JPWO2016067529A1 - 画像処理装置、画像表示システム及びそれを備える車両並びに画像処理方法及びそれを実行させるプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像表示システム及びそれを備える車両並びに画像処理方法及びそれを実行させるプログラム Download PDF

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Abstract

画像処理装置は、第1の動きベクトル検出部と、第2の動きベクトル検出部と、第1の移動画像生成部と、第2の移動画像生成部と、補正画像生成部と、を備える。第1の動きベクトル検出部は、後フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す第1の動きベクトルを検出し、第2の動きベクトル検出部は、前フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す第2の動きベクトルを検出する。第1の移動画像生成部は、後フレームの画像のデータと第1の動きベクトルに基づいて第1の移動画像のデータを生成し、第2の移動画像生成部は、前フレームの画像のデータと第2の動きベクトルに基づいて第2の移動画像のデータを生成する。補正画像生成部は、対象フレームの画像、第1の移動画像及び第2の移動画像のデータに基づいて、対象フレームの画像が補正された補正画像のデータを生成する。

Description

本開示は、撮像装置により撮像され生成された動画データを処理する画像処理技術に関する。
車両に搭載され、その車両の前方または後方の交通状況を撮影し、表示画面に表示する装置が開発されている。例えば、特許文献1は、車両に搭載される装置であって、撮像した画像から雪や雨等の視界を妨げる物体を除去できる画像処理装置を開示している。特許文献1の画像処理装置は、撮影手段から出力される画像のデータについて補正を行うか否かを判定し、画像のデータ中で、空中を浮遊または落下する所定の物体である妨害物体に対応する画素を検出し、検出した妨害物体の画素を他の画素と置き換え、画素が置き換えられた画像のデータを出力する。
国際公開第2006/109398号
近年、車両のヘッドライトや信号機の発光素子として、LED(発光ダイオード)素子が普及してきている。一般にLED素子は所定の駆動周期で駆動される。一方、車両に搭載されて画像を撮像するカメラは、通常60Hz程度の撮像周期を有する。
LED素子の駆動周期とカメラ(撮像装置)の撮像周期が異なっている場合、周期の差異に起因して、LED素子が点灯と消灯を繰り返している状態すなわちLED素子のフリッカが撮像されてしまう。
本開示は、撮像された動画データにおいてフリッカ等を低減できる画像処理装置を提供する。
本開示の第1の態様において、画像処理装置が提供される。画像処理装置は、第1の動きベクトル検出部と、第2の動きベクトル検出部と、第1の移動画像生成部と、第2の移動画像生成部と、補正画像生成部と、を備える。第1の動きベクトル検出部は、対象フレームの後のフレームである後フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す第1の動きベクトルを検出し、第2の動きベクトル検出部は、対象フレームの前のフレームである前フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す第2の動きベクトルを検出する。第1の移動画像生成部は、後フレームの画像のデータと第1の動きベクトルに基づいて、第1の移動画像のデータを生成し、第2の移動画像生成部は、前フレームの画像のデータと第2の動きベクトルに基づいて、第2の移動画像のデータを生成する。補正画像生成部は、対象フレームの画像のデータと第1の移動画像のデータと第2の移動画像のデータとに基づいて、対象フレームの画像が補正された補正画像のデータを生成する。
本開示の第2の態様において、画像表示システムが提供される。画像表示システムは、フレーム単位で画像を撮像し、画像データを生成する撮像装置と、撮像装置から、画像データを入力する上記の画像処理装置と、画像処理装置が生成した補正画像のデータが示す画像を表示する表示装置と、を備える。
本開示の第3の態様において、画像処理方法が提供される。画像処理方法は、第1の動きベクトルを検出するステップと、第2の動きベクトルを検出するステップと、第1の移動画像のデータを生成するステップと、第2の移動画像のデータを生成するステップと、補正画像のデータを生成し、出力するステップと、を含む。第1の動きベクトルは、対象フレームの後のフレームである後フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示し、第2の動きベクトルは、対象フレームの前のフレームである前フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す。第1の移動画像のデータは、後フレームの画像のデータと第1の動きベクトルに基づいて、生成され、第2の移動画像のデータは、前フレームの画像のデータと第2の動きベクトルに基づいて、生成される。補正画像のデータは、対象フレームの画像のデータと第1の移動画像のデータと第2の移動画像のデータとに基づいて、対象フレームの画像が補正されて生成される。
本開示の画像処理装置によれば、撮像された動画データにおいてフリッカ等を低減できる。例えば、被写体である発光素子(LED素子)の駆動周期と撮像装置の撮像周期が異なる場合であっても、発光素子のフリッカを低減した動画データを生成できる。
画像表示システムの構成を示す図 画像表示システムにおける画像処理装置の構成を示す図 画像表示システムにおける画像処理装置の他の構成(信頼性信号有り)を示す図 画像処理装置の動きベクトル検出部が検出する動きベクトルを説明するための図 画像処理装置によって実行される画像補正処理の考え方を説明するための図 画像処理装置の処理を示すフローチャート 画像補正処理を示すフローチャート 補正画像の生成を説明するための図 撮像画像(補正前)及び補正画像を示す図 雪が降っている状況を撮像した撮像画像を示す図 降っている雪が消去された補正画像を示す図 画像表示システムを搭載した車両を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態)
1.構成
図1は、本開示にかかる画像表示システムの構成を示した図である。図1に示すように、画像表示システム100は、撮像装置10と、画像処理装置20と、表示装置30とを備える。
撮像装置10は、被写体像を形成する光学系と、所定の撮像周期で被写体の光学情報を電気信号に変換する画像センサと、画像センサにより生成されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とを含む。すなわち、撮像装置10は、光学系を介して入力した被写体の光学情報から映像信号(デジタル信号)を生成して出力する。撮像装置10は、所定の撮像周期のフレーム単位で映像信号(動画データ)を出力する。撮像装置10は、例えばデジタルビデオカメラであり、画像センサは、例えばCCDやCMOSイメージセンサで構成される。
画像処理装置20は、撮像装置10から受信した映像信号に対して画像補正処理を実施する電子回路を含む。画像処理装置20の全部または一部は、画像補正処理を実行するように設計された1つまたは複数の集積回路(LSI、VLSI等)で構成されてもよい。または、画像処理装置20は、CPUまたはMPUとRAMを含み、所定のプログラムをCPU等が実行することで画像補正処理を実現するようにしてもよい。画像補正処理の詳細は後述する。
表示装置30は、画像処理装置20からの映像信号を表示する装置である。表示装置30は、液晶表示(LCD)パネルや有機ELディスプレイパネルのような表示素子と、それを駆動する回路とを含む。
1.1 画像処理装置
図2Aは、画像処理装置20の構成を示す図である。画像処理装置20は、フレーム保持部21と、動きベクトル検出部23a、23bと、移動画像生成部25a、25bと、補正画像生成部27とを含む。フレーム保持部21はフレームメモリ21aとフレームメモリ21bを含む。
画像処理装置20は撮像装置10からフレーム単位で映像信号を入力する。画像処理装置20に入力された映像信号は、まずフレーム保持部21におけるフレームメモリ21a、21bに順次格納される。フレームメモリ21aは、入力された映像信号よりも1フレーム分だけ前に撮像された映像信号を格納し、フレームメモリ21bは、フレームメモリ21aに格納された映像信号よりも1フレーム分だけ前に撮像された映像信号を格納する。すなわち、画像処理装置20に対してn番目のフレームの映像信号が入力されたタイミングにおいて、フレームメモリ21aはn−1番目のフレームの映像信号を格納し、フレームメモリ21bはn−2番目のフレームの映像信号を格納している。なお、以下の説明では、t−1、t、t+1番目のフレームをそれぞれ「フレームt−1」、「フレームt」、「フレームt+1」と称す。
動きベクトル検出部23aは、入力映像信号が示すフレームの画像から、入力映像信号が示すフレームよりも1フレーム分前の画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。動きベクトル検出部23bは、入力映像信号が示すフレームよりも2フレーム分前の画像から入力映像信号が示すフレームよりも1フレーム分前の画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。動きベクトルは、画像の全領域において、分割された所定サイズ(例えば16×16画素)のブロック領域毎に検出される。
図2Aに示すように、動きベクトル検出部23aには、フレームメモリ21aからフレームtの映像信号が入力され、撮像装置10からフレームt+1の映像信号が入力される。そして、動きベクトル検出部23aは、フレームt+1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトル1を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。また、動きベクトル検出部23bには、フレームメモリ21bからフレームt−1の映像信号が入力され、フレームメモリ21aからフレームtの映像信号が入力される。そして、動きベクトル検出部23bは、フレームt―1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトル2を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。
図3は、画像処理装置20の動きベクトル検出部23a、23bが検出する動きベクトル1、2を説明するための図である。例えば、撮像装置10から画像処理装置20には、図3に示すように、フレームt−1、フレームt、フレームt+1の時間順で撮像画像50、51、52が入力される。図3では、フレームtの撮像画像51において、ヘッドライトの駆動周期と撮像装置10の撮像周期の違いから、車両の右側ヘッドライトが消灯している画像が撮像される場合を示している。そして、画像処理装置20にフレームt+1の画像の映像信号が入力されたときに、動きベクトル検出部23aは、フレームt+1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。動きベクトル検出部23bは、フレームt−1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。
なお、動きベクトルの検出技術は公知の方法が使用できる。例えば、一方のフレーム画像において所定サイズ(例えば、16×16画素)の元ブロック領域を定義し、他方のフレーム画像において、その元ブロック領域の画像と類似する画像の領域を移動先のブロック領域として求める。具体的には、2つのフレーム画像間での画素値の差分の合計値を求め、他方のフレーム画像において画素値の差分の合計値が最も小さくなるブロック領域を移動先のブロック領域として求める。この移動先のブロック領域に基づき、元ブロック領域が示す画像領域の動きの方向(ベクトル)を検出することができる。
また、図2Bに示す画像処理装置20の他の構成のように、動きベクトル検出部23a、23bはそれぞれ、動きベクトル信号1、2に加えて、動きベクトル信号1、2の信頼性を示す信頼性信号1、2を出力することもできる。例えば、動きベクトルを検出する際に算出した2つのフレーム間の画素値の差分の合計値が大きい場合には,動きベクトルの信頼性は低いと考えられる。このため、動きベクトル検出部23a、23bはそれぞれ、動きベクトル信号1、2の信頼性の程度を示す信頼性信号1、2を出力する。信頼性信号1、2もブロック領域毎に出力される。
図2Aに示すように、移動画像生成部25aには、動きベクトル検出部23aから動きベクトル信号1が入力され、撮像装置10からフレームt+1の映像信号が入力される。また、移動画像生成部25bには、動きベクトル検出部23bから動きベクトル信号2が入力され、フレームメモリ21bからフレームt−1の映像信号が入力される。そして、画像処理装置20にフレームt+1の映像信号が入力されたとき、移動画像生成部25aは、フレームt+1の映像信号と動きベクトル信号1とに基づき第1の移動画像を生成し、生成した第1の移動画像を示す移動映像信号1を出力する。また、このとき、移動画像生成部25bは、フレームt−1の映像信号と動きベクトル信号2とに基づき第2の移動画像を生成し、生成した第2の移動画像を示す移動映像信号2を出力する。
図4は、画像処理装置20によって実行される画像補正処理の考え方を説明するための図である。図4では、図3で示したように、撮像装置10から画像処理装置20に、フレームt−1の撮像画像50、フレームtの撮像画像51、フレームt+1の撮像画像52がこの順で入力される場合を示している。図4に示すように、移動画像生成部25aは、フレームt+1の撮像画像52の各領域(ブロック)を動きベクトル1に基づいて移動させ、これにより第1の移動画像である移動画像52bを生成する。すなわち、移動画像52bは、フレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きに基づいて、撮像画像52から生成された画像である。移動画像52bは、フレームt+1の撮像画像52に基づいて生成されたフレームtにおける画像であると言える。
また、図4に示すように、移動画像生成部25bは、フレームt−1の撮像画像50の各領域(ブロック)を動きベクトル2に基づいて移動させ、これにより第2の移動画像である移動画像50bを生成する。すなわち、移動画像50bは、フレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きに基づいて、撮像画像50から生成された画像である。移動画像50bは、フレームt−1の撮像画像50に基づいて生成されたフレームtにおける画像であると言える。
図2Aに戻り、補正画像生成部27は、あるフレームの画像をその前後のフレームの画像を用いて補正し、補正した画像を示す出力映像信号を出力する。具体的には、補正画像生成部27は、フレームtの画像を、その前のフレームt−1の画像とその後のフレームt+1の画像に基づいて補正し、補正したフレームtの画像を示す出力映像信号を出力する。より詳細には、図2Aに示すように、補正画像生成部27には、フレームtの映像信号、移動画像信号1、2が入力される。そして、図4に示すように、補正画像生成部27は、移動画像信号1の移動画像50bと移動画像信号2の移動画像52bとに基づいて、フレームtの撮像画像51から補正画像51aを生成し、補正画像を示す出力映像信号を出力する。補正画像生成部27の処理の詳細は後述する。
2.動作
以上のように構成される画像表示システム100の動作を説明する。撮像装置10は、所定の撮像周期で被写体の画像(動画)を撮像し、映像信号を生成して出力する。画像処理装置20は、撮像装置10から入力した映像信号に基づき補正処理(画像処理)を行う。表示装置30は画像処理装置20から入力した映像信号を表示する。特に、本実施の形態の画像表示システム100では、画像処理装置20は、補正対象のフレーム(以下「対象フレーム」と称す)の画像に対して、その前後のフレームの画像を用いて補正処理を行う。
以下、図5のフローチャートを参照して画像処理装置20における処理について説明する。なお、以下の説明では、図3及び図4に示したように、フレームt+1の撮像画像52を示す映像信号を入力した状態において、フレームtを対象フレームとした動作を説明する。
画像処理装置20は、撮像装置10から映像信号(フレームt−1、t、t+1)を入力する(ステップS11)。入力した映像信号はフレーム単位でフレームメモリ21a、21bに順次格納される。すなわち、フレームメモリ21aは、入力した撮像画像52の映像信号(フレームt+1)よりも1フレーム前の撮像画像51に対する映像信号(フレームt)を格納し、フレームメモリ21bは、入力した映像信号(フレームt+1)よりも2フレーム前の撮像画像50に対する映像信号(フレームt−1)を格納する。これにより遅延画像のデータが生成される(ステップS12)。
次に、動きベクトル検出部23a、23bが、処理対象であるフレームtの撮像画像51の前後のフレームt−1、t+1の撮像画像50、52について、フレームtの撮像画像51に対する動きベクトル1、2の検出を行う(ステップS13)。
具体的には、動きベクトル検出部23aは、図3に示すように、フレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル1を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。また、動きベクトル検出部23bは、フレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル2を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。
その際、図2Bに示す画像処理装置20の他の構成のように、動きベクトル検出部23a、23bはそれぞれ、動きベクトル信号1、2に加えて、動きベクトル信号の信頼性を示す信頼性信号1、2を出力することもできる。
次に、移動画像生成部25a、25bは、フレームt+1、フレームt−1の画像データから、それぞれの動きベクトル1、2に基づいて移動画像50b、52bのデータを生成する(ステップS14)。
具体的には、移動画像生成部25aは、フレームt+1の撮像画像52のデータと動きベクトル信号1とに基づき移動画像52bのデータを生成し、生成した移動画像52bのデータを含む移動映像信号1を出力する。移動画像生成部25bは、フレームt−1の撮像画像50のデータと動きベクトル信号2とに基づき移動画像50bのデータを生成し、生成した移動画像50bのデータを含む移動映像信号2を出力する(図2A〜4参照)。
次に、補正画像生成部27は、補正対象であるフレームtの撮像画像51のデータと、移動画像50b、52bのデータとを用いてフレームtの撮像画像51に対する補正画像51aのデータを生成し(ステップS15)、生成した補正画像51aのデータを含む出力映像信号を表示装置30に出力する(ステップS16)。
図6は、補正画像51aの生成処理(ステップS15)の詳細を示すフローチャートである。図6は、図2Bに示すように、画像処理装置20が、動きベクトル検出部23a、23bから補正画像生成部27に信頼性信号1、2が入力される構成を有する場合のフローチャートである。
補正画像生成部27は、まず、第1番目の画素(画像領域の左上端の画素)を、処理対象の画素として設定する(ステップS30)。以下に説明する一連の処理(ステップS31〜S38)は、画素毎に実施される。なお、本実施の形態では、画像領域の左上端の画素から右下の画素に向かって、左から右へかつ上から下へ向かう順に処理対対象の画素を設定するものとする。
補正画像生成部27は、フレームt−1の撮像画像50について、信頼性信号2に基づき、処理対象の画素に対する動きベクトル2(すなわち、当該画素を含むブロック領域に関する動きベクトル信号2)が信頼性を有するか否かを判断する(ステップS31)。信頼性の有無の判断では、信頼性信号2が示す値が所定値以上である場合に、動きベクトル2が信頼性を有すると判断される。動きベクトル2が信頼性を有する場合(ステップS31でYES)、処理対象の画素に対して、フレームt−1に基づく移動画像50bを第1の出力候補C1に設定する(ステップS32)。
一方、動きベクトル2が信頼性を有していない場合(ステップS31でNO)、フレームtの撮像画像51を第1の出力候補C1に設定する(ステップS33)。信頼性のない動きベクトル2に基づいて生成された移動画像50bは信頼性がない(有効でない)と考えられるため、この場合は、第1の出力候補C1としてフレームtの撮像画像51を使用する。
なお、図2Aに示す画像処理装置20のように、補正画像生成部27に信頼性信号2が入力されない場合は、ステップS31での判断をすることなく無条件にステップS32に進み、フレームt−1に基づく移動画像50bを第1の出力候補C1に設定する。
次に、処理対象の画素に対して、フレームtの撮像画像51を第2の出力候補C2に設定する(ステップS34)。
次に、補正画像生成部27は、フレームt+1の撮像画像52について、信頼性信号1に基づき、処理対象の画素に対する動きベクトル1(すなわち、当該画素を含むブロック領域に関する動きベクトル信号1)が信頼性を有するか否かを判断する(ステップS35)。信頼性の有無の判断では、信頼性信号1が示す値が所定値以上である場合に、動きベクトル1が信頼性を有すると判断される。動きベクトル1が信頼性を有する場合(ステップS35でYES)、処理対象の画素に対して、フレームt+1に基づく移動画像52bを第3の出力候補C3に設定する(ステップS36)。
一方、動きベクトル1が信頼性を有していない場合(ステップS35でNO)、フレームtの撮像画像51を第3の出力候補C3に設定する(ステップS37)。信頼性のない動きベクトルに基づいて生成された移動画像52bは信頼性がない(有効でない)と考えられるため、この場合は、第3の出力候補C3としてフレームtの撮像画像51を使用する。
なお、図2Aに示す画像処理装置20のように、補正画像生成部27に信頼性信号1が入力されない場合は、ステップS35での判断をすることなく無条件にステップS36に進み、フレームt+1に基づく移動画像52bを第3の出力候補C3に設定する。
以上のように、基本的には、第1の出力候補C1として、フレームt−1に基づく移動画像50bを使用し、第3の出力候補C3として、フレームt+1に基づく移動画像52bを使用する。しかし、移動画像50bまたは52bの信頼性がない場合には、第1の出力候補C1または第3の出力候補C3として、フレームtの撮像画像51を使用する。
その後、補正画像生成部27は、第1〜第3の出力候補C1〜C3の画像データ(すなわち、フレームtの撮像画像51及び移動画像50b、52b)を参照しながら、補正画像51aの処理対象の画素の画素値を決定する(ステップS38)。具体的には、補正画像生成部27は、図7に示すように、第1〜第3の出力候補C1〜C3の3つの画像間において、画素単位で輝度値を比較し、2番目に明るい(又は暗い)輝度を有する画素の画素値を、補正画像51aにおける当該画素の画素値として採用する。このようにして、補正画像における各画素の画素値が決定される。まとめると、第1〜第3の出力候補C1〜C3間における画素の輝度値と、画素値として採用される出力候補C1〜C3との関係は、下記表1のとおりとなる。
上記処理を画像の全ての画素について行うことで(ステップS39、S40)、補正画像51aを生成する。
以上のように、本実施の形態では、処理対象であるフレームtの撮像画像51に対して、フレームtの撮像画像51(第2の出力候補)と、その前後のフレームt−1、t+1から動きベクトルを考慮して生成した移動画像50b、52b(第1、第3の出力候補C1、C3)とから補正画像51aを生成する。これにより、連続する3つのフレームにおいて、処理対象のフレームtにおけるある画素の輝度が、その前後のフレームt−1、t+1における対応する画素の輝度と大きく異なる画像が撮像された場合に、処理対象のフレームtのその画素の画素値をその前後のフレームの画素値で置換し補正することができる。
ここで、本実施の形態では、図6のステップS38、表1に示したように、第1〜第3の出力候補C1〜C3の3つの画像において中間(最小値と最大値の間)の輝度値を有する画素の画素値を補正画像51aの画素値として採用している。このように中間(最小値と最大値の間)の輝度値を有する画素の画素値を補正画像51aの画素値として採用した場合、元の撮像画像51が正しく本画像処理による補正が誤っている場合であっても、誤った補正による画像への影響の程度を小さくできるという利点がある。しかし、そのような点が問題とならないのであれば、第1〜第3の出力候補C1〜C3の3つの画像において最大の輝度値を有する画素の画素値を補正画像51aの画素値として採用してもよい。
以上の構成により、例えば、フレームtのある画素の輝度が低く、その前後のフレームt−1、t+1の対応する画素の輝度が高い場合、フレームtのその画素の輝度は高い輝度に補正される。逆に、フレームtのある画素の輝度が高く、その前後のフレームt−1、t+1の対応する画素の輝度が低い場合、フレームtのその画素の輝度は低い輝度に補正される。これにより、フレーム間での輝度の変化を平滑化できる。
例えば、LED素子を含むヘッドライトを撮像した場合、LED素子の駆動周期と撮像装置の撮像周期の違いから、図8の撮像画像(補正前)に示すように、一部のフレーム(フレームt)のみ、ヘッドライトが消灯した状態(図8のA部)の画像が撮像される場合がある。このような場合であっても、本実施の形態の画像表示システム100によれば、図8の補正画像に示すように、フレームtの撮像画像51が、その前後のフレームt−1、t+1の撮像画像50、52に基づいて、ヘッドライトが点灯した状態(図8のB部)の画像に補正される。これにより、連続した3つのフレームt−1、t、t+1の画像全てにおいて、ヘッドライトが点灯し、フリッカを低減することができる。
なお、上記の実施の形態では、フレームt−1,t,t+1の3つのフレームを用いて補正処理を行ったが、補正処理に用いるフレームの数は3つに限定されない。例えば、処理対象のフレームtの前後2フレームずつを用いて補正処理を行っても良い。すなわち、フレームt−2,t−1,t,t+1,t+2の5つのフレームを用いて補正処理を行ってもよいし、より多くの数のフレーム数を用いてもよい。
また、補正処理において対象フレームとともに用いるフレームは、必ずしも、対象フレームと連続したフレームすなわち処理対象であるフレームtの直前及び直後のフレームt−1、t+1である必要はない。例えば、処理対象であるフレームtの2つ前のフレームt−2と、2つ後のフレームt+2とを用いて補正処理を行ってもよい。すなわち、補正処理において、対象フレームとともに、対象フレームより前の少なくとも1つのフレームと、対象フレームより後の少なくとも1つのフレームとを用いればよい。撮像対象である発光素子等の駆動周期によっては、対象フレームの直前及び直後のフレームではなく、より時間的に離れたフレーム(例えば、フレームt−2、t+2)を用いた方が補正処理の効果が奏される場合がある。ただし、動きベクトル検出部23a、23bが検出する動きベクトル1、2の信頼性は、直前及び直後のフレームを用いた場合の方が高い傾向にある。また、補正処理に用いる前後フレームが対象フレームから時間的に離れるにつれ、図2Aに示すフレーム保持部21が保持する必要があるフレームの数が多くなるため、直前及び直後のフレームを用いた場合の方が、画像処理装置20における回路の負荷は小さくなる傾向にある。
また、本実施の形態の画像処理装置20の処理を適用することで、図9Aに示すような雪が降っている状況を撮像した画像から、図9Bに示すような降っている雪を消去した補正画像を生成することができる。すなわち、撮像画像において雪などの視認性を低下させる物体を消去することもできる。この場合、動きベクトルを検出するブロック領域は、降っている雪の粒子の動きベクトルを検出しないように、雪の粒子に比して十分に大きなサイズに設定される。また、この場合は、図6のフローチャートのステップS38、表1において、第1〜第3の出力候補C1〜C3のうち、中間(2番目)の輝度値を有する画素の画素値に代えて最小の輝度値を有する画素の画素値を、補正画像の画素値として採用してもよい。
3.効果、等
本実施の形態の画像処理装置20は、動きベクトル検出部23aと、動きベクトル検出部23bと、移動画像生成部25aと、移動画像生成部25bと、補正画像生成部27と、を備える。動きベクトル検出部23aは、フレームtの後のフレームであるフレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル1を検出し、動きベクトル検出部23bは、フレームtの前のフレームであるフレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル2を検出する。移動画像生成部25aは、フレームt+1の撮像画像52のデータと動きベクトル1に基づいて、移動画像52bのデータを生成し、移動画像生成部25bは、フレームt−1の撮像画像50のデータと動きベクトル2に基づいて、移動画像50bのデータを生成する。補正画像生成部27は、フレームtの撮像画像51のデータと移動画像52bのデータと移動画像50bのデータとに基づいて、フレームtの撮像画像51が補正された補正画像51aのデータを生成する。
本実施の形態の画像表示システム100は、フレーム単位で画像を撮像し、画像データを生成する撮像装置10と、撮像装置10から、画像データを入力する画像処理装置20と、画像処理装置20が生成した補正画像51aのデータが示す画像を表示する表示装置30と、を備える。
本実施の形態で開示される画像処理方法は、動きベクトル1を検出するステップと、動きベクトル2を検出するステップと、移動画像52bのデータを生成するステップと、移動画像50bのデータを生成するステップと、補正画像51aのデータを生成し、出力するステップと、を含む。動きベクトル1は、フレームtの後のフレームであるフレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きを示し、動きベクトル2は、フレームtの前のフレームであるフレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きを示す。移動画像52bのデータは、フレームt+1の撮像画像52のデータと動きベクトル1に基づいて、生成され、移動画像50bのデータは、フレームt−1の撮像画像50のデータと動きベクトル2に基づいて、生成される。補正画像51aのデータは、フレームtの撮像画像51のデータと移動画像52bのデータと移動画像50bのデータとに基づいて、フレームtの撮像画像51が補正されて生成される。
また、本実施の形態で開示される画像処理方法は、コンピュータに実行させるために、上記各ステップを記載したプログラムとすることができる。
本実施の形態の画像処理装置20及び画像処理方法によれば、前後のフレームの画像データを用いて対象フレームの画像データを補正することで、これらフレーム間で相関のある画素について1フレームだけ異なる輝度を有する画素を補正することができる。これにより、例えば、被写体である発光素子(LED素子)の駆動周期と撮像装置10の撮像周期が異なることに起因して発生し得るフリッカを低減した映像を生成することができる。また、雪等の視認性を低下させる物体を消去した映像も生成することができる。
なお、上記の実施の形態で示した撮像装置10、画像処理装置20、表示装置30はそれぞれ、本開示の撮像装置、画像処理装置および表示装置の一例である。フレーム保持部21はフレーム保持部の一例である。動きベクトル検出部23a、23bは動きベクトル検出部の一例である。移動画像生成部25a、25bは移動画像生成部の一例である。補正画像生成部27は補正画像生成部の一例である。また、フレームtは対象フレームの一例であり、フレームt−1は前フレームの一例であり、フレームt+1は後フレームの一例である。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施の形態の画像処理装置20による画像処理は、LEDヘッドライトのみならず、LED素子で構成された信号機を撮像した画像に対しても有効である。すなわち、撮像装置10の撮像周期と異なる周期で駆動される発光素子を含む装置を撮像する場合に有効である。
上記の実施の形態では、動きベクトルを検出するブロック領域のサイズを固定としたが、補正されるオブジェクト(LED、信号機等)の大きさに応じて可変してもよい。補正されるオブジェクトの大きさとブロック領域の大きさの差が小さい場合は、そのオブジェクトを含むブロック領域について、動きベクトルの検出が正しくできない場合がある。よって、補正されるオブジェクトを含むブロック領域の動きベクトルを精度良く検出できるように、当該オブジェクトに対してブロック領域のサイズを十分に大きくしてもよい。例えば、撮像画像から車両のヘッドライトの領域を検出し、その検出した領域のサイズに応じてブロック領域のサイズを大きくするようにしてもよい。
上記の実施の形態では、撮像画像の全体について画像処理装置20による画像処理を適用したが、撮像画像の一部の領域のみに適用してもよい。例えば、画像において所定のオブジェクト(例えば、車両、ヘッドライト、信号機)の領域を検出し、検出したオブジェクトの領域に対してのみ上記の画像処理を実施するようにしてもよい。これにより、本来補正する必要のない領域に対して誤って画像を補正してしまうことを低減できる。
上記の実施の形態の画像表示システム100は例えば車両に搭載されてもよい。図10は、画像表示システム100を搭載した車両200の構成を示す。この場合、撮像装置10は車両200の後部に取り付けられて車両後方の状況を撮像する。表示装置30及び画像処理装置20はルームミラー内に組み込まれてもよい。その場合、ルームミラーは、表示装置30をオンしたときは、撮像装置10で撮像された画像が表示装置30に表示されるようにし、表示装置30がオフのときは、鏡によって車両200の後方の状況を視認できるように構成されてもよい。車両200の運転者は、表示装置30の画像を確認することで車両後方の状況を確認できる。
また、上記の実施の形態の画像処理装置20は、車両に搭載されるドライブレコーダに対しても適用できる。この場合、画像処理装置20から出力される映像信号は、ドライブレコーダの記録媒体(ハードディスク、半導体メモリデバイス等)に記録される。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、撮像装置により画像を撮像し、撮像した画像を表示装置に表示または記録媒体に記録する装置、例えば、車両に搭載されるルームミラー型表示装置やドライブレコーダ等に適用できる。
10 撮像装置
20 画像処理装置
21 フレーム保持部
21a,21b フレームメモリ
23a,23b 動きベクトル検出部
25a,25b 移動画像生成部
27 補正画像生成部
30 表示装置
50,51,52 撮像画像
50b,52b 移動画像
51a 補正画像
100 画像表示システム
200 車両
C1〜C3 出力候補
本開示は、撮像装置により撮像され生成された動画データを処理する画像処理技術に関する。
車両に搭載され、その車両の前方または後方の交通状況を撮影し、表示画面に表示する装置が開発されている。例えば、特許文献1は、車両に搭載される装置であって、撮像した画像から雪や雨等の視界を妨げる物体を除去できる画像処理装置を開示している。特許文献1の画像処理装置は、撮影手段から出力される画像のデータについて補正を行うか否かを判定し、画像のデータ中で、空中を浮遊または落下する所定の物体である妨害物体に対応する画素を検出し、検出した妨害物体の画素を他の画素と置き換え、画素が置き換えられた画像のデータを出力する。
国際公開第2006/109398号
近年、車両のヘッドライトや信号機の発光素子として、LED(発光ダイオード)素子が普及してきている。一般にLED素子は所定の駆動周期で駆動される。一方、車両に搭載されて画像を撮像するカメラは、通常60Hz程度の撮像周期を有する。
LED素子の駆動周期とカメラ(撮像装置)の撮像周期が異なっている場合、周期の差異に起因して、LED素子が点灯と消灯を繰り返している状態すなわちLED素子のフリッカが撮像されてしまう。
本開示は、撮像された動画データにおいてフリッカ等を低減できる画像処理装置を提供する。
本開示の第1の態様において、画像処理装置が提供される。画像処理装置は、第1の動きベクトル検出部と、第2の動きベクトル検出部と、第1の移動画像生成部と、第2の移動画像生成部と、補正画像生成部と、を備える。第1の動きベクトル検出部は、対象フレームの後のフレームである後フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す第1の動きベクトルを検出し、第2の動きベクトル検出部は、対象フレームの前のフレームである前フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す第2の動きベクトルを検出する。第1の移動画像生成部は、後フレームの画像のデータと第1の動きベクトルに基づいて、第1の移動画像のデータを生成し、第2の移動画像生成部は、前フレームの画像のデータと第2の動きベクトルに基づいて、第2の移動画像のデータを生成する。補正画像生成部は、対象フレームの画像のデータと第1の移動画像のデータと第2の移動画像のデータとに基づいて、対象フレームの画像が補正された補正画像のデータを生成する。
本開示の第2の態様において、画像表示システムが提供される。画像表示システムは、フレーム単位で画像を撮像し、画像データを生成する撮像装置と、撮像装置から、画像データを入力する上記の画像処理装置と、画像処理装置が生成した補正画像のデータが示す画像を表示する表示装置と、を備える。
本開示の第3の態様において、画像処理方法が提供される。画像処理方法は、第1の動きベクトルを検出するステップと、第2の動きベクトルを検出するステップと、第1の移動画像のデータを生成するステップと、第2の移動画像のデータを生成するステップと、補正画像のデータを生成し、出力するステップと、を含む。第1の動きベクトルは、対象フレームの後のフレームである後フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示し、第2の動きベクトルは、対象フレームの前のフレームである前フレームの画像から対象フレームの画像への動きを示す。第1の移動画像のデータは、後フレームの画像のデータと第1の動きベクトルに基づいて、生成され、第2の移動画像のデータは、前フレームの画像のデータと第2の動きベクトルに基づいて、生成される。補正画像のデータは、対象フレームの画像のデータと第1の移動画像のデータと第2の移動画像のデータとに基づいて、対象フレームの画像が補正されて生成される。
本開示の画像処理装置によれば、撮像された動画データにおいてフリッカ等を低減できる。例えば、被写体である発光素子(LED素子)の駆動周期と撮像装置の撮像周期が異なる場合であっても、発光素子のフリッカを低減した動画データを生成できる。
画像表示システムの構成を示す図 画像表示システムにおける画像処理装置の構成を示す図 画像表示システムにおける画像処理装置の他の構成(信頼性信号有り)を示す図 画像処理装置の動きベクトル検出部が検出する動きベクトルを説明するための図 画像処理装置によって実行される画像補正処理の考え方を説明するための図 画像処理装置の処理を示すフローチャート 画像補正処理を示すフローチャート 補正画像の生成を説明するための図 撮像画像(補正前)及び補正画像を示す図 雪が降っている状況を撮像した撮像画像を示す図 降っている雪が消去された補正画像を示す図 画像表示システムを搭載した車両を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態)
1.構成
図1は、本開示にかかる画像表示システムの構成を示した図である。図1に示すように、画像表示システム100は、撮像装置10と、画像処理装置20と、表示装置30とを備える。
撮像装置10は、被写体像を形成する光学系と、所定の撮像周期で被写体の光学情報を電気信号に変換する画像センサと、画像センサにより生成されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とを含む。すなわち、撮像装置10は、光学系を介して入力した被写体の光学情報から映像信号(デジタル信号)を生成して出力する。撮像装置10は、所定の撮像周期のフレーム単位で映像信号(動画データ)を出力する。撮像装置10は、例えばデジタルビデオカメラであり、画像センサは、例えばCCDやCMOSイメージセンサで構成される。
画像処理装置20は、撮像装置10から受信した映像信号に対して画像補正処理を実施する電子回路を含む。画像処理装置20の全部または一部は、画像補正処理を実行するように設計された1つまたは複数の集積回路(LSI、VLSI等)で構成されてもよい。または、画像処理装置20は、CPUまたはMPUとRAMを含み、所定のプログラムをCPU等が実行することで画像補正処理を実現するようにしてもよい。画像補正処理の詳細は後述する。
表示装置30は、画像処理装置20からの映像信号を表示する装置である。表示装置30は、液晶表示(LCD)パネルや有機ELディスプレイパネルのような表示素子と、それを駆動する回路とを含む。
1.1 画像処理装置
図2Aは、画像処理装置20の構成を示す図である。画像処理装置20は、フレーム保持部21と、動きベクトル検出部23a、23bと、移動画像生成部25a、25bと、補正画像生成部27とを含む。フレーム保持部21はフレームメモリ21aとフレームメモリ21bを含む。
画像処理装置20は撮像装置10からフレーム単位で映像信号を入力する。画像処理装置20に入力された映像信号は、まずフレーム保持部21におけるフレームメモリ21a、21bに順次格納される。フレームメモリ21aは、入力された映像信号よりも1フレーム分だけ前に撮像された映像信号を格納し、フレームメモリ21bは、フレームメモリ21aに格納された映像信号よりも1フレーム分だけ前に撮像された映像信号を格納する。すなわち、画像処理装置20に対してn番目のフレームの映像信号が入力されたタイミングにおいて、フレームメモリ21aはn−1番目のフレームの映像信号を格納し、フレームメモリ21bはn−2番目のフレームの映像信号を格納している。なお、以下の説明では、t−1、t、t+1番目のフレームをそれぞれ「フレームt−1」、「フレームt」、「フレームt+1」と称す。
動きベクトル検出部23aは、入力映像信号が示すフレームの画像から、入力映像信号が示すフレームよりも1フレーム分前の画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。動きベクトル検出部23bは、入力映像信号が示すフレームよりも2フレーム分前の画像から入力映像信号が示すフレームよりも1フレーム分前の画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。動きベクトルは、画像の全領域において、分割された所定サイズ(例えば16×16画素)のブロック領域毎に検出される。
図2Aに示すように、動きベクトル検出部23aには、フレームメモリ21aからフレームtの映像信号が入力され、撮像装置10からフレームt+1の映像信号が入力される。そして、動きベクトル検出部23aは、フレームt+1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトル1を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。また、動きベクトル検出部23bには、フレームメモリ21bからフレームt−1の映像信号が入力され、フレームメモリ21aからフレームtの映像信号が入力される。そして、動きベクトル検出部23bは、フレームt―1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトル2を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。
図3は、画像処理装置20の動きベクトル検出部23a、23bが検出する動きベクトル1、2を説明するための図である。例えば、撮像装置10から画像処理装置20には、図3に示すように、フレームt−1、フレームt、フレームt+1の時間順で撮像画像50、51、52が入力される。図3では、フレームtの撮像画像51において、ヘッドライトの駆動周期と撮像装置10の撮像周期の違いから、車両の右側ヘッドライトが消灯している画像が撮像される場合を示している。そして、画像処理装置20にフレームt+1の画像の映像信号が入力されたときに、動きベクトル検出部23aは、フレームt+1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。動きベクトル検出部23bは、フレームt−1の画像からフレームtの画像への動きを示す動きベクトルを検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。
なお、動きベクトルの検出技術は公知の方法が使用できる。例えば、一方のフレーム画像において所定サイズ(例えば、16×16画素)の元ブロック領域を定義し、他方のフレーム画像において、その元ブロック領域の画像と類似する画像の領域を移動先のブロック領域として求める。具体的には、2つのフレーム画像間での画素値の差分の合計値を求め、他方のフレーム画像において画素値の差分の合計値が最も小さくなるブロック領域を移動先のブロック領域として求める。この移動先のブロック領域に基づき、元ブロック領域が示す画像領域の動きの方向(ベクトル)を検出することができる。
また、図2Bに示す画像処理装置20の他の構成のように、動きベクトル検出部23a、23bはそれぞれ、動きベクトル信号1、2に加えて、動きベクトル信号1、2の信頼性を示す信頼性信号1、2を出力することもできる。例えば、動きベクトルを検出する際に算出した2つのフレーム間の画素値の差分の合計値が大きい場合には,動きベクトルの信頼性は低いと考えられる。このため、動きベクトル検出部23a、23bはそれぞれ、動きベクトル信号1、2の信頼性の程度を示す信頼性信号1、2を出力する。信頼性信号1、2もブロック領域毎に出力される。
図2Aに示すように、移動画像生成部25aには、動きベクトル検出部23aから動きベクトル信号1が入力され、撮像装置10からフレームt+1の映像信号が入力される。また、移動画像生成部25bには、動きベクトル検出部23bから動きベクトル信号2が入力され、フレームメモリ21bからフレームt−1の映像信号が入力される。そして、画像処理装置20にフレームt+1の映像信号が入力されたとき、移動画像生成部25aは、フレームt+1の映像信号と動きベクトル信号1とに基づき第1の移動画像を生成し、生成した第1の移動画像を示す移動映像信号1を出力する。また、このとき、移動画像生成部25bは、フレームt−1の映像信号と動きベクトル信号2とに基づき第2の移動画像を生成し、生成した第2の移動画像を示す移動映像信号2を出力する。
図4は、画像処理装置20によって実行される画像補正処理の考え方を説明するための図である。図4では、図3で示したように、撮像装置10から画像処理装置20に、フレームt−1の撮像画像50、フレームtの撮像画像51、フレームt+1の撮像画像52がこの順で入力される場合を示している。図4に示すように、移動画像生成部25aは、フレームt+1の撮像画像52の各領域(ブロック)を動きベクトル1に基づいて移動させ、これにより第1の移動画像である移動画像52bを生成する。すなわち、移動画像52bは、フレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きに基づいて、撮像画像52から生成された画像である。移動画像52bは、フレームt+1の撮像画像52に基づいて生成されたフレームtにおける画像であると言える。
また、図4に示すように、移動画像生成部25bは、フレームt−1の撮像画像50の各領域(ブロック)を動きベクトル2に基づいて移動させ、これにより第2の移動画像である移動画像50bを生成する。すなわち、移動画像50bは、フレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きに基づいて、撮像画像50から生成された画像である。移動画像50bは、フレームt−1の撮像画像50に基づいて生成されたフレームtにおける画像であると言える。
図2Aに戻り、補正画像生成部27は、あるフレームの画像をその前後のフレームの画像を用いて補正し、補正した画像を示す出力映像信号を出力する。具体的には、補正画像生成部27は、フレームtの画像を、その前のフレームt−1の画像とその後のフレームt+1の画像に基づいて補正し、補正したフレームtの画像を示す出力映像信号を出力する。より詳細には、図2Aに示すように、補正画像生成部27には、フレームtの映像信号、移動画像信号1、2が入力される。そして、図4に示すように、補正画像生成部27は、移動画像信号1の移動画像50bと移動画像信号2の移動画像52bとに基づいて、フレームtの撮像画像51から補正画像51aを生成し、補正画像を示す出力映像信号を出力する。補正画像生成部27の処理の詳細は後述する。
2.動作
以上のように構成される画像表示システム100の動作を説明する。撮像装置10は、所定の撮像周期で被写体の画像(動画)を撮像し、映像信号を生成して出力する。画像処理装置20は、撮像装置10から入力した映像信号に基づき補正処理(画像処理)を行う。表示装置30は画像処理装置20から入力した映像信号を表示する。特に、本実施の形態の画像表示システム100では、画像処理装置20は、補正対象のフレーム(以下「対象フレーム」と称す)の画像に対して、その前後のフレームの画像を用いて補正処理を行う。
以下、図5のフローチャートを参照して画像処理装置20における処理について説明する。なお、以下の説明では、図3及び図4に示したように、フレームt+1の撮像画像52を示す映像信号を入力した状態において、フレームtを対象フレームとした動作を説明する。
画像処理装置20は、撮像装置10から映像信号(フレームt−1、t、t+1)を入力する(ステップS11)。入力した映像信号はフレーム単位でフレームメモリ21a、21bに順次格納される。すなわち、フレームメモリ21aは、入力した撮像画像52の映像信号(フレームt+1)よりも1フレーム前の撮像画像51に対する映像信号(フレームt)を格納し、フレームメモリ21bは、入力した映像信号(フレームt+1)よりも2フレーム前の撮像画像50に対する映像信号(フレームt−1)を格納する。これにより遅延画像のデータが生成される(ステップS12)。
次に、動きベクトル検出部23a、23bが、処理対象であるフレームtの撮像画像51の前後のフレームt−1、t+1の撮像画像50、52について、フレームtの撮像画像51に対する動きベクトル1、2の検出を行う(ステップS13)。
具体的には、動きベクトル検出部23aは、図3に示すように、フレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル1を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号1を出力する。また、動きベクトル検出部23bは、フレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル2を検出し、その検出結果を示す動きベクトル信号2を出力する。
その際、図2Bに示す画像処理装置20の他の構成のように、動きベクトル検出部23a、23bはそれぞれ、動きベクトル信号1、2に加えて、動きベクトル信号の信頼性を示す信頼性信号1、2を出力することもできる。
次に、移動画像生成部25a、25bは、フレームt+1、フレームt−1の画像データから、それぞれの動きベクトル1、2に基づいて移動画像50b、52bのデータを生成する(ステップS14)。
具体的には、移動画像生成部25aは、フレームt+1の撮像画像52のデータと動きベクトル信号1とに基づき移動画像52bのデータを生成し、生成した移動画像52bのデータを含む移動映像信号1を出力する。移動画像生成部25bは、フレームt−1の撮像画像50のデータと動きベクトル信号2とに基づき移動画像50bのデータを生成し、生成した移動画像50bのデータを含む移動映像信号2を出力する(図2A〜4参照)。
次に、補正画像生成部27は、補正対象であるフレームtの撮像画像51のデータと、移動画像50b、52bのデータとを用いてフレームtの撮像画像51に対する補正画像51aのデータを生成し(ステップS15)、生成した補正画像51aのデータを含む出力映像信号を表示装置30に出力する(ステップS16)。
図6は、補正画像51aの生成処理(ステップS15)の詳細を示すフローチャートである。図6は、図2Bに示すように、画像処理装置20が、動きベクトル検出部23a、23bから補正画像生成部27に信頼性信号1、2が入力される構成を有する場合のフローチャートである。
補正画像生成部27は、まず、第1番目の画素(画像領域の左上端の画素)を、処理対象の画素として設定する(ステップS30)。以下に説明する一連の処理(ステップS31〜S38)は、画素毎に実施される。なお、本実施の形態では、画像領域の左上端の画素から右下の画素に向かって、左から右へかつ上から下へ向かう順に処理対対象の画素を設定するものとする。
補正画像生成部27は、フレームt−1の撮像画像50について、信頼性信号2に基づき、処理対象の画素に対する動きベクトル2(すなわち、当該画素を含むブロック領域に関する動きベクトル信号2)が信頼性を有するか否かを判断する(ステップS31)。信頼性の有無の判断では、信頼性信号2が示す値が所定値以上である場合に、動きベクトル2が信頼性を有すると判断される。動きベクトル2が信頼性を有する場合(ステップS31でYES)、処理対象の画素に対して、フレームt−1に基づく移動画像50bを第1の出力候補C1に設定する(ステップS32)。
一方、動きベクトル2が信頼性を有していない場合(ステップS31でNO)、フレームtの撮像画像51を第1の出力候補C1に設定する(ステップS33)。信頼性のない動きベクトル2に基づいて生成された移動画像50bは信頼性がない(有効でない)と考えられるため、この場合は、第1の出力候補C1としてフレームtの撮像画像51を使用する。
なお、図2Aに示す画像処理装置20のように、補正画像生成部27に信頼性信号2が入力されない場合は、ステップS31での判断をすることなく無条件にステップS32に進み、フレームt−1に基づく移動画像50bを第1の出力候補C1に設定する。
次に、処理対象の画素に対して、フレームtの撮像画像51を第2の出力候補C2に設定する(ステップS34)。
次に、補正画像生成部27は、フレームt+1の撮像画像52について、信頼性信号1に基づき、処理対象の画素に対する動きベクトル1(すなわち、当該画素を含むブロック領域に関する動きベクトル信号1)が信頼性を有するか否かを判断する(ステップS35)。信頼性の有無の判断では、信頼性信号1が示す値が所定値以上である場合に、動きベクトル1が信頼性を有すると判断される。動きベクトル1が信頼性を有する場合(ステップS35でYES)、処理対象の画素に対して、フレームt+1に基づく移動画像52bを第3の出力候補C3に設定する(ステップS36)。
一方、動きベクトル1が信頼性を有していない場合(ステップS35でNO)、フレームtの撮像画像51を第3の出力候補C3に設定する(ステップS37)。信頼性のない動きベクトルに基づいて生成された移動画像52bは信頼性がない(有効でない)と考えられるため、この場合は、第3の出力候補C3としてフレームtの撮像画像51を使用する。
なお、図2Aに示す画像処理装置20のように、補正画像生成部27に信頼性信号1が入力されない場合は、ステップS35での判断をすることなく無条件にステップS36に進み、フレームt+1に基づく移動画像52bを第3の出力候補C3に設定する。
以上のように、基本的には、第1の出力候補C1として、フレームt−1に基づく移動画像50bを使用し、第3の出力候補C3として、フレームt+1に基づく移動画像52bを使用する。しかし、移動画像50bまたは52bの信頼性がない場合には、第1の出力候補C1または第3の出力候補C3として、フレームtの撮像画像51を使用する。
その後、補正画像生成部27は、第1〜第3の出力候補C1〜C3の画像データ(すなわち、フレームtの撮像画像51及び移動画像50b、52b)を参照しながら、補正画像51aの処理対象の画素の画素値を決定する(ステップS38)。具体的には、補正画像生成部27は、図7に示すように、第1〜第3の出力候補C1〜C3の3つの画像間において、画素単位で輝度値を比較し、2番目に明るい(又は暗い)輝度を有する画素の画素値を、補正画像51aにおける当該画素の画素値として採用する。このようにして、補正画像における各画素の画素値が決定される。まとめると、第1〜第3の出力候補C1〜C3間における画素の輝度値と、画素値として採用される出力候補C1〜C3との関係は、下記表1のとおりとなる。
上記処理を画像の全ての画素について行うことで(ステップS39、S40)、補正画像51aを生成する。
以上のように、本実施の形態では、処理対象であるフレームtの撮像画像51に対して、フレームtの撮像画像51(第2の出力候補)と、その前後のフレームt−1、t+1から動きベクトルを考慮して生成した移動画像50b、52b(第1、第3の出力候補C1、C3)とから補正画像51aを生成する。これにより、連続する3つのフレームにおいて、処理対象のフレームtにおけるある画素の輝度が、その前後のフレームt−1、t+1における対応する画素の輝度と大きく異なる画像が撮像された場合に、処理対象のフレームtのその画素の画素値をその前後のフレームの画素値で置換し補正することができる。
ここで、本実施の形態では、図6のステップS38、表1に示したように、第1〜第3の出力候補C1〜C3の3つの画像において中間(最小値と最大値の間)の輝度値を有する画素の画素値を補正画像51aの画素値として採用している。このように中間(最小値と最大値の間)の輝度値を有する画素の画素値を補正画像51aの画素値として採用した場合、元の撮像画像51が正しく本画像処理による補正が誤っている場合であっても、誤った補正による画像への影響の程度を小さくできるという利点がある。しかし、そのような点が問題とならないのであれば、第1〜第3の出力候補C1〜C3の3つの画像において最大の輝度値を有する画素の画素値を補正画像51aの画素値として採用してもよい。
以上の構成により、例えば、フレームtのある画素の輝度が低く、その前後のフレームt−1、t+1の対応する画素の輝度が高い場合、フレームtのその画素の輝度は高い輝度に補正される。逆に、フレームtのある画素の輝度が高く、その前後のフレームt−1、t+1の対応する画素の輝度が低い場合、フレームtのその画素の輝度は低い輝度に補正される。これにより、フレーム間での輝度の変化を平滑化できる。
例えば、LED素子を含むヘッドライトを撮像した場合、LED素子の駆動周期と撮像装置の撮像周期の違いから、図8の撮像画像(補正前)に示すように、一部のフレーム(フレームt)のみ、ヘッドライトが消灯した状態(図8のA部)の画像が撮像される場合がある。このような場合であっても、本実施の形態の画像表示システム100によれば、図8の補正画像に示すように、フレームtの撮像画像51が、その前後のフレームt−1、t+1の撮像画像50、52に基づいて、ヘッドライトが点灯した状態(図8のB部)の画像に補正される。これにより、連続した3つのフレームt−1、t、t+1の画像全てにおいて、ヘッドライトが点灯し、フリッカを低減することができる。
なお、上記の実施の形態では、フレームt−1,t,t+1の3つのフレームを用いて補正処理を行ったが、補正処理に用いるフレームの数は3つに限定されない。例えば、処理対象のフレームtの前後2フレームずつを用いて補正処理を行っても良い。すなわち、フレームt−2,t−1,t,t+1,t+2の5つのフレームを用いて補正処理を行ってもよいし、より多くの数のフレーム数を用いてもよい。
また、補正処理において対象フレームとともに用いるフレームは、必ずしも、対象フレームと連続したフレームすなわち処理対象であるフレームtの直前及び直後のフレームt−1、t+1である必要はない。例えば、処理対象であるフレームtの2つ前のフレームt−2と、2つ後のフレームt+2とを用いて補正処理を行ってもよい。すなわち、補正処理において、対象フレームとともに、対象フレームより前の少なくとも1つのフレームと、対象フレームより後の少なくとも1つのフレームとを用いればよい。撮像対象である発光素子等の駆動周期によっては、対象フレームの直前及び直後のフレームではなく、より時間的に離れたフレーム(例えば、フレームt−2、t+2)を用いた方が補正処理の効果が奏される場合がある。ただし、動きベクトル検出部23a、23bが検出する動きベクトル1、2の信頼性は、直前及び直後のフレームを用いた場合の方が高い傾向にある。また、補正処理に用いる前後フレームが対象フレームから時間的に離れるにつれ、図2Aに示すフレーム保持部21が保持する必要があるフレームの数が多くなるため、直前及び直後のフレームを用いた場合の方が、画像処理装置20における回路の負荷は小さくなる傾向にある。
また、本実施の形態の画像処理装置20の処理を適用することで、図9Aに示すような雪が降っている状況を撮像した画像から、図9Bに示すような降っている雪を消去した補正画像を生成することができる。すなわち、撮像画像において雪などの視認性を低下させる物体を消去することもできる。この場合、動きベクトルを検出するブロック領域は、降っている雪の粒子の動きベクトルを検出しないように、雪の粒子に比して十分に大きなサイズに設定される。また、この場合は、図6のフローチャートのステップS38、表1において、第1〜第3の出力候補C1〜C3のうち、中間(2番目)の輝度値を有する画素の画素値に代えて最小の輝度値を有する画素の画素値を、補正画像の画素値として採用してもよい。
3.効果、等
本実施の形態の画像処理装置20は、動きベクトル検出部23aと、動きベクトル検出部23bと、移動画像生成部25aと、移動画像生成部25bと、補正画像生成部27と、を備える。動きベクトル検出部23aは、フレームtの後のフレームであるフレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル1を検出し、動きベクトル検出部23bは、フレームtの前のフレームであるフレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きを示す動きベクトル2を検出する。移動画像生成部25aは、フレームt+1の撮像画像52のデータと動きベクトル1に基づいて、移動画像52bのデータを生成し、移動画像生成部25bは、フレームt−1の撮像画像50のデータと動きベクトル2に基づいて、移動画像50bのデータを生成する。補正画像生成部27は、フレームtの撮像画像51のデータと移動画像52bのデータと移動画像50bのデータとに基づいて、フレームtの撮像画像51が補正された補正画像51aのデータを生成する。
本実施の形態の画像表示システム100は、フレーム単位で画像を撮像し、画像データを生成する撮像装置10と、撮像装置10から、画像データを入力する画像処理装置20と、画像処理装置20が生成した補正画像51aのデータが示す画像を表示する表示装置30と、を備える。
本実施の形態で開示される画像処理方法は、動きベクトル1を検出するステップと、動きベクトル2を検出するステップと、移動画像52bのデータを生成するステップと、移動画像50bのデータを生成するステップと、補正画像51aのデータを生成し、出力するステップと、を含む。動きベクトル1は、フレームtの後のフレームであるフレームt+1の撮像画像52からフレームtの撮像画像51への動きを示し、動きベクトル2は、フレームtの前のフレームであるフレームt−1の撮像画像50からフレームtの撮像画像51への動きを示す。移動画像52bのデータは、フレームt+1の撮像画像52のデータと動きベクトル1に基づいて、生成され、移動画像50bのデータは、フレームt−1の撮像画像50のデータと動きベクトル2に基づいて、生成される。補正画像51aのデータは、フレームtの撮像画像51のデータと移動画像52bのデータと移動画像50bのデータとに基づいて、フレームtの撮像画像51が補正されて生成される。
また、本実施の形態で開示される画像処理方法は、コンピュータに実行させるために、上記各ステップを記載したプログラムとすることができる。
本実施の形態の画像処理装置20及び画像処理方法によれば、前後のフレームの画像データを用いて対象フレームの画像データを補正することで、これらフレーム間で相関のある画素について1フレームだけ異なる輝度を有する画素を補正することができる。これにより、例えば、被写体である発光素子(LED素子)の駆動周期と撮像装置10の撮像周期が異なることに起因して発生し得るフリッカを低減した映像を生成することができる。また、雪等の視認性を低下させる物体を消去した映像も生成することができる。
なお、上記の実施の形態で示した撮像装置10、画像処理装置20、表示装置30はそれぞれ、本開示の撮像装置、画像処理装置および表示装置の一例である。フレーム保持部21はフレーム保持部の一例である。動きベクトル検出部23a、23bは動きベクトル検出部の一例である。移動画像生成部25a、25bは移動画像生成部の一例である。補正画像生成部27は補正画像生成部の一例である。また、フレームtは対象フレームの一例であり、フレームt−1は前フレームの一例であり、フレームt+1は後フレームの一例である。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施の形態の画像処理装置20による画像処理は、LEDヘッドライトのみならず、LED素子で構成された信号機を撮像した画像に対しても有効である。すなわち、撮像装置10の撮像周期と異なる周期で駆動される発光素子を含む装置を撮像する場合に有効である。
上記の実施の形態では、動きベクトルを検出するブロック領域のサイズを固定としたが、補正されるオブジェクト(LED、信号機等)の大きさに応じて可変してもよい。補正されるオブジェクトの大きさとブロック領域の大きさの差が小さい場合は、そのオブジェクトを含むブロック領域について、動きベクトルの検出が正しくできない場合がある。よって、補正されるオブジェクトを含むブロック領域の動きベクトルを精度良く検出できるように、当該オブジェクトに対してブロック領域のサイズを十分に大きくしてもよい。例えば、撮像画像から車両のヘッドライトの領域を検出し、その検出した領域のサイズに応じてブロック領域のサイズを大きくするようにしてもよい。
上記の実施の形態では、撮像画像の全体について画像処理装置20による画像処理を適用したが、撮像画像の一部の領域のみに適用してもよい。例えば、画像において所定のオブジェクト(例えば、車両、ヘッドライト、信号機)の領域を検出し、検出したオブジェクトの領域に対してのみ上記の画像処理を実施するようにしてもよい。これにより、本来補正する必要のない領域に対して誤って画像を補正してしまうことを低減できる。
上記の実施の形態の画像表示システム100は例えば車両に搭載されてもよい。図10は、画像表示システム100を搭載した車両200の構成を示す。この場合、撮像装置10は車両200の後部に取り付けられて車両後方の状況を撮像する。表示装置30及び画像処理装置20はルームミラー内に組み込まれてもよい。その場合、ルームミラーは、表示装置30をオンしたときは、撮像装置10で撮像された画像が表示装置30に表示されるようにし、表示装置30がオフのときは、鏡によって車両200の後方の状況を視認できるように構成されてもよい。車両200の運転者は、表示装置30の画像を確認することで車両後方の状況を確認できる。
また、上記の実施の形態の画像処理装置20は、車両に搭載されるドライブレコーダに対しても適用できる。この場合、画像処理装置20から出力される映像信号は、ドライブレコーダの記録媒体(ハードディスク、半導体メモリデバイス等)に記録される。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、撮像装置により画像を撮像し、撮像した画像を表示装置に表示または記録媒体に記録する装置、例えば、車両に搭載されるルームミラー型表示装置やドライブレコーダ等に適用できる。
10 撮像装置
20 画像処理装置
21 フレーム保持部
21a,21b フレームメモリ
23a,23b 動きベクトル検出部
25a,25b 移動画像生成部
27 補正画像生成部
30 表示装置
50,51,52 撮像画像
50b,52b 移動画像
51a 補正画像
100 画像表示システム
200 車両
C1〜C3 出力候補

Claims (9)

  1. 対象フレームの後のフレームである後フレームの画像から前記対象フレームの画像への動きを示す第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出部と、
    前記対象フレームの前のフレームである前フレームの画像から前記対象フレームの画像への動きを示す第2の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出部と、
    前記後フレームの画像のデータと前記第1の動きベクトルに基づいて、第1の移動画像のデータを生成する第1の移動画像生成部と、
    前記前フレームの画像のデータと前記第2の動きベクトルに基づいて、第2の移動画像のデータを生成する第2の移動画像生成部と、
    前記対象フレームの画像のデータと前記第1の移動画像のデータと前記第2の移動画像のデータとに基づいて、前記対象フレームの画像が補正された補正画像のデータを生成する補正画像生成部と、を備えた、
    画像処理装置。
  2. 前記後フレームは、前記対象フレームの直後のフレームであり、
    前記前フレームは、前記対象フレームの直前のフレームである、
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記補正画像生成部は、前記対象フレームの画像のデータ、前記第1の移動画像のデータ、及び前記第2の移動画像のデータにおいて互いに対応する画素のうち、2番目に高い輝度値を示す画素の画素値を、前記補正画像のデータにおける対応する画素の画素値に設定する、
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の動きベクトル検出部は、前記第1の動きベクトルの信頼性を示す第1の信頼性信号を出力し、
    前記第2の動きベクトル検出部は、前記第2の動きベクトルの信頼性を示す第2の信頼性信号を出力し、
    前記補正画像生成部は、前記補正画像のデータの生成において、
    前記第1の信頼性信号が前記第1の動きベクトルの信頼性があることを示す場合に、前記第1の移動画像のデータを使用し、
    前記第2の信頼性信号が前記第2の動きベクトルの信頼性があることを示す場合に、前記第2の移動画像のデータを使用する、
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. フレーム単位で画像を撮像し、画像データを生成する撮像装置と、
    前記撮像装置から、前記画像データを入力する請求項1記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置が生成した前記補正画像のデータが示す画像を表示する表示装置と、を備えた、
    画像表示システム。
  6. 請求項5に記載の画像表示システムを備えた、
    車両。
  7. 対象フレームの後のフレームである後フレームの画像から前記対象フレームの画像への動きを示す第1の動きベクトルを検出するステップと、
    前記対象フレームの前のフレームである前フレームの画像から前記対象フレームの画像への動きを示す第2の動きベクトルを検出するステップと、
    前記後フレームの画像のデータと前記第1の動きベクトルに基づいて、第1の移動画像のデータを生成するステップと、
    前記前フレームの画像のデータと前記第2の動きベクトルに基づいて、第2の移動画像のデータを生成するステップと、
    前記対象フレームの画像のデータと前記第1の移動画像のデータと前記第2の移動画像のデータとに基づいて、前記対象フレームの画像が補正された補正画像のデータを生成し、出力するステップと、を含む、
    画像処理方法。
  8. 前記後フレームは、前記対象フレームの直後のフレームであり、
    前記前フレームは、前記対象フレームの直前のフレームである、
    請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 請求項7記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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