JPWO2016167034A1 - 圧力容器 - Google Patents

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Abstract

突出する筒状のネック部(2b)を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナー(2)と、ネック部(2b)の径方向外側に設けられる口金部材(3)と、樹脂ライナー(2)及び口金部材(3)の外側を覆う補強層(4)と、締結部(T)を介して口金部材(3)に取り付けられる第一部材(5a)と、ネック部(2b)と口金部材(3)との間に挿入され、第一部材(5a)と当接する金属製の第二部材(5b)と、ネック部(2b)の外周面と第二部材(5b)の内周面との間に介設される第一シール部材(6)と、第一部材(5a)と第二部材(5b)との間に介設される第二シール部材(7)と、第二部材(5b)の軸方向において、締結部(T)と第一シール部材(6)との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部(J)と、を有することを特徴とする。

Description

本発明は、気体又は液体を貯留する圧力容器に関する。
高圧の気体又は液体を貯留することができる圧力容器が知られている。圧力容器の設計思想として破裂する前に漏れによる減圧で安全性を担保することがあるが、最終的な破壊形態が破裂に至るような構成の複合型圧力容器にあっては繊維強化樹脂層(FRP層)を必要以上に厚くしなければならない。そのため、圧力容器の製造コストが高くなるという問題がある。
そこで、所定の設計圧力サイクル数N回以上において、圧力容器が破裂する前に漏れを生じさせる技術(Leak Before Burst(以下、「LBB」と言う))が特許文献1に開示されている。特許文献1に係る圧力容器は、中空部を備えたアルミニウム製の金属ライナーと、金属ライナーを覆う繊維強化樹脂層(FRP層)とで構成されるとともに、金属ライナーの一部を切り欠いて形成された脆弱部が設けられている。当該圧力容器は、内圧変動の繰り返しによって脆弱部が大きくなり、設計圧力サイクル数N回以上で当該脆弱部に起因して漏れが発生するものである。脆弱部の大きさを適宜設定することにより、所定の設計圧力サイクル数N回以上で漏れが発生するようにタイミングをコントロールすることができる。
特開2012−219881号公報
近年では、圧力容器の軽量化を目的として、樹脂製のライナーを繊維強化樹脂層(FRP層)で被い、補強させる複合型圧力容器が提案されている。当該複合型圧力容器にLBBの技術を取り入れる場合、樹脂ライナーに脆弱部を設けても漏れに至る疲労回数のコントロールが困難になるという問題がある。樹脂ライナーは、金属ライナーに比べてライナーそのものが破壊に至らないケースが多い。また、樹脂材料は、延性が高く、機械的性質や成形法による素性のバラツキが多いことから漏れに至る疲労回数をコントロールすることが難しい。よって、複合型圧力容器では、金属製の部材(例えば、口金部材やバルブ等)に脆弱部を設けることが望ましい。
ここで、図6は、従来の複合型圧力容器の断面図である。図6に示す複合型圧力容器200は、突出するネック部202cを備えた樹脂ライナー202と、ネック部202cの径方向外側に設けられる口金部材203と、口金部材203に締結部207を介して締結されるとともにネック部202cに挿入される金属製の取付部材(バルブ)204と、シール部材205,206と、補強層208とで主に構成されている。
前記したように、複合型圧力容器200のうち、樹脂ライナー202に脆弱部を設けることはできないため、口金部材203若しくは取付部材204に脆弱部を形成することが考えられる。しかし、当該形態で取付部材(バルブ)204に脆弱部を設けても、連通孔Xに気体又は液体が流通するだけであるため、複合型圧力容器200内の空気等が外部に漏れることにはならない。一方、複合型圧力容器200の口金部材203の内周面に脆弱部210を形成すると、図6の点線で示すような亀裂が入り、脆弱部210よりも上方の口金部材203が破裂して吹き飛ぶおそれがある。このように、複合型圧力容器200であると脆弱部210の設定が困難になる。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、LBBを実現できるとともに製造コストを低減することができる圧力容器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、突出する筒状のネック部を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナーと、前記ネック部の径方向外側に設けられる口金部材と、前記樹脂ライナー及び前記口金部材の外側を覆う補強層と、締結部を介して前記口金部材に取り付けられる第一部材と、前記ネック部と前記口金部材との間に挿入され、前記第一部材と当接する金属製の第二部材と、前記ネック部の外周面と前記第二部材の内周面との間に介設される第一シール部材と、前記第一部材と前記第二部材との間に介設される第二シール部材と、前記第二部材の軸方向において、前記締結部と前記第一シール部材との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、突出する筒状のネック部を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナーと、前記ネック部の径方向外側に設けられる口金部材と、前記樹脂ライナー及び前記口金部材の外側を覆う補強層と、前記ネック部と前記口金部材との間に挿入されるとともに、締結部を介して前記口金部材に取り付けられる金属製の取付部材と、前記ネック部の外周面と前記取付部材の内周面との間に介設される第一シール部材と、前記取付部材の軸方向において、前記締結部と前記第一シール部材との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部と、を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、圧力容器の内圧変動の繰り返しによって、脆弱部を起点に亀裂が進展し、いずれ漏れに至る。脆弱部は、金属製の第二部材又は取付部材に設けられるため、その金属材料の疲労曲線や切欠き係数等に基づいて亀裂進展をコントロールすることができる。このようにLBBを実現させることにより、破裂の保証回数までの容器疲労強度は必要なくなるため、補強層の肉厚を薄くできる。これにより、製造コストを低減することができる。また、ネック部の外周面と第二部材又は取付部材の内周面との間に第一シール部材を介設する構成であるため、破断した部位から漏れた気体等は締結部の間を通って外部に放出される。これにより、従来のように口金部材の一部が破裂して吹き飛ぶこともない。
また、本発明は、突出する筒状のネック部を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナーと、前記ネック部が端部において径方向外側から内側に折り返されることで周方向に亘って埋設される埋設部及び前記埋設部から連続して形成され前記ネック部の内壁として露出する露出部を備える口金部材と、前記ネック部の端部において周方向に亘って嵌め合わされる金属製のアタッチメント部材と、前記アタッチメント部材及び前記露出部の少なくともいずれかの径方向内側に締結部を介して取り付けられる軸部と、前記軸部よりも拡径して形成されるとともに前記アタッチメント部材の少なくとも一部を覆う頭部と、を備えた取付部材と、前記アタッチメント部材と前記取付部材との間をシールする第一シール部材と、前記ネック部と前記アタッチメント部材との間をシールする第二シール部材と、前記アタッチメント部材において、前記締結部と前記第一シール部材との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部と、を有することを特徴とする。
圧力容器の内圧変動の繰り返しによって、脆弱部を起点に亀裂が進展し、いずれ漏れに至る。脆弱部は、金属製のアタッチメント部材に設けられるため、その金属材料の疲労曲線や切欠き係数等に基づいて亀裂進展をコントロールすることができる。このようにLBBを実現させることにより、破裂の保証回数までの容器疲労強度は必要なくなるため、補強層の肉厚を薄くできる。これにより、製造コストを低減することができる。また、アタッチメント部材の破断した部位から外部に気体等が漏れるとともに、締結されている取付部材の頭部でアタッチメントの一部を覆っているため、アタッチメント部材及び取付部材が破裂して吹き飛ぶことがない。
本発明に係る圧力容器によれば、LBBを実現することができるとともに製造コストを低減することができる。
本発明の第一実施形態に係る圧力容器を示す一部破断側断面図である。 第一実施形態に係る圧力容器の口金部材周りを示す側断面図である。 第一実施形態に係る第二部材の変形例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は側断面図である。 第二実施形態に係る圧力容器の口金部材周りを示す側断面図である。 第三実施形態に係る圧力容器の口金部材周りを示す側断面図である。 従来の圧力容器の口金部材周りを示す側断面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る圧力容器について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る圧力容器(複合型圧力容器)1は、樹脂ライナー2と、口金部材3と、補強層4と、取付部材5と、第一シール部材6と、第二シール部材7と、とで主に構成されている。第一実施形態に係る圧力容器1は、取付部材5が分割構成になっている。
樹脂ライナー2は、図1に示すように、樹脂製であって内部が中空になっている。樹脂ライナー2の材料は特に制限されないが、収容する気体又は液体の種類や用途に応じて、例えば、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリアミド、ポリケトン、ポリフェニレンサルフィド(PPS)などが用いられる。樹脂ライナー2を樹脂で形成することで、軽量化を図ることができる。
樹脂ライナー2は、本実施形態では、液体又は気体を収容し円筒状を呈する収容部2aと、中心軸Cに沿って注排方向外側に突出するネック部2bと、収容部2aとネック部2bとを連結するショルダ部2cとで構成されている。収容部2a、ネック部2b及びショルダ部2cは、本実施形態では一体成形されているが、複数のピースを溶着して構成してもよい。また、収容部2aの形状は、特に制限されるものではなく、例えば、球形であってもよい。
図2に示すように、ネック部2bは、円筒状を呈し、ショルダ部2cから立ち上がっている。ネック部2bの高さ寸法は、後記する口金部材3の立上り部22の高さ寸法よりも小さくなっている。
ショルダ部2cは、口金部材3が配設される部位である。ショルダ部2cには、窪み部11と、凸部12とが形成されている。窪み部11は、ネック部2bの周囲に形成された凹部である。凸部12は、窪み部11の底面から突出する部位であり、口金部材3に対する周り止めとして機能する。凸部12は、ネック部2bの周囲に断続的に複数個形成されている。
図2に示すように、口金部材3は、ネック部2bの径方向外側に配設される金属製の部材である。口金部材3は、フランジ部21と、立上り部22とで構成されている。フランジ部21は、リング状を呈し、ショルダ部2cの窪み部11に配設される。フランジ部21の底面21aには、周方向に断続的に形成された複数の凹溝21bが形成されている。ショルダ部2cには、成形工程の際に樹脂材料が入り込んで、周り止めとなる凸部12が形成されている。フランジ部21は、立上り部22に対して径方向外側に張り出す外側フランジ23と、径方向内側に張り出す内側フランジ24とを備えている。
外側フランジ23の外周面23aは、ショルダ部2cの外周面と面一になっている。内側フランジ24の先端面24aは、ネック部2bの外周面に面接触している。
立上り部22は、フランジ部21に対して略垂直に立ち上がっている。立上り部22の基端側に形成された基端側内周面22aは平滑になっている。一方、立上り部22の先端側に形成された先端側内周面22bには雌ネジが形成されている。
補強層4は、FRP(繊維強化プラスチック)製であり、樹脂ライナー2及び口金部材3の外周を覆うように形成されている。補強層4の材料は、繊維強化プラスチックに限定されるものではなく、樹脂ライナー2の強度を高めることができる他の材料で形成してもよい。
取付部材5は、口金部材3に対して着脱自在に形成される部材である。取付部材5は、先端側がネック部2bと口金部材3との間に挿入されるとともに、基端側が口金部材3に締結される。取付部材5は、例えば、ジョイント部材やバルブ等である。
取付部材5は、第一部材5aと、第二部材5bとで構成されている。第一部材5a及び第二部材5bの材料は特に制限されないが、本実施形態ではいずれも金属製になっている。第一部材5aは、その一部が外部に露出するとともに口金部材3に締結される部位である。第一部材5aは、頭部61と、第一軸部62と、第二軸部63とで構成されている。
頭部61は、第一軸部62よりも大径になっている。第一軸部62は、頭部61に連続しており、円柱状を呈する。第一軸部62の外周面62aには、先端側内周面22bの雌ネジに螺合される雄ネジが形成されている。外周面62aと先端側内周面22bとが締結されることにより締結部Tが形成されている。
第二軸部63は、第一軸部62に連続しており、円柱状を呈する。第二軸部63は第二部材5bの中空部に挿入される部位である。頭部61、第一軸部62及び第二軸部63の中央には、気体等が流通する連通孔Xが形成されている。
第二部材5bは、ネック部2bと口金部材3との間に挿入されるとともに、第一部材5aの締結に伴う軸方向の応力によって第一部材5aと内側フランジ24との間に挟持される。第二部材5bは、円筒状を呈する本体筒部71と、本体筒部71に形成された第一取付座72と、本体筒部71に形成された第二取付座73とで構成されている。
本体筒部71の高さ寸法は、立上り部22の基端側内周面22aの高さ寸法と略同等になっている。本体筒部71の外周面71aは、基端側内周面22aと面接触している。また、本体筒部71の内周面71bは、ネック部2bの外周面と面接触している。なお、外周面71aは、基端側内周面22aと面接触することが好ましいが、基端側内周面22aに対して微細な隙間をあけて配設されていてもよい。
本体筒部71の基端面71eは、第一軸部62の端面62bに面接触している。また、本体筒部71の先端面71fは、内側フランジ24の表面24bに面接触している。
第一取付座72は、第一シール部材6及びバックアップリングBLを配設する部位であって、本体筒部71の内周面71bに凹設されている。第一取付座72は、内周面71bの全周に亘って形成されている。第二取付座73は、第二シール部材7を配設する部位であって、本体筒部71の基端面71eに凹設されている。第二取付座73は、本体筒部71の内周面71bの全周に亘って形成されている。第二シール部材7を介設することにより、第一部材5aと第二部材5bとの間をシールすることができる。
本体筒部71の内周面71bには、脆弱部Jが形成されている。脆弱部Jは、本体筒部71の内周面71bを切り欠いて、第二部材5bの平断面の面積を減ずることで形成されている。脆弱部Jは、内周面71bの全周に亘って形成されており、断面三角形を呈する。脆弱部Jを形成する場所は、取付部材5(第二部材5b)の軸方向において、締結部Tと第一シール部材6との間であって高圧が作用する部位であり、破断することによって漏れが発生する部位に形成される。
「高圧が作用する部位」は、充填される気体等によって高い圧力が作用する部位を意味する。「高圧が作用する部位」は、本実施形態では、本体筒部71の内周面71bにおける第一シール部材6から第二シール部材7までの間である。締結部Tは、第二シール部材7があるため「高圧が作用する部位」には該当しない。本実施形態では、第二部材5bの内周面71bにおいて、第一シール部材6と第二シール部材7との間に脆弱部Jを設けている。
脆弱部Jの大きさは、第二部材5bの材料、樹脂ライナー2に作用する最大圧力等を考慮しつつ、金属材料の疲労曲線や切欠き係数等に基づいて、所定の疲労回数で漏れが発生するように設定すればよい。脆弱部Jは、本実施形態のように一つでもよいし、複数設けてもよい。また、本実施形態のように連続的に設けてもよいし、断続的に設けてもよい。また、脆弱部Jは、本実施形態では周方向に亘って設けたが、第二部材5bの軸方向に沿って形成してもよい。
本実施形態に係る圧力容器1の製造方法は、成形工程と、補強層成形工程と、取付工程とを行う。まず、成形工程では、樹脂ライナー2と口金部材3とを一体成形する。本実施形態では、回転成形又はインジェクション成形により樹脂ライナー2と口金部材3とを一体成形する。
補強層成形工程では、例えば、フィラメントワインディング法により、樹脂ライナー2及び口金部材3の外周に補強層4を形成する。取付工程では、まず、第一取付座72に第一シール部材6を配設した状態で、第二部材5bをネック部2bと口金部材3との間に挿入する。第二取付座73に第二シール部材7を配設した後、第一部材5aを口金部材3に締結する。第一部材5aは、第一軸部62の端面62bと、本体筒部71の基端面71eとが当接するまで口金部材3に締め付ける。以上の工程によって、圧力容器1が形成される。圧力容器1では、内圧が作用した際に、ネック部2bが径方向外側方向に応力を受けるため、セルフシール機能が働きネック部2bと第二部材5bとの間の第一シール部材6で確実にシールすることができる。
以上説明した圧力容器1によれば、内圧変動の繰り返しに伴って、脆弱部Jを起点に亀裂が進展し、いずれ漏れに至る。つまり、本実施形態では、脆弱部Jから第二部材5b(本体筒部71)の径方向外側に向けて亀裂が進展する。当該亀裂が第二部材5bの外周面71aに貫通すると充填された気体等が本体筒部71と口金部材3との間、締結部Tを通って外部に漏れる。脆弱部Jは、金属製の取付部材5(第二部材5b)に設けられるため、当該金属材料の疲労曲線や切欠き係数などから漏れに至る疲労回数をコントロールすることができる。このようにLBBを実現させることにより、破裂の保証回数までの容器疲労強度は必要なくなるため、補強層4の肉厚を薄くできる。これにより、製造コストを低減することができる。
また、第二部材5bが破断してもその影響が締結部Tには及ばないため、口金部材3と第一部材5aとの締結状態は維持される。これにより、取付部材5等が破裂して吹き飛ぶことを防止することができる。
また、本実施形態では取付部材5を第一部材5aと第二部材5bとを備えた分割構成にしている。ネック部2bと取付部材5の第二部材5b(本体筒部71)との間に第一シール部材6を介設するとともに、第一部材5aと第二部材5bとの間に第二シール部材7を介設しているため、口金部材3から取付部材5を取り外す際に、第一シール部材6及び第二シール部材7の点検又は交換等を容易に行うことができる。これにより、第一シール部材6及び第二シール部材7のメンテナンス性を高めることができる。
また、第二部材5bを容易に取り出せるため、脆弱部Jから発生する亀裂の進展具合を容易に確認することができる。また、脆弱部Jの進展具合から圧力容器1の残寿命を推測することができる。また、第二部材5bに、シール機能と脆弱部Jとを集約させているため、メンテナンス性をより向上させることができる。さらに、第二部材5bを簡易な形状(円筒状)にしたため、脆弱部Jの寸法精度を高めることができる。これにより、漏れに至る疲労回数のコントロールの精度も高めることができる。
また、ネック部2bに対して第二部材5bを軸方向に挿入するだけでよいため、取付工程の際に第一シール部材6に円周方向の応力が作用しない。これにより、第一取付座72に第一シール部材6を確実に配設することができる。
<変形例>
図3は、第一実施形態に係る第二部材の変形例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は側断面図である。図3の(a)及び(b)に示すように、当該変形例では第二部材5b’の内周面71bに脆弱部Jを設けるとともに、外周面71aにも脆弱部J1を設ける点で第一実施形態と相違する。
脆弱部J1は、断面矩形の凹状を呈する。脆弱部J1は、全周に亘って形成されている。脆弱部Jの亀裂の進展具合は、脆弱部Jを設ける部材の断面積が大きく起因するため、変形例のように第二部材5b’の外周面に脆弱部J1を設けてもよい。要するに、脆弱部は、第二部材5b’(取付部材5)の内周面及び外周面の少なくともいずれかに設ければよい。
[第二実施形態]
次に、図4を参照して、本発明の第二実施形態に係る圧力容器1Aについて説明する。圧力容器1Aは、取付部材5Aが単一の部材で構成されている点で第一実施形態と相違する。第二実施形態では、第一実施形態と共通する部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
取付部材5Aは、頭部81と、第一軸部82と、第二軸部83とで構成される金属製の部材である。頭部81は、第一軸部82より大径になっている。第一軸部82は、頭部81に連続しており、円柱状を呈する。第一軸部82の第一外周面82aには、先端側内周面22bの雌ネジに螺合される雄ネジが形成されている。第一外周面82aと先端側内周面22bとが締結されることにより締結部Tが形成されている。第一外周面82aよりも先端側の第二外周面82bは、雄ネジは形成されておらず平滑になっている。
第二軸部83は、第一軸部82に連続しており、円筒状を呈する。第二軸部83の外周面83aは、基端側内周面22aと接触するか、又は、わずかな隙間をあけて対向している。第二軸部83の内周面83bは、ネック部2bの外周面と面接触している。また、第二軸部83の先端面83cは、内側フランジ24の表面24bに面接触している。第二軸部83の内周面83bには第一取付座72が凹設されている。第一取付座72には、第一シール部材6とバックアップリングBLが配設されている。頭部81、第一軸部82及び第二軸部83の中央には、気体等が流通する連通孔Xが形成されている。
脆弱部Jは、第二軸部83の内周面83bを切り欠いて形成されている。本実施形態における「高圧が作用する部位」は、第一軸部82の端面82c及び第二軸部83の内周面83bの基端から第一シール部材6までの間となる。本実施形態では、第二軸部83の内周面83bであって、第一シール部材6よりも第一軸部82側に脆弱部Jが形成されている。
以上説明した圧力容器1Aによれば、内圧変動の繰り返しによって、脆弱部Jを起点に亀裂が進展し、いずれ漏れに至る。つまり、本実施形態では、脆弱部Jから第二軸部83の径方向外側に向けて亀裂が進展する。当該亀裂が第二軸部83の外周面83aに貫通すると第二軸部83が破断し、充填された気体等が取付部材5Aと口金部材3との間及び締結部Tを通って外部に漏れる。脆弱部Jは、金属製の取付部材5A(第二軸部83)に設けられるため、当該金属材料の疲労曲線や切欠き係数などから漏れに至る疲労回数をコントロールすることができる。このようにLBBを実現させることにより、破裂の保証回数までの容器疲労強度は必要なくなるため、補強層4の肉厚を薄くできる。これにより、製造コストを低減することができる。
また、取付部材5A(第二軸部83)が破断してもその影響が締結部Tには及ばないため、口金部材3と取付部材5Aとの締結状態は維持される。これにより、取付部材5A等が破裂して吹き飛ぶことを防止することができる。また、単一の部材で取付部材5Aを構成しているため、部品点数を減らすことができる。
[第三実施形態]
次に、図5を用いて本発明の第三実施形態に係る圧力容器1Bについて説明する。圧力容器1Bは、樹脂ライナー102と、口金部材103と、補強層104と、アタッチメント部材105と、取付部材106と、第一シール部材107と、第二シール部材108とで主に構成されている。
樹脂ライナー102は、収容部102aと、ネック部102bとで構成されている。ネック部102bは、立上り部111と、折返し部112とで構成されている。
ネック部102bは、収容部102aに連続し円筒状を呈する立上り部111と、立上り部111の先端から中心軸C側に折り返される折返し部112とで構成されている。
立上り部111は、後記する口金部材103の基部122、中間部123及び埋設部124の外周面に当接している。折返し部112は、断面L字状を呈し、立上り部111の先端から収容部102a側に向けて延設されている。折返し部112は、後記する埋設部124の先端面及び内周面に当接している。
口金部材103は、ネック部102bの径方向内側に配設される金属製の部材である。口金部材103は、フランジ121と、基部122と、中間部123と、埋設部124とで主に構成されている。
フランジ121は、リング状を呈する。基部122は、円筒状を呈し、フランジ121の内縁から立ち上がっている。基部122の内周面には雌ネジが形成されている。基部122の外周面には、周方向に沿って複数の凹溝126(図5では一つのみ描画)が形成されている。また、具体的な図示は省略するが、フランジ121及び基部122には、外側に張り出す複数のリブが形成されている。後に樹脂ライナー102となる樹脂が凹溝126及び隣り合うリブの間に入り込むことにより、ネック部102bに対する口金部材103の相対回転及び中心軸C方向の移動が規制される。
中間部123は、円筒状を呈し、基部122の先端に形成されている。中間部123の厚さは、基部122の厚さよりも小さくなっている。中間部123の内径は、基部122の内径よりも大きくなっている。基部122と中間部123との段差部には、段差面125が形成されている。段差面125には、径方向に沿う一対の凹溝(図省略)が形成されている。当該凹溝には、後記するアタッチメント部材105の突起部が嵌合される。
特許請求の範囲の「露出部」とは、基部122及び中間部123で構成される部位である。埋設部124は、円筒状を呈し、中間部123の先端面に形成されている。埋設部124の厚さは、中間部123の厚さよりも小さくなっている。埋設部124の内径は、中間部123の内径よりも大きくなっている。埋設部124の径方向外側、内側及び先端は、立上り部111及び折返し部112によって周方向に亘って連続して覆われている。
補強層104は、FRP(繊維強化プラスチック)であり、樹脂ライナー102の外周を覆うように形成されている。補強層は、繊維強化樹脂に限定されるものではなく、樹脂ライナー102の強度を向上することができる他の材料で形成してもよい。
アタッチメント部材105は、ネック部102b及び口金部材103の先端(端部)に取り付けられる金属製部材である。アタッチメント部材105は、基部131と、内壁部132と、外壁部133とで構成されている。
基部131は、リング状を呈する。基部131の外縁には回転工具を当接させるための一対の切欠き面が形成されている。基部131の内縁には、周方向に亘って溝部131bが形成されている。溝部131bには、第一シール部材107が配設される。
内壁部132は、筒状を呈し、基部131の内縁から基部131に対して略垂直に延設されている。内壁部132の内径は、後記する取付部材106の軸部142の外径と略同等になっている。内壁部132の外径は、折返し部112の内径と略同等になっている。内壁部132の外周面132cには、周方向に亘って溝部135が形成されている。溝部135は、第二シール部材108の取付座となる部位である。また、内壁部132の先端面には一対の突起部(図示省略)が形成されている。突起部は、段差面125の凹溝に嵌合する形状になっている。また、内壁部132の先端の外側には、面取り部132bが形成されている。面取り部132bを備えることで、ネック部102bに挿入しやすくなっている。
外壁部133は、円筒状を呈し、内壁部132よりも径方向外側において、基部131に対して略垂直に延設されている。外壁部133の高さは、内壁部132の高さよりも小さくなっている。外壁部133の内径は、立上り部111の先端側の外径と略同等になっている。内壁部132と外壁部133との間にネック部102bが嵌め合わされている。
内壁部132の内周面132aに脆弱部J2が形成されている。脆弱部J2は、アタッチメント部材105において、締結部Tと第一シール部材107との間であって高圧が作用する部位であり、破断することによって漏れが発生する部位に形成される。本実施形態では、締結部Tと第一シール部材107との間では、内壁部132の内周面132a、外周面132c、面取り部132b及び先端面に高圧が作用する。そのうち、第二シール部材108よりも上の部位に脆弱部J2が形成されている。
取付部材106は、アタッチメント部材105の内壁部132及び口金部材103の内側に挿入されている。取付部材106は、頭部141と、軸部142とで構成されている。頭部141の端面141aは、アタッチメント部材105の基部131に当接している。頭部141は、アタッチメント部材105の少なくとも一部を覆うように形成することが好ましい。
軸部142の外径は、頭部141の外径よりも小さくなっている。軸部142の基端側の外周面は、平坦になっている。軸部142の先端側の外周面には、基部122に螺合される雄ネジが形成されている。基部122の内周面と軸部142の先端側の外周面とで締結部Tが形成されている。
第一シール部材107は、Oリングであって、溝部131bに配置されている。第一シール部材107は、アタッチメント部材105と取付部材106との間をシールする部材である。第一シール部材107は、基部131と端面141aとに当接している。
第二シール部材108は、Oリングであって、溝部135に配置されている。第二シール部材108は、ネック部102bとアタッチメント部材105との間をシールする部材である。第二シール部材108は、具体的には、折返し部112と内壁部132とに当接している。第二シール部材108は、中心軸C方向において、折返し部112及び埋設部124と重なる位置に配置されている。本実施形態では、第二シール部材108の隣にバックアップリングBLを設けている。
次に、本実施形態に係る圧力容器の製造方法について説明する。本実施形態に係る圧力容器は、ブロー成形によって製造される。圧力容器の製造方法では、ブロー工程と、アタッチメント取付工程と、補強層成形工程と、部品取付工程とを行う。ブロー工程では、図示しないブローピンに口金部材103を配置して、当該ブローピンと一対の金型とで、ブロー成型の際に口金部材103の埋設部124の周囲に樹脂が回り込むようにキャビティを形成する。これにより、樹脂ライナー102と口金部材103とが一体形成される。
アタッチメント取付工程では、溝部135に第二シール部材108及びバックアップリングBLを取り付けつつ、樹脂ライナー102と口金部材103とで形成された複合部材に対し、樹脂ライナー102の先端にアタッチメント部材105を取り付ける。具体的には、アタッチメント部材105の内壁部132と外壁部133の隙間に、ネック部102bの先端を嵌め合わせる。
補強層成形工程では、例えば、フィラメントワインディング法により、樹脂ライナー102及びアタッチメント部材105の外周に補強層104を形成する。
部品取付工程では、取付部材106の軸部142に第一シール部材107を取り付けるか若しくは溝部131bに第一シール部材107を配置する。そして、取付部材106をアタッチメント部材105に挿入しつつ、口金部材103に螺合する。以上の工程によって、圧力容器1Bが形成される。なお、圧力容器1Bの製造方法は、前記した方法に限定されるものではなく、例えば、補強層104を形成した後にアタッチメント部材105を取り付けてもよい。
以上説明した圧力容器1Bによれば、内圧変動の繰り返しによって、脆弱部J2を起点に亀裂が進展し、いずれ漏れに至る。つまり、本実施形態では、脆弱部J2から内壁部132の外周面132cに亀裂が進展する。当該亀裂が折返し部112に貫通すると内壁部132が破断し、充填された気体等がネック部102bの外周面とアタッチメント部材105との界面及び補強層104とアタッチメント部材105との界面を通って外部に漏れる。脆弱部J2は、金属製のアタッチメント部材105に設けられるため、当該金属材料の疲労曲線や切欠き係数などから漏れに至る疲労回数をコントロールすることができる。このようにLBBを実現させることにより、破裂の保証回数までの容器疲労強度は必要なくなるため、補強層104の肉厚を薄くできる。これにより、製造コストを低減することができる。
また、アタッチメント部材105が破断してもその影響が締結部Tには及ばないため、口金部材103と取付部材106との締結状態は維持される。また、取付部材106の頭部141は、アタッチメント部材105に当接するとともにアタッチメント部材105の上方を覆っている。これにより、アタッチメント部材105等が破裂して吹き飛ぶことを防止することができる。
また、ネック部102bは樹脂製であって突出しているため経年劣化によりへたりやすいが、ネック部102bの端部の内部に、周方向に亘って口金部材103の埋設部124が埋設されるとともに、口金部材103の露出部(基部122、中間部123)がネック部102bの内壁として形成される。これにより、ネック部102bが補強される。そして、第二シール部材108は、この補強されたネック部102bをシールする位置、つまり、中心軸C方向において、折返し部112及び埋設部124と重なる位置に設けられているため、ネック部102bとアタッチメント部材105との間を第二シール部材108によって確実かつ長期にわたりシールできる。また、ネック部102bの内側に埋設部124及び露出部を配設するだけでよいため簡易な構造とすることができる。
圧力容器1Bの口金部材103に取り付けられる取付部材106やジョイント部材等を含めた取付部材は、様々な形状及び大きさを備えている。したがって、取付部材の変更に伴って口金部材103の形状を変更しなければならず、さらには、成形型や製造工程も変更しなければならない場合がある。しかし、本実施形態のように、口金部材103の先端にアタッチメント部材105を設けることで、口金部材103の形状等は変更せずに様々なタイプの取付部材に対応することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、図2の第二シール部材7は第二部材5bの内周面71bに設けてもよい。図2,4の実施形態においては、ネック部2bの先端に補強部材を設けてもよい。補強部材は、例えば、ネック部2bの内周面及び先端面に当接する筒状部材とすることができる。ネック部2bは、経年劣化に伴いへたりやすくなるが、補強部材を設けることでネック部2bを補強することができる。また、図5に示す第三実施形態では、口金部材103の露出部と取付部材106との間で締結部Tを構成したが、露出部及びアタッチメント部材105の少なくともいずれかと取付部材106とで締結部Tを構成してもよい。
1 圧力容器
2 樹脂ライナー
2a 収容部
2b ネック部
2c ショルダ部
3 口金部材
4 補強層
5 取付部材
5a 第一部材
5b 第二部材
6 第一シール部材
7 第二シール部材
105 アタッチメント部材
J 脆弱部
J1,J2脆弱部

Claims (3)

  1. 突出する筒状のネック部を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナーと、
    前記ネック部の径方向外側に設けられる口金部材と、
    前記樹脂ライナー及び前記口金部材の外側を覆う補強層と、
    締結部を介して前記口金部材に取り付けられる第一部材と、
    前記ネック部と前記口金部材との間に挿入され、前記第一部材と当接する金属製の第二部材と、
    前記ネック部の外周面と前記第二部材の内周面との間に介設される第一シール部材と、
    前記第一部材と前記第二部材との間に介設される第二シール部材と、
    前記第二部材の軸方向において、前記締結部と前記第一シール部材との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部と、を有することを特徴とする圧力容器。
  2. 突出する筒状のネック部を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナーと、
    前記ネック部の径方向外側に設けられる口金部材と、
    前記樹脂ライナー及び前記口金部材の外側を覆う補強層と、
    前記ネック部と前記口金部材との間に挿入されるとともに、締結部を介して前記口金部材に取り付けられる金属製の取付部材と、
    前記ネック部の外周面と前記取付部材の内周面との間に介設される第一シール部材と、
    前記取付部材の軸方向において、前記締結部と前記第一シール部材との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部と、を有することを特徴とする圧力容器。
  3. 突出する筒状のネック部を備え、気体又は液体を収容する中空の樹脂ライナーと、
    前記ネック部が端部において径方向外側から内側に折り返されることで周方向に亘って埋設される埋設部及び前記埋設部から連続して形成され前記ネック部の内壁として露出する露出部を備える口金部材と、
    前記ネック部の端部において周方向に亘って嵌め合わされる金属製のアタッチメント部材と、
    前記アタッチメント部材及び前記露出部の少なくともいずれかの径方向内側に締結部を介して取り付けられる軸部と、前記軸部よりも拡径して形成されるとともに前記アタッチメント部材の少なくとも一部を覆う頭部と、を備えた取付部材と、
    前記アタッチメント部材と前記取付部材との間をシールする第一シール部材と、
    前記ネック部と前記アタッチメント部材との間をシールする第二シール部材と、
    前記アタッチメント部材において、前記締結部と前記第一シール部材との間であって高圧が作用する部位の断面積を減ずることで設けられる脆弱部と、を有することを特徴とする圧力容器。
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