JPWO2015098745A1 - 基地局及び方法 - Google Patents

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Abstract

基地局は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する。基地局は、前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信する制御部を備える。

Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる基地局及び方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)で仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)では、ユーザ端末が基地局との接続を確立するための手順として、ランダムアクセス手順が規定されている。ランダムアクセス手順には、競合ベース(Contention based)及び非競合ベース(Non−contention based)がある。
競合ベース・ランダムアクセス手順は、非競合ベース・ランダムアクセス手順を利用できない場合に利用され、以下の4つのステップからなる。
第1のステップとして、ユーザ端末は、競合ベースのランダムアクセス試行に利用可能なプリアンブル系列群の中から何れかのプリアンブル系列を選択し、選択したプリアンブル系列によりランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する。ランダムアクセスプリアンブルは、当該ユーザ端末の識別子(端末識別子)を含まない。
第2のステップとして、ランダムアクセスプリアンブルを受信した基地局は、ランダムアクセス応答をユーザ端末に送信する。ランダムアクセス応答は、基地局が受信したランダムアクセスプリアンブルのプリアンブル系列を示すプリアンブル識別子(プリアンブルインデックス)を含む。
第3のステップとして、ランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含んだランダムアクセス応答を受信したユーザ端末は、接続要求メッセージを基地局に送信する。接続要求メッセージは、端末識別子を含む。
第4のステップとして、接続要求メッセージを受信した基地局は、競合解決メッセージをユーザ端末に送信する。競合解決メッセージは、基地局が受信した接続要求メッセージに含まれる端末識別子を含む。
ところで、競合ベース・ランダムアクセス手順では、複数のユーザ端末が同じプリアンブル系列によりランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。このような状況は、プリアンブル競合(或いはプリアンブル衝突)と称される。
この場合、プリアンブル競合に係る複数のユーザ端末は、基地局から送信された1つのランダムアクセス応答に反応し、複数の接続要求メッセージを基地局に送信する。基地局は、例えば最初に受信した接続要求メッセージに含まれる端末識別子を競合解決メッセージに含める。その結果、プリアンブル競合に係る複数のユーザ端末のうち、最初に接続要求メッセージを送信したユーザ端末が基地局との接続を確立する。
一方で、競合解決メッセージにより指定されないユーザ端末は、ランダムアクセス手順を第1のステップからやり直すことになり、なおかつ2回目のランダムアクセス手順においてもプリアンブル競合が生じ得る。
従って、競合ベース・ランダムアクセス手順は、ユーザ端末が基地局との接続を確立するまでに要する時間(接続処理遅延)が長くなり得る。特に、緊急呼の発信時において、接続処理遅延が長くなることは深刻な問題である。
3GPP技術仕様書 「TS36.300 V11.7.0」 2013年9月
第1の特徴は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する基地局であって、前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信する制御部を備えることを要旨とする。
第1の特徴において、前記制御部は、前記ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまで、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した場合、前記所定時間が経過するまで当該接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージの送信を保留する。
第1の特徴において、前記制御部は、前記所定時間が経過するまでに、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した後に前記所定条件を満たす接続要求メッセージを受信した場合、前記所定条件を満たす接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージを送信する。
第1の特徴において、前記制御部は、前記ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまでに、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した場合、前記所定時間が経過するまでは当該接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージを送信せず、前記所定時間が経過したら当該接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージを送信する。
第1の特徴において、前記基地局は、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順においてプリアンブル競合により前記基地局との接続の確立に失敗したユーザ端末の情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶されたユーザ端末により送信された接続要求メッセージを、前記所定条件を満たす接続要求メッセージと判定する。
第1の特徴において、前記記憶部は、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順において、プリアンブル競合により前記基地局との接続の確立に失敗し、なお且つ緊急呼情報を含む接続要求メッセージを送信したユーザ端末の情報を記憶する。
第2の特徴は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する基地局に搭載されるプロセッサであって、前記プロセッサが、前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信することを要旨とする。
第3の特徴は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する基地局における方法であって、前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択するステップと、前記選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信するステップと、を備えることを要旨とする。
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、実施形態に係るUEのブロック図である。 図3は、実施形態に係るeNBのブロック図である。 図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図6は、競合ベース・ランダムアクセス手順を示すシーケンス図である。 図7は、実施形態に係る動作環境を説明するための図である。 図8は、実施形態に係る動作シーケンスを示すシーケンス図である。 図9は、図8のステップS16に係るCollision ID記憶処理の詳細を示すフロー図である。 図10は、図8のステップS50に係る接続保証の詳細を示すフロー図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る基地局は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する。基地局は、前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信する制御部を備える。
[実施形態]
以下において、LTEシステムを例に挙げて実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。実施形態に係るLTEシステムは、パケット交換方式の音声通話(VoLTE:Voice over LTE)をサポートする。
図1に示すように、実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、EPC(Evolved Packet Core)20、及びPDN(Packet Data Network)30を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。また、EPC20は、PCRF(Policy and Charging Rules Function)/P−GW(PDN Gateway)400を含む。PCRFは、QoS制御及び課金制御などを行う。P−GWは、PDN30との接続点であり、ユーザデータの転送制御を行う。
PDN30は、IPマルチメディアサービスのためのIMS(IP Multimedia Subsystem)に相当する。PDN30は、SIPを利用した音声通話サービスなどを提供する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Media Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びRRC接続確立時のランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。ランダムアクセス手順の詳細については後述する。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央の6リソースブロックは、ランダムアクセスプリアンブルを伝送するための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)として使用できる領域である。各サブフレームにおける他の部分は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(競合ベース・ランダムアクセス手順)
以下において、競合ベース・ランダムアクセス手順について説明する。UE100は、eNB200とのRRC接続の確立に先立ち、MAC層においてeNB200へのランダムアクセスを行う。
図6は、競合ベース・ランダムアクセス手順を示すシーケンス図である。競合ベース・ランダムアクセス手順は、非競合ベース・ランダムアクセス手順を利用できない場合に利用され、以下の4つのステップ(ステップS1乃至S4)からなる。
図6に示すように、ステップS1において、UE100は、競合ベースのランダムアクセス試行に利用可能なプリアンブル系列群の中から何れかのプリアンブル系列をランダムに選択する。競合ベースのランダムアクセス試行に利用可能なプリアンブル系列群の情報は、eNB200がブロードキャストするシステム情報に含まれている。UE100は、RACH(Random Access Channel)により、選択したプリアンブル系列によりランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)をeNB200に送信する。ランダムアクセスプリアンブルは、当該UE100の識別子(端末識別子)を含まない。
ステップS2において、ランダムアクセスプリアンブルを受信したeNB200は、ランダムアクセス応答(Random Access Response)をUE100に送信する。ここで、eNB200は、UE100から受信したランダムアクセスプリアンブルに基づいて、UE100との間の上りリンク遅延を推定する。また、eNB200は、UE100に割り当てる無線リソースを決定する。ランダムアクセス応答は、遅延推定の結果に基づくタイミング補正値(TA:Timing Advance)、eNB200のセルにおいて一時的に割り当てられる識別子であるTemporary C−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)、決定した割当て無線リソースの情報(UL Grant)、及びUE100から受信したプリアンブル系列の識別子(プリアンブルインデックス)などを含む。
ステップS3において、ランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルインデックスを含んだランダムアクセス応答を受信したUE100は、接続要求メッセージ(RRC Connection Request)をeNB200に送信する。接続要求メッセージは、RRC層で送受信されるメッセージであって、メッセージ3(Msg3)と称されることもある。接続要求メッセージは、Temporary C−RNTI及び端末識別子を含む。端末識別子は、UEごとにユニークなTMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)である。また、接続要求メッセージには、接続を確立する理由(establish cause)を示す情報を含めることができる。ここでの接続要求メッセージは、Scheduled Transmissionに置き換えてもよい。
ステップS4において、接続要求メッセージを受信したeNB200は、競合解決メッセージ(Contention Resolution)をUE100に送信する。競合解決メッセージは、RRC層で送受信されるメッセージであって、メッセージ4(Msg4)と称されることもある。競合解決メッセージは、eNB200が受信した接続要求メッセージに含まれる端末識別子を含む。具体的には、競合解決メッセージは、接続要求メッセージそのものを競合解決IDとして含んでいる。UE100は、自身が送信した接続要求メッセージ(競合解決ID)を含んだ競合解決メッセージを受信することにより、ランダムアクセス手順が完了したと判断する。
上述した競合ベース・ランダムアクセス手順では、複数のUE100が同じプリアンブル系列によりランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。このような状況は、プリアンブル競合(或いはプリアンブル衝突)と称される。
この場合、プリアンブル競合に係る複数のUE100は、eNB200から送信された1つのランダムアクセス応答に反応し、複数の接続要求メッセージをeNB200に送信する。eNB200は、例えば最初に受信した接続要求メッセージに含まれる端末識別子を競合解決メッセージに含める。その結果、プリアンブル競合に係る複数のUE100のうち、最初に接続要求メッセージを送信したUE100がeNB200との接続を確立する。
一方で、競合解決メッセージにより指定されないUE100、すなわち、正常に競合解決メッセージを受信できないUE100は、所定時間(「バックオフ時間」と称される)の経過後に、ランダムアクセス手順をステップS1からやり直すことになる。また、2回目のランダムアクセス手順においてもプリアンブル競合が生じ得る。従って、競合ベース・ランダムアクセス手順は、UE100がeNB200との接続を確立するまでに要する時間(すなわち、接続処理遅延)が長くなり得る。特に、VoLTEによる緊急呼(以下、「VoLTE緊急呼」という)の発信時において、接続処理遅延が長くなることは深刻な問題である。
(実施形態に係る動作)
以下において、実施形態に係る動作について説明する。図7は、実施形態に係る動作環境を説明するための図である。
図7に示すように、eNB200のカバレッジエリア内に、RRCアイドル状態にある複数のUE(UE100−1乃至100−3)が位置しており、複数のUE100が競合ベース・ランダムアクセス手順をeNB200に対して一斉に行う状況を想定する。UE100−1は、警察、消防、又は救急などの機関(緊急呼受理機関)に設けられた着信側端末に対するVoLTE緊急呼を発信しようとするUEである。UE100−2及び100−3は、VoLTE緊急呼以外の発信を行おうとするUEである。
図8は、実施形態に係る動作シーケンスを示すシーケンス図である。図8では、UE100−1が、UE100−2との間でプリアンブル競合が生じて1回目のランダムアクセス手順に失敗した後、2回目のランダムアクセス手順においてUE100−3との間でプリアンブル競合が生じるケースを例示している。
図8に示すように、ステップS11−1において、UE100−1は、プリアンブルインデックス「10」に対応するプリアンブル系列を使用してランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信する。ステップS11−2において、UE100−2は、プリアンブルインデックス「10」に対応するプリアンブル系列を使用してランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信する。よって、UE100−1とUE100−2との間でプリアンブル競合が生じる。
ステップS12において、eNB200は、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信する。上述したように、ランダムアクセス応答は、TA、Temporary C−RNTI、UL Grant、及びプリアンブルインデックスを含む。当該プリアンブルインデックスは、プリアンブル競合に係るプリアンブルインデックス「10」である。
ステップS13−2において、UE100−2は、自身が送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルインデックス「10」を含んだランダムアクセス応答を受信したことから、接続要求メッセージ(RRC Connection Request)をeNB200に送信する。当該接続要求メッセージは、eNB200から割り当てられたTemporary C−RNTI、及びUE100−2の端末識別子(TMSI2)を含む。
ステップS13−1において、UE100−1は、自身が送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルインデックス「10」を含んだランダムアクセス応答を受信したことから、接続要求メッセージ(RRC Connection Request)をeNB200に送信する。当該接続要求メッセージは、eNB200から割り当てられたTemporary C−RNTI、及びUE100−1の端末識別子(TMSI1)を含む。さらに、当該接続要求メッセージは、接続を確立する理由(establish cause)として、緊急呼(emergency)を示す情報(以下、「emergency情報」という)を含む。
また、UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、接続要求メッセージを送信した際に、競合解決メッセージの受信待ち時間を規定するタイマ(Contention Resolution Timer)を起動する。
ステップS14において、eNB200は、UE100−1からの接続要求メッセージよりも先にUE100−2からの接続要求メッセージを受信していることから、UE100−2からの接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージをUE100−2に送信する。当該競合解決メッセージは、UE100−2からの接続要求メッセージそのものを競合解決IDとして含んでいる。
ステップS15において、UE100−2は、自身宛の競合解決メッセージをeNB200から受信したことに応じて、ランダムアクセス手順を完了し、eNB200とのRRC接続を確立する。
ステップS16において、eNB200は、UE100−2からの接続要求メッセージ及びUE100−1からの接続要求メッセージが同一のTemporary C−RNTIを含んでいたことから、プリアンブル競合が発生していたと判断する。また、UE100−1からの接続要求メッセージにemergency情報が含まれていたことから、競合解決メッセージにより指定しなかったUE100−1がVoLTE緊急呼を発信しようとしていると判断する。この場合、eNB200は、UE100−1のTMSI1を競合ID(以下、「Collision ID」という)として記憶する。さらに、eNB200は、UE100−2のTMSI2を競合解決IDとして記憶してもよい。ステップS16の詳細については後述する。なお、eNB200は、UE100−1からの接続要求メッセージにemergency情報が含まれていなくとも、プリアンブル競合が発生していたことだけをもって、UE100−1のTMSIを競合IDとして記憶してもよい。すなわち、eNB200は、プリアンブル競合によりeNB200との接続の確立に失敗したUE100の情報(例えば、TMSI)をメモリ230(記憶部)に記憶する。また、eNB200は、プリアンブル競合によりeNB200との接続の確立に失敗し、かつ、緊急呼情報を含む接続要求メッセージを送信したUE100の情報(例えば、TMSI)をメモリ230(記憶部)に記憶することが好ましい。
eNB200は、Collision IDを記憶している場合に、以降のランダムアクセス手順において、Collision IDに対応するUE100−1を優先的に接続させるための接続保証(ステップS50)を行う。
ステップS21−1において、UE100−1は、自身宛の競合解決メッセージをeNB200から受信することなくタイマ(ContentionResolutionTimer)が満了したことから、1回目のランダムアクセス手順に失敗したと判断し、2回目のランダムアクセス手順を開始する。ここでは、UE100−1は、プリアンブルインデックス「12」に対応するプリアンブル系列を使用してランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信する。
ステップS21−3において、UE100−3は、プリアンブルインデックス「12」に対応するプリアンブル系列を使用してランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信する。よって、UE100−1とUE100−3との間でプリアンブル競合が生じる。
ステップS22において、eNB200は、受信したランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信する。上述したように、ランダムアクセス応答は、TA、Temporary C−RNTI、UL Grant、及びプリアンブルインデックスを含む。当該プリアンブルインデックスは、プリアンブル競合に係るプリアンブルインデックス「12」である。
ステップS23−3において、UE100−3は、自身が送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルインデックス「12」を含んだランダムアクセス応答を受信したことから、接続要求メッセージ(RRC Connection Request)をeNB200に送信する。当該接続要求メッセージは、eNB200から割り当てられたTemporary C−RNTI、及びUE100−3の端末識別子(TMSI3)を含む。
ステップS23−1において、UE100−1は、自身が送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルインデックス「12」を含んだランダムアクセス応答を受信したことから、接続要求メッセージ(RRC Connection Request)をeNB200に送信する。当該接続要求メッセージは、eNB200から割り当てられたTemporary C−RNTI、及びUE100−1の端末識別子(TMSI1)を含む。
ステップS24において、UE100−1のTMSI1をCollision IDとして記憶しているeNB200は、UE100−1からの接続要求メッセージよりも先にUE100−3からの接続要求メッセージを受信しても、UE100−3からの接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージをUE100−3に送信することなく、UE100−1からの接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージをUE100−1に送信する。すなわち、当該競合解決メッセージは、UE100−1からの接続要求メッセージそのものを競合解決IDとして含んでいる。ステップS23及びステップS24に係る接続保証(ステップS50)の詳細については後述する。
ステップS25において、UE100−1は、自身宛の競合解決メッセージをeNB200から受信したことに応じて、ランダムアクセス手順を完了し、eNB200とのRRC接続を確立する。
ステップS26において、eNB200は、Collision ID(TMSI1)を解放する。具体的には、eNB200は、記憶しているCollision ID(TMSI1)を消去する。
図9は、図8のステップS16に係るCollision ID記憶処理の詳細を示すフロー図である。
図9に示すように、ステップS161において、接続要求メッセージを受信したeNB200は、当該接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信し、当該競合解決メッセージにより指定したUE100のTMSI(A)を競合解決IDとして記憶する。
ステップS162において、eNB200は、先に受信した接続要求メッセージと同一のTemporary C−RNTIを含んだ別の接続要求メッセージを受信したか否かを判断する。
先に受信した接続要求メッセージと同一のTemporary C−RNTIを含んだ別の接続要求メッセージを受信した場合(ステップS162;YES)、ステップS163において、eNB200は、当該別の接続要求メッセージにemergency情報が含まれているか否かを判断する。
当該別の接続要求メッセージにemergency情報が含まれている場合(ステップS163;YES)、ステップS164において、eNB200は、当該別の接続要求メッセージに含まれるTMSI(B)をCollision IDとして記憶する。
図10は、図8のステップS50に係る接続保証の詳細を示すフロー図である。
図10に示すように、ステップS51において、接続要求メッセージを受信したeNB200は、Collision IDを記憶しているか否かを判断する。Collision IDを記憶していない場合(ステップS51;NO)、eNB200は、当該受信した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信する。
一方、eNB200は、Collision IDを記憶している場合(ステップS51;YES)、ステップS53において、接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDに一致する接続要求メッセージの受信待ち時間を規定するタイマ(Collision Timer)を起動する。
ステップS54において、eNB200は、当該受信した接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDと一致するか否かを判断する。当該受信した接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDと一致する場合(ステップS54;YES)、ステップS55において、eNB200は、当該受信した接続要求メッセージに応じた競合解決メッセージを送信する。
一方、当該受信した接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDと一致しない場合(ステップS54;NO)、ステップS56において、eNB200は、タイマ(Collision Timer)が満了したか否かを判断する。タイマ(Collision Timer)が満了した場合(ステップS56;YES)、ステップS52において、eNB200は、当該受信した接続要求メッセージ(すなわち、接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDと一致しない接続要求メッセージ)に応じた競合解決メッセージを送信する。
タイマ(Collision Timer)が満了していない場合(ステップS56;NO)、ステップS57において、eNB200は、接続要求メッセージを待ち受けることにより、接続要求メッセージを受信する。その後、eNB200は、処理をステップS54に戻す。
(実施形態のまとめ)
上述したように、eNB200は、同一のランダムアクセス応答に対応する複数の接続要求メッセージを複数のUE100から受信した場合に、当該複数の接続要求メッセージの中から所定条件(すなわち、接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDと一致すること)を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信する。
このように、同一のランダムアクセス応答に対応する複数の接続要求メッセージの中から適切な接続要求メッセージを選択することにより、競合ベース・ランダムアクセス手順を改善することができる。
実施形態では、eNB200は、ランダムアクセス応答を送信してから所定時間(すなわち、Collision Timerで規定される時間)が経過するまで、所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信しても、当該接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信することなく、所定条件を満たす接続要求メッセージを待ち受ける待受処理を行う。
このように、先に受信した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信するのではなく、所定条件を満たす接続要求メッセージを所定時間が経過するまで待ち受ける。これにより、所定条件を満たす接続要求メッセージを後に受信しても、当該後に受信した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信することができる。
実施形態では、eNB200は、ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまでに、所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した場合、所定時間が経過するまでは当該接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信せず、所定時間が経過したら当該接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信する。
このように、所定条件を満たす接続要求メッセージを所定時間内に受信できないのであれば、所定条件を満たさない接続要求メッセージであっても競合解決メッセージを送信することにより、所定条件を満たさない接続要求メッセージを送信したUE100がRRC接続を確立することができる。
実施形態では、eNB200は、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順においてプリアンブル競合によりeNB200との接続を確立できなかった未接続UE(以下、「プリアンブル競合に係る未接続UE」という)が存在する場合に、待受処理を行う。具体的には、eNB200は、プリアンブル競合に係る未接続UEの端末識別子をCollision IDとして記憶している。所定条件を満たす接続要求メッセージとは、記憶しているCollision IDを含んだ接続要求メッセージである。
このように、プリアンブル競合に係る未接続UEの端末識別子を記憶しているeNB200が、ランダムアクセス手順において当該未接続UEからの接続要求メッセージを待ち受けることにより、当該未接続UEを優先的に接続させることができる。
実施形態では、eNB200は、プリアンブル競合に係る未接続UEが存在する場合であって、かつ、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順において当該未接続UEから受信した接続要求メッセージにemergency情報が含まれていた場合に、待受処理を行う。
このように、eNB200が、プリアンブル競合に係る未接続UEの中でも、VoLTE緊急呼を発信しようとしているUEの端末識別子をCollision IDとして記憶し、当該UEからの接続要求メッセージをランダムアクセス手順において待ち受けることにより、当該UEを優先的に接続させることができる。
[変更例1]
上述した実施形態では、eNB200は、プリアンブル競合に係る未接続UEの中でも、VoLTE緊急呼を発信しようとしているUEの端末識別子をCollision IDとして記憶していた。すなわち、上述した実施形態では、プリアンブル競合に係る未接続UEのうちVoLTE緊急呼を発信しようとしているUEのみを接続保証の対象とするケースを例示した。
しかしながら、eNB200は、プリアンブル競合に係る未接続UEがVoLTE緊急呼を発信しようとしているか否かに拘わらず、当該未接続UEの端末識別子をCollision IDとして記憶してもよい。実施形態の変更例1によれば、VoLTE緊急呼を発信しようとしているUEに限らず、プリアンブル競合に係る全ての未接続UEを接続保証の対象とすることができる。
実施形態の変更例1では、図9のステップS163が省略される。具体的には、図9において、eNB200は、先に受信した接続要求メッセージと同一のTemporary C−RNTIを含んだ別の接続要求メッセージを受信した場合(ステップS162;YES)に、当該別の接続要求メッセージにemergency情報が含まれているか否かを判断することなく、ステップS164において、当該別の接続要求メッセージに含まれるTMSI(B)をCollision IDとして記憶する。
[変更例2]
上述した実施形態では、eNB200は、Collision IDを記憶している場合に限り、Collision IDを満たす接続要求メッセージを待ち受ける待受処理を行っていた。すなわち、上述した実施形態では、プリアンブル競合に係る未接続UEが存在する場合に限り、eNB200が待受処理を行うケースを例示した。
しかしながら、eNB200は、Collision IDを記憶しているか否かに拘わらず、emergency情報を含んだ接続要求メッセージを待ち受ける待受処理を行ってもよい。このように、実施形態の変更例2では、所定条件を満たす接続要求メッセージとは、emergency情報を含んだ接続要求メッセージである。実施形態の変更例2によれば、VoLTE緊急呼を発信しようとしているUEを常に接続保証の対象とすることができる。
実施形態の変更例2では、図8のステップS11乃至S16が省略される。また、図10のステップS51が省略される。さらに、図10のステップS54において、eNB200は、受信した接続要求メッセージに含まれるTMSIがCollision IDと一致するか否かを判断することに代えて、当該受信した接続要求メッセージにemergency情報が含まれているか否かを判断する。そして、当該受信した接続要求メッセージにemergency情報が含まれている場合(ステップS54;YES)、ステップS55において、当該受信した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信する。これに対し、当該受信した接続要求メッセージにemergency情報が含まれていない場合(ステップS54;NO)、ステップS57において、接続要求メッセージを待ち受けることにより、接続要求メッセージを受信する。その後、eNB200は、処理をステップS54に戻す。
[その他の実施形態]
上述した実施形態では、LTEシステムを例に挙げたが、実施形態は、LTEシステムへの適用に限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに適用されてもよい。
上述した実施形態の特徴は、以下のように表現されてもよい。
第1の特徴は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、ランダムアクセスプリアンブルの受信に応じてランダムアクセス応答を送信する基地局であって、前記ランダムアクセス応答に対応する複数の接続要求メッセージを複数のユーザ端末から受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信する制御部を備えることを要旨とする。
第1の特徴において、前記制御部は、前記ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまで、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信しても、当該接続要求メッセージに応じて前記競合解決メッセージを送信することなく、前記所定条件を満たす接続要求メッセージを待ち受ける待受処理を行う。
第1の特徴において、前記制御部は、前記ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまでに、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した場合、前記所定時間が経過するまでは当該接続要求メッセージに応じて前記競合解決メッセージを送信せず、前記所定時間が経過したら当該接続要求メッセージに応じて前記競合解決メッセージを送信する。
第1の特徴において、前記制御部は、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順においてプリアンブル競合により前記基地局との接続を確立できなかった未接続端末が存在する場合に、前記待受処理を行う。
第1の特徴において、前記制御部は、前記未接続端末が存在する場合であって、かつ、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順において前記未接続端末から受信した接続要求メッセージに緊急呼情報が含まれていた場合に、前記待受処理を行う。
第1の特徴において、前記所定条件を満たす接続要求メッセージとは、前記未接続端末の端末識別子を含む接続要求メッセージである。
第1の特徴において、前記所定条件を満たす接続要求メッセージとは、緊急呼情報を含む接続要求メッセージである。
第2の特徴は、競合ベース・ランダムアクセス手順において、ランダムアクセスプリアンブルの受信に応じてランダムアクセス応答を送信する基地局における方法であって、前記ランダムアクセス応答に対応する複数の接続要求メッセージを複数のユーザ端末から受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択するステップと、前記選択した接続要求メッセージに応じて競合解決メッセージを送信するステップと、を備えることを要旨とする。
なお、日本国特許出願第2013−266175号(2013年12月24日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
実施形態によれば、競合ベース・ランダムアクセス手順を改善することができる。

Claims (8)

  1. 競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する基地局であって、
    前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信する制御部を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記制御部は、前記ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまで、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した場合、前記所定時間が経過するまで当該接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージの送信を保留することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記制御部は、前記所定時間が経過するまでに、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した後に前記所定条件を満たす接続要求メッセージを受信した場合、前記所定条件を満たす接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージを送信することを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 前記制御部は、前記ランダムアクセス応答を送信してから所定時間が経過するまでに、前記所定条件を満たさない接続要求メッセージを受信した場合、前記所定時間が経過するまでは当該接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージを送信せず、前記所定時間が経過したら当該接続要求メッセージに対応する前記競合解決メッセージを送信することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前回の競合ベース・ランダムアクセス手順においてプリアンブル競合により前記基地局との接続の確立に失敗したユーザ端末の情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されたユーザ端末により送信された接続要求メッセージを、前記所定条件を満たす接続要求メッセージと判定することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  6. 前記記憶部は、前回の競合ベース・ランダムアクセス手順において、プリアンブル競合により前記基地局との接続の確立に失敗し、なお且つ緊急呼情報を含む接続要求メッセージを送信したユーザ端末の情報を記憶することを特徴とする請求項5に記載の基地局。
  7. 競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する基地局に搭載されるプロセッサであって、
    前記プロセッサが、前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択し、当該選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信することを特徴とするプロセッサ。
  8. 競合ベース・ランダムアクセス手順において、複数のユーザ端末により送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信すると、前記複数のユーザ端末にランダムアクセス応答を送信する基地局における方法であって、
    前記ランダムアクセス応答に応じて前記複数のユーザ端末により送信された複数の接続要求メッセージを受信した場合に、前記複数の接続要求メッセージの中から所定条件を満たす接続要求メッセージを選択するステップと、
    前記選択した接続要求メッセージに対応する競合解決メッセージを送信するステップと、を備えることを特徴とする方法。
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