JPWO2015072529A1 - マイクロ波照射器具 - Google Patents

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Abstract

長い導線を持つ内視鏡鉗子や鏡視下用手術のマイクロ波照射手術器具は、マイクロ波伝送中にも発熱することが多く、冷却のための水供給装置が必要である。これにより、従来のマイクロ波等エネルギー照射手術器具は、水を通すための通路(水供給装置)が鉗子や内視鏡内に、別途、設置されていた。この水供給装置のスペースの存在により、画像ケーブルや作業用の孔径が大きく取れなかった。さらに、水供給装置の存在が、手術を困難にしていた。中心導体を中空形状にして中空管を成形し、該中空管を水の供給管等とするマイクロ波照射器具は、マイクロ波照射効率に影響を与えることなく、上記課題を解決することができることを見出して、本発明を完成した。

Description

本発明は、マイクロ波照射器具、特に、医療用マイクロ波照射器具、より詳しくは、中空管を有する中心導体を有する医療用マイクロ波照射器具に関する。
なお、本出願は、参照によりここに援用されるところ、日本特許出願番号2013-235509からの優先権を請求する。
マイクロ波は、消化器、肝臓、膀胱、前立腺、子宮、血管、腸管等の生体組織を低温で凝固(固定化)できることが知られている。そして、マイクロ波を用いた手術支援用の種々のデバイスが開発されている。
特許文献1では、「細長シャフト(14)を含んだプローブを有するマイクロ波照射装置であって、シャフトは筒状外周壁(18)、シャフト(14)先端に配置された放射部(15)、筒状外周壁(18)の内部で放射部へ延びる伝送ライン(17)、およびシャフト(14)の縦方向で伝送ライン(17)と共に延びる細長の分流部材(19)を含んでおり、伝送ライン(17)の側壁と分流部材(19)の側壁は互いに接触しており、分離した2つの別々の位置にて筒状外周壁(18)の内面に接触していることで、シャフト(14)内に液流導路(20、21)のペアを提供している。使用時、冷却液は一方の導路(20)を下降し、他方の導路(21)を介して戻る。」を開示している。
特許文献2では、「薬剤をマイクロ波照射部位に供給可能な中空の電極を有するマイクロ波照射装置」を開示している。
しかしながら、いずれの先行特許文献は、本発明の「中空管を成す中心導体を有するマイクロ波照器具並びに同軸ケーブル状の該器具、さらには、該器具が鉗子、ハサミ又はナイフの機能を有する」の開示又は示唆をしていない。
特表2011-511424号公報 米国特許5,599,294号公報
現在の内視鏡手術及び直視下手術の際、超音波照射手術器具、高周波照射手術器具、マイクロ波照射手術器具により組織を凝固、止血、切断する。さらに、それらの操作と同時に生理食塩水等により該組織を洗浄、吸引することで、手術野をよく見える状態にし、該組織の器具への固着を防ぎ、さらに、マイクロ波等エネルギーの該組織への効率的な照射を実現している。
また、長い導線を持つ内視鏡鉗子や鏡視下用手術のマイクロ波照射手術器具は、マイクロ波伝送中にも発熱することが多く、冷却のための水供給装置が必要である。
これにより、従来のマイクロ波等エネルギー照射手術器具は、水を通すための通路(水供給装置)が鉗子や内視鏡内に、別途、設置されていた。この水供給装置のスペースの存在により、画像ケーブルや作業用の孔径が大きく取れなかった。さらに、水供給装置の存在が、手術を困難にしていた。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、中心導体を中空形状にして中空管を成形し、該中空管を水の供給管等とするマイクロ波照射器具は、マイクロ波を表面効果で送ることができるので、マイクロ波照射効率に影響を与えることなく、上記課題を解決することができることを見出して、本発明を完成した。
すなわち本発明は、以下からなる。
1.以下の構成を含むマイクロ波照射器具、
(1)中空形状を有する中心導体、
(2)該中空形状により形成される中空管、
(3)該中心導体の一部又は全部を直接的又は間接的に覆う外部導体、
(4)該中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位、
(5)該外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位であって、
該中空管には、鉗子、ナイフ、ハサミ、伝送ケーブル、エネルギー導線及び/若しくは器具、センサー、並びに/又は振動機能器具を含むことを特徴とする、マイクロ波照射器具。
2.以下の構成を含む前項1に記載のマイクロ波照射器具、
(1)中空形状を有する中心導体、
(2)該中空形状により形成される中空管、
(3)該中心導体の一部又は全部を覆う絶縁体、
(4)該絶縁体の一部又は全部を覆う外部導体、
(5)該中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位、
(6)該外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位であって、
該中空管には、鉗子、ナイフ、ハサミ、伝送ケーブル、エネルギー導線及び/若しくは器具、センサー、並びに/又は振動機能器具を含むことを特徴とする、マイクロ波照射器具。
3.前記中空管は、内視鏡用鉗子又は鏡視下手術用鉗子を含み、マイクロ波照射対象を切除可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
4.前記鉗子の2枚の刃又は前記ハサミの2枚の刃は、それぞれ、マイクロ波照射部位及びマイクロ波受手部位であり、該2枚の刃間でマイクロ波の印加・受手が可能であることを特徴とする、前項1〜3のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
5.前記マイクロ波照射部位は前記中心導体の先端でありかつ鉗子用刃の形状又はハサミ用刃の形状を有し、かつ前記マイクロ波受手部位は前記外部導体の先端でありかつ鉗子刃の形状又はハサミ用刃の形状を有し、該2枚の刃間でマイクロ波の印加・受手が可能であることを特徴とする、前項1〜3のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
6.前記中空管は、内視鏡用ナイフ又は鏡視下手術用ナイフを含み、マイクロ波照射対象を切除可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
7.前記ナイフは、マイクロ波受手部位であることを特徴とする、前項1〜3、6のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
8.前記マイクロ波受手部位は前記外部導体の先端でありかつナイフの形状を有していることを特徴とする、前項1〜3、6のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
9.前記中空管には、マイクロ波発振器及び吸引管と接続するためのコネクターを有し、該中空管は、該コネクターにより、マイクロ波を伝送する機能並びに吸引管・供給管機能を同時に行うことができることを特徴とする、前項1〜8のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
10.前記中空管は、供給管及び/又は吸引管であり、該中空管内には、液体及び/又は空気を通すことが可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
11.前記中空管は、カメラを先端に有する伝送ケーブルを含み、マイクロ波照射対象の画像入手可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
12.前記中空管は、マイクロ波以外のエネルギー供給導線及び/又は器具を含み、マイクロ波以外のエネルギーをマイクロ波照射対象に照射可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
13.前記エネルギー供給導線及び/又は器具は、中空構造を有する前項12に記載のマイクロ波照射器具。
14.前記中空管は、温度及び/又は電気抵抗測定センサーを含み、マイクロ波照射対象の温度及び/又は電気抵抗値を測定可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
15.前記中空管は、振動機能器具を含み、マイクロ波照射対象を振動させることが可能であることを特徴とする、前項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
16.前記中空管の一部を中心導体が占めることを特徴とする、前項1〜15のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
17.前記マイクロ波照射器具が同軸ケーブルである前項1〜16のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
18.前記マイクロ波照射器具が同軸ケーブル状マイクロ波伝送器具である前項1〜16のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
19.前記マイクロ波照射器具が、医療用マイクロ波照射器具である前項1〜18のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
20.前記マイクロ波照射部位及び前記マイクロ波受手部位の組み合わせは以下のいずれか1である前項1〜19のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具、
(1)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含む、
(2)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は外部導体の先端である、
(3)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は中心導体の先端であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含む、
(4)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は中心導体の先端であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は外部導体の先端である、
(5)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は中心導体の先端でありかつ先細形状又は針状形状であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は外部導体の先端でありかつ先細形状又は針状形状である、
(6)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は電極を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は電極を含む、
(7)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位と前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は絶縁体を介してリングを形成している、
(8)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は鉗子又はハサミを含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は鉗子又はハサミを含む、
(9)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位はナイフを含み、又は、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位はナイフを含む。
21.前記マイクロ波照射部位及び前記マイクロ波受手部位の組み合わせは以下のいずれか1である前項1〜19のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具、
(1)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位は刷毛状構造体を含む、
(2)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位は中心導体の先端であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位は外部導体の先端である、
(3)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位は外部導体の先端である。
本発明のマイクロ波照射器具、特に医療用マイクロ波照射器具は、従来のマイクロ波照手術器具と比較して、極小化に成功し、加えて、組織の凝固、止血、洗浄、吸引が容易に行うことができ、さらに、それらの操作を短時間かつ効率的に行うことができる。
さらに、本発明のマイクロ波照射器具は、医療用に限定されずに、工業用に利用可能である。
(a)中空管を有するマイクロ波照射器具の先端の断面図。(b)中空管を有するマイクロ波照射器具の側面図。(c)軟性同軸ケーブル(中空管を有するマイクロ波照射器具)の図。 中空管を有するマイクロ波照射器具の断面図。 (a)マイクロ波照射器具の実施態様2。(b)マイクロ波照射器具の実施態様1。(c)マイクロ波照射器具1の実施態様3。 (a)マイクロ波照射器具の実施態様1を用いたマイクロ波照射結果。(b)マイクロ波照射器具の実施態様2を用いたマイクロ波照射結果。 供給管と吸引管の機能を有する中空管を有するマイクロ波照射器具の先端の断面図。 先細り同軸体の断面図。 中空管にコネクターが内蔵されているマイクロ波照射器具の断面図。 マイクロ波照射器具の実施態様4。 マイクロ波照射器具の実施態様5。 (a)マイクロ波照射器具の実施態様6。(b)マイクロ波照射器具の実施態様6の長軸方向の断面形状図。(C)マイクロ波照射器具の実施態様6のマイクロ波の照射シュミレーション結果。
以下、本発明について図面を参照して説明するが、本発明は図面に記載されたマイクロ波照射器具に限定されるものではない。
本発明のマイクロ波照射器具、特に医療用マイクロ波照射器具は、以下の構成を含む。
(1)中空形状を有する中心導体。
(2)該中空形状により形成される中空管(中空構造)。
(3)該中心導体の一部又は全部を直接的又は間接的に覆う外部導体。
(4)該中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位。
(5)該外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位。
より詳しくは、以下の構成を含むマイクロ波照射器具である。
(1)中空形状を有する中心導体。
(2)該中空形状により形成される中空管(中空構造)。
(3)該中心導体の一部又は全部を覆う絶縁体。
(4)該絶縁体の一部又は全部を覆う外部導体。
(5)該中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位。
(6)該外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位。
中空管には、鉗子、ナイフ、ハサミ、伝送ケーブル、エネルギー導線及び/若しくは器具、センサー、並びに/又は振動機能器具を含むことが好ましい。
本発明のマイクロ波照射器具は、同軸ケーブル形状であることが好ましい。
また、本発明のマイクロ波照射器具は、同軸ケーブル状マイクロ波伝送器具であることが好ましい。
(中空管)
本発明のマイクロ波照射器具1の中心導体2は、中空形状による中空管5を成形していることを特徴とする。中空管5を有する中心導体2を有するマイクロ波照射器具1は、中空管5の存在がマイクロ波照射効率に実質的な影響を与えない。
加えて、中空管5の一部を中心導体2が占めるような構造でも良い。
また、本発明の中心導体2の材質は、銅、青銅、アルミ等が例示され、自体公知の方法により、中空管5を形成できる。例えば、円柱形状のリン青銅の内部をくり抜くことにより可能である。
加えて、リン青銅線等を円柱形状等のステンレス素材のパイプ等に巻きつけることにより、中空管5を有する中心導体2を形成することができる。また、リン青銅を円柱形状等のステンレス素材のパイプ等にメッキすることにより、中空管5を有する中心導体2を形成することができる。
このような中空管5を有する中心導体2は、直径を非常に小さくすることができることが特徴である。
さらに、中空管には、小孔16及び/又はスリットを設置することができ、該小孔及び/又は該スリットを介して、下記で説明するように、水・治療薬等をマイクロ波照射対象組織に供給することができ、また、血、体液等を吸引することができる。
(中空管の用途)
本発明の中空管5は、以下のいずれか1の機能を有することができるが、特に限定されない。
(1)供給管
自体公知のポンプ14を同軸ケーブルの末端7(参照:図2)に接続すれば、水・治療薬等を、中空管5を介してマイクロ波照射対象組織に供給することができる。
例えば、軟性内視鏡のように細く長い導線では、マイクロ波を照射すると、マイクロ波照射器具が発熱する。しかし、供給管の機能である中空管内に水を還流すれば、該器具を冷やすことができる。
(2)吸引管
自体公知の吸引装置13を同軸ケーブルの末端7(参照:図2)に接続すれば、マイクロ波照射箇所の血、体液等を中空管5を介して吸引することができる。
(3)センサーの投入管
自体公知の温度センサー等を中空管5(参照:図2)に投入すれば、マイクロ波照射対象の温度を容易に測定することができる。
(4)振動機能装置の投入管
自体公知の振動機能装置を中空管5(参照:図2)に投入すれば、マイクロ波照射対象に容易に振動を与えることができる。
(5)供給管と吸引管の機能を有する二重管
自体公知の吸引装置13及び/又は自体公知のポンプ14を同軸ケーブルの末端7に接続すれば、水・治療薬等を中空管5を介してマイクロ波照射対象組織に供給するのと同時に、血、体液等を中空管5を介して吸引することができる。さらに、中空管5の空間を2つに仕切ることにより、供給管9と吸引管8の二つを併存させることができる(参照:図5)。
(6)伝送ケーブルの投入管
自体公知の伝送ケーブルを中空管5(参照:図2)に投入すれば、マイクロ波照射対象のシグナル情報を容易に取得することができる。
例えば、自体公知のカメラを先端に有する伝送ケーブルを中空管5(参照:図2)に投入すれば、マイクロ波照射対象の画像を容易に取得することができる。
(7)エネルギー供給装置(エネルギー導線及び/若しくは器具)の投入管
光、直流電流、交流電流、超音波、高周波等のエネルギー供給装置を中空管5(参照:図2)に投入すれば、マイクロ波照射対象に容易に該エネルギーを供給することができる。
例えば、直流電流をマイクロ波照射対象に供給して、さらに直流電気抵抗値が変化する(好ましくは、直流電気抵抗値が0になる)のを測定して、組織の凝固終了を検知することができる。
マイクロ波照射に加え、以下のエネルギーも同時に使用できる。
高周波をマイクロ波照射対象に供給して止血補助強化を行うことができる。
超音波をマイクロ波照射対象に供給して組織を焼き切ることができる。
光をマイクロ波照射対象に供給すれば、手術視野を明るくすることができる。
加えて、エネルギー導線及び/若しくは器具は、中空構造を有してもよく、該中空構造に、センサー等を投入しても良い。
さらに、中空管5は、図7に記載のように、マイクロ波発振器及び吸引管8と接続するためのコネクター15を有し、中空管5は、コネクター15により、マイクロ波を伝送する機能、上記段落で説明した各機能(特に、供給管、吸引管)の機能を同時に行うことができる。
(中心導体、外部導体)
本発明のマイクロ波照射器具1の中心導体2、絶縁体3及び外部導体4の形状は特に限定されず、円柱形状、四角柱形状が可能であるが、中心導体2、絶縁体3及び外部導体4は、好ましくは、同軸状の同軸ケーブル6を形成する(参照:図1)。
中心導体2の先端(マイクロ波照射方向)は、マイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11に直接的又は間接的に接続している。なお、中心導体2の先端自身がマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11になることもできる。
外部導体4の先端(マイクロ波照射方向)は、マイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10に直接的又は間接的に接続している。なお、外部導体4の先端自身がマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10になることもできる。
なお、マイクロ波照射部位10とは、マイクロ波を照射対象に供給するための電極であり、マイクロ波受手部位11は該マイクロ波のリターン用のGND電極である。なお、中心導体2の末端(マイクロ波照射方向とは逆)又は外部導体4の末端(マイクロ波照射方向とは逆)からマイクロ波を供給することにより、中心導体2又は外部導体4の先端からマイクロ波を照射可能となる。
(同軸ケーブル)
本発明で使用する同軸ケーブル6{参照:図1(c)}を軟性にすることにより、本発明のマイクロ波照射器具1は、内視鏡及び/又はカテーテルに挿入可能である。開腹手術など、直視下での手術では、好ましくは施術者が把持するために絶縁体からなる把持部を有する。
また、本発明で用いられる同軸ケーブル6は、例えば、リン青銅からなる導電体の中心導体2と、中心導体2を覆う絶縁体3(例えば、テフロン(登録商標)、セラミック等からなる)のシールドチューブと、真鍮糖からなる外部導体4(導電体)のアースパイプからなる。同軸ケーブルのその外側はシールドホルダ(ガイドチューブともいう)で覆われていてもよい。シールドホルダは、非伝導性部材{例えば、テフロン(登録商標)、フッ素樹脂、セラミック等の非磁性のコイル}で構成されていることが好ましい。
本発明の中心導体2を中空形状にして中空管5を成形し、中空管5を供給管9、吸引管8等とすることにより供給装置、吸引装置のスペースを節約することにより、同軸ケーブル6の直径の低減化を可能にした。
さらに、前記で述べたような中空管5を有する中心導体2(リン青銅線等を円柱形状等のステンレス素材のパイプ等に巻きつけることにより形成、又は、リン青銅を円柱形状等のステンレス素材のパイプ等にメッキすることにより形成)を有する同軸ケーブル6の直径は、同じ機能を有する公知の同軸ケーブルの直径と比較して、約30%以上小さくすることができる。すなわち、本発明の同軸ケーブル形状のマイクロ照射器具の容量は、同じ機能を有する公知の同軸ケーブルの容量と比較して、約10%〜90%まで低減化することができる。
(同軸ケーブルの形状)
同軸ケーブル6の形状は、中心導体2の断面積(好ましくは、直径)と外部導体4の断面積(好ましくは、内径)の比を一定にして、中心導体2の断面積(直径)と外部導体4の断面積(内径)を漸次もしくは段階的に小さくすることにより先細りする同軸体(以後、先細り同軸体と称する場合がある)することが好ましい(参照:図6)。
すなわち、中心導体2の先端の直径と中心導体2の末端の直径の比率と、外部導体4の先端の内径と外部導体の末端の内径の比率とが、ほぼ同程度の比率を維持して、中心導体2と外部導体4が先端に向かって漸次もしくは段階的に小さくすることが好ましい。
このような先細り同軸体は、マイクロ波照射効率が非常に高い。
(照射マイクロ波)
本発明のマイクロ波照射器具1の照射マイクロ波は、特に、限定されないが、300MHz〜300GHz、好ましくは、3MGHz〜30GHzである。なお、本発明のマイクロ波照射器具1のマイクロ波照射方法は、特に限定されないが、同軸ケーブル6を直接的又は間接的(別の同軸ケーブルを介して)に自体公知のマイクロ波を発振するマイクロ波発振器に接続すること、又は、該発振器をマイクロ波照射器具1に内蔵することにより容易に達成することができる。
なお、本発明で使用するマイクロ波発振器は、小電力で処置を可能とし、安全性にも優れている。本発明において使用される電力は0.1W〜100W、好ましくは0.5W〜60Wである。さらに好ましくは1W〜40Wである。
(マイクロ波照射部位及びマイクロ波受手部位の組み合わせ)
本発明のマイクロ波照射器具1(特に、医療用マイクロ波照射器具1)のマイクロ波照射部位10及びマイクロ波受手部位11の組み合わせは、以下の通りであるが、特に限定されない。
(1)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は刷毛状構造体12を含み、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は刷毛状構造体12を含む。
(2)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は刷毛状構造体12を含み、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は外部導体4の先端である。
(3)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は中心導体2の先端であり、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は刷毛状構造体12を含む。
(4)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は中心導体2の先端であり、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は外部導体4の先端である。
(5)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は電極を含み、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は電極を含む。
(6)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11と外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は絶縁体を介してリングを形成している。
リング構造によりポリープ状の生体組織の根部を止血、凝固、固定、及び/又はシーリングさせることができる。
(7)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は鉗子又はハサミを含み、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は鉗子又はハサミを含む。
(8)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11は中心導体2の先端でありかつ先細形状又は針状形状であり、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10は外部導体4の先端でありかつ先細形状又は針状形状である。
(9)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11はナイフを含み、又は、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11又はマイクロ波照射部位10はナイフを含む。
本発明のマイクロ波照射器具1(特に、医療用マイクロ波照射器具1)のマイクロ波照射部位10及びマイクロ波受手部位11の好ましい組み合わせは、以下の通りである。
(1)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10は刷毛状構造体12を含み、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11は刷毛状構造体12を含む{参照:図3(b)}。
(2)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10は中心導体2の先端であり、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11は外部導体4の先端である{参照:図3(a)}。
(3)中心導体2に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位10は刷毛状構造体12を含み、外部導体4に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位11は外部導体4の先端である{参照:図3(c)}。
(刷毛状構造体)
本発明の刷毛状構造体12は、臓器を掻き取り(生体組織に圧を与える)のための刷毛状であり、該臓器との接触する部分である(参照:図2の「12」)。
また、本発明の刷毛状構造体12は、臓器を掻き取ることができる剛性と弾性を有し、かつマイクロ波照射部位10及び/又はマイクロ波受手部位11となることが可能な材質であれば特に、限定されない。例えば、鉄、銅、チタン、ステンレス、リン青銅又は真鍮製等広く導電性材料が使用可能である。好適には、リン青銅、ステンレス、真鍮等が例示される。
刷毛状構造体12の個々の一本の長さは、0.5mm〜25mm、1mm〜20mm又は5mm〜15mmである。臓器(特に、実質臓器)の掻き取りのために必要とされる各臓器の硬さに応じた剛性と弾性の最適長さが適宜選択される。刷毛状構造体12が、極端に短くなった場合は、突起状形状となる。
刷毛状構造体12の個々の単位は、数本から数十本で、その広がりは線上に収束するものが理想的だが、縦5.0mm〜7.0mm、横2.0mm〜6.0mm程度に展開してもよい。刷毛状構造体12の全体横幅としては、0.2mm〜3cm、0.5mm〜2.0cm、0.6mm〜1.5cm又は0.7〜11mmが例示される。なお、個々の単位は互いに接していても、いなくても良い。
刷毛状構造体12の個々の一本の径は0.1mm〜0.5mm、0.2mm〜0.5mm又は0.3mm〜0.5mmであるが、実質臓器の掻き取りのために必要とされる各臓器の硬さに応じた剛性と弾性のための最適径が適宜選択される。
刷毛状構造体12は、複数本の金属針からなるものでよく、あるいはそれはワイヤー状でもよく、さらに、中心導体2又は外部導体4から枝分かれさせて延ばし、刷毛状としても良い。
刷毛状構造体12は、一列若しくは複数の横列刷毛、ランダム配列刷毛、一列若しくは複数の円形配列刷毛又は一列若しくは複数の半円形配列刷毛等のいずれでも良い。
一列の横列刷毛とは、横一列にならべられた刷毛で、櫛のような形状である。
複数の横列刷毛とは、横複数列にならべられた刷毛で、櫛が複数枚並べられたような形状である。2枚の横列刷毛であれば、一方をマイクロ波照射部位10とし、他方をマイクロ波受手部位11とすることができる。無論、全てをマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11とすることもできる。また、複数の横列刷毛であれば、交互にマイクロ波照射部位10とマイクロ波受手部位11とすることができる。または、刷毛の個々の一本一本を、マイクロ波照射部位10とマイクロ波受手部位11とした、一列若しくは複数の横列刷毛も可能である。
ランダム配列刷毛とは、一定幅で、ランダムに刷毛の一本一本を配置したもので、マイクロ波照射部位10とマイクロ波受手部位11をランダムに若しくは一定の組み合わせで配置可能である。
一列若しくは複数の円形配列刷毛とは、上記横列刷毛を円形にしたもので、一列の円形配列刷毛であれば、これをマイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11とすることができる。複数の円形配列刷毛であれば、上記複数の横列刷毛と同様の組み合わせが可能である。また、円形の半分をマイクロ波照射部位10とし、他の半分をマイクロ波受手部位11とすることが、一列若しくは複数の円形配列刷毛で可能である。
一列若しくは複数の半円形配列刷毛とは、上記横列刷毛を半円形にしたもので、一列の半円形配列刷毛であれば、マイクロ波照射部位10又はマイクロ波受手部位11とすることができる。複数の半円形配列刷毛であれば、上記複数の横列刷毛と同様の組み合わせが可能である。また、半円形の半分をマイクロ波照射部位10とし、他の半分をマイクロ波受手部位11とすることが、一列若しくは複数の円形配列刷毛で可能である。
刷毛状構造体12の刷毛の個々の単位は、直状又は曲状でも良い。そして、刷毛状構造体12の先端において内側方向に曲がっていても良い。また、刷毛状構造体12の毛先部が、一列に揃っていることが好ましい。
刷毛状構造体12の構造は、中心導体2又は外部導体4と直接又は間接的に接続した弾性を持つワイヤーでも良いが、それぞれが中心導体2又は外部導体4を細くした縦割りの針状構造であってもよい。刷毛が複数本集まり、刷毛状となってやや硬い実質臓器でさえも擦過、粉砕できる弾性力を持てばよい。刷毛の先は収束して幅を狭くすれば、脳外科等で狭い溝が掘れ、余分の臓器を粉砕、凝固する必要はなくなり、有用である。
さらに一般的な手術の際、臓器と臓器の間を止血しながら剥離する器具として(剥離子として)も応用可能と考えられる。
また、刷毛状構造体12の個々の単位の構造は、半割形状であってもよい。マイクロ波照射のための中心導体2と外部導体4にあって、中心導体2と外部導体4の間に絶縁層を設けた同軸構造において、それを縦に切断し、中心導体2が縦長に露出した極細半割形状体を複数本使い刷毛状に並べれば、そのまま刷毛として使用できる。
(電極)
本発明で使用する電極は、自体公知の電極を使用可能であり、好ましくは、針型電極である。中心導体2と外部導体4の両方に電極を1又は複数本設置することにより、双極性電極とすることができる。また、中心導体2又は外部導体4のいずれかに電極を1又は複数本設置することにより、単極性電極とすることができる。
(鉗子)
本発明で使用する鉗子は、自体公知の鉗子を使用可能であり、ケリー鉗子、コッヘル鉗子、ペアン鉗子、アリス鉗子等を例示することができるが、特に限定されない。
さらに、中心導体の先端及び/又は外部導体の先端の形状がハサミ用刃の形状となることにより、組織の切断機能を有することもできる。
(ハサミ)
本発明で使用するハサミは、自体公知のハサミ、特に手術用ハサミであれば使用可能である。
さらに、中心導体の先端及び/又は外部導体の先端の形状がハサミの形状となることにより、組織の切断機能を有することもできる。
(ナイフ)
本発明で使用するナイフは、内視鏡用ナイフ又は鏡視下手術用ナイフであれば特に限定されない。
さらに、外部導体の先端の形状が内視鏡用ナイフ又は鏡視下手術用ナイフ形状となることにより、ナイフ機能を有することもできる。
(本発明のマイクロ波照射器具の用途)
本発明のマイクロ波照射器具1は、従来の医療用、特に手術用マイクロ照射器具の用途だけでなく、同軸ケーブル6の直径の低減化に成功したことにより、下記にも利用可能である。
(1)内視鏡及び/又はカテーテルに挿入可能な医療用マイクロ波照射器具。
(2)アブレーション治療用マイクロ波照射器具。
(3)工業用同軸ケーブル状マイクロ波照射器具。
(4)同軸ケーブル状マイクロ波伝送器具。
以下に具体例を挙げて本発明のマイクロ波照射器具1を詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
(本発明のマイクロ波照射器具)
以下に、本発明のマイクロ波照射器具の実施態様例1〜6を例示する。
(実施態様例1)
本発明のマイクロ波照射器具1の一例である実施態様例1を図2、図3(b)を用いて説明する。
本発明のマイクロ波照射器具1の実施態様例1では、中空管5を有する中心導体2、中心導体2を覆う絶縁体3、絶縁体3を覆う外部導体4により同軸ケーブル6が構成されている。同軸ケーブルの末端7に吸引装置13又はポンプ14が接続されているので、中空管5が吸引管8又は供給管9の機能を有する。中心導体2には刷毛状構造体12が設置しており、刷毛状構造体12がマイクロ波照射部位10となり、外部導体4の先端がマイクロ波受手部位11となる。
なお、同軸ケーブル様デバイス部の直径は、約8mmであり、同軸ケーブルの長さは、約17cmである。
(実施態様例2)
本発明のマイクロ波照射器具1の一例である実施態様例2を、図3(a)を用いて説明する。
本発明のマイクロ波照射器具1の実施態様例2では、中空管5を有する中心導体2、中心導体2を覆う絶縁体3、絶縁体3を覆う外部導体4により同軸ケーブル6が構成されている。同軸ケーブルの末端7に吸引装置13又はポンプ14が接続されているので、中空管5が吸引管8又は供給管9の機能を有する。中心導体2の先端がマイクロ波照射部位10となり、外部導体4の先端がマイクロ波受手部位11となる。
なお、同軸ケーブル様デバイス部の直径は、約8mmであり、同軸ケーブルの長さは、約17cmである。
(実施態様例3)
本発明のマイクロ波照射器具1の一例である実施態様例3を、図3(c)を用いて説明する。
本発明のマイクロ波照射器具1の実施態様例3では、中空管5を有する中心導体2、中心導体2を覆う絶縁体3、絶縁体3を覆う外部導体4により同軸ケーブル6が構成されている。同軸ケーブルの末端7に吸引装置13又はポンプ14が接続されているので、中空管5が吸引管8又は供給管9の機能を有する。中心導体2には刷毛状構造体12が設置しており、刷毛状構造体12がマイクロ波照射部位10となり、外部導体4には刷毛状構造体12が設置しており、刷毛状構造体12がマイクロ波受手部位11となる。
なお、同軸ケーブル様デバイス部の直径は、約8mmであり、同軸ケーブルの長さは、約17cmである。
(実施態様例4)
本発明のマイクロ波照射器具1の一例である実施態様例4を、図8を用いて説明する。 本発明のマイクロ波照射器具1の実施態様例4では、中空管5を有する中心導体2、中心導体2を覆う絶縁体3、絶縁体3を覆う外部導体4により同軸ケーブル6が構成されている。
マイクロ波受手部位11は、外部導体4の先端でありナイフの形状17を有している。さらに、必要に応じて、マイクロ波照射部位10も、中心導体2の先端でありナイフの形状17を有している。
これにより、本発明のマイクロ波照射器具1は、マイクロ波を照射しながら組織の切離を行うことができる。
さらに、ナイフを中心導体2、絶縁体3及び/又は外部導体4の先端に直接又は間接的に接続することもできる。なお、ナイフを中心導体2に接続すれば、該ナイフよりマイクロ波を照射することができる。
(実施態様例5)
本発明のマイクロ波照射器具1の一例である実施態様例5を、図9を用いて説明する。
本発明のマイクロ波照射器具1の実施態様例5では、中空管5を有する中心導体2、中心導体2を覆う絶縁体3、絶縁体3を覆う外部導体4により同軸ケーブル6が構成されている。
ハサミ状鉗子18の2枚の刃は、それぞれ、マイクロ波照射部位10及びマイクロ波受手部位11であり、該2枚の刃間でマイクロ波の印加・受手が行われる。さらに、レバー19が、マイクロ波照射器具1に設置されており、鉗子の動作を制御することができる。
これにより、本発明のマイクロ波照射器具1は、マイクロ波を照射しながら(照射した後に)組織の切離を行うことができる。
さらに、マイクロ波照射部位10は中心導体2の先端であり鉗子用刃の形状を有し、かつマイクロ波受手部位11は外部導体4の先端であり鉗子刃の形状を有する態様であれば、2枚の刃間でマイクロ波の印加・受手が行われる。
(実施態様例6)
本発明のマイクロ波照射器具1の一例である実施態様例6を、図10を用いて説明する。
実施態様例6では、マイクロ波照射器具1の長軸方向に対しての垂直面に対しての内角(先端部の角度20)の範囲を10度〜60度になるように該器具の先端(マイクロ波照射方向)を斜めに切断していることを特徴とする{参照:図10(a)(b)}。
該先端の形状により、マイクロ波を組織に効率良く照射することができることを確認している{参照:図10(c)}。
(本発明のマイクロ波照射器具を使用してのマイクロ波照射の確認)
本発明のマイクロ波照射器具を使用してのマイクロ波照射の確認を行った。詳しくは、実施態様例1、2のマイクロ波照射器具1(医療用マイクロ波照射器具1)を使用して、ビーグル犬の肝臓にマイクロ波照射を行った。
実施態様例2のマイクロ波照射器具1を使用したマイクロ波照射の確認結果を図4(a)に示す。図4(a)から明らかなように、実施態様例2のマイクロ波照射器具1は、想定される患部に正確にマイクロ波照射を行うことができた。
実施態様例1の医療用マイクロ波照射器具1を使用したマイクロ波照射の確認結果を図4(b)に示す。図4(b)から明らかなように、実施態様例1の医療用マイクロ波照射器具1は、想定される患部に正確にマイクロ波照射を行うことができた。
本発明の医療用マイクロ波照射器具1は、上記の患部に正確にマイクロ波照射を行うことができる効果とは別に下記の効果を確認している。
(1)実施態様例4の医療用マイクロ波照射器具1は、ナイフで組織(患部)を切りながら、同時に、マイクロ波を該組織に照射でき、さらに、該組織の切断片を中空管5により吸引することができる。
(2)実施態様例5の医療用マイクロ波照射器具1は、鉗子で組織(患部)を切りながら(挟みながら)、同時に、マイクロ波を該組織に照射でき、さらに、該組織の切断片を中空管5により吸引することができる。
(3)医療用マイクロ波照射器具1は、長さが30cm〜300cm、外径が1mm〜30mm、内径が0.5mm〜25mmの軟性中空管構造を有すれば、内視鏡鉗子孔より挿入し、組織の止血破砕、血液等の体液を吸引、生理食塩水等の液体を撒布することが出来る。または、医療用マイクロ波照射器具1は、単独で体腔内に挿入し、組織の止血破砕、血液等の体液を吸引、生理食塩水等の液体を撒布することが出来る。
(4)中心導体2に刷毛状構造体12(ブラシ状の突起物)を設置したマイクロ波照射部位10により、マイクロ波は該突起物の先端から外部導体4に飛ぶことができる。これにより、該先端が直接組織(患部)に接してマイクロ波を照射することができるので、凝固、止血が容易である。さらに、刷毛状構造体12を動かすことにより容易に組織を擦過することもできる。
(5)中空管5が吸引管8及び供給管9の機能を有するので、上記凝固、止血と同時に、凝固周辺組織の洗浄、凝固した組織、血の吸引を行うことができる。すなわち、術者は、凝固周辺組織の洗浄、吸引のための作業を大幅に省略することができ、患者にも負担を与えることがない。
(6)従来のマイクロ波照射手術器具の吸引管及び供給管の位置は、マイクロ波照射部位とは離れて位置に設置していた。すなわち、従来のマイクロ波照射手術器具を使用して組織にマイクロ波照射した場合には、吸引管の先端を該組織まで移動させて、さらに該組織の破片を吸引しなければいけなかった。しかし、本発明の医療用マイクロ波照射器具1は、マイクロ波照射部位10の内径に吸引管8及び供給管9が存在しているので、組織にマイクロ波照射した場合には、吸引管8の先端を該組織まで移動させずに該組織の破片を容易に吸引することができるので吸引効率が高く、さらに供給管9の先端を該組織まで移動させずに該組織の洗浄を行うことができるので洗浄効率も高い。
(7)従来のマイクロ波照射手術器具の吸引管及び供給管の位置は、マイクロ波照射部位とは別途に設置していた。すなわち、従来のマイクロ波照射手術器具を使用して組織にマイクロ波照射する場合には、吸引管の先端及び供給管の先端の存在が術者の視野を狭めていた。しかし、本発明の医療用マイクロ波照射装置1は、マイクロ波照射部位10の内径に吸引管8、供給管9が存在しているので、術者の視野を狭めることはない。
すなわち、本発明の医療用マイクロ波照射装置1は、従来のマイクロ波照手術器具と比較して、極小化に成功し、加えて、組織の凝固、止血、洗浄、吸引が容易に行うことができ、さらに、それらの操作を短時間かつ効率的に行うことができる。
本発明のマイクロ波照射器具は、さらに、上記効果だけでなく、下記の効果も有する。
(8)伝送ケーブルを中空管5に投入すれば、マイクロ波照射対象のシグナル情報を取得することができる。特に、カメラを先端に有する伝送ケーブルを中空管5に投入すれば、マイクロ波照射対象の画像を取得することができる。
(9)直流電流供給装置を中空管5に投入すれば、マイクロ波照射対象に直流電流を供給でき、さらに直流電気抵抗値が変化する(好ましくは、直流電気抵抗値が0になる)のを測定して、組織の凝固終了を検知することができる。
(10)高周波供給装置を中空管5に投入すれば、マイクロ波照射対象に高周波を供給でき、止血強化を行うことができる。
(11)超音波供給装置を中空管5に投入すれば、マイクロ波照射対象に超音波を供給でき、組織を焼き、切る操作の支援ができる。
(12)光供給装置を中空管5に投入すれば、マイクロ波照射対象に光を供給でき、手術視野を明るくすることができる。
本発明の医療用マイクロ波照射装置は、従来のマイクロ波照射手術器具とは異なり、極小化に成功し、さらに、手術に必要な繊細な種々の処置においてデバイス先端部にまで十分なマイクロ波照射を可能とし、微細な生体組織の局所的な凝固、固定、止血、シーリングを容易、短時間かつ効率的に行うことを可能とする。さらに、小電力で処置を可能とし、安全性の高いものである。
従って、本発明の医療用マイクロ波照射装置は、医療分野での外科的処置領域、特に脳外科領域、血管内外科領域や消化器内科による内視鏡下治療において、極めて安全性で操作性に優れている。
加えて、本発明のマイクロ波照射装置は、工業用同軸ケーブルとしても利用可能である。
1:マイクロ波照射装置
2:中心導体
3:絶縁体
4:外部導体
5:中空管
6:同軸ケーブル
7:同軸ケーブルの末端
8:吸引管
9:供給管
10:マイクロ波照射部位
11:マイクロ波受手部位
12:刷毛状構造体
13:吸引装置
14:ポンプ
15:コネクター
16:小孔
17:ナイフ形状
18:鉗子
19:レバー
20:先端部の角度
21:マイクロ波照射エリア

Claims (21)

  1. 以下の構成を含むマイクロ波照射器具、
    (1)中空形状を有する中心導体、
    (2)該中空形状により形成される中空管、
    (3)該中心導体の一部又は全部を直接的又は間接的に覆う外部導体、
    (4)該中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位、
    (5)該外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位であって、
    該中空管には、鉗子、ナイフ、ハサミ、伝送ケーブル、エネルギー導線及び/若しくは器具、センサー、並びに/又は振動機能器具を含むことを特徴とする、マイクロ波照射器具。
  2. 以下の構成を含む請求項1に記載のマイクロ波照射器具、
    (1)中空形状を有する中心導体、
    (2)該中空形状により形成される中空管、
    (3)該中心導体の一部又は全部を覆う絶縁体、
    (4)該絶縁体の一部又は全部を覆う外部導体、
    (5)該中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位、
    (6)該外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位であって、
    該中空管には、鉗子、ナイフ、ハサミ、伝送ケーブル、エネルギー導線及び/若しくは器具、センサー、並びに/又は振動機能器具を含むことを特徴とする、マイクロ波照射器具。
  3. 前記中空管は、内視鏡用鉗子又は鏡視下手術用鉗子を含み、マイクロ波照射対象を切除可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  4. 前記鉗子の2枚の刃又は前記ハサミの2枚の刃は、それぞれ、マイクロ波照射部位及びマイクロ波受手部位であり、該2枚の刃間でマイクロ波の印加・受手が可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  5. 前記マイクロ波照射部位は前記中心導体の先端でありかつ鉗子用刃の形状又はハサミ用刃の形状を有し、かつ前記マイクロ波受手部位は前記外部導体の先端でありかつ鉗子刃の形状又はハサミ用刃の形状を有し、該2枚の刃間でマイクロ波の印加・受手が可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  6. 前記中空管は、内視鏡用ナイフ又は鏡視下手術用ナイフを含み、マイクロ波照射対象を切除可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  7. 前記ナイフは、マイクロ波受手部位であることを特徴とする、請求項1〜3、6のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  8. 前記マイクロ波受手部位は前記外部導体の先端でありかつナイフの形状を有していることを特徴とする、請求項1〜3、6のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  9. 前記中空管には、マイクロ波発振器及び吸引管と接続するためのコネクターを有し、該中空管は、該コネクターにより、マイクロ波を伝送する機能並びに吸引管・供給管機能を同時に行うことができることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  10. 前記中空管は、供給管及び/又は吸引管であり、該中空管内には、液体及び/又は空気を通すことが可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  11. 前記中空管は、カメラを先端に有する伝送ケーブルを含み、マイクロ波照射対象の画像入手可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  12. 前記中空管は、マイクロ波以外のエネルギー供給導線及び/又は器具を含み、マイクロ波以外のエネルギーをマイクロ波照射対象に照射可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  13. 前記エネルギー供給導線及び/又は器具は、中空構造を有する請求項12に記載のマイクロ波照射器具。
  14. 前記中空管は、温度及び/又は電気抵抗測定センサーを含み、マイクロ波照射対象の温度及び/又は電気抵抗値を測定可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  15. 前記中空管は、振動機能器具を含み、マイクロ波照射対象を振動させることが可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射器具。
  16. 前記中空管の一部を中心導体が占めることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  17. 前記マイクロ波照射器具が同軸ケーブルである請求項1〜16のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  18. 前記マイクロ波照射器具が同軸ケーブル状マイクロ波伝送器具である請求項1〜16のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  19. 前記マイクロ波照射器具が、医療用マイクロ波照射器具である請求項1〜18のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具。
  20. 前記マイクロ波照射部位及び前記マイクロ波受手部位の組み合わせは以下のいずれか1である請求項1〜19のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具、
    (1)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含む、
    (2)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は外部導体の先端である、
    (3)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は中心導体の先端であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含む、
    (4)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は中心導体の先端であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は外部導体の先端である、
    (5)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は中心導体の先端でありかつ先細形状又は針状形状であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は外部導体の先端でありかつ先細形状又は針状形状である、
    (6)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は電極を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は電極を含む、
    (7)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位と前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は絶縁体を介してリングを形成している、
    (8)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位は鉗子又はハサミを含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位は鉗子又はハサミを含む、
    (9)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位はナイフを含み、又は、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位はナイフを含む。
  21. 前記マイクロ波照射部位及び前記マイクロ波受手部位の組み合わせは以下のいずれか1である請求項1〜19のいずれか1に記載のマイクロ波照射器具、
    (1)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位は刷毛状構造体を含む、
    (2)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位は中心導体の先端であり、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位は外部導体の先端である、
    (3)前記中心導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波照射部位は刷毛状構造体を含み、前記外部導体に直接的又は間接的に接続しているマイクロ波受手部位は外部導体の先端である。
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