JPWO2016002776A1 - 監視装置 - Google Patents
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Abstract
Description
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る監視装置の構成を示すブロック図である。
監視装置100は、3次元レーザスキャナ10、現データ演算部20、現データ蓄積部21、比較データ演算部30、比較データ蓄積部31、第1の変化領域抽出部40、認識処理部50および報知処理部60で構成されている。なお、図1において、監視装置100外に3次元レーザスキャナ10のスキャン範囲を示す背景200、当該背景200の前に立つ対象物201を記載している。
分散機構13は、レーザ発光ユニット11から発光されたレーザ光パルス12を広角範囲に分散させる機構である。図2の例では、回転ミラーを用いた分散機構13を示している。当該回転ミラーを用いた分散機構13の詳細については後述する。分散機構13により分散された分散レーザ光パルス14は、背景200あるいは対象物(図2においては不図示)に照射および反射されレーザ反射光15を形成する。図2の例では、分散レーザ光パルス14が背景200のX方向およびY方向へ順次分散照射される様子を示している。具体的には、背景200のX方向に6ポイント、背景200のY方向に2ポイント、合計12ポイントに分散照射されている。
なお、図2では、回転ミラーを用いた分散機構13としたが、その他の分散機構を適用してもよい。例えば、モータレスでミラーをスキャンするスキャンレス光学系としてもよい。
X;水平方向座標(図2の例では、6ポイント)
Y;垂直方向座標(図2の例では、2ポイント)
Z;距離データ(Z軸方向の奥行き情報(以下、Z軸情報と称する))
3次元情報には、Z軸情報が含まれているため、対象物が3次元座標上のZ軸移動(3次元レーザスキャナ10に向かって直進)した場合においても、Z軸方向の移動量を用いて差分を得ることができる。
図4は、実施の形態1に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、図4のフローチャートでは、3次元レーザスキャナ10の解像度が80×60画素である場合を例に説明を行う。
まず、3次元レーザスキャナ10は背景200の範囲をスキャンし(ステップST1)、距離データおよび強度データを取得する(ステップST2)。具体的には、背景200の範囲を3次元レーザスキャナ10の解像度である80×60に分割してスキャンする。距離データは一般にデジタルデータであり、ここでは80×60画素の1画素あたり8ビットの多値データとする。現データ演算部20は、ステップST2で取得された80×60画素の距離データを現データとして現データ蓄積部21に蓄積する(ステップST3)。比較データ演算部30は、ステップT2で取得された80×60画素の距離データを比較データに変換し、比較データ蓄積部31に蓄積する(ステップST4)。
図5は、実施の形態1に係る監視装置の認識処理部の判定処理を示すフローチャートである。
認識処理部50は、変化領域が監視範囲内に存在するか否か判定を行う(ステップST21)。監視範囲内に存在する場合(ステップST21;YES)、さらに変化領域が所定の面積を有しているか否か判定を行う(ステップST22)。所定の面積を有している場合(ステップST22;YES)、さらに変化領域が所定の縦横寸法を有しているか否か判定を行う(ステップST23)。所定の縦横寸法を有している場合(ステップST23;YES)、さらに変化領域が所定の移動速度を有しているか否か判定を行う(ステップST24)。所定の移動速度を有している場合(ステップST24;YES)、ステップST11に進み、変化領域が報知対象であると認識される。
図6は、実施の形態2に係る監視装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2の監視装置100aは、図1で示した実施の形態1の監視装置100の第1の変化領域抽出部40に正負マップ照合部41を追加して設けている。なお、以下では、実施の形態1に係る監視装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
図7は、実施の形態2に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では実施の形態1に係る監視装置100と同一のステップには図4で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
ステップST5において、第1の変化領域抽出部40が現データ蓄積部21に蓄積された現データと、比較データ蓄積部31に蓄積された比較データとを用いて、画素ごとの差分値を算出すると、正負マップ照合部41は算出された差分値とマップデータとの照合を行い(ステップST31)、マップデータの条件に拒絶されるか否か判定を行う(ステップST32)。
図8は、実施の形態3に係る監視装置の構成を示すブロック図である。
なお、以下では、実施の形態1に係る監視装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
実施の形態3の監視装置100bは、3次元レーザスキャナ10、距離ヒストグラム作成部71と、対象物距離ピーク点算出部72と、背景距離ピーク点算出部73と、距離差分算出部74とを備えた距離演算部70、距離差分連結処理部75、第2の変化領域抽出部42、認識処理部50および報知処理部60で構成されている。なお、図8において監視装置100b外に3次元レーザスキャナ10のスキャン範囲を示す背景200、当該背景200の前に立つ対象物201およびレーザ光パルス12の拡散領域202を記載している。対象物201を認識して報知することが本監視装置100bの目的である。
図9(a)において、横軸は距離(m)を示し、縦軸は頻度を示している。図9(a)に示す画素(x,y)の距離ヒストグラムは、3次元レーザスキャナ10から100m離れた背景200と、背景200の手前側に対象物201が重なった座標の距離ヒストグラムである。距離100m付近の頻度が高いのは背景200である壁を示すものであり、距離30m付近に頻度が高いのは対象物201を示すものであり、その他の分布は距離ジッタによる誤差である。
ピーク点の算出例としては、ある距離Pにおける頻度に対して、距離P±10の頻度の平均を算出して距離Pの頻度に置き換える(処理1a)。この置き換え処理を、距離ヒストグラムの距離0mから150mの全てで行う。置き換えられた頻度を線で結ぶとなだらかな曲線が得られる(処理2a)。得られた曲線に対して距離0mの位置から傾斜を測定し、右上がりの傾斜から右下がりの傾斜に移行する点をピーク点として算出する(処理3a、図9(b)の矢印a,b,c参照)。このピーク点の算出処理を距離150mの位置まで行う(処理4a)。得られたピーク点が目的とする対象物距離ピーク点となる。
具体的な算出方法としては、まず図9(c)に示した背景距離ヒストグラム曲線を正規分布曲線とみなし、当該正規分布の標準偏差(平均μから変曲点までの距離)σを用いて、背景距離ピーク点C(正規分布における平均μ)を中心とした範囲3σaを決定する(処理1c)。次に、対象物距離ヒストグラム曲線から、範囲3σaに位置するピーク点を削除する(処理2c)。処理2cにより図9(d)に示したヒストグラム曲線が得られる。得られたヒストグラム曲線に含まれる最大のピーク点を差分ピーク点Dとして算出する(処理3c)。最後に、差分ピーク点Dを含むヒストグラムを正規分布曲線とみなして差分ピーク点Dを中心とした範囲3σbを決定し、差分ピーク点Dの位置および範囲3σbの位置を記憶する(処理4c)。
図11は、実施の形態3に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では、実施の形態1に係る監視装置100と同一のステップには図4で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、実施の形態1と同様に3次元レーザスキャナ10の解像度を80×60画素とした場合を例に説明を行う。
まず、3次元レーザスキャナ10は背景200の範囲をスキャンし(ステップST1)、距離データおよび強度データを取得する(ステップST2)。具体的には、背景200の範囲を3次元レーザスキャナ10の解像度である80×60に分割してスキャンする。距離データおよび強度データは一般にデジタルデータであり、ここでは80×60画素の1画素あたり8ビットの多値データとする。
図12は、実施の形態3に係る監視装置の認識処理部の判定処理を示すフローチャートである。
認識処理部50は、変化領域が所定の面積を有する否か判定を行う(ステップST51)。所定の面積を有している場合(ステップST51;YES)、さらに変化領域が所定の縦横寸法を有しているか否か判定を行う(ステップST52)。所定の縦横寸法を有している場合(ステップST52;YES)、さらに変化領域が所定の移動速度を有しているか否か判定を行う(ステップST53)。所定の移動速度を有している場合(ステップST53;YES)、さらに変化領域が所定の存在時間を有しているか否か判定を行う(ステップST54)。所定の存在時間を有している場合(ステップST54;YES)、ステップST11に進み、変化領域が報知対象であると認識される。
また、背景と対象物が重なった座標において発生する距離ジッタ(距離の揺らぎ)を抑制して対象物の変化領域のみを抽出することができ、対象物の認識精度を向上させることができる。
図13は、実施の形態4に係る監視装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態4の監視装置100cは、図8で示した実施の形態3の監視装置100bの背景距離ピーク点算出部73に替えて背景距離ピーク情報蓄積部76を設けている。なお、以下では、実施の形態3に係る監視装置100bの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態3で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。なお、図13において監視装置100c外に3次元レーザスキャナ10のスキャン範囲を示す背景200、当該背景200の前に立つ対象物201、およびレーザ光パルス12の拡散領域202を記載している。
図14は、実施の形態4に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では実施の形態3に係る監視装置100bと同一のステップには図11で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
距離ヒストグラム作成部71aは、ステップST2で取得された距離データに基づき、第1の距離ヒストグラムを作成する(ステップST61)。対象物距離ピーク点算出部72は、ステップST61で作成された第1の距離ヒストグラムから対象物距離ピーク点を算出し(ステップST42)、対象物距離ヒストグラム曲線を作成する(ステップST43)。
上述した実施の形態3では、3次元レーザスキャナ10の距離データに基づいて変化領域を抽出する構成を示したが、この実施の形態5では3次元レーザスキャナ10の強度データに基づいて変化領域を抽出する構成を示す。
レーザ光パルス12の距離の解像度には限界がある。例えば、レーザ光パルス12の距離解像度が50cmであって、背景200と対象物201とが50cm以下の距離にある場合には背景200と対象物201との区別することができない。これは距離解像度上の問題であり、対象物201が壁などの背景200に沿って移動する場合などに発生し、対象物201の発見は距離解像度上不可能となる。この実施の形態5では、3次元レーザスキャナ10から入力される強度データを用いて、距離解像度上認識不可能な対象物201についても認識可能とする構成を示す。
なお、以下では、実施の形態3に係る監視装置100bの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態3で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
実施の形態5の監視装置100dは、3次元レーザスキャナ10、強度ヒストグラム作成部81と、対象物強度ピーク点算出部82と、背景強度ピーク点算出部83と、強度差分算出部84とを備えた強度演算部80、強度差分連結処理部85、第3の変化領域抽出部86、認識処理部50および報知処理部60で構成されている。なお、図15において監視装置100d外に3次元レーザスキャナ10のスキャン範囲を示す背景200、当該背景200の前に立つ対象物201、およびレーザ光パルス12の拡散領域202を記載している。
図16(a)において、横軸は強度(%)を示し、縦軸は頻度を示している。図16(a)に示す画素(x,y)の強度ヒストグラムでは、強度20%付近の頻度が高く、対象物201の反射率を反映している。それ以外の頻度はノイズである。
ピーク点の算出例としては、ある強度Qにおける頻度に対して、強度Q±10の頻度の平均を算出して強度Qの頻度に置き換える(処理1e)。この置き換え処理を、ヒストグラムの強度0%から100%の全てで行う。置き換えられた頻度を線で結ぶとなだらかな曲線が得られる(処理2e)。得られた曲線に対して強度0%の位置から傾斜を測定し、右上がりの傾斜から右下がりの傾斜に移行する点をピーク点として算出する(処理3e)。このピーク点の算出処理を強度100%の位置まで行う(処理4e)。得られたピーク点が目的とする背景強度ピーク点となる。
具体的な算出方法は、まず図16(c)に示した背景強度ヒストグラム曲線を正規分布曲線とみなし、当該正規分布の標準偏差(平均μから変曲点までの強度)σを用いて、背景強度ピーク点F(正規分布における平均μ)を中心とした範囲3σcを決定する(処理1f)。次に、対象物強度ヒストグラム曲線から、範囲3σc内に位置するピーク点を削除する(処理2f)。処理2fにより図16(d)に示したヒストグラム曲線が得られる。得られたヒストグラム曲線に含まれる最大のピーク点を差分ピーク点Gとして算出する(処理3f)。最後に、差分ピーク点Gを含むヒストグラムを正規分布曲線とみなして差分ピーク点Gを中心とした範囲3σdを決定し、差分ピーク点Gの位置および範囲3σdの位置を記憶する(処理4f)。
図18は、実施の形態5に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では実施の形態3に係る監視装置100bと同一のステップには図11で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、実施の形態3と同様に3次元レーザスキャナ10の解像度を80×60画素とした場合を例に説明を行う。
また、対象物と背景との距離が、レーザ光パルス12の距離解像度以下である場合にも、背景および対象物からの反射率に基づく強度データを用いて対象物の変化領域のみを抽出することができる。これにより、対象物の認識精度を向上させることができる。
この実施の形態6では、上述した実施の形態5の構成に加えて、「人」のように移動する対象物と、「看板」のように移動しない対象物とを区別して報知する構成を示す。
図19は、実施の形態6に係る監視装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態6の監視装置100eは、図15で示した実施の形態5の監視装置100dに安定度確認部43を追加して設けている。なお、以下では、実施の形態5に係る監視装置100dの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態5で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。なお、図19において監視装置100e外に3次元レーザスキャナ10のスキャン範囲を示す背景200、当該背景200の前に立つ対象物201、およびレーザ光パルス12の拡散領域202を記載している。
図20(a),(b),(c)は、背景200の前に人物206が位置する場合の変化領域を示し、図20(d),(e),(f)は、背景200の前に看板207が位置する場合の変化領域を示している。図20において、強度差分連結処理部85によりグレーに着色され、第3の変化領域抽出部86が抽出した領域が変化領域であることを示している。
図21は、実施の形態6に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では実施の形態5に係る監視装置100dと同一のステップには図18で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
ステップST79において、第3の変化領域抽出部86が変化領域を抽出すると、安定度確認部43は、抽出された変化領域を蓄積部43aに一時蓄積する(ステップST81)。安定度確認部43は、蓄積部43aに一定時間経過前後の変化領域が蓄積されたか否か判定を行う(ステップST82)。蓄積されていない場合(ステップST82;NO)、ステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
認識処理部50は、変化領域が所定の面積を有する否か判定を行う(ステップST51)。所定の面積を有している場合(ステップST51;YES)、さらに変化領域が所定の縦横寸法を有しているか否か判定を行う(ステップST52)。所定の縦横寸法を有している場合(ステップST52;YES)、さらに変化領域が所定の存在時間を有しているか否か判定を行う(ステップST54)。所定の存在時間を有している場合(ステップST54;YES)、ステップST11に進み、変化領域が報知対象であると認識される。
具体的に、各実施の形態の組み合わせ例を図23から図26に示す。
図23は、実施の形態1と実施の形態3の構成を組み合わせて実現した監視装置の構成を示すブロック図である。
図24は、実施の形態1と実施の形態5の構成を組み合わせて実現した監視装置の構成を示すブロック図である。
図25は、実施の形態3と実施の形態5の構成を組み合わせて実現した監視装置の構成を示すブロック図である。
図26は、実施の形態1と実施の形態3と実施の形態5の構成を組み合わせて実現した監視装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1の図3で示した分散機構13は、一連の動作において回転ミラー13aと回転ミラー13cは常に連携して動作し、且つ同一の相対角度を維持する必要がある。しかし、回転ミラーの駆動など物理的な動作には誤差が内在し、分散機構13の回転ミラー13aおよび回転ミラー13cの動作にも誤差が含まれる。その結果、入射されたレーザ光パルス12が最終的に反射されて到達する背景あるいは対象物上の位置には、回転ミラー13aおよび回転ミラー13cの動作に含まれる誤差の分だけずれが生じる。
そこで、この実施の形態7では、理想的な到達位置に加えて周囲の画素についても現データとの比較を行う構成を示す。
実施の形態7の監視装置100jは、図1で示した実施の形態1の監視装置100の第1の変化領域抽出部40を第1の変化領域抽出部40aに替えて構成している。なお、以下では、実施の形態1に係る監視装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
上述のように背景上の位置で生じた誤差を「±1ポイント」と仮定し、入力された距離データの座標が(x,y)である場合、比較データは座標(x,y)を中心として上下左右斜め方向に±1ポイント移動した座標に設定された距離データとなる。具体的には、上下方向の座標(x,y+1),(x,y−1)、左右方向の座標(x+1,y),(x−1)、斜め方向の座標(x+1,y+1),(x+1,y−1),(x−1,y+1),(x−1,y−1)に設定された距離データが蓄積される。
図28は、実施の形態7に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では実施の形態1に係る監視装置100と同一のステップには図4で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、背景上の位置で生じる誤差が「±1ポイント」である場合を例に説明を行う。
上述した実施の形態7では、現データと各比較データとの差分値のうち、最小である差分値を真の差分値として取得する構成を示した。ここで、最小である差分値を真の差分値として取得することは、変化領域を抽出する感度が低いことを意味する。仮に、視野に入ってきた対象者が報知対象である場合に、差分値が小さいことによる感度の劣化は報知対象の発見が鈍感になる可能性があり、報知対象に対して失報の危険性が生じる。そこで、この実施の形態8では、視野内に報知対象が現れた場合において、変化領域の抽出感度を向上させる構成を示す。
実施の形態8の監視装置100kは、図27で示した実施の形態7の監視装置100jの第1の変化領域抽出部40a内に判定結果蓄積部40bを追加して設けている。なお、以下では、実施の形態7に係る監視装置100jの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
図30は、実施の形態8に係る監視装置の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では実施の形態7に係る監視装置100jと同一のステップには図28で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、実施の形態7と同様に背景上の位置で生じる誤差が「±1ポイント」である場合を例に説明を行う。
これらの処理により、変化領域として抽出されている場合には、最大の差分値を選択することができ、仮に視野内に報知対象が現れた場合において、変化領域の抽出感度を向上させることができ、報知対象に対する失報を抑制する。
Claims (10)
- 監視領域を測定した3次元レーザスキャナの測定結果から、前記監視領域までの距離情報を取得し、現距離データとする現データ演算部と、
前記測定結果から前記監視領域までの距離情報を取得し、比較距離データに変換する比較データ演算部と、
前記現データ演算部が取得した現距離データと、前記比較データ演算部が変換した比較距離データとの差分値を算出し、当該差分値が閾値以上である領域を変化領域として抽出する第1の変化領域抽出部とを備えた監視装置。 - 前記測定結果から前記監視領域までの距離情報を取得し、前記監視領域の短時間変化を示す第1の距離ヒストグラムと、前記第1の距離ヒストグラムより長い時間変化である前記監視領域の長時間変化を示す第2の距離ヒストグラムを作成する距離ヒストグラム作成部と、
前記第1の距離ヒストグラムから対象物距離ピーク点を算出する対象物距離ピーク点算出部と、
前記第2の距離ヒストグラムから背景距離ピーク点を算出する背景距離ピーク点算出部と、
前記対象物距離ピーク点から前記背景距離ピーク点を差し引いて差分ピーク点を算出する距離差分算出部と、
前記距離差分算出部が算出した差分ピーク点の距離情報に基づいた領域から変化領域を抽出する第2の変化領域抽出部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。 - 前記測定結果から前記監視領域の反射率を示す強度情報を取得し、前記監視領域の短時間変化を示す第1の強度ヒストグラムと、前記第1の強度ヒストグラムより長い時間変化である前記監視領域の長時間変化を示す第2の強度ヒストグラムを作成する強度ヒストグラム作成部と、
前記第1の強度ヒストグラムから対象物強度ピーク点を算出する対象物強度ピーク点算出部と、
前記第2の強度ヒストグラムから背景強度ピーク点を算出する背景強度ピーク点算出部と、
前記対象物強度ピーク点から前記背景強度ピーク点を差し引いて得られる差分ピーク点を算出する強度差分算出部と、
前記強度差分算出部が算出した差分ピーク点の強度情報を連結する強度差分連結処理部と、
前記強度差分連結処理部が連結した強度情報から変化領域を抽出する第3の変化領域抽出部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。 - 監視領域を測定した3次元レーザスキャナの測定結果から、前記監視領域までの距離情報を取得し、前記監視領域の短時間変化を示す第1の距離ヒストグラムと、前記第1の距離ヒストグラムより長い時間変化である前記監視領域の長時間変化を示す第2の距離ヒストグラムを作成する距離ヒストグラム作成部と、
前記第1の距離ヒストグラムから対象物距離ピーク点を算出する対象物距離ピーク点算出部と、
前記第2の距離ヒストグラムから背景距離ピーク点を算出する背景距離ピーク点算出部と、
前記対象物距離ピーク点から前記背景距離ピーク点を差し引いて差分ピーク点を算出する距離差分算出部と、
前記距離差分算出部が算出した差分ピーク点の距離情報に基づいた領域から変化領域を抽出する第2の変化領域抽出部とを備えた監視装置。 - 監視領域を測定した3次元レーザスキャナの測定結果から、前記監視領域の反射率を示す強度情報を取得し、前記監視領域の短時間変化を示す第1の強度ヒストグラムと、前記第1の強度ヒストグラムより長い時間変化である前記監視領域の長時間変化を示す第2の強度ヒストグラムを作成する強度ヒストグラム作成部と、
前記第1の強度ヒストグラムから対象物強度ピーク点を算出する対象物強度ピーク点算出部と、
前記第2の強度ヒストグラムから背景強度ピーク点を算出する背景強度ピーク点算出部と、
前記対象物強度ピーク点から前記背景強度ピーク点を差し引いて得られる差分ピーク点を算出する強度差分算出部と、
前記強度差分算出部が算出した差分ピーク点の強度情報を連結する強度差分連結処理部と、
前記強度差分連結処理部が連結した強度情報から変化領域を抽出する第3の変化領域抽出部とを備えた監視装置。 - 監視領域を測定した3次元レーザスキャナの測定結果から、前記監視領域までの距離情報を取得し、前記監視領域の短時間変化を示す第1の距離ヒストグラムを作成する距離ヒストグラム作成部と、
前記第1の距離ヒストグラムから対象物距離ピーク点を算出する対象物距離ピーク点算出部と、
前記監視領域内に固定的に存在する物体の距離ピーク点を記憶する背景距離ピーク情報蓄積部と、
前記対象物距離ピーク点から前記背景距離ピーク情報蓄積部に蓄積された距離ピーク点を差し引いて得られる差分ピーク点を算出する距離差分算出部と、
前記距離差分算出部が算出した差分ピーク点の距離情報に基づいた領域から変化領域を抽出する第2の変化領域抽出部とを備えた監視装置。 - 前記第1の変化領域抽出部は、拒絶すべき差分値を記憶したマップデータと、前記現距離データと前記比較距離データとの差分値とを照合し、前記マップデータにより拒絶される差分値を修正する正負マップ照合部を備えたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。
- 前記第3の変化領域抽出部が抽出した変化領域を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積された一定時間経過前後の変化領域の変化量が閾値以上である場合に、前記変化領域が人物であると判断する安定度確認部を備えたことを特徴とする請求項3記載の監視装置。 - 前記比較データ演算部は、前記測定結果を含む予め設定された領域内の位置から前記監視領域までの距離情報を取得して前記比較距離データに変換し、
前記第1の変化領域抽出部は、前記現データ演算部が取得した現距離データと、前記比較データ演算部が変換した比較距離データとの差分値を算出し、算出した差分値のうち最小の差分値を真の差分値とし、当該真の差分値が閾値以上である領域を変化領域として抽出することを特徴とする請求項1記載の監視装置。 - 前記比較データ演算部は、前記測定結果を含む予め設定された領域内の位置から前記監視領域までの距離情報を取得して前記比較距離データに変換し、
前記第1の変化領域抽出部は、前記現データ演算部が取得した現距離データと、前記比較データ演算部が変換した比較距離データとの差分値を算出し、過去の前記変化領域の抽出結果に基づいて、前記算出した差分値のうち最大の差分値を真の差分値とするか、あるいは最小の差分値を真の差分値とするかを決定し、決定した真の差分値が閾値以上である領域を変化領域として抽出することを特徴とする請求項1記載の監視装置。
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