JPWO2016190391A1 - 累進屈折力レンズの設計方法及びレンズセット - Google Patents

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Abstract

処方加入度(ADD)のうちフィッティングポイント(FP)に対応する位置の加入度(MAD)が目標距離に応じて設定された目的加入度(FAD)より大きい場合には、主子午線のうち累進開始点(PS)と累進終了点(PE)との間の加入度として目的加入度(FAD)を設定し、かつ、累進開始点(PS)とフィッティングポイント(FP)との間の加入度の平均勾配と、フィッティングポイント(FP)と累進終了点(PE)との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定する。処方加入度(ADD)のうちフィッティングポイント(FP)に対応する位置の加入度(MAD)が目的加入度(FAD)と同じあるいは小さい場合には、主子午線のうち累進開始点(PS)と累進終了点(PE)との間であって少なくともフィッティングポイント(FP)を含む部分領域で加入度の勾配を一定にする。

Description

本発明は、累進屈折力レンズの設計方法及びレンズセットに関する。
眼鏡レンズには単焦点レンズの他に、累進屈折力レンズがある。
従来の累進屈折力レンズとして、レンズのほぼ中央を通る主子午線に沿って、曲率半径が累進的に変化する累進帯を持ち、主子午線上の遠用中心と近用中心との間で所定の加入度が付加される眼鏡レンズがある(特許文献1)。
特許文献1の累進屈折力レンズでは、累進帯の開始点と終了点との間にフィッティングポイントが設定されており、累進帯の開始点からフィッティングポイント近傍までの加入度数の平均勾配と、フィッティングポイント近傍から累進帯の終了点までの加入度数の平均勾配とが異なり、かつ、遠用屈折力に対し、フィッティングポイントに約0.5ディオプトリーの屈折力が付加されている。
特許文献1の従来例では、装用者毎に処方した加入度(処方加入度)にかかわらず、フッティングポイントにおいて、目的加入度として約0.5ディオプトリーの屈折力が遠用屈折力に対して付加されているため、装用者の処方加入度によらず、目標距離として設定した約2m先を明視することができる。
特開平7−159737号公報
特許文献1の従来例は、フィッティングポイントでの加入度を、装用者の処方によらず一定とする技術であるため、全ての処方加入度が目的加入度を通過することになる。
しかしながら、処方加入度は、装用者によって大きさが相違するものであるため、処方加入度が小さい場合には、累進帯の開始点からフィッティングポイント近傍までの加入度変化が大きなものとなり、収差分布が悪化し、光学性能が劣化するという課題がある。
本発明の目的は、処方加入度の大きさにかかわらず、光学性能が向上する累進屈折力レンズの設計方法及びレンズセットを提供することにある。
本発明の累進屈折力レンズの設計方法は、第一屈折力を付与する第一領域と第二屈折力を付与する第二領域との間に加入度が連続して変化する中間領域を設け、第一領域、中間領域及び第二領域に主子午線を設け、加入度の変化が開始される累進開始点と加入度の変化が終了する累進終了点とに主子午線が通るように設定し、第一屈折力と第二屈折力との差から処方加入度を設定し、累進開始点と累進終了点との間にあって主子午線のうち第一領域を通る部分の延長線に沿った位置にフィッティングポイントを設定する累進屈折力レンズの設計方法であって、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目標距離に応じて設定された目的加入度より大きい場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間の加入度として目的加入度を設定し、かつ、累進開始点とフィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、フィッティングポイントと累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定し、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度と同じあるいは小さい場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間であって少なくともフィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にすることを特徴とする。
本発明では、装用者が明視したい目標位置に応じて目標距離を設定し、この目標距離から目的加入度を求めておく。そして、フィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度より大きい場合には、処方加入度の大小にかかわらず、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間の加入度として目的加入度を設定し、かつ、累進開始点とフィッティングポイントとの加入度の平均勾配と、フィッティングポイントと累進終了点との加入度の平均勾配とが異なるように設定する。これにより、フィッティングポイントでの遠点を固定できるため、処方によらず目標距離を明視することが可能となる。
これに対して、フィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度と同じあるいは小さい場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間であって少なくともフィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にするため、フィッティングポイントで加入度の勾配がきつくなってしまうことによる光学性能の劣化を防止することができる。そのため、装用性能の改善が見込める。
本発明では、目標距離をd、累進開始点とフィッティングポイントとの間であって延長線に沿った寸法をA、フィッティングポイントと累進終了点との間であって延長線に沿った寸法をB、処方加入度をADDとすると、(1/d)<{A/(A+B)}×ADDの場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間の加入度として目的加入度を設定し、かつ、累進開始点とフィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、フィッティングポイントと累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定し、(1/d)≧{A/(A+B)}×ADDの場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間であって少なくともフィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にする構成が好ましい。
この構成では、予め、目標距離dを設定することで、目的加入度が設定される。例えば、目標距離dが2mである場合には、目的加入度は、0.50ディオプトリー(D)である。
さらに、寸法A、寸法B及び処方加入度ADDから{A/(A+B)}×ADDという数式が求められる。なお、寸法A及び寸法Bの値を予め既定値として設定する。
そのため、(1/d)から求められる目的加入度と{A/(A+B)}×ADDの数式との大小関係により、累進開始点と累進終了点との間の加入度を適切に設定することができる。
本発明では、目標距離に応じて目的加入度を設定する第一ステップと、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度より大きいか否かを判定する第二ステップと、第二ステップでの判定結果に基づいて、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間の加入度を設定する第三ステップとを備え、第三ステップは、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目標距離に応じて設定された目的加入度より大きい場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間の加入度として目的加入度を設定し、かつ、累進開始点とフィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、フィッティングポイントと累進終了点との間の度数の平均勾配とが異なるように設定し、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度と同じあるいは小さい場合には、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間であって少なくともフィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にする構成が好ましい。
この構成では、第一ステップから第三ステップに基づいて、合理的に累進屈折力レンズを設計することができる。
本発明のレンズセットは、第一屈折力を付与する第一領域と第二屈折力を付与する第二領域との間に加入度が連続して変化する中間領域を設け、第一領域、中間領域及び第二領域に主子午線を設け、加入度の変化が開始される累進開始点と加入度の変化が終了する累進終了点とに主子午線が通るように設定し、第一屈折力と第二屈折力との差から処方加入度を設定し、累進開始点と累進終了点との間にあって主子午線のうち第一領域を通る部分の延長線に沿った位置にフィッティングポイントを設定した累進屈折力レンズの集合であって、異なる第一屈折力の第一領域を選択可能、同一の第一屈折力を有する第一領域に対して複数の処方加入度が選択可能、素材の屈折率が同一、かつ、各累進屈折力レンズの設計思想が統一されている条件を満たすレンズセットにおいて、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目標距離に応じて設定された目的加入度より大きい第一レンズと、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度と同じあるいは小さい第二レンズとを備え、第一レンズは、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間の加入度として目的加入度が設定され、かつ、累進開始点とフィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、フィッティングポイントと累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定され、第二レンズは、主子午線のうち累進開始点と累進終了点との間であって少なくともフィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配が一定とされることを特徴とする。
本発明では、異なる第一屈折力の第一領域を選択可能、同一の第一屈折力を有する第一領域に対して複数の処方加入度が選択可能、素材の屈折率が同一、かつ、各累進屈折力レンズの設計思想が統一されている条件のレンズセットにおいて、処方加入度のうちフィッティングポイントに対応する位置の加入度が目的加入度より大きいか否かによって、好適なレンズを選択することができる。そのため、同じレンズ群の中のどのレンズを選択しても、老視の進行による、より大きな処方加入度ADDへの度数更新の際に、レンズ掛け替え時の違和感をほとんど生じさせない。
本発明の一実施形態にかかる累進屈折力レンズの設計方法で設計された累進屈折力レンズを模式的に示す平面図。 本発明の一実施形態にかかる累進屈折力レンズの設計方法で設計された累進屈折力レンズを模式的に示すもので、屈折力と主子午線上の位置との関係を示すグラフ。 実施例1にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 実施例1で設計された累進屈折力レンズの一例の収差図。 実施例2にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 実施例2で設計された累進屈折力レンズの一例の収差図。 実施例3にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 実施例4にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 実施例5にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 比較例1にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 比較例1で設計された累進屈折力レンズの一例の収差図。 比較例2にかかる設計方法を説明するグラフであって、処方加入度を変化させた場合の屈折力と主子午線上の位置との関係を示す。 比較例2で設計された累進屈折力レンズの一例の収差図。 実施例にかかる累進屈折力レンズの設計方法を説明するフローチャート。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1Aには、累進屈折力レンズの平面が示されている。
図1Aに示される通り、累進屈折力レンズ1は、第一屈折力D1を付与する第一領域1Aと、第二屈折力D2を付与する第二領域1Bと、第一領域1A及び第二領域1Bの間に配置される中間領域1Cと、中間領域1Cの両側に配置される側方領域1Dとを有する。
第一領域1Aは遠用視をするための領域であり、第二領域1Bは近用視をするための領域である。中間領域1Cは、加入度が連続して変化する累進面である。本実施形態で設計される累進屈折力レンズ1は、眼球側が累進面とされ、物体側が球面とされている。
主子午線Cは、累進屈折力レンズを装用した状態で遠方視から近方視をする際(レンズの上方から下方に視線を移動させる際)に、視線が通過する頻度が最も高いレンズ上の位置に沿う線である。
主子午線Cの上であって加入度の変化が開始する位置には累進開始点PSが設定され、加入度の変化が終了する位置には累進終了点PEが設定されている。
主子午線Cは、第一領域1Aに対応し上下に沿ったY軸の上に設定される線部C1と、第二領域1Bに対応しY軸からX軸方向に寸法Iだけ離れかつY軸と平行に設定される線部C2と、中間領域1Cに対応し累進開始点PSと累進終了点PEとを結ぶ線部C3とからなる。
第一領域1Aには、第一領域1Aで付与される第一屈折力の大きさを測定する第一測定基準点P1が設定されている。第一測定基準点P1は主子午線上であって累進開始点PSの上方近傍に設定されている。例えば、第一測定基準点P1は、第一屈折力測定参照円(図示せず)の中心に位置し、第一屈折力測定参照円の円弧部分に累進開始点PSが一致するようにしてもよい。
第二領域1Bには、第二領域1Bで付与される第二屈折力の大きさを測定する第二測定基準点P2が設定されている。第二測定基準点P2は主子午線C上であって累進終了点PEの下方近傍に設定されている。例えば、第二測定基準点P2は、第二屈折力測定参照円(図示せず)の中心に位置し、第二屈折力測定参照円の円弧部分に累進終了点PEが一致することにしてもよい。
累進開始点PSと累進終了点PEとの間であって、主子午線Cの線部C1の延長線に沿った位置にフィッティングポイントFPが設定される。本実施形態では、延長線とは、Y軸の中間領域1Cに位置する領域である。
フィッティングポイントFPは、図1Aでは、レンズ中心Oより第一領域1A側に設定されているが、レンズ中心Oと一致してもよく、あるいは、レンズ中心Oより第二領域1B側に設定されているものでもよい。
図1Bには、主子午線Cの位置における屈折力が示されている。
図1Bに示される通り、主子午線Cのうち線部C1の屈折力は、第一領域1Aから累進開始点PSにかけて第一屈折力D1ディオプトリーであり、線部C3の累進開始点PSから累進終了点PEにかけてD1ディオプトリーからD2ディオプトリーに増加し、線部C2の累進終了点PEから第二領域1Bの下部にかけてD2ディオプトリーのままとされる。
累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度の差は、装用者の処方により設定される処方加入度ADDであり、ADD=D2−D1である。
ここで、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間であってY軸に沿った寸法をA、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間であってY軸に沿った寸法をBとする。本実施形態では、AとBとの寸法は、既定値であり、設計時に適宜数値が設定される。
次に、本実施形態の累進屈折力レンズの設計方法について説明する。
[第一ステップ]
目標距離dに応じて目的加入度FADを設定する。ここで、目標距離dとは、処方加入度ADDの大小にかかわらず、装用者が明視するための目標位置までの距離である。
目的加入度FADは、1/dの式から求められる。例えば、目標距離dが2mである場合には、目的加入度FADは、0.50ディオプトリー(D)である。
[第二ステップ]
処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADを求める。
加入度MADは、{A/(A+B)}×ADDの式から求められる。
つまり、処方加入度ADDと加入度MADとの比は、Y軸方向に沿った累進開始点PSと累進終了点PEとの寸法(A+B)とY軸方向に沿った累進開始点PSとフィッティングポイントFPの対応位置との寸法Aとの比に等しい。
次に、処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目的加入度FADより大きいか否かを判定する。
なお、図1Bのグラフにおいて、主子午線上の累進開始点PSと累進終了点PEとを結ぶ線分は直線状となっているが、当該線分の累進開始点PS側端部と累進終了点PE側端部とがなだらかに変化しており、累進開始点PSや累進終了点PEの位置が不明確となることがある。この場合、累進開始点PSは、累進開始点PSと累進終了点PEとを結ぶ線分のうち中央部分の線分の延長線と第一屈折力D1との交点として求め、累進終了点PEは、累進開始点PSと累進終了点PEとを結ぶ線分のうち中央部分の線分の延長線と第二屈折力D2との交点として求めるものであってもよい。
[第三ステップ]
第二ステップでの判定結果に基づいて、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度を設定する。
そのため、処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADの方が目的加入度FADより大きい場合、つまり、
(1/d)<{A/(A+B)}×ADD の場合には、
主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADを設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の度数の平均勾配と、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の度数の平均勾配とが異なるように設定する。
処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目的加入度FADと同じあるいは小さい場合、つまり、
(1/d)≧{A/(A+B)}×ADD の場合には、
主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの加入度の勾配を一定にする。
本実施形態では、次の効果を奏することができる。
処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目標距離dに応じて設定された目的加入度FADより大きい場合には、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADを設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの加入度の平均勾配Nとが異なるように設定する。これにより、フィッティングポイントFPでの遠点を固定できるため、処方加入度ADDによらず目標距離を明視することが可能となる。
処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目的加入度FADと同じあるいは小さい場合には、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間であって少なくともフィッティングポイントFPを含む部分領域で加入度の勾配を一定にする。これにより、フィッティングポイントFPで加入度の勾配がきつくなってしまうことによる光学性能の劣化を防止することができる。
処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目的加入度FADより大きいか否かを、目標距離をdとし、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間であってY軸に沿った寸法をAとし、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間であってY軸に沿った寸法をBとし、処方加入度をADDとすると、目的加入度FAD=(1/d)と加入度MAD={A/(A+B)}×ADDとの大小の関係から判断することにしたから、累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度の設定を適切に行うことができる。
目的加入度FADを設定する第一ステップと、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目的加入度FADより大きいか否かを判定する第二ステップと、累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度を設定する第三ステップとを備えたから、これらの第一ステップから第三ステップに基づいて、合理的に累進屈折力レンズを設計することができる。
次に、本実施形態の効果を確認するために、実施例及び比較例を図2から図12に基づいて説明する。
[実施例1]
実施例1は図2に示されている。
図2には、第一屈折力D1を4.00ディオプトリー(D)と一定にし、処方加入度ADDを0.50ディオプトリー(D)から3.50ディオプトリー(D)まで、0.25ディオプトリー(D)毎に設定した複数の累進屈折力レンズにおいて、主子午線上の位置と加入度との関係が示されている。処方加入度ADDが0.50ディオプトリー(D)の場合には、第二屈折力D2は3.50ディオプトリー(D)であり、処方加入度ADDが3.50ディオプトリー(D)の場合には、第二屈折力D2は0.50ディオプトリー(D)である。つまり、図2で示されるレンズ群は、室内での使用を主目的とし、中距離(約3m〜約5m)から手元までを見るための中近レンズに適用されるものである。中近レンズは、視線を上下することにより、中間距離から近くまで連続的に見ることができる。
実施例1では、目標距離dが2mであり、目的加入度FADが0.50ディオプトリー(D)である。フィッティングポイントFPをY軸の原点Oに設定し、寸法Aを8mmに設定し、寸法Bを12mmに設定した。
処方加入度ADDが0.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×0.50=0.20ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.00ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.00=0.40ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.25=0.50ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)と同じである。
処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.50=0.60ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が小さい。
処方加入度ADDが1.75ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.75=0.70ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が小さい。
以上から、図2で示される実施例1では、処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)以上である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.50ディオプトリー(D)以上となり、目的加入度FADと同じあるいは大きくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADである0.50ディオプトリー(D)を設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとが異なるように設定する。
一方、処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)未満である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.50ディオプトリー(D)未満となるので、目的加入度FADより小さくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間を直線Lで結び、加入度の勾配を一定にする。
なお、後述する実施例を含め、各実施例では、直線Lは、累進開始点PSの近傍と、累進終了点PEの近傍とで厳密な意味での直線ではなく、なだらかに変化していることがある。実施例1では、少なくともフィッティングポイントFPを含む部分領域で加入度の勾配が同一であればよい。
図3には実施例1で設計された累進屈折力レンズのうち処方加入度ADDが1.00ディオプトリー(D)の収差図が示されている。図3では、フィッティングポイントFPを中心に、0.10ディオプトリーピッチで収差が示されている。
図3において、収差が最も小さい0.00〜0.10ディオプトリー(D)の領域をE0で示し、次に小さい0.10〜0.20ディオプトリー(D)の領域をE1で示し、次に小さい0.20〜0.30ディオプトリー(D)の領域をE2で示す。
図3に示される通り、収差の最も小さな領域E0が第一領域1Aの中央部分、中間領域1Cの中央部分及び第二領域1Bの中央部分に位置する。フィッティングポイントFPが領域E0を通っている。領域E1は領域E0の外側に位置し、領域E2は領域E1の両側に位置する。
[実施例2]
実施例2は図4に示されている。
実施例2は実施例1とは目的加入度FADが異なるものであり、他の条件は実施例1と同じである。
実施例2では、目標距離dが1mであり、目的加入度FADが1.00ディオプトリーである。
処方加入度ADDが0.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、0.20ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが2.25ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×2.25=0.90ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが2.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×2.50=1.00ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)と同じである。
処方加入度ADDが3.00ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×3.00=1.20ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が小さい。
処方加入度ADDが3.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×3.50=1.40ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が小さい。
以上から、図4で示される実施例2では、処方加入度ADDが2.50ディオプトリー(D)以上である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが1.00ディオプトリー(D)以上となり、目的加入度FADと同じあるいは大きくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADである1.00ディオプトリー(D)を設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとが異なるように設定する。
一方、処方加入度ADDが2.50ディオプトリー(D)未満である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが1.00ディオプトリー(D)未満となるので、目的加入度FADより小さくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間を直線Lで結び、加入度の勾配を一定にする。
図5には実施例2で設計された累進屈折力レンズのうち処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)の収差図が示されている。図5では、フィッティングポイントFPを中心に、0.10ディオプトリーピッチで収差が示されている。
図5において、収差が最も小さい0.00〜0.10ディオプトリー(D)の領域をE0で示し、次に小さい0.10〜0.20ディオプトリー(D)の領域をE1で示し、次に小さい0.20〜0.30ディオプトリー(D)の領域をE2で示す。
図5に示される通り、収差の最も小さな領域E0が第一領域1Aの中央部分と第二領域1Bの中央部分とに位置する。領域E1は、領域E0の外側と中間領域1Cとに位置し、フィッティングポイントFPが領域E1を通っている。領域E2は、領域E1の両側に位置する。
[実施例3]
実施例3は図6に示されている。
図6には、第一屈折力D1を4.00ディオプトリー(D)と一定にし、処方加入度ADDを1.00ディオプトリー(D)から2.50ディオプトリー(D)まで、0.25ディオプトリー(D)毎に設定した複数の累進屈折力レンズにおいて、主子午線上の位置と加入度との関係が示されている。第一領域1Aの主子午線CはY軸上にあり、Y軸の原点であるOの位置にフィッティングポイントFPがある。
処方加入度ADDが1.00ディオプトリー(D)の場合には、第二屈折力D2は3.00ディオプトリー(D)であり、処方加入度ADDが2.50ディオプトリー(D)の場合には、第二屈折力D2は1.50ディオプトリー(D)である。
実施例3では、目標距離dが2mであり、目的加入度FADが0.50ディオプトリーである。寸法Aを8mmと設定し、寸法Bを12mmと設定した。
処方加入度ADDが1.00ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.00=0.40ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.25=0.50ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)と同じである。
処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.50=0.60ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が小さい。
処方加入度ADDが1.75ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.4×1.75=0.70ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.50ディオプトリー(D)の方が小さい。
以上から、図6で示される実施例3では、処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)以上である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.50ディオプトリー(D)以上となり、目的加入度FADと同じあるいは大きくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADである0.50ディオプトリー(D)を設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとが異なるように設定する。
一方、処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)未満である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.50ディオプトリー(D)未満となるので、目的加入度FADより小さくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間を直線Lで結び、加入度の勾配を一定にする。
[実施例4]
実施例4は図7に示されている。
実施例4は実施例3とは寸法A及び寸法B、目的加入度FADが異なるものであり、他の条件は実施例3と同じである。
図7には、第一屈折力D1を4.00ディオプトリー(D)と一定にし、処方加入度ADDを1.00ディオプトリー(D)から2.50ディオプトリー(D)まで、0.25ディオプトリー(D)毎に設定した複数の累進屈折力レンズにおいて、主子午線上の位置と加入度との関係が示されている。第一領域1Aの主子午線CはY軸上にあり、Y軸の原点であるOの位置にフィッティングポイントFPがある。
実施例4では、目標距離dが4mであり、目的加入度FADが0.25ディオプトリーである。寸法Aを3mmと設定し、寸法Bを12mmと設定した。
処方加入度ADDが1.00ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.2×1.00=0.20ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.25ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.2×1.25=0.25ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.25ディオプトリー(D)と同じである。
処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.2×1.50=0.3ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.25ディオプトリー(D)の方が小さい。
処方加入度ADDが1.75ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.2×1.75=0.35ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの0.25ディオプトリー(D)の方が小さい。
以上から、図7で示される実施例4では、処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)以上である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.25ディオプトリー(D)以上となり、目的加入度FADと同じあるいは大きくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADである0.25ディオプトリー(D)を設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとが異なるように設定する。
一方、処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)未満である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.25ディオプトリー(D)未満となるので、目的加入度FADより小さくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間を直線Lで結び、加入度の勾配を一定にする。
[実施例5]
実施例5は実施例3とは寸法A及び寸法B、目的加入度FADが異なるものであり、他の条件は実施例3と同じである。
図8には、第一屈折力D1を4.00ディオプトリー(D)と一定にし、処方加入度ADDを1.00ディオプトリー(D)から2.50ディオプトリー(D)まで、0.25ディオプトリー(D)毎に設定した複数の累進屈折力レンズにおいて、主子午線上の位置と加入度との関係が示されている。第一領域1Aの主子午線CはY軸上にあり、Y軸の原点であるOの位置にフィッティングポイントFPがある。
実施例5では、目標距離dが1mであり、目的加入度FADが1.00ディオプトリーである。寸法Aを15mmと設定し、寸法Bを10mmと設定した。
処方加入度ADDが1.00ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.6×1.00=0.60ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.25ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.6×1.25=0.75ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.6×1.50=0.90ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が大きい。
処方加入度ADDが1.75ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.6×1.75=1.05ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が小さい。
処方加入度ADDが2.00ディオプトリー(D)の場合では、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADは、{A/(A+B)}×ADD=0.6×2.00=1.20ディオプトリー(D)であり、目的加入度FADの1.00ディオプトリー(D)の方が小さい。
以上から、図8で示される実施例5では、処方加入度ADDが1.75ディオプトリー(D)以上である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが1.05ディオプトリー(D)以上となり、目的加入度FADより大きくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADである0.25ディオプトリー(D)を設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとが異なるように設定する。
一方、処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)以下である場合には、フィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが0.90ディオプトリー(D)以下となるので、目的加入度FADより小さくなる。この場合、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間を直線Lで結び、加入度の勾配を一定にする。
実施例1から実施例5で条件が示されるレンズ群は、異なる第一屈折力D1の第一領域1Aを選択可能とし、同一の第一屈折力D1を有する第一領域1Aに対して複数の処方加入度ADDが選択可能、素材の屈折力が同一、かつ、各累進屈折力レンズの設計思想が統一されている条件を満たすレンズセットを構成する。
設計思想とは、例えば、処方加入度が変わっても収差分布のバランス(基本設計)が変わらないことを指し、同一の商品名で展開されていてもよい。あるいは、設計思想とは、装用者が所望する目標位置までの目標距離が同一であれば、フィッティングポイント近傍では処方加入度ADDが変わっても明視を可能にする見え方を提供する思想と言ってもよい。
本発明では、処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADが目的加入度FADより大きいか否かによって、好適なレンズを選択することができる。
従って、老視が進行し、より大きな処方加入度ADDをもつレンズへの掛け替えが必要になった場合でも、同じレンズセットの中から選択すればレンズ掛け替え時に違和感が少ないレンズを提供することができる。すなわち、目的加入度FADがフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADより小さい場合は、光学性能の劣化が抑えられているため掛け替え前後で見え方(視界)に大きな差異が生じない。また、目的加入度FADがフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADと同じか大きい場合には、遠点が固定されているため、フィッティングポイント近傍での見え方に掛け替え前後でほとんど違和感を生じない。レンズ掛け替え時の違和感は装用不良の大きな原因の一つであり、本発明の特徴をもつレンズセットは、装用不良の防止に有効である。
比較例を図9から図12に基づいて説明する。
比較例1を図9及び図10に基づいて説明する。
比較例1は特許文献1の累進屈折力レンズにおいて、実施例1と同様の条件で設計したものである。
図9では、比較例1において、第一屈折力D1を4.00ディオプトリー(D)と一定にし、処方加入度ADDを0.50ディオプトリー(D)から3.50ディオプトリー(D)まで、0.25ディオプトリー(D)毎に設定した複数の累進屈折力レンズにおいて、主子午線上の位置と加入度との関係が示されている。
比較例1は、実施例1と同様に、目標距離dが2mであり、目的加入度FADが0.50ディオプトリー(D)であるが、実施例1とは異なり、処方加入度ADDの大きさにかかわらず、フィッティングポイントFPに相当する位置では、目的加入度FADとされる。処方加入度ADDがハッチングで示される大きな値(1.50ディオプトリー(D)以上)では、問題はないが、この値より小さいと、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとの差が大きすぎることになり、装用者の目の疲れを生じさせる。
図10には比較例1で設計された累進屈折力レンズのうち処方加入度ADDが1.0ディオプトリー(D)の収差図が示されている。
図10において、収差が最も小さい0.00〜0.10ディオプトリー(D)の領域をE0で示し、次に小さい0.10〜0.20ディオプトリー(D)の領域をE1で示し、次に小さい0.20〜0.30ディオプトリー(D)の領域をE2で示す。
図10に示される通り、収差の最も小さな領域E0が第一領域1Aの中央部分と第二領域1Bの中央部分とに位置する。領域E1は、領域E0の外側と中間領域1Cとに位置し、フィッティングポイントFPが領域E1を通っている。領域E2は、領域E1の両側に位置する。
実施例1の図3と比較例1の図10とを比較すると、比較例1に対して実施例1の収差分布が改善していることがわかる。
比較例2を図11及び図12に基づいて説明する。
比較例2は特許文献1の累進屈折力レンズにおいて、実施例2と同様の条件で設計したものである。
図11では、比較例2において、第一屈折力D1を4.00ディオプトリー(D)と一定にし、処方加入度ADDを0.50ディオプトリー(D)から3.50ディオプトリー(D)まで、0.25ディオプトリー(D)毎に設定した複数の累進屈折力レンズにおいて、主子午線上の位置と加入度との関係が示されている。
比較例2は、実施例2と同様に、目標距離dが1mであり、目的加入度FADが1.00ディオプトリー(D)であるが、実施例2とは異なり、処方加入度ADDの大きさにかかわらず、フィッティングポイントFPに相当する位置では、目的加入度FADとされる。処方加入度ADDが2.50ディオプトリー(D)以上である場合には、問題はないが、この値より小さいと、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の加入度の平均勾配Mと、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の加入度の平均勾配Nとの差が大きすぎることになり、装用者の目の疲れを生じさせる。
図12には比較例2で設計された累進屈折力レンズのうち処方加入度ADDが1.50ディオプトリー(D)の収差図が示されている。
図12において、収差が最も小さい0.00〜0.10ディオプトリー(D)の領域をE0で示し、次に小さい0.10〜0.20ディオプトリー(D)の領域をE1で示し、次に小さい0.20〜0.30ディオプトリー(D)の領域をE2で示す。
図12に示される通り、収差の最も小さな領域E0が第一領域1Aの中央部分と第二領域1Bの中央部分とに位置し、領域E1は領域E0の両側に位置する。領域E2は、領域E1の外側と中間領域1Cとに位置し、フィッティングポイントFPが領域E2を通っている。
実施例2の図5と比較例2の図12とを比較すると、比較例2に対して実施例2の収差分布が改善していることがわかる。
次に、実施例にかかる累進屈折力レンズの設計方法を図13に基づいて説明する。
図13において、まず、目標距離dに応じて、目的加入度FADを設定する(S1)。その後、処方加入度ADDのうちフィッティングポイントFPに対応する位置の加入度MADを算出する(S2)。
さらに、目的加入度FADと加入度MADとの大小を比較する(S3)。
加入度MADが目的加入度FADより大きい場合(MAD>FAD)には、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの間の加入度として目的加入度FADを設定し、かつ、累進開始点PSとフィッティングポイントFPとの間の度数の平均勾配と、フィッティングポイントFPと累進終了点PEとの間の度数の平均勾配とが異なるように設定する(S4)。
これに対して、加入度MADが目的加入度FADと同じあるいは小さい場合(MAD≦FAD)には、主子午線Cのうち累進開始点PSと累進終了点PEとの加入度の勾配を一定にする(S5)。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、実施形態では、視線が近方視の時の輻輳により鼻側に内寄せされることを考慮して、主子午線Cを、第一領域1Aに対応し上下に沿ったY軸の上に設定される線部C1と、第二領域1Bに対応しY軸からX軸方向に寸法Iだけ離れかつY軸と平行に設定される線部C2と、中間領域1Cに対応し累進開始点PSと累進終了点PEとを結ぶ線部C3とから構成したが、本発明では、主子午線Cを、第一領域1A、中間領域1C及び第二領域1BにかけてY軸に沿って直線状に形成するものでもよい。さらに、主子午線の上下に沿った線分はY軸の上に設定されるものに限定されるものではなく、Y軸からX軸方向に離れかつY軸と平行とされるものでもよい。
さらに、実施形態では、寸法Aと寸法Bとは、予め設定されている構成としたが、本発明では、処方加入度ADD、その他のパラメータの条件変更に伴って寸法Aと寸法Bとが可変とする構成としてもよい。
また、実施形態で設計される累進屈折力レンズ1は、眼球側が累進面とされ、物体側が球面とされていたが、本発明では、眼球側と物体側との両面、あるいは、物体側のみが累進面として設計されるものにも適用できる。また、累進面でない他方の面は非球面であってもよい。
1…累進屈折力レンズ、1A…第一領域、1B…第二領域、1C…中間領域、ADD…処方加入度、C…主子午線、D1…第一屈折力、D2…第二屈折力、FAD…目的加入度、FP…フィッティングポイント、M,N…平均勾配、O…レンズ中心、PE…累進終了点、PS…累進開始点

Claims (4)

  1. 第一屈折力を付与する第一領域と第二屈折力を付与する第二領域との間に加入度が連続して変化する中間領域を設け、前記第一領域、前記中間領域及び前記第二領域に主子午線を設け、前記加入度の変化が開始される累進開始点と前記加入度の変化が終了する累進終了点とに前記主子午線が通るように設定し、前記第一屈折力と前記第二屈折力との差から処方加入度を設定し、前記累進開始点と前記累進終了点との間にあって前記主子午線のうち前記第一領域を通る部分の延長線に沿った位置にフィッティングポイントを設定する累進屈折力レンズの設計方法であって、
    前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が目標距離に応じて設定された目的加入度より大きい場合には、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間の加入度として前記目的加入度を設定し、かつ、前記累進開始点と前記フィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、前記フィッティングポイントと前記累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定し、
    前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が前記目的加入度と同じあるいは小さい場合には、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間であって少なくとも前記フィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にする
    ことを特徴とする累進屈折力レンズの設計方法。
  2. 請求項1に記載された累進屈折力cにおいて、
    前記目標距離をd、前記累進開始点と前記フィッティングポイントとの間であって前記延長線に沿った寸法をA、前記フィッティングポイントと前記累進終了点との間であって前記延長線に沿った寸法をB、前記処方加入度をADDとすると、
    (1/d)<{A/(A+B)}×ADD の場合には、
    前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間の加入度として前記目的加入度を設定し、かつ、前記累進開始点と前記フィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、前記フィッティングポイントと前記累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定し、
    (1/d)≧{A/(A+B)}×ADD の場合には、
    前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間であって少なくとも前記フィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にする
    ことを特徴とする累進屈折力レンズの設計方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された累進屈折力レンズの設計方法において、
    前記目標距離に応じて前記目的加入度を設定する第一ステップと、
    前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が前記目的加入度より大きいか否かを判定する第二ステップと、
    前記第二ステップでの判定結果に基づいて、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間の加入度を設定する第三ステップとを備え、
    前記第三ステップは、前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が目標距離に応じて設定された目的加入度より大きい場合には、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間の加入度として前記目的加入度を設定し、かつ、前記累進開始点と前記フィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、前記フィッティングポイントと前記累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定し、
    前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が前記目的加入度と同じあるいは小さい場合には、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間であって少なくとも前記フィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配を一定にする
    ことを特徴とする累進屈折力レンズの設計方法。
  4. 第一屈折力を付与する第一領域と第二屈折力を付与する第二領域との間に加入度が連続して変化する中間領域を設け、前記第一領域、前記中間領域及び前記第二領域に主子午線を設け、前記加入度の変化が開始される累進開始点と前記加入度の変化が終了する累進終了点とに前記主子午線が通るように設定し、前記第一屈折力と前記第二屈折力との差から処方加入度を設定し、前記累進開始点と前記累進終了点との間にあって前記主子午線のうち前記第一領域を通る部分の延長線に沿った位置にフィッティングポイントを設定した累進屈折力レンズの集合であって、異なる第一屈折力の前記第一領域を選択可能、同一の第一屈折力を有する前記第一領域に対して複数の前記処方加入度が選択可能、素材の屈折率が同一、かつ、各累進屈折力レンズの設計思想が統一されている条件を満たすレンズセットにおいて、
    前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が目標距離に応じて設定された目的加入度より大きい第一レンズと、前記処方加入度のうち前記フィッティングポイントに対応する位置の加入度が前記目的加入度と同じあるいは小さい第二レンズとを備え、
    前記第一レンズは、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間の加入度として前記目的加入度が設定され、かつ、前記累進開始点と前記フィッティングポイントとの間の加入度の平均勾配と、前記フィッティングポイントと前記累進終了点との間の加入度の平均勾配とが異なるように設定され、
    前記第二レンズは、前記主子午線のうち前記累進開始点と前記累進終了点との間であって少なくとも前記フィッティングポイントを含む部分領域で加入度の勾配が一定とされる
    ことを特徴とするレンズセット。
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