JPWO2017038133A1 - 放射線検出器および検出器モジュール - Google Patents

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Abstract

光検出器5におけるマイクロセル15は、マイクロセル15aおよびマイクロセル15bからなる。マイクロセル15aはタイミング情報の取得に用いられ、マイクロセル15bはエネルギー情報の取得に用いられる。シンチレータ3の各々は最低1つのマイクロセル15a、および最低1つのマイクロセル15bに光学結合する。エネルギー情報取得用とタイミング情報取得用とに分けることにより、マイクロセル15aをタイミング情報取得用の仕様にする一方、マイクロセル15bはエネルギー情報取得用の別の仕様にできる。その結果、放射線検出器においてタイミング分解能を向上させつつ、エネルギー分解能をも向上させることが可能となる。

Description

本発明は、陽電子放出断層撮影装置(PET装置)を例とする核医学診断装置などに用いられる放射線検出器および検出器モジュールに関する。
従来、医療用撮像法として、陽電子放出断層撮影(PET、Positron Emission Tomography)を例とする核医学診断が知られている。陽電子放出断層撮影装置(PET装置)は、陽電子放出核種で標識された放射性薬剤の被検体内における分布を示す放射線画像を生成する装置である。
PET装置は、被検体をリング状に囲むように配置された複数の放射線検出器を備えている。被検体に投与された放射性薬剤は関心部位に蓄積され、蓄積された薬剤から陽電子が放出される。放出された陽電子は電子と対消滅を起こし、互いに正反対の運動量を有している一対のγ線を生成する。一対のγ線は互いに逆方向へ放出され、各々のγ線は放射線検出器によって同時に検出される。検出されたγ線の情報に基づいて放射性薬剤の位置が算出され、関心部位における放射性薬剤の分布を示す放射線画像がPET装置によって提供される。
放射線検出器は放射線を吸収して光に変換するシンチレータと、SiPM(Silicon Photo Multiplier)などを用いた光検出器とを備えている。SiPMは受光素子(光電変換素子)として多数のAPD(Avalanche Photo Diode)が配設された構成を備えており、磁場によって受ける影響が非常に小さい。そのため解剖学的診断に適する磁気共鳴断層撮影装置(MR装置)と、生理機能的診断に適するPET装置とを複合させたPET−MRについても光検出器としてSiPMを用いることができる(例えば、特許文献1参照)。
ここでSiPMを用いる従来の放射線検出器の構成について、図を用いて説明する。従来の放射線検出器101は図10(a)に示すように、シンチレータ103と光検出器であるSiPM105とが光学的に接合して構成されている。シンチレータ103はγ線と相互作用して光子(フォトン)を多数発生する。SiPM105はシンチレータ103から発生したフォトンを受光して電気信号に変換する。そして図10(a)に示すように、放射線検出器101が一次元マトリクス状または二次元マトリクス状に多数配列されて検出器モジュール101aを構成する。
SiPM105は図10(c)に示すように、マイクロセル107が二次元マトリクス状に多数配列されている。各々のマイクロセル107は図10(d)に示すように、光電変換素子であるAPD109と、クエンチング抵抗111とが設けられている。すなわちフォトンがAPD109に入射することによってフォトンは電気信号に変換され、γ線検出信号としてSiPM105から出力される。図10(c)に示すようにマイクロセル107のうち、APD109が設けられている領域(網点を付した領域)が受光領域107aとなる。
また放射線検出器101の各々は図11(a)および図11(b)に示すように、電源121と、プリアンプ113と、コンパレータ115と、シェーピングアンプ117とをそれぞれ備えている。電源121は光検出器105に設けられているマイクロセル107の各々に対して、γ線検出信号の出力に要するバイアス電圧Vを印加する。プリアンプ113はSiPM105の下流に設けられており、SiPM105からの出力信号を増幅して電圧に変換する。コンパレータ115とシェーピングアンプ117とはプリアンプ113にそれぞれ接続されている。増幅・変換された出力信号の一方はコンパレータ115へ入力され、出力信号の他方はシェーピングアンプ117へ入力される。
コンパレータ115は入力された出力信号に基づいて、γ線を検出した時間の情報をタイミング情報として導き出す。すなわちマイクロセル107におけるフォトン検出量が、予め設定されている所定の閾値を超える時間に基づいてタイミング情報を示す電気信号が出力される。シェーピングアンプ117は入力された出力信号をさらに増幅・整形することにより、入射したγ線のエネルギーに比例した波高のパルスを取得する。シェーピングアンプ117により取得されるパルスの波高に基づいて、検出されたγ線のエネルギーの高さに関する情報がエネルギー情報として出力される。
このように出力信号をコンパレータ115とシェーピングアンプ117とにそれぞれ送信する構成により、放射線検出器101の各々において、γ線を検出した時間の情報(タイミング情報)と検出したγ線のエネルギー情報とを取得できる(例えば、非特許文献1,2参照)。近年では放射性薬剤の分布をより精密に検出すべく、放射線検出器101をTOF型(検出時間差:Time Of Flight)のPET装置に用いることが多くなっている。そのため放射線検出器101において、タイミング情報の分解能(タイミング分解能)をより向上する要請が大きくなっている。
特開2008−311651号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、高いエネルギー情報の分解能(エネルギー分解能)を維持しつつタイミング分解能を向上させることが困難であるという問題が懸念される。以下、従来の放射線検出器における問題点について説明する。
SiPM105から出力される信号のパルス波高は一つのマイクロセル107に入射するフォトンの数によって変化しない。そのためSiPM105に入射するフォトンの数とSiPM105の出力するパルス波高との線形性を維持するには、SiPM105に設けられるマイクロセル107の数を多くする必要がある。すなわちマイクロセル107を増加させることにより、同一のマイクロセル107に複数のフォトンが同時に入射することが回避されるので、入射フォトン数と出力との線形性(リニアリティ)を好適に維持できる。その結果、放射線検出器101におけるエネルギー分解能を向上できる。
しかし従来の放射線検出器101においてマイクロセル107のピッチを小さくして単位面積あたりにおけるマイクロセル107の数を増加させた場合、タイミング分解能が低下するという問題が懸念される。すなわちマイクロセル107の各々において、受光領域107aの周縁部107bには隔壁が設けられているので、マイクロセル107の周縁部107bはフォトン不感部となる。そしてSiPM105に設けられるマイクロセル107の数が増加することにより、SiPM105の光検出面(xy平面)において受光領域107aの面積が減少するので、SiPM105の光子検出効率(PDE)が低下する。
放射線検出器101のタイミング分解能を向上するには、シンチレータ103においてフォトンが発生する時間から、マイクロセル107にフォトンが到達してフォトン検出量が所定の閾値を超えるまでの時間の揺らぎを小さくすることが重要である。従ってSiPM105の光子検出効率が低下する場合、フォトン検出量が所定の閾値を超えるまでの時間の揺らぎが大きくなるので放射線検出器101のタイミング分解能が低下することとなる。
一方で放射線検出器101のタイミング分解能を向上すべく、マイクロセル107のピッチを大きくして単位面積あたりにおけるマイクロセル107の受光領域107aを広くする場合、単位面積あたりにおけるマイクロセル107の数が減少する。この場合、同一のマイクロセル107に2個以上のフォトンが同時に入射する確率が大きくなるので、入射フォトン数と出力との線形性が悪化する。その結果、放射線検出器101におけるエネルギー分解能が低下する。
このようにエネルギー分解能を向上させるために必要な仕様と、タイミング分解能を向上させるために必要な仕様とは相反関係にある。従って、従来の放射線検出器101ではエネルギー分解能とタイミング分解能とをいずれも向上させることは非常に困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、TOF−PET装置などのPET装置に用いることが可能であり、高いエネルギー分解能と高いタイミング分解能とを有する放射線検出器および検出器モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線検出器は、入射した放射線を検出して発光する少なくとも1つのシンチレータと、前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第1受光素子および第2受光素子の各々がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの光検出手段と、前記第1受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに前記放射線が入射する時間に関する情報であるタイミング情報を取得するタイミング情報取得回路と、前記第2受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに入射した前記放射線のエネルギーに関する情報であるエネルギー情報を取得するエネルギー情報取得回路とを備え、前記シンチレータの各々は、少なくとも1つの前記第1受光素子および少なくとも1つの前記第2受光素子の各々と光学的に結合していることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、光検出手段はシンチレータが発光する光を電気信号に変換する第1受光素子と第2受光素子とを備えている。タイミング情報取得回路は第1受光素子の電気信号に基づいてタイミング情報を取得し、エネルギー情報取得回路は第2受光素子の電気信号に基づいてエネルギー情報を取得する。
シンチレータの各々は、少なくとも1つの第1受光素子および少なくとも1つの第2受光素子の各々と光学的に結合している。すなわちシンチレータに入射した放射線は光に変換された後、一部は第1受光素子を介してタイミング情報となり、残りの一部は第2受光素子を介してエネルギー情報となる。
すなわちタイミング情報所得用の受光素子である第1受光素子と、エネルギー情報取得用の受光素子である第2受光素子とが別に設けられている。この場合、第1受光素子に対してはタイミング分解能を向上させるような仕様に設定しつつ、第2受光素子に対してはエネルギー分解能を向上させるような別の仕様に設定できる。従って、放射線検出器における、タイミング分解能とエネルギー分解能との両方を好適に向上させることが可能となる。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとってもよい。
すなわち、本発明に係る放射線検出器は、入射した放射線を検出して発光する少なくとも1つのシンチレータと、前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第1受光素子がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの第1光検出手段と、前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第2受光素子がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの第2光検出手段と、前記第1受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに前記放射線が入射する時間に関する情報であるタイミング情報を取得するタイミング情報取得回路と、前記第2受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに入射した前記放射線のエネルギーに関する情報であるエネルギー情報を取得するエネルギー情報取得回路とを備え、前記シンチレータの各々は、少なくとも1つの前記第1受光素子および少なくとも1つの前記第2受光素子の各々と光学的に結合していることを特徴とする
[作用・効果]本発明に係る放射線検出器によれば、第1光検出手段は第1受光素子を備え、第2光検出手段は第2受光素子を備えている。タイミング情報取得回路は第1受光素子の電気信号に基づいてタイミング情報を取得し、エネルギー情報取得回路は第2受光素子の電気信号に基づいてエネルギー情報を取得する。
シンチレータの各々は、少なくとも1つの第1受光素子および少なくとも1つの第2受光素子の各々と光学的に結合している。すなわちシンチレータに入射した放射線は光に変換された後、一部は第1受光素子を介してタイミング情報となり、残りの一部は第2受光素子を介してエネルギー情報となる。
すなわちタイミング情報所得用の受光素子である第1受光素子と、エネルギー情報取得用の受光素子である第2受光素子とが別に設けられている。この場合、第1受光素子に対してはタイミング分解能を向上させるような仕様に設定しつつ、第2受光素子に対してはエネルギー分解能を向上させるような別の仕様に設定できる。従って、放射線検出器における、タイミング分解能とエネルギー分解能との両方を好適に向上させることが可能となる。
そして第1受光素子を備える第1光検出手段と、第2受光素子を備える第2光検出手段はそれぞれ別の構成となっている。そのためタイミング分解能を向上させるような仕様となっている既存の光検出手段を第1光検出手段として、エネルギー分解能を向上させるような別の仕様となっている既存の光検出手段を第2光検出手段としてそれぞれ流用できる。すなわち第1受光素子と第2受光素子とを備える光検出手段を新たに製造する必要がないので、本発明に係る放射線検出器をより容易に製造できる。
また、上述した発明において、前記第1受光素子に対して第1バイアス電圧を印加する第1バイアス電圧供給電源と、前記第2受光素子に対して、前記第1バイアス電圧より低い第のバイアス電圧を印加する第2バイアス電圧供給電源とを備えることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る放射線検出器によれば、第1バイアス電圧供給電源は第1の受光素子に対して第1バイアス電圧を印加する。第2バイアス電圧供給電源は第2の受光素子に対して、前記第1バイアス電圧より低い第2バイアス電圧を印加する。このような構成では、第1受光素子に対して比較的高電圧である第1バイアス電圧が印加される。バイアス電圧が高くなることにより、受光素子から取得されるタイミング分解能が向上する。従って、タイミング情報取得用の第1受光素子から出力される電気信号に基づいて、より高分解能のタイミング情報を取得できる。
一方で第2の受光素子に対して、第1バイアス電圧より低い第2バイアス電圧が印加される。バイアス電圧が低くなることにより、受光素子から取得されるエネルギー分解能が向上する。従って、エネルギー情報取得用の第2受光素子から出力される電気信号に基づいて、より高分解能のエネルギー情報を取得できる。
また、上述した発明において、前記第1受光素子の単位面積あたりにおける受光可能領域の面積は、前記第2受光素子の単位面積あたりにおける受光可能領域の面積より広くなるように構成されることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る放射線検出器によれば、第1受光素子の単位面積あたりにおける受光可能領域の面積は、第2受光素子の単位面積あたりにおける受光可能領域の面積より広くなるように構成される。単位面積あたりにおける受光可能領域の面積が広くなることにより、受光素子から取得されるタイミング分解能が向上する。従って、タイミング情報取得用の第1受光素子から出力される電気信号に基づいて、より高分解能のタイミング情報を取得できる。
一方で単位面積あたりにおける第2受光素子の受光可能領域の面積が狭くなることによりフォトン数が減り、受光素子から取得されるエネルギー分解能はやや低下する。しかし上述したようにマイクロセルのピッチを小さくしてリニアリティを改善させるなどの工夫によって劣化を防ぎ、より高分解能のエネルギー情報を取得できる。
また、上述した発明において、前記光検出手段の光検出面における前記第2受光素子の面積は、前記光検出手段の光検出面における前記第1受光素子の面積の2%〜40%であることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係る放射線検出器によれば、光検出手段の光検出面における第2受光素子の面積は、光検出手段の光検出面における第1受光素子の面積の2%〜40%である。この場合、第2受光素子を用いて取得されるエネルギー分解能を保ちつつ、第1受光素子を用いて取得されるタイミング分解能が好適に向上される。そのため、放射線検出器に入射する放射線について、より精度の高い情報を取得できる。
また本発明に係る放射線検出器が、一次元方向または二次元方向に複数配列されて構成される検出器モジュールについても開示されている。このような検出器モジュールは本発明に係る放射線検出器の効果を有しており、タイミング分解能とエネルギー分解能との両方を好適に向上させることを可能とする。従って、このような検出器モジュールを各種PET装置、特にTOF−PETに適用することにより、エネルギー分解能とタイミング分解能との双方を向上させることができる。その結果、PET装置などを用いる核医学診断において、放射線薬剤の分布をより精密に表示する放射線画像を取得することによって、より適切な診断を行うことが可能となる。
本発明に係る放射線検出器および検出器モジュールによれば、光検出手段はシンチレータが発光する光を電気信号に変換する第1受光素子と第2受光素子とを備えている。タイミング情報取得回路は第1受光素子の電気信号に基づいてタイミング情報を取得し、エネルギー情報取得回路は第2受光素子の電気信号に基づいてエネルギー情報を取得する。
シンチレータの各々は、少なくとも1つの第1受光素子および少なくとも1つの第2受光素子の各々と光学的に結合している。すなわちシンチレータに入射した放射線は光に変換された後、一部は第1受光素子を介してタイミング情報となり、残りの一部は第2受光素子を介してエネルギー情報となる。
すなわちタイミング情報所得用の受光素子である第1受光素子と、エネルギー情報取得用の受光素子である第2受光素子とが別に設けられている。この場合、第1受光素子に対してはタイミング分解能を向上させるような仕様に設定しつつ、第2受光素子に対してはエネルギー分解能を向上させるような別の仕様に設定できる。従って、放射線検出器における、タイミング分解能とエネルギー分解能との両方を好適に向上させることが可能となる。
実施例1に係る放射線検出器の全体構成を示す図である。(a)は放射線検出器の全体構成を示す俯瞰図であり、(b)は放射線検出器がマトリクス状に配列されて構成される検出器モジュールの全体構成を示す俯瞰図であり、(c)は検出器モジュールを用いて構成されるPET装置の全体構成を示す縦断面図である。 実施例1に係る光検出器の構成を示す図である。(a)は光検出器の構成を示す平面図であり、(b)はマイクロセルの構成を示す図である。 実施例1に係る放射線検出器について、マイクロセルの配列パターンの例を示す平面図である。(a)はマイクロセル15bが一次元方向に配列するパターンを示す図であり、(b)はマイクロセル15bが二次元マトリクス状に密集して配列するパターンを示す図であり、(c)はマイクロセル15aおよびマイクロセル15bが分散して配列するパターンを示す図である。 実施例1に係る放射線検出器について、各マイクロセルに対して仕様を変える構成を示す図である。(a)は各マイクロセルに対してそれぞれ異なるバイアス電圧を印加する構成を示す俯瞰図であり、(b)は各マイクロセルに対してそれぞれ異なるバイアス電圧を印加する構成を示す回路図である。 実施例2に係る放射線検出器について、マイクロセルの配列パターンの例を示す平面図である。(a)はマイクロセル15bが一次元方向に配列するパターンを示す図であり、(b)はマイクロセル15bが二次元マトリクス状に密集して配列するパターンを示す図であり、(c)はマイクロセル15aおよびマイクロセル15bが分散して配列するパターンを示す図である。 実施例2に係る放射線検出器について、各マイクロセルに対して仕様を変える構成を示す図である。(a)は各マイクロセルに対してそれぞれ同じバイアス電圧を印加する構成を示す俯瞰図であり、(b)は各マイクロセルに対してそれぞれ同じバイアス電圧を印加する構成を示す回路図である。 実施例3に係る放射線検出器の構成を示す図である。(a)は放射線検出器の全体構成を示す俯瞰図であり、(b)はマイクロセル15aのピッチ長さがマイクロセル15bのピッチ長さと同じである配列パターンの例を示す図であり、(c)はマイクロセル15aのピッチ長さがマイクロセル15bのピッチ長さより長い配列パターンの例を示す図である。 実施例3に係る放射線検出器について、各マイクロセルに対して仕様を変える構成を示す図である。(a)は各マイクロセルに対してそれぞれ異なるバイアス電圧を印加する構成を示す俯瞰図であり、(b)は各マイクロセルに対してそれぞれ異なるバイアス電圧を印加する構成を示す回路図である。 変形例に係る放射線検出器の全体構成を示す図である。(a)は放射線検出器の全体構成を示す俯瞰図であり、(b)は放射線検出器がマトリクス状に配列されて構成される検出器モジュールの全体構成を示す俯瞰図であり、(c)はマイクロセルの配列パターンの例を示す平面図である。 従来例に係る放射線検出器の全体構成を示す図である。(a)は放射線検出器の全体構成を示す俯瞰図であり、(b)は放射線検出器がマトリクス状に配列されて構成される検出器モジュールの全体構成を示す俯瞰図であり、(c)はマイクロセルが配列される光検出器の構成を示す平面図であり、(d)はマイクロセルの構成を示す図である。 従来例に係る放射線検出器の構成を示す図である。(a)は各マイクロセルに対してバイアス電圧を印加する構成を示す俯瞰図であり、(b)は各マイクロセルに対してバイアス電圧を印加する構成を示す回路図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
実施例1に係る放射線検出器1は図1(a)に示すように、シンチレータ3と光検出器5とが光学的に接合して構成されている。シンチレータ3はLYSOやLFSなどによって構成されており、入射するγ線との相互作用によってフォトンを多数発生する。光検出器5はシンチレータ3から発生したフォトンを検出して電気信号に変換する。実施例1において、光検出器5は本発明における光検出手段に相当する。
光検出器5の一例としては、受光素子がマトリクス状に配列されて構成されるSiPMなどが挙げられる。実施例1において、光検出器5としてSiPMを用いて説明する。図1(b)に示すように、基板6の上に放射線検出器1が一次元方向または二次元方向に多数配列されることにより、検出器モジュール2が構成される。
実施例1に係る放射線検出器1を備えるPET装置7の構成については図1(c)に示す通りである。すなわちPET装置7は被検体を導入する導入孔9が設けられたガントリ11を備えている。ガントリ11の内部には筐体13が設けられている。筐体13の内部には、導入孔9を囲むように検出器モジュール2がリング状に配列されている。放射線検出器1の各々と筐体13とは連結ベース14によって連結されている。図1(c)において、導入孔9の中心Moから検出器モジュール2の検出面(xy平面)へ向かう方向がγ線の入射方向となる。
図1(c)においてリング状に配列されている検出器モジュール2の数は8つであるが、リング構造を形成する検出器モジュール2の数は適宜変更してよい。また放射線検出器1の適用対象となるPET装置7としては、通常のPET装置の他にTOF−PETやPET−MRなど、様々な種類のPET装置を用いることができる。
次に、光検出器5の構造について説明する。光検出器5として用いられるSiPMは図2(a)に示すように、マイクロセル15が二次元マトリクス状に多数配列されている。各々のマイクロセル15は図2(b)に示すように、APD17とクエンチング抵抗19とを備えている。APD17は光を電気情報に変換する光電変換素子であり、マイクロセル15に入射するフォトンを検出して電気信号に変換する。マイクロセル15は本発明における受光素子に相当する。
マイクロセル15において、APD17が占めておりフォトンを検出できる領域を受光領域Fとする。一方、マイクロセル15において、受光領域Fの周縁部にはフォトン不感性の材料で構成される隔壁が設けられている。このような隔壁が設けられている領域を不感領域Nとする。このように実施例1に係る放射線検出器1では1つのシンチレータ3に対して1つの光検出器5が光学的に結合している。そして1つのシンチレータ3において発生するフォトンは、光検出器5に配列されている複数のマイクロセル15の各々によって電気信号に変換され、γ線検出信号として光検出器5から出力される。
<実施例1において特徴的な構成>
ここで実施例1に係る放射線検出器1に特徴的な構成について説明する。放射線検出器1は、1つのシンチレータ3に対して、γ線が入射する時間の情報(タイミング情報)を取得するマイクロセル15と、入射したγ線のエネルギーに関する情報(エネルギー情報)を取得するマイクロセル15とを別にする構成を有している。
すなわち図3(a)に示すように、光検出器5の検出面にはタイミング情報の取得に用いられるマイクロセル15aと、エネルギー情報の取得に用いられるマイクロセル15bとが混在するように配設されている。説明の便宜上、図3以降においてマイクロセル15aは受光領域Fを網点で示し、マイクロセル15bは受光領域Fを斜線で示すことによって両者を区別する。マイクロセル15aの各々は本発明における第1受光素子に相当し、マイクロセル15bの各々は本発明における第2受光素子に相当する。
光検出器5の検出面における、マイクロセル15aおよびマイクロセル15bの配列パターンは図3(a)に示すパターンに限ることはなく、適宜変更してよい。すなわち図3(b)に示すように、光検出器5の中央領域など、適当な位置にマイクロセル15aを密集させてもよい。また図3(c)に示すようにマイクロセル15aの各々、およびマイクロセル15bの各々を光検出器5のフォトン検出面の全面にわたって分散させる構成であってもよい。
なお光検出器5において、マイクロセル15bの面積の合計は、マイクロセル15aの面積の合計の2%〜40%であることが好ましく、より好ましくは3%〜30%である。最も好ましい例としては10%程度である。実施例1においてマイクロセル15bの面積の合計は、マイクロセル15aの面積の合計の10%程度であるものとする。
また放射線検出器1は図4(a)および図4(b)に示すように、さらに第1電源21と、第2電源23と、第1プリアンプ25と、第2プリアンプ27と、コンパレータ29と、シェーピングアンプ31とをそれぞれ備えている。第1電源21および第2電源23は、バイアス電圧を印加するための電圧供給電源である。第1電源21はマイクロセル15aの各々にバイアス電圧V1を印加する。第1電源23はマイクロセル15bの各々にバイアス電圧V2を印加する。バイアス電圧V1の高さはバイアス電圧V2の高さより高くなるように調整される。
第1電源21は本発明における第1バイアス電圧供給電源に相当する。第2電源23は本発明における第2バイアス電圧供給電源に相当する。バイアス電圧V1は本発明における第1バイアス電圧に相当する。バイアス電圧V2は本発明における第2バイアス電圧に相当する。
第1プリアンプ25はマイクロセル15aに接続されており、マイクロセル15aからの出力信号を増幅して電圧に変換する。第2プリアンプ27はマイクロセル15bの各々に接続されており、マイクロセル15bの各々が出力する信号を増幅して電圧に変換する。コンパレータ29は第1プリアンプ25に接続されており、第1プリアンプ25によって増幅・変換された出力信号に基づいてタイミング情報を出力する。すなわちマイクロセル15aにおけるフォトン検出量が所定の閾値を超える時間に基づいて、タイミング情報がコンパレータ29から出力される。第1プリアンプ25およびコンパレータ29は、本発明におけるタイミング情報取得回路に相当する。
シェーピングアンプ31は第2プリアンプ27に接続されており、第2プリアンプ27によって増幅・変換された出力信号に基づいてエネルギー情報を出力する。すなわち第2プリアンプ27の出力信号をさらに増幅・整形することにより、マイクロセル15bに入射したフォトンのエネルギーに比例した波高のパルスを取得する。シェーピングアンプ31により取得されるパルスの波高に基づいて、シンチレータ3に入射するγ線のエネルギーの高さに関する情報がエネルギー情報としてシェーピングアンプ31から出力される。第2プリアンプ27およびシェーピングアンプ31は、本発明におけるエネルギー情報取得回路に相当する。
1つのシンチレータ3について得られた、タイミング情報およびエネルギー情報の各々は図示しない同時計数回路に送信される。すなわち同時計数回路には検出器モジュール2の各々に設けられている、シンチレータ3の各々におけるタイミング情報およびエネルギー情報が送信される。また同時計数回路には、タイミング情報およびエネルギー情報を出力するシンチレータ3の位置情報も送信される。同時計数回路はPET装置7に設けられている全てのシンチレータ3に係るタイミング情報、エネルギー情報、および位置情報に基づいて、同一の陽電子の対消滅によって発生したγ線電子対の位置情報を検出する。そしてγ線電子対の位置情報に基づいて、放射線薬剤の分布を表示する放射線画像が生成される。
このように、放射線検出器1はタイミング情報の出力に用いるマイクロセル15aとエネルギー情報の出力に用いるマイクロセル15bとを備えている。そのためマイクロセル15aの各々とマイクロセル15bの各々に対して、それぞれ異なる規格(仕様)に設定できる。すなわちマイクロセル15aに対してはタイミング分解能が向上するような所定の仕様に設定し、かつマイクロセル15bに対してはエネルギー分解能が向上するような別の仕様に設定することができる。
実施例1に係る放射線検出器1では、印加するバイアス電圧をそれぞれ異なる高さに設定することにより、タイミング分解能とエネルギー分解能とをいずれも向上するように構成されている。すなわち1つのシンチレータ3に光学結合している複数のマイクロセル15のうち、タイミング情報の取得に用いるマイクロセル15aの各々には第1電源21によって、比較的高電圧であるバイアス電圧V1が印加される。一方でエネルギー情報の取得に用いるマイクロセル15bの各々には第2電源23によって、比較的低電圧であるバイアス電圧V2が印加される。
バイアス電圧の高さを上昇させる場合、フォトンの検出効率(PDE)が上昇するのでフォトン検出量が所定の閾値を超えるまでの時間の揺らぎは小さくなる。従って、高電圧のバイアス電圧V1をマイクロセル15aに印加させることにより、マイクロセル15aによって取得されるタイミング分解能が向上する。
一方でPDEを上昇させた場合、同一のマイクロセル15が同時にフォトンを検出する確率が上昇するのでマイクロセルの出力に基づいて得られるエネルギー分解能は低下する。しかしマイクロセル15aはシンチレータ3においてタイミング情報の取得に専ら用いるマイクロセルである。そのためマイクロセル15aにおけるPDEが上昇しても、シンチレータ3におけるエネルギー分解能は低下しない。従って、高電圧のバイアス電圧V1をマイクロセル15aに印加することにより、シンチレータ3においてタイミング分解能の向上という有利な効果のみを享受できる。
一方、バイアス電圧の高さを低下させる場合、フォトンの検出効率が低下するので同一のマイクロセルにおいて2個以上のフォトンが同時に検出される確率を低減できる。従って、低電圧のバイアス電圧V2をマイクロセル15bに印加することにより、マイクロセル15bによって取得されるエネルギー分解能が向上する。
なおPDEの低下によりマイクロセルの出力に基づいて得られるタイミング分解能は低下する。しかしマイクロセル15bはシンチレータ3において、エネルギー情報の取得に専ら用いるマイクロセルである。そのためマイクロセル15bにおけるPDEが低下しても、シンチレータ3におけるタイミング分解能は低下しない。従って、比較的低電圧のバイアス電圧V2をマイクロセル15bへ印加させることにより、シンチレータ3においてエネルギー分解能の向上という有利な効果のみを享受できる。
このように、実施例1ではタイミング情報取得用のマイクロセル15aに対してはPDEを比較的高くするような仕様に設定し、エネルギー情報取得用のマイクロセル15bに対してはPDEを比較的低くするような別の仕様に設定する。具体的にはマイクロセル15aとマイクロセル15bとでバイアス電圧(供給電圧)の高さを変えることにより、タイミング分解能を向上させつつエネルギー分解能を向上させることが可能となる。
<実施例1の構成による効果>
実施例1に係る放射線検出器1では、シンチレータ3と光検出器5とが1対1で光学結合している。そして光検出器5にはタイミング情報の取得に用いられるマイクロセル15aとエネルギー情報の取得に用いられるマイクロセル15bとが設けられている。
従来の放射線検出器では図11(a)および図11(b)に示すように、マイクロセル107の各々から出力された電気信号は、コンパレータ115およびシェーピングアンプ117へ並列に送信される。そしてコンパレータ115の出力に基づいてタイミング情報が取得され、シェーピングアンプ117の出力に基づいてエネルギー情報が取得される。すなわち光検出器105に設けられているマイクロセル107は、いずれもタイミング情報の取得とエネルギー情報の取得との両方に兼用される。
そのため従来の放射線検出器101において、高いタイミング分解能と高いエネルギー分解能とを両立することが困難となる。すなわちタイミング情報の精度を向上すべく、全てのマイクロセル107へ印加するバイアス電圧Vを高くすると、フォトン検出効率(PDE)が上昇する。その結果、同一のマイクロセル107が同時に2以上のフォトンを検出する確率が上昇するのでエネルギー情報の精度が低下する。一方でエネルギー情報の精度を向上すべく、全てのマイクロセル107へ印加するバイアス電圧Vを低くすると、フォトン検出効率が低下する。その結果、フォトン検出量が所定の閾値を超える時間の揺らぎが大きくなるのでタイミング情報の精度が低下する。
そこで実施例1に係る放射線検出器1では、光検出器5に設けられる複数のマイクロセル15のうち、一部はタイミング情報の取得に専ら用いられるマイクロセル15aとする。そして他の一部はエネルギー情報の取得に専ら用いられるマイクロセル15bとする。このように放射線検出器1では1つのシンチレータ3に対して、タイミング情報取得専用のマイクロセル15aとエネルギー情報取得専用のマイクロセル15bとがそれぞれ1つ以上光学結合している。
そしてマイクロセル15aには比較的高電圧のバイアス電圧V1を印加する第1電源21が接続され、マイクロセル15bには比較的低電圧のバイアス電圧V2を印加する第2電源23が接続されている。そのため放射線検出器1では、マイクロセル15aおよびマイクロセル15bの各々に対して、それぞれ高さの異なるバイアス電圧を印加することができる。
タイミング情報取得専用のマイクロセル15aに高電圧のバイアス電圧V1を印加することにより、エネルギー分解能の低下を回避しつつタイミング情報の精度を向上できる。そしてエネルギー情報取得専用のマイクロセル15bに低電圧のバイアス電圧V2を印加することにより、タイミング分解能の低下を回避しつつエネルギー情報の精度を向上できる。その結果、放射線検出器1における、タイミング分解能およびエネルギー分解能をいずれも向上させることが可能となる。
近年ではシンチレータ3として、LYSOやLFSなどのルテチウム系(Lu系)の材料が用いられている。このようなLu系シンチレータは従来用いられていたBGOなどのビスマス系シンチレータと比べて発光量が約10倍程度大きい。ここで発明者による検討の結果、発光量が大きく異なるにも関わらず、Lu系シンチレータとビスマス系シンチレータとはいずれもエネルギー分解能に差はなく、15%程度であった。
すなわち全マイクロセルのうち、エネルギー情報の取得に寄与するマイクロセルを、タイミング情報の取得に寄与するマイクロセルの10%程度とする場合、放射線検出器のエネルギー分解能を維持しつつタイミング分解能を向上できることとなる。そしてさらなる鋭意検討の結果、エネルギー情報の取得に寄与するマイクロセル15bが、タイミング情報の取得に寄与するマイクロセル15aの2%〜40%程度である場合に本発明の効果を好適に奏することが判明した。
このように、1つのシンチレータ3に対して1つ以上のマイクロセル15aと1つ以上のマイクロセル15bとがそれぞれ光学結合する構成により、シンチレータ3に入射するγ線についてのタイミング情報およびエネルギー情報は、いずれも精度を向上できる。そしてシンチレータ3および光検出器5からなる放射線検出器1を用いることにより、γ線について高いタイミング分解能および高いエネルギー分解能が両立したPET装置7を実現できる。その結果、放射線薬剤の分布について、より精度の高い放射線画像を取得できるので、被検体Mに対してより精密な診断を行うことができる。
また近年では特にタイミング情報について高い分解能を有するTOF型のPET装置(TOF−PET)を実現する要請が強くなっている。そこで実施例1に係る放射線検出器1をTOF−PETに適用することにより、高分解能のエネルギー情報を取得しつつ、タイミング分解能をも向上させるTOF−PETを実現できる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。実施例2に係る放射線検出器1Aの全体構成は、実施例に係る放射線検出器1の構成と共通する。すなわち放射線検出器1Aは放射線検出器1と同様に、1つのシンチレータ3に対して1つの光検出器5Aが光学的に結合する構成を有している(図1(a)参照)。
但し実施例1に係る光検出器5では、各々のマイクロセル15における受光領域Fの面積はいずれも同じである。一方で実施例2に係る光検出器5Aは、マイクロセル15aの各々における受光領域Fがマイクロセル15bの各々における受光領域Fより広いという点で実施例1と相違する。すなわち光検出器5Aは図5(a)に示すように、マイクロセル15aのピッチ長さT1がマイクロセル15bのピッチ長さT2より長くなるように構成される。
マイクロセル15のピッチ長さを長くすることにより、隣接する受光領域F同士の間に形成される不感領域N(隔壁)の占める面積が小さくなる。その結果、光検出器5Aにおいて、1つのマイクロセル15aにおける単位面積当たりの受光領域Fの面積は、1つのマイクロセル15bにおける単位面積当たりの受光領域Fの面積より広くなる。
すなわち実施例1では印加するバイアス電圧の高さを変えることによって、タイミング情報の取得に用いるマイクロセル15aの仕様と、エネルギー情報の取得に用いるマイクロセル15bの仕様とを相違させる。一方で実施例2では単位面積当たりにおける受光領域Fの面積を変えることによって、マイクロセル15aの仕様とマイクロセル15bの仕様とを相違させる。
タイミング情報取得専用のマイクロセル15aは単位面積当たりにおける受光領域Fの面積が比較的広いので、フォトンの検出効率はより高くなる。その結果、マイクロセル15aの出力に基づいて、より分解能の高いタイミング情報を取得できる。一方でエネルギー情報取得専用のマイクロセル15bは単位面積当たりにおける受光領域Fの面積が比較的狭いので、フォトンの検出効率はより低くなるが入射フォトン数と出力とのリニアリティが好適に維持される。その結果、マイクロセル15bの出力に基づいて、より分解能の高いエネルギー情報を取得できる。
さらにマイクロセル15bのピッチ長さT2を比較的短くすることにより、単位面積当たりにおけるマイクロセル15bの数(ピクセル数)が多くなる。ピクセル数の増加によって、同一のマイクロセル15bが同時に2個以上のフォトンを検出する事態をより確実に回避できるので、エネルギー分解能をより向上できる。
このように、実施例2に係る放射線検出器1Aではマイクロセル15における、単位面積当たりの受光領域Fの面積について、マイクロセル15aは比較的広く設定する一方、マイクロセル15bは比較的狭く設定する。このような構成によって実施例1と同様に、マイクロセル15aに対してはタイミング情報の精度を向上させるような所定の仕様に設定しつつ、マイクロセル15bに対してはエネルギー情報の精度を向上させるような別の仕様に設定することができる。
なお実施例1と同様に実施例2においてもマイクロセル15aとマイクロセル15bとの配列パターンは適宜変更できる。すなわち図5(b)に示すようにマイクロセル15aの配列を密集するように設定してもよく、図5(c)に示すように分散してもよい。また受光領域Fの形状は矩形に限ることはなく、図5(c)に示すマイクロセル15bのように受光領域Fの形状を鉤状などに適宜変更してもよい。
実施例2では単位面積当たりの受光領域の面積を変えることによってマイクロセル15aの仕様とマイクロセル15bの仕様とをそれぞれ異なる仕様に設定する。そのため図6(a)および図6(b)に示すように、マイクロセル15aおよびマイクロセル15bの各々に対して単一の電源22から同じバイアス電圧Vを印加する構成であっても、タイミング分解能とエネルギー分解能とをいずれも向上ざせることができる。従って、放射線検出器ごとに複数の電源を用意する必要がない。またマイクロセル15aの各々とマイクロセル15bの各々とに対してそれぞれ別の電源と接続するように回路を変更させる作業を行う必要がないので、本発明に係る効果を奏する放射線検出器の製造コストをより低減できる。
但し実施例2に係る放射線検出器1Aは図6に示す構造に限ることはなく、図4に示すように第1電源21および第2電源を備える構造であってもよい。すなわちマイクロセル15の受光領域の面積を変えつつ、第1電源21によって高電圧のバイアス電圧V1をマイクロセル15aに印加し、第1電源21によって高電圧のバイアス電圧V1をマイクロセル15aに印加する構成であってもよい。この場合、マイクロセル15aは受光領域の面積が広く、かつバイアス電圧が高いので、相乗効果によってタイミング分解能をより向上できる。一方でマイクロセル15bは受光領域の面積が狭く、かつバイアス電圧が低いので、相乗効果によってエネルギー分解能をより向上できる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例3を説明する。実施例1および実施例2では1つのシンチレータ3に対して1つの光検出器5が光学的に結合することによって放射線検出器1が構成される。これに対し、実施例3に係る放射線検出器1Bは図7(a)に示すように、1つのシンチレータ3に対して複数の光検出器5が光学的に結合する構成を有している。そして放射線検出器1Bが一次元マトリクス状または二次元マトリクス状に配列することによって検出器モジュール2が構成される。
実施例3では1つのシンチレータ3に対して2つの光検出器5が光学的に結合しているものとする。図7(b)に示すように、2つの光検出器5について一方を光検出器5Lとし、他方を光検出器5Rとする。光検出器5Lにはタイミング情報の取得に用いるマイクロセル15aがマトリクス状に配設されており、光検出器5Rにはエネルギー情報の取得に用いるマイクロセル15bがマトリクス状に配設されている。実施例3において光検出器5Lは本発明における第1光検出手段に相当し、光検出器5Rは本発明における第2光検出手段に相当する。
放射線検出器1Bは図8(a)および図8(b)に示すように、実施例1と同様に第1電源21と第2電源23とを備えている。第1電源21はマイクロセル15aの各々に対して比較的高電圧のバイアス電圧V1を印加し、第2電源23はマイクロセル15bの各々に対して比較的低電圧のバイアス電圧V2を印加する。この場合、マイクロセル15aは高電圧のバイアス電圧V1によってフォトン検出効率が上昇するのでタイミング分解能が向上する。
一方、マイクロセル15bは低電圧のバイアス電圧V2によってフォトン検出効率が低下するのでエネルギー分解能が向上する。印加するバイアス電圧を変えることによって、マイクロセル15aに対してはタイミング情報の取得に有利となる所定の仕様に設定しつつ、マイクロセル15bに対してはエネルギー情報の取得に有利となる別の仕様に設定することができる。従って、放射線検出器1Bの各々について得られるタイミング分解能とエネルギー分解能について、いずれも向上させることが可能となる。
また実施例3では1つのシンチレータ3に対して複数の光検出器5が光学的に結合しており、各々の光検出器5にはマイクロセル15aまたはマイクロセル15bのいずれか一方がマトリクス状に配設されている。このような構成では、各々の光検出器5に対して第1電源21または第2電源23のいずれか一方を接続することとなる。すなわち1つの光検出器5に対して複数の電源を接続する必要がないので、回路の設計が比較的容易となる。
また、各々の光検出器5にはマイクロセル15aまたはマイクロセル15bのいずれか一方がマトリクス状に配設されている。そのためタイミング情報の取得に有利となる仕様となっている既存の光検出器を光検出器5Lとして、エネルギー情報の取得に有利となる別の仕様となっている既存の光検出器を光検出器5Rとしてそれぞれ流用できる。すなわちマイクロセル15aとマイクロセル15bの両方を備える光検出器を新たに製造する必要がないので、本発明に係る放射線検出器をより容易に製造することが可能となる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、マイクロセル15aの仕様とマイクロセル15bの仕様とを差別化する手段として、バイアス電圧の高さを変更する方法(実施例1)と単位面積あたりにおける受光領域Fの面積を変更する方法(実施例2)とを例にとって説明した。しかし仕様を差別化する手段はこれに限ることはなく、変更の対象としてはマイクロセル15のゲイン、クエンチング抵抗19の抵抗値、半導体製造プロセスに依存するSiPM5自体の容量値、フォトン検出効率、単位面積あたりにおけるマイクロセルの数(ピクセル数)、クロストーク確率、ダークカウントなどが挙げられる。
一般的にゲインを高く、フォトン検出効率を高く、ピクセル数を少なく、クロストーク確率を低く、またはダークカウントを低く設定する場合、タイミング分解能が向上する一方でエネルギー分解能は低下する。一方でゲインを低く、フォトン検出効率を低く、ピクセル数を多く、クロストーク確率を高く、またはダークカウントを高く設定する場合、エネルギー分解能が向上する一方でタイミング分解能は低下する。
そこで一例としてゲインを用いて仕様を差別化する場合、タイミング情報取得専用のマイクロセル15aとしては比較的ゲインの高いマイクロセルを用い、エネルギー情報取得専用のマイクロセル15bとしては比較的ゲインの低いマイクロセルを用いる。このような構成であっても同一のシンチレータ3に光学的に結合しているマイクロセル群のうち、ゲインの高いマイクロセル15aの出力に基づいて、分解能が向上したタイミング情報を取得できる。一方でゲインの低いマイクロセル15bの出力に基づいて、分解能が向上したエネルギー情報を取得できる。その結果、放射線検出器において、タイミング情報の精度を向上させつつ、エネルギー情報の精度をも向上させることが可能となる。
(2)上述した各実施例では、1つのシンチレータ3に対して1または2以上の光検出器5が光学結合している構成を例にとって説明したが、図9(a)に示すように複数のシンチレータ3が1つの光検出器5に光学結合することによって放射線検出器1Cが構成されてもよい。このような(2)に係る変形例において、放射線検出器1Cによって構成される検出器モジュール2Cは、図9(b)に示すような構成となる。(2)に係る変形例に係る放射線検出器1Cは、4つのシンチレータ3a〜3dが1つの光検出器5と光学的に結合する構成を有しているものとする。
このような変形例において、各々のシンチレータ3に対して、タイミング情報の取得に用いるマイクロセル15aと、エネルギー情報の取得に用いるマイクロセル15bとがそれぞれ少なくとも1個以上光学結合していればよい。すなわち光検出器5において、シンチレータ3a〜3dの各々が光学的に結合している領域をそれぞれPa〜Pdとする(図9(b)参照)。領域Pa〜Pdの各々におけるマイクロセル15のうち、マイクロセル15a(図9(b)、網点を参照)とマイクロセル15b(図9(b)、斜線を参照)とがそれぞれ1つ以上含まれていればよい。
そしてマイクロセル15aについてはタイミング情報の取得に有利となるような仕様に設定し、エネルギー情報の取得に有利となるような別の仕様に設定する。このような構成により、シンチレータ3a〜3dの各々に入射するγ線の各々について、分解能がより向上したタイミング情報と、分解能がより向上したエネルギー情報とを取得できる。従って、複数のシンチレータが1つの光検出器に光学結合して構成される放射線検出器であっても、タイミング情報とエネルギー情報の両方について分解能を向上させることができる。
(3)上述した実施例3では、光検出器5Lにバイアス電圧V1を印加して光検出器5Rにバイアス電圧V2を印加することによってマイクロセル15aの仕様とマイクロセル15bの仕様とを差別化しているがこれに限られない。すなわち図8(c)に示すように、光検出器5Lに設けられているマイクロセル15aのピッチ長さT1を、光検出器5Rに設けられているマイクロセル15bのピッチ長さT2より長くしてもよい。
ピッチ長さを変更することにより、マイクロセル15aにおける単位面積あたりの受光領域Fの面積が、マイクロセル15bにおける単位面積あたりの受光領域Fの面積より広くなる。このように実施例2と同様に、実施例3においても単位面積あたりにおける受光領域の面積を変える構成を適用することによって、マイクロセル15aの仕様とマイクロセル15bの仕様とを差別化できる。
このような(3)に係る変形例では光検出器5ごとにマイクロセルのピッチ長さを変える構成となっている。すなわち、一例としてマイクロセルのピッチ長さが比較的長い仕様のSiPMを光検出器5Lとして用い、マイクロセルのピッチ長さが比較的短い仕様のSiPMを光検出器5Rとして用いることにより、実施例2と同様の構成を実現できる。この場合、既存のSiPMなどを組み合わせることによってタイミング情報とエネルギー情報の両方について分解能を向上できるので、本発明に係る放射線検出器の製造が比較的容易となる。
なお実施例3に係る構成については、1つのシンチレータ3に光学結合する光検出器ごとにゲインやフォトン検出効率など、他の仕様を変えてもよい。また1つのシンチレータ3に対して少なくとも1つのマイクロセル15aと少なくとも1つのマイクロセル15bとが光学結合する構成であれば、光検出器5Lおよび光検出器5Rの各々にマイクロセル15aとマイクロセル15bとが混在している構成であってもよい。
(4)上述した各実施例では、シンチレータ3と光検出器5とが直接結合している構成となっているがこれに限ることはない。すなわちシンチレータ3と光検出器5との間に光を伝送するライトガイドを設け、シンチレータ3と光検出器5とが間接的に光学結合している構成であってもよい。
1 …放射線検出器
2 …検出器モジュール
3 …シンチレータ
5 …光検出器
7 …PET装置
15 …マイクロセル(受光素子)
17 …APD
19 …クエンチング抵抗
21 …第1電源(第1バイアス電圧供給電源)
23 …第2電源(第2バイアス電圧供給電源)
25 …第1プリアンプ
27 …第2プリアンプ
29 …コンパレータ
31 …シェーピングアンプ
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線検出器は、入射した放射線を検出して発光する少なくとも1つのシンチレータと、前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第1受光素子および第2受光素子の各々がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの光検出手段と、前記第1受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに前記放射線が入射する時間に関する情報であるタイミング情報を取得するタイミング情報取得回路と、前記第2受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに入射した前記放射線のエネルギーに関する情報であるエネルギー情報を取得するエネルギー情報取得回路と、前記第1受光素子に対して第1バイアス電圧を印加する第1バイアス電圧供給電源と、前記第2受光素子に対して、前記第1バイアス電圧より低い第2バイアス電圧を印加する第2バイアス電圧供給電源とを備え、前記シンチレータの各々は、少なくとも1つの前記第1受光素子および少なくとも1つの前記第2受光素子の各々と光学的に結合していることを特徴とするものである。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとってもよい。
すなわち、本発明に係る放射線検出器は、入射した放射線を検出して発光する少なくとも1つのシンチレータと、前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第1受光素子がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの第1光検出手段と、前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第2受光素子がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの第2光検出手段と、前記第1受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに前記放射線が入射する時間に関する情報であるタイミング情報を取得するタイミング情報取得回路と、前記第2受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに入射した前記放射線のエネルギーに関する情報であるエネルギー情報を取得するエネルギー情報取得回路と、前記第1受光素子に対して第1バイアス電圧を印加する第1バイアス電圧供給電源と、前記第2受光素子に対して、前記第1バイアス電圧より低い第2バイアス電圧を印加する第2バイアス電圧供給電源とを備え、前記シンチレータの各々は、少なくとも1つの前記第1受光素子および少なくとも1つの前記第2受光素子の各々と光学的に結合していることを特徴とする。

Claims (6)

  1. 入射した放射線を検出して発光する少なくとも1つのシンチレータと、
    前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第1受光素子および第2受光素子の各々がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの光検出手段と、
    前記第1受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに前記放射線が入射する時間に関する情報であるタイミング情報を取得するタイミング情報取得回路と、
    前記第2受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに入射した前記放射線のエネルギーに関する情報であるエネルギー情報を取得するエネルギー情報取得回路とを備え、
    前記シンチレータの各々は、少なくとも1つの前記第1受光素子および少なくとも1つの前記第2受光素子の各々と光学的に結合していることを特徴とする放射線検出器。
  2. 入射した放射線を検出して発光する少なくとも1つのシンチレータと、
    前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第1受光素子がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの第1光検出手段と、
    前記シンチレータから発光された光を電気信号に変換させる、第2受光素子がマトリクス状に配設され、前記シンチレータと光学的に結合される少なくとも1つの第2光検出手段と、
    前記第1受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに前記放射線が入射する時間に関する情報であるタイミング情報を取得するタイミング情報取得回路と、
    前記第2受光素子が変換した電気信号に基づいて、前記シンチレータに入射した前記放射線のエネルギーに関する情報であるエネルギー情報を取得するエネルギー情報取得回路とを備え、
    前記シンチレータの各々は、少なくとも1つの前記第1受光素子および少なくとも1つの前記第2受光素子の各々と光学的に結合していることを特徴とする放射線検出器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線検出器において、
    前記第1受光素子に対して第1バイアス電圧を印加する第1バイアス電圧供給電源と、
    前記第2受光素子に対して、前記第1バイアス電圧より低い第2バイアス電圧を印加する第2バイアス電圧供給電源とを備える放射線検出器。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線検出器において、
    前記第1受光素子の単位面積あたりにおける受光可能領域の面積は、前記第2受光素子の単位面積あたりにおける受光可能領域の面積より広くなるように構成される放射線検出器。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線検出器において、
    前記光検出手段の光検出面における前記第2受光素子の面積は、前記光検出手段の光検出面における前記第1受光素子の面積の2%〜40%である放射線検出器。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の放射線検出器が、一次元方向または二次元方向に複数配列されて構成される検出器モジュール。
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