JPWO2015108140A1 - 携帯無線装置 - Google Patents

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Abstract

グランドプレーンを有する基板と、前記基板を収容する筐体と、前記グランドプレーンをグランド基準とする給電点に接続された給電素子と、前記給電素子と電磁界結合することにより給電されて放射導体として機能する放射素子とを有するアンテナとを備え、前記筐体は、前記グランドプレーンに直流的に接続された導体を有する、携帯無線装置。

Description

本発明は、携帯無線装置に関する。
スマートフォン等の携帯無線装置に搭載されるアンテナとして、接触給電型のモノポールアンテナ(例えば、特許文献1を参照)や、磁界結合による非接触給電型の磁界結合アンテナ(例えば、特許文献2を参照)が知られている。
国際公開第2013/047033号パンフレット 国際公開第2007/043150号パンフレット
しかしながら、これらのアンテナは、グランドプレーンを有する基板の組み付け時に基板の位置が設計値からずれると、グランドプレーンとの位置関係が変化するため、インピーダンスマッチングがとれなくなるおそれがある。
そこで、アンテナとグランドプレーンとの位置関係が変化しても、アンテナのインピーダンスマッチングを容易にとることができる、携帯無線装置の提供を目的とする。
一つの案では、
グランドプレーンを有する基板と、
前記基板を収容する筐体と、
前記グランドプレーンをグランド基準とする給電点に接続された給電素子と、前記給電素子と電磁界結合することにより給電されて放射導体として機能する放射素子とを有するアンテナとを備え、
前記筐体は、前記グランドプレーンに直流的に導通可能に接続された導体を有する、携帯無線装置が提供される。
一態様によれば、アンテナとグランドプレーンとの位置関係が変化しても、アンテナのインピーダンスマッチングを容易にとることができる。
電磁界結合による非接触給電型の電磁界結合アンテナ及び携帯無線装置の一例を示す平面図である。 電磁界結合アンテナ及び携帯無線装置の各構成の位置関係の一例を示す図である。 電磁界結合アンテナの一例を示す拡大平面図である。 磁界結合による非接触給電型の磁界結合アンテナの一例を示す拡大平面図である。 接触給電型のモノポールアンテナの一例を示す拡大平面図である。 給電点のオフセット量と各アンテナのS11の変動量との関係を示す図である。 基板のオフセット量と各アンテナのS11の変動量との関係を示す図である。
図1は、携帯無線装置100に搭載された電磁界結合アンテナ30(以下、「アンテナ30」という)の動作を解析するためのコンピュータ上のシミュレーションモデルを示した平面図である。電磁界シミュレータとして、Microwave Studio(登録商標)(CST社)を使用した。
携帯無線装置100は、例えば、人が携帯可能な通信端末等の無線通信装置である。携帯無線装置100の具体例として、情報端末機、携帯電話、スマートフォン、パソコン、ゲーム機、テレビ、音楽や映像のプレーヤーなどの電子機器が挙げられる。携帯無線装置100は、基板80と、筐体20と、アンテナ30とを備えている。
基板80は、グランドプレーン70を有する基板の一例である。基板80は、XY平面に平行に配置され、X軸方向に平行な横の長さをL2とし、Y軸方向に平行な縦の長さをL3とする長方形の外形を有している。基板80には、キャパシタ等の部品が実装されてもよい。
グランドプレーン70は、平面状のグランドパターンであり、図1には、XY平面内に延在する長方形状のグランドプレーン70が例示されている。グランドプレーン70は、X軸方向に直線的に延伸する外縁部71を有している。グランドプレーン70は、XY平面に平行に配置され、X軸方向に平行な横の長さをL2とし、Y軸方向に平行な縦の長さをL3とする長方形の外形を有している。グランドプレーン70は、基板80に積層され、基板80の表層(外層)に配置されてもよいし、基板80の内層に配置されてもよい。グランドプレーン70は、グランド電位を有するグランド部位である。グランドプレーン70は、アンテナのインピーダンスマッチングを容易にとりやすくなる点で、所定値以上の面積を有するグランド部位であることが好ましいが、基板80に実装されるキャパシタ等の実装部品が電気的に接続されるグランド部位でもよい。
図1の場合、基板80とグランドプレーン70の外形は、互いに同一であるが、互いに異なってもよい。また、基板80又はグランドプレーン70は、図示の形状に限られない。
筐体20は、基板80を収容する筐体の一例であり、例えば、回路基板又は携帯無線装置100のカバーガラスを固定するものである。基板80は、例えば、筐体20の蓋面、底面又は側面に固定される。筐体20は、XY平面に平行に配置された平面状の導体21を有している。導体21は、例えば、X軸方向に平行な横の長さをL1とし、Y軸方向に平行な縦の長さをL5とする長方形の外形を有する金属部位である。筐体20の一部が、導体21であってもよいし、筐体20の全部が、導体21であってもよい。導体21は、筐体20に取り付けられた部品でもよい。筐体20又は導体21は、図示の形状に限られない。
導体21は、グランドプレーン70に直流的に導通可能に接続されている。これにより、アンテナ30は、基板80に設けられたグランドプレーン70だけでなく、筐体20に設けられた導体21をグランドプレーンとして利用できる。導体21をグランドプレーンとして利用できるため、アンテナ30の動作利得(アンテナ利得)を確保しつつ、グランドプレーン70の面積を縮小できる。グランドプレーン70の面積の縮小に伴って基板80の面積も縮小できるため、携帯無線装置100を小型化できる。
なお、動作利得とは、アンテナの放射効率とリターンロスとの積で算出される量であり、入力電力に対するアンテナの効率として定義される量である。
導体21の面積は、導体21をグランドプレーンとして効果的に利用できるように、グランドプレーン70の面積よりも大きいことが好ましい。しかしながら、導体21の面積は、グランドプレーン70の面積と同じでもよいし、グランドプレーン70の面積よりも小さくてもよい。
導体21は、例えば、導電性部材(例えば、配線、金属板、導電性接着剤など)を介して、グランドプレーン70に直流的に導通可能に接続されている。導体21とグランドプレーン70とが接触して互いに直流的に導通可能に接続されるように、基板80が筐体20又は筐体20以外の部材に固定されてもよい。
導体21は、例えば、基板80を筐体20に固定する固定部材10を介して、グランドプレーン70に直流的に導電可能に接続されてもよい。固定部材10によって導体21とグランドプレーン70とを直流的に導通可能に接続することにより、基板80と筐体20との機械的な接続とグランドプレーン70と導体21との電気的な接続とを固定部材10で兼用できる。この場合、固定部材10の全部が導電性を有してもよいし、固定部材10の一部が導電性を有してもよい。固定部材10の具体例として、金属ねじ、導電性接着剤などが挙げられる。
導体21とグランドプレーン70とを直流的に導通可能に接続する導電性部材や固定部材10の個数や位置は任意でよい。図1には、導体21とグランドプレーン70とが固定部材10によって4か所で接続されている例が示されている。
携帯無線装置100は、基板80とは異なる基板85を備えてもよい。基板85は、XY平面に平行に配置され、X軸方向に平行な横の長さをL1とし、Y軸方向に平行な縦の長さをL4とする長方形の外形を有している。基板85には、キャパシタ等の部品が実装されてもよい。基板85は、例えば、筐体20に固定される。基板85も、筐体20に収容されてよい。
基板85は、例えば、グランドプレーン75を有している。グランドプレーン75は、XY平面に平行に配置された平面状のグランドパターンであり、X軸方向に平行な横の長さをL1とし、Y軸方向に平行な縦の長さをL4とする長方形の外形を有している。グランドプレーン75は、基板85に積層され、基板85の表層(外層)に配置されてもよいし、基板85の内層に配置されてもよい。
図1の場合、基板85とグランドプレーン75の外形は、互いに同一であるが、互いに異なってもよい。また、基板85又はグランドプレーン75は、図示の形状に限られない。
アンテナ30は、給電素子37と、放射素子31とを有するアンテナの一例である。
給電素子37は、グランドプレーン70をグランド基準とする給電点38に接続される給電素子の一例である。給電素子37は、放射素子31に対して非接触で高周波的に結合して給電可能な線状導体である。図1には、グランドプレーン70の外縁部71に対して直角且つY軸に平行な方向に延在する直線状導体と、X軸に平行な外縁部71に並走して延在する直線状導体とによって、L字状に形成された給電素子37が例示されている。図1の場合、給電素子37は、給電点38を起点にY軸方向に延伸してからX軸方向に折り曲げられ、X軸方向への延伸の端部39まで延伸している。端部39は、他の導体が接続されていない開放端である。給電素子37は、図示の形状に限られない。また、図1において給電素子37は、基板80から離れて空間に浮いた状態で設置されている。しかし、実際に携帯無線装置100に設置する際には、基板80などに形成されてよい。
給電点38は、グランドプレーン70を利用した所定の伝送線路や給電線等に接続される給電部位である。所定の伝送線路の具体例として、マイクロストリップライン、ストリップライン、グランドプレーン付きコプレーナウェーブガイド(導体面とは反対側の表面にグランドプレーンが配置されたコプレーナウェーブガイド)などが挙げられる。給電線としては、フィーダー線や同軸ケーブルが挙げられる。給電素子37は、給電点38を介して、例えば、基板80又は基板85に実装される給電回路(例えば、RF回路を備えたICチップやベースバンド回路を備えたICチップ、CPU等の集積回路)に接続される。給電素子37と給電回路は、上記の異なる複数の種類の伝送線路や給電線を介して接続されてもよい。
給電回路を基板80とは別の基板85に搭載できるので、給電回路とグランドプレーン70又はアンテナ30とを離すことができ、給電回路とグランドプレーン70又はアンテナ30との位置関係を定める設計の自由度が増す。
放射素子31は、外縁部71に沿うように配置された線状の放射導体部分であり、例えばY軸方向側に所定の最短距離離れた状態で外縁部71に平行にX軸方向に延在している導体部分を有している。放射素子31が、外縁部71に沿った導体部分を有することによって、例えばアンテナ30の指向性を容易に制御することが可能となる。図1には、直線状の放射素子31が例示されているが、放射素子31は、L字状やループ状などの他の形状であってもよい。また、図1において放射素子31は、空間に浮いた状態で設置されている。しかし、実際に携帯無線装置100に設置する際には、携帯無線装置100のカバーガラスや筐体20などに形成されてよい。
放射素子31と給電素子37は、給電素子37が放射素子31に非接触で給電可能な距離離れていれば、X軸、Y軸又はZ軸方向などの任意の方向での平面視において重複していても重複していなくてもよい。
給電素子37と放射素子31は、互いに電磁界結合可能な距離で離れて配置されている。放射素子31は、給電素子37から給電を受ける給電部36を有している。放射素子31は、給電部36で給電素子37を介して電磁界結合によって非接触で給電される。このように給電されることによって、放射素子31は、アンテナ30の放射導体として機能する。
図1に示すように、放射素子31が2点間を結ぶ線状導体である場合、半波長ダイポールアンテナと同様の共振電流(分布)が放射素子31上に形成される。すなわち、放射素子31は、所定の周波数の半波長で共振するダイポールアンテナとして機能(以下、ダイポールモードという)する。また、図示しないが、放射素子31は線状導体で四角形を形成するようなループ状導体であってもよい。放射素子31がループ状導体である場合、ループアンテナと同様の共振電流(分布)が放射素子31上に形成される。すなわち、放射素子31は、所定の周波数の1波長で共振するループアンテナとして機能(以下、ループモードという)する。
電磁界結合とは、電磁界の共鳴現象を利用した結合であり、例えば非特許文献(A.Kurs, et al,“Wireless Power Transfer via Strongly Coupled Magnetic Resonances,”Science Express, Vol.317, No.5834, pp.83−86, Jul. 2007)に開示されている。電磁界結合は、電磁界共振結合又は電磁界共鳴結合とも称され、同じ周波数で共振する共振器同士を近接させ、一方の共振器を共振させると、共振器間に作られるニアフィールド(非放射界領域)での結合を介して、他方の共振器にエネルギーを伝送する技術である。また、電磁界結合とは、静電容量結合や電磁誘導による結合を除いた高周波における電界及び磁界による結合を意味する。なお、ここでの「静電容量結合や電磁誘導による結合を除いた」とは、これらの結合が全くなくなることを意味するのではなく、影響を及ぼさない程度に小さいことを意味する。給電素子37と放射素子31との間の媒体は、空気でもよいし、ガラスや樹脂材等の誘電体でもよい。なお、給電素子37と放射素子31との間には、グランドプレーンやディスプレイ等の導電性材料を配置しないことが好ましい。
給電素子37と放射素子31を電磁界結合させることによって、衝撃に対して強い構造が得られる。すなわち、電磁界結合の利用によって、給電素子37と放射素子31を物理的に接触させることなく、給電素子37を用いて放射素子31に給電できるため、物理的な接触が必要な接触給電方式に比べて、衝撃に対して強い構造が得られる。
給電素子37と放射素子31を電磁界結合させることによって、非接触給電を簡易な構成で実現できる。すなわち、電磁界結合の利用によって、給電素子37と放射素子31を物理的に接触させることなく、給電素子37を用いて放射素子31に給電できるため、物理的な接触が必要な接触給電方式に比べて、簡易な構成での給電が可能である。また、電磁界結合の利用によって、容量板などの余計な部品を構成してなくても、給電素子37を用いて放射素子31に給電できるため、静電容量結合で給電する場合に比べて、簡易な構成での給電が可能である。
また、電磁界結合で給電する場合の方が、静電容量結合又は磁界結合で給電する場合に比べて、給電素子37と放射素子31の離間距離(結合距離)を長くしても、放射素子31の動作利得(アンテナ利得)は低下しにくい。ここで、動作利得とは、アンテナの放射効率×リターンロスで算出される量であり、入力電力に対するアンテナの効率として定義される量である。したがって、給電素子37と放射素子31を電磁界結合させることで、給電素子37と放射素子31の配置位置を決める自由度を高めることができ、位置ロバスト性も高めることができる。なお、位置ロバスト性が高いとは、給電素子37及び放射素子31の配置位置等がずれても、放射素子31の動作利得に与える影響が低いことを意味する。また、給電素子37と放射素子31の配置位置を決める自由度が高いため、アンテナ30の設置に必要なスペースを容易に縮小できる点で有利である。
また、図1の場合、給電素子37が放射素子31に給電する部位である給電部36は、放射素子31の一方の端部34と他方の端部35との間の中央部90以外の部位(中央部90と端部34又は端部35との間の部位)に位置している。このように、給電部36を放射素子31の基本モードの共振周波数における最も低いインピーダンスになる部分(この場合、中央部90)以外の放射素子31の部位に位置させることによって、アンテナ30のマッチングを容易に取ることができる。給電部36は、放射素子31と給電素子37とが最近接する放射素子31の導体部分のうち給電点38に最も近い部分で定義される部位である。
放射素子31のインピーダンスは、ダイポールモードの場合、放射素子31の中央部90から端部34又は端部35の方に離れるにつれて高くなる。電磁界結合における高インピーダンスでの結合の場合、給電素子37と放射素子31間のインピーダンスが多少変化しても一定以上の高インピーダンスで結合していればインピーダンスマッチングに対する影響は小さい。よって、マッチングを容易に取るために、放射素子31の給電部36は、放射素子31の高インピーダンスの部分に位置することが好ましい。
例えば、アンテナ30のインピーダンスマッチングを容易に取るために、給電部36は、放射素子31の基本モードの共振周波数における最も低いインピーダンスになる部分(この場合、中央部90)から放射素子31の全長の1/8以上(好ましくは、1/6以上、さらに好ましくは、1/4以上)の距離を離した部位に位置するとよい。図1の場合、放射素子31の全長は、L31(図3参照)に相当し、給電部36は、中央部90に対して端部34側に位置している。
図2は、携帯無線装置100及びアンテナ30の各構成のZ軸方向の位置関係を模式的に示した図である。給電素子37は、基板80の表面に設置されてもよいし、基板80の内部に設置されてもよい。放射素子31は、給電素子37から離れて配置され、例えば図2に示されるように、基板80から距離H1離れて基板80に対向する基板110に設けられている。基板80、基板85又は基板110は、例えば樹脂製の誘電体基板であるが、樹脂以外の誘電体、例えばガラスやガラスセラミックス、LTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramics)、アルミナなどを利用することができる。放射素子31は、基板110の給電素子37に対向する側の表面に配置されてもよいし、基板110の給電素子37に対向する側とは反対側の表面に配置されてもよいし、基板110の側面に配置されてもよい。
例えば図2において、アンテナ30がディスプレイを有する携帯無線装置に搭載される場合、基板110は、例えば、ディスプレイの画像表示面を全面的に覆うカバーガラスであってもよいし、基板80が固定される筐体(導体21が形成されていない、筐体の余白部、特には、底面や側面など)であってもよいし、携帯無線装置に構成される構成部品(特にはチップ部品や射出成形等により形成される部品,例えばMID(Molded Interconect Device),フレキシブル基板,バッテリーなど)であってもよい。カバーガラスは、透明又はディスプレイに表示される画像をユーザが視認可能な程度に半透明な誘電体基板であって、ディスプレイの上に積層配置された平板状の部材である。
放射素子31がカバーガラスの表面に設けられる場合、放射素子31は、銅や銀などの導体ペーストをカバーガラスの表面に塗って焼成して形成されるとよい。このときの導体ペーストとして、カバーガラスに利用される化学強化ガラスの強化が鈍らない程度の温度で焼成できる低温焼成可能な導体ペーストを利用するとよい。また、酸化による導体の劣化を防ぐために、メッキなどを施してもよい。また、カバーガラスには加飾印刷が施されていてもよく、加飾印刷された部分に導体が形成されていてもよい。また、配線などを隠す目的でカバーガラスの周縁に黒色隠蔽膜が形成されている場合、放射素子31が黒色隠蔽膜上に形成されてもよい。
また、給電素子37及び放射素子31、並びにグランドプレーン70のZ軸に平行な高さ方向における各位置は、互いに異なっていてもよい。また、給電素子37及び放射素子31、並びにグランドプレーン70の高さ方向の各位置が全て又は一部のみが同じでもよい。
また、一つの給電素子37で複数の放射素子に給電してもよい。複数の放射素子を利用することにより、マルチバンド化、ワイドバンド化、指向性制御等の実施が容易となる。また、複数のアンテナ30が一つの携帯無線装置に搭載されてもよい。
また、放射素子31の基本モードの共振周波数における真空中の電波波長をλとする場合、給電素子37と放射素子31との最短距離D2(>0)は、0.2×λ以下(より好ましくは、0.1×λ以下、更に好ましくは、0.05×λ以下)であると好適である。給電素子37と放射素子31をこのような最短距離D2だけ離して配置することによって、放射素子31の動作利得を向上させる点で有利である。
なお、最短距離D2とは、給電部36と給電部36に給電する給電素子37との最近接部分を直線で結んだ距離に相当する。また、給電素子37と放射素子31は、両者が電磁界結合していれば、任意の方向から見たときに、交差しても交差しなくてもよいし、その交差角度も任意の角度でよい。また、放射素子31と給電素子37は、同一平面上にあってもよいし、異なる平面上にあってもよい。また、放射素子31は、給電素子37が配置された平面に対して、平行な平面に配置されてもよいし、任意の角度で交差する平面に配置されてもよい。
また、給電素子37と放射素子31とが最短距離D2で並走する距離は、ダイポールモードの場合は、放射素子31の物理的な長さの3/8以下であることが好ましい。より好ましくは、1/4以下、更に好ましくは、1/8以下である。ループモードの場合は、放射素子31のループの内周側の周長の3/16以下であることが好ましい。より好ましくは、1/8以下、更に好ましくは、1/16以下である。
最短距離D2となる位置は給電素子37と放射素子31との結合が強い部位であり、最短距離D2で並走する距離が長いと、放射素子31のインピーダンスが高い部分と低い部分の両方と強く結合することになるため、インピーダンスマッチングが取れない場合がある。よって、放射素子31のインピーダンスの変化が少ない部位のみと強く結合するために最短距離D2で並走する距離は短い方がインピーダンスマッチングの点で有利である。
また、給電素子37の共振の基本モードを与える電気長をLe37、放射素子31の共振の基本モードを与える電気長をLe31、放射素子31の基本モードの共振周波数fにおける給電素子37または放射素子31上での波長をλとして、Le37が、(3/8)・λ以下であり、かつ、Le31が、放射素子31の共振の基本モードがダイポールモードである場合、(3/8)・λ以上(5/8)・λ以下であり、放射素子31の共振の基本モードがループモードである場合、(7/8)・λ以上(9/8)・λ以下であることが好ましい。
また、外縁部71が放射素子31に沿うようにグランドプレーン70が形成されているので、給電素子37は、外縁部71との相互作用により、給電素子37とグランドプレーン70上に、共振電流(分布)を形成することができ、放射素子31と共鳴して電磁界結合する。そのため、給電素子37の電気長Le37の下限値は特になく、給電素子37が放射素子31と物理的に電磁界結合できる程度の長さであればよい。
また、前記Le37は、給電素子37の形状に自由度を与えたい場合には、(1/8)・λ以上(3/8)・λ以下がより好ましく、(3/16)・λ以上(5/16)・λ以下が特に好ましい。Le37がこの範囲内であれば、給電素子37が放射素子31の設計周波数(共振周波数f)にて良好に共振するため、グランドプレーン70に依存せずに給電素子37と放射素子31とが共鳴して良好な電磁界結合が得られ好ましい。
なお、電磁界結合が実現しているとは整合が取れているということを意味している。また、この場合、給電素子37が放射素子31の共振周波数fに合わせて電気長を設計する必要がなく、給電素子37を放射導体として自由に設計することが可能になるため、アンテナ30の多周波化を容易に実現できる。なお、放射素子31に沿うグランドプレーン70の外縁部71は、給電素子37の電気長と合計して設計周波数(共振周波数f)の(1/4)・λ以上の長さであることがよい。
なお給電素子37の物理的な長さL37は、整合回路などを含んでいない場合、放射素子の基本モードの共振周波数における真空中の電波の波長をλとして、実装される環境による波長短縮効果の短縮率をkとしたとき、λg1=λ・kによって決定される。ここでkは、給電素子37の環境の実効比誘電率(εr1)および実効比透磁率(μr1)などの給電素子が設けられた誘電体基材等の媒質(環境)の比誘電率、比透磁率、および厚み、共振周波数などから算出される値である。すなわち、L37は、(3/8)・λg1以下である。なお、短縮率は上記の物性から算出してもよいし、実測により求めても良い。例えば、短縮率を測定したい環境に設置された対象となる素子の共振周波数を測定し、任意の周波数ごとの短縮率が既知である環境において同じ素子の共振周波数を測定し、これらの共振周波数の差から短縮率を算出してもよい。
給電素子37の物理的な長さをL37(図3の場合、L39+L38に相当)とすると、L37はLe37を与える物理的な長さであり、その他の要素を含まない理想的な場合、Le37と等しい。給電素子37が、整合回路などを含む場合、L37は、ゼロを超え、Le37以下が好ましい。L37はインダクタ等の整合回路を利用することにより短く(サイズを小さく)することが可能である。
また、前記Le31は、放射素子31の共振の基本モードがダイポールモード(放射素子31の両端が開放端であるような線状の導体)である場合、(3/8)・λ以上(5/8)・λ以下が好ましく、(7/16)・λ以上(9/16)・λ以下がより好ましく、(15/32)・λ以上(17/32)・λ以下が特に好ましい。また、高次モードを考慮すると、前記Le31は、(3/8)・λ・m以上(5/8)・λ・m以下が好ましく、(7/16)・λ・m以上(9/16)・λ・m以下がより好ましく、(15/32)・λ・m以上(17/32)・λ・m以下が特に好ましい。ただし、mは高次モードのモード数であり、自然数である。mは1〜5の整数が好ましく、1〜3の整数が特に好ましい。m=1の場合は基本モードである。Le31がこの範囲内であれば、放射素子31が充分に放射導体として機能し、アンテナ30の効率が良く好ましい。
また同様に、放射素子31の共振の基本モードがループモード(放射素子31がループ状の導体)である場合、前記Le31は、(7/8)・λ以上(9/8)・λ以下が好ましく、(15/16)・λ以上(17/16)・λ以下がより好ましく、(31/32)・λ以上(33/32)・λ以下が特に好ましい。また、高次モードについては、前記Le31は、(7/8)・λ・m以上(9/8)・λ・m以下が好ましく、(15/16)・λ・m以上(17/16)・λ・m以下がより好ましく、(31/32)・λ・m以上(33/32)・λ・m以下が特に好ましい。Le31がこの範囲内であれば、放射素子31が充分に放射導体として機能し、アンテナ30の効率が良く好ましい。
なお放射素子31の物理的な長さL31は、放射素子の基本モードの共振周波数における真空中の電波の波長をλとして、実装される環境による短縮効果の短縮率をkとしたとき、λg2=λ・kによって決定される。ここでkは、放射素子31の環境の実効比誘電率(εr2)および実効比透磁率(μr2)などの放射素子が設けられた誘電体基材等の媒質(環境)の比誘電率、比透磁率、および厚み、共振周波数などから算出される値である。すなわち、L31は、放射素子31の共振の基本モードがダイポールモードである場合、(1/2)・λg2であることが理想的である。放射素子31の長さL31は、好ましくは、(1/4)・λg2以上(5/8)・λg2以下であり、さらに好ましくは、(3/8)・λg2以上である。L31は、放射素子31の共振の基本モードがループモードである場合、(7/8)・λg2以上(9/8)・λg2以下である。
放射素子31の物理的な長さL31は、Le31を与える物理的な長さであり、その他の要素を含まない理想的な場合、Le31と等しい。L31は、インダクタ等の整合回路を利用することにより短くしたとしても、ゼロを超え、Le31以下が好ましく、Le31の0.4倍以上1倍以下が特に好ましい。放射素子31の長さL31をこのような長さに調整することによって、放射素子31の動作利得を向上させる点で有利である。
例えば、誘電体基材として比誘電率=3.4、tanδ=0.003、基板厚0.8mmであるBTレジン(登録商標)CCL−HL870(M)(三菱ガス化学製)を使用した場合のL37の長さは、設計周波数を3.5GHzとしたときに、20mmであり、L31の長さは、設計周波数を2.2GHzとしたときに、34mmである。
また、放射素子31の基本モードの共振周波数における真空中の電波波長をλとする場合、給電部36とグランドプレーン70との最短距離D1は、0.0034λ以上0.21λ以下である。最短距離D1は、より好ましくは、0.0043λ以上0.199λ以下であり、更に好ましくは、0.0069λ以上0.164λ以下)である。最短距離D1をこのような範囲に設定することによって、放射素子31の動作利得が向上する点で有利である。また、最短距離D1が(λ/4)未満であるため、アンテナ30は、円偏波を発生させるのではなく、直線偏波を発生させる。
次に、アンテナの位置ロバスト性について、本発明の実施形態に係るアンテナ30(図3)と、本発明の実施形態とは異なる他のアンテナ(図4,5)とを比較して説明する。
図4は、本発明の実施形態とは異なるアンテナ230を示す拡大平面図である。アンテナ230は、上掲の特許文献2に開示された技術を適用した、磁界結合による非接触給電型の磁界結合アンテナである。アンテナ230を搭載する携帯無線装置200は、本発明の実施形態に係る携帯無線装置100と同一の構成を有している。
アンテナ230は、給電素子237と、無給電素子231とを有している。給電素子237は、グランドプレーン70をグランド基準とする給電点38に接続された線状導体である。無給電素子231は、給電素子237によって磁界結合によって非接触で給電される線状の放射導体である。給電素子237は、無給電素子231と同じ高さ、つまり同一平面上に形成されている。
本発明の実施形態に係るアンテナ30では、給電素子37と放射素子31の結合方式は電磁界結合であるため、給電素子37と放射素子31は高インピーダンスで結合している。これに対し、アンテナ230では、給電素子237と無給電素子231の結合方式は磁界結合であるため、給電素子237と無給電素子231は低インピーダンスで結合している。
図5は、本発明の実施形態とは異なるアンテナ330を示す拡大平面図である。アンテナ330は、接触給電型のモノポールアンテナである。アンテナ330を搭載する携帯無線装置300は、本発明の実施形態に係る携帯無線装置100と同一の構成を有している。
アンテナ330は、放射素子337を有している。放射素子337は、グランドプレーン70をグランド基準とする給電点38に接続された線状導体である。
図6は、基本モードの共振周波数が2GHz付近でマッチングするように設計したアンテナ30,230,330において、給電点38の位置をX軸方向に平行移動させたときの、各アンテナ30,230,330のS11(反射損失)の変動量を示している。
横軸の「給電位置オフセット量」とは、基準位置と給電点38とのX軸方向の距離を表し、基準位置とは、基本モードの共振周波数が2GHz付近でマッチングしているときの給電点38の位置(図6の場合、L40=5mm)である。オフセット量が0とは、給電点38が基準位置にある場合を表し、オフセット量が増えるにつれて、給電点38は図の左側に移動する。縦軸の「S11変動量」とは、給電点38が基準位置にある場合のマッチング周波数におけるS11と,給電点38を移動させたときの同じ周波数におけるS11との差である。給電点38が移動する際、携帯無線装置及びアンテナの各構成とその寸法は固定したまま、アンテナとグランドプレーン70との相対的なX軸方向の位置関係のみが変化する。
S11測定時の図1乃至5で示した各寸法は、単位をmmとすると、
L1:100
L2:60
L3:30
L4:120
L5:160
H1:2
H2:2
固定部材10の直径:4
L31:60
L38:15
L39:5.5
放射素子31及び給電素子37の幅:2
L231:80
L238:45
L239:5.5
L240:1.0
無給電素子231及び給電素子237の幅:2
L338:45
L339:10.5
放射素子337の幅:2
である。また、固定部材10は、円柱状の部材であり4か所に設けられ、基板80の端部の左辺および右辺からそれぞれX軸方向には15mm、上辺および下辺からそれぞれY軸方向には5mm内側にオフセットされた位置に配置され、直径は4mmである。
図6に示されるように、給電点38のオフセット量を大きくしても、アンテナ30のS11変動量は、アンテナ230,330のS11変動量よりも低く抑えられているため、アンテナ30は、給電点38の位置変化に対して高い位置ロバスト性を有している。したがって、アンテナ30であれば、例えば、給電点38の位置を比較的自由に設計変更できる。
図7は、基本モードの共振周波数が2GHz付近でマッチングするように設計したアンテナ30,230,330において、基板80の位置をX軸方向に平行移動させたときの、各アンテナ30,230,330のS11(反射損失)の変動量を示している。
横軸の「基板位置オフセット量」とは、基準位置からの基板80のX軸方向への移動距離を表し、基準位置とは、基本モードの共振周波数が2GHz付近でマッチングしているときの基板80の位置(図7の場合、L40=5mm)である。オフセット量が0とは、基板80が基準位置にある場合を表し、オフセット量が増えるにつれて、基板80は図の左側に移動する。縦軸の「S11変動量」とは、給電点38が基準位置にある場合にマッチングしている周波数におけるS11と給電点38が移動した位置での同じ周波数におけるS11の差である。基板80が移動する際、携帯無線装置及びアンテナの各構成の寸法は固定したまま、アンテナと基板80とを一つの塊として、基板80と導体21との相対的なX軸方向の位置関係のみが変化する。
S11測定時の図1乃至5で示した各寸法は、上記と同一である。
図7に示されるように、基板80のオフセット量を大きくしても、アンテナ30のS11変動量は、アンテナ230,330のS11変動量よりも低く抑えられているため、アンテナ30は、基板80の位置変化に対して高い位置ロバスト性を有している。したがって、アンテナ30であれば、例えば、基板80が筐体20に組み付けられる時に基板80の位置が設計値からずれても、アンテナ30のインピーダンスマッチングを容易にとることができる。
以上、携帯無線端末を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、アンテナは、直線的に延びる線状の導体部分のみを含むものに限らず、曲がった導体部分を含むものでもよい。例えば、L字状の導体部分を含むものでもよいし、メアンダ形状の導体部分を含むものでもよいし、途中で分岐した導体部分を含むものでもよい。
また、給電素子に、スタブを設けてもよいし、整合回路を設けてもよい。これにより、給電素子が基板に占める面積を減らすことができる。
本国際出願は、2014年1月20日に出願した日本国特許出願第2014−008167号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2014−008167号の全内容を本国際出願に援用する。
10 固定部材
20 筐体
21 導体
30 アンテナ
31 放射素子
34,35 端部
36 給電部
37 給電素子
38 給電点
70,75 グランドプレーン
71 外縁部
80,85,110 基板
90 中央部
100,200,300 携帯無線装置
230 アンテナ
231 無給電素子
237 給電素子
330 アンテナ
337 放射素子

Claims (11)

  1. グランドプレーンを有する基板と、
    前記基板を収容する筐体と、
    前記グランドプレーンをグランド基準とする給電点に接続された給電素子と、前記給電素子と電磁界結合することにより給電されて放射導体として機能する放射素子とを有するアンテナとを備え、
    前記筐体は、前記グランドプレーンに直流的に導通可能に接続された導体を有する、携帯無線装置。
  2. 前記導体は、前記基板を前記筐体に固定する固定部材を介して、前記グランドプレーンに直流的に導電可能に接続された、請求項1に記載の携帯無線装置。
  3. 前記給電素子の共振の基本モードを与える電気長をLe37、前記放射素子の共振の基本モードを与える電気長をLe31、前記放射素子の基本モードの共振周波数における前記給電素子または前記放射素子上での波長をλとして、Le37が、(3/8)・λ以下であり、かつ、Le31が、前記放射素子の共振の基本モードがダイポールモードである場合、(3/8)・λ以上(5/8)・λ以下であり、前記放射素子の共振の基本モードがループモードである場合、(7/8)・λ以上(9/8)・λ以下である請求項1に記載の携帯無線装置。
  4. 前記放射素子の基本モードの共振周波数における真空中の波長をλとする場合、
    前記給電素子と前記放射素子との最短距離が、0.2×λ以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  5. 前記放射素子は、前記給電素子からの給電を受ける給電部を有し、
    前記給電部は、前記放射素子の基本モードの共振周波数における最も低いインピーダンスになる部分以外に位置する、請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  6. 前記放射素子は、前記給電素子からの給電を受ける給電部を有し、
    前記給電部は、前記放射素子の基本モードの共振周波数における最も低いインピーダンスになる部分から前記放射素子の全長の1/8以上の距離を離した部位に位置する、請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  7. 前記給電素子と前記放射素子とが最短距離で並走する距離は、前記放射素子の長さの3/8以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  8. 前記放射素子は、前記給電素子と電磁界結合して給電される給電部を有し、
    前記放射素子の基本モードの共振周波数における真空中の波長をλとする場合、
    前記給電部と前記グランドプレーンとの最短距離は、0.0034λ以上0.21λ以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  9. ディスプレイの画像表示面を全面的に覆うカバーガラスを有し、
    前記放射素子は、前記カバーガラスに設けられる、請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  10. 前記放射素子は、前記導体が形成されていない、前記筐体の余白部に設けられる、請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
  11. 前記基板とは異なる基板に給電回路が搭載された、請求項1から10のいずれか一項に記載の携帯無線装置。
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