以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報処理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報処理システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムSの構成及び機能概要について、図1乃至図2Cを用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、動画配信サーバ1と、複数のユーザ端末2と、を含んで構成されている。そして、動画配信サーバ1と各ユーザ端末2とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
動画配信サーバ1は、動画をユーザ端末2へ配信するサーバ装置である。動画配信サーバ1は、本発明における情報処理装置の一例である。ユーザ端末2を利用するユーザは、所望の動画を要求することができる。例えば、ユーザが検索条件を入力すると、動画配信サーバ1は、検索条件に合致する動画を検索する。ユーザは、検索された動画のうち何れかの動画を選択する。動画配信サーバ1は、選択された動画をユーザ端末2へ配信する。検索条件は、例えば、キーワードであってもよいし、動画のカテゴリーであってもよい。また、動画配信サーバ1は、動画とともに広告をユーザ端末2へ配信する。そして、動画配信サーバ1は、ユーザ端末2に、動画及び広告を同時に表示させる。
また、動画配信サーバ1は、動画表示条件及び動画表示条件に応じた広告表示条件を決定する。動画表示条件は、動画を表示するための条件であり、動画の表示状態を示す条件である。例えば、動画表示条件は、動画の表示サイズを直接又は間接的に示してもよい。広告表示条件は、動画とともに表示される広告を表示するための条件であり、広告の表示状態を示す条件である。例えば、広告表示条件は、広告の表示サイズを直接又は間接的に示してもよい。動画表示条件は、本発明の第1の表示条件の一例であり、広告表示条件は、本発明の第2の表示条件の一例である。動画配信サーバ1は、決定された動画表示条件及び広告表示条件に従って動画及び広告を表示させる。動画配信サーバ1は、例えば動画表示条件及び広告表示条件を、一対一対応で決定する。例えば、決定される可能性がある動画表示条件の範囲を動画表示条件集合と仮定し、決定される可能性がある広告表示条件の範囲を広告表示条件集合と仮定する。動画表示条件集合の各要素と、広告表示条件集合の各要素とが一対一で関連付けられる。換言すると、動画表示条件集合の各要素が、広告表示条件集合の1つの要素に一意に関連付けられている。すなわち、動画表示条件及び広告表示条件のうち一方の表示条件が決まれば、全単射である関数により他方の表示条件が一意に決まる。この関数は、例えば狭義単調減少関数である。
図2Aは、動画再生ページ100の表示例を示す図である。動画再生ページ100は、動画配信サーバ1から配信された動画及び広告を含むウェブページである。動画配信サーバ1は、動画再生ページ100をユーザ端末2に送信することにより、ユーザ端末2に動画及び広告を表示させる。図2Aに示すように、動画再生ページ100は、領域110及び操作領域120を含む、領域110は、動画領域111及び広告領域112を含む。動画領域111には動画が表示される。広告領域112には広告が表示される。図2Aにおいては、動画領域111と広告領域112とが横方向に並べられている。なお、動画領域111と広告領域112とが例えば縦方向に並べられてもよい。操作領域120は、動画領域111に表示される動画の再生をユーザが操作するための要素を含む。例えば、操作領域120は、再生/一時停止ボタンを含んでもよい。操作領域120内には、現在の再生時間(再生位置)、収録時間等が表示されてもよい。再生時間は、動画全体のうち再生された部分の長さを示す時間である。収録時間は、動画の全長を示す時間である。
動画再生ページ100は、更に1又は複数のレコメンド動画情報130を含んでもよいし、含まなくてもよい。レコメンド動画情報130は、レコメンド動画に関する情報である。レコメンド動画は、動画領域111に表示されている動画に関連する動画である。レコメンド動画情報130は、例えば、レコメンド動画の一部のフレームのサムネイル、タイトル等を含む。ユーザが何れかのレコメンド動画情報130を選択すると、動画配信サーバ1は、選択たれたレコメンド動画情報130に対応するレコメンド動画を再生するための動画再生ページ100をユーザ端末2へ送信する。
動画領域111のサイズは動画表示条件に対応し、広告領域112のサイズは広告表示条件に対応する。従って、決定される動画表示条件及び広告表示条件によって、動画領域111のサイズ及び広告領域112のサイズが変化する。例えば、動画領域111の横の長さと広告領域112の横の長さとの合計が、領域110の横の長さに略一致する。従って、動画領域111のサイズが大きくなるに従って、広告領域112のサイズが小さくなる。また、広告領域112のサイズが大きくなるに従って、動画領域111のサイズが小さくなる。従って、広告領域112のサイズと動画領域111のサイズとの関係は、狭義単調減少で表される。図2Aは、動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比が7対3である場合の例を示す。図2B及び図2Cは、動画領域111及び広告領域112の別の例を示す図である。図2Bは、動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比が5対5である場合の例を示す。図2Cは、動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比が3対7である場合の例を示す。動画表示条件及び広告表示条件の決定方法については後述する。
広告領域112に表示されている広告をユーザが選択すると、ユーザ端末2は、提供情報を表示する。提供情報は、表示されている広告によって宣伝されている商品又はサービスに関する情報である。提供情報は、例えば更なる広告を示すウェブページ又は動画であってもよいし、商品又はサービスを注文又は契約するためのウェブページであってもよい。図3Aは、動画再生ページ100の別の表示例を示す図である。図3Bは、動画再生ページ100及び提供情報200の表示例を示す図である。例えば、図3Aに示すように、ユーザがマウスポインタMPを広告領域112に重ねてクリックすると、図3Bに示すように、例えばユーザ端末2は、提供情報200を、動画再生ページ100のウインドウ又はタブとは異なるウインドウ又はタブ内に表示してもよい。このとき、動画配信サーバ1は、動画表示条件及び広告表示条件を、変更前の動画表示条件及び広告表示条件よりも動画が見やすい動画表示条件及び広告表示条件に変更してもよい。これにより、図3Bに示すように、動画領域111のサイズは、図3Aに示す動画領域111のサイズよりも大きくなり、広告領域112のサイズは、図3Aに示す広告領域112のサイズよりも小さくなる。
ユーザ端末2は、例えば情報処理システムSに会員登録しているユーザにより使用される端末装置である。ユーザ端末2は、ユーザからの操作に基づいて、動画配信サーバ1からウェブページ、動画、広告のコンテンツ等を受信する。ユーザ端末2は、動画配信サーバ1から受信したコンテンツをディスプレイに表示させる。ユーザ端末2には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末2としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
[2.動画配信サーバの構成]
次に、動画配信サーバ1の構成について、図4A及び図5を用いて説明する。図4Aは、本実施形態に係る動画配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図4Aに示すように、動画配信サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワークNWに接続して、店舗端末3やユーザ端末2等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部12は、本発明におけるユーザ表示履歴記憶手段、動画記憶手段、広告記憶手段、動画表示履歴記憶手段及び広告選択履歴記憶手段のそれぞれの一例である。ユーザ表示履歴記憶手段、動画記憶手段、広告記憶手段、動画表示履歴記憶手段及び広告選択履歴記憶手段は同一のデバイスで構成されてもよいし、互いに異なるデバイスで構成されてもよい。記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部12には、ユーザ情報DB12a、動画DB12b、広告DB12c、視聴履歴DB12d、広告選択履歴DB12e等のデータベースが構築されている。「DB」は、データベースの略語である。図5は、動画配信サーバ1の記憶部12に構築されたデータベースに登録される内容の一例を示す図である。
ユーザ情報DB12aには、情報処理システムSに会員登録しているユーザに関するユーザ情報が、ユーザごとに対応付けて登録される。具体的に、ユーザ情報DB12aには、ユーザID、パスワード、ニックネーム、電子メールアドレス等のユーザの属性が対応付けてユーザ情報として登録される。ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。ユーザIDは、本発明におけるユーザ識別情報の一例である。
動画DB12bには、配信可能な動画に関する情報が登録される。具体的に、動画DB12bには、動画ID、カテゴリーID、動画のタイトル、タグ情報、動画の収録時間、動画データ等が対応付けて動画ごとに登録される。動画IDは、動画を識別するための識別情報である。動画IDは、本発明の動画識別情報の一例である。カテゴリーIDは、動画IDが示す動画が分類されるカテゴリーを識別するための情報である。情報処理システムにおいては、複数のカテゴリーが定義されている。各カテゴリーに複数の動画が属している。カテゴリーは、本発明の区分の一例である。タグ情報は、動画IDが示す動画に関連する1又は複数の語を含む。タイトル及びタグ情報に含まれる語は、動画に関する語を含むメタ情報である。このメタ情報は、動画の検索に用いられる情報である。動画データは、動画を示すデータであり、動画を表示するためのデータである。動画データの形式は、例えばMP4(ISO/IEC 14496-14:2003)等であってもよい。
広告DB12cには、配信可能な広告に関する情報が登録される。具体的に、広告DB12cには、広告ID、広告データ、提供情報URL(Uniform Resource Locator)等が対応付けて広告ごとに登録される。広告IDは、広告を識別するための識別情報である。広告データは、広告を示すデータであり、広告を表示するためのデータである。例えば、広告データは、文字データ、静止画データ、動画データ等であってもよい。また例えば、広告データは、これらのデータのうち少なくとも2つのデータの組み合わせであってもよい。提供情報URLは、広告IDが示す広告に関連付けられた提供情報のURLである。
動画視聴履歴DB12dには、ユーザによる動画の視聴履歴が登録される。或るユーザに注目した場合、視聴履歴は、注目されたユーザによる動画の表示の履歴である。或る動画に注目した場合、視聴履歴は、注目された動画の表示の履歴である。具体的に、動画視聴履歴DB12dには、ユーザID、動画ID、視聴日時、再生時間等が対応付けて視聴履歴として登録される。ユーザIDは、動画を視聴したユーザを示す。動画IDは、視聴された動画、すなわち表示された動画を示す。視聴日時は、動画が視聴された日時を示す。視聴日時は、例えば動画の再生が開始された日時であってもよい。再生時間は、動画IDが示す動画全体のうち再生された部分の時間の長さを示す。動画配信サーバ1は、動画が再生されるごとに資料履歴を動画視聴履歴DB12dに登録する。
広告選択履歴DB12eには、広告領域112に表示された広告のユーザによる選択の履歴が登録される。具体的に、広告選択履歴DB12eには、ユーザID、広告ID、選択日時等が対応付けて広告選択履歴として登録される。ユーザIDは、広告を選択したユーザを示す。広告選択日時は、広告が選択された日時を示す。広告IDは、選択された広告を示す。動画配信サーバ1は、広告が選択されるごとに広告選択履歴を広告選択履歴DB12eに登録する。
記憶部12には、更にウェブページを表示するためのHTML文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。また、記憶部12には、各種の設定値、閾値、基準値、規定値、定数、テーブル等が記憶されている。
また、記憶部12には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(Database Management System)、配信プログラム等の各種プログラムが記憶されている。配信プログラムは、本発明における情報処理プログラムの一例である。配信プログラムは、動画及び広告の配信、表示条件の決定に関する各種の処理を実行するためのプログラムである。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよい。また例えば、各種プログラムは、光ディスク、磁気テープ、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。また、配信プログラム等は、プログラム製品であってもよい。
入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部14は、CPU14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。CPU14aは、プロセッサの一例である。なお、本発明は、CPUと異なる様々なプロセッサに対しても適用可能である。記憶部12、ROM14b及びRAM14cは、それぞれメモリの一例である。なお、本発明は、ハードディスク、ROM及びRAMと異なる様々なメモリに対しても適用可能である。
なお、動画配信サーバ1が複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、表示条件を決定するサーバ装置、動画を配信するサーバ装置、広告を配信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が互いにLAN等で接続されてもよい。
[3.システム制御部の機能概要]
次に、図4B、図6A乃至図7Cを用いて、システム制御部14の機能概要について説明する。図4Bは、本実施形態に係る動画配信サーバ1のシステム制御部14の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部14は、CPU14aが、配信プログラム等のプログラムを読み出し実行することにより、図4Bに示すように、ID取得部141、履歴取得部142、表示条件決定部143、動画取得部144、広告取得部145、表示制御部146等として機能する。ID取得部141は、本発明の識別情報取得手段の一例である。履歴取得部142は、本発明の表示履歴取得手段、動画表示履歴取得手段及び広告選択履歴取得手段のそれぞれの一例である。表示条件決定部143は、本発明の決定手段、変更手段、及び更新手段のそれぞれの一例である。動画取得部144は、本発明の動画取得手段の一例である。広告取得部145は、本発明の広告取得手段の一例である。表示制御部146は、本発明の表示制御手段の一例である。
上述したように、動画再生ページ100には、広告が、ユーザにより要求された動画とともに表示される。ユーザは、動画再生ページ100に表示された動画を視聴する。しかしながら、ユーザの中には、動画の視聴の実績に応じて期待されたほどには広告を選択しないユーザも存在する。例えば、長時間動画を視聴しいるにもかかわらず、広告を選択しないユーザが存在するかもしれない。また例えば、多数の動画を視聴しているにもかかわらず、広告を選択しないユーザが存在するかもしれない。そこで、システム制御部14は、動画を要求したユーザの視聴履歴に基づいて、動画表示条件及び広告表示条件を決定する。そして、システム制御部14は、決定した動画表示条件及び広告表示条件に従って、動画及び広告をユーザ端末2に表示させる。これにより、システム制御部14は、ユーザによる動画の視聴の実績に応じて期待された程度にそのユーザに広告を選択させることを可能とする。動画を要求するユーザを、視聴ユーザという。
ID取得部141は、視聴ユーザのユーザID及び要求された動画の動画IDを取得する。例えば、検索条件に基づいて検索された動画の中から視聴ユーザが何れかの動画を、要求する動画として選択する。すると、ユーザ端末2は、動画再生ページの要求を動画配信サーバ1へ送信する。動画再生ページ100の要求は、要求された動画の動画IDを含む。ID取得部141は、この要求から動画IDを取得する。動画再生ページ100の要求は、更に視聴ユーザのユーザIDを含んでもよい。この場合、ID取得部141は、この要求からユーザIDを取得する。或いは、ID取得部141は、セッション情報、又は動画再生ページ100の要求とともにユーザ端末2から送信されてきたクッキーに基づいて、視聴ユーザのユーザIDを取得してもよい。
履歴取得部142は、ID取得部141により取得されたユーザIDに基づいて、視聴履歴DB12dから、視聴ユーザの視聴履歴を取得する。具体的に、履歴取得部142は、視聴ユーザのユーザIDに対応する視聴履歴を取得する。このとき、履歴取得部142は、例えば視聴ユーザの全ての視聴履歴を取得してもよい。また例えば、履歴取得部142は、視聴ユーザの視聴履歴のうち、現在から所定期間内の視聴日時の視聴履歴を取得してもよい。また例えば、履歴取得部142は、視聴ユーザの視聴履歴のうち、視聴ユーザが情報処理システムSに最後にログインしてから現在までの視聴履歴を取得してもよい。例えば、ユーザが情報処理システムSにログインするごとに、システム制御部14は、ログインしたユーザIDとログインの日時とを対応付けてログイン履歴として記憶部12に記憶してもよい。履歴取得部142は、視聴ユーザのユーザIDに対応付けて記憶部12に記憶されているログインの日時を取得する。履歴取得部142は、視聴日時がログインの日時より後である視聴履歴を取得することができる。なお、ID取得部141は、視聴ユーザの視聴履歴を取得しなくてもよい。
履歴取得部142は、ID取得部141により取得された動画IDに基づいて、視聴履歴DB12dから、要求された動画の視聴履歴を取得してもよい。具体的に、履歴取得部142は、要求された動画の動画IDに対応する視聴履歴を取得する。このとき、履歴取得部142は、例えば要求された動画の全ての視聴履歴を取得してもよい。また例えば、履歴取得部142は、要求された動画の視聴履歴のうち、現在から所定期間内の視聴日時の視聴履歴を取得してもよい。なお、ID取得部141は、要求された動画の視聴履歴を取得しなくてもよい。
履歴取得部142は、ID取得部141により取得されたユーザIDに基づいて、広告選択履歴DB12eから、視聴ユーザの広告選択履歴を取得してもよい。具体的に、履歴取得部142は、視聴ユーザのユーザIDに対応する広告選択履歴を取得する。このとき、履歴取得部142は、視聴ユーザの広告選択履歴のうち、選択日時が最新の広告選択履歴を取得してもよい。また例えば、履歴取得部142は、視聴ユーザの全ての広告選択履歴を取得してもよい。また例えば、履歴取得部142は、視聴ユーザの広告選択履歴のうち、現在から所定期間内の選択日時の広告選択履歴を取得してもよい。なお、ID取得部141は、視聴ユーザの広告選択履歴を取得しなくてもよい。
表示条件決定部143は、動画表示条件及び動画表示条件に応じた広告表示条件を決定する。表示条件決定部143は、例えば先に動画表示条件を決定し、決定した動画表示条件に対応する広告表示条件を後で決定してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、先に広告表示条件を決定し、決定した広告表示条件に対応する動画表示条件を決定してもよい。動画表示条件及び広告表示条件のうち何れか一方の表示条件が決定されれば、決定された一方の表示条件に一対一で対応付けられた他方の表示条件が一意に決定される。例えば、表示条件決定部143は、決定された一方の表示条件と所定の単調減少関数とに基づいて、他方の表示条件を決定してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、動画表示条件及び広告表示条件を同時に決定してもよい。なお、動画表示条件及び広告表示条件を決定することを、単に「表示条件を決定する」という。
表示条件決定部143は、動画表示条件及び広告表示条件として、例えば動画領域111の横の長さを示すピクセル数、及び広告領域112の横の長さを示すピクセル数をそれぞれ決定してもよい。或いは、表示条件決定部143は、動画表示条件及び広告表示条件として、例えば、領域110の横の長さに対する動画領域111の横の長さの比率と、及び領域110の横の長さに対する領域110の横の長さの比率をそれぞれ決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば、動画領域111のサイズが0よりも大きくなるように、動画表示条件を決定してもよい。また、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが領域110のサイズ以下となるように、動画表示条件を決定してもよい。一方、表示条件決定部143は、広告領域112のサイズが0よりも大きくなるように、広告表示条件を決定してもよいし、広告領域112のサイズが0以上になるように、広告表示条件を決定してもよい。広告領域112のサイズが0である場合、広告は実質的に表示されない。また、表示条件決定部143は、例えば広告領域111のサイズが領域110のサイズ未満となるように、動画表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、履歴取得部142により取得された、視聴ユーザの視聴履歴に基づいて、表示条件を決定する。例えば、表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴に基づいて、視聴ユーザの視聴実績を示す情報を決定してもよい。視聴ユーザの視聴実績を示す情報は、例えば動画の視聴時間であってもよい。視聴時間が長いほど視聴実績が高い。例えば、表示条件決定部143は、履歴取得部142により取得された視聴ユーザの視聴履歴のそれぞれから再生時間を取得する。表示条件決定部143は、取得された再生時間の合計を、視聴時間として計算してもよい。視聴時間は、例えば過去全部の視聴時間、現在から所定期間内の視聴時間、又は視聴ユーザが最後にログインしてから現在までの視聴時間であってもよい。視聴ユーザの視聴実績を示す情報は、例えば動画の視聴回数であってもよい。視聴回数が多いほど視聴実績が高い。例えば、表示条件決定部143は、履歴取得部142により取得された視聴ユーザの視聴履歴の数を、視聴回数としてカウントしてもよい。視聴回数は、例えば過去全部の視聴回数、現在から所定期間内の視聴回数、又は視聴ユーザが最後にログインしてから現在までの視聴回数であってもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴実績を示す情報に応じた表示条件を決定する。このとき、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。具体的に、動画領域111のサイズが小さいほど、動画が見にくくなる。また、広告領域112のサイズが大きいほど、動画領域111のサイズが小さくなるので、動画が見にくくなる。一方、動画領域111のサイズが大きいほど、動画が見やすくなる。また、広告領域112のサイズが小さいほど、動画領域111のサイズが大きくなるので、動画が見やすくなる。従って、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画が見にくい動画表示条件を決定し、広告が見やすい広告表示条件を決定する。広告が見やすくなるほど、視聴ユーザが広告に注意を向ける蓋然性が高くなる。従って、広告が見やすくなるほど、視聴ユーザが広告を選択する蓋然性が高くなる。これにより、視聴ユーザによる動画の視聴の実績に応じて期待された程度にそのユーザに広告を選択させることが可能となる。
図6Aは、視聴ユーザの視聴実績に基づく動画表示条件及び広告表示条件の決定方法の一例である。例えば、視聴実績として視聴時間が用いられる場合、表示条件決定部143は、視聴時間が短いほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、視聴時間が長いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。例えば、視聴実績として視聴回数が用いられる場合、表示条件決定部143は、視聴回数が少ないほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、視聴回数が多いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば視聴実績を変数とする式を用いて表示条件を決定してもよい。また例えば、視聴実績と表示条件との対応関係を示すテーブルを用いて表示条件を決定してもよい。このようなテーブルは、例えば記憶部12に記憶される。
表示条件決定部143は、視聴実績の基準値を決定してもよいし、決定しなくてもよい。視聴ユーザの視聴実績が基準値よりも低い場合、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが広告領域112のサイズよりも大きい表示条件を決定してもよい。視聴ユーザの視聴実績が基準値よりも高い場合、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが広告領域112のサイズよりも小さい表示条件を決定してもよい。視聴実績の基準値は、例えば、全てのユーザの視聴実績の代表値であってもよい。代表値は、例えば平均値、中央値等であってもよい。また例えば、視聴実績の基準値は、全てのユーザのうち、視聴ユーザと視聴傾向が類似するユーザの視聴実績の代表値であってもよい。視聴傾向が類似するユーザとは、例えば、視聴する動画のカテゴリーの傾向が類似するユーザであってもよいし、視聴する動画の収録時間の傾向が類似するユーザであってもよい。また例えば、視聴実績の基準値は、現在から所定期間内に動画を視聴したユーザの視聴実績の代表値であってもよい。また例えば、視聴実績の基準値は、現在から所定期間内に広告を選択したユーザの視聴実績の代表値であってもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴のみに基づいて、表示条件を決定してもよい。或いは、視聴ユーザの視聴履歴に加えて、表示条件決定部143は、他の情報に基づいて、表示条件を決定してもよい。
例えば、表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴と、履歴取得部142により取得された、要求された動画の視聴履歴との組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。例えば、表示条件決定部143は、要求された動画の視聴履歴に基づいて、要求された動画の再生実績を示す情報を決定する。要求された動画の再生実績を示す情報は、例えば要求された動画の再生時間であってもよい。再生時間が長いほど再生実績が高い。例えば、表示条件決定部143は、履歴取得部142により取得された、要求された動画の視聴履歴のそれぞれから再生時間を取得する。表示条件決定部143は、取得された再生時間の合計を、再生時間として計算してもよい。再生時間は、例えば過去全部の再生時間、又は現在から所定期間内の再生時間であってもよい。要求された動画の再生実績を示す情報は、例えば要求された動画の再生回数であってもよい。再生回数が多いほど再生実績が高い。例えば、表示条件決定部143は、履歴取得部142により取得された、要求された動画の視聴履歴の数を、再生回数としてカウントしてもよい。再生回数は、例えば過去全部の再生回数、又は現在から所定期間内の再生回数であってもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴実績を示す情報、及び要求された動画の再生実績を示す情報に応じた表示条件を決定してもよい。具体的に、再生実績が同一である場合、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。また、視聴実績が同一である場合、表示条件決定部143は、再生実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。再生実績が高い動画であるほど、人気がある動画であると考えられる。従って、動画の人気に応じた程度に視聴ユーザに広告を選択させることができる。また、図3A及び図3Bに示すように、視聴ユーザが広告を選択すると、動画表示条件及び広告表示条件が、より動画が見やすい動画表示条件及び広告表示条件に変更されて、動画領域111が大きくなる。動画の人気が高いほど、視聴ユーザはその動画を大きく表示させたい蓋然性が高い。この観点においても、動画の人気に応じた程度に視聴ユーザに広告を選択させることができる。
図6Bは、要求された動画の再生実績に基づく動画表示条件及び広告表示条件の決定方法の一例を示す図である。例えば、再生実績として再生時間が用いられる場合、表示条件決定部143は、再生時間が短いほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、再生時間が長いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。再生実績として再生回数が用いられる場合、表示条件決定部143は、再生回数が少ないほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、再生回数が多いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば視聴実績と再生実績とを掛け合わせて、表示条件を決定するための値を計算してもよい。そして、表示条件決定部143は、この値が大きいほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、視聴実績及び再生実績を変数とする式を用いて表示条件を決定してもよい。また例えば、視聴実績及び再生実績の組み合わせと表示条件との対応関係を示すテーブルを用いて表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、再生実績の基準値を決定してもよいし、決定しなくてもよい。要求された動画の再生実績が基準値よりも低い場合、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが広告領域112のサイズよりも大きい表示条件を決定してもよい。要求された動画の再生実績が基準値よりも高い場合、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが広告領域112のサイズよりも小さい表示条件を決定してもよい。再生実績の基準値は、例えば、全ての動画の再生実績の代表値であってもよい。また例えば、再生実績の基準値は、全ての動画のうち、要求された動画のカテゴリーに属する動画の再生実績の代表値であってもよい。また例えば、再生実績の基準値は、現在から所定期間内に再生された動画の再生実績の代表値であってもよい。また例えば、再生実績の基準値は、現在から所定期間内に広告が選択された動画再生ページ100で再生されていた動画の再生実績の代表値であってもよい。なお、表示条件決定部143は、要求された動画の視聴履歴のみに基づいて、表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば視聴ユーザの視聴履歴と、履歴取得部142により取得された広告選択履歴との組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。例えば、表示条件決定部143は、広告選択履歴に基づいて、視聴ユーザによる広告の選択実績を示す情報を決定する。広告の選択実績を示す情報は、例えば、視聴ユーザが最後に広告を選択してからの経過時間であってもよい。この経過時間が短いほど選択実績が高い。例えば、表示条件決定部143は、視聴ユーザの広告選択履歴のうち、選択日時が最新の広告選択履歴から、選択日時を取得する。表示条件決定部143は、現在日時から選択日時を減算することにより、経過時間を計算することができる。広告の選択実績を示す情報は、例えば視聴ユーザによる広告の選択回数であってもよい。選択回数が多いほど選択実績が高い。例えば、表示条件決定部143は、履歴取得部142により取得された広告選択履歴の数を、選択回数としてカウントしてもよい。選択回数は、例えば過去全部の選択回数、又は現在から所定期間内の選択回数であってもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴実績を示す情報、及び視聴ユーザによる広告の選択実績を示す情報に応じた表示条件を決定してもよい。具体的に、選択実績が同一である場合、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。また、視聴実績が同一である場合、表示条件決定部143は、選択実績が低いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。選択実績が低いほど、視聴ユーザが広告を見やすくなる。従って、視聴ユーザが広告に注意を向ける蓋然性が高くなるので、視聴ユーザによる広告の選択の実績を、これまでの選択の実績に応じて適切に高めることができる。
図6Cは、視聴ユーザによる広告の選択実績に基づく動画表示条件及び広告表示条件の決定方法の一例を示す図である。例えば、選択実績として広告が選択されてからの経過時間が用いられる場合、表示条件決定部143は、経過時間が短いほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、経過時間が長いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。例えば、選択実績として選択回数が用いられる場合、表示条件決定部143は、選択回数が多いほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、選択回数が少ないほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば視聴ユーザの視聴実績又は要求された動画の再生実績を広告の選択回数で割ることにより、広告の1回の選択あたりの視聴ユーザの視聴実績又は動画の再生実績を計算してもよい。そして、表示条件決定部143は、広告の1回の選択あたりの視聴ユーザの視聴実績又は動画の再生実績が高いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、視聴実績及び選択実績を変数とする式を用いて表示条件を決定してもよい。また例えば、視聴実績及び選択実績の組み合わせと表示条件との対応関係を示すテーブルを用いて表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、選択実績の基準値を決定してもよいし、決定しなくてもよい。視聴ユーザの選択実績が基準値よりも低い場合、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが広告領域112のサイズよりも小さい表示条件を決定してもよい。視聴ユーザの選択実績が基準値よりも高い場合、表示条件決定部143は、例えば動画領域111のサイズが広告領域112のサイズよりも大きい表示条件を決定してもよい。選択実績の基準値は、例えば、全てのユーザの選択実績の代表値であってもよい。また例えば、選択実績の基準値は、全てのユーザのうち、視聴ユーザと視聴傾向が類似するユーザの選択実績の代表値であってもよい。また例えば、選択実績の基準値は、現在から所定期間内に動画を視聴したユーザの選択実績の代表値であってもよい。また例えば、選択実績の基準値は、現在から所定期間内に広告を選択したユーザの選択実績の代表値であってもよい。なお、表示条件決定部143は、視聴ユーザによる広告選択履歴のみに基づいて、表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば視聴ユーザの視聴履歴と、要求された動画の視聴履歴と、視聴ユーザの広告選択履歴との組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザにより指定された検索条件と、要求された動画のメタ情報との関連性を特定してもよい。そして、表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴と、特定した関連性との組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。例えば、検索条件としてキーワードが指定された場合、表示条件決定部143は、キーワードと、要求された動画のタイトル及びタグ情報に含まれる語との関連性に基づいて、表示条件を決定してもよい。表示条件決定部143は、関連性を示す情報として、要求された動画の検索スコアを取得してもよい。表示条件決定部143は、タイトル及びタグ情報のそれぞれに含まれる語と、キーワードとの関連性(検索スコア)が高いほど、高い検索スコアを決定する。検索スコアの計算方法として、例えば公知の方法が用いられてもよい。語の関連性は、例えば語の意味の類似性であってもよい。また、語の関連性は、語が用いられる状況の一致性であってもよい。また、語の関連性は、同一の動画のタイトル及びタグ情報の中に同時にそれらの語が含まれている蓋然性であってもよい。また、キーワードとの関連性が高い語がタイトルに含まれている場合の検索スコアは、その語がタグ情報に含まれている場合の検索スコアよりも高くてもよい。また、タグ情報中において、キーワードとの関連性が高い語の優先順位が高いほど、検索スコアが高くてもよい。語の優先順位は、例えばタグ情報中における語の並び順で示されてもよい。
図6Dは、検索条件と動画のメタ情報との関連性に基づく動画表示条件及び広告表示条件の決定方法の一例を示す図である。視聴実績が同一である場合、表示条件決定部143は、関連性が低いほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、関連性が高いほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。検索条件との関連性が高い動画であるほど、視聴ユーザが見たい蓋然性がある動画であると考えられる。従って、視聴ユーザが動画を見たい程度に視聴ユーザに広告を選択させることができる。また、視聴ユーザが広告を選択すると、動画領域111が大きくなる。視聴ユーザが見たい動画であるほど、視聴ユーザはその動画を大きく表示させたい蓋然性が高い。この観点においても、視聴ユーザが動画を見たい程度に視聴ユーザに広告を選択させることができる。関連性が同一である場合、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。
ユーザが検索条件としてキーワードを指定すると、システム制御部14は、指定されたキーワードをタイトル及びタグ情報の少なくとも一方が含む動画を動画DB12bから検索する。このとき、システム制御部14は、例えば視聴ユーザのユーザIDと、検索条件と、検索が実行された日時とを対応付けて記憶部12に記憶する。また、システム制御部14は、検索された各動画の検索スコアを計算する。そして、システム制御部14は、検索された動画の一覧を検索結果としてユーザ端末2に表示させる。このとき、システム制御部14は、例えば検索スコアが高い順に検索結果を表示させる。視聴ユーザは、検索結果から、要求する動画を選択する。検索結果に含まれる動画の検索スコアは、一般的に他の動画の検索スコアよりも高い。その理由は、タイトル及びタグ情報において、検索条件としてのキーワードに一致する語が、そのキーワードとの関連性が最も高い語だからである。
システム制御部14は、要求された動画を再生するための動画再生ページ100をユーザ端末2へ送信する。このとき、システム制御部14は、レコメンド動画を決定する。例えば、システム制御部14は、要求された動画のタイトル及びメタ情報に含まれる語との関連性が相対的に高い語をタイトル及びメタ情報が含む動画を、レコメンド動画に決定する。そして、システム制御部14は、レコメンド動画のレコメンド動画情報130を含む動画再生ページ100をユーザ端末2に表示させる。視聴ユーザが何れかのレコメンド動画情報130を選択すると、システム制御部14は、選択されたレコメンド動画情報130に対応するレコメンド動画を再生するための動画再生ページ100をユーザ端末2に表示させる。このときも、システム制御部14は、新たにレコメンド動画を決定して、レコメンド動画情報130を含む動画再生ページ100を表示させる。視聴ユーザが、レコメンド動画情報130の選択を繰り返すほど、再生される動画の検索スコアは低くなっていく傾向がある。その理由は、レコメンド動画は、ユーザが指定した検索条件とは無関係に決定されるからである。そのため、レコメンド動画情報130の選択を繰り返すに従って、動画表示条件及び広告表示条件は、動画が見やすい動画表示条件及び広告表示条件に変化している傾向がある。
例えば、視聴ユーザがキーワード「サッカー」を検索条件として指定する。すると、例えば、システム制御部14は、タイトル及びメタ情報の何れかが「サッカー」を含む動画1−1、1−2及び1−3を検索したとする。動画1−1、1−2及び1−3の検索スコアは、それぞれ95、90及び85であるとする。例えば視聴ユーザが動画1−1を選択したとすると、表示条件決定部143は、動画1−1に対応する動画表示条件及び広告表示条件として、例えば動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比を、1対9に決定する。また、システム制御部14は、動画1−1に関連するレコメンド動画として、動画2−1、2−2及び2−3を検索したとする。動画2−1、2−2及び2−3の検索スコアは、それぞれ85、80及び75であるとする。動画2−1〜2−3のタイトル及びメタ情報は、キーワード「サッカー」を含むかもしれないし、含まないかもしれない。動画1−1の再生中、例えば視聴ユーザが動画2−2のレコメンド動画情報130を選択したとすると、表示条件決定部143は、動画2−2に対応する動画表示条件及び広告表示条件として、例えば動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比を、3対7に決定する。また、システム制御部14は、動画2−2に関連するレコメンド動画として、動画3−1、3−2及び3−3を検索したとする。動画3−1、3−2及び3−3の検索スコアは、それぞれ80、75及び70であるとする。動画2−2の再生中、例えば視聴ユーザが動画3−2のレコメンド動画情報130を選択したとすると、表示条件決定部143は、動画3−2に対応する動画表示条件及び広告表示条件として、例えば動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比を、4対6に決定する。なお、上記の動画表示条件及び広告表示条件の例は、視聴ユーザの視聴実績に変化がなかったと仮定した場合の例である。なお、表示条件決定部143は、検索条件と、要求された動画のメタ情報との関連性のみに基づいて、表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴と、予め定められた複数の時間帯のうち視聴ユーザにより動画が要求された時間帯と同一の時間帯における動画の要求数との組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。例えば、システム制御部14は、所定の時間が経過するごとに、時間帯ごとの動画の要求数を計算し、要求数を記憶部12に記憶させてもよい。例えば、システム制御部14は、視聴履歴DB12dから、対象の時間帯に視聴日時が含まれる視聴履歴を取得する。システム制御部14は、取得した視聴履歴の数を、動画の要求数としてカウントする。また、システム制御部14は、カウントした要求数に基づいて、単位時間当たりの動画の要求数を計算してもよい。システム制御部14は、例えば過去全部の視聴履歴に基づいて、各時間帯の動画の要求数を計算してもよい。また例えば、システム制御部14は、現在から所定期間内の視聴履歴に基づいて、要求数を計算してもよい。また例えば、システム制御部14は、要求された動画のカテゴリーに属する動画の要求数を計算してもよい。また例えば、システム制御部14は、視聴ユーザと視聴傾向が類似するユーザの視聴履歴に基づいて、要求数を計算してもよい。
図6Eは、視聴ユーザにより動画が要求された時間帯と同一の時間帯における動画の要求数に基づく動画表示条件及び広告表示条件の決定方法の一例を示す図である。視聴実績が同一である場合、表示条件決定部143は、動画の要求数が少ない時間帯であるほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、動画の要求数が多い時間帯であるほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。これにより動画が視聴される時間帯における動画の要求数に応じて適切な程度に、視聴ユーザに広告を選択させることができる。また、動画の要求数が多い時間帯であるほど、その時間帯に視聴ユーザが動画を見たい蓋然性がある。従って、視聴ユーザが動画を見たい程度に応じて視聴ユーザに広告を選択させることができる。動画の要求数が同一である場合、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。なお、表示条件決定部143は、視聴ユーザにより動画が要求された時間帯と同一の時間帯における動画の要求数のみに基づいて、表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴と、視聴ユーザにより要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数との組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。例えば、システム制御部14は、所定の時間が経過するごとに、カテゴリーごとの動画の要求数を計算し、要求数を記憶部12に記憶させてもよい。例えば、システム制御部14は、視聴履歴DB12dから、対象のカテゴリーのカテゴリーIDに対応する視聴履歴を取得する。システム制御部14は、取得した視聴履歴の数を、動画の要求数としてカウントする。また、システム制御部14は、カウントした要求数に基づいて、単位時間当たりの動画の要求数を計算してもよい。システム制御部14は、例えば過去全部の視聴履歴に基づいて、各時間帯の動画の要求数を計算してもよい。また例えば、システム制御部14は、現在から所定期間内の視聴履歴に基づいて、要求数を計算してもよい。また例えば、システム制御部14は、視聴ユーザと視聴傾向が類似するユーザの視聴履歴に基づいて、要求数を計算してもよい。
図6Fは、要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数に基づく動画表示条件及び広告表示条件の決定方法の一例を示す図である。視聴実績が同一である場合、表示条件決定部143は、動画の要求数が少ないカテゴリーであるほど、動画が見やすい表示条件を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、動画の要求数が多いカテゴリーであるほど、動画が見にくい表示条件を決定してもよい。これにより、視聴される動画が属するカテゴリーの動画の要求数に応じて適切な程度に、視聴ユーザに広告を選択させることができる。また、要求数が多いカテゴリーであるほど、そのカテゴリーに属する動画を視聴ユーザが見たい蓋然性がある。従って、視聴ユーザが動画を見たい程度に応じて視聴ユーザに広告を選択させることができる。動画の要求数が同一である場合、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど、要求された動画を視聴ユーザが見にくい表示条件を決定する。なお、表示条件決定部143は、要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数のみに基づいて、表示条件を決定してもよい。
表示条件決定部143は、例えば(1)視聴ユーザの視聴履歴、(2)要求された動画の視聴履歴、(3)視聴ユーザの広告選択履歴、(4)検索条件と動画のメタ情報との関連性、(5)動画が要求された時間帯における動画の要求数、及び(6)要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数のうち少なくとも2つの組み合わせに基づいて、表示条件を決定してもよい。
動画取得部144は、ID取得部141により取得された動画IDに対応する動画データを動画DB12bから取得する。
広告取得部145は、要求された動画とともに表示される広告の広告IDを決定する。そして、広告取得部145は、決定した広告IDに対応する広告データを広告DB12cから取得する。例えば、広告取得部145は、ランダムに広告IDを決定してもよい。また例えば、広告取得部145は、要求された動画のタイトル及びメタ情報に基づいて、要求された動画に関連する広告の広告IDを決定してもよい。また例えば、広告取得部145は、視聴ユーザのユーザ情報、視聴履歴及び広告選択履歴の少なくとも1つに基づいて、広告IDを決定してもよい。
表示制御部146は、動画取得部144により取得された動画データが示す動画、及び広告取得部145により取得された広告データが示す広告を、表示条件決定部143により決定された表示条件に従ってユーザ端末2により表示させる。具体的に、表示条件決定部143は、動画再生ページ100のHTML文書を生成してユーザ端末2へ送信する。このHTML文書は、例えば動画領域111のサイズ及び広告領域112のサイズを制御するためのスクリプトを含んでもよい。表示条件決定部143は、要求された動画の動画ID、決定された動画表示条件を示すデータ、及び決定された広告表示条件を示すデータを、このHTML文書に追加する。表示条件を示すデータは、例えば動画領域111及び広告領域112それぞれのサイズを示すピクセル数であってもよい。また例えば、表示条件を示すデータは、動画領域111及び広告領域112それぞれのサイズの比率であってもよい。表示制御部146は、生成したHTML文書をユーザ端末2へ送信する。
ユーザ端末2は、受信したHTML文書に基づいて、動画再生ページ100をディスプレイに表示する。このとき、ユーザ端末2は、HTML文書に含まれる表示条件のデータに基づいて、動画領域111及び広告領域112それぞれのサイズを決定する。また、ユーザ端末2は、HTML文書から動画IDを取得する。そして、ユーザ端末2は、取得した動画IDを含む動画要求を動画配信サーバ1へ送信する。動画配信サーバ1が動画要求を受信すると、動画取得部144は、動画要求に含まれる動画IDに対応する動画データを取得する。表示制御部146は、取得された動画データを、例えばストリーミングでユーザ端末2へ送信する。また、広告取得部145は、広告IDを決定し、決定した広告IDに対応する広告データを取得する。表示制御部146は、取得された広告データをユーザ端末2へ送信する。ユーザ端末2は、動画配信サーバ1から送信されてきた動画データに基づいて、動画領域111に、動画表示条件が示すサイズで動画を表示して、動画の再生を開始する。また、ユーザ端末2は、動画配信サーバ1から送信されてきた広告データに基づいて、広告領域112に、広告表示条件が示すサイズで広告を表示する。こうして、ユーザ端末2は、例えば図2Aに示すように動画及び広告を表示する。なお、動画の再生中、表示される広告が例えば所定のタイミングで切り替わってもよい。
動画の再生中、広告領域112に表示されている広告が視聴ユーザにより選択された場合、ユーザ端末2は提示情報200をディスプレイに表示する。このとき、表示条件決定部143は、表示条件を、動画再生ページの要求の受信時に決定した表示条件よりも、視聴ユーザが動画を見やすい表示条件に決定してもよい。そして、表示制御部146は、変更された表示条件に従って動画及び広告をユーザ端末2に表示させてもよい。表示条件決定部143は、動画領域111のサイズが、表示条件の変更前におけるサイズよりも大きくなるように動画表示条件を決定し、広告領域112のサイズが、表示条件の変更前におけるサイズよりも小さくなるように動画表示条件を決定する。これにより、図3A及び図3Bに示すように、動画領域111及び広告領域11のサイズが変化する。広告の選択により、選択前よりも動画が大きく表示されるので、視聴ユーザによる広告の選択を促進することができる。
広告の選択による動画領域111の表示サイズの拡大幅又は拡大率は、例えば予め定められてもよい。
また例えば、表示条件決定部143は、選択された広告のクリックスルーレート(CTR)又は転換率(CVR)に基づいて、動画領域111の表示サイズの拡大幅又は拡大率を決定してもよい。例えば、表示条件決定部143は、クリックスルーレート又は転換率が低いほど、拡大幅又は拡大率を大きくしてもよい。これにより、クリックスルーレート又は転換率が低い広告のクリックスルーレート又は転換率を高めることができる。例えば、記憶部12に、広告の表示履歴を格納するデータベースが構築されていてもよい。表示条件決定部143は、広告表示履歴と広告選択履歴とに基づいて、クリックスルーレートを計算することができる。また例えば、表示条件決定部143は、所定のサーバ装置から転換率を取得してもよい。
また例えば、表示条件決定部143は、視聴ユーザによる提示情報200の閲覧時間又は提示情報200の表示時間に基づいて、動画領域111の表示サイズの拡大幅又は拡大率を決定してもよい。例えば、表示条件決定部143は、閲覧時間又は表示時間が長いほど、拡大幅又は拡大率を大きくしてもよい。これにより、視聴ユーザがより長い時間、提示情報を見ることを促進することができる。例えば、広告領域112の広告が選択されると、ユーザ端末2は動画の再生を一時停止してもよい。その後、視聴ユーザが再生ボタンを押すと、動画の再生が再開する。表示条件決定部143は、広告が選択されてから動画の再生が再開するまでの経過時間を閲覧時間として計算してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、広告が選択されてから提示情報200のウインドウが視聴ユーザにより閉じられるまでの経過時間を表示時間として計算してもよい。また、提示情報200を表示するとき、ユーザ端末2は、ディスプレイに表示されるウインドウのうち提示情報200のウインドウを最前面に表示する。すなわち、提示情報200のウインドウがアクティブになる。提示情報200を見ることを止めて、動画の視聴を再開するとき、視聴ユーザは、動画再生ページ100のウインドウをアクティブにする。そこで例えば、表示条件決定部143は、広告が選択されてから動画再生ページ100のウインドウがアクティブになるまでの経過時間を表示時間として計算してもよい。例えば、ユーザ端末2のブラウザに組み込まれるアドオンプログラム等により、ユーザ端末2は、経過時間を動画配信サーバ1へ送信することができる。
表示条件決定部143は、動画の再生中、動画の再生が開始されてから所定のタイミングごとに、表示条件を更新してもよい。このとき、表示条件決定部143は、更新直前の表示条件よりも視聴ユーザが動画を見にくい表示条件に、表示条件を更新してもよい。従って、表示条件決定部143は、動画の再生時間が長くなるほど、表示条件を、視聴ユーザが動画をより見やすい表示条件に更新することになる。これにより、1回の動画の再生における視聴ユーザのその動画の視聴実績に応じた適切な蓋然性で、視聴ユーザに広告を選択させることができる。また、上述したように、視聴ユーザが広告を選択すると、動画領域111が大きくなる。再生時間の経過に従って動画領域111が或る程度小さくなると、視聴ユーザは、広告を選択することにより、動画領域111を大きくすることができる。そのため、1回の動画の再生における視聴ユーザのその動画の視聴実績に応じた適切な頻度で、視聴ユーザに広告を選択させることができる。
図7Aは、動画の再生が開始されたときの動画領域111及び広告領域112の一例を示す図である。このとき、再生時間は0秒である。図7Aに示すように、動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比は、例えば7対3である。図7Bは、再生時間が10分経過したときの動画領域111及び広告領域112の一例を示す図である。図7Bに示すように、動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比は、例えば6.5対3.5である。図7Cは、再生時間が20分経過したときの動画領域111及び広告領域112の一例を示す図である。図7Cに示すように、動画領域111の横の長さと、広告領域112の横の長さとの比は、例えば6対4である。図7A〜図7Cの例では、表示条件が更新される間隔は10分である。
表示条件が更新されるタイミング又は間隔は、例えば予め定められてもよい。また例えば、表示条件決定部143は、何らかの情報に基づいて、表示条件が更新される再生時間の間隔を決定してもよい。表示条件が更新される再生時間の間隔を、「表示条件更新間隔」という。
例えば、表示条件決定部143は、ID取得部141により取得された視聴ユーザの視聴履歴に基づいて、表示条件更新間隔を決定してもよい。この場合、表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴に基づいて、視聴ユーザの視聴実績を決定し、視聴実績に応じて表示条件更新間隔を決定してもよい。上述したように、視聴実績の例として、視聴ユーザの視聴時間及び視聴回数が挙げられる。例えば、表示条件決定部143は、視聴実績が高いほど短い表示条件更新間隔を決定し、視聴実績が低いほど長い表示条件更新間隔を決定してもよい。これにより、視聴者のこれまでの動画の視聴実績と、1回の動画の再生における視聴ユーザのその動画の視聴実績とに応じた適切な蓋然性で、視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また例えば、表示条件決定部143は、ID取得部141により取得された要求された動画の視聴履歴に基づいて、表示条件更新間隔を決定してもよい。この場合、表示条件決定部143は、要求された動画の視聴履歴に基づいて、要求された動画の再生実績を決定し、再生実績に応じて表示条件更新間隔を決定してもよい。上述したように、再生実績の例として、要求された動画の再生時間及び再生回数が挙げられる。例えば、表示条件決定部143は、再生実績が高いほど短い表示条件更新間隔を決定し、再生実績が低いほど長い表示条件更新間隔を決定してもよい。これにより、要求された動画の再生実績と、1回の動画の再生における視聴ユーザのその動画の視聴実績とに応じた適切な蓋然性で、視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また例えば、表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴と要求された動画の視聴履歴との組み合わせに基づいて、表示条件更新間隔を決定してもよい。
[4.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、図8及び図9を用いて説明する。図8及び図9は、本実施形態に係る動画配信サーバ1のシステム制御部14の動画配信処理の一例を示すフローチャートである。図8及び図9に示す例は、(1)視聴ユーザの視聴履歴、(2)要求された動画の視聴履歴、(3)視聴ユーザの広告選択履歴、(4)検索条件と動画のメタ情報との関連性、(5)動画が要求された時間帯における動画の要求数、及び(6)要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数の全てに基づいて、表示条件が決定される場合の例である。
動画配信サーバ1がユーザ端末2から動画再生ページの要求を受信したとき、システム制御部14は動画配信処理を実行する。図8に示すように、ID取得部141は、受信した要求に基づいて、視聴ユーザのユーザID及び要求された動画の動画IDを取得する(ステップS1)。
次いで、履歴取得部142は、視聴ユーザのユーザIDに対応する視聴履歴を視聴履歴DB12dから取得する(ステップS2)。次いで、表示条件決定部143は、取得された視聴履歴に基づいて、視聴ユーザの動画の視聴実績を決定する(ステップS3)。
次いで、履歴取得部142は、視聴ユーザのユーザIDに対応する広告選択履歴を広告選択履歴DB12eから取得する(ステップS4)。次いで、表示条件決定部143は取得された広告選択履歴に基づいて、視聴ユーザの広告の選択実績を決定する(ステップS5)。
次いで、履歴取得部142は、要求された動画の動画IDに対応する視聴履歴を視聴履歴DB12dから取得する(ステップS6)。次いで、表示条件決定部143は、取得された視聴履歴に基づいて、要求された動画の再生実績を決定する(ステップS7)。
次いで、表示条件決定部143は、要求された動画の検索スコアを取得する(ステップS8)。例えば、要求された動画が、検索条件に基づいて検索された動画である場合、表示条件決定部143は、検索時に計算された検索スコアを取得してもよい。例えば、要求された動画がレコメンド動画である場合、表示条件決定部143は、視聴ユーザに指定された検索条件と、要求された動画のメタ情報に基づいて、検索スコアを計算してもよい。
次いで、表示条件決定部143は、予め定められた複数の時間帯のうち、現在時刻を含む時間帯を特定する。そして、表示条件決定部143は、特定された時間帯に対応する動画の要求数を記憶部12から取得する(ステップS9)。
次いで、表示条件決定部143は、要求された動画の動画IDに対応するカテゴリーIDを動画DB12bから取得する。そして、表示条件決定部143は、取得したカテゴリーIDが示すカテゴリーの動画の要求数を記憶部12から取得する(ステップS10)。
次いで、表示条件決定部143は、動画表示条件及び広告表示条件を決定する(ステップS11)。具体的に、表示条件決定部143は、視聴ユーザの動画の視聴実績が高いほど、動画が見にくい表示条件を決定する。また、表示条件決定部143は、要求された動画の再生実績が高いほど、動画が見にくい表示条件を決定する。また、表示条件決定部143は、視聴ユーザの広告の選択実績が高いほど、動画が見やすい表示条件を決定する。また、表示条件決定部143は、検索スコアが高いほど、動画が見にくい表示条件を決定する。また、表示条件決定部143は、現在時刻を含む時間帯の動画の要求数が多いほど、動画が見にくい表示条件を決定する。また、表示条件決定部143は、要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数が多いほど、動画が見にくい表示条件を決定する。表示条件決定部143は、表示条件として、例えば動画領域111及び広告領域112のそれぞれのサイズ又はサイズの比率を決定する。
次いで、表示制御部146は、動画再生ページのHTML文書を生成する(ステップS12)。このとき、表示制御部146は、要求された動画の動画ID、決定された動画表示条件を示すデータ、及び決定された広告表示条件を示すデータを、このHTML文書に追加する。そして、表示制御部146は、生成されたHTML文書をユーザ端末2へ送信する。
ユーザ端末2は、受信したHTML文書に基づいて、動画再生ページ100をディスプレイに表示する。このとき、ユーザ端末2は、HTML文書に含まれる表示条件のデータに基づいて、動画領域111及び広告領域112それぞれのサイズ及び位置を決定する。また、ユーザ端末2は、HTML文書から動画IDを取得する。そして、ユーザ端末2は、取得した動画IDを含む動画要求を動画配信サーバ1へ送信する。動画取得部144は、動画要求を受信する(ステップS13)。次いで、動画取得部144は、動画要求に含まれる動画IDに対応する動画データを動画DB12bから取得する(ステップS14)。次いで、表示制御部146は、所得された動画データのストリーミング送信を開始する(ステップS15)。
次いで、広告取得部145は、広告IDを決定する。そして、広告取得部145は、決定した広告IDに対応する広告データを広告DB12cから取得する(ステップS16)。次いで、表示制御部146は、取得された取得された広告データをユーザ端末2へ送信する(ステップS17)。
ユーザ端末2は、動画データに基づいて、動画領域111内に、動画領域111のサイズで動画を表示する。また、ユーザ端末2は、広告データに基づいて、広告領域112内に、広告領域112のサイズで広告を表示する。
次いで、表示条件決定部143は、表示条件更新間隔を決定する。例えば、表示条件決定部143は、記憶部12から、予め定められた表示条件更新間隔を取得してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、視聴ユーザの視聴履歴及び要求された動画の視聴履歴の少なくとも一方に基づいて、表示条件更新間隔を決定してもよい。そして、図9に示すように、表示条件決定部143は、次回更新再生時間を、表示条件更新間隔に設定する(ステップS21)。
次いで、表示条件決定部143は、ユーザ端末2から提供情報要求を受信したか否かを判定する(ステップS22)。視聴ユーザが広告領域112の広告を選択したとき、ユーザ端末2は提供情報要求を動画配信サーバ1へ送信する。表示条件決定部143は、提供情報要求を受信していないと判定した場合には(ステップS22:NO)、処理をステップS27に進める。一方、表示条件決定部143は、提供情報要求を受信したと判定した場合には(ステップS22:YES)、処理をステップS23に進める。
ステップS23において、表示制御部146は、提供情報要求をリダイレクトする。例えば、表示制御部146は、広告取得部145により決定された広告IDに対応する提供情報URLを広告DB12cから取得する。表示制御部146は、リダイレクトを示すステータスコードと提供情報URLとを含む応答をユーザ端末2へ送信する。応答を受信したユーザ端末2は、応答に含まれる提供情報URLが示す提供情報200の要求を、その提供情報200を配信するサーバ装置へ送信する。そして、ユーザ端末2は、そのサーバ装置から受信した提供情報200をディスプレイに表示する。
次いで、表示制御部146は、広告選択履歴を登録する(ステップS24)。具体的に、表示制御部146は、視聴ユーザのユーザID、決定された広告ID、及び選択日時としての現在日時を対応付けて広告選択履歴として、広告選択履歴DB12eに登録する。
次いで、表示条件決定部143は、動画表示条件及び広告表示条件を、現在の動画表示条件及び広告表示条件よりも、動画が見やすい動画表示条件及び広告表示条件に変更する(ステップS25)。例えば、表示条件決定部143は、現在の動画領域111の横の長さ又はその比率に所定値を加算して、変更された動画領域111の横の長さ又はその比率を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、現在の広告領域112の横の長さ又はその比率から所定値を減算して、変更された広告領域112の横の長さ又はその比率を決定してもよい。また例えば、表示条件決定部143は、選択された広告のクリックスルーレート、転換率等に基づいて、動画領域111の拡大幅又は拡大率を決定してもよい。表示条件決定部143は、動画領域111のサイズが領域110のサイズ以下となるように、動画表示条件及び広告表示条件を変更する。表示制御部146は、変更された動画表示条件及び広告表示条件を示すデータをユーザ端末2へ送信する(ステップS26)。そして、表示制御部146は、処理をステップS27に進める。
ユーザ端末2は、受信した動画表示条件及び広告表示条件に従って動画領域111及び広告領域112のサイズを変更する。そして、ユーザ端末2は、サイズが変更された動画領域111内に、変更後のサイズで動画を表示する。また、ユーザ端末2は、サイズが変更された広告領域112内に、変更後のサイズで広告を表示する。
ステップS27において、表示条件決定部143は、ユーザ端末2による動画の現在の再生時間が次回更新再生時間を超えたか否かを判定する。例えば、ユーザ端末2は、動画の再生中、所定時間が経過するごとに、現在の再生時間を動画配信サーバへ送信してもよい。表示条件決定部143は、現在の再生時間が次回更新再生時間を超えていないと判定した場合には(ステップS27:NO)、処理をステップS31に進める。一方、表示条件決定部143は、現在の再生時間が次回更新再生時間を超えたと判定した場合には(ステップS27:YES)、処理をステップS28に進める。
ステップS28において、表示条件決定部143は、動画表示条件及び広告表示条件を、現在の動画表示条件及び広告表示条件よりも、動画が見にくい動画表示条件及び広告表示条件に変更する。例えば、表示条件決定部143は、現在の動画領域111の横の長さ又はその比率から所定値を減算して、変更された動画領域111の横の長さ又はその比率を決定してもよい。そして、表示条件決定部143は、現在の広告領域112の横の長さ又はその比率に所定値を加算して、変更された広告領域112の横の長さ又はその比率を決定してもよい。表示条件決定部143は、動画領域111のサイズが0よりも大きくなるように、動画表示条件及び広告表示条件を変更する。表示制御部146は、変更された動画表示条件及び広告表示条件を示すデータをユーザ端末2へ送信する(ステップS29)。
ユーザ端末2は、受信した動画表示条件及び広告表示条件に従って動画領域111及び広告領域112のサイズを変更する。そして、ユーザ端末2は、サイズが変更された動画領域111内に、変更後のサイズで動画を表示する。また、ユーザ端末2は、サイズが変更された広告領域112内に、変更後のサイズで広告を表示する。
次いで、表示条件決定部143は、次回更新再生時間に表示条件更新間隔を加算して、次回更新再生時間を更新する(ステップS30)。そして、表示条件決定部143は、処理をステップS31に進める。
ステップS31において、表示制御部146は、ユーザ端末2による動画の再生が終了したか否かを判定する。例えば、視聴ユーザが動画再生ページ100に対して何らかの操作をすることにより、ユーザ端末2が何らかのウェブページの要求を新たに動画配信サーバ1へ送信したとき、表示制御部146は、動画の再生が終了したと判定してもよい。この要求の例として、レコメンド動画情報130の選択による、新たな動画再生ページ100の要求が挙げられる。また例えば、視聴ユーザが、ブラウザを終了したとき、又は動画再生ページ100のウインドウを閉じたとき、表示制御部146は、動画の再生が終了したと判定してもよい。表示制御部146は、動画の再生が終了していないと判定した場合には(ステップS31:NO)、処理をステップS22に進める。一方、表示制御部146は、動画の再生が終了したと判定した場合には(ステップS31:YES)、処理をステップS32に進める。
ステップS32において、表示制御部146は、視聴履歴を登録する。具体的に、表示制御部146は、視聴ユーザのユーザID、要求された動画の動画ID、視聴日時として、動画再生ページ100のHTMLが送信された日時、及び現在の再生時間を対応付けて視聴履歴として、視聴履歴DB12dに登録する。そして、表示制御部146は、動画配信処理を終了させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、視聴ユーザのユーザIDと、要求された動画の動画IDとを取得する。また、システム制御部14が、取得されたユーザIDに基づいて、記憶部12に記憶された、視聴ユーザによる動画の視聴履歴を取得する。また、システム制御部14が、取得された視聴履歴に基づいて、動画表示条件及び広告表示条件を決定する。また、システム制御部14が、動画及び広告を、動画表示条件及び広告表示条件に従って表示させる。従って、視聴ユーザによる動画の視聴の実績に応じて期待された程度にその視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、視聴ユーザの視聴履歴と、要求された動画の視聴履歴とに基づいて、表示条件を決定してもよい。この場合、要求された動画の表示の実績に応じた程度に視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、視聴ユーザの視聴履歴と、視聴ユーザによる広告の選択履歴とに基づいて、表示条件を決定してもよい。この場合、視聴ユーザによる広告の選択の実績に応じた程度にその視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、視聴ユーザの視聴履歴、及び視聴ユーザにより指定された検索条件と、要求された動画のメタ情報との関連性に基づいて、表示条件を決定してもよい。この場合、検索条件と動画のメタ情報との関連性に応じた程度に、視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、視聴ユーザの視聴履歴と、視聴ユーザにより動画が要求された時間帯における動画の要求数とに基づいて、表示条件を決定してもよい。この場合、動画が要求された時間帯における動画の要求数に応じた程度に、視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、視聴ユーザの視聴履歴と、要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数とに基づいて、表示条件を決定してもよい。この場合、要求された動画が属するカテゴリーの動画の要求数に応じた程度に、視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、動画及び広告が表示されているときにその広告が視聴ユーザにより選択された場合、表示条件を、変更前の表示条件よりも動画を見やすい表示条件に変更してもよい。そして、システム制御部14が、動画及び広告を、変更された表示条件に従って表示させてもよい。この場合、視聴ユーザにより広告の選択を促進することができる。
また、システム制御部14が、要求された動画の表示が開始されてから所定のタイミングごとに、要求された動画及び広告の表示条件を更新してもよい。このとき、システム制御部14は、更新前の表示条件よりも視聴ユーザが要求された動画を見にくい表示条件に、表示条件を更新してもよい。そして、システム制御部14が表示条件が更新されるごとに、動画及び広告を、更新された表示条件に従って表示させてもよい。この場合、動画が表示された時間が長くなるにつれて次第に、動画及び広告が、より動画が見にくい表示条件で表示される。従って、1回の動画の再生において、視聴ユーザによるその動画の視聴の実績に応じた蓋然性でその視聴ユーザに広告を選択させることができる。
また、システム制御部14が、視聴ユーザの視聴履歴及び要求された動画の視聴履歴の少なくとも一方に基づいて、表示条件更新間隔を決定してもよい。そして、システム制御部14が、決定された表示条件更新間隔で表示条件を更新してもよい。この場合、視聴ユーザによる動画の視聴の実績及び要求された動画の表示の実績の少なくとも一方に応じた蓋然性で視聴ユーザに広告を選択させることができる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、動画を要求するユーザを識別するユーザ識別情報と、要求された前記動画を識別する動画識別情報とを取得する識別情報取得手段と、前記取得されたユーザ識別情報に対応する第1表示履歴及び前記取得された動画識別情報に対応する第2表示履歴の少なくとも何れか一方の表示履歴を表示履歴記憶手段から取得する表示履歴取得手段と、前記取得された少なくとも何れか一方の表示履歴、及び前記ユーザにより指定された検索条件と、前記要求された動画のメタ情報との関連性に基づいて、前記要求された動画を表示するための第1の表示条件と、前記動画とともに表示される広告を表示するための表示条件であって前記第1の表示条件に応じた第2の表示条件とを決定する決定手段と、前記取得された動画識別情報に対応する動画を動画記憶手段から取得する動画取得手段と、広告記憶手段から前記広告を取得する広告取得手段と、前記取得された動画及び広告を、前記決定された表示条件に従って表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。