JPWO2015111091A1 - 電位変動式医療機器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、生物、例えば人間の筋肉の凝りや痛み、切り傷、腫瘍等を迅速に、且つ安全に治癒できるようにした小型、安価で取り扱いの容易な医療器を提供する。本発明は、一方の出力端子を接地した交流電源と、当該交流電源の他方の非接地側出力端子に直列に接続したLC並列回路とからなり、当該LC並列回路の他端を出力端子として、前記交流電源の出力電圧vと外部電磁波により前記LC並列回路に誘導された誘導起電力v’との重畳波voを出力する電源装置と、当該電源装置の前記出力端子にリード線を介して接続され、生物の患部に接触固定又は生物の近傍に配置される導電体製電極板とから構成され、前記電源装置の交流出力電圧により導電体製電極板に変動電位を生じさせ、生物の患部組織を活性化して治癒を早める。

Description

本発明は、人体の患部組織に電極板を接触させると共に、電極板に電位変動や電界変動を発生させ、人体の細胞組織や体内水分等の原子や分子の振動を促進させて細胞組織等の活性化を図ることにより、血行の促進や新陳代謝を旺盛にして人の病や患部を迅速に治癒できるようにした電位変動式医療機器に関するものである。
従前から、人体の一部に電極等を取り付けし、発信器等からのマイクロ波や電磁波、電気パルスを人体へ照射することにより患部を治療するようにした構成の治療用機器は、数多く開発され且つ実用に供されている。
しかし、従前のこの種治療用機器は、何れも構造が複雑で大型であり、高価であると云う問題がある。また、従前のこの種治療用機器では、人体の肩凝りや打ち身、痛み等の人体の皮膚に近い部分の疾患には比較的高い治療効果を有するものの、切り傷やリューマチ、神経痛、糖尿病、前立腺肥大等の人体深部に生じた内臓疾患に対しては、殆ど治療効果が得られないと云う問題がある(特開平9−239041、特開平11−57028、特開2006−26138、特開平10−272191等)。
例えば、図5は、前記特開平9−239041に係るマイクロ波治療器の構成を示すものであり、マグネトロンAからのマイクロ波をアンテナ部Bから患部へ照射し、患部を温加熱することにより治癒するものであるが、マイクロ波発生装置(マイクロ波治療器)が大型で高価なうえ、患部を温加熱のみでは、切り傷や腫瘍の治癒が出来ないと云う難点がある。
尚、図5において、21は電源回路、22はタイマー回路、23はパルス発生回路、24は変圧器、25は整流回路、26はSSR、27は表示部である。
図6は、特開平11−57028及び特開2006−26138等に係る電気パルス式治療器の構成を示すものであり、パルス発生器からの電圧パルスを人体の患部へ加えることにより、筋肉に電気刺激を与えて血行の促進、筋肉組織の活性化及び再生を図り、患部を治癒するものであるが、マイクロは治療器の場合と同様に、治療器が高価なだけでなく、患部に電気刺激を与えて血行の促進、筋肉組織の活性化等を図るだけでは、凝りや痛みを短期間で低減することが困難であり、また、切り傷やリューマチ、神経痛、糖尿病、前立腺肥大等の人体深部に生じた内臓疾患の治療は出来ないと云う難点がある。
尚、図6において、28は電源、29は基本周波数発振器、30は高周波発振器、32はパルス加算器、33は電極である。
特開平9−239041号 特開平11−57028号 特開2006−26138号 特開平10−272191号 特開平8−187428号
本発明は、従前のマイクロ波治療器や高・低周波式治療器における上述の如き問題、即ち、治療器が大型で高価なだけでなく、取り扱いが複雑なこと、及び、凝りや痛みを短期間で低減することが困難なうえ、切り傷やリューマチ、神経痛、糖尿病、前立腺肥大等の人体深部に生じた内臓疾患の治療に適用出来ないと云う問題を解決せんとするものであり、凝りや痛みの治療の他に、切り傷やリューマチ、神経痛等の治療にも適用が可能な構造が簡単で安価な小型治療器を提供することを発明の主目的とするものである。
本願発明者は、先に、高周波電磁波による物質の改質方法を開発し、これを特開平8−187428号として公開している。当該物質の改質方法は、水に高周波電磁波を照射してこれを活性化させることにより、化学的反応や有機物分解の促進、醸造発酵及び熟成時間の短縮、食品の腐敗防止、植物の成長促進等を図ることを可能とするものであり、現実に高い実用的効用を有するものである。
本願発明者は、上記物質の改質方法の開発研究を通して、人体の筋肉組織等の主要な構成材である水の活性化作用を高めることにより、筋肉組織そのものの活性化や再生修復等の促進が可能なことを着想し、人間や動物の各種患部、例えば凝りや痛みを有する部分や切り傷を負った部分、主要ができた部分等の組織を活性化することにより患部の治癒効果を高める試験及びその結果の分析・確認を数多く積み重ねて来た。
本願発明は、上記試験及び試験結果の分析等を通して創作されたものであり、請求項1の発明は、一方の出力端子を接地した交流電源と、当該交流電源の他方の非接地側出力端子に直列に接続したLC並列回路とからなり、当該LC並列回路の他端を出力端子として、前記交流電源の出力電圧vと外部電磁波により前記LC並列回路に誘導された誘導起電力v’との重畳波voを出力する電源装置と、当該電源装置の前記出力端子にリード線を介して接続され、生物の患部に接触固定又は生物の患部近傍に配置される導電体製電極板とから構成され、前記電源装置からの重畳波の出力電圧により導電体製電極板の電位を変動させて電場変動を生じさせ、生物の患部を変動電場にさらして患部組織を活性化することにより、患部組織の治療を早めるようにしたことを発明の基本構成とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記LC並列回路の他端と電源装置の出力端子との間に、LC並列回路側から前記導電体製電極板側への電流の流通を阻止する整流素子を設けた電源装置としたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において前記整流素子の他端と交流電源の接地側端子との間に、交流電源の接地側からリード線を通して導電体製電極板側への電流流通を阻止する第2整流素子を設けた電源装置としたものである。
請求項4の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明において、導電体製電極板を金属又は金属粉を含むゴム若しくはプラスチック製の導電体性電極板としたものである。
請求項5の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明において、整流素子をPN型ダイオードとしたものである。
請求項6の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明において、交流電源の周波数を1Hzから2Hzとしたものである。
請求項7の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記外部電磁波に対するLC並列回路の共振周波数を20kHz〜2000kHzとしたものである。
請求項8の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明において、導電体性電極板の生物の患部に対向する面に、遠赤外線放射体層を設ける構成としたものである。
請求項9の発明は、請求項8に記載の発明において、遠赤外線放射体層をセラキックス焼結体又はセラミクスを混合したゴム若しくはプラスチックとしたものである。
本願発明では、一方の出力端子を接地した交流電源と、当該交流電源の他方の非接地側出力端子に直列に接続したLC並列回路とからなり、当該LC並列回路の他端を出力端子として、前記交流電源の出力電圧vと外部電磁波により前記LC並列回路に誘導された誘導起電力v’の重畳波voを出力する電源装置と、当該電源装置の前記出力端子にリード線を介して接続され、生物の患部に接触固定又は生物の患部近傍に配置される導電体製電極板とから構成され、前記電源装置からの重畳波の出力電圧voにより導電体製電極板の電位を変動させて電場変動を生じさせ、生物の患部を変動電場にさらして患部組織を活性化することにより、患部組織の治療を早めるようにしている。
即ち、電源装置のLC並列回路には、外部電磁波により高周波の起電力v’が誘導されると共に、この誘起起電力v’が交流電源の交番電圧vに重畳される。そして、電源装置から、前記交番電圧vに誘起起電力v’が重畳した重畳波出力電圧voが導電体製電極板に印加されることにより、導電体製電極板の電位が変動して導電体製電極板の表面やその近傍の電場が変動し、患部組織が変動電場にさらされることになる。また、請求項2及び請求項3に記載の整流素子を設けた電源装置にあっては、導電体製電極板にマイナス方向の電位変動が加わることになり、電源装置から導電体製電極板へ電子が供給され、導電体製電極板の電子が増加すると共にマイナス方向の振動波が加わらない時には、電子の一部が放電により消滅する。
上記導電体製電極板の電位変動により電場が変動すると、導電体製電極板を構成する素材の原子の外殻電子軌道に変動が生じ、陽子(プラスイオン)の振動に基づく量子波が放射されることにより、導電体製電極板に接触又はその近傍に位置する幹部組織の分子や原子の振動が激しくなる。
また、電位変動に伴って導電体製電極板近傍の電場が変動すると、生物組織を構成する分子や原子の集団が振動をくり返し、水や液体の場合にはクラスターが小さくなる等によりその活性が変化する。
具体的には、LC共振回路の誘起起電力v’の周波数が生物組織の分子や原子の振動と共振すると、生物組織等の活性化が促進され、その結果、血行の促進や新陳代謝が高まることになる。また、マイナス方向の電場変動により電子が付加されることにより生物組織内の水分の還元性が高り、組織の酸化が仰制されて化膿等の防止効果が得られる。
更に、導電体製電極板に遠赤外線放射体層を設け、この遠赤外線放射体層を患部組織へ接触又は患部組織へ近づけるようにした場合には、導電体製電極板設けた遠赤外線放射体層からの放射エネルギーが患部組織に照射されることのより、熱運動等によって患部組織を構成する分子や原子の集団が激しく振動をくり返すことになる。このように、電場変動に相乗して遠赤外線放射エネルギーが加わることにより、患部組織の血行の改善や新陳代謝が高められて電位変動式医療機器の治療効果が向上する。
このように、本発明に係る電位変動式医療機器は、生物の患部の治癒に高い効用を有するものであり、臨床テストによってその効用が確認されている。但し、本発明に係る電位変動式医療機器が、生物組織の凝りや痛み、神経痛、リューマチ等に対して高い臨床上の治療効果を奏することについての理論的な解析は、未だ十分に行なわれておらず、従がって、電場変動に起因する電位変動式医療機器の治療効果向上の原因や作用、機構については、不明な点が多く存在する。しかし、本願発明にかかる電位変動式医療機器は、現実に高い治療効果と治癒効果を奏するものである。
また、本発明においては、単一の交番電圧を出力する従前の各種医療機器とは異なって、低周波の基本となる交番電圧に高周波の交番電圧を重畳した重畳波を出力する構成としているため、低周波の変動電場と高周波の変動電場が患部に相乗的に作用することになり、患部の治癒に対するより高い相乗効果が発揮される。
更に、疾患の種類や部位に応じて、前記交流電源の基本周波数とLC並列回路の共振周波数を適宜に選定することにより、より効果的な患部の治療が行なえ、早期治療が可能となる。
本発明に係る電位変動式医療器の第1実施形態を示すブロック系統図である。 本発明の第2実施形態を示す説明図である。 本発明の第3実施形態を示す説明図である。 本発明の第4実施形態を示す説明図である。 従前のマイクロ波式医療器の概要説明図である。 従前の低周波式医療器の概要説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る電位変動式医療器の第1実施形態を示すブロック系統図であり、打撲等による痛みや腫れを有する部位や凝りの在る部位、切り傷を負った部位、リューマチ、神経痛、前立腺肥大、糖尿病等の治療を行なう場合を示すものである。
図1を参照して、本発明に係る電位変動式医療器は、発信器に相当する電源装置1と、リード線7を介してこれに接続した導電体製電極板4とからその主要部が構成されている。尚、前記導電体製電極板4は、上記人間或いは動物等の治療を必要とする患部へ直接に接当させるか、或いは、患部の近傍へ配置固定されている。
前記電源装置1は、交流電源2と、これに直列に接続したLC並列回路10とから形成されており、交流電源2の一方は端子2bへ接続され、接地されている。また、交流電源2の非接地側出力端子2aは、前記LC並列回路10の一方の接続点10aへ直列状に接続されており、LC並列回路10の他方の接続点10bは電源装置1の非接地出力端子3bへ接続されている。
更に、上記LC並列回路10は、容量Cの可変により周波数20KHz〜2000KHzの外部電磁波に共振し、当該共振周波数の交番電圧v’を誘起する。そして、周波数1〜2Hzの交流電源2の交番電圧vと前記共振周波数の交番電圧v’との重畳電圧Voが、端子2b、3a間に出力される。
尚、図1において、1aはケース、2aは非接地側出力端子、2bは接地側出力端子、3bは電源の出力側端子、4a端子、5は地面、6は接地点、7リード線、8は人間、11は安全用絶縁板、vは交流電源の電圧波形、iは重畳電圧voによる電流、Rは安全抵抗である。
正弦波交流電源2を作動させると共にLC並列回路10を同調させると、端子3b,2b間に前記重畳電圧voが発生し、リード線7と導電体製電極板4と人体とを通して、重畳電圧voによる交番電流が流通する。
また、導電体製電極板4に重畳電圧voによる交番電流が流通することにより、その電位が変動するとともに電場が変動することになり、これによって人体患部の組織が前述の通り、活性化等の変化を受けることになる。
尚、前記電源装置(発信器)1の交流電源2の周波数は、1から2Hz程度が最適であり、また、LC並列共振回路10の共振周波数は20KHz〜2000KHz程度が最適であることが確認されている。
図2は、本発明の第2実施形態を示すものであり、図1におけるLC並列回路の接続点10bと出力端子3bとの間にPN型ダイオード3を設け、電源装置1からリード線7を通して導電体製電極板4の方向に電流が流通しないように、導電体製電極板4からリード線7を通して電源装置1へ半波整流波形の電流iが流れるようにしたものである。
また、図3は本発明の第3実施形態を示すものであり、2個のPN型ダイオード3を用いて、導電体製電極板4から電源装置1側へ流入する電流iを連続したパルス状波形とするようにした点のみが、図2の実施例と異なるだけである。
尚、図2及び図3においては、上記電流iとは逆に、電源装置1側から導電体製電極板4側へリード線7を通して電子eが流入し、導電体製電極板4の電子量(マイナス電荷)が増加方向に変動することになり、これにより導電体製電極板4のマイナス電位が変動する。
また、PN型ダイオード3によって電流の流通が阻止されることにより、リード線7を通して電子eが導電体製電極板4へ供給されない間は、マイナス電荷(電子)の一部が放電により消滅して電子量が減少するため、これによっても導電体製電極板4のマイナス電位が変動する。
上述のように、導電体製電極板4に生じたマイナス電位の変動、即ち電子量の変動は、必然的に導電体製電極板4の電位変動や電場変動を生ずる。その結果、人間8の患部を構成する原子の電子配列等が影響を受けて変化する事になり、前述の如く電子が付加されることで組織の還元性が高り、酸化が仰制されて化膿等が防止されることになる。
上記導電体製電極4の電位変動や電場変動、即ち、人間の患部組織へ電子を付加することによる患部の治療効用については、現時点においても理論的に完全に解明されているとは言えない実情にある。しかし、これ等の治癒効果は、何れも試験や実験によって確認されているものである。
電源装置(発信器)1として、交流電源2の周波数が1Hz〜2Hz・LC並列共振回路の共振周波数20Khz〜2000Khz,最大発信出力5ワットのものを用いると共に、導電体製電極板4を金属粉を混練りしたゴム板(150mm×300mm×10mm(厚さ)とし、これを人間の肩部へ直接貼り付けし、一日に1回だけ10分間の治療を3日間連続して行い、肩こりの解消状態の比較テストを行なった。尚、電源装置(発信器)1の平均出力は、3ワットであった。
上記試験の被試験対象者は5人であり、各被試験対象者の夫々に同一の負荷条件を付与して肩こりを発生させ、一日に1回・10分間・3日間の機械式マッサージによる治療と、3日間の連続した薬剤付きシップ材の貼り付け治療と、3日間の連続した薬剤の塗布治療の3種類の治療を、夫々10日間の間隔を置いて被試験対象者に行なない、肩凝りの解消状況を調査した。
調査の結果に依れば、試験対象5人の内の全員が、本願電位変動式医療器による治療が最も肩こりの治癒効果の高いことを認めており、本願発明の優れた効用が証明されている。
図4は、本発明の第4実施形態を示すものであり、図1における導電体製電極板4に変えて、金属板電極4の人間の患部と対向する側の面に、遠赤外線選放射体層4bを形成するようにしたものである。尚、当該第4実施形態のその他の構成は、第1実施形態の場合と全く同一であり、また、この第4実施形態の電極板4を第2〜第3実施形態に適用しても良いことは勿論である。
上記遠赤外線放射体層4bを形成した電極を使用した場合には、遠赤外線による患部組織の活性化等の所謂遠赤外線効果が電場変動による効果に相乗されるため、患部組織の新陳代謝が一層促進されることになり、幹部の修復や肉芽形成等の治癒が良好に行なわれる。
また、所謂遠赤外線効果によって血行の促進が一層図られることになり、痛みや凝りがより早期に解消されることになる。
本発明では、電源装置(発信器)1を、LC並列回路の容量Cの調整により、電源装置(発信器)1から導電体製電極板4への重畳出力電圧voの波形を変える構成としている。
しかし、図示していないが、電源装置(発信器)1としては、伝送波(基本波)と高周波の重畳波を発信する構成の発信機であれば、如何なる構成のものであっても良く、また、伝送波(基本波)を高周波(搬送波)で振幅変調した被変調波を出力する構成の高周波発信器とすることも可能である。
尚、電源装置(発信器)1そのものは公知であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
本発明は上述の如く、導電体製電極4に電位変動や電場変動を発生させることにより、あらゆる生物、特に人間の身体患部の治療を効率的に行なえ、患部の迅速な治癒を達成することができると云う優れた実用的効用を奏するものである。
本発明は、人間や動物の患部の治療のみならず、農畜産業や漁業等の分野においても利用可能なものである。
1 電源装置(発信器)
1a ケース
2 交流電源
2a 交流電源非接地側出力端子
2b 交流電源接地側出力端子(電源装置の出力側端子)
3 PN型ダイオード
3a ダイオードのN側端子
3b ダイオードのP側端子(電源装置の出力側端子)
4 導電体製電極板
4a 端子
4b 遠赤外線放射体層
5 地面
6 アース点
7 リード線
8 生物(人間)
9a 接続点
9b 接続点
10 LC並列回路
11 安全用絶縁板
e 電子
i 電流
v 交流電源電圧
v’ 誘導起電力
vo 出力電圧(v及びv’の重畳波)
C 静電容量
L コイル
R 安全抵抗
本発明は、人体の患部組織に電極板を接触させると共に、電極板に電位変動や電界変動を発生させ、人体の細胞組織や体内水分等の原子や分子の振動を促進させて細胞組織等の活性化を図ることにより、血行の促進や新陳代謝を旺盛にして人の病や患部を迅速に治癒できるようにした電位変動式医療機器に関するものである。
従前から、人体の一部に電極等を取り付けし、発信器等からのマイクロ波や電磁波、電気パルスを人体へ照射することにより患部を治療するようにした構成の治療用機器は、数多く開発され且つ実用に供されている。
しかし、従前のこの種治療用機器は、何れも構造が複雑で大型であり、高価であると云う問題がある。また、従前のこの種治療用機器では、人体の肩凝りや打ち身、痛み等の人体の皮膚に近い部分の疾患には比較的高い治療効果を有するものの、切り傷やリューマチ、神経痛、糖尿病、前立腺肥大等の人体深部に生じた内臓疾患に対しては、殆ど治療効果が得られないと云う問題がある(特開平9−239041、特開平11−57028、特開2006−26138、特開平10−272191等)。
例えば、図5は、前記特開平9−239041に係るマイクロ波治療器の構成を示すものであり、マグネトロンAからのマイクロ波をアンテナ部Bから患部へ照射し、患部を温加熱することにより治癒するものであるが、マイクロ波発生装置(マイクロ波治療器)が大型で高価なうえ、患部温加熱のみでは、切り傷や腫瘍の治癒が出来ないと云う難点がある。
尚、図5において、21は電源回路、22はタイマー回路、23はパルス発生回路、24は変圧器、25は整流回路、26はSSR、27は表示部である。
図6は、特開平11−57028及び特開2006−26138等に係る電気パルス式治療器の構成を示すものであり、パルス発生器からの電圧パルスを人体の患部へ加えることにより、筋肉に電気刺激を与えて血行の促進、筋肉組織の活性化及び再生を図り、患部を治癒するものであるが、マイクロは治療器の場合と同様に、治療器が高価なだけでなく、患部に電気刺激を与えて血行の促進、筋肉組織の活性化等を図るだけでは、凝りや痛みを短期間で低減することが困難であり、また、切り傷やリューマチ、神経痛、糖尿病、前立腺肥大等の人体深部に生じた内臓疾患の治療は出来ないと云う難点がある。
尚、図6において、28は電源、29は基本周波数発振器、30は高周波発振器、32はパルス加算器、33は電極である。
特開平9−239041号 特開平11−57028号 特開2006−26138号 特開平10−272191号 特開平8−187428号
本発明は、従前のマイクロ波治療器や高・低周波式治療器における上述の如き問題、即ち、治療器が大型で高価なだけでなく、取り扱いが複雑なこと、及び、凝りや痛みを短期間で低減することが困難なうえ、切り傷やリューマチ、神経痛、糖尿病、前立腺肥大等の人体深部に生じた内臓疾患の治療に適用出来ないと云う問題を解決せんとするものであり、凝りや痛みの治療の他に、切り傷やリューマチ、神経痛等の治療にも適用が可能な構造が簡単で安価な小型治療器を提供することを発明の主目的とするものである。
本願発明者は、先に、高周波電磁波による物質の改質方法を開発し、これを特開平8−187428号として公開している。当該物質の改質方法は、水に高周波電磁波を照射してこれを活性化させることにより、化学的反応や有機物分解の促進、醸造発酵及び熟成時間の短縮、食品の腐敗防止、植物の成長促進等を図ることを可能とするものであり、現実に高い実用的効用を有するものである。
本願発明者は、上記物質の改質方法の開発研究を通して、人体の筋肉組織等の主要な構成材である水の活性化作用を高めることにより、筋肉組織そのものの活性化や再生修復等の促進が可能なことを着想し、人間や動物の各種患部、例えば凝りや痛みを有する部分や切り傷を負った部分、主要ができた部分等の組織を活性化することにより患部の治癒効果を高める試験及びその結果の分析・確認を数多く積み重ねて来た。
本願発明は、上記試験及び試験結果の分析等を通して創作されたものであり、請求項1の発明は、一方の出力端子を接地した交流電源と、当該交流電源の他方の非接地側出力端子に直列に接続した出力周波数20kHz〜2000kHzのLC並列回路とからなり、当該LC並列回路の他端を出力端子として、前記交流電源の出力電圧vと外部電磁波により前記LC並列回路に誘導された誘導起電力v’との重畳波voを出力する電源装置と、当該電源装置の前記出力端子にリード線を介して接続され、生物の患部に接触固定又は生物の患部近傍に配置される導電体製電極板とから構成され、前記電源装置からの重畳波の出力電圧により導電体製電極板の電位を変動させて電場変動を生じさせ、生物の患部を変動電場にさらすようにした電位変動式医療器において、前記導電体性電極板を患部に対向する 面に遠赤外線放射体層を設けた導電体性電極板とすると共に、前記LC並列回路の他端と 電源装置の出力端子との間に、LC並列回路側から前記導電体製電極板側への電流の流通 を阻止する整流素子を、また、当該整流素子の他端と交流電源の接地側端子との間に、交 流電源の接地側からリード線を通して導電体製電極板側への電流流通を阻止する第2整流 素子を夫々設け、電源装置により導電体製電極板にマイナス電位の変動を与えることによ り、導電体製電極板を構成する素材原子の外殻電子軌道の変動及びこれに基ずく陽子の振 動により量子波を発生させ、当該量子波を患部へ照射すると共に患部を変動電場にさらして患部組織を活性化することにより、患部組織の治療を早めるようにしたことを発明の基本構成とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、導電体性電極板の遠赤外線放射体層以外の 部分を、金属又は金属粉を含むゴム若しくはプラスチック製の導電体性板としたものであ る。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、整流素子をPN型ダイオードとしたもので ある。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、遠赤外線放射体層をセラミクス焼結体又は セラミクスを混合したゴム若しくはプラスチックとしたものである。
本願発明では、一方の出力端子を接地した交流電源と、当該交流電源の他方の非接地側出力端子に直列に接続したLC並列回路とからなり、当該LC並列回路の他端を出力端子として、前記交流電源の出力電圧vと外部電磁波により前記LC並列回路に誘導された誘導起電力v’の重畳波voを出力する電源装置と、当該電源装置の前記出力端子にリード線を介して接続され、生物の患部に接触固定又は生物の患部近傍に配置される導電体製電極板とから構成され、前記電源装置からの重畳波の出力電圧voにより導電体製電極板の電位を変動させて電場変動を生じさせ、生物の患部を変動電場にさらして患部組織を活性化することにより、患部組織の治療を早めるようにしている。
即ち、電源装置のLC並列回路には、外部電磁波により高周波の起電力v’が誘導されると共に、この誘起起電力v’が交流電源の交番電圧vに重畳される。そして、電源装置から、前記交番電圧vに誘起起電力v’が重畳した重畳波出力電圧voが導電体製電極板に印加されることにより、導電体製電極板の電位が変動して導電体製電極板の表面やその近傍の電場が変動し、患部組織が変動電場にさらされることになる。また、請求項2及び請求項3に記載の整流素子を設けた電源装置にあっては、導電体製電極板にマイナス方向の電位変動が加わることになり、電源装置から導電体製電極板へ電子が供給され、導電体製電極板の電子が増加すると共にマイナス方向の振動波が加わらない時には、電子の一部が放電により消滅する。
上記導電体製電極板の電位変動により電場が変動すると、導電体製電極板を構成する素材の原子の外殻電子軌道に変動が生じ、陽子(プラスイオン)の振動に基づく量子波が放射されることにより、導電体製電極板に接触又はその近傍に位置する幹部組織の分子や原子の振動が激しくなる。
また、電位変動に伴って導電体製電極板近傍の電場が変動すると、生物組織を構成する分子や原子の集団が振動をくり返し、水や液体の場合にはクラスターが小さくなる等によりその活性が変化する。
具体的には、LC共振回路の誘起起電力v’の周波数が生物組織の分子や原子の振動と共振すると、生物組織等の活性化が促進され、その結果、血行の促進や新陳代謝が高まることになる。また、マイナス方向の電場変動により電子が付加されることにより生物組織内の水分の還元性が高り、組織の酸化が仰制されて化膿等の防止効果が得られる。
更に、導電体製電極板に遠赤外線放射体層を設け、この遠赤外線放射体層を患部組織へ接触又は患部組織へ近づけるようにした場合には、導電体製電極板設けた遠赤外線放射体層からの放射エネルギーが患部組織に照射されることのより、熱運動等によって患部組織を構成する分子や原子の集団が激しく振動をくり返すことになる。このように、電場変動に相乗して遠赤外線放射エネルギーが加わることにより、患部組織の血行の改善や新陳代謝が高められて電位変動式医療機器の治療効果が向上する。
このように、本発明に係る電位変動式医療機器は、生物の患部の治癒に高い効用を有するものであり、臨床テストによってその効用が確認されている。但し、本発明に係る電位変動式医療機器が、生物組織の凝りや痛み、神経痛、リューマチ等に対して高い臨床上の治療効果を奏することについての理論的な解析は、未だ十分に行なわれておらず、従がって、電場変動に起因する電位変動式医療機器の治療効果向上の原因や作用、機構については、不明な点が多く存在する。しかし、本願発明にかかる電位変動式医療機器は、現実に高い治療効果と治癒効果を奏するものである。
また、本発明においては、単一の交番電圧を出力する従前の各種医療機器とは異なって、低周波の基本となる交番電圧に高周波の交番電圧を重畳した重畳波を出力する構成としているため、低周波の変動電場と高周波の変動電場が患部に相乗的に作用することになり、患部の治癒に対するより高い相乗効果が発揮される。
更に、疾患の種類や部位に応じて、前記交流電源の基本周波数とLC並列回路の共振周波数を適宜に選定することにより、より効果的な患部の治療が行なえ、早期治療が可能となる。
本発明に係る電位変動式医療器の第1実施形態を示すブロック系統図である。 本発明の第2実施形態を示す説明図である。 本発明の第3実施形態を示す説明図である。 本発明の第4実施形態を示す説明図である。 従前のマイクロ波式医療器の概要説明図である。 従前の低周波式医療器の概要説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る電位変動式医療器の第1実施形態を示すブロック系統図であり、打撲等による痛みや腫れを有する部位や凝りの在る部位、切り傷を負った部位、リューマチ、神経痛、前立腺肥大、糖尿病等の治療を行なう場合を示すものである。
図1を参照して、本発明に係る電位変動式医療器は、発信器に相当する電源装置1と、リード線7を介してこれに接続した導電体製電極板4とからその主要部が構成されている。尚、前記導電体製電極板4は、上記人間或いは動物等の治療を必要とする患部へ直接に接当させるか、或いは、患部の近傍へ配置固定されている。
前記電源装置1は、交流電源2と、これに直列に接続したLC並列回路10とから形成されており、交流電源2の一方は端子2bへ接続され、接地されている。また、交流電源2の非接地側出力端子2aは、前記LC並列回路10の一方の接続点10aへ直列状に接続されており、LC並列回路10の他方の接続点10bは電源装置1の非接地出力端子3bへ接続されている。
更に、上記LC並列回路10は、容量Cの可変により周波数20KHz〜2000KHzの外部電磁波に共振し、当該共振周波数の交番電圧v’を誘起する。そして、周波数50 〜60Hzの交流電源2の交番電圧vと前記共振周波数の交番電圧v’との重畳電圧Voが、端子2b、3a間に出力される。
尚、図1において、1aはケース、2aは非接地側出力端子、2bは接地側出力端子、3bは電源の出力側端子、4a端子、5は地面、6は接地点、7リード線、8は人間、11は安全用絶縁板、vは交流電源の電圧波形、iは重畳電圧voによる電流、Rは安全抵抗である。
正弦波交流電源2を作動させると共にLC並列回路10を同調させると、端子3b,2b間に前記重畳電圧voが発生し、リード線7と導電体製電極板4と人体とを通して、重畳電圧voによる交番電流が流通する。
また、導電体製電極板4に重畳電圧voによる交番電流が流通することにより、その電位が変動するとともに電場が変動することになり、これによって人体患部の組織が前述の通り、活性化等の変化を受けることになる。
尚、前記電源装置(発信器)1の交流電源2の周波数は、商用周波数程度であり、また、LC並列共振回路10の共振周波数は20KHz〜2000KHz程度が最適であることが確認されている。
図2は、本発明の第2実施形態を示すものであり、図1におけるLC並列回路の接続点10bと出力端子3bとの間にPN型ダイオード3を設け、電源装置1からリード線7を通して導電体製電極板4の方向に電流が流通しないように、導電体製電極板4からリード線7を通して電源装置1へ半波整流波形の電流iが流れるようにしたものである。
また、図3は本発明の第3実施形態を示すものであり、2個のPN型ダイオード3を用いて、導電体製電極板4から電源装置1側へ流入する電流iを連続したパルス状波形とするようにした点のみが、図2の実施例と異なるだけである。
尚、図2及び図3においては、上記電流iとは逆に、電源装置1側から導電体製電極板4側へリード線7を通して電子eが流入し、導電体製電極板4の電子量(マイナス電荷)が増加方向に変動することになり、これにより導電体製電極板4のマイナス電位が変動する。
また、PN型ダイオード3によって電流の流通が阻止されることにより、リード線7を通して電子eが導電体製電極板4へ供給されない間は、マイナス電荷(電子)の一部が放電により消滅して電子量が減少するため、これによっても導電体製電極板4のマイナス電位が変動する。
上述のように、導電体製電極板4に生じたマイナス電位の変動、即ち電子量の変動は、必然的に導電体製電極板4の電位変動や電場変動を生ずる。その結果、導電体製電極板4や人間8の患部を構成する原子の電子配列等が影響を受けて変化する事になり、前述(001 4及び0015欄)の如く量子波の照射や電子が付加されることで組織の還元性が高り、酸化が仰制されて化膿等が防止されることになる。
上記導電体製電極4の電位変動や電場変動、即ち、人間の患部組織へ電子を付加することによる患部の治療効用については、現時点においても理論的に完全に解明されているとは言えない実情にある。しかし、これ等の治癒効果は、何れも試験や実験によって確認されているものである。
電源装置(発信器)1として、交流電源2の周波数が50〜60Hz・LC並列共振回路の共振周波数20Khz〜2000Khz,最大発信出力5ワットのものを用いると共に、導電体製電極板4を金属粉を混練りしたゴム板(150mm×300mm×10mm(厚さ)とし、これを人間の肩部へ直接貼り付けし、一日に1回だけ10分間の治療を3日間連続して行い、肩こりの解消状態の比較テストを行なった。尚、電源装置(発信器)1の平均出力は、3ワットであった。
上記試験の被試験対象者は5人であり、各被試験対象者の夫々に同一の負荷条件を付与して肩こりを発生させ、一日に1回・10分間・3日間の機械式マッサージによる治療と、3日間の連続した薬剤付きシップ材の貼り付け治療と、3日間の連続した薬剤の塗布治療の3種類の治療を、夫々10日間の間隔を置いて被試験対象者に行なない、肩凝りの解消状況を調査した。
調査の結果に依れば、試験対象5人の内の全員が、本願電位変動式医療器による治療が最も肩こりの治癒効果の高いことを認めており、本願発明の優れた効用が証明されている。
図4は、本発明の第4実施形態を示すものであり、図1における導電体製電極板4に変えて、金属板電極4の人間の患部と対向する側の面に、遠赤外線選放射体層4bを形成するようにしたものである。尚、当該第4実施形態のその他の構成は、第1実施形態の場合と全く同一であり、また、この第4実施形態の電極板4を第2〜第3実施形態に適用しても良いことは勿論である。
上記遠赤外線放射体層4bを形成した電極を使用した場合には、遠赤外線による患部組織の活性化等の所謂遠赤外線効果が電場変動による効果に相乗されるため、患部組織の新陳代謝が一層促進されることになり、幹部の修復や肉芽形成等の治癒が良好に行なわれる。
また、所謂遠赤外線効果によって血行の促進が一層図られることになり、痛みや凝りがより早期に解消されることになる。
本発明では、電源装置(発信器)1を、LC並列回路の容量Cの調整により、電源装置(発信器)1から導電体製電極板4への重畳出力電圧voの波形を変える構成としている。しかし、図示していないが、電源装置(発信器)1としては、伝送波(基本波)と高周波の重畳波を発信する構成の発信機であれば、如何なる構成のものであっても良く、また、伝送波(基本波)を高周波(搬送波)で振幅変調した被変調波を出力する構成の高周波発信器とすることも可能である。
尚、電源装置(発信器)1そのものは公知であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
本発明は上述の如く、導電体製電極4に電位変動や電場変動を発生させることにより、あらゆる生物、特に人間の身体患部の治療を効率的に行なえ、患部の迅速な治癒を達成することができると云う優れた実用的効用を奏するものである。
本発明は、人間や動物の患部の治療のみならず、農畜産業や漁業等の分野においても利用可能なものである。
1 電源装置(発信器)
1a ケース
2 交流電源
2a 交流電源非接地側出力端子
2b 交流電源接地側出力端子(電源装置の出力側端子)
3 PN型ダイオード
3a ダイオードのN側端子
3b ダイオードのP側端子(電源装置の出力側端子)
4 導電体製電極板
4a 端子
4b 遠赤外線放射体層
5 地面
6 アース点
7 リード線
8 生物(人間)
9a 接続点
9b 接続点
10 LC並列回路
11 安全用絶縁板
e 電子
i 電流
v 交流電源電圧
v’ 誘導起電力
vo 出力電圧(v及びv’の重畳波)
C 静電容量
L コイル
R 安全抵抗

Claims (9)

  1. 一方の出力端子を接地した交流電源と、当該交流電源の他方の非接地側出力端子に直列に接続したLC並列回路とからなり、当該LC並列回路の他端を出力端子として、前記交流電源の出力電圧vと外部電磁波により前記LC並列回路に誘導された誘導起電力v’との重畳波voを出力する電源装置と、当該電源装置の前記出力端子にリード線を介して接続され、生物の患部に接触固定又は生物の患部近傍に配置される導電体製電極板とから構成され、前記電源装置からの重畳波の出力電圧により導電体製電極板の電位を変動させて電場変動を生じさせ、生物の患部を変動電場にさらして患部組織を活性化することにより、患部組織の治療を早めるようにしたことを特徴とする電位変動式医療器。
  2. 前記LC並列回路の他端と電源装置の出力端子との間に、LC並列回路側から前記導電体製電極板側への電流の流通を阻止する整流素子を設けた電源装置とした請求項1に記載の電位変動式医療器。
  3. 前記整流素子の他端と交流電源の接地側端子との間に、交流電源の接地側からリード線を通して導電体製電極板側への電流流通を阻止する第2整流素子を設けた電源装置とした請求項2に記載の電位変動式医療器。
  4. 導電体製電極板を金属又は金属粉を含むゴム若しくはプラスチック製の導電体性電極板とした請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電位変動式医療器。
  5. 整流素子をPN型ダイオードとした請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電位変動式医療器。
  6. 交流電源の周波数を1Hzから2Hzとした請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電位変動式医療器。
  7. 前記外部電磁波に対するLC並列回路の共振周波数を20kHz〜2000kHzとした請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電位変動式医療器。
  8. 導電体性電極板の生物の患部に対向する面に、遠赤外線放射体層を設ける構成とした請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電位変動式医療器。
  9. 遠赤外線放射体層をセラキックス焼結体又はセラミクスを混合したゴム若しくはプラスチックとした請求項8に記載の電位変動式医療器。
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