JPWO2017208402A1 - 形状検出装置 - Google Patents

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Abstract

複数の形状検出センサ(10)は、検出光を出射する光源部(12)と、光源部から出射された検出光を導光する形状検出用の光ファイバ(14a)と、光ファイバの曲率に応じて検出光の特性に変化を与える光ファイバに設けられた少なくとも一つの被検出部(22)と、光ファイバを通して導光された検出光を検出する光検出部(16)と、をそれぞれ有している。外装筒状部材(58)は、複数の光ファイバそれぞれの少なくとも一部がその内部に設置され、可撓性樹脂(68)が、外装筒状部材の長手軸方向(O1)の少なくとも一部の、外装筒状部材と複数の光ファイバとの間に充填されている。摺動部は、複数の光ファイバをそれぞれ独立に当該光ファイバの長手軸方向(O2)に摺動可能とする、例えば、外装筒状部材の内壁と可撓性樹脂の外表面とが隣接する界面(72a)である。

Description

本発明は、少なくとも一つの被検出部を有する検出光用光ファイバを複数本備えた、湾曲形状を検出する形状検出装置に関する。
筒状可撓体を備えた筒状可撓体装置、例えば、被検体に挿入される可撓性の挿入部を備えた内視鏡装置において、形状検出センサを組み込んで挿入部の湾曲形状を検出することが知られている。形状検出センサは、検出光を出射する光源部と、この光源部から出射された検出光を導光する検出光用光ファイバと、この検出光用光ファイバの曲率に応じて検出光の特性に変化を与える、検出光用光ファイバに設けられた少なくとも一つの被検出部と、この検出光用光ファイバを通して導光された検出光を検出する光検出部と、を有している。被検出部は、例えば互いに異なる波長の光を損失する光損失部により形成され、それぞれ、検出光用光ファイバの所定の位置に所定の方向で配置されている。検出光用光ファイバの光伝達量は、各被検出部の湾曲の曲率と方向に依存して変化する。検出光用光ファイバの波長毎の光伝達量に基づいて、各被検出部が位置する部分における挿入部の湾曲形状すなわち湾曲の曲率と方向が求められる。
そして、多数の被検出部が必要な場合には、例えば、特開2007−143600号公報に開示されているように、検出光用光ファイバの本数を増やして検出光用光ファイバを束ねたファイババンドルが用いられる。
特開2007−143600号公報
特許文献1に開示されている形状検出センサは、複数本の検出光用光ファイバをシース内で接着して束ねる構造となっている。
このように複数本の検出光用光ファイバを束ねたファイババンドルを湾曲させる為には、曲げの外側に配置される検出光用光ファイバは伸びる必要があり、また曲げの内側に配置される検出光用光ファイバは縮む必要がある。したがって、各検出光用光ファイバの素材としては、伸縮可能なものを用いることが好ましい。しかしながら、一般的な光ファイバは、コアもしくはクラッドが石英ガラスで形成されているために、伸縮し難いものが多い。
したがって、特許文献1に開示されているようなファイババンドルにおいて、各検出光用光ファイバに、コアもしくはクラッドが石英ガラスである伸縮し難い光ファイバを用いた場合、伸縮できずにファイババンドルが内視鏡と同様の曲率で湾曲できなくなる可能性がある。もしくは、むりに湾曲させることによって、曲げ応力が発生して検出光用光ファイバを破損させる等、形状検出センサの信頼性が低下する虞がある。
本発明の目的は、複数本の検出光用光ファイバを用いても信頼性が低下しにくい形状検出装置を提供することである。
本発明の一態様による形状検出装置は、検出光を出射する光源部、前記光源部から出射された検出光を導光する形状検出用の光ファイバ、前記光ファイバの曲率に応じて検出光の特性に変化を与える前記光ファイバに設けられた少なくとも一つの被検出部、及び、前記光ファイバを通して導光された検出光を検出する光検出部、をそれぞれ有している複数の形状検出センサと、前記複数の形状検出センサの複数の光検出部によって検出される検出光の特性の変化に基づいて前記被検出部の湾曲形状を算出する形状算出装置と、前記複数の形状検出センサの複数の光ファイバそれぞれの少なくとも一部がその内部に設置される外装筒状部材と、前記外装筒状部材の長手軸方向の少なくとも一部の、前記外装筒状部材と前記複数の光ファイバとの間に充填された可撓性樹脂と、前記複数の光ファイバをそれぞれ独立に当該光ファイバの長手軸方向に摺動可能とする摺動部と、を備えている。
本発明によれば、複数本の検出光用光ファイバを用いても信頼性が低下しにくい形状検出装置が提供される。
図1は、本発明の第1実施形態による形状検出装置に組み込まれる形状検出センサの原理を説明するための概略図である。 図2は、形状検出センサの検出光用光ファイバの径方向の断面図である。 図3は、形状検出センサが組み込まれた内視鏡装置の構成を示す概略図である。 図4は、第1実施形態による形状検出装置が備える形状検出装置プローブの内視鏡装置挿入部への組み込み形態を説明するための概略図である。 図5は、第1実施形態における形状検出装置プローブの外観斜視図である。 図6は、第1実施形態における形状検出装置プローブへの検出光用光ファイバの組み込み構成を説明するための長手方向の断面図である。 図7Aは、形状検出装置プローブの外装筒状部材における剛性補強部材の一例を説明するための概略図である。 図7Bは、形状検出装置プローブの外装筒状部材における剛性補強部材の別の例を説明するための概略図である。 図8は、第1実施形態における形状検出装置プローブにおける可撓性樹脂の作用を説明するための模式図である。 図9は、本発明の第2実施形態による形状検出装置における形状検出装置プローブの外観斜視図である。 図10は、第2実施形態における形状検出装置プローブへの検出光用光ファイバの組み込み構成を説明するための長手方向の断面図である。 図11は、本発明の第3実施形態による形状検出装置における形状検出装置プローブへの検出光用光ファイバの組み込み構成を説明するための長手方向の断面図である。 図12は、本発明の第4実施形態による形状検出装置における形状検出装置プローブへの検出光用光ファイバの組み込み構成を説明するための長手方向の断面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による形状検出装置には、複数の形状検出センサが組み込まれている。まず、形状検出センサの構成と動作について説明する。
図1は、形状検出センサ10の原理を説明するための概略図である。形状検出センサ10は、光源部12と、光ファイバ14と、光検出部16と、を有している。光ファイバ14は、光源部12及び光検出部16に接続されている。光源部12は、例えばLED光源又はレーザ光源であり、所望の波長特性を有する検出光を出射する。光ファイバ14は、光源部12から出射された検出光を伝搬する湾曲形状測定用の光ファイバである。光検出部16は、光ファイバ14を通して伝搬された検出光を検出する。
光ファイバ14は、結合部(光カプラ)18で3方に分岐された、検出光用光ファイバ14aと、光供給用光ファイバ14bと、受光用光ファイバ14cとにより構成されている。つまり、光ファイバ14は、結合部18によって光供給用光ファイバ14b及び受光用光ファイバ14cを検出光用光ファイバ14aに接続することにより形成されている。光供給用光ファイバ14bの基端は、光源部12に接続されている。また、検出光用光ファイバ14aの先端には、伝搬された光を反射する反射部20が設けられている。反射部20は、例えば鏡である。受光用光ファイバ14cの基端は、光検出部16に接続されている。
光供給用光ファイバ14bは、光源部12から出射された検出光を伝搬して結合部18に導光する。結合部18は、光供給用光ファイバ14bから入射した検出光の大部分を検出光用光ファイバ14aに向かわせる。検出光用光ファイバ14aは、結合部18からの検出光を反射部20に導光し、また反射部20によって反射された検出光を結合部18に導光する。結合部18は、検出光用光ファイバ14aからの検出光の少なくとも一部を受光用光ファイバ14cに向かわせる。受光用光ファイバ14cは、結合部18からの光を光検出部16に導光する。光検出部16は、受光用光ファイバ14cから受光した検出光を光電変換し、受光光量を示す電気信号を出力する。
検出光用光ファイバ14aは、少なくとも一つの被検出部22を有する。図2は、検出光用光ファイバ14aの、この被検出部22位置における径方向の断面図である。
検出光用光ファイバ14aは、コア24と、コア24の外周面を覆っているクラッド26と、クラッド26の外周面を覆っている被覆28と、を有している。コア24及びクラッド26は、互いに屈折率の異なる石英ガラスで形成されている。検出光用光ファイバ14aの側面には、少なくとも1つの被検出部22が設けられている。被検出部22は、検出光用光ファイバ14aの外周の一部にのみ設けられており、これを通過する検出光の特性を検出光用光ファイバ14aの湾曲形状すなわち湾曲の曲率と方向の変化に応じて変化させる。
被検出部22は、被覆28とクラッド26の一部を除去してコア24が露出された光開口部30と、光開口部30に形成された光特性変換部材32と、を有している。なお、光開口部30として必ずしもコア24を露出させる必要はなく、検出光用光ファイバ14aを通る光が光開口部30に到達しさえすればコア24を露出させなくてもよい。光特性変換部材32は、検出光用光ファイバ14aを導光された光の特性(光量、波長など)を変換させる部材であり、例えば、導光損失部材(光吸収体)又は波長変換部材(蛍光体)などである。以下の説明では、光特性変換部材は、導光損失部材であるとする。
形状検出センサ10において、光源部12から供給された光は上述のようにして検出光用光ファイバ14aを導光する。この検出光用光ファイバ14a内を伝搬する検出光は、被検出部22の光特性変換部材32に入射すると、その一部が光特性変換部材32に吸収される。このため、検出光用光ファイバ14aによって導光される検出光の損失が生じる。この導光損失量は、検出光用光ファイバ14aの湾曲量によって変化する。
例えば、検出光用光ファイバ14aが直線状態であっても、光開口部30の幅、長さなどに従い、ある程度の光量の検出光が光特性変換部材32で損失される。この直線状態での光の損失量を基準として、検出光用光ファイバ14aの湾曲状態において光特性変換部材32が曲率半径の比較的大きい外側に配置されていれば、基準とした導光損失量よりも多い導光損失量が生じる。また、検出光用光ファイバ14aの湾曲状態において光特性変換部材32が曲率半径の比較的小さい内側に配置されていれば、基準とした導光損失量よりも少ない導光損失量が生じる。
この導光損失量の変化は、光検出部16で受光される検出光量、すなわち光検出部16の出力信号に反映される。したがって、光検出部16の出力信号に基づいて、形状検出センサ10の被検出部22の位置、すなわち光特性変換部材32が設けられた位置における検出光用光ファイバ14aの湾曲形状を求めることが可能である。
なお、図1並びに図2には、ただ一つの被検出部22が示されているが、一本の検出光用光ファイバ14aに複数の被検出部22が検出光用光ファイバ14aの軸に沿って間隔を置いて設けられてもよい。これにより、検出光用光ファイバ14aの軸に沿った複数の位置において湾曲を検出することが可能になる。あるいは、一本の検出光用光ファイバ14aの軸に沿った実質同一の位置であって周に沿った異なる位置(例えば互いに直交する位置)に二つの被検出部22が設けられてもよい。これにより、一方向における湾曲だけでなく、互いに直交する二方向における湾曲を求めることが可能になる。一本の検出光用光ファイバ14aに複数の被検出部22が設けられる場合、例えば、複数の被検出部22は、互いに異なる波長の光の特性を変化させ、光源部12は、被検出部22に対応する複数の波長成分を含む検出光を出射するか、波長掃引される検出光を出射し、光検出部16は、検出光を被検出部22に対応する波長成分毎に検出するように構成される。
次に、本第1実施形態による形状検出装置が組み込まれる内視鏡装置の構成について説明する。図3は、内視鏡装置34を概略的に示す図である。
内視鏡装置34は、形状検出センサ10の少なくとも検出光用光ファイバ14aが内部に組み込まれたスコープ部36と、本体部38と、を有している。本体部38は、制御装置40と、形状算出装置42と、ビデオプロセッサ44と、表示装置46と、を有している。
制御装置40は、スコープ部36、形状算出装置42、ビデオプロセッサ44を始めとしてこれに接続される周辺装置の所定の機能を制御する。
スコープ部36は、被検体に挿入される筒状可撓体である挿入部48と、挿入部48の基端側に設けられた操作部50と、を有している。操作部50からは、コード部52が延びている。スコープ部36は、コード部52を介して本体部38に着脱可能に接続され、本体部38と通信する。操作部50には、挿入部48の湾曲部48aを少なくとも特定の二方向(例えば上下方向)に所望の曲率で湾曲させるための操作を入力する操作ダイヤル54が設けられている。コード部52は、後述するライトガイドファイバ62a、カメラケーブル64c等を収容している。
また、挿入部48内には、その先端部から基端側まで、例えば超音波プローブまたは鉗子等の処置具を通すための円筒状のチューブであるチャンネルチューブが配置されており、操作部50には、そのチャンネルチューブの開口部56が設けられている。
なお、図3には、形状検出センサ10は示されていないが、内視鏡装置34は、図1に示された形状検出センサ10を含んでいる。
具体的には、形状検出センサ10の検出光用光ファイバ14aは、被検出物である長尺な筒状可撓体、本実施形態では挿入部48、に沿わせて装着される。装着する際には、検出光用光ファイバ14aの被検出部22が挿入部48の所望の検出位置と位置合わせされて、検出光用光ファイバ14aが挿入部48の適正な位置に装着される。検出光用光ファイバ14aは、挿入部48の湾曲部48aの湾曲動作に追従して湾曲する。被検出部22を経て光検出部16によって検出される検出光は、被検出部22の周辺部分における検出光用光ファイバ14aの曲率の変化に応じて、特性たとえば光量が変化する。光検出部16は、受光した光量の信号を出力する。光検出部16の出力信号は、被検出部22の湾曲の情報を含んでいる。
形状算出装置42は、光検出部16に接続されている。形状算出装置42は、光検出部16からの出力信号を受信し、この出力信号に基づいて被検出部22の湾曲形状を算出する。被検出部22の湾曲形状と、当該被検出部22が配された位置における挿入部48の湾曲部48aの湾曲形状との間には、相関がある。従って、形状算出装置42は、算出した被検出部22の湾曲形状に基づいて、その被検出部22が配された位置における挿入部48の湾曲部48aの湾曲形状を算出する。言い換えれば、形状算出装置42は、光検出部16によって検出される検出光の特性の変化に基づいて挿入部48の湾曲部48aの湾曲形状を算出する。算出された湾曲形状は、形状算出装置42から表示装置46に送信されて、表示装置46に表示される。
ビデオプロセッサ44は、スコープ部先端の撮像素子からカメラケーブル、制御装置40を介して取得される電気信号を画像処理する。表示装置46は、ビデオプロセッサ44により処理された被検体内の画像を表示する。
以下に、本第1実施形態による形状検出装置の詳細について説明する。
図4に示すように、被検出物である挿入部48には、本第1実施形態による形状検出装置のプローブ1が、挿入部48に沿わせて装着されている。このプローブ1は、複数の形状検出センサ10による複数の検出光用光ファイバ14aを纏めて外装筒状部材58に収容したものである。挿入部48の先端部には硬質な挿入部先端部材48bが設けられ、また、挿入部48の基端は操作部50と連接した硬質な挿入部後端部材48cとなっている。プローブ1の外装筒状部材58は、少なくとも、これら挿入部先端部材48bと挿入部後端部材48cとの間に配置されている。プローブ1の外装筒状部材58は、挿入部先端部材48bもしくは挿入部後端部材48cに保持固定されている。図4の例では、外装筒状部材58は、接着剤などの先端固定部60によって、挿入部先端部材48bに固定されている。先端固定部60は、高い接着強度が期待できるエポキシ系接着剤等であってよい。なお、複数の検出光用光ファイバ14aは、コード部52内では、外装筒状部材58無しに、収容されている。すなわち、複数の検出光用光ファイバ14aは、その長手軸方向における一部のみが、外装筒状部材58内に収容されている。
挿入部48には更に、ライトガイドファイバ62aと、照明部62bと、撮像光学系64aと、撮像素子64bと、カメラケーブル64cと、チャンネルチューブ56aと、図示しない操作ワイヤと、が内蔵されている。ライトガイドファイバ62aは、挿入部先端部材48b内に配置された照明部62bと制御装置40内の不図示の光源とに接続されており、光源から照明部62bに照明光を導光する導光部材である。カメラケーブル64cは、挿入部先端部材48b内に配置された撮像素子64bと制御装置40とに接続されており、電気信号を伝達する電気配線である。チャンネルチューブ56aは、例えば超音波プローブまたは鉗子等の処置具を通すための円筒状のチューブである。
図示しない操作ワイヤは、挿入部48の湾曲部48aを所望の方向に所望の曲率で湾曲させる操作を行うために挿入部48内に軸に沿って設けられており、操作部50の操作ダイヤル54の操作が湾曲部48aに伝達されるようになっている。操作者が操作ダイヤル54を操作して操作ワイヤが動かされると、挿入部48の湾曲部48aが湾曲される。
本第1実施形態による形状検出装置のプローブ1は、図5及び図6に示すように、プローブ長手軸Oに沿って外装筒状部材58を貫通する複数、本実施形態では四つ、のルーメン(管腔)66を有している。各ルーメン66は、一本の検出光用光ファイバ14aが挿通され得るように、検出光用光ファイバ14aの外径よりも若干太い内径を有している。ルーメン66に挿通された、その先端に反射部20が取り付けられた検出光用光ファイバ14aは、ルーメン66内に充填された可撓性樹脂68を介して、その挿通された全長を保持されている。このルーメン66内に充填された可撓性樹脂68は、所望の曲率で湾曲可能となっている。
外装筒状部材58は、PTFE等の可撓性を有するフッ素樹脂チューブ、ポリアミドチューブ、PEEKチューブ等の樹脂で形成されている。
外装筒状部材58の内壁すなわちルーメン66の内壁と可撓性樹脂68とは、プローブ1の先端の固定部70で、接着により保持固定されている。外装筒状部材58がPTFE等のフッ素樹脂を材質として形成されている場合、接着性が良好ではない。このような場合には、外装筒状部材58すなわちルーメン66の内壁には、例えばNaエッチィングやプラズマ処理のような接着性を向上させる表面処理が施されていることが望ましい。
また、検出光用光ファイバ14aの被覆28は、例えばPA(ポリアミド)やETFE等が用いられている。被覆28がETFEのようなフッ素樹脂で形成されている場合には、その表面に対し、例えばNaエッチィングやプラズマ処理のような接着性を向上させる表面処理を施すことで、可撓性樹脂68と被覆28とが強固に接合されることができる。つまり、可撓性樹脂68と被覆28とは互いに、光ファイバ長手軸O方向に摺動することはない。
外装筒状部材58の内壁と可撓性樹脂68の外表面とが隣接して接触する界面72aに関しては、固定部70により保持固定されているプローブ1の先端の一部を除いて、外装筒状部材58の内壁すなわちルーメン66の内壁との接着性を向上させる表面処理が施されておらず、この表面処理が施されていない部分における界面72aでは、外装筒状部材58と可撓性部材68とが互いに光ファイバ長手軸Oの方向に摺動可能になっている。すなわち、界面72aでは、外装筒状部材58(ルーメン66)に対して可撓性樹脂68が光ファイバ長手軸Oの方向に摺動可能になっている。ここで、可撓性樹脂68と検出光用光ファイバ14aの被覆28とが強固に接合されているので、外装筒状部材58(ルーメン66)に対する可撓性樹脂68の摺動とは、外装筒状部材58(ルーメン66)に対する検出光用光ファイバ14aの摺動を意味する。よって、外装筒状部材58(ルーメン66)の内壁と可撓性樹脂68の外表面とが隣接する界面72aの一部が所望の範囲で固定され、それ以外の外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向の全長における界面72aは、検出光用光ファイバ14aを外装筒状部材58に対して光ファイバ長手軸O方向に摺動可能とする摺動部として機能する。
なお、図6では、図示の都合上、外装筒状部材58(ルーメン66)の内壁と可撓性樹脂68との界面72aは、厚みを持って示されているが、これは二つの層の接触部であって、実質的な厚みは有さない。また、外装筒状部材58(ルーメン66)の内壁と可撓性樹脂68との間の固定部70についても、厚みを持って示されているが、実際には50〜200μm厚などの非常に薄い接着剤の層である。
なお、ルーメン66の断面形状は、円に限定されるものではなく、例えば楕円や三角形、四角形、多角形等であっても構わない。
また、ルーメン66は、貫通孔に限定されるものではなく、外装筒状部材58と一体で(もしくは同一の材料で)成型されたマルチルーメンチューブであっても良いし、外装筒状部材58とは別体で成型されたシングルチューブを外装筒状部材58で束ねた構造であっても構わない。ただし、ルーメン66の少なくとも内壁は、例えばPTFEの様な接着性が良好ではない(ぬれ性が悪く摺動性が良い)フッ素樹脂であることが望ましい。
また、本第1実施形態では、検出光用光ファイバ14aは、外装筒状部材58の先端部に固定部70にて保持固定しているが、どこか一箇所のみを固定保持するのであれば、外装筒状部材58の後端部や中間部分であっても構わない。
また、検出光用光ファイバ14aの本数も、四本に限定されるものではなく、少なくとも二本以上であれば良い。
なお、外装筒状部材58の外周部分には、図7Aに示すように、外装筒状部材58の座屈やねじれを低減可能な編組(ブレード)等の剛性補強部材58aが埋設されている。また、剛性補強部材58aは、このような網目構造のブレードに限定するものではなく、例えば図7Bに示すようなコイル等であっても構わない。
また、特に図示はしていないが、形状検出装置は、それが備える複数の形状検出センサ10の内、少なくとも一つの形状検出センサ10の光源部12及び/又は光検出部16を、他の少なくとも一つの形状検出センサ10の光源部12及び/又は光検出部16と兼用するようにしても構わない。すなわち、一つの光源部12から出射された検出光を、複数の形状検出センサ10の検出光用光ファイバ14aに入射させて導光させる構成や、複数の形状検出センサ10の検出光用光ファイバ14aからの曲率に応じて特性に変化を与えられた検出光を、一つの光検出部16に入射させて検出させる構成を採り得る。つまり、形状検出装置は、少なくとも一つの光源部12と、複数の検出光用光ファイバ14aと、少なくとも一つの光検出部16を備えていれば良い。
以上のような構成の形状検出装置のプローブ1では、図8に示すように、湾曲させた際、曲げの外側に配置されているルーメン66には引張の曲げ応力が発生し、曲げの中心(外装筒状部材58の中心)からのオフセット量に応じて伸張する。しかしながら、摺動部である界面72aでは、可撓性樹脂68は外装筒状部材58に対して光ファイバ長手軸O方向に摺動可能になっているので、可撓性樹脂68には大きな力は加わらず、可撓性樹脂68は外装筒状部材58内に引っ込んだ状態になり、外装筒状部材58及びそれに強固に接合されている検出光用光ファイバ14aは、湾曲可能になる。
また、曲げの内側に配置されているルーメン66には圧縮の曲げ応力が発生し、曲げの中心からのオフセット量に応じて短くなる。しかしながら、摺動部である界面72aは、可撓性樹脂68が外装筒状部材58に対して光ファイバ長手軸O方向に摺動可能になっているので、可撓性樹脂68には大きな力は加わらず、可撓性樹脂68は外装筒状部材58の外に飛び出した状態になり、外装筒状部材58及びそれに強固に接合されている検出光用光ファイバ14aは、湾曲可能になる。
なお、検出光用光ファイバ14aは、その外周全体を(360°全長に渡って)可撓性樹脂68に覆われているため、光ファイバ長手軸Oを中心としたねじれが可撓性樹脂68によって抑制され、検出光用光ファイバ14aはねじれ難くなっている。
以上説明したように、本第1実施形態による形状検出装置は、検出光を出射する光源部12、光源部12から出射された検出光を導光する形状検出用の光ファイバである検出光用光ファイバ14a、検出光用光ファイバ14aの曲率に応じて検出光の特性に変化を与える検出光用光ファイバ14aに設けられた少なくとも一つの被検出部22、及び、検出光用光ファイバ14aを通して導光された検出光を検出する光検出部16、をそれぞれ有している複数の形状検出センサ10と、複数の形状検出センサ10の複数の光検出部16によって検出される検出光の特性の変化に基づいて被検出部22の湾曲形状を算出する形状算出装置42と、複数の形状検出センサ10の複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの少なくとも一部がその内部に設置される外装筒状部材58と、外装筒状部材58の長手軸方向であるプローブ長手軸Oの方向の少なくとも一部の、外装筒状部材58と複数の検出光用光ファイバ14aとの間に充填された可撓性樹脂68と、複数の検出光用光ファイバ14aをそれぞれ独立に当該検出光用光ファイバ14aの長手軸方向である光ファイバ長手軸Oの方向に摺動可能とする摺動部と、を備えている。
したがって、検出光用光ファイバ14aが伸縮不可能であり且つ曲げの中心からオフセット配置された場合であっても、信頼性を損なうこと無く湾曲可能となるので、複数本の検出光用光ファイバを用いても信頼性が低下する虞のない形状検出装置を提供することができる。
なお、本第1実施形態においては、摺動部は、外装筒状部材58の内壁と可撓性樹脂68の外表面とが隣接する界面72aである。
この場合、外装筒状部材58の内壁と可撓性樹脂68の外表面とが隣接する界面72aの一部が所望の範囲で固定され、それ以外の前記外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向の全長において界面72aが摺動部となっている。
従って、適正な範囲を超えた光ファイバ長手軸Oの方向への被検出部22の摺動を規制することができる。
なお、外装筒状部材58の内壁は、外装筒状部材58に設けられた複数のルーメン66の内壁であり、複数のルーメン66それぞれに複数の検出光用光ファイバ14aの内の一本が配置され、可撓性樹脂68が複数のルーメン66のそれぞれに充填されている。
従って、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの摺動を独立して行わせることができる。
ここで、複数のルーメン66の内壁は、複数のルーメン66の内壁と可撓性樹脂68との界面72aの摺動抵抗を低減可能なフッ素樹脂(例えば、PTFE)で形成されている。
よって、界面72aの摺動をより容易にすることができる。
また、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの外表面は、可撓性樹脂68に対する接着性を向上する表面改質が施されている。
よって、界面72aの摺動に倣った検出光用光ファイバ14aの摺動を確実にすることができる。
また、本第1実施形態による形状検出装置は、外装筒状部材58の座屈もしくはねじれを低減可能な剛性補強部材58aをさらに備える。
これにより、より正確な形状検出が可能になる。
ここで、剛性補強部材58aは、線材を編み込んだ編組である。
あるいは、剛性補強部材58aは、線材を螺旋状に形成したコイルである。
なお、複数の形状検出センサ10の内の少なくとも一つは、光源部12及び/又は光検出部16を、複数の形状検出センサ10の内の別の少なくとも一つと共用するようにしても良い。
これにより、部品点数を削減し、安価な装置を提供することができる。
また、複数の検出光用光ファイバ14aはそれぞれ、内視鏡装置34の挿入部48の長手軸方向に沿って配置され、形状算出装置42は、算出した被検出部22それぞれの湾曲形状に基づいて挿入部48の湾曲形状を算出する。
よって、本第1実施形態による形状検出装置を内視鏡に組み込むことで、挿入部48の湾曲形状を知ることが可能になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と同様の構成部材には同様の参照符号を付してその説明は省略し、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
図9及び図10に示すように、本第2実施形態による形状検出装置のプローブ1においては、外装筒状部材58は、少なくとも複数の検出光用光ファイバ14aを内蔵可能な内径を有するチューブ形状をしている。そして、このチューブ形状の外装筒状部材58内に複数、本実施形態では四本、のその先端に反射部20が取り付けられた検出光用光ファイバ14aが挿入され、それら検出光用光ファイバ14aがチューブの中空部に充填された可撓性樹脂68を介して保持されている。
ここで、外装筒状部材58の内壁は、可撓性樹脂68と接着によって固定保持されている。外装筒状部材58をPTFEのような接合性の低いフッ素樹脂等で形成した場合には、その内壁にNaエッチング処理等の接着性を向上させる表面処理を施すことで、可撓性樹脂68と外装筒状部材58とが強固に接合保持される構造とすることが望ましい。
一方、検出光用光ファイバ14aの被覆28と可撓性樹脂68とは、プローブ1の先端の固定部70で、接着により保持固定されている。被覆28は、例えばETFE等のフッ素樹脂等を材質として形成されており、接着性が良好でない。そこで、この固定部70に対応する位置の被覆28の外表面には、例えばNaエッチィングやプラズマ処理のような接着性を向上させる表面処理が施されていることが望ましい。このような表面処理が施されていない部分については、被覆28と可撓性樹脂68との接合性は低いままである。よって、本第2実施形態では、被覆28と可撓性樹脂68との接触面である界面72bでは、被覆28は可撓性樹脂68に対して光ファイバ長手軸Oの方向に摺動可能になっている。このように、検出光用光ファイバ14aの被覆28の外表面と可撓性樹脂68の内面とが隣接する界面72bの一部が所望の範囲で固定され、それ以外の外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向の全長における界面72bは、検出光用光ファイバ14aを外装筒状部材58に対して光ファイバ長手軸O方向に摺動可能とする摺動部として機能する。
なお、図10では、図示の都合上、被覆28と可撓性樹脂68との界面72bは、厚みを持って示されているが、これは二つの層の接触部であって、実質的な厚みは有さない。また、被覆28と可撓性樹脂68との間の固定部70についても、厚みを持って示されているが、実際には50〜200μm厚などの非常に薄い接着剤の層である。
以上のような構成の本第2実施形態による形状検出装置のプローブ1においても、上記第1実施形態における界面72aと同様に、可撓性樹脂68と被覆28の接触面である界面72bでは二つの層が互いに摺動可能になっているため、検出光用光ファイバ14aが伸縮不可能であっても、外装筒状部材58を所望の曲率で湾曲させることが可能になる。
以上のように、本第2実施形態による形状検出装置では、摺動部は、可撓性樹脂68と複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれとが隣接する界面72bである。
この場合、可撓性樹脂68と複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれとが隣接する界面72bの一部が所望の範囲で固定され、それ以外の外装筒状部材58の長手軸方向の全長において界面72bが摺動部となっている。
従って、適正な範囲を超えた光ファイバ長手軸Oの方向への被検出部22の摺動を規制することができ、また、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの摺動を独立して行わせることができる。
さらに、本第2実施形態による形状検出装置では、第1実施形態と比較して、外装筒状部材58に可撓性樹脂68を充填する際の抵抗が小さいため、充填速度を早めることが可能になり、より安価な形状検出装置を提供可能になる。
なおここで、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの外表面である被覆28の表面は、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの外表面と可撓性樹脂68との界面72bの摺動抵抗を低減可能なフッ素樹脂(例えば、ETFE)で形成されている。
よって、界面72aの摺動をより容易にすることができる。
また、外装筒状部材58の内壁の表面は、可撓性樹脂68に対する接着性を向上する表面改質が施されている。
よって、外装筒状部材58と可撓性樹脂68との界面の摺動を無くすことができ、可撓性樹脂68が摺動して検出光用光ファイバ14aの摺動を阻害する虞を無くすことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下では、第2実施形態と同様の構成部材には同様の参照符号を付してその説明は省略し、第2実施形態と異なる部分のみを説明する。
本第3実施形態では、複数の検出光用光ファイバ14aとして、次のようなものを採用する。すなわち、検出光用光ファイバ14aの被覆28は、例えばETFEのようなフッ素樹脂をクラッド26の外周面を覆うように成形される。但し、この被覆28とクラッド26との接触面である界面は、物理的もしくは化学的に接合されていない。つまり、被覆28とクラッド26との界面では、二つの層が互いに光ファイバ長手軸Oの方向に摺動可能になっている。
このような構成の検出光用光ファイバ14aを用いる場合、図11に示すように、外装筒状部材58内に組み込む。すなわち、各検出光用光ファイバ14aの先端部における被覆28を除去し、その先端に反射部20が取り付けられた検出光用光ファイバ14aのクラッドと可撓性樹脂68とが、プローブ1の先端の固定部70で、接着により保持固定される。ここで、外装筒状部材58の内壁及び検出光用光ファイバ14aの被覆28は、可撓性樹脂68を介して強固に接着保持される。なお、外装筒状部材58を例えばPTFE等、被覆28を例えばETFE等、の接合性の低いフッ素樹脂等で形成した場合には、外装筒状部材58の内壁及び被覆28の外表面には、例えばNaエッチィングやプラズマ処理のような可撓性樹脂68に対する接着性を向上する表面処理が施されていることが望ましい。
このような構成とすることにより、検出光用光ファイバ14aのクラッド26と被覆28とが隣接する界面72cの一部が所望の範囲で固定され、それ以外の外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向の全長における界面72cが、検出光用光ファイバ14aを外装筒状部材58に対して光ファイバ長手軸O方向に摺動可能とする摺動部として機能する。
なお、図11では、図示の都合上、クラッド26と被覆28との界面72cは、厚みを持って示されているが、これは二つの層の接触部であって、実質的な厚みは有さない。
以上のような構成の本第3実施形態による形状検出装置のプローブ1においても、上記第1及び第2実施形態における界面72a,72bと同様に、クラッド26と被覆28との界面72cは互いに摺動可能になっているため、検出光用光ファイバ14aが伸縮不可能な場合でも、外装筒状部材58を所望の曲率で湾曲させることが可能になる。
以上のように、本第3実施形態による形状検出装置では、複数の検出光用光ファイバ14aはそれぞれ、コア24と、コア24の外周面を覆っているクラッド26と、クラッドの外周面を覆っている被覆28と、を有し、摺動部は、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれにおける被覆28とクラッド26とが隣接する界面72cである。
この場合、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれにおける被覆28とクラッド26とが隣接する界面72cの一部が所望の範囲で固定され、それ以外の複数の検出光用光ファイバ14aの長手軸方向である光ファイバ長手軸Oの方向の全長において界面72cが摺動部となっている。
従って、適正な範囲を超えた光ファイバ長手軸Oの方向への被検出部22の摺動を規制することができ、また、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの摺動を独立して行わせることができる。
ここで、外装筒状部材58の内壁の表面及び複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの被覆28の表面の少なくとも一方は、可撓性樹脂68に対する接着性を向上する表面改質が施されている。
よって、外装筒状部材58と可撓性樹脂68との界面あるいは被覆28と可撓性樹脂68との界面の摺動を無くすことができ、可撓性樹脂68が摺動して検出光用光ファイバ14aの摺動を阻害する虞を無くすことができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と同様の構成部材には同様の参照符号を付してその説明は省略し、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
上記第1実施形態では、可撓性樹脂68がルーメン66に、外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向のほぼ全長に亘って充填されていたが、本第4実施形態においては、図12に示すように、外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向において一部の範囲、望ましくは被検出部22の近傍、にのみ充填されている。このような部分的な可撓性樹脂68の充填を可能とするために、外装筒状部材58には、例えば被検出部22の近傍等の所望の位置に、外装筒状部材58の内側に可撓性樹脂68を供給可能な孔(もしくは切欠き)74が設けられている。可撓性樹脂68を充填した後は、少なくとも孔74の外側(長手軸方向の一部)に保護チューブ76を取り付けることで、この孔74が塞がれている。
また、その先端に反射部20が取り付けられた検出光用光ファイバ14aは、固定部70において外装筒状部材58と保持固定され、界面72dは外装筒状部材58のプローブ長手軸Oの方向の全長に亘って摺動可能になっている。
なお、界面72dは、外装筒状部材58(ルーメン66)と可撓性樹脂68との接触面に限定するものではなく、可撓性樹脂68と被覆28との接触面であっても良い。
以上のように、本第4実施形態による形状検出装置では、可撓性樹脂68は、複数の形状検出センサ10それぞれ設けられた少なくとも一つの被検出部22の近傍のみに充填され、摺動部は、外装筒状部材58の内壁と可撓性樹脂68の外表面とが隣接する界面72dの、外装筒状部材58の長手軸方向の全長であり、複数の検出光用光ファイバ14aはそれぞれ、可撓性樹脂68以外の部位で外装筒状部材58に固定されている。
従って、適正な範囲を超えた光ファイバ長手軸Oの方向への被検出部22の摺動を規制することができ、また、複数の検出光用光ファイバ14aそれぞれの摺動を独立して行わせることができる。
さらに、界面72dは、第1乃至第3実施形態における界面72a〜72cと比較して短いため、湾曲時の摺動面の抵抗を小さく抑えることが可能になり、より信頼性の高い形状検出装置を提供可能になる。
ここで、本第4実施形態による形状検出装置は、外装筒状部材58の一部に設けられ、外装筒状部材58内に可撓性樹脂68を充填可能な、少なくとも一つの孔74をさらに備える。
これにより、容易に可撓性樹脂68を充填することができる。
以上、本発明のさまざまな実施形態について説明してきたが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でさまざまな改良及び変更が可能である。例えば、当業者は、各実施形態を組み合わせた形状検出装置を想到することができる。
本発明の一態様による形状検出装置は、検出光を出射する光源部、前記光源部から出射された検出光を導光する形状検出用の光ファイバ、前記光ファイバの曲率に応じて検出光の特性に変化を与える前記光ファイバに設けられた少なくとも一つの被検出部、及び、前記光ファイバを通して導光された検出光を検出する光検出部、をそれぞれ有している複数の形状検出センサと、前記複数の形状検出センサの複数の光検出部によって検出される検出光の特性の変化に基づいて前記被検出部の湾曲形状を算出する形状算出装置と、前記複数の形状検出センサの複数の光ファイバそれぞれの少なくとも一部がその内部に設置される外装筒状部材と、前記外装筒状部材の長手軸方向の少なくとも一部の、前記外装筒状部材と前記複数の光ファイバとの間に、前記複数の光ファイバに含まれる個々の光ファイバの側周面を覆うように充填された可撓性樹脂と、前記複数の光ファイバをそれぞれ独立に当該光ファイバの長手軸方向に摺動可能とする摺動部と、を備えている。

Claims (20)

  1. 検出光を出射する光源部、前記光源部から出射された検出光を導光する形状検出用の光ファイバ、前記光ファイバの曲率に応じて検出光の特性に変化を与える前記光ファイバに設けられた少なくとも一つの被検出部、及び、前記光ファイバを通して導光された検出光を検出する光検出部、をそれぞれ有している複数の形状検出センサと、
    前記複数の形状検出センサの複数の光検出部によって検出される検出光の特性の変化に基づいて前記被検出部の湾曲形状を算出する形状算出装置と、
    前記複数の形状検出センサの複数の光ファイバそれぞれの少なくとも一部がその内部に設置される外装筒状部材と、
    前記外装筒状部材の長手軸方向の少なくとも一部の、前記外装筒状部材と前記複数の光ファイバとの間に充填された可撓性樹脂と、
    前記複数の光ファイバをそれぞれ独立に当該光ファイバの長手軸方向に摺動可能とする摺動部と、
    を備えている、形状検出装置。
  2. 前記摺動部は、前記外装筒状部材の内壁と前記可撓性樹脂の外表面とが隣接する界面である、請求項1に記載の形状検出装置。
  3. 前記外装筒状部材の内壁と前記可撓性樹脂の外表面とが隣接する前記界面の一部が所望の範囲で固定され、それ以外の前記外装筒状部材の前記長手軸方向の全長において前記界面が前記摺動部となっている、請求項2に記載の形状検出装置。
  4. 前記外装筒状部材の内壁は、前記外装筒状部材に設けられた複数のルーメンの内壁であり、
    前記複数のルーメンそれぞれに前記複数の光ファイバの内の一本が配置され、
    前記可撓性樹脂が前記複数のルーメンのそれぞれに充填されている、請求項3に記載の形状検出装置。
  5. 前記複数のルーメンの内壁は、前記複数のルーメンの内壁と前記可撓性樹脂との前記界面の摺動抵抗を低減可能なフッ素樹脂で形成されている、請求項4に記載の形状検出装置。
  6. 前記複数の光ファイバそれぞれの外表面は、前記可撓性樹脂に対する接着性を向上する表面改質が施されている、請求項4に記載の形状検出装置。
  7. 前記摺動部は、前記可撓性樹脂と前記複数の光ファイバそれぞれとが隣接する界面である、請求項1に記載の形状検出装置。
  8. 前記可撓性樹脂と前記複数の光ファイバそれぞれとが隣接する前記界面の一部が所望の範囲で固定され、それ以外の前記外装筒状部材の前記長手軸方向の全長において前記界面が前記摺動部となっている、請求項7に記載の形状検出装置。
  9. 前記複数の光ファイバそれぞれの外表面は、前記複数の光ファイバそれぞれの外表面と前記可撓性樹脂との前記界面の摺動抵抗を低減可能なフッ素樹脂で形成されている、請求項8に記載の形状検出装置。
  10. 前記外装筒状部材の内壁の表面は、前記可撓性樹脂に対する接着性を向上する表面改質が施されている、請求項8に記載の形状検出装置。
  11. 前記複数の光ファイバはそれぞれ、コアと、前記コアの外周面を覆っているクラッドと、前記クラッドの外周面を覆っている被覆と、を有し、
    前記摺動部は、前記複数の光ファイバそれぞれにおける前記被覆と前記クラッドとが隣接する界面である、請求項1に記載の形状検出装置。
  12. 前記複数の光ファイバそれぞれにおける前記被覆と前記クラッドとが隣接する前記界面の一部が所望の範囲で固定され、それ以外の前記光ファイバの前記長手軸方向の全長において前記界面が前記摺動部となっている、請求項11に記載の形状検出装置。
  13. 前記外装筒状部材の内壁の表面及び前記複数の光ファイバそれぞれの前記被覆の表面の少なくとも一方は、前記可撓性樹脂に対する接着性を向上する表面改質が施されている、請求項12に記載の形状検出装置。
  14. 前記可撓性樹脂は、前記複数の形状検出センサそれぞれ設けられた前記少なくとも一つの被検出部の近傍のみに充填され、
    前記摺動部は、前記外装筒状部材の内壁と前記可撓性樹脂の外表面とが隣接する界面の、前記外装筒状部材の前記長手軸方向の全長であり、
    前記複数の光ファイバはそれぞれ、前記可撓性樹脂以外の部位で前記外装筒状部材に固定されている、請求項1に記載の形状検出装置。
  15. 前記外装筒状部材の一部に設けられ、前記外装筒状部材内に前記可撓性樹脂を充填可能な、少なくとも一つの孔をさらに備える、請求項14に記載の形状検出装置。
  16. 前記外装筒状部材の座屈もしくはねじれを低減可能な剛性補強部材をさらに備える、請求項1に記載の形状検出装置。
  17. 前記剛性補強部材は、線材を編み込んだ編組である、請求項16に記載の形状検出装置。
  18. 前記剛性補強部材は、線材を螺旋状に形成したコイルである、請求項16に記載の形状検出装置。
  19. 前記複数の形状検出センサの内の少なくとも一つは、前記光源部及び/又は前記光検出部を、前記複数の形状検出センサの内の別の少なくとも一つと共用する、請求項1に記載の形状検出装置。
  20. 前記複数の光ファイバはそれぞれ、内視鏡装置の挿入部の長手軸方向に沿って配置され、
    前記形状算出装置は、算出した前記被検出部それぞれの湾曲形状に基づいて前記挿入部の湾曲形状を算出する、請求項1乃至19の何れか一つに記載の形状検出装置。
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