JPWO2017002251A1 - 無線通信システム、通信端末、基地局及びセル制御方法 - Google Patents

無線通信システム、通信端末、基地局及びセル制御方法 Download PDF

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Abstract

免許が不要な周波数を用いたCarrier Aggregationの実施が可能になる無線通信システム。この無線通信システムは、免許が必要な周波数を用いて通信を行う第1のセル(10)と、免許が不要な周波数を用いて通信を行う第2のセル(20)と、通信端末(3)とを有する。この通信システムでは、第1のセル(10)が属する第1の通信ネットワークの識別情報である第1のネットワーク識別情報と、第2のセル(20)が属する第2の通信ネットワークの識別情報である第2のネットワーク識別情報とに基づいて、第2のセル(20)の中から、第1のセルとのCarrier Aggregation対象のセルが選択される。

Description

本発明は、無線通信システム、通信端末、基地局及びセル制御方法に関する。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、LTE(Long Term Evolution)システムの発展形であるLTE−Advancedシステムの仕様が検討されている。LTE−Advancedシステムは、例えば、以下のような構成を採る。すなわち、LTE−Advancedシステムは、eNB(evolved Node B)と呼ばれる基地局(または基地局装置、以下「基地局」と総称する)と、UE(User Equipment)と呼ばれる通信端末(または、端末(terminal、subscriber unit)、端末装置、以下「通信端末」と総称する)とを有する。基地局は、通信端末へ下り信号を送信する送信装置(または、送信機、送信局)であり、通信端末からの上り信号を受信する受信装置(または、受信機、受信局)でもある。同様に、通信端末は、基地局からの下り信号を受信する受信装置(または、受信器、受信局)であり、基地局へ上り信号を送信する送信装置(または、送信機、送信局)でもある。また、LTE−Advancedシステムは、コアネットワークを構成する制御装置であるMME(Mobility Management Entity)と、ユーザデータ等の伝送データのためのサーバであるS−GW(Serving Gate Way)とを有する。さらに、LTE−Advancedシステムは、MME/S−GWとeNBとの間のインタフェースであるS1と、eNB間のインタフェースであるX2とを有する。S1及びX2は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)をベースとしたGTP(GPRS Tunneling Protocol)を用いたインタフェースである。
そして、基地局は周波数とサービスエリア(つまり、通信エリア)とによって規定されるセルを形成し、セルに収容された通信端末との間で通信を行い、かつ、基地局間で通信を行うことで、同じセルまたは異なるセルに収容された通信端末間で通信を行うことができる。
LTEシステムでは、上り/下り帯域幅(または、システム帯域幅)を、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHzに設定することが可能である。設定された各帯域は、Component Carrier(以下では「CC」と表記することがある)と定義される。このように複数の帯域幅が設定可能な理由は、従来のGSM(Global System for Mobile communications)(登録商標)システムやW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システムに対して割り当てられていた帯域幅をそのままLTEシステムで使用することを前提としたためである。
ここで、3GPPでは、「セル」とは「1つの周波数を用いて形成されるサービスエリア」すなわち「1つの周波数がカバーするサービスエリア」と定義されている。また、1つの基地局が有するのは1つの帯域のみである。さらに、1つのCCに対して1つのセルが形成され、セルとCC(つまり、帯域)とは1対1の対応となる。よって、3GPPでは、「基地局」と、「セル」と、「帯域」と、「CC」とを相互に同義に扱うことができる。以下、上記を前提に説明する。なお、実際には1つの基地局が複数の帯域を用い、かつ、複数のセクタ(3GPPにおけるセルに相当)を備える場合もあり、この場合にも、断りのない限り、以下と同様に、開示の技術を適用することが可能である。
また、セルは、1つの通信システム(例えば、W−CDMAシステムやLTEシステム)に対して割り当てられた帯域(単に「バンド」と呼ばれる場合もある)を、そのシステムを構成する帯域幅(つまり、システム帯域幅)に基づいて分割したものであり、それぞれの帯域においてユーザ多重(つまり、多元接続)を行うことが可能である。さらには、その帯域を用いたデータチャネルの無線リソースをスケジューリングによって1つ以上の通信端末に割り当てることにより、ユーザ多重を行うことが可能である。つまり、セルは、1つの通信システムを構成することができるものであり、OFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)において、ユーザ多重を行うための無線リソースの割当単位として複数のサブキャリアがまとめられたブロック(または、リソースブロック、組、クラスタ)とは異なるものである。
ここで、LTEシステムでは、従来のGSMシステムやW−CDMAシステムよりも高速な伝送の実現が望まれるため、これらの通信システムよりも、帯域幅が広帯域であることが望ましい。これに対し、無線通信システムで使用される帯域は、一般的に、国毎の事情により異なる。さらに、欧州では、陸続きで複数の国同士が接しており、干渉を考慮して各国間で使用周波数帯域が調整されている。この結果、各国において、無線通信システムで使用できる帯域幅は減少し、かつ、細切れとなっている。そこで、LTEシステムにおいて広帯域を実現するために、狭くかつ細切れになっている帯域を統合して広帯域化する技術が導入されることになった。
広帯域を実現するための技術の一つとして、LTE−Advancedシステムでは、Carrier Aggregation(以下では「CA」と表記することがある)という技術が検討されている。CAは、複数の周波数帯域を同時に用いて通信を行う技術である。すなわち、CAは、複数の周波数帯域を同時に用いて少なくとも1つの送信装置と少なくとも1つの受信装置との間で通信を行う技術であり、また、複数の周波数帯域を同時に用いて1つの送信装置と少なくとも1つの受信装置との間で通信を行う技術である。これらを満たせば、広帯域を実現するための技術の呼称はCAに限定されない。なお、一般的に、ある周波数を用いてデータを伝送する場合、データの伝送に用いられる周波数は帯域幅を持つことになるため、以下では「周波数帯域」と「周波数」とを同義に扱うことがある。
CAを行う際には、まず、主となるセルが設定される。CAにおいて主となるセルは、プライマリセル(Primary Cell)と呼ばれる。プライマリセルは、第1のセル(First Cell)、第1の帯域(First Band)、主帯域(Main Band)、または、主セル(Main Cell)と呼ばれることもある。以下では、プライマリセルを「PCell」と表記することがある。
そして、CAでは、PCellに対して、セルの追加や統合が行われる。PCellに対して追加されるセルはセカンダリセル(Secondary Cell)と呼ばれる。セカンダリセルは、第2の帯域(Secondary Band)、拡張帯域(Extended Band)、または、副帯域(Subband)と呼ばれることもある。以下では、セカンダリセルを「SCell」と表記することがある。
LTE Release 10〜12におけるCAでは、SCellは最大7つまで設定可能である。すなわち、PCellと合わせて最大8つのCCを用いてCAを実現することが可能である。なお、現在、SCellを最大32個まで設定可能にすることが検討されている。つまり、CAとは、PCellと、少なくとも1つのSCellとを統合する技術である。また、PCellの周波数とSCellの周波数とが、連続するか否か(contiguous/non-contiguous)、及び、同じ周波数帯に含まれるか否か(Intra frequency band/Inter frequency band)に応じて、CAは分類される。さらに、SCellを用いたデータ通信のための制御情報を、SCellで伝送する場合(straight scheduling)と、PCellまたは別のSCellで伝送する場合(Cross Carrier Scheduling)とに応じて、CAは分類される。ここで、SCellを用いたデータ通信には、下り共有チャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が使用される。また、SCellを用いたデータ通信のための制御情報は、下り制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を用いて送信される。
例えば、通信システムへのCAの導入に際し、PCellを広いエリアのセルとし、SCellを、PCellより狭いエリアのセルとするセル構成が検討されている。このセル構成では、SCellの少なくとも一部のエリアがPCellに重なる。広いエリアのセルはマクロセルと呼ばれることがある。また、狭いエリアのセルは、マイクロセル、ピコセル、フェムトセルまたはスモールセルと呼ばれることがある。
また、国際的な周波数の割当を基に、それぞれの国の事情を考慮して、セルラーシステムに使用する周波数帯が法令によって決定される。セルラーシステムとして、例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システム、LTEシステム、LTE−Advancedシステム及びWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)システム等がある。
さらに、セルラーシステムに使用する周波数帯は、通信事業者間でのオークション等の方法により各通信事業者に割り当てられる。すなわち、通信事業者毎に使用周波数帯を指定して免許を与えることで、各通信事業者は、指定された周波数帯の使用が許可される。このように免許により使用が許可された周波数帯は「ライセンスドバンド(licensed band)」または「免許が必要な周波数」と呼ばれる。つまり、ライセンスドバンドは、免許制の周波数帯である。また、ライセンスドバンドは、当該ライセンスドバンドの使用を許可された特定の通信事業者が独占して使用できる周波数帯である。
これに対して、法令で定める最大送信電力以下の送信電力で通信を行うことで、免許不要で通信を行うことができる通信システムがある。このような通信システムは、特定小電力システムと呼ばれる。また、ISM(Industry Science Medical)帯や5GHz帯のように、法令で定める送信電力以下の送信電力であれば、免許不要でその周波数帯を自由に使用できる周波数帯もある。このように、免許不要で使用可能な周波数帯は「アンライセンスドバンド(unlicensed band)」または「免許が不要な周波数」と呼ばれる。つまり、アンライセンスドバンドは、非免許制の周波数帯である。このように、アンライセンスドバンドは免許不要で自由に使用可能な周波数帯であるため、特定の通信事業者だけがアンライセンスドバンドを独占して使用することは許されていない。つまり、アンライセンスドバンドは、すべての通信事業者が自由に使用可能であるため、特定の通信事業者だけがアンライセンスドバンドを独占して使用することは許されない。よって、アンライセンスドバンドは、一時的に使用されることが前提とされる。アンライセンスドバンドを用いる通信システムとしては、例えば、ISM帯を用いたWi−Fi(Wireless Fidelity)システム(IEEE 802.11a)が挙げられる。
また、近年、通信量の増加への対策等のために、通信に使用するライセンスドバンドを順次追加することが行われている。例えば、既存の1.7GHz帯に、新規の3.5GHz帯を追加すること等が行われている。しかし、周波数資源は有限であるため、通信に使用するライセンスドバンドの増加により、残余の周波数が枯渇してきている。このため、通信に使用するライセンスドバンドの増加だけでは、通信量の増加に対応することが困難な状況となっている。
そこで、Wi−Fiシステムで使用されているアンライセンスドバンドを、LTEシステム及びLTE−Advancedシステム(セルラーシステム)で使用することが検討されている。つまり、LTEシステム及びLTE−Advancedシステムにおいて、ライセンスドバンドに加えてアンライセンスドバンドを使用することが検討されている。
例えば、CAを行う場合に、LTEシステムのライセンスドバンドをPCellとする一方で、Wi−FiシステムのアンライセンスドバンドをSCellとすることが検討されている(第1の検討)。第1の検討では、LTE及びWi−Fiという互いに異なる複数のRAT(Radio Access Technology)が同時に使用されてCAが行われる。互いに異なる複数のRATを同時に使用して行う通信は、システムアグリゲーションと呼ばれることがある。また、3GPPでは、LTEとWi−Fiとを用いたdual connectivityとして第1の検討が行われている。
また例えば、CAを行う場合に、LTEシステムのライセンスドバンドをPCellとする一方で、LTE−Advancedシステムを適用したアンライセスドバンドをSCellとすることが検討されている(第2の検討)。3GPPでは、LAA(Licensed - Assisted Accessing in LTE)として第2の検討が行われている。
さらに、PCellとして使用するライセンスドバンドによって、アンライセンスドバンドをSCellとして使用するための制御を行うことは、ライセンスドアシステッドと呼ばれることがある。
特開2003−018642号公報 特開2008−103959号公報 特開2009−207108号公報 特開2013−042258号公報 特表2013−545365号公報 特表2014−529276号公報 特表2015−505436号公報 特許第4515460号公報 国際公開第2008/090603号 国際公開第2009/020017号 国際公開第2010/073468号
上記の第1の検討及び第2の検討の何れにおいても、ライセンスドバンドをCAのPCellとし、アンライセスドバンドをCAのSCellとする。また、特定の通信事業者だけがアンライセンスドバンドを独占して使用することは許されていないため、アンライセスドバンドをCAのSCellとする場合には、SCellは動的に設定されるのが好ましい。また、各セルには、各セルを識別するために、各セルに固有の「セルID」が設定され、PCell及びSCellに対してもセルIDが設定される。セルIDは、後述するように、通信端末が基地局から受信する同期信号から導出可能である。つまり、セルIDと同期信号とは1対1で対応する。
図1は、課題の説明に供する図である。図1において、基地局11,12は通信事業者A社の基地局であるのに対し、基地局21,22は通信事業者B社の基地局である。A社とB社は異なる通信事業者である。基地局11は周波数f1のライセンスドバンド(ライセンスドバンドf1)のPCellを形成し、基地局12は周波数f2のアンライセンスドバンド(アンライセンスドバンドf2)のSCellを形成する。つまり、A社と通信サービス契約済みの通信端末31に対して、基地局11と基地局12とによってA社のCAが実施される。一方で、基地局21は周波数f3のライセンスドバンド(ライセンスドバンドf3)のPCellを形成し、基地局22は周波数f2のアンライセンスドバンド(アンライセンスドバンドf2)のSCellを形成する。つまり、B社と通信サービス契約済みの通信端末32に対して、基地局21と基地局22とによってB社のCAが実施される。周波数f1,f2,f3は互いに異なる周波数である。
なお、通信ネットワークは通信事業者毎に構成され、通信事業者が異なれば、構成される通信ネットワークも異なる。例えば、A社が構成する通信ネットワークとB社が構成する通信ネットワークとは異なる通信ネットワークであり、基地局11,12は、A社が構成する通信ネットワークに含まれ、基地局21,22は、B社が構成する通信ネットワークに含まれる。また、1つの通信事業者は、1つまたは複数の通信ネットワークを構成することが可能である。個々の通信ネットワークを識別するために、通常、各通信ネットワークに対して、通信ネットワークを一意に識別可能な「ネットワーク識別情報」が付与されている。
ここで、セルIDは、通信事業者が独自に自由に設定することが可能である。このため、図1において、A社がアンライセンスドバンドf2のSCellに対して「130」のセルIDを設定する一方で、B社がアンライセンスドバンドf2のSCellに対して、A社と同じく、「130」のセルIDを設定する場合が想定される。この場合、基地局12から送信される同期信号と、基地局22から送信される同期信号とが同一になってしまう。つまり、互いに隣接するSCell同士でセルIDが同一になって同期信号が同一になってしまう場合が想定される。この場合、通信端末31,32は、「130」のセルIDを有するSCellが、A社のSCellなのか、B社のSCellなのかを判断することが困難である。よって、通信端末31,32はそれぞれ、A社のSCellの無線回線品質と、B社のSCellの無線回線品質とを合わせたものを、1つのSCellの無線回線品質として測定してしまう。つまり、通信端末31,32では、SCellの無線回線品質が正しく測定されなくなってしまう。SCellの無線回線品質が正しく測定されないと、CAの実施が困難になる。
また、基地局12が形成するSCellの周波数と、基地局22が形成するSCellの周波数とは、アンライセンスドバンドf2で同一である。よって、通信端末31,32に対して、基地局12からの距離と、基地局22からの距離とが異なる場合は、基地局12が送信する同期信号と基地局22が送信する同期信号との間で互いに干渉が発生する。同期信号間で互いに干渉が発生すると、通信端末では、受信した同期信号を正しく復調することが困難になって正しいセルIDを取得することが困難になってしまうことがある。SCellのセルIDが正しく取得されないと、CAの実施が困難になる。
また例えば、PCellにSCellが追加される場合、PCellを形成する基地局は、選択したSCellに対して通信端末との回線設定を要求し、選択したSCellから個別ランダムアクセスプリアンブル(dedicated random access preamble;以下では「DRAP」と呼ぶことがある)を受信して通信端末に通知する。通信端末は、基地局から通知されたDRAPを用いてSCellとランダムアクセスを実行する。以下では、ランダムアクセスを「RA」と表記することがある。
しかし、基地局が選択したSCellが、SCell間でのセルIDの重複により、自局が属する通信ネットワーク以外の他の通信ネットワークのSCellであった場合、通信端末に通知されるDRAPは他の通信ネットワークのSCellにおけるものとなる。このため、通信端末から送信されたDRAPを受信するSCell(つまり、所望の通信ネットワークのSCell)では、そもそもDRAPとして認識されないことがあり、また、DRAP間で衝突が発生してしまうこともある。つまり、通信端末とSCellとの間でのRAが失敗し、通信端末とSCellとの間の無線回線が設定できないことがある。通信端末とSCellとの間の無線回線が設定できないと、CAの実施が困難になる。
また、上記の場合に、偶然に通信端末とSCellとの間でのRAが成功したとしても、通信端末との回線が設定されるSCellは、通信端末の所望の通信ネットワークのSCellではない。一方で、基地局は、所望の通信ネットワークのSCellを用いて通信端末とデータをやり取りする。つまり、通信端末との回線が設定されるSCellと、基地局と通信端末とのデータのやり取りに用いられるSCellとが異なったものになってしまうため、SCellでは、基地局からのデータが通信端末へ届かない。よって、CAの実施が困難になる。
よって、1つの通信サービスで伝送されるユーザデータを複数に分割して複数のセル(例えば、PCellと1つのSCell)を用いてCAにより伝送する場合は、分割後のユーザデータを異なる複数の通信ネットワークを介して送信することは難しい。つまり、異なる複数の通信ネットワーク間でCAを実施することは難しい。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、アンライセンスドバンドを用いたCAの実施を可能にすることを目的とする。
開示の態様では、無線通信システムは、ライセンスドバンドを用いて通信を行う第1の基地局と、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う第2の基地局と、通信端末とを具備する。前記第1の基地局は、前記第1の基地局が属する第1の通信ネットワークの識別情報である第1のネットワーク識別情報と、前記第2の基地局が属する第2の通信ネットワークの識別情報である第2のネットワーク識別情報とに基づいて、前記第2の基地局の中から、前記通信端末が前記第1の基地局と同時に通信する基地局を選択する。
開示の態様によれば、アンライセンスドバンドを用いたCAの実施が可能になる。また、アンライセンスドバンドを用いたCAの実施が可能になるため、高速伝送を実現することができる。
図1は、課題の説明に供する図である。 図2は、実施例1の無線通信システムの構成の一例を示す図である。 図3は、実施例1の基地局の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施例1の物理層処理部及びライセンスドバンド制御部の構成例を示すブロック図である。 図5は、実施例1のシステム情報の一例を示す図である。 図6は、マッピングテーブルの一例を示す図である。 図7は、フレームの構造の一例を示す図である。 図8は、1つのサブフレームにおけるPSS、SSS及びパイロット信号のマッピング例を示す図である。 図9は、実施例1の物理層処理部及びアンライセンスドバンド制御部の構成例を示すブロック図である。 図10は、実施例1の通信端末の構成例を示すブロック図である。 図11は、IMSIの構成例を示す図である。 図12は、日本におけるMCC及びMNCの一例を示す図である。 図13は、LAIの構成例を示す図である。 図14は、CGIの構成例を示す図である。 図15は、BSICの構成例を示す図である。 図16は、RSZIの構成例を示す図である。 図17は、実施例1の同期及び無線回線品質測定のシーケンスの一例を示す図である。 図18Aは、Contention based random access procedureのシーケンス図である。 図18Bは、non-Contention based random access procedureのシーケンス図である。 図19は、実施例1の無線通信システムにおけるSCell接続のシーケンスの一例を示す図である。 図20は、実施例1の無線通信システムにおけるCAの処理シーケンスの一例を示す図である。 図21は、実施例1の無線通信システムにおけるCAの処理シーケンスの一例を示す図である。 図22は、実施例1の通信端末によるCAの処理の説明に供するフローチャートである。 図23は、実施例1の通信端末によるCAの処理の説明に供するフローチャートである。 図24は、基地局のハードウェア構成図である。 図25は、通信端末のハードウェア構成図である。 図26は、実施例2の無線通信システムにおけるCAの処理シーケンスの一例を示す図である。 図27は、実施例2の基地局によるCAの処理の説明に供するフローチャートである。 図28は、実施例3の基地局のCBBUの構成例を示すブロック図である。 図29は、実施例3の基地局のRRHの構成例を示すブロック図である。 図30は、実施例4の基地局の構成例を示すブロック図である。 図31は、基地局の各レイヤの処理部及びデータ転送処理を表す概略図である。 図32Aは、上位装置においてデータを分ける構成を表す図である。 図32Bは、PDCP処理部を共通化した場合の構成を表す図である。 図32Cは、PDCP処理部及びRLC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。 図32Dは、PDCP処理部、RLC処理部及びMAC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。 図33Aは、ライセンスドバンドを用いる基地局のPDCP処理部からアンライセンスドバンドを用いる基地局のRLC処理部にデータを転送する構成を表す図である。 図33Bは、ライセンスドバンドを用いる基地局のPDCP処理部からアンライセンスドバンドを用いる基地局のRLC処理部にデータを転送する構成を表す図である。 図34Aは、1つの基地局内での上位装置においてデータを分ける構成を表す図である。 図34Bは、1つの基地局内でのPDCP処理部を共通化した場合の構成を表す図である。 図34Cは、1つの基地局内でのPDCP処理部及びRLC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。 図34Dは、1つの基地局内でのPDCP処理部、RLC処理部及びMAC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。
以下に、本願の開示する無線通信システム、通信端末、基地局及びセル制御方法の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する無線通信システム、通信端末、基地局及びセル制御方法が限定されるものではない。例えば、以下ではLTEシステムを一例として説明するが、本願の開示する無線通信システム、通信端末、基地局及びセル制御方法は、LTEシステムに限定されるものではない。また、多元接続方式も限定されず、多元接続方式は、例えば、TDMA,CDMA、OFDMA,SC−FDMAまたはNOMA等を採用することができる。
[実施例1]
<無線通信システムの構成>
図2は、実施例1の無線通信システムの構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施例1の無線通信システムは、基地局1、基地局2及び通信端末3を有する。
基地局1は、PCellであるセル10を形成する。また、基地局2は、SCellであるセル20を形成する。PCellであるセル10の中に、SCellである複数のセル20が存在する。基地局1と基地局2とは、有線または無線で接続され、互いにデータの送受信が可能である。なお、基地局1と基地局2とを合わせて1つの基地局としても良い。この場合、基地局1と基地局2とは装置内部で(例えば、装置内部のインタフェース等を介して)接続され、互いにデータの送受信が可能である。
ここで、従来のCAでは、例えば基地局1に複数のCCが設定されており、同じ基地局1のCCでCAを実施するものであった。これに対して、現在では、例えば基地局1と他の基地局との間でCAを実施することが検討されている。これは、基地局1と他の基地局との間でDC−HSDPA(Dual Cell-High Speed Downlink Packet Access)を実施することに相当する。なお、基地局1と他の基地局との間でDC−HSDPAを実施することは、DB(Dual Band)−HSDPA、または、DB−DC−HSDPAと呼ばれ仕様化されている。さらに、4つの周波数を用いる4C−HSDPAも仕様化されている。
以上のDC−HSDPA、DB−DC−HSDPA及び4C−HSDPAは、CAと同等と解釈できる。以下では、CAを例に説明するが、開示の技術は、DC−HSDPA、DB−DC−HSDPAまたは4C−HSDPAにおいても実施可能である。
<基地局の構成>
次に、図3を参照して、基地局1及び基地局2の構成について説明する。図3は、実施例1の基地局の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、基地局1は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理部101、RLC(Radio Link Control)処理部102、MAC(Media Access Control)処理部103及び物理層処理部104を有する。また、基地局1は、ライセンスドバンド制御部105を有する。ライセンスドバンド制御部105は、他の各処理部と連携して動作する。そのため、図示の都合上、ライセンスドバンド制御部105は、各処理部にまたがっているが、実際には、各処理部とは別の処理部である。ただし、各処理部と協働する部分を分解して、各処理部の一部と考えることもできる。
また、基地局2は、PDCP処理部201、RLC処理部202、MAC処理部203及び物理層処理部204を有する。また、基地局2は、アンライセンスドバンド制御部205を有する。
基地局1と基地局2とは、例えば、X2インタフェースを用いて有線で接続される。また、基地局1と上位装置4とは、S1インタフェースを用いて有線で接続される。
PDCP処理部101,201は、上位装置4との通信を行う。上位装置4は、例えば、MME及びS−GWを含む。上位装置4は、コアネットワークと考えても良い。PDCP処理部101,201は、データのヘッダ情報の圧縮、データの暗号化及び暗号化の解除(Ciphering and deciphering)の機能、制御情報の安全保証提供(Integrity protection及びintegrity verification)の機能を有する。PDCP処理部101は、下り信号処理部111及び上り信号処理部112を有する。また、PDCP処理部201は、下り信号処理部211及び上り信号処理部212を有する。PDCP処理部101とPDCP処理部201とは同一の構成を採るため、以下では、PDCP処理部101を例にして説明し、PDCP処理部201の説明は省略する。
下り信号処理部111は、ユーザデータ等の信号の入力を上位装置4から受ける。そして、下り信号処理部111は、受信した信号であるデータパケットを分割(segmentation)し、シーケンス番号(Sequence number)等のPDCPヘッダを付加し、PDCP PDU(RLC SDU)を作成する。そして、下り信号処理部111は、処理を施した送信信号をRLC処理部102の下り信号処理部121へ出力する。
上り信号処理部112は、ユーザデータ等の信号の入力をRLC処理部102の上り信号処理部122から受ける。そして、上り信号処理部112は、受信したPDCP PDU(RLC SDU)を結合(Concatenation)し、PDCPヘッダを除去し、PDCP SDUすなわちIPパケットを再生する。そして、上り信号処理部112は、上位装置4へ処理を施した信号を送信する。
また、PDCP処理部101とPDCP処理部201とはPDCP SDUを用いて通信を行う。
RLC処理部102,202は、ARQ(Auto Repeat Request:再送処理)機能及び信号の再送処理の制御機能等を有する。RLC処理部102は、下り信号処理部121及び上り信号処理部122を有する。また、RLC処理部202は、下り信号処理部221及び上り信号処理部222を有する。RLC処理部102とRLC処理部202とは同一の構成を採るため、以下では、RLC処理部102を例にして説明し、RLC処理部202の説明は省略する。
RLC処理部102の下り信号処理部121は、PDCP処理部101の下り信号処理部111により処理が施された信号であるPDCP PDUの入力を受ける。下り信号処理部121は、受信したPDCP PDU(RLC SDU)を分割(segmentation)し、シーケンス番号(Sequence number)等のRLCヘッダを付加し、RLC PDUを作成する。そして、下り信号処理部121は、生成したRLC PDUをMAC処理部103の下り信号処理部131へ出力する。
RLC処理部102の上り信号処理部122は、MAC処理部103の上り信号処理部132により処理が施された信号であるRLC PDU(MAC SDU)の入力を受ける。上り信号処理部122は、受信したRLC PDUを結合(Concatenation)し、RLCヘッダを除去し、RLC SDU(PDCP PDU)を再生する。そして、上り信号処理部122は、再生したRLC SDUをPDCP処理部101の上り信号処理部112へ出力する。
MAC処理部103,203は、通信端末3のMACとの間でHARQ(Hybrid ARQ)を実施する機能を有する。さらに、MAC処理部103,203は、どの通信端末との上りデータ伝送及び下りデータ伝送を実施するか、その際の伝送するデータ量、使用する無線リソース、変調方式、符号化率等を選択するスケジューリング機能を有する。さらに、MAC処理部103,203は、RAや無線回線制御等を行う機能を有する。MAC処理部103は、下り信号処理部131及び上り信号処理部132を有する。また、MAC処理部203は、下り信号処理部231及び上り信号処理部232を有する。MAC処理部103とMAC処理部203とは同一の構成を採るため、以下では、MAC処理部103を例にして説明し、MAC処理部203の説明は省略する。
MAC処理部103の下り信号処理部131は、RLC処理部102からMAC SDU(RLC PDU)の入力を受ける。下り信号処理部131は、MAC SDUを分割(segmentation)し、シーケンス番号(Sequence number)等のMACヘッダを付加し、MAC PDUを作成する。また、下り信号処理部131は、信号のスケジューリングの情報にしたがって、信号のスケジューリング、すなわち無線リソースへの割り当てを行う。そして、下り信号処理部131は、MAC PDUを物理層処理部104のライセンスドバンド送信部141へ出力する。
MAC処理部103の上り信号処理部132は、スケジューリングに従ってMAC PDUの入力を物理層処理部104のライセンスドバンド受信部142から受ける。そして、上り信号処理部132は、MAC PDUを結合(Concatenation)し、MACヘッダを除去し、MAC SDU(RLC PDU)を再生する。そして、上り信号処理部132は、再生したMAC SDUをRLC処理部102の上り信号処理部122へ出力する。
物理層(Physical Layer)処理部104,204は、無線物理層での同期処理、等化処理、変復調処理、誤り訂正符号処理及びRF(Radio Frequency)制御を行う。物理層処理部104は、ライセンスドバンド送信部141及びライセンスドバンド受信部142を有する。また、物理層処理部204は、アンライセンスドバンド送信部241及びアンライセンスドバンド受信部242を有する。
なお、W−CDMAシステムであれば、基地局1は、MAC処理部103と物理層処理部104とで構成され、RNC(Radio Network Controller)が、PDCP処理部101及びRLC処理部102を含む。この場合、RLC処理部102は、さらにハンドオーバ制御等の機能を有する。基地局2も、W−CDMAシステムであれば同様の構成を有する。
ここで、図4を参照して、物理層処理部104及びライセンスドバンド制御部105の詳細について説明する。図4は、実施例1の物理層処理部及びライセンスドバンド制御部の構成例を示すブロック図である。ただし、図4では、ライセンスドバンド制御部105に関しては、物理層処理において必要な機能のみを記載してある。
ライセンスドバンド受信部142は、無線受信部151、復調復号部152、端末性能情報抽出部153、無線回線品質情報抽出部154及び無線回線制御情報抽出部155を有する。
無線受信部151は、通信端末3からライセンスドバンドを用いて送出された信号をアンテナを介して受信する。そして、無線受信部151は、受信した信号を増幅し、さらに、無線周波数からベースバンド信号へと変換する。そして、無線受信部151は、ベースバンド信号に変換した信号を復調復号部152へ出力する。
復調復号部152は、無線受信部151から信号の入力を受ける。そして、復調復号部152は、受信した信号に復調処理を施す。さらに、復調復号部152は、復調処理を施した信号に対して復号処理を施す。そして、復調復号部152は、各処理を施した信号を上り信号処理部132へ出力する。
端末性能情報抽出部153は、復調復号部152から送出された信号から端末性能情報を抽出する。端末性能情報には、通信端末3のアンライセンスドバンドの使用の可否を示す情報が含まれる。そして、端末性能情報抽出部153は、抽出した端末性能情報を端末性能情報制御部156へ出力する。なお、アンライセンスバンドの使用の可否とは、端末の機能としてアンライセンスバンドを用いた通信が可能か否かを示すものであり、無線回線品質等の無線環境に基づいた使用の可否とは異なる。
無線回線品質情報抽出部154は、復調復号部152から送出された信号からRSRP(Reference Signal Received Power)を含む無線回線品質情報を抽出する。そして、無線回線品質情報抽出部154は、抽出した無線回線品質情報を無線回線制御部157へ出力する。
なお、無線回線品質は、受信電力、パイロット受信電力、受信品質及びパイロット受信品質を総称するものである。受信電力は、受信電界強度であっても良い。また、無線回線品質は、無線回線状態情報(CSI:Channel State Information)と呼ばれる場合もある。パイロット受信電力は、例えばLTEシステムであれば、RSRP等であり、W−CDMAシステムであれば、CPICH RSCP(Common Pilot Channel Received Signal Code Power)等である。受信品質は、例えばSIR(Signal-noise Ratio)等である。パイロット受信品質は、例えばLTEシステムであれば、RSRQ(Reference Signal Received Quality)等であり、W−CDMAシステムであれば、CPICH Ec/N0(Common Pilot Channel received energy per chip divided by the power density)等である。
無線回線品質情報抽出部154は、1つまたは複数のセルの無線回線品質情報を復調復号部152から送出された信号から抽出する。そして、無線回線品質情報抽出部154は、抽出した無線回線品質情報を無線回線制御部157へ出力する。
無線回線制御情報抽出部155は、復調復号部152から送出された信号からRAプリアンブルを含む無線回線制御信号を抽出する。次に、無線回線制御情報抽出部155は、無線回線制御信号からRAプリアンブルを取得する。そして、無線回線制御情報抽出部155は、RAプリアンブルを無線回線制御部157へ出力する。
その後、無線回線制御情報抽出部155は、RAレスポンスに対する応答として通信端末3から送出されたスケジュールドトランスミッション(Scheduled transmission)の入力を復調復号部152が送出した信号から抽出する。そして、無線回線制御情報抽出部155は、スケジュールドトランスミッションを無線回線制御部157へ出力する。
無線回線制御情報抽出部155は、セル20において無線回線設定に用いる制御情報を復調復号部152から送出された信号から抽出する。そして、無線回線制御情報抽出部155は、抽出した制御情報を無線回線制御部157へ出力する。
無線回線制御情報抽出部155は、「誤ネットワーク通知」を復調復号部152から送出された信号から抽出する。そして、無線回線制御情報抽出部155は、抽出した誤ネットワーク通知を無線回線制御部157へ出力する。誤ネットワーク通知の詳細は後述する。
ライセンスドバンド制御部105は、端末性能情報制御部156、無線回線制御部157、システム情報管理記憶部158及び上位処理部159を有する。
端末性能情報制御部156は、端末性能情報を用いて通信端末3がアンライセンスドバンドの使用が可能か否かを判定する。そして、端末性能情報制御部156は、通信端末3がアンライセンスドバンドの使用が可能か否かを無線回線制御部157へ通知する。
無線回線制御部157は、RAプリアンブルの入力を無線回線制御情報抽出部155から受ける。そして、無線回線制御部157は、RAプリアンブルに対してRAレスポンス(random access response)を返信するための制御を行う。例えば、無線回線制御部157は、通信端末3の送信タイミングを制御するTAI(Timing Advanced Indicator)の作成や、非周期的な無線回線測定及び無線回線測定結果報告の実施を要求するための制御の実施等を行う。そして、無線回線制御部157は、RAレスポンスのための制御情報を無線回線制御情報作成部160へ出力する。
また、無線回線制御部157は、スケジュールドトランスミッションの入力を無線回線制御情報抽出部155から受ける。そして、無線回線制御部157は、コンテンションレゾリューション(Contention Resolution)を通信端末3へ送信するための制御を行う。その後、無線回線制御部157は、コンテンションレゾリューションのための制御情報を無線回線制御情報作成部160へ出力する。
無線回線制御部157は、RAが完了し、自局と通信端末3との間に無線回線が設定された後、端末性能情報要求の送信を端末性能情報要求作成部164に指示する。その後、無線回線制御部157は、通信端末3がアンライセンスドバンドの使用が可能か否かの情報の入力を端末性能情報制御部156から受ける。そして、無線回線制御部157は、アンライセンスドバンドの使用が可能か否かの情報を用いて、通信端末3を識別し、端末カテゴリを特定する。無線回線制御部157は、例えばアンライセンスドバンドの使用の可否等によるカテゴリ分けにより作成された端末カテゴリが登録されたリストを有する。無線回線制御部157は、アンライセンスドバンドを使用することを通知するための制御情報の作成を無線回線制御情報作成部160に指示する。また、無線回線制御部157は、通信端末3への端末カテゴリの通知を無線回線制御情報作成部160に指示する。
その後、無線回線制御部157は、通信端末3に対するアンライセンスドバンドの使用をシステム情報管理記憶部158へ通知する。
また、無線回線制御部157は、測定周期または測定結果報告周期(以下では「測定周期」と総称する)に沿っていない非周期的(aperiodic)な無線回線品質測定の実施を決定した場合、無線回線品質測定を無線回線制御情報作成部160へ通知する。この場合、無線回線制御部157は、無線回線品質測定の条件を無線回線制御情報作成部160へ送信する。無線回線品質測定(または、無線回線品質測定結果通知)の条件とは、例えば測定周期や測定する無線リソース(例えば、システム帯域幅全体やシステム帯域幅の一部の帯域幅)等である。例えば、無線回線制御部157は、無線回線制御情報抽出部155から誤ネットワーク通知を入力されたときに、非周期的な無線回線品質測定の実施を決定する。
また、無線回線制御部157は、非周期的な無線回線品質測定要求に対する応答として無線回線品質測定及び算出の結果の入力を無線回線品質情報抽出部154から受ける。そして、無線回線制御部157は、取得した無線回線品質を基に下りデータを送信する通信端末を選択する。ここでは、無線回線制御部157が通信端末3を選択した場合で説明する。そして、無線回線制御部157は、通信端末3に対して下りデータ送信を実施する場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等を選択する。ここで、使用する無線リソースは、LTEシステムであれば周波数軸方向及び時間軸方向で構成される無線リソースである。また、W−CDMAシステムであれば、使用する無線リソースは、拡散コードである。次に、無線回線制御部157は、選択結果を無線回線制御情報作成部160へ出力する。
また、無線回線制御部157は、通信端末3を含む通信端末から送信されるパイロット信号の入力を無線回線制御情報抽出部155から受ける。そして、無線回線制御部157は、受信したパイロット信号から上り無線回線品質を測定及び算出する。次に、無線回線制御部157は、無線回線品質を基に上りデータ伝送を行う通信端末を選択する。この処理は、一般的にはスケジューリングと呼ばれる場合がある。なお、端末を選択する部分の処理のみをスケジューリングとよぶ場合もある。ここでは、無線回線制御部157は、無線回線品質を基に上りデータ伝送を行う通信端末として通信端末3を選んだ場合で説明する。
次に、無線回線制御部157は、通信端末3が上りデータ送信をする場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等を選択する。ここで、使用する無線リソースは、LTEシステムであれば周波数軸方向及び時間軸方向で構成される無線リソースである。また、W−CDMAシステムであれば、使用する無線リソースは、拡散コードである。その後、無線回線制御部157は、選択結果を無線回線制御情報作成部160へ出力する。
さらに、無線回線制御部157は、無線回線品質情報抽出部154が抽出する無線回線品質を監視する。そして、通信端末3との間の伝送速度と予め決められた伝送速度との差分が閾値を超える等、無線回線品質が所定の条件を満たした場合、無線回線制御部157は、CAの実施を決定する。そして、無線回線制御部157は、CAの実施を上位処理部159へ通知する。
その後、無線回線制御部157は、1つまたは複数のセルの通信端末3との間の無線回線品質情報の入力を無線回線品質情報抽出部154から受ける。そして、無線回線制御部157は、取得した無線回線品質情報を基に、PCell以外のセルの中からSCellを選択する。例えば、無線回線制御部157は、閾値以上の無線回線品質を有するセルをSCellとして選択する。閾値以上の無線回線品質を有するセルが複数存在する場合は、最良の無線回線品質を有するセルをSCellとして選択するのが好ましい。また、無線回線制御部157は、無線回線制御情報抽出部155から誤ネットワーク通知を入力されたとき、SCellの前回の選択結果を無効とし、SCellの再選択を行う。無線回線制御部157が無線回線制御情報抽出部155から誤ネットワーク通知を入力されるのは、通信端末3において、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致しないときである。ここでは、無線回線制御部157が、SCellとしてセル20を選択した場合で説明する。
次に、無線回線制御部157は、無線回線設定に用いる制御情報の基地局2への要求を、無線回線制御情報作成部160に指示する。ここで、無線回線設定に用いる制御情報とは、例えば、通信端末個別に割り当てられるDRAPやRAに用いる制御情報等である。また、無線回線設定に用いる制御情報にはシステム情報も含まれる。システム情報には、無線回線品質測定の条件、セル選択情報、セルIDを含む隣接セル情報、MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network)関連情報、ネットワーク識別情報、CA関連情報等が含まれる。また、システム情報には、そのセルに接続するまたは接続しようとする通信端末3に共通の制御情報として報知(Broadcast)(送信(transmit))されるものと、そのセルに接続するまたは接続しようとする通信端末3個別の制御情報として通知(notify)(送信(transmit))されるものとが含まれる。システム情報は、制御情報と解釈することもできる。さらに、LTE(LTE−Advancedも含む)システムやW−CDMAシステムでは、システム情報にあたるものが、システム情報をまとめたシステム情報ブロック(MIB(Master Information Block)やSIB(System Information Block))と呼ばれている。
その後、無線回線制御部157は、セル20において無線回線設定に用いる制御情報の入力を無線回線制御情報抽出部155から受ける。そして、無線回線制御部157は、無線回線設定に用いる制御情報の通知を無線回線制御情報作成部160に指示する。
上位処理部159は、PDCP処理部101、RLC処理部102及びMAC処理部103における制御処理を行う。
ライセンスドバンド送信部141は、端末性能情報要求作成部164、無線回線制御情報作成部160、パイロット作成部161、同期信号作成部162、システム情報作成部163、無線送信部165及び符号化変調部166を有する。
端末性能情報要求作成部164は、RAが完了し、自局と通信端末3との間に無線回線が設定された後、端末性能情報要求の送信の指示を無線回線制御部157から受ける。そして、端末性能情報要求作成部164は、端末性能情報要求を作成する。その後、端末性能情報要求作成部164は、作成した端末性能情報要求を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
無線回線制御情報作成部160は、RAレスポンスのための制御情報の入力を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、取得した制御情報を用いてRAレスポンスを作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成したRAレスポンスを符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
無線回線制御情報作成部160は、コンテンションレゾリューションのための制御情報の入力を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、取得した制御情報を用いて、コンテンションレゾリューションを作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成したコンテンションレゾリューションを符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
無線回線制御情報作成部160は、測定周期に沿っていない無線回線品質測定の通知を無線回線制御部157から受ける。この場合、無線回線制御情報作成部160は、無線回線品質測定の条件も無線回線制御部157から取得する。そして、無線回線制御情報作成部160は、無線回線品質測定の条件を用いて無線回線品質測定要求を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成した無線回線品質測定要求を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部160は、通信端末3に対して下りデータ送信を実施する場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等の選択結果の入力を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、選択結果を含む下り制御情報を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成した選択結果を含む下り制御情報を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部160は、通信端末3が上りデータ送信をする場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等の選択結果の入力を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、選択結果を含む上り制御情報を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成した選択結果を含む上り制御情報を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
さらに、無線回線制御情報作成部160は、アンライセンスドバンドを使用することを通知するための制御情報の作成の指示を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、アンライセンスドバンド使用通知を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成したアンライセンスドバンド使用通知を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。また、無線回線制御情報作成部160は、通信端末3への端末カテゴリの通知の指示を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、端末カテゴリを通知する制御情報を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、端末カテゴリを通知する制御情報を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、CAを行う場合、無線回線制御情報作成部160は、無線回線設定に用いる制御情報の基地局2への要求の指示を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、無線回線設定に用いる制御情報の要求を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成した無線回線設定に用いる制御情報の要求を、X2インタフェースを介して、基地局2へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部160は、セル20において無線回線設定に用いる制御情報の通知の指示を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、セル20において無線回線設定に用いる制御情報を通知するための制御情報を作成する。その後、無線回線制御情報作成部160は、作成したセル20において無線回線設定に用いる制御情報を通知するための制御情報を、X2インタフェースを介して、基地局2へ送信する。この時、無線回線制御情報作成部160は、例えばセルID等のセル制御情報等を含むセル20のセル情報を併せて通信端末3に通知しても良いし、ネットワーク識別情報等のセル20が属するする通信ネットワークを示す情報を通知しても良い。
システム情報管理記憶部158は、無線回線品質測定の条件、セル選択情報、セルIDを含む隣接セル情報、MBSFN関連情報、ネットワーク識別情報、CA関連情報等を含むシステム情報を記憶し、管理する。システム情報管理記憶部158が記憶するシステム情報の内容は、例えば図5で示される。図5は、実施例1のシステム情報の一例を示す図である。無線回線品質測定の条件は、例えば、測定する帯域幅、測定周期及び測定するセルの情報等を含む。ネットワーク識別情報は、基地局(セル)が属する通信ネットワークを示す情報である。
ここで、セルIDは、セル識別子、C(Cell)−ID、物理セルID、PC(Physical Cell)−IDまたはPCIDとも呼ばれる。セルIDは、セルを識別するためのIDである。セルIDは、無線回線品質測定やハンドオーバ等において、セルを識別するために用いられる。LTEシステムでは、待ち受けするセルまたは接続セルにおいて、同期信号を受信することで、通信端末3はそのセルのセルIDを認識することができる。
このセルIDは、例えばLTEシステムでは以下のように設定されている。すなわち、3つのセルIDで構成されたグループが168グループあり、計504個のセルIDが設定可能である。以下の数式(1)でセルIDが算出される。
Figure 2017002251
セルIDを如何に割り当てるかについては、3GPPでは規定されていない。すなわち、セルIDは、例えば同じLTEシステムであっても、通信事業者が異なれば、その割り当て方法は異なる。なお、N(2) IDはセルIDのグループ番号と解釈され、N(1) IDはグループの中の番号と解釈される。
システム情報作成部163は、回線設定後またはRAを実施する前に、基地局1(セル10、PCell)のネットワーク識別情報等をシステム情報管理記憶部158から取得する。そして、システム情報作成部163は、取得したネットワーク識別情報等を用いてシステム情報を作成する。このシステム情報には、RAに関する制御情報も含まれる。その後、システム情報作成部163は、ネットワーク識別情報を含むシステム情報を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、システム情報作成部163は、無線回線品質測定の条件をシステム情報管理記憶部158から取得する。そして、システム情報作成部163は、取得した無線回線品質測定の測定条件をシステム情報として作成する。その後、システム情報作成部163は、無線回線品質測定の測定条件を含むシステム情報を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。なお、システム情報作成部163は、システム情報を通信端末毎の個別の制御情報として通信端末に通知する場合と、セル10で待ち受け(キャンピング)中またはセル10に接続中の通信端末の全部または一部の通信端末に共通の共通制御情報として送信する場合がある。また、システム情報には、測定帯域幅やセル選択の優先度等が含まれても良い。
同期信号作成部162は、システム情報管理記憶部158に記憶されたセルID(つまり、PCellのセルID)を基に、同期信号を算出する。同期信号は1つの信号(シンボル)で構成される場合もあるが、一般的には複数の信号(シンボル)で構成される。よって、同期信号作成部162は、同期信号または同期信号列(以下では「同期信号」と総称する)を算出する。その後、同期信号作成部162は、作成した同期信号を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。なお、LTEシステムでは同期信号として2つの同期信号が規定されている、一方は、第1の同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)であり、他方は第2の同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)である。なお、LTEシステムでは、同期チャネルは存在せず、同期信号のみ定義されている。ただし、この2つの同期信号は、実際には複数のシンボルで構成されている。また、同期信号を伝送する同期チャネルが存在する場合も開示の技術を同様に適用できる。
パイロット作成部161は、パイロット信号を算出する。パイロット信号(パイロット、パイロットシンボル)も1つの信号(シンボル)で構成される場合もあるが、一般的には複数の信号(シンボル)で構成される。よって、パイロット作成部161、パイロット信号またはパイロット信号列(以下では「パイロット信号」と総称する)を算出する。そして、パイロット作成部161は、作成したパイロット信号を符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。なお、LTEシステムでは、パイロットチャネルは存在せず、パイロット信号のみ定義されている。ただし、パイロット信号を伝送するパイロットチャネルが存在する場合も開示の技術を同様に適用できる。
ここで、PSS及びSSSの算出について説明する。PSSの算出方法は以下の数式(2)及び以下の表で規定される。すなわち、PSSは、セルIDグループの番号N(2) IDを基に算出される。
Figure 2017002251
Figure 2017002251
さらに、PSSは、Zadoff-Chuシーケンス(Zadoff-Chu符号)である。Zadoff-Chuシーケンスは、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto Correlation waveform)であり、1の補数の周期的な複素信号であり、自己相関がゼロの系列である。なお、PSSは、上記により算出された62個の複素数の信号をOFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)の周波数軸方向(サブキャリア方向)にマッピングすることで表される。また、PSSは、スクランブリングされていない。
62個の複素数の信号のマッピングは、次の数式(3)にしたがって行われる。
Figure 2017002251
ここで、(k,l)は、PSSの送信に用いられるOFDMAのシンボルにおけるリソースエレメントである。
そして、例えば、PSSは、フレーム構造がタイプ1の場合、スロット0及び10の最後のシンボル、すなわちNormal subframeにおけるl=6において、周波数方向、すなわちサブキャリア方向にマッピングされる。例えば、PSSは、中心の6RBの周波数中心から±31シンボルに配置される。PSSは、両端の5シンボルには配置されない。
通信端末3は、時間軸方向の最後のシンボルにPSSが配置されることからスロットの先頭を識別できる。すなわち、通信端末3は、以下の数式(4)により、スロットの同期をとることができる。
Figure 2017002251
また、SSSの算出方法は以下の手順により行われる。SSSを表すd(0),・・・,d(61)は、PSSによって与えられるスクランブル系列を用いて求められる2つの長さ31のバイナリ系列である。SSSを定義するこの2つの長さ31のバイナリ系列は、次の数式(5)によりサブフレーム0と5との間で定義される。なお、SSSは、算出した系列に対してスクランブルを施した系列であるとも解釈できる。
Figure 2017002251
ここで、0≦n≦30である。そして、m及びmは、セルIDグループN(1) IDを用いて次の数式(6)のように表される。
Figure 2017002251
これらは、図6に示すマッピングテーブルのように表される。図6は、マッピングテーブルの一例を示す図である。図6に示すように、マッピングテーブルには、セルIDグループN(1) IDと、m及びmとの間の対応関係が示されている。
そして、S (m0)(n)とS (m1)(n)とは、数式(7)のように表される。
Figure 2017002251
そして、各項は次の数式(8)を満たす。
Figure 2017002251
この場合、初期値は、x(0)=0,x(1)=0,x(2)=0,x(3)=0,x(4)=1である。
さらに、PSSに依存する2つのスクランブル系列であるc(n)及びc(n)は、次の数式(9)で表される。
Figure 2017002251
ここで、N(2) ID∈{0,1,2}は、セルIDグループN(1) IDの中の何れかにあたる。さらに、各項は次の数式(10)を満たす。
Figure 2017002251
この場合、初期値は、x(0)=0,x(1)=0,x(2)=0,x(3)=0,x(4)=1である。
また、スクランブル系列Z (m0)(n)とZ (m1)(n)は、次の数式(11)で表される。
Figure 2017002251
ここで、m及びmは、図6のマッピングテーブルから得られる値である。また、各項は次の数式(12)を満たす。
Figure 2017002251
この場合、初期値は、x(0)=0,x(1)=0,x(2)=0,x(3)=0,x(4)=1である。
以上のことから、SSSは、サブフレーム番号0かつスロット番号1で送信する場合と、サブフレーム番号5かつスロット番号11で送信する場合とで異なる算出式で表される。さらに、SSSは、生成される複素信号の奇数番目と偶数番目で算出式が異なる。また、SSSは、PSSと同様に62個の複素数で構成される信号列である。
さらに、c(n)及びc(n)は、M系列(M sequence, maximal length sequence)またはPN(Pseudo Noise)系列(疑似雑音系列)であり、そのセルIDが属するグループの番号N(1) IDの中の番号であるN(2) IDを用いて算出したものである。
また、S (m0)(n)及びS (m1)(n)も、同様にM系列であり、そのセルIDが属するグループの番号N(1) IDとN(1) ID及び図6のマッピングテーブルから導き出したm及びmとから算出される。
さらに、SSSのマッピングについて説明する。SSSを表す系列d(n)は、次の数式(13)で表されるようにリソースエレメントにマッピングされる。
Figure 2017002251
ここで、リソースエレメント(k,l)は次の数式(14)で表される。
Figure 2017002251
このことから、例えばタイプ1すなわちFDD(Frequency Division Duplex)の場合、スロット1及びスロット11の最後から1つ前のシンボルにSSSが配置される。なお、最後のシンボルはNDL symb−1である。ここで、「DL」(Down Link)は下り伝送路であることを示す。また、「symb」はSymbolであり、時間軸方向のシンボルであることを示している。また、PSSと同様に、SSSは、周波数軸方向の中心、すなわち、帯域幅の中心の6RBの中心周波数から±31シンボルに配置される。また、スロット1とスロット11とで送信されるSSSが異なることから、無線フレームの先頭を特定することができる。
次に、パイロット信号の算出について説明する。ここでは、セル共通、すなわちそのセルに接続するまたは接続しようとする通信端末に共通のパイロット信号であるCell-specific reference signal(以下では「CRS」と呼ぶことがある)について説明する。なおここでは説明しないが、通信端末個別のパイロット信号であるUE-specific reference signal(Dedicated reference signal(DRS)ともいう)についても同様にパイロット信号の算出方法が規定されている。さらに、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)データを送信するためのパイロット信号についても同様にパイロット信号の算出方法が規定されている。通信端末個別のパイロット信号やMBMSデータを送信するためのパイロット信号が用いられる場合にも、開示の技術を適用可能である。
パイロット信号は、次の数式(15)で表される。
Figure 2017002251
ここで、nは、無線フレームのスロット番号であり、lは、スロットのOFDMAシンボル番号である。なお式におけるc(i)は、初期値を以下の数式(16A)で表される値とする疑似雑音符号(PN符号、Pseudo-random Noise sequence、Pseudo-random sequence)のうちのゴールド符号(Gold sequence)である。ゴールド符号は、初期値の異なる2つのPN符号(M系列)を繋げて生成される。
Figure 2017002251
数式(16A)は、スロット番号NsとIDとCP長を示す1ビットの情報に基づいて算出される。
ここで、ゴールド符号は次の数式(16B)で算出される。
Figure 2017002251
ここで、ゴールド符号は、2つの初期値を有しており、一方は数式(16A)で表される。そして、ゴールド符号の他方の初期値は、X(0)=1,X(n)=0である。
さらに、パイロット信号は、次の数式(17)で定義される、スロットnsにおけるアンテナポートpに関する参照シンボルとして用いられるa(p) k,lにマッピングされる。
Figure 2017002251
ここで、νは、次の数式(18)で表される。νshiftについても同様である。
Figure 2017002251
さらに、図7及び図8を参照して、PSS、SSS及びパイロット信号のマッピングについて説明する。図7は、フレームの構造の一例を示す図である。図8は、1つのサブフレームにおけるPSS、SSS及びパイロット信号のマッピング例を示す図である。ここでは、FDDの場合を例に説明する。
図7における上段の数字はサブフレームの番号を示す。また、図7における下段の数字は、タイムスロットのスロット番号を表す。図7に示すように、10msの無線フレームは、10個のサブフレームを有する。そして、各サブフレームは、2つずつスロットが割り当てられている。
そして、符号501,502で表されるスロット0,10にPSS及びSSSが図8に示すようにマッピングされる。図8は、スロット0を拡大した状態を表す。図8の枠511は、リソースエレメントを示している。さらに、図8は縦方向で周波数を表し、横方向で時間を表す。領域512は、スロット0の6番目のシンボルであり、SSSがマッピングされる。また、領域513は、スロット0の7番目のシンボルであり、PSSがマッピングされる。そして、領域514には、パイロット信号がマッピングされる。
図4に戻り、符号化変調部166は、下り信号処理部131、端末性能情報要求作成部164、無線回線制御情報作成部160、パイロット作成部161、同期信号作成部162及びシステム情報作成部163から各種信号の入力を受ける。符号化変調部166は、入力された信号に対して符号化及び変調を施す。さらに、符号化変調部166は、入力された信号を無線フレーム、スロットまたはサブフレームにマッピングする。符号化変調部166は、マッピングした信号を無線送信部165へ出力する。
無線送信部165は、無線フレーム、スロットまたはサブフレームにマッピングされた信号の入力を符号化変調部166から受ける。そして、無線送信部165は、マッピングされた信号の周波数を無線周波数へ変換する。さらに、無線送信部165は、マッピングされた信号を増幅する。その後、無線送信部165は、マッピングされた信号をライセンスドバンドを用いてアンテナを介して通信端末3へ送信する。
次に、図9を参照して、基地局2の物理層処理部204及びアンライセンスドバンド制御部205の詳細について説明する。図9は、実施例1の物理層処理部及びアンライセンスドバンド制御部の構成例を示すブロック図である。ただし、図9では、アンライセンスドバンド制御部205に関しては、物理層処理において必要な機能のみを記載してある。基地局2は、SCellに対して以下の処理を行う。
アンライセンスドバンド受信部242は、無線受信部251、復調復号部252、無線回線品質情報抽出部254及び無線回線制御情報抽出部255を有する。
無線受信部251は、通信端末3からアンライセンスドバンドを用いて送出された信号をアンテナを介して受信する。そして、無線受信部251は、受信した信号を増幅し、さらに、無線周波数からベースバンド信号へと変換する。そして、無線受信部251は、ベースバンド信号に変換した信号を復調復号部252へ出力する。
復調復号部252は、無線受信部251から信号の入力を受ける。そして、復調復号部252は、受信した信号に復調処理を施す。さらに、復調復号部252は、復調処理を施した信号に対して復号処理を施す。そして、復調復号部252は、各処理を施した信号を上り信号処理部232へ出力する。
無線回線品質情報抽出部254は、復調復号部252から送出された信号からRSRPを含む無線回線品質情報を抽出する。そして、無線回線品質情報抽出部254は、抽出した無線回線品質情報を無線回線制御部257へ出力する。
無線回線制御情報抽出部255は、復調復号部252から送出された信号からRAプリアンブルを含む無線回線制御信号を抽出する。次に、無線回線制御情報抽出部255は、無線回線制御信号からRAプリアンブルを取得する。そして、無線回線制御情報抽出部255は、RAプリアンブルを無線回線制御部257へ出力する。
アンライセンスドバンド制御部205は、無線回線制御部257、システム情報管理記憶部258及び上位処理部259を有する。
無線回線制御部257は、DRAP等の無線回線設定に用いる制御情報の要求を無線回線制御情報抽出部255から受ける。そして、無線回線制御部257は、無線回線設定に用いる制御情報を無線回線制御情報作成部260へ出力する。さらに、無線回線制御部257は、無線回線設定に用いる制御情報の要求の中からシステム情報要求を取得する。そして、無線回線制御部257は、システム情報要求をシステム情報管理記憶部258を介して、システム情報作成部263へ出力する。
また、無線回線制御部257は、RAプリアンブルの入力を無線回線制御情報抽出部255から受ける。そして、無線回線制御部257は、RAプリアンブルに対してRAレスポンスを返信するための制御を行う。例えば、無線回線制御部257は、通信端末3の送信タイミングを制御するTAIの作成や、非周期的な無線回線測定及び無線回線測定結果報告の実施を要求するための制御の実施等を行う。そして、無線回線制御部257は、RAレスポンスのための制御情報を無線回線制御情報作成部260へ出力する。
また、無線回線制御部257は、測定周期に沿っていない無線回線品質測定の実施を決定した場合、無線回線品質測定を無線回線制御情報作成部260へ通知する。この場合、無線回線制御部257は、無線回線品質測定の条件を無線回線制御情報作成部260へ送信する。
無線回線制御部257は、非周期的な無線回線品質測定要求に対する応答として無線回線品質測定及び算出の結果の入力を無線回線制御情報抽出部255から受ける。そして、無線回線制御部257は、取得した無線回線品質を基に下りデータを送信する通信端末を選択する。ここでは、無線回線制御部257が通信端末3を選択した場合で説明する。そして、無線回線制御部257は、通信端末3に対して下りデータ送信を実施する場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等を選択する。次に、無線回線制御部257は、選択結果を無線回線制御情報作成部260へ出力する。
また、無線回線制御部257は、通信端末3を含む通信端末から送信されるパイロット信号の入力を無線回線制御情報抽出部255から受ける。そして、無線回線制御部257は、受信したパイロット信号から上り無線回線品質を測定及び算出する。次に、無線回線制御部257は、無線回線品質を基に上りデータ伝送を行う通信端末を選択する。ここでは、無線回線制御部257は、無線回線品質を基に上りデータ伝送を行う通信端末として通信端末3を選んだ場合で説明する。
次に、無線回線制御部257は、通信端末3が上りデータ送信をする場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等を選択する。その後、無線回線制御部257は、選択結果を無線回線制御情報作成部260へ出力する。
上位処理部259は、PDCP処理部201、RLC処理部202及びMAC処理部203における制御処理を行う。
アンライセンスドバンド送信部241は、無線回線制御情報作成部260、パイロット作成部261、同期信号作成部262、システム情報作成部263、無線送信部265及び符号化変調部266を有する。
無線回線制御情報作成部260は、RAレスポンスのための制御情報の入力を無線回線制御部257から受ける。そして、無線回線制御情報作成部260は、取得した制御情報を用いてRAレスポンスを作成する。その後、無線回線制御情報作成部260は、作成したRAレスポンスを符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部260は、測定周期に沿っていない無線回線品質測定の通知を無線回線制御部257から受ける。この場合、無線回線制御情報作成部260は、無線回線品質測定の条件も無線回線制御部257から取得する。そして、無線回線制御情報作成部260は、無線回線品質測定の条件を用いて無線回線品質測定要求を作成する。その後、無線回線制御情報作成部260は、作成した無線回線品質測定要求を符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部260は、通信端末3に対して下りデータ送信を実施する場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等の選択結果の入力を無線回線制御部257から受ける。そして、無線回線制御情報作成部260は、選択結果を含む下り制御情報を作成する。その後、無線回線制御情報作成部260は、作成した選択結果を含む下り制御情報を符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部260は、通信端末3が上りデータ送信をする場合のデータ量、使用する無線リソース、使用する変調方式及び符号化率等の選択結果の入力を無線回線制御部257から受ける。そして、無線回線制御情報作成部260は、選択結果を含む上り制御情報を作成する。その後、無線回線制御情報作成部260は、作成した選択結果を含む上り制御情報を符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
システム情報管理記憶部258は、無線回線品質測定の条件、セル選択情報、隣接セル情報、MBSFN関連情報、ネットワーク識別情報、CA関連情報等を記憶し、管理する。
システム情報作成部263は、システム情報要求をシステム情報管理記憶部258を介して、無線回線制御部257から受ける。そして、システム情報作成部263は、基地局2(セル20、SCell)のネットワーク識別情報等をシステム情報管理記憶部258から取得する。そして、システム情報作成部263は、取得したネットワーク識別情報等を用いてシステム情報を作成する。このシステム情報には、RAに関する制御情報も含まれる。その後、システム情報作成部263は、ネットワーク識別情報を含むシステム情報を、X2インタフェースを介して、基地局1へ送信する。なお、システム情報作成部263は、ネットワーク識別情報を含むシステム情報を符号化変調部266へ出力して通信端末3へ送信しても良い。
同期信号作成部262は、システム情報管理記憶部258から通信端末3の周辺セルのセルIDを取得する。そして、同期信号作成部262は、同期信号を算出する。その後、同期信号作成部262は、作成した同期信号を符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
パイロット作成部261は、アンライセンスドバンド使用通知が通信端末3に送信された後、パイロット信号を算出する。そして、パイロット作成部261は、作成したパイロット信号を符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
ただし、アンライセンスドバンドを使用する基地局2では、ライセンスドバンドを使用するセルとは異なる処理が行われる。アンライセンスドバンドは、他のシステムが使用することも可能である。よって、アンライセンスドバンドを使用する場合、すなわちアンライセンスドバンドの周波数を用いて送信を行う場合には、その周波数が使用されていないことを確認する。例えば、無線回線制御部257は、無線受信部251によりアンライセンスドバンドの周波数で受信された信号の無線回線品質情報の入力を無線回線品質情報抽出部254から受ける。そして、無線回線制御部257は、アンライセンスドバンドの周波数で受信された信号の中に、雑音ではなく有意な無線信号が存在しているか否かを判定する。例えば、無線回線制御部257は、アンプを用いたRSSI(Received Signal Strength Indicator)が閾値以上である場合や、検波器出力が閾値以上である場合、有意な無線信号が存在している、すなわち他者が使用していると判定する。その場合、無線回線制御部257は、その周波数を用いた送信を一定期間は行わない。なお、有意な無線信号とは、熱雑音等の雑音ではないことを意味する。
無線回線制御部257は、アンライセンスドバンドを他者が使用していると判断され、送信できないと判断した場合、アンライセンスドバンドの別な周波数で同様に他者が使用しているか否かを確認する。または、無線回線制御部257は、一定時間が経過後に同様に他者が使用しているか否かを確認する。この一定時間は、法律によって規定されている場合もある。
一方、アンライセンスドバンドを他者が使用していないと判断した場合は、無線回線制御部257は、同期信号やパイロットの送信(報知)をシステム情報管理記憶部258を介して同期信号作成部262及びパイロット作成部261に指示する。なお、このように送信前に衝突しないことを確認する方法は、LBT(Listen Before Talk)やCSMA/CAと呼ばれている。
符号化変調部266は、下り信号処理部231、無線回線制御情報作成部260、パイロット作成部261、同期信号作成部262及びシステム情報作成部263から各種信号の入力を受ける。符号化変調部266は、入力された信号に対して符号化及び変調を施す。さらに、符号化変調部266は、入力された信号を無線フレーム、スロットまたはサブフレームにマッピングする。符号化変調部266は、マッピングした信号を無線送信部265へ出力する。
無線送信部265は、無線フレーム、スロットまたはサブフレームにマッピングされた信号の入力を符号化変調部266から受ける。そして、無線送信部265は、マッピングされた信号の周波数を無線周波数へ変換する。さらに、無線送信部265は、マッピングされた信号を増幅する。その後、無線送信部265は、マッピングされた信号をアンライセンスドバンドを用いてアンテナを介して通信端末3へ送信する。
以上の説明では、PCell及びSCellともに同様のデータ伝送の制御を行っているが、例えば、PCellではユーザデータの伝送は実施せず、SCellのみユーザデータの伝送を実施するようにしても良い。なお、基地局1が基地局2(セル20)のネットワーク識別情報を通信端末3へ通知する場合等には、PCellのみシステム情報の伝送を実施し、SCellではシステム情報の伝送をしないようにしても良い。
<通信端末の構成>
次に、図10を参照して、通信端末3について説明する。図10は、実施例1の通信端末の構成例を示すブロック図である。通信端末3は、受信部31、制御部32、送信部33及びベースバンド処理部34を有する。通信端末3は、ライセンスドバンド及びアンライセンスドバンドの双方を同時に用いて通信可能な通信端末である。つまり、通信端末3は、ライセンスドバンドの基地局1(PCell)及びアンライセンスドバンドの基地局2(SCell)の双方と同時に通信可能な通信端末である。
受信部31は、無線受信部301、復調復号部302、システム情報抽出部303、無線回線制御情報抽出部304、パイロット抽出部305、同期制御部306及び同期信号抽出部307を有する。さらに、受信部31は、セルID抽出部308、端末性能情報要求抽出部309、無線回線品質測定部310、同期信号作成部311及びパイロット算出部312を有する。
無線受信部301は、基地局1,2から送出された信号をアンテナを介して受信する。無線受信部301は、基地局1(セル10、PCell)から送出された信号をライセンスドバンドを用いて受信する。また、無線受信部301は、基地局2(セル20、SCell)から送出された信号をアンライセンスドバンドを用いて受信する。ここで、無線受信部301は、受信対象の周波数帯域の指示を端末設定制御部321から受ける。そして、無線受信部301は、受信した信号を増幅し、さらに、無線周波数からベースバンド信号へと変換する。そして、無線受信部301は、ベースバンド信号に変換した信号を復調復号部302へ出力する。
復調復号部302は、無線受信部301から信号の入力を受ける。そして、復調復号部302は、受信した信号に復調処理を施す。さらに、復調復号部302は、復調処理を施した信号に対して復号処理を施す。復調復号部302は、所定の変調符号化方式または端末設定制御部321から指示された変調符号化方式に対応する方法で、復調及び復号を行う。そして、復調復号部302は、各処理を施した信号をベースバンド処理部34へ出力する。
システム情報抽出部303は、基地局1または基地局2から送信されるシステム情報を、復調復号部302から送出された信号から抽出する。そして、システム情報抽出部303は、抽出したシステム情報をシステム情報記憶部323に記憶させる。また、システム情報抽出部303は、抽出したシステム情報を端末設定制御部321、セル選択制御部322及び無線回線制御部324へ出力する。システム情報抽出部303が抽出するシステム情報には、ネットワーク識別情報が含まれている。
無線回線制御情報抽出部304は、基地局1または基地局2がPDCCHで送信したL(Layer)1/L2の制御情報を、復調復号部302から送出された信号から抽出する。この制御情報には、UL(Up Link、上り)無線リソースの割り当てや適用される変調符号化方式を示す情報等が含まれる。さらに、この制御情報には、アンライセンスドバンド使用通知が含まれる。そして、無線回線制御情報抽出部304は、抽出した制御情報を無線回線制御部324へ出力する。
また、無線回線制御情報抽出部304は、無線回線品質測定要求を復調復号部302から送出された信号から抽出する。そして、無線回線制御情報抽出部304は、抽出した無線回線品質測定要求を無線回線制御部324へ出力する。
また、無線回線制御情報抽出部304は、基地局1または基地局2から送信された無線回線制御要求を、復調復号部302からの送出された信号から抽出する。そして、無線回線制御情報抽出部304は、無線回線制御要求を無線回線品質測定部310及び無線回線制御部324へ出力する。
パイロット抽出部305は、同期制御部306で検出された無線フレームやスロットのタイミングに基づいて、復調復号部302から送出された信号からパイロット信号を抽出する。そして、パイロット抽出部305は、抽出したパイロット信号を同期制御部306及び無線回線品質測定部310へ出力する。例えばLTEシステムの場合であれば、パイロット信号は、参照信号(RS:Reference Signal)である。
同期信号抽出部307は、基地局1がPSS及びSSSで送信した同期信号をCC毎に復調復号部302から送出された信号から抽出する。そして、同期信号抽出部307は、同期信号をセルID抽出部308及び同期制御部306へ出力する。
同期制御部306は、同期信号抽出部307で抽出された同期信号に基づいて、無線フレームのタイミング及びスロットのタイミングを検出する。そして、同期制御部306は、検出した無線フレーム及びスロットのタイミングを、端末設定制御部321、パイロット抽出部305に通知する。また、同期制御部306は、検出した無線フレーム及びスロットのタイミングを同期信号抽出部307にフィードバックする。
さらに、同期制御部306は、パイロット算出部312が算出したパイロットの入力を受ける。そして、同期制御部306は、パイロット抽出部305で抽出されたパイロット信号及びパイロット算出部312が算出したパイロットに基づいて、シンボル同期を行う。シンボル同期とは、シンボルの先頭タイミングで同期をとることである。
セルID抽出部308は、同期信号の入力を同期信号抽出部307から受ける。次に、セルID抽出部308は、PSS及びSSSからセルIDを特定する。例えば、セルID抽出部308は、基地局1から送信されるPSS及びSSSという2つの同期信号を基に、基地局1のセルIDを導き出すことが可能である。そして、セルID抽出部308は、特定したセルIDを同期信号作成部311、パイロット算出部312及びセル選択制御部322へ出力する。
同期信号作成部311は、セルIDの入力をセルID抽出部308から受ける。そして、同期信号作成部311は、取得したセルIDを基に同期信号を作成する。その後、同期信号作成部311は、作成した同期信号を同期制御部306へ出力する。
パイロット算出部312は、セルIDの入力をセルID抽出部308から受ける。そして、パイロット算出部312は、取得したセルIDを基にパイロットを算出する。そして、パイロット算出部312は、算出したパイロットを同期制御部306及び無線回線品質測定部310へ出力する。
ここで、同期について説明する。以下では、一例として、通信端末3が基地局1と同期をとる場合について説明する。無線回線品質測定算定部310による無線回線品質の測定のために、同期制御部306は、事前に測定する基地局1に対して同期を実施する。これは、パイロット信号の他の信号との識別や、パイロット信号そのものの識別のためである。
同期の方法としては、同期制御部306は、基地局1から送信された同期信号を基に、無線フレームの先頭を識別する。これをフレーム同期と呼ぶ場合もある。さらに、同期制御部306は、同期信号を用いて、無線フレームの先頭または無線フレームを構成するサブフレームの先頭やスロットの先頭を識別する。無線フレームを構成するサブフレームの先頭やスロットの先頭の識別は、フレーム同期またはスロット同期と呼ばれることもある。
同期制御部306は、基地局1と通信端末3で予め共有されている同期信号の作成方法に従い、同期信号作成部311が作成した同期信号と、基地局1から受信した同期信号の相関を算出することで、同期信号系列を識別し、その系列の先頭を見つける。これにより、同期制御部306は、フレームやスロットの先頭を算出する。なお、同期信号は、通常複数の信号から構成されており、1つの信号(1つのシンボル)ではなく、複数の信号(複数のシンボル)で構成された信号列である。例えば、LTEシステムでは、通信端末3は、同期信号系列を識別することで、セル情報を算出または識別できる。ここで、同期信号系列は、セルID(CID)またはP−ID(Physical Cell Identification)を含む。
さらに、同期制御部306は、パイロット信号を用いてシンボル同期を行う。ここで、パイロット信号系列の算出方法は、同期信号の識別と同様に基地局1と通信端末3との間で予め共有されている。そして、同期制御部306は、基地局1から受信したパイロット信号とパイロット算出部312により算出されたパイロットとを比較し相関を算出することで、シンボル同期を行う。
LTEシステムでは、パイロット算出部312は、セルID抽出部308により同期信号から導き出されたセルIDを基にパイロット信号が算出可能であり、これにより、シンボル同期に費やす時間を短縮できる。言い換えれば同期信号を受信しセルIDを導き出さないとシンボル同期に費やす時間が長くなってしまう。
また、パイロット抽出部305、同期制御部306及び同期信号抽出部307は、同期の実行の指示を無線回線品質測定部310から受けると、周辺セルからの同期信号及びパイロット信号を受信して同期を行う。
端末性能情報要求抽出部309は、基地局1から送信された端末性能情報要求を復調復号部302から送出された信号から抽出する。そして、端末性能情報要求抽出部309は、抽出した端末性能情報要求を端末性能情報制御部326へ出力する。
無線回線品質測定部310は、パイロット算出部312が算出したパイロットの入力を受ける。また、無線回線品質測定部310は、パイロット信号の入力をパイロット抽出部305から受ける。そして、無線回線品質測定部310は、取得したパイロット信号及びパイロット算出部312が算出したパイロットを用いて無線回線品質を測定する。ここで、無線回線品質測定部310は、無線回線品質として、例えば、パイロット受信電力(RSRP)、パイロット受信品質(RSRQ)、無線回線品質(Channel Quality)またはSIR(Signal to Interference and Ratio)等を測定し、測定結果から無線回線品質を算出する。受信品質を示す指標としては、例えば、無線回線品質指標(CQI:Channel Quality Indicator)やSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を用いることができる。その後、無線回線品質測定部310は、無線回線品質の測定結果を無線回線品質情報作成部334に通知する。また、無線回線品質測定部310は、無線回線品質の測定結果をパイロット抽出部305にフィードバックする。
また、無線回線品質測定部310は、パイロット信号を用いて受信電力(受信電界強度)を測定する。そして、無線回線品質測定部310は、測定結果をセル選択制御部322に通知する。
なお、LTEでは、パイロット信号はセル内で複数の通信端末に共通のセル共通パイロット信号(CRS:Cell specific Reference Signal)、通信端末個別に割り当てられた個別パイロット信号(DRS:Dedicated Reference Signal)が規定されている。さらに、LTEシステムでは、位置測定用のパイロット信号(PRS:Positioning Reference Signal)及び無線回線品質(無線回線状態情報)を測定するためのパイロット信号(CSI RS:Channel State Information Reference Signal)が規定されている。ここで、共通パイロット信号は、Common Reference Signal,Cell specific pilotまたはCommon Pilotとも呼ばれる場合がある。また、個別パイロット信号は、Dedicated pilotまたはUE specific RSと呼ばれる場合がある。また、位置測定用のパイロット信号は、positioning pilotまたはPositioning RSと呼ばれる場合がある。また、無線回線品質を測定するためのパイロット信号は、Channel state information pilotと呼ばれる場合がある。
無線回線品質測定部310は、これらのどのパイロット信号を用いて測定を実施しても良い。言い換えれば、無線回線品質測定部310は、既知信号、すなわち基地局1または基地局2と通信端末3との間、または、無線通信システムにおいて予め決められた信号を用いて無線回線品質を測定しても良い。
なお、通常のパイロット信号は、復調を目的とした信号であったり、無線回線品質測定を目的とした信号であったりする。復調を目的とした信号は、個別パイロット信号または復調パイロット(Demodulation Pilot)とも呼ばれる。また、無線回線品質測定を目的とした信号は、共通パイロット信号とも呼ばれる。
無線回線品質測定部310は、無線回線制御要求を無線回線制御情報抽出部304から取得した場合または無線回線品質を測定する周期になった場合、パイロット抽出部305を介して同期制御部306及び同期信号抽出部307に同期の実行を指示する。
制御部32は、端末設定制御部321、セル選択制御部322、システム情報記憶部323、無線回線制御部324、端末性能情報記憶部325及び端末性能情報制御部326を有する。
端末設定制御部321は、システム情報の入力をシステム情報抽出部303から受ける。そして、端末設定制御部321は、システム情報を基に以下の制御を行う。
端末設定制御部321は、無線回線制御部324により指定された制御情報を基に通信端末3に割り当てられた無線リソースを判定すると共に、適用されている変調符号化方式を判定する。そして、端末設定制御部321は、無線受信部301、復調復号部302、無線送信部331及び符号化変調部332の動作を制御する。
また、端末設定制御部321は、アンライセンスドバンド使用の通知を無線回線制御部324から受ける。そして、端末設定制御部321は、通信端末3でアンライセンスドバンドの無線リソースを使用すると判定する。そして、端末設定制御部321は、アンライセンスドバンドに対応する周波数の設定を、無線受信部301、復調復号部302、無線送信部331及び符号化変調部332に行う。
セル選択制御部322は、システム情報の入力をシステム情報抽出部303から受ける。そして、セル選択制御部322は、システム情報を基にセル選択の制御を行う。なお、セル選択制御部322は、受信したシステム情報から測定帯域幅やセル選択の優先度等の制御情報をセル選択前に取得し、それらの取得した情報をセル選択に用いても良い。
セル選択制御部322は、無線回線品質の測定結果の入力を無線回線品質測定部310から受ける。また、セル選択制御部322は、セルIDの入力をセルID抽出部308から受ける。さらに、セル選択制御部322は、無線回線制御情報抽出部304により抽出された通信端末3の制御情報を取得する。
セル選択制御部322は、入力された無線回線品質の測定結果、セルID及び通信端末3の制御情報を用いて、最も無線回線品質の良いセルのセルIDを特定する。例えば、セル選択制御部322は、無線回線品質測定部310により測定された上述のRSRPとRSRQとの少なくとも一方を用いてセル選択を実施する。そして、セル選択制御部322は、選択したセルのセルIDを無線回線制御部324へ出力する。なお、セル選択制御部322は、セル選択の条件を満たすセルが見つかるまでセルの選択を繰り返す。
例えば、LTEシステムであれば、セル選択制御部322は、RSRP及びRSRQを用いて、最も無線回線品質の良い基地局を選択する。セル選択制御部322が1つ目の無線回線として選択したセル10が、PCellとなる。その後、通信端末3は、セル10で待ち受け及び回線接続を実施する。待ち受けは、W−CDMAシステムやLTEシステムでは、「camp on」と呼ばれる。さらに、実施例1の無線通信システムはCAを行っており、基地局1ではなくて通信端末3でSCellの選択を行う場合には、セル選択制御部322は、2つ目の無線回線として、複数のセル20の中からSCellとなるセル20を選択する。
無線回線制御部324は、セルID抽出部308が抽出したセルIDを取得する。また、無線回線制御部324は、無線回線制御情報抽出部304が抽出した制御情報を取得する。また、無線回線制御部324は、接続先として選択されたセルのセルIDの入力をセル選択制御部322から受ける。また、無線回線制御部324は、システム情報の入力をシステム情報抽出部303から受ける。そして、無線回線制御部324は、システム情報を基に以下の制御を行う。基地局1のシステム情報には基地局1(セル10、PCell)のネットワーク識別情報が含まれ、基地局2のシステム情報には基地局2(セル20、SCell)のネットワーク識別情報が含まれる。
例えば、無線回線制御部324は、無線回線制御情報抽出部304からセルIDの入力を受ける。そして、無線回線制御部324は、基地局1または基地局2から通知されたセルIDと算出したセルIDとが一致するか否かを判定する。セルIDが一致する場合、無線回線制御部324は、そのセルの情報をシステム情報記憶部323に記憶させる。
そして、ライセンスドバンドへの接続の場合、セルIDが一致すると、無線回線制御部324は、ライセンスドバンドのセルの無線回線品質の測定を無線回線品質測定部310に行わせる。
これに対して、アンライセンスドバンドへの接続の場合、セルIDが一致すると、無線回線制御部324は、セル10のネットワーク識別情報と、セル20のネットワーク識別情報とを比較する。
セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致する場合、無線回線制御部324は、アンライセンスドバンドのセル(つまり、無線回線制御情報抽出部304から取得したセルIDを有するセル20)の無線回線品質の測定を無線回線品質測定部310に行わせる。一方で、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致しない場合、無線回線制御部324は、アンライセンスドバンドのセルの無線回線品質の測定を無線回線品質測定部310に行わせない。つまり、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致する場合は、アンライセンスドバンドのセルの無線回線品質の測定が行われる一方で、一致しない場合は、アンライセンスドバンドのセルの無線回線品質の測定は行われない。また、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致しない場合、無線回線制御部324は、無線回線品質情報作成部334に無線回線品質情報を作成させない。一方で、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致する場合は、無線回線制御部324は、無線回線品質情報作成部334に無線回線品質情報を作成させる。
さらに、無線回線制御部324は、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致しない場合、基地局1の無線回線制御部157でのSCellの選択結果を無効にするために、「誤ネットワーク通知」の作成指示を無線回線制御情報作成部333へ出力する。
また、無線回線制御部324は、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致しない場合は、通信端末3とセル20との間の無線回線を設定しないと決定する。一方で、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致する場合は、無線回線制御部324は、通信端末3とセル20との間の無線回線を設定すると決定する。
また、無線回線制御部324は、無線回線制御情報抽出部304が抽出した制御情報として、RAに関する制御情報を取得する。そして、無線回線制御部324は、セル10で待ち受け中に送信するデータが生じた場合、すなわち発呼する場合、RAに関する制御情報を基に、RAの実施を制御する。例えば、無線回線制御部324は、予め決められた複数のプリアンブルの中からRAプリアンブルを選択する。そして、無線回線制御部324は、選択したRAプリアンブルを基地局1に送信する。
その後、無線回線制御部324は、無線回線制御情報抽出部304が抽出した制御情報として、RAレスポンスを取得する。そして、無線回線制御部324は、RAレスポンスにしたがいスケジュールドトランスミッションを送信するための制御を実施する。その後、無線回線制御部324は、スケジュールドトランスミッションの作成を無線回線制御情報作成部333に指示する。
また、無線回線制御部324は、セル10から送信されたDRAPやRAに用いる制御情報等の無線回線設定に用いる制御情報を無線回線制御情報抽出部304から受信した場合、以下の制御を行う。無線回線制御部324は、DRAPを用いて、制御信号の送信元であるセル10またはセル20とRAを実施する。なお、DRAPを用いることで、他の通信端末がそのプリアンブルを同時に使用することがなく、プリアンブルの衝突が生じない。そのため、無線回線制御部324は、上述した通信端末3がプリアンブルを選択する場合(つまり、contention based random access procedureの場合)と異なるRA(つまり、non-contention based random access procedure)を行う。ここで、セル10から送信されたDRAPを通信端末に通知するメッセージは、メッセージ0として、random access preamble assignmentと呼ばれる。
無線回線制御部324は、セル20に対するDRAPを用いたRAプリアンブルの送信を無線回線制御情報作成部333に指示する。
端末性能情報記憶部325は、通信端末3がアンライセンスドバンドの使用が可能か否かの情報を記憶する。
システム情報記憶部323は、基地局1から送信されたシステム情報の入力をシステム情報抽出部303から受ける。そして、システム情報記憶部323は、取得したシステム情報を記憶する。
端末性能情報制御部326は、端末性能情報要求抽出部309により抽出された端末性能情報要求を取得する。そして、端末性能情報制御部326は、端末性能情報記憶部325から通信端末3のアンライセンスドバンドの使用の可否の情報を取得する。その後、端末性能情報制御部326は、通信端末3のアンライセンスドバンドの使用の可否の情報とともに基地局1への端末性能情報の送信を端末性能情報作成部335に指示する。
送信部33は、無線送信部331、符号化変調部332、無線回線制御情報作成部333、無線回線品質情報作成部334及び端末性能情報作成部335を有する。
無線回線制御情報作成部333は、スケジュールドトランスミッションの作成指示を無線回線制御部324から受ける。そして、無線回線制御情報作成部333は、無線回線制御部324の制御にしたがいスケジュールドトランスミッションを作成する。その後、無線回線制御情報作成部333は、スケジュールドトランスミッションを符号化変調部332へ出力し、基地局1へ送信する。
また、無線回線制御情報作成部333は、セル20への接続の場合、DRAPを用いたRAプリアンブルの送信の指示を無線回線制御部324から受ける。そして、無線回線制御情報作成部333は、DRAPを用いてRAプリアンブルをセル20へ送信する。ここで、RAプリアンブルの中身は、DRAPのみであっても良い。
無線回線制御情報作成部333は、無線回線制御部324からの誤ネットワーク通知の作成指示に従って、誤ネットワーク通知を作成して符号化変調部332へ出力し、基地局1へ送信する。
無線回線品質情報作成部334は、無線回線品質の測定結果の入力を無線回線品質測定部310から受ける。次に、無線回線品質情報作成部334は、無線回線品質の測定結果から受信品質を示す制御情報(測定報告)を生成する。測定報告としては、例えば、受信品質を離散値で表したCQI(Channel Quality Indication)を用いることができる。
端末性能情報作成部335は、アンライセンスドバンドの使用の可否の情報とともに基地局1への端末性能情報の送信指示を端末性能情報制御部326から受ける。そして、端末性能情報作成部335は、指示に従いアンライセンスドバンドの使用の可否を含む端末性能情報を作成する。そして、端末性能情報作成部335は、作成した端末性能情報を符号化変調部332へ出力し、基地局1へ送信する。
符号化変調部332は、ベースバンド処理部34、無線回線制御情報作成部333、無線回線品質情報作成部334及び端末性能情報作成部335から信号の入力を受ける。そして、符号化変調部332は、受信した信号を符号化する。さらに、符号化変調部332は、符号化を施した信号に対して変調処理を施す。符号化変調部332は、所定の変調符号化方式または端末設定制御部321から指示された変調符号化方式に対応する方法で、符号化及び変調を行う。そして、符号化変調部332は、各処理を施した信号を無線送信部331へ出力する。
無線送信部331は、符号化変調部332により処理が施された信号の入力を受ける。また、無線送信部331は、送信対象の周波数帯域の指示を端末設定制御部321から受ける。そして、無線送信部331は、信号を増幅し、さらに、ベースバンド信号から無線周波数へと変換する。そして、無線送信部331は、無線周波数へ変換した信号をアンテナを介して基地局1,2へ送信する。無線送信部331は、基地局1への信号をライセンスドバンドを用いて送信し、基地局2への信号をアンライセンスドバンドを用いて送信する。
ベースバンド処理部34は、ベースバンド信号の入力を復調復号部302から受ける。そして、受信した信号で指定されている処理等に応じて、その信号を処理する。例えば、ベースバンド処理部34は、受信した信号で指定されている格納場所にデータを格納する。また、ベースバンド処理部34は、信号を音声に変えて、スピーカを用いて出力する。
信号の送信の場合、ベースバンド処理部34は、操作者から入力された指示に従い、データを取得する。例えば、ベースバンド処理部34は、メモリからデータを読み出す。そして、ベースバンド処理部34は、取得したデータを含む信号を符号化変調部332へ出力する。また、ベースバンド処理部34は、マイクからの音声入力を受けて、音声を信号に変えて符号化変調部332へ出力する。
<ネットワーク識別情報の例>
ここで、基地局(セル)が属する通信ネットワークを識別するための上記のネットワーク識別情報として、以下の(A)〜(G)に記載のものを利用することができる。通信ネットワークは、PLMN(Public Land Mobile Network)と呼ばれることもある。
(A)IMSI(MCC+MNC+MSIN)またはHNI(MCC+MNC)
(B)TAI(MCC+MNC+TAC)またはLAI(MCC+MNC+LAC)
(C)CGI(MCC+MNC+LAC+CI)
(D)BSIC(NCC+BCC)
(E)RSZI(CC,NDC+ZC)
(F)PLMN(MNC)
(G)下位層の情報
ここで、「(G)下位層の情報」とは、所謂物理層(LTEにおけるレイヤ1(L1))やMAC(LTEにおけるレイヤ2(L2))で通信ネットワークを識別する情報である。以下、上記(A)〜(E)のネットワーク識別情報について説明する。
(A)IMSI(MCC+MNC+MSIN)またはHNI(MCC+MNC)
3GPPでは、各通信端末に割り当てる一意な識別番号としてIMSI(International Mobile Subscriber Identity)が使用されている。IMSIは10進数の15桁以上となっている。この15桁の内訳を、図11に示す。図11は、IMSIの構成例を示す図である。図11に示すように、IMSIにおいて最初の3桁はMCC(Mobile Country Code)であり、MCCは対象の通信端末が属する国のコードを示している。次の2桁または3桁はMNC(Mobile Network Code)であり、MNCは対象の通信端末が属するPLMN、つまり、通信ネットワークを示すコードである。そして、残りの桁はMSIN(Mobile Station Identification Number)であり、MSINは、PLMNにおける通信端末番号を示す。また、MNCとMSINとによって、NMSI(National Mobile Station Identity)が構成される。MCCとMNCとの組合せは、通信事業者と通信サービスのブランドとの組合せに1対1で対応する。
例えば、MCC及びMNCは、日本においては図12に示すように設定されている。図12は、日本におけるMCC及びMNCの一例を示す図である。MCCとMNCをまとめてHNI(Home Network Identity)と呼ぶ場合もある。HNIは、対象の通信端末が、どの国のどの通信ネットワーク(どの通信事業者またはどのオペレータ)に属するかを示す情報である。HNIによって、セルが属する通信ネットワークを特定することができる。
(B)TAI(MCC+MNC+TAC)またはLAI(MCC+MNC+LAC)
TAI(Tracking Area Identity)は、着呼(着信)の際に対象の通信端末を呼び出すために登録された位置登録エリアを示す。TAIは、対象の通信端末が、どの国のどの通信ネットワーク(どの通信事業者またはどのオペレータ)のどの位置登録エリアに属するかを示す情報である。TAIは、MCCとMNCとTAC(Tracking Area Code)とから構成される。TACは16ビットの整数値、すなわち0000〜FFFFで表される16進数である。なお、TAIは1つまたは複数のセルをまとめたエリアを示す。TAIによって、セルグループ、すなわち、対象のセルがどの範囲にあるセルであるかを特定することができる。なお、一般的に、位置登録エリアは、複数のセルを含む。
また、LAI(Location Area Identity)は、対象の通信端末が、どの国のどの通信ネットワーク(どの通信事業者またはどのオペレータ)のどのエリアに属するかを示す情報である。LAIは、図13に示すように、MCCとMNCとLAC(Location Area Code)とから構成される。図13は、LAIの構成例を示す図である。LACは、PLMNにおけるロケーションエリアを特定するためのもので、2オクテット(つまり16ビット)であり、TACと同様に0000〜FFFFで表される16進数である。
(C)CGI(MCC+MNC+LAC+CI)
CGI(Cell Global Identification)は、対象の通信端末が、どの国のどの通信ネットワーク(どの通信事業者またはどのオペレータ)のどのセルに属するかを示す情報である。CGIは、LAIをベースとしており、図14に示すように、MCCとMNCとLACとCI(Cell Identity)とから構成される。図14は、CGIの構成例を示す図である。CIは、ロケーションエリアまたはルーティングエリアを示し、2オクテット(つまり16ビット)であり、TACと同様に0000〜FFFFで表される16進数である。
(D)BSIC(NCC+BCC)
BSIC(Base Station Identify Code)は、計6ビットで64値あり、SCHすなわちGSMの同期チャネルと一緒に報知される。BSICは、図15に示すように、3ビットのNCC(Network Color Code)と3ビットのBCC(Base station Color Code)とから構成される。図15は、BSICの構成例を示す図である。NCCは、各国を色分けするもので、例えば、オーストラリアは「0」、ベルギーは「1」、キプロスは「3」と規定されている。BCCは、基地局を色分けするものである。
(E)RSZI (CC,NDC+ZC)
RSZI(Regional Subscription Zone Identity)は、図16に示すように、CC(Country Code)とNDC(National Destination Code)とZC(Zone Code)とから構成される。図16は、RSZIの構成例を示す図である。CCは、PLMNが配置された国のIDである。NDCは、対象の国のPLMNを識別する情報である。CC及びNDCは、ITU-TのE.164で規定されているVLR(Visitor Location Register)またはSGSN(Serving GPRS Support Node)の番号である。また、ZCは2オクテットで4桁の16進数である。
<無線回線品質測定の処理>
次に、図17を参照して同期及び無線回線品質測定の流れについて説明する。図17は、実施例1の同期及び無線回線品質測定のシーケンスの一例を示す図である。ここでは、通信端末3が基地局1のセル10に接続する場合で説明する。
基地局1は、同期信号であるPSS及びSSSを通信端末3へ送信する(ステップS1)。
通信端末3は、受信信号から抽出したPSS及びSSSを用いてフレーム同期を行う(ステップS2)。
次に、通信端末3は、PSS及びSSSを用いてセルIDを抽出する(ステップS3)。
次に、通信端末3は、セルIDを基にパイロット信号を算出する(ステップS4)。
基地局1は、パイロット信号を作成し、通信端末3へ作成したパイロット信号を送信する(ステップS5)。
通信端末3は、受信したパイロット信号を用いてシンボル同期を行う(ステップS6)。
次に、通信端末3は、受信信号から抽出した無線回線制御情報を用いて無線回線品質の測定を行う(ステップS7)。
その後、通信端末3は、測定した無線回線品質を用いて接続するセルを選択する(ステップS8)。
<RAの処理>
次に、図18A及び図18Bを参照してRAの流れについて説明する。図18Aは、Contention based random access procedureのシーケンス図である。図18Bは、non-Contention based random access procedureのシーケンス図である。
Contention based random access procedureの場合、通信端末3は、RAプリアンブル(Random Access Preamble)を基地局1へ送信する(ステップS11)。
基地局1は、RAプリアンブルを受信した場合、RAレスポンス(Random Access Response)を通信端末3へ送信する(ステップS12)。
通信端末3は、RAレスポンスを受信すると、スケジュールドトランスミッション(Scheduled Transmission)を基地局1へ送信する(ステップS13)。
基地局1は、スケジュールドトランスミッションを受信すると、コンテンションレゾリューション(Contention Resolution)を通信端末3へ返信する(ステップS14)。これにより、通信端末3と基地局1との間で無線回線が設定されて接続が確立する。
一方、non-Contention based random access procedureの場合、基地局2が、RAアサインメント(Random Access assignment)を通信端末3へ送信する(ステップS21)。
通信端末3は、RAアサインメントを受信すると、RAプリアンブル(Random Access Preamble)を基地局2へ送信する(ステップS22)。
基地局2は、RAプリアンブルを受信した場合、RAレスポンス(Random Access Response)を通信端末3へ送信する(ステップS23)。これにより、通信端末3と基地局2との間で無線回線が設定されて接続が確立する。
<SCell接続の処理>
次に、図19を参照して、実施例1の無線通信システムにおけるSCell接続の流れについて説明する。図19は、実施例1の無線通信システムにおけるSCell接続のシーケンスの一例を示す図である。
基地局1は、端末性能情報要求を通信端末3へ送信する(ステップS101)。
通信端末3は、受信信号から抽出した端末性能情報要求に応じて、アンライセンスドバンドの使用の可否を含む端末性能情報を作成する。その後、通信端末3は、作成した端末性能情報を基地局1に送信することで、アンライセンスドバンドの使用可否を基地局1に通知する(ステップS102)。ここでは、通信端末3がアンライセンスドバンドの使用が可能な場合で説明する。
基地局1は、端末性能情報を受信し、端末性能情報に含まれるアンライセンスドバンドの使用可否から通信端末3の端末カテゴリを特定する(ステップS103)。
基地局1は、通信端末3の端末カテゴリを通信端末3へ通知する(ステップS104)。
さらに、基地局1は、アンライセンスドバンドを使用するか否かの判定及びアンライセンスドバンドの無線回線品質測定要求の作成を含むアンライセンスドバンド使用制御を行う(ステップS105)。
基地局1は、アンライセンスドバンドの使用を通知するための制御情報を作成し、作成した制御情報を通信端末3へ送信することで、アンライセンスドバンドの使用を通信端末3に通知する(ステップS106)。
基地局2は、パイロット信号を通信端末3へ送信する(ステップS107)。
通信端末3は、基地局2から送信されたパイロット信号を用いて基地局2との間の無線回線品質の測定を行う(ステップS108)。
通信端末3は、無線回線品質の測定結果を用いて無線回線品質情報を作成する。そして、通信端末3は、作成した無線回線品質情報を基地局1へ送信する(ステップS109)。
基地局1は、通信端末3と基地局2との間の無線回線品質情報を取得する。基地局1は、アンライセンスドバンドを用いる他の周辺基地局と通信端末3との間の無線回線品質情報も取得する。そして、基地局1は、取得した無線回線品質情報を基にセルを選択する(ステップS110)。ここでは、基地局1は、基地局2が形成するセル20をSCellとして選択した場合で説明する。
基地局1が基地局2を選択した場合、基地局1,2及び通信端末3の間でRAプロシジャが行われ、通信端末3と基地局2とを接続する無線回線設定がなされる(ステップS111)。
その後、基地局2と通信端末3とは、設定された無線回線を用いてユーザデータ及び制御情報の送受信を行う(ステップS112)。
ここで、以上の説明では、通信端末3は、基地局1からの端末性能情報要求を受けて、アンライセンスドバンドの使用可否の情報を含む端末性能情報を基地局1に送出したが、送出タイミングはこれに限らない。例えば、通信端末3は、所定の周期で端末性能情報を基地局1に送出しても良い。その場合、基地局1は、端末性能情報要求を通信端末3に送らずに、通信端末3から端末性能情報が送られてくるのを待っても良い。
さらに、以上の説明では、基地局1が通信端末3の性能情報を取得し、アンライセンスドバンドの使用の可否を判定して通信端末3にアンライセンスドバンドの使用の通知及び基地局2のシステム情報の送信を行った。しかし、例えば、基地局2が通信端末3の性能情報を取得し、アンライセンスドバンドの使用の可否を判定して通信端末3にアンライセンスドバンドの使用の通知及び基地局2のシステム情報の送信を行っても良い。
<CAの処理>
次に、図20及び図21を参照して、実施例1の無線通信システムにおけるCAの処理の流れについて説明する。図20及び図21は、実施例1の無線通信システムにおけるCAの処理シーケンスの一例を示す図である。図20には、通信端末3が、システム情報受信後に通信ネットワークの不一致を検出する場合を示す。図21には、通信端末3が、RA後に通信ネットワークの不一致を検出する場合を示す。また、図20及び図21において、基地局2は、基地局1と同一の通信ネットワークに属し、基地局5は、基地局1と異なる通信ネットワークに属するものとする。また、基地局5は、セル50を形成し、アンライセンスドバンドを用いた通信を行うことが可能である。また、基地局1,2,5は、X2インタフェースを介して相互に接続されている。
まず、図20を参照して、実施例1の無線通信システムにおけるCAの処理の流れについて説明する。
ステップS201では、基地局1,2,5は、パイロット信号を通信端末3へ送信する。
ステップS203では、通信端末3は、受信したパイロット信号を用いて、基地局1,2,5との間の無線回線品質の測定を行う。
ステップS205では、通信端末3は、無線回線品質の測定結果を用いてセル選択を行う。ここでは、通信端末3は、基地局1が形成するセル10をPCellとして選択したものとする。
ステップS207では、基地局1は、基地局1が属する通信ネットワークの識別情報(つまり、セル10のネットワーク識別情報)を含むシステム情報を通信端末3へ送信する。
ステップS209では、基地局1及び通信端末3は、RAプロシジャを実行して無線回線設定を行う。
ステップS211では、基地局1及び通信端末3は、ステップS209で設定された無線回線を用いてユーザデータ及び制御情報の送受信を行う。
ステップS213では、基地局2,5は、パイロット信号を通信端末3へ送信する。
ステップS215では、通信端末3は、基地局2から送信されたパイロット信号を用いて基地局2との間の無線回線品質の測定を行う。また、通信端末3は、基地局5から送信されたパイロット信号を用いて基地局5との間の無線回線品質の測定を行う。
ステップS217では、通信端末3は、ステップS215での無線回線品質の測定結果を用いて無線回線品質情報を作成する。そして、通信端末3は、作成した無線回線品質情報を基地局1へ送信する。
ステップS219では、基地局1は、通信端末3と基地局2との間の無線回線品質情報、及び、通信端末3と基地局5との間の無線回線品質情報を取得する。そして、基地局1は、取得した無線回線品質情報に基づいて、アンライセンスドバンドを使用した通信を行うSCellを選択する。ここでは、基地局1は、基地局5が形成するセル50をSCellとして選択したものとする。
ステップS221では、基地局1は、システム情報要求を基地局5へ送信する。
ステップS223では、基地局5は、基地局1からのシステム情報要求に応じて、自局のシステム情報を基地局1へ送信する。基地局5が送信するシステム情報には、基地局5が属する通信ネットワークの識別情報(つまり、セル50のネットワーク識別情報)及びDRAPが含まれる。
ステップS225では、基地局1は、基地局5のシステム情報を通信端末3へ転送する。
ステップS227では、通信端末3は、ステップ207で受信した基地局1のシステム情報と、ステップS225で受信した基地局5のシステム情報とを比較する。よって、通信端末3は、セル10のネットワーク識別情報とセル50のネットワーク識別情報との不一致を検出するため、セル50はセル10と異なる通信ネットワークに属すると判断する。このため、通信端末3は、通信端末3とセル50との間の無線回線を設定しないと決定する。
そこで、ステップS229では、通信端末3は、誤ネットワーク通知を基地局1へ送信する。
ステップS231では、基地局1は、ステップS229で通信端末3から誤ネットワーク通知を受信したため、ステップS219でのSCellの選択結果を無効とする。つまり、基地局1は、セル50をSCellとして選択したことを取り消す。
このため、ステップS233では、基地局1は、無線回線品質測定要求を通信端末3へ送信する。
ステップS235では、基地局2は、パイロット信号を通信端末3へ送信する。
ステップS237では、通信端末3は、ステップS233で受信した無線回線品質測定要求に応じて、ステップS235で受信したパイロット信号を用いて、基地局2との間の無線回線品質の測定を行う。
ステップS239では、通信端末3は、ステップS237での無線回線品質の測定結果を用いて無線回線品質情報を作成する。そして、通信端末3は、作成した無線回線品質情報を基地局1へ送信する。
ステップS241では、基地局1は、ステップS229で通信端末3から誤ネットワーク通知を受信したため、アンライセンスドバンドを使用した通信を行うSCellの再選択を行う。SCellの再選択は、ステップS219と同様に、無線回線品質情報に基づいて行われる。ただし、ステップS241では、基地局1は、ステップS219で選択したセル50を選択候補から除外してSCellの再選択を行うのが好ましい。ここでは、基地局1は、SCellの再選択の結果、基地局2が形成するセル20をSCellとして選択したものとする。
そこで、ステップS243では、基地局1は、システム情報要求を基地局2へ送信する。
ステップS245では、基地局2は、基地局1からのシステム情報要求に応じて、自局のシステム情報を基地局1へ送信する。基地局2が送信するシステム情報には、基地局2が属する通信ネットワークの識別情報(つまり、セル20のネットワーク識別情報)及びDRAPが含まれる。
ステップS247では、基地局1は、基地局2のシステム情報を通信端末3へ転送する。
ステップS249では、通信端末3は、ステップ207で受信した基地局1のシステム情報と、ステップS247で受信した基地局2のシステム情報とを比較する。よって、通信端末3は、セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報との一致を検出するため、セル20はセル10と同一の通信ネットワークに属すると判断する。このため、通信端末3は、通信端末3とセル20との間の無線回線を設定すると決定する。
そこで、ステップS251では、基地局2及び通信端末3は、RAプロシジャを実行して無線回線設定を行う。
ステップS253では、基地局2及び通信端末3は、ステップS251で設定された無線回線を用いてユーザデータ及び制御情報の送受信を行う。つまり、通信端末3は、ライセンスドバンドの基地局1(セル10,PCell)との間に設定された無線回線(ステップS209)、及び、アンライセンスドバンドの基地局2(セル20,SCell)との間に設定された無線回線(ステップS251)の双方を同時に用いてCAを行う。
次に、図21を参照して、実施例1の無線通信システムにおけるCAの処理の流れについて説明する。図21において、図20と同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
すなわち、図21では、ステップS225の後に、ステップS261において、基地局5及び通信端末3は、RAプロシジャを実行して無線回線設定を行う。
ステップS261での無線回線設定後、ステップS227において、通信端末3は、ステップ207で受信した基地局1のシステム情報と、ステップS225で受信した基地局5のシステム情報とを比較する。よって、通信端末3は、セル10のネットワーク識別情報とセル50のネットワーク識別情報との不一致を検出するため、セル50はセル10と異なる通信ネットワークに属すると判断する。
<通信端末の処理>
次に、図22及び図23を参照して、実施例1の通信端末3によるCAの処理の流れについて説明する。図22及び図23は、実施例1の通信端末によるCAの処理の説明に供するフローチャートである。図22には、通信端末3が、SCellとのRA前にネットワーク識別情報の比較を行う場合を示す。図23には、通信端末3が、SCellとのRA後にネットワーク識別情報の比較を行う場合を示す。
まず、図22を参照して、実施例1の通信端末3によるCAの処理の流れについて説明する。
ステップS301では、通信端末3は、通信端末3の周辺の基地局から受信したパイロット信号を用いてPCellの選択を行う。
ステップS303では、通信端末3は、PCellのシステム情報を受信する。PCellのシステム情報には、PCellのネットワーク識別情報PLMN_pが含まれている。
ステップS305では、通信端末3は、PCellとの間でRAを行う。これにより、通信端末3とPCellとの間で無線回線が設定される。
ステップS307では、通信端末3は、ステップS301で選択したPCell以外のセルを形成する基地局kへの同期を行う。
ステップS309では、通信端末3は、基地局kのセルIDを特定する。
ステップS311では、通信端末3は、基地局kとの間の無線回線品質の測定を行う。
ステップS313では、通信端末3は、無線回線品質の測定結果をPCellの基地局へ通知する。
ステップS315では、通信端末3は、セル追加要求をPCellの基地局から受けたか否かを判定する。セル追加要求を受けていない場合は(ステップS315:No)、処理はステップS307へ戻る。
一方で、セル追加要求を受けた場合は(ステップS315:Yes)、処理はステップS317へ進み、通信端末3は、基地局kのシステム情報を受信する。基地局kのシステム情報には、基地局kのネットワーク識別情報PLMN_k及びDRAPが含まれている。
ステップS319では、通信端末3は、PCellのネットワーク識別情報PLMN_pと基地局kのネットワーク識別情報PLMN_kとを比較して、PLMN_pとPLMN_kとが一致するか否かを判定する。
PLMN_pとPLMN_kとが一致しない場合は(ステップS319:No)、処理はステップS321へ進み、通信端末3は、kをインクリメントする。つまり、通信端末3は、同期対象(つまり、無線回線品質の測定対象)の基地局を、次の周辺基地局に移行する。ステップS321の処理後、処理はステップS307に戻る。
一方で、PLMN_pとPLMN_kとが一致する場合は(ステップS319:Yes)、処理はステップS323へ進み、通信端末3は、基地局kとの間でRAを行う。これにより、通信端末3と基地局k(つまり、SCell)との間で無線回線が設定される。
次に、図23を参照して、実施例1の通信端末3によるCAの処理の流れについて説明する。図23において、図22と同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
すなわち、図23では、通信端末3は、基地局kとの間でのRAの実行後、つまり、通信端末3と基地局k(つまり、SCell)との間の無線回線の設定後に、PLMN_pとPLMN_kとを比較する。
<ハードウェア構成>
次に、実施例1の基地局1,2及び通信端末3のハードウェア構成について説明する。図24は、基地局のハードウェア構成図である。例えば、基地局1,2はいずれも図24に示すハードウェア構成を有する。
基地局1,2は、図24に示すように、DSP(Digital Signal Processor)/CPU(Central Processing Unit)91、LSI(Large Scale Integration)92及びメモリ93を有する。
DSP/CPU91は、I/F(Interface)911及び制御部912を有する。I/F911は、制御部912と上位のネットワークとの通信インタフェースである。
メモリ93は、基地局1であれば、端末性能情報制御部156、無線回線制御部157、システム情報管理記憶部158及び上位処理部159の機能を実現するプログラムを含む各種プログラムを格納する。また、メモリ93は、システム情報管理記憶部158の機能を実現する。
そして、制御部912は、基地局1であれば、メモリ93に格納された各種プログラムを読み出して実行することで、端末性能情報制御部156、無線回線制御部157、システム情報管理記憶部158及び上位処理部159の機能を実現する。
また、基地局2であれば、メモリ93は、無線回線制御部257、システム情報管理記憶部258及び上位処理部259の機能を実現するプログラムを含む各種プログラムを格納する。また、メモリ93は、システム情報管理記憶部258の機能を実現する。
そして、制御部912は、基地局2であれば、メモリ93に格納された各種プログラムを読み出して実行することで、無線回線制御部257、システム情報管理記憶部258及び上位処理部259の機能を実現する。
LSI92は、無線受信回路921及び無線送信回路922を有する。基地局1であれば、無線受信回路921は、無線受信部151、復調復号部152、端末性能情報抽出部153、無線回線品質情報抽出部154及び無線回線制御情報抽出部155の機能を実現する。また、基地局1であれば、無線送信回路922は、端末性能情報要求作成部164、無線回線制御情報作成部160、パイロット作成部161、同期信号作成部162、システム情報作成部163、無線送信部165及び符号化変調部166の機能を実現する。
また、基地局2であれば、無線受信回路921は、無線受信部251、復調復号部252、無線回線品質情報抽出部254及び無線回線制御情報抽出部255の機能を実現する。また、基地局2であれば、無線送信回路922は、無線回線制御情報作成部260、パイロット作成部261、同期信号作成部262、システム情報作成部263、無線送信部265及び符号化変調部266の機能を実現する。
図25は、通信端末のハードウェア構成図である。通信端末3は、LSI94、DSP95、メモリ96、ディスプレイ97、マイク98及び拡声器99を有する。LSI94は、無線受信回路941及び無線送信回路942を有する。
ディスプレイ97は、液晶画面等の表示装置である。また、マイク98は、音声通信等を行う際に、操作者が音声を入力する装置である。また、拡声器99は、音声通信等を行う際に、操作者に音声を提供するスピーカ等の装置である。
無線受信回路941は、無線受信部301、復調復号部302、システム情報抽出部303、無線回線制御情報抽出部304、パイロット抽出部305、同期制御部306、同期信号抽出部307、セルID抽出部308の機能を実現する。また、無線受信回路941は、端末性能情報要求抽出部309、同期信号作成部311、パイロット算出部312及び無線回線品質測定部310の機能を実現する。
無線送信回路942は、無線送信部331、符号化変調部332、無線回線制御情報作成部333、無線回線品質情報作成部334及び端末性能情報作成部335を有する。
メモリ96は、端末設定制御部321、セル選択制御部322、無線回線制御部324及び端末性能情報制御部326の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを記憶する。また、メモリ96は、システム情報記憶部323及び端末性能情報記憶部325の機能を実現する。
そして、DSP95は、メモリ96から各種プログラムを読み出し実行することで、端末設定制御部321、セル選択制御部322、無線回線制御部324及び端末性能情報制御部326の機能を実現する。また、DSP95は、ベースバンド処理部34の機能を実現する。さらに、図25では、DSP95を用いる構成を示したが、CPUで実現することも可能である。
以上に説明したように、実施例1の無線通信システムは、ライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局と、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局と、通信端末とを有する。そして、ライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局は、自局が属する通信ネットワークの識別情報と、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局が属する通信ネットワークの識別情報とに基づいて、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局の中から、通信端末が自局と同時に通信する基地局を選択する。こうすることで、通信端末は、アンライセンスドバンドをSCellに用いたCAの実施が可能になる。また、アンライセンスドバンドを用いたCAの実施が可能になるため、高速伝送を実現することができる。
また、PCellとSCellとの間のデータ転送は、PDCP SDUが用いられている。この点、無線アクセス方式として、LTEやLTE−Advancedの分野では、LTE及びLTE−Advancedを用いるFemtoをHeNB(Home eNB)と呼んでいる。一方で、LTEやLTE−Advancedの分野以外では、FemtoはLTEではなくWi−Fiを用いた通信を指す。Wi−Fiは、PDCPが存在せず、LTE及びLTE−AdvancedのMACとは動作が異なるMACのみが存在する。そのため、PDCP SDU単位としたデータ転送を行うことが困難である。その結果、同一のサービスのデータを分けて、基地局とFemtoで送信することができる。
[実施例2]
実施例1では、通信端末3が、PCellのネットワーク識別情報と、SCell候補のセルのネットワーク識別情報との比較を行った。これに対し、実施例2では、PCellの基地局1が、PCell(つまり、自局)のネットワーク識別情報と、SCell候補のセルのネットワーク識別情報との比較を行う場合について説明する。
<CAの処理>
図26は、実施例2の無線通信システムにおけるCAの処理シーケンスの一例を示す図である。図26において、図20と同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS223では、基地局1は、基地局5のシステム情報を基地局5から受信する。基地局5のシステム情報には、基地局5が属する通信ネットワークの識別情報(つまり、セル50のネットワーク識別情報)及びDRAPが含まれる。
ステップS401では、基地局1は、自局のシステム情報と、ステップS223で受信した基地局5のシステム情報とを比較する。よって、基地局1は、自セル(セル10)のネットワーク識別情報とセル50のネットワーク識別情報との不一致を検出するため、セル50は自セル(セル10)と異なる通信ネットワークに属すると判断する。このため、基地局1は、通信端末3とセル50との間の無線回線を設定しないと決定する。そこで、基地局1は、ステップS223で受信した基地局5のシステム情報を通信端末3へ転送せずに、ステップS231において、ステップS219でのSCellの選択結果を無効とする。つまり、基地局1は、セル50をSCellとして選択したことを取り消す。
このため、ステップS233では、基地局1は、無線回線品質測定要求を通信端末3へ送信する。
ステップS235〜S243の処理は図20と同一である。
ステップS245では、基地局1は、基地局2のシステム情報を基地局2から受信する。基地局2のシステム情報には、基地局2が属する通信ネットワークの識別情報(つまり、セル20のネットワーク識別情報)及びDRAPが含まれる。
ステップS403では、基地局1は、自局のシステム情報と、ステップS245で受信した基地局2のシステム情報とを比較する。よって、基地局1は、自セル(セル10)のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報との一致を検出するため、セル20は自セル(セル10)と同一の通信ネットワークに属すると判断する。このため、基地局1は、通信端末3とセル20との間の無線回線を設定すると決定する。そこで、ステップS247において、基地局1は、ステップS245で受信した基地局2のシステム情報を通信端末3へ転送する。
ステップS251では、基地局2及び通信端末3は、RAプロシジャを実行して無線回線設定を行う。
図26に示すステップS401及びステップS403の処理は、基地局1の無線回線制御部157によって行われる。
<基地局の処理>
次に、図27を参照して、実施例2の基地局1によるCAの処理の流れについて説明する。図27は、実施例2の基地局によるCAの処理の説明に供するフローチャートである。
ステップS501では、PCellを形成する基地局1は、自局(つまり、PCell)のシステム情報を通信端末3へ送信する。PCellのシステム情報には、PCellのネットワーク識別情報PLMN_pが含まれている。
ステップS503では、基地局1は、通信端末3と通信端末3の周辺の基地局との間の無線回線品質の測定結果を通信端末3から受信する。
ステップS505では、基地局1は、ステップS503で受信した無線回線品質の測定結果に基づいて、追加セルkを選択する。
ステップS507では、基地局1は、ステップS505で選択した追加セルkを形成する基地局に対して、システム情報要求を送信する。
ステップS509では、基地局1は、追加セルkのシステム情報を受信する。追加セルkのシステム情報には、追加セルkのネットワーク識別情報PLMN_k及びDRAPが含まれている。
ステップS511では、基地局1は、自局(つまり、PCell)のネットワーク識別情報PLMN_pと追加セルkのネットワーク識別情報PLMN_kとを比較して、PLMN_pとPLMN_kとが一致するか否かを判定する。
PLMN_pとPLMN_kとが一致しない場合は(ステップS511:No)、処理はステップS513へ進み、基地局1は、kをインクリメントする。つまり、基地局1は、追加セルとして選択の対象となるセルを、次のセルに移行する。ステップS513の処理後、処理はステップS503に戻る。
一方で、PLMN_pとPLMN_kとが一致する場合は(ステップS511:Yes)、処理はステップ515へ進み、基地局1は、追加セルkをSCellとするセル追加要求を通信端末3へ送信する。
以上説明したように、実施例2では、基地局がネットワーク識別情報の比較を行う。このようにしても、実施例1と同様に、通信端末3は、アンライセンスドバンドをSCellに用いたCAの実施が可能になる。また、アンライセンスドバンドを用いたCAの実施が可能になるため、高速伝送を実現することができる。
[実施例3]
実施例3の無線通信システムでは、基地局がCBBU(Centralized Base Band Unit)とRRH(Remote Radio Head)の2つの装置に分けられていることが実施例1と異なる。図28は、実施例3の基地局のCBBUの構成例を示すブロック図である。また、図29は、実施例3の基地局のRRHの構成例を示すブロック図である。以下では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
実施例3の基地局1のCBBU11は、実施例1の基地局1における無線受信部151の位置にE/O(Electrical/Optical)変換部167を有する。また、CBBU11は、実施例1の基地局1における無線送信部165の位置にO/E(Optical/ Electrical)変換部168を有する。
E/O変換部167は、RRH12から送られてきた光信号を受信する。そして、E/O変換部167は、受信した光信号を電気信号に変換する。その後、E/O変換部167は、電気信号に変換した信号を復調復号部152へ出力する。
復調復号部152は、E/O変換部167から入力された信号に対して復調処理及び復号処理を施して送出する。
符号化変調部166は、受信した信号に対して符号化処理及び変調処理を施し、O/E変換部168へ出力する。
O/E変換部168は、符号化変調部166から入力された信号を、電気信号から光信号に変換する。そして、O/E変換部168は、光信号に変換した信号をRRH12へ送信する。
RRH12は、実施例1の基地局1における無線受信部151及び無線送信部165に加えて、E/O変換部169及びO/E変換部170を有する。
E/O変換部169は、無線受信部151から信号を受信する。そして、E/O変換部169は、受信信号を電気信号から光信号に変換する。そして、E/O変換部169は、光信号に変換した信号をCBBU11へ送信する。
O/E変換部170は、CBBU11から信号を受信する。そして、O/E変換部170は、受信信号を光信号から電気信号に変換する。そして、O/E変換部170は、電気信号に変換した信号を無線送信部165へ出力する。
以上に説明したように、実施例3の基地局はCBBU及びRRHに分離されている。このように、2つに分離した基地局であっても実施例1と同様に動作でき、確実にアンライセンスドバンドを用いた通信を行うことができる。
[実施例4]
実施例4の無線通信システムでは、1つの基地局がPCell及びSCellを有することが実施例1と異なる。図30は、実施例4の基地局の構成例を示すブロック図である。以下では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
実施例4の基地局1は、図30に示すように、PDCP処理部101、RLC処理部102、MAC処理部103及び物理層処理部104を有する。さらに、基地局1は、SCellであるセル20で通信を行うPDCP処理部201、RLC処理部202、MAC処理部203及び物理層処理部204を有する。
PDCP処理部101、RLC処理部102、MAC処理部103及び物理層処理部104は、セル10で通信を行う。すなわち、PCellとしてセル10が選択された場合、PDCP処理部101、RLC処理部102、MAC処理部103及び物理層処理部104はPCellとして通信端末3と通信を行う。
PDCP処理部201、RLC処理部202、MAC処理部203及び物理層処理部204は、セル20でアンライセンスドバンドを用いて通信を行う。すなわち、SCellとしてセル20が選択された場合、PDCP処理部201、RLC処理部202、MAC処理部203及び物理層処理部204はSCellとして通信端末3と通信を行う。
このように、1つの基地局1の中にPCellを用いて通信を行う機能と、SCellを用いて通信を行う機能とを併存させることができる。この場合も、物理層処理部104,204は、実施例1と同様の機能を有する。これにより、実施例4のように1つの基地局がPCellとSCellとを有する場合でも、確実にアンライセンスドバンドを用いた通信を行うことができる。
また、実施例4のように1つの基地局がPCellとSCellを有する場合でも、実施例3のように、基地局をCBBUとRRHとに分離することもできる。
[実施例5]
以上の各実施例では、図31に示すように、PCellを有する基地局1及びSCellを有する基地局2が、各レイヤの処理部をそれぞれ有する場合について説明した。図31は、基地局の各レイヤの処理部及びデータ転送処理を表す概略図である。また、PCellを有する基地局1とSCellを有する基地局2との間のデータ転送は、PDCP処理部101とPDCP処理部201との間で、PDCP SDUを用いて行われる。しかし、各レイヤの処理部の構成及びデータ転送の方法はこれに限らない。
例えば、データの転送位置を異ならせることもできる。例えば、図32Aのように基地局1,2の上位装置4において、分割機能41を用いてデータを分けることも可能である。図32Aは、上位装置においてデータを分ける構成を表す図である。すなわち、ライセンスドバンドを用いる基地局1とアンライセンスドバンドを用いる基地局2のそれぞれに下りデータを分割し、それぞれの上りデータを結合する分割機能41を上位装置4が有することも可能である。例えば、基地局2として従来のHeNB(Home eNB)を用いる場合、基地局1,2の上位装置4であるS−GWとHeNBのS−GWが異なるため、基地局1とHeNBとの間ではデータ転送は行われない。このような場合に図32Aのような構成を採ることが好ましい。
さらに、ライセンスドバンドを用いる基地局1の各レイヤの機能及びアンライセンスドバンドを用いる基地局2の各レイヤの機能のうち一部の機能をまとめることが可能である。
例えば、PDCPを共通とする場合、図32BのようにPDCP処理部101を共通化することができる。図32Bは、PDCP処理部を共通化した場合の構成を表す図である。PDCPを共通化する場合は、RLC SDU(PDCP PDU)またはRLC PDU(PDCP SDU)を用いて基地局1と基地局2との間でデータ転送が行われる。この場合、RLC処理部102,202は、データの転送機能を新たに追加した新たなRLC機能を有する。
また、PDCP及びRLCを共通とする場合、図32CのようにPDCP処理部101及びRLC処理部102を共通化することができる。図32Cは、PDCP処理部及びRLC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。PDCP及びRLCを共通とする場合は、MAC SDU(RLC PDU)またはMAC PDU(RLC SDU)を用いて基地局機能間のデータ転送が行われる。この場合、MAC処理部103,203は、データの転送機能を新たに追加した新たなMAC機能を有する。
また、PDCP、RLC及びMACを共通とする場合、図32DのようにPDCP処理部101、RLC処理部102及びMAC処理部103を共通化することができる。図32Dは、PDCP処理部、RLC処理部及びMAC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。PDCP、RLC及びMACが共通化された場合には、MAC PDUを用いて基地局機能間のデータ転送が行われる。この場合、物理層処理部104,204は、データの転送機能を新たに追加した新たな機能を有する。
ここで、図32A〜32Dの構成では、従来のHARQ(Hybrid ARQ)の再送間隔では再送できない可能性が高いため、従来のMACと異なる、特にHARQ制御が異なる新しいMACとすることが好ましい。また、使用する周波数が異なること、LBT(Listen before Talk)(CSMA/CA)を実施することから、従来の物理層(Physical layer)と異なる新しい物理層とすることが好ましい。
また、図33Aのように、ライセンスドバンドを用いる基地局1のPDCP処理部101から、アンライセンスドバンドを用いる基地局2のRLC処理部202にデータを転送することも可能である。図33Aは、ライセンスドバンドを用いる基地局のPDCP処理部からアンライセンスドバンドを用いる基地局のRLC処理部にデータを転送する構成を表す図である。この場合、RLC処理部202は、従来のPDCP処理機能とRLC処理機能を併せ持つ新しいRLC処理機能を有する。
また、図33Bのように、ライセンスドバンドを用いる基地局1のPDCP処理部101から、アンライセンスドバンドを用いる基地局2のMAC処理部203にデータを転送することも可能である。図33Bは、ライセンスドバンドを用いる基地局のPDCP処理部からアンライセンスドバンドを用いる基地局のRLC処理部にデータを転送する構成を表す図である。この場合、RLC処理部202及びMAC処理部203は、従来のPDCP処理機能、RLC処理機能及びMAC処理機能を併せ持つ新しいRLC処理機能及びMAC処理機能を有する。
上記のように、ライセスドバンドを用いる基地局の機能とアンライセンスドバンドを用いる基地局の機能の一部を共通化することで、1つの基地局がライセスドバンドの基地局の機能及びアンライセンスドバンドの基地局の機能の一部を有することが可能となる。これにより、基地局の回路規模の削減や消費電力の削減が可能となる。さらに、基地局を小型化できる。そして、小型化により、基地局の設置コストを削減できる。
さらに、実施例1では、ライセンスドバンドを用いる基地局1とアンライセンスドバンドを用いる基地局2とを異なる基地局とした構成で説明した。これに対して、図34A〜34Dに示すように、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う機能を基地局1に組み込むことも可能である。図34Aは、1つの基地局内での上位装置においてデータを分ける構成を表す図である。図34Bは、1つの基地局内でのPDCP処理部を共通化した場合の構成を表す図である。図34Cは、1つの基地局内でのPDCP処理部及びRLC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。図34Dは、1つの基地局内でのPDCP処理部、RLC処理部及びMAC処理部を共通化した場合の構成を表す図である。
さらに、ライセンスドバンドを用いる基地局の機能とアンライセンスドバンドを用いる基地局の機能とをそれぞれ異なる装置とした場合は、両者を接続するためのインタフェースや光回線等の有線の敷設が行われる。これに対して、ライセンスドバンドを用いる基地局の機能とアンライセンスドバンドを用いる基地局の機能の一部を一つの装置として実現することで、インタフェースや有線を敷設しなくても良く、コストを削減できる。
[実施例6]
実施例1では、ネットワーク識別情報をシステム情報に含めて通信端末3へ送信した。これに対し、実施例6では、通信端末3が送信したRAプリアンブルに対する応答であるRAレスポンスにネットワーク識別情報を含めて通信端末3へ送信することが実施例1と異なる。実施例6の基地局1,2及び通信端末3の構成は実施例1と同一であるため、以下では、図4,9,10を流用して、実施例1と異なる点について説明する。
まず、図4を用いて、実施例6の基地局1について説明する。
図4において、無線回線制御部157は、RAプリアンブルの入力を無線回線制御情報抽出部155から受ける。無線回線制御部157は、RAプリアンブルに対してRAレスポンスを返信するための制御を行う。無線回線制御部157は、RAレスポンスのための制御情報を無線回線制御情報作成部160へ出力する。また、無線回線制御部157は、システム情報管理記憶部158に記憶されているシステム情報に含まれるネットワーク識別情報(つまり、セル10のネットワーク識別情報)をシステム情報管理記憶部158から取得し、取得したネットワーク識別情報を無線回線制御情報作成部160へ出力する。
無線回線制御情報作成部160は、RAレスポンスのための制御情報の入力を無線回線制御部157から受ける。また、無線回線制御情報作成部160は、ネットワーク識別情報の入力を無線回線制御部157から受ける。そして、無線回線制御情報作成部160は、取得した制御情報を用いてRAレスポンスを作成する。このとき、無線回線制御情報作成部160は、セル10のネットワーク識別情報を含むRAレスポンスを作成する。そして、無線回線制御情報作成部160は、作成したRAレスポンスを符号化変調部166へ出力し、通信端末3へ送信する。
なお、無線回線制御情報作成部160は、セル10のネットワーク識別情報を含むコンテンションレゾリューションを作成しても良い。
次いで、図9を用いて、実施例6の基地局2について説明する。
図9において、無線回線制御部257は、RAプリアンブルの入力を無線回線制御情報抽出部255から受ける。無線回線制御部257は、RAプリアンブルに対してRAレスポンスを返信するための制御を行う。無線回線制御部257は、RAレスポンスのための制御情報を無線回線制御情報作成部260へ出力する。また、無線回線制御部257は、システム情報管理記憶部258に記憶されているシステム情報に含まれるネットワーク識別情報(つまり、セル20のネットワーク識別情報)をシステム情報管理記憶部258から取得し、取得したネットワーク識別情報を無線回線制御情報作成部260へ出力する。
無線回線制御情報作成部260は、RAレスポンスのための制御情報の入力を無線回線制御部257から受ける。また、無線回線制御情報作成部260は、ネットワーク識別情報の入力を無線回線制御部257から受ける。そして、無線回線制御情報作成部260は、取得した制御情報を用いてRAレスポンスを作成する。このとき、無線回線制御情報作成部260は、セル20のネットワーク識別情報を含むRAレスポンスを作成する。そして、無線回線制御情報作成部260は、作成したRAレスポンスを符号化変調部266へ出力し、通信端末3へ送信する。
次いで、図10を用いて、実施例6の通信端末3について説明する。
図10において、無線回線制御部324は、無線回線制御情報抽出部304が抽出した制御情報として、基地局1または基地局2から送信されたRAレスポンスを取得する。基地局1から送信されたRAレスポンスにはセル10のネットワーク識別情報が含まれ、基地局2から送信されたRAレスポンスにはセル20のネットワーク識別情報が含まれている。
無線回線制御部324は、基地局1から送信されたRAレスポンスを取得したとき、RAレスポンスからセル10のネットワーク識別情報を抽出してシステム情報記憶部323に記憶する。その後、無線回線制御部324は、基地局2から送信されたRAレスポンスを取得したとき、RAレスポンスからセル20のネットワーク識別情報を抽出するとともに、システム情報記憶部323からセル10のネットワーク識別情報を取得する。そして、無線回線制御部324は、セル10のネットワーク識別情報と、セル20のネットワーク識別情報とを比較する。
セル10のネットワーク識別情報とセル20のネットワーク識別情報とが一致する場合、無線回線制御部324は、non-contention based random access procedureでは、RAを終了し、contention based random access procedureでは、スケジュールドトランスミッションの作成を無線回線制御情報作成部333に指示する。
以上説明したように、実施例6では、RAレスポンスにネットワーク識別情報を含めて通信端末3へ送信する。このようにしても、実施例1と同様に、通信端末3は、アンライセンスドバンドをSCellに用いたCAの実施が可能になる。また、アンライセンスドバンドを用いたCAの実施が可能になるため、高速伝送を実現することができる。
以上、実施例1〜6について説明した。
なお、CA対象の基地局の選択は、ネットワーク識別情報に基づくものに限定されない。例えば、ライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局は、自局が属する通信ネットワークと、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局が属する通信ネットワークとが一致または同一と見なせる否かに基づいて、自局とのCA対象の基地局を選択しても良い。また例えば、ライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局は、自局が属する通信ネットワークに関する情報と、アンライセンスドバンドを用いて通信を行う基地局が属する通信ネットワークに関する情報とを用いて、自局とのCA対象の基地局を選択しても良い。
また、上記の各実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1,2 基地局
3 通信端末
4 上位装置
10,20 セル
11 CBBU
12 RRH
31 受信部
32 制御部
33 送信部
34 ベースバンド処理部
101,201 PDCP処理部
111,211 下り信号処理部
112,212 上り信号処理部
102,202 RLC処理部
121,221 下り信号処理部
122,222 上り信号処理部
103,203 MAC処理部
131,231 下り信号処理部
132,232 上り信号処理部
104,204 物理層処理部
105 ライセンスドバンド制御部
141 ライセンスドバンド送信部
142 ライセンスドバンド受信部
151,251 無線受信部
152,252 復調復号部
153 端末性能情報抽出部
154,254 無線回線品質情報抽出部
155,255 無線回線制御情報抽出部
156 端末性能情報制御部
157,257 無線回線制御部
158,258 システム情報管理記憶部
159,259 上位処理部
160,260 無線回線制御情報作成部
161,261 パイロット作成部
162,262 同期信号作成部
163,263 システム情報作成部
164 端末性能情報要求作成部
165,265 無線送信部
166,266 符号化変調部
167,169 E/O変換部
168,170 O/E変換部
205 アンライセンスドバンド制御部
241 アンライセンスドバンド送信部
242 アンライセンスドバンド受信部
301 無線受信部
302 復調復号部
303 システム情報抽出部
304 無線回線制御情報抽出部
305 パイロット抽出部
306 同期制御部
307 同期信号抽出部
308 セルID抽出部
309 端末性能情報要求抽出部
310 無線回線品質測定部
311 同期信号作成部
312 パイロット算出部
321 端末設定制御部
322 セル選択制御部
323 システム情報記憶部
324 無線回線制御部
325 端末性能情報記憶部
326 端末性能情報制御部
331 無線送信部
332 符号化変調部
333 無線回線制御情報作成部
334 無線回線品質情報作成部
335 端末性能情報作成部

Claims (6)

  1. 免許が必要な周波数を用いて通信を行う第1の基地局と、免許が不要な周波数を用いて通信を行う第2の基地局と、通信端末と、を具備し、
    前記第1の基地局は、前記第1の基地局が属する第1の通信ネットワークの識別情報である第1のネットワーク識別情報と、前記第2の基地局が属する第2の通信ネットワークの識別情報である第2のネットワーク識別情報とに基づいて、前記第2の基地局の中から、前記通信端末が前記第1の基地局と同時に通信する基地局を選択する、
    無線通信システム。
  2. 前記第1の基地局は、前記第1のネットワーク識別情報と一致する前記第2のネットワーク識別情報を有する前記第2の基地局を、前記通信端末が前記第1の基地局と同時に通信する基地局として選択する、
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第1のネットワーク識別情報及び前記第2のネットワーク識別情報は、前記通信端末へ送信されるランダムアクセスレスポンスに含まれ、
    前記通信端末は、前記第1のネットワーク識別情報と前記第2のネットワーク識別情報とを比較する、
    請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 免許が必要な周波数を用いて通信を行う第1の基地局、及び、免許が不要な周波数を用いて通信を行う第2の基地局の双方と同時に通信可能な通信端末であって、
    前記第1の基地局が属する第1の通信ネットワークの識別情報である第1のネットワーク識別情報、及び、前記第2の基地局が属する第2の通信ネットワークの識別情報である第2のネットワーク識別情報を受信する無線受信部と、
    前記第1のネットワーク識別情報と前記第2のネットワーク識別情報とに基づいて、前記通信端末と前記第2の基地局との間の無線回線を設定する無線回線制御部と、
    を具備する通信端末。
  5. 免許が必要な周波数を用いて通信を行う基地局であって、
    自局が属する第1の通信ネットワークの識別情報である第1のネットワーク識別情報を記憶する記憶部と、
    前記第1のネットワーク識別情報と、免許が不要な周波数を用いて通信を行う他の基地局が属する第2の通信ネットワークの識別情報である第2のネットワーク識別情報とに基づいて、前記他の基地局の中から、通信端末が自局と同時に通信する基地局を選択する無線回線制御部と、
    を具備する基地局。
  6. 免許が必要な周波数を用いて通信を行う第1の基地局と、免許が不要な周波数を用いて通信を行う第2の基地局と、通信端末と、を具備する無線通信システムにおけるセル制御方法であって、
    前記第1の基地局が属する第1の通信ネットワークの識別情報である第1のネットワーク識別情報と、前記第2の基地局が属する第2の通信ネットワークの識別情報である第2のネットワーク識別情報とに基づいて、前記第2の基地局の中から、前記通信端末が前記第1の基地局と同時に通信する基地局を選択する、
    セル制御方法。
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