JPWO2016178369A1 - 光束制御部材、発光装置、面光源装置および表示装置 - Google Patents

光束制御部材、発光装置、面光源装置および表示装置 Download PDF

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Abstract

光束制御部材は、入射面、複数の全反射面、複数の出射面を含む。入射面は、発光素子の光軸に沿うZ軸と交わる第1入射面と、X軸と交わる第2入射面と、Y軸と交わる第3入射面を含む。第1全反射面は、第1入射面での入射光を第1導光部に向けて反射させる。第2全反射面は、第2入射面で入射し、第1全反射面で反射せずに進行した光を第1出射面側に反射させる。第3全反射面は、少なくとも第1全反射面で反射した光を第1出射面側に反射させる。第1出射面は、第2全反射面または第3全反射面で反射した光を出射させる。第3全反射面は、第3入射面での入射光を第2出射面側に反射させる。第2出射面は、第3全反射面で反射した光を出射させる。

Description

本発明は、発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材、当該光束制御部材を有する発光装置、面光源装置および表示装置に関する。
エッジライト方式の面光源装置の光源として、発光ダイオード(以下「LED」ともいう)を使用するものが知られている。このような面光源装置では、LEDから出射された光の配光を制御するために、LEDと棒状の光束制御部材を組み合わせた線状光源体を使用することがある(例えば、特許文献1参照)。
図1は、特許文献1に記載の面光源素子(面光源装置)10の構成を示す部分拡大平面図である。図1に示されるように、特許文献1に記載の面光源素子10は、線状光源体20と、板状の導光体(導光板)30とを有する。線状光源体20は、導光体30の側面に対向するように配置される。線状光源体20は、複数の発光素子22と、複数の発光素子22から出射された光を制御する透光性樹脂基板(光束制御部材)24とを含む。透光性樹脂基板24の導光体30と対向する面には、複数の発光素子22の光軸上に配置された複数の第1切り欠き部26と、隣接する発光素子22の光軸の間に配置された第2切り欠き部28とがそれぞれ形成されている。導光体30は、線状光源体20から出射された光を導光する。導光体30の線状光源体20側の側面は、線状光源体20側に凸の曲面と、線状光源体20に対して凹の曲面とが連続して形成されており、全体として波形に形成されている。
特許文献1に記載の面光源素子10では、第1切り欠き部26および第2切り欠き部28から光が出射される。すなわち、透光性樹脂基板24は、複数の発光点を有する。このとき、発光素子22から出射された光は、第1切り欠き部26を透過して出射される直接光群Laと、第2切り欠き部28を透過して出射される間接光群Lbとに分かれる。図1に示されるように、特許文献1に記載の面光源素子10では、直接光群Laと間接光群Lbとの出射パターンが異なる。このため、特許文献1に記載の面光源素子10では、導光体30の側面の形状を波形に形成することで、導光体30に入射する光の分布を均一にしている。そして、導光体30に入射した光は、導光体30の天面全体から均一に出射される。
特開2009−295334号公報
しかしながら、特許文献1に記載の面光源素子10では、前述したように、直接光群Laと間接光群Lbとの出射パターンが異なることから、導光体30に対して均一に光を入射させるためには、導光体30の側面の形状を特殊な形状にしなければならなかった。また、特許文献1に記載の面光源素子10では、複数の発光素子22の配列方向への光の配光は制御されるが、導光体30の厚さ方向の配光は制御されておらず、発光素子22から出射された光の利用効率が低いという問題があった。
そこで、本発明の目的は、複数の発光点を有する光束制御部材であって、導光板の形状を特殊な形状にする必要がない程度に各発光点から出射される光の出射パターンを同じにできるとともに、発光素子から出射された光の利用効率を向上させることができる光束制御部材を提供することである。また、本発明の目的は、この光束制御部材を有する発光装置、面光源装置および表示装置を提供することでもある。
本発明に係る光束制御部材は、発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材であって、前記発光素子から出射される光の光軸に沿う第1軸と交わり、前記発光素子に対向して配置される凹部の内面であって、前記凹部の内天面である第1入射面と、前記第1軸と直交する第2軸と交わり、前記第1軸を挟んで相対する位置に対向して配置された前記凹部の一部の内側面である一対の第2入射面と、前記第1軸および前記第2軸に直交する第3軸と交わり、前記凹部の他の一部の内側面である第3入射面とを含み、前記発光素子から出射された光を内部に入射させる入射面と、前記入射面を挟んで前記発光素子と反対側に配置され、前記第1入射面で入射した光の一部を前記第2軸の延在方向に反射させる一対の第1全反射面と、前記入射面および前記第1全反射面を挟んで相対する位置にそれぞれ配置され、主として前記第1全反射面で反射した光および前記第2入射面で入射した光を前記第2軸の延在方向に進行させる一対の第1導光部と、前記第2軸の延在方向において、前記第2入射面よりも前記第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、内部入射した光を前記光軸に対する角度が小さくなるように反射させる少なくとも一対の第2全反射面と、前記第2軸の延在方向において、前記第1全反射面よりも前記第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、前記第2全反射面で反射した光を外部に出射させる一対の第1出射面と、前記第3軸と交わるように配置され、前記第3入射面で入射した光の一部を、前記光軸に対する角度が小さくなるように反射させる第3全反射面と、前記一対の第1導光部の間に配置され、前記第3全反射面で反射した光を、主として前記第1軸の延在方向に進行させる第2導光部と、前記一対の第1出射面の間に配置され、前記第3全反射面で反射し、前記第2導光部を進行した光を外部に出射させる第2出射面と、を有する。
また、本発明に係る発光装置は、発光素子と、前記第1入射面が前記発光素子と対向するように配置された本発明に係る光束制御部材と、を有する。
また、本発明に係る面光源装置は、本発明に係る発光装置と、前記発光装置からの光を導光させつつ出射させる導光板と、を有する。
また、本発明に係る表示装置は、本発明に係る面光源装置と、前記面光源装置から出射された光を照射される表示部材と、を有する。
本発明によれば、複数の発光点を有する光束制御部材であって、導光板の形状を特殊な形状にする必要がない程度に各発光点から出射される光の出射パターンを同じにできるとともに、発光素子から出射された光の利用効率を向上させることができる光束制御部材を提供できる。したがって、本発明によれば、単純な形状の導光板と組み合わせて光の利用効率が高い面光源装置および表示装置を提供できる。
図1は、特許文献1に記載の面光源素子の構成を示す部分拡大平面図である。 図2A、Bは、実施の形態1に係る面光源装置の構成を示す図である。 図3は、図2Bに示されるA−A線の断面図である。 図4A、Bは、実施の形態1に係る光束制御部材の斜視図である。 図5A〜Dは、実施の形態1に係る光束制御部材の構成を示す図である。 図6A、Bは、実施の形態1に係る光束制御部材の断面図である。 図7A、Bは、実施の形態1に係る光束制御部材における光路図である。 図8Aは、シミュレーションを説明するための図であり、図8Bは、比較例に係る光束制御部材の正面図である。 図9A、Bは、輝度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。 図10A〜Cは、照度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。 図11A〜Dは、実施の形態1の変形例に係る光束制御部材の構成を示す図である。 図12A、Bは、実施の形態1の変形例に係る光束制御部材の断面図である。 図13A、Bは、実施の形態1の変形例に係る光束制御部材における光路図である。 図14は、実施の形態2に係る面光源装置の部分拡大断面図である。 図15A、Bは、実施の形態2に係る光束制御部材の斜視図である。 図16A〜Dは、実施の形態2に係る光束制御部材の構成を示す図である。 図17A、Bは、実施の形態2に係る光束制御部材の断面図である。 図18A、Bは、実施の形態2に係る光束制御部材における光路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明の面光源装置の代表例として、液晶表示装置のバックライトなどに適する面光源装置について説明する。また、このような面光源装置は、液晶パネルなどの表示部材(被照射部材)と組み合わせることで、表示装置として使用されうる。
[実施の形態1]
(面光源装置の構成)
図2A、Bおよび図3は、実施の形態1に係る面光源装置100の構成を示す図である。図2Aは、面光源装置100の平面図であり、図2Bは、面光源装置100の正面図である。図3は、図2Bに示されるA−A線の断面図である。
図2A、Bおよび図3に示されるように、面光源装置100は、筐体110、基板120、発光装置130、導光板150、反射板160および光拡散部材170を有する。
筐体110は、その内部に基板120、発光装置130、導光板150および反射板160を収容するための、1つの面の少なくとも一部が開放した直方体状の箱である。筐体110は、天板と、天板に対向する底板と、天板および底板を繋ぐ4つの側板とから構成される。天板には、発光領域となる長方形状の開口部が形成されている。この開口部は、光拡散部材170により塞がれる。開口部の大きさは、光拡散部材170に形成される発光領域(発光面)の大きさに相当し、例えば400mm×700mm(32インチ)である。底板と、光拡散部材170とは、平行に配置されている。底板の表面から光拡散部材170までの高さ(空間厚さ)は、特に限定されないが、10〜25mm程度である。筐体110は、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)などの樹脂や、ステンレス鋼やアルミニウムなどの金属などから構成される。
基板120は、発光装置130を筐体110内に所定の間隔で配置するための矩形状の平板である。基板120は、筐体110の側板上に配置されている。基板120上に配置される発光装置130の数は、特に限定されない。基板120は、複数の発光装置130を固定してもよいし、1つの発光装置130を固定してもよい。本実施の形態では、基板120は、10個の発光装置130を固定している。また、基板120の数も特に限定されない。基板120は、短辺または長辺のそれぞれ一対の側板のうち一方の側板に1つ配置されていてもよいし、対向する一対の側板にそれぞれ配置されていてもよいし、すべての側板にそれぞれ配置されていてもよい。本実施の形態では、基板120は、1つの側板に配置されている。
発光装置130は、発光素子131と、光束制御部材132とを有する。発光装置130は、発光素子131から出射される光の光軸が基板120の表面に対する法線と平行になるように基板120上に配置されている。
発光素子131は、面光源装置100(および発光装置130)の光源である。発光素子131は、基板120上に配置されている。発光素子131は、例えば白色発光ダイオードなどの発光ダイオード(LED)である。
光束制御部材132は、発光素子131から出射された光の配光を制御する。より具体的には、光束制御部材132は、1つの発光素子131から出射された光を多点化するように光の配光を制御する。光束制御部材132の材料は、所望の波長の光を通過させ得るものであれば特に限定されない。たとえば、光束制御部材132の材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)、シリコーン樹脂などの光透過性樹脂、またはガラスである。本発明の特徴の一つは、光束制御部材132の形状であるため、光束制御部材132の詳細は後述する。
導光板150は、光束制御部材132から出射された光を導光しつつ、表面および/または裏面から出射する。導光板150の平面視形状は、光拡散部材170とほぼ同じである。また、光束制御部材132から出射された光の利用効率を高める観点から、導光板150の厚みは、後述するY軸方向における第1入射面142の長さよりも厚いことが好ましい。導光板150の表面から出射された光は、光拡散部材170に向かって進行する。一方、導光板150の裏面から出射した光は、反射板160に到達する。導光板150の材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)、シリコーン樹脂などの光透過性樹脂、またはガラスである。導光板150の材料は、光束制御部材132と同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。
反射板160は、筐体110の底板上に配置されている。反射板160は、導光板150の裏面から出射した光を反射させて、導光板150を介して光拡散部材170に向かわせる。
光拡散部材170は、筐体110の開口部を塞ぐように配置されている。光拡散部材170は、光拡散性を有する板状の部材であり、導光板150からの出射光を拡散させつつ透過させる。通常、光拡散部材170は、液晶パネルなどの被照射部材とほぼ同じ大きさである。たとえば、光拡散部材170は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、スチレン・メチルメタクリレート共重合樹脂(MS)などの光透過性樹脂により形成される。光拡散部材170には、光拡散性を付与するため、光拡散部材170の表面に微細な凹凸が形成されているか、または光拡散部材170の内部にビーズなどの光拡散子が分散している。
本実施の形態に係る面光源装置100では、1つの発光素子131から出射された光は、対応する光束制御部材132によって分割される。その結果、1つの光束制御部材132の複数(5つ)の発光点から、光が出射される。発光装置130の各発光点から出射された光は、導光板150の側面(入射面)で導光板150内に入射する。このとき、発光装置130の各発光点はほぼ等間隔であり、かつ各発光点から出射された光の光量および出射パターンも類似している。したがって、導光板150の入射面の形状が平面であっても、導光板150内にはほぼ均一に光が入射する。導光板150に入射した光は、導光板150内を進行しながら、表面および/または裏面から徐々に出射される。導光板150の裏面から出射した光は、反射板160によって導光板150の裏面に向かって反射され、導光板150を透過して光拡散部材170に向かう。導光板150の表面から出射された光も、光拡散部材170に向かう。光拡散部材170に到達した光は、光拡散部材170で拡散されつつ光拡散部材170を透過する。
(光束制御部材の構成)
図4A、B、図5A〜Dおよび図6A、Bは、光束制御部材132の構成を示す図である。図4Aは、光束制御部材132を導光板150側から見た場合の斜視図であり、図4Bは、光束制御部材132を発光素子131側から見た場合の斜視図である。図5Aは、光束制御部材132の平面図であり、図5Bは、底面図であり、図5Cは、正面図であり、図5Dは、左側面図である。図6Aは、図5Aに示されるA−A線の断面図であり、図6Bは、図5Cに示されるB−B線の断面図である。
図4A、B、図5A〜Dおよび図6A、Bに示されるように、光束制御部材132は、入射面133と、一対の第1全反射面134と、一対の第1導光部135と、二対の第2全反射面136と、一対の第1出射面138と、2つの第3全反射面139と、二対の第2導光部140と、一対の第2出射面141とを有する。なお、光束制御部材132は、光束制御部材132を基板120に固定するための脚部(図示省略)を有していてもよい。また、以下の説明では、図4Aに示されるように、発光素子131の光軸OAに沿う軸を第1軸(Z軸)とし、第1軸に直交する軸を第2軸(X軸)とし、第1軸および第2軸に直交する軸を第3軸(Y軸)として説明する。第2軸(X軸)は、複数の発光素子131の配列方向と一致する。第3軸(Y軸)は、筐体110の深さ方向と一致する。また、第1軸、第2軸および第3軸の交点は、凹部145の内部に位置している。さらに、発光素子131の発光面の中心は、当該交点と同じ位置であってもよいし、当該交点より基板120側に位置していてもよい。なお、本実施の形態では、当該交点は、発光素子131の発光面の中心と一致する。
入射面133は、発光素子131から出射された光を光束制御部材132の内部に入射させる。入射面133は、発光素子131側に開口した凹部145の内面である。凹部145は、第1軸(発光素子131の光軸OA)と交わり、発光素子131に対向して配置される。本実施の形態では、凹部145の形状は、底面が開口した略直方体である。入射面133は、第1入射面142と、第2入射面143と、第3入射面144と、を含む。
第1入射面142は、第1軸と交わる凹部145の内天面である。第1入射面142は、発光素子131から出射された光のうち、発光素子131の光軸OA(第1軸、Z軸)に対する出射角度が小さい光を入射させる。第1入射面142の形状は、発光素子131の発光面の大きさや配光特性および導光板150に求められる発光面の品位などに応じて設計される。第1入射面142の形状は、例えば、平面であってもよいし、曲面であってもよいし、稜線が第3軸(Y軸)の延在方向に沿った凸条であってもよいし、谷線が第3軸の延在方向に沿った凹条であってもよい。本実施の形態では、第1入射面142の形状は、平面である。
第2入射面143は、第1軸と直交する第2軸(X軸)と交わり、第1軸を挟んで相対する位置に対向して配置された凹部145の一対の内側面である。第2入射面143は、発光素子131から出射された光のうち、XY平面を平面視したときに、第2軸方向に出射された光をそれぞれ入射させる。第2入射面143の形状は、発光素子131の発光面の大きさや配光特性および導光板150に求められる発光面の品位などに応じて設計される。第2入射面143の形状は、例えば、それぞれ平面であってもよいし、稜線が第1軸方向(Z軸)に延在した凸条であってもよいし、谷線が第1軸方向に延在した凹条であってもよい。本実施の形態では、第2入射面143の形状は、平面である。
第3入射面144は、第1軸および第2軸に直交する第3軸(Y軸)と交わり、第1軸を挟んで相対する位置に対向して配置された凹部145の2つの内側面である。第3入射面144は、発光素子131から出射された光のうち、XY平面を平面視したときに、第3軸方向に出射された光を入射させる。第3入射面144の形状は、発光素子131の発光面サイズや配光特性および導光板150に求められる発光面品位等に応じて設計される。第3入射面144の形状は、例えば、平面であってもよいし、稜線が第1軸方向(Z軸)に延在した凸条であってもよいし、谷線が第1軸方向に延在した凹条であってもよい。本実施の形態では、第3入射面144の形状は、平面である。
なお、入射面133に対する発光素子131の位置を変化させることにより、第1入射面142、第2入射面143および第3入射面144に入射する光の光量を制御できる。具体的には、例えば第1入射面142と発光素子131との間隔を狭くすることによって、発光素子131から出射された光のうち、第1入射面142で入射する光の光量を増加させることができる。また、例えば第1入射面142と発光素子131との間隔を広くすることによって、発光素子131から出射された光のうち、第2入射面143および第3入射面144で入射する光の光量を増加させることができる。しかしながら、発光素子131の発光面を凹部145の外に配置すると光束制御部材132への入射効率が低下するため、導光板150上の明るさも低下する。したがって、発光素子131から放出される熱や光束制御部材132の基板120への固定などの観点から、発光素子131の発光面を凹部145の外に配置せざるを得ない場合には、必要以上に入射効率を低下させないように考慮する。その他、第1入射面142のX軸方向に沿う辺の長さを調整することによって、第1入射面142、第2入射面143および第3入射面144に入射する光の光量を制御できる。
第1全反射面134は、入射面133を挟んで発光素子131と反対側(導光板150側)に配置されている。第1全反射面134は、第1入射面142で入射した光の少なくとも一部を第2軸の延在方向に反射させる。すなわち、第1全反射面134は、到達した光を一対の第1導光部135に向けて反射させる。第1全反射面134は、XZ平面で切断した断面において、第1軸を境界として、中心から両端部に向かうにつれて、基板120からの高さが高くなるように形成されている。より具体的には、第1全反射面134は、XZ平面で切断した断面において、中心から端部に向かうにつれて、接線の傾きが徐々に小さくなるようにそれぞれ形成されている。
第1導光部135は、入射面133および第1全反射面134を挟んで相対する位置にそれぞれ配置されている。第1導光部135は、入射面133で入射した光(第1全反射面134で反射した光および第2入射面143で入射した光)の一部を、第2軸の延在方向に進行させる。第1導光部135の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、第1導光部135の形状は、ロッド状である。第1導光部135の導光板150側の面は、第2全反射面136で反射した光を外部に出射する第1出射面138として機能する。なお、第1出射面138に光拡散処理(例えば、粗面化処理)が施されていてもよい。また、第1導光部135の発光素子131側(基板120側)の外面の一部は、第2全反射面136および第3全反射面139として機能する。
第2全反射面136は、第2軸の延在方向において、第2入射面143よりも第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置されている。第2全反射面136の数は、偶数個(複数対)であれば特に限定されない。本実施の形態では、第2全反射面136の数は二対(4つ)である。本実施の形態では、第2全反射面136は、一対の内側第2全反射面136aと、一対の外側第2全反射面136bとを含む。内側第2全反射面136aは、第2軸の延在方向において、第2入射面143よりも第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、主として第2入射面143で入射し、第1全反射面134で反射せずに第1導光部135を進行した光の一部を、光軸に対する角度が小さくなるように第1出射面138に向けて反射させる。また、外側第2全反射面136bは、第2軸の延在方向において、内側第2全反射面136aよりも第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、主として少なくとも第1全反射面134で反射し、第1導光部135を進行した光の一部を、光軸に対する角度が小さくなるように第1出射面138に向けて反射させる。内側第2全反射面136aおよび外側第2全反射面136bは、XZ平面で切断した断面において、中心から端部に向かうにつれて、基板120からの高さが高くなるようにそれぞれ形成されている。より具体的には、内側第2全反射面136aおよび外側第2全反射面136bは、XZ平面で切断した断面において、中心から端部に向かうにつれて、接線の傾きが徐々に大きくなるようにそれぞれ形成されている。
第1出射面138は、第2軸の延在方向において、第1全反射面134よりも第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置されている。第1出射面138は、第2全反射面136で反射した光を外部に出射させる。第1出射面138は、第1導光部135における導光板150側の外面である。第1出射面138の形状は、特に限定されない。第1出射面138の形状は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。本実施の形態では、第1出射面138は、平面である。
第3全反射面139は、第3軸と交わるように、第3入射面144よりも第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置されている。第3全反射面139は、第3入射面144で入射した光の一部を、光軸に対する角度が小さくなるように第2出射面141側に反射させる。第3全反射面139は、YZ平面で切断した断面において、中心から端部に向かうにつれて、基板120からの高さが高くなるようにそれぞれ形成されている。より具体的には、第3全反射面139は、YZ平面で切断した断面において、中心から端部に向かうにつれて、接線の傾きが徐々に大きくなるようにそれぞれ形成されている。
第2導光部140は、第2軸の延在方向において、一対の第1導光部135の間に配置されている。また、第2導光部140は、第3軸の延在方向において、入射面133および第1全反射面134を挟んで相対する位置にそれぞれ配置されている。第2導光部140は、主として第3入射面144で入射し、第3全反射面139で反射した光を、第1軸の延在方向に向けて進行させる。
第2出射面141は、一対の第1出射面138の間に配置されている。第2出射面141は、第3全反射面139で反射し、第2導光部140を進行した光を外部に出射させる。第2出射面141の形状は、特に限定されない。第2出射面141の形状は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。本実施の形態では、第2出射面141は、平面である。また、第2出射面141は、第1出射面138と同一平面となるように形成されていてもよいし、同一平面となるように形成されていなくてもよい。本実施の形態では、第2出射面141と第1出射面138とは、同一平面となるように形成されている。
次に、図7を参照して、発光素子131から出射された光の光束制御部材132における光路について説明する。図7A、Bは、発光素子131から出射された光の光束制御部材132における光路図である。図7Aは、光束制御部材132のXZ平面で切断した断面における光路を示しており、図7Bは、光束制御部材132のYZ平面で切断した断面における光路を示している。なお、図7A、Bでは、光束制御部材132における光路を示すために、光束制御部材132のハッチングを省略している。
図7Aに示されるように、発光素子131から出射され、第1入射面142で入射した光のうち、一部の光は、第1全反射面134で反射して、第1導光部135を第2軸の延在方向に向かって進行する。第1全反射面134で反射した光のうち、一部の光は、外側第2全反射面136bに到達する。外側第2全反射面136bに到達した光は、外側第2全反射面136bで内部反射して、第1出射面138に向かって第1導光部135を進行する。外側第2全反射面136bで反射した光は、第1出射面138から外部に出射される。このとき、第1出射面138において光が出射された位置は、発光点のようになる。
また、発光素子131から出射され、第2入射面143で入射した光のうち、一部の光は、内側第2全反射面136aに到達する。内側第2全反射面136aに到達した光は、内側第2全反射面136aで内部反射して、第1出射面138に向かって第1導光部135を進行する。内側第2全反射面136aで反射した光は、第1出射面138から外部に出射される。このとき、第1出射面138において光が出射された位置は、発光点のようになる。
さらに、図7Bに示されるように、発光素子131から出射され、第3入射面144で入射した光のうち、一部の光は、第3全反射面139に到達する。第3全反射面139に到達した光は、第3全反射面139で内部反射して、第2出射面141に向かって第2導光部140を進行する。第3全反射面139で反射した光は、第2出射面141から外部に出射される。このとき、第2出射面141において光が出射された位置は、発光点のようになる。
(シミュレーション)
次いで、導光板150上の輝度分布および照度分布についてシミュレーションした。また、比較のため、比較例に係る光束制御部材Aを用いた場合の導光板150上の輝度分布および照度分布についてもシミュレーションした。図8Aは、本シミュレーションを説明するための図であり、図8Bは、比較例に係る光束制御部材Aの正面図である。図8Aに示されるように、本シミュレーションでは、導光板150における短辺側の側面に1つの発光装置(発光素子131と、本実施の形態に係る光束制御部材132または比較例に係る光束制御部材Aとの組み合わせ)を配置した。導光板150の短辺の長さと、発光装置(光束制御部材132、A)のX軸方向の長さは、同じとした。また、導光板150の厚みと、発光装置(光束制御部材132、A)のY軸方向の長さも、同じとした。なお、図8Bに示されるように、比較例に係る光束制御部材Aは、第3全反射面139、第2導光部140および第2出射面141を有しない点のみにおいて、本実施の形態に係る光束制御部材132と異なる。
図9は、導光板150表面の輝度分布のシミュレーション結果である。図9Aは、本実施の形態に係る光束制御部材132を用いた場合の導光板150表面の輝度分布であり、図9Bは、比較例に係る光束制御部材Aを用いた場合の導光板150表面の輝度分布である。図9Aおよび図9Bの横軸は、光束制御部材132、AのX軸方向に沿う方向における導光板150の中心からの距離(mm)を示しており、縦軸は、光束制御部材132、AのZ軸方向に沿う方向における、導光板150の中心からの距離(mm)を示している。また、図9Aおよび図9Bにおいて、薄い灰色の領域は、輝度が高いことを示しており、濃い灰色の領域は、輝度が低いことを示している。
図10は、導光板150表面における照度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。図10Aは、図8Aに示される破線aに沿った照度分布を示すグラフであり、図10Bは、図8Aに示される破線bに沿った照度分布を示すグラフであり、図10Cは、図8Aに示される破線cに沿った照度分布を示すグラフである。図10A〜Cの実線は、本実施の形態に係る光束制御部材132を用いた場合の結果を示しており、破線は、比較例に係る光束制御部材Aを用いた場合の結果を示している。
図9および図10に示されるように、本実施の形態に係る光束制御部材132を用いた場合では、1つの発光素子131および1つの光束制御部材132のみを使用しているが、導光板150表面における輝度ムラおよび照度ムラが少なかった。一方、比較例に係る光束制御部材Aを使用した場合では、導光板150において輝度ムラおよび照度ムラが生じていた。
また、図9A、Bに示されるように、本実施の形態に係る光束制御部材132を用いた場合は、比較例に係る光束制御部材Aを用いた場合と比較して、全体として導光板150表面における輝度が高くなっており、特に比較例における発光装置の光軸に沿う位置の暗部が大きく改善されていることが分かる。これは、本実施の形態に係る光束制御部材132は、第3全反射面139、第2導光部140および第2出射面141により、発光素子131からY軸方向に出射された光も導光板150に入射するように構成されているためだと考えられる。また、本実施の形態に係る光束制御部材132では、比較例に係る光束制御部材Aにおいて第1導光部135に導かれる光の一部が、一対の第1全反射面134間に形成された第2導光部140に導かれ第2出射面141から出射される。よって、本実施の形態に係る光束制御部材132では、比較例に係る光束制御部材Aと比較して、導光板150の入射面(光束制御部材132を配置する側面)におけるX軸方向の中央部からの入射光が増加し、発光装置の光軸に沿う位置の暗部が解消されると考えられる。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る光束制御部材132では、1つの発光素子131から出射された光を複数の光に分裂させて複数の発光点から出射させるとともに、導光板150の形状を特殊な形状にする必要がない程度に各発光点から出射される光の光量および出射パターンを同じにすることができる。また、本実施の形態に係る光束制御部材132は、発光素子131からY軸方向に出射される光も導光板150に入射させるように制御するため、発光素子131から出射された光の利用効率を向上させることができる。
[変形例]
(光束制御部材の構成)
図11A〜Dおよび図12A、Bは、本実施の形態の変形例に係る光束制御部材132’の構成を示す図である。図11Aは、光束制御部材132’の平面図であり、図11Bは、底面図であり、図11Cは、正面図であり、図11Dは、左側面図である。図12Aは、図11Aに示されるA−A線の断面図であり、図12Bは、図11Cに示されるB−B線の断面図である。
図11A〜Dおよび図12A、Bに示されるように、実施の形態1の変形例に係る光束制御部材132’は、入射面133と、一対の第1全反射面134と、一対の第1導光部135と、二対の第2全反射面136と、一対の第1出射面138と、2つの第3全反射面139と、二対の第2導光部140と、一対の第2出射面141と、二対の嵌合部180とを有する。
二対の嵌合部180は、導光板150を支持する。このように嵌合部180を設けることで、光束制御部材132’と導光板150との位置ずれを防止することが可能となり、導光板150の位置ずれに起因する導光板150への光の入射効率の低下を抑制することができる。嵌合部180の構成は、前述の機能を発揮できれば特に限定されない。本実施の形態では、一対の嵌合部180は、Y軸方向(短軸方向)において、一方の第1出射面138を挟むように配置された2つの板状部である。また、嵌合部180は、第1軸を中心として、X軸方向(長軸方向)において、第1全反射面134より離れた位置に配置されている。嵌合部180のX軸方向における位置は、特に限定されないが、発光素子131から出射され、光束制御部材132’で制御される光の光路上に位置しないことが好ましい。
次に、図13を参照して、発光素子131から出射された光の光束制御部材132’における光路について説明する。図13A、Bは、発光素子131から出射された光の光束制御部材132’における光路図である。図13Aは、光束制御部材132’のXZ平面で切断した断面における光路を示しており、図13’Bは、光束制御部材132’のYZ平面で切断した断面における光路を示している。なお、図13A、Bでは、光束制御部材132’における光路を示すために、光束制御部材132’のハッチングを省略している。
図13A、Bに示されるように、変形例に係る光束制御部材132’における発光素子131から出射された光の経路は、実施の形態1に係る光束制御部材132と同様に制御される。図13A、Bに示されるように、変形例に係る光束制御部材132’では、嵌合部180は、光束制御部材132’で制御される光に影響がない位置、すなわち光が反射したり出射したりしない位置に配置されている。
[実施の形態2]
(面光源装置および光束制御部材の構成)
実施の形態2に係る面光源装置は、筐体内に収容される発光素子131、光束制御部材232の構成が実施の形態1に係る面光源装置100と異なる。そこで、実施の形態1に係る面光源装置100と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図14は、実施の形態2に係る面光源装置の筐体内の構成を模式的に示した部分拡大断面図である。図14に示されるように、筐体内には、基板120と、光束制御部材232と、発光素子131と、導光板150と、反射板160と、導光板支持部材270と、が収容されている。
基板120は、筐体の底板上に配置されている。基板120上には、発光素子131と、光束制御部材232とが配置されている。発光素子131は、その光軸が基板120の表面に沿うように配置されている。光束制御部材232は、実施の形態1に係る光束制御部材132をその中心軸を通るXZ平面で切断した後の一方の形状であり、その中心軸が基板120の表面に位置するように配置されている。導光板150は、導光板支持部材270上に配置されている。なお、導光板150は、筐体の底板上に配置されていてもよい。この場合、筐体の底板には、導光板150を所定の高さに配置するための凸部が形成される。
図15A、B、図16A〜Dおよび図17A、Bは、光束制御部材232の構成を示す図である。図15Aは、光束制御部材232を導光板150側から見た場合の斜視図であり、図15Bは、光束制御部材232を発光素子131側から見た場合の斜視図である。図16Aは、光束制御部材232の平面図であり、図16Bは、底面図であり、図16Cは、正面図であり、図16Dは、左側面図である。図17Aは、光束制御部材232の長軸方向の断面図であり、図17Bは、図16Cに示されるB−B線の断面図である。
実施の形態2に係る光束制御部材232は、入射面233と、第1全反射面234と、第1導光部235と、第2全反射面236と、第1出射面238と、1つの第3全反射面139と、1つの第2導光部140および1つの第2出射面141を有する。
入射面233は、第1入射面242と、第2入射面243と、第3入射面244とを有する。第1入射面242は、実施の形態1における第1入射面142をXZ平面で切断した後の一方の形状である。第2入射面243は、実施の形態1における第2入射面143をXZ平面で切断した後の一方の形状である。第3入射面244は、第3軸と交わり、一対の第2入射面143を繋いだ凹部245の1つの内側面である。第1導光部235は、実施の形態1における第1導光部135をXZ平面で切断した後の一方の形状である。第2全反射面236は、実施の形態1における第2全反射面136をXZ平面で切断した後の一方の形状である。また、第2全反射面236は、内側第2全反射面236aおよび外側第2全反射面236bを含む。
第3全反射面139は、第3軸と交わり、第3入射面244で入射した光を、光軸OAに近づくように反射させるために1つ配置されている。第2導光部140は、1つの第3全反射面139で反射した光を第1軸の延在方向に進行するために1つ配置されている。第2出射面141は、1つの第2導光部140で進行した光の一部を外部に出射させるために1つ配置されている。
次に、図18を参照して、発光素子131から出射された光の光束制御部材232における光路について説明する。図18A、Bは、発光素子131から出射された光の光束制御部材232における光路図である。図18Aは、光束制御部材232のXZ平面で切断した断面における光路を示しており、図18Bは、光束制御部材232のYZ平面で切断した断面における光路を示している。なお、図18A、Bでは、光路を示すために、光束制御部材232のハッチングを省略している。また、実施の形態2に係る光束制御部材232のXZ平面で切断した断面における光路は、実施の形態1に係る光束制御部材132における光路と同じであるため、光束制御部材232のYZ断面における光路のみについて説明する。
図18Bに示されるように、発光素子131から出射され、第3入射面244で入射した光のうち、一部の光は、第3全反射面139に到達する。第3全反射面139に到達した光は、第3全反射面139で内部反射して、第2出射面141に向かって第2導光部140を進行する。第3全反射面139で反射した光は、第2出射面141から外部に出射される。このとき、第2出射面141において光が出射された位置は、発光点のようになる。なお、発光素子131から基板120に向かって出射した光は、基板120で反射して再度光束制御部材232に入射する。
(効果)
以上のように、実施の形態2に係る面光源装置は、実施の形態1に係る面光源装置100と同様の効果を有する。
なお、実施の形態1、2では、第2全反射面136、236は、二対有していたが、一対であってもよい。
本出願は、2015年5月7日出願の特願2015−094820に基づく優先権を主張する。当該出願明細書および図面に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
本発明の面光源装置は、例えば、液晶表示装置のバックライトや一般照明などに適用できる。
10 面光源素子
20 線状光源体
22 発光素子
24 透光性樹脂基板
26 第1切り欠き部
28 第2切り欠き部
30 導光体
La 直接光群
Lb 間接光群
100 面光源装置
110 筐体
120 基板
130 発光装置
131 発光素子
132、132’ 232 光束制御部材
133、233 入射面
134、234 第1全反射面
135、235 第1導光部
136、236 第2全反射面
136a、236a 内側第2全反射面
136b 236b 外側第2全反射面
138、238 第1出射面
139 第3全反射面
140 第2導光部
141 第2出射面
142、242 第1入射面
143、243 第2入射面
144、244 第3入射面
145、245 凹部
150 導光板
160 反射板
170 光拡散部材
180 嵌合部
270 導光板支持部材

Claims (7)

  1. 発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材であって、
    前記発光素子から出射される光の光軸に沿う第1軸と交わり、前記発光素子に対向して配置される凹部の内面であって、前記凹部の内天面である第1入射面と、前記第1軸と直交する第2軸と交わり、前記第1軸を挟んで相対する位置に対向して配置された前記凹部の一部の内側面である一対の第2入射面と、前記第1軸および前記第2軸に直交する第3軸と交わり、前記凹部の他の一部の内側面である第3入射面とを含み、前記発光素子から出射された光を内部に入射させる入射面と、
    前記入射面を挟んで前記発光素子と反対側に配置され、前記第1入射面で入射した光の一部を前記第2軸の延在方向に反射させる一対の第1全反射面と、
    前記入射面および前記第1全反射面を挟んで相対する位置にそれぞれ配置され、主として前記第1全反射面で反射した光および前記第2入射面で入射した光を前記第2軸の延在方向に進行させる一対の第1導光部と、
    前記第2軸の延在方向において、前記第2入射面よりも前記第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、内部入射した光を前記光軸に対する角度が小さくなるように反射させる少なくとも一対の第2全反射面と、
    前記第2軸の延在方向において、前記第1全反射面よりも前記第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、前記第2全反射面で反射した光を外部に出射させる一対の第1出射面と、
    前記第3軸と交わるように配置され、前記第3入射面で入射した光の一部を、前記光軸に対する角度が小さくなるように反射させる第3全反射面と、
    前記一対の第1導光部の間に配置され、前記第3全反射面で反射した光を、主として前記第1軸の延在方向に進行させる第2導光部と、
    前記一対の第1出射面の間に配置され、前記第3全反射面で反射し、前記第2導光部を進行した光を外部に出射させる第2出射面と、
    を有する、光束制御部材。
  2. 前記第2全反射面は、
    前記第2軸の延在方向において、前記第2入射面よりも前記第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、主として前記第2入射面で入射し、前記第1全反射面で反射せずに前記第1導光部を進行した光の一部を、前記光軸に対する角度が小さくなるように反射させる少なくとも一対の内側第2全反射面と、
    前記第2軸の延在方向において、前記内側第2全反射面よりも前記第1軸から更に離れた位置にそれぞれ配置され、主として少なくとも前記第1全反射面で反射し、前記第1導光部を進行した光の一部を、前記光軸に対する角度が小さくなるように反射させる一対の外側第2全反射面と、を有する、
    請求項1に記載の光束制御部材。
  3. 前記第3入射面は、前記第3軸と交わり、前記第1軸を挟んで相対する位置に対向してそれぞれ配置された前記凹部の一対の内側面であり、
    前記第3全反射面は、前記第3軸と交わり、前記第1軸および前記第3入射面を挟んで相対する位置に対向して2つ配置されており、
    第2導光部は、一対の前記第3全反射面で反射した光をそれぞれ前記第1軸の延在方向に進行させるように、一対の前記第1全反射面を挟んで2つ配置されており、
    前記第2出射面は、一対の前記第2導光部で進行した光の一部をそれぞれ外部に出射させるように2つ配置されている、
    請求項1または請求項2に記載の光束制御部材。
  4. 前記第3入射面は、前記第3軸と交わり、前記一対の第2入射面を繋いだ前記凹部の1つの内側面であり、
    前記第3全反射面は、前記第3軸と交わるように1つ配置されており、
    前記第2導光部は、前記1つの第3全反射面で反射した光を前記第1軸の延在方向に進行させるように1つ配置されており、
    前記第2出射面は、1つの前記第2導光部で進行した光の一部を外部に出射させるように1つ配置されている、
    請求項1または請求項2に記載の光束制御部材。
  5. 発光素子と、
    前記第1入射面が前記発光素子と対向するように配置された請求項1〜4のいずれか一項に記載の光束制御部材と、
    を有する、発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置と、
    前記発光装置からの光を導光させつつ出射させる導光板と、
    を有する、面光源装置。
  7. 請求項6に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置から出射された光を照射される表示部材と、
    を有する、表示装置。
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