JPWO2016056154A1 - リレー無線端末、コアネットワーク装置、及びこれらの方法 - Google Patents
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Abstract
リレー無線端末(1)は、(a)リレー無線端末(1)と基地局(3)との間のデータ無線ベアラ(301)、及び基地局(3)とコアネットワーク(4)の間の第1のGTPトンネル(302)を包含する第1のベアラ(300)を設定し、(b)第1のベアラ(300)を通る第2のGTPトンネル(320)を設定し、(c)リモート無線端末(2)を宛て先又は送信元とする第2のユーザーパケット(501)を第1のベアラ(300)を通る第2のGTPトンネル(320)において受信又は送信し、及び(d) Proximity Service (ProSe)通信を介して、第2のユーザーパケット(501)をリモート無線端末(2)に送信又はリモート無線端末(2)から受信する。これにより、リモート無線端末がリレー無線端末との端末間直接通信パスを経由して外部ネットワークと通信する形態に適したユーザープレーン・アーキテクチャの実現に寄与できる。
Description
本出願は、無線端末のProximity Service (ProSe)通信(端末間直接)に関し、特に端末間直接通信のためのユーザープレーン・アーキテクチャに関する。
3GPP Release 12は、Proximity-based services(ProSe)について規定している(例えば、非特許文献1及び2を参照)。ProSeは、ProSeディスカバリ(ProSe discovery)及びProSeダイレクト通信(ProSe direct communication)を含む。ProSeディスカバリは、ProSeダイレクト通信が可能な無線端末(ProSe-enabled UEs)が近接していること(in proximity)の検出を可能にする。一例において、ProSeディスカバリは、ProSe-enabled UEが他のProSe-enabled UEをこれら2つのUEが有する無線通信技術(例えば、Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) technology)の能力だけを用いて発見する手順により行われることができる。他の例において、ProSeディスカバリは、無線アクセスネットワーク(E-UTRA Network (E-UTRAN))又はコアネットワーク(Evolved Packet Core (EPC))によって行われることができる。
ProSeダイレクト通信は、ProSeディスカバリ手順の後に、ダイレクト通信レンジ内に存在する2以上のProSe-enabled UEsの間の通信パスの確立を可能にする。言い換えると、ProSeダイレクト通信は、ProSe-enabled UEが他のProSe-enabled UEと基地局(eNodeB)を経由せずに直接的に通信することを可能にする。ProSeダイレクト通信は、基地局(eNodeB)にアクセスする場合と同様の無線通信技術(E-UTRA technology)を用いて行われてもよいし、wireless local area network (WLAN)の無線技術(つまり、IEEE 802.11 radio technology)を用いて行われてもよい。
3GPP Release 12では、コアネットワーク(EPC)に配置されたProSe functionがProSeディスカバリ及びProSeダイレクト通信を支援(assist)する。ProSe functionは、ProSeのために必要なネットワークに関連した動作に用いられる論理的な機能(logical function)である。ProSe functionによって提供される機能(functionality)は、例えば、(a)third-party applications(ProSe Application Server)との通信、(b)ProSeディスカバリ及びProSeダイレクト通信のためのUEの認証、(c)ProSeディスカバリ及びProSeダイレクト通信のための設定情報(例えば、無線リソース及び送信電力の指定)のUEへの送信、並びに(d)EPC-level ProSe discoveryの提供、を含む。ProSe functionは、1又は複数のネットワークノード又はエンティティに実装されてもよい。本明細書では、ProSe functionを実行する1又は複数のネットワークノード又はエンティティを“ProSe function エンティティ”又は“ProSe functionサーバ”と呼ぶ。
3GPP Release 12は、さらに、ProSe UE-to-Network Relayingについて規定している(例えば、非特許文献2のセクション4.4.3、4.5.4および5.4.4を参照)。ProSe UE-to-Network Relayは、remote UEとネットワーク(E-UTRAN及びEPC)との間でユニキャストトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。より具体的に述べると、ProSe UE-to-Network Relayは、UEとしてネットワークにアタッチし、ProSe function エンティティ又はその他のPacket Data Network(PDN)と通信するためのPDN connectionを確立し、ProSeダイレクト通信を開始するためにProSe function エンティティと通信する。ProSe UE-to-Network Relayは、さらに、remote UEとの間でディスカバリ手順を実行し、端末間直接通信パスにおいてremote UEと通信し、remote UEとネットワークとの間でユニキャストトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。Internet Protocol version 4(IPv4)が用いられる場合、ProSe UE-to-Network Relayは、Dynamic Host Configuration Protocol Version 4 (DHCPv4) Server及びNetwork Address Translation (NAT) として動作する。IPv6が用いられる場合、ProSe UE-to-Network Relayは、stateless DHCPv6 Relay Agentとして動作する。本明細書では、ProSe UE-to-Network RelayのようなProSe機能および中継機能を持つUEを“relay UE”と呼ぶ。また、relay UEによる中継サービスを受けるUEを“remote UE”と呼ぶ。
上述した3GPP Release 12のProSeダイレクト通信は、端末間直接通信の1つの具体例である。モバイル通信ネットワークにおける端末間直接通信は、3GPP Release 12のProSeと同様に、ネットワークに配置された機能又はノード(例えば、ProSe function)によって支援されるディスカバリフェーズ及びダイレクト通信フェーズを含む。端末間直接通信は、近接する2又は複数の無線端末の間でいずれのネットワークノード(例えば、基地局)も介さずに行われる通信である。端末間直接通信は、device-to-device (D2D) 通信、又はpeer-to-peer通信と呼ばれることもある。ProSeダイレクト通信は、端末間直接通信の一例であり、ProSe通信と呼ばれることもある。
3GPP TS 22.278 V12.4.0 (2013-09), "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Service requirements for the Evolved Packet System (EPS) (Release 12)", 2013年9月
3GPP TS 23.303 V12.1.0 (2014-06), "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Proximity-based services (ProSe); Stage 2 (Release 12)", 2014年6月
ProSe UE-to-Network Relaying では、Remote UEを送信元又は宛て先とするユーザーIPパケットは、Relay UEとコアネットワーク(EPC)の間に設定されたEvolved Packet System(EPS)ベアラを通してRelay UEとPDNとの間で転送される。つまり、Remote UEのユーザーIPパケットは、ネットワーク(E-UTRAN及びEPC)において実質的にRelay UEのユーザーIPパケットとして取り扱われ、Remote UEのユーザーIPパケットはネットワーク(E-UTRAN及びEPC)においてRemote UEのユーザーIPパケットと区別されない。
ここで、Remote UEのユーザーIPパケットは、例えば、Remote UE及びProSe Function エンティティの間のProSe 制御シグナリングのためのパケットを含む。これは、Remote UE及びProSe Functionの間のPC3参照点(reference point)がE-UTRAN及びEPCのユーザープレーンに依存しており、ProSe 制御シグナリングが当該ユーザープレーン上で送信されるためである。ProSe Function エンティティは、PDN Gateway (P-GW)とPDNの間の参照点であるSGi参照点を介してEPC(つまり、P-GW)と通信する。Remote UEのユーザーIPパケットは、Remote UE から他のPDN(例えばインターネット)に送信されるユーザーIPパケットまたは他のPDNから受信されるパケットを含んでもよい。
すなわち、ProSe UE-to-Network Relaying では、Relay UEに関連付けられたPDNコネクション及びEPSベアラがコアネットワーク(EPC)に設定されているのみであり、Remote UEに明示的に関連付けられたPDNコネクション又はベアラはコアネットワーク(EPC)に設定されていない。このようなユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構造)は、Remote UEのサービスの継続性の観点において適切でないかもしれない。例えば、Remote UEがRelay UEとのProSe 通信パスを経由する通信からE-UTRANにより提供される通信に切り替える場合、Remote UEのために新たなPDNコネクション及びEPSベアラの設定が必要であり、Remote UEに新たなIPアドレスの割り当ても必要であるため、Remote UEは、ProSe 通信パスを経由する通信において利用していたサービスを、E-UTRANにより提供される通信に切り替えた後に継続することが難しいかもしれない。
したがって、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、3GPP Release 12のProSe UE-to-Network Relayingのように、リモート無線端末がリレー無線端末との端末間直接通信パスを経由して外部ネットワークと通信する形態に適したユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構造)を実現することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、リレー無線端末により行われる方法は、(a)前記リレー無線端末と基地局との間のデータ無線ベアラ、及び前記基地局とコアネットワークの間の第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含する第1のベアラを設定すること、(b)前記第1のベアラを通る第2のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを設定すること、(c)リモート無線端末を宛て先又は送信元とする第2のユーザーパケットを前記第1のベアラを通る前記第2のGTPトンネルにおいて受信又は送信すること、及び(d)Proximity Service (ProSe)通信を介して、前記第2のユーザーパケットを前記リモート無線端末に送信又は前記リモート無線端末から受信すること、を含む。
第2の態様では、コアネットワーク内に配置される第1の転送ノードにより行われる方法は、(a)第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含するリレー無線端末と前記第1の転送ノードとの間の第1のベアラを設定すること、及び(b)第2のGTPトンネルのGTPヘッダによって第2のユーザーパケットをカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されている第1のユーザーパケットを、前記第1のベアラを通して前記リレー無線端末に送信又は前記リレー無線端末から受信すること、を含む。ここで、前記第2のユーザーパケットは、リモート無線端末を宛て先又は送信元とし、Proximity Service (ProSe)通信を介して前記リモート無線端末と前記リレー無線端末の間で転送される。前記第2のGTPトンネルは、前記第1のベアラを通り、前記第1の転送ノードと前記リレー無線端末との間、又は前記第1の転送ノードとは異なる第2の転送ノードと前記リレー無線端末との間に設定される。
第3の態様では、リレー無線端末は、メモリと、前記メモリに結合されたプロセッサを含む。前記プロセッサは、(a)前記リレー無線端末と基地局との間のデータ無線ベアラ、及び前記基地局とコアネットワークの間の第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含する第1のベアラを設定し、(b)前記第1のベアラを通る第2のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを設定し、(c)リモート無線端末を宛て先又は送信元とする第2のユーザーパケットを前記第1のベアラを通る前記第2のGTPトンネルにおいて受信又は送信し、及び(d)Proximity Service (ProSe)通信を介して、前記第2のユーザーパケットを前記リモート無線端末に送信又は前記リモート無線端末から受信するよう動作する。
第4の態様では、コアネットワーク内に配置される装置は、メモリと、前記メモリに結合されたプロセッサを含む。前記プロセッサは、(a)第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含するリレー無線端末と前記装置との間の第1のベアラを設定し、及び(b)第2のGTPトンネルのGTPヘッダによって第2のユーザーパケットをカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されている第1のユーザーパケットを、前記第1のベアラを通して前記リレー無線端末に送信又は前記リレー無線端末から受信するよう動作する。ここで、前記第2のユーザーパケットは、リモート無線端末を宛て先又は送信元とし、Proximity Service (ProSe)通信を介して前記リモート無線端末と前記リレー無線端末の間で転送される。前記第2のGTPトンネルは、前記第1のベアラを通り、前記装置と前記リレー無線端末との間、又は前記装置とは異なる転送ノードと前記リレー無線端末との間に設定される。
第5の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第1又は第2の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
上述の態様によれば、リモート無線端末がリレー無線端末との端末間直接通信パスを経由して外部ネットワークと通信する形態に適したユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構造)を実現することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
以下に示される複数の実施形態は、Evolved Packet System(EPS)を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、EPSに限定されるものではなく、他のモバイル通信ネットワーク又はシステム、例えば3GPP Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP2 CDMA2000システム(1xRTT, HRPD (High Rate Packet Data))、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))/ General packet radio service(GPRS)システム、及びWiMAXシステム等に適用されてもよい。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示している。Relay UE1及びRemote UE2は共にProSeが可能なUE(ProSe-enabled UE)であり、互いの間でProSeダイレクト通信(端末間直接通信)を行う。Relay UE1は、さらに、Remote UE2とネットワーク(eNodeB3及びEPC4)との間でユニキャストトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。Relay UE1は、EPC4にアタッチし、ProSe function エンティティ9と通信するためのPDN connectionを確立し、ProSeダイレクト通信を開始するためにProSe function エンティティ9と通信する。Relay UE1は、例えば、ProSe function エンティティ9によって提供されるProSeディスカバリサービスを利用してもよいし、ProSeディスカバリ又はProSeダイレクト通信のRelay UE1における有効化を許可することを示すメッセージをProSe function エンティティ9から受信してもよいし、ProSeディスカバリ又はProSeダイレクト通信に関する設定情報(例えば、無線リソース及び送信電力の指定)をProSe function エンティティ9から受信してもよい。Relay UE1は、さらに、ProSe function エンティティ9とは異なる他のPacket Data Network(PDN)90と通信するためのPDN connectionを確立し、当該PDN90と通信してもよい。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示している。Relay UE1及びRemote UE2は共にProSeが可能なUE(ProSe-enabled UE)であり、互いの間でProSeダイレクト通信(端末間直接通信)を行う。Relay UE1は、さらに、Remote UE2とネットワーク(eNodeB3及びEPC4)との間でユニキャストトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。Relay UE1は、EPC4にアタッチし、ProSe function エンティティ9と通信するためのPDN connectionを確立し、ProSeダイレクト通信を開始するためにProSe function エンティティ9と通信する。Relay UE1は、例えば、ProSe function エンティティ9によって提供されるProSeディスカバリサービスを利用してもよいし、ProSeディスカバリ又はProSeダイレクト通信のRelay UE1における有効化を許可することを示すメッセージをProSe function エンティティ9から受信してもよいし、ProSeディスカバリ又はProSeダイレクト通信に関する設定情報(例えば、無線リソース及び送信電力の指定)をProSe function エンティティ9から受信してもよい。Relay UE1は、さらに、ProSe function エンティティ9とは異なる他のPacket Data Network(PDN)90と通信するためのPDN connectionを確立し、当該PDN90と通信してもよい。
Remote UE2は、Relay UE1との間のProSeダイレクト通信パス(端末間直接通信パス)を介して、ProSe function エンティティ9又は他のPDN90と通信する。図1の例では、Remote UE2は、eNodeB3のカバレッジエリア(セル)30の外に位置している(out of coverage)。しかしながら、Remote UE2は、カバレッジエリア30内に位置してもよく(in coverage)、何らかの条件(例えば、ユーザーによる選択)に基づいてeNodeB3との直接的な通信ではなくRelay UE1とのダイレクト通信を選択してもよい。
図2は、本実施形態に係る無線通信システムにおけるProSeに関する参照点(PC3及びPC5)と、参照点PC3でのProSe 制御シグナリングの送信に利用されるEPSのユーザープレーンの参照点を示している。各参照点(reference point)は、インタフェースとも呼ばれる。
始めに、Relay UE1のユーザーIPパケットを転送するための参照点について説明する。Relay UE1のユーザーIPパケットは、Relay UE1を送信元とするアップリンク・ユーザーIPパケット、及びRelay UE1を宛て先とするダウンリンク・ユーザーIPパケットを含む。Relay UE1のユーザーIPパケットは、例えば、Relay UE1とProSe function エンティティ9の間で転送され、ProSe 制御シグナリングを運ぶ。既に述べたように、PC3参照点はE-UTRAN及びEPCのユーザープレーンに依存しており、ProSe 制御シグナリングは当該ユーザープレーン上で送信される。図2には示されていないが、Relay UE1は、ProSe function エンティティ9とは異なる他のPDN90との間でユーザーIPパケットを送受信してもよい。
Relay UE1は、例えば、PC3参照点においてProSe function エンティティ9とProSe 制御シグナリングを送受信するために、ProSe function エンティティ9を含むPDNとの間にPDNコネクションを確立する。ProSe function エンティティ9を含むPDNとRelay UE1の間のPDNコネクションのために、Relay UE1のためのP-GW6とRelay UE1との間に1又は複数のEPSベアラが設定される。Relay UE1のためのP-GW6は、Relay UE1に関連付けられており、ProSe function エンティティ9を含むPDNに対応するAccess Point Name(APN)にさらに関連付けられている。P-GW6とRelay UE1との間に設定される各EPSベアラは、Relay UE1とeNodeB3の間のLong Term Evolution (LTE)-Uu参照点でのデータ無線ベアラ(data radio bearer (DRB))、eNodeB3とS-GW5の間のS1-U参照点でのS1ベアラ、並びにS-GW5とP-GW6の間のS5参照点でのS5ベアラから構成される。
Relay UE1は、LTE-Uu参照点を介して無線アクセスネットワーク(つまり、U-TRAN)内のeNodeB3と通信する。LTE-Uu参照点は、無線インタフェースであり、制御コネクション(Radio Resource Control (RRC)コネクション)に関するメッセージを運ぶシグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearers (SRBs))と、ダウンリンク及びアップリンク・ユーザーIPパケットを運ぶデータ無線ベアラ(data radio bearers (DRBs))を含む。
eNodeB3は、Relay UE1のためのS-GW5とS1-U参照点を介して通信する。S1-U参照点では、GPRS Tunneling Protocol User Plane (GTP-U)が使用される。eNodeB3は、S1-U参照点においてS-GW5との間に1又は複数のS1ベアラ(つまりGTPトンネル)を設定し、Relay UE1のダウンリンク及びアップリンク・ユーザーIPパケットをこれらのS1-Uベアラを介して転送する。1又は複数のS1-Uベアラの各々は、Relay UE1及びeNodeB3の間に設定された1又は複数のDRBの各々と一対一にマッピングされる。
Relay UE1のためのS-GW5は、Relay UE1のためのP-GW6とS5参照点を介して通信する。S5参照点では、ユーザーIPパケットの転送のためにGTP-Uが使用され、GTPトンネルの設定及び解放などのGTPトンネルの管理のためにGTP Control Plane version 2(GTP-Cv2)が使用される。S-GW5は、S5参照点においてP-GW6との間に1又は複数のS5ベアラ(つまりGTPトンネル)を設定し、Relay UE1のダウンリンク及びアップリンク・ユーザーIPパケットをこれらのS5ベアラを介して転送する。1又は複数のS5ベアラの各々は、eNodeB3及びS-GW5の間に設定された1又は複数のS1ベアラの各々と一対一にマッピングされる。
Relay UE1のためのP-GW6は、ProSe function エンティティ9とSGi参照点を介して通信する。すなわち、P-GW6は、Relay UE1から送信されたProSe function エンティティ9を宛て先とするアップリンク・ユーザーIPパケットをP-GW6とS-GW5との間のS5ベアラ(GTPトンネル)を介して受信し、これをSGi参照点においてProSe function エンティティ9に送信する。さらに、P-GW6は、ProSe function エンティティ9から送信されたRelay UE1を宛て先とするダウンリンク・ユーザーIPパケットをSGi参照点において受信し、これをP-GW6とS-GW5との間のRelay UE1のためのS5ベアラ(GTPトンネル)に送信する。なお、P-GW6は、ProSe function エンティティ9だけでなく、図2に示されていない他のPDN90とSGi参照点を介して通信してもよい。
続いて、Remote UE2のユーザーIPパケットを転送するための参照点について説明する。Remote UE2のユーザーIPパケットは、Remote UE2を送信元とするアップリンク・ユーザーIPパケット、及びRemote UE2を宛て先とするダウンリンク・ユーザーIPパケットを含む。Remote UE2のユーザーIPパケットは、例えば、Remote UE2とProSe function エンティティ9の間で(つまり、PC3参照点において)転送され、ProSe 制御シグナリングを運ぶ。図2には示されていないが、Remote UE2は、ProSe function エンティティ9とは異なる他のPDN90との間でユーザーIPパケットを送受信してもよい。
Remote UE2は、ユーザーIPパケット(例えば、PC3参照点でのProSe function エンティティ9とRemote UE2の間のProSe 制御シグナリングを含むユーザーIPパケット)を送受信するために、Relay UE1との間にProSeダイレクト通信パスを確立する。Remote UE2は、ProSe function エンティティ9との通信をRelay UE1に要求してもよい。
Relay UE1は、Remote UE2のユーザーIPパケットを転送するために、GTPトンネルを終端する機能を有する。すなわち、本実施形態に係るRelay UE1は、Remote UE2のためのP-GW8との間にS5参照点を有し、Remote UE2のためのP-GW8との間でGTP-Cv2シグナリングを送受信し、P-GW8との間にGTPトンネル(S5ベアラ)を設定し、当該GTPトンネル(S5ベアラ)においてRemote UE2のユーザーIPパケットを転送する。ここで留意するべきは、Remote UE2のためのP-GW8とRelay UE1の間のGTPトンネル(S5ベアラ)は、Relay UE1のためのP-GW6とRelay UE1の間のEPSベアラ(つまり、Relay UE1とeNodeB3の間のDRB、eNodeB3とS-GW5の間のS1ベアラ(GTPトンネル)、及びS-GW5とP-GW6の間のS5ベアラ(GTPトンネル))を通して設定されることである。言い換えると、Remote UE2のためのP-GW8とRelay UE1との間のGTPトンネル(S5ベアラ)に関するGTPトンネルパケットは、Relay UE1のためのP-GW6とRelay UE1との間のEPSベアラを通して転送される。すなわち、P-GW8とRelay UE1との間のGTPトンネルに関するGTPトンネルパケットは、Relay UE1のユーザーIPパケットと同様に取り扱われる。なお、P-GW8とRelay UE1との間のGTPトンネルに関するGTPトンネルパケットは、Remote UE2のユーザーIPパケットを当該GTPトンネルのGTPヘッダによってカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されているIPパケットである。ユーザーIPパケットを運ぶGTP PDU は、GTP-Uメッセージ又はG-PDUと呼ばれることもある。
Remote UE2のためのP-GW8は、Relay UE1とS5参照点を介して通信し、ProSe function エンティティ9とSGi参照点を介して通信する。すなわち、P-GW8は、Remote UE2から送信されたProSe function エンティティ9を宛て先とするアップリンク・ユーザーIPパケットをP-GW8とRelay UE1の間のRemote UE2のためのS5ベアラ(GTPトンネル)を介して受信し、これをSGi参照点においてProSe function エンティティ9に送信する。さらに、P-GW8は、ProSe function エンティティ9から送信されたRemote UE2を宛て先とするダウンリンク・ユーザーIPパケットをSGi参照点において受信し、これをP-GW8とRelay UE1の間のRemote UE2のためのS5ベアラ(GTPトンネル)に送信する。なお、P-GW8は、ProSe function エンティティ9だけでなく、図2に示されていない他のPDN90とSGi参照点を介して通信してもよい。図2において、Remote UE2のためのP-GW8は、Relay UE1のためのP-GW6と同一のP-GWであってもよい。言い換えると、Remote UE2がProSe function エンティティ9又は他のPDN90と通信するためのAPNは、Relay UE1がProSe function エンティティ9又は他のPDN90と通信するためのAPNと同じP-GW6に関連付けられてもよい。
図3は、本実施形態に係るユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構造)の一例を示す図である。図2を用いて説明したように、本実施形態では、Relay UE1は、Remote UE2のためのS5ベアラ(GTPトンネル)320を終端する。Remote UE2のためのS5ベアラ(GTPトンネル)320は、Remote UE2のユーザーIPパケット(IPフロー340)を転送する。S5ベアラ(GTPトンネル)320は、Relay UE1とRelay UE1のためのP-GW6の間のEPSベアラ300を通して設定される。言い換えると、Remote UE2のユーザーIPパケットを運ぶS5ベアラ320のGTPトンネルパケットは、EPSベアラ300を通して転送される。EPSベアラ300は、Relay UE1とeNodeB3の間のDRB301、eNodeB3とS-GW5の間のS1ベアラ302、及びS-GW5とP-GW6の間のS5ベアラ303から構成される。図3は、ProSe function エンティティ9からRemote UE2へのダウンリンク・IPフロー340の転送を示しているが、アップリンクIPフローについてもRemote UE2のためのP-GW8とRelay UE1の間のS5ベアラ(GTPトンネル)を通して転送される。他のPDN90とRemote UE2の間のアップリンク及びダウンリンク・IPフローについても、図3と同様に、Remote UE2のためのP-GW8とRelay UE1の間のS5ベアラ(GTPトンネル)を通して転送されてもよい。
図4は、Remote UE2がProSe functionエンティティ9と通信するためのPC3参照点に関するプロトコルスタックを示している。既に何度か説明したように、PC3参照点でのProSe制御シグナリングはユーザープレーンで運ばれる。すなわち、Remote UE2のアプリケーションレイヤ401は、PC3参照点でのProSe制御シグナリングのためにProSe functionエンティティ9のアプリケーションレイヤ402と通信する。Remote UE2のアプリケーションレイヤ401は、他のPDN90内のノードのアプリケーションレイヤと通信してもよい。Remote UE2のIPレイヤ421は、Remote UE2を送信元又は宛て先とするユーザーIPパケットをProSe functionエンティティ9のIPレイヤ422との間で送受信する。Remote UE2を送信元又は宛て先とする当該ユーザーIPパケットは、Relay UE1のGTPレイヤ441とRemote UE2のためのP-GW8のGTPレイヤ442の間に確立されるGTPトンネル(S5ベアラ)を通して転送される。なお、Remote UE2のユーザーIPパケットをカプセル化したIPパケット(GTPトンネルパケット)は、Relay UE1とRelay UE1のためのP-GW6との間のEPSベアラを通して運ばれるために、eNodeB3、S-GW5、及びP-GW6のGTPレイヤにおいて更にカプセル化される。
図5は、Relay UE1のためのP-GW6からRelay UE1のためのS-GW 5にS5参照点において送信されるダウンリンクIPパケット500の構成例を示している。Relay UE1のためのP-GW6は、Remote UE2のためのP-GW8からGTPトンネルパケット503をSGi参照点において受信する。GTPトンネルパケット503は、P-GW8からRelay UE1に送信されるIPパケットであり、Remote UE2を宛て先とするダウンリンク・ユーザーIPパケット501をGTPトンネルヘッダ502によってカプセル化している。ダウンリンク・ユーザーIPパケット501は、ProSe functionエンティティ9又は他のPDN90内のノードによってRemote UE2宛てに送信される。GTPトンネルヘッダ502は、GTPヘッダ、User Datagram Protocol(UDP)ヘッダ、及びIPヘッダを含み、Remote UE2のためのP-GW8によってユーザーIPパケット501に追加される。GTP PDU(G-PDU)505は、GTPヘッダ及びユーザーIPパケット501から構成される。GTPトンネルヘッダ502内のIPヘッダは、Remote UE2のためのP-GW8を送信元として指定し、Relay UE1を宛て先として指定する。
Relay UE1のためのP-GW6は、GTPトンネルパケット503をそのペイロードに含むダウンリンクIPパケット500を生成する。P-GW6は、GTPヘッダ、User Datagram Protocol(UDP)ヘッダ、及びIPヘッダを含むアウターGTPトンネルヘッダ504を、GTPトンネルパケット503(インナーGTPトンネルパケット)に追加する。アウターGTPトンネルヘッダ504内のIPヘッダは、Relay UE1のためのP-GW6を送信元として指定し、Relay UE1のためのS-GW5を宛て先として指定する。
上述したように、本実施形態に係るRelay UE1は、ProSeダイレクト通信(端末間直接通信)において、Remote UE2を宛て先又は送信元とするRemote UE2のユーザーIPパケットを送受信する。Relay UE1は、さらに、GTPトンネルを終端する能力を有し、自身のEPSベアラ(つまり、Relay UE1とRelay UE1のためのP-GW6との間のEPSベアラ)を通るGTPトンネルをRemote UE2のためのP-GW8との間に設定し、Remote UE2のユーザーIPパケット(例えば、ProSe制御シグナリングを運ぶユーザーIPパケット)を当該GTPトンネルにおいて転送するよう構成されている。Remote UE2のユーザーIPパケットをカプセル化しているGTPトンネルパケットは、図2〜4を用いて説明したように、Relay UE1のEPSベアラを通して転送される。
このようなユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構成)のおかげで、Remote UE2がProSeダイレクト通信を用いてRelay UE1により提供される中継サービスを利用する場合であっても、Remote UE2のためのP-GW8は、Remote UE2のユーザープレーンIPアドレス、及びRemote UE2のEPSベアラに関するコンテキスト(例えば、S5ベアラのTunnel Endpoint ID(TEID)、APN、EPSベアラID、及びベアラQoS)を管理することができる。このことは、例えば、Remote UE2のサービスの継続性に寄与することができる。なぜなら、Remote UE2がRelay UE1とのProSe 通信パスを経由する通信からE-UTRAN(eNodeB3)により提供される通信に切り替える場合に、Remote UE2のためのP-GW8は、Remote UE2のために既に設定されているGTPトンネル(例えば、図3のS5ベアラ(GTPトンネル)320)を修正(modify)して再利用することができるためである。UE2のためのP-GW8は、例えば、Remote UE2のユーザープレーンIPアドレス、S5ベアラのP-GW8のTEID、及びAPNを継続して利用することができる。
図6は、Remote UE2がout of coverage であるとき(つまり、Relay UE1とのProSeダイレクト通信を利用しているとき)のベアラ構成とin coverageであるときの(つまり、E-UTRAN(eNodeB3)との通信を利用しているとき)のベアラ構成の例を示す図である。Remote UE2がout of coverage であるとき、Remote UE2のユーザーIPパケットは、ProSeダイレクト通信パス601、Relay UE1とRemote UE2のためのP-GW8との間のS5ベアラ(GTPトンネル)602、及びP-GW8のSGi参照点603を通して転送される。一方、Remote UE2がin coverageであるとき、Remote UE2のユーザーIPパケットは、例えば、Remote UE2とeNodeB3との間のDRB621、eNodeB3とRelay UE1のためのS-GW5との間のS1ベアラ(GTPトンネル)622、Relay UE1のためのS-GW5とRemote UE2のためのP-GW8との間のS5ベアラ(GTPトンネル)623、及びP-GW8のSGi参照点603を通して転送される。S1ベアラ(GTPトンネル)622は、Relay UE1のためのS-GW5ではなく他のS-GWに設定されてもよい。図6において留意するべきは、Remote UE2がout of coverage であるときとin coverageであるときの両方において、 Remote UE2のためのP-GW8は、Remote UE2のためのS5ベアラ(602及び623)を終端していることである。Remote UE2のためのP-GW8は、Remote UE2がout of coverage であるときのS5ベアラ602を修正(modify)することによって、Remote UE2がin coverageであるときのS5ベアラ623を得ることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、Relay UE1がS5ベアラを終端する例を示した。これに対して、本実施形態では、Relay UE1がS1ベアラを終端する例を説明する。本実施形態に係る無線通信システムの構成例は、第1の実施形態に関して説明された図1と同様である。
第1の実施形態では、Relay UE1がS5ベアラを終端する例を示した。これに対して、本実施形態では、Relay UE1がS1ベアラを終端する例を説明する。本実施形態に係る無線通信システムの構成例は、第1の実施形態に関して説明された図1と同様である。
図7は、本実施形態に係る無線通信システムにおけるProSeに関する参照点(PC3及びPC5)と、PC3参照点でのProSe 制御シグナリングの送信に利用されるEPSのユーザープレーンの参照点を示している。図7と上述の図2との相違点は、Relay UE1がRemote UE2のためのS-GW7との間にS1-U参照点を有する点と、Remote UE2のためのP-GW8がRemote UE2のためのS-GW7との間にSGi参照点を有する点である。Relay UE1は、例えば、Mobility Management Entity(MME)(不図示)との間でS1-APシグナリングを送受信し、Remote UE2のためのS-GW7との間にGTPトンネル(S1ベアラ)を設定し、当該GTPトンネル(S1ベアラ)においてRemote UE2のユーザーIPパケットを転送する。図7において、Remote UE2のためのP-GW8は、Relay UE1のためのP-GW6と同一のP-GWであってもよい。Remote UE2のためのS-GW7は、Relay UE1のためのS-GW5と同一のP-GWであってもよい。
図8は、本実施形態に係るユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構造)の一例を示す図である。図7を用いて説明したように、本実施形態では、Relay UE1は、Remote UE2のためのS1ベアラ(GTPトンネル)821を終端する。Remote UE2のためのS1ベアラ(GTPトンネル)821は、S-GW7においてS5ベアラ822に連結され、Remote UE2のユーザーIPパケット(IPフロー840)を転送する。S1ベアラ(GTPトンネル)820は、Relay UE1とRelay UE1のためのP-GW6の間のEPSベアラ800を通して設定される。言い換えると、Remote UE2のユーザーIPパケットを運ぶS1ベアラ820のGTPトンネルパケットは、EPSベアラ800を通して転送される。EPSベアラ800は、Relay UE1とeNodeB3の間のDRB801、eNodeB3とS-GW5の間のS1ベアラ及びS-GW5とP-GW6の間のS5ベアラ(802)から構成される。図8は、ProSe function エンティティ9からRemote UE2へのダウンリンク・IPフロー840の転送を示しているが、アップリンクIPフローについてもRemote UE2のためのS-GW7とRelay UE1との間のS1ベアラ(GTPトンネル)を通して転送される。他のPDN90とRemote UE2の間のアップリンク及びダウンリンク・IPフローについても、図8と同様に、Remote UE2のためのS-GW7とRelay UE1との間のS5ベアラ(GTPトンネル)を通して転送されてもよい。
図9は、Remote UE2がProSe functionエンティティ9と通信するためのPC3参照点に関するプロトコルスタックを示している。Remote UE2のアプリケーションレイヤ901は、PC3参照点でのProSe制御シグナリングのためにProSe functionエンティティ9のアプリケーションレイヤ902と通信する。Remote UE2のアプリケーションレイヤ901は、他のPDN90内のノードのアプリケーションレイヤと通信してもよい。Remote UE2のIPレイヤ921は、Remote UE2を送信元又は宛て先とするユーザーIPパケットをProSe functionエンティティ9のIPレイヤ922との間で送受信する。Remote UE2を送信元又は宛て先とする当該ユーザーIPパケットは、Relay UE1のGTPレイヤ941とRemote UE2のためのS-GW7のGTPレイヤ942の間に確立されるGTPトンネル(S1ベアラ)を通して転送される。なお、Remote UE2のユーザーIPパケットをカプセル化したIPパケット(GTPトンネルパケット)は、Relay UE1とRelay UE1のためのP-GW6との間のEPSベアラを通して運ばれるために、eNodeB3、S-GW5、及びP-GW6のGTPレイヤにおいて更にカプセル化される。
図10は、Relay UE1のためのP-GW6からRelay UE1のためのS-GW 5にS5参照点において送信されるダウンリンクIPパケット1000の構成例を示している。ダウンリンクIPパケット1000は、アウターGTPトンネルヘッダ1004、及びインナーGTPトンネルパケット1003を含む。インナーGTPトンネルパケット1003は、インナーGTPトンネルヘッダ1002、及びRemote UE2のダインリンク・ユーザIPパケット1001を含む。GTP PDU(G-PDU)1005は、GTPヘッダ及びユーザーIPパケット1001から構成される。ダウンリンクIPパケット1000の構成は、インナーGTPトンネルヘッダ1002内のIPヘッダが送信元としてRemote UE2のためのS-GW7を示すことを除いて、図5に示したダウンリンクIPパケット500の構成と同じである。
上述したように、本実施形態に係るRelay UE1は、ProSeダイレクト通信(端末間直接通信)において、Remote UE2を宛て先又は送信元とするRemote UE2のユーザーIPパケットを送受信する。Relay UE1は、さらに、GTPトンネルを終端する能力を有し、自身のEPSベアラ(つまり、Relay UE1とRelay UE1のためのP-GW6との間のEPSベアラ)を通るGTPトンネルをRemote UE2のためのS-GW7との間に設定し、Remote UE2のユーザーIPパケット(例えば、ProSe制御シグナリングを運ぶユーザーIPパケット)を当該GTPトンネルにおいて転送するよう構成されている。Remote UE2のユーザーIPパケットをカプセル化しているGTPトンネルパケットは、図7〜9を用いて説明したように、Relay UE1のEPSベアラを通して転送される。このようなユーザープレーン・アーキテクチャ(ベアラ構成)は、第1の実施形態のそれと同様に、例えば、Remote UE2のサービスの継続性に寄与することができる。
最後に上述の第1及び第2の実施形態に係るRelay UE1およびRelay UE1のためのP-GW6の構成例について説明する。図11は、Relay UE1の構成例を示している。図11を参照すると、Relay UE1は、LTEトランシーバ11、ProSeトランシーバ12、プロセッサ13、及びメモリ14を含む。LTEトランシーバ11は、E-UTRAN(eNodeB3)と通信するよう構成されている。ProSeトランシーバ12は、Remote UE2とのProSeダイレクト通信(端末間直接通信)に使用される。
プロセッサ13は、メモリ14からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたRelay UE1の動作を行う。プロセッサ13は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ13は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ14は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、マスクRead Only Memory(MROM)、Programmable ROM(PROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。また、メモリ14は、プロセッサ13から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ13は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ14にアクセスしてもよい。
図11の例では、メモリ14は、GTPモジュール15を含むソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。GTPモジュール15は、Remote UE2のためのP-GW8又はS-GW7との間にGTPトンネルを設定し、当該GTPトンネルにおいてRemote UE2のユーザーIPパケットを転送する処理を実行するための命令群およびデータを含む。プロセッサ13は、GTPモジュール15を含むソフトウェアモジュール群をメモリ14から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたRelay UE1の動作を行うことができる。
図12は、Relay UE1のためのP-GW6の構成例を示している。図12を参照すると、P-GW6は、ネットワークインタフェース61、プロセッサ62、及びメモリ63を含む。ネットワークインタフェース61は、ネットワークノード(e.g., S-GW5、P-GW8、ProSe functionエンティティ9、MME、及びHome Subscriber Server (HSS))と通信するために使用される。ネットワークインタフェース61は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ62は、メモリ63からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたP-GW6の動作を行う。プロセッサ62は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ62は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ63は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。また、メモリ63は、プロセッサ62から物理的に離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ62は、ネットワークインタフェース61又は図示されていない他のI/Oインタフェースを介してメモリ63にアクセスしてもよい。
図12の例では、メモリ63は、GTPモジュール64を含むソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。GTPモジュール64は、S-GW5との間にS1ベアラ(GTPトンネル)を設定し、SGi参照点においてRemote UE2のためのP-GW8又はS-GW7から受信したGTPトンネルパケットを、当該S1ベアラにおいて送信する処理を実行するための命令群およびデータを含む。プロセッサ62は、GTPモジュール64を含むソフトウェアモジュール群をメモリ63から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたRelay UE1のためのP−GW6の動作を行うことができる。
図11及び図12を用いて説明したように、上述の実施形態に係るRelay UE1及びP-GW6が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
S5ベアラまたはS1ベアラのエンドポイントとして動作するために、Relay UE1は、既存のS-GWによってS11及びS5インタフェースで行われるGTP-Cシグナリング、及び既存のeNodeBによってS1-MMEインタフェースにおいて行われるS1-APシグナリングを処理してもよい。これに代えて、Remote UE2のためのS-GW7又はP-GW8側のGTPトンネル(つまり、S5ベアラ又はS1ベアラ)のエンドポイント情報をRelay UE1に伝達し、Relay UE1側のGTPトンネルのエンドポイント情報をS-GW7又はP-GW8に伝達するためのシグナリングが新たに定義されてもよい。Relay UE1は、例えば、MMEとのNon-Access Stratum(NAS)メッセージの送受信を用いて、GTPトンネルのエンドポイント情報を送受信してもよい。
S5ベアラまたはS1ベアラのエンドポイントとして動作するために、Relay UE1は、既存のS-GWによってS11及びS5インタフェースで行われるGTP-Cシグナリング、及び既存のeNodeBによってS1-MMEインタフェースにおいて行われるS1-APシグナリングを処理してもよい。これに代えて、Remote UE2のためのS-GW7又はP-GW8側のGTPトンネル(つまり、S5ベアラ又はS1ベアラ)のエンドポイント情報をRelay UE1に伝達し、Relay UE1側のGTPトンネルのエンドポイント情報をS-GW7又はP-GW8に伝達するためのシグナリングが新たに定義されてもよい。Relay UE1は、例えば、MMEとのNon-Access Stratum(NAS)メッセージの送受信を用いて、GTPトンネルのエンドポイント情報を送受信してもよい。
また、上述の実施形態では、主にEPSに関する具体例を用いて説明を行った。しかしながら、これらの実施形態は、その他の移動通信システム、例えば、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP2 CDMA2000システム(1xRTT、High Rate Packet Data(HRPD))、Global System for Mobile communications(GSM)/General packet radio service(GPRS)システム、及びモバイルWiMAXシステム等に適用されてもよい。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2014年10月7日に出願された日本出願特願2014−206189を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 Relay UE
2 Remote UE
3 eNodeB
4 EPC
5 Relay UE のためのS-GW
6 Relay UE のためのP-GW
7 Remote UE のためのS-GW
8 Remote UE のためのP-GW
9 ProSe functionエンティティ
30 カバレッジ(セル)
90 PDN
2 Remote UE
3 eNodeB
4 EPC
5 Relay UE のためのS-GW
6 Relay UE のためのP-GW
7 Remote UE のためのS-GW
8 Remote UE のためのP-GW
9 ProSe functionエンティティ
30 カバレッジ(セル)
90 PDN
Claims (26)
- リレー無線端末により行われる方法であって、
前記リレー無線端末と基地局との間のデータ無線ベアラ、及び前記基地局とコアネットワークの間の第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含する第1のベアラを設定すること、
前記第1のベアラを通る第2のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを設定すること、
リモート無線端末を宛て先又は送信元とする第2のユーザーパケットを前記第1のベアラを通る前記第2のGTPトンネルにおいて受信又は送信すること、及び
Proximity Service (ProSe)通信を介して、前記第2のユーザーパケットを前記リモート無線端末に送信又は前記リモート無線端末から受信すること、
を備える、方法。 - 前記第2のユーザーパケットを前記第1のベアラを通る前記第2のGTPトンネルにおいて送信又は受信することは、前記第2のユーザーパケットを前記第2のGTPトンネルのGTPヘッダによってカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されている第1のユーザーパケットを前記第1のベアラを通して受信又は送信することを含む、
請求項1に記載の方法。 - 前記GTP PDUをそのペイロードに格納する前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末のユーザーパケットとして前記第1のベアラにおいて送信又は受信される、
請求項2に記載の方法。 - 前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末を宛て先又は送信元とする、
請求項2又は3に記載の方法。 - 前記第1のベアラは、コアネットワーク内に配置された第1のPacket Data Network Gateway(P-GW)と前記リレー無線端末との間に設定され、
前記第2のGTPトンネルは、前記第1のP-GWと前記リレー無線端末との間、又は前記第1のP-GWとは異なる第2のP-GWと前記リレー無線端末との間に設定される、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 - 前記第1のベアラは、Evolved Packet System(EPS)ベアラであって、前記データ無線ベアラ、前記コアネットワーク内に配置された第1のServing Gateway(S-GW)と前記基地局との間の前記第1のGTPトンネル、及び前記S-GWと前記コアネットワーク内に配置された第1のP-GWとの間の第3のGTPトンネルから構成され、
前記第2のGTPトンネルは、前記第1のS-GWと前記リレー無線端末との間、又は前記第1のS-GWとは異なる第2のS-GWと前記リレー無線端末との間に設定される、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 - コアネットワーク内に配置される第1の転送ノードにより行われる方法であって、
第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含するリレー無線端末と前記第1の転送ノードとの間の第1のベアラを設定すること、及び
第2のGTPトンネルのGTPヘッダによって第2のユーザーパケットをカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されている第1のユーザーパケットを、前記第1のベアラを通して前記リレー無線端末に送信又は前記リレー無線端末から受信すること、
を備え、
前記第2のユーザーパケットは、リモート無線端末を宛て先又は送信元とし、Proximity Service (ProSe)通信を介して前記リモート無線端末と前記リレー無線端末の間で転送され、
前記第2のGTPトンネルは、前記第1のベアラを通り、前記第1の転送ノードと前記リレー無線端末との間、又は前記第1の転送ノードとは異なる第2の転送ノードと前記リレー無線端末との間に設定される、
方法。 - 前記GTP PDUをそのペイロードに格納する前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末のユーザーパケットとして前記第1のベアラにおいて送信又は受信される、
請求項7に記載の方法。 - 前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末を宛て先又は送信元とする、
請求項7又は8に記載の方法。 - 前記第1のユーザーパケットを前記リレー無線端末に送信又は前記リレー無線端末から受信することは、前記第1のGTPトンネルのGTPヘッダによって前記第1のユーザーパケットをカプセル化しているGTP PDUがそのペイロードに格納されたデータパケットを前記第1のGTPトンネルに送信または前記第1のGTPトンネルから受信することを含む、
請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。 - 前記第1の転送ノード及び前記第2の転送ノードの各々は、Packet Data Network Gateway(P-GW)である、
請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。 - 前記第1の転送ノードは、P-GWであり、
前記第2の転送ノードは、Serving Gateway(S-GW)である、
請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。 - リレー無線端末であって、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記リレー無線端末と基地局との間のデータ無線ベアラ、及び前記基地局とコアネットワークの間の第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含する第1のベアラを設定し、
前記第1のベアラを通る第2のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを設定し、
リモート無線端末を宛て先又は送信元とする第2のユーザーパケットを前記第1のベアラを通る前記第2のGTPトンネルにおいて受信又は送信し、及び
Proximity Service (ProSe)通信を介して、前記第2のユーザーパケットを前記リモート無線端末に送信又は前記リモート無線端末から受信する、
よう動作する、
リレー無線端末。 - 前記第2のユーザーパケットを前記第1のベアラを通る前記第2のGTPトンネルにおいて送信又は受信するために、前記プロセッサは、前記第2のユーザーパケットを前記第2のGTPトンネルのGTPヘッダによってカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されている第1のユーザーパケットを前記第1のベアラを通して受信又は送信する、
請求項13に記載のリレー無線端末。 - 前記GTP PDUをそのペイロードに格納する前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末のユーザーパケットとして前記第1のベアラにおいて送信又は受信される、
請求項14に記載のリレー無線端末。 - 前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末を宛て先又は送信元とする、
請求項14又は15に記載のリレー無線端末。 - 前記第1のベアラは、コアネットワーク内に配置された第1のPacket Data Network Gateway(P-GW)と前記リレー無線端末との間に設定され、
前記第2のGTPトンネルは、前記第1のP-GWと前記リレー無線端末との間、又は前記第1のP-GWとは異なる第2のP-GWと前記リレー無線端末との間に設定される、
請求項13〜16のいずれか1項に記載のリレー無線端末。 - 前記第1のベアラは、Evolved Packet System(EPS)ベアラであって、前記データ無線ベアラ、前記コアネットワーク内に配置された第1のServing Gateway(S-GW)と前記基地局との間の前記第1のGTPトンネル、及び前記S-GWと前記コアネットワーク内に配置された第1のP-GWとの間の第3のGTPトンネルから構成され、
前記第2のGTPトンネルは、前記第1のS-GWと前記リレー無線端末との間、又は前記第1のS-GWとは異なる第2のS-GWと前記リレー無線端末との間に設定される、
請求項13〜16のいずれか1項に記載のリレー無線端末。 - コアネットワーク内に配置される装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
第1のGeneral Packet Radio System Tunnelling Protocol(GTP)トンネルを包含するリレー無線端末と前記装置との間の第1のベアラを設定し、及び
第2のGTPトンネルのGTPヘッダによって第2のユーザーパケットをカプセル化しているGTP Protocol Data Unit(GTP PDU)がそのペイロードに格納されている第1のユーザーパケットを、前記第1のベアラを通して前記リレー無線端末に送信又は前記リレー無線端末から受信する、
よう動作し、
前記第2のユーザーパケットは、リモート無線端末を宛て先又は送信元とし、Proximity Service (ProSe)通信を介して前記リモート無線端末と前記リレー無線端末の間で転送され、
前記第2のGTPトンネルは、前記第1のベアラを通り、前記装置と前記リレー無線端末との間、又は前記装置とは異なる転送ノードと前記リレー無線端末との間に設定される、
装置。 - 前記GTP PDUをそのペイロードに格納する前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末のユーザーパケットとして前記第1のベアラにおいて送信又は受信される、
請求項19に記載の装置。 - 前記第1のユーザーパケットは、前記リレー無線端末を宛て先又は送信元とする、
請求項19又は20に記載の装置。 - 前記第1のユーザーパケットを前記リレー無線端末に送信又は前記リレー無線端末から受信するために、前記プロセッサは、前記第1のGTPトンネルのGTPヘッダによって前記第1のユーザーパケットをカプセル化しているGTP PDUがそのペイロードに格納されたデータパケットを前記第1のGTPトンネルに送信または前記第1のGTPトンネルから受信する、
請求項19〜21のいずれか1項に記載の装置。 - 前記装置及び前記転送ノードの各々は、Packet Data Network Gateway(P-GW)である、
請求項19〜22のいずれか1項に記載の装置。 - 前記装置は、P-GWであり、
前記転送ノードは、Serving Gateway(S-GW)である、
請求項19〜22のいずれか1項に記載の装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
- 請求項7〜12のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
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