手段10は、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる信号の物体を経由した発光素子12から受光素子15までの伝搬時間に基づき物体までの距離を算出する。信号S1Lに基づき算出した受信タイミングを「S1Lg」と表記する。同様に信号S2Lに基づき算出した受信タイミングを「S2Lg」、信号S3Lに基づき算出した受信タイミングを「S3Lg」と表記する。
本実施形態のステップP10においては、受信信号が立ち上がり時に閾値と交差するタイミングと、受信信号が立ち下がり時に閾値と交差するタイミングとの中間点(平均値)を受信タイミングとする算出方法に従う。
図3A−図3C,図4A,図4Bにおいて、横軸の原点「0」は計時開始タイミングで、原点「0」から各受信タイミングまでの時間が、計時開始(発信)から受信までにかかった時間に相当するとともに、これを反射した物体までの距離に変換することができる。
ステップP10において信号処理手段10は、閾値Hで生成されたデジタル信号(S1H,S2H,S3H)に基づき、受光素子15が信号を受信した受信タイミングを算出する。さらに信号処理手段10は、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる信号の物体を経由した発光素子12から受光素子15までの伝搬時間に基づき物体までの距離を算出する。信号S1Hに基づき算出した受信タイミングを「S1Hg」と表記する。同様に信号S2Hに基づき算出した受信タイミングを「S2Hg」、信号S3Hに基づき算出した受信タイミングを「S3Hg」と表記する。なお、図3Cの場合、信号S2Hは閾値Hを超えないので受信タイミングS2Hgは存在しない。
また、ステップP10において信号処理手段10は、閾値Lで生成されたデジタル信号(S1L,S2L,S3L)に基づき、受光素子15が信号を受信した受信タイミングを算出する。さらに信号処理手段10は、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる信号の物体を経由した発光素子12から受光素子15までの伝搬時間に基づき物体までの距離を算出する。信号S1Lに基づき算出した受信タイミングを「S1Lg」と表記する。同様に信号S2Lに基づき算出した受信タイミングを「S2Lg」、信号S3Lに基づき算出した受信タイミングを「S3Lg」と表記する。
本実施形態のステップP10においては、受信信号が立ち上がり時に閾値と交差するタイミングと、受信信号が立ち下がり時に閾値と交差するタイミングとの中間点(平均値)を受信タイミングとする算出方法に従う。
図3A−図3C,図4A,図4Bにおいて、横軸の原点「0」は計時開始タイミングで、原点「0」から各受信タイミングまでの時間が、計時開始(発信)から受信までにかかった時間に相当するとともに、これを反射した物体までの距離に変換することができる。
信号処理手段10は、閾値Hで生成されたデジタル信号(S1H,S2H,S3H)に基づき算出した距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立する場合(ステップP11でYES)にその距離を有効値とする(ステップP13)。当該条件が成立しない場合(ステップP11でNO)はその距離を無効値とする(ステップP12)。また、ステップP11でNOの場合は、窓材14に汚れが付着しているおそれを報知する窓汚れ報知信号を出力する(ステップP12)。
信号処理手段10は、閾値Lで生成されたデジタル信号(S1L,S2L,S3L)に基づき算出した距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立する場合(ステップP14でYES)に、ステップP16に処理を移行する。
信号処理手段10は、閾値Lで生成されたデジタル信号(S1L,S2L,S3L)に基づき算出した距離が第二の基準距離D2より遠いとの条件が成立する場合(ステップP16でYES)にその距離を有効値とする(ステップP18)。以上のステップP14で及びステップP16でNOの場合、その距離を無効値とする(ステップP15,P17)。判断処理がステップP13及びステップP18の少なくともいずれか一方又は双方に至った場合、以下に説明するように有効値に基づき測定距離を出力する。
信号処理手段10は、閾値Lで生成されたデジタル信号(S1L,S2L,S3L)に基づき算出した距離が第二の基準距離D2より遠いとの条件が成立する場合(ステップP16でYES)にその距離を有効値とする(ステップP18)。以上のステップP14で及びステップP16でNOの場合、その距離を無効値とする(ステップP15,P17)。判断処理がステップP13及びステップP18の少なくともいずれか一方又は双方に至った場合、以下に説明するように有効値に基づき測定距離を出力する。
ここで、閾値の設定数、基準距離の有無、設定数についての各態様につき、その技術的効果の相違を説明する。要点を表1にまとめた。
まず、図6,図7に示す比較例1につき説明する。
比較例1は、閾値を1つ設定し、基準距離を設定しない構成である。
このような条件の比較例1にあっては、図6に示すように閾値ThをノイズN1より高く設定せざるを得ない。そのため、ノイズN1と同程度までの信号強度にしかならない遠距離にある低輝度の物体から信号S2は検出されず、同物体までの距離測定は行えない。遠距離にある高輝度の物体からの信号S1は検出でき、同物体までの距離測定は行える。
しかし、1つの閾値Thに基づく少ない情報により受信タイミングを算出するため、距離測定の精度は良くない。
また、図7に示すように比較的近距離にある物体に反射した信号の理想信号R1は、ノイズN1と一体に連続してしまい、実際には信号S3が受信される。この場合、比較例1にあっては、閾値Thで生成したデジタル信号に基づく受信タイミングS3gは、理想信号R1の真の受信タイミングR1gより早まってしまい、距離測定に狂いを生じさせる。
また、比較例1では、窓汚れを判断する基準を持てない。
比較例1は、閾値を1つ設定し、基準距離を設定しない構成である。
このような条件の比較例1にあっては、図6に示すように閾値ThをノイズN1より高く設定せざるを得ない。そのため、ノイズN1と同程度までの信号強度にしかならない遠距離にある低輝度の物体から信号S2は検出されず、同物体までの距離測定は行えない。遠距離にある高輝度の物体からの信号S1は検出でき、同物体までの距離測定は行える。
しかし、1つの閾値Thに基づく少ない情報により受信タイミングを算出するため、距離測定の精度は良くない。
また、図7に示すように比較的近距離にある物体に反射した信号の理想信号R1は、ノイズN1と一体に連続してしまい、実際には信号S3が受信される。この場合、比較例1にあっては、閾値Thで生成したデジタル信号に基づく受信タイミングS3gは、理想信号R1の真の受信タイミングR1gより早まってしまい、距離測定に狂いを生じさせる。
また、比較例1では、窓汚れを判断する基準を持てない。
比較例2は、閾値を複数設定し、基準距離を設定しない構成である。
このような条件の比較例2にあっては、比較例1と同様に、ノイズN1と同程度までの信号強度にしかならない遠距離にある低輝度の物体からの信号S2を、ノイズN1と分別して検出することはできず、その結果、同物体までの距離測定を行えない。
比較例2にあっては、遠距離にある高輝度の物体に関しては、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
比較例2にあっては、比較的高い閾値に基づく情報を用いることで真の受信タイミングR1gに近い受信タイミングS3gを算出できる可能性はあるが、理想信号R1とノイズN1との重なり具合、大きさの相対性により許容できない誤差が生じる可能性があるとともに、許容できるか否かを判断する基準を明確にすることが難しい。
また、比較例2では、窓汚れを判断する基準を持てない。
このような条件の比較例2にあっては、比較例1と同様に、ノイズN1と同程度までの信号強度にしかならない遠距離にある低輝度の物体からの信号S2を、ノイズN1と分別して検出することはできず、その結果、同物体までの距離測定を行えない。
比較例2にあっては、遠距離にある高輝度の物体に関しては、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
比較例2にあっては、比較的高い閾値に基づく情報を用いることで真の受信タイミングR1gに近い受信タイミングS3gを算出できる可能性はあるが、理想信号R1とノイズN1との重なり具合、大きさの相対性により許容できない誤差が生じる可能性があるとともに、許容できるか否かを判断する基準を明確にすることが難しい。
また、比較例2では、窓汚れを判断する基準を持てない。
本発明例1は、閾値を複数設定し、基準距離を1つ設定する構成である。これは、上述した第一の基準距離D1のみを設定した構成に相当し、図5のフローチャートにおいてステップP16,P17を省き、ステップP14のYESをステップP18に繋いだ処理を実行する構成に相当する。
このような本発明例1にあっては、遠距離にある低輝度の物体に関しては、少なくとも一つの比較的低い閾値Lで検出信号は得られ、第一の基準距離D1でノイズN1と分別し、第一の基準距離D1より遠い場合に同閾値Lでの算出距離を有効値とするから、距離測定を行うことができる。検出信号が1つの閾値でしか得られなかった場合は、その閾値で生成したデジタル信号に基づく距離(ステップP14の判断に用いた距離)を測定距離として出力する。
本発明例1にあっては、遠距離にある高輝度の物体に関しては、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
本発明例1にあっては、受信タイミングS3Lgに対応する距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。本発明例1にあっては、受信タイミングS3Hgに対応する距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。すべての有効値に基づき測定距離を算出し出力する場合、受信タイミングS3Lgに対応する距離に誤差が多く含まれるときには、最終的に出力する測定距離に許容できない誤差が生じる可能性があるとともに、許容できるか否かを判断する基準を明確にすることが難しい。
本発明例1では、窓汚れを判断できる(ステップP12)。
このような本発明例1にあっては、遠距離にある低輝度の物体に関しては、少なくとも一つの比較的低い閾値Lで検出信号は得られ、第一の基準距離D1でノイズN1と分別し、第一の基準距離D1より遠い場合に同閾値Lでの算出距離を有効値とするから、距離測定を行うことができる。検出信号が1つの閾値でしか得られなかった場合は、その閾値で生成したデジタル信号に基づく距離(ステップP14の判断に用いた距離)を測定距離として出力する。
本発明例1にあっては、遠距離にある高輝度の物体に関しては、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
本発明例1にあっては、受信タイミングS3Lgに対応する距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。本発明例1にあっては、受信タイミングS3Hgに対応する距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。すべての有効値に基づき測定距離を算出し出力する場合、受信タイミングS3Lgに対応する距離に誤差が多く含まれるときには、最終的に出力する測定距離に許容できない誤差が生じる可能性があるとともに、許容できるか否かを判断する基準を明確にすることが難しい。
本発明例1では、窓汚れを判断できる(ステップP12)。
本発明例2は、閾値を複数設定し、基準距離を複数設定する構成である。これは、上述した第一の基準距離D1、第二の基準距離D2を設定した構成に相当し、図5のフローチャートに従う処理を実行する構成に相当する。
このような本発明例2にあっては、遠距離にある低輝度の物体に関しては、少なくとも一つの比較的低い閾値Lで検出信号は得られ、第二の基準距離D2でノイズN1と分別し、第二の基準距離D2より遠い場合に同閾値Lでの算出距離を有効値とするから、距離測定を行うことができる。検出信号が1つの閾値でしか得られなかった場合は、その閾値で生成したデジタル信号に基づく距離(ステップP14,P16の判断に用いた距離)を測定距離として出力する。
本発明例2にあっては、遠距離にある高輝度の物体に関しては、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
本発明例2にあっては、受信タイミングS3Lgに対応する距離が第二の基準距離D2より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。本発明例2にあっては、受信タイミングS3Hgに対応する距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。すべての有効値に基づき測定距離を算出し出力する場合でも、図4A,図4Bに示すように受信タイミングS3Lgに対応する距離は第二の基準距離D2より遠くないので無効値とされ、最終的に出力する測定距離に影響せず、受信タイミングS3Hgに対応する距離を有効値として扱う。検出信号が1つの閾値でしか得られなかった場合は、その閾値で生成したデジタル信号に基づく距離(ステップP11の判断に用いた距離)を測定距離として出力する。
本発明例1では、窓汚れを判断できる(ステップP12)。
このような本発明例2にあっては、遠距離にある低輝度の物体に関しては、少なくとも一つの比較的低い閾値Lで検出信号は得られ、第二の基準距離D2でノイズN1と分別し、第二の基準距離D2より遠い場合に同閾値Lでの算出距離を有効値とするから、距離測定を行うことができる。検出信号が1つの閾値でしか得られなかった場合は、その閾値で生成したデジタル信号に基づく距離(ステップP14,P16の判断に用いた距離)を測定距離として出力する。
本発明例2にあっては、遠距離にある高輝度の物体に関しては、多くの情報に基づき受信タイミングを演算することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
本発明例2にあっては、受信タイミングS3Lgに対応する距離が第二の基準距離D2より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。本発明例2にあっては、受信タイミングS3Hgに対応する距離が第一の基準距離D1より遠いとの条件が成立すれば、この距離を有効値とする。すべての有効値に基づき測定距離を算出し出力する場合でも、図4A,図4Bに示すように受信タイミングS3Lgに対応する距離は第二の基準距離D2より遠くないので無効値とされ、最終的に出力する測定距離に影響せず、受信タイミングS3Hgに対応する距離を有効値として扱う。検出信号が1つの閾値でしか得られなかった場合は、その閾値で生成したデジタル信号に基づく距離(ステップP11の判断に用いた距離)を測定距離として出力する。
本発明例1では、窓汚れを判断できる(ステップP12)。
以上のように本実施形態の距離測定装置1A,1Bによれば、各閾値で生成したデジタル信号に基づき算出した各距離につき、所定の基準距離D1までの距離を無効値とするので、近距離の物体として誤検出され得る態様のノイズN1の影響を回避して物体までの距離を高精度に測定することができる。所定の近距離を無効化することで閾値を低くしても近距離ノイズを拾いにくいから、低い閾値を用いて遠距離や低輝度の物体までの距離を高精度に測定することができる。
また、受信タイミングを算出するために複数の閾値を設ける本実施形態の距離測定装置1A,1Bによれば、より低い閾値に対してより遠い基準距離を設けることで、近距離の物体として誤検出され得るノイズの影響を、より精巧に回避することができるとともに、複数の閾値を適宜に選択又は組み合わせて用いることで近距離から遠距離、高輝度から低輝度の物体までの距離を高精度に測定することができる。
以上の実施形態においては説明の簡単のため2つの閾値H,L及び2つの基準距離D1,D2のみを示したが、閾値及び基準距離のそれぞれを3以上に増やして多段的に、より精巧に有効値、無効値の判断を行ってよい。その場合、図8に示すように、閾値Th1に基づき算出される距離は基準距離D1より右に延びる実線範囲にある時これを有効とし、閾値Th2に基づき算出される距離は基準距離D2より右に延びる実線範囲にある時これを有効とし、閾値Th3に基づき算出される距離は基準距離D3より右に延びる実線範囲にある時これを有効とし、・・・といった要領で実施する(Th1>Th2>Th3>Th4>Th5・・・,D1<D2<D3<D4<D5・・・)。さらに基準距離が共通である複数の閾値を設けることで、得られる有効値を増加させることにより距離測定の高精度化を図ってもよい。多数の閾値が必要になる場合、図2の距離測定装置1Bのように複数のコンパレーターを実装し、各コンパレーターに異なる閾値を設定することで実現できる。
なお、複数の有効値が得られた場合は、そのうち最も高い閾値によるものを選択するなどの選択、各有効値を重みづけして組み合わせるなどの組み合わせ、さらには複数を選択してそれらを組み合わせることによって、測定距離の高精度化を図ることができるが、その算出方式は特に限定されるものではない。
以上の実施形態においては説明の簡単のため2つの閾値H,L及び2つの基準距離D1,D2のみを示したが、閾値及び基準距離のそれぞれを3以上に増やして多段的に、より精巧に有効値、無効値の判断を行ってよい。その場合、図8に示すように、閾値Th1に基づき算出される距離は基準距離D1より右に延びる実線範囲にある時これを有効とし、閾値Th2に基づき算出される距離は基準距離D2より右に延びる実線範囲にある時これを有効とし、閾値Th3に基づき算出される距離は基準距離D3より右に延びる実線範囲にある時これを有効とし、・・・といった要領で実施する(Th1>Th2>Th3>Th4>Th5・・・,D1<D2<D3<D4<D5・・・)。さらに基準距離が共通である複数の閾値を設けることで、得られる有効値を増加させることにより距離測定の高精度化を図ってもよい。多数の閾値が必要になる場合、図2の距離測定装置1Bのように複数のコンパレーターを実装し、各コンパレーターに異なる閾値を設定することで実現できる。
なお、複数の有効値が得られた場合は、そのうち最も高い閾値によるものを選択するなどの選択、各有効値を重みづけして組み合わせるなどの組み合わせ、さらには複数を選択してそれらを組み合わせることによって、測定距離の高精度化を図ることができるが、その算出方式は特に限定されるものではない。
以上の実施形態においては、各閾値で生成したデジタル信号に基づき算出した距離につき、有効値、無効値の判断を行った後、距離の有効値に基づき測定距離を算出したが、各閾値で生成したデジタル信号に基づき算出した伝搬時間につき、有効値、無効値の判断を行った後、伝搬時間の有効値に基づき測定距離を算出してもよい。すなわち、最終的に測定距離を算出するにしても、途中のどの段階で伝搬距離から距離に変換するステップを入れるかは任意であり、本発明の本質に拘わることではない。
本発明は、距離測定装置に利用することができる。
1A,1B 距離測定装置
10 信号処理手段
11 駆動回路
12 発光素子
13 光学部品
14 窓材
15 受光素子
16 IV変換回路
17 増幅回路
18 ハイパスフィルター
19 コンパレーター
20 DAコンバーター
D1‐D5 基準距離
H 閾値
L 閾値
N1 ノイズ
R1 理想信号
R1g 受信タイミング
S1 受信信号
S2 受信信号
S3 受信信号
S1H,S2H,S3H デジタル信号(検出信号)
S1L,S2L,S3L デジタル信号(検出信号)
S1Hg 受信タイミング
S1Lg 受信タイミング
S2Lg 受信タイミング
S3Hg 受信タイミング
S3Lg 受信タイミング
Th 閾値
S3g 受信タイミング
10 信号処理手段
11 駆動回路
12 発光素子
13 光学部品
14 窓材
15 受光素子
16 IV変換回路
17 増幅回路
18 ハイパスフィルター
19 コンパレーター
20 DAコンバーター
D1‐D5 基準距離
H 閾値
L 閾値
N1 ノイズ
R1 理想信号
R1g 受信タイミング
S1 受信信号
S2 受信信号
S3 受信信号
S1H,S2H,S3H デジタル信号(検出信号)
S1L,S2L,S3L デジタル信号(検出信号)
S1Hg 受信タイミング
S1Lg 受信タイミング
S2Lg 受信タイミング
S3Hg 受信タイミング
S3Lg 受信タイミング
Th 閾値
S3g 受信タイミング
Claims (6)
- 信号を発信する発信手段と、
前記発信手段が発信し物体に反射した前記信号を受信してその受信強度に応じた受信信号を出力する受信手段と、
前記受信手段の出力する受信信号が、所定の信号強度の閾値を超えている時と、超えていない時とを識別するデジタル信号を出力する受信信号検出手段と、
前記発信手段による前記信号の発信を制御するとともにその発信タイミングを基準に計時を開始し、前記検出手段が出力するデジタル信号に基づき前記信号を前記受信手段が受信した受信タイミングを算出し、当該受信タイミングを基準に計時を終了することで得られる前記信号の前記物体を経由した前記発信手段から前記受信手段までの伝搬時間に基づき前記物体までの距離を算出する信号処理手段と、を備え、
前記信号処理手段は、伝搬時間又は距離である距離等につき、算出した距離等が所定の基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とする距離測定装置。 - 前記受信信号検出手段に高低差のある複数の前記閾値が設定され、
前記信号処理手段は、
比較的高い閾値に基づき距離等が算出できた場合において、当該比較的高い閾値に基づき算出した距離等が所定の基準距離等より長いとの条件が成立しない場合は前記信号の伝搬経路上の窓材に汚れが付着しているおそれを報知する窓汚れ報知信号を出力する請求項1に記載の距離測定装置。 - 前記受信信号検出手段に高低差のある複数の前記閾値が設定され、前記信号処理手段に長短差のある複数の基準距離等が設定され、
前記信号処理手段は、
比較的低い閾値に基づき算出した距離等が比較的長い基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とし、
比較的高い閾値に基づき算出した距離等が比較的短い基準距離等より長いとの条件が成立する場合にその距離等を有効値とし、当該条件が成立しない場合はその距離等を無効値とする請求項1に記載の距離測定装置。 - 前記信号処理手段は、前記比較的高い閾値に基づき距離等が算出できた場合において、当該比較的高い閾値に基づき算出した距離等が比較的短い基準距離等より長いとの条件が成立しない場合は前記信号の伝搬経路上の窓材に汚れが付着しているおそれを報知する窓汚れ報知信号を出力する請求項3に記載の距離測定装置。
- 前記受信信号検出手段として複数のコンパレーターを有する請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の距離測定装置。
- 前記信号処理手段は、前記受信信号検出手段の前記閾値を変更設定可能とされた請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載の距離測定装置。
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