JPWO2017033841A1 - ユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
既存のLTEでサポートされる最小のシステム帯域幅(1.4MHz)よりも使用帯域が狭帯域に制限される場合であっても、適切に同期を行うこと。本発明の一態様に係るユーザ端末は、既存のLTE(Long Term Evolution)システムでサポートされる最小のシステム帯域幅よりも狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末であって、既存の同期信号が送信される周波数帯域とオーバラップする所定の狭帯域において、複数の期間に分割して送信された信号を受信する受信部と、前記複数の期間に分割して送信された信号を、所定の系列を用いて生成された同期信号と認識して同期処理を行う制御部と、を有し、前記複数の期間のうち少なくとも一期間で送信された信号は、前記既存の同期信号の一部であることを特徴とする。
Description
本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTE−A(LTE-Advanced)、FRA(Future Radio Access)、5G(5th generation mobile communication system)などと呼ばれる)も検討されている。
ところで、近年、通信装置の低コスト化に伴い、ネットワークに繋がれた装置が、人間の手を介さずに相互に通信して自動的に制御を行う機器間通信(M2M:Machine-to-Machine)の技術開発が盛んに行われている。特に、3GPP(Third Generation Partnership Project)は、M2Mの中でも機器間通信用のセルラシステムとして、MTC(Machine Type Communication)の最適化に関する標準化を進めている(非特許文献2)。MTC端末(MTC UE(User Equipment))は、例えば電気メータ、ガスメータ、自動販売機、車両、その他産業機器などの幅広い分野への利用が考えられている。
コストの低減及びセルラシステムにおけるカバレッジエリアの改善の観点から、MTC端末の中でも、簡易なハードウェア構成で実現可能な低コストMTC端末(LC(Low-Cost)−MTC UE)の需要が高まっている。このようなLC−MTC UEの通信方式として、非常に狭い帯域でのLTE通信(例えば、NB−LTE(Narrow Band LTE)、NBセルラIoT(Narrow Band cellular Internet of Things)、クリーンスレート(clean slate)などと呼ばれてもよい)が検討されている。NB−LTEで通信するUEは、例えば、NB−LTE UE、NB−LTE MTC(Machine Type Communication) UEなどと呼ばれてもよい。
NB−LTE UEは、既存のLTEでサポートされる最小のシステム帯域幅(1.4MHz)よりも狭帯域(例えば、200kHz)の送受信性能を有するUEとして検討されている。しかしながら、NB−LTE UEは既存のLTEの同期信号(SS:Synchronization Signal)を受信することができないため、同期を適切に行えなくなるおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、既存のLTEでサポートされる最小のシステム帯域幅(1.4MHz)よりも使用帯域が狭帯域に制限される場合であっても、適切に同期を行うことができるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るユーザ端末は、既存のLTE(Long Term Evolution)システムでサポートされる最小のシステム帯域幅よりも狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末であって、既存の同期信号が送信される周波数帯域とオーバラップする所定の狭帯域において、複数の期間に分割して送信された信号を受信する受信部と、前記複数の期間に分割して送信された信号を、所定の系列を用いて生成された同期信号と認識して同期処理を行う制御部と、を有し、前記複数の期間のうち少なくとも一期間で送信された信号は、前記既存の同期信号の一部であることを特徴とする。
本発明によれば、既存のLTEでサポートされる最小のシステム帯域幅(1.4MHz)よりも使用帯域が狭帯域に制限される場合であっても、適切に同期を行うことができる。
NB−LTE UEでは、処理能力の低下を許容して、ハードウェア構成を簡略化することが検討されている。例えば、NB−LTE UEでは、既存のユーザ端末(LTE端末)に比べて、ピークレートの減少、トランスポートブロックサイズの制限、リソースブロック(RB(Resource Block)、PRB(Physical Resource Block)ともいう)の制限、受信RFの制限などを適用することが検討されている。
使用帯域の上限がシステム帯域(例えば、20MHz(100RB)、1コンポーネントキャリアなど)に設定される既存のUEとは異なり、NB−LTE UEの使用帯域の上限は所定の狭帯域(例えば、200kHz、1PRBなど)に制限される。帯域が制限されたNB−LTE UEは、既存のUEとの関係を考慮してLTE/LTE−Aのシステム帯域内で動作させることが検討されている。
例えば、LTE/LTE−Aのシステム帯域において、帯域が制限されたNB−LTE UEと帯域が制限されない既存のUEとの間で、周波数多重がサポートされてもよい。したがって、NB−LTE UEは、サポートする最大の帯域が既存のLTEでサポートされる最小のシステム帯域(例えば、1.4MHz)の一部の狭帯域である端末と表されてもよいし、LTE/LTE−Aでサポートされる最小のシステム帯域(例えば、1.4MHz)よりも狭帯域の送受信性能を有する端末と表されてもよい。
図1は、システム帯域内における狭帯域の配置例を示す図である。図1では、LTEの最小のシステム帯域(例えば、1.4MHz)に比べて狭い所定の狭帯域(例えば、200kHz)が、システム帯域の一部に設定されている。当該狭帯域は、NB−LTE UEによって検出可能な周波数帯域に相当する。
なお、NB−LTE UEの使用帯域となる狭帯域の周波数位置は、システム帯域内で変化可能な構成とすることが好ましい。例えば、NB−LTE UEは、所定の期間(例えば、サブフレーム)毎に異なる周波数リソースを用いて通信することが好ましい。これにより、NB−LTE UEに対するトラヒックオフロードや、周波数ダイバーシチ効果が実現でき、周波数利用効率の低下を抑制することができる。したがって、NB−LTE UEは、周波数ホッピングや周波数スケジューリングの適用を考慮して、RFの再調整(retuning)機能を有することが好ましい。
なお、下りリンクの送受信に用いられる狭帯域(DL NB:Downlink Narrow Band)と上りリンクの送受信に用いられる狭帯域(UL NB:Uplink Narrow Band)とは異なる周波数帯を用いてもよい。また、DL NBは下り狭帯域と呼ばれてもよいし、UL NBは上り狭帯域と呼ばれてもよい。
NB−LTE UEは、狭帯域に配置される下り制御チャネルを用いて下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信するが、当該下り制御チャネルは、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)と呼ばれてもよいし、MPDCCH(MTC PDCCH)と呼ばれてもよいし、NB−PDCCHと呼ばれても良い。
また、NB−LTE UEは、狭帯域に配置される下り共有チャネル(下りデータチャネル)を用いて下りデータを受信するが、当該下り共有チャネルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と呼ばれてもよいし、MPDSCH(MTC PDSCH)と呼ばれてもよいし、NB−PDSCHと呼ばれても良い。
また、NB−LTE UE向けの上り制御チャネル(例えば、PUCCH(Physical Uplink Control Channel))及び上り共有チャネル(例えば、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel))はそれぞれ、MPUCCH(MTC PUCCH)やNB−PUCCH、MPUSCH(MTC PUSCH)やNB−PUSCHなどと呼ばれてもよい。以上のチャネルに限られず、NB−LTE UEが利用するチャネルは、同じ用途に用いられる従来のチャネルにMTCを示す「M」やNB−LTEを示す「N」、または「NB」を付して表されてもよい。
また、NB−LTE UE向けのSIB(System Information Block)が規定されてもよく、当該SIBはMTC−SIB、NB−SIBなどと呼ばれてもよい。
ところで、既存システム(例えば、LTE Rel.10−12)では、同期信号(PSS(Primary Synchronization Signal)/SSS(Secondary Synchronization Signal))を用いて同期やセルサーチを行っている。
PSS及びSSSは、キャリア周波数の中央6PRBを用いてサブフレーム#0及び#5で送信される。PSSは、例えばFDDでは、サブフレーム#0及び#5における1番目のスロット(無線フレームにおけるスロット#0と#10)の最後のシンボル(シンボル#6)で送信される。また、これらのシンボルで送信されるPSSは、共通の系列である。
一方、SSSは、例えばFDDでは、PSSが送信されるシンボルの1シンボル前のシンボル(サブフレーム#0及び#5における1番目のスロットのシンボル#5)で送信される。また、SSSとして、サブフレーム#0及び#5で異なる系列が送信される。UEは、受信したSSSがいずれの系列であるかを判断することにより、受信したサブフレーム(つまり、サブフレーム番号(サブフレームインデックス))を認識し、フレームタイミングの同期をとることができる。
しかしながら、LTEの最小のシステム帯域に比べて狭い狭帯域(例えば、1PRB)しかサポートしていないNB−LTE UEは、既存のSS(PSS/SSS)が送信される帯域幅(6PRB)の一部しか受信することができないため、SSを検出できず、セルサーチを成功裏に完了することができないという課題がある。
そこで、本発明者らは、SSに対して、1PRBのような非常に狭い狭帯域に適したマッピングを新たに導入することを着想した。具体的には、本発明者らは、できるだけ通信オーバヘッドを低減しつつ、SSを時間方向に拡張する方法を見出した。
以下、本発明の実施形態を説明する。各実施形態では、ユーザ端末として使用帯域が狭帯域に制限されたNB−LTE UEを例示するが、本発明の適用はNB−LTE UEに限定されない。また、狭帯域(NB)を200kHz以下の帯域(例えば、1PRB)として説明するが、他の狭帯域であっても、本明細書に基づいて本発明を適用することができる。
(無線通信方法)
本発明の一実施形態では、無線基地局(例えば、eNB(evolved Node B))は、所定の狭帯域において、同期信号を複数の期間に分割して送信する。UEは、複数の期間で送信された信号を総合して同期信号とみなして(認識して)同期処理を行う。ここで、同期処理とは、eNBとの周波数同期(例えば、キャリア周波数(中心周波数)の同期)、時間同期(例えば、サブフレームタイミングの同期)、物理セルID(PCID:Physical Cell Identity)の取得、RRM(Radio Resource Management)測定、チャネル推定などを含む。同期処理が完了すると、セルサーチを完了して、発見したeNBとの通信を確立することができる。
本発明の一実施形態では、無線基地局(例えば、eNB(evolved Node B))は、所定の狭帯域において、同期信号を複数の期間に分割して送信する。UEは、複数の期間で送信された信号を総合して同期信号とみなして(認識して)同期処理を行う。ここで、同期処理とは、eNBとの周波数同期(例えば、キャリア周波数(中心周波数)の同期)、時間同期(例えば、サブフレームタイミングの同期)、物理セルID(PCID:Physical Cell Identity)の取得、RRM(Radio Resource Management)測定、チャネル推定などを含む。同期処理が完了すると、セルサーチを完了して、発見したeNBとの通信を確立することができる。
図2は、既存の同期信号と本発明の一実施形態に係る同期信号との構成の違いを示す概念図である。図2Aは、既存の同期信号の無線リソース構成の概念図である。既存の同期信号は、キャリア周波数(システム帯域幅)の中央6PRBを用いて1シンボルで送信される。
図2Bは、本発明の一実施形態に係る同期信号の概念図である。当該同期信号は、従来複数のサブキャリアに周波数多重されていた同期信号を構成する信号系列を、所定の狭帯域(例えば、1PRB)において複数の期間に分けて多重される。なお、図2Bのような、本発明の一実施形態に係る複数の期間に渡って送信される同期信号は、Rel.13 SS、Rel.14 SS、MSS(MTC SS)、NB−SSなどと呼ばれてもよい。また、当該同期信号が既存のPSS及びSSSに相当する信号である場合、それぞれNB−PSS及びNB−SSSなどと呼ばれてもよい。以下ではNB−SS(NB−PSS/NB−SSS)の呼称を用いるが、これに限られない。
NB−SSが送信される複数の期間は、例えば、TTI(Transmission Time Interval)、サブフレーム、シンボルなど、任意の時間単位で構成されてもよい。また、NB−SSが送信される複数の期間は、連続する複数の期間に限られず、時間的に離れた複数の期間で構成されてもよい。また、複数の期間を構成する各期間の長さは、同じであってもよいし、異なってもよい。
<NB−SSの信号系列とサブキャリアマッピング>
まず、既存のSSの信号系列及びサブキャリアマッピングについて説明する。既存のPSS(Rel.8−12のPSS)は、系列長62のZadoff−Chu系列を用いて生成される。また、既存のSSS(Rel.8−12のSSS)は、系列長31の複数のm系列に基づいて定義される、2つの系列長31のバイナリ系列を用いて生成される。
まず、既存のSSの信号系列及びサブキャリアマッピングについて説明する。既存のPSS(Rel.8−12のPSS)は、系列長62のZadoff−Chu系列を用いて生成される。また、既存のSSS(Rel.8−12のSSS)は、系列長31の複数のm系列に基づいて定義される、2つの系列長31のバイナリ系列を用いて生成される。
図3は、既存のSSがマッピングされるサブキャリアを示す図である。既存のSSでは、図3Aに示すように、SSを構成する信号系列が、帯域中心のサブキャリア(DC(Direct Current)サブキャリア)を除く62サブキャリアに配置され、これらの両端に、5サブキャリア幅の無送信サブキャリア(ガードサブキャリア)が配置される。これにより、SSを、6PRB(=72サブキャリア)の周波数リソースにマッピングすることができる。
図3Bは、各サブキャリアで送信されるSSの信号系列d(n)を示す模式図である。ここで、nは、サブキャリア番号(0−61)を表す。また、図3Bで、「x」は無送信サブキャリアを示す。
無線基地局は、NB−SSを、既存のSSと同じ系列を用いて生成する。ここで、NB−SSは、複数の期間に分けて所定の狭帯域に多重されるが、当該複数の期間のうち少なくとも一期間で、既存のSSと重なるようにマッピングされることが好ましい。つまり、当該一期間で送信されたNB−SSを構成する部分は、既存のSSの一部(既存のSSの当該所定の狭帯域にマッピングされた部分)と同じである。
図4は、所定の狭帯域で送信されるNB−SSの信号系列d(n)の一例を示す図である。図4Aは、既存のSSと重なるようにマッピングされたNB−SSの一例を示す図である。本例では、DCを含む13サブキャリアが所定の狭帯域に相当し、UEは、既存のSSのうちn=25−36に対応する系列を、NB−SSを構成する一部分として受信する。
図4Bは、図4AのNB−SSとして送信される系列の一例を時系列に表示したものである。例えば、狭帯域が1PRBとして規定される場合、複数の期間として5つの期間(例えば、5シンボル)が利用されてもよく、例えば、n=25−36、37−48、49−60、1−12、13−24に対応する系列がそれぞれ順番に送信されてもよい。本例では、n=0及び61は送信されず、パンクチャされる。なお、送信されない系列はn=0及び61の組み合わせに限られない。
なお、このように送信する系列の個数が減少する場合、SSの生成に用いる系列の系列長を維持しつつ送信しない系列をパンクチャしてNB−SSを構成してもよいし、予め系列長が短い系列を用いてNB−SSを生成してもよい。
例えば、既存のPSSの系列は以下の式1で表されるところ、NB−SS(NB−PSS)では式2の系列を用いてもよい。
ここで、Xは、既存のPSSの系列長とNB−SSの系列長との差分である。例えば、式2において、X=2とすると、nが取り得る値はn=1−60となる。なお、NB−SSの信号系列は、式2に限られない。
図4Bの例では、5つの期間を用いてSSを送信する場合を説明したが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、6つの期間を用いてn=0−61の全ての系列を送信するように構成してもよい。また、5つより少ない個数の期間を用いてn=0−61のうち一部の系列を送信するように構成してもよい。
図5は、所定の狭帯域で送信されるNB−SSの信号系列d(n)の別の一例を示す図である。図5Aは、既存のSSと重なるようにマッピングされたNB−SSの別の一例を示す図である。本例では、DCとオーバラップしない12サブキャリアが所定の狭帯域に相当し、UEは、既存のSSのうちn=19−30に対応する系列を、NB−SSを構成する一部分として受信する。
図5Bは、図5AのNB−SSとして送信される系列の一例を時系列に表示したものである。例えば、狭帯域が1PRBとして規定される場合、複数の期間として5つの期間(例えば、5シンボル)が利用されてもよく、例えば、n=19−30、31−42、43−54、55−59及び0−6、そして7−18に対応する系列がそれぞれ順番に送信されてもよい。本例では、n=60及び61に対応する系列がパンクチャされる又は系列長60の系列が利用される。なお、NB−SSとして送信される系列の順番や、系列とサブキャリアとの対応関係は、図4及び図5の例に限られない。
また、NB−SSの周波数位置は、図4及び図5の例に限られない。例えば、NB−SSは、チャネルラスタ(channel raster)とオーバラップするようにサブキャリアマッピングされてもよい。ここで、チャネルラスタとは、キャリアの中心周波数を決定する際の最小設定単位であり、例えばLTEでは基準周波数(100kHz)の整数倍間隔となっている。当該構成によれば、NB−SSがチャネルラスタ近傍に配置されるため、セルサーチに係る狭帯域の候補数の増大を抑制することができ、また、UEの周波数シンセサイザの複雑化を抑制することができる。
さらに、NB−SSは、チャネルラスタ(例えば、100kHz)とリソースブロックサイズ(例えば、12サブキャリア=180kHz)との最小公倍数(=900kHz)間隔で規定される周波数位置のいずれかとオーバラップするようにサブキャリアマッピングされてもよい。この構成によれば、NB−SSの配置を、既存システムのPRB配置を邪魔しないようにすることができる(PRBの周波数境界とNB−SSの周波数境界を一致するように構成できる)ため、周波数利用効率の低減を抑制することができる。
ここでのリソースブロックサイズは、周波数リソースの最小スケジューリング単位と言い換えることができる。例えば、LTEのリソースブロックサイズと異なる最小スケジューリング単位が規定される無線通信システムに本発明を適用する場合には、NB−SSは、当該無線通信システムのチャネルラスタと最小スケジューリング単位との最小公倍数間隔で規定される周波数位置の少なくとも1つとオーバラップするように割り当てられてもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態では、eNBは、NB−SSを所定の系列を用いて生成し、複数の期間に分割して所定のNBで送信する。これにより、NB−LTE UEであっても、時間/周波数の同期を実現することができる。
また、本発明の一実施形態では、eNBは、分割されたNB−SSを、既存のSSの周波数リソースとオーバラップするNBで送信することで、NB−SSの一部を既存のSSで送信することができる。これにより、NB−SS用の無線リソースを完全に新しく確保することが回避できるため、通信オーバヘッドの増大を抑制することができる。
なお、NB−SSとして上記実施形態では既存のPSSに相当する同期信号を例に説明したが、これに限られない。例えば、NB−SSとして既存のSSSに相当する同期信号が規定される場合にも、上記と同様の手法で系列生成及び/又はサブキャリアマッピングが行われてもよい。この場合、NB−SSの系列生成では、既存のSSSの系列生成に用いられるパラメータ(m、s、cなど)を、バイナリ系列の系列長が31から変わることを考慮して修正したり、系列をパンクチャしたりしてもよい。
<各信号のリソース割り当て>
さらに、本発明者らは、最小のシステム帯域幅のDCサブキャリアを含む狭帯域(例えば、中心200kHz)でNB−SSを送信する場合に、周波数利用効率が低下する問題が生じることを発見した。図6を用いて当該問題について説明する。
さらに、本発明者らは、最小のシステム帯域幅のDCサブキャリアを含む狭帯域(例えば、中心200kHz)でNB−SSを送信する場合に、周波数利用効率が低下する問題が生じることを発見した。図6を用いて当該問題について説明する。
図6は、NB−LTEで利用する無線リソースの一例を示す図である。図6では、NB−SS(例えば、NB−PSS/NB−SSS)が、キャリア周波数中心の狭帯域(例えば、200kHz)において、所定の1サブフレーム(例えば、当該サブフレーム中の複数シンボルであってもよい)に割り当てられている。ここで、当該狭帯域は1PRBよりも狭い帯域であるにも関わらず、既存LTEシステムにおける2PRBにまたがって配置されている。
キャリア周波数中心の狭帯域に、NB−SSだけでなく、他の信号も全て割り当ててしまうと、eNBは当該2PRBを他の信号(例えば、通常のLTE−UEに割り当てる信号)にスケジューリングすることができず、周波数利用効率が低下してしまう。
そこで、本発明者らは、キャリア周波数中心の狭帯域割り当てはできるだけ避けるように制御することを着想した。具体的には、UEが一旦キャリア周波数を捕捉した後は、既存のLTEで用いられるPRB単位での信号割り当てを行う構成を見出した。
例えば、図6において、UEは、初期状態として、信号をモニタリングするNBをキャリア周波数中心に設定する。そして、キャリア周波数中心の狭帯域(NB)でNB−PSSを検出すると、周波数同期を完了する。その後、UEは、信号をモニタリングするNBをキャリア周波数中心からずらし、既存のLTEの所定のPRBに属する周波数位置(NB−LTE用のPRB)に設定する。
例えば、図6では、NB−LTE用のPRBとして、キャリア周波数中心に隣接するPRBや、キャリア周波数中心から4PRB離れたPRBが例示されている。このように、NB−LTE用のPRBは、NB−SSが割り当てられる狭帯域と少なくとも一部異なる狭帯域であってもよいし、完全に異なる狭帯域であってもよい。
eNBは、NB−LTE用のPRBでは、NB−SS(例えば、NB−SSS)を送信してもよいし、参照信号を送信してもよい。参照信号としては、例えば、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information-Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS:DeModulation Reference Signal)、位置決定参照信号(PRS:Positioning Reference Signal)などが伝送される。なお、eNBは、NB−LTE用のPRBで、データ、制御信号などを送信してもよい。UEは、NB−LTE用のPRBで、これらの信号の少なくとも1つを受信してもよい。また、NB−LTE用のPRBでは、UEが、データ、制御信号、参照信号などを送信してもよい。
なお、UEは、NB−LTE用のPRBを、NB−SSに基づいて判断してもよい。例えば、UEは、キャリア周波数中心で送信されるNB−PSSから得られる所定の情報(例えば、セルIDのグループ(0−2))に基づいて、NB−LTE用のPRBの周波数位置を判断してもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態では、eNBは、所定の信号(例えば、NB−PSS)のみをキャリア周波数中心とオーバラップする狭帯域で送信し、他の信号(例えば、NB−SSS、CRSなど)を、キャリア周波数中心とオーバラップしない(DCサブキャリアをまたがない)狭帯域で送信するように制御する。これにより、NB−LTEを適用する場合でも、周波数利用効率の低下を抑制することができる。
<変形例>
なお、上述の各実施形態では、NB−SSを用いて同期処理を行う例を示したが、NB−SS以外の信号に基づいて同期処理を行ってもよい。例えば、eNBは、所定の参照信号系列(例えば、CRS、CSI−RS、PRSの少なくとも1つの系列)に、セルIDに関連付けられたスクランブル系列を乗算した信号を送信してもよい。また、UEは、当該信号とNB−SSとを組み合わせて同期を判断してもよい。また、これらの信号もNB−SSと呼ばれてもよい。
なお、上述の各実施形態では、NB−SSを用いて同期処理を行う例を示したが、NB−SS以外の信号に基づいて同期処理を行ってもよい。例えば、eNBは、所定の参照信号系列(例えば、CRS、CSI−RS、PRSの少なくとも1つの系列)に、セルIDに関連付けられたスクランブル系列を乗算した信号を送信してもよい。また、UEは、当該信号とNB−SSとを組み合わせて同期を判断してもよい。また、これらの信号もNB−SSと呼ばれてもよい。
また、上述の各実施形態では、ユーザ端末として使用帯域が狭帯域に制限されたNB−LTE UEを想定して説明したが、これに限られない。例えば、通常のLTE端末(既存のLTEでサポートされる最小のシステム帯域(例えば、1.4MHz)よりも広帯域の送受信性能を有する端末)であっても、本明細書に基づいて本発明を適用することができる。また、LTEでない他の通信方式を用いるUEであっても、本発明を適用することができる。また、1PRBよりさらに狭い帯域(例えば、10サブキャリア)でNB−SSが送信される場合であっても、本発明を適用することができる。
また、上記の各実施形態に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
(無線通信システム)
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上述した本発明の実施形態に係る無線通信方法が適用される。ここでは、狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末としてNB−LTE UEを例示するが、これに限定されるものではない。
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上述した本発明の実施形態に係る無線通信方法が適用される。ここでは、狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末としてNB−LTE UEを例示するが、これに限定されるものではない。
図7は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。図7に示す無線通信システム1は、マシン通信システムのネットワークドメインにLTEシステムを採用した一例である。当該無線通信システム1では、LTEシステムのシステム帯域幅を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。また、LTEシステムが下りリンク及び上りリンク共に最小1.4MHzから最大20MHzまでのシステム帯域に設定されるものとするが、この構成に限られない。
なお、無線通信システム1は、SUPER 3G、LTE−A(LTE-Advanced)、IMT−Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)などと呼ばれてもよい。
無線通信システム1は、無線基地局10と、無線基地局10に無線接続する複数のユーザ端末20A、20B及び20Cとを含んで構成されている。無線基地局10は、上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。
複数のユーザ端末20(20A−20C)は、セル50において無線基地局10と通信を行うことができる。例えば、ユーザ端末20Aは、LTE(Rel−10まで)又はLTE−Advanced(Rel−10以降も含む)をサポートするユーザ端末(以下、LTE端末)であり、他のユーザ端末20B、20Cは、マシン通信システムにおける通信デバイスとなるNB−LTE UEである。以下、特に区別を要しない場合は、ユーザ端末20A、20B及び20Cは単にユーザ端末20と呼ぶ。
NB−LTE UE20B、20Cは、既存のLTEシステムでサポートされる最小のシステム帯域幅よりも狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末である。なお、NB−LTE UE20B、20Cは、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であってもよく、電気メータ、ガスメータ、自動販売機などの固定通信端末に限らず、車両などの移動通信端末でもよい。また、ユーザ端末20は、他のユーザ端末20と直接通信してもよいし、無線基地局10を介して通信してもよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクに直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が適用され、上りリンクにシングルキャリア−周波数分割多元接続(SC−FDMA:Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)が伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認情報(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCHと周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどの伝送に用いられる。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上りL1/L2制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHは、上りデータチャネルと呼ばれてもよい。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認情報(ACK/NACK)などが伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送される。
なお、MTC端末/NB−LTE UE向けのチャネルは、MTCを示す「M」やNB−LTEを示す「N」を付して表されてもよく、例えば、MTC端末/NB−LTE UE向けのEPDCCH、PDSCH、PUCCH、PUSCHはそれぞれ、MPDCCH、MPDSCH、MPUCCH、MPUSCHなどと呼ばれてもよい。
無線通信システム1では、下り参照信号として、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information-Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS:DeModulation Reference Signal)、位置決定参照信号(PRS:Positioning Reference Signal)などが伝送される。また、無線通信システム1では、上り参照信号として、測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS)などが伝送される。なお、DMRSはユーザ端末固有参照信号(UE-specific Reference Signal)と呼ばれてもよい。また、伝送される参照信号は、これらに限られない。
(無線基地局)
図8は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を少なくとも備えている。
図8は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を少なくとも備えている。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部103は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。送受信部103は、システム帯域幅(例えば、1コンポーネントキャリア)より制限された狭帯域幅(例えば、200kHz)で、各種信号を送受信することができる。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェース)を介して他の無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
送受信部103は、ユーザ端末20に対して、狭帯域でNB−SS、参照信号、制御信号、データ信号などを送信する。また、送受信部103は、ユーザ端末20から、狭帯域で参照信号、制御信号、データ信号などを受信する。
図9は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図9では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図9に示すように、ベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部(生成部)302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、測定部305と、を少なくとも備えている。
制御部(スケジューラ)301は、無線基地局10全体の制御を実施する。制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
制御部301は、例えば、送信信号生成部302による信号の生成や、マッピング部303による信号の割り当てを制御する。また、制御部301は、受信信号処理部304による信号の受信処理や、測定部305による信号の測定を制御する。
制御部301は、システム情報、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又はMPDCCHで伝送される下り制御信号のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、同期信号(例えば、PSS(Primary Synchronization Signal)/SSS(Secondary Synchronization Signal)、NB−SS)や、CRS、CSI−RS、DM−RSなどの下り参照信号のスケジューリングの制御を行う。
また、制御部301は、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号(例えば、送達確認情報(HARQ−ACK))、PRACHで送信されるランダムアクセスプリアンブルや、上り参照信号などのスケジューリングを制御する。
制御部301は、各種信号を狭帯域に割り当ててユーザ端末20に対して送信するように、送信信号生成部302及びマッピング部303を制御する。制御部301は、例えば、下りリンクの報知情報(MIB、SIB(MTC−SIB))や、MPDCCH、PDSCHなどを狭帯域で送信するように制御する。当該狭帯域(NB)は、既存のLTEシステムでサポートされる最小のシステム帯域幅(1.4MHz)よりも狭帯域(例えば、200kHz)である。
また、制御部301は、所定の系列を用いてNB−SSを生成するように制御する。例えば、制御部301は、既存のSSの生成に用いられる系列の長さより短い系列長を有する系列を用いてNB−SSを生成するように制御してもよい。また、制御部301は、既存のSSと同じ系列から生成した信号系列の一部をパンクチャした系列でNB−SSを構成するように制御してもよい。
制御部301は、既存のSSが送信される周波数帯域とオーバラップする所定のNBにおいて、NB−SSを複数の期間(例えば、シンボル、サブフレーム)に分割して送信するように制御する。制御部301は、当該複数の期間のうち少なくとも一期間で、NB−SSの分割部分を含む既存のSSを送信するように制御してもよい。
制御部301は、NB−SSを、キャリア周波数中心(例えば、LTEのシステム帯域幅の中心周波数)とオーバラップする周波数位置に割り当てるように制御してもよいし、オーバラップしない周波数位置に割り当てるように制御してもよい。また、制御部301は、NB−SSを、所定の間隔(例えば、100kHzの整数倍間隔)のチャネルラスタとオーバラップする周波数位置に割り当てるように制御してもよい。
さらに、制御部301は、NB−SSを、所定の間隔(例えば、100kHzの整数倍間隔)のチャネルラスタとLTEの周波数リソース制御単位(例えば、180kHzのリソースブロックサイズ)との公倍数間隔(例えば、900kHz)で規定される周波数位置に割り当てるように制御してもよい。
制御部301は、NB−SS(NB−PSS及び/又はNB−SSS)のみをキャリア周波数中心とオーバラップする狭帯域で送信し、他の信号(例えば、NB−SSS、CRSなど)を、キャリア周波数中心とオーバラップしない(DCサブキャリアをまたがない)狭帯域で送信するように制御してもよい。ここで、制御部301は、他の信号を送信する狭帯域を、NB−SS(例えば、NB−PSS)と関連付けて決定してもよい。
送信信号生成部(生成部)302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)を生成して、マッピング部303に出力する。送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置から構成することができる。
送信信号生成部302は、例えば、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのチャネル状態情報(CSI)などに基づいて決定された符号化率、変調方式などに従って符号化処理、変調処理が行われる。
また、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、所定の系列を用いてNB−SSを生成する。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を、所定の狭帯域の無線リソース(例えば、最大1リソースブロック)にマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置から構成することができる。
受信信号処理部304は、送受信部103から入力された受信信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。ここで、受信信号は、例えば、ユーザ端末20から送信される上り信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)である。受信信号処理部304は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。
受信信号処理部304は、受信処理により復号された情報を制御部301に出力する。また、受信信号処理部304は、受信信号や、受信処理後の信号を、測定部305に出力する。
測定部305は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部305は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
測定部305は、信号の受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(例えば、RSRQ(Reference Signal Received Quality))やチャネル状態などについて測定してもよい。測定結果は、制御部301に出力されてもよい。
(ユーザ端末)
図10は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。なお、ここでは詳細な説明を省略するが、通常のLTE端末がNB−LTE UEとしてふるまうように動作してもよい。ユーザ端末20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を少なくとも備えている。また、ユーザ端末20は、送受信アンテナ201、アンプ部202、送受信部203などを複数備えてもよい。
図10は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。なお、ここでは詳細な説明を省略するが、通常のLTE端末がNB−LTE UEとしてふるまうように動作してもよい。ユーザ端末20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を少なくとも備えている。また、ユーザ端末20は、送受信アンテナ201、アンプ部202、送受信部203などを複数備えてもよい。
送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、アンプ部202で増幅される。送受信部203は、アンプ部202で増幅された下り信号を受信する。
送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部203は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて送受信部203に転送される。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
送受信部203は、無線基地局10から、狭帯域でNB−SS、参照信号、制御信号、データ信号などを受信する。また、送受信部203は、無線基地局10に対して、狭帯域で参照信号、制御信号、データ信号などを送信する。
図11は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図11においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図11に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部(生成部)402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、測定部405と、を少なくとも備えている。
制御部401は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
制御部401は、例えば、送信信号生成部402による信号の生成や、マッピング部403による信号の割り当てを制御する。また、制御部401は、受信信号処理部404による信号の受信処理や、測定部405による信号の測定を制御する。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCH/MPDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信信号処理部404から取得する。制御部401は、下り制御信号や、下りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、上り制御信号(例えば、送達確認情報(HARQ−ACK)など)や上りデータ信号の生成を制御する。
また、制御部401は、複数の期間で信号を受信して、これらの信号を所定の系列を用いて生成されたSS(PSS/SSS)と認識して、当該SSを用いて同期処理を行うように制御する。例えば、制御部401は、既存のSSが送信される周波数帯域とオーバラップする所定のNBにおいて、複数の期間で受信した信号に基づいてNB−SSを取得し、同期処理を行うように制御してもよい。
制御部401は、キャリア周波数中心とオーバラップする及び/又はオーバラップしない周波数位置で、NB−SSの検出を試行するように制御してもよい。また、制御部401は、所定の間隔(例えば、100kHzの整数倍間隔)のチャネルラスタとオーバラップする周波数位置で、NB−SSの検出を試行するように制御してもよい。
さらに、制御部401は、所定の間隔(例えば、100kHzの整数倍間隔)のチャネルラスタとLTEの周波数リソース制御単位(例えば、180kHzのリソースブロックサイズ)との公倍数間隔(例えば、900kHz)で規定される周波数位置で、NB−SSの検出を試行するように制御してもよい。
また、制御部401は、NB−SSによる少なくとも一部の同期処理の完了後に、他の信号を受信する狭帯域を、NB−SS(例えば、NB−PSS)と関連付けて決定してもよい。例えば、制御部401は、NB−SS(NB−PSS及び/又はNB−SSS)をキャリア周波数中心とオーバラップする狭帯域で受信した場合であっても、他の信号(例えば、NB−SSS、CRSなど)を、キャリア周波数中心とオーバラップしない(DCサブキャリアをまたがない)狭帯域で受信するように判断してもよい。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、上り信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)を生成して、マッピング部403に出力する。送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置から構成することができる。
送信信号生成部402は、例えば、制御部401からの指示に基づいて、送達確認情報(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)に関する上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、送信信号生成部402は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、制御部401から上りデータ信号の生成を指示される。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソース(例えば、最大1リソースブロック)にマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置から構成することができる。
受信信号処理部404は、送受信部203から入力された受信信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。ここで、受信信号は、例えば、無線基地局10から送信される下り信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)である。受信信号処理部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。
受信信号処理部404は、受信処理により復号された情報を制御部401に出力する。受信信号処理部404は、例えば、報知情報、システム情報、RRCシグナリング、DCIなどを、制御部401に出力する。また、受信信号処理部404は、受信信号や、受信処理後の信号を、測定部405に出力する。
測定部405は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部405は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
測定部405は、例えば、受信した信号の受信電力(例えば、RSRP)、受信品質(例えば、RSRQ)やチャネル状態などについて測定してもよい。測定結果は、制御部401に出力されてもよい。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されてもよい。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。つまり、本発明の一実施形態に係る無線基地局、ユーザ端末などは、本発明に係る無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、CD−ROM(Compact Disc−ROM)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであればよい。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
また、所定の信号を受信/送信する無線リソースは、所定の信号を受信/送信するために利用される周波数、時間、符号、空間などのリソース(又は方式)と言い換えられてもよい。ここで、受信/送信には、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)/送信処理(例えば、マッピング、変調、符号化など)が含まれてもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2015年8月21日出願の特願2015−164238に基づく。この内容は、全てここに含めておく。
Claims (10)
- 既存のLTE(Long Term Evolution)システムでサポートされる最小のシステム帯域幅よりも狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末であって、
既存の同期信号が送信される周波数帯域とオーバラップする所定の狭帯域において、複数の期間に分割して送信された信号を受信する受信部と、
前記複数の期間に分割して送信された信号を、所定の系列を用いて生成された同期信号と認識して同期処理を行う制御部と、を有し、
前記複数の期間のうち少なくとも一期間で送信された信号は、前記既存の同期信号の一部であることを特徴とするユーザ端末。 - 前記所定の系列の長さは、前記既存の同期信号の生成に用いられる系列の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
- 前記所定の系列は、前記既存の同期信号の生成に用いられる系列をパンクチャした系列であることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
- 前記受信部は、前記制御部による同期処理の完了後、前記所定の狭帯域とは少なくとも一部異なる狭帯域で、別の同期信号及び/又は参照信号を受信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のユーザ端末。
- 前記受信部は、前記所定の系列を用いて生成された同期信号に基づいて、前記所定の狭帯域とは少なくとも一部異なる狭帯域を判断することを特徴とする請求項4に記載のユーザ端末。
- 前記所定の狭帯域は、前記最小のシステム帯域幅の中心周波数とオーバラップしないことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のユーザ端末。
- 前記所定の狭帯域は、所定の間隔のチャネルラスタとオーバラップすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のユーザ端末。
- 前記所定の狭帯域は、100kHz間隔のチャネルラスタと180kHzのリソースブロックサイズとの最小公倍数間隔で規定される周波数位置のいずれかとオーバラップすることを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末。
- 既存のLTE(Long Term Evolution)システムでサポートされる最小のシステム帯域幅よりも狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末と通信する無線基地局であって、
所定の系列を用いて同期信号を生成する生成部と、
前記同期信号を、既存の同期信号が送信される周波数帯域とオーバラップする所定の狭帯域において、複数の期間に分割して送信する送信部と、を有し、
前記送信部は、前記複数の期間のうち少なくとも一期間で、前記同期信号の分割部分を含む前記既存の同期信号を送信することを特徴とする無線基地局。 - 既存のLTE(Long Term Evolution)システムでサポートされる最小のシステム帯域幅よりも狭帯域に使用帯域が制限されたユーザ端末の無線通信方法であって、
既存の同期信号が送信される周波数帯域とオーバラップする所定の狭帯域において、複数の期間に分割して送信された信号を受信する工程と、
前記複数の期間に分割して送信された信号を、所定の系列を用いて生成された同期信号と認識して同期処理を行う工程と、を有し、
前記複数の期間のうち少なくとも一期間で送信された信号は、前記既存の同期信号の一部であることを特徴とする無線通信方法。
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