JPWO2017099195A1 - 輸液バック・ボトルのための袋、袋キットおよび袋の使用方法 - Google Patents

輸液バック・ボトルのための袋、袋キットおよび袋の使用方法 Download PDF

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Abstract

輸液バック・ボトルのための袋であって、輸液バック・ボトルに接続される送液部材の係止のための係止部が袋に設けられていることを特徴とする袋。

Description

本発明は、輸液バック・ボトルのための袋に関すると共に、それを含む袋キットおよびそれらの使用方法に関する。より詳細には、本発明は、特に医療分野で用いられる輸液バックまたは輸液ボトルのための袋に関すると共に、かかる袋を有して成る袋キットおよびかかる袋の使用方法に関する。
現在、がんの主たる治療法として外科療法、放射線療法および化学療法などが存在する。このような治療法は、がんの種類や患者の全身状態などに応じて単独または併用して実施される。その中でも化学療法は、抗がん剤を点滴液などとして投与してがん細胞を殺傷するものであり、全身への薬効が一般に期待できる。
抗がん剤はすべてのがんに対して同様に使用されるわけでなく、がんの発症部位や病期によって抗がん剤の種類を変える必要がある。これは、がん患者に応じて抗がん剤の種類が異なっており、個々のがん患者に適した処方がなされることを意味している。従って、抗がん剤の調剤のため混合調製(ミキシング)なる操作が一般になされる。混合調製された抗がん剤は“輸液バック”または“輸液ボトル”に仕込まれた状態で得られ、抗がん剤の点滴液として使用される。
ここで、抗がん剤自体は、がん細胞の殺傷効果を奏するものの、同時に他の細胞にも作用してしまう。つまり、がん細胞のみならず、正常細胞にも作用し得るので、抗がん剤の取り扱いには注意が必要である。このような観点に照らせば、患者のみならず、抗がん剤の点滴液を取り扱う医療従事者が抗がん剤に曝されないように対策を取ることが重要である。
Nursing Mook 32 がん化学療法の理解とケア(編集:長場直子(神奈川県立足利上病院副看護局長)、発行人:藤沼稔、発行所:株式会社学習研究社、印刷:日本写真印刷株式会社、2005年12月30日発行)
抗がん剤曝露を防ぐものとして、抗がん剤の混合調製時や患者のベッドサイドでの投与準備時に起こり得る曝露を防止することが考えられる。本願発明者は、特に輸液バックまたは輸液ボトル(以下では「輸液バック・ボトル」とも称する)の取扱いに関連した抗がん剤曝露の問題点に気付き、そのための対策を取る必要性を見出した。
具体的には以下の問題があることを本願発明者は見出した。薬剤師による混合調製やプライミング時において抗がん剤が飛散したり漏れたりする可能性があるところ、薬剤師自身は手袋をはめているので一般的に曝露の虞が少ない。薬剤師自身が曝露されないものの、混合調製やプライミングを経た輸液バック・ボトルには飛散・漏れに起因した抗がん剤が付着している可能性があり、それ以降に輸液バック・ボトルを扱う者にとっては曝露の危険にさらされる。つまり、抗がん剤が充填された輸液バック・ボトルを扱う者は知らずに抗がん剤曝露の危険にさらされている可能性がある。より具体的にいえば、看護師・患者自らが「病院の薬剤部から供された輸液バック・ボトル」を使用して抗がん剤投与を行う際、当然ながら輸液バック・ボトルを手で扱う作業が必要になるが、その輸液バック・ボトルの外面には抗がん剤が既に付着している可能性があり、それがゆえに看護師・患者らが抗がん剤に曝される虞がある。
また、輸液バック・ボトルによる点滴を実施した後は、その輸液バック・ボトルを廃棄する必要がある。廃棄に際してはそのまま輸液バック・ボトルを破棄すればよいのではなく、残留する抗がん剤などによる悪影響を回避しなければならない。それゆえ、点滴後の輸液バック・ボトルを別個の廃棄袋に入れ、外界と遮断した状態にしなければならず、そのための手間が付加的に生じていた。
更にいえば、輸液バック・ボトルによる点滴では、輸液バック・ボトルと、それに接続される送液部材との間との接続状態が変動または低下すると、輸液バック・ボトルの抗がん剤が外部へと漏れる虞があり、それによっても看護師・患者らが抗がん剤に曝される懸念がある。
本発明はかかる事情に鑑みて為されたものである。即ち、本発明の主たる目的は、特に輸液バック・ボトルの好適な取扱いに資する技術・手段を提供することである。
本願発明者は、従来技術の延長線上で対応するのではなく、新たな方向で対処することによって上記目的の達成を試みた。その結果、上記主たる目的が達成された輸液バック・ボトル袋の発明に至ると共に、それをキットとして含む袋キット及びそれらの使用方法(袋・袋キットの使用方法)の発明にも至った。
本発明では、輸液バック・ボトルのための袋であって、
輸液バック・ボトルに接続される送液部材の係止のための係止部が袋に設けられていることを特徴とする袋が提供される。
また、本発明では、上記の如くの輸液バック・ボトルのための袋と送液部材とを少なくとも有して成る、袋キット(または袋ユニット)も提供される。
更に、本発明では、上記の如くの輸液バック・ボトルのための袋(または袋キット・袋ユニット)の使用方法であって、
(a) 輸液バック・ボトルを「輸液バック・ボトルのための袋」(以下では単に「袋」とも称す)の内部に収めること、
(b) 袋の内部に輸液バック・ボトルを収めた状態で輸液バック・ボトルに輸液を仕込むこと、又は、袋の内部に輸液バック・ボトルを収めるに先立って輸液バック・ボトルに輸液を仕込むこと、
(c) 袋の内部に輸液バック・ボトルを収めた状態で、輸液バック・ボトルを運搬すること、
(d) 輸液バック・ボトルが袋に収められた状態で輸液バック・ボトルによる点滴を行うこと、および
(e) 上記(d)の点滴の後、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態をそのまま維持して、袋を廃棄袋として用いること
のうちの少なくとも1つを行う、袋使用方法も提供される。
本発明に従えば、輸液バック・ボトルの取扱いに関連した抗がん剤曝露の防止を好適に図ることができる。特に、混合調製やプライミング時に飛散・漏れなどが生じて輸液バック・ボトルに抗がん剤が付着したとしても、それ以降で輸液バック・ボトルを扱う者が知らずに曝露される危険が減じられ得る。
具体的には、本発明の輸液バック・ボトルのための袋は、そのような輸液バック・ボトルを収めて外界からの遮断に供するものであり、輸液バック・ボトルを使用する者が抗がん剤により曝露される危険が減じられ得る。
また、本発明では、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態をそのまま維持して輸液バック・ボトルによる点滴などを行うことができると共に、そのような収納状態を変えることなく、そのまま廃棄袋として袋を用いることができる。よって、輸液バック・ボトルの使用およびその後の廃棄の操作が比較的簡易になると共に、輸液バック・ボトルを廃棄する者が抗がん剤によって曝露される危険が減じられ得る。
特に、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態をそのまま維持して輸液バック・ボトルによる点滴などを行うに際して、送液部材の離脱が防止される。より具体的には、輸液デバイスまたは曝露防止具などを含む送液部材に対して偶発的または不本意な外力が加えられたとしても、袋の係止部に起因して「輸液バック・ボトルから送液部材が外れてしまう」といった不都合を回避できる。
更にいえば、本発明では、好適な曝露防止システムが提供される。これまでは、調製〜運搬〜投与〜廃棄の対策がバラバラの対策となっており、例えば運搬と廃棄との間に入る投与の現場で曝露リスクがあり得るのが実情であったものの、それが本発明で改善され得る。つまり、従来の抗がん剤曝露防止システムには組み込まれていない袋(例えばプラスチック・バック)を組み込んだ新たなシステムが実現されることになり、調製〜運搬〜投与〜廃棄までの曝露防止管理を一貫した作業(袋使用下の操作)で行うことができる。
図1は、本発明に係る袋の模式図である(図1(A):特に単独袋の態様、図1(B):特に二重袋の態様)。 図2は、送液部材が係止された袋を示した模式図である(図2(A):特に単独袋の態様、図2(B):特に二重袋の態様)。 図3は、輸液バック・ボトルの形態を示した模式図である(上側:輸液バック、下側:輸液ボトル)。 図4は、送液部材を示した模式図である。 図5は、本発明の袋(一重袋の態様)の使用時における一形態を示した模式図である。 図6は、本発明の袋(二重袋の態様)の使用時における一形態を示した模式図である。 図7は、送液部材のフランジにつき異なるサイズを示した模式図である。 図8は、本発明のの袋(一重袋の態様)の使用態様を例示するための模式図である。 図9は、本発明のの袋(二重袋の態様)の使用態様を例示するための模式図である。
添付図面を参照して本発明のある態様を詳細に説明する。まず、本発明に係る「輸液バック・ボトルのための袋」を説明し、それに伴って又はその後において、かかる袋をキットとして含む袋キットおよびそれらの使用方法を説明する。
本明細書で用いる“方向”については次の通り規定する。輸液バック・ボトルの収納時に輸液バック・ボトルと袋との相対的な位置関係が変化する方向(即ち、輸液バック・ボトルを袋内部へと収納する際に輸液バック・ボトルを移動させる方向)を「丈方向」とし、それに直交する方向を「幅方向」とする。本発明につきある1つの典型的な袋でいえば、袋の“長手方向”が「丈方向」に相当し、その袋の“短手方向”が「幅方向」に相当する。なお、本明細書で直接的または間接的に用いる「上(上側)」および「下(下側)」は、袋使用時の態様に基づいている。具体的には、使用時の袋の吊下げ状態(例えば図8(C)および図9(C)に示す如くの輸液バック・ボトルが収められた袋の吊下げ状態)おける鉛直方向上側および鉛直方向下側がそれぞれ「上(上側)」および「下(下側)」に相当する。
本明細書で用いる『輸液バック・ボトル』といった表現は、医療分野または介護分野などで用いられる輸液バックまたは輸液ボトルのことを指している。それゆえ、本発明における『輸液バック・ボトル収納袋』は、かかる輸液バックまたは輸液ボトルを少なくとも収納・収容するための袋のことを実質的に意味している。
≪輸液バック・ボトルのための袋≫
図1および図2に「輸液バック・ボトルのための袋100」の外観を示すと共に、図3に本発明の袋100と共に使用され得る「輸液バック・ボトル200」の外観を示す。輸液バック・ボトル200は、医療分野または介護分野などで用いられる輸液バックまたは輸液ボトルである。図3の態様でいうと、輸液バックが上側に示されており、輸液ボトルが下側に示されている。
本発明に係る袋100は、互いに対向する第1端部と第2端部とを有している。好ましくは、袋の丈方向において互いに対向する第1端部と第2端部とを有している。例えば、図1(A)および(B)に示すように、第1端部は開口端110であり、第2端部120も開口端であってよい。つまり、本発明に係る袋100は、開口端として設けられた第1端部110、および、その第1端部と対向するように別の開口端として設けられた第2端部120を有していてよい。なお、本明細書において「開口端」とは、全体として開口した形態を有する袋端部のことを意味している。換言すれば、袋の幅方向に沿うように全体的に開口した形態を有する袋の端部分が「開口端」である。その一方、「閉鎖端」とは、全体として閉じた形態を有する袋端部のことを意味している。換言すれば、袋の幅方向に沿うように全体的に閉じた形態を有する袋の端部分が「閉鎖端」となる。
本発明に係る袋100の全体外観は、図1(A)・図2(A)に示すようなものであってよいし、あるいは、図1(B)・図2(B)に示すようなものであってもよい。つまり、本発明に係る袋100は、一重袋/単独袋の形態(図1(A)・図2(A))であってよいし、あるいは、二重袋の形態(図1(B)・図2(B))であってもよい。図1(A)・図2(A)に示される一重袋/単独袋の形態では、単一の袋体から構成されており、その単一の袋体の対向する端部が第1端部および第2端部に相当する。一方、図1(B)・図2(B)に示される二重袋の形態では、主となる袋体(以下では「主袋体」とも称す)の内側に副となるサブ袋体が設けられた構造を有している。つまり、輸液バック・ボトル収納袋100において、主袋体170はサブ袋体180よりも全体として外側に位置付けられている一方、サブ袋体180は主袋体170よりも全体として内側に位置付けられている。図1(B)・図2(B)に示す態様から分かるように、主袋体170の一方の端部が第1端部および第2端部の一方に相当し、サブ袋体180の一方の端部が第1端部および第2端部の他方に相当する。
本発明に係る袋100の特徴は、輸液バック・ボトルに接続される送液部材の係止のための係止部150が袋に設けられていることである。つまり、本発明の袋100は、単なる袋ではなく、あくまでも輸液バック・ボトルのための袋であり、それゆえ、かかる“係止部”が意図的に設けられている。図1および図2に示すように、本発明の袋100では係止部150は袋体の内部または内側に設けられていることが好ましい。
本発明において「送液部材」とは、輸液バック・ボトル内に仕込まれた輸液を外部に供給するための部材、および/または、外部から輸液バック・ボトル内へと輸液またはその原料を供給するための部材のことを意味している。典型的には、送液部材300としては、輸液デバイス340および/または曝露防止具360を挙げることができる(図4参照)。ここでいう「輸液デバイス」は、輸液バック・ボトルからの輸液供給に資するデバイス・部品のことを指しており、特に制限されるわけではないが、例えば点滴チューブおよび/または接続部品(例えば曝露防止が施された接続部品)などである。「曝露防止具」とは、抗がん剤曝露の未然防止に資する部材であり、例えば、点滴に際して輸液バック・ボトルに直接的に設けられる器具である。曝露防止具の具体例の1つとして、いわゆる“バックスパイク”(輸液バック・ボトル接続用スパイク)を挙げることができる。
本発明の袋100では、送液部材300のための係止部150が設けられている。具体的には、輸液バック・ボトルと共に用いられる送液部材300の係止のための係止部150が設けられている。つまり、送液部材300と係り合うことでその送液部材300を所定位置に保持しておく又は位置付けることができる部分150が袋に設けられている。係止部150に関連して用いる「係止」とは、広義には、袋と送液部材とが互いに係り合うことを意味しており、狭義には、“袋端部などを含む袋の内部箇所”と“送液部材の外側部分”とが互いに係り合って送液部材が袋内部の所定位置にて保持される又は位置付けられることを意味している。
ある好適な態様では、本発明の袋100は、輸液バック・ボトルが収められた袋の吊下げ状態において係止部が送液部材から力を受けるようになっている。例えば、本発明の袋100を一方の端部(好ましくは、輸液バック・ボトルの袋への収納に資する側の端部)を支点に輸液バック・ボトルが収められた袋を吊下げた場合、係止部150が送液部材300から力を受けるようになっている。
図5および図6に本発明の袋100の使用時の一態様を示す。ある好適な態様として、輸液バック・ボトル200が袋に収められた状態を維持して輸液バック・ボトル200による点滴がなされる際(輸液バック・ボトル200には送液部材300が取り付けられている)、送液部材300から係止部150が力を受けるようになっている。つまり、重力または外力などに起因して送液部材300(具体的には曝露防止具360またはそれに接続される輸液デバイス340)に垂直下向きなどの力がかかった場合、そのような力を係止部が受けるようになっている。これにより、輸液バック・ボトル200からの輸液デバイス340の離脱の防止に係止部150が資することになる。それゆえ、本発明における“係止部”をテンション受け部またはテンション受け手段と解することもできる。かかる態様から分かるように、本発明では、輸液デバイス340または曝露防止具360などを含む送液部材300に対して仮に重力以外の偶発的または不本意な外力が加えられたとしても、「輸液バック・ボトルから送液部材が外れてしまう」といった不都合を袋の係止部で回避できる。
ある好適な態様では、送液部材が曝露防止具となっている。つまり、送液部材が抗がん剤曝露の未然防止に資する部材となっており、そのような部材の係止のための係止部が袋に設けられている。1つ例示にすると、曝露防止具は、抗がん剤曝露の未然防止が好適に図られた、いわゆる“バックスパイク”であり、このようなバックスパイクとの係合に資する係止部が袋に設けられていることが好ましい。かかる場合、仮にバックスパイクに対して重力以外の偶発的または不本意な外力が加えられたとしても、袋の係止部の存在に起因してバックスパイクの離脱が回避されることになる(バックスパイクが輸液バック・ボトルから外れてしまう離脱が回避され得る)。
送液部材300が曝露防止具360の場合、そのフランジ320(鍔部)が袋の係止部150と係合することが好ましい(図2ならびに図5および図6参照)。つまり、曝露防止具から外側へと突出する部分が袋の係止部150と係合することが好ましい。例えば、曝露防止具がバックスパイクとなる場合では、バックスパイクのフランジに対して係止部が係合可能となっていることが好ましい。ここで、バックスパイクなどの曝露防止具には、それを輸液バック・ボトルに取り付ける際に供される取付けフランジが設けられていることが多い。取付けフランジが設けられていると、曝露防止具を指でつまむように把持して輸液バック・ボトルに取り付ける際に指先が取付けフランジに当接することになり、取付けのための外力を曝露防止具に好適に与えることができる。本発明は、このような取付けフランジを、袋の係止部との係合に用いる。つまり、本発明では、“取付け”とは逆の思想に相当する“離脱”を防止すべく、取付けフランジに係合可能な係止部を設けている。
図1に示す態様から分かるように、本発明の袋の“係止部”は、部分的閉鎖部の形態を有している。具体的には、係止部150が、袋空間を部分的に区切るまたは閉じる部分的閉鎖部となっている。ここでいう「部分的閉鎖部」とは、袋の内部空間を区切る又は閉じつつも、その一部分はそのようになっていない袋部分のことを指している。好ましくは、部分的閉鎖部は、袋の丈方向に隣り合うサブ袋領域が形成されるように設けられている(例えば、図示するように、一方のサブ袋領域と、他方のサブ袋領域とが、部分的閉鎖部を隔てて丈方向に横並びに配置される)。“部分的閉鎖部”は、袋の幅方向(袋の使用時の水平方向)に沿って延在することが好ましい。このような部分的閉鎖部によって、“係止部”が送液部材の係止にとって好適に働き易くなり、送液部材が袋内部の所定位置により好適に保持又は位置付けされ得る。
本発明の袋において、部分的閉鎖部が、袋を成すフィルムの対向領域の相互接合部、または、袋の内側に設けられたサブ袋体の端部に相当するものであってよい。具体的には、図1(A)・図2(A)に示される一重袋/単独袋の形態では、袋を成すフィルムの対向領域の相互接合部が部分的閉鎖部に相当し、それゆえ、かかる相互接合部が係止部を成していてよい。一方、図1(B)・図2(B)に示される二重袋の形態では、袋の内側に設けられたサブ袋体180の端部(エッジ)が部分的閉鎖部に相当してよく、それゆえ、かかるサブ袋体の端部(特に下方側の閉鎖端部)が係止部を成していてよい。
図1(A)・図2(A)の態様では、例えば、袋を成すフィルムにおける対向領域が少なくとも部分的に互いに接合された状態となっており、それによって、“部分的閉鎖部”が設けられていてよい。例えば、そのような対向領域が少なくとも部分的に互いに熱圧着または熱融着された状態になっており、それによって、“部分的閉鎖部”が設けられていてよい。換言すれば、部分的に袋をシールすることによって“部分的閉鎖部”としての係止部150を設けることができる。本発明において、例えば、“部分的閉鎖部”を“シーラー”、“シーラー部”または“シーラー圧着部”などと称すこともできる。また、“部分的閉鎖部”は例えば雄型嵌合部と雌型嵌合部とから成るジッパーから構成されていてもよい。かかるジッパーは開口端を自在に開閉できる点で望ましい。即ち、雄型嵌合部と雌型嵌合部とを相互に噛み合わせると“閉状態”にできる一方、その噛み合わせを解除すると“開状態”にすることができる。また更にいえば、“部分的閉鎖部”はスライダー式チャック、線ファスナーまたは面ファスナーなどの形態を有するものであってもよい。
“部分的閉鎖部”では、その一部分が閉鎖されていないところ、図1(A)・図2(A)に示される一重袋/単独袋の形態では、袋を成すフィルムにおける対向領域の互いに接合された相互接合部の一部が“非接合部分”となっている。例えば、袋の幅方向に沿って延在する相互接合部の一部(特に好ましくはその中央箇所)が非接合部分になっており、それによって、相互接合部が部分的閉鎖部に相当して係止部150を成している。かかる場合、非接合部分が相互接合部における開口部分になるところ(後述する“通口”に相当する)、その部分に対して送液部材(輸液バック・ボトルに接続される送液部材)が位置付けられ、送液部材が相互接合部によって好適に係止され得ることになる。より具体的には、送液部材の外周部分が相互接合部における開口部分(非接合部分)の周囲と直接的に係り合うように、送液部材が相互接合部の形態の“部分的閉鎖部”によって係止される。
上述の“シーラー部”の形態では、その一部が非接合部分となっている。例えば、袋の幅方向に沿って延在するシーラー部の一部(特に好ましくはその中央箇所)が非シーラー部となっており、それによって、シーラー部が部分的閉鎖部に相当して係止部150を成している。かかる場合、非シーラー部分が相互接合部における開口部分になるところ(後述する“通口”に相当する)、その部分に対して送液部材(輸液バック・ボトルに接続される送液部材)が位置付けられ、送液部材が相互接合部によって好適に係止され得ることになる。より具体的には、送液部材の外周部分がシーラー部における開口部分(非シーラー部分)の周囲と直接的に係り合うように、送液部材がシーラー部の形態の“部分的閉鎖部”によって係止される。
同様にして、上述の“ジッパー部”の形態では、その一部が非接合部分となっている。例えば、袋の幅方向に沿って延在するジッパー部の一部(特に好ましくはその中央箇所)が非ジッパー部となっており、それによって、ジッパー部が部分的閉鎖部に相当して係止部150を成している。かかる場合、非ジッパー部分が相互接合部における開口部分になるところ(後述する“通口”に相当する)、その部分に対して送液部材(輸液バック・ボトルに接続される送液部材)が位置付けられ、送液部材が相互接合部によって好適に係止され得る。より具体的には、送液部材の外周部分がジッパー部における開口部分(非ジッパー部分)の周囲と直接的に係り合うように、送液部材がジッパー部の形態の“部分的閉鎖部”によって係止されることになる。なお、このような事項については、上述したスライダー式チャック、線ファスナーまたは面ファスナーなどの形態を有する相互接合部にも同様にあてはまる。
一方、図1(B)・図2(B)に示される二重袋の形態では、袋の内側に設けられたサブ袋体180の端部が部分的閉鎖部に相当し、そのサブ袋体180の端部の一部に開口が設けられている。例えば、袋の幅方向に沿って延在するサブ袋体180の端部の一部(特に好ましくはその中央箇所)に開口が設けられており、それによって、サブ袋体180の端部が部分的閉鎖部に相当して係止部150を成している。かかる場合、そのように袋の内側のサブ袋体の端部に設けられた開口(後述する“通口”に相当)に対して送液部材(輸液バック・ボトルに接続される送液部材)が位置付けられ、送液部材がサブ袋体の端部によって好適に係止され得る。より具体的には、送液部材の外周部分がサブ袋体の下方端部における開口の周囲と直接的に係り合うように、送液部材が相互接合部の形態の“部分的閉鎖部”によって係止される。なお、部分的閉鎖部が袋の内側のサブ袋体180の端部に相当する場合では、それと対向するサブ袋体180の対向端部(上方端部)が、閉鎖端部と開口端部を有する主袋体170のうちの閉鎖端部と一体化した袋形態となっていてよい。
なお、二重袋の形態では、袋体170は、折り畳み・折り曲げて使用するものであってよいし、あるいは、折り畳み・折り曲げて使用しない袋体であってもよい。つまり、本発明の袋は、サブ袋体180の端部が部分的閉鎖部に相当して係止部150を成す思想であればよく、それゆえ、外側の袋体に相当する袋体170は、特に折り畳み・折り曲げられないものであってもよい。かかる場合、袋体170は、非折畳み袋体または非折曲げ袋体と称することができる。換言すれば、ある1つの好適な態様の二重袋の形態は、非折畳み袋体または非折曲げ袋体と、その内側の係止部150を成すサブ袋体とから構成されている。なお、例えば、図2(B)および図6に示す態様では、サブ袋体180の上方端部が袋体170の上方端部から突出した形態となっているが、サブ袋体180の上方端部と袋体170の上方端部とが同じレベルとなっていてもよい(サブ袋体180の上方端部が“突出”してなくてよい)。つまり、サブ袋体180の上方端部の最上エッジと袋体170の上方端部の最上エッジが一致または略一致しているものであってもよい。更にいえば、図2(B)および図6に示す態様では、袋体170の下方端部がサブ袋体180の下方端部よりも低いレベルとなっているが(すなわち、袋体170がサブ袋体180を全体的に包み込むように袋体170の方が長い丈寸法となっているが)、袋体170の下方端部がサブ袋体180の下方端部よりも高いレベルとなっていてよい。つまり、点滴時の操作などの観点を重視して、内側のサブ袋体180の下方端部が袋体170から一部露出するような形態であってもよい。
なお、サブ袋体180には特に輸液バック・ボトルが収められるが、サブ袋体180の幅寸法が輸液バック・ボトルの幅寸法と略同じであってもよい(図6には、点線aでサブ袋体180の幅寸法が輸液バック・ボトルの幅寸法と略同じになった態様を示している)。このような態様では、輸液バック・ボトルに接続された送液部材が係止部で係止されると共に、輸液バック・ボトルがサブ袋体の本体でより好適に挟持されるようになるので(輸液バック・ボトルの軸が鉛直方向から大きくずれることなく挟持されるようになるので)、本発明の袋を点滴袋および/または廃棄袋などとしてより好適に用いることができる。ここでいう、サブ袋体の幅寸法が輸液バック・ボトルの幅寸法と略同じとは、サブ袋体の幅寸法をW1とし、輸液バック・ボトルの幅寸法w2とした場合、1.1×w2<W1<1.5×w2、より限定されば1.1×w2<W1<1.3×w2、更に限定すれば1.1×w2<W1<1.2×w2程度であることを意味している(サブ袋体に輸液バック・ボトルが収納された態様における図6に示すような側面視ベース)。なお、同様の趣旨として、サブ袋体180の丈寸法が輸液バック・ボトルの高さ寸法(軸方向寸法)と略同じであってもよい。ここでいう略同じとは、輸液バック・ボトルの高さ寸法に対して、袋丈寸法が1.1倍〜1.5倍程度、より限定すれば1.1倍〜1.3倍程度、更に限定すれば1.1倍〜1.2倍程度となっていることを意味している(サブ袋体に輸液バック・ボトルが収納された態様における図6に示すような側面視ベース)。このような説明から分かるように、ある好適な態様では、サブ袋体180は輸液バック・ボトルサイズの大きさを有する袋体となっており、それゆえ、サブ袋体を輸液バック・ボトルの安定保持袋体と称すこともできる。
上述した説明の如く、“部分的閉鎖部”には開口が存在していることが好ましい。開口は閉鎖部において“非閉鎖”/“未閉鎖”の部分であるので、“部分的閉鎖部”は通口が存在しているといえる。かかる場合、その通口を介して送液部材(輸液バック・ボトルに接続される送液部材)が袋に好適に係止されることが好ましい。特に、本発明の袋においては、部分的閉鎖部に通口が存在し、送液部材の一部が通口から突出した状態で送液部材と係止部とが係合可能となることが好ましい。より具体的には、送液部材の先端(特に送液ラインが繋げられる側の先端)が、通口を通るように一方側から他方側(特に送液ラインが繋げられる側)に向かって突出した形態となり、それによって、送液部材と部分的閉鎖部とが係合可能となることが好ましい(図5および図6参照)。図示する態様から分かるように、送液部材の外周部分が部分的閉鎖部の通口の周囲と直接的に係り合うようになることが好ましい。例えば、曝露防止具がバックスパイクである場合、バックスパイクのフランジが、部分的閉鎖部の通口の周囲と直接的に係り合うようになることが好ましい。
通口は、例えば、袋丈方向にて漸次通口径が減少または増加するテーパー形態を有するものであってもよく、それによって、係止部の構造強度および/または係止部への送液部材の位置付けし易さを調整してよい。例えば、下方(下方側の袋端部)に向かって通口径が漸次減少する場合、即ち、上方(上方側の袋端部)に向かって通口径が漸次増加する場合では、係止部への送液部材の位置付けがし易くなり、1つ例示すると、曝露防止具の先端部が通口を通るようにより容易に曝露防止具を位置付け易くなる。また、例えば、下方(下方側の袋端部)に向かって通口径が漸次増加する場合、即ち、上方(上方側の袋端部)に向かって通口径が漸次減少する場合では、送液部材の外周部分が接触することになる通口の周囲の強度が向上し得る。
図1(A)・図2(A)に示される一重袋/単独袋の形態では、相互接合部の一部(特に好ましくはその中央箇所)が非接合部分が“通口”に相当する。従って、送液部材の外周部分が相互接合部の通口の周囲と直接的に係り合うことで、送液部材が袋に係止され得る。一方、図1(B)・図2(B)に示される二重袋の形態の形態では、袋の内側のサブ袋体の端部に設けられた開口が“通口”に相当する。従って、送液部材の外周部分がサブ袋体の端部に設けられた通口の周囲と直接的に係り合うことで、送液部材が袋に係止され得る。なお、二重袋の形態の形態では、通口は、袋に対して断続的に線状に延在するように切り込みを入れられた形態の切込み部分に相当するものであってよく、かかる切込み部分を外力で開口して“通口”の形態を得るものであってもよい。
上記説明および図示する態様から分かるように、本発明において「通口」とは、部分的閉鎖部で区切られた又は閉じられた袋の内部空間について、その区切り・閉じによってもたらされるサブ袋領域同士の双方に通じるような開口を実質的に意味している。より具体的には、図1(A)・図2(A)に示される一重袋/単独袋の形態では、相互接合部を介して隣り合って存在する袋内部領域が相互に通じるような開口が“通口”に相当し、図1(B)・図2(B)に示される二重袋の形態では、袋の内側のサブ袋体180の内部と、袋の外側の主袋体170の内部との双方に通じるような開口が“通口”に相当する。
本発明の袋では、“通口”の口サイズが送液部材の外周部分のサイズよりも小さいことが好ましい。これによって、送液部材の外周部分と部分的閉鎖部の通口の周囲との直接的な係合がより好適にもたらされ得る。例えば、曝露防止具がバックスパイクである場合、“通口”の口サイズがバックスパイクのサイズよりも小さいと、バックスパイクのフランジと部分的閉鎖部の通口の周囲との直接的な係合がより好適にもたらされることになる。図示する態様から分かるように、“通口”の口サイズとは、袋(輸液バック・ボトルが収納されていない未使用時)の幅方向の寸法を実質的に意味しており、同様に、送液部材の外周部分のサイズ(例えば、バックスパイクのサイズ)とは、送液部材における送液方向と直交する方向の寸法を実質的に意味している。例えば、通口の口サイズをL1とし、曝露防止具のフランジ・サイズをL2とすると、好ましくは0.4×L2<L1<0.95×L2であり、より限定すれば0.6×L2<L1<0.90×L2であり、更により限定すれば0.6×L2<L1<0.80×L2である。このようなサイズ関係では、輸液デバイスまたは曝露防止具などを含む送液部材に対して仮に重力以外の偶発的または不本意な外力が加えられたとしても、係止部からの送液部材の抜け落ちなどがより効果的に防止され得る。
なお、送液部材の離脱防止・脱落防止についてより具体的にいえば、点滴チューブの偶発的な引張りなどに起因して接続部品やバックスパイクに対して下方の力が加えられたとしても、送液部材のフランジ部分(またはフランジ部分以外の突起部や突出部など)が“部分的閉鎖部”に支持されるので、かかる力を効果的に吸収できる。つまり、鉛直下方向の力に対して“反作用の力”が係止部の存在に起因して働き、送液部材と輸液バック・ボトルとの間を相互に引き離す力が減じられることになり、送液部材の離脱・脱落が効果的に防止される。離脱・脱落の点を重視すれば、図7に示すように送液部材のフランジのサイズ(特に幅サイズ)がより大きいことが好ましい。送液部材のフランジのサイズがより大きくなれば、袋との係止面が大きくなり係止作用が好適に増すからである。
特に図7の真ん中図および最下図の態様の如く、フランジのサイズが相当に大きくてもよく(フランジの幅寸法/突出長さが相当に大きくてもよく)、それにより、袋に係止される送液部材が安定化し得、ひいては、送液部材が接続された輸液バック・ボトルの安定化(袋内部において大きく傾くことのない安定的な収納)につながり得る。あくまでも例示にすぎないが、曝露防止具のボディ部の幅サイズ(最大幅サイズ)をD1とし、曝露防止具のフランジ部の幅サイズをD2とすると、1.5×D1≦D2≦10×D1であってよく、より限定すれば2.0×D1≦D2≦8×D1であってよく、更に限定すれば2.5×D1≦D2≦7×D1、更に限定すれば3.0×D1≦D2≦5×D1であってよい(図7の真ん中図参照)。かかる大きいフランジの観点でいえば、本発明における送液部材のフランジは「輸液バック・ボトルの傾き防止部材」と称すことができ、同様にして本発明の袋の係止部を「輸液バック・ボトルの傾き防止係止部」と称すことができる。つまり、換言すれば、ある好適な態様の本発明の袋では、係止部が“バック・ボトルの傾き防止係止部”となっているところ、送液部材が接する部分が実質的に水平延在の形態(袋使用時)となっている。なお、送液部材のフランジ、特に曝露防止具のフランジは、互いに対向する一対の突起部の形態となっていてよい。かかるフランジの突起部は、例えば長尺状に長く設けられていてもよく、それによって、より好適に袋の係止部に係止できるようになり得る。あくまでも1つの例示にすぎないが、フランジの幅寸法と袋の幅寸法とが実質的に略同じであってもよい。ここでいう略同じとは、フランジの幅寸法に対して、袋幅寸法(未使用時)が1.1倍〜1.5倍程度、より限定すれば1.1倍〜1.3倍程度、更に限定すれば1.1倍〜1.2倍程度となっていることを意味している。
なお、部分的閉鎖部の通口の周囲は、より強度が増すように補強されていてもよい。図1(A)・図2(A)に示される一重袋/単独袋の形態では、部分的閉鎖部の通口の周囲において相互接合部がより幅広(袋の丈方向に幅広)になっていてよい。つまり、相互接合部の袋の丈方向の寸法が部分的閉鎖部の通口の周囲において局所的に大きくなっていてよい。一方、図1(B)・図2(B)に示される二重袋の形態では、袋の内側のサブ袋体180の端部に設けられた開口の周囲がより肉厚な袋材形態となっていよい。例えば、サブ袋体180の端部に設けられた開口の周囲にシール部材などが貼付けられた形態であってもよい。
本発明の袋は種々の具体的な形態で実現され得る。以下それについて説明する。
(部分的閉鎖部の設置位置)
本発明の袋において、“部分的閉鎖部”の位置(例えば丈方向の位置)は、送液部材の軸方向寸法(送液部材における送液方向の寸法)との兼ね合いが考慮されていることが好ましい。例えば、袋の幅方向に沿って延在する部分的閉鎖部と、その部分的閉鎖部から送液側に位置する袋端部との間の離隔距離は、送液部材の取付けフランジと最先端部(最下部)との間の距離以上となっていることが好ましい。例えば、部分的閉鎖部と、その部分的閉鎖部から送液側に位置する袋端部(下方端部)との間の離隔距離をP1とし、送液部材における取付けフランジと最先端部(最下部)との間の長さ(軸方向長さ)をP2とすると、好ましくはP2≦P1<3.0×P2であり、より限定すればP2≦P1<2.0×P2、更に限定すればP2≦P1<1.5×P2である。このような寸法関係を有する場合、送液部材(輸液バック・ボトルに接続される送液部材)が袋に係止された状態において、送液部材が袋からはみ出さないようになり、より好適に曝露防止を図ることが可能となる。
(密閉機構)
本発明の袋は、付加的に密閉機構を有していてもよい。例えば、互いに対向する第1端部および第2端部の少なくとも一方に密閉機構が設けられていることが好ましい。より好ましくは、第1端部と第2端部との双方に密閉機構が設けられている。具体的には、第1端部側(または第1端部110)に第1密閉機構115が設けられていると共に、第2端部側(または第2端部120)に第2密閉機構125が設けられていることが好ましい。密閉機構は、袋端エッジ(開口側の袋端エッジ)と実質的に平行となるように袋の幅方向に延在していることが好ましい。つまり、本発明のある好適な態様の袋100では、第1端部110と第2端部120との双方に密閉機構が相互に略平行な関係(延在関係)を有していることが好ましい。ここでいう「密閉機構」とは、袋内部と袋外部とを遮断することができる機構を指している。具体的には、密閉機構は、それを機能させて“閉状態”にすると、袋内部と袋外部(外界雰囲気)との間を遮断できる一方、“開状態”にすると、袋内部と袋外部(外界雰囲気)との間を連通させることができる。例えば雄型嵌合部と雌型嵌合部とから成るジッパーであってよい。かかるジッパーは開口端を自在に開閉できる点で望ましい。即ち、雄型嵌合部と雌型嵌合部とを相互に噛み合わせると“閉状態”にできる一方、その噛み合わせを解除すると“開状態”にすることができる。また、それに限定されず、第1密閉機構および第2密閉機構の各々はスライダー式チャック、線ファスナーまたは面ファスナーなどの形態を有するものであってもよい。いずれの形態であっても、密閉機構によって、上記の“閉状態”と“開状態”とを切り替えることができるように構成されていることが好ましい。
このような密閉機構を有していると、本発明の袋を後述する“仕込み袋”、“収納袋”、“運搬袋”、“点滴袋”および/または“廃棄袋”などとして使用する場合に、輸液バック・ボトルおよび/または送液部材を外界雰囲気からより好適に遮断することができる。つまり、輸液バック・ボトルおよび/または送液部材を袋に収めた状態で密閉機構を“閉”にすることによって、袋の内部空間を外部から好適に遮断することができ、より好適な曝露防止を図ることができる。
(ストッパー機構)
本発明では、袋の内部に収められた輸液バック・ボトルのためのストッパー部(ストッパ部)が更に設けられていてよい。かかるストッパー部は、袋の内部に収められた輸液バック・ボトルの位置決めに特に供するものであってよい。かかる場合、輸液バック・ボトルのネック部分がストッパー部で位置決めされることになる。換言すれば、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態を維持して輸液バック・ボトルによる点滴がなされる際(輸液バック・ボトルには送液部材が取り付けられている)、輸液バック・ボトルがストッパー部によって袋下端部に偏ることがより防止されるといえる。
このようなストッパー部は、種々の形態が考えられる。例えば、袋を成すフィルムにおける対向領域が少なくとも部分的に互いに接合された状態になっており、それによって、ストッパー部が設けられていてよい。例えば、そのような対向領域が少なくとも部分的に互いに熱圧着または熱融着された状態になっており、それによって、ストッパー部が設けられていてよい。換言すれば、そのように部分的に袋をシールすることによってストッパー部を設けることができる。更にいえば、ストッパー部は、外部から袋を挟持する手段であってもよい。即ち、挟持手段(袋の外部から作用させる挟持手段)をストッパー部として用いてもよい。なお、仮にストッパー部がない場合であっても、袋体(その側面に相当する袋の対向面)からの押さえ込み力(挟持力)が程度の差はあれ働くので、輸液バック・ボトルにはある程度の支持力は働き得る。
(吊下用開口部)
図1および図2に示す態様から分かるように、第1端部または第2端部の少なくとも一方には袋吊下用開口部190が設けられていることが好ましい。ここで、本明細書にいう「吊下」とは、輸液バック・ボトルを直接的または間接的に吊り下げることを指している。よって、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態を維持して輸液バック・ボトルによる点滴がなされる際(輸液バック・ボトルには送液部材が取り付けられている)、吊下用開口部190を利用して「輸液バック・ボトルが収容された袋」を点滴スタンドなどに吊り下げることができる。なお、このような開口部190は、例えば袋鎖端に対して局所的にパンチング処理または切込み処理を施すことによって設けることができる。
(輸液バック・ボトルの使用に鑑みたより好適な袋態様)
本発明において輸液バック・ボトルは、がん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルであってよい、それゆえ、本発明の袋はがん治療に用いられる袋であってよい。つまり、本発明に係る袋は、好ましくはがん治療用袋といえる。
換言すれば、輸液バック・ボトルが、がん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルの場合、本発明に係る袋はがん治療に用いられる袋となる。かかる場合、本発明の袋は特に抗がん剤曝露の未然防止に資することになる。具体的には、本発明の袋は、輸液バック・ボトルに輸液を仕込む調剤・混合調製(ミキシング)のための調剤・調製袋(即ち、仕込み袋)、または、輸液バック・ボトルを収納または運搬するための収納袋または運搬袋としてのみならず、点滴時の袋や輸液バック・ボトルを廃棄するための廃棄袋としても用いられる。抗がん剤バック・ボトルが、その使用前から使用後に至るまで袋に絶えず収められた状態となるので、抗がん剤の曝露防止がより好適に図られる。
そういった意味で、本発明の袋は、輸液バック・ボトルに対して行われる又はそれを用いて行われる調剤・混合調製(ミキシング)、収納、運搬、点滴(輸液投与)および廃棄の少なくとも1つのための袋であるといえる。ある好適な態様では、本発明の袋が、
輸液バック・ボトルに輸液を仕込むための仕込み袋、
輸液バック・ボトルを収納または運搬するための収納袋、
輸液バック・ボトルによる点滴を実施するための点滴袋、および
輸液バック・ボトルを廃棄するための廃棄袋
から成る群から選択される少なくとも1つの袋となっている。
上記につき詳述しておく。本発明の袋は「輸液バック・ボトルのための袋」であり、輸液バック・ボトルと共に使用される。この点、特に好ましい態様の本発明の袋は、「輸液バック・ボトルに対する調剤・混合調製(ミキシング)などの輸液の仕込みを行う際に用いる仕込み袋」、「輸液バック・ボトルを収納しておくための収納袋、または、そのように収納した輸液バック・ボトルを運搬するための運搬袋」および/または「輸液バック・ボトルによる点滴を行う際に使用する点滴袋」として用いられるだけでなく、「輸液バック・ボトルを廃棄するための廃棄袋」としても用いられる。より具体的には、袋に収めた状態またはそのような袋への収納に先立って輸液バック・ボトルに対して輸液調製できるので、本発明の袋が調剤・混合調製(ミキシング)のための袋となり得る。また、袋に輸液バック・ボトルを収める態様では、本発明の袋が収納袋となり得る。また、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態を維持して輸液バック・ボトルを運ぶことなどもできるので、本発明の袋は運搬袋にもなり得る。そして、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態を維持して輸液バック・ボトルによる点滴を行うことができるので、本発明の袋は点滴用袋にもなり得る。更には、輸液バック・ボトルによる点滴後にて輸液バック・ボトルが袋に収められた状態をそのまま維持して袋を輸液バック・ボトルと共に廃棄できるので、かかる態様では本発明の袋が廃棄袋にもなり得る。
本発明の袋を仕込み袋として用いるに際しては、袋の内部に輸液バック・ボトルを収めた状態で輸液バック・ボトルに輸液を仕込みを行うことが好ましい。より具体的にいえば、輸液バック・ボトルに接続された送液部材(特にバックスパイクなどの曝露防止具)が袋に係止部に係合した状態で輸液バック・ボトルを袋に収め、その状態で送液部材を介して輸液を仕込みを行うことが好ましい。この状態では、輸液バック・ボトルのみならず、送液部材(特にバックスパイクなどの曝露防止具)が袋で包まれているので、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が抗がん剤に曝される危険が減じられ得る。なお、袋の内部に輸液バック・ボトルを収めるに先立って輸液バック・ボトルに輸液を仕込みを行ってもよい。かかる場合であっても、最終的には、輸液バック・ボトルのみならず、送液部材などが袋で包まれて外界から遮断されるので曝露防止に資する。
本発明の袋を収納袋または運搬袋として用いるに際しては、輸液バック・ボトルが収められた袋の第1密閉機構および第2密閉機構をそれぞれ機能させて袋を密閉し、袋の封止を行うことが好ましい。これにより、袋に収められた輸液バック・ボトル(およびそれに接続されたバックスパイクなどの曝露防止具)が外界と遮断され、輸液バック・ボトルを好適に安全に収納しておくことができると共に、そのような外界遮断状態で輸液バック・ボトルを運搬できる。換言すれば、袋が輸液バック・ボトルの収納袋または運搬袋として用いられるからこそ、本発明の袋には開口端の第1端部とそれと対向する閉鎖端の第2端部にそれぞれ第1密閉機構および第2密閉機構が好ましく設けられているといえる。
同様にして、本発明の袋を点滴袋として用いるに際しては、袋に収納された状態で輸液バック・ボトルによる点滴を行う。具体的には、袋の吊下用開口部を利用して輸液バック・ボトルを吊り下げ、そのような袋に収納された状態で輸液バック・ボトルによる点滴を行う。なお、かかる状態では、輸液バック・ボトルに接続された送液部材から袋の係止部が力を受ける状態となっている。第1端部および第2端部が“閉”にされていた場合、それらのうち下方側(袋の吊下状態において下方側)に位置する端部を点滴に先立って“開”にし、輸液バック・ボトル(例えば、それに接続されたバックスパイクなどの曝露防止具)に対して点滴チューブを接続する。これにより、袋に収納された状態で輸液バック・ボトルによる点滴を行うことができ、輸液バック・ボトルのみならず、送液部材(特にバックスパイクなどの曝露防止具)が袋で包まれているので、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が抗がん剤に曝される危険が減じられる。また、点滴チューブおよび/または曝露防止具に対して重力以外の偶発的または不本意な外力が加えられたとしても、袋の係止部に起因して「輸液バック・ボトルから送液部材が外れてしまう」といった不都合が回避されている。
本発明の袋を廃棄袋として用いるに際しては、袋の第1密閉機構および第2密閉機構をそれぞれ機能させて袋を密閉し、袋の再封止を行うことが好ましい。つまり、輸液バック・ボトルによる点滴に際して一旦封止を解除した袋に対して再度の密閉処理を行う。これにより、使用済みの輸液バック・ボトルが外界と遮断され、使用済みの輸液バック・ボトルを袋と共により安全に廃棄することができる。換言すれば、袋が輸液バック・ボトルの廃棄袋として用いられるからこそ、本発明の袋には第1端部とそれと対向する第2端部にそれぞれ第1密閉機構および第2密閉機構が好ましく設けられているといえる。
廃棄袋として用いる際、輸液バック・ボトルに接続される送液部材を袋内部に収納することが好ましい。かかる場合、第1密閉機構と第2密閉機構との内側領域に形成される袋内容積が、輸液バック・ボトルと、その輸液バック・ボトルに接続される送液部材とを少なくとも収納できる容積を有することが好ましい。つまり、袋の封止を行った際に、その袋の密閉空間が有し得る体積は、輸液バック・ボトルの体積および送液部材の体積を足し合わせた総体積よりも大きくなっていることが好ましい。尚、ここでいう「第1密閉機構と第2密閉機構との内側領域に形成される袋内容積」とは、広義にいえば、第1密閉機構と第2密閉機構との内側に形成される閉空間のうち、最大となる閉空間のことを指している。即ち、第1密閉機構と第2密閉機構との内側に形成される閉空間の体積は、対向する袋フィルム面の離隔程度などによって変わり得るものであるが、そのような変わり得る体積のなかで最大の体積をここでは指している。
後述で参照する図8(F)および図9(F)から分かるように、本発明に係る袋は、係止部から下方側の袋端部(下方端部)までの袋空間が少なくとも送液部材の収納空間になっていることが好ましい。つまり、ある好適な態様では、係止部と下方端部との間に送液部材の収納部(収納部分/収納空間)が設けられている。具体的には、係止部と下方側の密閉機構との間が送液部材の収納部(収納部分/収納空間)となっていることが好ましく、より具体的には、使用済み送液部材のための収納部(使用済み送液部材のための収納部分/収納空間)となっていることが好ましい。そのような送液部材のための収納部が設けられていると、本発明の袋を廃棄袋として好適に用いることができ、輸液バック・ボトルを使用する者が抗がん剤により曝露される危険が減じられ得る。あくまでも例示にすぎないが、“部分的閉鎖部”と下方端部との間に送液部材の収納部(収納部分/収納空間)が設けられており、好ましくは“部分的閉鎖部”と下方側の密閉機構との間に送液部材の収納部(収納部分/収納空間)が設けられており、更に好ましくは“部分的閉鎖部”と下方側の密閉機構との間に使用済み送液部材の収納部(収納部分/収納空間)が設けられている。
図8(F)および図9(F)に示す態様から分かるように、係止部を境界にして、輸液バック・ボトルと送液部材とが別個の袋内領域に収められるので、本発明の袋は、係止部を境界にして又はそれを間に位置付けた「輸液バック・ボトルの収納領域」と「送液部材の収納領域」とを好ましくは有している。「輸液バック・ボトルの収納領域」は、係止部と上方端部との間に設けられる一方、「送液部材の収納領域」は、係止部と下方端部との間に設けられている。このように別個のサブ袋内領域となっているので、輸液バック・ボトルと送液部材(特に使用済みの送液部材)とを袋内で大きく偏りなく収納することができ、廃棄物が収められた廃棄袋として扱い易くなる。
あくまでも例示にすぎないが、そのような袋内容積に供すべく、本発明の袋では袋丈寸法が袋幅寸法の1.5倍以上となっていてよく、例えば2倍以上になっていてよい(その場合の上限値としては特に制限されるわけではないが、袋丈寸法が袋幅寸法の3倍以下であってよい)。あるいは、その逆で、本発明の袋では袋幅寸法が袋丈寸法の1.5倍以上、例えば2倍以上になっていてよい(同様にして、その場合の上限値としては特に制限されるわけではないが、袋幅寸法が袋丈寸法の3倍以下であってよい)。
袋の材質について説明しておく。袋の材質は、例えばプラスチック材質であってよい。つまり。袋はプラスチック・フィルムから構成されていてよい。かかるプラスチック・フィルムの具体的な材質としては、低密度ポリエチレン(例えば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン(例えば、インフレーション・ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン)、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ビニロンおよびナイロンから成る群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。このようなプラスチック・フィルムから成る袋につき、フィルム厚さは、特に制限されるわけではないが、好ましくは5〜3000μmであり、より好ましくは10〜1000μmであり、更に好ましくは10〜500μmである。袋のフィルム厚さが5μm未満であると袋体の強度的に問題が生じ得る一方、3000μmを超えると“十分な可撓性”が損なわれ得る。
また、袋を成すフィルムは、遮光性を有していることが好ましく、それゆえ、遮光フィルムであることが好ましい。換言すれば、袋の本体の材質は遮光性を有していることが好ましい。特に輸液バック・ボトル内の輸液を好適に保護すべく、袋の本体を成すフィルムが紫外線遮断フィルムとなっていることが好ましい。特に限定されるものではないが、上記プラスチック・フィルム等に紫外線吸収剤を混ぜ込んでよく、あるいは、上記プラスチック・フィルム等の表面に紫外線カット材から構成された層を設けてもよい。かかる紫外線吸収剤または紫外線カット材は、輸液バック・ボトルの当業者にとって知られているものを使用してよい。あくまでも例示にすぎないが、袋の本体を成すフィルムは、例えば白色または白濁したような色を有している。
本発明では、上記説明した袋と送液部材とを少なくとも有して成る袋キットが提供される。つまり、「輸液デバイスおよび/または曝露防止具など」と「袋」とがセットまたはキットになった袋キット(または袋ユニットもしくは袋システム)が提供される。送液部材にバックスパイクなどの曝露防止具が含まれている場合、袋キット(または袋ユニットもしくは袋システム)は、曝露防止システムとなり得る。
好適な態様では、曝露防止具(例えばバックスパイク)と袋との2点を含んだセット態様の袋キット(または袋ユニットもしくは袋システム)が提供される。また、別の好適な態様では、輸液デバイスと曝露防止具と袋との3点を含んだセット態様の袋キット(または袋ユニットもしくは袋システム)が提供される。
本発明に係る袋キット(または袋ユニットもしくは袋システム)では、輸液デバイスおよび/または曝露防止具は袋に予め取り付けられたものであってもよい。例えば、曝露防止具(例えばバックスパイク)が予め袋に取り付けられた態様であっもよい。あくまでも1つ例示にすぎないが、曝露防止具のフランジが袋の係止部に予め取り付けられているキットであってもよい。更に、本発明に係る袋キット(または袋ユニットもしくは袋システム)では、袋の外面に袋使用のための情報や営業上の情報などが記されていてよい。
≪輸液バック・ボトル収納袋の使用方法≫
次に、図8および図9を参照して、上述した袋を使用する方法について説明する。本発明の「輸液バック・ボトルのための袋の使用方法」は、調剤・混合調製(ミキシング)などの輸液の仕込み時、輸液バック・ボトルの収納・運搬時のみならず、輸液バック・ボトルによる点滴時、更には、その廃棄時における袋の取り扱いにも特徴を有する。この点、本発明では、
(a) 輸液バック・ボトルを袋の内部に納めること、
(b) 袋の内部に輸液バック・ボトルを収めた状態で輸液バック・ボトルに輸液を仕込むこと、又は、袋の内部に輸液バック・ボトルを収めるに先立って輸液バック・ボトルに輸液を仕込むこと、
(c) 袋の内部に輸液バック・ボトルを収めた状態で、輸液バック・ボトルを運搬すること、
(d) 輸液バック・ボトルが袋に納められた状態で輸液バック・ボトルによる点滴を行うこと、および
(e) 上記(d)の点滴の後、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態をそのまま維持して、袋を廃棄袋として用いること
のうちの少なくとも1つを行う、袋使用方法が提供される。
典型的な態様でいえば、本発明では、仕込み・調製〜運搬〜投与〜廃棄に至る一連の曝露防止のスキーム(システム)が供される。例えば、本発明の袋は“係止部”が設けられているので、「抗がん剤バック専用係止部付きプラスチックバックを中心とした調製〜運搬〜投与〜廃棄に至る一連の曝露防止のスキーム(システム)」が供され得る。
あくまでも1つの例示にすぎないが、本発明の使用方法について説明しておく。
まず、開口端などを介して輸液バック・ボトル200を袋100の内部に収める(図8(A)・図9(A)および図8(B)・9(B)参照)。図示する態様では、袋100の開口端となる第1端部110から輸液バック・ボトルを収納する。ここで収納される輸液バック・ボトルは、例えば、予め点滴液などの輸液が仕込まれた輸液バック・ボトルであってよい。かかる場合、閉鎖式調整器具(バックスパイクなどの曝露防止具360)が輸液バック・ボトル200に取り付けられていることが多く、このバックスパイク(特にそのフランジ)と袋の係止部150とが互いに係合するように、輸液バック・ボトルを袋内部に収めることが好ましい。また、袋に仕込まれる輸液バック・ボトルは、“空”の輸液バック・ボトル又は調剤・混合調製(ミキシング)の途中段階の輸液バック・ボトルであってもよく、袋に収めた後で輸液バック・ボトルに輸液を仕込む調剤・混合調製(ミキシング)が行われてもよい。かかる調剤・混合調製(ミキシング)は、輸液バック・ボトルに付けられた閉鎖式調整器具(バックスパイクなどの曝露防止具360)を介して行ってもよい。このような場合、袋に収められた輸液バック・ボトルに接続されたバックスパイクが袋の係止部150で好適に支持された状態で仕込みが行われることになるので、仕込み中に重力以外の偶発的または不本意な外力がバックスパイクに加えられたとしても、「輸液バック・ボトルからバックスパイクが外れてしまう」といった不都合が袋の係止部に起因して回避されている。
収納に際しては、第1密閉機構および第2密閉機構をそれぞれ閉状態にして袋の封止を行うことが好ましい。第1密閉機構および第2密閉機構の一方を機能させて予め片側を“閉”にして輸液バック・ボトルを袋内部に収めてもよい。そして、輸液バック・ボトルを袋内部に納めた後、第1密閉機構および第2密閉機構の他方を機能させて別の片側を“閉”にしてよい。輸液バック・ボトルの収納後では、第1端部および第2端部を個々の密閉機構(即ち、第1密閉機構および第2密閉機構)により“閉”にし、袋内部に収められた輸液バック・ボトルを外界から遮断させる封止を行うことが好ましい。
袋に収めた輸液バック・ボトルは、その輸液バック・ボトルの実際の使用に供する現場にまで運搬されることになる。例えば、病院の薬剤部で袋100に収納した輸液バック・ボトルをがん患者のベッドサイドまで運搬する(図8(B)・図9(B)および図8(C)・9(C)参照)。この際、輸液バック・ボトルは袋によって外界から遮断された状態にあるので、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が抗がん剤に曝される危険が減じられている。
引き続いて、輸液バック・ボトルの実際の使用に供する操作を行う。例えば、まず袋の吊下用開口部190を利用して輸液バック・ボトル200を収容した袋を吊り下げる。これにより、輸液バック・ボトル200に接続された送液部材(特にバックスパイクなどの曝露防止具360)から袋の係止部が力を受ける状態となり得る。つまり、輸液バック・ボトルに接続された送液部材(特にバックスパイクなどの曝露防止具360)が袋の係止部が力を受ける状態となり得る。
引き続いて、輸液バック・ボトルに対して点滴チューブなどの輸液デバイス340を接続する。これにより、輸液バック・ボトルが袋に納められた状態を維持して輸液バック・ボトルによる点滴を行うことができる(図8(D)・図9(D)参照)。特に、バックスパイクに近位の袋端部の密閉機構を“閉”から“開”にし、輸液バック・ボトルのバックスパイクに対して点滴チューブ(および/またはそれと適宜の接続部品などを含む点滴チューブ部品)を接続してから点滴を行うことになる。
点滴の後は、輸液バック・ボトルの廃棄処理を行う。特に本発明では、輸液バック・ボトルを袋に収めた状態を維持し、袋をそのまま廃棄袋として用いることができる。
より具体的には、廃棄処理に際しては、輸液バック・ボトルに接続される送液部材(輸液デバイスおよび/または曝露防止具など)を袋内部に収納することが好ましい(図8(E)・図9(E)および図8(F)・9(F)参照)。これにより、輸液バック・ボトルのみならず、それに接続される送液部材(輸液デバイスおよび/または曝露防止具など)をも一体的・一括的に安全に廃棄することができる。また、袋を廃棄袋として使用するに際しては、第1密閉機構および第2密閉機構をそれぞれ閉状態にして袋の再封止を行うことが好ましい。これにより、使用済みの輸液バック・ボトルおよび/または送液部材を外界から好適に遮断でき、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が抗がん剤に曝される危険を減じた状態で廃棄処理が行える。つまり、好ましくは、廃棄袋として使用するに際して、輸液バック・ボトルに接続される送液部材を袋内部に収納することによって、輸液バック・ボトルのみならず、送液部材をも袋内部に詰め込んだ状態で袋の廃棄が行える。尚、ここでいう「再封止」といった用語は、上述の數納または運搬に際して、一旦封止を行った場合に鑑みたものであり、かかる第1操作の封止の解除後にて再度封止を行うことを実質的に指している。
本発明においては、従来の抗がん剤曝露防止システムには組み込まれていないプラスチックバックを組み込んだシステムにすることで調製〜運搬〜投与〜廃棄までの曝露防止管理を一貫した作業で行えるようになっている。また、本発明においては、プラスチックバックにおいて、輸液バック・ボトルに接続されるバックスパイクなどの送液部材との兼ね合いに目をつけ、その脱落防止・脱離防止を好適に実現した曝露防止のシステムとなっている。
本発明に係る袋は、医療現場や介護現場などで用いられる各種の輸液バック・ボトルのための袋として利用できる。具体的には、輸液バック・ボトルの輸液仕込みのための仕込み袋、または、輸液バック・ボトルを収納もしくは運搬するための収納袋もしくは運搬袋としてのみならず、輸液バック・ボトルによる点滴のための点滴袋、または、輸液バック・ボトルを廃棄するための廃棄袋としても用いることができる。
特に、輸液バック・ボトルががん治療の点滴に用いられる抗がん剤バックやボトルである場合、本発明は混合調製やプライミングに起因した抗がん剤曝露の防止に資することになり、医療現場で好適に利用できる。
関連出願の相互参照
本出願は、日本国特許出願第2015−239844号(出願日:2015年12月9日、発明の名称:「輸液バック・ボトルのための袋、袋キットおよびそれらの使用方法」)に基づくパリ条約上の優先権を主張する。当該出願に開示された内容は全て、この引用により、本明細書に含まれるものとする。
100 輸液バック・ボトルのための袋
110 第1端部
115 第1密閉機構
120 第2端部
125 第2密閉機構
150 係止部
190 袋吊下用開口部
200 輸液バック・ボトル
300 送液部材
320 フランジ
340 輸液デバイス
360 曝露防止具

Claims (15)

  1. 輸液バック・ボトルのための袋であって、
    前記輸液バック・ボトルに接続される送液部材の係止のための係止部が前記袋に設けられていることを特徴とする、袋。
  2. 前記輸液バック・ボトルが収められた前記袋の吊下げ状態において前記係止部が前記送液部材から力を受けることを特徴とする、請求項1に記載の袋。
  3. 前記送液部材が曝露防止具であることを特徴とする、請求項1または2に記載の袋。
  4. 前記曝露防止具のフランジに対して前記係止部が係合可能となっている、請求項1〜3のいずれかに記載の袋。
  5. 前記係止部が、袋空間を部分的に区切るまたは閉じる部分的閉鎖部であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の袋。
  6. 前記部分的閉鎖部が前記袋の幅方向に沿って延在する、請求項5に記載の袋。
  7. 前記部分的閉鎖部が、前記袋を成すフィルムの対向領域の相互接合部、または、前記袋の内側に設けられたサブ袋体の端部に相当する、請求項5または6に記載の袋。
  8. 前記部分的閉鎖部に通口が存在し、前記送液部材の一部が該通口から突出するように該送液部材と前記係止部とが係合可能となる、請求項5〜7のいずれかに記載の袋。
  9. 前記通口の口サイズが前記曝露防止具のフランジ・サイズよりも小さいことを特徴とする、請求項3に従属する請求項8に記載の袋。
  10. 前記袋を成すフィルムが遮光性を有していることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の袋。
  11. 対向する2つの袋端部の少なくとも一方に袋吊下用開口部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の袋。
  12. 前記輸液バック・ボトルが、がん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルであって、前記袋が該がん治療に用いられるがん治療用袋であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の袋。
  13. 前記袋が、
    前記輸液バック・ボトルに輸液を仕込むための仕込み袋、
    前記輸液バック・ボトルを収納または運搬するための収納袋、
    前記輸液バック・ボトルによる点滴を実施するための点滴袋、および
    前記輸液バック・ボトルを廃棄するための廃棄袋
    から成る群から選択される少なくとも1つの袋となっている、請求項1〜12のいずれかに記載の袋。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の袋と送液部材とから少なくとも構成される、袋キット。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載の輸液バック・ボトルのための袋の使用方法であって、
    (a) 前記輸液バック・ボトルを前記袋の内部に収めること、
    (b) 前記袋の内部に前記輸液バック・ボトルを収めた状態で該輸液バック・ボトルに輸液を仕込むこと、又は、前記袋の内部に前記輸液バック・ボトルを収めるに先立って該輸液バック・ボトルに輸液を仕込むこと、
    (c) 前記袋の内部に前記輸液バック・ボトルを収めた状態で、該輸液バック・ボトルを運搬すること、
    (d) 前記輸液バック・ボトルが前記袋に収められた状態で該輸液バック・ボトルによる点滴を行うこと、および
    (e) 前記(d)の前記点滴の後、前記輸液バック・ボトルが前記袋に収められた状態をそのまま維持して、該袋を廃棄袋として用いること
    のうちの少なくとも1つを行う、袋使用方法。
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