JPWO2017033788A1 - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

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Abstract

ランダムアクセス方式に基づいて、無線端末から無線基地局に上り回線通信を行うときに無線基地局が取得した送信権を無線端末へ譲渡し、無線基地局から無線端末に下り回線通信を行うときに無線端末が取得した送信権を無線基地局へ譲渡する無線通信システムにおいて、上り回線の通信品質が規定値より悪い1つ以上の無線端末を無線基地局から送信権を譲渡する送信権譲渡先端末として決定し、下り回線の通信品質が規定値より悪い1つ以上の無線端末を無線基地局へ送信権を譲渡する送信権譲渡元端末として決定する送信権譲渡端末スケジュール部を備える。

Description

本発明は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access /Collision Avoidance )などのランダムアクセス方式に基づいて通信を行う無線通信システムおよび無線通信方法において、無線基地局(AP:Access Point)から無線端末(STA:STAtion )へ下り回線通信を行うときの送信権の譲渡、またはSTAからAPへ上り回線通信を行うときの送信権の譲渡に関する。
特に、下り回線通信のために、APへ送信権を譲渡するSTAである送信権譲渡元端末を選択する処理に関する。また、上り回線通信のために、APから送信権を譲渡するSTAである送信権譲渡先端末を選択する処理に関する。
国際標準規格IEEE802.11準拠の無線LAN(Local Area Network)システムのスループットが年々向上しており、主要な無線アクセスの1つとして普及している(非特許文献1)。無線LANシステムは、免許不要の周波数帯であるアンライセンスバンドで用いることができるため、多種多様な無線端末が普及している。特に、スマートフォンの普及は、無線LANシステムの利用の機会を著しく増大させている。
無線LANシステムが用いる周波数帯であるアンライセンスバンドは、 2.4GHz帯、5GHz帯、60GHz帯に割り当てられている。マイクロ波帯の 2.4GHz帯と5GHz帯において、無線LANシステムが日本国内で利用できる帯域は、およそ 500MHzである。また、日本国外においては同等またはそれ以上の帯域が、無線LANシステムが利用可能な帯域として割り当てられている。一方で、アンライセンスバンドにおける無線通信は、CSMA/CAなどのランダムアクセス方式に基づいて行われるため、隠れ端末問題が大きな障害となっている。RTS(Request To Send )/CTS(Clear To Send )を用いたフロー制御は、隠れ端末問題の解決に向けて提案されている。
ここで、図8に示すように、アンライセンスバンドを用いてAP10とSTA20−1〜STA20−3が通信している通信エリアには、2つの無線LANのBSS(Basic Service Set )aおよびBSSbが存在する。AP10およびSTA20−1は、一方のBSSaのAPaおよびSTAaの無線信号を検出できる位置に存在する。STA20−1およびSTA20−2は、他方のBSSbのAPbおよびSTAbの無線信号を検出できる位置に存在する。STA20−3は、BSSaおよびBSSbの通信を検出しない位置に存在する。
まず、図8(a) に示す上り回線通信(STAからAPへの送信)では、STA20−1が送信権を取得してデータフレームを送信する場合は問題ない。しかし、STA20−3が送信権を取得してデータフレームを送信しようとすると、STA20−3から隠れ端末となっているBSSaの通信によりAP10において衝突したり、AP10に設定されたNAVのために上り回線通信が失敗することが生じうる。この場合には、AP10が送信権を取得し、その送信権をSTA20−3に譲渡することで、STA20−3から見た隠れ端末の影響を軽減してSTA20−3からAP10への上り回線のスループットを改善することができる(非特許文献3)。
次に、図8(b) の下り回線通信(APからSTAへの送信)を考える。RTS/CTSに基づく通信では、AP10がSTA20−1に対してユーザデータを送信する前に、AP10が送信する無線チャネルで無線信号を検出しないときにRTSフレームを送信し、STA20−1がRTSフレームに応じてCTSフレームを送信し、BSSaのAPaおよびSTAaはRTSフレームまたはCTSフレームに応じて送信禁止時間(NAV)を設定する。また、BSSbのAPbおよびSTAbは、STA20−1が送信するCTSフレームに応じてNAVを設定する。これにより、BSSaが通信を停止するとともに、AP10からみて隠れ端末となるBSSbが通信を停止し、AP10が送信権を取得した無線チャネルでSTA20−1に対して送信を行うことができる。
このように、RTSフレームとCTSフレームの交換は、STAにおいてAPから検出できないBSSbの無線信号が存在している場合でも、APからのRTSフレームに応じてSTAがCTSフレームによりNAVを設定することで、隠れ端末問題を解消してスループットの低下を防ぐことが可能になっている。
ところで、標準化組織3GPPにおいても、無線LANのアンライセンスバンドを用いるセルラシステムの議論を開始しており(非特許文献2)、アンライセンスバンドの活用方法に注目が集まっている。すなわち、セルラシステムにおいて、無線LANの周波数帯(アンライセンスバンド)を、アンライセンスバンドの規格に沿って活用することも検討されている。ここで、無線LANとして記載したが、アンライセンスバンドにおいてランダムアクセスで通信するいかなる通信システムであってもよい。
例えば図8(b) に示す状況において、AP10からSTA20−1へデータフレームを送信する場合、AP10から隠れ端末となるBSSbの無線信号が無線リソースを逼迫している環境(常に無線信号が送信されている環境)が考えられる。この場合、AP10から送信されるフレームが衝突してSTA20−1に受信されなかったり、STA20−1がBSSbから設定されるNAVにより、AP10から送信されたRTSフレームに対するCTSフレームを送信できないことがあり、RTS/CTSに基づく制御を行ってもスループットが低下する問題があった。このような問題に対し、STA20−1がAP10から隠れ端末となるBSSbに対して、NAVまたはNAVと同等の機能を持つ送信禁止区間を設定することによる送信権を取得する。そして、STA20−1は取得した送信権をAP10へ譲渡し、AP10が譲渡された送信権でデータフレームを送信することで、AP10における隠れ端末の影響を軽減してAP10からSTA20−1への下り回線のスループットを改善することができる(非特許文献3)。
IEEE Std 802.11ac(TM)-2013, IEEE Standard for Information technology -Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks - Specific requirements, Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications, December 2013 RP-140057,"On the primacy of licensed spectrum in relation to the proposal of using LTE for a licensed-assisted access to unlicensed spectrum, " 3GPP TSG-RAN #63, Mar. 2014. R. Kudo, B. A. H. S. Abeysekera,Y. Takatori, T. Ichikawa, M. Mizoguchi, H. Yasuda, A. Yamada, Y. Okumura, "Channel access acquisition mechanism coupled with cellular network for unlicensed spectrum, " in Proc., VTC2015-Spring, May 2015.
しかしながら、上り回線通信のためにAPから送信権を譲渡するSTAをどのように選択するか、下り回線通信のためにAPへ送信権を譲渡するSTAをどのように選択するか、これらの選択次第ではSTA間でスループットに大きな不公平を生じさせる問題がある。例えば、図8(a) に示すSTA20−3のように自ら送信権を取得して送信しても、隠れ端末の関係にあるBSSaの通信によって上り回線通信のスループットが著しく低下している場合には、AP10が取得した送信権を当該STA20−3に譲渡することは効果的である。一方、BSSaから隠れ端末の位置にあるSTA20−2のように、任意のSTAに一律にAP10が取得した送信権を譲渡しても必ずしもスループットの改善には寄与しない。
また、下り回線通信のためにAP10へ譲渡する送信権を全てのSTAが取得しようとする場合、下り回線でランダムアクセスに参加するノード数が飛躍的に増加し、下り回線のシステムスループットは大きく改善する。しかし、その一方で周辺のBSSに対して多くの無線リソースを占有してしまい、BSS間での不公平を生じさせる問題もある。この場合、送信権を取得しようとするSTAをできるだけ少なく設定した方が、周辺のBSSの通信に与える影響を少なくできるが、送信権をAP10に譲渡することでスループットが大きく改善するSTAを適宜選択する必要があった。
本発明は、ランダムアクセスに基づく無線通信システムにおいて、上り回線通信のためにAPから送信権を譲渡するSTAの選択と、下り回線通信のためにAPへ送信権を譲渡するSTAの選択を効率よく行うことができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、ランダムアクセス方式に基づいて、無線端末から無線基地局に上り回線通信を行うときに無線基地局が取得した送信権を無線端末へ譲渡し、無線基地局から無線端末に下り回線通信を行うときに無線端末が取得した送信権を無線基地局へ譲渡する無線通信システムにおいて、上り回線の通信品質が規定値より悪い1つ以上の無線端末を無線基地局から送信権を譲渡する送信権譲渡先端末として決定し、下り回線の通信品質が規定値より悪い1つ以上の無線端末を無線基地局へ送信権を譲渡する送信権譲渡元端末として決定する送信権譲渡端末スケジュール部を備える。
第1の発明の無線通信システムにおいて、送信権譲渡端末スケジュール部は、上り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の送信権譲渡先端末を決定し、その決定情報を示す通知信号を無線基地局に送信する構成であり、無線基地局は、通知信号により送信権譲渡先端末の決定情報を取得し、ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、送信権譲渡先端末に対して上り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信する手段を備え、無線端末は、送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで上り回線のデータフレームを送信する手段を備える。
第1の発明の無線通信システムにおいて、送信権譲渡端末スケジュール部は、上り回線の通信品質を示すパラメータとして、下り回線の通信品質に対する上り回線の通信品質の劣化を示す値、または上り回線のフレーム誤り率、または上り回線の送信権取得率、または上り回線で要求しているQoS条件またはトラヒック量に対するスループットの比、または上り回線のフレーム再送率の少なくとも1つを用いる構成である。
第1の発明の無線通信システムにおいて、送信権譲渡端末スケジュール部は、無線端末が生成するトラヒック量または送信待ちパケットに関する上り回線トラヒック情報を収集し、上り回線の通信品質が規定値より悪く、かつ無線端末における上り回線トラヒック要求が規定値より高いときに、送信権譲渡先端末として決定する構成である。
第1の発明の無線通信システムにおいて、送信権譲渡端末スケジュール部は、下り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の送信権譲渡元端末を決定し、その決定情報を示す通知信号を無線端末に送信する構成であり、無線端末は、通知信号により送信権譲渡元端末であることを認識し、ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、無線基地局に対して下り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信する手段を備え、無線基地局は、送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで下り回線のデータフレームを送信する手段を備える。
第1の発明の無線通信システムにおいて、送信権譲渡端末スケジュール部は、下り回線の通信品質を示すパラメータとして、上り回線の通信品質に対する下り回線の通信品質の劣化を示す値、または下り回線のフレーム誤り率、または下り回線で要求しているQoS条件またはトラヒック量に対するスループットの比、または下り回線のフレーム再送率の少なくとも1つを用いる構成である。
第1の発明の無線通信システムにおいて、送信権譲渡端末スケジュール部は、無線基地局から無線端末へのトラヒック量または送信待ちパケットに関する下り回線トラヒック情報を収集し、下り回線の通信品質が規定値より悪く、かつ無線基地局における下り回線トラヒック要求が規定値より高いときに、送信権譲渡先端末として決定する構成である。
第2の発明は、ランダムアクセス方式に基づいて、無線端末から無線基地局に上り回線通信を行うときに無線基地局が取得した送信権を無線端末へ譲渡する無線通信方法において、上り回線の通信品質をモニタする送信権譲渡端末スケジュール部は、上り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の無線端末を無線基地局から送信権を譲渡する送信権譲渡先端末として決定し、その決定情報を示す通知信号を無線基地局に送信するステップと、無線基地局は、通知信号により送信権譲渡先端末の決定情報を取得し、ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、送信権譲渡先端末に対して上り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信するステップと、無線端末は、送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで上り回線のデータフレームを送信するステップとを有する。
第3の発明は、ランダムアクセス方式に基づいて、無線基地局から無線端末に下り回線通信を行うときに無線端末が取得した送信権を無線基地局へ譲渡する無線通信方法において、下り回線の通信品質をモニタする送信権譲渡端末スケジュール部は、下り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の無線端末を無線基地局へ送信権を譲渡する送信権譲渡元端末として決定し、その決定情報を示す通知信号を無線端末に送信するステップと、無線端末は、通知信号により送信権譲渡元端末であることを認識し、ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、無線基地局に対して下り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信するステップと、無線基地局は、送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで下り回線のデータフレームを送信するステップとを有する。
本発明は、統計情報や経験則に基づいて上り回線通信が低品質のためユーザエクスペリエンスが低下している無線端末を送信権譲渡先端末として選択し、APが取得した送信権を当該送信権譲渡先端末に優先して譲渡することにより、上り回線通信におけるスループットの公平性確保と改善を図ることができる。
本発明は、統計情報や経験則に基づいて下り回線通信が低品質のためユーザエクスペリエンスが低下している無線端末を送信権譲渡元端末として選択し、当該STAからAPへ送信権を譲渡することにより、下り回線通信におけるスループットの公平性確保と改善を図ることができる。
本発明の無線通信システムの構成例を示す図である。 APから送信権譲渡による上り回線通信の例を示す図である。 AP10の構成例を示す図である。 STA20の構成例を示す図である。 送信権譲渡端末スケジュール部30の構成例を示す図である。 APから送信権譲渡による上り回線通信の処理手順例を示す図である。 STAから送信権譲渡による下り回線通信の処理手順例を示す図である。 従来の無線通信システムの構成例を示す図である。
図1は、本発明の無線通信システムの構成例を示す。図1(a) はAPから送信権譲渡による上り回線通信を示し、図1(b) はSTAから送信権譲渡による下り回線通信を示す。
図1(a),(b) において、AP10とSTA20−1〜STA20−3が通信しており、その周辺に2つの無線LANのBSSa,BBSbが存在する。AP10およびSTA20−1は、一方のBSSaのAPaおよびSTAaの無線信号を検出できる位置に存在する。STA20−1およびSTA20−2は、他方のBSSbのAPbおよびSTAbの無線信号を検出できる位置に存在する。STA20−3は、BSSaおよびBSSbの通信を検出しない位置に存在する。基本的な構成は図8に示すものと同じであり、AP10はネットワーク100に接続される。
AP10は、取得した送信権を1つ以上のSTAに譲渡して上り回線通信を行わせる機能を有する(上り回線送信権譲渡)。また、STA20は、取得した送信権をAPへ譲渡して下り回線通信を行わせる機能を有する(下り回線送信権譲渡)。
本発明の特徴は、STA20−1〜STA20−3からAP10に対する上り回線通信のために、AP10から送信権を譲渡するSTAを選択する処理と、AP10からSTA201〜STA20−3に対する下り回線通信のために、AP10へ送信権を譲渡するSTAを選択する処理を行う送信権譲渡端末スケジュール部30を備えるところにある。この送信権譲渡端末スケジュール部30はAP10内に備えてもよいし、AP10が接続するネットワーク100上に備えてもよい。
図2は、APから送信権譲渡による上り回線通信の例を示す。図2(a) はAPに下りデータがある場合において、図2(b) はAPに下りデータがない場合において、APが取得した送信権をSTAに対して譲渡するシーケンスを示す。なお、STAから送信権譲渡による下り回線通信のシーケンスも同様であり、図2に示すAPとSTAの関係を逆にすればよい。
APは、送信権譲渡端末スケジュール部30の制御により、指定したSTAへ送信権を譲渡して上り回線通信を行わせることになっている。APが送信権を取得した後にRTSフレームを送信し、対応するSTAから送信されたCTSフレームを受信し、図2(a) に示すように、APに下りデータがあれば当該データをSTAに送信した後に送信権譲渡信号をSTAに送信する。また、図2(b) に示すように、APに下りデータがなければCTSを受信した後に送信権譲渡信号をSTAに送信する。STAは、送信権譲渡信号の受信により、APから譲渡された送信権に基づいて上りデータを送信する。ここで、周辺ノードA,Bは、APが送信するRTS、またはSTAが送信するCTSにより、送信権譲渡による上り回線通信を行う時間を含めてNAVが設定される。
ここで重要な点は、上り回線通信でAPから送信権を譲渡するSTA、あるいは下り回線通信でAPへ送信権を譲渡するSTAについて、各STAのスループットを考慮して選択する送信権譲渡端末スケジュール部30の機能である。以下、AP10、STA20、送信権譲渡端末スケジュール部30の構成例とともに、上り回線の送信権譲渡および下り回線の送信権譲渡の処理手順について説明する。
図3は、AP10の構成例を示す。
図3において、AP10は、アンテナ11、送受信部12、送信準備部13、ネットワーク通信部14、送信権譲渡信号生成部15により構成される。AP10は、外部ネットワークからネットワーク通信部14を介して下り回線で送信するユーザデータを入力すると、送信準備部13の記憶部に格納し、送受信部12はランダムアクセス制御により送信権を取得し、RTS/CTS制御を行った後に、データフレームを構成してアンテナ11から送信する。ここで、APは、OFDMA(Orthogonal frequency domain multiplexing access )や空間多重により複数のSTAへの送信機能を有することができ、送信対象となるSTAは複数であってもよい。
一方、AP10が上り回線でユーザデータを受信するために、送信権をSTA20に譲渡する場合は送信権譲渡信号生成部15が機能する。送信権譲渡信号生成部15は、後述する送信権譲渡端末スケジュール部30から送信権譲渡スケジュールを取得すると、当該送信権譲渡スケジュールで指定されたSTAに送信権を譲渡することを送信準備部13へ通知する。送信準備部13は、下りデータがあれば、送信権を取得して当該下りデータを送信した後に送信権譲渡信号を送受信部12から送信するか(図2(a))、下りデータがなければ送信権を取得した上で送信権譲渡信号を送受信部12から直接送信する(図2(b))。
図4は、STA20の構成例を示す。
図4において、STA20は、アンテナ21、送受信部22、送信準備部23、ネットワーク通信部24、送信権譲渡信号生成部25により構成される。STA20は、上り回線で送信するユーザデータをネットワーク通信部24から送信準備部23の記憶部に格納すると、送受信部22はランダムアクセス制御により送信権を取得し、RTS/CTS制御を行った後に、データフレームを構成してアンテナ21から送信する。ネットワーク通信部24は、STA内の機能ブロックとの通信が可能であり、携帯通信網、有線通信、光通信、赤外線通信など、STA内の他の通信機能ブロックと信号を入出力することもできる。
また、STA20が下り回線で信号を受信する場合は、アンテナ21で受信した信号を送受信部22で復号し、送信準備部23を介してネットワーク通信部24に出力する。復号した信号にAP10から送信された送信権譲渡信号が含まれる場合には、送信準備部23の送信待ちの上りデータを送受信部22から上り回線で指定されたタイミングで送信する。
一方、STA20が下り回線で信号を受信するために、送信権をAP10に譲渡する場合は送信権譲渡信号生成部25が機能する。送信権譲渡信号生成部25は、後述する送信権譲渡端末スケジュール部30からAP10を介して送信権譲渡スケジュールを取得すると、当該送信権譲渡スケジュールにより自STAが送信権を取得してAP10へ譲渡することを決定し、送信準備部23へ通知する。送信準備部23は、上りデータがあれば、送信権を取得して当該上りデータを送信した後に送信権譲渡信号を送受信部22から送信するか、上りデータがなければ送信権を取得した上で送信権譲渡信号を送受信部22から直接送信する。
図5は、送信権譲渡端末スケジュール部30の構成例を示す。
図5において、送信権譲渡端末スケジュール部30は、ネットワーク通信部31、通信品質判定部32、送信権譲渡スケジュール決定部33により構成される。通信品質判定部32は、上り回線または下り回線またはその両方の通信品質に関する情報を収集する。通信品質に関する情報としては、上り/下り回線のフレーム誤り率、または上り/下り回線の送信権取得率、または上り/下り回線で要求しているQoS(Quality of Service)条件やトラヒック量に対するスループットの比、または上り/下り回線のフレーム再送率などである。さらに通信品質判定部32は、STAの機能情報、STAの所有者の契約情報、STAの位置情報、STAに対し生じているトラヒックや送信待ちパケット情報、STAが用いているアプリケーション情報を収集し、送信権譲渡スケジュールの決定のために用いることもできる。
送信権譲渡スケジュール決定部33は、通信品質判定部32の通信品質情報に基づき、APが送信権を譲渡するSTA、またはAPへ送信権を譲渡するSTA、またはその両方に対応するSTAを選択し、それぞれ選択したSTAに設定する送信権譲渡スケジュール情報を決定し、ネットワーク通信部31を介してAPまたはSTAまたは両方へ通知する。
送信権譲渡端末スケジュール部30からAP10へ送信譲渡スケジュール情報を通知するには、送信権譲渡端末スケジュール部30とAP10とを接続するネットワークのチャネルを用いることができる。送信権譲渡端末スケジュール部30からSTA20へ送信譲渡スケジュール情報を通知するには、送信権譲渡端末スケジュール部30とAP10とを接続するネットワークのチャネルと、AP10とSTA20との間の無線チャネルを用いるか、外部通信機器を介するチャネルを用いて送信権譲渡端末スケジュール部30からSTA20に通知してもよい。ただし、送信権譲渡端末スケジュール部30をAP10に備える場合には、送信権譲渡端末スケジュール部30とAP10との間のネットワークのチャネルを用いずに回路内で直接、送信権譲渡スケジュール情報を入出力できる。
(上り回線送信権譲渡)
上り回線送信権譲渡について詳細に説明する。
送信権譲渡端末スケジュール部30は、上り回線において、STA自身が送信権を取得する場合に、周辺BSSの信号を常に検出して送信権を取得できる確率が非常に小さい、あるいは受信側のAPにおいて当該STAから隠れ端末となっているノードから送信されている信号と衝突して通信が成功しないなどにより、送信権取得による上り回線の通信品質がユーザエクスペリエンスを低下させているSTAを選択し、AP10から送信権を譲渡する「送信権譲渡先端末」とする。
図1(a) の例では、STA20−1が上り回線で送信権を取得しようとすると、BSSbの通信によって送信権を取得する確率が低下することがある。また、STA20−3が上り回線で送信権を取得しようとすると、隠れ端末の関係にあるBSSaの通信が検出できないため、AP10において信号の衝突が生じて通信失敗する確率が高くなることがある。このようなSTA20−1,STA20−3に対して、AP10が取得した送信権を優先的に譲渡することで、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
図6は、APから送信権譲渡による上り回線の処理手順例を示す。
図6において、送信権譲渡端末スケジュール部30の通信品質判定部32は、上り回線または上り/下り回線の通信品質情報を収集する(ステップS01)。次に、送信権譲渡スケジュール決定部33は、収集した通信品質情報に基づいて、AP10から送信権を譲渡する1つ以上のSTAの情報またはその優先順位づけを含む情報からなる送信権譲渡スケジュール情報を決定し、AP10に通知する(ステップS02)。AP10の送信権譲渡信号生成部15は、送信権譲渡スケジュール情報を入力すると、AP10から送信権を譲渡する1つ以上のSTAの組み合わせを決定し、送信準備部13へ出力する(ステップS03)。送信準備部13は、下りデータの有無に応じた送信権譲渡信号の送信形態を決定して送受信部12へ通知する(ステップS04)。送受信部12は、下りデータがあればその送信後に、下りデータがなければ送信権取得後に、それぞれ送信権譲渡信号を送信する(ステップS05 )。送信権譲渡信号を受信したSTA20は、送信権譲渡信号が設定するタイミングで上り回線のユーザデータを送信する(ステップS06)。
ここで、STAにおいて、送信権取得による上り回線通信のスループットがユーザエクスペリエンス低下を引き起こしていることが判明した場合に、APから送信権を譲渡するSTAを選択する4つの選択方法について示す。
(送信権譲渡先端末の選択方法1)
送信権譲渡端末スケジュール部30は、AP10の上り回線通信の相手となるSTAからの送信待ちユーザデータに関する情報、要求トラヒック情報、アプリケーション情報を収集する。そして、各STAにおいて、当該条件と送信権取得による上り回線通信のスループットとを比較し、最も上り回線通信のスループットの条件が悪いSTAから優先して送信権譲渡先端末を選択する。当該STAとの間のPHYレートや、最小パケットのビット量から、OFDMAや空間多重によって割り当てる送信リソースを判断し、複数のSTA相手に送信権を譲渡してもよい。この際、下り回線でユーザデータを送信したSTAの中から送信権譲渡先端末を選択してもよい。下り回線での送信先に係らず、送信権譲渡先端末を選択してもよい。
このような制御により、上り回線通信が低品質のためユーザエクスペリエンスを低下させることを防ぎ、APが取得した送信権を上り回線通信が低品質となるSTAに優先して譲渡することができる。
(送信権譲渡先端末の選択方法2)
AP10がSTAの送信権取得による上り回線のフレーム誤り率を測定し、その結果に基づいて送信権譲渡端末スケジュール部30がフレーム誤り率が大きいSTAから優先して送信権譲渡先端末として選択する。これにより、上り回線のフレーム誤り率から上り回線の条件が悪いことを簡易に検出し、APが取得した送信権を上り回線通信が低品質となるSTAに優先して譲渡することができる。
(送信権譲渡先端末の選択方法3)
送信権譲渡端末スケジュール部30は、STAの送信権取得による上り回線と下り回線の通信品質、例えばスループットやフレーム誤り率を評価し、送信権取得による上り回線の通信品質が送信権取得による下り回線の通信品質より悪いものほど優先して送信権譲渡先端末として選択する。
このような制御により、上り/下り回線の品質比較を行うことで、選択方法2よりも正確に、隠れ端末/さらし端末問題により特定のSTAが送信権を取得しづらい条件となっていることを検出し、APが取得した送信権を上り回線通信が低品質となるSTAに優先して譲渡することができる。
(送信権譲渡先端末の選択方法4)
送信権譲渡端末スケジュール部30は、STAの位置情報やSTAからの平均受信電力情報、通信している時間情報など、通信品質と相関が高い情報について収集し、通信品質以外の情報とこれまでの送信権譲渡の実績から、機械学習や経験則に基づいて送信権譲渡先端末を選択する。例えば、送信権譲渡端末スケジュール部30の通信品質判定部32に、STAの場所情報に対して上り回線と下り回線のスループット特性を記憶しておき、位置情報を用いて上り回線または下り回線の通信品質が低いことが想定されるSTAを決定したり、STAの場所情報と時間情報が一定の条件を満たす場合に、上り回線または下り回線の通信品質が低いと判定することができる。その他、STAの機能、所有者情報、利用アプリケーション、など直接通信以外の情報から通信品質を判定し、送信権譲渡スケジュールを決定してもよい。
以上の送信権譲渡先端末の選択方法により、統計情報や経験則に基づいて、APが取得した送信権を上り回線通信が低品質となるSTAに優先して譲渡することができ、上り回線通信が低品質のためユーザエクスペリエンスが低下することを防ぐことができる。
また、以上の送信権譲渡先端末の選択方法に基づき、STAに対し重みづけや、送信権譲渡を行うリソースの割合を決定し、複数のSTAに対して送信権譲渡を行う確率や、周波数・時間リソースブロックの割り当て方を送信権譲渡スケジュール情報として設定してもよい。
また、送信権譲渡スケジュール決定部33は、AP10の周辺の無線環境情報を取得し、AP10の周辺の管理外APおよび管理外STAの数や通信状況により、送信権を譲渡するSTAの数や、送信権を譲渡する頻度を制限してもよい。
(下り回線送信権譲渡)
下り回線送信権譲渡について詳細に説明する。
送信権譲渡端末スケジュール部30は、下り回線において、AP自身が送信権を取得する場合に、周辺BSSの信号を常に検出して送信権を取得できる確率が非常に小さい、あるいは受信側のSTAにおいて当該APから隠れ端末となっているノードから送信されている信号と衝突して通信が成功しないなどにより、送信権取得による下り回線の通信品質がユーザエクスペリエンスを低下させているSTAを選択し、AP10へ送信権を譲渡する「送信権譲渡元端末」とする。
図1(b) の例では、AP10が下り回線で送信権を取得しようとすると、BSSaの通信によって送信権を取得する確率が低下することがある。また、AP10が送信権を取得してSTA20−1に送信しても、隠れ端末の関係にあるBSSbの通信が検出できないため、STA20−1においてパケット衝突が生じて通信失敗する確率が高くなることがある。このようなSTA20−1を選択し、STAが取得した送信権をAP10へ譲渡することで、下り回線のユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
図7は、STAから送信権譲渡による下り回線通信の処理手順例を示す。
図7において、送信権譲渡端末スケジュール部30の通信品質判定部32は、下り回線または上り/下り回線の通信品質情報を収集する(ステップS11)。次に、送信権譲渡スケジュール決定部33は、収集した通信品質情報に基づいて、AP10へ送信権を譲渡する1つ以上のSTAの情報またはその送信権取得条件を含む情報からなる送信権譲渡スケジュール情報を決定し、AP10を介して対応するSTA20に通知する(ステップS12)。STA20の送信権譲渡信号生成部25は、送信権譲渡スケジュール情報を入力すると、AP10へ送信権を譲渡することとその送信権取得条件を送信準備部23へ出力する(ステップS13)。送信準備部23は、上りデータの有無に応じた送信権譲渡信号の送信形態を決定して送受信部22へ通知する(ステップS14)。送受信部22は、上りデータがあればその送信後に、上りデータがなければ送信権取得後に、それぞれ送信権譲渡信号を送信する(ステップS15) 。送信権譲渡信号を受信したAP10は、送信権譲渡信号が設定するタイミングで下りデータを送信する(ステップS16)。
ここで、APにおいて、送信権取得による下り回線通信のスループットがユーザエクスペリエンス低下を引き起こしていること、または上り回線通信の送信権取得の通信品質が高いことが判明した場合に、APへ送信権を譲渡するSTAを選択する3つの方法について示す。
(送信権譲渡元端末の選択方法1)
送信権譲渡端末スケジュール部30は、AP10の下り回線通信の相手となるSTAに対する送信待ちユーザデータに関する情報、要求トラヒック情報、アプリケーション情報を収集する。そして、各STAにおいて、当該条件とAPからの送信権取得による下り回線通信のスループットとを比較し、最も下り回線通信のスループットの条件が悪いSTAから優先して送信権譲渡元端末を選択する。当該STAとの間のPHYレートおよび送信パケットのビット量から、OFDMAや空間多重によって割り当てる送信リソースを判断し、複数のSTAから下り回線通信を行うようにしてもよい。
(送信権譲渡元端末の選択方法2)
AP10は、APの送信権取得による下り回線のフレーム誤り率を測定し、その結果に基づいて送信権譲渡端末スケジュール部30がフレーム誤り率が大きいSTAから優先して送信権譲渡元端末を選択する。
(送信権譲渡元端末の選択方法3)
送信権譲渡端末スケジュール部30は、送信権取得による上り回線と下り回線の通信品質(スループットやフレーム誤り率)を評価し、送信権取得による下り回線の通信品質が送信権取得による上り回線の通信品質より悪いものほど優先して送信権譲渡元端末として選択する。
以上の送信権譲渡元端末の選択方法により、統計情報や経験則に基づいて、下り回線通信が低品質となるSTAから優先して送信権を譲渡することができ、下り回線通信が低品質のためユーザエクスペリエンスが低下することを防ぐことができる。
また、以上の送信権譲渡元端末の選択方法に基づき、STAが送信権を譲渡する頻度や条件やスループットを送信権譲渡スケジュール情報により指定することができる。例えば、バックオフのコンテンションウィンドウサイズを送信権譲渡のための送信権取得に指定し、あるいは送信権譲渡を開始するタイミングや終了するタイミングを指示し、あるいは送信権譲渡を行う条件として他の外部通信手段の通信品質情報やSTAの位置情報やSTAの機能情報やSTAの残存バッテリー情報などを用い、一定のスループットを満たすように送信権の譲渡を制御してもよい。
10 無線基地局(AP)
11 アンテナ
12 送受信部
13 送信準備部
14 ネットワーク通信部
15 送信権譲渡信号生成部
20 無線端末(STA)
21 アンテナ
22 送受信部
23 送信準備部
24 ネットワーク通信部
25 送信権譲渡信号生成部
30 送信権譲渡端末スケジュール部
31 ネットワーク通信部
32 通信品質判定部
33 送信権譲渡スケジュール決定部
100 ネットワーク
本発明の特徴は、STA20−1〜STA20−3からAP10に対する上り回線通信のために、AP10から送信権を譲渡するSTAを選択する処理と、AP10からSTA20−1〜STA20−3に対する下り回線通信のために、AP10へ送信権を譲渡するSTAを選択する処理を行う送信権譲渡端末スケジュール部30を備えるところにある。この送信権譲渡端末スケジュール部30はAP10内に備えてもよいし、AP10が接続するネットワーク100上に備えてもよい。

Claims (9)

  1. ランダムアクセス方式に基づいて、無線端末から無線基地局に上り回線通信を行うときに無線基地局が取得した送信権を無線端末へ譲渡し、無線基地局から無線端末に下り回線通信を行うときに無線端末が取得した送信権を無線基地局へ譲渡する無線通信システムにおいて、
    前記上り回線の通信品質が規定値より悪い1つ以上の無線端末を前記無線基地局から前記送信権を譲渡する送信権譲渡先端末として決定し、前記下り回線の通信品質が規定値より悪い1つ以上の無線端末を前記無線基地局へ前記送信権を譲渡する送信権譲渡元端末として決定する送信権譲渡端末スケジュール部を備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信権譲渡端末スケジュール部は、前記上り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の前記送信権譲渡先端末を決定し、その決定情報を示す通知信号を前記無線基地局に送信する構成であり、
    前記無線基地局は、前記通知信号により前記送信権譲渡先端末の決定情報を取得し、前記ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、前記送信権譲渡先端末に対して前記上り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信する手段を備え、
    前記無線端末は、前記送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで前記上り回線のデータフレームを送信する手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信権譲渡端末スケジュール部は、前記上り回線の通信品質を示すパラメータとして、前記下り回線の通信品質に対する前記上り回線の通信品質の劣化を示す値、または前記上り回線のフレーム誤り率、または前記上り回線の送信権取得率、または前記上り回線で要求しているQoS(Quality of Service)条件またはトラヒック量に対するスループットの比、または前記上り回線のフレーム再送率の少なくとも1つを用いる構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信権譲渡端末スケジュール部は、前記無線端末が生成するトラヒック量または送信待ちパケットに関する上り回線トラヒック情報を収集し、前記上り回線の通信品質が規定値より悪く、かつ前記無線端末における上り回線トラヒック要求が規定値より高いときに、前記送信権譲渡先端末として決定する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信権譲渡端末スケジュール部は、前記下り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の前記送信権譲渡元端末を決定し、その決定情報を示す通知信号を前記無線端末に送信する構成であり、
    前記無線端末は、前記通知信号により前記送信権譲渡元端末であることを認識し、前記ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、前記無線基地局に対して前記下り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信する手段を備え、
    前記無線基地局は、前記送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで前記下り回線のデータフレームを送信する手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項5に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信権譲渡端末スケジュール部は、前記下り回線の通信品質を示すパラメータとして、前記上り回線の通信品質に対する前記下り回線の通信品質の劣化を示す値、または前記下り回線のフレーム誤り率、または前記下り回線で要求しているQoS(Quality of Service)条件またはトラヒック量に対するスループットの比、または前記下り回線のフレーム再送率の少なくとも1つを用いる構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項5に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信権譲渡端末スケジュール部は、前記無線基地局から前記無線端末へのトラヒック量または送信待ちパケットに関する下り回線トラヒック情報を収集し、前記下り回線の通信品質が規定値より悪く、かつ前記無線基地局における下り回線トラヒック要求が規定値より高いときに、前記送信権譲渡先端末として決定する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. ランダムアクセス方式に基づいて、無線端末から無線基地局に上り回線通信を行うときに無線基地局が取得した送信権を無線端末へ譲渡する無線通信方法において、
    前記上り回線の通信品質をモニタする送信権譲渡端末スケジュール部は、前記上り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の無線端末を前記無線基地局から前記送信権を譲渡する送信権譲渡先端末として決定し、その決定情報を示す通知信号を前記無線基地局に送信するステップと、
    前記無線基地局は、前記通知信号により前記送信権譲渡先端末の決定情報を取得し、前記ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、前記送信権譲渡先端末に対して前記上り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信するステップと、
    前記無線端末は、前記送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで前記上り回線のデータフレームを送信するステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  9. ランダムアクセス方式に基づいて、無線基地局から無線端末に下り回線通信を行うときに無線端末が取得した送信権を無線基地局へ譲渡する無線通信方法において、
    前記下り回線の通信品質をモニタする送信権譲渡端末スケジュール部は、前記下り回線の通信品質を示すパラメータが規定値より悪い1つ以上の無線端末を前記無線基地局へ前記送信権を譲渡する送信権譲渡元端末として決定し、その決定情報を示す通知信号を前記無線端末に送信するステップと、
    前記無線端末は、前記通知信号により前記送信権譲渡元端末であることを認識し、前記ランダムアクセス方式によって送信権を取得した後に、前記無線基地局に対して前記下り回線通信を行うタイミングを指示する送信権譲渡信号を送信するステップと、
    前記無線基地局は、前記送信権譲渡信号を受信したときに、指示されたタイミングで前記下り回線のデータフレームを送信するステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
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