JPWO2015190605A1 - 麻痺機能回復訓練装置及び麻痺機能回復訓練方法 - Google Patents

麻痺機能回復訓練装置及び麻痺機能回復訓練方法 Download PDF

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Abstract

麻痺機能回復訓練装置(10)は、患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させるサーボモータ(21)と、患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて麻痺している部分を運動させることができるサーボモータ(21)と、患者に力を入れるタイミングを伝えるための刺激を付与する刺激提示手段(72)と、を備えている。

Description

本発明は、指や前腕などが麻痺した患者を訓練して治療するための訓練装置及び訓練方法に関する。
本書では、「他動」とは外部から力を加えることで、身体の一部を動かすことを言い、「自動」とは外部から力を加えないで身体の一部が動くことを言う。
脳卒中患者は、身体に麻痺部位を有する。この麻痺部位の機能は、日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)を向上させることで回復させることができる。例えば、指の屈曲/伸展訓練については、まず医師の力によって他動的に行い、次に指の第一関節にタッピング刺激を与え、伸長反射により随意的自動伸展を行わせる。このタッピング刺激によって、伸張反射が促され、効果的な訓練が見込める。
前腕の訓練についても同様で、他動運動に引き続いて随意的自動運動を行わせる。ここで、随意的自動運動をさせる前に、患者の指や前腕に対して急加速の刺激を与えることが大事である。
しかし、医師や作業療法士など、人手で一人の患者に対してこのような作業療法を行うと、膨大な時間と労力を要し、十分な質と量の訓練を行うことは困難であった。
人手の負担を解消することを目的としたものについては、従来、訓練装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図18に示されるように、従来の訓練装置100は、ベース101と、このベース101上の一端に設けられるモータ102と、このモータ102で支持され正転及び逆転される筒体103と、この筒体103に立てられる把持部(スティック)104と、筒体103の入り口に設けられる第1バンド105と、ベース101上の他端に設けられる縦枠106と、この縦枠106から延ばされ前腕部107と上腕部108を各々支える前受け部109及び後受け部111と、各々に設けられる第2バンド112及び第3バンド113と、制御機構120とからなる。
手首114が第1ハンド105でしっかり固定され、前腕部107が第2バンド112でしっかり固定され、上腕部108が第3バンド113でしっかり固定される。
制御機構120には、電源スイッチ121、モータ102の速度制御用つまみ122、モータ102のオンオフスイッチ123、筒体103の回転数を計測し表示するカウンタ表示部124、筒体103の正逆回転数を制御するダイヤルスイッチ124、モータ102のトルクを制御する制御つまみ125及び終了を知らせるブザー126が設けられている。
そして、モータ102により、筒体103が所定の角度回され、次に所定の角度逆側に回される要領で、正転と逆転が繰り返される。
このような従来の訓練装置100には、次に述べる問題点がある。
この種の訓練では、身体に残っている機能を刺激し、強化させることが重要である。特許文献1による訓練装置100では、モータ102の駆動力で筒体103が正転と逆転がなされる。患者が前腕から力を抜いた状態(脱力した状態)でも、見かけ上は、訓練が進行する。しかし、力を抜いた状態では訓練の効果は得られない。
脱力しないように、患者に気持ちを集中させることが重要であるが、訓練装置100にはそのような機能が設けられていない。
しかし、訓練効果の向上が求められ中、患者に集中力を促しつつより確実に機能回復が図れる訓練装置及び訓練方法が求められる。
特開平4−261657号公報
本発明は、患者に集中力を促しつつより確実に機能回復が図れる訓練装置及び訓練方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するには、促進反復療法を実施できる訓練装置及び訓練方法が有効であることを知見した。
促進反復療法とは、治療者(医師や療養士など)が患者の麻痺した指や手足を操作して必要な神経回路にピンポイントで刺激を伝え、目標とする動作を誘発させることを言う。この動作を根気強く繰り返すことで、必要な神経回路を再建・強化して麻痺の回復を促進する新しいリハビリ法である。
促進とは、患者が意図した動作をしやすいように、動かしたい部位に刺激を与えて運動を助ける手技を表す。
片麻痺患者は、自らの意志(脳からの指令)によって麻痺肢を動かすことは難しい。しかし、麻痺肢に刺激を与えることにより伸張反射を起こし、神経細胞が興奮し脳からの指令により麻痺肢を動かすことが可能となる。そこで目的となる運動に関与している神経回路に刺激を伝えるために、素早く目標の筋を伸張して筋緊張が高まった直後に伸張反射を起こし、その筋の収縮を命じることで目標となる動作を誘発させる。
また一般的に、片麻痺患者には麻痺側と非麻痺側が存在する。先ず、各種の感覚がよくて随意的自動運動が正常に行える非麻痺側に、訓練装置による訓練を行う。そして、患者が訓練装置による訓練の“コツ”を理解・把握させる。次に、麻痺側に訓練装置による訓練を行う。すなわち、非麻痺側で把握した“コツ”を利用して、麻痺側へも訓練装置による訓練を行う。
原理的には、左脳が右側をコントロールして、右脳が左側をコントロールするが、脳に左右両側の運動機能に関わる“共通部分”が存在する。訓練装置による非麻痺側の訓練により、訓練中に訓練装置との運動協調や運動コツなどを把握すると、麻痺側への訓練装置による訓練の効果と効率が改善される。
前腕の目標動作を誘発するためにピンポイントの刺激で伸張反射を引起さなければならない。特許文献1による訓練装置では、ピンポイントの伸張反射を簡単に引起せない。
一方、本発明では、伸張反射を誘発して随意的自動運動を引起すために、患者に集中力を高めさせる刺激機構を付与することが有効である。
請求項1に係る発明によれば、患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動手段と、前記患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて前記麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動手段と、患者に力を入れるタイミングを伝えるための刺激を付与する刺激提示手段と、を備えている麻痺機能回復訓練装置が提供される。
請求項2に係る発明では、好ましくは、患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動と、患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて前記麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動とが同一の運動手段で実施できるようにしたものである。
請求項3に係る発明では、好ましくは、患者に与える刺激は、他動運動手段が動作している最中と、他動運動手段の動作終了後の何れか一方のタイミングで、患者に付与されるようにしたものである。
請求項4に係る発明では、好ましくは、患者に与える刺激は、視覚的刺激と、聴覚的刺激と、触覚的刺激の少なくとも一つの刺激を患者に付与するものである。
請求項5に係る発明では、好ましくは、視覚的刺激を発光としたものである。
請求項6に係る発明では、好ましくは、聴覚的刺激を音声としたものである。
請求項7に係る発明では、好ましくは、触覚的刺激を機械的振動としたものである。
請求項8に係る発明では、好ましくは、運動手段を患者が操作するスティックとし、スティックは長手軸に直交する軸を中心に回転可能に保持され、第1の方向に回転する場合は、患者の麻痺部分に力を加えて他動運動を行い、第1の方向とは逆の第2の方向に回転する場合は、患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより随意的自動運動を行わせるように構成したものである。
請求項9に係る発明では、好ましくは、上記のスティックは、第1角速度で第1の回転方向に回転し、次いで第1角速度よりも大きい第2角速度により第1の回転方向に回転し、その後第2の回転方向に回転するとともに、刺激手段による患者への刺激は第1角速度域で開始されるようにしたものである
請求項10に係る発明では、好ましくは、患者への視覚と聴覚の一方に関する刺激の付与は、スティックが第2の方向に回転する前に終了するようにしたものである。
請求項11に係る発明では、好ましくは、患者への視覚と聴覚の一方に関する刺激の付与は、スティックが第1の方向への回転を終了するのと同時に終了するようにしたものである。
請求項12に係る発明では、好ましくは、患者への触覚に関する刺激の付与は、スティックの第2の方向への回転中に終了するようにしたものである。
請求項13に係る発明によれば、麻痺機能回復訓練方法であって、患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動と、患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて前記麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動と、患者に力を入れるタイミングを伝えるための刺激を付与する過程とを含むようにしたものである。
請求項14に係る発明では、好ましくは、麻痺機能回復訓練において、刺激は、他動運動をしている最中と、他動運動の終了後の何れか一方のタイミングで、患者に付与されるようにしたものである。
請求項15に係る発明では、好ましくは、麻痺機能回復訓練において、刺激は、視覚的刺激と、聴覚的刺激と、触覚的刺激の少なくとも一つである。
請求項16に係る発明では、好ましくは、麻痺機能回復訓練において、光により患者に刺激を付与するようにしたものである。
請求項17に係る発明では、好ましくは、麻痺機能回復訓練において、音声により患者に刺激を付与するようにしたものである。
請求項18に係る発明では、好ましくは、麻痺機能回復訓練において、振動により患者に刺激を付与するようにしたものである。
請求項1に係る発明では、片麻痺患者の機能回復を図る訓練中に、患者に刺激を付与するための刺激提示手段を備えたので、患者が随意的自動運動を入れるタイミングを容易に知ることができるという効果がある。
請求項2に係る発明では、他動運動と、随意的自動運動とが同一の運動手段で実施できるようしたので、訓練装置の構造が簡単になり、また患者への負担が軽減されるという効果がある。
請求項3に係る発明では、患者への刺激は、他動運動の最中、又は他動運動の終了後に患者に付与されるようにしたので、随意的自動運動をさせる前に、患者の指や前腕に対して急加速の刺激を与えることができ、伸張反射が促され、効果的な訓練が見込めるという効果がある。
請求項4に係る発明は、刺激提示手段は視覚的刺激または聴覚的刺激または触覚的刺激のうちのいずれか一つ、又は複数を組み合わせたものを患者に付与するようにしたので、訓練の状況に応じて適宜刺激手段を選択することができるという効果がある。
請求項5に係る発明は、視覚的刺激は発光によるものとしたので、患者への刺激が明瞭かつ簡便に行えるという効果がある。
請求項6に係る発明では、聴覚的刺激は音声によるものとしたので、患者が刺激の意味を理解でき、よりスムーズに随意的自動運動に移行できるという効果がある。
請求項7に係る発明では、触覚的刺激は振動によるものとしたので、患者への訓練の負担を軽減できるという効果がある。
請求項8に係る発明は、運動手段は患者が操作するスティックであって、スティックは長手軸に直交する軸を中心に回転可能に保持され、第1の方向に回転する場合は、患者の麻痺部分に力を加えて他動運動を行い、第1の方向とは逆の第2の方向に回転する場合は、患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより随意的自動運動を行わせるように構成したので、訓練装置の構造が簡便でかつ患者の負担を軽減できる効果がある。
請求項9に係る発明は、刺激手段による患者への刺激が第1角速度域で開始されるようにしたので、患者が随意的自動運動に移行するタイミングが余裕をもって認識できる効果がある。
請求項10に係る発明は、患者への視覚と聴覚の一方に関する刺激の付与は、スティックが第2の方向に回転する前に終了するようにしたので、患者が随意的自動運動に移行するタイミングを確実に認識できる効果がある。
請求項11に係る発明は、患者への視覚と聴覚の一方に関する刺激の付与は、スティックの第1の方向への回転の終了と同時に終了するようにしたので、患者が随意的自動運動に移行するタイミングをより確実に認識できる効果がある。
請求項12に係る発明は、患者への触覚に関する刺激を、スティックが第2の方向へ回転している最中に終了するようにしたので、患者が触覚に関する刺激を十分に確認した後に随意的自動運動に移行するタイミングを認識できる効果がある。
請求項13に係る発明は、麻痺患者の機能回復を図る訓練中に、患者に刺激を付与するようにしたので、患者が力を入れるタイミングを容易に知ることができるという効果がある。
請求項14に係る発明は、刺激は、他動運動をしている最中、又は他動運動の終了後に患者に付与されるようにしたので、随意的自動運動をさせる前に、患者の指や前腕に対して急加速の刺激を与えることができ、伸張反射が促され、効果的な訓練が見込めるという効果がある。
請求項15に係る発明は、視覚的刺激または聴覚的刺激または触覚的刺激のうちのいずれか一つ、又は複数を組み合わせたものを患者に付与するようにしたので、訓練の状況に応じて適宜刺激の種類を選択することができるという効果がある。
請求項16に係る発明は、患者への刺激は発光によるものとしたので、患者への刺激が明瞭かつ簡便に行えるという効果がある。
請求項17に係る発明は、患者への刺激は音声によるものとしたので、患者が刺激の意味を理解でき、よりスムーズに随意的自動運動に移行できるという効果がある。
請求項18に係る発明では、患者への刺激は振動によるものとしたので、患者の訓練の負担を軽減できるという効果がある。
本発明に係る麻痺機能回復訓練装置の側面図である。 本発明に係る麻痺機能回復訓練装置の斜視図である。 半割筒体の斜視図である。 図1の4線断面図である。 図1の5線断面図である。 麻痺機能回復訓練装置の要部の分解斜視図である。 図6の7−7線断面図である。 手首支持部の正面図である。 手首支持部の作用図である。 麻痺機能回復訓練装置の作用図である。 半割筒体の作用図である。 他動運動を説明する図である。 トルク検出機構の正面図である。 トルク検出機構の原理を説明する図である。 発光刺激機構及び聴覚刺激機構の作用を説明する図である。 振動刺激機構の原理を説明する図である。 振動刺激機構の作用を説明する図である。 従来の訓練装置の構成図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、麻痺機能回復訓練装置10は、キャスター(自在車輪)11を備える移動台12と、この移動台12上の一端に設けられる前腕載せ台13と、移動台12上に設けられる装置ベース14と、この装置ベース14に水平軸廻りに回転可能に支持され上面が開放されている半割筒体15と、この半割筒体15内に設けられる、運動手段としてのスティック16と、半割筒体15内に設けられ手首支持部17と、一端が半割筒体15に連結され水平軸に沿って延びる駆動軸18と、装置ベース14に設けられ駆動軸18を回転自在に支える軸受台19、19と、装置ベース14に設けられ駆動軸18を駆動するサーボモータ21と、このサーボモータ21に設けられモータ軸22の回転角を計測するエンコーダ23と、このエンコーダ23から回転角情報を取得し半割筒体15を左右の一方向に正転させ、停止させ、逆転させ、停止させることを繰り返し、正転では機能回復を図る筋の緊張で筋の伸張反射を起こして神経細胞を興奮させるために第1角速度と前記第1角速度より高速の第2角速度で筋の刺激を与える速度を制御し、逆転では筋の刺激を持続して筋緊張を維持するために抵抗力を付与する、一連の制御をなす制御部24と、スティック16に加えられるトルクを演算し制御部24へ送るトルク換算部25とからなる。
なお、キャスター11の一部は、普通の車輪(非自在車輪)であってもよい。また、キャスター11を省いてもよい。この場合は、移動台12は、単なる台となる。
台であれば、適当なテーブルや机を台の替わりにすることができるため、移動台12を装置ベース14の下に配置するか否かは任意である。
ただし、サーボモータ21やエンコーダ23は重いため、人的負担を軽減する上で、本実施例のように装置ベース14と移動台12を一体化することが推奨される。
また、半割筒体15は、筒体の一部が切り欠いてあればよく、切り欠き率は50%に限定されるものではない。さらには、半割筒体15は、半割円筒を原則とするが、多角形筒であってもよい。
半割筒体15と駆動軸18との間に、トルク検出機構60が設けられる。このトルク検出機構60の構成及び作用は後述する。
図2に示されるように、移動台12は、4本の柱26で支えられる主台部分27と、この主台部分27から延びると共に先端が1本の柱28で支えられるサブ台部分29とからなる。このサブ台部分29は細長く、それの左右にはスペース31、32があり、スペース31とスペース32の少なくとも一方に患者が入ることができるようにした。柱26、28を含め軽量形鋼、具体的にはアルミニウムサッシで構成することで、移動台12の軽量化を図るとよい。
スティック16の上部に、刺激提示手段の一形態である視覚刺激機構としての発光素子71、71が設けられている。これらの発光素子71、71は制御部24で点滅が制御される。制御部25は正面(患者に最も近い面)に、刺激提示手段の一形態である聴覚刺激機構としてのスピーカー72が設けられている。
その他の構成要素は、図1の符号を流用し、説明を省略する。
図3に示されるように、半割筒体15は、上面が開放されている。
図4に示されるように、半割筒体15は、第1カムフォロア31と第2カムフォロア32で、水平軸廻りに回転自在に支えられる。
さらに、図5に示されるように、半割筒体15は、第3カムフォロア33と第4カムフォロア34と第5カムフォロア35で、水平軸廻りに回転自在に支えられる。
なお、中央の第4カムフォロア34は外すことができる。また、カムフォロア31〜35は、支軸とこの軸に取付けたニードルベアリングとこのニードルベアリングを囲うローラとからなる組立品であるが、いわゆる、フリーローラ(自由回転ローラ)であればよく、構造は任意である。
図6に示されるように、サーボモータ21のモータ軸22にカップリング36を介して駆動軸18が連結される。この駆動軸18には、先端部に上方に延びる帯板状の棒状部材38が固定され、この棒状部材38より先端側に角軸部39が形成され、この角軸部39より先端側に雄ねじ部41が形成される。
半割筒体15の一端に円板42が固定され、この円板42に角穴43が設けられる。この角穴43に角軸部39が嵌められる。その後に、図3に示されるように、雄ねじ部41にナット44が取付けられる。以上により、半割筒体15に駆動軸18が連結され、半割筒体15の軸方向の位置決めがなされる。すなわち、半割筒体15が回転中に軸方向へ移動する心配はない。
図6に示されるように、駆動軸18は一対の軸受台19、19で回転自在に支持される。これらの軸受台19と軸受台19との間にて、駆動軸18にキー45が固定される。また、軸受台19と軸受台19との間にて、ストッパブロック46が装置ベース14に固定される。
図7に示されるように、ストッパブロック46は上面に、ストップ面47、48を備え、これらのストップ面47、48が駆動軸18の下に配置される。中立状態ではキー45は駆動軸18の上にある。駆動軸18が中立位置から左右に各90°、最大180°回される。すなわち、キー45は想像線で示す位置まで移動する。想像線で示すキー45であってもストップ面47から1.5mm程度の隙間αがある。したがって、通常はキー45がストップ面47に当たることはない。ストップ面48についても同様である。
制御系のトラブル等に起因して駆動軸18の回転量が変わったときには、キー45がストップ面47とストッパ面48の一方に当たり、それ以上は駆動軸18が回転しない。結果、半割筒体(図3、符号15)が所定角度を超えて回転する心配はなくなる。すなわち、本発明では回転量の制御はエンコーダで行うが、エンコーダの故障等に備えて、機械的なストッパを設け、安全性を高めた。
図8に示されるように、手首支持部17は、上に開くコ字状のブラケット49と、このブラケット49の壁部51、51にねじ52、52を介して支持され前記手首を挟む左右の湾曲部材53、54とからなる。指掛け棒55でねじ52を回すことができる。
図9に示されるように、手首56が、クッション57、57を介して左右の湾曲部材53、54で挟まれた状態で、訓練が行われるが、ブラケット49及び左右の湾曲部材53、54は、上方が開放されているため、患者が望めば、手首56を、白抜き矢印のように上へ抜くことができる。すなわち、開放感に富む分だけ、圧迫感や拘束感が薄れ、より好ましい訓練が実施可能となる。
図10に示されるように、患者は、例えば左手に訓練を施す必要があり、手首56を手首支持部17に載せ、前腕部58を前腕載せ台13に載せる。
患者から見て左の手首56を、矢印(1)のように身体の中心へ回すことを「回内運動」と呼び、矢印(2)のように外側へ回すことを「回外運動」と呼ぶ。
矢印(1)又は矢印(2)へ自分の意志で回す運動を「随意的自動運動」と呼び、この随意的自動運動をより大きく引き起こすために、外部から力を与えて他方へ回転させる運動を「他動運動」と呼ぶ。
例えば、矢印(1)の方向へ「他動運動」を行うことで、矢印(2)の方向へ「随意的自動運動」を引き起こすことができる。
図11(a)には、図面が煩雑になるため手首は記載していないが、中立状態にあり、この状態から訓練が始められる。
図11(b)に示されるように、サーボモータ21により他動運動を行う。
具体的には、図12に示されるように、先ず、第1角速度で他動運動を行い、急加速度を行い、第2角速度で他動運動を行う。例えば、第1角速度は2.5ラジアン/秒であり、第2角速度は11.0ラジアン/秒である。すなわち、第2角速度は第1角速度の2倍〜5倍程度にする。
急加速度は、サーボモータ21が出し得る最大の加速度に設定する。例えば、0.01秒で、第1角速度から第2角速度へ移行させる。このとき角加速度は、(11.0−2.5)/0.01=約1000ラジアン/秒2とする。
すなわち、第1角速度による一定の回転後に、急加速度及び第2角速度で素早く回転させ機能回復を図る筋の緊張を高める。すると、筋緊張により伸張反射が励起される。
この伸張反射により、筋の収縮が促され、図11(c)に示されるように、患者の意志で随意的自動運動が行われる。ただし、サーボモータ21で筋の刺激を持続して筋緊張を維持するために、軽い抵抗力を発生させる。
軽い抵抗力をサーボモータ21で発生させるには、患者が自動的回転時に発生するトルクを知る必要がある。すなわち、トルクが大きければ抵抗力(抵抗トルク)を高め、トルクが小さければ抵抗力を小さくすることで、患者の負担にならないようにする。
本発明では、そのためのトルク検出機構を備える。
なお、軸トルクは、駆動軸18に歪ゲージを貼ることで検出可能である。ただし、駆動軸18の外径が小さいときには、軸のねじれ量(図14、符号θa参照)が小さいため、測定が難しいと共に測定誤差が大きくなる。
本発明では、次に述べるように、測定精度が良好なトルク検出機構を採用した。
図13に示されるように、トルク検出機構60は、円板42の外周部に図面表へ延びるように立てたピン61と、このピン61に一端が嵌り円板42の回転中心へ延びる棒状部材38と、この棒状部材38の途中に設けたくびれ部62と、このくびれ部62に貼り付けた歪ケージ63と、この歪ケージ63で得た歪情報をトルクに換算するトルク換算部25とからなる。
棒状部材38の一端は、棒状部材38の長手方向へ延びる長穴64を介してピン61に嵌めることで、ピン61に対する棒状部材38の移動を許容するようにした。また、棒状部材38の他端は、フランジ65、66で駆動軸18の別の角軸部67に挟めるようにした。
棒状部材38は、帯板の他、丸棒、角棒であってもよく、形状は任意である。ただし、帯板であれば、両端の幅が大きいため、この幅を利用して一端を円板42に容易に取付けることができると共に他端を駆動軸18に容易に取付けることができる。
このような構成のトルク検出機構60の作用を次に述べる。
図14(a)に示されるように、随意的自動運動により、スティック16を介してトルクTmが円板42に加えられる。このトルクTmは、駆動軸18に直接伝えられると共に棒状部材38を介しても駆動軸18に間接的に伝えられる。直接伝えられるトルクをTa、間接的に伝えられるトルクをTsとすると、Tm=Ta+Tsとなる。歪ケージ63は棒状部材38だけに設けられている。
図14(b)に示されるように、トルクTsにより、棒状部材38はくびれ部62を折曲点にして、くの字に曲がる。トルクTsが大きいほど曲がりが大きくなる。この規則性により、トルクTsは構造力学的に算出することができる。
ここで、折曲点から駆動軸18までの長さをL1、折曲点からピン61までの長さをL2、くびれ部62の長さをLx、くびれ部62の幅をbとする。図には記入しないが、くびれ部62の厚さ(図面表裏寸法)をhとする。また、くびれ部62の縦弾性係数(ヤング率)をEとする。
図14(c)に示されるように、駆動軸18にトルクTaが作用すると、僅かにねじれる。図中の角度θaは、トルクTaが大きいほど大きくなる。この規則性により、トルクTaも構造力学的に算出することができる。
ここで、駆動軸18の長さをLL、直径をRとする。また、駆動軸18の横弾性係数をGとする。
詳しい説明は省略するが、トルクTaは、次に示されるように、Tsの関数になる。
Figure 2015190605
トルクTsは、歪ゲージ63で求めることができるため、歪ゲージ63で得た歪情報に基づいて、トルク換算部25でトルクTmを求める。このトルクTmに応じて、サーボモータ21で抵抗トルクを発生させる。この抵抗トルクの詳細は後述する。
随意的自動運動の際に、適度な大きさの抵抗力を付与すると、患者の前腕は刺激を持続して筋緊張を維持し、より大きく回転することができる。
なお、図14(b)において、くびれ部64の幅bが小さいほど、棒状部材38は大きく折り曲がり、くびれ部64に大きな歪が発生する。この様なくびれ部64に歪ゲージ63を貼り付けたので、トルクTmは精度よく求まる。すなわち、図14(c)に示す駆動軸18に歪ゲージを直接貼り付けるよりは、格段に高い精度でトルクを検出することができる。
次に、抵抗トルクの求め方を、説明する。
サーボモータの現在の角度をθ、仮想慣性をI、仮想粘性をC、仮想弾性をKとしたときに、センシングされたトルクTmに対するインピーダンス式は次式になる。
Figure 2015190605
等速時において、Cの値を調整することで抵抗力の大きさを決定する。加速・減速時において、K1、K2を調整することで抵抗トルクを決定できる。特に、時間の遅れを低減させたと場合は、Cを決定した後にIの値をK2=0に近づくように設定すればよい。
以上により、抵抗トルクTnが適当な値に設定される。
次に、視覚刺激機構や聴覚刺激機構の作用を説明する。
運動タイミング刺激において重要なことは、患者(片麻痺患者)に随意自動運転を入れるタイミングを伝え、随意的自動運動を引き起こしているかということである。このことが実現できなければ有効な刺激とはならない。そこで、効果的な随意的自動運動を引き起こすために、視覚刺激機構と聴覚刺激機構の開始・停止タイミングを検討する必要がある。視覚刺激機構と聴覚刺激機構の開始・停止タイミングについて以下の事項を考慮する必要がある。
・より効果的な訓練を実施するため、伸張反射が行われていると同時に随意的自動運動を行う必要がある。
・2つの刺激機構が作動を開始し、患者が視覚・聴覚から変化を感知し、脳からの随意指令により運動を行うまでに時間が掛かる。
・患者の集中力を高める。
これにより、随意的自動運動又は他動的第2角速度運動を行う際に、刺激を開始すると、患者が刺激機構から刺激を感知して随意的に筋を作動するには時間が掛かってしまい、患者の伸張反射は終了し、リズムよく回転運動を同調して行うことができずに訓練効果は低くなる。そのため、刺激を随意的自動運動又は他動的第2角速度運動から開始するのは、遅すぎる。
この知見から、刺激の開始タイミングを他動的第1角速度の途中からとする。第1角速度の途中から刺激を開始することで、伸張反射が行われると同時に、脳からの随意指令により随意的自動運動を行わせることができる。
また、刺激の終了タイミングは、他動的第2角速度の終了までとする。刺激機構には患者の集中力を向上・持続させることが求められる。刺激時間を短くすることで、患者の集中力を向上・持続させることができる。以上の知見から、図15に示す制御が提供される。
図15は縦軸が回転角であり、図12で示した角速度とは次元が異なる。
他動運動は、第1角速度と第2角速度で実施される。第1角速度は低速であるため勾配が小さな直線で表され、第1角速度は高速であるため勾配が大きな直線で表され、境界が急加速度となる。
本発明では、第1角速度域の途中、好ましくは末期の点Psで、発光(又は発音)が開始される。すなわち、正転の末期にて、図2に示す発光素子71、71が発光を開始すると共にスピーカー72から音が発せされる。スティック16を握っているため、患者は直ちに発光を視認する。また、患者の近くにスピーカー72が置かれているため、患者は直ちに音を聴き取る。すると、患者は気持ちを集中させる。結果、伸張反射が十分に高まる。発光(又は発音)は第2角速度終了時点Pfで終了する。発光(又は発音)時間は、例えば約0.2秒であり、ごく短い。
なお、図15にて、第2角速度域や随意的自動運動開始時(逆転開始時)に刺激を与えることを検討したが、時間遅れがあり、伸張反射が十分に高まらなかった。そこで、本発明のように、第1角速度域、好ましくは第1角速度域の末期で、刺激を与え始めると、時間遅れが解消され、伸張反射が十分に高まるようになった。
以上の説明は、次のように整理することができる。
図11において、図11(b)の矢印(1)は他動運動を示し、図11(c)の矢印(2)は自動的運動、すなわち随意的自動運動を示す。患者は、同一の運動手段(スティック16)により、他動運動と随意的自動運動とが実施できる。スティック16には、刺激提示手段としての発光素子71が設けられており、力を入れるタイミングが知らされる。
すなわち、図11に示す装置は、患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動手段としてのサーボモータ21と、患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動手段としてのサーボモータ21と、患者に力を入れるタイミングを伝えるための刺激を付与する刺激提示手段としての発光素子41とを備えている。
次に、刺激提示手段の一形態である振動刺激機構について説明する。
振動刺激において重要なことは、患者の訓練目的筋に伸張反射を誘発・増幅し、その随意的自動運動を引き起こしているかということである。ただし、他動運動開始時に振動刺激を入れると、訓練目的筋が早めに予想外の収縮を行い、他動方向に拮抗してしまい、十分な他動運動とそれによる伸張反射が起こせなくなる。また、自動的運動開始時に振動刺激を入れると、すでに促通刺激により伸張反射が誘発されているので、振動刺激の効果が減少する。
伸張反射の増幅・誘発が実現できなければ、有効な刺激とはならない。そこで、効果的な伸張反射を誘発させるタイミングで振動刺激の開始・終了を行う必要がある。振動刺激の開始・終了タイミングについて以下の事項を考慮する必要がある。
・振動刺激機構で、他動的第2角速度時に刺激を開始すると、患者が振動を感知し、伸張反射を促すまでに時間を要する。
・伸張反射を誘発した後であれば、随意的自動運動感度を高めて随意的自動運動を持続させることができる。
すなわち、他動第2角速度時に振動刺激を開始すると、体が振動を感知して筋を伸張反射させるまでに時間が掛かってしまい、訓練効果が低くなる。そのため、振動刺激を他動第2角速度で開始するのは、遅すぎることが判明した。
この知見から、他動運動の第1角速度域の途中から、振動刺激を開始することとした。その具体例を図16と図17で説明する。
図16に示されるように、振動刺激機構は、制御部24から延びる配線73と、この配線73の先端に設けられ振動子を備える振動パッド74、75とからなる。
前腕部58の内側及び外側に振動パッド74、75が各々貼り付けられる。一方の振動パッド74で円回内筋が刺激され、他方の振動パッド75で回外筋が刺激される。
振動子は、回転運動を振動に変換する振動モータ、電気エネルギーで歪む圧電セラミックスなど電気エネルギー、または圧縮空気の機械エネルギーを振動に変換するパーツであれば、種類は問わない。
図17に示されるように、振動は第1角速度の途中、この例では中間より前で開始する。急加速度、第2角速度、タイムラグ中も振動を継続し、逆転の途中で振動を終了する。
光や音とは異なり振動には伸張反射を促す効果がある。その上、振動は光や音よりの患者に与える影響が穏やかである。すなわち、逆転途中まで振動刺激を与えることで、患者の負担を増すことなく、伸張反射を促すことができる。1サイクル中の振動持続時間は、例えば約0.8秒である。
尚、視覚刺激機構としての発光素子71は、刺激時間内は連続点灯させる他、短時間で点滅を繰り返す断続点灯させるものであってもよい。
また、発光素子は運動方向を示す矢印マックまたは文字で構成される発光体であってもよい。このような発光体の場合は、患者が刺激の意味を理解できるため、よりスムーズに随意的自動運動に移行できる。
聴覚刺激機構としてのスピーカー72は、ブザーやベルであってもよい。しかし、耳に優しい音を発生することを考えると合成音を発するスピーカーが好適である。
また、発音は人の声の録音または人の声を模して合成された音声であってもよい。このような音声の場合は、患者が刺激の意味を理解できるため、よりスムーズに随意的自動運動に移行できる。
上記の実施例では、片麻痺患者を対象にした片麻痺前腕機能回復訓練について説明したが、本発明は片麻痺患者に限られず、運動失調患者にも適用できることはもちろんである。また、上記の実施例では、片麻痺患者が回転するスティックを握るタイプの麻痺機能回復訓練装置について説明したが、他のタイプ、例えば患者の身体の一部を往復運動させるような構造の麻痺機能回復訓練装置にも適用できる。
本発明は、左又は右半身が麻痺した患者の前腕部を訓練して回復を促す訓練に好適である。
10…麻痺機能回復訓練装置、16…運動手段としてのスティック、21…他動運動手段と随意的自動運動手段を兼ねるサーボモータ、71…刺激提示手段の一形態である視覚刺激機構としての発光素子、72…刺激提示手段の一形態である聴覚刺激機構としてのスピーカー、74、75…刺激提示手段の一形態である振動刺激機構としての振動パッド。

Claims (18)

  1. 患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動手段と、前記患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて前記麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動手段と、患者に力を入れるタイミングを伝えるための刺激を付与する刺激提示手段と、を備えている麻痺機能回復訓練装置。
  2. 患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動と、前記患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて前記麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動とが同一の運動手段で実施できる請求項1記載の麻痺機能回復訓練装置。
  3. 前記刺激は、前記他動運動手段が動作している最中と、前記他動運動手段の動作終了後の何れか一方のタイミングで、患者に付与される請求項1記載の麻痺機能回復訓練装置。
  4. 前記刺激提示手段は、視覚的刺激と、聴覚的刺激と、触覚的刺激の少なくとも一つの刺激を患者に付与する請求項1記載の麻痺機能回復訓練装置。
  5. 前記視覚的刺激は、発光によるものである請求項4記載の麻痺機能回復訓練装置。
  6. 前記聴覚的刺激は、音声によるものである請求項4項記載の麻痺機能回復訓練装置。
  7. 前記触覚的刺激は、機械的振動によるものである請求項4記載の麻痺機能回復訓練装置。
  8. 前記運動手段は患者が操作するスティックであって、前記スティックは長手軸に直交する軸を中心に回転可能に保持され、第1の方向に回転する場合は、患者の麻痺部分に力を加えて他動運動を行い、第1の方向とは逆の第2の方向に回転する場合は、前記患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより随意的自動運動を行わせるように構成した請求項1記載の麻痺機能回復訓練装置。
  9. 前記スティックは、第1角速度で前記第1の回転方向に回転し、次いで第1角速度よりも大きい第2角速度で前記第1の回転方向に回転し、その後、前記第2の回転方向に回転するとともに、前記刺激手段による患者への刺激は前記第1角速度域で開始するようにした請求項8記載の麻痺機能回復訓練装置。
  10. 前記患者への視覚と聴覚の一方に関する刺激の付与は、前記スティックが前記第2の方向に回転する前に終了する請求項9記載の麻痺機能回復訓練装置。
  11. 前記患者への視覚と聴覚の一方に関する刺激の付与は、前記スティックの前記第1の方向への回転の終了と同時に終了する請求項9記載の麻痺機能回復訓練装置。
  12. 前記患者への触覚に関する刺激の付与は、前記スティックの前記第2の方向への回転中に終了する請求項9記載の麻痺機能回復訓練装置。
  13. 患者の麻痺している部分に外部から力を加えて他動的に運動させる他動運動と、前記患者の麻痺している部分に抵抗力を加えることにより患者が自らの意思で力を入れて前記麻痺している部分を運動させることができる随意的自動運動と、患者に力を入れるタイミングを伝えるための刺激を付与する過程とを含む麻痺機能回復訓練方法。
  14. 前記刺激は、前記他動運動をしている最中と、前記他動運動の終了後の何れか一方のタイミングで、患者に付与される請求項13記載の麻痺機能回復訓練方法。
  15. 前記刺激は、視覚的刺激と、聴覚的刺激と、触覚的刺激の少なくとも一つである請求項13記載の麻痺機能回復訓練方法。
  16. 前記視覚的刺激は、発光によるものである請求項15記載に麻痺機能回復訓練方法。
  17. 前記聴覚的刺激は、音声によるものである請求項15記載に麻痺機能回復訓練方法。
  18. 前記触覚的刺激は、機械的振動によるものである請求項15記載の麻痺機能回復訓練方法。
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