JPWO2016068039A1 - 極低温冷凍機 - Google Patents

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Abstract

極低温冷凍機1において、ディスプレーサ2は、内部空間を有し、当該内部空間を作動ガスが流通する。シリンダ4は、ディスプレーサ2を往復移動可能に収容し、ディスプレーサ2の底部2bとの間に作動ガスの膨張空間3を形成する。複数の環状の凸部18は、膨張空間3の底面において、多重構造となるように設けられている。複数の環状の凹部17は、ディスプレーサ2の底部2bにおいて、複数の環状の凸部18を受け入れるように設けられている。

Description

本発明は、圧縮装置から供給される高圧の作動ガスを用いて、サイモン膨張を発生させて極低温の寒冷を発生する極低温冷凍機に関する。
極低温を発生する冷凍機の一例としてギフォードマクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機が知られている。GM冷凍機は、シリンダ内でディスプレーサを往復移動することにより、膨張空間の体積を変化させる。この体積変化に対応して膨張空間と圧縮機の吐出側又は吸気側を選択的に接続することで、作動ガスが膨張空間で膨張する。このとき発生する寒冷によって、冷却対象を冷却する。
特許5575880号公報
本発明の目的は、極低温冷凍機の冷凍性能を向上する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の極低温冷凍機は、内部空間を有し、当該内部空間を作動ガスが流通するディスプレーサと、ディスプレーサを往復移動可能に収容し、ディスプレーサの底部との間に作動ガスの膨張空間を形成するシリンダと、膨張空間の底面において、多重構造となるように設けられた複数の環状の凸部と、ディスプレーサの底部において、複数の環状の凸部を受け入れるように設けられた複数の環状の凹部とを備える。
本発明によれば、極低温冷凍機の冷凍性能を向上する技術を提供することができる。
図1(a)−(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る極低温冷凍機を模式的に示す図である。 図2(a)−(c)は、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機を、シリンダの軸方向に垂直な平面で切断した断面を模式的に示す図である。 膨張空間内の作動ガスがディスプレーサの内部空間に回収される際に通る経路を示す模式図である。 図4(a)−(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る極低温冷凍機を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る極低温冷凍機の低温部を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る極低温冷凍機の低温部を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る極低温冷凍機の低温部を模式的に示す図である。 第4の実施の形態に係る極低温冷凍機を、シリンダの軸方向に垂直な平面で切断した断面を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る極低温冷凍機の低温部の一部を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る極低温冷凍機の低温部の一部を模式的に示す図である。
本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)−(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1を模式的に示す図である。第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1は、例えば、作動ガスとしてヘリウムガスを用いるギフォードマクマホンタイプの冷凍機である。極低温冷凍機1は、ディスプレーサ2と、ディスプレーサ2との間に膨張空間3を形成するシリンダ4と、膨張空間3に隣接するとともに外包するように位置する有底円筒状の冷却ステージ5を備える。冷却ステージ5は、冷却対象と作動ガスとの間の熱交換を行う熱交換器として機能する。
圧縮機12は、吸気側から低圧の作動ガスを回収し、これを圧縮した後に高圧の作動ガスを極低温冷凍機1に供給する。作動ガスとしては、例えばヘリウムガスを用いることができるがこれに限定されるものではない。
シリンダ4は、ディスプレーサ2を長手方向に往復移動可能に収容する。シリンダ4には強度、熱伝導率、ヘリウム遮断能などの観点から、例えばステンレス鋼が用いられる。
ディスプレーサ2は、本体部2aと底部2bとを含む。ディスプレーサ2の本体部2aには、比重、強度、熱伝導率などの観点から、例えばフェノール樹脂等が用いられる。蓄冷材は例えば金網等により構成される。底部2bは、本体部2aと同一の部材で構成されてもよい。また、底部2bは、本体部2aよりも熱伝導率が高い材質で構成されてもよい。そうすると、底部2bは、底部2b内を流れる作動ガスとの間で熱交換を行なう熱伝導部としても機能する。底部2bには、例えば、銅、アルミニウム、ステンレスなど、少なくとも本体部2aよりも熱伝導率の大きな材料が用いられる。冷却ステージ5は、例えば銅、アルミニウム、ステンレス等により構成される。
ディスプレーサ2の高温端には、ディスプレーサ2を往復駆動する図示しないスコッチヨーク機構が設けられている。ディスプレーサ2はシリンダ4の軸方向にそって、シリンダ4内において上死点UPと下死点LPとの間を往復移動する。なお、図1(a)は、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1において、ディスプレーサ2が上死点UPに位置する様子を示す模式図である。また図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1において、ディスプレーサ2が下死点LPに位置する様子を示す模式図である。
ディスプレーサ2は円筒状の外周面を有しており、ディスプレーサ2の内部には、蓄冷材が充填されている。このディスプレーサ2の内部空間は蓄冷器7を構成する。蓄冷器7の上端側および下端側には、それぞれヘリウムガスの流れを整流する上端側整流器9および下端側整流器10が設けられている。
ディスプレーサ2の高温端には、室温室8からディスプレーサ2に作動ガスを流通する上部開口11が形成されている。室温室8は、シリンダ4とディスプレーサ2の高温端により形成される空間であり、ディスプレーサ2の往復移動に伴い容積が変化する。
室温室8には、圧縮機12、サプライバルブ13、リターンバルブ14からなる吸排気系統を相互に接続する配管のうち、給排共通配管が接続されている。また、ディスプレーサ2の高温端よりの部分とシリンダ4との間にはシール15が装着されている。
ディスプレーサ2の底部2bには、ディスプレーサ2の内部空間と膨張空間3とを結ぶ作動ガスの流路16が形成されている。流路16は、ディスプレーサ2の底部2bの中心部を貫通し、膨張空間3に作動ガスを導入する作動ガスの吹き出し口として機能する。また、膨張空間3の作動ガスをディスプレーサ2の内部空間に戻す作動ガスの吸入口としても機能する。
膨張空間3は、シリンダ4とディスプレーサ2により形成される空間であり、ディスプレーサ2の往復移動に伴い容積が変化する。シリンダ4の外周および底部の膨張空間3に対応する位置には、冷却対象に熱的に接続された冷却ステージ5が配置されている。作動ガスは、流路16を通って膨張空間3に流入する作動ガスにより膨張空間3に供給される。
膨張空間3の底面には、複数の環状の凸部18が多重構造となるように設けられている。また、ディスプレーサ2の底部2bには、複数の環状の凸部18を受け入れるように設けられた複数の環状の凹部17が設けられている。さらに、膨張空間3の底面のうち流路16に対向する領域には、棒状部材19が設けられている。この棒状部材19は、少なくともディスプレーサ2が下死点LPに位置するときに、流路16に挿入されている状態となるように構成されている。なお、凹部17、凸部18、および棒状部材19についての詳細は後述する。
次に、極低温冷凍機1の動作を説明する。作動ガス供給工程のある時点においては、ディスプレーサ2は、図1(b)に示すようにシリンダ4の下死点LPに位置する。それと同時、またはわずかにずれたタイミングでサプライバルブ13を開くと、サプライバルブ13を介して高圧の作動ガスが給排共通配管からシリンダ4内に供給される。この結果、ディスプレーサ2の上部に位置する上部開口11から、高圧の作動ガスがディスプレーサ2の内部の蓄冷器7に流入する。蓄冷器7に流入した高圧の作動ガスは、蓄冷材により冷却されながらディスプレーサ2の下部に位置する流路16を介して、膨張空間3に供給される。
膨張空間3が高圧の作動ガスで満たされると、サプライバルブ13は閉じられる。この時、図1(a)に示すように、ディスプレーサ2はシリンダ4内の上死点UPに位置する。ディスプレーサ2がシリンダ4内の上死点UPに位置すると同時、またはわずかにずれたタイミングでリターンバルブ14を開くと、膨張空間3の作動ガスは減圧され、膨張する。膨張により低温になった膨張空間3のヘリウムガスは、作動ガスは冷却ステージ5の熱を吸収する。
ディスプレーサ2は下死点LPに向けて移動し、膨張空間3の容積は減少する。膨張空間3内の作動ガスは、流路16を通ってディスプレーサ2内に回収される。このとき、作動ガスは冷却ステージ5の熱を吸収する。膨張空間3から蓄冷器7に戻った作動ガスは、蓄冷器7内の蓄冷材も冷却する。ディスプレーサ2に回収された作動ガスはさらに、蓄冷器7、上部開口11を介して圧縮機12の吸入側に戻される。以上の工程を1サイクルとし、極低温冷凍機1はこの冷却サイクルを繰り返すことで、冷却ステージ5を冷却する。
図2(a)−(c)は、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1を、シリンダ4の軸方向に垂直な平面で切断した断面を模式的に示す図である。より具体的に、図2(a)は、図1(a)におけるAA断面を示す図である。また図2(b)は、図1(a)におけるBB断面を示す図である。図2(c)は、図1(b)におけるCC断面を示す図である。
上述したように、ディスプレーサ2は円筒状の外周面を有している。このためディスプレーサ2の底部2bに設けられた凹部17も、円環状の形状を有する。図2(a)に示す例では、ディスプレーサ2の底部2bには、第1凹部17aと第2凹部17bとの2つの凸部が設けられており、いずれも円環状の溝として形成されている。以下本明細書において、第1凹部17aと第2凹部17bとを特に区別しない場合には、単に「凹部17」と総称する。
第1凹部17aの半径は第2凹部17bの半径よりも大きい。このため図2(a)に示すように、第1凹部17aの内側に第2凹部17bが設けられている。このように、凹部17は複数の円環形状の溝が、いわば「入れ子式」に形成された多重構造となっている。なお、流路16は円環形状ではないが、ディスプレーサ2の底部2bに設けられた凹部の1つと見なすこともできる。
膨張空間3のうち凹部17と対向する領域、すなわち膨張空間3の底面には、多重構造となるように設けられた複数の凸部18が設けられている。図2(b)に示す例では、第1凸部18aと第2凸部18bとの2つの凸部が設けられている。以下本明細書において、第1凸部18aと第2凸部18bとを特に区別しない場合には、単に「凸部18」と総称する。
ここで第1凹部17aと第2凹部17bとは、それぞれ第1凸部18aと第2凸部18bとをゆとりを持って受け入れられるように、各凸部18の厚さよりも広い幅の溝として形成されている。凹部17が凸部18を収容したときに形成されるゆとり、ないしクリアランスは、膨張空間3内の作動ガスの流路ともなる。
膨張空間3の底面において流路16と対向する位置には、棒状部材19が設けられてもよい。棒状部材19は、少なくともディスプレーサ2が下死点LPにあるときに、流路16内に挿入された状態となるように形成されている。棒状部材19はまた、ディスプレーサ2が上死点UPにあるときに、少なくとも一部が流路16内に挿入された状態となるように形成されてもよい。このため、棒状部材19の高さ、すなわちシリンダ4の軸方向に沿った長さは、凸部18の高さよりも高くてもよい。
棒状部材19は、流路16内に挿入されたとき、流路16との間にクリアランスが形成されるような太さとなっている。このため、棒状部材19が流路16内に挿入されても、作動ガスは棒状部材19と流路16との間のクリアランスを流れることができる。なお、棒状部材19は円環形状ではなく円筒形状であるが、膨張空間3の底面に設けられた凸部のひとつと見なすこともできる。
図2(c)は、各凹部17が各凸部18を受け入れたときに、凹部17と凸部18との間で形成されるクリアランスを示す図である。図2(c)に示すように、凹部17が凸部18を収容して形成されるクリアランスは、ディスプレーサ2の中心軸の遠くに形成されるクリアランスの方が、近くに形成されるクリアランスと比較して、広くなるように形成されている。
例えば、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスは、流路16に棒状部材19が収容されたときに流路16と棒状部材19との間に形成されるクリアランスよりも広い。同様に、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも広い。膨張空間3の外側は内側よりも多くの作動ガスが存在する。ディスプレーサ2の中心軸の遠くに形成されるクリアランスを広くすることで流路抵抗を減少させ、結果として極低温冷凍機1の圧力損失を抑制することができる。
これを実現するためには種々の方法が考えられる。例えば、第1凹部17aの溝の幅と第2凹部17bの溝の幅とを同一にし、第1凸部18aの厚さの方が、第2凸部18bの厚さよりも薄くなるようする。これにより、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも広くなる。別の実現方法として、第1凸部18aの厚さと第2凸部18bの厚さとを同一にし、第1凹部17aの溝の幅を第2凹部17bの溝の幅よりも広くするようにすることもできる。これにより、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも広くなる。
あるいは、図1(a)−(b)に示す例のように、第1凹部17aの溝の幅と第2凹部17bの溝の幅を異なるようにし、かつ第1凸部18aの厚さと第2凸部18bの厚さとを異なるようにすることもできる。図1(a)−(b)に示す例では、第1凹部17aの溝の幅の方が、第2凹部17bの溝の幅よりも狭い。このため、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも広くするために、第1凸部18aの厚さは、第2凸部18bの厚さよりも狭くなっている。このように、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも広くなれば、凹部17の幅および凸部18の厚さはどのように構成してもよい。
図2(c)に示す例は、円環状の形状を有する第1凸部18aが、円環状の形状を有する溝である第1凹部17aの中央に受け入れられる場合の例を示している。同様に、図2(c)に示す例では、円環状の形状を有する第2凸部18bが、円環状の形状を有する溝である第2凹部17bの中央に受け入れられている。このため、第1凸部18aと第1凹部17aとの間の内側に形成される隙間の大きさは、外側に形成される隙間の大きさと等しい。これに代えて、第1凸部18aと第1凹部17aとの間の形成される内側の隙間の方が、外側の隙間よりも狭くなるようにしてもよい。これは例えば第1凸部18aの半径を小さくするか、または第1凹部17aの半径を大きくすることで実現できる。第2凸部18bと第2凹部17bとの関係も同様である。
図3は、膨張空間3内の作動ガスがディスプレーサ2の内部空間に回収される際に通る経路を示す模式図であり、ディスプレーサ2が上死点UPにあるときの膨張空間3を拡大して示す図である。図3に示すように、凹部17は、ディスプレーサ2が上死点UPにあるときも、凸部18を収容した状態となるように形成されている。すなわち、ディスプレーサ2が往復移動中のどの位置にある場合であっても、凸部18の少なくとも一部は、凹部17に収容された状態となっている。これにより、ディスプレーサ2の往復移動時に凸部18が凹部17から外れ、ディスプレーサ2の底部2bと接触することを抑制できる。
膨張空間3内で膨張した作動ガスは、流路16を通ってディスプレーサ2の内部空間に回収される。流路16は膨張空間3の中央部に備えられているため、膨張空間3内の作動ガスは、膨張空間3の外側から内側に向かって移動して回収される。図3において、矢印20は回収行程における作動ガスの流路を示す。矢印20に示すように、作動ガスは凹部17と凸部18との間のクリアランスは通る。クリアランスは熱交換器として機能するので、凹部17と凸部18とが形成されない場合と比較して、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換面積が増加し、熱交換効率が上昇する。
特に、膨張空間3の外側は内側よりも多くの作動ガスが存在するので、多くの作動ガスがディスプレーサ2内部空間に回収されるまでの間に冷却ステージ5と熱交換することになる。結果として熱交換効率が上昇する。
さらに、ディスプレーサ2の往復移動に伴って、凹部17内に凸部18が挿入される動作が繰り返される。この結果、膨張空間3内の作動ガスに乱流が生じる。これにより、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換効率をさらに上昇させることができる。
また上述したように、ディスプレーサ2の往復移動において棒状部材19が流路16内に挿入される。これにより、流路16の体積が死容積(dead volume)となることを抑制できる。さらに、棒状部材19と流路16との間のクリアランスが熱交換器として機能するため、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換面積をさらに増加させることができる。なお、第1凹部17aの容積と第2凹部17bの容積とが等しいか、または近い容積とするようにしてもよい。これにより、膨張空間3内における作動ガスの分布が平準化され、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換効率をさらに上昇させることができる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1によれば、膨張空間3内で膨張した作動ガスをディスプレーサ2の内部空間に回収する際に、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換面積を増加することができる。また、凹部17内に凸部18を収容する際に作動ガスに乱流を生じさせることができる。これにより、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換効率が向上し、極低温冷凍機1の冷凍性能を向上することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1について説明する。以下、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1と重複する記載については、適宜省略または簡略化して説明する。
図4(a)−(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1を模式的に示す図である。具体的には、図4(a)は、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1において、ディスプレーサ2が上死点UPに位置する様子を示す模式図である。また図4(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1において、ディスプレーサ2が下死点LPに位置する様子を示す模式図である。
第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1においても、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1と同様に、膨張空間3の底面において、複数の環状の凸部18が多重構造となるように設けられている。また、ディスプレーサ2の底部2bにおいて、凸部18を受け入れるように複数の環状の凹部が設けられている。
一方、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1は、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1とは異なり、ディスプレーサ2の底部2bの中心部を貫通し、ディスプレーサ2の内部空間と膨張空間3とを結ぶ作動ガスの流路が備えられていない。その代わり、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1においては、ディスプレーサ2の側壁とシリンダ4の内壁との間のクリアランスは、ディスプレーサ2の内部空間と膨張空間3とを結ぶ作動ガスの流路16となっている。また、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1のディスプレーサ2には、流路16となるクリアランスに作動ガスを導入する吹き出し口21が備えられている。これにより、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1は、吹き出し口21および流路16を介してディスプレーサ2の内部空間と膨張空間3とが連通する。
このため、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1においては、第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1とは異なり、作動ガスは膨張空間3の内側から外側に向かって移動してディスプレーサ2に回収される。つまり、膨張空間3の内側に存在する作動ガスは、外側に存在する作動ガスと比較すると、ディスプレーサ2の内部空間に回収されるまでに通る経路の長さが長くなる。
そこで図4(a)−(b)に示すように、凹部17が凸部18を収容して形成されるクリアランスは、ディスプレーサ2の中心軸の近くに形成されるクリアランスの方が、遠くに形成されるクリアランスと比較して、広くなるように形成されている。これにより、作動ガスの排気時における膨張空間3の内側の流路抵抗が小さくなる。作動ガスの回収時における最も長い経路の流路抵抗が小さくなり、極低温冷凍機1の圧力損失を低減させる効果が大きい。
これを実現するためには種々の方法が考えられる。例えば、第1凹部17aの溝の幅、第2凹部17bの溝の幅、および第3凹部17cの溝の幅を同一にし、第1凸部18aの厚さの方が、第2凸部18bの厚さよりも厚くなるようする。また、第2凸部18bの厚さの方が、第3凸部18cの厚さよりも厚くなるようする。これにより、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも狭くなる。さらに、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスは、第3凹部17cに第3凸部18cが収容されたときに形成されるクリアランスよりも狭くなる。
別の実現方法としては、第1凸部18aの厚さ、第2凸部18bの厚さ、および第3凸部18cの厚さを同一にし、第1凹部17aの溝の幅の方が第2凹部17bの溝の幅よりも狭くするようにする。また、第2凹部17bの溝の幅の方が第3凹部17cの溝の幅よりも狭くするようにする。これにより、第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスは、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも狭くなる。さらに、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスは、第3凹部17cに第3凸部18cが収容されたときに形成されるクリアランスよりも狭くなる。
あるいは、第1凹部17aの溝の幅、第2凹部17bの溝の幅、および第3凹部17cの溝の幅が異なるようにし、かつ第1凸部18aの厚さ、第2凸部18bの厚さ、および第3凸部18cの厚さが異なるようにすることもできる。第1凹部17aに第1凸部18aが収容されたときに形成されるクリアランスが、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスよりも狭くなり、かつ、第2凹部17bに第2凸部18bが収容されたときに形成されるクリアランスが、第3凹部17cに第3凸部18cが収容されたときに形成されるクリアランスよりも狭くなれば、凹部17の幅および凸部18の厚さはどのように構成してもよい。
第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1と同様に、凹部17が凸部18を受け入れたときに形成されるクリアランスは熱交換器として機能する。このため、凹部17と凸部18とが形成されない場合と比較して、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換面積が増加し、熱交換効率が上昇する。さらに、ディスプレーサ2の往復移動に伴って、凹部17内に凸部18が挿入される動作が繰り返される。この結果、膨張空間3内の作動ガスに乱流が生じる。これにより、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換効率をさらに上昇させることができる。
膨張空間3の外側は内側よりも多くの作動ガスが存在する。第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1においては、多くの作動ガスが存在する膨張空間3の外側の方が、凹部17が凸部18を受け入れたときに形成されるクリアランスが狭くなる。
一般に、クリアランスが狭い方が、熱交換の効率が上昇する。このため、2の実施の形態に係る極低温冷凍機1においては、多くの作動ガスが存在する膨張空間3の外側での熱交換効率が高いため、極低温冷凍機1全体として熱交換効率を高めることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1によれば、膨張空間3内で膨張した作動ガスをディスプレーサ2の内部空間に回収する際に、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換面積を増加することができる。また、凹部17内に凸部18を収容する際に作動ガスに乱流を生じさせることができる。これにより、作動ガスと冷却ステージ5との間の熱交換効率が向上し、極低温冷凍機1の冷凍性能を向上することができる。
(第3の実施の形態)
上述のように、第1及び第2の実施の形態の凸部18と凹部17の組み合わせのようなフィン式の熱交換器においては、凸部18と凹部17の間に狭いクリアランスを形成することが熱交換効率を向上するうえで好ましい。熱交換効率の向上は、極低温冷凍機1の冷凍能力の向上に役立つ。しかし、狭すぎるクリアランスは、そこを流れる作動ガスの粘性に起因して、ディスプレーサ2の移動に対する抵抗力を大きくする。また、作動ガスの流動抵抗が過大であると、膨張空間3に供給される作動ガス量が不足する原因にもなりうる。したがって、狭すぎるクリアランスは、極低温冷凍機1の冷凍能力を低下させうる。
こうしたトレードオフの関係を考慮して、第3の実施の形態に係る極低温冷凍機1は、第1及び第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1と比べて、冷却ステージ5に設けられる熱交換器フィン基部の幅が薄い。つまり、フィン基部の幅がフィン先端部の幅より小さい。このようにして、第3の実施の形態に係る極低温冷凍機1のフィン式熱交換器は、部分的に拡大されたクリアランスを有する。作動ガスの流動抵抗はクリアランスの幅に相関するので、拡大されたクリアランスは流動抵抗を小さくすることができる。熱交換器フィンの先端部は、第1及び第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1と同様に狭いクリアランスを形成する。そのため、熱交換効率の向上という有利な効果は得られる。
よって、第3の実施の形態においては、複数の環状の凸部18のうち少なくとも1つの環状の凸部18は、環状の先端部と、環状の先端部を膨張空間3の底面に接続する環状の薄肉部と、を備える。環状の先端部は、当該環状の凸部18を受け入れる環状の凹部17との間に幅狭クリアランスを形成する。環状の薄肉部は、当該環状の凸部18を受け入れる環状の凹部17との間に幅狭クリアランスに連続する幅広クリアランスを形成する。
図5を参照して、第3の実施の形態に係る極低温冷凍機1について説明する。以下、第1の実施の形態及び/または第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1と重複する記載については、適宜省略または簡略化して説明する。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る極低温冷凍機1の低温部を模式的に示す図である。図5に示される極低温冷凍機1は、軸方向において部分的に薄幅の熱交換器フィン(すなわち凸部18)と、第1の実施の形態と同様に縦吹き式の作動ガス吹き出し口との組み合わせを有する。図5は、ディスプレーサが上死点に位置する様子を示す。なお理解のために、図5においてディスプレーサが下死点に位置する様子を破線で示す。
図5に示されるように、複数の環状の凸部18は、環状の第1凸部18aと、環状の第1凸部18aに囲まれる環状の第2凸部18bと、を含む。第2凸部18bは、シリンダ中心軸を囲む。また、複数の環状の凹部17は、第1凸部18aを受け入れる環状の第1凹部17aと、第2凸部18bを受け入れる及び環状の第2凹部17bと、を含む。ディスプレーサの底部2bは、隣接する凹部17どうしを仕切り、または、流路16とこれに隣接する凹部17とを仕切るディスプレーサ凸部26を備える。
第1凸部18aは、環状の第1先端部22aと、環状の第1薄肉部23aと、を備える。第1薄肉部23aは、第1先端部22aを膨張空間3の底面、すなわち冷却ステージ5の内部底面に接続する。環状の第1先端部22aは、環状の第1凹部17aに第1幅狭クリアランス24aを形成する。環状の第1薄肉部23aは、環状の第1凹部17aに第1幅広クリアランス25aを形成する。第1幅広クリアランス25aは、軸方向に第1幅狭クリアランス24aに連続する。第1幅狭クリアランス24aは第1先端部22aの径方向両側に形成され、第1幅広クリアランス25aは第1薄肉部23aの径方向両側に形成される。径方向において第1幅狭クリアランス24aの幅は、第1幅広クリアランス25aの幅より小さい。ここで径方向は、シリンダの軸方向及び周方向に垂直な方向である。周方向は、一般には、軸を囲むように延びる環状の凸部18の延在方向である。
同様に、第2凸部18bは、環状の第2先端部22bと、環状の第2薄肉部23bと、を備える。第2薄肉部23bは、第2先端部22bを膨張空間3の底面に接続する。環状の第2先端部22bは環状の第2凹部17bに第2幅狭クリアランス24bを形成し、環状の第2薄肉部23bは環状の第2凹部17bに第2幅広クリアランス25bを形成する。第2幅広クリアランス25bは軸方向に第2幅狭クリアランス24bに連続する。第2幅狭クリアランス24b及び第2幅広クリアランス25bは、第2凸部18bの径方向両側に形成される。第2幅狭クリアランス24bの径方向幅は、第2幅広クリアランス25bの径方向幅より小さい。
中心軸からの距離とクリアランスの広さとの関係は、第3の実施の形態においても第1の実施の形態と同様である。凹部17が凸部18を収容して形成されるクリアランスは、ディスプレーサの中心軸の遠くに形成されるクリアランスの方が、近くに形成されるクリアランスと比較して、広くなるように形成されている。よって、第1幅狭クリアランス24aの径方向幅は第2幅狭クリアランス24bの径方向幅より広く、かつ、第1幅広クリアランス25aの径方向幅は第2幅広クリアランス25bの径方向幅より広い。
なお、ある凸部18が対応する凹部17に形成するクリアランスは、別の凸部18が対応する別の凹部17に形成するクリアランスと同じ広さを有してもよい。よって、第1幅狭クリアランス24aの径方向幅は第2幅狭クリアランス24bの径方向幅に等しくてもよい。第1幅広クリアランス25aの径方向幅は第2幅広クリアランス25bの径方向幅に等しくてもよい。
以下本明細書において、第1先端部22aと第2先端部22bとを特に区別しない場合には、単に「先端部22」と総称する。また、第1薄肉部23aと第2薄肉部23bとを特に区別しない場合には、単に「薄肉部23」と総称する。幅狭クリアランス及び幅広クリアランスについても同様に、「幅狭クリアランス24」、「幅広クリアランス25」と総称する。
幅狭クリアランス24は、径方向において先端部22とディスプレーサ凸部26との間に形成される。幅広クリアランス25は、径方向において薄肉部23とディスプレーサ凸部26との間に形成される。
棒状部材19もまた、凹部17と同様に、細い基部を有する。すなわち、棒状部材19は、先端部と、当該先端部を膨張空間3の底面に接続する小径部と、を備える。棒状部材19の先端部は、流路16に幅狭クリアランスを形成する。棒状部材19の小径部は、流路16に幅広クリアランスを形成する。棒状部材19は、凸部18と等しい軸方向高さを有する。
図示されるように、ディスプレーサが下死点にあるとき薄肉部23は凹部17に幅広クリアランス25を形成する。ディスプレーサが上死点にあるとき幅広クリアランス25は開放される。そのため、薄肉部23または小径部の軸方向高さは、凸部18の軸方向全高の1/3より大きく2/3より小さいことが好ましい。軸方向高さは、膨張空間3の底面から軸方向に測定される長さである。
極低温冷凍機1は、凸部18とディスプレーサの底部2bとの軸方向の重なりが常に保たれるよう構成されている。したがって、凸部18の少なくとも上方部分はディスプレーサの往復運動の1周期を通じて凹部17に受け入れられている。第3の実施の形態においては、先端部22が常に凹部17に収容されている。図示されるように、ディスプレーサが上死点にあるとき先端部22が凹部17の中に位置し薄肉部23が凹部17の外に位置する。ディスプレーサが上死点にあるときの凸部18とディスプレーサの底部2bとの重なり部分の軸方向長さは、例えば、凸部18の軸方向全高の1/3以下、1/5以下、または1/10以下であってもよい。
よって、ディスプレーサが下死点またはその近傍から上動するとき、すなわちディスプレーサから膨張空間3に作動ガスが供給されるとき、ディスプレーサの底部2bと凸部18との間に幅広クリアランス25が形成される。幅が広いので作動ガスの流通が容易であり、故に、ディスプレーサの運動に対する抵抗は小さい。一方、ディスプレーサが上死点またはその近傍から下動するとき、すなわち膨張し冷却された作動ガスが膨張空間3からディスプレーサに回収されるとき、作動ガスは幅狭クリアランス24を通る。幅狭クリアランス24において充分な熱交換がなされる。このようにして、上述のような狭すぎるクリアランスによる副作用を低減し、熱交換効率ひいては冷凍能力を向上することができる。
なお、凸部18は先端部22と薄肉部23との間に1つの段部を有するが、これに限られない。凸部18は、2以上の段部を有してもよい。例えば、凸部18が2つの段部を有する場合、凸部18は、先端部と、先端部より薄い中間部と、中間部より薄い基部と、を有してもよい。あるいは、先端部22から薄肉部23への段付き表面に代えて、凸部18は滑らかな表面を有してもよい。例えば、凸部18は、幅狭クリアランス24から幅広クリアランス25へと徐々に広がるよう形成された滑らかな表面を有してもよい。
極低温冷凍機1は、軸方向において部分的に薄幅の熱交換器フィンと横吹き式の吹き出し口21との組み合わせを有してもよい。この場合、図6に示されるように、中心軸からの距離とクリアランスの広さとの関係は、第2の実施の形態と同様であってもよい。よって、第1幅狭クリアランスは、第2幅狭クリアランスより狭くてもよい。第1幅広クリアランスは、第2幅広クリアランスより狭くてもよい。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る極低温冷凍機1の低温部を模式的に示す図である。図7は、ディスプレーサが上死点に位置する様子を示す。なお理解のために、図7においてディスプレーサが下死点に位置する様子を破線で示す。また、図8は、第4の実施の形態に係る極低温冷凍機1を、シリンダの軸方向に垂直な平面で切断した断面を模式的に示す図である。より具体的に、図8は、図7におけるDD断面を示す図である。以下、上述のいずれかの実施の形態に係る極低温冷凍機1と重複する記載については、適宜省略または簡略化して説明する。
図7および図8に示される極低温冷凍機1は、第3の実施の形態に係る極低温冷凍機1と同様に軸方向において部分的に薄幅の熱交換器フィン(すなわち凸部18)を備えるが、作動ガスの流路構成に関して異なる。図7および図8に示される極低温冷凍機1は、複数の縦吹き式の作動ガス吹き出し口と、図4および図6に示される極低温冷凍機1と同様に横吹き式の吹き出し口21とを有する。
詳しくは後述するが、極低温冷凍機1は、ディスプレーサの底部2bを貫通し、ディスプレーサの内部空間と複数の環状の凹部17のうちある環状の凹部とを結ぶ少なくとも1つの作動ガスの流路を備える。また、複数の環状の凸部18のうちある環状の凸部とその隣の環状の凸部との間隔は、複数の環状の凹部17のうちある環状の凸部を受け入れる環状の凹部の幅より広い。
図7に示されるように、複数の環状の凸部18は、環状の第1凸部18aと、環状の第1凸部18aに囲まれる環状の第2凸部18bと、環状の第2凸部18bに囲まれる環状の第3凸部18cと、を含む。第3凸部18cは、シリンダ中心軸上に配設された棒状部材19を囲む。棒状部材19は、凸部18の1つであるとみなされてもよい。また、複数の環状の凹部17は、第1凸部18aを受け入れる環状の第1凹部17aと、第2凸部18bを受け入れる及び環状の第2凹部17bと、第3凸部18cを受け入れる及び環状の第3凹部17cと、を含む。また、棒状部材19を受け入れる第4凹部17dがディスプレーサの底部2bに設けられている。第4凹部17dは、凹部17の1つとみなされてもよい。ディスプレーサの底部2bは、隣接する凹部17どうしを仕切る複数のディスプレーサ凸部26を備える。
極低温冷凍機1は、ディスプレーサの内部空間(すなわち蓄冷器7)と膨張空間3とを結ぶ作動ガスの複数の流路16を有する。流路16は、第1流路16a、第2流路16b、第3流路16c、および第4流路16dを含む。第1流路16aは、ディスプレーサ側壁とシリンダ内壁との間のクリアランスであり、吹き出し口21を膨張空間3に接続する。
第2流路16bは、ディスプレーサの底部2bを貫通し、ディスプレーサの内部空間を第2凹部17bに連通する。同様に、第3流路16cおよび第4流路16dはそれぞれ、ディスプレーサの底部2bを貫通し、ディスプレーサの内部空間を第3凹部17cおよび第4凹部17dに連通する。図8に示されるように、第2流路16bは、複数(図において8つ)の貫通孔からなる。第3流路16cは、複数(図において4つ)の貫通孔からなる。これらの貫通孔はディスプレーサの底部2bにおいて周方向に等間隔に形成されている。第4流路16dは、ディスプレーサの底部2bの中心部を貫通する単一の穴である。
このように、極低温冷凍機1は、複数の縦吹き式の作動ガス吹き出し口、具体的には第2流路16b、第3流路16c、および第4流路16dを有する。中心の第4流路16dに加えて、その周囲に第2流路16bおよび第3流路16cが設けられている。作動ガスの吹き出し流路が広くなるので、熱交換面積が増え、作動ガスと熱交換フィン(すなわち凸部18)との熱交換が促進される。よって、極低温冷凍機1の冷凍性能を向上することができる。また、作動ガスの吹き出し流路が広いので、作動ガスの流動抵抗が低減され、極低温冷凍機1の駆動モータへの負荷低減も期待できる。
各凸部18は、先端部22および薄肉部23を有する。先端部22は対応する凹部17に幅狭クリアランス24を形成し、薄肉部23は対応する凹部17に幅広クリアランス25を形成する。中心軸からの距離とクリアランスの広さとの関係は、第1から第3の実施の形態とは異なる。第4の実施の形態においては、クリアランスの広さは、中心軸からの距離によらず一定である。そのため、複数の凸部18の径方向幅は共通である。また、複数の凹部17の径方向幅は共通である。しかし、第4の実施の形態においても他の実施の形態と同様に、中心軸からの距離とクリアランスの広さとが関係づけられていてもよい。
複数の環状の凸部18のうちある環状の凸部18とその隣の環状の凸部18との間隔Pは、その環状の凸部18(または隣の環状の凸部18)を受け入れる環状の凹部17の幅Qより広い。言い換えれば、あるディスプレーサ凸部26とその両側のクリアランスとの合計の幅Pは、そのディスプレーサ凸部26と隣のディスプレーサ凸部26との間隔Qより広い。
凹部17に存在する作動ガスは、極低温冷凍機1の排気工程において(すなわちディスプレーサが下死点へと移動するとき)流路16から直ちに蓄冷器7に戻るので、冷却への貢献が比較的小さい。それに対し、2つの隣り合う凸部18間に存在する作動ガスは凸部18とディスプレーサ凸部26とのクリアランスを通って蓄冷器7に戻る。このとき作動ガスと凸部18との間で熱交換がなされるので、凸部18間に存在する作動ガスは、冷却への貢献が比較的大きい。上述のように凸部18間の間隔Pを凹部17の幅Qより広くすることにより、凸部18間に存在する作動ガスの容積を増やすことができる。したがって、作動ガスと熱交換フィンとの熱交換が促進され、極低温冷凍機1の冷凍性能が向上される。
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の第5の実施の形態に係る極低温冷凍機1の低温部の一部を模式的に示す図である。棒状部材19は、冷却ステージ5とは別の部材として製作され、冷却ステージ5に取り付けられている。そのために、棒状部材19はその下端に、ねじ部19aを有する。冷却ステージ5は、ねじ部19aに対応するねじ穴5aを有する。棒状部材19のねじ部19aが冷却ステージ5のねじ穴5aにねじ込まれることによって、棒状部材19が冷却ステージ5に固定される。棒状部材19は、ろう付けにより冷却ステージ5に確実に固定される。
棒状部材19が取り外されているとき、第3凸部18c内の空間は、棒状部材19が取り付けられているときに比べて広くなる。そのため、第3凸部18cを容易に加工することができる。このように、棒状部材19を別体の部材とすることにより、冷却ステージ5の凸部18の製作が容易になる。とくに、凸部18が銅などの比較的軟らかい金属で形成される場合に有効である。
あるいは、ねじ係合に代えて、棒状部材19は、冷却ステージ5に圧入またはその他の固定手段により固定されてもよい。
同様に、ディスプレーサ凸部26の少なくとも1つがディスプレーサとは別の部材として製作され、ねじ係合、圧入、またはその他の固定手段によってディスプレーサに取り付けられてもよい。凸部18の少なくとも1つが冷却ステージ5とは別の部材として製作され、ねじ係合、圧入、またはその他の固定手段によって冷却ステージ5に取り付けられてもよい。
あるいは、図10に示されるように、棒状部材19の径Rは、他の凸部18(例えば隣の凸部)の径方向幅Sより大きくてもよい。このようにすれば、棒状部材19の剛性が高まり、第3凸部18cの加工中における工具との干渉等による棒状部材19の変形が防止されうる。そのため、冷却ステージ5の製作が容易になる。
図9に示される冷却ステージ5は、第1から第4の実施の形態のいずれかに適用されてもよい。同様に、図10に示される冷却ステージ5は、第1から第4の実施の形態のいずれかに適用されてもよい。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
例えば、上述した極低温冷凍機においては、段数が1段である場合を示したが、この段数は2段以上とする等、適宜選択することが可能である。また、各実施の形態では、極低温冷凍機がGM冷凍機である例について説明したが、これに限られない。例えば、本発明は、スターリング冷凍機、ソルベイ冷凍機など、ディスプレーサを備えるいずれの冷凍機にも適用することができる。
上記の各実施の形態に係る極低温冷凍機1はいずれも、円環形状の凸部18と、凸部18を受け入れるように形成された円環形状の凹部17とを備える場合について説明した。しかしながら、凹部17および凸部18の形状は円環形状に限られない。これの形状は閉じた図形であればよく、例えば多角形や星形の形状であってもよい。一方で、凹部17および凸部18が円環形状である場合には、仮にディスプレーサ2とシリンダ4との相対位置がシリンダ4の軸を中心に回転したとしても、凹部17が凸部18を受け入れることに支障がない点で有利である。
上記の第1の実施の形態に係る極低温冷凍機1では、凹部17と凸部18とがそれぞれ2つある場合について説明した。しかしながら、凹部17と凸部18との数は2つに限られず、それよりも多くてもよい。また上記の第2の実施の形態に係る極低温冷凍機1では、凹部17と凸部18とがそれぞれ3つある場合について説明した。しかしながら、凹部17と凸部18との数は3つに限られない。例えば、凹部17と凸部18とはそれぞれ2つでもよく、また4つ以上であってもよい。
1 極低温冷凍機、 2 ディスプレーサ、 2a 本体部、 2b 底部、 3 膨張空間、 4 シリンダ、 5 冷却ステージ、 7 蓄冷器、 8 室温室、 9 上端側整流器、 10 下端側整流器、 11 上部開口、 12 圧縮機、 13 サプライバルブ、 14 リターンバルブ、 15 シール、 16 流路、 17 凹部、 17a 第1凹部、 17b 第2凹部、 18 凸部、 18a 第1凸部、 18b 第2凸部、 19 棒状部材、 21 吹き出し口。

Claims (12)

  1. 内部空間を有し、当該内部空間を作動ガスが流通するディスプレーサと、
    前記ディスプレーサを往復移動可能に収容し、前記ディスプレーサの底部との間に作動ガスの膨張空間を形成するシリンダと、
    前記膨張空間の底面において、多重構造となるように設けられた複数の環状の凸部と、
    前記ディスプレーサの底部において、前記複数の環状の凸部を受け入れるように設けられた複数の環状の凹部とを備えることを特徴とする極低温冷凍機。
  2. 前記ディスプレーサの底部の中心部を貫通し、前記ディスプレーサの内部空間と前記膨張空間とを結ぶ作動ガスの流路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の極低温冷凍機。
  3. 前記膨張空間のうち前記流路に対向する領域に設けられ、少なくとも前記ディスプレーサが下死点に位置するときに、前記流路に挿入されている棒状部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の極低温冷凍機。
  4. 前記複数の環状の凹部に受け入れられた前記複数の環状の凸部と前記複数の環状の凹部との間に複数のクリアランスが形成され、前記複数のクリアランスは、前記ディスプレーサの中心軸の遠くに形成され第1クリアランス幅を有する第1クリアランスと、前記ディスプレーサの中心軸の近くに形成され第2クリアランス幅を有する第2クリアランスと、を含み、前記第1クリアランス幅は、前記第2クリアランス幅より大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の極低温冷凍機。
  5. 前記ディスプレーサの側壁と前記シリンダの内壁との間のクリアランスは、前記ディスプレーサの内部空間と前記膨張空間とを結ぶ作動ガスの流路であり、
    前記ディスプレーサは、前記クリアランスに作動ガスを導入する吹き出し口を備え、
    前記複数の環状の凹部に収容された前記複数の環状の凸部と前記複数の環状の凹部との間に複数のクリアランスが形成され、前記複数のクリアランスは、前記ディスプレーサの中心軸の近くに形成され第1クリアランス幅を有する第1クリアランスと、前記ディスプレーサの中心軸の遠くに形成され第2クリアランス幅を有する第2クリアランスと、を含み、前記第1クリアランス幅は、前記第2クリアランス幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷凍機。
  6. 前記複数の環状の凹部は、前記ディスプレーサが上死点にあるときも、前記複数の環状の凸部を収容するように形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の極低温冷凍機。
  7. 前記複数の環状の凸部のうち少なくとも1つの環状の凸部は、環状の先端部と、前記環状の先端部を前記膨張空間の底面に接続する環状の薄肉部と、を備え、
    前記環状の先端部は、当該環状の凸部を受け入れる環状の凹部に幅狭クリアランスを形成し、
    前記環状の薄肉部は、前記環状の凹部に前記幅狭クリアランスに連続する幅広クリアランスを形成することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の極低温冷凍機。
  8. 前記少なくとも1つの環状の凸部は、前記シリンダの中心軸の方向に軸方向全高を有し、前記薄肉部は、前記軸方向全高の1/3から2/3である軸方向高さを有することを特徴とする請求項7に記載の極低温冷凍機。
  9. 前記複数の環状の凸部は、環状の第1凸部と、前記環状の第1凸部に囲まれる環状の第2凸部と、を含み、
    前記複数の環状の凹部は、前記環状の第1凸部及び前記環状の第2凸部をそれぞれ受け入れる環状の第1凹部及び環状の第2凹部を含み、
    前記環状の第1凸部は、環状の第1先端部と、前記環状の第1先端部を前記膨張空間の底面に接続する環状の第1薄肉部と、を備え、前記環状の第1先端部は、前記環状の第1凹部に第1幅狭クリアランスを形成し、前記環状の第1薄肉部は、前記環状の第1凹部に前記第1幅狭クリアランスに連続する第1幅広クリアランスを形成し、
    前記環状の第2凸部は、環状の第2先端部と、前記環状の第2先端部を前記膨張空間の底面に接続する環状の第2薄肉部と、を備え、前記環状の第2先端部は、前記環状の第2凹部に第2幅狭クリアランスを形成し、前記環状の第2薄肉部は、前記環状の第2凹部に前記第2幅狭クリアランスに連続する第2幅広クリアランスを形成し、
    前記第1幅狭クリアランスは前記第2幅狭クリアランスより広くかつ前記第1幅広クリアランスは前記第2幅広クリアランスより広く、または、前記第1幅狭クリアランスは前記第2幅狭クリアランスより狭くかつ前記第1幅広クリアランスは前記第2幅広クリアランスより狭いことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の極低温冷凍機。
  10. 前記ディスプレーサの底部を貫通し、前記ディスプレーサの内部空間と前記複数の環状の凹部のうちある環状の凹部とを結ぶ作動ガスの流路をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の極低温冷凍機。
  11. 前記ディスプレーサの側壁と前記シリンダの内壁との間のクリアランスは、前記ディスプレーサの内部空間と前記膨張空間とを結ぶ作動ガスの流路であり、
    前記ディスプレーサは、前記クリアランスに作動ガスを導入する吹き出し口を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の極低温冷凍機。
  12. 前記複数の環状の凸部のうちある環状の凸部とその隣の環状の凸部との間隔は、前記複数の環状の凹部のうち前記ある環状の凸部を受け入れる環状の凹部の幅より広いことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の極低温冷凍機。
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