JPWO2015136928A1 - フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015136928A1
JPWO2015136928A1 JP2016507360A JP2016507360A JPWO2015136928A1 JP WO2015136928 A1 JPWO2015136928 A1 JP WO2015136928A1 JP 2016507360 A JP2016507360 A JP 2016507360A JP 2016507360 A JP2016507360 A JP 2016507360A JP WO2015136928 A1 JPWO2015136928 A1 JP WO2015136928A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
flow control
flow
communication device
packet transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016507360A
Other languages
English (en)
Inventor
弦 森田
弦 森田
秀一 狩野
秀一 狩野
才田 好則
好則 才田
義和 渡邊
義和 渡邊
貴裕 飯星
貴裕 飯星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2015136928A1 publication Critical patent/JPWO2015136928A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/18End to end
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/20Arrangements for monitoring or testing data switching networks the monitoring system or the monitored elements being virtualised, abstracted or software-defined entities, e.g. SDN or NFV
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/64Hybrid switching systems
    • H04L12/6418Hybrid transport
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • H04L43/0864Round trip delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/28Flow control; Congestion control in relation to timing considerations
    • H04L47/283Flow control; Congestion control in relation to timing considerations in response to processing delays, e.g. caused by jitter or round trip time [RTT]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/60Network streaming of media packets
    • H04L65/65Network streaming protocols, e.g. real-time transport protocol [RTP] or real-time control protocol [RTCP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/80Responding to QoS
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/64Routing or path finding of packets in data switching networks using an overlay routing layer

Abstract

第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、受信した当該パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定し、前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理し、複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する。

Description

本発明は、フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラムに関する。
パケット転送装置の上位に備えられたフロー制御装置において通信の伝送遅延を測定する技術が開発されている。その一つとして、オープンフローを利用し、フロー制御装置であるオープンフローコントローラ(OpenFlow Controller:OFC)と、パケット転送装置であるオープンフロースイッチ(OpenFlow Switch:OFS)とで構成され、OFCが任意の2点間のOFSの伝送遅延を測定する方式がある(特許文献1、および非特許文献1、2参照)。
オープンフローは、通信をエンドツーエンドのフローとして捉え、フロー単位で経路制御、障害回復、負荷分散、最適化等の制御を行う技術である。フローとは、スイッチでのパケット受信時に得られる複数の情報の組み合わせで通信を識別したものである。例えば、IP(Internet Protocol)ヘッダ情報から同一の送信元・送信先であっても、TCP(Transmission Control Protocol)ポート番号が異なれば別のフローとして扱うことができる。また、例えば同一パケット情報であっても、受信物理ポートが異なれば異なるフローとして扱うことができる。このフロー単位で通信を管理することで、独立するレイヤを跨った管理・制御を実現できる。非特許文献2において仕様化されているOFSは、OFCとの間に通信用のセキュアチャネルを備える。また、OFSは、フローテーブルに従って動作する。フローテーブルは、セキュアチャネルを経由したOFCからの指示によって、追加または書き換えられる。フローテーブルには、フロー毎に、パケットヘッダと照合されるマッチングルール(ヘッダフィールド)と、フロー統計情報(Counters)と、処理内容を定義したアクション(Action)と、の組が定義される。OFSは、OFCに対してパケットの受信を通知する機能を有する。その通知を行う契機として、フローテーブルに該当するマッチングルールが存在しない場合がある。また、その他の契機として、フローテーブルにマッチングするルールがあり、そのアクションにOFCに対する通知が指定されている場合がある。この通知メッセージの形式として、オープンフロープロトコル(OpenFlow Protocol:OFP)で規定されるPacket−inメッセージが利用される。このメッセージには契機となったパケットのヘッダ情報を含むパケットの一部、またはパケット全体を含めることが可能である。
前述の特許文献1の方式では、OFCは、測定対象となる2点のOFSについて制御を行う。具体的には、OFCは始点となるOFSに対して、OFPのPacket−outメッセージを利用して終点となるOFSへ向けた伝送遅延測定用パケットを送信させるという制御を行う。また、OFSは終点となるOFSに対し、伝送遅延測定用パケットを受信したことをOFCに通知させるという制御を行う。OFCでは、Packet−outを送信した時刻と伝送遅延測定用パケット受信通知の時刻を計測し、2点間の伝送遅延情報として管理することで遅延の少ない通信経路を発見することができる。また、2点間で双方向に伝送遅延測定を行うことにより、2点間のRTT(Round Trip Time)を測定することができる。
また特許文献2には、オープンフローに関する技術ではないが、端末と端末との間で伝送されるパケットを中継するパケット中継装置に接続され、端末とパケット中継装置との間の伝送遅延時間を測定する遅延時間測定装置が開示されている。
具体的には、パケット中継装置は、中継するパケットがRTCP(Real−time Transport Control Protocol)パケットである場合に、当該RTCPパケットのコピーをコンピュータに出力する。コンピュータは、RTCPパケットのコピーが入力される都度、パケットを受信した受信時刻を取得し、取得した受信時刻に基づいて往復伝送遅延時間を算出する。
WO2011/118574A1公報 特開2009−124548号公報
Nick McKeownほか、"OpenFlow:Enabling Innovation in Campus Networks"[online]、[平成25年1月9日検索]、インターネット(URL:http://www.openflowswitch.org/documents/openflow-wp-latest.pdf) "OpenFlow Switch Specification" Version 1.0.0.(Wire Protocol 0x01)[平成25年1月9日検索]、インターネット(URL:http://www.openflowswitch.org/documents/openflow-spec-v1.0.0.pdf) 武居徹、外3名、"ポリシーサーバの動向と日立製作所の取り組み"、電子情報通信学会技術研究報告、社団法人電子情報通信学会、平成12年10月13日、第100巻、第378号、p.31−38
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。なお、以降、通信の端点である装置をエンドユーザと称することもある。
上述した特許文献1に示される技術は、OFCが伝送遅延時間の測定を実施するために必要な制御点が少なくとも2つ以上必要であるため、エンドユーザ間のRTTを測定できない、という課題があった。
その理由は、上述した特許文献1に示される技術は、測定対象区間となる両端の装置に、伝送遅延測定用パケットの送信機能、および伝送遅延測定用パケット受信時にOFCへ通知を行う機能の何れかが必要となる。また、特許文献1に示される技術は、測定対象の区間の始点から終点までの一方向の伝送遅延時間を測定するものであり、往復伝送遅延を測定するためには測定対象区間となる両端の装置が前述の2つの制御機能を具備する必要がある。さらに、OFCにより制御されるOFSとは違い、エンドユーザはOFC管理外であるため、前述の機能を具備し、OFCから制御可能であるとは限らない。
また、上述した特許文献1に示される技術は、OFCから送信された伝送遅延測定用パケットがOFS間で送信されるため、OFS間のネットワークの利用効率が低下する、という課題があった。
その理由は、OFS間において、転送するエンドユーザ間の通信とは別に、伝送遅延測定用パケットを送信する必要があり、当該伝送遅延測定用パケットが、エンドユーザ間の通信の帯域やスループットを圧迫するためである。また、OFSとエンドユーザとの間のネットワークが無線アクセスネットワークである場合、無線品質の優劣などの無線環境による影響を受けやすくエンドユーザ毎に遅延する要因が異なる。よって、エンドユーザ側で測定が必要となり、無線区間における伝送遅延測定用パケットの増加によってさらにネットワークの利用効率が低下する。
さらに、上述した特許文献2に示される技術では、パケット転送装置が中継するパケットがRTCPパケットである場合に、当該パケット転送装置が当該RTCPパケットのコピーを作成する必要があるため、そのような機能を新たに実装する必要が生じるという課題があった。
[発明の目的]
本発明の目的は、ネットワークの利用効率を低下させず、1つの制御点にて、エンドユーザ間のRTTを測定可能とする通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、受信した当該パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定するフロー情報制御手段と、前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理する受信時刻管理手段と、複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する算出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、前記第1の通信装置から前記パケット転送装置が第1のTCPパケット受信したことの通知を、当該パケット転送装置からPacket−inメッセージとして受信し、当該Packet−inメッセージに応じてFlowmodメッセージを前記パケット転送装置に対して送らないことが可能であることを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、前記第1の通信装置から前記パケット転送装置が第1のTCPパケット受信したことの通知を、当該パケット転送装置からPacket−inメッセージとして受信し、前記第1のTCPパケットが属するフローと同一のフローに属するパケットを前記パケット転送装置が再度受信した際に再度Packet−inメッセージをフロー制御装置へ送信させる規則を、前記フロー制御規則に設定し、当該パケット転送装置へ通知することを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、受信した当該パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定するフロー情報制御手段と、前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理する受信時刻管理手段と、複数の前記パケット受信通知受信時刻の間の時間差を算出する算出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信装置と、第2の通信装置と、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置と、前記パケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置とを有する通信システムであって、前記パケット転送装置は、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方からパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、前記フロー制御装置へ送信する手段を有し、前記フロー制御装置は、前記パケット転送装置から受信した前記パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定するフロー情報制御手段と、前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理する受信時刻管理手段と、複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する算出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置の制御方法であって、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、前記受信したパケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定し、複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出することを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、前記受信したパケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定し、複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する、フロー制御装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明は、ネットワークの利用効率を低下させず、1つの制御点にて、エンドユーザ間のRTTを測定可能とする通信システムを提供することができる。
その理由はフロー制御装置がパケット転送装置から受信するパケット受信通知の受信時刻から、前記測定区間の往復伝送遅延時間を近似できるからである。
第1の実施形態による通信システムの構成を示した図である。 第1の実施形態によるフロー制御装置の構成を示した図である。 第1の実施形態による動作のフローチャートを示した図である。 第1の実施形態による各装置間のシーケンスを示した図である。 第2の実施形態によるパケット転送装置の構成を示した図である。 第2の実施形態によるフロー制御装置の構成を示した図である。 第2の実施形態による伝送遅延時間測定部の構成を示した図である。 第2の実施形態による動作のフローチャートを示した図である。 第2の実施形態による測定対象通信情報の例を示した図である。 第2の実施形態による測定対象通信情報の例を示した図である。 第2の実施形態による測定対象通信情報の例を示した図である。 第3の実施形態による通信システムの構成を示した図である。 オープンフロープロトコルで規定されるフローエントリの図である。 第3の実施形態によるOFSの構成を示した図である。 第3の実施形態によるOFCの構成を示した図である。 第3の実施形態による各装置間のシーケンスを示した図である。 第4の実施形態による各装置間のシーケンスを示した図である。 第5の実施形態による通信システムの構成を示した図である。 第5の実施形態によるパケット転送装置の構成を示した図である。 第5の実施形態によるフロー制御装置の構成を示した図である。 第5の実施形態による伝送遅延時間測定部の構成を示した図である。 第5の実施形態による制御遅延時間測定部の構成を示した図である。 第5の実施形態による各装置間のシーケンスを示した図である。 第5の実施形態による各装置間のシーケンスの詳細を示した図である。 第6の実施形態による通信システムの構成を示した図である。 第6の実施競他によるOFSの構成を示した図である。 第6の実施形態によるOFCの構成を示した図である。 第6の実施形態による各装置間のシーケンスを示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
[第1の実施の形態]
[構成]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における通信システムの構成を表した図である。本発明の第1の実施形態における通信システム1は、フロー制御装置11と、パケット転送装置12と、通信装置13A(第1の通信装置)と、通信装置13B(第2の通信装置)とを備える。
フロー制御装置11は、パケット転送装置12との通信が可能であり、パケット転送装置12からのパケット受信通知に基づき、パケット転送装置12が保持するフロー制御規則を制御する。
パケット転送装置12は、フロー制御装置11と通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が可能である。パケット転送装置12は、フロー制御装置11によって設定されるフロー制御規則に従い、通信装置13Aまたは通信装置13Bから受け取ったパケットについてパケットの転送を行う。より具体的には、パケット転送装置12は、通信装置毎に特定可能な識別子である通信識別子またはその一部とフロー制御規則を対応付けて管理する。そして、パケット転送装置12は、パケットを受信した際に、同パケットに含まれる通信識別子またはその一部を用いて自装置内のフロー制御規則を取得し、当該フロー制御規則に従ってパケットの転送を行う。
また、パケット転送装置12は、通信装置13Aまたは通信装置13Bからパケットを受信すると、パケットを受信したことの通知であるパケット受信通知をフロー制御装置11へ送信することが可能である。パケット転送装置12は、受信したパケットを所定のプロトコルを用いてフロー制御装置11へ送信することにより、フロー制御装置11へパケット受信通知を送信してもよい。また、パケット転送装置12は、受信したパケットのコピーをフロー制御装置11へ送信するようにしてもよい。なお、受信したパケットのコピーをフロー制御装置11へ送信する場合、パケット転送装置12は、もとのパケットをパケット転送装置12内のメモリ等の記憶媒体に留めておく必要がある。当該受信したパケットを、フロー制御装置11から送信されたフロー制御規則に基づいてパケット転送装置12に転送させるためである。
パケット転送装置12が、パケット受信通知をフロー制御装置11へ送信する契機としては、様々な条件が想定され得る。例えば、通信装置13Aまたは通信装置13Bから受信したパケットに含まれる通信識別子、又はその一部に対応するフロー制御規則が、パケット転送装置12内に設定されていないとする。この場合、パケット転送装置12は、対応する規則を問い合わせるために、パケット受信通知をフロー制御装置11へ送信する。また、パケット転送装置12は、例えば、非特許文献3の記載のように、通信装置13からQoS(Quality of Service)を保証するための帯域予約要求を受信した場合、ネットワーク全体で一貫したリソース管理を行うために、当該要求をフロー制御装置11へ送信してもよい。
なお、通信識別子は、パケット転送装置におけるパケットを受信した物理ポートの識別子(Input Port)、パケットのヘッダ領域に含まれる宛先アドレス(Destination Address)、送信元アドレス(Source Address)、宛先ポート番号(Destination Port)、送信元ポート番号(Source Port)、通信プロトコル種別を含む。なお、上記のアドレスには、MACアドレス(Media Access Control Address)やIPアドレス(Internet Protocol Address)が含まれるものとする。以上はあくまで通信識別子の一例であり、通信を識別するために必要な識別子であれば、本発明の通信識別子に含まれるものとする。以降、パケットに含まれる通信識別子、またはその一部をフロー識別子と称する。
本願発明でのパケット転送装置12として、フローのパケットを転送する任意のパケット転送装置を用いることができる。また、本願発明でのフロー制御装置11として、パケット転送装置12のフロー制御規則を制御する任意のフロー制御装置を用いることができる。パケット転送装置12またはフロー制御装置11に用いられる通信プロトコルや、これらの装置が用いられるアーキテクチャは限定されない。例えば、OpenFlowが用いられる場合、フロー制御装置11は、OFCに該当し、パケット転送装置12は、OFSに該当する。また、ポリシーベースネットワーク管理技術おいて、フロー制御装置11は、PDP(Policy Decision Point)を有するポリシーサーバに該当し、パケット転送装置12は、PEP(Policy Enforcement Point)を有するノードに該当する。なお、ポリシーベースネットワーク管理技術とは、ポリシーと呼ばれる運用ルールに基づいて通信機器群を集中制御管理する技術をいう(非特許文献3)。
通信装置13Aおよび通信装置13Bは、パケット転送装置12を経由してお互いに通信が可能なプロトコルを有する汎用的な通信装置であり、通信識別子を用いて通信を行う。通信装置は、携帯電話、スマートフォンなどの無線端末であってもよいし、有線で接続されたコンピュータなどの有線端末であってもよい。また、通信装置は、これらのクライアントノードだけでなく、サーバなどのホストノードであってもよい。以降、通信装置13と表記した場合には、通信装置13Aまたは通信装置13Bのいずれか1つを示すものとする。また、通信装置13は、フロー制御装置11からみた通信の端点であり、実際にはパケット転送装置12と同等の機能を有してもよい。また、本発明の測定対象となる通信装置13Aと通信装置13Bとの間の片方向のフローを測定対象フローと称し、複数の測定対象フローで構成される双方向の通信を測定対象通信と称する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるフロー制御装置11の構成例を表した図である。フロー制御装置11は、パケット転送装置12のフロー制御規則を制御するフロー情報制御手段としてのフロー情報制御部111、パケット転送装置12からのパケット受信通知の受信時刻を管理する受信時刻管理手段としての受信時刻管理部112、パケットの受信時刻に基づいていずれかの装置間での往復遅延時間等を算出する算出手段としての往復遅延時間算出部113を備える。なお、図2では、フロー制御装置11に含まれる機能ブロックのうち、特に本実施形態で本質的な構成要素のみを示している。すなわち、フロー制御装置11は、図示していないが、フロー制御装置11を、パケット転送装置に備えられたフロー制御規則を制御する装置として機能させるための機能ブロックも含み得る。当該機能ブロックの例としては、フロー識別子に対応するフロー制御規則を保持し、他機能部からのフロー制御規則の問い合わせに対してフロー制御規則を応答する機能部が挙げられる。なお、フロー制御規則には、伝送遅延時間測定の有無を設定することができる。
フロー情報制御部111は、通信装置13からパケット転送装置12がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置12から受信し、受信したパケット受信通知に応じて、パケット転送装置12へ通知するフロー制御規則を決定する。オープンフローにおいては、OFPで規定されているPacket−inメッセージをパケット受信通知として使用することができる。
パケット転送装置12へ通知するフロー制御規則には、様々な規則を設定することができる。設定される規則は、例えば、パケット受信通知をフロー制御装置11へ通知する契機となったパケットを、パケット転送装置12からフロー識別子が示す宛先へ転送させるための規則でもよい。この規則は、オープンフローの場合、OFSから受信したPacket−inメッセージに対し、OFCがPacket−outメッセージをOFSに送信することで実現される。また、設定される規則は、パケット受信通知の契機となったパケットが属するフローと同一のフローに属するパケットをパケット転送装置12が再度受信した際に、パケット受信通知をフロー制御装置11へ送らずに、当該パケットを転送させるための規則でもよい。この規則は、オープンフローの場合、OFSから受信したPacket−inメッセージに対し、パケット受信通知の契機となったパケットと同一のフローに属するパケットを通信装置13B宛に転送する動作(outputアクション)を備えたフローエントリを、Flowmodメッセージを用いてOFSに送信することで実現される。また、設定される規則は、パケット受信通知をフロー制御装置11へ通知する契機となったパケットが属するフローと同一のフローに属するパケットをパケット転送装置12が再度受信した際に、再度パケット受信通知をフロー制御装置11へ通知させるための規則でもよい。この規則は、オープンフローの場合、OFSから受信したPacket−inメッセージに応じてOFCがFlowmodメッセージを送らずに、Packet−outメッセージをOFSに送信することで実現される。その理由は、FlowmodメッセージがOFCから送信されずに、再度同一フローに属するパケットをOFSが受信した場合、OFS内には対応するフローエントリが設定されておらず、再度Packet−inメッセージをOFCへ送信するためである。また、再度のパケット受信通知は、パケット受信通知の契機となったパケットと同一のフローに属するパケットを通信装置13Bに対して転送する動作(outputアクション)とOFCにパケットの受信を通知させる動作(controllerアクション)を備えたフローエントリを、Flowmodメッセージを用いてOFSに保持させることでも実現可能である。以上のように、オープンフローの場合、フロー制御規則は、Packet−outメッセージ、FlowmodメッセージなどのOFPに規定されたメッセージを組み合わせることにより実現される。なお、OFPに規定された他のメッセージを組み合わせて規則が生成されてもよい。
また、フロー情報制御部111はフロー制御装置11内に備えられた図示しない機能部があらかじめ保持しているフロー制御規則を当該機能部から取得してもよいし、往復遅延時間算出部113にて加工されたフロー制御規則を取得してもよい。例えば、本通信システムにオープンフローを適用させた場合、フロー情報制御部111は、同一フローに属するパケットをOFSが再度受信した際に、再度Packet−inメッセージをOFCへ送信させるためのフロー制御規則を往復遅延時間算出部113から取得してもよい。本発明において、フロー制御規則を決定するとは、フロー制御装置11内に備えられた図示しない機能部があらかじめ保持しているフロー制御規則のうち、どのフロー制御規則を取得するか決定すること、また、どのようなフロー制御規則を適用させるか判断することを意味する。
また、フロー情報制御部111は、パケット受信通知以外のメッセージも受信することが可能である。フロー情報制御部111は、例えば、パケット転送装置12内のフロー制御規則に、一定時間後に消滅する規則が含まれている場合に、当該規則が消滅したことを契機としてパケット転送装置12から送信されたメッセージを受信することもできる。
受信時刻管理部112は、フロー情報制御部111がパケット受信通知を受信した時刻であるパケット受信通知受信時刻を管理する。より具体的には、受信時刻管理部112は、フロー情報制御部111から伝達されたフロー識別子、およびパケット受信通知の受信時刻を、当該フロー識別子に対応する測定対象通信の通信識別子と対応付けて保持する。なお、フロー制御装置11は、パケット受信通知受信時刻を計測する機能部を有することが望ましい。その場合、当該機能部は受信時刻管理部112内に設けられてもよいし、他の機能部として設けられてもよい。
往復遅延時間算出部113は、複数のパケット受信通知受信時刻に基づき、通信装置13A、通信装置13B及びパケット転送装置12のうちのいずれか2つの装置の間の往復伝送遅延時間を少なくとも1つ算出する。より具体的には、往復遅延時間算出部113は、受信時刻管理部112が保持する測定対象フローのフロー識別子とパケット受信通知の受信時刻との複数の組に基づいて、いずれか2つの装置の間の通信の往復伝送遅延時間を算出する。また、往復遅延時間算出部113は、測定対象フローのフロー識別子とフロー制御規則とパケット受信通知の受信時刻とに基づいて伝送遅延時間測定用のフロー制御規則を生成し、そのフロー制御規則をフロー情報制御部111に伝達する機能も有する。ここで、伝送遅延時間測定用のフロー制御規則とは、同一フローに属するパケットをパケット転送装置12が再度受信した際に、再度パケット受信通知をフロー制御装置11へ送信させるためのフロー制御規則をいう。以降、通信装置13Aと通信装置13B間、通信装置13Aとパケット転送装置12間、通信装置13Bとパケット転送装置12間の往復伝送遅延時間のいずれかを第1の往復伝送遅延時間と称することがある。
[動作]
図3は、第1の実施形態によるフロー制御装置11の動作の一例を示したフローチャートである。以下、図3を参照しながら、フロー制御装置11の動作を説明する。
フロー制御装置11のフロー情報制御部111は、通信装置13Aと通信装置13Bの少なくとも一方からパケット転送装置12がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、パケット転送装置12から受信する(ステップS101)。
そして、フロー情報制御部111は、受信したパケット受信通知に応じて、パケット転送装置12へ通知するフロー制御規則を決定する(ステップS102)。例えば、フロー情報制御部111はステップS102において、同一フローに属するパケットをパケット転送装置12が再度受信した際に、再度パケット受信通知をフロー制御装置11へ送信させるためのフロー制御規則を決定することができる。
次に、往復遅延時間算出部113は、受信時刻管理部112に管理されている複数のパケット受信通知受信時刻に基づき、通信装置13A、通信装置13B及びパケット転送装置12のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する(ステップS103)。
ステップS103の動作の具体例を、図4を用いて説明する。なお図4では、通信装置13とパケット転送装置12間のパケットの送受信を破線で、パケット転送装置12とフロー制御装置11との間のパケットの送受信を実線で表している。
通信装置13Bとパケット転送装置12との往復伝送遅延時間RTT1(白太線部)は、パケット転送装置12が第1のパケットを通信装置13Bへ送信した時刻Ta1と、通信装置13Bから第2のパケットをパケット転送装置12が受信した時刻Ta2との差分となる。
Figure 2015136928
第1の実施形態では、フロー制御装置11は、パケット転送装置12から送信された第1のパケット受信通知の受信時刻Ta1’とパケット転送装置12から送信された第2のパケット受信通知の受信時刻Ta2’の時間差であるRTT1’(黒太線部)を算出する。ここで、パケット転送装置12とフロー制御装置11との間の往復伝送遅延時間及び、第1のパケット受信通知を受信してから、第1のフロー制御規則を送信するまでのフロー制御装置11内での装置内処理時間が、RTT1と比べて無視できるほど短いと仮定すれば、RTT1’をRTT1として近似することができる。
Figure 2015136928
フロー制御装置11は、所定の時間を閾値として設定し、無視できるほど短いか否かを、その閾値を下回るか否かによって判断してもよい。また、フロー制御装置11は、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の経路上のパケット転送装置12の個数に基づいて当該判断をしてもよい。もっとも、この問題は第5の実施形態のフロー制御装置を用いることで解決される。
同様に、フロー制御装置11は、第2のパケット受信通知の受信時刻Ta2’と第3のパケット受信通知の受信時刻Ta3’との時間差であるRTT2’(黒太線部)を算出する。そしてこの値に基づいて近似することにより、通信装置13Aとパケット転送装置12との往復伝送遅延時間RTT2を算出することができる。また、フロー制御装置11は、第1のパケット受信通知の受信時刻Ta1’と第3のパケット受信通知の受信時刻Ta3’との時間差(RTT1’+RTT2’ )(黒太線部)を算出する。そしてこの値に基づいて近似することにより、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の往復伝送遅延時間(RTT1+RTT2)を算出することができる。
なお、フロー制御装置11は、ステップS102の動作をステップS103の動作の後に行ってもよい。つまり、往復遅延時間算出部113が算出した第1の往復伝送遅延時間に基づいて、パケット転送装置12へ通知するフロー制御規則をフロー情報制御部111が決定してもよい。
上述の本実施形態で示される発明の本質は、フロー制御装置11におけるパケット受信通知時刻の時間差を求めることにあるとも言える。
[効果]
本発明の効果は、1つのパケット転送装置とこれを管理するフロー制御装置とにより、フロー制御装置が端点とならない区間の往復伝送遅延時間を取得できることにある。
その理由はフロー制御装置がパケット転送装置から受信するパケット受信通知の受信時刻から、測定対象とする区間の往復伝送遅延時間を近似できるからである。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明された通信システムに関する詳細の一例が説明される。
[構成]
本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態における通信システムは、図1に示される第1の実施形態の通信システムの構成のうち、フロー制御装置21と、パケット転送装置22と、通信装置13Aと、通信装置13Bとを備える。なお、通信装置13Aと通信装置13Bには、第1の実施形態と同様の装置が用いられている。
図5は、本発明の第2の実施形態におけるパケット転送装置22の構成例を表した図である。パケット転送装置22は、パケットに含まれる通信識別子またはその一部を用いてフロー制御規則を取得し、フロー制御規則に従ってパケットの転送を行う機能部(パケット転送部221)と、前述の通信識別子またはその一部とフロー制御規則を対応付けて管理する機能部(フロー制御規則管理部222)とを備える。以降、パケットに含まれる通信識別子、またはその一部をフロー識別子と称する。
パケット転送部221は、受信したパケットからフロー識別子を抽出し、フロー制御規則管理部222に対しフロー制御規則の問い合わせを行い、フロー制御規則管理部222から受けたフロー制御規則に従いパケットの転送を行う。フロー制御規則に通信識別子の変更が指示されている場合、パケット転送部221は、その変更を行うことも可能である。
フロー制御規則管理部222は、パケット転送部221からのフロー制御規則の問い合わせに対し、対応するフロー制御規則を応答する。また、該当するフロー制御規則を保持していない場合、フロー制御規則管理部222は、フロー制御装置21に対し問い合わせを行い、フロー制御装置21からのフロー制御規則の追加・削除・更新の制御を受けることができる。
図6は、本発明の第2の実施形態におけるフロー制御装置21の構成例を表した図である。フロー制御装置21は、フロー識別子で区別されるフロー単位で通信情報を管理する機能部(フロー情報管理部212)と、フロー情報管理部212を用いてパケット転送装置22のフロー制御規則を制御する機能部(フロー情報制御部211)と、複数のパケット受信通知の受信時刻の時間差を算出し、通信装置13間又はパケット転送装置22と通信装置13との間の往復伝送遅延時間を算出する機能部(伝送遅延時間測定部213)とを備える。
図7は、本発明の第2の実施形態における伝送遅延時間測定部213の構成例を表した図である。伝送遅延時間測定部213は、測定対象通信に係る測定対象フローとそのパケット通知受信時刻を管理する機能部(パケット受信通知管理部2132)と、通信装置13間又はパケット転送装置22と通信装置13との間の往復伝送遅延時間を算出する機能部(往復遅延時間算出部2133)と、フロー情報管理部212のフロー制御規則を参照し、往復遅延時間算出部2133からの測定指示に基づいて測定対象フロー用のフロー制御規則を生成する機能部(測定用フロー制御規則生成部2131)と、を備える。
ここで、第1の実施形態のフロー制御装置11内に備えられた各機能部のうち、フロー情報制御部111は、第2の実施形態のフロー情報制御部211に対応する。また、第1の実施形態の受信時刻管理部112は、第2の実施形態の伝送遅延時間測定部213内に備えられたパケット受信通知管理部2132に対応する。そして、第1の実施形態の往復遅延時間算出部113は、第2の実施形態の伝送遅延時間測定部213内に備えられた往復遅延時間算出部2133に対応する。フロー情報管理部212は、フロー識別子に対応するフロー制御規則を保持し、他手段からの問い合わせに対してフロー制御規則の有無やフロー制御規則を応答する。フロー制御規則には、伝送遅延時間測定の有無を設定することができる。
フロー情報制御部211は、パケット転送装置22との通信が可能であり、フロー識別子を用いてフロー情報管理部212が保持するフロー制御規則、または伝送遅延時間測定部213にて加工されたフロー制御規則を取得し、パケット転送装置22のフロー制御規則を制御する。
伝送遅延時間測定部213は、測定対象フローのフロー識別子とフロー制御規則とパケット受信通知の受信時刻に基づいて伝送遅延時間測定用のフロー制御規則を生成し、そのフロー制御規則をフロー情報制御部211に伝達する。また、伝送遅延時間測定部213は、保持する測定対象フローのフロー識別子とパケット受信通知の受信時刻から、通信装置13間又はパケット転送装置22と通信装置13との間の往復伝送遅延時間を算出する。
伝送遅延時間測定部213内の測定用フロー制御規則生成部2131は、フロー情報管理部212またはフロー情報制御部211から取得したフロー識別子、フロー制御規則、およびパケット受信通知の受信時刻を、パケット受信通知管理部2132に伝達する。また、測定用フロー制御規則生成部2131は、フロー情報管理部212から取得したフロー制御規則をパケット受信通知管理部2132が保持する測定対象通信に係る測定対象フローの情報を基に変更し、フロー情報制御部211に対して測定対象フロー用のフロー制御規則を伝達する。
パケット受信通知管理部2132は、測定用フロー制御規則生成部2131から伝達されたフロー識別子、およびパケット受信通知の受信時刻を、当該フロー識別子に対応する測定対象通信の通信識別子と対応付けて保持する。
往復遅延時間算出部2133は、パケット受信通知管理部2132が保持する測定対象通信に係る測定対象フローのパケット受信通知の受信時刻を基に、通信装置13間又はパケット転送装置22と通信装置13との間の往復伝送遅延時間の算出を行う。
[動作]
次に、本実施形態の全体の動作を詳細に説明する。
まず、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の測定対象通信にて発生したパケット受信通知の受信時刻を保持する動作を、図4を参照して詳細に説明する。
通信装置13Aから通信装置13Bに送信された第1のパケットがパケット転送装置22に到達する。
パケット転送装置22は、受信したパケットに対するフロー制御規則をフロー制御規則管理部222に問い合わせる。フロー制御規則管理部222は、受信したパケットに対応するフロー制御規則が存在しない場合、または受信したパケットに対応するフロー制御規則にフロー制御装置21へのパケット受信通知が規定されている場合、第1のパケット受信通知をフロー制御装置21に送信する。
フロー制御装置21の動作を、図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。
フロー制御装置21は、フロー情報制御部211で第1のパケット受信通知を受け取る(ステップS201)。
フロー情報制御部211は、受け取った第1のパケット受信通知に対するフロー制御規則についてフロー情報管理部212に問い合わせる(ステップS202)。
フロー情報管理部212は、受け取った第1のパケット受信通知の情報を基にフロー情報を参照し、測定対象フローであるかの判断を行う(ステップS203)。測定対象フローではない場合、フロー情報管理部212は、フロー情報の保持しているフロー制御規則をフロー情報制御部211に通知する(ステップS204)。測定対象フローである場合、フロー情報管理部212は、第1のパケット受信通知の情報と対応するフロー制御規則を伝送遅延時間測定部213に通知する。
伝送遅延時間測定部213の測定用フロー制御規則生成部2131は、受け取った第1のパケット受信通知の情報と対応するフロー制御規則と、第1のパケット受信通知を受信した時刻を基に、パケット受信通知管理部2132に測定対象通信の情報を問い合わせる(ステップS205)。パケット受信通知管理部2132は、測定対象フローの情報を含む測定対象通信の情報を保持していないため、第1のパケット受信通知の情報とその受信時刻を測定対象通信の情報として保持し、測定用フロー制御規則生成部2131に「フローなし」を応答する。測定用フロー制御規則生成部2131は、第1のパケット受信通知に対するフロー制御規則を、通知契機となったパケットを転送する規則と再度受信した場合にパケット受信通知を行う規則とで上書きし、フロー情報制御部211に通知する(ステップS206)。図9に、ステップS206にてパケット受信通知管理部2132が保持した測定対象通信情報の例を示す。尚、測定対象通信情報を保持する手段はテーブルとは異なる形態であってもよい。フロー識別子はパケット受信通知の情報に含まれる情報であり、フロー識別子13abは通信装置13Aから通信装置13Bへ送信されたフローを示す。パケット受信通知受信時刻は、フロー制御装置21がパケット受信通知を受信した時刻であり、第1のパケット受信通知を受信した時刻をパケット受信通知受信時刻Ta1としている。通信識別子は、同一の端点を持つ複数の測定対象フローに対して与えられる識別子であり、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の測定対象通信の識別子を通信識別子Aとしている。
フロー制御装置21のフロー情報制御部211は、受け取ったフロー制御規則を用いて、第1のパケット受信通知に対する第1のフロー制御規則をパケット転送装置22に送信する。
パケット転送装置22は、第1のフロー制御規則に従い第1のパケットを通信装置13Bに転送する。第1のパケットを受信した通信装置13Bは、これを契機とする第2のパケットを通信装置13Aに対して送信し、そのパケットがパケット転送装置12に到達する。
パケット転送装置22は、第1のパケットを受信した通信装置13Bに第2のパケットを送信させる手順として、通信装置間で3−way handshakeのような1往復半以上のパケット交換が発生するプロトコルを用いることができる。このようなプロトコルを用いることで、第1のパケットを受信した通信装置13Bに、当該第1のパケットの受信を契機として通信装置13Aに対して第2のパケットを送信させることができる。また、当該プロトコルの一例として、TCP(Transmission Control Protocol )がある。3−way handshakeをTCPで行う場合、第1のパケットはSYNパケットに該当し、第2のパケットはSYN/ACKパケットに該当する。なお、後述する第3のパケットはACKパケットに該当する。これは本発明の他の実施形態においても同様である。
また、3−way handshakeの手順は、TCPに限られず、UDP(User Datagram Protocol)の上位プロトコルでの通信開始時にも用いられ得る。上位のプロトコルとは例えばSIP(Session Initiation Protocol)などである。
TCP又はSIPで3−way handshakeを用いて接続を確立させる手順は、本分野における当業者に周知なため、ここでは説明を省略する。
なお、前述の通り、第1のパケットを受信した通信装置13Bに、当該第1のパケットの受信を契機として通信装置13Aに対して第2のパケットを送信させる手順は、通信装置間で1往復半以上のパケット交換が発生するプロトコルであれば実現可能である。よって当該プロトコルはTCPやUDPに限られないことに留意されたい。
パケット転送装置12は、第1のパケットを受信した場合と同様に、第2のパケット受信通知をフロー制御装置21に送信する。
フロー制御装置21は、フロー情報制御部211で第2のパケット受信通知を受け取り、第1のパケット受信通知と同様の手順で、第2のパケット受信通知の情報と対応するフロー制御規則を伝送遅延時間測定部213に通知する(ステップS201からステップS203)。
伝送遅延時間測定部213の測定用フロー制御規則生成部2131は、受け取った第2のパケット受信通知の情報と対応するフロー制御規則と、第2のパケット受信通知を受信した時刻を基に、パケット受信通知管理部2132に測定対象通信の情報を問い合わせる(ステップS205)。
パケット受信通知管理部2132は、測定対象フローの逆方向の測定対象フロー情報を含む測定対象通信の情報を保持しているため、第2のパケット受信通知の情報とその受信時刻を測定対象通信の情報として保持し、測定用フロー制御規則生成部2131に「逆方向フローあり」を応答する。測定用フロー制御規則生成部2131は、第2のパケット受信通知に対するフロー制御規則をそのままフロー情報制御部211に通知する(ステップS207)。
図10に、ステップS207にてパケット受信通知管理部2132が保持した測定対象通信情報の例を示す。フロー識別子13baは、通信装置13Bから通信装置13Aに送信された測定対象フローを示す。パケット受信通知受信時刻Ta2は、フロー制御装置21における第2のパケット受信通知の受信時刻を示す。
フロー制御装置21のフロー情報制御部211は、受け取ったフロー制御規則を用いて、第2のパケット受信通知に対する第2のフロー制御規則をパケット転送装置22に送信する。
パケット転送装置22は、第2のフロー制御規則に従い第2のパケットを通信装置13Aに転送する。第2のパケットを受信した通信装置13Aは、これを契機とする第3のパケットを通信装置13Bに対して送信し、そのパケットがパケット転送装置22に到達する。
パケット転送装置22は、第1のパケットと同様の処理を行い、第3のパケット受信通知をフロー制御装置21に送信する。
フロー制御装置21は、フロー情報制御部211で第3のパケット受信通知を受け取り、第1のパケット受信通知と同様の手順で、第3のパケット受信通知の情報と対応するフロー制御規則を伝送遅延時間測定部213に通知する(ステップS201からステップS203)。
伝送遅延時間測定部213の測定用フロー制御規則生成部2131は、受け取った第3のパケット受信通知の情報と対応するフロー制御規則と、第3のパケット受信通知を受信した時刻を基に、パケット受信通知管理部2132に測定対象通信の情報を問い合わせる(ステップS205)。
パケット受信通知管理部2132は、測定対象フローの同方向の測定対象フロー情報を含む測定対象通信の情報を保持しているため、第3のパケット受信通知の情報とその受信時刻を測定対象通信の情報として保持し、測定用フロー制御規則生成部2131に「同方向フローあり」を応答する。測定用フロー制御規則生成部2131は、第3のパケット受信通知に対するフロー制御規則に対して再度受信した場合にパケット受信通知を行わない規則を追加し、フロー情報制御部211に通知する(ステップS208)。
図11に、ステップS208にてパケット受信通知管理部2132が保持した測定対象通信情報の例を示す。フロー識別子13abは、通信装置13Bから通信装置13Aに送信された測定対象フローを示す。パケット受信通知受信時刻Ta3は、フロー制御装置21における第3のパケット受信通知の受信時刻を示す。
通信装置13間又はパケット転送装置22と通信装置13との間の往復伝送遅延時間を算出する手順は第1の実施形態と同様である。
[効果の説明]
本実施形態における通信システムの効果は、第1の実施形態と同様に、1つのパケット転送装置とこれを管理するフロー制御装置とにより、フロー制御装置が端点とならない区間の往復伝送遅延時間を取得できることにある。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、第2の実施形態の通信システムにオープンフローを適用させた場合の一例が説明される。
[構成]
本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態の通信システムに、オープンフローを適用させた場合の通信システム3の構成を示す図である。図12を参照すると、通信システム3は、オープンフローコントローラ(OFC)31と、オープンフロースイッチ(OFS)32と、通信装置13A、および通信装置13Bとを備える。
OFC31は、OFS32との通信が可能であり、オープンフロープロトコルを用いてOFS32内に備えられたフローエントリを制御する。
OFS32は、OFC31と通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が可能であり、OFS32が保持するフローテーブル内に含まれるフローエントリに従い、パケットを転送する。図13に、オープンフロープロトコルで規定されるフローエントリを示す。前述の通り、フローエントリにはフロー毎に、パケットヘッダと照合されるマッチングルール(Header Fields)と、フロー統計情報(Counters)と、処理内容を定義したアクション(Actions)と、の組が定義される。
以下の説明では、第2の実施形態で示した要素には同一の参照符号を付して、それぞれの詳細な説明は省略する。
図14は、本発明の第3の実施形態におけるOFS32の構成例を表した図である。OFS32は、パケット転送部221と、フロー制御規則管理部222とを備える。OFS32は、本発明の第2の実施形態におけるパケット転送装置22に相当する。
図15は、本発明の第3の実施形態におけるOFC31の構成例を表した図である。OFC31は、フロー情報管理部212と、フロー情報制御部211と、伝送遅延時間測定部213とを備える。OFC31は、本発明の第2の実施形態におけるフロー制御装置21に相当する。
[動作]
次に、本実施例の動作を説明する。
まず、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の測定対象通信にて発生したPacket−inメッセージの受信時刻を保持する動作を、図16を参照して詳細に説明する。
通信装置13Aから通信装置13Bに送信された第1のパケットがOFS32に到達する。
OFS32は、受信したパケットに対するフローエントリをフロー制御規則管理部222に問い合わせる。フロー制御規則管理部222は、受信したパケットに対応するフローエントリが存在しない場合、または受信したパケットに対応するフローエントリにOFC31へのPacket−inメッセージ送信が規定されている場合、第1のPacket−inメッセージをOFC31に送信する。
OFC31は、受け取った第1のPacket−inメッセージに含まれるパケットヘッダの情報を基にフローエントリを検索する。該当フローが測定対象フローの場合、OFC31は、図8のフロー制御規則生成のフローチャートに従い、測定対象フロー用のフロー制御規則を生成する。本実施形態における第1のパケットに対するフロー制御は、第1のパケットと同一のフローに属するパケットについてフローエントリを保持させない制御と、第1のパケットのみを通信装置13Bに対して送出させる制御とを含む。フローエントリを保持させないことにより、同一フローに対するPacket−inメッセージによる再度のパケット受信通知を実現する。OFC31は、第1のパケットのみを通信装置13Bに対して送出させる制御を、第1のPacket−outメッセージを用いてOFS32に伝達する。
第1のPacket−outメッセージを受け取ったOFS32は、OFC31からの制御指示に従い第1のパケットを通信装置13Bに対して送出する。
第1のパケットを受信した通信装置13Bは、受信を契機として通信装置13Aに対して第2のパケットを送信し、第2のパケットがOFS32に到達する。OFS32は、前述の第1のパケットと同様の処理を行い、OFC31に第2のPacket−inメッセージを送信する。
OFC31は、受け取った第2のPacket−inメッセージに含まれるパケットヘッダの情報を基にフローエントリを検索する。該当フローが測定対象フローであり、当該測定対象フローに対応する測定対象通信が存在する場合、OFC31は、図8のフロー制御規則生成のフローチャートに従い、測定対象フロー用のフロー制御規則を生成する。本実施形態における第2のパケットに対するフロー制御は、第2のパケットと同一のフローに属するパケットを通信装置13Aに対して転送する動作(outputアクション)を備える第1のフローエントリを保持させる制御と、第2のパケットを通信装置13Aに送出させる制御とを含む。OFC31は、第1のフローエントリを保持させる制御を第1のFlowmodメッセージを用いて、第2のパケットを通信装置13Aに送出させる制御を第2のPacket−outメッセージを用いて、OFS32に伝達する。なお、OFS32が自装置内のバッファなどのメモリに第2のパケットを保持している場合、OFC31は、第2のPacket−outメッセージを用いず、第1のFlowmodメッセージに第2のパケットを通信装置13Aに送出させる制御を含めることもできる。
第1のFlowmodメッセージと第2のPacket−outメッセージを受け取ったOFS32は、OFC31からの制御指示に従い、第2のパケットと同一のフローに属するパケットについて第1のフローエントリを保持し、第2のパケットを通信装置13Aに対して送出する。
第2のパケットを受信した通信装置13Aは、当該第2のパケットの受信を契機として通信装置13Bに対して第3のパケットを送信する。すると、第3のパケットがOFS32に到達する。
OFS32は、前述の第1のパケットと同様の処理を行い、OFC31に第3のPacket−inメッセージを送信する。
OFC31は、受け取った第3のPacket−inメッセージに含まれるパケットヘッダの情報を基にフローエントリを検索する。該当フローが測定対象フローであり、当該測定対象フローに対応する測定対象通信が存在し、同一フローが登録されている場合、OFC31は、図8のフロー制御規則生成フローに従い、測定対象フロー用のフロー制御規則を生成する。本実施例における第3のパケットに対するフロー制御は、第3のパケットと同一のフローに属するパケットを通信装置13Bに対して転送する動作(outputアクション)を備える第2のフローエントリを保持させる制御と、第3のパケットを通信装置13Bに送出させる制御とを含む。OFC31は、前述のフローエントリを保持させる制御を第2のFlowmodメッセージを用いて、第3のパケットを通信装置13Bに送出させる制御を第3のPacket−outメッセージを用いて、OFS32に伝達する。なお、OFS32が自装置内のバッファ等のメモリに第3のパケットを保持している場合、OFC31は、第3のPacket−outメッセージを用いずに、第2のFlowmodメッセージに第3のパケットを通信装置13Bに送出させる制御を含めることもできる。
なお、通信装置13Aと通信装置13Bと、OFS32のいずれか2つの装置の間往復伝送遅延時間を算出する手順は、第1の実施形態と同様である。
[効果]
以上説明した第3の実施形態の通信システム3は、通信の中継装置でありかつOFC31から制御可能なOFS32において通信端点の往復伝送遅延時間を算出する。
本発明の効果は、1つのOFSとこれを管理するOFCとにより、OFCが端点とならない区間の往復伝送遅延時間を取得できることにある。
また、OFS間、又は通信装置とOFSとの間に測定用パケットを付加することなく往復伝送遅延時間の測定を可能としており、ネットワークの利用効率を低下させないという効果を奏する。
また、OFSは、オープンフロープロトコルで規定される範囲の機能で実現可能であり、オープンフローで構成されているネットワークにおいて、新たに機器を追加する必要がなく、測定のためのコストを低減させるという効果を奏する。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、第2の実施形態の通信システムにオープンフローを適用させた場合の他の例が説明される。
[構成]
本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。なお、構成については、第3の実施形態の通信システム3と同一であるため省略する。
[動作]
次に、本実施形態の動作を説明する。多くの動作は、第3の実施形態と重複するため、本実施形態では、第3の実施形態との差分について説明を行う。
まず、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の測定対象通信にて発生したPacket−inメッセージの受信時刻を保持する動作を、図17を参照して詳細に説明する。
第1のPacket−inメッセージを受け取ったOFC31がOFS32に行うフロー制御は、第1のパケットと同一のフローに属するパケットを通信装置13Bに対して転送する動作(outputアクション)とOFC31にパケットの受信を通知させる動作(controllerアクション)を備えた第1のフローエントリを保持させる制御と、第1のパケットを通信装置13Bに対して送出させる制御とを含む。OFC31へのパケット受信通知の動作を第1のフローエントリに指定することにより、OFC31は、同一フローに対するパケット受信通知を実現する。OFC31は、第1のフローエントリを保持させる制御を第1のFlowmodメッセージを用いて、第1のパケットを通信装置13Bに対して送出させる制御を第1のPacket−outメッセージを用いて、OFS32に伝達する。なお、OFS32が自装置内のバッファ等のメモリに第1のパケットを保持している場合、OFC31は、第1のPacket−outメッセージを用いずに、第1のFlowmodメッセージに第1のパケットを通信装置13Bに送出させる制御を含めることもできる。
第2のPacket−inメッセージを受け取ったOFC31の動作は、第2の実施形態と同一であるため省略する。本実施形態では、第2のPacket−inメッセージの受信を契機としてOFS32に設定されるフローエントリを第2のフローエントリとする。
第3のPacket−inメッセージを受け取ったOFC31がOFS32に行うフロー制御は、該当フローに対してOFC31へのパケット受信通知を停止させる制御を含む。OFC31へのパケット受信通知をOFS32に停止させることで、OFS32の処理負荷を軽減させることができる。OFC31は、OFS32に投入した第1のフローエントリからControllerアクションを削除する制御、または第1のフローエントリからControllerアクションを削除した第3のフローエントリで上書きする制御を、第3のFlowmodメッセージを用いてOFS32に伝達する。なお、第3のパケットは第1のフローエントリに従い通信装置13Bに転送済みであるため、第3のパケットを送出させる制御は不要である。
[効果]
本実施形態における通信システムは、第3の実施形態における通信システムに比べ、第3のパケットに対するフローエントリが第3のパケット受信前にOFS32に登録されていることにより、第3のパケットの伝送遅延時間が短縮されるという効果を奏する。
[第5の実施形態]
第5の実施形態では、フロー制御装置とパケット転送装置との間の往復伝送遅延時間、及びフロー制御装置内の処理遅延時間を第1の往復伝送遅延時間から減算することにより、通信装置間又は通信装置とパケット転送装置との間の、より正確な往復伝送遅延時間を算出する。
[構成]
本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。
図18は、本発明の実施形態における伝送遅延測定システムの構成を表した図である。本発明の第5実施形態における伝送遅延測定システム5は、フロー制御装置51と、パケット転送装置52と、通信装置13Aと、通信装置13Bとを備える。
以降の説明では、第1の実施形態、第2の実施形態と同様の要素を多く含むため、同一の要素については前述の符号を用い、説明を省略する。
フロー制御装置51は、フロー制御装置21と同様の機能に加え、フロー制御装置51とパケット転送装置52との間の往復伝送遅延時間を測定するためのパケット受信通知を自フロー制御装置51に送信させるフロー制御規則である測定用フロー制御規則をパケット転送装置52へ送信する機能をさらに有する。また、フロー制御装置51は、フロー制御装置51とパケット転送装置52との間の往復伝送遅延時間と、パケット転送装置52が送信したパケット受信通知を受信してからフロー制御規則を送信するまでのフロー制御装置51内の処理遅延時間とを測定する機能もさらに有する。
以降、フロー制御装置51とパケット転送装置52との間の往復伝送遅延時間を第2の往復伝送遅延時間と称する。また、第2の往復伝送遅延時間と、パケット転送装置52が送信したパケット受信通知を受信してからフロー制御規則を送信するまでのフロー制御装置51内の処理遅延時間との和を制御遅延時間と称する。なお、第2の往復伝送遅延時間には、パケット転送装置52がフロー制御装置51からパケットを受信してから、フロー制御装置51への当該パケットのパケット受信通知を行うまでのパケット転送装置52内の処理遅延時間を含む。
パケット転送装置52は、パケット転送装置22の機能に加え、フロー制御装置51から送出を依頼されたパケットについて、自パケット転送装置52内に保持しているフロー制御規則を参照し、そのフロー制御規則に従ってパケットを処理する機能をさらに有する。例えば、パケット転送装置52が測定用フロー制御規則を有している場合において、フロー制御装置51から送出を依頼されたパケットが当該測定用フロー制御規則に対応するパケットだった場合、パケット転送装置52は、当該測定用フロー制御規則に従いパケットを転送する。
図19は、本発明の実施形態におけるパケット転送装置52の構成を表した図である。パケット転送装置52は、パケット転送部221とフロー制御規則管理部522を備える。
フロー制御規則管理部522は、フロー制御規則管理部222の機能に加え、フロー制御装置51から送出を依頼されたパケットについて、自らが保持しているフロー制御規則を参照し、そのフロー制御規則に従ってパケットを処理する機能をさらに有する。
図20は、本発明の実施形態におけるフロー制御装置51の構成を表した図である。フロー制御装置51は、フロー情報管理部212と、フロー情報制御部211と、伝送遅延時間測定部513と、制御遅延時間測定部514とを備える。
制御遅延時間測定部514は、フロー制御装置51とパケット転送装置52の間の第2の往復伝送遅延時間と、フロー制御装置51内の処理遅延時間を含む制御遅延時間の測定を行う機能を有する。
伝送遅延時間測定部513は、伝送遅延時間測定部213と同様の機能を有する。両者の差分は、図4が示す算出方法により算出した往復伝送遅延時間から、制御遅延時間測定部514で測定した第2の往復伝送遅延時間と、フロー制御装置51内の処理遅延時間も用いて、パケット転送装置52と通信装置13A、および通信装置13Bのいずれか2つ装置間の第1の往復伝送遅延時間を算出することである。
図21は、第5の実施形態における伝送遅延時間測定部513の構成を表した図である。伝送遅延時間測定部513は、測定用フロー制御規則生成部2131と、パケット受信通知管理部2132と、往復遅延時間算出部5133と、を含む。
往復遅延時間算出部5133は、往復遅延時間算出部2133と同様の機能を有し、その差分は、制御遅延時間測定部514から取得した第2の往復伝送遅延時間と、フロー制御装置51内の処理遅延時間をも用いて、第1の往復伝送遅延時間を算出する機能を有することである。
図22は、本発明の実施形態における制御遅延時間測定部514の構成を表した図である。制御遅延時間測定部514は、制御遅延測定用フロー制御規則管理部5141と、制御遅延測定用パケット送信部5142と、制御遅延時間算出部5143と、を含む。
制御遅延測定用フロー制御規則管理部5141は、パケット転送装置52に対する第2の遅延測定用フローに属するパケットを処理するためのフロー制御規則の管理、およびパケット転送装置52からのパケット受信通知の受信を行う。
制御遅延測定用パケット送信部5142は、第2の往復遅延時間測定用のフロー制御規則が設定されたパケット転送装置52に対して、第2の往復遅延時間測定用パケットをフロー制御規則に従って処理を行うことを指示する制御信号を送信する。制御信号は、C−Planeにおいて送受信される制御メッセージおよび制御パケットを含む。
制御遅延時間算出部5143は、制御遅延測定用パケット送信部5142から得る制御信号送出時刻と、パケット転送装置52から制御遅延測定用フロー制御規則管理部5141を介して取得した第2の往復遅延時間測定用パケットのパケット受信通知の受信時刻を基に、第2の往復伝送遅延時間を算出する。
また、制御遅延時間算出部5143は、第1のパケット受信通知を受信してから、第1のフロー制御規則を送出するまでの、フロー制御装置51内での処理遅延時間を算出する。
[動作]
次に、本実施形態の全体の動作を詳細に説明する。
図23に、本実施形態の動作を表すシーケンス図を示す。
通信装置13Aと通信装置13Bとの往復伝送遅延時間を算出する動作を、図23を参照して説明する。
なお、図23において、フロー制御装置51が第1のパケット受信通知の受信時刻から第3のパケット受信通知の受信時刻を取得するまでの動作は第1の実施形態、第2の実施形態と同様なので、説明を省略する。
次に、フロー制御装置51とパケット転送装置52との間の第2の往復伝送遅延時間の測定について説明する。フロー制御装置51は、「第2の往復遅延時間測定用フローに属するパケットを受信した場合にフロー制御装置51にパケット受信通知を行う」という処理をパケット転送装置52にさせる第4のフロー制御規則をパケット転送装置52に転送する。
パケット転送装置52は、第4のフロー制御規則を受け取り、第4のフロー制御規則を保持する。
フロー制御装置51は、第2の往復遅延時間を測定するためのパケットを含む第5のフロー制御規則をパケット転送装置52に転送する。この第5のフロー制御規則の送信時刻をTp1とする。
第5のフロー制御規則を受け取ったパケット転送装置52は、フロー制御規則管理部522において、受け取った第2の往復遅延時間測定用のパケットについて、保持しているフロー制御規則の検索を行う。この検索では、先に設定した第4のフロー制御規則が該当するため、フロー制御規則に従い、第4のパケット受信通知を行う。
第4のパケット受信通知を受け取ったフロー制御装置51は、第2の往復遅延時間測定用フローに係るパケット受信通知であると判定した場合、第4のパケット受信通知の受信時刻Tp2を保持する。
なお、上記手順は、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の測定対象通信にて発生したパケット受信通知の受信時刻を保持する動作と関連付けられる必要はなく、独立して実施されることが可能である。すなわち、図23ではパケット転送装置52が第3のパケットを通信装置13Bへ転送した後に、第5のフロー制御規則の受信時刻Tp1と第4のパケット受信通知の受信時刻Tp2とを取得している。しかし、当該時刻の取得は、パケット転送装置52が、通信装置13Aから第1のパケットを受信する前に行われてもよい。
次に、通信装置13間又はパケット転送装置52と通信装置13との間の往復伝送遅延時間を算出する手順を説明する。
図24は、パケット転送装置52とフロー制御装置51との間の伝送遅延時間及びフロー制御装置51内の処理時間を表した図である。第1の実施形態のフロー制御装置11は、第1のパケット受信通知の受信時刻Ta1’と第2のパケット受信通知の受信時刻Ta2’とに基づいてRTT1’を算出した。そして、フロー制御装置11は、パケット転送装置12が第1のパケットを送出した時刻Ta1と、第1のパケットの受信を契機として通信装置13Bから送信された第2のパケットの受信時刻Ta2とから算出可能な実際のRTT1に、RTT1’が近似しているとして第1の往復遅延伝送時間を算出した。しかし、図24(a)に示すように、実際にはパケット転送装置52とフロー制御装置51との間には少なからず伝送遅延時間が生じる。具体的には、フロー制御装置51が第1のフロー制御規則を送信してから(送信時刻Tp1’)パケット転送装置52が第1のパケットを送信するまで(送信時刻Ta1)、以下の式3に示すように、伝送遅延時間RTTp1が生じる。
Figure 2015136928
また、第1のパケット受信通知を受信してから(受信時刻Ta1’)、第1のフロー制御規則を送出するまで(送信時刻Tp1’)、以下の式4に示すように、フロー制御装置51内で処理遅延時間Tipが生じる。
Figure 2015136928
同様に、パケット転送装置52が通信装置13Bから第2のパケットを受信してから(受信時刻Ta2)、フロー制御装置51が第2のパケット受信通知を受信するまで(受信時刻Ta2’又はTp2’)、以下の式5に示すように、伝送遅延時間RTTp2が生じる。
Figure 2015136928
そこで、RTT1’から、RTTp1及びRTTp2並びにフロー制御装置51内の処理時間Tipを減算することにより正確なRTT1が算出される。
まず、図24(a)に示すフロー制御装置51内での処理時間Tipは、フロー制御装置51が保持する第1のパケット受信通知の受信時刻Ta1’および第1のフロー制御規則の送信時刻Tp1’に基づいて算出される。
次に、図24(a)に示す伝送遅延時間RTTp1とRTTp2の和は、図24(b)に示すように、フロー制御装置51がパケット転送装置52対して送信した第5のフロー制御規則の送信時刻Tp1とフロー制御装置51がパケット転送装置52から受信した第4のパケット受信通知の受信時刻Tp2とから算出される。
よって、RTT1は、以下に示す式6を用いて求めることができる。
Figure 2015136928
同様にパケット転送装置52と通信装置13Aとの往復伝送遅延時間RTT2、通信装置13Aと通信装置13Bとの往復伝送遅延時間(RTT2+RTT3)についてもより正確な値が算出される。
[効果]
本実施形態における通信システムの効果は、第1の実施形態と同様に、1つのパケット転送装置とこれを管理するフロー制御装置とにより、フロー制御装置が端点とならない区間の往復伝送遅延時間を取得できる。
さらに、パケット転送装置52とフロー制御装置51との間の第2の往復伝送遅延時間、及びフロー制御装置51内の処理遅延時間を考慮するため、より正確な第1の往復伝送遅延時間を算出することができる。
また、本実施形態では、上記の構成を有することにより、第2の往復伝送遅延時間を測定するためのパケットはフロー制御装置51とパケット転送装置52との間の通信にのみ用いられる。そのため、このパケットは、通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が行われるネットワークに影響を与えない。よって、通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が行われるネットワークにおいて、伝送遅延時間を測定するための測定用パケットが発生することによるネットワークの利用効率の低下を回避できる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態では、第5の実施形態の通信システムにオープンフローを適用させた場合の一例が説明される。
[構成]
本発明の第6の実施形態について図面を参照して説明する。図25は、本発明の第6の実施形態について、オープンフローを利用した通信システム6の構成を示す図である。図25を参照すると、通信システム6は、オープンフローコントローラ(OFC)61と、オープンフロースイッチ(OFS)62と、通信装置13A,および通信装置13Bとを備える。
OFC61は、OFS62との通信が可能であり、オープンフロープロトコルを用いてOFS62を制御する。
OFS62は、OFC61と通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が可能であり、OFS62が保持するフローテーブル内に含まれるフローエントリに従い、パケットを転送する。前述の通り、図13にはオープンフロープロトコルで規定されるフローエントリが示されている。
以下の説明では、第5の実施形態で示した要素には同一の参照符号を付して、それぞれの詳細な説明は省略する。
図26は、本発明の第6の実施形態におけるOFS62の構成例を表した図である。OFS62は、パケット転送部221と、フロー制御規則管理部522とを備える。OFS62は、本発明の第5の実施形態におけるパケット転送装置52に相当する。
図27は、本発明の第6の実施形態におけるOFC61の構成例を表した図である。OFC61は、フロー情報管理部212と、フロー情報制御部211と、伝送遅延時間測定部513と、制御遅延時間測定部514とを備える。OFC61は、本発明の第5の実施形態におけるフロー制御装置51に相当する。
[動作]
次に、本実施例の動作を説明する。
通信装置13Aと通信装置13Bとの往復伝送遅延時間を算出する動作を、図28を参照して詳細に説明する。
なお、図28において、OFC61が行う第1、第2、第3のPacket−inメッセージの受信時刻Ta1’、Ta2’、Ta3’の取得方法は、第3の実施形態、又は第4の実施形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
次に、OFC61とOFS62との間の第2の往復伝送遅延時間の測定について説明する。OFC61がOFS62に対して行うフロー制御は、第2の遅延時間測定用フローに属するパケットの受信をOFC61に対して通知する動作(Controllerアクション)を備えた第4のフローエントリを保持させる制御を含む。OFC61は、第4のフローエントリを保持させる制御を、第4のFlowmodメッセージを用いてOFS62に伝達する。
次に、OFC61がOFS62に対して行うフロー制御は、第2の往復遅延時間測定用フローに属するパケットを、OFS62内に保持されたフロー制御規則にて処理させる制御(Tableアクション)を含む。OFC61は、当該制御を第5のPacket−outメッセージを用いてOFS62に伝達する。OFC61は、第5のPacket−outメッセージの送信時刻Tp1を保持する。
第5のPacket−outメッセージを受け取ったOFS62は、Tableアクションに従いPacket−outメッセージに含まれる第2の往復遅延時間測定用フローに属するパケットについて、OFS62内に保持されたフロー制御規則を参照し、上記の第4のフローエントリのアクションを取得する。第4のフローエントリのアクションに従い、OFS62は、第4のPacket−inメッセージを用いてOFC61に伝達する。
第4のPacket−inメッセージを受け取ったOFC61は、メッセージに含まれるパケット情報から第2の往復遅延時間測定用フローであると判定した場合に、第4のPacket−inメッセージの受信時刻Tp2を保持する。なお、第5の実施形態と同様に、上記手順は、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の測定対象通信にて発生したパケット受信通知の受信時刻を保持する動作と関連付けられる必要はなく、独立して実施される。
そして、OFC61は、第1、第2、第3のPacket−inメッセージの受信時刻Ta1’、Ta2’、Ta3’及び本実施形態で算出されたTp1、Tp2に基づき、第5の実施形態と同様に、第1の往復遅延伝送時間(RTT1)を算出する。算出方法の詳細は、第5の実施形態、及び図24に示す内容と同様なのでここでは説明を省略する。
[効果]
本実施形態における通信システムの効果は、第1の実施形態と同様に、1つのOFSとこれを管理するOFCとにより、OFCが端点とならない区間の往復伝送遅延時間を取得できることにある。
また、本実施形態では、上記の構成を有することにより、第2の往復伝送遅延時間を測定するためのパケットはフロー制御装置51とパケット転送装置52との間の通信にのみ用いられる。そのため、このパケットは、通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が行われるネットワークに影響を与えない。よって、通信装置13Aと通信装置13Bとの通信が行われるネットワークにおいて、伝送遅延時間を測定するための測定用パケットが発生することによるネットワークの利用効率の低下を回避できる。
また、OFS62は、オープンフロープロトコルで規定される範囲の機能で実現可能であり、オープンフローで構成されているネットワークに新たに機器を追加する必要がなく、測定のためのコストを低減させるという効果を奏する。
[実施形態の変形例]
本発明を実施するにあたっては、種々の変形例が考えられる。本発明の構成は、上記の実施形態に限られない。
通信装置13Aと通信装置13Bとの間に複数のパケット転送装置(OFS)があり、複数の経路が存在する場合、フロー制御装置(OFC)は、算出した第1の往復伝送遅延時間に基づいて複数のフロー制御規則を制御し、通信装置13Aと通信装置13Bとの間の経路を決定してもよい。その場合、フロー制御装置は、過去に決定した通信装置13間の経路と対応付けてRTTを保存しておき、保存した複数のRTTに基づいて経路を選択する機能部をさらに設けることが望ましい。
また、上記のフロー制御装置、パケット転送装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現される。また、上記のフロー制御装置の制御方法、パケット転送装置の制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現される。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Compact Disc − Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM(Digital Versatile Disc−ROM)、DVD−R、DVD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年3月14日に出願された日本特許出願2014−050987を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、2、3、5、6 通信システム
11、21、51 フロー制御装置
12、22、52 パケット転送装置
13、13A、13B 通信装置
111、211 フロー情報制御部
112 時刻情報管理部
113、2133、5133 往復遅延時間算出部
212 フロー情報管理部
213、513 伝送遅延時間測定部
221 パケット転送部
222、522 フロー制御規則管理部
2131 測定用フロー制御規則生成部
2132 パケット受信通知管理部
31、61 OFC
32、62 OFS
514 制御遅延時間測定部
5141 制御遅延測定用フロー制御規則管理部
5142 制御遅延測定用パケット送信部
5143 制御遅延時間算出部

Claims (10)

  1. 第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、受信した当該パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定するフロー情報制御手段と、
    前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理する受信時刻管理手段と、
    複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する算出手段と、
    を有することを特徴とするフロー制御装置。
  2. 前記フロー情報制御手段は、自フロー制御装置から送信された計測用パケットの受信を当該フロー制御装置に通知させるフロー制御規則を前記パケット転送装置へ通知し、
    前記計測用パケットの送信時刻と、前記パケット転送装置から送信された前記計測用パケットの受信通知の受信時刻とに基づいて自フロー制御装置と前記パケット転送装置との間の第2の往復遅延伝送時間を計測し、
    前記算出手段は、さらに前記第2の往復遅延伝送時間も用いて、前記第1の往復伝送遅延時間を算出する
    請求項1に記載のフロー制御装置。
  3. 複数の前記パケット転送装置を集中制御するフロー制御装置であって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間に複数の経路が存在する場合に、前記第1の往復伝送遅延時間が最短となる経路で通信されるように前記フロー制御規則を生成し、前記パケット転送装置へ通知する
    請求項1から2のいずれか1項に記載のフロー制御装置。
  4. 前記フロー制御装置は、OpenFlow Switchである前記パケット転送装置のフローエントリを制御するOpenFlow Controllerであって、
    前記パケット受信通知は、OpenFlow Protocolに規定されたPacket−inメッセージであり、
    前記フロー制御規則の通知は、OpenFlow Protocolに規定されたFlowmodメッセージと、Packet−outメッセージの少なくとも1つにより行われる
    請求項1から3のいずれか1項に記載のフロー制御装置。
  5. 第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、
    前記第1の通信装置から前記パケット転送装置がフローに属する第1のパケットを受信したことの通知である第1のパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、
    前記第1のパケット受信通知に応じては前記第1のパケットと同一フローに属するパケットを処理するためのフロー制御規則を前記パケット転送装置に対して送らないことが可能である
    ことを特徴とするフロー制御装置。
  6. 第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、
    前記第1の通信装置から前記パケット転送装置がフローに属する第1のパケットを受信したことの通知である第1のパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、
    前記第1のパケットと同一のフローに属するパケットを前記パケット転送装置が再度受信した際に再度パケット受信通知をフロー制御装置へ送信させる規則を、前記第1のパケット受信通知に応じて前記フロー制御規則に決定し、当該パケット転送装置へ通知する
    ことを特徴とするフロー制御装置。
  7. 第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置であって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、受信した当該パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定するフロー情報制御手段と、
    前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理する受信時刻管理手段と、
    複数の前記パケット受信通知受信時刻の間の時間差を算出する算出手段と、
    を有することを特徴とするフロー制御装置。
  8. 第1の通信装置と、
    第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置と、
    前記パケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置とを有する通信システムであって、
    前記パケット転送装置は、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方からパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、前記フロー制御装置へ送信する手段を有し、
    前記フロー制御装置は、
    前記パケット転送装置から受信した前記パケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定するフロー情報制御手段と、
    前記パケット受信通知を受信したパケット受信通知受信時刻を管理する受信時刻管理手段と、
    複数の前記パケット受信通知受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する算出手段と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  9. 第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置の制御方法であって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、
    前記受信したパケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定し、
    複数の前記パケット受信通知の受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する
    フロー制御装置の制御方法。
  10. 第1の通信装置と第2の通信装置との間のフローに属するパケットを処理するパケット転送装置におけるフロー毎の処理内容を定めたフロー制御規則を制御するフロー制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との少なくとも一方から前記パケット転送装置がパケットを受信したことの通知であるパケット受信通知を、当該パケット転送装置から受信し、
    前記受信したパケット受信通知に応じて、前記パケット転送装置へ通知するフロー制御規則を決定し、
    複数の前記パケット受信通知の受信時刻に基づき、前記第1の通信装置、前記第2の通信装置及び前記パケット転送装置のうちのいずれか2つの装置の間の第1の往復伝送遅延時間を算出する
    フロー制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2016507360A 2014-03-14 2015-03-11 フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラム Pending JPWO2015136928A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014050987 2014-03-14
JP2014050987 2014-03-14
PCT/JP2015/001335 WO2015136928A1 (ja) 2014-03-14 2015-03-11 フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2015136928A1 true JPWO2015136928A1 (ja) 2017-04-06

Family

ID=54071385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016507360A Pending JPWO2015136928A1 (ja) 2014-03-14 2015-03-11 フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10038641B2 (ja)
JP (1) JPWO2015136928A1 (ja)
WO (1) WO2015136928A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016141996A1 (en) * 2015-03-12 2016-09-15 Nec Europe Ltd. Method for forwarding data in a network, forwarding element for forwarding data and a network
US10630553B2 (en) * 2015-08-18 2020-04-21 Walmart Apollo, Llc Bandwidth throttling
JP6822269B2 (ja) * 2017-03-29 2021-01-27 コニカミノルタ株式会社 光書き込み装置及び画像形成装置
JP2018191218A (ja) * 2017-05-10 2018-11-29 富士通株式会社 バースト検出プログラム、バースト検出方法、および情報処理装置
US10547554B2 (en) * 2018-05-16 2020-01-28 Avago Technologies International Sales Pte. Limited Policy based automatic flow collection discovery

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1389847B1 (en) * 2002-08-13 2006-12-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hybrid automatic repeat request protocol
US7813263B2 (en) * 2004-06-30 2010-10-12 Conexant Systems, Inc. Method and apparatus providing rapid end-to-end failover in a packet switched communications network
US8441919B2 (en) * 2006-01-18 2013-05-14 Cisco Technology, Inc. Dynamic protection against failure of a head-end node of one or more TE-LSPs
US7743094B2 (en) * 2006-03-07 2010-06-22 Motorola, Inc. Method and apparatus for redirection of domain name service (DNS) packets
US8208372B2 (en) * 2006-06-02 2012-06-26 Cisco Technology, Inc. Technique for fast activation of a secondary head-end node TE-LSP upon failure of a primary head-end node TE-LSP
US8345561B2 (en) * 2006-08-22 2013-01-01 Rueters America Inc. Time monitor
JP5032598B2 (ja) * 2007-03-21 2012-09-26 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) Lteモビリティのための選択的パケット転送
JP4826575B2 (ja) 2007-11-16 2011-11-30 沖電気工業株式会社 遅延時間測定方法、パケット中継装置、遅延時間測定装置、及びプログラム
US20110087915A1 (en) * 2009-10-09 2011-04-14 Meng Zhang Hybrid reliable streaming protocol for peer-to-peer multicasting
WO2011118574A1 (ja) 2010-03-24 2011-09-29 日本電気株式会社 通信システム、制御装置、遅延測定方法およびプログラム
CN103262472B (zh) 2010-12-13 2015-11-25 日本电气株式会社 计算机系统、控制器、控制器管理器和通信路由分析方法
JP5815376B2 (ja) 2011-11-16 2015-11-17 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 遅延推定装置、遅延推定方法、及び遅延推定プログラム
JP5687650B2 (ja) 2012-03-19 2015-03-18 日本電信電話株式会社 フロー通信品質推定方法、フロー通信品質推定装置、及びフロー通信品質推定プログラム
WO2014139564A1 (en) * 2013-03-13 2014-09-18 Nec Europe Ltd. Method and system for controlling an underlying physical network by a software defined network
US9430511B2 (en) * 2013-03-15 2016-08-30 Cavium, Inc. Merging independent writes, separating dependent and independent writes, and error roll back

Also Published As

Publication number Publication date
US10038641B2 (en) 2018-07-31
WO2015136928A1 (ja) 2015-09-17
US20170005937A1 (en) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11431611B2 (en) Computing forwarding paths based on notification packet delays
JP5874851B2 (ja) 通信システム、転送ノード、制御装置及び通信方法
WO2015136928A1 (ja) フロー制御装置、通信システム、フロー制御装置の制御方法、及びプログラム
EP3791622A1 (en) Management & orchestration aided transparent of 3gpp network into tsn bases industrial network
US20170063699A1 (en) Method and apparatus for configuring multi-paths using segment list
JP5515649B2 (ja) 通信システム、経路制御装置、経路制御方法および経路制御用プログラム
US20160323189A1 (en) Method for controlling qos by handling traffic depending on service
KR20130009864A (ko) L2 이더넷 노드로의 통신 가용 전송 네트워크 대역폭
US20180367464A1 (en) Method And Apparatus For Managing Network Congestion
US9998364B2 (en) Method for processing packet and forwarder
US8537827B2 (en) System and method for establishing a communication path using labels
US9253237B2 (en) Rich media status and feedback for devices and infrastructure components using in path signaling
WO2011118574A1 (ja) 通信システム、制御装置、遅延測定方法およびプログラム
JP2014161098A (ja) 通信システム、ノード、パケット転送方法およびプログラム
JP2017503407A (ja) パケット処理方法および装置
US10193816B2 (en) Method for operating an information-centric network and network
JPWO2015151442A1 (ja) 通信システム、通信方法および制御装置
JPWO2014133066A1 (ja) 通信システム、端末、通信制御装置、通信方法及びプログラム
Nguyen et al. Accumulative-load aware routing in software-defined networks
JP2014147019A (ja) 通信装置、通信方法及び通信プログラム
Dhody et al. Cross stratum optimization (CSO) enabled PCE architecture
WO2014123194A1 (ja) 通信システム、制御装置、通信制御方法およびプログラム
KR20160025958A (ko) 오픈플로우 스위치에서 플로우별 대역폭 예약 시스템 및 방법
Mousheng et al. Controllable network architecture based on SDN
JP5728999B2 (ja) 通信方法、通信プログラム、および、通信装置