JPWO2016143230A1 - ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジン - Google Patents

ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジン Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016143230A1
JPWO2016143230A1 JP2017504581A JP2017504581A JPWO2016143230A1 JP WO2016143230 A1 JPWO2016143230 A1 JP WO2016143230A1 JP 2017504581 A JP2017504581 A JP 2017504581A JP 2017504581 A JP2017504581 A JP 2017504581A JP WO2016143230 A1 JPWO2016143230 A1 JP WO2016143230A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
turbine
gas turbine
closed space
seal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017504581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6383088B2 (ja
Inventor
池田 和史
和史 池田
仁志 北川
仁志 北川
勝人 荒木
勝人 荒木
能幸 岡部
能幸 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Publication of JPWO2016143230A1 publication Critical patent/JPWO2016143230A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6383088B2 publication Critical patent/JP6383088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • F01D11/001Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages for sealing space between stator blade and rotor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D25/00Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from, other groups
    • F01D25/04Antivibration arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/064Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces the packing combining the sealing function with other functions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/08Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/44Free-space packings
    • F16J15/447Labyrinth packings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/54Other sealings for rotating shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02CGAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
    • F02C3/00Gas-turbine plants characterised by the use of combustion products as the working fluid
    • F02C3/04Gas-turbine plants characterised by the use of combustion products as the working fluid having a turbine driving a compressor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2220/00Application
    • F05D2220/30Application in turbines
    • F05D2220/32Application in turbines in gas turbines
    • F05D2220/323Application in turbines in gas turbines for aircraft propulsion, e.g. jet engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2240/00Components
    • F05D2240/35Combustors or associated equipment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジンにおいて、タービン(13)の動翼(28)のプラットフォーム(42)と静翼(27)の内側シュラウド(46)との間に設けられる第1シール部(51)と、動翼(28)と静翼(27)との間のディスクキャビティ(52)に開口部(53)を介して連通する閉空間部(54)を有する音響ダンパ(55)とを設けることで、少量のパージ空気でタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制可能とすることでガスタービン効率の向上を図る。

Description

本発明は、例えば、圧縮した高温・高圧の空気に対して燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給して回転動力を得るガスタービンにおいて、タービン静翼とタービン動翼との隙間から高温ガスがタービン本体内に侵入するのを防止するためのシール装置及びガスタービン、航空用エンジンに関するものである。
一般的なガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されている。圧縮機は、空気取入口から取り込まれた空気を圧縮することで高温・高圧の圧縮空気とする。燃焼器は、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させることで高温・高圧の燃焼ガスを得る。タービンは、この燃焼ガスにより駆動し、同軸上に連結された発電機を駆動する。
タービンは、燃焼器で生成された高温・高圧の燃焼ガスが燃焼ガス通路にある複数の静翼と動翼を通過することでロータが駆動回転する。この燃焼ガスは、動翼と静翼の隙間からタービン本体内に侵入することを防止するため、リムシールと呼ばれるシール装置が設けられている。このリムシールは、パージ空気を動翼と静翼の隙間に形成されるディスクキャビティに供給し、このディスクキャビティのパージ空気を動翼と静翼の隙間に向けて噴出させることで、燃焼ガスの侵入を防止するものである。このようなリムシールとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2010−077868号公報
ところで、燃焼ガス通路は、周方向に複数の静翼及び動翼が所定間隔で配置されており、この複数の静翼及び動翼により周方向に非一様な圧力分布が形成される。すると、高圧の領域では、燃焼ガスが動翼と静翼の隙間からタービン内部に侵入し、低圧の領域では、ディスクキャビティのパージ空気が動翼と静翼の隙間から燃焼ガス通路に侵入する。そのため、上述した特許文献1に記載されたように、多重のシールを配置したとしても、動翼と静翼の隙間からの燃焼ガスの侵入を十分に防止することが困難となる。一方で、燃焼ガスの侵入を防止するために、パージ空気を増量することが考えられるが、このパージ空気は圧縮機から抽気したものであり、ガスタービン効率が低下してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、少量のパージ空気によりタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制可能とすることでガスタービン効率の向上を図るガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のガスタービンのシール装置は、タービン動翼のプラットフォームとタービン静翼の内側シュラウドとの間に設けられるシール部と、前記タービン動翼と前記タービン静翼との間のディスクキャビティに開口部を介して連通する閉空間部を有する音響ダンパと、を備えることを特徴とするものである。
従って、燃焼ガス通路の燃焼ガスがプラットフォームと内側シュラウドとの間の隙間からタービン内に侵入しようとすると、燃焼ガスと共にその圧力波が開口部を介して閉空間部に導入され、この圧力波による音響エネルギが内部で共鳴することにより減衰される。その結果、燃焼ガス通路における周方向に非一様な圧力分布がシール部に至るまでに減衰されて周方向に一様な圧力分布となり、従来よりも少量のパージ空気でタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制することができ、ガスタービン効率を向上することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記閉空間部は、前記内側シュラウドにおける径方向の内側に配置されることを特徴としている。
従って、閉空間部を静止側である内側シュラウドに設けることから、構造を簡素化することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部を有し、前記開口部は、前記第1シール部とタービン軸心方向に対向して設けられることを特徴としている。
従って、閉空間部の開口部を第1シール部に対向して設けることで、プラットフォームと内側シュラウドとの間の隙間からタービン内に侵入する燃焼ガスを適正に開口部を介して閉空間部に導入することができ、燃焼ガスの圧力波による音響エネルギを閉空間部で適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部と、前記第1シール部より径方向の内側に設けられる第2シール部とを有し、前記開口部は、前記第2シール部の径方向の外側に設けられることを特徴としている。
従って、閉空間部の開口部を第2シール部の外側に設けることで、プラットフォームと内側シュラウドとの間の隙間からタービン内に侵入する燃焼ガスが第2シール部に到達する前に、開口部を介して閉空間部に導入することができ、燃焼ガスの圧力波による音響エネルギを閉空間部で適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部と、前記第1シール部より径方向の内側に設けられる第2シール部とを有し、前記開口部は、前記第1シール部と前記第2シール部との径方向における間に設けられることを特徴としている。
従って、閉空間部の開口部を第1シール部と第2シール部の間に設けることで、プラットフォームと内側シュラウドとの間の隙間からタービン内に侵入する燃焼ガスが適正に開口部を介して閉空間部に導入することとなり、燃焼ガスの圧力波による音響エネルギを閉空間部で適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部と、前記第1シール部より径方向の内側に設けられる第2シール部とを有し、前記開口部は、前記第1シール部とタービン軸心方向に対向して設けられる第1開口部と、前記第2シール部の径方向の外側に設けられる第2開口部を有することを特徴としている。
従って、異なる位置にある第1シール部と第2シール部に対応して閉空間部の第1開口部と第2開口部を設けることで、プラットフォームと内側シュラウドとの間の隙間からタービン内に侵入する燃焼ガスが適正に各開口部を介して閉空間部に導入することとなり、燃焼ガスの圧力波による音響エネルギを閉空間部で適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記閉空間部は、径方向の外側に位置する第1閉空間部と、径方向の内側に位置する第2閉空間部とを有し、前記第1開口部が前記第1閉空間部に設けられ、前記第2開口部が前記第2閉空間部に設けられることを特徴としている。
従って、2個の開口部に対応して2個の閉空間部を設けることで、各開口部から対応する閉空間部に導入した燃焼ガスの圧力波を適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記閉空間部は、前記プラットフォームにおける径方向の内側に配置されることを特徴としている。
従って、閉空間部を可動側であるプラットフォームに設けることから、燃焼ガスの圧力波を適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォーム側からシールフィンが延出されることで構成され、前記シールフィンより径方向の内側に前記閉空間部が設けられ、前記開口部は、前記シールフィンに設けられることを特徴としている。
従って、シールフィンを用いて閉空間部と開口部を設けることで、構造の複雑化を抑制することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記プラットフォームにおける径方向の内側で軸方向における前部シール板及び後部シール板により前記閉空間部が設けられ、前記開口部は、前記後部シール板に設けられることを特徴としている。
従って、既設の空間部を利用して音響ダンパを構成することで、構造の複雑化及び高コスト化を抑制することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記閉空間部は、周方向に沿って設けられることを特徴としている。
従って、動翼及び静翼の周方向における領域で、燃焼ガスの圧力波を適正に減衰することができる。
本発明のガスタービンのシール装置では、前記閉空間部は、仕切板により周方向に複数分割されることを特徴としている。
従って、閉空間部に仕切板を設けることで、強度を向上することができる。
また、本発明のガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンを有するガスタービンにおいて、前記タービンに前記ガスタービンのシール装置が設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、燃焼ガスとその圧力波が音響ダンパより減衰されることで、従来よりも少量のパージ空気でタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制することができ、ガスタービン効率を向上することができる。
また、本発明の航空用エンジンは、圧縮機と燃焼器とタービンを有する航空用エンジンにおいて、前記タービンにガスタービンのシール装置が設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、燃焼ガスとその圧力波が音響ダンパより減衰されることで、従来よりも少量のパージ空気でタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制することができ、ガスタービン効率を向上することができる。
本発明のガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジンによれば、タービン動翼とタービン静翼との間のディスクキャビティに開口部を介して連通する閉空間部を有する音響ダンパを設けるので、燃焼ガスとその周方向圧力分布が音響ダンパにより減衰されることで、従来よりも少量のパージ空気でタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制することができ、ガスタービン効率を向上することができる。
図1は、第1実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。 図2は、ガスタービンの全体構成を表す概略図である。 図3は、第2実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。 図4は、第3実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。 図5は、第4実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。 図6は、第5実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。 図7は、第6実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。 図8は、プラットフォーム側における翼根部の空間部を表す概略図である。 図9は、航空用エンジンの全体構成を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジンの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態のガスタービンの全体構成を表す概略図である。
第1実施形態のガスタービンは、図2に示すように、圧縮機11と燃焼器12とタービン13により構成されている。このガスタービンは、同軸上に図示しない発電機が連結され、発電可能となっている。
圧縮機11は、空気を取り込む空気取入口20を有し、圧縮機車室21内に入口案内翼(IGV:Inlet Guide Vane)22が配設されると共に、複数の静翼23と複数の動翼24が空気の流動方向(後述するロータ32の軸方向)に交互に配設されてなり、その外側に抽気室25が設けられている。この圧縮機11は、空気取入口20から取り込まれた空気を圧縮することで高温・高圧の圧縮空気を生成し、車室14に供給される。
燃焼器12は、圧縮機11で圧縮され車室14に溜められた高温・高圧の圧縮空気と燃料とが供給され、燃焼することで、燃焼ガスを生成する。タービン13は、タービン車室26内に複数の静翼27と複数の動翼28が燃焼ガスの流動方向(後述するロータ32の軸方向)に交互に配設されている。そして、このタービン車室26は、下流側に排気車室29を介して排気室30が配設されており、排気室30は、タービン13に連結する排気ディフューザ31を有している。このタービン13は、燃焼器12からの燃焼ガスにより駆動し、同軸上に連結された発電機を駆動する。
圧縮機11と燃焼器12とタービン13は、排気室30の中心部を貫通するようにロータ(回転軸)32が配置されている。ロータ32は、圧縮機11側の端部が軸受部33により回転自在に支持されると共に、排気室30側の端部が軸受部34により回転自在に支持されている。そして、このロータ32は、圧縮機11にて、各動翼24が装着されたディスクが複数重ねられて固定されている。また、タービン13にて、各動翼28が装着されたディスクが複数重ねられて固定されており、排気室30側の端部に発電機の駆動軸が連結されている。
そして、このガスタービンは、圧縮機11の圧縮機車室21が脚部35に支持され、タービン13のタービン車室26が脚部36により支持され、排気室30が脚部37により支持されている。
従って、圧縮機11にて、空気取入口20から取り込まれた空気が、入口案内翼22、複数の静翼23と動翼24を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となる。燃焼器12にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給され、燃焼する。タービン13にて、燃焼器12で生成された高温・高圧の燃焼ガスが、タービン13における複数の静翼27と動翼28を通過することでロータ32を駆動回転し、このロータ32に連結された発電機を駆動する。一方、燃焼ガスは、運動エネルギーが排気室30の排気ディフューザ31により圧力に変換されて減速されてから大気に放出される。
以下、このように構成されたガスタービンのタービン13にて、第1実施形態のガスタービンのシール装置について説明する。図1は、第1実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。
第1実施形態のガスタービンのシール装置において、図1に示すように、ロータ32(図2参照)は、その軸方向に沿って複数のタービンディスク41が所定間隔を空けて一体回転可能に連結されている。タービンディスク41は、外周部に複数の動翼28が周方向に所定間隔を空けて固定されている。即ち、タービンディスク41は、円盤形状をなし、外周部に軸方向に沿った嵌合溝(図示略)が周方向に均等間隔で複数形成されている。動翼28は、プラットフォーム42の上部(外側)に翼部が一体に立設され、プラットフォーム42の下部に嵌合溝に嵌合可能な翼根部43が一体に形成されている。そのため、動翼28は、翼根部43が嵌合溝にスライド嵌合することで、タービンディスク41に装着される。また、周方向に隣接する各翼根部43の間の空間部44は、前部シール板(図示略)及び後部シール板45により閉塞される。
静翼27は、基端部がリング形状をなす内側シュラウド46に固定され、先端部がリング形状をなす外側シュラウド(図示略)に固定されている。静翼27は、各動翼28における軸方向の間に配置され、互いに円筒形状をなす内側シュラウド46と外側シュラウドの間に支持され、周方向に所定間隔を空けて固定されている。そして、外側シュラウドは、翼環(図示略)を介してタービン車室26に支持されている。内側シュラウド46は、内側にシールリング保持環47が固定されている。シールリング保持環47は、その内側に位置するタービンディスク41のリム部に対向してシール(図示略)が設けられている。
本実施形態のシール装置50は、動翼(タービン動翼)28のプラットフォーム42と静翼(タービン静翼)27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部53を介して連通する閉空間部54を有する音響ダンパ55とを備えている。この場合、第1シール部51と閉空間部54は、周方向に連続している。
シール装置50は、高温ガス(燃焼ガス)Gが、動翼28と静翼27との間に形成されるディスクキャビティ52へ侵入することを抑制するものである。高温ガスGは、動翼28及び静翼27が配置されるガス通路を軸方向に流れており、高温ガスGから分流した一部の高温ガスgがディスクキャビティ52に向かって巻き込まれ、動翼28の翼根部43やロータ32付近まで侵入することを、シール装置50により抑制する。
動翼28は、プラットフォーム42における高温ガスGの流れ方向の下流側に第1緩衝キャビティ61が設けられている。この第1緩衝キャビティ61は、静翼27の内側シュラウド46における静翼リム62と高温ガスGの流れ方向に対向するように形成された凹部である。
第1緩衝キャビティ61は、ガス通路に面しているプラットフォーム42における下流側端部42aと、径方向の内側でこのプラットフォーム42からディスクキャビティ52側に突出する第1シールフィン63との間に設けられている。そのため、第1緩衝キャビティ61は、高温ガスGの流れから分流した高温ガスgがディスクキャビティ52に到達する侵入経路において、この高温ガスgの流れを周方向に均一化する形状となっている。
第1シール部51は、流路断面積を狭めて径方向の内側、つまり、ディスクキャビティ52側へ向かう高温ガスgの流路抵抗を増加させるものであり、高温ガスgの流れ方向において、第1シールフィン63と静翼リム62により構成されている。この第1シールフィン63は、プラットフォーム42における第1緩衝キャビティ61の径方向内側から高温ガスGの流れ方向の下流側へ延出し、先端部が径方向の外側に屈曲して突出されている。この第1シールフィン63は、内側シュラウド46から高温ガスGの流れ方向の上流側へ延出する静翼リム62と、径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されている。
音響ダンパ55は、静翼27の内側シュラウド46における径方向の内側に配置されている。内側シュラウド46には、内側にシールリング保持環47が固定され、内側シュラウド46及びシールリング保持環47における高温ガスGの流れ方向の上流側にバッファプレート64が配置されている。このバッファプレート64は、コイルバネ65及び支持軸66により支持され、付勢力によりシールリング保持環47に密着させることで、翼内流路67を形成している。
バッファプレート64は、プレート本体64aとL字断面形状をなす仕切り部64bとを有している。プレート本体64aは、下端部がシールリング保持環47に密着し、上端部が静翼リム62(内側シュラウド46)の内面まで延出し、先端部が高温ガスGの流れ方向の上流側に屈曲して延出するフィン64cが設けられている。そのため、静翼リム62の内面とフィン64cの外面とが径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されることで、開口部53が形成される。
また、バッファプレート64は、仕切り部64bの上端部が内側シュラウド46の内面から内側に突出する突起部46aに密着することで、閉空間部54が形成されている。そして、この閉空間部54は、開口部53を介してディスクキャビティ52に連通している。この場合、開口部53は、第1シール部51と高温ガスGの流れ方向(タービン軸心方向)に対向して設けられている。
この閉空間部54は、内側シュラウド46とバッファプレート64により構成されており、周方向に沿って連続して設けられている。なお、閉空間部54は、周方向に沿って連続して設ける必要はなく、例えば、閉空間部54における周方向に所定間隔を空けて仕切板68を設けることで、閉空間部54を周方向に複数分割してもよい。また、複数の閉空間部を周方向に断続的に設けてもよい。更に、開口部53も、周方向に連続していてもよいし、所定間隔を空けて設けてもよい。この場合、開口部53を少なくとも第1シール部51に対して軸心方向(高温ガスGの流れ方向)に対向する位置に設けるとよい。
この音響ダンパ55は、高温ガスGの流れから分流した高温ガスgがディスクキャビティ52に到達する侵入経路において、この高温ガスg及び圧力波を開口部53から閉空間部54内に導入することで、圧力波を減衰するようにしている。なお、開口部53の長さや隙間量、閉空間部54の形状や容積は、高温ガスg周方向圧力分布の波数に応じて予め設定されている。
また、このように構成されたシール装置50は、静翼27内に形成されている翼内流路(図示略)を通してシール流体として圧縮空気をディスクキャビティ52に導入している。圧縮機11(図2参照)から抽気した冷却空気(圧縮空気)Cは、静翼27内を通って翼内流路67に導入され、シール空気供給孔69から噴出される。この冷却空気は、前述したシールのシール空気として使用される。この冷却空気Cは、シール空気供給孔69から噴出された後に一部が分流し、シール70の隙間を通ってディスクキャビティ52に流入してパージ空気となる。そのため、ディスクキャビティ52は、この冷却空気Cが導入されることで、所定の圧力に保持され、且つ、冷却される。
ここで、本実施形態のシール装置50の作用について説明する。
高温ガスGは、動翼28及び静翼27が配置されるガス通路を流れ、一部の高温ガスgが分流してディスクキャビティ52に向かって巻き込まれる。一方、冷却空気Cは、静翼27内を通って翼内流路67に導入され、シール空気供給孔69から噴出された後、一部がシール70の隙間を通ってディスクキャビティ52に流入する。そのため、ディスクキャビティ52は、この冷却空気Cが導入されることで、所定の圧力に保持され、ディスクキャビティ52への高温ガスgに流入が抑制される。
ところが、ガス通路は、周方向に所定間隔で複数の静翼27が所定間隔で配置されていることから、この各静翼27の上流側で周方向に非一様な圧力分布が形成され、高圧の領域では、高温ガスgが動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52へ侵入するおそれがある。
シール装置50は、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52への高温ガスgの侵入を抑制する。即ち、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとする高温ガスgは、まず、第1緩衝キャビティ61へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。次に、高温ガスgは、第1シール部51を通ってディスクキャビティ52内に浸入しようとする。このとき、第1シール部51は、音響ダンパ55の開口部53が対向していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が開口部53を通って閉空間部54に導入される。高温ガスgとその圧力波が閉空間部54に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この閉空間部54で共鳴することにより減衰される。その結果、周方向の圧力分布がさらに緩和され、第1シール部51を通過してディスクキャビティ52内に浸入する高温ガスgの侵入量が減少する。
このように第1実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、タービン13の動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部53を介して連通する閉空間部54を有する音響ダンパ55とを設けている。
従って、ガス通路の燃焼ガスGがプラットフォーム42と内側シュラウド46との間の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとすると、燃焼ガスGと共にその圧力波が開口部53を介して閉空間部54に導入され、この圧力波による音響エネルギが内部で共鳴することにより減衰される。その結果、第1シール部51の周方向圧力分布が均一化され、従来よりも少量のパージ空気でディスクキャビティ52への燃焼ガスGの侵入を抑制することで、ガスタービン効率を向上することができる。即ち、圧縮機11から抽気する圧縮空気量を減少させることができる。
第1実施形態のガスタービンのシール装置では、閉空間部54を内側シュラウド46における径方向の内側に配置している。従って、閉空間部54を静止側である内側シュラウド46に設けることから、空間部を有効的に利用することで、構造を簡素化することができる。
第1実施形態のガスタービンのシール装置では、内側シュラウド46より径方向の内側に所定隙間を空けてプラットフォーム42を配置することで第1シール部51を設け、開口部53を第1シール部51とロータ32の軸心方向に対向して設けている。従って、プラットフォーム42と内側シュラウド46との間の隙間からディスクキャビティ52内に侵入する燃焼ガスGを適正に開口部53を介して閉空間部54に導入することができ、燃焼ガスGの圧力波による音響エネルギを閉空間部54で適正に減衰することができる。
第1実施形態のガスタービンのシール装置では、閉空間部54を周方向に沿って設けている。従って、動翼28及び静翼27の周方向における領域で、燃焼ガスGの圧力波を適正に減衰することができる。
第1実施形態のガスタービンのシール装置では、閉空間部54を仕切板68により周方向に複数分割している。従って、閉空間部54に1個または複数の仕切板を設けることで、バッファプレート64の強度を向上することができる。
また、第1実施形態のガスタービンにあっては、圧縮機11と燃焼器12とタービン13を有するガスタービンにおいて、タービン13にシール装置50を設けている。従って、燃焼ガスGとその圧力波が音響ダンパ55より減衰されることで、従来よりも少量のパージ空気でタービン本体内への燃焼ガスGの侵入を抑制することができ、ガスタービン効率を向上することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図3に示すように、シール装置80は、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部81を介して連通する閉空間部82を有する音響ダンパ83とを備えている。
動翼28は、プラットフォーム42における高温ガスGの流れ方向の下流側に第1緩衝キャビティ61が設けられている。この第1緩衝キャビティ61は、静翼27の内側シュラウド46における静翼リム62と高温ガスGの流れ方向に対向するように形成された凹部であり、第1シールフィン63と静翼リム62により構成されている。
動翼28は、第1シールフィン63より内周側には第2緩衝キャビティ72が設けられている。この第2緩衝キャビティ72は、第1シールフィン63の内周面と第2シールフィン73の外周面により囲まれた空間部である。この第2緩衝キャビティ72は、第1緩衝キャビティ61より高温ガスgがディスクキャビティ52に到達する侵入経路における下流側に位置している。
音響ダンパ83は、静翼27の内側シュラウド46における径方向の内側に配置されている。内側シュラウド46には、内側にシールリング保持環47が固定され、内側シュラウド46及びシールリング保持環47における高温ガスGの流れ方向の上流側にバッファプレート84が配置されている。このバッファプレート84は、コイルバネ65及び支持軸66により支持され、付勢力によりシールリング保持環47に密着させることで、翼内流路67を形成している。
バッファプレート84は、プレート本体84aとL字断面形状をなす仕切り部84bとを有している。プレート本体84aは、下端部がシールリング保持環47に密着し、上端部が静翼リム62(内側シュラウド46)の内面まで延出し、先端部が高温ガスGの流れ方向の上流側に屈曲して延出するフィン84cが設けられている。そのため、静翼リム62の内面とフィン84cの外面とが径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されることで、開口部81が形成される。
また、バッファプレート84は、仕切り部84bの上端部が内側シュラウド46の内面から内側に突出する突起部46aに密着することで、閉空間部82が形成されている。そして、この閉空間部82は、開口部81を介してディスクキャビティ52に連通している。この場合、開口部81は、第1シール部51と高温ガスGの流れ方向(タービン軸心方向)に対向して設けられている。この閉空間部82は、内側シュラウド46とバッファプレート84により構成されており、周方向に沿って連続して設けられている。
第2シール部71は、流路断面積を狭めて径方向の内側、つまり、ディスクキャビティ52側へ向かう高温ガスgの流路抵抗を増加させるものであり、高温ガスgの流れ方向において、第2シールフィン73とバッファプレート84により構成されている。この第2シールフィン73は、後部シール板45における第1シールフィン63の径方向内側から高温ガスGの流れ方向の下流側へ延出し、先端部が径方向の外側に屈曲して突出されている。この第2シールフィン73は、バッファプレート84から高温ガスGの流れ方向の上流側へ延出するフィン84cと、径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されている。
バッファプレート84は、フィン84cの端面に凹んだ湾曲ガイド面84dが形成されており、高温ガスgを第2シールフィン73側に案内する。そのため、第2緩衝キャビティ72は、第1シールフィン63の内周面と、第2シールフィン73の外周面と、バッファプレート84の湾曲ガイド面84dとにより囲まれた空間部となる。そして、音響ダンパ83の開口部81は、第2シール部71の径方向の外側に設けられることとなる。
高温ガスGは、一部が分流してディスクキャビティ52に向かって巻き込まれる。このとき、シール装置80は、ディスクキャビティ52への高温ガスgの侵入を抑制する。即ち、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとする高温ガスgは、まず、第1緩衝キャビティ61へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。次に、高温ガスgは、第1シール部51を通ってディスクキャビティ52内に浸入しようとする。このとき、第1シール部51は、音響ダンパ83の開口部81が対向していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が開口部81を通って閉空間部82に導入される。高温ガスgとその圧力波が閉空間部82に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この閉空間部82で共鳴することにより減衰され、周方向の圧力分布が一層緩和される。
更に、閉空間部82に導入されなかった高温ガスgは、第2緩衝キャビティ72へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布がより一層緩和される。そして、第2シール部71によりディスクキャビティ52内への高温ガスgの浸入が抑制される。
このように第2実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部81を介して連通する閉空間部82を有する音響ダンパ83とを設け、開口部81を第2シール部71の径方向の外側に設けている。
従って、閉空間部82の開口部81を第2シール部71の外側に設けることで、プラットフォーム42と内側シュラウド46との間の隙間からディスクキャビティ52に侵入する燃焼ガスGが第2シール部71に到達する前に、開口部81を介して閉空間部82に導入することができ、燃焼ガスGの圧力波による音響エネルギを閉空間部82で適正に減衰することができる。
[第3実施形態]
図4は、第3実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図4に示すように、シール装置90は、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部91を介して連通する閉空間部92を有する音響ダンパ93とを備えている。
音響ダンパ93は、静翼27の内側シュラウド46における径方向の内側に配置されている。内側シュラウド46には、内側にシールリング保持環47が固定され、内側シュラウド46及びシールリング保持環47における高温ガスGの流れ方向の上流側にバッファプレート94が配置されている。このバッファプレート94は、コイルバネ65及び支持軸66により支持され、付勢力によりシールリング保持環47に密着させることで、翼内流路67を形成している。
内側シュラウド46は、静翼リム62の内面から内側に突出する突出部62aが設けられている。バッファプレート94は、プレート本体94aとL字断面形状をなす仕切り部94bとを有している。プレート本体94aは、下端部がシールリング保持環47に密着し、上端部が静翼リム62の突出部62aの内面まで延出し、先端部が高温ガスGの流れ方向の上流側に屈曲して延出するフィン94cが設けられている。そのため、静翼リム62の突出部62aの内面とフィン94cの外面とが径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されることで、開口部91が形成される。
また、バッファプレート94は、仕切り部94bの上端部が内側シュラウド46の内面から内側に突出する突起部46aに密着することで、閉空間部92が形成されている。そして、この閉空間部92は、開口部91を介してディスクキャビティ52に連通している。この場合、開口部91は、第1シール部51と第2シール部71との径方向における間に設けられている。この閉空間部92は、内側シュラウド46とバッファプレート94により構成されており、周方向に沿って連続して設けられている。
高温ガスGは、一部が分流してディスクキャビティ52に向かって巻き込まれる。このとき、シール装置90は、ディスクキャビティ52への高温ガスgの侵入を抑制する。即ち、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとする高温ガスgは、まず、第1緩衝キャビティ61へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。次に、高温ガスgは、第1シール部51を通って第2緩衝キャビティ72へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が更に緩和される。そして、高温ガスgは、第2シール部71を通ってディスクキャビティ52へ侵入しようとする。このとき、第2シール部71より径方向の外側に音響ダンパ93の開口部91が位置していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が開口部91を通って閉空間部92に導入される。高温ガスgとその圧力波が閉空間部92に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この閉空間部92で共鳴することにより減衰され、周方向の圧力分布が一層緩和される。
このように第3実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部91を介して連通する閉空間部92を有する音響ダンパ93とを設け、開口部91を第1シール部51と第2シール部71との径方向における間に設けている。
従って、閉空間部92の開口部91を第1シール部51と第2シール部71の間に設けることで、プラットフォーム42と内側シュラウド46との間の隙間からディスクキャビティ52に侵入する燃焼ガスGが適正に開口部91を介して閉空間部92に導入することとなり、燃焼ガスGの圧力波による音響エネルギを閉空間部92で適正に減衰することができる。
[第4実施形態]
図5は、第4実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態において、図5に示すように、シール装置100は、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部101,102を介して連通する閉空間部103,104を有する音響ダンパ105とを備えている。
音響ダンパ105は、静翼27の内側シュラウド46における径方向の内側に配置されている。内側シュラウド46には、内側にシールリング保持環47が固定され、内側シュラウド46及びシールリング保持環47における高温ガスGの流れ方向の上流側にバッファプレート106,107が配置されている。バッファプレート107は、コイルバネ65及び支持軸66により支持され、付勢力によりシールリング保持環47に密着させることで、翼内流路67を形成している。バッファプレート106は、内側シュラウド46及びバッファプレート107の間に連結されている。
バッファプレート106は、突起部106aと、プレート本体106bとを有している。突起部106aは、内側シュラウド46の内面から内側に突出し、プレート本体106bは、この突起部106aから高温ガスGの流れ方向の上流側に延出し、先端部が外側に屈曲するフィン106cが設けられている。そのため、静翼リム62の内面とフィン106cの外面とが径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されることで、第1開口部101が形成される。
また、バッファプレート107は、プレート本体107aとL字断面形状をなす仕切り部107bとを有している。プレート本体107aは、下端部がシールリング保持環47に密着し、上端部がバッファプレート106の内面まで延出し、先端部が高温ガスGの流れ方向の上流側に屈曲して延出するフィン107cが設けられている。そのため、バッファプレート106のプレート本体106b内面とフィン107cの外面とが径方向に所定隙間を空けて重なるように配置されることで、第2開口部102が形成される。
そして、内側シュラウド46とバッファプレート106により第1閉空間部103が形成され、この閉空間部103は、第1開口部101を介してディスクキャビティ52に連通している。この場合、第1開口部101は、第1シール部51と高温ガスGの流れ方向(タービン軸心方向)に対向して設けられている。また、バッファプレート106,107により第2閉空間部104が形成され、この閉空間部104は、第2開口部102を介してディスクキャビティ52に連通している。この場合、第2開口部102は、第1シール部51と第2シール部71との径方向における間に設けられている。
高温ガスGは、一部が分流してディスクキャビティ52に向かって巻き込まれる。このとき、シール装置100は、ディスクキャビティ52への高温ガスgの侵入を抑制する。即ち、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとする高温ガスgは、まず、第1緩衝キャビティ61へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。次に、高温ガスgは、第1シール部51を通ってディスクキャビティ52内に浸入しようとする。このとき、第1シール部51は、音響ダンパ105の第1開口部101が対向していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が第1開口部101を通って閉空間部103に導入される。高温ガスgとその圧力波が第1閉空間部103に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この第1閉空間部103で共鳴することにより減衰され、周方向の圧力分布が一層緩和される。
続いて、高温ガスgは、第1シール部51を通って第2緩衝キャビティ72へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が一層緩和される。そして、高温ガスgは、第2シール部71を通ってディスクキャビティ52へ侵入しようとする。このとき、第2シール部71より径方向の外側に音響ダンパ105の第2開口部102が位置していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が第1開口部102を通って第2閉空間部104に導入される。高温ガスgとその圧力波が第2閉空間部104に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この第2閉空間部104で共鳴することにより減衰され、周方向の圧力分布が一層緩和される。
このように第4実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部101,102を介して連通する閉空間部103,104を有する音響ダンパ105とを設けている。
従って、異なる位置にある第1シール部51と第2シール部71に対応して第1、第2開口部101,102を介して閉空間部103,104を設けることで、プラットフォーム42と内側シュラウド46との間の隙間からディスクキャビティ52内に侵入する燃焼ガスGの、周方向の圧力分布を2段階で減衰させることができ、従来よりも少量のパージ空気でディスクキャビティ52への燃焼ガスGの侵入を効果的に抑制することができる。
なお、開口部101,102の長さや隙間量、閉空間部103,104の形状や容積は、高温ガスgの周方向圧力分布の波数に応じて予め設定されている。例えば、静翼27による周方向圧力分布の波数に応じて開口部101の長さや隙間量、閉空間部103の形状や容積を設定し、動翼28による周方向圧力分布の波数に応じて開口部102の長さや隙間量、閉空間部104の形状や容積を設定することで、静翼27及び動翼28に起因する周方向圧力分布を同時に効果的に減衰することができる。
[第5実施形態]
図6は、第5実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第5実施形態において、図6に示すように、シール装置110は、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部111を介して連通する閉空間部112を有する音響ダンパ113とを備えている。
音響ダンパ113は、動翼28のプラットフォーム42における径方向の内側に配置されている。動翼28は、翼根部43がタービンディスク41に装着されており、周方向に隣接する各翼根部43の間の空間部44が前部シール板及び後部シール板45により閉塞されている。第2シールフィン73は、後部シール板45における第1シールフィン63の径方向の内側から高温ガスGの流れ方向の下流側へ延出している。第2シール部71は、高温ガスgの流れ方向において、静翼リム62の突出部46bと第2シールフィン73とにより構成されている。
バッファプレート114は、底部114aと壁部114bとを有しており、底部114aが後部シール板45に連結され、壁部114bは、下端部が底部114aに連結され、上端部が第2シールフィン73に連結されている。そのため、バッファプレート114と後部シール板45と第2シールフィン73により閉空間部112が形成されている。そして、第2シールフィン73は、ディスクキャビティ52と閉空間部112を連通する開口部111が形成されている。
なお、内側シュラウド46には、内側にシールリング保持環47が固定され、内側シュラウド46及びシールリング保持環47における高温ガスGの流れ方向の上流側にバッファプレート115が配置されている。このバッファプレート115は、コイルバネ65及び支持軸66により支持され、付勢力によりシールリング保持環47に密着させることで、翼内流路67を形成している。
高温ガスGは、一部が分流してディスクキャビティ52に向かって巻き込まれる。このとき、シール装置110は、ディスクキャビティ52への高温ガスgの侵入を抑制する。即ち、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとする高温ガスgは、まず、第1緩衝キャビティ61へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。次に、高温ガスgは、第1シール部51を通って第2緩衝キャビティ72へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が更に緩和される。そして、高温ガスgは、第2シール部71を通ってディスクキャビティ52へ侵入しようとする。このとき、動翼28側に音響ダンパ113の開口部111が位置していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が開口部111を通って閉空間部112に導入される。高温ガスgとその圧力波が閉空間部112に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この閉空間部112で共鳴することにより減衰され、周方向の圧力分布が一層緩和される。
このように第5実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部111を介して連通する閉空間部112を有する音響ダンパ113とを設け、この音響ダンパ113をプラットフォーム42における径方向の内側に配置している。
従って、閉空間部112の開口部111を第1シール部51と第2シール部71の間に設けることで、プラットフォーム42と内側シュラウド46との間の隙間からディスクキャビティ52に侵入する燃焼ガスGが適正に開口部111を介して閉空間部112に導入することとなり、燃焼ガスGの圧力波による音響エネルギを閉空間部112で適正に減衰することができる。この場合、閉空間部112を可動側であるプラットフォーム42に設けることから、燃焼ガスGの圧力波を適正に減衰することができる。
このように第5実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、第2シール部71を内側シュラウド46より径方向の内側に所定隙間を空けて後部シール板45プラットフォーム42側の後部シール板45から第2シールフィン73を延出して構成し、シールフィン73より径方向の内側に閉空間部112を設け、開口部111を第2シールフィン73に設けている。従って、第2シールフィン73を用いて開口部111と閉空間部112を設けることで、構造の複雑化を抑制することができる。
[第6実施形態]
図7は、第6実施形態のガスタービンのシール装置を表す断面図、図8は、プラットフォーム側における翼根部の空間部を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第6実施形態において、図7及び図8に示すように、シール装置120は、動翼28のプラットフォーム42と静翼27の内側シュラウド46との間に設けられる第1シール部51と、第1シール部51より径方向の内側に設けられる第2シール部71と、動翼28と静翼27との間のディスクキャビティ52に開口部121を介して連通する空間部(閉空間部)44を有する音響ダンパ122とを備えている。
音響ダンパ122は、動翼28のプラットフォーム42における径方向の内側に配置されている。動翼28は、翼根部43がタービンディスク41に装着されており、周方向に隣接する各翼根部43の間の空間部44が前部シール板及び後部シール板45により閉塞されている。第2シールフィン73は、後部シール板45における第1シールフィン63の径方向の内側から高温ガスGの流れ方向の下流側へ延出している。第2シール部71は、高温ガスgの流れ方向において、静翼リム62の突出部46bと第2シールフィン73とにより構成されている。
空間部44は、本発明の閉空間部として機能する。そして、後部シール板45は、ディスクキャビティ52と空間部44を連通するように、第2シールフィン73より径方向外側に開口部121が形成されている。
高温ガスGは、一部が分流してディスクキャビティ52に向かって巻き込まれる。このとき、シール装置120は、ディスクキャビティ52への高温ガスgの侵入を抑制する。即ち、動翼28と静翼27の隙間からディスクキャビティ52に侵入しようとする高温ガスgは、まず、第1緩衝キャビティ61へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。次に、高温ガスgは、第1シール部51を通って第2緩衝キャビティ72へ流入し、ここで攪拌混合されることで、周方向の圧力分布が緩和される。そして、高温ガスgは、第2シール部71を通ってディスクキャビティ52へ侵入しようとする。このとき、動翼28側に音響ダンパ122の開口部121が位置していることから、第1シール部51を通過した高温ガスgの一部が開口部121を通って空間部44に導入される。高温ガスgとその圧力波が空間部44に導入されると、この高温ガスgの圧力波による音響エネルギは、この空間部44で共鳴することにより減衰され、周方向の圧力分布が一層緩和される。
このように第6実施形態のガスタービンのシール装置にあっては、プラットフォーム42における径方向の内側で軸方向における前部シール板及び後部シール板45により空間部44を設け、開口部121を後部シール板45に設けている。従って、既設の空間部44を利用して音響ダンパ122を構成することで、構造の複雑化及び高コスト化を抑制することができる。
[第7実施形態]
図9は、航空用エンジンの全体構成を表す概略図である。
第7実施形態において、図9に示すように、航空用エンジン200は、ガスタービンであって、ファンケーシング211と本体ケーシング212とを有し、ファンケーシング211内にファン213が収容され、本体ケーシング212内に圧縮機214と燃焼器215とタービン216が収容されて構成されている。
ファン213は、回転軸221の外周部に複数のファンブレード222が装着されて構成されている。圧縮機214は、低圧コンプレッサ223と高圧コンプレッサ224とを有している。燃焼器215は、圧縮機214より圧縮空気の長方向の下流側に配置され、周方向に複数配置されている。タービン216は、燃焼器215より燃焼ガスの流れ方向の下流側に配置され、高圧タービン225と低圧タービン226とを有している。そして、ファン213の回転軸221と低圧コンプレッサ223とが連結され、低圧コンプレッサ223と低圧タービン226とが第1ロータ軸227により連結されている。また、高圧コンプレッサ224と高圧タービン225とが、第1ロータ軸227の外周側に位置する円筒形状をなす第2ロータ軸228により連結されている。
従って、圧縮機214は、空気取入口から取り込まれた空気が低圧コンプレッサ223と高圧コンプレッサ224における図示しない複数の静翼と動翼を通過することで圧出され、高温・高圧の圧縮空気を生成する。燃焼器215は、この圧縮空気に対して所定の燃料を供給することで燃焼し、高温・高圧の燃焼ガスを生成する。タービン216は、燃焼器215により生成された燃焼ガスが高圧タービン225及び低圧タービン226における図示しない複数の静翼と動翼を通過することで駆動回転する。この場合、低圧タービン226の回転力が第1ロータ軸227により低圧コンプレッサ223に伝達されて駆動する。また、高圧タービン225の回転力が第2ロータ軸228により高圧コンプレッサ224に伝達されて駆動する。その結果、ファン213を駆動することができると共に、タービン216から排出される排気ガスにより推力を得ることができる。
この航空用エンジン200において、タービン216の動翼のプラットフォームと静翼の内側シュラウドとの間に設けられる第1シール部と、動翼と静翼との間のディスクキャビティに開口部を介して連通する閉空間部を有する音響ダンパ55を設けている。従って、航空用エンジン200であっても、少量のパージ空気によりタービン本体内への燃焼ガスの侵入を抑制可能とすることでガスタービン効率の向上することができる。
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 車室
20 空気取入口
21 圧縮機車室
22 入口案内翼
23 静翼
24 動翼
25 抽気室
26 タービン車室
27 静翼
28 動翼
29 排気車室
30 排気室
31 排気ディフューザ
32 ロータ(回転軸)
33,34 軸受部
35,36,37 脚部
41 タービンディスク
42 プラットフォーム
43 翼根部
44 空間部
45 後部シール板
46 内側シュラウド
47 シールリング保持環
50,80,90,100,110,120 シール装置
51 第1シール部
52 ディスクキャビティ
53,81,91,101,102,111,121 開口部
54,82,92,103,104,112 閉空間部
55,83,93,105,113,122 音響ダンパ
61 第1緩衝キャビティ
62 静翼リム
63 第1シールフィン
64,84,94,106,107,114,115 バッファプレート
65 コイルバネ
66 支持軸
67 翼内流路
68 仕切板
69 シール空気供給孔
71 第2シール部
72 第2緩衝キャビティ
73 第2シールフィン
200 航空用エンジン
214 圧縮機
215 燃焼器
216 タービン
G,g 高温ガス(燃焼ガス)

Claims (14)

  1. タービン動翼のプラットフォームとタービン静翼の内側シュラウドとの間に設けられるシール部と、
    前記タービン動翼と前記タービン静翼との間のディスクキャビティに開口部を介して連通する閉空間部を有する音響ダンパと、
    を備えることを特徴とするガスタービンのシール装置。
  2. 前記閉空間部は、前記内側シュラウドにおける径方向の内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のガスタービンのシール装置。
  3. 前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部を有し、前記開口部は、前記第1シール部とタービン軸心方向に対向して設けられることを特徴とする請求項2に記載のガスタービンのシール装置。
  4. 前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部と、前記第1シール部より径方向の内側に設けられる第2シール部とを有し、前記開口部は、前記第2シール部の径方向の外側に設けられることを特徴とする請求項2に記載のガスタービンのシール装置。
  5. 前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部と、前記第1シール部より径方向の内側に設けられる第2シール部とを有し、前記開口部は、前記第1シール部と前記第2シール部との径方向における間に設けられることを特徴とする請求項2に記載のガスタービンのシール装置。
  6. 前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォームが配置されることで構成される第1シール部と、前記第1シール部より径方向の内側に設けられる第2シール部とを有し、前記開口部は、前記第1シール部とタービン軸心方向に対向して設けられる第1開口部と、前記第2シール部の径方向の外側に設けられる第2開口部を有することを特徴とする請求項2に記載のガスタービンのシール装置。
  7. 前記閉空間部は、径方向の外側に位置する第1閉空間部と、径方向の内側に位置する第2閉空間部とを有し、前記第1開口部が前記第1閉空間部に設けられ、前記第2開口部が前記第2閉空間部に設けられることを特徴とする請求項6に記載のガスタービンのシール装置。
  8. 前記閉空間部は、前記プラットフォームにおける径方向の内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のガスタービンのシール装置。
  9. 前記シール部は、前記内側シュラウドより径方向の内側に所定隙間を空けて前記プラットフォーム側からシールフィンが延出されることで構成され、前記シールフィンより径方向の内側に前記閉空間部が設けられ、前記開口部は、前記シールフィンに設けられることを特徴とする請求項8に記載のガスタービンのシール装置。
  10. 前記プラットフォームにおける径方向の内側で軸方向における前部シール板及び後部シール板により前記閉空間部が設けられ、前記開口部は、前記後部シール板に設けられることを特徴とする請求項8に記載のガスタービンのシール装置。
  11. 前記閉空間部は、周方向に沿って設けられることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のガスタービンのシール装置。
  12. 前記閉空間部は、仕切板により周方向に複数分割されることを特徴とする請求項11に記載のガスタービンのシール装置。
  13. 圧縮機と燃焼器とタービンを有するガスタービンにおいて、
    前記タービンに請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のガスタービンのシール装置が設けられる、
    ことを特徴とするガスタービン。
  14. 圧縮機と燃焼器とタービンを有する航空用エンジンにおいて、
    前記タービンに請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のガスタービンのシール装置が設けられる、
    ことを特徴とする航空用エンジン。
JP2017504581A 2015-03-06 2015-12-22 ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジン Active JP6383088B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044952 2015-03-06
JP2015044952 2015-03-06
PCT/JP2015/085882 WO2016143230A1 (ja) 2015-03-06 2015-12-22 ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016143230A1 true JPWO2016143230A1 (ja) 2017-11-02
JP6383088B2 JP6383088B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=56879492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017504581A Active JP6383088B2 (ja) 2015-03-06 2015-12-22 ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジン

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10641118B2 (ja)
JP (1) JP6383088B2 (ja)
CN (1) CN107407158B (ja)
DE (1) DE112015006259T5 (ja)
WO (1) WO2016143230A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112483193A (zh) * 2020-11-27 2021-03-12 北京化工大学 一种可抑制亥姆霍兹共振燃气入侵的涡轮阻尼盘缘结构
US11459903B1 (en) 2021-06-10 2022-10-04 Solar Turbines Incorporated Redirecting stator flow discourager
KR20230119491A (ko) * 2022-02-07 2023-08-16 두산에너빌리티 주식회사 베인 팁 간극을 최소화할 수 있는 압축기 및 이를 포함하는 가스터빈

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077868A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンのリムシール構造
JP2013181577A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シール装置、及びこれを備えている回転機械

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4218189A (en) * 1977-08-09 1980-08-19 Rolls-Royce Limited Sealing means for bladed rotor for a gas turbine engine
JPH07301103A (ja) * 1994-05-06 1995-11-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ラビリンスシール通過空気のスワール促進装置
JPH10252412A (ja) * 1997-03-12 1998-09-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンシール装置
JPH10266807A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンシール装置
WO1998058158A1 (fr) * 1997-06-19 1998-12-23 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Dispositif d'etancheite pour aubes de stator de turbine a gaz
EP0972910B1 (de) 1998-07-14 2003-06-11 ALSTOM (Switzerland) Ltd Berührungsloses Abdichten von Spalten in Gasturbinen
US8490744B2 (en) * 2009-02-27 2013-07-23 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combustor and gas turbine having the same
US8939711B2 (en) * 2013-02-15 2015-01-27 Siemens Aktiengesellschaft Outer rim seal assembly in a turbine engine
EP2959148B1 (en) * 2013-02-20 2019-05-22 Rolls-Royce North American Technologies, Inc. Gas turbine engine having configurable bypass passage
EP3009613B1 (en) * 2014-08-19 2019-01-30 United Technologies Corporation Contactless seals for gas turbine engines

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077868A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンのリムシール構造
JP2013181577A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シール装置、及びこれを備えている回転機械

Also Published As

Publication number Publication date
CN107407158A (zh) 2017-11-28
JP6383088B2 (ja) 2018-08-29
US20180073378A1 (en) 2018-03-15
CN107407158B (zh) 2020-06-02
DE112015006259T5 (de) 2017-11-30
WO2016143230A1 (ja) 2016-09-15
US10641118B2 (en) 2020-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6466647B2 (ja) ガスタービンの分割環の冷却構造及びこれを有するガスタービン
US8087249B2 (en) Turbine cooling air from a centrifugal compressor
EP3155233B1 (en) Gas turbine engine with rotor centering cooling system in an exhaust diffuser
JP6109961B2 (ja) ガスタービンエンジンの内側シュラウドに溝を含むシール組立体
KR101245094B1 (ko) 터빈 디스크 및 가스 터빈
US20060222487A1 (en) Vane for a gas turbine engine
US8573925B2 (en) Cooled component for a gas turbine engine
JP2013142392A (ja) タービンノズルコンパートメント式冷却システム
US20180320530A1 (en) Airfoil with tip rail cooling
RU2619327C2 (ru) Узел турбомашины
JP2015092076A (ja) タービンアセンブリに冷却を提供するための方法およびシステム
JP2017096270A (ja) 冷却導入口を有する静翼をもつガスタービンエンジン
JP6383088B2 (ja) ガスタービンのシール装置及びガスタービン、航空用エンジン
JP2009501860A (ja) ベーンアウタシュラウドにおけるタービンシュラウドセグメントのインピンジメント冷却
US10408075B2 (en) Turbine engine with a rim seal between the rotor and stator
JP2012255440A5 (ja)
JP2012255440A (ja) 軸流式ターボ圧縮機
KR102161765B1 (ko) 터빈용 에어포일, 이를 포함하는 터빈
US20170234145A1 (en) Accelerator insert for a gas turbine engine airfoil
WO2016024458A1 (ja) 軸流式ターボ機械
JP6961340B2 (ja) 回転機械
JP6586389B2 (ja) 圧縮機ディフューザおよびガスタービン
JP6691919B2 (ja) 燃焼器用筒、燃焼器及びガスタービン
US20180231026A1 (en) Turbine engine compressor with a cooling circuit
KR102162970B1 (ko) 터빈용 에어포일, 이를 포함하는 터빈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6383088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150