JPWO2016035230A1 - モビリティ管理及びベアラ管理を移転するための方法及び装置 - Google Patents

モビリティ管理及びベアラ管理を移転するための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

基地局(112)は、特定のコアネットワークノード識別子(GUMMEI又はV−GUMMEI)に関連付けられたアイドル状態の移動端末(111)のモビリティ管理及びベアラ管理が第1のコアネットワークノード(121S)から第2のコアネットワークノード(121T)に移転される場合に、当該移動端末(111)から送信される当該特定のコアネットワークノード識別子(GUMMEI又はV−GUMMEI)を宛先とするNon−Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を第1のコアネットワークノード(121S)から第2のコアネットワークノード(121T)に変更するよう基地局(112)を設定する。これにより、例えば、アイドル状態の少なくとも1つの移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理をコアネットワークノード間で移転する際に、移動端末が関与するシグナリングの発生を抑制することに寄与できる。

Description

本明細書の開示は、移動通信ネットワークに関し、特にコアネットワークにおける移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理に関する。
非特許文献1は、Third Generation Partnership Project(3GPP)のパケット交換ドメイン、つまりEvolved Packet System(EPS)の機能アーキテクチャを規定している。具体的には、非特許文献1は、Attach手順、Tracking Area Update(TAU)手順、Service Request手順、S1 Release手順、Globally Unique Temporary Identity (GUTI) Reallocation手順、Detach手順、Dedicated bearer activation手順、Bearer modification手順、X2-based handover手順、及びS1-based handover手順を含む、EPSにおける移動端末のモビリティ管理、セッション管理、及びハンドオーバのための様々な手順を規定している。
本件の発明者等は、移動端末(User Equipment(UE))の移動に依存すること無く、コアネットワークが自発的にMobility Management Entity(MME)の処理(i.e., モビリティ管理及びベアラ管理)を他のMMEに移転する(transfer)ことについて検討を行った。本明細書では、このようにモビリティ管理及びベアラ管理をMME間で引き継ぐことを、モビリティ管理及びベアラ管理の移転(transfer)又はリロケーションと呼ぶ。なお、MMEは、コアネットワークすなわちEvolved Packet Core(EPC)に配置され、コアネットワークにアタッチ済み(i.e., EMM-REGISTERED state)である複数の移動端末(User Equipments(UEs))のモビリティ管理及びベアラ管理を行う。モビリティ管理は、UEの現在位置を追跡する(keep track)するために使用され、UEに関するモビリティ管理コンテキスト(MM context)を維持することを含む。ベアラ管理は、UEがEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)及びEPCを経由して外部ネットワーク(Packet Data Network(PDN))と通信するためのEPSベアラの確立を制御し、UEに関するベアラ管理コンテキスト(i.e., EPS bearer context)を維持することを含む。
コアネットワークによる自発的なモビリティ管理及びベアラ管理の移転(リロケーション)は、外部のコントロールノード(e.g., Software-Defined Network(SDN)コントローラ、Network Function Virtualization(NFV)コントローラ、Operations Support System(OSS)、又はElement Management System(EMS))からの指示に従って開始されてもよいし、MME主導で開始されてもよい。本件発明者等は、モビリティ管理及びベアラ管理の移転は、コアネットワークの仮想化技術の利用が広がるのに伴ってその需要が高まると予想している。仮想化されたコアネットワーク(例えばVirtualized EPCと呼ばれる)は、サーバ仮想化技術及びネットワーク仮想化技術を利用し、コアネットワークのコントロールプレーン若しくはデータプレーン又はこれら両方を抽象化する。すなわち、仮想化されたコアネットワークでは、コアネットワークノード(例えば、MME、Serving Gateway(S-GW)/PDN Gateway(P-GW)のコントロールプレーン、及びS/P-GWのデータプレーン)は、サーバー・プールに設定された仮想マシン、又は物理的なスイッチ群に設定された仮想ルータとして実現される。
なお、現在の3GPP仕様書は、UEがトラッキングエリア間又はeNodeB間を跨って移動したことに起因して、この移動したUEのモビリティ管理及びベアラ管理をOld MME(又はSource MME)からNew MME(又はTarget MME)に移転する手順を規定している。具体的には、Old MMEによって管轄されているトラッキングエリアからNew MMEによって管轄されているトラッキングエリアにアイドル状態のUE(i.e., UEはEMM-REGISTERED state であるが、Radio Resource Control (RRC)_IDLE 且つEPS Connection Management (ECM)-IDLE stateである)が移動したことに伴って、TAU手順において当該UEのモビリティ管理及びベアラ管理がOld MMEからNew MMEに移転される。さらに、Source MMEによって制御されるSource eNodeB(eNodeB)からTarget MMEによって制御されるTarget eNodeBにコネクテッド状態(i.e., EMM-REGISTERED且つRRC_CONNECTED且つECM-CONNECTED state)のUEが移動したことに伴って、S1-based Handover手順において当該UEのモビリティ管理及びベアラ管理がSource MMEからTarget MMEに移転される。
しかしながら、現在の3GPP仕様書は、EPCが主導して又はEPCに結合されたコントロールノード(e.g., SDNコントローラ、NFVコントローラ、OSS、又はEMS)が主導して、UEが移動したか否かに関わらずUEのモビリティ管理及びベアラ管理をMME間で移転することについて規定していない。さらにまた、アイドル状態のUEに関するモビリティ管理及びベアラ管理をMME間で移転する場合、この移転(リロケーション)の発生をアイドル状態のUEに通知すること無く移転手順を完了できることが好ましいかもしれない。なぜなら、移転(リロケーション)の発生(つまり、MMEの変更)をアイドル状態のUEに通知することは、ダウンリンクNon-Access Stratum(NAS)メッセージを送信するためにページング、RRCコネクション確立、及びS1シグナリングコネクション確立を含む多くのシグナリングを伴い、したがってネットワークの負荷の増加を招く。
したがって、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、アイドル状態(e.g., RRC_IDLE且つECM-IDLE state)の少なくとも1つの移動端末(e.g., UEs)のモビリティ管理及びベアラ管理をコアネットワークノード(e.g., MMEs)間で移転する際に、移動端末が関与するシグナリングの発生を抑制することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
第1の態様では、モビリティ管理及びベアラ管理を移転するための方法は、
(a)特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理を第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転すること、及び
(b)前記少なくとも1つの移動端末の前記モビリティ管理及びベアラ管理が移転されることに応じて、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局を設定すること、
を含む。
第2の態様では、基地局によって行われる方法は、特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理が第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転される場合に、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう前記基地局を設定することを含む。
第3の態様では、コアネットワークに配置される第1のコアネットワークノードにより行われる方法は、
(a)特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理を前記第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転すること、及び
(b)前記少なくとも1つの移動端末の前記モビリティ管理及びベアラ管理を移転することに応じて、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局を設定すること、
を含む。
第4の態様では、コアネットワークに配置される第2のコアネットワークノードにより行われる方法は、
(a)前記第2のコアネットワークノードによって、特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理を第1のコアネットワークノードから引き継ぐこと、及び
(b)前記特定のコアネットワークノード識別子の更新を前記少なくとも1つの移動端末に通知すること無く、前記モビリティ管理及びベアラ管理を引き継いだ後に前記特定のコアネットワークノード識別子を前記第2のコアネットワークノードにおいて使用すること、
を含む。
第5の態様では、コアネットワークに結合されたコントロールノードによって行われる方法は、特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理が第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転される場合に、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局に指示すること、を含む。
第6の態様では、基地局は、メモリと、前記メモリに結合され、上述の第2の態様に係る方法を実行するよう構成されたプロセッサとを含む。
第7の態様では、第1のコアネットワークノードは、メモリと、前記メモリに結合され、上述の第3の態様に係る方法を実行するよう構成されたプロセッサとを含む。
第8の態様では、第2のコアネットワークノードは、メモリと、前記メモリに結合され、上述の第4の態様に係る方法を実行するよう構成されたプロセッサとを含む。
第9の態様では、コントロールノードは、メモリと、前記メモリに結合され、上述の第5の態様に係る方法を実行するよう構成されたプロセッサとを含む。
第10の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2〜第5の態様に係る方法のいずれかをコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
上述の態様は、アイドル状態(e.g., RRC_IDLE且つECM-IDLE state)の少なくとも1つの移動端末(e.g., UEs)のモビリティ管理及びベアラ管理をコアネットワークノード(e.g., MMEs)間で移転する際に、移動端末が関与するシグナリングの発生を抑制することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る移動通信ネットワークの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る基地局の動作(モビリティ管理及びベアラ管理の移転の前)を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係る基地局の動作(モビリティ管理及びベアラ管理の移転の後)を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順の具体例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順の具体例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順の具体例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る基地局の動作(モビリティ管理及びベアラ管理の移転の前)を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係る基地局の動作(モビリティ管理及びベアラ管理の移転の後)を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係る基地局の動作(モビリティ管理及びベアラ管理の移転の前)を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係る基地局の動作(モビリティ管理及びベアラ管理の移転の後)を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順の具体例を示すシーケンス図である。 S1AP: S1 SETUP RESPONSE messageのフォーマットの具体例を示す図である。 S1AP: MME CONFIGURATION UPDATE messageのフォーマットの具体例を示す図である。 本発明の実施形態に係るS11のためのMME TEIDのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る、S11コネクションをS-GWにおいて更新する動作を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順の具体例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るeNodeBの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るMMEの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るコントロールノードの構成例を示すブロック図である。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る移動通信ネットワークの構成例を示している。当該移動通信ネットワークは通信サービス、例えば音声通信若しくはパケットデータ通信又はこれら両方を提供する。本実施形態では、当該移動通信ネットワークがEPS(つまりLong Term Evolution(LTE)システム又はLTE-Advancedシステム)であるとして説明する。
図1に示されたネットワークは、E-UTRAN110、及びEPC120を含む。E-UTRAN110は、移動端末(UE)111及び基地局(eNodeB)112を含む。EPC120は、ソースMME121S、ターゲットMME121T、Home Subscriber Server(HSS)122、S-GW123、及びP-GW124を含む。
ソースMME121S、ターゲットMME121T及びHSS122は、コントロールプレーンのノード又はエンティティである。ソースMME121S及びターゲットMME121Tは、UE111を含む複数のUE(UEs)のモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができる。既に説明したように、モビリティ管理は、UEの現在位置を追跡する(keep track)するために使用され、UEに関するモビリティ管理コンテキスト(MM context)を維持することを含む。ベアラ管理は、EPSベアラの確立を制御し、UEに関するEPS bearer contextを維持することを含む。HSS122は、UE111を含むUEsの加入者情報を管理する。
S-GW123及びP-GW124は、ユーザープレーンのパケット転送ノードであり、ユーザーデータ(つまり、Internet Protocol(IP)パケット)を転送する。S-GW123は、E-UTRAN110とのゲートウェイであり、S1-Uインタフェースを介してeNodeB112に接続される。P-GW124は、Packet Data Network(PDN)130とのゲートウェイであり、SGiインタフェースを介してPDN130に接続される。PDN130は、インターネットのような外部ネットワークであってもよいし、EPC120を管理するオペレータによって提供されるIPサービス(e.g., IP Multimedia Subsystem (IMS)サービス)のためのネットワークであってもよい。
ソースMME121Sは、EPC120の外部に配置されたコントロールノード142と制御インタフェース141を介して接続されてもよい。コントロールノード142は、例えば、SDNコントローラ、NFVコントローラ、OSS、若しくはEMS、又はこれらの任意の組み合わせである。
さらに、ソースMME121Sは、UE111がセル間又はトラッキングエリア間を移動したか否か関わらず、アイドル状態のUE111(i.e., UE111はEMM-REGISTERED state であるが、Radio Resource Control (RRC)_IDLE 且つEPS Connection Management (ECM)-IDLE stateである)のモビリティ管理及びベアラ管理をターゲットMME121Tに移転できるよう構成されている。モビリティ管理及びベアラ管理の移転(リロケーション)は、UE111に関するMM context及びEPS Bearer contextの維持をソースMME121Sに代わってターゲットMME121Tが行うことを意味する。このモビリティ管理及びベアラ管理の移転は、例えば、コントロールノード142からの指示に応じて開始されてもよい。さらに又はこれに代えて、当該移転は、コントロールノード142からの指示に依らずに、ソースMME121S主導で又はターゲットMME121T主導で開始されてもよい。
なお、アイドル状態であるUE111のモビリティ管理及びベアラ管理がソースMME121SからターゲットMME121に移転される場合、アイドル状態であるUE111とMME121S及び121Tとの間のシグナリングを抑制できることが好ましい。従って、本実施形態では、eNodeB112、ソースMME121S、及びターゲットMME121Tは、以下のように動作する。
eNodeB112は、UE111から送信される特定のコアネットワークノードコアネットワークノード識別子(i.e., Globally Unique MME Identity(GUMMEI)、MME Identifier(MMEI)、又はMME Code(MMEC))を宛先とするNASメッセージの転送先をソースMME121SからターゲットMME121Tに変更するようeNodeB112を設定する。特定のコアネットワークノード識別子(i.e., GUMMEI、MMEI、又はMMEC)は、UE111から送信されるアップリンクNASメッセージの宛先を区別するために使用される。これにより、eNodeB112は、モビリティ管理及びベアラ管理の移転の完了後にUE111から受信した特定のコアネットワークノード識別子(i.e., GUMMEI、MMEI、又はMMEC)を宛先とするNASメッセージを、ソースMME121SではなくターゲットMME121Tに転送するよう動作する。なお、特定のコアネットワークノード識別子の一例としてのGUMMEIは、MMEをグローバルに一意に特定するために使用され、Public Land Mobile Network Identifier(PLMN ID)及びMMEIから構成される。MMEIは、1つのPLMN内でMMEを一意に特定するために使用され、MME Group Identifier(MMEGI)及びMMECから構成される。MMECは、1つのMMEグループ内でMMEを一意に特定するために使用される8ビットコードである。
具体的には、eNodeB112は、RRCコネクション確立手順において、コアネットワークノード識別子(i.e., GUMMEI、又はMMEC)を示すRRCパラメータ、及びinitial NASメッセージ(i.e., TAU Requestメッセージ、Service Requestメッセージ、Extended Service Requestメッセージ、又はDetachメッセージ)をアイドル状態のUE111から受信する。そして、eNodeB112は、RRCパラメータから取り出された特定のコアネットワークノード識別子に対応するMMEを導き出し、当該MMEに向けてinitial NASメッセージを送信する。eNodeB112は、モビリティ管理及びベアラ管理の移転が行われる前であるときに特定のコアネットワークノード識別子に対応するMMEとしてソースMME121Sを導き出し、当該移転が完了した後であるときに特定のコアネットワークノード識別子に対応するMMEとしてターゲットMME121Tを導き出す。
より具体的に述べると、TAU Requestのケースでは、eNodeB112は、Registered MME情報及びTAU Requestメッセージを包含するRRC Connection Setup CompleteメッセージをRRCコネクション確立手順においてUE111から受信する。Registered MME情報は、UE111に設定されているGlobally Unique Temporary Identity(GUTI)から導き出されたGUMMEIを示す。次に、eNodeB112は、当該RRC Connection Setup CompleteメッセージからTAU Requestメッセージを取り出し、当該RRC Connection Setup Completeメッセージに含まれているGUMMEIがターゲットMME121Tに対応付けられていることを判定する。したがって、eNodeB112は、ターゲットMME121Tを選択し、TAU Requestメッセージを含むS1AP: Initial UE MessageをターゲットMME121Tにリダイレクトする。
Service Requestのケースでは、eNodeB112は、RRCコネクション確立手順において、UE Identityを包含するRRC Connection Requestメッセージと、Service Requestメッセージ(DedicatedInfoNAS IE)を包含するRRC Connection Setup Completeメッセージを受信する。RRC Connection Requestメッセージに含まれるUE Identityは、UE111に設定されているGUTIから導き出されたSAE Temporary Mobile Subscriber Identity(S-TMSI)を示す。S-TMSIは、MMECを含む。次に、eNodeB112は、RRC Connection Setup CompleteメッセージからService Requestメッセージを取り出し、RRC Connection Requestメッセージに示されたS-TMSI内のMMECがターゲットMME121Tに対応付けられていることを判定する。したがって、eNodeB112は、ターゲットMME121Tを選択し、Service Requestメッセージを含むS1AP: Initial UE MessageをターゲットMME121Tにリダイレクトする。
eNodeB112は、NASメッセージの転送先の変更(リダイレクション)をソースMME121S又はターゲットMME121Tから指示されてもよい。さらに又はこれに代えて、eNodeB112は、NASメッセージの転送先の変更をコントロールノード142から指示されてもよい。
ソースMME121Tは、UE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理をターゲットMME121Tに移転する際に、特定のコアネットワークノード識別子(e.g., GUMMEI)もターゲットMME121Tに移転する。ターゲットMME121Tは、ソースMME121Sによって使用されていた特定のコアネットワークノード識別子を、UE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理の移転後に引き続き使用する。すなわち、本実施形態では、特定のコアネットワークノード識別子(e.g., GUMMEI)の単位でモビリティ管理及びベアラ管理を移転することができる。言い換えると、ソースMME121Sは、特定のコアネットワークノード識別子(e.g., GUMMEI)に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態のUE111のモビリティ管理及びベアラ管理をまとめてターゲットMME121Tに移転することができる。
以上に述べたeNodeB112によるNASメッセージをリダイレクトする動作、及びソースMME121SからターゲットMME121Tに特定のコアネットワークノード識別子(e.g., GUMMEI)を移転する動作は、特定のコアネットワークノード識別子(e.g., GUMMEI、MMEC)の更新をアイドル状態のUE111に通知すること無く、アイドル状態のUE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理を移転することに寄与する。仮にモビリティ管理及びベアラ管理の移転の発生(つまり、MMEの変更)をアイドル状態のUE111に通知すると仮定する場合、ダウンリンクNASメッセージを送信するためにページング、RRCコネクション確立、及びS1シグナリングコネクション確立を含む多くのシグナリングが必要となる。これに対して、本実施形態は、これらのシグナリングの発生を抑制でき、したがってネットワークの負荷の増加を抑制できる。
なお、特定のコアネットワーク識別子(e.g., GUMMEI)の単位でのモビリティ及びベアラ管理の移転を効率よく行うために、ソースMME121S及びターゲットMME121Tの各々は、複数のコアネットワーク識別子(e.g., GUMMEIs)を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成されてもよい。例えば、ソースMME121Sは、UE111のアタッチ手順又はTAU手順において、UE111の属性又はタイプに基づいて、UE111を複数のコアネットワーク識別子(e.g., GUMMEIs)のうちのいずれに関連付けるかを決定してもよい。現在は、スマートフォンやMachine Type Communication(MTC)デバイス等の多様な移動端末が利用されている。MTCデバイスは、Machine-to-Machine(M2M)デバイスとも呼ばれる。MTCデバイスは、機械(e.g., 自動販売機、ガスメータ、電気メータ、自動車、鉄道車両)及びセンサ(e.g., 環境、農業、交通等に関するセンサ)等の様々な機器に搭載される。これらの多様な移動端末は、利用目的、通信特性、又は移動特性などが互いに異なると考えられる。したがって、属性又はタイプが異なる移動端末を異なるコアネットワーク識別子に関連付けることは、モビリティ管理及びベアラ管理の効率化に寄与するかもしれない。これに代えて、ソースMME121Sは、UE111のアタッチ手順又はTAU手順において、複数のコアネットワーク識別子(e.g., GUMMEIs)のいずれかをランダムにUE111に関連付けてもよいし、アタッチの時間又は順序に基づいてUE111に関連付けられるコアネットワーク識別子を決定してもよい。
続いて以下では、図2A及び図2Bを参照して、本実施形態に係るeNodeB112の動作の具体例を説明する。図2Aは、モビリティ管理及びベアラ管理の移転が行われる前のネットワーク状態を示している。図2Aの例では、ソースMME121Sは、2つのGUMMEI、つまりGUMMEI #1及びGUMMEI #2を使用して複数のUE111A及び複数のUE111Bを管理している。一方、ターゲットMME121Tは、1つのGUMMEI、つまりGUMMEI #3を使用して複数のUE111Cを管理している。ソースMME121S及びターゲットMME121Tは、eNodeB112とのパケット転送のためにIP address #1 及びIP address #2をそれぞれ使用する。
アイドル状態の各UE111Aは、GUMMEI #1に関連付けられており、GUMMEI #1を包含するGUTI(i.e., GUMMEI #1 + M-TMSI)を割り当てられている。アイドル状態の各UE111Bは、GUMMEI #2に関連付けられており、GUMMEI #2を包含するGUTI(i.e., GUMMEI #2 + M-TMSI)を割り当てられている。同様に、アイドル状態の各UE111Cは、GUMMEI #3に関連付けられており、GUMMEI #3を包含するGUTI(i.e., GUMMEI #3 + M-TMSI)を割り当てられている。
さらに、図2Aの例では、eNodeB112は、転送テーブル210を保持している。転送テーブル210は、アップリンクNASメッセージが転送されるべきMMEを決定するためにeNodeB112により使用される。図2Aに示されているように、転送テーブル210は、各GUMMEIを、データパケット転送のために使用されるMMEのIPアドレスに関連付けてもよい。eNodeB112は、転送テーブル210に従って、UE111A及びUE111Bから受信したアップリンクNASメッセージ200A及び200BをIP address #1(つまり、ソースMME121S)に転送し、UE111Cから受信したアップリンクNASメッセージ200CをIP address #2(つまり、ターゲットMME121T)に転送する。
一方、図2Bは、GUMMEI #2に関連付けられた複数のUE111Bに関するモビリティ管理及びベアラ管理をソースMME121SからターゲットMME121Tに移転した後のネットワーク状態を示している。したがって、図2Bの例では、ソースMME121Sは、1つのGUMMEI、つまりGUMMEI #1を使用して複数のUE111Aを管理している。一方、ターゲットMME121Tは、2つのGUMMEI、つまりGUMMEI #2及びGUMMEI #3を使用して複数のUE111B及び複数のUE111Cを管理している。さらに、GUMMEI #2に関するモビリティ管理及びベアラ管理の移転が完了したことに応じて、eNodeB112に保持されている転送テーブル210が更新されている。すなわち、図2Bに示された転送テーブル210では、ターゲットMME121TのIPアドレス(IP address #2)はGUMMEI #2に関連付けられている。したがって、eNodeB112は、UE111Aから受信したアップリンクNASメッセージ200AをIP address #1(つまり、ソースMME121S)に転送し、UE111B及びUE111Cから受信したアップリンクNASメッセージ200B及び200CをIP address #2(つまり、ターゲットMME121T)に転送する。
続いて以下では、モビリティ管理及びベアラ管理を移転する手順のいくつかの具体例について説明する。図3は、移転手順の一例を示すシーケンス図である。ステップS11では、ソースMME121Sは、アイドル状態である少なくとも1つのUE111のモビリティ管理及びベアラ管理を行っている。
ステップS12では、コントロールノード142は、コンテキスト・リロケーション指示(Context Relocation Command)メッセージをソースMME121Sに送信する。リロケーション指示メッセージは、ソースMME121Sから少なくとも1つのターゲットMME121Tへのモビリティ管理及びベアラ管理の移転(リロケーション)を引き起こす。リロケーション指示メッセージは、少なくとも1つのターゲットMME121Tの識別子を示すリロケーションポリシを含む。ターゲットMME121Tの識別子は、例えば、GUMMEI、MMEI、又はMMECであってもよい。
リロケーションポリシは、ソースMME121Sから少なくとも1つのターゲットMME121Tに移転されるべきモビリティ管理及びベアラ管理の処理量を示してもよい。モビリティ管理及びベアラ管理の処理量は、UE数、プロセッサリソースの使用量、メモリリソースの使用量、シグナリングの発生数、若しくはトラフィック量、又はこれらの任意の組み合わせとして指定されてもよい。さらに又はこれに代えて、リロケーションポリシは、移転(リロケーション)の対象とされる特定のコアネットワークノード識別子(i.e., GUMMEI、MMEI、又はMMEC)を示してもよい。さらに、リロケーションポリシは、モビリティ管理及びベアラ管理の移転に対する時間的な制約を示してもよい。具体的には、リロケーションポリシは、移転の開始時間、移転の終了時間、又は移転の実行が許可される期間を示してもよい。
図3に戻り説明を続ける。ステップS13では、ソースMME121Sは、リロケーション指示メッセージに示されたリロケーションポリシに従って、モビリティ管理及びベアラ管理をターゲットMME121Tに移転するための手順を開始する。当該手順の具体例は後述する。ステップS14では、ソースMME121Sは、リロケーションを完了したことを示すコンテキスト・リロケーション完了(Context Relocation Complete)メッセージをコントロールノード142に送信する。ステップS15では、ターゲットMME121Tは、ソースMME121Sから引き継いだUE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理を実行する。
ステップS16では、コントロールノード142は、アップリンクNASメッセージが転送されるべきMMEを決定するための転送テーブル(e.g., 図2A及び図2Bに示された転送テーブル210)の更新をeNodeB112に指示する。なお、図3には示されていないが、コントロールノード142は、ソースMME121S及びターゲットMME121Tが属するMMEプールエリアと関連付けられている(つまり、S1-MMEコネクションを有する)複数のeNodeB112の全てに転送テーブルの更新指示(ステップS16)を送信するとよい。ステップS17では、eNodeB112は、コントロールノード142からの指示に従って転送テーブルを更新する。
図3に示されたモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順は一例であって適宜変更されてもよい。例えば、eNodeB112に対する転送テーブルの更新指示(ステップS15)は、ソースMME121Sに対するリロケーション指示(ステップS12)よりも前に送信されてもよいし、リロケーション指示(ステップS12)又はこれに基づくリロケーション動作(ステップS13)と時間的に並行して送信されてもよい。
さらに、既に述べたように、コントロールノード142からの指示(ステップS12)に基づくこと無く、ソースMME121S又はターゲットMME121Tが自発的にモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順(ステップS13)を開始してもよい。
さらに、ソースMME121SからターゲットMME121Tへのモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順は、S-GWのリロケーション(又は変更(change))を伴ってもよい。S-GWのリロケーションは、ソースMME121Sによって管理されていたUE111のEPSベアラの経路(つまり、S1ベアラ及びS5/S8ベアラの終端点)をS-GW123から他のS-GWに変更することを意味する。
一例において、ターゲットMME121Tは、自身が有するS-GWセレクション機能に基づいて自発的にS-GWを選択してもよい。これに代えて、リロケーション先のS-GW(ターゲットS-GWと呼ぶ)は、コントロールノード142によって指定されてもよい。すなわち、コントロールノード142は、ソースMME121Sに送信するコンテキスト・リロケーション指示メッセージの中にターゲットS-GWの指定を含めてもよい。この場合、ソースMME121Sは、モビリティ管理及びベアラ管理の移転(リロケーション)手順(図3のステップS13)において、ターゲットS-GWのアドレスをターゲットMME121Tに知らせてもよい。
図4は、UE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理をソースMME121SからターゲットMME121Tに移転するための手順の具体例の1つを示している。図4の手順は、図3のステップS13において行われることができる。すなわち、ソースMME121Sは、コントロールノード142からのコンテキスト・リロケーション指示メッセージの受信に応答して、図4に示された手順を開始してもよい。図4に示された手順は、UE111がアイドル状態(e.g., RRC_IDLE且つECM-IDLE state)であるときに開始される。
図4の手順の開始時において、ソースMME121Sは、UE111のEPSベアラの管理のために、S-GW123とのシグナリングコネクション(i.e., S11 GPRS Tunnelling Protocol for the Control Plane (GTP-C) コネクション310)を有する。ステップS101では、ソースMME121Sは、UE111のモビリティ管理コンテキスト(MM context)及びベアラ管理コンテキスト(EPS bearer context)をターゲットMME121Tに送信するとともに、UE111に関連付けられている特定のGUMMEI(例えば、図2A及び図2Bに示されたGUMMEI #2)をターゲットMME121Tに送信する。当該特定のGUMMEIは、UE111に割り当てられたGUTIとして送信されてもよい。UE111に割り当てられたGUTIは、特定のGUMMEI及びM-TMSIから構成されている。
ステップS101でのMM context、EPS bearer context、及びGUTIの送信には、MME間のS10インタフェースにおいて送信されるGTP-Cメッセージを利用することができる。例えば、図4に示されているように、Forward Relocation Requestメッセージ又はそれを改変したものが使用されてもよい。Forward Relocation Requestメッセージは、S1-based handover手順においてソースMMEからターゲットMMEに送信されるメッセージである。ステップS101のForward Relocation Requestメッセージは、S1-based handover では無くContext Relocationのために送信されるメッセージであることを示す情報要素を含んでもよい。なお、Forward Relocation Requestメッセージに代えて、特定のGUMMEIに関連付けられた複数のUE111のMM context及びEPS bearer contextを包含する新規なメッセージが使用されてもよい。
ステップS102では、ターゲットMME121Tは、ソースMME121Sから受信したUE111のMM context及びEPS bearer contextを自身のメモリ又はストレージ(不図示)に格納する。さらに、ターゲットMME121Tは、UE111のMM context及びEPS bearer contextの受信に応答して、UE111のEPSベアラ管理のためのS11 GTP-Cコネクションの終端点をソースMME121SからターゲットMME121Tに変更するようS-GW123に要求する。この要求は、ターゲットMME121TのIPアドレス及びMME Tunnel endpoint identifier(MME TEID)を示す。さらに、この要求は、対象となるUE111を特定するために、UE111のInternational Mobile Subscriber Identity(IMSI)若しくはEPS Bearer ID又はこれら両方を含む。この要求の送信には、MME121TとS-GW123の間のS11インタフェースにおいて送信されるGTP-Cメッセージを使用することができる。例えば、図4に示されているように、Modify Bearer Requestメッセージ又はそれを改変したものが使用されてもよい。
ステップS103では、S-GW123は、UE111のEPS bearer contextに関して保持されているMMEのIPアドレス及びMME TEIDを更新し、応答メッセージ(例えば、Modify Bearer Responseメッセージ)をターゲットMME121Tに送信する。これにより、UE111のEPSベアラの管理のためのS11 GTP-Cコネクション320がターゲットMME121TとS-GW123との間に設定される。
ステップS104では、ターゲットMME121Tは、UE111のモビリティ管理及びベアラ管理の移転を受け入れたことをソースMME121Sに通知する。この通知の送信には、MME間のS10インタフェースにおいて送信されるGTP-Cメッセージを使用することができる。例えば、図4に示されているように、Forward Relocation Responseメッセージ又はそれを改変したものが使用されてもよい。あるいは、Forward Relocation Complete Notificationメッセージ又はそれを改変したものが使用されてもよい。
ステップS105〜S108は、MMEの変更をHSS122に知らせるために行われる。ステップS105〜S108は、通常のTAU手順においてMMEの変更をHSS知らせるための手順と同様であってもよい。また、MMEの変更は、図4に示された手順の終了後に行われる通常のTAU手順(periodic TAU)においてHSS122に知らせることもできる。したがって、ステップS105〜S108は、省略されてもよい。
ステップS105では、ターゲットMME121Tは、UE111に関するMMEの変更をHSS122に知らせるためのメッセージを送信する。当該メッセージの送信には、MME121TとHSS122の間のS6aインタフェースにおいて送信されるDiameterメッセージを使用することができる。図4に示されているように、通常のTAU手順と同様に、Update Location Requestメッセージが使用されてもよい。ステップS106では、HSS122は、UE111に関するMM context及びEPS bearer contextが削除可能であることを知らせるために、Cancel LocationメッセージをソースMME121Sに送信する。Cancel Locationメッセージは、UE111のIMSIを示す。ステップS107では、ソースMME121Sは、UE111に関するMM context及びEPS bearer contextを必要に応じて削除する。そして、ソースMME121Sは、Cancel Location AckメッセージをHSS122に送信する。Cancel Location Ackメッセージは、UE111のIMSを示す。ステップS108では、HSS122は、Update Location AckメッセージをターゲットMME121Tに送信することにより、Update Location Requestを承認する。
図3及び図4に示した手順を利用することで、アイドル状態のUE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理の移転(リロケーション)を、UE111とのシグナリングを伴うことなく完了することができる。
図5は、UE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理を移転する手順の他の例を示している。図5の例では、ソースMME121Sは、コントロールノード142に代わって、アップリンクNASメッセージの転送先の変更をeNodeB112に指示する。具体的には、ソースMME121Sは、転送テーブル(例えば、図2A及び図2Bに示されたテーブル210)の更新をeNodeB112に指示してもよい。
ステップS201〜S203は、eNodeB112に保持されている転送テーブルを更新するための動作を示している。ステップS201では、ソースMME121Sは、転送テーブルの更新指示をeNodeB112に送信する。この更新指示は、転送テーブルの更新情報を含む。この更新指示の送信には、MME121SとeNodeB112の間のS1-MMEインタフェースにおいて送信されるS1APメッセージを使用することができる。例えば、図5に示されているように、既存のS1APメッセージ(e.g., MME Configuration Updateメッセージ)又はそれを改変したものが使用されてもよい。これに代えて、新たに定義されたS1APメッセージ(e.g., S1AP: Redirection Commandメッセージ)が使用されてもよい。
ステップS202では、eNodeB112は、ソースMME121Sからの更新指示に従って、特定のGUMMEI宛てのアップリンクNASメッセージをターゲットMME121Tに転送するように転送テーブルを更新する。ステップS203では、eNodeB112は、更新指示を受け取ったことを知らせるためのS1APメッセージ(例えば、MME Configuration Update Acknowledgeメッセージ)をソースMME121Sに送信する。
ステップS204では、ソースMME121Sは、特定のGUMMEIに関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態のUE111に関するモビリティ管理サービス及びベアラ管理サービスをターゲットMME121Tに移転する。ステップS204で行われる手順は、図4のステップS101〜S104で行われる手順と同様であってもよい。
ステップS205では、ターゲットMME121Tは、MMEの変更をHSS122に知らせる。ステップS205で行われる手順は、通常のTAU手順においてMMEの変更をHSS知らせるための手順と同様であってよく、すなわち図4のステップS105〜S108で行われる手順と同様であってもよい。また、図4のステップS105〜S108に関して説明したのと同様に、ステップS205は省略されてもよい。
図5の手順は、適宜変更されてもよい。例えば、eNodeB112に保持されている転送テーブルを更新するためのステップS201〜S203は、モビリティ管理及びベアラ管理の移転(ステップS204)の後に行われてもよい。
図6は、UE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理を移転する手順の他の例を示している。図6の例では、ターゲットMME121Tは、コントロールノード142の代わりに、移転の対象である特定のGUMMEIを宛先とするアップリンクNASメッセージの転送先をソースMME121SからターゲットMME121Tに変更するようeNodeB112に指示する。具体的には、ターゲットMME121Tは、転送テーブル(例えば、図2A及び図2Bに示されたテーブル210)の更新をeNodeB112に指示してもよい。
ステップS301では、ソースMME121Sは、特定のGUMMEIに関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態のUE111に関するモビリティ管理サービス及びベアラ管理サービスをターゲットMME121Tに移転する。ステップS301で行われる手順は、図4のステップS101〜S104で行われる手順と同様であってもよい。
ステップS302〜S304は、eNodeB112に保持されている転送テーブルを更新するための動作を示している。ステップS302では、ターゲットMME121Tは、転送テーブルの更新指示をeNodeB112に送信する。この更新指示は、転送テーブルの更新情報を含む。この更新指示の送信には、MME121TとeNodeB112の間のS1-MMEインタフェースにおいて送信される既存のS1APメッセージ(e.g., MME Configuration Updateメッセージ)若しくはそれを改変したもの、又は新たに定義されたS1APメッセージを使用することができる。ステップS303では、eNodeB112は、ターゲットMME121Tからの更新指示に従って、特定のGUMMEI宛てのアップリンクNASメッセージをターゲットMME121Tに転送するように転送テーブルを更新する。ステップS304では、eNodeB112は、更新指示を受け取ったことを知らせるためのS1APメッセージ(例えば、MME Configuration Update Acknowledgeメッセージ)をターゲットMME121Tに送信する。
ステップS305では、ターゲットMME121Tは、MMEの変更をHSS122に知らせる。ステップS305で行われる手順は、通常のTAU手順においてMMEの変更をHSS知らせるための手順と同様であってよく、すなわち図4のステップS105〜S108で行われる手順と同様であってもよい。また、図4のステップS105〜S108に関して説明したのと同様に、ステップS305は省略されてもよい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態で説明されたモビリティ管理及びベアラ管理を移転するための構成及び動作の変形例が説明される。本実施形態に係る移動通信ネットワークの構成例は、第1の実施形態に関して説明された図1と同様とすればよい。
上述の第1の実施形態では、ソースMME121S及びターゲットMME121Tの各々が複数のGUMMEIを用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行う例を示した。しかしながら、1つのMMEが複数のGUMMEIを利用することは、例えばOperation and Maintenance(OAM)、MME間のシグナリング、またはMMEとS-GWの間のシグナリングにおいてGUMMEIが使用されている場合に不都合であるかもしれない。したがって、本実施形態では、仮想GUMMEI(Virtual GUMMEI(V-GUMMEI))が使用される。V-GUMMEIは、少なくとも1つのUE111を含む端末グループに割り当てられる。本実施形態に係るソースMME121S及びターゲットMME121Tの各々は、複数のV-GUMMEIを用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成されている。ソースMME121Sは、V-GUMMEIの単位でモビリティ管理及びベアラ管理をターゲットMME121Tに移転する。
なお、ソースMME121S及びターゲットMME121Tの各々は、他のMMEとの区別のために1つの固有な(通常の)GUMMEIを設定される。この固有な(通常の)GUMMEIは、本実施形態において実GUMMEI(Real GUMMEI(R-GUMMEI))と呼ばれる。V-GUMMEI及びR-GUMMEIの呼称は一例である。R-GUMMEIが従来のS1-MME (S1-C) インタフェースの転送に用いられるGUMMEIに相当すると考えた場合、V-GUMMEIは一時的なGUMMEI(Temporary GUMMEI (T-GUMMEI))又は論理的なGUMMEI(Logical GUMMEI (L-GUMMEI))と呼ぶこともできる。或いは、単純にR-GUMMEI及びV-GUMMEIをそれぞれ第1のGUMMEI及び第2のGUMMEIと呼ぶこともできる。
図7A及び図7Bを参照して、本実施形態に係るeNodeB112の動作の具体例を説明する。図7A及び図7Bと図2A及び図2Bの対比から明らかであるように、図7A及び図7Bに示されたeNodeB112の構成及び動作は、V-GUMMEIに関する転送テーブル420を有する点を除いて、図2A及び図2Bに示されたeNodeB112と同様である。
すなわち、図7Aは、モビリティ管理及びベアラ管理の移転が行われる前のネットワーク状態を示している。図7Aの例では、ソースMME121S及びターゲットMME121Tは、R-GUMMEI #1及びR-GUMMEI #2をそれぞれ設定されている。ソースMME121S及びターゲットMME121Tは、eNodeB112とのパケット転送のためにIP address #1 及びIP address #2をそれぞれ使用する。さらに、ソースMME121Sは、2つのV-GUMMEI、つまりV-GUMMEI #1及びV-GUMMEI #2を使用して複数のUE111A及び複数のUE111Bを管理している。一方、ターゲットMME121Tは、1つのV-GUMMEI、つまりV-GUMMEI #3を使用して複数のUE111Cを管理している。
アイドル状態の各UE111Aは、V-GUMMEI #1に関連付けられており、V-GUMMEI #1を包含するVirtual GUTI(V-GUTI)(i.e., V-GUMMEI #1 + M-TMSI)を割り当てられている。アイドル状態の各UE111Bは、V-GUMMEI #2に関連付けられており、V-GUMMEI #2を包含するV-GUTI(i.e., V-GUMMEI #2 + M-TMSI)を割り当てられている。同様に、アイドル状態の各UE111Cは、GUMMEI #3に関連付けられており、GUMMEI #3を包含するV-GUTI(i.e., V-GUMMEI #3 + M-TMSI)を割り当てられている。
図7Aの例では、eNodeB112は、転送テーブル410を保持している。転送テーブル410は、アップリンクNASメッセージが転送されるべきMMEを決定するためにeNodeB112により使用される。図7Aに示されているように、転送テーブル410は、V-GUMMEIを、データパケット転送のために使用されるMMEのIPアドレスに関連付けてもよい。eNodeB112は、転送テーブル410に従って、UE111A及びUE111Bから受信したアップリンクNASメッセージ400A及び400BをIP address #1(つまり、ソースMME121S)に転送し、UE111Cから受信したアップリンクNASメッセージ400CをIP address #2(つまり、ターゲットMME121T)に転送する。
一方、図7Bは、V-GUMMEI #2に関連付けられた複数のUE111Bに関するモビリティ管理及びベアラ管理をソースMME121SからターゲットMME121Tに移転した後のネットワーク状態を示している。したがって、図7Bの例では、ソースMME121Sは、1つのV-GUMMEI、つまりV-GUMMEI #1を使用して複数のUE111Aを管理している。一方、ターゲットMME121Tは、2つのV-GUMMEI、つまりV-GUMMEI #2及びV-GUMMEI #3を使用して複数のUE111B及び複数のUE111Cを管理している。さらに、V-GUMMEI #2に関するモビリティ管理及びベアラ管理の移転が完了したことに応じて、eNodeB112に保持されている転送テーブル410が更新されている。すなわち、図7Bに示された転送テーブル410では、ターゲットMME121TのIPアドレス(IP address #2)がV-GUMMEI #2に関連付けられている。したがって、eNodeB112は、UE111Aから受信したアップリンクNASメッセージ400AをIP address #1(つまり、ソースMME121S)に転送し、UE111B及びUE111Cから受信したアップリンクNASメッセージ400B及び400CをIP address #2(つまり、ターゲットMME121T)に転送する。
本実施形態に係るeNodeB112は、アップリンクNASメッセージの転送のために、図8A及び図8Bに示すように、V-GUMMEIとR-GUMMEIの関連付けを示す転送テーブルを有してもよい。図8Aは、図7Aと同様に、モビリティ管理及びベアラ管理の移転が行われる前のネットワーク状態を示している。図8Aに示されたeNodeB112は、転送テーブル420を保持している。転送テーブル420は、V-GUMMEIとR-GUMMEIの関連付けを示す。eNodeB112は、転送テーブル420に従って、UE111A及びUE111Bから受信したアップリンクNASメッセージ400A及び400BをR-GUMMEI #1を持つMME(つまり、ソースMME121S)に転送し、UE111Cから受信したアップリンクNASメッセージ400CをR-GUMMEI #2を持つMME(つまり、ターゲットMME121T)に転送する。
一方、図8Bは、図7Bと同様に、V-GUMMEI #2に関連付けられた複数のUE111Bに関するモビリティ管理及びベアラ管理をソースMME121SからターゲットMME121Tに移転した後のネットワーク状態を示している。図8Bでは、V-GUMMEI #2に関するモビリティ管理及びベアラ管理の移転が完了したことに応じて、eNodeB112に保持されている転送テーブル420が更新されている。すなわち、図8Bに示された転送テーブル420では、ターゲットMME121TのR-GUMMEI(R-GUMMEI #2)がV-GUMMEI #2に関連付けられている。したがって、eNodeB112は、UE111Aから受信したアップリンクNASメッセージ400AをR-GUMMEI #1を持つMME(つまり、ソースMME121S)に転送し、UE111B及びUE111Cから受信したアップリンクNASメッセージ400B及び400CをR-GUMMEI #2を持つMME(つまり、ターゲットMME121T)に転送する。
図8A及び図8Bに示された例では、eNodeB112は、MMEの名前解決のために、つまりMMEのIPアドレスを得るために、R-GUMMEIとMMEのIPアドレスの関連付けを示す追加のテーブルを有してもよい。これに代えて、eNodeB112は、MMEの名前解決のために、Domain Name System(DNS)サービスを利用してもよい。
図9は、UE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理をソースMME121AからターゲットMME121Tに移転するための手順の具体例の1つを示している。ステップS401では、ソースMME121Sは、UE111のMM context及びEPS bearer contextをターゲットMME121Tに送信するとともに、UE111に関連付けられている特定のV-GUMMEI(例えば、図7A及び図7Bに示されたV-GUMMEI #2)をターゲットMME121Tに送信する。当該特定のV-GUMMEIは、UE111に割り当てられたV-GUTIとして送信されてもよい。UE111に割り当てられたV-GUTIは、特定のV-GUMMEI及びM-TMSIから構成されている。図9のステップS402〜S408の処理は、GUMMEIの代わりにV-GUMMEIが使用されることを除いて、図4のステップS102〜S108における処理と同様であってもよい。したがって、ここでは、ステップS402〜S408に関する説明を省略する。
なお、図9の手順は、一例に過ぎない。例えば、第1の実施形態において図5及び図6を用いて説明された手順、すなわち、アップリンクNASメッセージの転送先の変更をソースMME121S又はターゲットMME121TからeNodeB112に指示する手順、が採用されてもよい。図5又は図6の手順が採用される場合、図8A及び図8Bに示された転送テーブル420を更新するために、S1AP: MME CONFIGURATION UPDATEメッセージ(図5のS201、図6のS302)が使用されてもよい。転送テーブル420の更新に関して以下に補足する。
まずMMEは、例えば図10に記載されたS1AP: S1 SETUP RESPONSE messageを用いて、eNodeBに転送テーブルの情報を通知するようにしてもよい。maxnoofVirtualEntries は、あるR-GUMMEIにマッピング可能なV-GUMMEIの最大数を意味する。図10の例では、Served GUMMEIの下位8bitに相当するMME Codeを利用して、R-GUMMEIとV-GUMMEIのマッピングを実現する。例えば、1つのR-GUMMEIに3つのV-GUMMEIsをマッピングする場合、Served MMECs IEの1つのMME Code(e.g. 0x00:00000000)に対して3つのMME Code (e.g. 0x00:00000000, 0x01:00000001, 0x02:00000010)を割り当てるようにしてもよい。このとき、V-GUMMEIのために使用されたMME Codeは、同一MMEグループ(つまり、同じPLMN及び同じMMEGIを持つMMEの集合)内ではR-GUMMEIのために使用されない。S1AP: S1 SETUP RESPONSE メッセージがV-GUMMEIとR-GUMMEIの間のマッピングを示す情報要素(Virtual GUMMEIs IE)を含んでいる場合、eNodeB112は、このIEをNASメッセージの転送に使用する、つまりNASメッセージの転送先のMMEの決定に使用する。
一方、図5及び図6に示されたS1AP: MME CONFIGURATION UPDATEメッセージは、例えば図11のように構成されてもよい。S1AP: MME CONFIGURATION UPDATE メッセージがV-GUMMEIとR-GUMMEIの間のマッピングを示す情報要素(Virtual GUMMEIs IE)を含む場合、eNodeB112は、このIEを上書き(overwrite)する、つまりNASメッセージの転送先のMMEの決定に用いる転送テーブル420を更新する。
eNodeB112は、MMEセレクションのためにRRC Connection Requestメッセージに包含されているUE Identity(つまり、S-TMSI)を利用する場合(例えば、Service Requestの場合)、当該UE Identity内のMMEC(V-GUMMEIのMMECに相当)を転送テーブル420に従ってR-GUMMEIにマッピングすることで、NASメッセージを転送するべきMMEを決定してもよい。同様に、eNodeB112は、MMEセレクションのためにRRC Connection Setup Completeメッセージに包含されている受信するRegistered MME情報(RegisteredMME IE)を利用する場合(例えば、TAU Requestの場合)、Registered MME情報内のMMEC(V-GUMMEIのMMECに相当)を転送テーブル420に従ってR-GUMMEIにマッピングすることで、NASメッセージを転送するべきMMEを決定してもよい。UE Identity 内又はRegistered MME情報内のV-GUMMEIのMMECを対応するR-GUMMEIのMMECに変換し、R-GUMMEIのMMEC を包含するS1AP: INITIAL UE MESSAGE メッセージを送信してもよい。
さらに、V-GUMMEIであることを示すフラグ(例えば、”virtual”)がRRC Connection Setup Completeメッセージに含まれるgummei-Type IE内に新たに定義されてもよく、eNodeB112が当該フラグに基づいて転送先のMMEを判断してもよい。これに代えて、GUMMEIがR-GUMMEI及びV-GUMMEIのいずれであるかを示す識別フラグ(例えば、”normal”, “virtual”)がgummei-Type IEに定義されてもよい。例えば、MME(ソースMME121S)は、Registered MME情報(つまりGUMMEI)がV-GUMMEIにリンクしていることをUE111に通知してもよい。UE111は、RRC Connection Setup Completeメッセージを送信する場合、NASレイヤからASレイヤ(RRC)へRegistered MME情報を通知する際に、V-GUMMEIにリンクしていること(又は、GUMMEIがR-GUMMEI及びV-GUMMEIのいずれであるかを示す情報)を併せて通知してもよい。更に、UE111は、RRC Connection Setup Completeメッセージに包含される情報要素であるgummei-Typeを ”virtual” に設定し、eNodeBへ送信してもよい。ここで、gummei-Typeに設定される ”virtual” との名称(呼称)は一例である。例えばV-GUMMEIという名称に代えてT-GUMMEI、L-GUMMEI又は第2のGUMMEIという名称が使用される場合、gummei-Typeは”temporal”、”logical” 又は ”secondary(-GUMMEI)” に設定されてもよい。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、アイドル状態のUE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理の移転(リロケーション)を、UE111とのシグナリングを伴うことなく完了することができる。さらに、本実施形態によれば、1つのMME121が複数のV-GUMMEIを使用することができ、アイドル状態のUE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理をV-GUMMEI単位でソースMME121SからターゲットMME121Tに移転することができる。したがって、各MMEに固有の通常のGUMMEI(R-GUMMEI)がMME間のシグナリング等に使用される場合であっても、V-GUMMEIの単位でモビリティ管理及びベアラ管理を移転することができる。言い換えると、ソースMME121Sが管理している複数のUE111のうちの一部、つまり特定V-GUMMEIに関連付けられた少なくとも1つのUE111、に関するモビリティ管理及びベアラ管理だけをターゲットMME121Tに移転することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、モビリティ管理及びベアラ管理を移転する手順で発生するシグナリングメッセージの数を削減するためのいくつかの改良が説明される。これらいくつかの改良は、個別に実施されてもよいし、組み合せて実施されてもよい。本実施形態に係る移動通信ネットワークの構成例は、第1の実施形態に関して説明された図1と同様とすればよい。
ソースMME121Sは、ターゲットMME121Tに送信するシグナリングメッセージの数を削減するために、モビリティ管理及びベアラ管理の移転の対象とされる複数のUE111に関するUEコンテキスト(MM context若しくはEPS bearer context又はこれら両方)を包含するシグナリングメッセージをターゲットMME121Tに送信してもよい。これにより、UE毎に個別のシグナリングメッセージを送信する場合に比べて、シグナリング回数を削減できる。ソースMME121SからターゲットMME121Tに送信されるデータ量をさらに低減するために、ソースMME121Sは、UEコンテキストのうち複数のUE111の間で共通する情報要素(例えば、GUMMEI(R-GUMMEI)又はV-GUMMEI
)を圧縮することで、ターゲットMME121Tに送信するシグナリングメッセージのデータサイズを低減してもよい。
複数のUE111に関する複数のS11 GTP-CコネクションのMME側終端点をソースMME121SからターゲットMME121Tに変更するためのシグナリング回数を低減できることが好ましい。この目的を達成するために、S11のためのMME TEID(32bit長)内の一部は、複数のUE111に対応するUEグループ識別子(ID)、または複数のUE111に関連付けられた特定のGUMMEIに包含されている特定のMMEC(8bit長)を示す領域として使用されてもよい。図11は、改良されたS11のためのMME TEIDのデータ構造の一例を示している。図11の例では、S11のためのMME TEID500の上位8ビットがUEグループID510として使用される。UEグループID510は、モビリティ管理及びベアラ管理の移転の対象とされる特定のGUMMEIに関連付けられた複数のUE111を示す識別子であればよい。UEグループID510は、例えば、特定のGUMMEIに包含されるMMECであってもよい。図11に示されたMME TEID500の残りの24ビットは、MME内で固有な実際のMME TEIDを示す領域として使用される。
S11のためのMME TEID内の一部をUEグループID(又は特定のMMEC)を示す領域として使用することで、モビリティ管理及びベアラ管理のMME間での移転に伴って修正する必要のあるS11 GTP-Cコネクションを容易に特定することができる。したがって、ターゲットMME121Tは、複数のS11 GTP-Cコネクションの修正のために、複数のUE111に共通のUEグループID(又は特定のMMEC)をS-GW123に知らせればよく、複数のUE111の全ての識別子(e.g., IMSI又はEPS bearer ID)をS-GW123に知らせる必要がない。これにより、複数のS11 GTP-Cコネクションの修正のためのシグナリング回数及び送信データ量を低減できる。
図12を参照して、複数のS11 GTP-Cコネクションの修正の具体例を説明する。S-GW123は、UE毎に1つのS11 GTP-Cコネクションを使用する。したがって、S-GW123は、S11 GTP-Cコネクション毎に、UE111の識別子(i.e., IMSI)、MMEのIPアドレス、及びMME TEIDを管理する。図12に示されたテーブル530は、IMSI #1〜IMSI #5によって特定される5つのUE111に関する5つのS11 GTP-Cコネクションを管理している。IMSI #1〜IMSI #3によって特定される3つのUE111に関するS11 GTP-Cコネクションは、ソースMME121SのIPアドレス(IP address #1)に対応付けられており、ソースMME121Sに接続される。一方、IMSI #4及びIMSI #5によって特定される2つのUE111に関するS11 GTP-Cコネクションは、ターゲットMME121TのIPアドレス(IP address #2)に対応付けられており、ターゲットMME121Tに接続される。
さらに、テーブル530では、IMSI #1及びIMSI #2によって特定される2つのUE111は、MME TEIDの上位8ビットに“0xA1”が設定されている。一方、IMSI #3によって特定される1つのUE111は、MME TEIDの上位8ビットに“0xA2”が設定されている。MME TEIDの上位8ビットは、UEグループ識別子(又は特定のGUMMEI内の特定のMMEC)を表す。したがって、IMSI #1及びIMSI #2は、“0xA1”によって特定される同一UEグループに属し、IMSI #3は異なるUEグループに属していることが容易に判別できる。
“0xA1”によって特定されるUEグループに属する2つのUE111(IMSI #1及びIMSI #2)に関する2つのS11 GTP-Cコネクションの終端点をソースMME121SからターゲットMME121Tに変更する場合、ターゲットMME121Tは、UEグループ識別子(又は特定のMMEC)“0xA1”をS-GW123に通知すればよく、2つのUE111のIMSI #1及びIMSI #2を通知する必要がない。例えば、ターゲットMME121Tは、図12に示されているMME Change Notificationメッセージ540を送信してもよい。MME Change Notificationメッセージ540は、ソースMME121SのIPアドレス(IP address #1)及びUEグループ識別子(又は特定のMMEC)“0xA1”を検索のためのキー情報として示し、ターゲットMME121TのIPアドレス(IP address #2)を修正値として示す。S-GW123は、MME Change Notificationメッセージ540を受信したことに応じて、テーブル530の中からUEグループ識別子(又は特定のMMEC)“0xA1”を有するエントリを探し出し、そのエントリのMME IPアドレス(IP address #1)をターゲットMME121TのIPアドレス(IP address #2)によって上書きすればよい。図12に示されたテーブル550は、修正後のテーブルを示している。点線枠560は、修正された2つのIPアドレスを示している。
図13は、複数のUE111に関するモビリティ管理及びベアラ管理をソースMME121AからターゲットMME121Tに移転するための手順の具体例を示している。ステップS501では、ソースMME121Sは、移転の対象とされる複数のUE111に関するMM context及びEPS bearer contextを含むメッセージ(Relocation Request)をターゲットMME121Tに送信する。
ステップS502では、ターゲットMME121Tは、ソースMME121Sから受信した複数のUE111に関するMM context及びEPS bearer contextを自身のメモリ又はストレージ(不図示)に格納する。さらに、ターゲットMME121Tは、これら複数のUE111に関するS11 GTP-Cコネクションを修正するためのメッセージ(MME Change Notification)をS-GW123に送信する。MME Change Notificationメッセージは、複数のUE111のそれぞれのIMSIを示す代わりに、複数のUE111が帰属するUEグループの識別子(又は特定MMEC)を示す。
ステップS503では、S-GW123は、MME Change Notificationメッセージ(ステップS502)の受信に応答して、複数のUE111に関する複数のS11 GTP-Cコネクションを修正し、応答メッセージ(例えば、MME Change Responseメッセージ)をターゲットMME121Tに送信する。これにより、複数のUE111に関する複数のS11 GTP-Cコネクション320がターゲットMME121TとS-GW123との間に設定される。
図13のステップS504〜S508の処理は、図4のステップS104〜S108における処理と同様であってもよい。したがって、ここでは、ステップS504〜S508に関する説明を省略する。
なお、本実施形態で説明されたS11 GTP-Cコネクションの修正は、ターゲットMME121Tからに代えて、コントロールノード142からS-GW123に対して指示されてもよい。
最後に上述の第1〜第3の実施形態に係るeNodeB112、ソースMME121S、ターゲットMME121T、及びコントロールノード142の構成例について説明する。図14は、eNodeB112の構成例を示している。図14を参照すると、eNodeB112は、無線トランシーバ1120、ネットワークインタフェース1121、プロセッサ1122、及びメモリ1123を含む。無線トランシーバ1120は、UE111と通信するよう構成されている。ネットワークインタフェース1121は、E-UTRAN110内の他のeNodeB、並びにEPC120内のノード(MME121S、MME121T、及びS-GW123等)と通信するために使用される。
プロセッサ1122は、メモリ1123からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、RRC及びRadio Resource Management(RRM)を含む通信制御、並びに上述の実施形態で説明されたeNodeB112の動作を行う。プロセッサ1122は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1122は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1123は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、マスクRead Only Memory(MROM)、Programmable ROM(PROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。また、メモリ1123は、プロセッサ1122から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1122は、ネットワークインタフェース1121又は図示されていない他のI/Oインタフェースを介してメモリ1123にアクセスしてもよい。
図14の例では、メモリ1123は、RRCモジュール1124、RRMモジュール1125、X2モジュール1126、S1-MMEモジュール1127、及びOperation and Maintenance(OAM)モジュール1128を含むソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。RRCモジュール1124及びS1-MMEモジュール1127は、受信したRRCメッセージにカプセル化されているNASメッセージをMMEに転送する処理を実行するための命令群およびデータを含む。また、OAMモジュール1128は、コントロールノード1142と通信するための命令群及びデータを含む。プロセッサ1122は、RRCモジュール1124、S1-MMEモジュール1127、及びOAMモジュール1128をメモリ1123から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたモビリティ管理及びベアラ管理の移転手順に関するeNodeB112の動作を行うことができる。
図15は、ソースMME121Sの構成例を示している。ターゲットMME121Tの構成も図15の構成例と同様であってもよい。図15を参照すると、MME121Sは、ネットワークインタフェース1210、プロセッサ1211、及びメモリ1212を含む。ネットワークインタフェース1210は、他のネットワークノード(e.g., eNodeB112、ターゲットMME121T、HSS122、S-GW123)と通信するために使用される。ネットワークインタフェース1210は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1211は、メモリ1212からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、通信制御(e.g.,モビリティ管理及びベアラ管理)を実行する。プロセッサ1211は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1211は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1212は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。また、メモリ1212は、プロセッサ1211から物理的に離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1211は、ネットワークインタフェース1210又は図示されていない他のI/Oインタフェースを介してメモリ1212にアクセスしてもよい。
図15の例では、メモリ1212は、S1-MMEモジュール1213、S6aモジュール1214、S10モジュール1215、S11モジュール1216、NASモジュール1217、EPS Mobility Management(EMM)及びEPS Session Management(ESM)モジュール1218、及びOAMモジュール1219を含むソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。OAMモジュール1219は、上述の実施形態で説明されたコントロールノード142との通信とリロケーションを制御するための命令群およびデータを含む。プロセッサ1211は、OAMモジュール1219、S1-MMEモジュール1213、及びS11モジュール1216等をメモリ1212から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたモビリティ管理及びベアラ管理のリロケーション手順に関するソースMME121Sの動作を行うことができる。
図16は、コントロールノード142の構成例を示している。図16を参照すると、コントロールノード142は、ネットワークインタフェース1420、プロセッサ1421、及びメモリ1422を含む。ネットワークインタフェース1420は、ネットワークノード(e.g., eNodeB112、ターゲットMME121T、HSS122、S-GW123)と通信するために使用される。ネットワークインタフェース1420は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1421は、メモリ1422からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、モビリティ管理及びベアラ管理のMME間での移転に関する制御を実行する。プロセッサ1421は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1421は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1422は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。また、メモリ1422は、プロセッサ1421から物理的に離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1421は、ネットワークインタフェース1420又は図示されていない他のI/Oインタフェースを介してメモリ1422にアクセスしてもよい。
図16の例では、メモリ1422は、リロケーション管理モジュール1423を含むソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。リロケーション管理モジュール1423は、上述の実施形態で説明されたモビリティ管理及びベアラ管理のMME間での移転に関する制御を行うための命令群およびデータを含む。プロセッサ1421は、OAMモジュール1219は、リロケーション管理モジュール1423をメモリ1422から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたモビリティ管理及びベアラ管理のリロケーション手順に関するコントロールノード142の動作を行うことができる。
図14〜図16を用いて説明したように、上述の実施形態に係るeNodeB112、ソースMME121S、ターゲットMME121T、及びコントロールノード142が有するプロセッサの各々は、シーケンス図等を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
上述の実施形態で説明されたモビリティ管理及びベアラ管理を移転する手順は、適宜変形することができる。例えば、図3は、ソースMME121Sがコントロールノード142からリロケーション指示メッセージを受信する例を示した。しかしながら、ソースMME121Sの代わりにターゲットMME121Tがコントロールノード142からリロケーション指示メッセージを受信し、リロケーション手順を開始してもよい。
また、上述の実施形態では、主にEPSに関する具体例を用いて説明を行った。しかしながら、これらの実施形態は、その他の移動通信システム、例えば、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP2 CDMA2000システム(1xRTT、High Rate Packet Data(HRPD))、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))/General packet radio service(GPRS)システム、及びモバイルWiMAXシステム等に適用されてもよい。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2014年9月5日に出願された日本出願特願2014−181169を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
110 Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN)
111 User Equipment (UE)
112 eNodeB
121S Source Mobility Management Entity (MME)
121T Target MME
122 Home Subscriber Server (HSS)
123 Serving Gateway (S-GW)
124 Packet Data Network Gateway (P-GW)
120 Evolved Packet Core (EPC)
130 Packet Data Network (PDN)
141 制御インタフェース
142 コントロールノード
1122、1211、1421 プロセッサ
1123、1212、1422 メモリ

Claims (49)

  1. 特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理を第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転すること、及び
    前記少なくとも1つの移動端末の前記モビリティ管理及びベアラ管理が移転されることに応じて、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局を設定すること、
    を備える、
    モビリティ管理及びベアラ管理を移転するための方法。
  2. 前記特定のコアネットワークノード識別子の更新を前記少なくとも1つの移動端末に通知すること無く、前記モビリティ管理及びベアラ管理の移転後に前記特定のコアネットワークノード識別子を前記第2のコアネットワークノード及び前記少なくとも1つの移動端末において引き続き使用することをさらに備える、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記移転することは、前記少なくとも1つの移動端末の移動に依存せずに、前記第1又は第2のコアネットワークノードによって自発的に、又は前記第1及び第2のコアネットワークノードを含むコアネットワークに結合されたコントロールノードからの指示に応答して開始される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成され、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つである、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記設定することは、前記基地局によって保持される転送テーブルにおいて前記特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられるコアネットワークノードを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更することを含み、
    前記転送テーブルは、前記NASメッセージが転送されるべきコアネットワークノードを決定するために前記基地局により使用される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、データパケット転送のために使用される前記第1又は第2のコアネットワークノードのアドレスと関連付ける、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成され、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つであり、
    前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、前記第1又は第2のコアネットワークノードの前記固有コアネットワークノード識別子と関連付ける、
    請求項5に記載の方法。
  8. 前記移転することの前に、前記第1のコアネットワークノードによって、前記少なくとも1つの移動端末の各々のアタッチ手順または位置更新手順において、前記少なくとも1つの移動端末の各々に前記特定のコアネットワークノード識別子を通知することをさらに備える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記移転することは、
    前記少なくとも1つの移動端末に関するモビリティ・コンテキストを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードへ送信すること、
    前記少なくとも1つの移動端末に関するベアラ管理コンテキストを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードへ送信すること、及び
    前記少なくとも1つの移動端末の各々のための転送ノードとのベアラ制御コネクションの終端点を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更すること、
    を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つの移動端末は、複数の移動端末を含み、
    前記モビリティ・コンテキストを送信することは、前記複数の移動端末に関する前記モビリティ・コンテキストを包含するシグナリングメッセージを送信することを含む、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記ベアラ制御コネクションの前記終端点は、前記第1又は第2のコアネットワークノードのアドレスとTunnel End Point identifier(TEID)との組み合せによって特定され、
    前記TEIDの一部は、前記少なくとも1つの移動端末に対応するグループ識別子、または前記特定のコアネットワーク識別子に含まれる部分識別子、を示す領域として使用される、
    請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記設定することは、前記第1及び第2のコアネットワークノードを含むコアネットワークに結合されたコントロールノードによって、前記NASメッセージの転送先の変更を前記基地局に指示することを含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記設定することは、前記第1又は第2のコアネットワークノードによって、前記NASメッセージの転送先の変更を前記基地局に指示することを含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  14. 基地局によって行われる方法であって、
    特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理が第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転される場合に、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう前記基地局を設定すること、
    を備える、方法。
  15. 前記設定することは、前記基地局によって保持される転送テーブルにおいて前記特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられるコアネットワークノードを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更することを含み、
    前記転送テーブルは、前記NASメッセージが転送されるべきコアネットワークノードを決定するために前記基地局により使用される、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、データパケット転送のために使用される前記第1又は第2のコアネットワークノードのアドレスと関連付ける、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成され、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つであり、
    前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、前記第1又は第2のコアネットワークノードの前記固有コアネットワークノード識別子と関連付ける、
    請求項15に記載の方法。
  18. 前記設定することは、前記第1及び第2のコアネットワークノードを含むコアネットワークに結合されたコントロールノードから、前記NASメッセージの転送先の変更を示す指示を受信することを含む、
    請求項14〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記設定することは、前記第1又は第2のコアネットワークノードから、前記NASメッセージの転送先の変更を示す指示を受信することを含む、
    請求項14〜17のいずれか1項に記載の方法。
  20. コアネットワークに配置される第1のコアネットワークノードにより行われる方法であって、
    特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理を前記第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転すること、及び
    前記少なくとも1つの移動端末の前記モビリティ管理及びベアラ管理を移転することに応じて、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局に指示すること、
    を備える、方法。
  21. 前記移転することは、前記少なくとも1つの移動端末の移動に依存せずに、前記第1又は第2のコアネットワークノードによって自発的に、又は前記コアネットワークに結合されたコントロールノードからの指示に応答して開始される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記移転すること及び前記指示することは、前記特定のコアネットワークノード識別子の更新を前記少なくとも1つの移動端末に通知すること無く、前記特定のコアネットワークノード識別子が前記第2のコアネットワークノード及び前記少なくとも1つの移動端末において引き続き使用されることをもたらす、請求項20又は21に記載の方法。
  23. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができ、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つである、
    請求項20〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記指示することは、前記基地局によって保持される転送テーブルにおいて前記特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられるコアネットワークノードを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう前記基地局に指示することを含み、
    前記転送テーブルは、前記NASメッセージが転送されるべきコアネットワークノードを決定するために前記基地局により使用される、
    請求項20〜22のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、データパケット転送のために使用される前記第1又は第2のコアネットワークノードのアドレスと関連付ける、
    請求項24に記載の方法。
  26. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成され、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つであり、
    前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、前記第1又は第2のコアネットワークノードの前記固有コアネットワークノード識別子と関連付ける、
    請求項24に記載の方法。
  27. 前記移転することの前に、前記第1のコアネットワークノードによって、前記少なくとも1つの移動端末の各々のアタッチ手順または位置更新手順において、前記少なくとも1つの移動端末の各々に前記特定のコアネットワークノード識別子を通知することをさらに備える、
    請求項20〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記移転することは、
    前記少なくとも1つの移動端末に関するモビリティ・コンテキストを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードへ送信すること、及び
    前記少なくとも1つの移動端末に関するベアラ管理コンテキストを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードへ送信すること、
    を含む、請求項20〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記少なくとも1つの移動端末は、複数の移動端末を含み、
    前記モビリティ・コンテキストを送信することは、前記複数の移動端末に関する前記モビリティ・コンテキストを包含するシグナリングメッセージを送信することを含む、
    請求項28に記載の方法。
  30. コアネットワークに配置される第2のコアネットワークノードにより行われる方法であって、
    前記第2のコアネットワークノードによって、特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理を第1のコアネットワークノードから引き継ぐこと、及び
    前記特定のコアネットワークノード識別子の更新を前記少なくとも1つの移動端末に通知すること無く、前記モビリティ管理及びベアラ管理を引き継いだ後に前記特定のコアネットワークノード識別子を前記第2のコアネットワークノードにおいて使用すること、
    を備え、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記少なくとも1つの移動端末から送信されるNon-Access Stratum(NAS)メッセージの宛先として前記少なくとも1つの移動端末によって使用される、
    方法。
  31. 前記引き継ぐことは、前記少なくとも1つの移動端末の移動に依存せずに、前記第1又は第2のコアネットワークノードによって自発的に、又は前記コアネットワークに結合されたコントロールノードからの指示に応答して開始される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成され、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つである、
    請求項30又は31に記載の方法。
  33. 前記少なくとも1つの移動端末の前記モビリティ管理及びベアラ管理を引き継ぐことに応じて、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とする前記NASメッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局に指示することをさらに備える、
    請求項30〜32いずれか1項に記載の方法。
  34. 前記指示することは、前記基地局によって保持される転送テーブルにおいて前記特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられるコアネットワークノードを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう前記基地局に指示することを含み、
    前記転送テーブルは、前記NASメッセージが転送されるべきコアネットワークノードを決定するために前記基地局により使用される、
    請求項33に記載の方法。
  35. 前記引き継ぐことは、
    前記第2のコアネットワークノードによって、前記少なくとも1つの移動端末に関するモビリティ・コンテキストを前記第1のコアネットワークノードから受信すること、
    前記第2のコアネットワークノードによって、前記少なくとも1つの移動端末に関するベアラ管理コンテキストを前記第1のコアネットワークノードから受信すること、及び
    前記第2のコアネットワークノードによって、前記少なくとも1つの移動端末の各々のための転送ノードとのベアラ制御コネクションの終端点を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更すること、
    を含む、請求項30〜34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 前記少なくとも1つの移動端末は、複数の移動端末を含み、
    前記モビリティ・コンテキストを受信することは、前記複数の移動端末に関する前記モビリティ・コンテキストを包含するシグナリングメッセージを受信することを含む、
    請求項35に記載の方法。
  37. 前記ベアラ制御コネクションの前記終端点は、前記第1又は第2のコアネットワークノードのアドレスとTunnel End Point identifier(TEID)との組み合せによって特定され、
    前記TEIDの一部は、前記少なくとも1つの移動端末に対応するグループ識別子、または前記特定のコアネットワーク識別子に含まれる部分識別子、を示す領域として使用される、
    請求項35又は36に記載の方法。
  38. コアネットワークに結合されたコントロールノードによって行われる方法であって、
    特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられた少なくとも1つのアイドル状態の移動端末のモビリティ管理及びベアラ管理が第1のコアネットワークノードから第2のコアネットワークノードに移転される場合に、前記少なくとも1つの移動端末の各々から送信される前記特定のコアネットワークノード識別子を宛先とするNon-Access Stratum(NAS)メッセージの転送先を前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更するよう基地局に指示すること、
    を備える、方法。
  39. 前記指示することは、前記基地局によって保持される転送テーブルにおいて前記特定のコアネットワークノード識別子に関連付けられるコアネットワークノードを前記第1のコアネットワークノードから前記第2のコアネットワークノードに変更することを引き起こし、
    前記転送テーブルは、前記NASメッセージが転送されるべきコアネットワークノードを決定するために前記基地局により使用される、
    請求項38に記載の方法。
  40. 前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、データパケット転送のために使用される前記第1又は第2のコアネットワークノードのアドレスと関連付ける、
    請求項39に記載の方法。
  41. 前記第1及び第2のコアネットワークノードの各々は、他のコアネットワークノードとの区別のために1つの固有コアネットワークノード識別子を設定されるとともに、複数の仮想コアネットワーク識別子を用いてモビリティ管理及びベアラ管理を行うことができるよう構成され、
    前記特定のコアネットワークノード識別子は、前記複数の仮想コアネットワーク識別子の1つであり、
    前記転送テーブルは、前記特定のコアネットワークノード識別子を、前記第1又は第2のコアネットワークノードの前記固有コアネットワークノード識別子と関連付ける、
    請求項39に記載の方法。
  42. メモリと、
    前記メモリに結合され、請求項14〜19のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサと、
    を備える基地局。
  43. メモリと、
    前記メモリに結合され、請求項20〜29のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサと、
    を備える第1のコアネットワークノード。
  44. メモリと、
    前記メモリに結合され、請求項30〜37のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサと、
    を備える第2のコアネットワークノード。
  45. メモリと、
    前記メモリに結合され、請求項38〜41のいずれか1項に記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサと、
    を備える管理ノード。
  46. 請求項14〜19のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
  47. 請求項20〜29のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
  48. 請求項30〜37のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
  49. 請求項38〜41のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
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