JPWO2016067348A1 - プレゼンテーション支援方法、プレゼンテーション支援プログラム及びプレゼンテーション支援装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施例1に係るプレゼンテーション支援システムの構成を示す図である。図1に示すプレゼンテーション支援システム1は、文書ファイルが表示装置5に表示されたプレゼンテーション画面のうちマイク3から入力される音声の認識結果として得られた単語を含む領域をハイライト表示させるプレゼンテーション支援サービスを提供する。
続いて、本実施例に係るプレゼンテーション支援装置10の機能的構成について説明する。図2は、実施例1に係るプレゼンテーション支援装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、プレゼンテーション支援装置10は、入出力I/F(InterFace)部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。
次に、図4〜図6を用いて、プレゼンテーション支援方法の具体例について説明する。図4は、ハイライト表示の進行度に関する時間変化の一例を示す図である。図5及び図6は、スライド画面の遷移例を示す図である。これら図4には、図3に示した抽出単語データ13bを用いて、表示装置5に表示中であるスライドが含む各領域の関連度が算出される場合が例示されている。また、図5及び図6には、図3に示した抽出単語データ13bの例にしたがって表示装置5に表示中であるスライドがインデックスidx1〜idx3の3つの領域を含む場合が例示されている。なお、ここでは、ハイライト表示の一例として、領域に設定されたハイライト速度にしたがって各領域の反転表示が実行される場合を例示する。
次に、本実施例に係るプレゼンテーション支援装置10の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、プレゼンテーション支援装置10によって実行される(1)重み付与処理、(2)音声認識処理、(3)表示制御処理の順に説明することとする。
図7は、実施例1に係る重み付与処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、自動的に開始することもできるし、手動設定で開始することもできる。例えば、自動的に開始する場合、プレゼンテーションソフトが文書ファイルを記憶部13に保存した上で閉じる場合、あるいはプレゼンテーションを介する文書ファイルの編集中に文書ファイルが記憶部13に保存された場合に、処理を起動させることができる。また、手動設定で開始する場合、入力装置7を介してプレゼンテーションの前処理の実行指示を受け付けた場合に、処理を起動させることができる。いずれの場合においても、記憶部13に記憶された文書データ13aが含む文書ファイルのうち、保存または実行指示に対応する文書ファイルを読み出すことによって処理が開始される。
図8は、実施例1に係る音声認識処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、プレゼンテーションソフトが文書ファイルを開いた状態でプレゼンテーションの開始指示を受け付けた場合に起動し、プレゼンテーションの終了指示を受け付けるまで繰返し実行される。
図9は、実施例1に係る表示制御処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図8に示した音声認識処理と並行して実行される処理であり、プレゼンテーションソフトが文書ファイルを開いた状態でプレゼンテーションの開始指示を受け付けた場合に起動し、プレゼンテーションの終了指示を受け付けるまで繰返し実行される。なお、処理の実行が繰り返される周期は、図8に示した音声認識処理と同様であってもよいし、異なってもよく、図8に示した音声認識処理と同期して実行されることとしてもよいし、非同期で実行されることとしてもかまわない。
上述してきたように、本実施例に係るプレゼンテーション支援装置10は、プレゼンテーション画面のうち音声の認識結果として得られた単語を含む領域をハイライト表示させる場合に、単語との関連度が高い領域の表示ほどハイライトの速度を上げ、関連度が低い領域の表示ほどハイライトの速度を下げる。
上記の実施例1では、スライドのうち文字列を含む領域をハイライト表示させる場合を例示したが、スライドには、文字列以外にも、グラフ、表、画像や動画などが含まれていてもかまわない。この場合、例えば、プレゼンテーション支援装置10は、グラフ、表、画像や動画に設定されたメタ情報に含まれる文字列から単語を抽出することによって上記の実施例1と同様に抽出単語データを生成することができる。
上記の実施例1では、ハイライト表示の進行度が閾値以上であるか否かによってハイライトの表示及び非表示を切り替える場合を例示したが、他の因子によってハイライトの表示及び非表示を切り替えることもできる。例えば、表示制御部15gは、領域の関連度または領域のハイライト速度が所定の閾値以上であるか否かによってハイライトの表示及び非表示を切り替えることもできる。この場合、時間経過によってハイライト表示が進行するよりも前にハイライトの表示及び非表示を制御できる。
上記の実施例1では、単語kが同一のスライドに出現する回数が集計された総出現回数を出現頻度として用いる場合を例示したが、必ずしも出現頻度は総出現回数に限定されない。例えば、単語kが各領域間で出現する回数が集計された領域間の出現回数を出現頻度として用いることもできる。一例を挙げれば、インデックスidx1〜idx3の3つの領域のうち単語kが1つの領域に出現される場合には、領域間の出現頻度が1/3であるので、単語kの重みとして1/(1/3)2を付与する。このとき、単語kが1つの領域に出現する回数はのべ回数では集計されず、複数回にわたって出現しても同様の重みが付与される。
また、上記の実施例1では、単語kの出現頻度に応じて単語kに重みを付与する場合を例示したが、出現頻度以外の因子によって単語kに重みを付与することもできる。例えば、付与部15cは、単語kのモーラ数によって単語kに重みを付与することもできる。具体的には、付与部15cは、単語kのモーラ数が多いほど大きい重みを付与することができる。例えば、重みの算出式の一例として、次の2式を用いることができる。すなわち、単語kのモーラ数mの重みをwmとしたとき、モーラ数mが固定値M、例えば「6」よりも大きい場合には、「wm=1(m>M)」を用いる一方で、モーラ数mが固定値M以下である場合には、「wm=m/M(m≦M)」を用いる。なお、ここでは、モーラ音素を用いる場合を例示したが、他の音素を用いることができるのは言うまでもない。
また、上記の実施例1では、音声認識が実行される前に抽出単語に重みを付与する場合を例示したが、重み付与方法はこれに限定されない。例えば、プレゼンテーション支援装置10は、音声認識が実行された後に認識単語に重みを付与することもできる。すなわち、音声認識が実行される場合には認識単語と共に認識単語が学習データ等の正解である尤もらしさ、いわゆるスコアが算出されることが多い。このため、プレゼンテーション支援装置10は、認識単語にスコアの多寡に応じて重みを付与することもできる。なお、本項で説明した重み付与方法は、上記の実施例1で説明した重み付与方法の代わりに単独で用いて実施することもできるし、また、上記の実施例1で説明した重み付与方法や実施例2で説明する他の重み付与方法と組み合わせて実施することもできる。
上記の実施例1では、認識単語と一致する抽出単語の数により関連度を領域ごとに算出する場合を例示したが、関連度の算出方法はこれに限定されない。すなわち、上記の実施例1では、認識単語と一致する抽出単語の重みを足し合わせる場合を例示したが、抽出単語の総数に対する、認識単語と一致する抽出単語の数の割合により、関連度を領域ごとに算出することもできる。このような関連度の算出方法を用いる理由は、各領域から抽出される抽出単語の総数が必ずしも同一または略同一であるとは限らないからである。このため、認識単語と一致する抽出単語の重みを足し合わせる場合、抽出単語の総数の少ない領域の方が抽出単語の総数の多い領域よりも関連度が不当に低く算出されることもある。このことから、上記の割合をそのまま関連度として用いたり、上記の割合を用いて認識単語と一致する抽出単語の重みが足し合わされた合計値を正規化することにより、関連度の算出精度を高めることができる。なお、本項で説明した重み付与方法は、上記の実施例1で説明した重み付与方法の代わりに単独で用いて実施することもできるし、また、上記の実施例1で説明した重み付与方法や実施例2で説明する他の重み付与方法と組み合わせて実施することもできる。
例えば、プレゼンテーション支援装置10は、入力装置7等を介してハイライト表示の加速指示またはキャンセル指示を受け付けることもできる。例えば、キーボードに含まれる所定のキー、マウスが有する所定のボタン、あるいはリモコン機能付きのレーザポインタが有する所定のボタンに、ハイライト表示を加速する指示を受け付けたり、ハイライト表示をキャンセルする指示を受け付けたりするキーやボタンを割り当てる。そして、プレゼンテーション支援装置10は、ハイライト表示を加速する指示を受け付けた場合に、当該指示を受け付けた段階でハイライト表示の進行度が最も大きい領域のハイライト速度を加速させる。このとき、プレゼンテーション支援装置10は、ハイライト表示の進行度が最も大きい領域のハイライト表示の進行度を一度に閾値まで引き上げることも上記の加速の範疇に含まれる。一方、プレゼンテーション支援装置10は、ハイライト表示を取り消す指示を受け付けた場合に、当該指示を受け付けた段階でハイライト表示の進行度が最も大きい領域のハイライト表示をキャンセルすると共に当該領域のハイライト速度をリセットすることもできる。
上記の実施例1では、表示中のスライド内の領域に絞って各領域の関連度を算出する場合を例示したが、必ずしも関連度の算出範囲はこれに限定されない。例えば、表示中のスライド以外の領域についても関連度の算出範囲に含めることもできる。このとき、表示中のスライド以外の領域の関連度が表示中のスライド内の領域の関連度よりも高い場合、プレゼンテーション支援装置10は、表示装置5に表示されるスライドを関連度が最高である領域を持つスライドに切り替えた上で当該領域に関するハイライト表示を進行させることもできる。
上記の実施例1では、プレゼンテーションソフトによって作成された文書ファイルを用いる場合を例示したが、他のアプリケーションプログラムによって作成された文書ファイルを用いることができる。すなわち、表示時に画面単位で表示されるページを含む文書ファイルであれば、ワープロソフトの文書ファイルが有するページをスライドに読み替えたり、表計算ソフトの文書ファイルが有するシートをスライドに読み替えることによって図7〜図9に示した処理を同様に適用できる。
上記の実施例1では、プレゼンテーション支援装置10が上記のプレゼンテーションソフトを外部のリソースに依存せずに単独で実行するスタンドアローンで上記のプレゼンテーション支援サービスを提供する場合を例示したが、他の実装形態を採用することもできる。例えば、プレゼンテーションソフトを実行するクライアントに対し、上記のプレゼンテーション支援サービスを提供するサーバを設けることによってクライアントサーバシステムとして構築することもできる。この場合、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記のプレゼンテーション支援サービスを実現するプレゼンテーション支援プログラムをインストールさせることによってサーバ装置を実装できる。例えば、サーバ装置10は、上記のプレゼンテーション支援サービスを提供するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記のプレゼンテーション支援サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。なお、上記の実施例1では、プレゼンテーション支援プログラムがプレゼンテーションソフトにアドオンされる場合を想定したが、ライセンス権限を有するクライアントからプレゼンテーション支援プログラムをライブラリとして参照する要求を受け付けた場合に、プレゼンテーション支援プログラムをプラグインさせることもできる。
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図10を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するプレゼンテーション支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
3 マイク
5 表示装置
7 入力装置
10 プレゼンテーション支援装置
11 入出力I/F部
13 記憶部
15 制御部
15a 分割部
15b 抽出部
15c 付与部
15d 認識部
15e 算出部
15f 設定部
15g 表示制御部
Claims (13)
- コンピュータが、
表示時に画面単位で表示されるページを含む文書ファイルのページが分割された領域ごとに当該領域が含む文字列から第1の単語を抽出し、
音声認識を実行し、
所定の表示部に表示中であるページ内の領域ごとに当該領域から抽出された第1の単語と前記音声認識の結果として得られる第2の単語とから関連度を算出し、
前記領域ごとに算出された関連度が高い領域ほど前記領域のハイライト表示を進行させる速度を高く設定し、あるいは関連度が低い領域ほど前記領域のハイライト表示を進行させる速度を低く設定し、
前記領域ごとに設定された速度にしたがって前記ページ内のハイライト表示を制御する
処理を実行することを特徴とするプレゼンテーション支援方法。 - 前記コンピュータが、
前記音声認識の結果として得られる第2の単語を記憶部に登録してから所定の期間にわたって保存する処理をさらに実行し、
前記算出する処理は、前記記憶部に記憶された第2の単語を用いて前記関連度を前記領域ごとに算出し、
前記設定する処理は、前記領域ごとに前記関連度が算出される度に、各領域のハイライト表示の速度を設定することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援方法。 - 前記制御する処理は、前記関連度または前記ハイライト表示の進行度が所定の閾値以上である領域に関するハイライト表示を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のプレゼンテーション支援方法。
- 前記制御する処理は、前記関連度または前記ハイライト表示の進行度が所定の閾値未満である領域に関するハイライト表示をキャンセルすることを特徴とする請求項3に記載のプレゼンテーション支援方法。
- 前記コンピュータが
前記領域ごとに抽出される第1の単語に重みを付与する処理をさらに実行することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援方法。 - 前記付与する処理は、前記ページ内における第1の単語の出現頻度を用いて、前記第1の単語に重みを付与することを特徴とする請求項5に記載のプレゼンテーション支援方法。
- 前記付与する処理は、前記第1の単語のモーラ数を用いて、前記第1の単語に重みを付与することを特徴とする請求項5に記載のプレゼンテーション支援方法。
- 前記算出する処理は、前記第2の単語と一致する第1の単語の数により、前記関連度を前記領域ごとに算出することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援方法。
- 前記算出する処理は、前記領域から抽出された第1の単語の数に対する、前記第2の単語と一致する第1の単語の数の割合により、前記関連度を前記領域ごとに算出することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援方法。
- 前記コンピュータが、
前記ハイライト表示を加速する指示を受け付け、
前記制御する処理は、前記指示を受け付けた場合に、前記ハイライト表示の進行度が最も高い領域のハイライト表示を加速させることを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援方法。 - 前記コンピュータが、
前記ハイライト表示をキャンセルする指示を受け付け、
前記制御する処理は、前記指示を受け付けた場合に、前記ハイライト表示の進行度が最も高い領域以外の領域のハイライト表示をキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援方法。 - コンピュータに、
表示時に画面単位で表示されるページを含む文書ファイルのページが分割された領域ごとに当該領域が含む文字列から第1の単語を抽出し、
音声認識を実行し、
所定の表示部に表示中であるページ内の領域ごとに当該領域から抽出された第1の単語と前記音声認識の結果として得られる第2の単語とから関連度を算出し、
前記領域ごとに算出された関連度が高い領域ほど前記領域のハイライト表示を進行させる速度を高く設定し、あるいは関連度が低い領域ほど前記領域のハイライト表示を進行させる速度を低く設定し、
前記領域ごとに設定された速度にしたがって前記ページ内のハイライト表示を制御する
処理を実行させることを特徴とするプレゼンテーション支援プログラム。 - 表示時に画面単位で表示されるページを含む文書ファイルのページが分割された領域ごとに当該領域が含む文字列から第1の単語を抽出する抽出部と、
音声認識を実行する認識部と、
所定の表示部に表示中であるページ内の領域ごとに当該領域から抽出された第1の単語と前記音声認識の結果として得られる第2の単語とから関連度を算出する算出部と、
前記領域ごとに算出された関連度が高い領域ほど前記領域のハイライト表示を進行させる速度を高く設定し、あるいは関連度が低い領域ほど前記領域のハイライト表示を進行させる速度を低く設定する設定部と、
前記領域ごとに設定された速度にしたがって前記ページ内のハイライト表示を制御する表示制御部と
を有することを特徴とするプレゼンテーション支援装置。
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