JPWO2016027556A1 - 基地局、ユーザ装置および無線通信システム - Google Patents

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Abstract

基地局は、UEに送信される各ストリームの送信電力を決定し、データ信号と復調用参照信号(DM−RS)にプリコーディングを行い、複数のUEをそれぞれ宛先とする互いに直交しない複数のデータ信号が混合された混合データ信号を送信するとともに、各DM−RSを送信する。基地局は、複数のUEに送信するストリームの数が同じか否かに関わらず、UEのDM−RSに、これらのUEに共通のリソースエレメントを割り当てるともに、複数のUEに送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいUEに適合するリソースエレメントを、共通のリソースエレメントとしてこれらのUEのDM−RSのために割り当て、共通のリソースエレメントでの送信電力を均等にする。

Description

本発明は、基地局、ユーザ装置および無線通信システムに関する。
移動通信ネットワークにおいて、基地局とユーザ装置(例えば移動局)の間の通信には、複数の信号が互いに干渉しない直交マルチアクセス(OMA、orthogonal multiple access)が広く用いられている。直交マルチアクセスでは、異なるユーザ装置に異なる無線リソースが割り当てられる。直交マルチアクセスの例としては、CDMA(符号分割多元接続)、TDMA(時間分割多元接続)、OFDMA(直交周波数分割多元接続)がある。例えば、3GPPにおいて標準化されたLong Term Evolution(LTE)では、下りリンクの通信にOFDMAが使用されている。OFDMAにおいては異なるユーザ装置に異なる周波数が割り当てられる。
近年、基地局とユーザ装置の間の通信方式として、非直交マルチアクセス(NOMA、non-orthogonal multiple access)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。非直交マルチアクセスにおいては、異なるユーザ装置に同一の無線リソースが割り当てられる。より具体的には、同時に単一の周波数が異なるユーザ装置に割り当てられる。下りリンク通信に非直交マルチアクセスを適用する場合、パスロス(path loss)が大きい、すなわち受信SINR(signal-to interference plus noise power ratio)が小さいユーザ装置(一般にセルエリア端にあるユーザ装置)に対して基地局は大送信電力で信号を送信し、パスロスが小さい、すなわち受信SINRが大きいユーザ装置(一般にセルエリア中央にあるユーザ装置)に対して基地局は小送信電力で信号を送信する。したがって、各ユーザ装置にとっての受信信号は、他のユーザ装置宛の信号により干渉されている。
この場合、各ユーザ装置は、電力差を利用してそのユーザ装置宛の信号を復調する。具体的には、各ユーザ装置は最も高い受信電力の信号をまず復調する。その復調された信号は最もセルエリア端にある(より正確には最も受信SINRの低い)ユーザ装置宛の信号であるから、最もセルエリア端にある(最も受信SINRの低い)ユーザ装置は復調を終了する。他の各ユーザ装置は、受信信号からその復調された信号に相当する干渉成分を干渉キャンセラによりキャンセルし、2番目に高い受信電力の信号を復調する。その復調された信号は2番目にセルエリア端にある(より正確には2番目に受信SINRの低い)ユーザ装置宛の信号であるから、2番目にセルエリア端にある(2番目に受信SINRの低い)ユーザ装置は復調を終了する。このように高い電力の信号の復調とキャンセルを繰り返すことにより、すべてのユーザ装置はそのユーザ装置宛の信号を復調することができる。
非直交マルチアクセスを直交マルチアクセスに組み合わせることにより、直交マルチアクセス単独の使用に比べて移動通信ネットワークのキャパシティを増大させることができる。つまり、直交マルチアクセス単独の使用では、ある無線リソース(例えば周波数)を同時に複数のユーザ装置に割り当てることはできないが、非直交マルチアクセスと直交マルチアクセスの組み合わせでは、ある無線リソースを同時に複数のユーザ装置に割り当てることができる。
また、移動通信ネットワークにおいて、MIMO(Multiple Input Multiple Output)が使用されている。MIMOにおいては、複数ストリームのビームを基地局から送信するため、基地局でプリコーディングが行われる。
3GPPのLTE (Long Term Evolution) Advanced、すなわちRelease 10以降のLTEでは、下りリンクについて、DM-RS (Demodulation Reference Signal、復調用参照信号)と呼ばれる参照信号が定義されている(非特許文献1)。復調用参照信号は、基地局(セル)から送信されうる最大で8つの送信ストリームをサポートする。復調用参照信号は、移動通信端末(ユーザ装置、UE)固有のデータ信号を復調するために使用される。復調用参照信号には、データ信号と同様のプリコーディングが施されており、このためにUEは、プリコーディング情報なしで、復調用参照信号によってデータ信号を復調することができる。
特開2013-009290号公報
3GPP TS 36.211 V10.7.0 (2013-02), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation(Release 10), 2013年2月
非直交マルチアクセスとOFDMAを組み合わせたシステムで、さらにシングルユーザMIMO(SU-MIMO)の考え方を組み合わせる場合(各UEに複数ビームを用いて複数レイヤを送信する場合)には、基地局から送信される各UEへのデータ信号のストリームの数とそのUEのための復調用参照信号の数を一致させ、さらに各ストリームでの復調用参照信号の送信電力をデータ信号の送信電力に一致させることが望ましい。
しかし、SU-MIMOの考え方を組み合わせる場合には、あるUEに送信されるストリームの数と他のUEに送信されるストリームの数が異なることがありうる。この場合、あるUEのための復調用参照信号の数と他のUEのための復調用参照信号の数も異なる。復調用参照信号の数を変えるためには、復調用参照信号を送信するためのリソースエレメントの数を変えることが考えられる。しかし、あるリソースエレメントで送信される復調用参照信号の数と、他のリソースエレメントで送信される復調用参照信号の数が異なると、これらのリソースエレメントでの送信電力が異なってしまう。
OFDMAでは、サブキャリアは互いに直交しているので、理論的には、隣り合うサブキャリア相互に信号の干渉が発生しない。しかし、実際には、下りリンク送信の受信側であるUEにおいては、参照信号がデータ信号に干渉する。復調用参照信号が送信されるリソースエレメントの送信電力がある値以上に大きくなると、UEでのデータ信号の受信品質が劣化する。
そこで、本発明は、ユーザ装置でのデータ信号の受信品質を安定化させる基地局、ならびにこの基地局に適するユーザ装置および無線通信システムを提供する。
本発明に係る基地局は、複数のユーザ装置の受信品質に応じて、これらのユーザ装置の各々に異なる下りリンク送信電力の1つを割り当てる下りリンク送信電力決定部と、前記複数のユーザ装置の各々に送信されるストリームの数および前記下りリンク送信電力決定部で決定された前記下りリンク送信電力に応じて、前記ユーザ装置に送信される各ストリームの送信電力を決定するストリーム送信電力決定部と、前記複数のユーザ装置を宛先とするデータ信号に異なるプリコーディングを行い、前記データ信号が送信されるストリームで送信される復調用参照信号に前記データ信号と同じプリコーディングを行うプリコーダと、前記ストリーム送信電力決定部で決定された前記送信電力で各ストリームのデータ信号が送信されるように、前記複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする互いに直交しない複数のデータ信号が混合された混合データ信号を送信するとともに、各復調用参照信号を送信する無線送信部と、各ユーザ装置に送信する各ストリームに復調用参照信号を割り当てるとともに、あるユーザ装置に送信するストリームの数と他のユーザ装置に送信するストリームの数に応じて、これらのユーザ装置の復調用参照信号の送信電力を決定し、これらのユーザ装置の復調用参照信号に割り当てられるリソースエレメントの数を決定するリソースエレメント割り当て部とを備える。
本発明に係るユーザ装置は、基地局から所望データ信号と復調用参照信号を受信する無線受信部と、前記基地局から複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を前記無線受信部が受信する場合、かつ当該ユーザ装置自身を宛先とする前記所望データ信号の電力が他のユーザ装置を宛先とする非直交データ信号の電力より低い場合に、前記所望データ信号と混合されている前記非直交データ信号に相当するレプリカ信号を前記混合データ信号からキャンセルする非直交信号キャンセル部と、前記無線受信部で受信された復調用参照信号を用いて、前記所望データ信号を復調する所望データ信号復調部と、前記基地局から当該ユーザ装置に送信されるストリームの数に応じて、異なるリソースエレメントを参照して、各ストリームの復調用参照信号を認識する復調用参照信号認識部と、前記復調用参照信号認識部で認識された各ストリームの前記復調用参照信号に基づいて、下りリンクのチャネル行列を推定するチャネル推定部とを備え、前記基地局から前記非直交信号と混合されていない前記所望データ信号を前記無線受信部が受信する場合には、前記チャネル推定部は、前記チャネル行列を調整せず、前記基地局から複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を前記無線受信部が受信する場合には、前記チャネル推定部は、前記基地局から各ユーザ装置に送信されるストリームの数に応じて、前記チャネル行列を調整する。
本発明に係る基地局は、あるユーザ装置に送信するストリームの数と他のユーザ装置に送信するストリームの数に応じて、これらのユーザ装置の復調用参照信号の送信電力を決定し、これらのユーザ装置の復調用参照信号に割り当てられるリソースエレメントの数を決定する。したがって、ユーザ装置によってストリームの数が異なり、ユーザ装置によって復調用参照信号の数が異なっても、復調用参照信号のため共通のリソースエレメントでの送信電力を均等にすることができる。このため、ユーザ装置でのデータ信号の受信品質が安定化される。
本発明に係るユーザ装置は、各ストリームの復調用参照信号に基づいて、下りリンクのチャネル行列を推定するチャネル推定部を備え、基地局から非直交信号と混合されていない所望データ信号を無線受信部が受信する場合には、チャネル推定部は、チャネル行列を調整せず、基地局から複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を無線受信部が受信する場合には、チャネル推定部は、基地局から各ユーザ装置に送信されるストリームの数に応じて、チャネル行列を調整する。したがって、ユーザ装置によってストリームの数が異なり、ユーザ装置によって復調用参照信号の数が異なっているのに、復調用参照信号のためのリソースエレメントでの送信電力が基地局で均等になされる場合でも、適切にチャネル行列を調整することができる。
非直交マルチアクセスの概略を説明するための基地局とユーザ装置を示す概略図である。 非直交マルチアクセスにおける各ユーザ装置への基地局での下りリンク送信電力の割り当ての例を示す図である。 非直交マルチアクセスにおける各ユーザ装置への基地局での下りリンク送信電力の割り当ての他の例を示す図である。 非直交マルチアクセスとMIMOの組み合わせの概略を示す図である。 非直交マルチアクセスを適用せずに基地局から最大2ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの従来の配分の例を示す図である。 非直交マルチアクセスを適用せずに基地局から最大4ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの従来の配分の例を示す図である。 非直交マルチアクセスを適用せずに基地局から最大8ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの従来の配分の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局が2つのユーザ装置の各々に1つのストリーム、すなわち合計2ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局が2つのユーザ装置の各々に2つのストリーム、すなわち合計4ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す図である。 非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局があるユーザ装置に1つのストリーム、他のユーザ装置に2つのストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分の例を示す図である。 非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局があるユーザ装置に1つのストリーム、他のユーザ装置に2つのストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分の他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局があるユーザ装置に1つのストリーム、他のユーザ装置に2つのストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局から2つのユーザ装置の各々に1つのストリーム、すなわち合計2ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局から2つのユーザ装置の各々に2つのストリーム、すなわち合計4ストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、非直交マルチアクセスが適用されたMIMOによって、基地局があるユーザ装置に1つのストリーム、他のユーザ装置に2つのストリームを送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るユーザ装置の構成を示すブロック図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。
まず、非直交マルチアクセス(NOMA)の概略を説明する。
図1に示すように、基地局10は複数のユーザ装置(user equipment、UE)100〜102と通信する。図1において符号10aは基地局10のセルエリアを示す。UE102は、セルエリア端すなわち最もセルエリア10aの境界に近い位置にあり、基地局10から最も遠く、パスロスが最も大きい(すなわち受信SINRが最も小さい)。UE100は、セルエリア10aの中央付近にあり、基地局10から最も近く、パスロスが最も小さい(すなわち受信SINRが最も大きい)。UE101は、UE102よりも基地局10に近く、UE100よりも基地局10から遠い。
図2は、NOMAにおける各UEへの基地局での下りリンク送信電力の割り当ての例を示す図である。基地局10は、UE100〜102に対して同時に同じ周波数を使用して下りリンクデータ送信を行う。つまり、これらのUE100〜102には、同じ周波数と同じ時間が割り当てられる。基地局10は、最も遠隔にあるUE102への送信に最も高い下りリンク送信電力を使用し、最も近傍にあるUE100への送信に最も低い下りリンク送信電力を使用する。
但し、基地局10に接続されるUEは、UE100〜102に限られない。NOMAは、直交マルチアクセスに組み合わせることが可能であり、UE100〜102以外のUEにはUE100〜102に割り当てられた周波数と異なる周波数が割り当てられてもよい。また、同時に同じ周波数が割り当てられるUEの数(NOMAで多重されるUEの数)は3に限らず、2でもよいし4以上でもよい。
各UE100〜102の立場から見れば、最も高い受信電力のデータ信号がUE102宛のデータ信号であり、最も低い受信電力のデータ信号がUE100宛のデータ信号である。各UE100〜102は最も高い受信電力のデータ信号をまず復調する。その復調されたデータ信号は最もセルエリア10aの境界に近い位置にあるUE102宛のデータ信号であるから、UE102は復調を終了し、その復調されたデータ信号を使用する。他の各UE100,101は、受信信号からその復調されたデータ信号に相当する干渉成分(レプリカ信号)を干渉キャンセラにより除去し、2番目に高い受信電力のデータ信号を復調する。その復調されたデータ信号は2番目にセルエリア10aの境界に近い位置にあるUE101宛のデータ信号であるから、UE101は復調を終了し、その復調されたデータ信号を使用する。このように高い受信電力のデータ信号の復調とキャンセルを必要に応じて繰り返すことにより、すべてのUE100〜102はそのUE宛のデータ信号を復調することができる。このように、NOMAでは、UEはそのUEを宛先とするデータ信号を復調するまで、サービング基地局から送信された他のUEを宛先とするデータ信号(干渉信号)をキャンセルする。
図3は、NOMAにおける各ユーザ装置への基地局での下りリンク送信電力の割り当ての他の例を示す図である。UE100〜102は、送信電力が異なるデータ装置の1つのグループを構成し、UE103〜105は、送信電力が異なるデータ装置の他の1つのグループを構成する。受信電力が低いUE(例えばUE103)は、UE自身が属するグループに属する受信電力が高い他のUE(例えばUE104,105)宛のデータ信号を復調して、復調結果のレプリカ信号をキャンセルする。
図4は、NOMAとSU-MIMO(各UEに複数ビームを用いて複数レイヤを送信する方式)の組み合わせの概略を示す。基地局10は、プリコーディングを行って、各UEに複数のストリーム(レイヤ、ランク)を送信することができる。図4では、基地局側に2つの送信アンテナを設け、UE側に2つの受信アンテナを設け、NOMAで2つのUE1,2を多重する場合、合計で4ストリームを送信することができる。基地局10に近いUE1は、電力が高いUE2宛ての信号に相当するレプリカ信号をキャンセルして、UE1宛ての所望信号を復調する。これからの説明はSU-MIMO(各UEに複数ビームを用いて複数レイヤを送信する方式)とNOMAを前提とするが、MU-MIMO(複数UEのそれぞれに複数ビームを用いて複数レイヤを送信する方式)とNOMAを組み合わせた場合、多重されるストリーム数及びユーザ数に応じたユーザ固有参照信号のマッピングが必要となる。
MIMOの場合、各UEに送信されるストリームの送信電力は、ストリームの数で等分される。これをEQPA(equal power allocation)と呼ぶ。例えば、UE1への送信電力がPである場合、UE1へ2ストリームが送信されるのであれば、各ストリームの送信電力は0.5Pである。UE1へ1ストリームが送信されるのであれば、そのストリームの送信電力はPである。UE2への送信電力がPである場合、UE2へ2ストリームが送信されるのであれば、各ストリームの送信電力は0.5Pである。UE2へ1ストリームが送信されるのであれば、そのストリームの送信電力はPである。
各UEへのストリームの数の選択は、各UE側において公知のランクアダプテーションにより行われる。すなわち、各UEは、例えば受信SINRなどに基づいて、最適なストリームの数を示すランク情報(rank indicator、RI)を基地局10にフィードバックし、基地局10はランク情報に基づいて各UEへのストリーム数を制御する。受信品質が良好なUEにはストリームの数を増加してもよいが、受信品質が悪いUEには少ない数のストリームしか割り当てられない。ランクの決定はUE側ではなく基地局側判断としてもよい。その場合、UEがeNBに対してランクが1の場合とランクが2の場合の両場合に対して、CQIとPMI情報を基地局側に対してフィードバックして、基地局側でNOMAでペアリングされるUEに合わせて適切なランクを決定して、UEに通知してもよい。
UE1,2への送信電力P,Pは、これらのUEの受信品質(例えば受信SINR)に基づいて、基地局10で決定される。1x2 SIMO(Single Input Multiple Output)の場合、基地局10は、例えば以下の式(1)を用いて、各UEに関する下りリンクデータ信号送信電力Pを決定する。
Figure 2016027556
式(1)において、Pは同時に同じ周波数を使用するすべてのUEへの下りリンクデータ信号送信電力の合計(総下りリンクデータ信号送信電力)である。各パラメータの添字kは、下りリンクデータ信号送信電力Pが決定されるUEを識別し、各パラメータの添字iは式(1)中のサンメンションのためUEを識別する。Kは同時に同じ周波数を使用するすべてのUEの数(NOMAで多重されるUEの数)である。hはUEについての下りリンクのチャネル係数を示し、Nは各UEでの熱雑音電力および他の基地局からの干渉電力の合計を示す。
Figure 2016027556
は、UEでのSINRに相当し、基地局はそのSINRをUEから報告されるCQI(チャネル品質インジケータ)によって知ることができる。式(1)において、αは、下りリンクデータ信号送信電力の配分を決定する係数であり、0より大きく1以下である。αは0より大きく1以下なので、SINRが大きい(受信品質が良好な)UEに、小さい下りリンクデータ信号送信電力が割り当てられる。そして、αが1に近いほど、各UEでの受信SINRの差に対する、各UEへの送信電力の相違は大きくなる。
あるいは、基地局10は、A. Benjebbour, A. Li, Y. Saito, Y. Kishiyama, A. Harada, and T. Nakamura, "System-level performance of downlink NOMA for future LTE enhancements," IEEE Globecom, Dec. 2013に記載されたFull search power allocation (FSPA)を用いて、スケジューリングメトリックが最大化する電力セット{P, P}を探索して、各UEに関する下りリンクデータ信号送信電力を決定してもよい。
図4の2x2 MIMOの例では、P=P+Pである。例えば、UE1への送信電力P=0.2P、UE2への送信電力P=0.8Pである場合、UE1へ2ストリームが送信されるのであれば、各ストリームの送信電力は0.1Pであり、UE2へ2ストリームが送信されるのであれば、各ストリームの送信電力は0.4Pである。
1つの基地局10の2つの送信アンテナが2つのUEにそれぞれ2ストリームを送信することは2×2MIMOであると考えることができる。この場合、各UEでの受信信号
Figure 2016027556
は、2×1の行列であり、以下の式(2)で表される。
Figure 2016027556
ここで、
Figure 2016027556
は、チャネル行列であり、2×2MIMOでは2×2の行列である。
Figure 2016027556
は、UE1のためのプリコーディング行列であり、UE1宛てのストリームのすべてに適用される。
Figure 2016027556
は、UE2のためのプリコーディング行列であり、UE2宛てのストリームのすべてに適用される。
Figure 2016027556
は、UE1宛ての送信データシンボルであり、
Figure 2016027556
は、UE2宛ての送信データシンボルであり、
Figure 2016027556
は、他の基地局からの干渉電力および加法性ホワイトガウスノイズ (additive white Gaussian noise)である。
式(2)は式(3)に書き換えることができる。
Figure 2016027556
ここで、
Figure 2016027556
は、UE1のための等化的なチャネル行列であり、式(4)で表される。
Figure 2016027556
Figure 2016027556
は、UE2のための等化的なチャネル行列であり、式(5)で表される。
Figure 2016027556
以上から明らかなように、各UEは、UE自身に対応する等化的なチャネル行列(式(4)および式(5)で表される)を推定することができれば、UE自身を宛先とする送信データ信号(所望データ信号)を復調することができる。等化的なチャネル行列の推定のためには、DM-RSが使用される。上記のように合計4ストリームを送信する2×2MIMOでは、基地局10は4つのDM-RSポートを使用することが必要である。つまり、各レイヤ(各ストリーム)に1つのDM-RSポートが必要である。より具体的には、基地局から送信される各UEへのストリームの数とそのUEのためのDM-RSの数を一致させる必要がある。
UEでの所望データ信号の復調の精度を向上するため、各UEに、そのUE宛ての送信電力に関する情報を直接的に(すなわち明示的に)シグナリングすることが考えられる。シグナリングの手段には、例えば、PDCCH(physical downlink control channel)またはRRC(radio resource control)の信号が利用できる。しかし、これはシグナリングのオーバヘッドを増加させる。この場合には、DM-RSの送信電力を制御する必要はなく、総下りリンクデータ信号送信電力PでDM-RSを送信すればよい。
シグナリングのオーバヘッドを削減するため、各UEに、そのUE宛ての等化的なチャネル行列を間接的に(すなわち暗示的に)シグナリングすることが考えられる。例えば、各ストリームでDM-RSの送信電力をデータ信号の送信電力に一致させることが考えられる。この場合には、各UEは、各DM-RSの受信結果に基づいて、UE自身に対応する等化的なチャネル行列(式(4)および式(5)で表される)を推定することができる。この場合、各UEは、そのUE宛ての送信電力を通知されないが、等化的なチャネル行列の推定により、UE自身を宛先とする送信データ信号(所望データ信号)を復調することができる。
本発明の実施の形態では、各ストリームでDM-RSの送信電力をデータ信号の送信電力に一致させる。つまり、図4の例で、UE1へ2ストリームが送信されるのであれば、各ストリームのデータ信号とDM-RSの送信電力は0.5Pであり、UE2へ2ストリームが送信されるのであれば、各ストリームのデータ信号とDM-RSの送信電力は0.5Pである。上記の通り、DM-RSの送信電力をデータ信号の送信電力に一致させる場合には、各UEに、そのUE宛ての送信電力に関する情報を直接的に(すなわち明示的に)シグナリングしなくてよいが、送信電力の情報のシグナリングを行ってもよい。
図5は、基地局から最大2ストリーム(2レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの従来の配分の例を示す。この例ではNOMAの使用は考慮されていない。すなわち、基地局は、OFDMAを使用したOMA(直交多重)を利用してUEに最大2ストリームを送信する。基地局側に2つの送信アンテナを設け、UE側に2つの受信アンテナを設け、2×2SU-MIMO(各UEに複数ビームを用いて複数レイヤを送信する方式)を実行する場合、最大2ストリーム(2レイヤ)を送信することができる。図において各マス目はリソースエレメントREを表す。1つのリソースエレメントREは、1つのOFDMシンボル(時間単位)および1つのOFDMサブキャリア(周波数単位)に対応する。図において着色されたリソースエレメントRE1は、DM-RSの送信のためのリソースエレメントである。図5に示すように、レイヤ1,2のDM-RSには共通のリソースエレメントRE1が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE1は3つのサブキャリア上にある。レイヤ1,2を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,2のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図5から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、12のリソースエレメントRE1がDM-RSの送信に使用される。
図6は、基地局から最大4ストリーム(4レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの従来の配分の例を示す。この例ではNOMAの使用は考慮されていない。すなわち、基地局は、OFDMAを使用したOMAを利用してUEに最大4ストリームを送信する。図6に示すように、レイヤ1,2のDM-RSはレイヤ3,4のDM-RSとは異なるサブキャリアに配置される(つまり周波数分割多重が使用される)。レイヤ1,2のDM-RSには共通のリソースエレメントRE1が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE1は3つのサブキャリア上にある。レイヤ1,2を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,2のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。レイヤ3,4のDM-RSには共通のリソースエレメントRE2が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE2は3つのサブキャリア上にある。レイヤ3,4を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ3,4のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図6から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
図7は、基地局から最大8ストリーム(8レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの従来の配分の例を示す。この例ではNOMAの使用は考慮されていない。すなわち、基地局は、OFDMAを使用したOMAを利用してUEに最大8ストリームを送信する。図7に示すように、レイヤ1,2,5,6のDM-RSはレイヤ3,4,7,8のDM-RSとは異なるサブキャリアに配置される(つまり周波数分割多重が使用される)。レイヤ1,2,5,6のDM-RSには共通のリソースエレメントRE1が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE1は3つのサブキャリア上にある。レイヤ1,2,5,6を区別するため、4シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,2,5,6のDM-RSは4シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。レイヤ3,4,7,8のDM-RSには共通のリソースエレメントRE2が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE2は3つのサブキャリア上にある。レイヤ3,4,7,8を区別するため、4シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ3,4,7,8のDM-RSは4シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図7から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
第1の実施の形態
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局から2つのUEの各々に1つのストリーム、すなわち合計2ストリーム(2レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す。基地局からUE1にレイヤ1が送信され、UE2にレイヤ2が送信される。NOMAを利用し、1つの基地局の2つの送信アンテナが2つのUEにそれぞれ送信することは各ユーザからみれば2×2SU-MIMOのランク1送信であると考えることができる。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ2のためにDM-RSを送信する。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSの送信電力は、レイヤ1のデータ信号の送信電力と同じであって、P(例えば0.2P)であり、UE2宛てのレイヤ2のDM-RSの送信電力は、レイヤ2のデータ信号の送信電力と同じであって、P(例えば0.8P)である。
図8に示すように、UE1宛てのレイヤ1のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ2のDM-RSには共通のリソースエレメントRE1が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE1は3つのサブキャリア上にある。レイヤ1,2を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,2のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図8から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、12のリソースエレメントRE1がDM-RSの送信に使用される。DM-RSが送信される、UE1,UE2に共通のリソースエレメントRE1の各々での送信電力は、等しくP+Pである。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局から2つのUEの各々に2つのストリーム、すなわち合計4ストリーム(4レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す。すなわち、基地局からUE1にレイヤ1,2が送信され、UE2にレイヤ3,4が送信される。NOMAと2×2SU-MIMOの組み合わせでは、最大4ストリーム(レイヤ)まで多重することができる。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE1宛てのレイヤ2のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ3のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ4のためにDM-RSを送信する。UE1宛てのレイヤ1,2のDM-RSの送信電力は、レイヤ1,2のデータ信号の送信電力と同じであって、0.5P(例えば0.1P)であり、UE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSの送信電力は、レイヤ3,4のデータ信号の送信電力と同じであって、0.5P(例えば0.4P)である。
図9に示すように、レイヤ1,3のDM-RSはレイヤ2,4のDM-RSとは異なるサブキャリアに配置される(つまり周波数分割多重が使用される)。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ3のDM-RSには共通のリソースエレメントRE1が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE1は3つのサブキャリア上にある。レイヤ1,3を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,3のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。UE1宛てのレイヤ2のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ4のDM-RSには共通のリソースエレメントRE2が割り当てられ、これらのリソースエレメントRE2は3つのサブキャリア上にある。レイヤ2,4を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ2,4のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図9から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。DM-RSが送信される、UE1,UE2に共通のリソースエレメントRE1,RE2の各々での送信電力は、等しく0.5P+0.5Pである。
以上の通り、複数のUEに送信するストリームの数が等しい場合には、DM-RSが送信される共通のリソースエレメントRE1の各々での送信電力を等しくするのは容易である。しかし、MIMOでは、あるUEに送信されるストリームの数と他のUEに送信されるストリームの数が異なることがありうる。この場合、あるUEのためのDM-RSの数と他のUEのためのDM-RSの数も異なる。DM-RSの数を変えるためには、DM-RSを送信するためのリソースエレメントの数を変えることが考えられる。図10および図11はそのような例を示す。
図10は、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局がUE1に1つのストリーム(レイヤ1)、UE2に2つのストリーム(レイヤ3,4)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分の例を示す。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ3のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ4のためにDM-RSを送信する。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSの送信電力は、レイヤ1のデータ信号の送信電力と同じであって、P(例えば0.2P)であり、UE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSの送信電力は、レイヤ3,4のデータ信号の送信電力と同じであって、0.5P(例えば0.4P)である。
図10に示すように、レイヤ1,3のDM-RSはレイヤ4のDM-RSとは異なるサブキャリアに配置される(つまり周波数分割多重が使用される)。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ3のDM-RSには、3つのサブキャリア上にあるリソースエレメントRE1が割り当てられる。レイヤ1,3を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,3のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。UE2宛てのレイヤ4のDM-RSには、3つのサブキャリア上にあるリソースエレメントRE2が割り当てられる。レイヤ4のDM-RSも2シンボル長の直交拡散符号で拡散される。図10から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
しかし、この場合、UE1,UE2のレイヤ1,3のDM-RSが送信されるリソースエレメントRE1での送信電力がP+0.5Pであるのに対して、UE2のレイヤ4のDM-RSだけが送信されるリソースエレメントRE2での送信電力は0.5Pである。このように、あるリソースエレメントで送信されるDM-RSの数と、他のリソースエレメントで送信されるDM-RSの数が異なると、これらのリソースエレメントでの送信電力が異なってしまう。
OFDMAでは、サブキャリアは互いに直交しているので、理論的には、隣り合うサブキャリア相互に信号の干渉が発生しない。しかし、実際には、下りリンク送信の受信側であるUEにおいては、参照信号がデータ信号に干渉する。DM-RSが送信されるリソースエレメントの送信電力が相違すると、UEでのデータ信号の受信品質が劣化する。
図11は、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局がUE1に1つのストリーム(レイヤ1)、UE2に2つのストリーム(レイヤ3,4)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分の他の例を示す。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ3のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ4のためにDM-RSを送信する。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSの送信電力は、レイヤ1のデータ信号の送信電力と同じであって、P(例えば0.2P)であり、UE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSの送信電力は、レイヤ3,4のデータ信号の送信電力と同じであって、0.5P(例えば0.4P)である。
図11に示すように、レイヤ1のDM-RSはレイヤ3,4のDM-RSとは異なるサブキャリアに配置される(つまり周波数分割多重が使用される)。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSには、3つのサブキャリア上にあるリソースエレメントRE1が割り当てられる。UE2宛てのレイヤ3のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ4のDM-RSには、3つのサブキャリア上にあるリソースエレメントRE2が割り当てられる。レイヤ3,4を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ3,4のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。レイヤ1のDM-RSも2シンボル長の直交拡散符号で拡散される。図11から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
しかし、この場合、レイヤ1のDM-RSが送信されるリソースエレメントRE1での送信電力がP(例えば0.2P)であるのに対して、レイヤ3,4のDM-RSが送信されるリソースエレメントRE2での送信電力はP(例えば0.8P)である。したがって、図10の例と同様に図11の例でも、DM-RSが送信されるリソースエレメントでの送信電力が異なってしまう。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局がUE1に1つのストリーム(レイヤ1)、UE2に2つのストリーム(レイヤ3,4)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ3のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ4のためにDM-RSを送信する。図12に示すように、UE2宛てのレイヤ3のDM-RSには3つのサブキャリア上のリソースエレメントRE1が割り当てられ、UE2宛てのレイヤ4のDM-RSには他の3つのサブキャリア上のリソースエレメントRE2が割り当てられる(つまり、レイヤ3,4のDM-RSは周波数分割多重されている)。一方、UE1宛てのレイヤ1のDM-RSには、リソースエレメントRE1とリソースエレメントRE2の両方が冗長的に割り当てられる。
UE1宛てのレイヤ1のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ3のDM-RSには共通のリソースエレメントRE1が割り当てられる。レイヤ1,3を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,3のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。UE1宛てのレイヤ1のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ4のDM-RSには共通のリソースエレメントRE2が割り当てられる。レイヤ1,4を区別するため、2シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,4のDM-RSは2シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図12から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
冗長的にリソースエレメントRE1,RE2で送信されるUE1宛てのレイヤ1のDM-RSの送信電力は、レイヤ1のデータ信号の送信電力の半分の0.5P(例えば0.1P)である。UE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSの送信電力は、レイヤ3,4のデータ信号の送信電力と同じであって、0.5P(例えば0.4P)である。したがって、DM-RSが送信される、UE1,UE2に共通のリソースエレメントRE1,RE2の各々での送信電力は、等しく0.5P+0.5Pである。
以上の通り、この実施の形態では、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が同じか否かに関わらず、これらのUEのDM-RSのために、これらのUEに共通のリソースエレメントが割り当てられる(図8、図9および図12参照)。また、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいUE2に適合するリソースエレメントRE1,RE2を、UE1,UE2に共通のリソースエレメントとしてこれらのUE1,UE2のDM-RSのために割り当て、共通のリソースエレメントRE1,RE2での送信電力を均等にする(図12参照)。したがって、UE1,UE2によってストリームの数が異なり、UE1,UE2によってDM-RSの数が異なっても、DM-RSのため共通のリソースエレメントでの送信電力を均等にすることができる。このため、各UEでのデータ信号の受信品質が安定化される。
特に、この実施の形態では、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいUE2については複数のストリームのDM-RSのために、異なる複数のサブキャリアに対応する異なる複数のリソースエレメントRE1,RE2を割り当て、ストリームの数が小さいUE1は、ストリームの数が大きいUE2について割り当てられた複数のリソースエレメントRE1,RE2を、単一のストリームのDM-RSとして冗長的に割り当てて、結果的にDM-RSの密度を増やす。
この実施の形態では、各UEに送信されるストリームの数が1の場合(図8)も最大2の場合(図9および図12)も、2シンボル長の直交拡散符号が使用される。したがって、連続する2つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定することができる。1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について6回、等化的なチャネル行列を推定することができる。図12のUE1宛てのレイヤ1については、1つのリソースブロックRBで12回、等化的なチャネル行列を推定することができる。
第2の実施の形態
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局から2つのUEの各々に1つのストリーム、すなわち合計2ストリーム(2レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す。基地局からUE1にレイヤ1が送信され、UE2にレイヤ2が送信される。NOMAを利用し、1つの基地局の2つの送信アンテナが2つのUEにそれぞれ送信することは各ユーザからみれば2×2SU-MIMO送信であると考えることができる。図13は、第1の実施の形態の図8と同じであり、説明を省略する。
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局から2つのUEの各々に2つのストリーム、すなわち合計4ストリーム(4レイヤ)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す。すなわち、基地局からUE1にレイヤ1,2が送信され、UE2にレイヤ3,4が送信される。NOMAと2×2SU-MIMOの組み合わせでは、最大4ストリーム(レイヤ)まで多重することができる。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE1宛てのレイヤ2のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ3のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ4のためにDM-RSを送信する。図14に示すように、UE1宛てのレイヤ1,2のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSには、3つのサブキャリア上のリソースエレメントRE1と、他の3つのサブキャリア上のリソースエレメントRE2が割り当てられる。つまり、DM-RSの宛先のUEに関わらず、すべてのストリームのDM-RSに共通のリソースエレメントが割り当てられる。
レイヤ1,2,3,4を区別するため、4シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,2,3,4のDM-RSは4シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図14から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
冗長的にリソースエレメントRE1,RE2で送信されるUE1宛てのレイヤ1,2のDM-RSの送信電力は、レイヤ1,2のデータ信号の送信電力の半分である0.25P(例えば0.05P)である。冗長的にリソースエレメントRE1,RE2で送信されるUE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSの送信電力は、レイヤ3,4のデータ信号の送信電力の半分である0.25P(例えば0.2P)である。したがって、DM-RSが送信される、UE1,UE2に共通のリソースエレメントRE1,RE2の各々での送信電力は、等しく0.5P+0.5Pである。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る、NOMAが適用されたMIMOによって、基地局がUE1に1つのストリーム(レイヤ1)、UE2に2つのストリーム(レイヤ3,4)を送信する場合のDM-RSのリソースブロックRBへの配分を示す。
基地局は、UE1宛てのレイヤ1のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ3のためにDM-RSを送信し、UE2宛てのレイヤ4のためにDM-RSを送信する。図15に示すように、UE1宛てのレイヤ1のDM-RSおよびUE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSには、3つのサブキャリア上のリソースエレメントRE1と、他の3つのサブキャリア上のリソースエレメントRE2が割り当てられる。つまり、DM-RSの宛先のUEに関わらず、すべてのストリームのDM-RSに共通のリソースエレメントが割り当てられる。
レイヤ1,3,4を区別するため、4シンボル長の直交拡散符号が使用される(つまり符号分割多重が使用され、レイヤ1,3,4のDM-RSは4シンボル長の直交拡散符号で拡散される)。図15から明らかなように、1つのリソースブロックRBにおいて、24のリソースエレメントRE1,RE2がDM-RSの送信に使用される。
冗長的にリソースエレメントRE1,RE2で送信されるUE1宛てのレイヤ1のDM-RSの送信電力は、レイヤ1のデータ信号の送信電力の半分である0.5P(例えば0.1P)である。冗長的にリソースエレメントRE1,RE2で送信されるUE2宛てのレイヤ3,4のDM-RSの送信電力は、レイヤ3,4のデータ信号の送信電力の半分である0.25P(例えば0.2P)である。したがって、DM-RSが送信される、UE1,UE2に共通のリソースエレメントRE1,RE2の各々での送信電力は、等しく0.5P+0.5Pである。
以上の通り、この実施の形態では、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が同じか否かに関わらず、これらのUEのDM-RSのために、これらのUEに共通のリソースエレメントが割り当てられる(図13〜図15参照)。また、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいUE2に適合するリソースエレメントRE1,RE2を、UE1,UE2に共通のリソースエレメントとしてこれらのUE1,UE2のDM-RSのために割り当て、共通のリソースエレメントRE1,RE2での送信電力を均等にする(図15参照)。したがって、UE1,UE2によってストリームの数が異なり、UE1,UE2によってDM-RSの数が異なっても、DM-RSのため共通のリソースエレメントでの送信電力を均等にすることができる。このため、各UEでのデータ信号の受信品質が安定化される。
特に、この実施の形態では、DM-RSの宛先のUEに関わらず、すべてのストリームのDM-RSに共通のリソースエレメントが割り当てられる(図13〜図15参照)。
この実施の形態では、各UEに送信されるストリームの数が1の場合(図13)、2シンボル長の直交拡散符号が使用される。したがって、連続する2つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定することができ、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について6回、等化的なチャネル行列を推定することができる。一方、各UEに送信されるストリームの数が最大2の場合(図14および図15)、4シンボル長の直交拡散符号が使用される。したがって、4つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定することができ、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について3回、等化的なチャネル行列を推定することができる。
基地局の構成
図16は本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。図16は、上記の第1の実施の形態および第2の実施の形態のいずれにも適用される。基地局10は、制御部30、無線送信部32、複数の送信アンテナ33、無線受信部34、受信アンテナ35および基地局間通信部36を備える。
無線送信部32は、基地局10が各UEへ無線送信を行うため電気信号を送信アンテナ33から送信する電波に変換するための送信回路である。送信アンテナ33はアダプティブアンテナアレイを構成する。無線受信部34は、基地局10が各UEから無線受信を行うため受信アンテナ35から受信した電波を電気信号に変換するための受信回路である。基地局間通信部36は、基地局10が他の基地局と通信を行うための通信インターフェイスである。
制御部30は、CQI報告処理部38、DM-RS生成部40、CSI-RS生成部42、制御信号生成部44、スケジューラ46、下りリンク送信電力決定部48、ストリーム送信電力決定部50、プリコーダ52および信号拡散部54を備える。制御部30は、コンピュータプログラムに従って動作するCPU(central processing unit)である。制御部30の内部要素は、制御部30がそのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
制御部30は、基地局10に接続された各UEから送信され無線受信部34で受信された上りリンクのデータ信号を処理する。CQI報告処理部38は、基地局10に接続された各UEから報告され無線受信部34で受信されたCQI(チャネル品質インジケータ)に基づいて、各UEでのSINRを認識する。
スケジューラ46は、基地局10に接続された各UEから報告され無線受信部34で受信されたRI(ランク情報)に基づいて、各UEに送信するストリームの数を決定する。
DM-RS生成部40は、これらのストリームごとにDM-RSを生成する。このようにスケジューラ46およびDM-RS生成部40は、各UEに送信する各ストリームにDM-RSを割り当てるリソースエレメント割り当て部として機能する。
CSI-RS生成部42は、CSI-RS(チャネル状態情報参照信号(channel state information))を生成する。
制御信号生成部44は、各UEでのSINRおよびその他のパラメータに基づいて、各UEを宛先とする制御信号(PDCCH信号)を生成する。
スケジューラ46は、各UEでのSINRおよび/またはその他のパラメータに基づいて、基地局10に接続された複数のUEをそれぞれ宛先とする下りリンクのデータ信号を送信するためのリソースエレメント(周波数リソースおよび時間リソース)を決定する。また、スケジューラ46は、NOMAを適用するべきか否かを決定し、NOMAを適用する場合には、NOMAの対象のUEを決定する。
下りリンク送信電力決定部48はNOMAが適用される場合に動作する。下りリンク送信電力決定部48は、各UEでのSINRに基づいて、基地局10に接続されたNOMAの対象の各UEに対する下りリンクデータ送信に使用する下りリンク送信電力を決定する。つまり、下りリンク送信電力決定部48は、複数のUEの受信品質に応じて、これらのUEの各々に、下りリンクデータ送信に使用される異なる下りリンク送信電力の1つを割り当てる。下りリンク送信電力の決定の手法は、NOMAに関する公知の手法またはNOMAに適する手法のいずれでもよい。下りリンク送信電力決定部48は、受信品質が低いUEに高い下りリンク送信電力を割り当てる。
ストリーム送信電力決定部50はNOMAが適用される場合に動作する。ストリーム送信電力決定部50は、各UEに送信するストリームの数および下りリンク送信電力決定部48で決定された下りリンク送信電力に基づいて、UEに送信される各ストリームの送信電力を決定する。
プリコーダ52は、複数のUEを宛先とするデータ信号に異なるプリコーディングを行う。また、データ信号が送信されるストリームで送信されるDM-RSにデータ信号と同じプリコーディングを行う。
無線送信部32は、ストリーム送信電力決定部50で決定された送信電力で各ストリームのデータ信号が送信されるように、複数のUEをそれぞれ宛先とする互いに直交しない複数のデータ信号が混合された混合データ信号を送信するとともに、各DM-RSを送信する。したがって、同時に同じ周波数が下りリンク送信で使用される複数のUEに対して、異なる下りリンク送信電力でデータ信号が送信される。
上記のように、スケジューラ46およびDM-RS生成部40は、各UEに送信する各ストリームにDM-RSを割り当てる。また、スケジューラ46は、複数のUEに送信するストリームの数に応じて、これらのUEのDM-RSにリソースエレメントを割り当てる。具体的には、第1の実施の形態および第2の実施の形態に関連して上述したように、スケジューラ46は、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が同じか否かに関わらず、これらのUEのDM-RSのために、これらのUEに共通のリソースエレメントを割り当てる。
また、スケジューラ46は、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいUEに適合するリソースエレメントを、共通のリソースエレメントとしてこれらのUEのDM-RSのために割り当て、共通のリソースエレメントでの送信電力を均等にする。したがって、スケジューラ46(リソースエレメント割り当て部)は、これらのUEに送信するストリームの数に応じて、これらのUEのDM-RSの送信電力を決定し、これらのUEのDM-RSに割り当てられるリソースエレメントの数を決定する。スケジューラ46は、第1の実施の形態に関連して上述したように、あるUEに送信するストリームの数と他のUEに送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいUEについては複数のストリームのDM-RSのために異なる複数のリソースエレメントを割り当て、ストリームの数が小さいUEについては、ストリームの数が大きいUEについて割り当てられた複数のリソースエレメントを、単一のストリームのDM-RSに冗長的に割り当ててもよい。あるいは、スケジューラ46は、第2の実施の形態に関連して上述したように、DM-RSの宛先のUEに関わらず、すべてのストリームのDM-RSに共通のリソースエレメントを割り当ててもよい。
信号拡散部54は、DM-RSのストリームを識別するための直交拡散符号で各DM-RSを拡散する。NOMAが適用されたMIMOにおいて、第1の実施の形態では、信号拡散部54は、各UEに送信されるストリームの数が1の場合(図8)も最大2の場合(図9および図12)も、2シンボル長の直交拡散符号を使用する。第2の実施の形態では、信号拡散部54は、各UEに送信されるストリームの数が1の場合(図13)、2シンボル長の直交拡散符号を使用し、各UEに送信されるストリームの数が最大2の場合(図14および図15)、4シンボル長の直交拡散符号を使用する。
基地局10は、NOMAが適用されたMIMOだけでなく、NOMAが適用されないMIMOのためにも信号を送信する。つまり、基地局10は、NOMAが適用されない図5〜図7に示す送信態様にも適合する必要がある。NOMAが適用されない(OMAが適用される)場合には、下りリンク送信電力決定部48およびストリーム送信電力決定部50は動作せず、基地局10は各ストリームのデータ信号およびDM-RSを一定の電力で送信する。また、NOMAが適用されない場合には、信号拡散部54は、最大4ストリームの送信では2シンボル長の直交拡散符号を用い、5〜8ストリームの送信では4シンボル長の直交拡散符号を用いる。
OMA(直交多重)での2×2SU-MIMOの場合、図5に関連して上述したように、基地局は最大2ストリーム(2レイヤ)を送信することができる。スケジューラ46(リソースエレメント割り当て部)は、各ストリームのDM-RSの送信電力を一定に決定する。またスケジューラ46は、DM-RSに割り当てられるリソースエレメントをリソースエレメントRE1と決定する。換言すれば、スケジューラ46は、DM-RSに割り当てられるリソースエレメントの数を決定する。
NOMA(非直交多重)での2×2SU-MIMOの場合、基地局は最大4ストリーム(4レイヤ)を送信することができる。スケジューラ46は、各ストリームのDM-RSの送信電力を様々に決定する。またスケジューラ46は、DM-RSに割り当てられるリソースエレメントをリソースエレメントRE1またはリソースエレメントRE1,RE2のセットと決定する。換言すれば、スケジューラ46は、DM-RSに割り当てられるリソースエレメントの数を決定する。以上のように、スケジューラ46は、各UEに送信するストリームを互いに直交多重するか非直交多重するかに応じて、これらのUEのDM-RSの送信電力を決定し、これらのUEのDM-RSに割り当てられるリソースエレメントの数を決定する
UEの構成
図17は本発明の実施の形態に係るUEの構成を示すブロック図である。図17は、上記の第1の実施の形態および第2の実施の形態のいずれにも適用される。UEは、制御部60、無線送信部62、送信アンテナ63、無線受信部64および複数の受信アンテナ65を備える。
無線送信部62は、UEがサービング基地局へ無線送信を行うため電気信号を送信アンテナ63から送信する電波に変換するための送信回路である。無線受信部64は、UEがサービング基地局から無線受信を行うため受信アンテナ65から受信した電波を電気信号に変換するための受信回路である。受信アンテナ65はアダプティブアンテナアレイを構成する。
制御部60は、受信品質測定部70、CQI報告部71、制御信号認識部72、DM-RS認識部74、チャネル推定部76、非直交信号復調部78、非直交信号キャンセル部80、および所望データ信号復調復号部(所望データ信号復調部)82を備える。これらの制御部60の内部要素は、制御部60がそのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
制御部60は、上りリンクのデータ信号を無線送信部62に供給し、無線送信部62は、上りリンクのデータ信号を送信アンテナ63によりサービング基地局に送信する。受信品質測定部70は、無線受信部64で受信された無線信号、特にCSI-RSのSINRを測定する。CQI報告部71はSINRに基づいてCQIを生成し、CQIを無線送信部62に供給する。無線送信部62は、CQIを制御チャネルでサービング基地局に送信する。
無線受信部64は、サービング基地局から、所望データ信号と、CSI-RSと、DM-RSと、制御信号(PDCCH信号)とを受信する。当該UEがNOMAの対象となる場合には、当該UE自身を宛先とする所望データ信号は、他のUEを宛先とする非直交データ信号と混合された混合データ信号に含まれている。この場合、無線受信部64は、サービング基地局から、複数のUEをそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を受信する。
制御信号認識部72は、当該UE自身のための制御信号を認識する。DM-RS認識部74は、当該UE自身のための各ストリームのDM-RSを認識する。チャネル推定部76は、DM-RS認識部74で認識された当該UE自身のための各ストリームのDM-RSに基づいて、下りリンクの等化的なチャネル行列を推定する。
非直交信号復調部78は、当該UEがNOMAの対象となる場合に動作する。この場合、無線受信部64は、サービング基地局から、複数のUEをそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を受信する。当該UE自身を宛先とする所望データ信号の電力が他のUEを宛先とする非直交データ信号の電力より低い場合に、非直交信号復調部78は、所望データ信号と混合されている非直交データ信号を復調する。
非直交信号キャンセル部80は、当該UEがNOMAの対象となる場合に動作する。当該UE自身を宛先とする所望データ信号の電力が他のUEを宛先とする非直交データ信号の電力より低い場合に、非直交信号キャンセル部80は、非直交信号復調部78で復調された非直交データ信号に相当するレプリカ信号を混合データ信号からキャンセルする。
所望データ信号復調復号部82は、当該UEがNOMAの対象となり、当該UE自身を宛先とする所望データ信号の電力が他のUEを宛先とする非直交データ信号の電力より低い場合に、非直交信号キャンセル部80から出力される信号から所望データ信号の復調および復号を行う。他の場合には、所望データ信号復調復号部82は、無線受信部64で受信された所望データ信号の復調および復号を行う。復調および復号には、制御信号認識部72で認識された当該UE自身のための制御信号およびチャネル推定部76で推定された当該UE自身のためのDM-RSに対応する等化的なチャネル行列を、所望データ信号復調復号部82は使用する。
当該UEがNOMAの対象となるか否かは、サービング基地局からUEにシグナリングされる。また、NOMAの対象となるUEのうち当該UEの電力の順位に関する情報は、サービング基地局からUEにシグナリングされる。UE宛ての送信電力に関する情報は、サービング基地局からUEに直接的に(すなわち明示的に)シグナリングしてもよいし、しなくてもよい。
当該UEがNOMAの対象となるか否か、およびMIMOで各UEに送信されるストリームの数によって、DM-RS認識部74が参照して当該UEのDM-RSを認識するべきリソースエレメントは異なる。また、当該UEがNOMAの対象となるか否か(すなわち基地局から非直交信号と混合された所望データ信号を受信するか、非直交信号と混合されていない所望データ信号を受信するか)、およびMIMOで各UEに送信されるストリームの数によって、チャネル推定部76が等化的なチャネル行列を推定するために使用するDM-RSのリソースエレメントのシンボル長は異なる。
当該UEがNOMAの対象とならない場合、送信ストリームの数が2までであれば、図5に示すように、リソースエレメントRE1が当該UEのDM-RSに割り当てられ、DM-RS認識部74はリソースエレメントRE1を参照してDM-RSを認識する。また、2シンボル長の直交拡散符号が使用されるので、チャネル推定部76は、連続する2つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定し、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について6回、等化的なチャネル行列を推定する。
当該UEがNOMAの対象とならない場合、送信ストリームの数が3〜8であれば、図6および図7に示すように、リソースエレメントRE1,RE2が当該UEのDM-RSに割り当てられ、DM-RS認識部74はリソースエレメントRE1,RE2を参照してDM-RSを認識する。送信ストリームの数が3〜4であれば、図6に示すように、2シンボル長の直交拡散符号が使用されるので、チャネル推定部76は、連続する2つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定し、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について6回、等化的なチャネル行列を推定する。送信ストリームの数が5〜8であれば、図7に示すように、4シンボル長の直交拡散符号が使用されるので、チャネル推定部76は、4つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定し、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について3回、等化的なチャネル行列を推定する。
第1の実施の形態では、当該UEがNOMAの対象となる場合、基地局から2つのUEの各々に1つのストリームが送信される場合には、図8に示すように、リソースエレメントRE1が当該UEのDM-RSに割り当てられ、DM-RS認識部74はリソースエレメントRE1を参照してDM-RSを認識する。
第1の実施の形態では、当該UEがNOMAの対象となる場合、基地局から2つのUEの各々に2つのストリームが送信される場合には、図9に示すように、リソースエレメントRE1,RE2が当該UEのDM-RSに割り当てられる。基地局から1つのUEに1つのストリームが送信され、他の1つのUEに2つのストリームが送信される場合には、図12に示すように、リソースエレメントRE1,RE2が当該UEのDM-RSに割り当てられる。いずれの場合も、DM-RS認識部74はリソースエレメントRE1,RE2を参照してDM-RSを認識する。
第1の実施の形態では、2シンボル長の直交拡散符号が使用されるので、チャネル推定部76は、連続する2つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定し、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について6回、等化的なチャネル行列を推定する。図12のUE1宛てのレイヤ1については、1つのリソースブロックRBで12回、等化的なチャネル行列を推定することができるので、UE1のチャネル推定部76は、UE1に1ストリームが送信され、他のUE2に2ストリームが送信される場合に、12回、等化的なチャネル行列を推定することができる。また、当該UEがNOMAの対象となる場合、各UEに送信されるストリームの数に応じて、DM-RSの送信電力が異なるので(図8、図9および図12参照)、チャネル推定部76は、各UEに送信されるストリームの数に応じて、等化的なチャネル行列を調整する。一方、当該UEがNOMAの対象とならない場合、基地局10は各ストリームのDM-RSを一定の電力で送信するので、チャネル推定部76は等化的なチャネル行列を調整しない。
第2の実施の形態では、当該UEがNOMAの対象となる場合、基地局から2つのUEの各々に1つのストリームが送信される場合には、図13に示すように、リソースエレメントRE1が当該UEのDM-RSに割り当てられ、DM-RS認識部74はリソースエレメントRE1を参照してDM-RSを認識する。また、2シンボル長の直交拡散符号が使用されるので、チャネル推定部76は、連続する2つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定し、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について6回、等化的なチャネル行列を推定する。
第2の実施の形態では、当該UEがNOMAの対象となる場合、基地局から2つのUEの各々に2つのストリームが送信される場合には、図14に示すように、リソースエレメントRE1,RE2が当該UEのDM-RSに割り当てられる。基地局から1つのUEに1つのストリームが送信され、他の1つのUEに2つのストリームが送信される場合には、図15に示すように、リソースエレメントRE1,RE2が当該UEのDM-RSに割り当てられる。いずれの場合も、DM-RS認識部74はリソースエレメントRE1,RE2を参照してDM-RSを認識する。また、いずれの場合も、4シンボル長の直交拡散符号が使用されるので、チャネル推定部76は、4つのOFDMシンボルにわたるDM-RSにより、等化的なチャネル行列を推定し、1つのリソースブロックRBでは、各ストリーム(レイヤ)について3回、等化的なチャネル行列を推定する。また、第2の実施の形態では、当該UEがNOMAの対象となる場合、各UEに送信されるストリームの数に応じて、DM-RSの送信電力が異なるので(図13、図14および図15参照)、チャネル推定部76は、各UEに送信されるストリームの数に応じて、等化的なチャネル行列を調整する。
したがって、サービング基地局は、UEがNOMAの対象となるか否かの情報に加えて、NOMAの対象となる各UEに送信されるストリームの数に関する情報をUEにシグナリングするのが好ましい。UEでは、このような情報に基づいて、UEのDM-RS認識部74が当該UEのDM-RSを認識するために参照するリソースエレメントを判別し、チャネル推定部76が等化的なチャネル行列を推定するためのDM-RSのシンボル長を判別し、等化的なチャネル行列を調整すべきか否か判別できることが好ましい。
このUEは、各ストリームのDM-RSに基づいて、下りリンクの等化的なチャネル行列を推定するチャネル推定部76を備え、基地局から非直交信号と混合されていない所望データ信号を無線受信部64が受信する場合(当該UEがNOMAの対象とならない場合)には、チャネル推定部76は、等化的なチャネル行列を調整せず、基地局から複数のUEをそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を無線受信部64が受信する場合(当該UEがNOMAの対象となる場合)には、チャネル推定部76は、基地局から各UEに送信されるストリームの数に応じて、等化的なチャネル行列を調整する。したがって、UEによってストリームの数が異なり、UEによってDM-RSの数が異なっているのに、DM-RSのためのリソースエレメントでの送信電力が基地局で均等になされる場合でも、適切にチャネル行列を調整することができる。
1,2,100〜102 UE(ユーザ装置)、10 基地局、10a セルエリア、30 制御部、32 無線送信部、33 送信アンテナ、34 無線受信部、35 受信アンテナ、36 基地局間通信部、38 CQI報告処理部、40 DM-RS生成部(復調用参照信号生成部、リソースエレメント割り当て部)、42 CSI-RS生成部、44 制御信号生成部、46 スケジューラ(リソースエレメント割り当て部)、48 下りリンク送信電力決定部、50 ストリーム送信電力決定部、52 プリコーダ、54 信号拡散部、60 制御部、62 無線送信部、63 送信アンテナ、64 無線受信部、65 受信アンテナ、70 受信品質測定部、71 CQI報告部、72 制御信号認識部、74 DM-RS認識部(復調用参照信号認識部)、76 チャネル推定部、78 非直交信号復調部、80 非直交信号キャンセル部、82 所望データ信号復調復号部(所望データ信号復調部)。

Claims (8)

  1. 複数のユーザ装置の受信品質に応じて、これらのユーザ装置の各々に異なる下りリンク送信電力の1つを割り当てる下りリンク送信電力決定部と、
    前記複数のユーザ装置の各々に送信されるストリームの数および前記下りリンク送信電力決定部で決定された前記下りリンク送信電力に応じて、前記ユーザ装置に送信される各ストリームの送信電力を決定するストリーム送信電力決定部と、
    前記複数のユーザ装置を宛先とするデータ信号に異なるプリコーディングを行い、前記データ信号が送信されるストリームで送信される復調用参照信号に前記データ信号と同じプリコーディングを行うプリコーダと、
    前記ストリーム送信電力決定部で決定された前記送信電力で各ストリームのデータ信号が送信されるように、前記複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする互いに直交しない複数のデータ信号が混合された混合データ信号を送信するとともに、各復調用参照信号を送信する無線送信部と、
    各ユーザ装置に送信する各ストリームに復調用参照信号を割り当てるとともに、あるユーザ装置に送信するストリームの数と他のユーザ装置に送信するストリームの数に応じて、これらのユーザ装置の復調用参照信号の送信電力を決定し、これらのユーザ装置の復調用参照信号に割り当てられるリソースエレメントの数を決定するリソースエレメント割り当て部とを備える、
    基地局。
  2. 前記リソースエレメント割り当て部は、各ユーザ装置に送信するストリームを互いに直交多重するか非直交多重するかに応じて、これらのユーザ装置の復調用参照信号の送信電力を決定し、これらのユーザ装置の復調用参照信号に割り当てられるリソースエレメントの数を決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記リソースエレメント割り当て部は、
    あるユーザ装置に送信するストリームの数と他のユーザ装置に送信するストリームの数が異なる場合に、共通のリソースエレメントを、これらのユーザ装置の復調用参照信号のために割り当て、前記共通のリソースエレメントでの送信電力を均等にする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基地局。
  4. 前記リソースエレメント割り当て部は、
    あるユーザ装置に送信するストリームの数と他のユーザ装置に送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいユーザ装置に適合するリソースエレメントを、共通のリソースエレメントとしてこれらのユーザ装置の復調用参照信号のために割り当てる
    ことを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記リソースエレメント割り当て部は、あるユーザ装置に送信するストリームの数と他のユーザ装置に送信するストリームの数が異なる場合に、ストリームの数が大きいユーザ装置については複数のストリームの復調用参照信号のために異なる複数のリソースエレメントを割り当て、ストリームの数が小さいユーザ装置については、ストリームの数が大きい前記ユーザ装置について割り当てられた複数のリソースエレメントを、単一のストリームの復調用参照信号に冗長的に割り当てる
    ことを特徴とする請求項4に記載の基地局。
  6. 前記リソースエレメント割り当て部は、復調用参照信号の宛先のユーザ装置に関わらず、すべてのストリームの復調用参照信号に共通のリソースエレメントを割り当てる
    ことを特徴とする請求項4に記載の基地局。
  7. 基地局から所望データ信号と復調用参照信号を受信する無線受信部と、
    前記基地局から複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を前記無線受信部が受信する場合、かつ当該ユーザ装置自身を宛先とする前記所望データ信号の電力が他のユーザ装置を宛先とする非直交データ信号の電力より低い場合に、前記所望データ信号と混合されている前記非直交データ信号に相当するレプリカ信号を前記混合データ信号からキャンセルする非直交信号キャンセル部と、
    前記無線受信部で受信された復調用参照信号を用いて、前記所望データ信号を復調する所望データ信号復調部と、
    前記基地局から当該ユーザ装置に送信されるストリームの数に応じて、異なるリソースエレメントを参照して、各ストリームの復調用参照信号を認識する復調用参照信号認識部と、
    前記復調用参照信号認識部で認識された各ストリームの前記復調用参照信号に基づいて、下りリンクのチャネル行列を推定するチャネル推定部とを備え、
    前記基地局から前記非直交信号と混合されていない前記所望データ信号を前記無線受信部が受信する場合には、前記チャネル推定部は、前記チャネル行列を調整せず、
    前記基地局から複数のユーザ装置をそれぞれ宛先とする異なる電力を持つ互いに直交しない複数のデータ信号が含まれた混合データ信号を前記無線受信部が受信する場合には、前記チャネル推定部は、前記基地局から各ユーザ装置に送信されるストリームの数に応じて、前記チャネル行列を調整する
    ことを特徴とするユーザ装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の基地局と、請求項7に記載のユーザ装置とを
    備える無線通信システム。
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