JPWO2016208169A1 - 装置、特定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[概要]
本実施形態の光送受信装置は、光を一定量反射する光反射素子が複数挿入された光ファイバに光を適当な時間送出する。光の送出は光ファイバに障害があるときに行われる。光の送出により、本実施形態の光送受信装置は、各光反射素子から同じ波長の反射光を重畳して受光する。その後、光送受信装置は、光の送出を停止し、反射光を全て受光しなくなるまでの時間を計測する。計測した時間は、障害後も接続する、最も遠い光反射素子との間を光が往復する時間に相当する。光送受信装置は、計測した時間を基に、障害後も接続する最も遠い光反射素子までの距離を算出する。算出された距離は、それ以上の区間で障害があることを示す情報、すなわち、障害区間を特定する情報である。本実施形態の光送受信装置は、障害区間を特定するのに、反射光が重ならないよう光の送出時間を厳密に制御する必要なく、その為の回路も必要ないので、製造コストを十分低減できる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における光送受信装置に接続される機器について説明する為の図である。図3は、本発明の第1の実施の形態における光送受信装置に接続される光反射素子について説明を行う為の図である。
まず、本実施形態の光送受信装置1には、図2に示されるように、光ファイバ2が接続される。光ファイバ2には、複数の光反射素子3_1、3_2、…、3_n(n=1〜光反射素子の数)が一定距離毎に挿入されている。上述の光反射素子3_1、3_2、…、3_nは、図3に示されるように、光送受信装置1から光が入射されると、その一部を一定量反射し、残りを透過光として透過する素子であり、具体的には、光ファイバグレーティングである。光ファイバグレーティングは、周知の位相マスク法により、光ファイバ2に設けられてもよい。光ファイバグレーティングの反射率は1%〜10%程度であってもよい。光送受信装置1は、一定距離毎に光ファイバグレーティングが設けられた光ファイバ2に接続される。
図4は、本発明の第1の実施の形態における光送受信装置1の構成例を示す図である。
(3−1)光送出機能
送信回路11は、送出開始を示す信号が入力されると、光(すなわち、一定レベルの光信号)を光ファイバ2に送出する。
送信回路11は、光を送出し、所定時間経過した後、光の送出を停止する。送信回路11は、光の送出を停止すると、送出停止を示す信号を測定回路13に出力する。
測定回路13は、計時機能を備える。測定回路13は、送出停止を示す信号が入力されると、計時機能により時間の計測を開始する。送出停止してからの時間を計測する為である。
測定回路13は、ビームスプリッター12を介して反射光を受光する。
測定回路13は、反射光を受光しなくなると、時間の計測を停止する。具体的には、測定回路13は、反射光測定機能により直近に測定された反射光の強さ(直近に記憶メモリに書き込まれた値)が所定値以下となると、計時機能を停止し、時間の計測を停止する。
計時機能停止までに計時機能によって計測された時間は、光の送出を停止してから、反射光を受光しなくなるまでの時間である。当該時間は、光の送出を停止したことが、接続されている最も遠い光反射素子まで光として伝わり、反射して帰ってくるまでの時間であり、接続されている最も遠い光反射素子との間を光が往復する時間に相当する。
測定回路13は、計測した時間を基に、接続されている最も遠い光反射素子までの距離を算出する。
測定回路13は、算出した、接続されている最も遠い光反射素子までの距離を信号として出力する。
送信回路11は、レーザダイオードと、光ファイバと、電子回路と、を用いて実現することができる。測定回路13は、電子回路と、RAM(Randam Access Memory)等のメモリと、受光素子と、AD変換器と、光ファイバと、光アダプタと、を用いて実現することができる。
図5は、本発明の第1の実施の形態における光送受信装置1の動作を示すフローチャートである。図5を用いて、本実施形態の光送受信装置1の詳細な動作を以下に説明する。
まず、光ファイバ2に障害が発生し、正常に通信できなくなったとする。光ファイバ2の何れかの箇所が断線したことが想定される。そのとき、監視装置(図示せず)のオペレータが、送出開始を示す信号を監視装置(図示せず)から送信回路11に出力したとする。送出開始を示す信号が送信回路11に入力される。
次に、測定回路13は、送出停止を示す信号が送信回路11から入力されると、自身に備わる計時機能により、時間の計測を開始する(S3)。光の送出を停止してからの時間を計測する為である。
次に、測定回路13は、計測した時間を基に、正常に接続されている最も遠い光反射素子までの距離を算出する(S6)。
本実施形態の光送受信装置1は、光ファイバに障害があるとき、上述のS1〜S7の処理を実施することで、障害発生後も正常に接続されている最も遠い光反射素子までの距離を出力する。本実施形態の光送受信装置1が出力する距離は、その距離までは障害がないが、それ以上の区間で障害があることを示す情報、すなわち障害区間を特定する情報である。本実施形態の光送受信装置1は、障害区間を特定することができる。
(5−1)出力先を監視装置とする動作
測定回路13は、正常に接続されている最も遠い光反射素子までの距離を出力するが、その出力先は、監視装置(図示せず)であってもよい。その場合、監視装置は、入力された距離を自身に備わる画面に表示する。光送受信装置1のユーザは、監視装置を介して、障害区間を知ることができる。
上記では、測定回路13に設定される所定値は、反射光を受光していないときの反射光の強さ(以下、「未受光レベル」という)であるものとしたが、これに限らない。上述の所定値は、最も遠くに挿入されている光反射素子3_nから受光する反射光の強さ(以下、「最遠からの反射光レベル」という)より小さく、未受光レベル以上の任意の値であってもよい。
測定回路13は、動作のバリエーションとして、S3の後、所定時間が経過するまで、S4〜S6を繰り返し実施してもよい。その場合、測定回路13は、S5において、時間の計測を停止せず、その時、計測していた時間を記憶する。また、測定回路13は、S6においては、S5で記憶した時間の半分と、光ファイバ内を光が進む速度との積を算出する。測定回路13は、所定時間が経過したときは、時間の計測を停止してS7を実施する。上述の所定時間は、秒単位の時間であってもよい。所定時間は、本実施形態の光送受信装置1のユーザによって測定回路13に設定される。
本実施形態によれば、光送受信装置1は、光ファイバの障害区間を特定するにあたり、製造コストを十分低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
(1)第2の実施形態の装置100の構成
本実施形態の装置100には、図7に示されるように、光を一定量反射する光反射素子110、111、112が挿入された光ファイバ120が接続される。本実施形態の装置100は、送出部101と、測定部102と、時間測定部103と、距離測定部104と、出力部105と、を備える。
送出部101は、光ファイバ120に光を送出し、光の送出を停止する。
次に、本実施形態の装置100の動作を説明する。
送出部101は、光ファイバ120に障害が発生したことを示す電気信号が入力されたときに、光ファイバ120に光を送出する。
時間測定部103は、送出部101が光の送出を停止してから、測定部102により測定される反射光の強さが所定値(未受光レベル)以下となるまでの時間を計測する。すなわち、時間測定部103は、光の送出を停止してから、反射光を受光しなくなるまでの時間を計測する。
次に、距離測定部104は、時間測定部103により計測された時間に対応する距離を算出する。
本実施形態によれば、装置は、光ファイバの障害区間を特定するにあたり、製造コストを十分低減することができる。
(付記1)
光を一定量反射する光反射素子が挿入された光ファイバに接続された装置であって、
前記光ファイバに光を送出し、前記送出を停止する送出手段と、
前記光反射素子から反射される反射光の強さを測定する測定手段と、
前記送出手段が前記光の送出を停止してから、前記測定手段により測定される前記反射光の強さが所定値以下となるまでの時間を計測する時間測定手段と、
前記時間測定手段により計測された前記時間に対応する距離を算出する距離測定手段と、
前記距離を示す信号を出力する出力手段と、を備え、
前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さ以上で、且つ、前記光を送出したときに、最も遠くに挿入されている前記光反射素子から受光する前記反射光の強さよりも小さい値である、
ことを特徴とする装置。
(付記2)
前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さである、
ことを特徴とする付記1に記載の装置。
(付記3)
前記送出手段は、秒単位の所定時間、前記光を送出する、
ことを特徴とする付記1乃至2のいずれか1項に記載の装置。
(付記4)
前記距離測定手段は、前記時間の半分と、光ファイバ内を光が進む所定の速度と、の積に対応する値を前記距離として算出する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
(付記5)
入力された信号の示す情報を表示する表示手段を備えた監視装置に接続され、
前記出力手段は、前記距離を示す信号を前記監視装置に出力する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
(付記6)
光を一定量反射する光反射素子が挿入された光ファイバに光を送出し、
前記光反射素子から反射される反射光の強さを測定し、
前記光の送出を停止し、
前記光の送出を停止してから、測定される前記反射光の強さが所定値以下となるまでの時間を計測し、
計測された前記時間に対応する距離を算出し、
前記距離を示す信号を出力し、
前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さ以上で、且つ、前記光を送出したときに、最も遠くに挿入されている前記光反射素子から受光する前記反射光の強さよりも小さい値である、
ことを特徴とする特定方法。
(付記7)
前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さである、
ことを特徴とする付記6に記載の特定方法。
(付記8)
前記送出をするときにおいては、秒単位の所定時間、前記光を送出する、
ことを特徴とする付記6乃至7のいずれか1項に記載の特定方法。
(付記9)
前記距離を算出するときにおいては、前記時間の半分と、光ファイバ内を光が進む所定の速度と、の積に対応する値を前記距離として算出する、
ことを特徴とする付記6乃至8のいずれか1項に記載の特定方法。
(付記10)
入力された信号の示す情報を表示する、
ことを特徴とする付記6乃至9のいずれか1項に記載の特定方法。
(付記11)
前記光反射素子は、光ファイバグレーティングである、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
2、14、15 光ファイバ
3_1、110、111、112 光反射素子
4 光送受信装置
11 送信回路
12 ビームスプリッター
13 測定回路
100 装置
101 送出部
102 測定部
103 時間測定部
104 距離測定部
105 出力部
Claims (11)
- 光を一定量反射する光反射素子が挿入された光ファイバに接続された装置であって、
前記光ファイバに光を送出し、前記送出を停止する送出手段と、
前記光反射素子から反射される反射光の強さを測定する測定手段と、
前記送出手段が前記光の送出を停止してから、前記測定手段により測定される前記反射光の強さが所定値以下となるまでの時間を計測する時間測定手段と、
前記時間測定手段により計測された前記時間に対応する距離を算出する距離測定手段と、
前記距離を示す信号を出力する出力手段と、を備え、
前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さ以上で、且つ、前記光を送出したときに、最も遠くに挿入されている前記光反射素子から受光する前記反射光の強さよりも小さい値である、
ことを特徴とする装置。 - 前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さである、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記送出手段は、秒単位の所定時間、前記光を送出する、
ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の装置。 - 前記距離測定手段は、前記時間の半分と、光ファイバ内を光が進む所定の速度と、の積に対応する値を前記距離として算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。 - 入力された信号の示す情報を表示する表示手段を備えた監視装置に接続され、
前記出力手段は、前記距離を示す信号を前記監視装置に出力する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。 - 光を一定量反射する光反射素子が挿入された光ファイバに光を送出し、
前記光反射素子から反射される反射光の強さを測定し、
前記光の送出を停止し、
前記光の送出を停止してから、測定される前記反射光の強さが所定値以下となるまでの時間を計測し、
計測された前記時間に対応する距離を算出し、
前記距離を示す信号を出力し、
前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さ以上で、且つ、前記光を送出したときに、最も遠くに挿入されている前記光反射素子から受光する前記反射光の強さよりも小さい値である、
ことを特徴とする特定方法。 - 前記所定値は、前記光を送出していないときの前記反射光の強さである、
ことを特徴とする請求項6に記載の特定方法。 - 前記送出をするときにおいては、秒単位の所定時間、前記光を送出する、
ことを特徴とする請求項6乃至7のいずれか1項に記載の特定方法。 - 前記距離を算出するときにおいては、前記時間の半分と、光ファイバ内を光が進む所定の速度と、の積に対応する値を前記距離として算出する、
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の特定方法。 - 入力された信号の示す情報を表示する、
ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の特定方法。 - 前記光反射素子は、光ファイバグレーティングである、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
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