JPWO2015053167A1 - 板ガラスのレーザー切断方法および板ガラス - Google Patents
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Abstract
【課題】表面に無機物からなる薄膜層が形成された板ガラスを、溶断の手法によりレーザー切断することを可能にする板ガラスのレーザー切断方法およびその方法により切り出した高品質な板ガラスを提供する。【解決手段】表面に無機物からなる薄膜層3が形成された板ガラス10のレーザー切断方法であって、板ガラス10を切断する予定箇所に切断予定線Sを設定し、該切断予定線S上の薄膜層3にレーザー光を照射して薄膜層3を除去する第一の工程たる薄膜層除去工程(STEP−1)と、薄膜層3が除去された切断予定線S上のガラスフィルム2にレーザー光を照射してガラスフィルム2を溶断する第二の工程たる板ガラス溶断工程(STEP−2)と、を備える。
Description
本発明は、無機物からなる薄膜層を有する板ガラスを溶断の手法によりレーザー切断するレーザー切断方法および該レーザー切断方法で切り出した板ガラスの技術に関する。
近年、板ガラスの薄化が進められており、それに伴って、板ガラスを、溶断の手法によりレーザー切断する技術(以下、レーザー溶断とも呼ぶ)が開発されてきている。
板ガラスをレーザー溶断する技術は、例えば、以下に示す特許文献1に開示され、公知となっている。
そして、特許文献1に示されたレーザー溶断方法によれば、例えば、200μm程度の厚みを有する非常に薄い板ガラスであっても、切断面の品質を良好に保ったまま、高品質な板ガラスを切り出すことが可能になる。
板ガラスをレーザー溶断する技術は、例えば、以下に示す特許文献1に開示され、公知となっている。
そして、特許文献1に示されたレーザー溶断方法によれば、例えば、200μm程度の厚みを有する非常に薄い板ガラスであっても、切断面の品質を良好に保ったまま、高品質な板ガラスを切り出すことが可能になる。
ところが、特許文献1に示されたレーザー溶断方法を使用して、表面に無機薄膜が形成された板ガラスの溶断を行うと、溶断された板ガラスの曲げ強度が低下するという問題が生じた。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、表面に無機物からなる薄膜層が形成された板ガラスを、溶断の手法によりレーザー切断することを可能にする板ガラスのレーザー切断方法およびその方法により切り出した高品質な板ガラスを提供することを目的としている。
本発明者らによる鋭意研究の結果、無機薄膜付きの板ガラスをレーザー溶断すると、板ガラスの切断面付近に気泡が発生し、板ガラスの品質が低下するということが判明した。すなわち、切断面付近に発生した気泡は、応力が作用したときに割れ、該気泡を起点として亀裂が生じる要因となるため、切断面に気泡を有する板ガラスは割れやすくなっていた。このような気泡は、無機薄膜の成分と溶けたガラス成分が融合されることで生じるものと考えられる。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本願の第1の発明は、表面に無機物からなる薄膜層が形成された板ガラスのレーザー切断方法であって、前記板ガラスを切断する予定箇所に切断予定線を設定し、該切断予定線上の前記薄膜層にレーザー光を照射して前記薄膜層を除去する第一の工程と、前記薄膜層が除去された前記切断予定線上の前記板ガラスにレーザー光を照射して前記板ガラスを溶断する第二の工程と、を備えることを特徴とする。
本願の第2の発明は、前記第一の工程において、前記切断予定線上に照射される前記薄膜層に対する前記レーザー光のスポット径は、前記第二の工程において、前記切断予定線上に照射される前記板ガラスに対する前記レーザー光のスポット径に比して大きいことを特徴とする。
本願の第3の発明は、前記第一の工程において、前記切断予定線に沿って除去される前記薄膜層の除去幅は、前記第二の工程において、前記切断予定線上に照射される前記板ガラスに対する前記レーザー光のスポット径に比して大きいことを特徴とする。
本願の第4の発明は、前記第一の工程を経た前記薄膜層は、前記レーザー光の照射により除去された部位に現れる端部が、前記切断予定線に向けて先下がりとなるテーパ状であることを特徴とする。
本願の第5の発明は、前記薄膜層を構成する前記無機物は、無機酸化物であることを特徴とする。
本願の第6の発明は、前記第一の工程における、前記レーザー光の照射による前記板ガラスの加熱温度は、前記板ガラスの軟化点以下の温度とすることを特徴とする。
本願の第7の発明は、表面に無機物からなる薄膜層が形成されてなり、レーザー光を照射することにより溶断され、所定の大きさに形成される板ガラスであって、前記薄膜層の端部において、前記薄膜層が傾斜した部位である傾斜部を備え、かつ、前記薄膜層の端部と前記板ガラスの端部との間に、前記板ガラスが平面状に現れた部位である平面部を備えることを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本願の第1の発明によれば、無機薄膜付きの板ガラスを、切断部の品質を良好に保ちつつ、レーザー溶断することができる。
本願の第2の発明によれば、無機薄膜付きの板ガラスを、レーザー溶断するときにおいて、切断部に気泡が生じるのを確実に防止できる。
本願の第3の発明によれば、無機薄膜付きの板ガラスを、レーザー溶断するときにおいて、切断部に気泡が生じるのを確実に防止できる
本願の第4の発明によれば、無機薄膜を板ガラスから剥がれにくくすることができる。
本願の第5の発明によれば、無機酸化物からなる薄膜付きの板ガラスを、切断部の品質を良好に保ちつつ、レーザー溶断することができる。
本願の第6の発明によれば、無機薄膜付きの板ガラスを、変形や歪みを生じさせることなく、レーザー溶断することができる。
本願の第7の発明によれば、無機薄膜が板ガラスから剥がれにくく、溶断部の品質が良好な板ガラスを、容易に提供することができる。
以下、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず始めに、本発明に係るレーザー切断方法により切断する対象である板ガラスについて、説明をする。
図1に示す如く、無機薄膜付の板ガラス10は、フィルム状のガラスであるガラスフィルム2の表面に無機物からなる薄膜層3が形成されることによって構成されている。
そして、本発明に係るレーザー切断方法においては、板ガラス10を切断する部位において、直線状の切断予定線Sを設定する構成としている。
図1に示す如く、無機薄膜付の板ガラス10は、フィルム状のガラスであるガラスフィルム2の表面に無機物からなる薄膜層3が形成されることによって構成されている。
そして、本発明に係るレーザー切断方法においては、板ガラス10を切断する部位において、直線状の切断予定線Sを設定する構成としている。
そして、板ガラス10を本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法で溶断することによって、本発明に係る板ガラス1・1が切り出される。
ガラスフィルム2を構成するガラスとしては、ケイ酸塩ガラス、シリカガラスが用いられ、好ましくはホウケイ酸ガラスが用いられ、最も好ましくは無アルカリガラスが用いられる。
ガラスフィルム2にアルカリ成分が含有されていると、表面において陽イオンの脱落が発生し、いわゆるソーダ吹きの現象が生じ、構造的に粗となる。この場合、ガラスフィルム2を湾曲させて使用していると、経年劣化により粗となった部分から破損する可能性がある。
尚、ここでいう無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分が3000ppm以下のガラスのことである。
本発明で用いる無アルカリガラスのアルカリ成分の含有量は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。
ガラスフィルム2の厚みは、好ましくは300μm以下、より好ましくは5〜200μm、最も好ましくは5〜100μmである。
ガラスフィルム2にアルカリ成分が含有されていると、表面において陽イオンの脱落が発生し、いわゆるソーダ吹きの現象が生じ、構造的に粗となる。この場合、ガラスフィルム2を湾曲させて使用していると、経年劣化により粗となった部分から破損する可能性がある。
尚、ここでいう無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分が3000ppm以下のガラスのことである。
本発明で用いる無アルカリガラスのアルカリ成分の含有量は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。
ガラスフィルム2の厚みは、好ましくは300μm以下、より好ましくは5〜200μm、最も好ましくは5〜100μmである。
また、本発明に係るガラスフィルム2は、ダウンドロー法によって成形されていることが好ましく、オーバーフローダウンドロー法によって成形されていることがより好ましい。
特に、図2に示すオーバーフローダウンドロー法は、成形時に板ガラスの両面が、成形部材と接触しない成形法であり、得られた板ガラスの両面(透光面)には傷が生じ難く、研磨しなくても高い表面品位を得ることができる。無論、本発明に係るガラスフィルム2は、フロート法やスロットダウンドロー法、ロールアウト法、アップドロー法、リドロー法等によって成形されたものであってもよい。
図2に示すオーバーフローダウンドロー法において、断面が楔型の成形体8の下端部81から流下した直後のガラスリボンGは、冷却ローラ82によって幅方向の収縮が規制されながら下方へ引き伸ばされて所定の厚みまで薄くなる。次に、前記所定厚みに達したガラスリボンGを図示しない徐冷炉(アニーラ)で徐々に冷却し、ガラスリボンGの熱歪を除き、ガラスリボンGを所定寸法に切断することにより、ガラスフィルム2が作成される。
特に、図2に示すオーバーフローダウンドロー法は、成形時に板ガラスの両面が、成形部材と接触しない成形法であり、得られた板ガラスの両面(透光面)には傷が生じ難く、研磨しなくても高い表面品位を得ることができる。無論、本発明に係るガラスフィルム2は、フロート法やスロットダウンドロー法、ロールアウト法、アップドロー法、リドロー法等によって成形されたものであってもよい。
図2に示すオーバーフローダウンドロー法において、断面が楔型の成形体8の下端部81から流下した直後のガラスリボンGは、冷却ローラ82によって幅方向の収縮が規制されながら下方へ引き伸ばされて所定の厚みまで薄くなる。次に、前記所定厚みに達したガラスリボンGを図示しない徐冷炉(アニーラ)で徐々に冷却し、ガラスリボンGの熱歪を除き、ガラスリボンGを所定寸法に切断することにより、ガラスフィルム2が作成される。
薄膜層3は、ガラスフィルム2の表面上に形成される無機物からなる薄膜状の層である。
ガラスフィルム2の表面に薄膜層3を形成するための成膜方法としては、スパッタリング法、CVD法、PVD法、抵抗加熱法、イオンプレーティング法等の公知の方法を使用することができる。
また、薄膜層3は、板ガラス10に対して、導電性、絶縁性、磁性等の各種の性質や、紫外線カット、赤外線カット等の各種の機能を付与するために形成されるものであり、板ガラス10から切り出す板ガラス1に付与したい機能、用途等に応じて、その無機物の種類を適宜選択する。
薄膜層3を構成する材質としては、二酸化珪素(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、五酸化二ニオブ(Nb2O5)、フッ化マグネシウム(MgF2)、窒化珪素(Si3N4)、金(Au)等、種々の無機物を採用することができる。
ガラスフィルム2の表面に薄膜層3を形成するための成膜方法としては、スパッタリング法、CVD法、PVD法、抵抗加熱法、イオンプレーティング法等の公知の方法を使用することができる。
また、薄膜層3は、板ガラス10に対して、導電性、絶縁性、磁性等の各種の性質や、紫外線カット、赤外線カット等の各種の機能を付与するために形成されるものであり、板ガラス10から切り出す板ガラス1に付与したい機能、用途等に応じて、その無機物の種類を適宜選択する。
薄膜層3を構成する材質としては、二酸化珪素(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、五酸化二ニオブ(Nb2O5)、フッ化マグネシウム(MgF2)、窒化珪素(Si3N4)、金(Au)等、種々の無機物を採用することができる。
そして、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、薄膜層3は二酸化珪素と五酸化二ニオブが交互の積層した無機酸化物薄膜であるが、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法によれば、種々の無機物からなる薄膜付きの板ガラス10であっても、溶断部2bの品質を良好に保ちつつ、レーザー溶断することが可能になる。
次に、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法について、図1、図3〜図6を用いて説明をする。
ここでは、板ガラス10に対してレーザー光を照射して、板ガラス10を所定の大きさ・形状に加工することで、板ガラス1・1を切り出す場合を例示する。
尚、板ガラス10に対してレーザー光を照射する手段としては、従来から板ガラスのレーザー切断に使用されている汎用的なレーザー加工機を用いることができる。
ここでは、板ガラス10に対してレーザー光を照射して、板ガラス10を所定の大きさ・形状に加工することで、板ガラス1・1を切り出す場合を例示する。
尚、板ガラス10に対してレーザー光を照射する手段としては、従来から板ガラスのレーザー切断に使用されている汎用的なレーザー加工機を用いることができる。
(薄膜層除去工程)
図1、図3、図4(a)に示す如く、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、まず始めに、板ガラス10の表面に形成された薄膜層3を、切断予定線Sに沿って、レーザー光をスポット径φAで照射して、薄膜層3を所定の幅W1で除去する第一の工程である薄膜層除去工程(STEP−1)を実行する。
図1、図3、図4(a)に示す如く、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、まず始めに、板ガラス10の表面に形成された薄膜層3を、切断予定線Sに沿って、レーザー光をスポット径φAで照射して、薄膜層3を所定の幅W1で除去する第一の工程である薄膜層除去工程(STEP−1)を実行する。
薄膜層除去工程(STEP−1)において加工した板ガラス10では、図4(a)に示すように、薄膜層3を除去した部位である薄膜除去部4の幅W1が、レーザー光のスポット径φAに比して小さくなっている。
そして、薄膜層除去工程(STEP−1)を経ることにより、薄膜除去部4の外側における薄膜層3・3には、該薄膜層3・3が切断予定線S側に向けて先下がりに傾斜した部位である傾斜部3a・3aが形成される。
尚、ここで形成する傾斜部3aの態様は、平面状、凸曲面状、凹曲面状のいずれであってもよく、それ以外の態様でもよい。
そして、薄膜層除去工程(STEP−1)を経ることにより、薄膜除去部4の外側における薄膜層3・3には、該薄膜層3・3が切断予定線S側に向けて先下がりに傾斜した部位である傾斜部3a・3aが形成される。
尚、ここで形成する傾斜部3aの態様は、平面状、凸曲面状、凹曲面状のいずれであってもよく、それ以外の態様でもよい。
即ち、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法において形成される薄膜層3は、レーザー光を照射して除去した部位に現れる端部が、切断予定線Sに向けて先下がりのテーパ状となる構成であり、これにより、切り出した板ガラス1において、薄膜層3をガラスフィルム2から剥がれにくくすることができる。
図5(a)には、薄膜層除去工程(STEP−1)におけるレーザー光のエネルギー強度分布を示している。
薄膜層除去工程(STEP−1)では、レーザー光の強度および広がりを調整することで、レーザー光のエネルギー強度分布が、中央部(即ち、幅W1に対応する範囲)では、薄膜層3を除去可能な強度としつつ、幅W1の外側では、薄膜層3が全て除去されない程度の強度に抑えるとともに、外側に向けて緩やかに低下する分布としており、その最外部におけるエネルギー強度を調整することで、薄膜層3の除去量を調整して傾斜部3aを形成する構成としている。
そして、切り出した板ガラス1に傾斜部3aを形成し、薄膜層3の端部における段差を緩やかに変化させる構造とすることで、板ガラス1において、ガラスフィルム2から薄膜層3が剥がれにくくなるようにしている。
また、薄膜層除去工程(STEP−1)においては、薄膜層3に対するレーザー光によってガラスフィルム2の加熱温度が、ガラスフィルム2の軟化点よりも低くなるように、薄膜層3に対して照射するレーザー光の強度を調整する。
薄膜層除去工程(STEP−1)では、レーザー光の強度および広がりを調整することで、レーザー光のエネルギー強度分布が、中央部(即ち、幅W1に対応する範囲)では、薄膜層3を除去可能な強度としつつ、幅W1の外側では、薄膜層3が全て除去されない程度の強度に抑えるとともに、外側に向けて緩やかに低下する分布としており、その最外部におけるエネルギー強度を調整することで、薄膜層3の除去量を調整して傾斜部3aを形成する構成としている。
そして、切り出した板ガラス1に傾斜部3aを形成し、薄膜層3の端部における段差を緩やかに変化させる構造とすることで、板ガラス1において、ガラスフィルム2から薄膜層3が剥がれにくくなるようにしている。
また、薄膜層除去工程(STEP−1)においては、薄膜層3に対するレーザー光によってガラスフィルム2の加熱温度が、ガラスフィルム2の軟化点よりも低くなるように、薄膜層3に対して照射するレーザー光の強度を調整する。
即ち、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、薄膜層除去工程(STEP−1)におけるガラスフィルム2の加熱温度は、ガラスフィルム2を構成するガラスの軟化点以下の温度としており、これにより、薄膜層3を除去するときに、ガラスフィルム2に変形や歪みが生じないようにしている。
(板ガラス溶断工程)
図1、図3、図4(b)に示す如く、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、次に、板ガラス10の薄膜除去部4におけるガラスフィルム2に対して、切断予定線Sに沿って、レーザー光をスポット径φBで照射して、ガラスフィルム2を溶断する第二の工程である板ガラス溶断工程(STEP−2)を実行する。
図1、図3、図4(b)に示す如く、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、次に、板ガラス10の薄膜除去部4におけるガラスフィルム2に対して、切断予定線Sに沿って、レーザー光をスポット径φBで照射して、ガラスフィルム2を溶断する第二の工程である板ガラス溶断工程(STEP−2)を実行する。
このとき、ガラスフィルム2には、図4(b)に示すように、レーザー溶断されることでガラスフィルム2が所定の幅W2で除去された部位である切断部5が形成され、2つの板ガラス1・1が切り出される。
また、板ガラス溶断工程(STEP−2)を経ることにより、切断部5において対向する各ガラスフィルム2・2の端部には、曲面状に形成された気泡の無い部位である溶断部2b・2bが形成される。
また、各板ガラス1・1において、溶断部2bと傾斜部3aの間におけるガラスフィルム2には、平面部2aが形成される。
平面部2aは、溶断部2bと傾斜部3aの離間距離を確保する役割を果たす部位である。平面部2aがないと、ガラスフィルム2を溶断するときに、レーザー光で傾斜部3aまで加熱されてしまい、無機物とガラスの融合が生じ得るが、所定の形成距離で平面部2aを形成することで、無機物とガラスの融合が生じるのを確実に防止する構成としている。
また、板ガラス溶断工程(STEP−2)を経ることにより、切断部5において対向する各ガラスフィルム2・2の端部には、曲面状に形成された気泡の無い部位である溶断部2b・2bが形成される。
また、各板ガラス1・1において、溶断部2bと傾斜部3aの間におけるガラスフィルム2には、平面部2aが形成される。
平面部2aは、溶断部2bと傾斜部3aの離間距離を確保する役割を果たす部位である。平面部2aがないと、ガラスフィルム2を溶断するときに、レーザー光で傾斜部3aまで加熱されてしまい、無機物とガラスの融合が生じ得るが、所定の形成距離で平面部2aを形成することで、無機物とガラスの融合が生じるのを確実に防止する構成としている。
そして、板ガラス溶断工程(STEP−2)では、切断部5の幅W2は、レーザー光のスポット径φBに比して小さくなっており、さらにこのときのスポット径φBは、薄膜除去部4の幅W1に比して小さくしている。
即ち、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、薄膜層除去工程(STEP−1)、切断予定線S上に照射される薄膜層3に照射するレーザー光のスポット径φAは、板ガラス溶断工程(STEP−2)において、切断予定線S上に照射されるガラスフィルム2に対するレーザー光のスポット径φBに比して大きい(即ち、φA>φB)ものである。
さらに、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、薄膜層除去工程(STEP−1)において、切断予定線Sに沿って除去される薄膜層3の除去幅W1は、板ガラス溶断工程(STEP−2)において、切断予定線S上に照射されるガラスフィルム2に対するレーザー光のスポット径φBに比して大きくしている(即ち、W1>φB)。
このような構成により、無機薄膜付きの板ガラス10にレーザー光を照射して溶断するときにおいて、無機物とガラスが融合されることがなくなるため、溶断部2bに気泡が生じるのを確実に防止することができる。
さらに、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法では、薄膜層除去工程(STEP−1)において、切断予定線Sに沿って除去される薄膜層3の除去幅W1は、板ガラス溶断工程(STEP−2)において、切断予定線S上に照射されるガラスフィルム2に対するレーザー光のスポット径φBに比して大きくしている(即ち、W1>φB)。
このような構成により、無機薄膜付きの板ガラス10にレーザー光を照射して溶断するときにおいて、無機物とガラスが融合されることがなくなるため、溶断部2bに気泡が生じるのを確実に防止することができる。
図5(b)には、板ガラス溶断工程(STEP−2)におけるレーザー光のエネルギー強度分布を示している。
板ガラス溶断工程(STEP−2)では、レーザー光の強度および広がりを調整することで、レーザー光のエネルギー強度分布を、特に中央部(即ち、幅W2に対応する範囲)に集中させて、ガラスフィルム2をガラスの融点以上の温度に加熱することで、ガラスフィルム2を溶断する構成としている。
またこのとき、幅W2の外側におけるレーザー光の強度は、ガラスフィルム2が完全に溶融しない程度の強度に抑えるとともに、外側に向けて急峻に低下させる分布としており、ガラスフィルム2の溶融範囲を局所的なものとすることで、幅W2の外側において、R曲面状の端面形状を有する溶断部2b・2bを形成する構成としている。
板ガラス溶断工程(STEP−2)では、レーザー光の強度および広がりを調整することで、レーザー光のエネルギー強度分布を、特に中央部(即ち、幅W2に対応する範囲)に集中させて、ガラスフィルム2をガラスの融点以上の温度に加熱することで、ガラスフィルム2を溶断する構成としている。
またこのとき、幅W2の外側におけるレーザー光の強度は、ガラスフィルム2が完全に溶融しない程度の強度に抑えるとともに、外側に向けて急峻に低下させる分布としており、ガラスフィルム2の溶融範囲を局所的なものとすることで、幅W2の外側において、R曲面状の端面形状を有する溶断部2b・2bを形成する構成としている。
尚、本実施形態では、ガラスフィルム2の片側の表面に薄膜層3を備える板ガラス10を溶断の手法によりレーザー切断する場合を例示しているが、ガラスフィルム2の表裏両面に薄膜層3・3を備える板ガラスであっても、本発明に係るレーザー切断方法を用いることができる。
この場合、まず薄膜層除去工程(STEP−1)で、ガラスフィルム2の表裏両面に存在する各薄膜層3・3を除去しておき、その後、板ガラス溶断工程(STEP−2)でガラスフィルム2を溶断すればよい。
この場合、まず薄膜層除去工程(STEP−1)で、ガラスフィルム2の表裏両面に存在する各薄膜層3・3を除去しておき、その後、板ガラス溶断工程(STEP−2)でガラスフィルム2を溶断すればよい。
次に、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法により切り出した板ガラスについて説明をする。
ここでは、実際に板ガラス10から板ガラス1・1を切り出した場合の実験結果を示す。
本実験では、厚みが100μmのガラスフィルム2(OA−10G:日本電気硝子株式会社製)を用いて、その表面に二酸化珪素(SiO2)と五酸化二ニオブ(Nb2O5)が交互に積層してなる層厚1μmの薄膜層3が形成された板ガラス10を、溶断の手法によりレーザー切断した。
ここでは、実際に板ガラス10から板ガラス1・1を切り出した場合の実験結果を示す。
本実験では、厚みが100μmのガラスフィルム2(OA−10G:日本電気硝子株式会社製)を用いて、その表面に二酸化珪素(SiO2)と五酸化二ニオブ(Nb2O5)が交互に積層してなる層厚1μmの薄膜層3が形成された板ガラス10を、溶断の手法によりレーザー切断した。
そして、第一の工程たる薄膜層除去工程(STEP−1)では、出力7.4Wのレーザー光をスポット径550μmで、板ガラス10の切断予定線S上に照射し、20mm/sの速度で照射位置を移動させた。
そして、薄膜層3を430μmの幅で除去して、薄膜除去部4を形成した。
そして、薄膜層3を430μmの幅で除去して、薄膜除去部4を形成した。
また、第二の工程たる板ガラス溶断工程(STEP−2)では、出力8.5Wのレーザー光をスポット径105μmで、薄膜除去部4におけるガラスフィルム2の切断予定線S上に照射し、20mm/sの速度で照射位置を移動させた。
そして、溶断部2b・2b同士の離間幅W2が80μmとなるように切断部5を形成して、ガラスフィルム2を溶断し、板ガラス1・1を切り出した。
そして、溶断部2b・2b同士の離間幅W2が80μmとなるように切断部5を形成して、ガラスフィルム2を溶断し、板ガラス1・1を切り出した。
このような条件で、無機薄膜付きの板ガラス10を、溶断の手法でレーザー切断した場合、板ガラス1の端部である溶断部2bには気泡が生じることなく、溶断部2bの品質を良好に保った状態で、板ガラス1・1を切り出すことができた。
即ち、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法は、ガラスフィルム2の表面に無機物からなる薄膜層3が形成された板ガラス10のレーザー切断方法であって、板ガラス10を切断する予定箇所に切断予定線Sを設定し、該切断予定線S上の薄膜層3にレーザー光を照射して薄膜層3を除去する第一の工程たる薄膜層除去工程(STEP−1)と、薄膜層3が除去された切断予定線S上のガラスフィルム2にレーザー光を照射してガラスフィルム2を溶断する第二の工程たる板ガラス溶断工程(STEP−2)と、を備えるものである。
このような構成により、無機薄膜付きの板ガラス10を、溶断部2bの品質を良好に保ちつつ、レーザー溶断することができる。
このような構成により、無機薄膜付きの板ガラス10を、溶断部2bの品質を良好に保ちつつ、レーザー溶断することができる。
また、板ガラス1における薄膜層3の端部には傾斜部3aが形成され、傾斜部3aと溶断部2bの間におけるガラスフィルム2には平面部2aが形成された。
そして、板ガラス1では、図6に示すように、傾斜部3aの形成距離aを、50〜100μmとすることが好ましい。
また、板ガラス1では、平面部2aの形成距離bを、50〜100μmとすることが好ましい。
さらに、板ガラス1では、溶断部2bの形成距離cを、50μm程度とすることが好ましい。
そして、板ガラス1は、傾斜部3a、平面部2a、溶断部2bを備える構成とすることで、薄膜層3がガラスフィルム2から剥がれにくくなっており、また溶断部2bも気泡の無い良好な品質が保たれている。即ち、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法で板ガラス10をレーザー溶断することで、溶断部2bに気泡がなく良好な品質を有する無機薄膜付の板ガラス1を、容易に提供することが可能になる。
そして、板ガラス1では、図6に示すように、傾斜部3aの形成距離aを、50〜100μmとすることが好ましい。
また、板ガラス1では、平面部2aの形成距離bを、50〜100μmとすることが好ましい。
さらに、板ガラス1では、溶断部2bの形成距離cを、50μm程度とすることが好ましい。
そして、板ガラス1は、傾斜部3a、平面部2a、溶断部2bを備える構成とすることで、薄膜層3がガラスフィルム2から剥がれにくくなっており、また溶断部2bも気泡の無い良好な品質が保たれている。即ち、本発明に係る板ガラスのレーザー切断方法で板ガラス10をレーザー溶断することで、溶断部2bに気泡がなく良好な品質を有する無機薄膜付の板ガラス1を、容易に提供することが可能になる。
なお、上記記載においてスポット径とは「被照射物に対して実質的な熱的影響を与える領域の直径」を表しており、一般的な「ビームが照射されている領域内でのピーク強度に対して、その強度が1/e2になる領域の直径」と一致する場合もあれば、一致しない場合もある。
1 板ガラス(溶断後)
2 ガラスフィルム
2a 平面部
2b 溶断部
3 薄膜層
3a 傾斜部
4 薄膜除去部
5 切断部
10 板ガラス(溶断前)
2 ガラスフィルム
2a 平面部
2b 溶断部
3 薄膜層
3a 傾斜部
4 薄膜除去部
5 切断部
10 板ガラス(溶断前)
Claims (7)
- 表面に無機物からなる薄膜層が形成された板ガラスのレーザー切断方法であって、
前記板ガラスを切断する予定箇所に切断予定線を設定し、該切断予定線上の前記薄膜層にレーザー光を照射して前記薄膜層を除去する第一の工程と、
前記薄膜層が除去された前記切断予定線上の前記板ガラスにレーザー光を照射して前記板ガラスを溶断する第二の工程と、
を備える、
ことを特徴とする板ガラスのレーザー切断方法。 - 前記第一の工程において、前記切断予定線上に照射される前記薄膜層に対する前記レーザー光のスポット径は、
前記第二の工程において、前記切断予定線上に照射される前記板ガラスに対する前記レーザー光のスポット径に比して大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載の板ガラスのレーザー切断方法。 - 前記第一の工程において、前記切断予定線に沿って除去される前記薄膜層の除去幅は、
前記第二の工程において、前記切断予定線上に照射される前記板ガラスに対する前記レーザー光のスポット径に比して大きい、
ことを特徴とする請求項2に記載の板ガラスのレーザー切断方法。 - 前記第一の工程を経た前記薄膜層は、
前記レーザー光の照射により除去された部位に現れる端部が、前記切断予定線に向けて先下がりとなるテーパ状である、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の板ガラスのレーザー切断方法。 - 前記薄膜層を構成する前記無機物は、
無機酸化物である、
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の板ガラスのレーザー切断方法。 - 前記第一の工程における、前記レーザー光の照射による前記板ガラスの加熱温度は、
前記板ガラスの軟化点以下の温度とする、
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の板ガラスのレーザー切断方法。 - 表面に無機物からなる薄膜層が形成されてなり、
レーザー光を照射することにより溶断され、所定の大きさに形成される板ガラスであって、
前記薄膜層の端部において、前記薄膜層が傾斜した部位である傾斜部を備え、かつ、
前記薄膜層の端部と前記板ガラスの端部との間に、前記板ガラスが平面状に現れた部位である平面部を備える、
ことを特徴とする板ガラス。
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- 2014-10-02 WO PCT/JP2014/076454 patent/WO2015053167A1/ja active Application Filing
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