JPWO2016072021A1 - 移動通信システム及び無線リソース制御方法 - Google Patents

移動通信システム及び無線リソース制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016072021A1
JPWO2016072021A1 JP2016557430A JP2016557430A JPWO2016072021A1 JP WO2016072021 A1 JPWO2016072021 A1 JP WO2016072021A1 JP 2016557430 A JP2016557430 A JP 2016557430A JP 2016557430 A JP2016557430 A JP 2016557430A JP WO2016072021 A1 JPWO2016072021 A1 JP WO2016072021A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
base stations
control
hierarchy
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016557430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6363223B2 (ja
Inventor
藤井 輝也
輝也 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SoftBank Corp
Original Assignee
SoftBank Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SoftBank Corp filed Critical SoftBank Corp
Publication of JPWO2016072021A1 publication Critical patent/JPWO2016072021A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6363223B2 publication Critical patent/JP6363223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W56/00Synchronisation arrangements
    • H04W56/001Synchronization between nodes
    • H04W56/002Mutual synchronization
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/02Resource partitioning among network components, e.g. reuse partitioning
    • H04W16/04Traffic adaptive resource partitioning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/32Hierarchical cell structures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/16Central resource management; Negotiation of resources or communication parameters, e.g. negotiating bandwidth or QoS [Quality of Service]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/0446Resources in time domain, e.g. slots or frames
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/04Large scale networks; Deep hierarchical networks
    • H04W84/042Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems
    • H04W84/045Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems using private Base Stations, e.g. femto Base Stations, home Node B

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

セルの少なくとも一部が互いに重畳している複数の基地局を有する移動通信システムにおいて複数の基地局間の干渉を抑制できるとともに複数の基地局それぞれに対する無線リソースのセル間調整制御の簡素化を図ることができる移動通信システム及び無線リソース制御方法を提供する。複数の基地局がグループ分けされて複数のセル階層が構成されている。その複数のセル階層間で無線リソースのセル間調整制御(例えば時間スロットの同期制御及び割り当て制御の少なくとも一方)を行う。更に、セル階層ごとに、セル階層に含まれる複数の基地局間で無線リソースのセル間調整制御(例えば時間スロットの同期制御及び割り当て制御の少なくとも一方)を行う。

Description

本発明は、移動局による通信を行うことができる移動通信システム並びにその移動通信システムに用いられる基地局の無線リソース制御方法に関するものである。
近年の移動通信システムにおけるトラフィックの急増に対応すべく、従来のマクロセル基地局よりもセル(無線通信エリア)が狭いスモールセル基地局(「極小セル基地局」、「ピコセル基地局」、「フェムトセル基地局」などとも呼ばれる)の需要が高まっている。スモールセル基地局はトラフィック対策として多局展開されるため、従来のマクロセル基地局のマクロセル内に設置され、異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスセルラネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)が構成されることも想定される。
上記マクロセル基地局とスモールセル基地局との間のセル間干渉を低減する技術として、マクロセル基地局とスモールセル基地局とが互いに時間同期していることを前提とした時間領域(サブフレーム単位)で無線フレームを調整制御するセル間干渉制御技術が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このセル間干渉制御技術は、LTE(Long Term Evolution)−Advanced標準に準拠した技術であり、eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)とも呼ばれる。
特開2012−129793号公報
「Overview of 3GPP」,Release 10,V0.2.1(2014−06).
上記マクロセル基地局とスモールセル基地局とが混在したHetNetにおいて上記従来のセル間干渉制御技術を適用しようとすると、マクロセル基地局とスモールセル基地局との間で行う無線フレームのセル間調整制御が複雑になるという課題がある。特にスモールセル基地局の数が多くなると、上記、マクロセル基地局とスモールセル基地局との間の無線フレームのセル間調整制御が複雑になりやすい。
本明細書に開示された一態様に係る移動通信システムは、セルの少なくとも一部が互いに重畳している複数の基地局を有する移動通信システムであって、前記複数の基地局がグループ分けされて複数のセル階層が構成され、前記セル階層ごとに、該セル階層に含まれる複数の基地局間で無線リソースのセル間調整制御を行う複数のセル階層内制御部と、前記複数のセル階層間で無線リソースのセル間調整制御を行うセル階間制御部と、を備える。
前記移動通信システムにおいて、前記複数のセル階層に含まれる複数の基地局は互いに時間同期され、前記複数の基地局それぞれと移動局との間の無線通信における無線リソースに同一周波数帯が使用され、前記無線リソースのセル間調整制御は、前記無線リソースにおける時間スロットの同期制御及び割り当て制御の少なくとも一方を含んでもよい。
また、前記移動通信システムにおいて、前記セル階間制御部は、前記複数のセル階層内制御部それぞれに対して、前記無線リソースの時間スロットの開始時刻タイミングを指定する時刻情報を送信し、前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる基地局に対して、前記セル階間制御部から受信した前記時刻情報を送信してもよい。
また、前記移動通信システムにおいて、前記セル階間制御部は、前記複数のセル階層内制御部それぞれに対して、前記無線リソースを構成する複数の時間スロットのうち該セル階層内制御部のセル階層に割り当てる時間スロットを指定する識別情報と、該時間スロットの識別情報に基づいて該時間スロットの割り当てを変更するタイミングを指定する時刻情報とを送信し、前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局に対して、前記セル階間制御部から受信した前記時間スロットの識別情報と前記時刻情報とを送信してもよい。
ここで、前記セル階層内制御部は、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局で測定又は推定されたトラフィック量の情報を該基地局から受信し、該トラフィック量の情報に基づいて該セル階層内制御部に対応するセル階層に必要なトラフィック量を決定し、該セル階層に必要なトラフィック量の情報を前記セル階間制御部に送信し、前記セル階間制御部は、前記セル階層内制御部で決定された前記セル階層に必要なトラフィック量を受信し、前記セル階層ごとに、前記セル階層に必要なトラフィック量に基づいて該セル階層に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける位置を決定してもよい。
また、前記移動通信システムにおいて、前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局それぞれに対して、該セル階層に割り当てられた複数の時間スロットのうち該複数の基地局に割り当てる時間スロットの識別情報を送信してもよい。
ここで、前記セル階層内制御部は、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局それぞれについて、該基地局によって測定又は推定された干渉量の情報を該基地局から受信し、該干渉量の情報に基づいて該基地局におけるトラフィック量を推定し、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局それぞれについて、前記基地局におけるトラフィック量の推定値が最大又は最適となるように、該基地局に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける割り当て位置を決定してもよい。
前記移動通信システムにおいて、前記複数のセル階層は、送信電力及びセルサイズの少なくとも一方を含む特性が互いに異なるように基地局が分類されて登録されていてもよい。また、前記移動通信システムにおいて、前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部それぞれに含まれる基地局との通信に、IPパケット網を介した基地局間インターフェースを用いてもよい。また、前記移動通信システムにおいて、前記複数のセル階層は、複数のマクロセル基地局からなるマクロセル階層と、複数のスモールセル基地局からなるスモールセル階層とを含んでもよい。
また、本明細書に開示された他の態様に係る無線リソースの制御方法は、セルの少なくとも一部が互いに重畳している複数の基地局を有する移動通信システムにおける基地局の無線リソース制御方法であって、前記複数の基地局がグループ分けされて複数のセル階層が構成されることと、前記セル階層ごとに、該セル階層に含まれる複数の基地局間で無線リソースのセル間調整制御を行うことと、前記複数のセル階層間で無線リソースのセル間調整制御を行うこと、を含む。
前記無線リソースの制御方法は、移動局との間の無線通信における無線リソースに同一周波数帯が使用される前記複数のセル階層に含まれる複数の基地局を互いに時間同期させることを含み、前記無線リソースのセル間調整制御は、前記無線リソースにおける時間スロットの同期制御及び割り当て制御の少なくとも一方を含んでもよい。
また、前記無線リソースの制御方法は、前記複数のセル階層それぞれに対して、前記無線リソースの時間スロットの開始時刻タイミングを指定することと、前記複数のセル階層に含まれる基地局に対して、前記無線リソースの時間スロットの開始時刻タイミングを指定することと、を含んでもよい。
また、前記無線リソース制御方法は、前記複数のセル階層それぞれに対して、前記無線リソースを構成する複数の時間スロットのうち該セル階層に割り当てる時間スロットと、該時間スロットの割り当てを変更するタイミングとを指定することと、前記複数のセル階層それぞれにおいて、該セル階層に含まれる複数の基地局に対して、前記セル階層に割り当てる時間スロットと、前記時間スロットの割り当てを変更するタイミングとを指定することと、を含んでもよい。
ここで、前記無線リソース制御方法は、前記複数のセル階層それぞれについて、該セル階層に含まれる複数の基地局それぞれにおけるトラフィック量を測定又は推定することと、前記トラフィック量の測定又は推定の結果に基づいて、前記複数のセル階層それぞれに必要なトラフィック量を決定することと、前記セル階層ごとに、該セル階層に必要なトラフィック量に基づいて該セル階層に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける位置を決定することと、を含んでもよい。
また、前記無線リソース制御方法は、前記複数のセル階層それぞれにおいて、該セル階層に含まれる複数の基地局に対して、該セル階層に割り当てられた複数の時間スロットのうち該複数の基地局に割り当てる時間スロットを指定することを含んでもよい。
ここで、前記無線リソース制御方法は、前記複数のセル階層それぞれについて、該セル階層に含まれる複数の基地局それぞれにおける干渉量を測定又は推定することと、前記複数の基地局それぞれについて、前記干渉量の測定又は推定の結果に基づいて該基地局におけるトラフィック量を推定することと、前記複数の基地局それぞれについて、該基地局におけるトラフィック量の推定値が最大又は最適となるように、該基地局に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける割り当て位置を決定することとを更に含んでもよい。
前記無線リソース制御方法は、前記複数のセル階層は、送信電力及びセルサイズの少なくとも一方を含む特性が互いに異なるように基地局が分類されて登録されていてもよい。また、前記無線リソース制御方法において、前記複数の基地局間における無線リソースのセル間調整制御に、IPパケット網を介した基地局間インターフェースを用いてもよい。また、前記無線リソース制御方法において、前記複数のセル階層は、複数のマクロセル基地局からなるマクロセル階層と、複数のスモールセル基地局からなるスモールセル階層とを含んでもよい。
本明細書に開示された移動通信システム及び無線リソース制御方法によれば、セルの少なくとも一部が互いに重畳している複数の基地局を有する移動通信システムにおいて複数の基地局間の干渉を抑制できるとともに複数の基地局それぞれに対する無線リソースの制御の簡素化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態に係る移動通信システムにおけるマクロセル及びスモールセルそれぞれに設定される無線リソースの時間スロットの配置例を示す図である。 図3Aは、参考例に係る移動通信システムの構成例を示す図であり、図3Bは、同移動通信システムにおけるマクロセル基地局のベースバンドユニットによる無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。 図4は、図3A及び図3Bに示す参考例に係る移動通信システムにおいてセル間干渉が発生しているマクロセル及びスモールセルの無線リソースの例を示す図である。 図5Aは、他の参考例に係る移動通信システムの構成例を示す図であり、図5Bは、同移動通信システムにおけるマクロセル基地局による無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。 図6は、本実施形態に係る移動通信システムにおける無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。 図7A及び図7Bはそれぞれ、本実施形態の移動通信システムにおける時間スロット同期制御の制御前及び制御後におけるマクロセル及びスモールセルの無線リソースの一例を示す図である。 図8Aは、本実施形態に係る移動通信システムにおける時間スロット同期制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図8Bは、同時間スロット同期制御に用いられる制御パケットの構成例を示す図であり、図8Cは、同時間スロット同期制御の前後における無線リソースの変化の様子を示す図である。 本実施形態の移動通信システムにおける時間スロット割り当て制御の制御後におけるマクロセル及びスモールセルの無線リソースの一例を示す図である。 図10Aは、本実施形態に係る移動通信システムにおける時間スロット割り当て制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図10Bは、同時間スロット割り当て制御に用いられる制御パケットの構成例を示す図であり、図10Cは、同時間スロット割り当て制御の前後における無線リソースの変化の様子を示す図である。 本実施形態の移動通信システムにおける他の時間スロット割り当て制御の制御後におけるマクロセル及びスモールセルの無線リソースの一例を示す図である。 図12Aは、本実施形態に係る移動通信システムにおける他の時間スロット割り当て制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図12Bは、同時間スロット割り当て制御に用いられる制御パケットの構成例を示す図であり、図12Cは、同時間スロット割り当て制御の前後における無線リソースの変化の様子を示す図である。 図13は、他の実施形態に係る移動通信システムにおける無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。 図14Aは、図13の移動通信システムにおける無線リソースのセル間調整制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図14Bは、セル階層間制御部から送信される制御パケットの構成例を示す図であり、図14Cは、セル階層内制御部それぞれから送信される制御パケットの構成例を示す図である。 図15は、任意のN個のセル階層を形成するときの基地局の群分け設定(分類)の一例を示す図である。 図16はセル階層間制御部による無線リソースの割当制御の一例を示すフローチャートである。 図17はセル階層内制御部による無線リソースの割当制御の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して様々な実施形態について説明する。なお、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ及び位置関係のみに限定されるものではない。また、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動通信システム(携帯電話システム)における異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスセルラネットワーク(HetNet)の構成の一例を示す図である。図1において、本実施形態の移動通信システムは、移動局10と無線通信可能な複数の基地局として、マクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A,32A,33A,34A,31B,32B,33B、34Bとを備えている。一方のマクロセル基地局20Aのマクロセル200A内の4箇所にそれぞれスモールセル基地局31A,32A,33A,34Aが配置され、他方のマクロセル基地局20Bのマクロセル200B内の4箇所にそれぞれスモールセル基地局31B,32B,33B,34Bが配置されている。
移動局10は、携帯電話機、スマートフォン、移動通信機能を有する携帯パソコン等であり、ユーザ装置(UE)、移動機、携帯型の通信端末とも呼ばれている。移動局10は、一方のマクロセル200A内に位置するときには、そのマクロセル200Aに対応するマクロセル基地局20Bを介して移動通信網側と通信する。また、移動局10は、マクロセル200A内で重複しているスモールセル31A〜34Aのいずれかに移動すると、スモールセル基地局31A〜34Aのいずれかを介して移動通信網側と通信する。同様に、移動局10は、もう一方のマクロセル200B内に位置するときには、そのマクロセル200Bに対応するマクロセル基地局20Bを介して移動通信網側と通信する。また、移動局10は、マクロセル200B内で重複しているスモールセル31B〜34Bのいずれかに移動すると、スモールセル基地局31B〜34Bを介して移動通信網側と通信する。なお、図1において、マクロセル基地局及びスモールセル基地局それぞれの数は任意であり、例えば、マクロセル基地局は1箇所又は3箇所以上に設けてもよいし、スモールセル基地局は各マクロセル内において1箇所〜3箇所又は5箇所以上に設けてもよい。
マクロセル基地局20A,20Bはそれぞれ、移動通信網において屋外に設置されている通常の半径数百m乃至数km程度の広域エリアであるマクロセルをカバーする広域の基地局であり、「マクロセル基地局」、「Macro e−Node B」、「MeNB」等と呼ばれる場合もある。マクロセル基地局20A,20Bは、他の基地局と例えば有線の通信回線で接続され、所定の通信インターフェースで通信可能になっている。また、マクロセル基地局20A,20Bは、回線終端装置及び専用回線などの通信回線を介して移動通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上のサーバ装置などの各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
スモールセル基地局31A〜34A,31B〜34Bはそれぞれ、広域のマクロセル基地局とは異なり、無線通信可能距離が数m乃至数百m程度であり、一般家庭、店舗、オフィス等の屋内にも設置することができる小容量の基地局である。スモールセル基地局31A〜34A,31B〜34Bは、移動通信網における広域のマクロセル基地局がカバーするエリアよりも小さなエリアをカバーするように設けられるため「スモールセル基地局」と呼ばれたり、「Small e−Node B」や「Small eNB」と呼ばれたりする場合もある。スモールセル基地局31A〜34A,31B〜34Bについても、回線終端装置及びADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線や光回線等のブロードバンド公衆通信回線などの通信回線を介して移動通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上のサーバ装置などの各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
マクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A〜4A,31B〜34Bそれぞれと移動局10との間の無線通信には、同一無線伝送方式及び同一周波数帯が使用されている。無線伝送方式としては、例えば、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)やCDMA−2000等の第3世代移動通信システム(3G)の通信方式、LTE(Long Term Evolution)やLTE−Advancedの通信方式、第4世代携帯電話の通信方式などを採用することができる。
移動局10は、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、無線通信部などのハードウェアを用いて構成され、所定のプログラムが実行されることによりマクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A〜4A,31B〜34Bそれぞれとの間の無線通信等を行うことができる。また、マクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A〜4A,31B〜34Bはそれぞれ、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、コアネットワークに対する外部通信インターフェース部、無線通信部などのハードウェアを用いて構成され、所定のプログラムが実行されることにより、移動局10との間の無線通信やコアネットワーク側との通信を行ったりすることができる。
図2は、本実施形態に係る移動通信システムにおけるマクロセル及びスモールセルそれぞれに設定される無線リソースの時間スロットの配置例を示す図である。本実施形態の移動通信システムでは、前述のeICICと呼ばれるセル間干渉制御技術が採用され、同一周波数帯の無線リソースを時分割して、マクロセル及びスモールセルそれぞれに互いに異なる時間スロットを割り当てる。これにより、マクロセルとスモールセルとの間の同一周波数帯における干渉を回避することができる。しかしながら、従来のセル間干渉制御技術(eICIC)では、例えば次の(1)及び(2)に示すような課題がある。
(1)マクロセル基地局とスモールセル基地局との間で高精度な時間スロット時刻同期制御が不可欠である。
(2)マクロセル基地局とスモールセル基地局との間で適切な時間スロット割り当て制御が不可欠である。
上記(1)及び(2)の課題を解決するように基地局を制御する構成として、次の参考例に示すような光ファイバーを介した基地局間通信による制御を行う構成や基地局間インターフェース(例えばLTEではx2インターフェース)を介した基地局間通信による制御を行う構成がある。
図3Aは、参考例に係る光ファイバーを介した基地局間通信による制御を行う移動通信システムの構成例を示す図であり、図3Bは、同移動通信システムにおけるマクロセル基地局のベースバンドユニットによる無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。
本参考例において、スモールセル基地局31A,32A,33AのBBU(ベースバンドユニット)22Aを、それらのスモールセル基地局31A,32A,33Aが位置するマクロセル200Aのマクロセル基地局20AのBBUに収容している。また、スモールセル基地局31A,32A,33Aはそれぞれ、RF部と増幅装置とからなるRRH(光り張り出装置)で構成されている。マクロセル基地局20Aは、自身のBBUと各スモールセル基地局31A,32A,33AのBBU22Aとを制御することにより、当該マクロセル基地局20Aとスモールセル基地局との間で時間スロット時刻同期制御と時間スロット割り当て制御とを行うことができる。このような時間スロット時刻同期制御と時間スロット割り当て制御とを行って生成されたマクロセル用の送信信号は、マクロセル基地局20AのRF部及び増幅部により所定の送信電力にてマクロセル200Aに送信される。また、上記時間スロット時刻同期制御と時間スロット割り当て制御とを行って生成された各スモールセル用の送信信号は、マクロセル基地局20A内のBBU22Aから光ファイバー90を介して各スモールセル基地局31A,32A,33AのRRHに伝送され、そのRRHにより所定の送信電力にて各スモールセル310A,320A,330Aに送信される。
マクロセル基地局20B及びスモールセル基地局31B,32B,33Bについても、同様に構成され、上記時間スロット同期制御と時間スロット割り当て制御とを行って生成された送信信号がマクロセル200B及びスモールセル310B,320B,330Bそれぞれに送信される。
本参考例の移動通信システムでは、マクロセル200Aとスモールセル310A,320A,330AのBBUがマクロセル基地局20AのBBUに収容され、マクロセル200Bとスモールセル310B,320B,330BのBBUがマクロセル基地局20BのBBUに収容されている。そのため、マクロセル基地局20Aとスモールセル基地局31A,32A,33Aとの間及びマクロセル基地局20Bとスモールセル基地局31B,32B,33Bとの間それぞれにおける時間スロット同期制御や時間スロット割り当て制御が容易である。
しかしながら、本参考例の移動通信システムにおいて、同一BBU内に収納できる基地局数には制限がある。そのため、マクロセル基地局の同一BBUで制御可能なスモールセル基地局の数に制限がある。
更に、マクロセル基地局の同一BBUに対応するマクロセルとスモールセルとの間の時間スロット同期制御や時間スロット割り当て制御については容易に行うことができるが、他のマクロセル基地局のBBUに対応するマクロセルとスモールセルとの間の時間スロット同期制御やスロット割り当て制御は困難である。そのため、特にマクロセルが互いに重なっているマクロセル境界に位置するスモールセルには干渉が生じるおそれがある。
例えば、図3A及び図3Bに示す参考例では、同一BBU(BBU22A,BBU22B)では、時間スロット同期制御や時間スロット割り当て制御が容易である。そのため、同一BBU22Aに対応するマクロセル200Aとスモールセル310A,320A,330Aとの間や同一BBU22Bに対応するマクロセル200Bとスモールセル310B,320B,330Bとの間は高精度同期を実現することができる。
しかしながら、図4に示すように、2つのBBU22AとBBU22Bとは時間スロットの同期は取れていないので、スモールセル310A,320A,330Aがマクロセル基地局20Bから干渉を受けるおそれがある。同様に、スモールセル310B,320B,330Bがマクロセル基地局20Aから干渉を受けるおそれがある。特に、図3Bに示すようにマクロセル200A,200Bの端部が互いに重複しているマクロセル境界近傍に位置するスモールセル330Aはマクロセル基地局20Bから強い干渉を受けるおそれがある。同様に、マクロセル境界近傍に位置するスモールセル310Bはマクロセル基地局20Aから強い干渉を受けるおそれがある。
図5Aは、他の参考例に係る移動通信システムの構成例を示す図であり、図5Bは、同移動通信システムにおけるマクロセル基地局による無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。
本参考例において、マクロセル基地局20Aとスモールセル基地局31A,32A,33Aとは汎用の基地局間インターフェース(例えば、LTEではX2インターフェース)91を介して互いに通信可能に構成されている。そして、マクロセル基地局20Aは、基地局間インターフェース91を介してスモールセル基地局31A,32A,33Aとの間で個別に時間スロット同期制御と時間スロット割り当て制御とを行う。マクロセル基地局20B及びスモールセル基地局31B,32B,33Bについても同様に構成され、マクロセル基地局20Bが基地局間インターフェース91を介してスモールセル基地局31B,32B,33Bとの間で個別に時刻同期制御と時間スロット割り当て制御とを行う。
本参考例の移動通信システムでは、一つのマクロセル基地局が制御するスモールセル基地局の数に制限はない。しかしながら、一つのマクロセル基地局とそのマクロセル内に位置するスモールセル基地局とを一単位としてグループ化して制御することが基本である。例えば、マクロセル基地局20Aとそのマクロセル200A内に位置するスモールセル基地局31A,32A,33Aとを一単位としてグループ化して制御する。そのため、マクロセル基地局20Aが他のマクロセル基地局20B及びそのマクロセル200B内に位置するスモールセル基地局31B,32B,33Bとの間で時間スロット同期制御や時間スロット割り当て制御を行うことは困難である。従って、マクロセル境界に位置するスモールセルには干渉が生じる。例えば図5Bに示すようにマクロセル境界の近傍に位置するスモールセル330Aがマクロセル基地局20Bから干渉を受けたり、マクロセル境界の近傍に位置するスモールセル310Bがマクロセル基地局20Aから干渉を受けたりする。
更に、本参考例の移動通信システムでは、スモールセル基地局の数が多くなるとマクロセル基地局とスモールセル基地局との間の時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御が複雑になる。
そこで、以上示した課題を解決するために、本実施形態の移動通信システムでは以下に示すように無線リソース(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)のセル間調整制御を行っている。
図6は、本実施形態に係る移動通信システムにおける無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。
図6において、複数のマクロセル基地局及びスモールセル基地局がグループ分けされて複数のセル階層が構成されている。図6の例では、複数のマクロセル基地局20A,20Bの集合からなる階層をマクロセル階層とし、複数のスモールセル基地局31A,32A,33A,31B,32B,33Bの集合からなるセル階層をスモールセル階層としている。これらの複数のセル階層に含まれる複数のマクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A,32A,33A,31B,32B,33Bは、例えば従来のGPSを用いた手法により互いに時間同期されている。ここで、屋外のマクロセル200A,200BではGPSを活用し、GPSの利用できない屋内のスモールセル310A,320A,330A,310B,320B,330Bでは、マクロセル基地局20A,20Bからのダウンリンク信号に含まれる同期信号を受信する「リスニング方式」を採用することができる。これにより、1μs(0.000001秒)レベルでの高精度同期を実現できる。
また、複数のマクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A,32A,33A,31B,32B,33Bそれぞれと移動局10との間の無線通信における無線リソースには同一周波数帯が使用されている。また、マクロセル200A中の複数のスモールセル基地局のうちスモールセル基地局33Aはマクロセル境界の近傍に位置している。
更に、本実施形態の移動通信システムは、複数のマクロセル基地局及びスモールセル基地局の間で行う無線リソースのセル間調整制御(例えば、時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御の少なくとも一方)を、同一セル階層内の制御とセル階層間の制御とに分離して行うように、マクロセル階層内制御部40とスモールセル階層内制御部50とセル階層間制御部60とを備えている。
マクロセル階層内制御部40は、マクロセル階層に含まれる複数のマクロセル基地局20A,20Bの間で無線リソースにおける時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御の少なくとも一方を行う。このマクロセル階層内制御部40によるマクロセル基地局の制御には、汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を利用することができる。
また、スモールセル階層内制御部50は、スモールセル階層に含まれる複数のスモールセル基地局31A,32A,33A,31B,32B,33Bの間で無線リソースにおける時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御の少なくとも一方を行う。このスモールセル階層内制御部50によるスモールセル基地局31A,32A,33A,31B,32B,33Bの制御についても、汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を利用することができる。
また、セル階層間制御部60は、マクロセル階層内制御部40とスモールセル階層内制御部50との間で無線リソースにおける時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御の少なくとも一方を行う。
本実施形態の移動通信システムでは、マクロセル階層とスモールセル階層とに階層化し、基地局間の無線リソースの調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)を次の2つの制御(i)及び(ii)に分離して行っている。
(i)同一セル階層内制御(マクロセル階層内の制御、スモールセル階層内の制御)
(ii)セル階層間制御
これにより、複数のマクロセル基地局及びスモールセル基地局の全体における無線リソースの調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)を簡素化することができる。
また、本実施形態の移動通信システムでは、セル階層間制御として、マクロセル階層とスモールセル階層と間で無線リソースの調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)を一括して実施する。マクロセル基地局とスモールセル基地局との間で直接的に無線リソースの調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)は実施されない。
本実施形態の移動通信システムにおけるマクロセル階層内制御部40、スモールセル階層内制御部50及びセル階層間制御部60は、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、コアネットワークに対する外部通信インターフェース部を用いて構成され、所定のプログラムが実行されることにより、無線リソースの調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)を行うことができる。また、マクロセル階層内制御部40、スモールセル階層内制御部50及びセル階層間制御部60は互いに独立したコンピュータ装置からなるサーバで構成してもよいし、一つのサーバが、マクロセル階層内制御部40、スモールセル階層内制御部50及びセル階層間制御部60のいずれか二つの制御部の機能を有したり、三つの制御部の機能を有したりするように構成してもよい。
図7A及び図7Bはそれぞれ、本実施形態の移動通信システムにおける時間スロット同期制御の制御前及び制御後におけるマクロセル及びスモールセルの無線リソースの一例を示す図である。
図7Aに示すように時間スロット同期制御の制御前の状態では、マクロセル200A,200B及びスモールセル310A,320A,330A,310B,320B,330Bの間で時間スロットの時刻同期がとれていない。この状態で次の(S101)〜(S103)に示す手順で時間スロット同期制御が実施される。
(S101)セル階層間制御部60は、マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50それぞれに対して、時間スロットを同期させるタイミング(絶対時刻T1)を指定する。
(S102)マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50はそれぞれ、自身のセル階層内の基地局に対して、時間スロットを同期させるタイミング(絶対時刻T1)を指定する。
(S103)マクロセル階層及びスモールセル階層それぞれに属する各基地局は、上記指定された絶対時刻T1に時間スロットの開始を合わせることで、時間スロットの時刻同期を確立する。
上記(S101)〜(S103)に示す手順で時間スロット同期制御を実施することにより、図7Bに示すように、マクロセル200A,200B及びスモールセル310A,320A,330A,310B,320B,330Bの間で時間スロットの時刻同期がとれた状態にすることができる。
図8Aは、本実施形態に係る移動通信システムにおける時間スロット同期制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図8Bは、同時間スロット同期制御に用いられる制御パケットの構成例を示す図であり、図8Cは、同時間スロット同期制御の前後における無線リソースの変化の様子を示す図である。
図8Aにおいて、セル階層間制御部60は、所定タイミングに、時間スロット同期制御を実施する同期時刻(絶対時刻)T0を指定するタイムスタンプを含む制御パケット70を、マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50それぞれに送信する。
制御パケット70は、例えば図8Bに示すように、上記同期時刻(絶対時刻)T0を指定するタイムスタンプが設定されたセル間調整制御データ部701と、他の制御情報が設定された制御情報部702と、当該制御パケットの宛先であるアドレスが設定されたアドレス部703とを含む。アドレス部703には、例えばマクロセル階層内制御部40に割り当てられたIPアドレスやスモールセル階層内制御部50に割り当てられたIPアドレスが設定される。
マクロセル階層内制御部40は、セル階層間制御部60から制御パケット70を受信すると、その後の所定タイミングに、移動通信網のIPパケット網に確立された汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を介して、マクロセル階層に属するすべてのマクロセル基地局20A,20Bに制御パケット70を送信する。この制御パケット70のアドレス部703には、例えば送信宛先であるマクロセル基地局20A、20Bのいずれかに割り当てられたIPアドレスが設定される。マクロセル基地局20A、20Bはそれぞれ、制御パケット70を受信すると、当該基地局内の同期装置201A,201Bにより、制御パケット70のタイムスタンプで指定された同期時刻T0のタイミングに無線リソースの時間スロットの開始タイミングを合わせるように制御される。
一方、スモールセル階層内制御部50は、セル階層間制御部60から制御パケット70を受信すると、その後の所定タイミングに、上記汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を介してスモールセル階層に属するすべてのスモールセル基地局31A,31B,・・・に制御パケット70を送信する。この制御パケット70のアドレス部703には、例えば送信宛先であるスモールセル基地局31A,31B,・・・のいずれかに割り当てられたIPアドレスが設定される。スモールセル基地局31A,31B,・・・はそれぞれ、制御パケット70を受信すると、当該基地局内の同期装置311A,311B,・・・により、制御パケット70のタイムスタンプで指定された同期時刻T0のタイミングに無線リソースの時間スロットの開始タイミングを合わせるように制御される。
なお、上記各基地局内の同期装置201A,201B、311A,311B,・・・はそれぞれ、例えば前述のCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置で構成され、所定のプログラムが実行されることにより上記制御が実行される。以下に示す制御例でも同様である。
図8Cに示すように、マクロセル階層とスモールセル階層との間で時間スロットに同期ズレが生じていた場合でも、上記所定タイミングに時間スロットの時刻同期制御を実行することにより、マクロセル階層とスモールセル階層との間で時間スロットを同期させることができる。
図9は、本実施形態の移動通信システムにおける時間スロット割り当て制御の制御後におけるマクロセル及びスモールセルの無線リソースの一例を示す図である。この時間スロット割り当て制御は、各基地局間で前述の時間スロットの同期がとられていることを前提として、例えば次の(S201)〜(S203)に示す手順で実施される。
(S201)セル階層間制御部60は、マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50それぞれに対して、時間スロットの割り当て番号(スロット番号)と、それを設定するタイミング(絶対時刻T1)とを指定する。なお、図9の例では、マクロセル階層に対してスロット番号:1、2、3、4、5を割り当て、スモールセル階層に対してスロット番号:6、7、8を割り当てている。
(S202)マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50はそれぞれ、自身のセル階層内の基地局に対して、当該基地局に設定する時間スロットの割り当て番号(スロット番号)とそれを設定するタイミング(絶対時刻T1)とを指定する。
(S203)マクロセル階層及びスモールセル階層それぞれに属する各基地局は、上記指定された絶対時刻T1に自身が用いる時間スロットを上記指定の時間スロットに変更する。
上記(S201)〜(S203)に示す手順で時間スロット割り当て制御を実施することにより、図9に示すように、所定の設定時刻のタイミングT1に、マクロセル200A,200Bに割り当てる時間スロットの割り当て番号(スロット番号)と、スモールセル310A,320A,330A,310B,320B,330Bに割り当てる時間スロットの割り当て番号(スロット番号)とを、上記所定のスロット番号に設定することができる。
図10Aは、本実施形態に係る移動通信システムにおける時間スロット割り当て制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図10Bは、同時間スロット割り当て制御に用いられる制御パケットの構成例を示す図であり、図10Cは、同時間スロット割り当て制御の前後における無線リソースの変化の様子を示す図である。
図10Aにおいて、セル階層間制御部60は、所定タイミングに、時間スロット割り当て制御を実施する設定時刻(絶対時刻)T1と指定対象の時間スロットのスロット番号とを含む制御パケット71を、マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50それぞれに送信する。なお、図10Aの例では、マクロセル階層に対してはスロット番号:1,2,3,4,5が設定され、スモールセル階層に対してはスロット番号:6,7,8が設定されている。
制御パケット71は、例えば図10Bに示すように、上記設定時刻(絶対時刻)T1を指定するタイムスタンプとスロット番号とが設定されたセル間調整制御データ部711と、他の制御情報が設定された制御情報部712と、当該制御パケットの宛先であるアドレスが設定されたアドレス部713とを含む。アドレス部713には、例えばマクロセル階層内制御部40に割り当てられたIPアドレスやスモールセル階層内制御部50に割り当てられたIPアドレスが設定される。
マクロセル階層内制御部40は、セル階層間制御部60から制御パケット71を受信すると、その後の所定タイミングに、移動通信網のIPパケット網に確立された汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を介して、マクロセル階層に属するすべてのマクロセル基地局20A,20Bに制御パケット71を送信する。この制御パケット71のアドレス部713には、例えば送信宛先であるマクロセル基地局20A、20Bのいずれかに割り当てられたIPアドレスが設定される。マクロセル基地局20A、20Bはそれぞれ、制御パケット71を受信すると、当該基地局内の同期装置201A,201Bにより、制御パケット71のタイムスタンプで指定された設定時刻T1のタイミングに、スロット番号:1,2,3,4,5の時間スロットが使用されるように移動局10との通信に使用される無線リソースが変更される。
一方、スモールセル階層内制御部50は、セル階層間制御部60から制御パケット71を受信すると、その後の所定タイミングに、上記汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を介してスモールセル階層に属するすべてのスモールセル基地局31A,31B,・・・に制御パケット71を送信する。この制御パケット71のアドレス部713には、例えば送信宛先であるスモールセル基地局31A,31B,・・・のいずれかに割り当てられたIPアドレスが設定される。スモールセル基地局31A,31B,・・・はそれぞれ、制御パケット71を受信すると、当該基地局内の同期装置311A,311B,・・・により、制御パケット71のタイムスタンプで指定された設定時刻T1のタイミングに、スロット番号:6,7,8の時間スロットが使用されるように移動局10との通信に使用される無線リソースが変更される。
図10Cに示すように、上記所定の設定タイミングT1に時間スロット割り当て制御を実行することにより、マクロセル階層及びスモールセル階層それぞれに対して所定のスロット番号の時間スロットを割り当てることができる。
図11は、本実施形態の移動通信システムにおける他の時間スロット割り当て制御の制御後におけるマクロセル及びスモールセルの無線リソースの一例を示す図である。この時間スロット割り当て制御は、各基地局間で前述の時間スロットの同期がとられていることを前提として、例えば次の(S301)〜(S303)に示す手順で実施される。
(S301) セル階層間制御部60は、マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50それぞれに対して、時間スロットの割り当て番号(スロット番号)と、それを設定するタイミング(絶対時刻T2)とを指定する。なお、図11の例では、マクロセル階層に対してスロット番号:1、2、3、4、5を割り当て、スモールセル階層に対してスロット番号:6、7、8を割り当てている。
(S302) マクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50はそれぞれ、自身のセル階層内の基地局に対して、当該基地局に独自に設定する時間スロットの割り当て番号(スロット番号)と、それを設定するタイミング(絶対時刻T2)とを指定する。なお、図11の例では、スモールセル310Aに対してスロット番号:6を割り当て、スモールセル320Aに対してスロット番号:7、8を割り当て、他のスモールセル330A,310B,320B,330Bに対してスロット番号6,7,8を割り当てている。この割り当てにより、互いに近接しているスモールセル310Aとスモールセル320Aとの間の干渉を回避することができる。
(S303) マクロセル階層及びスモールセル階層それぞれに属する各基地局は、上記指定された絶対時刻T2に自身が用いる時間スロットを上記指定の時間スロットに変更する。
上記(S301)〜(S303)に示す手順で時間スロット割り当て制御を実施することにより、図11に示すように、所定の設定時刻のタイミングT2に、マクロセル200A,200Bに割り当てる時間スロットの割り当て番号(スロット番号)と、スモールセル310A,320A,330A,310B,320B,330Bに割り当てる時間スロットの割り当て番号(スロット番号)とを、上記所定のスロット番号に設定することができる。また、同一セル階層内制御部は他のセル階層との間の時間スロットの割り当ての調整を行う必要がないため、時間スロット割り当て制御を簡素化することができる。
図12Aは、本実施形態に係る移動通信システムにおける他の時間スロット割り当て制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図12Bは、同時間スロット割り当て制御に用いられる制御パケットの構成例を示す図であり、図12Cは、同時間スロット割り当て制御の前後における無線リソースの変化の様子を示す図である。
なお、図12Aにおいて、セル階層間制御部60からマクロセル階層内制御部40及びスモールセル階層内制御部50への制御パケット72の送信と、マクロセル階層内制御部40からマクロセル基地局20A、20Bへ制御パケット72の送信と、マクロセル基地局20A、20Bにおける時間スロット割り当て制御については、前述の図10Aと同様であるので説明を省略する。
スモールセル階層内制御部50は、セル階層間制御部60から制御パケット72を受信すると、その後の所定タイミングに、上記汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を介してスモールセル階層に属するすべてのスモールセル基地局31A,32A,33A,・・・に制御パケット72を送信する。
制御パケット72は、例えば図12Bに示すように、上記設定時刻(絶対時刻)T2を指定するタイムスタンプとスロット番号とが設定されたセル間調整制御データ部721と、他の制御情報が設定された制御情報部722と、当該制御パケットの宛先であるアドレスが設定されたアドレス部723とを含む。アドレス部723には、例えば各スモールセル基地局31A,32A,33A,・・・に割り当てられたIPアドレスが設定される。また、セル間調整制御データ部721には、スモールセル階層内制御部50が各スモールセル基地局31A,32A,33A,・・・に独自に割り当てたスロット番号が設定される。例えば、図示の例では、スモールセル基地局31Aにスロット番号:6が設定され、スモールセル基地局32Aに対してスロット番号7,8が設定され、スモールセル基地局33Aに対してスロット番号6,7,8が設定される。この設定により、互いに近接しているスモールセル310Aとスモールセル320Aとの間の干渉を回避することができる。なお、他のスモールセル基地局31B,32B,33Bに対しては、例えばスモールセル基地局33Aと同様にスロット番号6,7,8が設定される。
図12Cに示すように、上記所定の設定タイミングT2に時間スロット割り当て制御を実行することにより、マクロセル階層及びスモールセル階層それぞれに対して所定のスロット番号の時間スロットを割り当てることができる。また、スモールセル階層内制御部50は他のマクロセル階層制御部40との間で時間スロットの割り当ての調整を行う必要がないため、時間スロット割り当て制御を簡素化することができる。
以上、本実施形態によれば、複数のマクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A,32A,33A,34A,31B,32B,33B、34Bのセル間干渉を抑制できる。更に、複数のマクロセル基地局20A,20B及びスモールセル基地局31A,32A,33A,34A,31B,32B,33B、34Bそれぞれに対する無線リソースのセル間調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)の簡素化を図ることができる。
上記実施形態では、セル階層がマクロセル階層及びスモールセル階層の2つセル層の場合について説明したが、本発明は、移動通信システムが任意の数(N)のセル階層を有している場合にも同様に適用できる。
図13は、他の実施形態に係る移動通信システムにおける無線リソースのセル間調整制御の制御系の一例を示す図である。図13に示す移動通信システムでは、複数の基地局がグループ分けされてNセル階層(第1セル階層80(1)〜第Nセル階層80(N))が構成されている。そして、複数の基地局の間で行う無線リソースのセル間調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)を、同一セル階層内の制御とセル階層間の制御とに分離して行うように、N個のセル階層内制御部55(1)〜55(N)とセル階層間制御部60とを備えている。
図14Aは、図13の移動通信システムにおける無線リソースのセル間調整制御を実施可能な制御系のより具体的な構成例を示す図であり、図14Bは、セル階層間制御部60から送信される制御パケットの構成例を示す図であり、図14Cは、セル階層内制御部55(1)〜55(N)それぞれから送信される制御パケットの構成例を示す図である。
図14Aにおいて、セル階層間制御部60は、所定タイミングに、無線リソースのセル間調整制御を実施する設定時刻(絶対時刻)と指定対象の時間スロットのスロット番号とを含む制御パケット73を、セル階層内制御部55(1)〜55(N)それぞれに送信する。
制御パケット73は、例えば図14Bに示すように、上記設定時刻(絶対時刻)を指定するタイムスタンプとスロット番号とが設定されたセル間調整制御データ部731と、他の制御情報が設定された制御情報部732と、当該制御パケットの宛先であるアドレスが設定されたアドレス部733とを含む。アドレス部733には、例えばセル階層内制御部55(1)〜55(N)に割り当てられたIPアドレスが設定される。
セル階層内制御部55(1)〜55(N)はそれぞれ、汎用の基地局間インターフェース(例えばLTEではX2インターフェース)を介して、自身のセル階層に含まれる複数の基地局81(1)〜81(N)の間で無線リソースのセル間調整制御(時間スロット同期制御及び時間スロット割り当て制御)を行う。
例えば、セル階層内制御部55(1)〜55(N)はそれぞれ、セル階層間制御部60から制御パケット73を受信すると、その後の所定タイミングに、上記汎用の基地局間インターフェースを介して自身のセル階層に属するすべての基地局81(1)〜81(N)に制御パケット74を送信する。
制御パケット74は、例えば図14Cに示すように、上記設定時刻(絶対時刻)を指定するタイムスタンプとスロット番号とが設定されたセル間調整制御データ部741と、他の制御情報が設定された制御情報部742と、当該制御パケットの宛先であるアドレスが設定されたアドレス部743とを含む。アドレス部743には、例えば送信宛先である基地局81(1)〜81(N)のいずれかに割り当てられたIPアドレスが設定される。
基地局81(1)〜81(N)はそれぞれ、制御パケット74を受信すると、当該基地局内の同期装置により、制御パケット74のタイムスタンプで指定された設定時刻のタイミングに、指定されたスロット番号の時間スロットが使用されるように移動局10との通信に使用される無線リソースが変更される。
また、上記実施形態において、N個のセル階層(第1セル階層80(1)〜第Nセル階層80(N))には、送信電力及びセルサイズの少なくとも一方を含む特性が互いに異なるように基地局が分類されて登録されるようにしてもよい。例えば、図15の基地局の群分け設定(分類)に示すように、第1のセル階層を複数のマクロセル基地局(基地局番号:101〜103・・・)からなるマクロセル階層とし、第2のセル階層を複数のピコセル基地局(基地局番号:201〜203・・・)からなるピコセル階層とし、第Nセル階層を複数のフェムトセル基地局(基地局番号:N01〜N03・・・)からなるフェムトセル階層としてもよい。
また、上記実施形態において、上記無線リソースの割当制御は、例えば以下に示すようにセル階層間制御部及びセル階層内制御部が互いに連携して行うようにしてもよい。
図16はセル階層間制御部による無線リソースの割り当て制御の一例を示すフローチャートである。なお、図16では、図13の任意のN個のセル階層80(1)〜80(N)の場合について説明するが、図16の無線リソースの割り当て制御は、図1〜図12に示したマクロセル階層及びスモールセル階層で構成されたセル階層構成の場合にも同様に説明することができる。
図16において、まず、複数のセル階層80(1)〜80(N)について、セル階層ごとのトラフィック量(スループット)の情報を収集する(S401)。例えば、各セル階層80(1)〜80(N)の基地局がそれぞれ、予め指定された一定時間ごとにトラフィック量を測定または推定し、その結果を自身が属するセル階層のセル階層内制御部に送信する。
次に、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)は、基地局から受信したトラフィック量の情報に基づいて、自身に対応するセル階層で必要なトラフィック量を解析して決定する(S402)。例えば、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)は、自身に対応するセル階層で必要なトラフィック量として、自身に対応するセル階層のトラフィック量の平均値又はトラフィック量の分布の累積x%値(例えば、5%値)などにより決定する。このように決定された各セル階層80(1)〜80(N)で必要なトラフィック量の結果は、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)からセル階層間制御部60に送信される。
次に、セル階層間制御部60は、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)から受信したセル階層ごとのトラフィック量の情報に基づいて、セル階層ごとの無線リソースの割り当てとして、周波数リソースにおける時間軸上のスロット(時間スロット)の割り当て数及び時間スロットの位置を決定する(S403)。例えば、セル階層間制御部60は、各セル階層80(1)〜80(N)に割り当てる時間スロットの割り当て数を、セル階層ごとのトラフィック量で比例配分して決定する。各セル階層に割り当てられた時間スロットの割り当て数及び割り当て位置並びにその時間スロットの割り当てを反映させる設定時刻(割り当て時刻)を含む割当リソース情報は、セル階層間制御部60から各セル階層内制御部55(1)〜55(N)に送信される。
次に、上記割当リソース情報を受信した各セル階層内制御部55(1)〜55(N)は、自身に対応するセル階層内の基地局に対して、当該セル階層に割り当てられた割当リソース情報(時間スロットの割り当て数及び割り当て位置並びにその時間スロットの割り当てを反映させる設定時刻)を通知する(S404)。
次に、各基地局は、自身が属するセル階層のセル階層内制御部から受信した割当リソース情報に基づいて、所定の設定時刻(割り当て時刻)に、移動局との無線通信に使用する無線リソースにおける時間スロットの割り当て数及び割り当て位置を変えて設定する(S405)。
以上示した図16の無線リソースの割り当て制御により、複数のセル階層80(1)〜80(N)それぞれにおける無線リソースにおける時間スロットの割り当てを、各セル階層で必要なトラフィック量に応じた適切な時間スロットの割り当てにすることができる。
図17はセル階層内制御部による無線リソースの割り当て制御の一例を示すフローチャートである。なお、図17では、図13の任意のN個のセル階層80(1)〜80(N)の場合について説明するが、図17の無線リソースの割り当て制御は、図1〜図12に示したマクロセル階層及びスモールセル階層で構成されたセル階層構成の場合にも同様に説明することができる。
図17において、まず、複数のセル階層80(1)〜80(N)について、自身のセル階層内の基地局ごとの干渉量の情報を収集する(S501)。例えば、各セル階層80(1)〜80(N)内の基地局がそれぞれ、予め指定された一定時間ごとに干渉量を測定または推定し、その結果を自身が属するセル階層のセル階層内制御部に送信する。
次に、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)は、自身のセル階層内の基地局から受信した干渉量の情報に基づいて、当該基地局に割り当てる無線リソースの割り当てとして、周波数リソースにおける時間軸上のスロット(時間スロット)の割り当て数及び時間スロットの位置を決定する(S502)。例えば、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)は、自身のセル階層内の基地局から受信した干渉量の情報に基づいて、当該基地局に割り当てる無線リソースの割り当て(時間スロットの割り当て数及び割り当て位置)を変えた場合に達成できるトラフィック量(スループット)を推定し、その推定値が最大又は最適となる時間スロットの割り当て数及び割り当て位置を決定する。
次に、各セル階層内制御部55(1)〜55(N)は、自身に対応するセル階層内の基地局に対して、当該基地局に割り当てられた割当リソース情報(時間スロットの割り当て数及び割り当て位置並びにその時間スロットの割り当てを反映させる設定時刻)を通知する(S503)。
次に、各基地局は、自身が属するセル階層のセル階層内制御部から受信した割当リソース情報に基づいて、所定の設定時刻(割り当て時刻)に、移動局との無線通信に使用する無線リソースにおける時間スロットの割り当て数及び割り当て位置を変えて設定する(S504)。
以上示した図17の無線リソースの割り当て制御により、セル階層80(1)〜80(N)それぞれに属する基地局における無線リソースにおける時間スロットの割り当てを、各基地局でのトラフィック量(スループット)が最大又は最適になる適切な時間スロットの割り当てにすることができる。
なお、本明細書で説明されたマクロセル基地局20A,20B、スモールセル基地局31A,31B,・・・、マクロセル階層内制御部40、スモールセル階層内制御部50、セル階層内制御部60、移動局10等における処理工程及び構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの処理工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、NodeB、サーバ、ゲートウェイ、交換機、コンピュータ、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 移動局
20A,20B マクロセル基地局
200A,200B マクロセル
31A,32A,33A,34A スモールセル基地局
310A,320A,330A,340A スモールセル
31B,32B,33B、34B スモールセル基地局
310B,320B,330B、340B スモールセル
40 マクロセル階層内制御部
50 スモールセル階層内制御部
55(1)〜55(N) セル階層内制御部
60 セル階層間制御部
70 制御パケット
80(1)〜80(N) セル階層

Claims (20)

  1. セルの少なくとも一部が互いに重畳している複数の基地局を有する移動通信システムであって、
    前記複数の基地局がグループ分けされて複数のセル階層が構成され、
    前記セル階層ごとに、該セル階層に含まれる複数の基地局間で無線リソースのセル間調整制御を行う複数のセル階層内制御部と、
    前記複数のセル階層間で前記無線リソースのセル間調整制御を行うセル階間制御部と、を備える移動通信システム。
  2. 前記複数のセル階層に含まれる複数の基地局は互いに時間同期され、
    前記複数の基地局それぞれと移動局との間の無線通信における無線リソースに同一周波数帯が使用され、
    前記無線リソースのセル間調整制御は、前記無線リソースにおける時間スロットの同期制御及び割り当て制御の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記セル階間制御部は、前記複数のセル階層内制御部それぞれに対して、前記無線リソースの時間スロットの開始時刻タイミングを指定する時刻情報を送信し、
    前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる基地局に対して、前記セル階間制御部から受信した前記時刻情報を送信する、請求項2に記載の移動通信システム。
  4. 前記セル階間制御部は、前記複数のセル階層内制御部それぞれに対して、前記無線リソースを構成する複数の時間スロットのうち該セル階層内制御部のセル階層に割り当てる時間スロットを指定する識別情報と、該時間スロットの識別情報に基づいて該時間スロットの割り当てを変更するタイミングを指定する時刻情報とを送信し、
    前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局に対して、前記セル階間制御部から受信した前記時間スロットの識別情報と前記時刻情報とを送信する、請求項2又は3に記載の移動通信システム。
  5. 前記セル階層内制御部は、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局で測定又は推定されたトラフィック量の情報を該基地局から受信し、該トラフィック量の情報に基づいて該セル階層内制御部に対応するセル階層に必要なトラフィック量を決定し、該セル階層に必要なトラフィック量の情報を前記セル階間制御部に送信し、
    前記セル階間制御部は、
    前記セル階層内制御部で決定された前記セル階層に必要なトラフィック量を受信し、
    前記セル階層ごとに、前記セル階層に必要なトラフィック量に基づいて該セル階層に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける位置を決定する、請求項4に記載の移動通信システム。
  6. 前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局それぞれに対して、該セル階層に割り当てられた複数の時間スロットのうち該複数の基地局に割り当てる時間スロットの識別情報を送信する、請求項2乃至5のいずれかに記載の移動通信システム。
  7. 前記セル階層内制御部は、
    該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局それぞれについて、該基地局によって測定又は推定された干渉量の情報を該基地局から受信し、該干渉量の情報に基づいて該基地局におけるトラフィック量を推定し、
    該セル階層内制御部に対応するセル階層に含まれる複数の基地局それぞれについて、前記基地局におけるトラフィック量の推定値が最大又は最適となるように、該基地局に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける割り当て位置を決定する、請求項6に記載の移動通信システム。
  8. 前記複数のセル階層は、送信電力及びセルサイズの少なくとも一方を含む特性が互いに異なるように基地局が分類されて登録されている、請求項1乃至7のいずれかに記載の移動通信システム。
  9. 前記複数のセル階層内制御部はそれぞれ、該セル階層内制御部それぞれに含まれる基地局との通信に、IPパケット網を介した基地局間インターフェースを用いる、請求項1乃至8のいずれかに記載の移動通信システム。
  10. 前記複数のセル階層は、複数のマクロセル基地局からなるマクロセル階層と、複数のスモールセル基地局からなるスモールセル階層とを含む、請求項1乃至9のいずれかに記載の移動通信システム。
  11. セルの少なくとも一部が互いに重畳している複数の基地局を有する移動通信システムにおける基地局の無線リソース制御方法であって、
    前記複数の基地局がグループ分けされて複数のセル階層が構成されることと、
    前記セル階層ごとに、該セル階層に含まれる複数の基地局間で無線リソースのセル間調整制御を行うことと、
    前記複数のセル階層間で無線リソースのセル間調整制御を行うこと、
    を含む無線リソース制御方法。
  12. 移動局との間の無線通信における無線リソースに同一周波数帯が使用される前記複数のセル階層に含まれる複数の基地局を互いに時間同期させることを含み、
    前記無線リソースのセル間調整制御は、前記無線リソースにおける時間スロットの同期制御及び割り当て制御の少なくとも一方を含む、無線リソース制御方法。
  13. 前記複数のセル階層それぞれに対して、前記無線リソースの時間スロットの開始時刻タイミングを指定することと、
    前記複数のセル階層に含まれる基地局に対して、前記無線リソースの時間スロットの開始時刻タイミングを指定することと、を含む請求項12に記載の無線リソース制御方法。
  14. 前記複数のセル階層それぞれに対して、前記無線リソースを構成する複数の時間スロットのうち該セル階層に割り当てる時間スロットと、該時間スロットの割り当てを変更するタイミングとを指定することと、
    前記複数のセル階層それぞれにおいて、該セル階層に含まれる複数の基地局に対して、前記セル階層に割り当てる時間スロットと、前記時間スロットの割り当てを変更するタイミングとを指定することと、を含む請求項12又は13に記載の無線リソース制御方法。
  15. 前記複数のセル階層それぞれについて、該セル階層に含まれる複数の基地局それぞれにおけるトラフィック量を測定又は推定することと、
    前記トラフィック量の測定又は推定の結果に基づいて、前記複数のセル階層それぞれに必要なトラフィック量を決定することと、
    前記セル階層ごとに、該セル階層に必要なトラフィック量に基づいて該セル階層に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける位置を決定することと、を含む請求項14に記載の無線リソース制御方法。
  16. 前記複数のセル階層それぞれにおいて、該セル階層に含まれる複数の基地局に対して、該セル階層に割り当てられた複数の時間スロットのうち該複数の基地局に割り当てる時間スロットを指定することを含む請求項12又は13に記載の無線リソース制御方法。
  17. 前記複数のセル階層それぞれについて、該セル階層に含まれる複数の基地局それぞれにおける干渉量を測定又は推定することと、
    前記複数の基地局それぞれについて、前記干渉量の測定又は推定の結果に基づいて該基地局におけるトラフィック量を推定することと、
    前記複数の基地局それぞれについて、該基地局におけるトラフィック量の推定値が最大又は最適となるように、該基地局に割り当てる時間スロットの割り当て数及び前記無線リソースにおける割り当て位置を決定することと、を含む請求項16に記載の無線リソース制御方法。
  18. 前記複数のセル階層は、送信電力及びセルサイズの少なくとも一方を含む特性が互いに異なるように基地局が分類されて登録されている、請求項11乃至17のいずれかに記載の無線リソース制御方法。
  19. 前記複数の基地局間における無線リソースのセル間調整制御に、IPパケット網を介した基地局間インターフェースを用いる、請求項11乃至18のいずれかに記載の無線リソース制御方法。
  20. 前記複数のセル階層は、複数のマクロセル基地局からなるマクロセル階層と、複数のスモールセル基地局からなるスモールセル階層とを含む、請求項11乃至19のいずれかに記載の無線リソース制御方法。
JP2016557430A 2014-11-07 2014-11-07 移動通信システム及び無線リソース制御方法 Active JP6363223B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/079612 WO2016072021A1 (ja) 2014-11-07 2014-11-07 移動通信システム及び無線リソース制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016072021A1 true JPWO2016072021A1 (ja) 2017-07-20
JP6363223B2 JP6363223B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=55908773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016557430A Active JP6363223B2 (ja) 2014-11-07 2014-11-07 移動通信システム及び無線リソース制御方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10321323B2 (ja)
EP (1) EP3217698B1 (ja)
JP (1) JP6363223B2 (ja)
KR (1) KR101849507B1 (ja)
AU (1) AU2014410858B9 (ja)
BR (1) BR112017009473B8 (ja)
CA (1) CA2966318C (ja)
WO (1) WO2016072021A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7188729B2 (ja) * 2018-03-02 2022-12-13 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線通信方法、および、プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06224828A (ja) * 1993-01-25 1994-08-12 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> マイクロセル/マクロセル統合移動通信方式
JPH11252636A (ja) * 1998-03-06 1999-09-17 Yrp Idou Tsushin Kiban Gijutsu Kenkyusho:Kk チャネル割当て方法および移動通信網
JP2001333458A (ja) * 2000-05-24 2001-11-30 Ntt Docomo Inc トラフィック監視移動体通信方法及び装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5548806A (en) * 1993-01-25 1996-08-20 Kokusai Denshin Denwa Co., Ltd. Mobile communication system having a cell structure constituted by integrating macro cells and micro cells
US6212389B1 (en) * 1997-04-04 2001-04-03 Nortel Networks Limited Methods and apparatus for controlling allocation of traffic channels in macrocell/microcell telecommunications networks
JP4901582B2 (ja) 2007-05-29 2012-03-21 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信制御システム及び通信制御方法
KR101735832B1 (ko) * 2010-11-15 2017-05-15 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 단말의 속도를 이용하여 통신하는 방법 및 장치
JP2012129793A (ja) 2010-12-15 2012-07-05 Ntt Docomo Inc 基地局、及び保護サブフレーム使用状況通知方法
WO2012177207A1 (en) 2011-06-21 2012-12-27 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) A user equipment and a method therein for transmission power control of uplink transmissions
KR101833461B1 (ko) 2011-06-28 2018-02-28 에스케이텔레콤 주식회사 간섭 제어 장치 및 방법
US9370020B2 (en) * 2013-05-16 2016-06-14 Alcatel Lucent Methods and systems for scheduling communications in a co-channel network
US9948351B2 (en) * 2016-07-01 2018-04-17 Intel IP Corporation Short range radio communication device and a method of controlling a short range radio communication device

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06224828A (ja) * 1993-01-25 1994-08-12 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> マイクロセル/マクロセル統合移動通信方式
JPH11252636A (ja) * 1998-03-06 1999-09-17 Yrp Idou Tsushin Kiban Gijutsu Kenkyusho:Kk チャネル割当て方法および移動通信網
JP2001333458A (ja) * 2000-05-24 2001-11-30 Ntt Docomo Inc トラフィック監視移動体通信方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6363223B2 (ja) 2018-07-25
EP3217698A1 (en) 2017-09-13
US10321323B2 (en) 2019-06-11
US20170318467A1 (en) 2017-11-02
WO2016072021A1 (ja) 2016-05-12
KR101849507B1 (ko) 2018-04-16
BR112017009473A2 (pt) 2017-12-19
BR112017009473B1 (pt) 2023-07-04
BR112017009473B8 (pt) 2023-09-26
AU2014410858B9 (en) 2018-03-15
EP3217698A4 (en) 2018-06-27
CA2966318C (en) 2020-03-24
CA2966318A1 (en) 2016-05-12
AU2014410858A1 (en) 2017-05-11
AU2014410858B2 (en) 2018-03-08
EP3217698B1 (en) 2021-05-12
KR20170043599A (ko) 2017-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Perez-Romero et al. On the use of radio environment maps for interference management in heterogeneous networks
JP6662961B2 (ja) 非セルラーワイヤレスアクセスのためのシステムおよび方法
EP2779720B1 (en) Method for managing heterogeneous cellular networks
TWI558257B (zh) 小型基地台檢測方法以及使用所述方法的裝置
US9392432B2 (en) Interface between base stations for topology discovery to enable coordinated resource usage
US20140302859A1 (en) Load-based dynamic fractional frequency reuse in an lte network
KR20160047261A (ko) 이종 네트워크 환경에서의 간섭관리 방법
EP3110202A1 (en) Method for managing information of timing difference between micro cell and macro cell, and macro cell base station
JP6363223B2 (ja) 移動通信システム及び無線リソース制御方法
Semov et al. Self-resource allocation and scheduling challenges for heterogeneous networks deployment
CN107810658B (zh) 用于多连接性的装置、方法和计算机可读介质
JP5744148B2 (ja) セル間干渉緩和
KR102029929B1 (ko) 이동 통신망에서의 셀 간 간섭 제어를 위한 자원 관리 방법 및 장치
EP2999255B1 (en) Inter-operator radio resource sharing in dense deployments of small cell networks
KR20130068296A (ko) 이종 네트워크 환경에서의 캐리어 기반 간섭 조정 방법
US9713016B2 (en) Dense small cell deployment
Rasheed et al. Interference and resource management strategy for handover in femtocells
Sedlacek et al. Evaluation of Random Physical Cell Id Assignment to Femtocells Under Dense Cell Deployment
Chen et al. Dynamic channel allocation and power control for OFDMA femtocell networks
Ren et al. A Simple yet Effective Approach for Interference Mitigation in Tridimensional Two-Tier Femtocell Networks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6363223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250