JPWO2016203748A1 - 屈折率分布型レンズの設計方法、及び、それを用いたアンテナ装置 - Google Patents

屈折率分布型レンズの設計方法、及び、それを用いたアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、アンテナを簡単に、かつ、高精度に駆動できるようにした屈折率分布型レンズの設計方法を提供することである。本発明によれば、屈折率が一様な屈折率一様型レンズにおける曲面形状の焦平面が境界に含まれる仮想ドメイン、及び、屈折率が非一様な屈折率分布型レンズにおける平面形状の焦平面が境界に含まれ、かつ、仮想ドメインに対する擬等角写像である物理ドメインを設定し、仮想ドメインを特徴付ける誘電率又は透磁率の少なくとも1つを含む媒質パラメータを仮想媒質パラメータとし、該仮想媒質パラメータに対する擬等角写像を物理ドメインにおける物理媒質パラメータとして算出し、予め設定された媒質パラメータ調整部材を空間配置することにより、物理媒質パラメータによる屈折率分布型レンズを設計する。

Description

本発明は、屈折率分布型レンズの設計方法、及び、それを用いたアンテナ装置に関する。
近年のアンテナ技術やその製造技術の発展に伴い、出射ビームの方位制御が可能なレンズの研究開発が行われている。例えば、特許文献1においては、図13に示すように、誘電体レンズ101と、1次放射器102とを備えたアンテナ装置100を提案している。そして、この1次放射器102は、指向方向が誘電体レンズ101の中心を向きつつ、位相中心を湾曲した移動経路103に沿って移動させることが可能になっている。従って、1次放射器102を移動経路103に沿って移動させることにより、ビームの指向方向が制御できる。
また、特許文献2においては、図14に示すように、球体状のレンズ112,113の周囲に1次放射器114,115を設け、仰角方向に一次放射器114,115を回動可能にしたレーダー装置が提案されている。そして、一次放射器114、115を回動することで、レンズ112,113の反対方向へとRF波を放射させている。また、方位角方向にもレンズ112,113と1次放射器114,115を回動するための機械機構が設けられており、これにより方位角方向にRF波を走査することができるようにしている。
特許第3548820号公報 特許第5040917号公報 特開平8−094489号公報 特表2013−506844号公報
しかしながら、特許文献1にかかる構成では、1次放射器102を移動させる際に、当該1次放射器102の向きと位置との2つのパラメータを機械的に制御する必要があるため、制御機構が複雑になってしまう問題がある。
また、特許文献2にかかる構成では、アンテナビームの仰角方向や方位角方向を制御する際に、レンズ112,113が球体状であることから、回動構成は複雑、かつ、大型になってしまう問題がある。
そして、これらの問題は、アンテナ装置の重量やコスト等を増大させる要因となっている。
そこで、本発明の主目的は、一次放射器等のアンテナを簡単に、かつ、高精度に駆動できるようにした屈折率分布型レンズの設計方法、及び、それを用いたアンテナ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、平面形状の焦平面を持つ屈折率分布型レンズの設計方法にかかる発明は、屈折率が一様な屈折率一様型レンズにおける曲面形状の焦平面が境界に含まれる仮想ドメイン、及び、屈折率が非一様な屈折率分布型レンズにおける平面形状の焦平面が境界に含まれ、かつ、仮想ドメインに対する擬等角写像である物理ドメインを設定し、仮想ドメインを特徴付ける誘電率又は透磁率の少なくとも1つを含む媒質パラメータを仮想媒質パラメータとし、該仮想媒質パラメータに対する擬等角写像を物理ドメインにおける物理媒質パラメータとして算出し、予め設定された媒質パラメータ調整部材を空間配置することにより、物理媒質パラメータによる屈折率分布型レンズを設計する、ことを特徴とする。
また、電磁波を屈折させて送信又は受信するアンテナ装置にかかる発明は、上記屈折率分布型レンズと、電磁波の送信又は受信の少なくとも1つを行うアンテナと、電磁波の送信方位又は受信方位を規定する方位設定機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、平板状焦面を持つ屈折率分布型レンズを曲面状焦面を持つ屈折率一様型レンズの擬等角写像として設定するので、アンテナの位置を変えるだけの簡易的な制御によりアンテナビーム制御が可能になる。
第1実施形態にかかる屈折率一様型レンズを含む仮想ドメインの側面図である。 屈折率分布型レンズの設計手順を示すフローチャートである。 ドメインを説明する図で、(a)は曲板状焦面を境界に含む仮想ドメイン、(b)は平板状焦面を境界に含む物理ドメインを例示した図である。 仮想ドメインを擬等角写像して得られた物理ドメインにおける屈折率分布を例示した図である。 2次元の屈折率分布型レンズを示す図で、(a)は屈折率分布型レンズの斜視図、(b)は(a)における入射側レンズ部の斜視図である。 3次元の屈折率分布型レンズを示す図で、(a)は屈折率分布型レンズの斜視図、(b)は(a)における入射側レンズ部の斜視図である。 屈折率分布型レンズの平板状焦面に対向して配置したアンテナを駆動するアンテナ装置の側面図である。 複数のアンテナから1つのアンテナを選択するアンテナ装置の側面図である。 擬等角写像の元となる屈折率一様型レンズの形状を説明する図である。 第2実施形態にかかる屈折率一様型レンズを含む仮想ドメインの側面図である。 仮想ドメインを擬等角写像して得られる物理ドメインの側面図である。 屈折率一様型レンズに設けた第1整合層、第2整合層を示す模式図である。 関連技術の説明に適用されるアンテナ装置の構成を示す図である。 関連技術の説明に適用される仰角を変更できるアンテナ装置の構成を示す図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、屈折率一様型レンズ11を含む仮想ドメイン14の側面図である。この屈折率一様型レンズ11は、曲面状の焦平面14aを有し、当該焦平面14aに対向して配置されたアンテナ12から電磁波が放射される。以下、便宜上、曲面状の焦平面を曲板状焦面、平面状の焦平面を平板状焦面と記載して焦平面が曲面であるか平坦な平面であるかを区別する。
アンテナ12から出射された電磁波は、屈折率一様型レンズ11に入射し、屈折され、出射される。屈折率一様型レンズ11から出射された電磁波は、ビーム13としてアンテナ12の位置に応じた方位に放射される。
なお、屈折率一様型レンズ11及び曲板状焦面14aは、2次元形状又は3次元形状のいずれでもよい。しかし、2次元形状の場合は、屈折率一様型レンズ11は光軸16に対して線対称であり、3次元形状の場合は光軸16に対して回転対称であることが必要である。このとき、2次元形状とは、例えば図5(a)に示すように、厚みが一様な形状が例示できる。
アンテナ12を曲板状焦面14aに沿って移動させると、ビーム13の方位は、アンテナ12の位置に応じて変化する。即ち、ビーム13の仰角方向や方位角方向は、アンテナ12の位置に応じて制御できる。
ところで、曲板状焦面14aは曲面であるため、アンテナ12を曲面に沿って駆動させる駆動機構が必要になり、かかる機構は非常に複雑な構成となる。
電磁波は、マクスウェル方程式に従う。このマクスウェル方程式には、電磁波が伝搬する場(媒体)の性質を示す透磁率や誘電率が含まれている。即ち、電磁波の伝搬経路は、透磁率や誘電率により異なる。
図1に示す屈折率一様型レンズ11の屈折率は、一様である(屈折率の空間依存性がない)。このことは、レンズの屈折率が非一様の場合には、焦平面の形状は、図1に示す曲板状焦面と異なる形状になる。そこで、焦平面が平面状になるような屈折率分布を持つレンズを設計する。
平面状の焦平面を持つ屈折率分布型レンズは、図1に示す曲面状の焦平面を持つ屈折率一様型レンズ11を写像変換して得られるとする。具体的には、屈折率一様型レンズ11を特徴付けている形状や電磁波の伝搬特性を規定している透磁率や誘電率を写像変換して得られるとする。以下、図2に示す屈折率分布型レンズの設計手順を示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1: (ドメインの設定処理)
今、図1に示すような屈折率一様型レンズ11を含み、かつ、境界が曲板状焦面14aの一部をなす空間(仮想ドメイン)14を考える。そして、仮想ドメイン14における曲板状焦面14aを持つ屈折率一様型レンズ11が、平板状焦面を持つ屈折率分布型レンズに写像変換されたと考える。このとき、写像変換された仮想ドメインを物理ドメインと呼称する。そして、透磁率や誘電率を総称して媒質パラメータと記載し、仮想ドメインにおける媒質パラメータを仮想媒質パラメータ、物理ドメインにおける媒質パラメータを物理媒質パラメータと記載する。
このことを、図3を参照して説明する。図3はドメインを説明する図で、(a)は曲板状焦面14aを境界に含む仮想ドメイン14、(b)は平板状焦面24aを境界に含む物理ドメイン24を例示している。
ステップS2: (媒質パラメータの決定)
仮想ドメイン14を記述する直交座標系x−y−z(以下、仮想座標系と記載)と、物理ドメインを記述する直交座標系X−Y−Z(以下、物理座標系と記載)とを考える。
このとき、仮想座標系と物理座標系とは、
Figure 2016203748
の式1の関係を満たす。
そして、座標変換行列であるヤコビ行列は、
Figure 2016203748
の式2で表せる。
このヤコビ行列を用いると、仮想ドメイン14における仮想媒質パラメータ(誘電率ε、透磁率μ)と、物理ドメインにおける物理媒質パラメータ(誘電率ε、透磁率μ)とは、
Figure 2016203748
の式3を満たす。
式1等は、一般的な写像に対して要求される関係式であるが、非四角形の領域からなる仮想ドメイン14から、四角形の領域からなる物理ドメイン24への写像としては、擬等角写像を行う必要がある。以下、ドメインが2次元の場合と3次元の場合に分けて説明する。
<ドメインが2次元の場合>
ドメインが2次元の場合では、仮想座標系におけるz軸と、物理座標系におけるZ軸との間での写像がない。このため、式1は、
Figure 2016203748
の式4で表せる。
ここで、仮想ドメイン14において、
Figure 2016203748
の式5で示すX,Y成分に関するラプラス方程式を解く。但し、式5の解を求める際には、次のディリクレ境界条件及び、ノイマン境界条件を適用する。
ディリクレ境界条件: X成分については、仮想ドメイン14の境界である曲板状焦面14aが、物理ドメイン24の境界である平板状焦面24aへと写像されるものとする。また、仮想ドメイン14の境界14cが、物理ドメイン24の境界24cへと写像されるものとする。さらに、Y成分については、境界14bが境界24bへと写像され、境界14dが境界24dへと写像されるものとする。
ノイマン境界条件: 境界における法線ベクトルをベクトルSとしたとき、X成分は、境界14b及び境界14dにおいて、
Figure 2016203748
の式6で示す条件(ノイマン境界条件)を満たすものとする。同様にY成分は境界14a及び境界14cにおいて式6を満たすものとする。
式5の解は、仮想ドメイン14と物理ドメイン24とにおいて、座標の等高線として示すことができる。図3(a)で示した仮想ドメイン14においては、x,y成分という2つの変数に依存するX(x,y),Y(x,y)成分に関する等高線が例示できる。また、図3(b)の物理ドメイン24においては、X,Y成分という2つの変数に依存するx(X,Y),y(X,Y)成分に関する等高線が例示できる。
このようにして式5の解が求まると、(AA)/|A|は、
Figure 2016203748
の式7で与えられる。
但し、式7におけるMは、
Figure 2016203748
の式8で定義される実数である。
また、アンテナ12として2次元平面の面外方向の成分を制限する。これにより、式3のいずれかの物理媒質パラメータ(透磁率、誘電率)は、1とできる。即ち、面外方向に電場成分を持つTE(Transverse Electric)モードであれば透磁率を1に、磁場成分を持つTM(Transverse Magnetic)モードであれば誘電率を1とみなせる。
このためアンテナ12のモード次第で物理ドメイン24、即ち屈折率分布型レンズを構成する媒質は誘電体単体あるいは磁性体単体で実現することができるようになる。
また、式7については擬等角写像において特異点を与えるようなことがない限り、対角の第1成分及び第2成分はそれぞれほぼ1としてみなすことが出来る。
このため式3は、
Figure 2016203748
の式9で示すように、最終的に対角の第3成分を式2のヤコビ行列の行列式|A|で記述しただけの簡単な形式となる。
図4は、図1に示す仮想ドメイン14を擬等角写像して得られた物理ドメイン24における屈折率分布を例示した図である。屈折率分布型レンズ21は、平板状焦面24a側の要素(以下、入射側レンズ部21aと記載)と、ビーム13側の要素(以下、出射側レンズ部21bと記載)とに分けられる。
入射側レンズ部21aは、図1において曲板状焦面14aと屈折率一様型レンズ11との間のドメイン(レンズ−焦平面ドメイン)を擬等角写像して得られたレンズ(実際は、媒質パラメータの空間分布)に対応し、出射側レンズ部21bは、屈折率一様型レンズ11をレンズドメインとして、該レンズドメインに対して擬等角写像して得られたレンズ(媒質パラメータの空間分布)に対応している。なお、式7によって屈折率が1以下となる場合は、波面13への影響が小さいため、ここでは取り除いている。即ち、電磁波に対して屈折率が1より小さくなるように作用する物理媒質パラメータの値は、当該物理媒質パラメータを構成しないとしている。
このように、図4に物理ドメイン24は仮想ドメイン14を擬等角写像して得られたものであり、仮にアンテナ12にTEモードを選んだ場合、屈折率分布型レンズは誘電体だけで実現できる。そして、そのときの、屈折率分布nは、
Figure 2016203748
の式10で与えられる。
ここで屈折率分布型レンズ21は、光軸16に対して線対称となっている。そして、式9を満足する限りにおいて、屈折率分布型レンズ21のZ軸方向に厚みは制限を受けない。即ち、平板状焦面24aを持つ2次元の屈折率分布型レンズ21が得られる。
<ドメインが3次元の場合>
次に、ドメインが3次元の場合について説明する。この場合、擬等角写像は2次元の屈折率分布型レンズ21を光軸16に対して回転対称性を有するように拡張する。
ここで、長さρ、ρ
Figure 2016203748
の式11で定義する。
このとき、3次元の屈折率分布型レンズの誘電率ε及び透磁率μは、
Figure 2016203748
の式12で与えられる。
但し、式12におけるAは、
Figure 2016203748
の式13で与えられるヤコビ行列である。
式12では透磁率μは、概ね1以下とみなせる。この結果、3次元の屈折率分布型レンズは、誘電体のみで実現することができる。なお、式12から決まる屈折率分布は図示しないが、図4と同様に行列成分がそれぞれに分布を示すことになる。
ステップS3: (メタマテリアルの設計処理)
このようにして、物理ドメインにおける屈折率分布が求まったので、この屈折率分布を持つ屈折率分布型レンズの具体化を行う。
屈折率分布型レンズの媒質に対しては、厳密な均一性は要求されない。即ち、電磁波の動作波長に対して十分に均一とみなせる程度に媒質が均一であればよい。一般に、かかる媒質は、メタマテリアルと呼ばれている。このメタマテリアルは、動作波長に比べて十分短い寸法や間隔で配列された誘電体、金属、空孔等の部材(以下、媒質パラメータ調整部材という)などで実現することができる。
メタマテリアルを媒質とする屈折率分布型レンズを説明する。図5は、2次元の屈折率分布型レンズ41を示す図であり、図6は3次元の屈折率分布型レンズ42を示す図である。屈折率分布型レンズ41及び屈折率分布型レンズ42は、それぞれ入射側レンズ部41a,42a、出射側レンズ部41b、42b、平板状焦面41c,42cを備える。
図5及び図6において、(a)は屈折率分布型レンズ41,42の斜視図を示し、(b)は(a)における入射側レンズ部(領域A)41a,42aの斜視図である。図5及び図6において、領域Aは、入射側レンズ部41a,42aで定義しているが、出射側レンズ部41b、42bにおいても同様に定義でされる。以下、領域Aをスライス部と記載する。
図5に示すように、2次元構造の屈折率分布型レンズ41の場合、入射側レンズ部41aに金属パターン等の媒質パラメータ調整部材41dが配置されている。この媒質パラメータ調整部材41dの配置状態により誘電率が変化する。即ち、金属パターン等の媒質パラメータ調整部材41dの長さに応じて入射側レンズ部41aの実効的な誘電率が変化する。例えば、媒質パラメータ調整部材41dの長さが長いほど誘電率は高くなり、逆に短いほど誘電率は小さくなる。
そこで、屈折率分布型レンズ41が2次元構造の場合、スライス部の厚さ(図5(b)のX軸方向の厚さ)を電磁波の波長に比べて十分小さい寸法にして、この寸法のスライス部をX軸方向に積層する。これにより、所望の屈折率分布を持つ屈折率分布型レンズ41が形成できる。
また、図6に示すように、3次元構造の屈折率分布型レンズ42は、入射側レンズ部42aに径の異なる複数の円柱状空孔からなる媒質パラメータ調整部材42dを配置している。
このとき媒質パラメータ調整部材42dの径や長さが大きいほど、実効的な誘電率が小さく、逆に径や長さが小さいほど実効的な誘電率が大きい。これによって屈折率分布が実現できる。
3次元構造の屈折率分布型レンズ42は、このようなスライス部を積層することで実現される。
以上により、平面形状の焦平面(平板状焦面)を持つ屈折率分布型レンズの設計が完了する。
次に、平板状焦面に沿って駆動されるアンテナ12を備えアンテナ装置を説明する。図7は、屈折率分布型レンズ41の平板状焦面43に対向して配置したアンテナ12を駆動するアンテナ装置50Aの側面図である。
アンテナ装置50Aは、回転駆動部52及び並進駆動部53からなる方位設定機構、これまで説明した平板状焦面を持つ屈折率分布型レンズ41を含んでいる。そして、回転駆動部52には、アンテナ12が取り付けられている。この回転駆動部52により、アンテナ12を回転させて、当該アンテナ12から放射される電磁波の偏波の向きが設定できるようになっている。
また、並進駆動部53は、アンテナ12を平板状焦面43に沿って移動させる。これによって、アンテナ12から放射された電磁波が屈折率分布型レンズ41に入射する際の入射点が変化する。そして、電磁波は屈折率分布型レンズ41を通過する際に屈折して、入射条件や屈折条件に応じたビーム53となって放射される。
なお、屈折率分布型レンズ41が2次元構造の場合には、アンテナ装置50Aはアンテナ12を1次元方向に並進運動させ、3次元構造の場合には2次元方向に並進運動させることが可能である。
ところで、アンテナ装置50Aによりアンテナ12の位置を調整した。しかし、かかる構成に限定するものではない。先にも説明したように、電磁波が焦平面に入射する際の入射点の位置に応じてビームの方位が変化する。従って、アンテナ12を複数設けるならば、当該アンテナ12を駆動させる必要が無い。図8は、このような観点から構成した複数のアンテナから1つのアンテナを選択するアンテナ装置50Bの側面図である。
アンテナ装置50Bは、平板状焦面43に対向配置された複数のアンテナ12、及び、該アンテナ12の何れかを選択する選択部54を備えている。そして、選択部54によってアンテナ12が選択されることにより、当該選択されたアンテナ12の位置に応じた方位のビーム53が屈折率分布型レンズ41から出射する。
このような選択部54は、電子回路により構成できるため、機械的構成に比べて高速にビーム53の方向を切替えることが可能になる。
ところで、上記説明においては、屈折率分布型レンズの擬等角写像の元となる屈折率一様型レンズ11の形状に関する具体的条件は明示しなかった。しかし、当該屈折率一様型レンズ11の形状について条件を課すことが可能である。図9を参照して、かかる条件を説明する。図9は、擬等角写像の元となる屈折率一様型レンズ11の形状を説明する図である。
屈折率一様型レンズ11の曲板状焦面14a側の面を第1面11a、該第1面11aと反対側の面を第2面11bとする。また、光軸16が曲板状焦面14aと交わる点を原点Oとしたとき、該原点Oから屈折率一様型レンズ11の中心である点Fまでの距離fには、
Figure 2016203748
の式14が成り立つ。この関係式は、アッベの正弦則と呼ばれ、屈折率一様型レンズ11のアンテナ12を曲板状焦面14a上で移動させた際にコマ収差を抑制するための条件である。このような関係式を満たすように屈折率一様型レンズ11の形状を設定することにより、光軸(図9ではx軸)から広角になる方向にビーム形成するときのビーム利得の劣化が軽減できる。
この条件では、曲板状焦面14aは、点Fを中心とした半径fの円又は球面の上に位置する。屈折率分布型レンズは、アッベの正弦則を満たす屈折率一様型レンズ11の擬等角写像によって実現できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と、同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
第1実施形態においては、焦平面に境界が接して、屈折率一様型レンズ11を含む仮想ドメイン14を想定した。本実施形態では、図10に示すように、焦平面に境界が接するものの、屈折率一様型レンズ11が含まれない仮想ドメイン14を想定する。
図10は、第2実施形態にかかる屈折率一様型レンズ11を含む仮想ドメインの側面図である。
そして、この仮想ドメイン14を、図11に示すような物理ドメイン24への写像を考える。なお、図11は仮想ドメインを擬等角写像して得られる物理ドメインの側面図である。このとき屈折率一様型レンズ11と曲板状焦面14aの距離は十分離れていて、仮想ドメイン14は、屈折率一様型レンズ11を含まず、境界に曲板状焦面14aを含む自由空間に限定するとする。そして、当該自由空間に対しての写像を求める。
仮想ドメイン14に対して、図11に示すような四面がフラットな物理ドメイン24に擬等角写像を行うと、曲板状焦面14aが圧縮されたことで、屈折率分布型サブレンズ26が形成される。即ち、自由空間の仮想媒質パラメータが写像変換されることにより写像変換されない(写像変換の度合いが小さい場合を含む)領域に対してレンズのように振る舞う。イメージ的な説明としては、自由空間が写像変換されて真夏の陽炎のようになる。
無論、擬等角写像の範囲外に存在する屈折率一様型レンズ11の仮想媒質パラメータは変化しない。
従って、アンテナ12から放射された電磁波は、屈折率分布型サブレンズ26と屈折率一様型レンズ11とにより屈折されることになる。即ち、屈折率分布型サブレンズ26と屈折率一様型レンズ11とは、第1実施形態において説明した屈折率分布型レンズ21と同様の機能を発揮する複合レンズ17として作用する。このとき複合レンズ17の焦平面は、平板状焦面24aとなる。
なお、自由空間が空気や真空のような場合には、媒質パラメータ調整部材により物理媒質パラメータを満たすように構成することは難しい。しかし、この自由空間を、樹脂や電磁波の波長より小さい粒度の金属粒が混ぜられた液体のような汎用的な誘電体材料で構成したメタマテリアル媒質とすることにより実現できる。
これによりレンズ全体の重量や損失、製造コストを低減することが期待される。
また、これまでの説明では、屈折率一様型レンズ11の第1面11aや第2面11bにおける特性については言及しなかった。しかし、かかる表面においては、媒質パラメータの不連続性等により反射が起きる。この反射を抑制することは、効率的に電磁波を出力させるために重要である。以下、第1面11aや第2面11bに対して第1整合層15a、第2整合層15bを考える。図12は、屈折率一様型レンズ11に設けた第1整合層15a、第2整合層15bを示す模式図である。
第1整合層15aと第2整合層15bとは、アンテナ12からの電磁波が第1面11aや第2面11bで反射されたりすることを抑制する。即ち、第1整合層15aと第2整合層15bとは反射防止膜のような作用をなす。
このような整合層は、屈折率一様型レンズ11の第1面11aや第2面11bを含む所定幅のドメイン(以下、レンズ面ドメインと呼称する)を考え、このレンズ面ドメインに対して擬等角写像を行う。無論、この場合は、第1整合層15aと第2整合層15bとが反射防止膜と機能するように、屈折率等に対する条件が付く。
このようにして得られた構成は、上述した屈折率分布型サブレンズの一形態と見なすことができるので、メタマテリアルにより実現することが可能になる。
本発明によれば、衛星通信や列車無線、レーダー、セルラ基地局といった無線用途においてアンテナビーム制御に適用できる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2015年6月15日に出願された日本出願特願2015−120046を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 屈折率一様型レンズ
11a 第1面
11b 第2面
12 アンテナ
13 ビーム
14 仮想ドメイン
14a 曲板状焦面
15a 第1整合層
15b 第2整合層
17 複合レンズ
21 屈折率分布型レンズ
21a 入射側レンズ部
21b 出射側レンズ部
24 物理ドメイン
24a 平板状焦面
26 屈折率分布型サブレンズ
41,42 屈折率分布型レンズ
41a,42a 入射側レンズ部
41b 出射側レンズ部
41c,42c 平板状焦面
41d 媒質パラメータ調整部材
42d 媒質パラメータ調整部材
42 屈折率分布型レンズ
42a 入射側レンズ部
43 平板状焦面
50A,50B アンテナ装置
52 回転駆動部
53 並進駆動部
53 ビーム
54 選択部
本発明によれば、平板状焦面を持つ屈折率分布型レンズを曲面状焦面を持つ屈折率一様型レンズの擬等角写像として設定するので、アンテナの位置を変えるだけの簡易的な制御によりアンテナビーム制御が可能になる。
第1実施形態にかかる屈折率一様型レンズを含む仮想ドメインの側面図である。 屈折率分布型レンズの設計手順を示すフローチャートである。 ドメインを説明する図で、(a)は曲板状焦面を境界に含む仮想ドメイン、(b)は平板状焦面を境界に含む物理ドメインを例示した図である。 仮想ドメインを擬等角写像して得られた物理ドメインにおける屈折率分布を例示した図である。 2次元の屈折率分布型レンズを示す図で、(a)は屈折率分布型レンズの斜視図、(b)は(a)における入射側レンズ部の斜視図である。 3次元の屈折率分布型レンズを示す図で、(a)は屈折率分布型レンズの斜視図、(b)は(a)における入射側レンズ部の斜視図である。 屈折率分布型レンズの平板状焦面に対向して配置したアンテナを駆動するアンテナ装置の側面図である。 複数のアンテナから1つのアンテナを選択するアンテナ装置の側面図である。 擬等角写像の元となる屈折率一様型レンズの形状を説明する図である。 第2実施形態にかかる屈折率一様型レンズを含む含まない仮想ドメインの側面図である。 仮想ドメインを擬等角写像して得られる物理ドメインの側面図である。 屈折率一様型レンズに設けた第1整合層、第2整合層を示す模式図である。 関連技術の説明に適用されるアンテナ装置の構成を示す図である。 関連技術の説明に適用される仰角を変更できるアンテナ装置の構成を示す図である。
また、アンテナ12として2次元平面の面外方向の成分を制限する。これにより、式3のいずれかの物理媒質パラメータ(透磁率、誘電率)は、1とできる。即ち、面外方向に電場成分を持つTE(Transverse Electric)モードであれば透磁率を1に、同じく面外方向に磁場成分を持つTM(Transverse Magnetic)モードであれば誘電率を1とみなせる。
第1実施形態においては、焦平面に境界が接して、屈折率一様型レンズ11を含む仮想ドメイン14を想定した。本実施形態では、図10に示すように、焦平面に境界が接するものの、屈折率一様型レンズ11が含まれない仮想ドメイン14を想定する。
図10は、第2実施形態にかかる屈折率一様型レンズ11を含む含まない仮想ドメインの側面図である。

Claims (10)

  1. 平面形状の焦平面を持つ屈折率分布型レンズの設計方法であって、
    屈折率が一様な屈折率一様型レンズにおける曲面形状の焦平面が境界に含まれる仮想ドメイン、及び、屈折率が非一様な屈折率分布型レンズにおける平面形状の焦平面が境界に含まれ、かつ、前記仮想ドメインに対する擬等角写像である物理ドメインを設定し、
    前記仮想ドメインを特徴付ける誘電率又は透磁率の少なくとも1つを含む媒質パラメータを仮想媒質パラメータとし、該仮想媒質パラメータに対する前記擬等角写像を前記物理ドメインにおける物理媒質パラメータとして算出し、
    予め設定された媒質パラメータ調整部材を空間配置することにより、前記物理媒質パラメータによる前記屈折率分布型レンズを設計する、
    ことを特徴とする屈折率分布型レンズの設計方法。
  2. 請求項1に記載の屈折率分布型レンズの設計方法であって、
    前記仮想ドメインは、前記屈折率一様型レンズと曲面形状の前記焦平面との間のレンズ−焦平面ドメインと、前記屈折率一様型レンズからなるレンズドメインとを含み、
    前記仮想媒質パラメータは、前記レンズ−焦平面ドメインにおける媒質パラメータと、前記レンズドメインにおける媒質パラメータとからなり、
    前記物理媒質パラメータは、前記レンズ−焦平面ドメインにおける媒質パラメータと、前記レンズドメインにおける媒質パラメータとの擬等角写像であることを特徴とする屈折率分散型レンズの設計方法。
  3. 請求項1に記載の屈折率分布型レンズの設計方法であって、
    前記仮想ドメインは、前記屈折率一様型レンズと前記曲面形状の焦平面との間のレンズ−焦平面ドメインにより構成されて、
    前記仮想媒質パラメータは、前記レンズ−焦平面ドメインにおける媒質パラメータからなり、
    前記物理媒質パラメータは、前記レンズ−焦平面ドメインにおける媒質パラメータの擬等角写像であることを特徴とする屈折率分散型レンズの設計方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の屈折率分布型レンズであって、
    前記屈折率一様型レンズにおける2つの面の近傍領域をレンズ面ドメインとして、該レンズ面ドメインに対して擬等角写像を行うことを特徴とする屈折率分散型レンズの設計方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の屈折率分布型レンズであって、
    前記屈折率一様型レンズの光軸が前記曲板状焦面と交わる点から該屈折率一様型レンズの中心点までの距離は、アッベの正弦則を満たすことを特徴とする屈折率分散型レンズの設計方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の屈折率分布型レンズであって、
    前記媒質パラメータ調整部材は、屈折させる電磁波の波長に比べて十分狭い間隔の周期構造を持つメタマテリアルであることを特徴とする屈折率分散型レンズの設計方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の屈折率分布型レンズであって、
    前記物理媒質パラメータは、電磁波に対して屈折率が1よりも小さくなる値を除いて構成されていることを特徴とする屈折率分散型レンズの設計方法。
  8. 電磁波を屈折させて送信又は受信するアンテナ装置であって、
    屈折率が一様な屈折率一様型レンズにおける曲面形状の焦平面が境界に含まれる仮想ドメイン、及び、屈折率が非一様な屈折率分布型レンズにおける平面形状の焦平面が境界に含まれ、かつ、前記仮想ドメインに対する擬等角写像である物理ドメインを設定し、前記仮想ドメインを特徴付ける誘電率又は透磁率の少なくとも1つを含む媒質パラメータを仮想媒質パラメータとし、該仮想媒質パラメータに対する前記擬等角写像を前記物理ドメインにおける物理媒質パラメータとして算出し、予め設定された媒質パラメータ調整部材を空間配置すること、により設計された前記物理媒質パラメータによる屈折率分布型レンズと、
    電磁波の送信又は受信の少なくとも1つを行うアンテナと、
    前記電磁波の送信方位又は受信方位を規定する方位設定機構と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項8に記載のアンテナ装置であって
    前記方位設定機構は、前記アンテナを前記平板状焦面に沿って移動させる並進駆動部と、
    前記アンテナを回転させる回転駆動部と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  10. 請求項8に記載のアンテナ装置であって
    前記アンテナが前記平板状焦面に沿って複数配置されている場合に、複数の前記アンテナから1つのアンテナを選択する選択部を備えることを特徴とするアンテナ装置。
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