JPWO2017094262A1 - ログ分析システム、方法およびプログラム - Google Patents

ログ分析システム、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、異常の原因を示す規則が定義されていない場合であっても、異常の原因を示唆する情報を出力することができるログ分析システム、方法およびプログラムを提供する。本発明の一実施形態に係るログ分析システム100は、分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定するフォーマット判定部120と、分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、構成要素の分析対象ログ中の出現数を形式毎に集計し、形式毎の出現数に基づいて構成要素の分類を行う構成要素分類部130と、構成要素の分類に基づいて、分析対象ログの重み付けを行う重み付け部150と、を備える。

Description

本発明は、ログの分析を行うためのログ分析システム、方法およびプログラムに関する。
一般的にコンピュータ上で実行されるシステムにおいては、複数の装置およびプログラムから、イベントの結果やメッセージ等を含むログが出力される。ログ分析システムは、出力されたログの中から所定の基準に従って異常なものを検出し、異常なログとしてユーザ(オペレータ等)に対して出力する。
システムにおいては複数の装置およびプログラムが協同して働いているため、単一の異常なログから異常の原因を直接特定できないことがある。その場合には、ユーザは多数のログを参照して異常の原因を探る必要がある。特に経験や知識の少ないユーザは、ログから異常の原因にたどり着くまでに多大な時間を要する。
特許文献1には、過去の知識に基づいて予めイベントパターンとその原因や対策方法とを関連付けて登録しておき、入力ログのイベントパターンに対する原因や対策方法を取得する技術が開示されている。特許文献1の技術を用いることによって、ユーザは登録済のイベントパターンに対する原因を素早く知ることができる。
特許第4318643号公報
しかしながら、特許文献1の技術は登録済のイベントパターンに対する原因を取得できるものの、登録されていないイベントパターンに対する原因を取得することができない。すなわち、特許文献1の技術は、知識に基づく規則を予め個別に定義することによって異常の原因を示すものであるため、異常の原因を示す規則が定義されていないログに対して適用することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みて行われたものであって、異常の原因を示す規則が定義されていない場合であっても、異常の原因を示唆する情報を出力することができるログ分析システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ログ分析システムであって、分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する形式判定部と、前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う構成要素分類部と、前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う重み付け部と、を備える。
本発明の第2の態様は、ログ分析方法であって、分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する工程と、前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う工程と、前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う工程と、を備える。
本発明の第3の態様は、ログ分析プログラムであって、コンピュータに、分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する工程と、前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う工程と、前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う工程と、を実行させる。
本発明によれば、異常の原因を示す規則が定義されていない場合であっても、分析対象ログの重み付けを行うことができる。
第1の実施形態に係るログ分析システムのブロック図である。 第1の実施形態に係る分析対象ログの模式図である。 第1の実施形態に係るフォーマットの模式図である。 第1の実施形態に係る構成要素の集計結果の模式図である。 第1の実施形態に係る構成要素の分類情報の模式図である。 第1の実施形態に係る構成要素の重み付け結果の模式図である。 第1の実施形態に係る重み付け結果を表示する画面の模式図である。 第1の実施形態に係る重み付け結果を表示する画面の模式図である。 第1の実施形態に係るログ分析システムの概略構成図である。 第1の実施形態に係るログ分析システムを用いる構成要素分類処理のフローチャートを示す図である。 第1の実施形態に係るログ分析システムを用いる異常分析処理のフローチャートを示す図である。 第2の実施形態に係るログ分析システムのブロック図である。 第3の実施形態に係るログ分析システムのブロック図である。 各実施形態に係るログ分析システムのブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るログ分析システム100のブロック図である。図1において、矢印は主なデータの流れを示しており、図1に示したもの以外のデータの流れがあってよい。図1において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図1に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に別れて実装されてよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてよい。
ログ分析システム100は、処理部として、ログ入力部110、フォーマット判定部120、構成要素分類部130、ログ異常分析部140、重み付け部150および出力部160を備える。また、ログ分析システム100は、記憶部として、フォーマット記憶部171、分類情報記憶部172およびモデル記憶部173を備える。
ログ入力部110は、分析対象の期間の分析対象ログ10を取得し、ログ分析システム100に入力する。分析対象ログ10は、ログ分析システム100の外部から取得されてよく、あるいはログ分析システム100の内部に予め記録されたものを読み出すことにより取得されてよい。分析対象ログ10は、1つ以上の装置又はプログラムから出力される1つ以上のログを含む。分析対象ログ10は、任意のデータ形式(ファイル形式)で表されたログであり、例えばバイナリデータ又はテキストデータでよい。また、分析対象ログ10はデータベースのテーブルとして記録されてよく、あるいはテキストファイルとして記録されてよい。
図2Aは、例示的な分析対象ログ10の模式図である。本実施形態における分析対象ログ10は、装置又はプログラムから出力される1つのログを1単位とし、1つ以上の任意の数のログを含む。1つのログは1行の文字列でよく、あるいは複数行の文字列でよい。すなわち、分析対象ログ10は分析対象ログ10に含まれるログの総体を指し、ログは分析対象ログ10から抜き出された1つのログを指す。各ログは、タイムスタンプおよびメッセージ等を含む。ログ分析システム100は、特定の種類のログに限らず、広範な種類のログを分析対象とすることができる。例えば、syslog、イベントログ等のオペレーティングシステムから出力されるメッセージを記録するログを分析対象ログ10として用いることができる。また、IDS(Intrusion Detection System)やIPS(Intrusion Prevention System)等、ネットワーク上のセキュリティ装置のログも分析対象ログ10として用いることができる。
フォーマット判定部120は、変数抽出部であり、分析対象ログ10に含まれる各ログに対して、フォーマット記憶部171に予め記録されているいずれのフォーマットに適合するかを判定し、適合するフォーマットを用いて各ログを変数部分と定数部分とに分離する。フォーマットとは、ログの特性に基づいて予め決められた、ログの形式である。ログの特性は、互いに類似するログ間で変化しやすい又は変化しづらいという性質や、ログ中で変化しやすい部分とみなせる文字列が記載されているという性質を含む。変数部分とはフォーマットの中で変化可能な部分であり、定数部分とはログのフォーマットの中で変化しない部分である。入力されたログ中の変数部分の値(数値、文字列およびその他のデータを含む)を変数値と呼ぶ。変数部分および定数部分はフォーマット毎に異なる。そのため、あるフォーマットでは変数部分として定義される部分が、別のフォーマットでは定数部分として定義されることや、その逆があり得る。本実施形態では、このようにログの特性に基づいて決められたフォーマットを用いてログの分析を行うため、異常の原因であるイベントパターンや構成部品等の知識がなくても、異常の原因を示唆する情報を提供することができる。
図2Bは、フォーマット記憶部171に記録される例示的なフォーマットの模式図である。フォーマットは、一意のIDに関連付けられたフォーマットを表す文字列を含む。フォーマットは、ログ中の変化可能な部分に所定の識別子を記載することによって変数部分として規定し、ログ中の変数部分以外の部分を定数部分として規定する。変数部分の識別子として、例えば「<変数:タイムスタンプ>」はタイムスタンプを表す変数部分を示し、「<変数:文字列>」は任意の文字列を表す変数部分を示し、「<変数:数値>」は任意の数値を表す変数部分を示し、「<変数:IP>」は任意のIPアドレスを表す変数部分を示す。変数部分の識別子はこれらに限られず、正規表現や、取り得る値のリスト等の任意の方法により定義されてよい。また、フォーマットは変数部分を含まずに定数部分のみによって構成されてよく、あるいは定数部分を含まずに変数部分のみによって構成されてよい。
例えば、フォーマット判定部120は、図2Aの3行目のログを、図2BのIDが223であるフォーマットに適合すると判定する。そして、フォーマット判定部120は、判定されたフォーマットに基づいて該ログを処理し、タイムスタンプである「2015/08/17 08:29:59」、文字列である「SV002」およびIPアドレスである「192.168.1.23」を変数値として決定する。
図2Bにおいて、フォーマットは視認性のために文字列のリストで表されているが、任意のデータ形式(ファイル形式)で表されてよく、例えばバイナリデータ又はテキストデータでよい。また、フォーマットはテキストファイルとしてフォーマット記憶部171に記録されてよく、あるいはデータベースのテーブルとしてフォーマット記憶部171に記録されてよい。
構成要素分類部130は、フォーマット判定部120によりフォーマットが判定された分析対象ログ10に含まれる構成要素を抽出し、構成要素をそれらの間の類似性に基づいて分類する。構成要素とは、分析対象ログ10を出力するシステムに含まれるサーバ等の物理装置、仮想マシン等の仮想装置、各種プログラム等をいう。異常の原因はいずれかの構成要素であることが多いため、本実施形態では構成要素を示す変数値を用いてログ分析を行う。
最初に、構成要素分類部130は、フォーマット判定部120によりフォーマットが判定された分析対象ログ10の各ログから、構成要素を抽出する。構成要素を抽出するために、構成要素分類部130は、予め定義された構成要素の名称のリストを読み込み、ログの中で該リストのいずれかに一致する変数値を構成要素として決定する。構成要素の名称のリストは、構成要素の名称を示す文字列の羅列でよく、あるいは構成要素の名称を示す正規表現等のパターンでよい。
次に、構成要素分類部130は、抽出された各構成要素について、分析対象ログ10のうち該構成要素が出現するログの数をフォーマット毎に集計する。図3Aは、例示的な構成要素の出現数の集計結果を示す模式図である。図3Aにおいて、構成要素「SV001」に対して「ID=1、V=2」という記載は、フォーマットIDが「1」である2つのログ中に変数値「SV001」が出現することを示す。このように、構成要素分類部130は、構成要素毎かつフォーマット毎に、分析対象ログ10中で出現するログの数を集計して記録する。本実施形態では構成要素の出現数をログの数を用いて定義しているため、1つのログ中に2回以上同じ構成要素が出現しても、1回とカウントされる。別の方法として、構成要素の出現数をログ中に構成要素が出現する数を用いて定義してもよい。この場合には、1つのログ中に2回同じ構成要素が出現すると、2回とカウントされる。
次に、構成要素分類部130は、構成要素が出現するログのフォーマットの種類数に基づいて、構成要素間の第1の類似度を算出する。フォーマットの種類数とは、1つの構成要素について少なくとも1回出現するフォーマットIDの数をいう。例えば、図3Aにおいては、構成要素「SV001」および「SV003」のフォーマットの種類数は2であり、構成要素「SV002」のフォーマットの種類数は4である。構成要素分類部130は、抽出された構成要素のうち、2つの構成要素の全ての組み合わせについて、フォーマットの種類数に基づく第1の類似度を算出する。本実施形態では、第1の類似度として、2つの構成要素間の、フォーマットの種類数の差の絶対値を用いる。このように定義された第1の類似度は、フォーマットの種類数が近いほど小さい値を取る。そのため、第1の類似度は2つの構成要素が類似しているか否かの指標となる。第1の類似度の定義は、これに限られず、フォーマットの種類数に従って2つの構成要素の類似性を示すことが可能な任意の定義を用いてよい。
また、構成要素分類部130は、構成要素が出現するログのフォーマットの構成比率に基づいて、構成要素間の第2の類似度を算出する。まず、構成要素分類部130は、集計された構成要素の出現数を用いて、各構成要素についてフォーマットの構成比率を算出する。具体的には、各構成要素について、全フォーマットの出現数を合計したログ総量を算出する。そして、各構成要素について、フォーマット毎の出現数をログ総量で除算することによって、フォーマット毎の構成比率を算出する。
構成要素分類部130は、抽出された構成要素のうち、2つの構成要素の全ての組み合わせについて、フォーマットの構成比率に基づく第2の類似度を算出する。本実施形態では、第2の類似度として、2つの構成要素のフォーマットの構成比率から生成された特徴ベクトル間の距離を用いる。まず、構成要素分類部130は、各構成要素について、フォーマットの構成比率を並べた特徴ベクトルを生成する。例えば、フォーマットIDが1の出現比率が0.7であり、フォーマットIDが2の出現比率が0.3であり、その他のフォーマットが出現しない場合には、(0.7,0.3,0,0,…)(特徴ベクトルの次元数は全フォーマットの数に等しい)という特徴ベクトルとなる。そして、構成要素分類部130は、抽出された構成要素のうち、2つの構成要素の全ての組み合わせについて、特徴ベクトル間の距離を第2の類似度として算出する。特徴ベクトル間の距離の算出には、周知のユークリッド距離の算出方法を用いてよい。第2の類似度は、フォーマットの構成比率が類似しているほど小さい値を取る。そのため、第2の類似度は2つの構成要素が類似しているか否かの指標となる。第2の類似度の定義は、これに限られず、フォーマットの構成比率に従って2つの構成要素の類似性を示すことが可能な任意の定義を用いてよい。
本実施形態において、構成要素分類部130は、フォーマットの種類数に基づく第1の類似度が所定の範囲内であり、かつ第2の類似度が所定の範囲内である場合に、2つの構成要素は類似していると判定する。所定の範囲として、第1および第2の類似の定義によって、所定の閾値以上、所定の閾値より大きい、所定の閾値以下、および所定の閾値未満のうち1つ又は2つ以上の範囲を用いてもよい。本実施形態に係る構成要素分類部130は、フォーマットの種類数に基づく第1の類似度とフォーマットの構成比率に基づく第2の類似度との両方を用いて類似の判定を行うが、第1の類似度と第2の類似度とのどちらか一方によって類似の判定を行ってもよい。
最後に、構成要素分類部130は、類似すると判定した構成要素同士を同じグループに分けることによって、構成要素の分類を行う。例えば構成要素であるSV001およびSV002が類似していると判定され、構成要素であるSV002およびSV005が類似していると判定された場合に、構成要素分類部130は、SV001、SV002およびSV005を同一のグループに分類する。構成要素分類部130は構成要素の分類結果を分類情報として分類情報記憶部172に記録する。
図3Bは、分類情報記憶部172に記録される例示的な構成要素の分類情報を示す模式図である。分類情報は、構成要素と、該構成要素に対して割り振られたグループの識別子であるグループIDとを含む。図3Bに示す分類情報は一例であり、任意の形式で記録されてよい。図3Bにおいて分類情報は視認性のために文字列のリストで表されているが、任意のデータ形式(ファイル形式)で表されてよく、例えばバイナリデータ又はテキストデータでよい。また、分類情報は複数のファイル又はテーブルに別れて記録されてもよい。
本実施形態に係る構成要素分類部130は、フォーマットの種類数から算出する第1の類似度およびフォーマットの構成比率から算出する第2の類似度に基づいて構成要素の分類を行うが、フォーマットの種類数およびフォーマットの構成比率の少なくとも一方を用いて周知のクラスタリング法を行うことにより構成要素の分類を行ってもよい。
ログ異常分析部140は、フォーマット判定部120によりフォーマットが判定されたログに対して、モデル記憶部173に予め記録されているモデルに基づいて異常か否かを判定する。モデルとは、ログの正常な振る舞いの定義である。モデル記憶部173には、1つ以上のモデルが予め記録されている。モデルは、例えばあるフォーマットにおいて数値の変数値が所定の範囲内であること、あるフォーマットにおいて文字列の変数値が登録済のものであること等である。モデルはこれに限られず、任意の定義でよい。
ログ異常分析部140は、入力されたログがモデル記憶部173中のいずれのモデルにも適合しない場合に該ログは異常であると判定し、異常ログとして次の重み付け部150に入力する。一方、ログ異常分析部140は、入力されたログがモデル記憶部173中のいずれかのモデルに適合する場合に該ログは正常ログであると判定し、重み付け部150に入力しない。
重み付け部150は、ログ異常分析部140から出力される異常ログに対して、分類情報記憶部172に記録された構成要素の分類情報に基づいて重み付けを行う。具体的には、重み付け部150は、異常ログに含まれるある構成要素(異常構成要素と呼ぶ)について、分類情報記憶部172に記録された分類情報から類似する構成要素(類似構成要素と呼ぶ)を取得する。そして、重み付け部150は、ログ異常分析部140から出力される異常ログから、異常構成要素が含まれる異常ログと同じ種類の異常ログを抽出し、その中に類似構成要素が含まれるかどうかを判定する。なお、同じ種類の異常ログとは、異常ログ同士が同じフォーマットであること、あるいは同じフォーマットでありかつ同じ変数値を含むことを示す。同じ種類の異常ログであるか否かは、これに限られず、異常ログ同士の類似性に基づいて決定されてもよい。
重み付け部150は、異常構成要素が含まれる異常ログと同じ種類の異常ログに、類似構成要素が含まれる場合に該異常ログおよび該異常構成要素の優先度を低くし、類似構成要素が含まれない場合に該異常ログおよび該異常構成要素の優先度を高くするように、重み付けを行う。優先度は、高いほど異常の原因である蓋然性が高いことをユーザに示唆する値である。1つの異常構成要素に対して複数の類似構成要素が存在する場合には、重み付け部150は、異常構成要素が含まれる異常ログと同じ種類の異常ログに含まれる類似構成要素の数が大きいほど該異常ログおよび該異常構成要素の優先度を低くし、該数が小さいほど該異常ログおよび該異常構成要素の優先度を高くするように、重み付けを行う。換言すると、重み付け部150は、分類が同一である2つの構成要素が、同じ種類の異常ログに含まれる場合に、該2つの構成要素の優先度を下げるように重み付けを行う。重み付け部150は、ログ異常分析部140から出力される異常ログに含まれる各構成要素を異常構成要素に設定してこの重み付けを繰り返す。
図3Cは、重み付け部150による例示的な重み付け結果を示す模式図である。重み付け結果は、重み付けによる優先度に基づく順位と、異常ログに含まれる構成要素である異常箇所を含む。順位が小さいほど、優先度が高く重み付けされていることを示す。図3Cにおいて、重み付け結果は視認性のために文字列および数値のリストで表されているが、任意のデータ形式(ファイル形式)で表されてよく、例えばバイナリデータ又はテキストデータでよい。
出力部160は、重み付け部150による重み付け結果の出力を行う。本実施形態において、出力部160は表示装置20に重み付け結果を出力し、表示装置20はユーザに向けて重み付け結果を画像として表示する。表示装置20は、画像を表示するための液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の表示部を備える。
図4A、4Bは、表示装置20を用いる例示的な重み付け結果の表示画面を示す模式図である。図4A、4Bに示す画面Aは、異常ログに含まれる構成要素である異常箇所A1と、重み付けによる優先度を示す順位A2とを表示する。異常箇所A1は、順位A2が小さい順に上から下へ並べられている。最も小さい順位、すなわち最も優先度の高い異常箇所A1は、太字および下線により強調されている。さらに、マウス、タッチパネル等の入力装置を用いた操作(すなわち、外部からの操作)を行うことによっていずれかの異常箇所A1を選択すると、画面Aは、図4Bのように選択された異常箇所A1を含む異常ログA3を表示する。異常ログA3中において、選択された異常箇所A1を示す文字列が太字および下線により強調されている。図4A、4Bの画面を参照することによって、ユーザは分析対象ログ10中で異常の原因である蓋然性の高い構成要素を知ることができる。異常箇所A1の強調は、色又は文字種の変更や、文字の点滅等の任意の方法により行われてよい。
図4A、4Bに示す画面は一例であり、重み付け部150による重み付け結果を含む情報をユーザに対して視認可能に表示できれば、いずれの表示方法を用いてもよい。また、ログ分析システム100(出力部160)による情報の出力方法は、ユーザに向けた画像表示に限られない。例えば、出力部160は出力すべき情報をデータとして出力し、ログ分析システム100又はその他システムは出力部160からのデータに対して記録処理、印刷処理、分析処理、統計処理等を行ってもよい。
図5は、本実施形態に係るログ分析システム100の例示的な機器構成を示す概略構成図である。ログ分析システム100は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、記憶装置103と、通信インターフェース104とを備える。ログ分析システム100は、表示装置20に通信インターフェース104を介して接続されてよく、あるいは表示装置20を含んでよい。ログ分析システム100は独立した装置でよく、あるいは他の装置と一体に構成されてよい。
通信インターフェース104は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。通信インターフェース104は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。通信インターフェース104は、CPU101からの信号に従って、該通信方式を用いてネットワークに接続され、通信を行う。通信インターフェース104は、例えば分析対象ログ10を外部から受信する。
記憶装置103は、ログ分析システム100が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置103は、読み取り専用のROM(Read Only Memory)や、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置103は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。メモリ102は、CPU101が処理中のデータや記憶装置103から読み出されたプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含む。
CPU101は、処理に用いる一時的なデータをメモリ102に一時的に記録し、記憶装置103に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行する処理部としてのプロセッサである。また、CPU101は、記憶装置103に処理結果のデータを記録し、また通信インターフェース104を介して処理結果のデータを外部に送信する。
本実施形態においてCPU101は、記憶装置103に記録されたプログラムを実行することによって、図1のログ入力部110、フォーマット判定部120、構成要素分類部130、ログ異常分析部140、重み付け部150および出力部160として機能する。また、本実施形態において記憶装置103は、図1のフォーマット記憶部171、分類情報記憶部172およびモデル記憶部173として機能する。
ログ分析システム100は、図5に示す具体的な構成に限定されない。ログ分析システム100は、1つの装置に限られず、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されていてもよい。ログ分析システム100に含まれる各部は、それぞれ電気回路構成により実現されていてもよい。ここで、電気回路構成とは、単一のデバイス、複数のデバイス、チップセット又はクラウドを概念的に含む文言である。
また、ログ分析システム100の少なくとも一部がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてよい。すなわち、ログ分析システム100を実現するための機能の少なくとも一部が、ネットワーク経由で実行されるソフトウェアによって実行されてよい。
本実施形態に係るログ分析システム100を用いるログ分析方法は、構成要素を分類して分類情報を記録する構成要素分類処理および分類情報に基づいて重み付けを行う異常分析処理からなる。構成要素分類処理によって分類情報記憶部172に一度記録された構成要素の分類情報は、構成要素に大きな変更がない限り、繰り返して用いることができる。そのため、構成要素分類処理および異常分析処理は連続して行われてよく、あるいは1回の構成要素分類処理の後に複数回の異常分析処理が行われてよい。
図6は、本実施形態に係る構成要素分類処理のフローチャートを示す図である。まず、ログ入力部110は、分析対象ログ10を取得し、ログ分析システム100に入力する(ステップS101)。フォーマット判定部120は、ステップS101で入力された分析対象ログ10に含まれる1つのログを判定対象として、フォーマット記憶部171に記録されたいずれかのフォーマットに適合するか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において判定対象のログがフォーマット記憶部171に記録されたいずれのフォーマットにも適合しない場合には(ステップS103のNO)、分析対象ログ10の次の1つのログを判定対象としてステップS102〜S103を繰り返す。
ステップS102において判定対象のログがフォーマット記憶部171に記録されたいずれかのフォーマットに適合した場合には(ステップS103のYES)、フォーマット判定部120は、該フォーマットを用いて判定対象のログを変数部分と定数部分とに分離する(ステップS104)。フォーマット判定部120は、判定対象のログ中の変数値を記録する。
分析対象ログ10中の全てのログに対してフォーマット判定が終了していない場合には(ステップS105のNO)、分析対象ログ10の次の1つのログを判定対象としてステップS102〜S105を繰り返す。
分析対象ログ10中の全てのログに対してフォーマット判定が終了した場合には(ステップS105のYES)、構成要素分類部130は、ステップS104において変数部分が取得された分析対象ログ10の各ログから、構成要素を抽出する(ステップS106)。次に、構成要素分類部130は、ステップS106で抽出された各構成要素について、分析対象ログ10のうち該構成要素が出現するログの数をフォーマット毎に集計する(ステップS107)。
次に、構成要素分類部130は、ステップS106で抽出された構成要素のうち、2つの構成要素の全ての組み合わせについて、フォーマットの種類数に基づく第1の類似度を算出する(ステップS108)。次に、構成要素分類部130は、ステップS106で抽出された構成要素のうち、2つの構成要素の全ての組み合わせについて、フォーマットの構成比率に基づく第2の類似度を算出する(ステップS109)。ステップS108とステップS109とは、順序が逆転されてもよく、あるいは並行して行われてよい。第1および第2の類似度の算出には、構成要素分類部130について上述した算出方法を用いる。
構成要素分類部130は、ステップS108で算出した第1の類似度が所定の範囲内であり、かつステップS109で算出した第2の類似度が所定の範囲内である場合に、2つの構成要素は類似していると判定する。そして、構成要素分類部130は、類似すると判定した構成要素同士を同じグループに分けることによって、構成要素の分類を行う(ステップS110)。最後に、構成要素分類部130は、ステップS110で分類した結果を分類情報として分類情報記憶部172に記録する(ステップS111)。
図7は、本実施形態に係る異常分析処理のフローチャートを示す図である。ステップS101〜S105のフォーマット判定は、構成要素分類処理と同様である。異常分析処理において構成要素分類処理で行われたステップS101〜S105のフォーマット判定の結果を用いてよく、あるいは異常分析処理において改めてステップS101〜S105のフォーマット判定を行ってよい。
次に、ログ異常分析部140は、ステップS102においてフォーマットが判定された分析対象ログ10の各ログに対して、モデル記憶部173に予め記録されているモデルに基づいて異常か否かを判定する(ステップS112)。ログ異常分析部140は、入力されたログがモデル記憶部173中のいずれのモデルにも適合しない場合に該ログは異常であると判定し、異常ログとしてステップS113〜S114の重み付けの対象とする。
次に、重み付け部150は、構成要素分類処理において出力された分類情報を分類情報記憶部172から読み出す(ステップS113)。そして、重み付け部150は、読み出した分類情報から、ステップS112で取得された異常ログに含まれる各構成要素(異常構成要素)に類似する構成要素(類似構成要素)を取得する。さらに、重み付け部150は、ステップS112で取得された異常ログから、異常構成要素が含まれる異常ログと同じ種類の異常ログを抽出し、その中に類似構成要素が含まれるかどうかを判定する。重み付け部150は、異常構成要素が含まれる異常ログと同じ種類の異常ログに、類似構成要素が含まれる場合に該異常ログおよび該異常構成要素の優先度を低くし、類似構成要素が含まれない場合に該異常ログおよび該異常構成要素の優先度を高くするように、重み付けを行う(ステップS114)。
ステップS112で取得された全ての異常ログに含まれる構成要素ついて重み付けが終わった後、出力部160は、ステップS114における重み付け結果を表示装置20に出力する(ステップS115)。表示装置20は、重み付け結果を所定の画面(例えば図4A、4Bの画面A)を用いて表示する。
一般的に、互いに類似する構成要素が同じ種類の異常ログを出力している場合には、それらの構成要素自体は異常の原因ではなく、他の構成要素が原因である異常の影響を受けているのみであることが多い。一方、異常ログを出力しているある構成要素に類似する構成要素が、該異常ログと同じ種類の異常ログを出力していない場合には、異常ログを出力している構成要素のみに何らかの異常が起こっており、異常の原因となっていることが多い。そのため、本実施形態に係るログ分析システム100は、互いに類似する構成要素が同じ種類の異常ログを出力している場合に優先度を低くし、そうでない場合に優先度を高くするように異常ログの重み付けを行うことによって、異常の原因である蓋然性の高い構成要素を示唆する情報をユーザに提供することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は一度に入力された分析対象ログ10中で、互いに類似する構成要素が同じ種類の異常ログを出力しているか否かによって、優先度を変えるように重み付けを行う。それに対して、本実施形態は、今回入力された分析対象ログ10と過去に検出された異常ログとの間で、互いに類似する構成要素が同じ種類の異常ログを出力しているか否かによって、優先度を変えるように重み付けを行う。
図8は、本実施形態に係るログ分析システム200のブロック図である。ログ分析システム200は、図1の構成に加えて、異常履歴記憶部274を備える。ログ分析システム200においては、ログ異常分析部140および重み付け部150の機能が第1の実施形態と異なる。
本実施形態に係るログ異常分析部140は、第1の実施形態と同様に異常ログを判定した後、該異常ログを異常履歴記憶部274に蓄積する。異常履歴記憶部274は、異常ログに加えて、識別子、判定されたフォーマット、含まれる構成要素、判定された異常を示す異常情報、重み付けされた優先度、無視等の対応を示す対応情報を記録してよい。異常ログは、異常履歴記憶部274に、データベースのテーブルあるいはテキストファイル等の任意の形式で記録されてよい。
本実施形態に係る重み付け部150は、ログ異常分析部140から出力される異常ログに対して、分類情報記憶部172に記録された構成要素の分類情報および異常履歴記憶部274に記憶された過去の異常ログに基づいて重み付けを行う。具体的には、重み付け部150は、今回の異常分析処理で取得された異常ログ(今回の異常ログと呼ぶ)に含まれるある構成要素(異常構成要素と呼ぶ)について、分類情報記憶部172に記録された分類情報から類似する構成要素(類似構成要素と呼ぶ)を取得する。そして、重み付け部150は、異常履歴記憶部274に今回の異常分析処理よりも前に記録された異常ログ(過去の異常ログと呼ぶ)のうち、異常構成要素が含まれる今回の異常ログと同じ種類の過去の異常ログを抽出し、その中に類似構成要素が含まれるかどうかを判定する。なお、同じ種類の異常ログとは、異常ログ同士が同じフォーマットであること、あるいは同じフォーマットでありかつ同じ変数値を含むことを示す。同じ種類の異常ログであるか否かは、これに限られず、異常ログ同士の類似性に基づいて決定されてもよい。
重み付け部150は、異常構成要素が含まれる今回の異常ログと同じ種類の過去の異常ログに、類似構成要素が含まれる場合に該今回の異常ログおよび該異常構成要素の優先度を低くし、類似構成要素が含まれない場合に該今回の異常ログおよび該異常構成要素の優先度を高くするように、重み付けを行う。1つの異常構成要素に対して複数の類似構成要素が存在する場合には、重み付け部150は、異常構成要素が含まれる今回の異常ログと同じ種類の過去の異常ログに含まれる類似構成要素の数が大きいほど該今回の異常ログおよび該異常構成要素の優先度を低くし、該数が小さいほど該今回の異常ログおよび該異常構成要素の優先度を高くするように、重み付けを行う。重み付け部150は、ログ異常分析部140から出力される今回の異常ログに含まれる各構成要素を異常構成要素に設定してこの重み付けを繰り返す。
さらに、本実施形態と第1の実施形態とを組み合わせ、今回の異常ログ同士の間で行う重み付けと、今回の異常ログおよび過去の異常ログの間で行う重み付けとを両方行ってもよい。
重み付け部150は、過去の異常ログに関連する情報を用いて重み付けを行ってよい。過去の異常ログに関連する情報は、例えば過去の異常ログに対する無視等の対応の内容である。この場合には、重み付け部150は、今回の異常ログと同じ種類の過去の異常ログに対して無視の対応が行われていれば、今回の異常ログに対して優先度を低くするように重み付けを行う。また、過去の異常ログに関連する情報として、過去の異常ログに対して重み付けされた優先度を用いてもよい。
このように、本実施形態においては、異常ログ中の構成要素の類似性および過去の異常ログに基づいて、今回の異常ログの異常判定を行うことができる。例えば今回の異常ログが少ない場合には今回の異常ログ同士の間で重み付けを行う第1の実施形態の精度が低下することがあるが、そのような場合であっても本実施形態によれば蓄積した過去の異常ログを用いて精度よく重み付けを行うことができる。
(第3の実施形態)
図9は、本実施形態に係るログ分析システム300のブロック図である。ログ分析システム300は、図1の構成に加えて、フォーマット学習部381およびモデル学習部382を備える。
フォーマット学習部381は、フォーマット判定部120がフォーマットの判定を行う際、判定対象のログがフォーマット記憶部171に記録されているいずれのフォーマットにも適合しない場合に、新たなフォーマットを作成してフォーマット記憶部171に記録する。
フォーマット学習部381がフォーマットを学習するための第1の方法として、フォーマット学習部381は、フォーマットが未知である複数のログを蓄積し、それらに対して統計的に変化する変数部分と変化しない定数部分とを分離することによって、新たなフォーマットとして定義することができる。フォーマット学習部381がフォーマットを学習するための第2の方法として、フォーマット学習部381は、既知の変数値のリストを読み込み、フォーマットが未知であるログの中で既知の変数値と一致する又は類似する部分を変数部分と判定し、それ以外の部分を定数部分と判定することによって、新たなフォーマットを定義することができる。既知の変数値として、値そのものを用いてよく、あるいは正規表現のようなパターンを用いてよい。フォーマットの学習方法はこれらに限られず、入力されたログに対して新たなフォーマットを定義することが可能な任意の学習アルゴリズムを用いてよい。
モデル学習部382は、ログ異常分析部140がモデルの判定を行う際、判定対象のログがモデル記憶部173に記録されているいずれのモデルにも適合しない場合に、新たなモデルを作成してモデル記憶部173に記録する。
通常、ログ異常分析部140はモデル記憶部173に予め記録されているいずれのモデルにも適合しないログを異常ログと判定するが、モデルが未知であるログであっても正常ログである場合がある。この場合に、ユーザは入力装置を介してモデル記憶部173のモデルに適合しないログが正常ログであるという指示を入力すると、モデル学習部382は当該ログのフォーマットおよび変数値に基づいて新たなモデルを作成し、モデル記憶部173に記録する。モデルの学習方法はこれに限られず、入力されたログから新たにモデルを定義することが可能な任意の学習アルゴリズムを用いてよい。
以上のように、ログ分析システム300は、フォーマットおよびモデルの学習部を備えるため、未知のフォーマットおよびモデルを含むログから新たにフォーマットおよびモデルを生成し、記録することができる。
(その他の実施形態)
図10は、上述の各実施形態に係るログ分析システム100、200、300の概略構成図である。図10には、ログ分析システム100、200、300が構成要素の分類に基づいて重み付けを行う装置として機能するための構成例が示されている。ログ分析システム100、200、300は、分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する形式判定部としてのフォーマット判定部120と、前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う構成要素分類部130と、前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う重み付け部150と、を備える。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上述の実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラム(より具体的には、図6、7に示す処理をコンピュータに実行させるプログラム)を記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する形式判定部と、
前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う構成要素分類部と、
前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う重み付け部と、
を備えるログ分析システム。
(付記2)
前記構成要素分類部は、前記形式毎の前記出現数に基づいて2つの前記構成要素が類似していると判定する場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類することによって、前記分類を行う付記1に記載のログ分析システム。
(付記3)
前記構成要素分類部は、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の種類数に基づいて第1の類似度を算出し、前記第1の類似度が所定の範囲内である場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類する、付記2に記載のログ分析システム。
(付記4)
前記構成要素分類部は、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の構成比率に基づいて第2の類似度を算出し、前記第2の類似度が所定の範囲内である場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類する、付記2に記載のログ分析システム。
(付記5)
前記構成要素分類部は、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の種類数に基づいて第1の類似度を算出するとともに、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の構成比率に基づいて第2の類似度を算出し、前記第1の類似度が第1の範囲内であり、かつ前記第2の類似度が第2の範囲内である場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類する、付記2に記載のログ分析システム。
(付記6)
前記分析対象ログに含まれる各ログが異常ログであるか否かを判定する異常分析部をさらに備え、
前記重み付け部は、前記異常分析部によって判定された前記異常ログに対して前記重み付けを行う、付記1〜5のいずれか一項に記載のログ分析システム。
(付記7)
前記重み付け部は、前記分類が同一である2つの前記構成要素が同じ種類の前記異常ログに含まれる場合に、前記分類が同一である前記2つの構成要素の優先度を下げるように前記重み付けを行う、付記6に記載のログ分析システム。
(付記8)
前記重み付け部は、過去に記録された前記異常ログに基づいて、前記異常分析部によって判定された前記異常ログに対して前記重み付けを行う、付記6又は7に記載のログ分析システム。
(付記9)
分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する工程と、
前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う工程と、
前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う工程と、
を備えるログ分析方法。
(付記10)
コンピュータに、
分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する工程と、
前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う工程と、
前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う工程と、
を実行させるログ分析プログラム。
この出願は、2015年11月30日に出願された日本出願特願2015−233225を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (10)

  1. 分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する形式判定部と、
    前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う構成要素分類部と、
    前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う重み付け部と、
    を備えるログ分析システム。
  2. 前記構成要素分類部は、前記形式毎の前記出現数に基づいて2つの前記構成要素が類似していると判定する場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類することによって、前記分類を行う請求項1に記載のログ分析システム。
  3. 前記構成要素分類部は、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の種類数に基づいて第1の類似度を算出し、前記第1の類似度が所定の範囲内である場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類する、請求項2に記載のログ分析システム。
  4. 前記構成要素分類部は、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の構成比率に基づいて第2の類似度を算出し、前記第2の類似度が所定の範囲内である場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類する、請求項2に記載のログ分析システム。
  5. 前記構成要素分類部は、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の種類数に基づいて第1の類似度を算出するとともに、前記2つの構成要素が出現するログが合致する前記形式の構成比率に基づいて第2の類似度を算出し、前記第1の類似度が第1の範囲内であり、かつ前記第2の類似度が第2の範囲内である場合に、前記2つの構成要素を同じグループに分類する、請求項2に記載のログ分析システム。
  6. 前記分析対象ログに含まれる各ログが異常ログであるか否かを判定する異常分析部をさらに備え、
    前記重み付け部は、前記異常分析部によって判定された前記異常ログに対して前記重み付けを行う、請求項1〜5のいずれか一項に記載のログ分析システム。
  7. 前記重み付け部は、前記分類が同一である2つの前記構成要素が同じ種類の前記異常ログに含まれる場合に、前記分類が同一である前記2つの構成要素の優先度を下げるように前記重み付けを行う、請求項6に記載のログ分析システム。
  8. 前記重み付け部は、過去に記録された前記異常ログに基づいて、前記異常分析部によって判定された前記異常ログに対して前記重み付けを行う、請求項6又は7に記載のログ分析システム。
  9. 分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する工程と、
    前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う工程と、
    前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う工程と、
    を備えるログ分析方法。
  10. コンピュータに、
    分析対象ログに含まれる各ログが、予め決められた複数の形式のいずれに合致するか判定する工程と、
    前記分析対象ログに含まれる各ログから構成要素を抽出し、前記構成要素の前記分析対象ログ中の出現数を前記形式毎に集計し、前記形式毎の前記出現数に基づいて前記構成要素の分類を行う工程と、
    前記構成要素の前記分類に基づいて、前記分析対象ログの重み付けを行う工程と、
    を実行させるログ分析プログラム。

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