JPWO2015052973A1 - 通信制御装置、通信制御方法、無線通信装置、無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法、無線通信装置、無線通信方法及び無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】スモールセルが多数配備される環境において、スモールセルの動作モードの制御のためのシグナリングを効率的に行うことのできる仕組みを提供すること。【解決手段】複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する通信ノードの各々と通信する通信部と前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部と、前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信部を介して前記通信ノードへシグナリングするシグナリング部と、を備える通信制御装置を提供する。【選択図】図5

Description

本開示は、通信制御装置、通信制御方法、無線通信装置、無線通信方法及び無線通信システムに関する。
無線通信サービスにおいて扱われるトラフィックの量は、近年急速に増加している。2015年頃の実用化が予定されている第4世代セルラ通信サービスでは、準固定環境では最大1Gbps、移動環境でも最大100Mbpsのデータレートが利用可能となる見込みである。しかし、セルラ通信システムの発展はトラフィックの急増に追い付いておらず、システム負荷の高まりに起因する局所的なデータレートの低下及びネットワーク障害の発生のリスクは依然として存在する。非特許文献1は、こうしたリスクへの対策の1つとして、スモールセルの積極的な活用を提案している。
マクロセルは、比較的大きいセルサイズを有し、広い地理的領域をカバーするように互いに隣接して配置される。一方、スモールセルは、単独では比較的狭い領域のみをカバーする。スモールセルは、マクロセルの無線通信サービスを補完し、又は固有のサービスを提供するために使用され得る。
マクロセルのサービスエリア内でアクティブに動作するスモールセルの数が多くなると、1つのセルの無線信号に対してより多くの近傍セルからの無線信号が干渉するようになる。そのため、例えば端末密度が低く、トラフィックのオフロードの効果としてのゲインが小さい状況では、アクティブなスモールセルの増加は却ってシステム全体としてのスループットを低下させる。非特許文献2は、アクティブ化(ターンオン)されるスモールセルの割合とキャパシティゲインとの関係についてのシミュレーション結果を開示している。
NTT DOCOMO, "Text Proposal for TR36.923 on Small Cell Enhancement Scenarios", 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #72, January 28 - February 1, 2013, R1-130748 LG Electronics, "Analysis and design considerations of cell on/off in small cell", 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #73, Fukuoka, Japan, May 20-24 2013, R1-132236
非特許文献2により示されているように、スモールセルのアクティブ化/非アクティブ化(オン/オフ)、即ち動作モードの制御を動的に行うことは、システムキャパシティの最適化の観点で有益であろう。しかしながら、スモールセルの動作モードの制御に伴うシグナリングの増加は、シグナリングオーバヘッドの増大という新たな問題を引き起こし得る。
従って、スモールセルの動作モードの制御のためのシグナリングを効率的に行うことのできる仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する通信ノードの各々と通信する通信部と前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部と、前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信部を介して前記通信ノードへシグナリングするシグナリング部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のスモールセルをそれぞれ運用する通信ノードの各々と通信する通信制御装置において、各スモールセルが複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つに属するように、前記複数のスモールセルをグルーピングすることと、前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定することと、判定された前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信ノードへシグナリングすることと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルのうちの第1のスモールセルを運用する無線通信部と、前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを前記スモールセルグループの単位で判定する制御ノードからシグナリングされる、前記第1のスモールセルが属するスモールセルグループについて判定された前記動作モードを特定する制御メッセージに従って、前記第1のスモールセルの前記動作モードを設定する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルのうちの第1のスモールセルを運用する無線通信装置において、前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを前記スモールセルグループの単位で判定する制御ノードからシグナリングされる、前記第1のスモールセルが属するスモールセルグループについて判定された前記動作モードを特定する制御メッセージを受信することと、受信された前記制御メッセージに従って、前記第1のスモールセルの前記動作モードを設定することと、を含む無線通信方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する複数の通信ノードと、前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部、及び前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記複数の通信ノードへシグナリングするシグナリング部、を備える通信制御装置と、を含む無線通信システムが提供される。
本開示に係る技術によれば、スモールセルの動作モードの制御のためのシグナリングを効率的に行うことができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果と共に、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示に係る技術が適用される無線通信システムの概要について説明するための第1の説明図である。 本開示に係る技術が適用される無線通信システムの概要について説明するための第2の説明図である。 マクロセルのセクタ分割の第1の例を示す説明図である。 マクロセルのセクタ分割の第2の例を示す説明図である。 制御エンティティの配置のいくつかの例を示す説明図である。 一実施形態に係る通信制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 スモールセルグループの第1の構成例について説明するための説明図である。 第1の構成例におけるスモールセルグループ単位のスモールセルのアクティブ化について説明するための第1の説明図である。 第1の構成例におけるスモールセルグループ単位のスモールセルのアクティブ化について説明するための第2の説明図である。 スモールセルグループの第2の構成例について説明するための説明図である。 第2の構成例におけるスモールセルグループ単位のスモールセルのアクティブ化について説明するための第1の説明図である。 第2の構成例におけるスモールセルグループ単位のスモールセルのアクティブ化について説明するための第2の説明図である。 セクタごとの動作モードの制御について説明するための説明図である。 スモールセルグループの第1の構成例に対応する制御メッセージの一例を示す説明図である。 スモールセルグループの第2の構成例に対応する制御メッセージの一例を示す説明図である。 スモールセルデータの構成の一例を示す説明図である。 動作モードテーブルの構成の一例を示す説明図である。 一実施形態に係る通信制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図14に示した動作モード判定処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 図14に示した動作モード判定処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 図14に示した動作モード判定処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。 図14に示した動作モード判定処理の流れの第4の例を示すフローチャートである。 図14に示した動作モード判定処理の流れの第5の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る無線通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 動作モード設定処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 動作モード設定処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 SAS(Spectrum Access System)における階層的なロールモデルについて説明するための説明図である。 管理サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序で説明を行う。
1.システムの概要
2.通信制御装置の構成例
2−1.各部の構成
2−2.スモールセルグループの構成
2−3.制御メッセージ
2−4.データ構成
2−5.処理の流れ
3.無線通信装置の構成例
3−1.各部の構成
3−2.処理の流れ
4.SAS(Spectrum Access System)への適用
5.応用例
6.まとめ
<1.システムの概要>
図1及び図2は、本開示に係る技術が適用される無線通信システム1の概要について説明するための説明図である。図1を参照すると、無線通信システム1は、マクロセル基地局10、複数のスモールセル基地局、及び複数の端末装置を含む。
マクロセル基地局10は、マクロセル12内で第1の無線通信サービスを提供する基地局である。マクロセル基地局10は、例えば、法的に認可され、又は使用権限若しくは優先的な使用権を与えられた周波数チャネルを利用して、マクロセル12を運用し得る。マクロセル基地局10は、周波数分割複信(FDD)方式でマクロセル12を運用してもよく、又は時分割複信(TDD)方式でマクロセル12を運用してもよい。マクロセル12内に位置する端末装置は、マクロセル基地局10に接続することができる。図1Aの例では、端末装置30aを含む複数の端末装置が、マクロセル基地局10に接続している。マクロセル基地局に接続している端末装置を、マクロセル端末ともいう。
スモールセル基地局20a及び20bは、それぞれ、マクロセル12内で第2の無線通信サービスを提供する基地局である。本明細書において、スモールセルは、フェムトセル、ナノセル、ピコセル、マイクロセル及びリレーセルなどを含む概念である。第2の無線通信サービスは、例えばホットスポットにおいて第1の無線通信サービスのキャパシティを増強する、第1の無線通信サービスと実質的に同等の無線通信サービスであってもよい。その代わりに、第2の無線通信サービスは、第1の無線通信サービスとは(例えば、利用周波数帯、無線アクセス技術又は提供事業者などの観点で)異なる無線通信サービスであってもよい。第2の無線通信サービスは、第1の無線通信サービスのための周波数チャネルを二次利用することにより提供されてもよい。
一実施形態において、スモールセル基地局は、少なくとも、アクティブモード及びスタンバイモードという2つの動作モードで動作可能である。本明細書において、アクティブモードとは、スモールセルに端末が接続するために必要とされる様々な信号をスモールセル基地局が送信するモードをいう。スモールセルに端末が接続するために必要とされる信号とは、例えば、ダウンリンク上のリファレンス信号(ビーコン信号、パイロット信号又は同期信号ともいう)及びその他の制御信号を含み得る。アクティブモードでは、スモールセル基地局の無線通信回路及び制御回路に連続的に電力及びクロックが供給される。一方、スタンバイモードとは、リファレンス信号などの制御信号が送信されない(又は少なくともその送信頻度が抑制される)モードをいう。スタンバイモードでは、スモールセル基地局の無線通信回路には、例えば間欠的に電力及びクロックが供給され、又は電力及びクロックが供給されない。スタンバイモードの概念は、非アクティブモード、アイドルモード、スリープモード及びドーマント(dormant)モードを含み得る。スタンバイモードにおいて、無線通信回路のRF(Radio Frequency)部若しくはデジタル部又はその双方など、いずれの部分がターンオフされてもよい。なお、スモールセル基地局は、アクティブモード及びスタンバイモードとは異なる動作モードでさらに動作可能であってもよい。
図1の例において、スモールセル基地局20a及び20bは、スタンバイモードで動作している。スモールセル基地局20aは、スモールセル22aのためのリファレンス信号を送信しない。よって、スモールセル基地局20aの近傍に位置する端末装置30bは、スモールセル基地局20aではなくマクロセル基地局10に接続する。一方、図2の例においては、スモールセル基地局20a及び20bを含む複数のスモールセル基地局が、アクティブモードで動作している。スモールセル基地局20aは、スモールセル22aのためのリファレンス信号をダウンリンク上で送信する。スモールセル基地局20bは、スモールセル22bのためのリファレンス信号をダウンリンク上で送信する。スモールセル基地局20aの近傍に位置する端末装置30bは、スモールセル基地局20aに接続する。スモールセル基地局に接続している端末装置を、スモールセル端末ともいう。
なお、本明細書において、スモールセル基地局20a及び20bを互いに区別する必要がない場合には、符号の末尾のアルファベットを省略することにより、これらをスモールセル基地局20と総称する。スモールセル22a及び22b(スモールセル22)、並びに端末装置30a及び30b(端末装置30)などのように、他の構成要素についても同様とする。
スモールセル基地局20は、バックホールリンクを介して、マクロセル基地局10に接続する。バックホールリンクは、有線リンクであってもよく、又は無線リンクであってもよい。マクロセル基地局10は、コアネットワーク5に接続する。コアネットワーク5は、ユーザ情報の管理、端末の移動性の管理、パケットの転送及びゲートウェイなどの役割をそれぞれ有する複数の上位ノードを含む。スモールセル基地局20もまた、コアネットワーク5に接続されてもよい。なお、スモールセル基地局20は、パケットデータネットワーク(PDN)7を介してコアネットワーク5及びマクロセル基地局10に接続されてもよい。PDN7は、例えば、インターネットを含む。
図1の例のように、マクロセル12の内部に存在するスモールセル基地局20の多くがスタンバイモードに設定される場合、それらスモールセル基地局20からダウンリンク(スモールセル端末との間のアクセスリンク)上で信号が送信されない。この場合、マクロセル基地局10とマクロセル端末との間で送受信される所望信号に対する干渉が低減される。特に、マクロセル12において発生するトラフィック量が少なく、又は端末密度が低い状況下では、スモールセルを活用してトラフィックを分散させるよりも、干渉を低減してキャパシティゲインを得ることの方が有益である。一方、図2の例のように端末密度が高まり、多くのトラフィックが発生する状況下では、いくつかのスモールセルをアクティブ化してトラフィックの負荷をマクロセルとアクティブなスモールセルとに分散させる(オフロードする)ことで、システムキャパシティの最適化を図ることができる。
しかしながら、図1及び図2では簡明さの目的のために少数のスモールセルしか示していないものの、実環境においてマクロセルに配備されるスモールセル基地局の数は、数十個から数百個にも達し得る。従って、スモールセルの動作モードを動的に制御するために制御エンティティとスモールセル基地局との間で個別のシグナリングが頻繁に交換されることになれば、相当な量のシグナリングオーバヘッドが発生する。そこで、本開示に係る技術では、複数のスモールセルをスモールセルグループにグルーピングし、スモールセルグループの単位で動作モードを制御する制御エンティティを導入することにより、動作モードの動的な制御に伴うシグナリングの増大を抑制する。
制御エンティティは、ある管理領域に配置される複数のスモールセルをスモールセルグループにグルーピングする。グルーピングの基準は、いかなる基準であってもよい。但し、非特許文献1に記載されたクラスタリング技術において地理的に互いに近接して配置される一群のスモールセルが1つのスモールセルクラスタを形成するのに対し、本開示に係る技術では、各スモールセルグループは、管理領域にわたって分散的に配置される複数のスモールセルを含む。それにより、管理領域内のトラフィックの状況に応じたアクティブなスモールセルの割合の調整が容易となる。スモールセルグループの構成のいくつかの例について、後にさらに説明する。
ある例において、管理領域は、マクロセルに相当し得る。この場合、制御エンティティは、マクロセルごとに、どのスモールセルグループに属するスモールセルの動作モードをアクティブ化すべきかを判定する。他の例において、管理領域は、マクロセルの各セクタに相当し得る。この場合、制御エンティティは、セクタごとに、どのスモールセルグループに属するスモールセルの動作モードをアクティブ化すべきかを判定する。管理領域がより大きいほどシグナリングオーバヘッドの削減の効果は高まる一方、管理領域がより小さいほど動作モードのより精細な制御が可能となる。図3Aを参照すると、マクロセル12は、方位角において等分された6個のセクタ14a〜14fを含む。管理領域は、マクロセル12に等しくてもよく、又はセクタ14a〜14fの各々に等しくてもよい。マクロセルのセクタ分割は、3次元的に行われてもよい。図3Bを参照すると、マクロセル12は、仰俯角において分割された3個のセクタ15a〜15cを含む。セクタ15aは地表付近を、セクタ15bは建物9の低層階を、セクタ15cは建物9の高層階をそれぞれカバーする。管理領域は、セクタ15a〜15cの各々に等しくてもよい。
制御エンティティは、無線通信に関与する様々な種類のノードに実装されてよい。図4は、制御エンティティの配置のいくつかの例を示している。第1の例として、制御エンティティ100aは、マクロセル基地局10に配置される。第2の例として、制御エンティティ100bは、スモールセル基地局20に配置される。第3の例として、制御エンティティ100cは、コアネットワーク5内のノードに配置される。第4の例として、制御エンティティ100dは、PDN7内のノードに配置される。いずれのケースでも、制御エンティティは、スモールセルを運用するスモールセル基地局の各々と通信し、スモールセルグループの単位で決定される動作モードをスモールセル基地局へシグナリングする。そのような仕組みを実現するための例示的な実施形態について、次節より詳細に説明する。
<2.通信制御装置の構成例>
本節では、マクロセル基地局10に制御エンティティが実装されるものとする。しかしながら、ここでの説明は、他の種類のノードに制御エンティティが実装されるケースにも適用可能である。
図5は、一実施形態に係る通信制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。通信制御装置100は、上述した制御エンティティが実装されたマクロセル基地局10に相当する。通信制御装置100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び制御部150を含む。
[2−1.各部の構成]
(1)無線通信部
無線通信部110は、マクロセル12内に位置する端末装置30へ、第1の無線通信サービスを提供する。例えば、無線通信部110は、ダウンリンク上でリファレンス信号を送信する。当該リファレンス信号は、セル選択又はセル再選択の手続の中で端末装置30によって探索される。また、端末装置30は、ハンドオーバ判定の基礎となるセルごとの通信品質を、当該リファレンス信号についてメジャメントを実行することにより導出する。また、無線通信部110は、ダウンリンクのブロードキャストチャネル上で、システム情報を送信する。ブロードキャストチャネル上のシステム情報は、通常、マクロセル12の運用周波数帯及び無線通信部110のアンテナ数などの静的な制御情報(ホワイトリストともいう)を含む。動的な制御情報は、共有チャネル上の制御情報領域(例えば、SIB(System Information Block))で送信され得る。無線通信部110は、マクロセル基地局10に接続する端末装置30ごとに、無線ベアラを確立する。無線ベアラは、アップリンク上で端末装置30からアップリンクトラフィックを受信し、及びダウンリンク上で端末装置30へダウリンクトラフィックを送信する。アップリンク及びダウンリンクのデータレートは、各端末のQoS(Quality of Service)クラスに応じて調整され得る。
(2)ネットワーク通信部
ネットワーク通信部120は、マクロセル基地局10と、コアネットワーク5内の上位ノード、他のマクロセル基地局及びスモールセル基地局20との間の通信を仲介する。一例として、マクロセル基地局10がLTE方式又はLTE−A方式で動作する場合、ネットワーク通信部120は、コアネットワーク5内のS−GW(Serving-Gateway)及びMME(Mobility Management Entity)との間で、それぞれS1−Uインタフェース及びS1−MMEインタフェースと呼ばれる通信リンクを確立する。また、ネットワーク通信部120は、他のマクロセル基地局との間でX2インタフェースと呼ばれる通信リンクを確立する。さらに、ネットワーク通信部120は、マクロセル12内で動作するスモールセル基地局20との間で、上述したバックホールリンクを確立する。なお、無線通信部110とスモールセル基地局20との間の無線リンクが、無線バックホールリンクとして利用されてもよい。
(3)記憶部
記憶部130は、ハードディスク又は半導体メモリなどの記憶媒体を用いて、マクロセル基地局10の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部130により記憶されるデータは、例えば、後述するスモールセルデータ131、及び動作モードテーブル145を含み得る。
(4)制御部
制御部150は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサを用いて、通信制御装置100の動作全般を制御する。本実施形態において、制御部150は、通信制御部152、モード判定部154及びシグナリング部156を含む。
(4−1)通信制御部
通信制御部152は、第1の無線通信サービスの提供を制御する。例えば、通信制御部152は、無線通信部110により受信されるアップリンクのデータトラフィックを、その宛て先に依存して、ネットワーク通信部120からコアネットワーク5又は他のマクロセル基地局若しくはスモールセル基地局20へ転送させる。また、通信制御部152は、ネットワーク通信部120により他のノードから受信されるダウンリンクのデータトラフィックを、無線通信部110から宛て先の端末装置30へ送信させる。また、通信制御部152は、端末装置30により測定されるダウンリンクの通信品質を示すレポート(例えば、メジャメントレポート又はCQI(Channel Quality Indicator)レポート)を、無線通信部110に受信させる。また、通信制御部152は、アップリンクの通信品質を、無線通信部110に測定させる。
(4−2)モード判定部
モード判定部154は、マクロセル12内に配置される複数のスモールセル22の各々の動作モードをいずれの動作モードに設定すべきかを、スモールセルグループの単位で判定する。モード判定部154は、動作モードの判定を周期的に実行してもよい。また、モード判定部154は、いずれかのノードからの判定要求の受信、スモールセルの新規登録若しくは廃止、又はモニタリングされる指標の変化などのイベントの発生をトリガとして、動作モードの判定を実行してもよい。
本実施形態において、スモールセル22は、それぞれ、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つに属する。そして、モード判定部154は、システムキャパシティ要件に関連する判定指標を用いて、スモールセルグループの単位で動作モードを判定する。上述したように、動作モードの候補は、少なくともアクティブモードとスタンバイモードとを含む。典型的には、モード判定部154は、より大きいシステムキャパシティが要求されることを判定指標が示す場合に、管理領域におけるアクティブなスモールセルの密度がより高くなるように、スモールセルグループごとの動作モードを決定する。逆に、モード判定部154は、小さいシステムキャパシティしか要求されないことを判定指標が示す場合に、管理領域におけるアクティブなスモールセルの密度が低くなるように、スモールセルグループごとの動作モードを決定する。
一例として、システムキャパシティ要件に関連する判定指標は、管理領域において実際に発生した実トラフィック量を含んでもよい。他の例として、システムキャパシティ要件に関連する判定指標は、管理領域において発生すると予測される予測トラフィック量を含んでもよい。これらトラフィック量は、例えば、単位時間当たりのビット数によって表現され得る。例えば、モード判定部154は、管理領域に存在する端末のQoSクラスに基づいて、トラフィック量を予測し得る。実トラフィック量又は予測トラフィック量がより高い値を示すほど、より大きいシステムキャパシティを確保することが求められる。逆に、実トラフィック量又は予測トラフィック量が低い値を示す場合には、あまり多くのスモールセルをアクティブ化させず、管理領域内の干渉を低減することが望ましい。
また別の例として、システムキャパシティ要件に関連する判定指標は、管理領域に存在する端末数を含んでもよい。ここでの端末数は、端末の総数であってもよく、又はアクティブな端末の数であってもよい。端末数を計測するために、無線通信部110における無線ベアラの数が集計されてもよい。計測された端末数がより高い値を示すほど、より大きいシステムキャパシティを確保することが求められる。逆に、端末数が低い値を示す場合には、あまり多くのスモールセルをアクティブ化させず、管理領域内の干渉を低減することが望ましい。
モード判定部154は、システム内で扱われる端末又はトラフィックのタイプに応じて、動作モードの判定のために使用する上記判定指標を切り替えてもよい。例えば、M2M(Machine To Machine)通信を行うMTC(Machine Type Communication)端末は、比較的少量のトラフィックを定常的に発生させる。従って、通常のユーザ端末についてはシステムの負荷をより直接的に左右するトラフィック量が判定指標として適している一方、MTC端末については、集計の容易さも考慮すると、端末数を判定指標として使用することが有益と言える。そこで、モード判定部154は、M2M通信又はMTC端末を扱う場合には判定指標として端末数を使用し、それ以外の場合には(実又は予測)トラフィック量を判定指標として使用し得る。
ある実施例において、記憶部130は、判定指標の値とスモールセルグループごとの動作モードとをマッピングする動作モードテーブル145を記憶する。そして、モード判定部154は、継続的にモニタリングされる判定指標の値に対応するデータを動作モードテーブル145から取得して、スモールセルグループの単位の動作モードを判定する。かかる構成によれば、複雑な演算を要することなく、管理領域内の最新の状況に応じて迅速に最適な動作モードを決定することができる。モード判定部154は、時間的条件(例えば、曜日又は時間帯)に応じて、動作モードの判定のために使用するテーブルを切り替えてもよい。例えば、平日と休日、又は日中と早朝/深夜では、トラフィックが発生する場所の傾向は異なる。そこで、時間的条件に応じて動作モードテーブルを切り替えることにより、ユーザの動向にスモールセルの動作モードをより的確に合わせることが可能となる。
他の実施例において、モード判定部154は、判定指標の値に適合するスモールセルグループごとの動作モードの最適なパターンを、複数のパターンを順次走査しつつ判定指標との適合性を検証することにより判定する。かかる構成によれば、上述した動作モードテーブルを予め記憶することなく、スモールセルグループの単位で動作モードを動的に制御することができる。
なお、マクロセル端末又はスモールセル端末として動作する移動端末が一時的に基地局機能を実行することにより、スモールセルを動的に運用するケースがある。本明細書では、このような移動端末をダイナミックAP、ダイナミックAPにより運用されるスモールセルをダイナミックセルという。一般的にはダイナミックAPの(プロセッサ、メモリ及びバッテリなどの)性能は固定型の基地局よりも劣る。そこで、モード判定部154は、ダイナミックセルが属さない第1のスモールセルグループの動作モードを、ダイナミックセルが属する第2のスモールセルグループよりも優先的に、アクティブモードに設定すべきであると判定してもよい。例えば、ダイナミックAPのみを含む(従って、高度な負荷分散が求められる場合のみアクティブ化され得る)特殊なスモールセルグループが定義されてもよい。
(4−3)シグナリング部
シグナリング部156は、通信制御装置100と各スモールセル基地局20との間で確立されるバックホールリンクを介して、スモールセルの動作モードの制御のためのシグナリングを実行する。例えば、シグナリング部156は、各スモールセルの初期登録の際に、スモールセルグループの割当てを示す割当てメッセージを、当該スモールセルを運用するスモールセル基地局20へシグナリングする。また、シグナリング部156は、モード判定部154により判定される、スモールセルグループの単位の動作モードを特定する制御メッセージを、各スモールセル基地局20へシグナリングする。当該制御メッセージは、典型的には、バックホールリンク上で複数のスモールセル基地局20へブロードキャストされ又はマルチキャストされる。
ある実施例において、上記制御メッセージは、スモールセルグループごとの判定された動作モードを示すフラグのセットを含んでもよい。例えば、動作モードの候補が2つ(アクティブモード及びスタンバイモード)であり、スモールセルグループの総数がM個であるものとする。この場合、Mビットのビット列のみで、全てのスモールセルについて判定された動作モードを特定することができる。その代わりに、上記制御メッセージは、アクティブモードに設定すべきであると判定されたスモールセルグループの識別情報を含んでもよい。制御メッセージのフォーマットのいくつかの例について、後にさらに説明する。
[2−2.スモールセルグループの構成]
(1)第1の構成例
図6は、スモールセルグループの第1の構成例について説明するための説明図である。図6を参照すると、マクロセル12がカバーする地理的領域が、格子状の複数のセグメントに分割されている。そして、経度(横)方向及び緯度(縦)方向において1つおきに選択されるセグメントに位置するスモールセル基地局(SBS)20により運用されるスモールセルが、1つのスモールセルグループを形成する。
ここでは、説明の便宜上、各セグメントを、経度方向のインデックスm及び緯度方向のインデックスnを用いて、セグメントSG[m,n]と表現する。例えば、スモールセルグループG11は、セグメントSG[2i,2j](i,jは任意の自然数)に位置する、中空の上三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。スモールセルグループG12は、セグメントSG[2i−1,2j−1]に位置する、中空の下三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。スモールセルグループG13は、セグメントSG[2i−1,2j]に位置する、中実の下三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。スモールセルグループG14は、セグメントSG[2i,2j−1]に位置する、中実の上三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。即ち、これらスモールセルグループG11、G12、G13及びG14の各々は、マクロセル12にわたって分散的に配置される複数のスモールセルを含む。
なお、ここでは、説明の簡明さのためにスモールセルが一様に分散している例を示している。しかしながら、実際には、スモールセルが存在しないセグメントがあってもよい。また、セグメントごとのスモールセルの数(密度)は異なってもよく、例えばトラフィックが集中することが統計的に既知であるセグメントに、より多くのスモールセルが配置されてもよい。また、セグメントの形状及びサイズも、均一でなくてもよい。
図7A及び図7Bは、図6に示した第1の構成例におけるスモールセルグループ単位のスモールセルのアクティブ化について説明するための説明図である。第1の構成例において、各スモールセルは、単一のスモールセルグループ(即ち、スモールセルグループG11、G12、G13及びG14のうちの1つ)に属する。そして、モード判定部154は、より大きいシステムキャパシティ要件を判定指標が示す場合に、より多くのスモールセルグループの動作モードをアクティブモードに設定すべきであると判定する。例えば、マクロセル12において、システムキャパシティ要件に関連する判定指標が最も低い値を示す場合、スモールセルグループG11、G12、G13及びG14の全てについて、動作モードはスタンバイモードに設定される。判定指標がある程度上昇すると、図7Aにおいて網掛けされたセグメントで示したように、モード判定部154は、スモールセルグループG11をアクティブ化する。判定指標がさらに上昇すると、図7Bにおいて網掛けされたセグメントで示したように、モード判定部154は、スモールセルグループG12を追加的にアクティブ化する。判定指標がさらに上昇を続けると、モード判定部154は、スモールセルグループG13、G14を順次追加的にアクティブ化し得る。
(2)第2の構成例
図8は、スモールセルグループの第2の構成例について説明するための説明図である。第2の構成例では、各スモールセルは1つ以上のスモールセルグループに属し、複数のスモールセルグループが異なる数のスモールセルを含む。例えば、スモールセルグループG21は、セグメントSG[2i,2j](i,jは任意の自然数)に位置する、中空の上三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。スモールセルグループG22は、スモールセルグループG21に含まれるスモールセルに加えて、セグメントSG[2i−1,2j−1]に位置する、中空の下三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。スモールセルグループG23は、スモールセルグループG22に含まれるスモールセルに加えて、セグメントSG[2i−1,2j]に位置する、中実の下三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。スモールセルグループG24は、スモールセルグループG23に含まれるスモールセルに加えて、セグメントSG[2i,2j−1]に位置する、中実の上三角で描かれたスモールセル基地局20により運用されるスモールセルを含む。第2の構成例においても、スモールセルグループG21、G22、G23及びG24の各々は、マクロセル12にわたって分散的に配置される複数のスモールセルを含む。なお、第1の構成例と同様、実際には、スモールセルが存在しないセグメントがあってもよい。また、セグメントごとのスモールセルの数(密度)は異なってもよい。
図9A及び図9Bは、図8に示した第2の構成例におけるスモールセルグループ単位のスモールセルのアクティブ化について説明するための説明図である。第2の構成例において、モード判定部154は、より大きいシステムキャパシティ要件を判定指標が示す場合に、より多くのスモールセルを含むスモールセルグループの動作モードをアクティブモードに設定すべきであると判定する。例えば、マクロセル12において、システムキャパシティ要件に関連する判定指標が最も低い値を示す場合、スモールセルグループG21、G22、G23及びG24の全てについて、動作モードはスタンバイモードに設定される。判定指標がある程度上昇すると、図9Aにおいて網掛けされたセグメントで示したように、モード判定部154は、スモールセルグループG21をアクティブ化する。判定指標がさらに上昇すると、図9Bにおいて網掛けされたセグメントで示したように、モード判定部154は、スモールセルグループG21の代わりにスモールセルグループG22をアクティブ化する。判定指標がさらに上昇を続けると、モード判定部154は、スモールセルグループG22の代わりにスモールセルグループG23を、さらにスモールセルグループG23の代わりにG24を順次アクティブ化し得る。
(3)セクタごとの動作モードの制御
上述したスモールセルグループの第1の構成例及び第2の構成例では、マクロセル12が管理領域に相当し得る。一方、図10には、マクロセル12の各セクタが管理領域に相当する例が示されている。図10を参照すると、マクロセル12は、6個のセクタ14a〜14fに分割されている。モード判定部154は、これらセクタ14a〜14fについて別々に、スモールセルグループの単位で動作モードを決定し得る。例えば、アクティブなスモールセルの割合は、セクタ14aについては75%、セクタ14bについては0%、セクタ14cについては50%、セクタ14dについては0%、セクタ14eについては0%、セクタ14fについては25%である。
[2−3.制御メッセージ]
(1)第1の例
図11Aは、スモールセルグループの第1の構成例に対応する制御メッセージの一例を示す説明図である。図11Aを参照すると、制御メッセージ161aは、メッセージタイプフィールド162、及び動作モードフィールド164を含む。メッセージタイプフィールド162は、制御メッセージ161aがスモールセルグループ単位の動作モードを特定するためのメッセージであることを意味するコード“T1”を示す。動作モードフィールド164は、ここではそれぞれ1ビットの長さを有する4つのフラグを含む。動作モードフィールド164の1番目のビットは、スモールセルグループG11がアクティブ化されるべきかを意味するフラグである。この1番目のフラグが“1”であればスモールセルグループG11はアクティブ化され、当該フラグが“0”であればスモールセルグループG11は非アクティブ化される。動作モードフィールド164の2番目のビットは、スモールセルグループG12がアクティブ化されるべきかを意味するフラグである。この2番目のフラグが“1”であればスモールセルグループG12はアクティブ化され、当該フラグが“0”であればスモールセルグループG12は非アクティブ化される。動作モードフィールド164の3番目のビットは、スモールセルグループG13がアクティブ化されるべきかを意味するフラグである。この3番目のフラグが“1”であればスモールセルグループG13はアクティブ化され、当該フラグが“0”であればスモールセルグループG13は非アクティブ化される。動作モードフィールド164の4番目のビットは、スモールセルグループG14がアクティブ化されるべきかを意味するフラグである。この4番目のフラグが“1”であればスモールセルグループG14はアクティブ化され、当該フラグが“0”であればスモールセルグループG14は非アクティブ化される。図11Aの例では、動作モードフィールド164のビット列は“1100”であるため、スモールセルグループG11及びG12に属するスモールセルの動作モードはアクティブモードに、スモールセルグループG13及びG14に属するスモールセルの動作モードはスタンバイモードに設定され得る。
このような制御メッセージのフォーマットによれば、図6を用いて説明したマクロセル12内で動作する多数のスモールセル基地局20の動作モードを、4ビットのみのビット列をシグナリング(例えば、管理領域内にブロードキャスト)するだけで、動的に制御することができる。
(2)第2の例
図11Bは、スモールセルグループの第2の構成例に対応する制御メッセージの一例を示す説明図である。図11Bを参照すると、制御メッセージ161bは、メッセージタイプフィールド162、及びアクティブグループフィールド166を含む。アクティブグループフィールド166は、アクティブモードに設定すべきであると判定されたスモールセルグループの識別情報を示す。図11Bの例では、アクティブグループフィールド166は、スモールセルグループG22のグループIDのみを含んでいる。そのため、スモールセルグループG22に属するスモールセルの動作モードはアクティブモードに、スモールセルグループG22に属さないスモールセルの動作モードはスタンバイモードに設定され得る。
このような制御メッセージのフォーマットによれば、図8を用いて説明したマクロセル12内で動作する多数のスモールセル基地局20の動作モードを、1つの(又は少数の)スモールセルグループの識別情報をシグナリング(例えば、管理領域内にブロードキャスト)するだけで、動的に制御することができる。
図11A及び図11Bに例示した制御メッセージは、新たに導入されるメッセージとして定義されてもよい。その代わりに、これら制御メッセージは、例えばDTX(Discontinuous Transmission)/DRX(Discontinuous Reception)制御用のマルチキャストメッセージなどの既存のメッセージを流用する形式で定義されてもよい。
[2−4.データ構成]
(1)スモールセルデータ
図12は、記憶部130により記憶され得るスモールセルデータ131の構成の一例を示す説明図である。図12を参照すると、スモールセルデータ131は、セルID132、セル半径133、基地局(BS)位置134、最大収容端末数135、BSタイプ136、利用可能チャネル137、運用チャネル138、収容端末数139、帯域使用率140及びグループID141という10個のデータ項目を含む。
セルID132は、各スモールセル(又はスモールセル基地局)を一意に識別するための識別子である。セル半径133及びBS位置134は、各スモールセルのカバレッジを特定する情報である。セル半径133は、各スモールセルのカバレッジの半径を表す。セル半径は、各スモールセル基地局の最大送信電力、アンテナゲイン及びアンテナ高さなどのパラメータから計算されてもよい。BS位置134は、各スモールセル基地局の地理的位置(緯度、経度及び高度)を表す。最大収容端末数135は、各スモールセル基地局が収容可能な端末数の最大値を表す。BSタイプ136は、各スモールセル基地局が固定型の基地局なのか又は移動型の基地局(即ち、ダイナミックAP)なのかを表す。利用可能チャネル137は、各スモールセルに割当てられた、又は各スモールセル基地局によりサポートされる、利用可能なチャネルのリストを表す。各チャネルは、例えばIMT(International Mobile Telecommunication)のバンド番号を用いて識別され得る。運用チャネル138は、利用可能なチャネルのうち、各スモールセルの運用のために実際に使用されているチャネルのリストを表す。収容端末数139は、各スモールセルにその時点で接続している端末の数を表す。帯域使用率140は、各スモールセルの帯域に占める実測されるトラフィックの比率を表す。グループID141は、各スモールセルが属するスモールセルグループを識別する識別子(又はそのリスト)を表す。
これらデータ項目のうち、セル半径133及びBS位置134は、各スモールセルの運用が開始される際に登録され、スモールセル基地局の移動又は構成の変更の都度更新され得る。最大収容端末数135及びBSタイプ136は、各スモールセルの運用が開始される際に登録され得る。利用可能チャネル137は、各スモールセルの運用が開始される際に割当てられ、シグナリング部156から各スモールセル基地局へシグナリングされ得る。運用チャネル138は、シグナリングされた利用可能チャネルから各スモールセル基地局によって選択され、通信制御装置100へ報告され得る。収容端末数139及び帯域使用率140は、各スモールセルがアクティブモードで運用されている間、モード判定部154によりモニタリングされ、随時更新され得る。グループID141は、各スモールセルの運用が開始される際にモード判定部154により各スモールセルに割当てられ、シグナリング部156から各スモールセル基地局へシグナリングされ得る。各スモールセルへのスモールセルグループの割当ては、管理領域内の通信状況の変化に依存して更新されてもよい。
図12に示したスモールセルデータ131は、ある1つの管理領域内のスモールセルに関連付けられるレコードのみを含む。しかしながら、かかる例に限定されず、スモールセルデータ131は、複数の管理領域(例えば、複数のセクタ又は複数のマクロセル)にわたって存在する多数のスモールセルに関連付けられるレコードを含んでよい。
(2)動作モードテーブル
図13は、記憶部130により記憶され得る動作モードテーブル145の構成の一例を示す説明図である。動作モードテーブル145は、パターンID146、キャパシティレンジ147、端末数レンジ148及び動作モードパターン149という4個のデータ項目を含む。
パターンID146は、動作モードテーブル145の各レコードを一意に識別するための識別子である。キャパシティレンジ147は、各レコードに関連付けられる、管理領域のシステムキャパシティのレンジを表す。ここでのシステムキャパシティは、例えば、単位時間当たりに処理可能なビット数(即ち、スループット)によって表現され得る。端末数レンジ148は、各レコードに関連付けられる、管理領域においてマクロセル及びスモールセルに収容される合計端末数のレンジを表す。動作モードパターン149は、スモールセルグループごとの動作モードの設定パターンを表す。キャパシティレンジ147及び端末数レンジ148は、各スモールセルグループへのスモールセルの割当てに変更がある場合には更新され得る。
図13の例において、システムキャパシティ要件に関連する判定指標として(実測され又は予測される)トラフィック量が使用され、最新のトラフィック量CcurrentがCよりも小さいものとする。この場合、モード判定部154は、最新のトラフィック量Ccurrentに適合するキャパシティレンジ147を有するパターンID=“PT0”のレコードを参照する。そして、モード判定部154は、当該レコードの動作モードパターン149の内容に基づいて、スモールセルグループG11、G12、G13及びG14の全ての動作モードをスタンバイモードに設定すべきであると決定し得る。最新のトラフィック量CcurrentがCよりも大きくCよりも小さい場合、モード判定部154は、最新のトラフィック量Ccurrentに適合するキャパシティレンジ147を有するパターンID=“PT1”のレコードを参照する。そして、モード判定部154は、当該レコードの動作モードパターン149の内容に基づいて、スモールセルグループG11のみをアクティブ化し得る。最新のトラフィック量CcurrentがCよりも大きくCよりも小さい場合、モード判定部154は、最新のトラフィック量Ccurrentに適合するキャパシティレンジ147を有するパターンID=“PT2”のレコードを参照する。そして、モード判定部154は、当該レコードの動作モードパターン149の内容に基づいて、スモールセルグループG11及びG12をアクティブ化し得る。
図13の例において、システムキャパシティ要件に関連する判定指標として収容端末数が使用され、最新の収容端末数NCurrentがNよりも小さいものとする。この場合、モード判定部154は、最新の収容端末数NCurrentに適合するキャパシティレンジ147を有するパターンID=“PT0”のレコードを参照する。そして、モード判定部154は、当該レコードの動作モードパターン149の内容に基づいて、スモールセルグループG11、G12、G13及びG14の全ての動作モードをスタンバイモードに設定すべきであると決定し得る。最新の収容端末数NCurrentがNよりも大きくNよりも小さい場合、モード判定部154は、最新の収容端末数NCurrentに適合するキャパシティレンジ147を有するパターンID=“PT1”のレコードを参照する。そして、モード判定部154は、当該レコードの動作モードパターン149の内容に基づいて、スモールセルグループG11のみをアクティブ化し得る。最新の収容端末数NCurrentがNよりも大きくNよりも小さい場合、モード判定部154は、最新の収容端末数NCurrentに適合するキャパシティレンジ147を有するパターンID=“PT2”のレコードを参照する。そして、モード判定部154は、当該レコードの動作モードパターン149の内容に基づいて、スモールセルグループG11及びG12をアクティブ化し得る。
なお、スモールセルグループごとの期待されるキャパシティ又は収容端末数が動的に計算される場合には、記憶部130は、図13に例示したような動作モードテーブル145を記憶しなくてもよい。また、キャパシティレンジ147及び端末数レンジ148の一方は省略されてもよい。
(3)キャパシティの計算
管理領域におけるシステムキャパシティは、当該管理領域におけるマクロセル(又はそのセクタ)のキャパシティと、当該管理領域においてアクティブモードで動作するゼロ又は1つ以上のスモールセルのキャパシティとの合計に相当する。一例として、各セルのキャパシティは、次のように計算され得る。なお、ここでは、各セルがLTE方式に従って運用されるものとする。
まず、管理領域内の、k番目のスモールセルグループに属するx番目のスモールセルSCk,xにより使用されるl番目の周波数チャネルの、周波数方向のリソースブロック数をNRB(k,x,l)とする。NRB(k,x,l)は周波数チャネルの帯域幅から導出可能であり、例えば、20MHzの帯域幅を有するIMTバンドの周波数方向のリソースブロック数は100個である。また、1つのリソースブロック当たりの符号化ビット数をNCB_RBとすると、スモールセルSCk,xのl番目の周波数チャネル上で処理可能な1秒当たりの符号化ビット数MCB(k,x,l)は、次式のように表現され得る。
Figure 2015052973
なお、上の式において、Modは、変調次数を表す。NSymbolは、1リソースブロック当たりの変調シンボル数を表し、時間方向のシンボル数(6個又は7個)とサブキャリア数(12本)との積に等しい。NRef、NCtrl及びNSyncは、1リソースブロック当たりのリファレンス信号、制御信号及び同期信号の数をそれぞれ表す。関数Fは、典型的には、1リソースブロック当たりの変調シンボル数と変調次数とから計算される全てのビットから制御用ビットを除いた数を導く。スモールセルSCk,xのl番目の周波数チャネル上で処理可能な1秒当たりのデータビット数MDB(k,x,l)は、符号化レートRcodeを算入することにより、次式のように表現され得る。
Figure 2015052973
式(2)において、MTailは、符号化の際に付加されるテールビットの数を表す。スモールセルSCk,xにより処理可能な1秒当たりのデータビット数MDB(k,x)は、例えば、次式のように表現され得る。
Figure 2015052973
式(3)において、パラメータαは調整マージン、パラメータβはMIMOストリーム数を表す。このMDB(k,x)が、各スモールセルについて期待されるキャパシティに相当し得る。管理領域におけるシステムキャパシティ(スループット)は、上記キャパシティを集計することにより、次式のように計算され得る。
Figure 2015052973
式(4)において、MDB_Macroは、マクロセル(又はセクタ)の期待キャパシティである。
[2−5.処理の流れ]
(1)制御シーケンス
図14は、一実施形態に係る通信制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図14に示したシーケンスには、マクロセル基地局10に相当する通信制御装置100、スモールセル基地局20a及び20b、端末装置30a及び30b、並びにコアネットワークノード50が関与する。
このシーケンスの冒頭において、スモールセル基地局20aはスタンバイモードで、スモールセル基地局20bはアクティブモードでそれぞれ動作している。端末装置30aはマクロセル基地局10に、端末装置30bはスモールセル基地局20bにそれぞれ接続している。例えば、コアネットワークノード50は、端末装置30a宛てのダウンリンクトラフィックを、マクロセル基地局10へ送信する(ステップS10)。マクロセル基地局10は、当該ダウンリンクトラフィックを、端末装置30aへ転送する(ステップS12)。また、例えば、端末装置30bは、アップリンクトラフィックをスモールセル基地局20bへ送信する(ステップS14)。スモールセル基地局20bは当該アップリンクトラフィックをマクロセル基地局10へ転送し(ステップS16)、マクロセル基地局10は当該アップリンクトラフィックをさらにコアネットワークノード50へ転送する(ステップS18)。
通信制御装置100のモード判定部154は、こうした端末の接続状況及び通信状況を継続的にモニタリングする(ステップS20)。そして、モード判定部154は、システムキャパシティ要件に関連する判定指標を用いて、動作モード判定処理を実行する(ステップS30)。ここでの動作モード判定処理によって、スモールセルグループ単位の動作モードが決定される。なお、動作モード判定処理の詳細な流れのいくつかの例について、後に説明する。
スモールセルグループ単位の動作モードが決定されると、シグナリング部156は、判定された動作モードを特定する制御メッセージを、バックホールリンク上でスモールセル基地局20a及び20bへシグナリングする(ステップS40)。また、シグナリング部156は、MMEなどのコアネットワークノード50へ、動作モードの判定結果をレポートしてもよい(ステップS45)。
ここでは、一例として、スモールセル基地局20aが属するスモールセルグループがアクティブ化されるべきこと(及び、スモールセル基地局20bが属するスモールセルグループのアクティブモードが維持されるべきこと)を制御メッセージが示していたものとする。スモールセル基地局20aは、通信制御装置100から受信された当該制御メッセージに従って、スモールセル基地局20aにより運用されるスモールセルをアクティブ化する(ステップS50)。
スモールセル基地局20aにより運用されるスモールセルがアクティブ化されると、スモールセル基地局20aの近傍に位置する端末装置30aは、スモールセル基地局20aから送信されるリファレンス信号を受信することが可能となる(ステップS55)。端末装置30aは、例えばサービング基地局であるマクロセル基地局10からの指示又は周期的なタイミングに従ってメジャメントを実行し、サービングセル及び隣接セルについてリファレンス信号の品質を測定する(ステップS60)。ここでの隣接セルは、スモールセル基地局20aにより運用されるスモールセルを含む。なお、端末装置30aがスタンバイ中であった場合には、メジャメントの代わりにセルサーチが実行され得る。
次に、端末装置30aは、メジャメントの結果としての品質指標のリストを含むメジャメントレポートを、マクロセル基地局10へ送信する(ステップS65)。ここでは、送信されたメジャメントレポートの中で、スモールセル基地局20aにより運用されるスモールセルが最も良好な品質を示していたものとする。この場合、メジャメントレポートをトリガとして、マクロセル基地局10をソース基地局、スモールセル基地局20aをターゲット基地局とするハンドオーバ手続が実行される(ステップS70)。そして、端末装置30aは、例えばランダムアクセス信号を送信することにより、アクティブ化されたスモールセル基地局20aのスモールセルへの接続を試行する(ステップS80)。
(2)動作モード判定処理−第1の例
図15Aは、図14に示した動作モード判定処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。第1の例において、モード判定部154は、管理領域において実際に発生した実トラフィック量を判定指標として使用し、記憶部130により記憶される動作モードテーブル145を参照する。
図15Aを参照すると、まず、モード判定部154は、管理領域においてある時間ウィンドウ内で実際に発生した総トラフィック量TRを取得する(ステップS110)。次に、モード判定部154は、動作モードテーブル145において、総トラフィック量TRが属するキャパシティレンジを有するレコードの動作モードパターンを参照し、対応するスモールセルグループ単位の動作モードを取得する(ステップS115)。なお、動作モードパターンの異なる複数の動作モードテーブル145が用意される場合には、モード判定部154は、例えば時間的条件に応じて、ここで参照すべき動作モードテーブルを切り替えてもよい(動作モード判定処理の他の例においても同様である)。
次に、モード判定部154は、個別のスモールセル基地局のステータス(例えば、正常動作中/故障中、バッテリー残量わずか、など)に依存して、動作モードを調整する(ステップS130)。例えば、いくつかのスモールセル基地局が動作不能であってシステムキャパシティが不足することが予測される場合には、1つ以上のスモールセルグループが追加的にアクティブ化されてもよい。バッテリー駆動型のスモールセル基地局のバッテリー残量が閾値を下回る場合には、当該スモールセル基地局は、充電によってバッテリー残量が閾値を上回るまで、スモールセルグループから(又はキャパシティの計算から)除外されてもよい。なお、ここでの動作モードの調整は、省略されてもよい。
次に、シグナリング部156は、モード判定部154により判定され又は調整された動作モードが、前回シグナリングした動作モードからの更新を含むかを判定する(ステップS135)。ここで、いずれのスモールセルグループの動作モードも更新されない場合には、その後の処理はスキップされる。動作モードの更新がある場合には、シグナリング部156は、スモールセルグループ単位の最新の動作モードを特定する制御メッセージを生成する(ステップS140)。そして、シグナリング部156は、生成した制御メッセージを、管理領域内の1つ以上のスモールセル基地局20へブロードキャスト(又はマルチキャスト)する(ステップS145)。
(3)動作モード判定処理−第2の例
図15Bは、図14に示した動作モード判定処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。第2の例において、モード判定部154は、管理領域において発生すると予測される予測トラフィック量を判定指標として使用し、記憶部130により記憶される動作モードテーブル145を参照する。
図15Bを参照すると、まず、モード判定部154は、管理領域に存在する端末のQoSクラスに基づいて、予測トラフィック量ETを集計する(ステップS111)。一例として、QoSクラスは、次の4種類のクラスを含む:
−“Conversational”クラス:音声通話、VoIP、ビデオ会議等
−“Streaming”クラス:リアルタイム映像配信等
−“Interactive”クラス:ウェブアクセス、データベース検索等
−“Background”クラス:電子メール、SMS等
これら4種類のQoSクラスはそれぞれ異なるキャパシティ要件を有し、QoSクラス(又はトラフィッククラス)ごとに異なる属性が定義されている。ここでの属性は、例えば、最大ビットレート、デリバリ順序(delivery order)、ビットエラーレート、保証(guaranteed)ビットレート、転送遅延及びトラフィック処理プライオリティなどを含む。従って、モード判定部154は、各端末のQoSクラスとクラスごとのこれら属性情報とを用いて、予測トラフィック量ETを集計することができる。例えば、予測トラフィック量ETとして、優先度の高い“Conversational”クラス又は“Streaming”クラスに属する端末の保証ビットレートの総和が計算されてもよい。その代わりに、予測トラフィック量ETとして、全てのクラスの端末の最大ビットレートの総和が計算されてもよい。
次に、モード判定部154は、動作モードテーブル145において、予測トラフィック量ETが属するキャパシティレンジを有するレコードの動作モードパターンを参照し、対応するスモールセルグループ単位の動作モードを取得する(ステップS116)。
次に、モード判定部154は、個別のスモールセル基地局のステータスに依存して、動作モードを調整する(ステップS130)。なお、ここでの動作モードの調整は、省略されてもよい。
次に、シグナリング部156は、モード判定部154により判定され又は調整された動作モードが、前回シグナリングした動作モードからの更新を含むかを判定する(ステップS135)。動作モードの更新がある場合には、シグナリング部156は、スモールセルグループ単位の最新の動作モードを特定する制御メッセージを生成する(ステップS140)。そして、シグナリング部156は、生成した制御メッセージを、管理領域内の1つ以上のスモールセル基地局20へブロードキャスト(又はマルチキャスト)する(ステップS145)。
(4)動作モード判定処理−第3の例
図15Cは、図14に示した動作モード判定処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。第3の例において、モード判定部154は、管理領域に存在する端末数を判定指標として使用し、記憶部130により記憶される動作モードテーブル145を参照する。
図15Cを参照すると、まず、モード判定部154は、管理領域に存在する端末の総数NUEを集計する(ステップS112)。次に、モード判定部154は、動作モードテーブル145において、端末総数NUEが属する端末数レンジを有するレコードの動作モードパターンを参照し、対応するスモールセルグループ単位の動作モードを取得する(ステップS117)。
次に、モード判定部154は、個別のスモールセル基地局のステータスに依存して、動作モードを調整する(ステップS130)。なお、ここでの動作モードの調整は、省略されてもよい。
次に、シグナリング部156は、モード判定部154により判定され又は調整された動作モードが、前回シグナリングした動作モードからの更新を含むかを判定する(ステップS135)。動作モードの更新がある場合には、シグナリング部156は、スモールセルグループ単位の最新の動作モードを特定する制御メッセージを生成する(ステップS140)。そして、シグナリング部156は、生成した制御メッセージを、管理領域内の1つ以上のスモールセル基地局20へブロードキャスト(又はマルチキャスト)する(ステップS145)。
(5)動作モード判定処理−第4の例
図15Dは、図14に示した動作モード判定処理の流れの第4の例を示すフローチャートである。第4の例において、モード判定部154は、管理領域において実際に発生した実トラフィック量を判定指標として使用する。動作モードテーブル145は参照されない。
図15Dを参照すると、まず、モード判定部154は、管理領域においてある時間ウィンドウ内で実際に発生した総トラフィック量TRを取得する(ステップS110)。次に、モード判定部154は、管理領域のシステムキャパシティ、即ちマクロセル(又はセクタ)のキャパシティとアクティブなスモールセルのキャパシティとの和に等しい合計キャパシティTCを計算する(ステップS118)。
次に、モード判定部154は、総トラフィック量TRと合計キャパシティTCとを比較する(ステップS120、S121)。ここで、合計キャパシティTCから総トラフィック量TRを減算した差(以下、キャパシティギャップという)が閾値Th1を下回る場合、キャパシティが実際に不足しており又は不足するリスクがあるため、モード判定部154は、スタンバイ中のスモールセルグループのうちの1つをアクティブ化する(ステップS124)。また、キャパシティギャップが閾値Th2(閾値Th2は、正の値をとり、閾値Th1よりも大きい)を上回る場合、キャパシティに余裕があるため、モード判定部154は、アクティブなスモールセルグループのうちの1つを非アクティブ化する(ステップS127)。このような動作モードの調整及びシステムキャパシティTCの再計算は、キャパシティギャップが閾値Th1と閾値Th2とにより規定されるレンジ内に収まるまで繰り返される。
なお、キャパシティの余剰又は不足は、少なくとも部分的に、その時点でアクティブモードで動作しているスモールセル基地局の送信電力を引き下げ又は引き上げることにより調整されてもよい。
キャパシティギャップが閾値Th1と閾値Th2とにより規定されるレンジ内に収まると、シグナリング部156は、判定された動作モードが、前回シグナリングした動作モードからの更新を含むかを判定する(ステップS135)。動作モードの更新がある場合には、シグナリング部156は、スモールセルグループ単位の最新の動作モードを特定する制御メッセージを生成する(ステップS140)。そして、シグナリング部156は、生成した制御メッセージを、管理領域内の1つ以上のスモールセル基地局20へブロードキャスト(又はマルチキャスト)する(ステップS145)。
(6)動作モード判定処理−第5の例
図15Eは、図14に示した動作モード判定処理の流れの第5の例を示すフローチャートである。第5の例において、モード判定部154は、管理領域において実際に発生した実トラフィック量を判定指標として使用する。動作モードテーブル145は参照されない。ダイナミックセルが属さないスモールセルグループの動作モードは、ダイナミックセルが属するスモールセルグループよりも優先的に、アクティブモードに設定される。
図15Eを参照すると、まず、モード判定部154は、管理領域においてある時間ウィンドウ内で実際に発生した総トラフィック量TRを取得する(ステップS110)。次に、モード判定部154は、管理領域のシステムキャパシティ、即ちマクロセル(又はセクタ)のキャパシティとアクティブなスモールセルのキャパシティとの和に等しい合計キャパシティTCを計算する(ステップS118)。
次に、モード判定部154は、総トラフィック量TRと合計キャパシティTCとを比較する(ステップS120、S121)。ここで、合計キャパシティTCから総トラフィック量TRを減算した差であるキャパシティギャップが閾値Th1を下回る場合、モード判定部154は、スタンバイ中のスモールセルグループのうちの1つを選択する(ステップS122)。ここで、モード判定部154は、ダイナミックセルを含まないスモールセルグループがあれば、当該スモールセルグループを優先的に選択する。そして、モード判定部154は、選択したスモールセルグループをアクティブ化する(ステップS123)。また、キャパシティギャップが閾値Th2を上回る場合、モード判定部154は、アクティブなスモールセルグループのうちの1つを選択する(ステップS125)。ここで、モード判定部154は、ダイナミックセルを含むスモールセルグループがあれば、当該スモールセルグループを優先的に選択する。そして、モード判定部154は、選択したスモールセルグループを非アクティブ化する(ステップS126)。このような動作モードの調整及びシステムキャパシティTCの再計算は、キャパシティギャップが閾値Th1と閾値Th2とにより規定されるレンジ内に収まるまで繰り返される。
キャパシティギャップが閾値Th1と閾値Th2とにより規定されるレンジ内に収まると、シグナリング部156は、判定された動作モードが、前回シグナリングした動作モードからの更新を含むかを判定する(ステップS135)。動作モードの更新がある場合には、シグナリング部156は、スモールセルグループ単位の最新の動作モードを特定する制御メッセージを生成する(ステップS140)。そして、シグナリング部156は、生成した制御メッセージを、管理領域内の1つ以上のスモールセル基地局20へブロードキャスト(又はマルチキャスト)する(ステップS145)。
第5の例のように、ダイナミックAPではなく固定型のスモールセル基地局を優先的に活用することで、例えば、基地局の移動又はバッテリー不足に起因する構成の変更を最小限に抑制し、システムの安定的な運用を確保することができる。
なお、図15A〜図15Eを用いて説明した動作モード判定処理の例は、互いにどのように組み合わされてもよい。
<3.無線通信装置の構成例>
[3−1.各部の構成]
図16は、本実施形態に係るスモールセル基地局20の構成の一例を示すブロック図である。図16を参照すると、スモールセル基地局20は、無線通信部210、ネットワーク通信部220、記憶部230及び制御部240を含む。
(1)無線通信部
無線通信部210は、マクロセル12内に配置されるスモールセル22内に位置する端末装置30へ、第2の無線通信サービスを提供する。スモールセル22は、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つに属する。例えば、無線通信部210は、アクティブモードにおいて、ダウンリンク上でリファレンス信号を送信する。当該リファレンス信号は、セル選択又はセル再選択の手続の中で端末装置30によって探索される。また、端末装置30は、ハンドオーバ判定の基礎となるセルごとの通信品質を、当該リファレンス信号についてメジャメントを実行することにより導出する。
(2)ネットワーク通信部
ネットワーク通信部220は、マクロセル基地局10との間でバックホールリンクを確立し、スモールセル基地局20とマクロセル基地局10との間の通信を仲介する。なお、バックホールリンクは、無線通信部210により確立される無線リンクの一部であってもよい。その場合には、ネットワーク通信部220は、スモールセル基地局20の構成から省略され得る。
(3)記憶部
記憶部230は、ハードディスク又は半導体メモリなどの記憶媒体を用いて、スモールセル基地局20の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(4)制御部
制御部240は、CPU又はDSPなどのプロセッサを用いて、スモールセル基地局20の動作全般を制御する。本実施形態において、制御部240は、通信制御部242及びモード設定部244を含む。
通信制御部242は、第2の無線通信サービスの提供を制御する。例えば、通信制御部242は、無線通信部210により受信されるアップリンクのデータトラフィックを、その宛て先に依存して、ネットワーク通信部220からマクロセル基地局10へ転送させる。また、通信制御部242は、ネットワーク通信部220により他のノードから受信されるダウンリンクのデータトラフィックを、無線通信部210から宛て先の端末装置30へ送信させる。
モード設定部244は、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードを、上述したアクティブモード及びスタンバイモードを含む動作モードの候補のうちの1つに設定する。モード設定部244は、例えば、バックホールリンクが確立されると、自装置のカバレッジに関する情報、最大収容端末数及び基地局タイプなどの情報を、通信制御装置100に登録する。また、モード設定部244は、セルID、利用可能チャネル及びグループIDの割当てを示す割当てメッセージを、通信制御装置100から受信する。モード設定部244は、当該割当てメッセージを参照することにより、自装置に割当てられたスモールセルグループを識別する。さらに、モード設定部244は、通信制御装置100からシグナリングされる、スモールセルグループの単位の動作モードを特定する制御メッセージを受信する。当該制御メッセージは、各スモールセル基地局により運用されるスモールセルが属するスモールセルグループについて、通信制御装置100により判定された動作モードを特定する。そして、モード設定部244は、受信した制御メッセージに従って、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードを設定する。
例えば、図11Aに示した制御メッセージ161aに関連し、自グループがスモールセルグループG11である場合、モード設定部244は、動作モードフィールド164の1番目のビットが“1”であれば、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードをアクティブモードに設定する。一方、モード設定部244は、動作モードフィールド164の1番目のビットが“0”であれば、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードをスタンバイモードに設定する。
また、例えば、図11Bに示した制御メッセージ161bに関連し、自グループがスモールセルグループG21である場合、モード設定部244は、アクティブグループフィールド166がグループID“G21”を含む場合に、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードをアクティブモードに設定する。一方、モード設定部244は、アクティブグループフィールド166がグループID“G21”を含まなければ、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードをスタンバイモードに設定する。
モード設定部244は、通信制御装置100からのシグナリングを継続的にモニタリングする。モード設定部244は、ブロードキャスト又はマルチキャストされる上記制御メッセージが受信される都度、受信されたメッセージにより特定される動作モードを確認する。そして、特定された自グループの動作モードが現在設定されている動作モードと異なる場合には、モード設定部244は、動作モードの設定を変更する。
一変形例において、スモールセル基地局20は、通信制御装置100からのシグナリングを要することなく、即ち上述した割当てメッセージを受信することなく、無線通信部210により運用されるスモールセルへのスモールセルグループの割当てを自律的に判定してもよい。スモールセルグループの割当ては、例えば、図6又は図8に例示したようなセグメントとスモールセルグループとのマッピングに基づいて、スモールセル基地局20の地理的位置から判定され得る。例えば、スモールセル基地局20がダイナミックセルを一時的に運用することのできる移動端末、即ちダイナミックAPであるものとする。ダイナミックAPのモビリティは、ダイナミックAPへのスモールセルグループの割当ての頻繁な変更の原因となり得る。しかし、ダイナミックAPが自律的にスモールセルグループの割当てを判定する場合には、割当てメッセージのシグナリングが不要であるため、スモールセルグループの割当ての頻繁な変更に起因してシグナリングオーバヘッドが増大することを回避することができる。地理的なセグメントとスモールセルグループとのマッピングは、通信制御装置100によってブロードキャストされてもよく、又は何らかのデータサーバからスモールセル基地局20によってダウンロードされてもよい。
[3−2.処理の流れ]
図17Aは、スモールセル基地局20によって実行され得る動作モード設定処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。
図17Aを参照すると、まず、モード設定部244は、スモールセルグループの割当てを示す割当てメッセージを受信する(ステップS210)。その後、モード設定部244は、通信制御装置100からのスモールセルグループの単位の動作モードを特定する制御メッセージの受信を待ち受ける(ステップS220)。モード設定部244は、制御メッセージが受信されると、当該制御メッセージにより特定された、自装置が属するスモールセルグループの動作モードを識別する(ステップS230)。そして、モード設定部244は、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードを、識別したモードに設定する(ステップS240)。
図17Bは、スモールセル基地局20によって実行され得る動作モード設定処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。第2の例において、スモールセル基地局20は、ダイナミックAPである。
図17Bを参照すると、まず、モード設定部244は、スモールセルグループの割当てを判定するためのスモールセルグループ判定情報を取得する(ステップS210)。スモールセルグループ判定情報は、例えば、管理領域内の地理的なセグメントと対応するスモールセルグループとをマッピングする。次に、モード設定部244は、取得したSCG判定情報に従って、スモールセル基地局20により運用されるダイナミックセルへのスモールセルグループの割当てを判定する(ステップS215)。その後、モード設定部244は、通信制御装置100からのスモールセルグループの単位の動作モードを特定する制御メッセージの受信を待ち受ける(ステップS220)。モード設定部244は、制御メッセージが受信されると、当該制御メッセージにより特定された、スモールセル基地局20が属するスモールセルグループの動作モードを識別する(ステップS230)。そして、モード設定部244は、無線通信部210及び通信制御部242の動作モードを、識別したモードに設定する(ステップS240)。また、モード設定部244は、スモールセル基地局20が移動したかを判定する(ステップS250)。スモールセル基地局20が移動していなければ、動作モード設定処理は、ステップS220における制御メッセージの受信の待ち受けに戻る。スモールセル基地局20が移動した場合には、SCG判定情報に従って、スモールセル基地局20により運用されるダイナミックセルへのスモールセルグループの割当てが再度判定される。
<4.SAS(Spectrum Access System)への適用>
米国連邦通信委員会(FCC)における周波数利用に関する議論において、スペクトラムアクセスを行うプレーヤを図18に示すような3つのカテゴリに分類するスリーティアモデル(3 tiered model)が提唱されている。最上位のティアT1のプレーヤは、法的に認可された権限を有するプライマリユーザ(Incumbent Access Users)である。中間ティアT2のプレーヤは、二次的ではあっても優先的な使用が認められたプライオリティユーザ(Priority Access Users)である。最下位のティアT3のプレーヤは、近距離若しくは低送信電力での使用又は屋内での使用という制限が課せられるものの、承認の要件の厳しくない一般ユーザである(Generalized Authorized Access Users)。このようなスリーティアモデルのSASにおいて、上述した通信制御装置100は、いずれのティアのプレーヤ(あるいはサードパーティ)によって導入されてもよい。例えば、プライオリティユーザ(及び一般ユーザ)により運用されるスモールセルの動作モードをスモールセルグループ単位で協調的に制御することで、SASのキャパシティ及びシステム全体の消費電力を、少ないシグナリングオーバヘッドと共に最適に維持することができる。
<5.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、マクロセル基地局10の上位ノードとして、スモールセルの動作モードを制御する管理サーバが、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどの形態で実現されてもよい。また、管理サーバに搭載される制御モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)において、スモールセルのための動作モード制御機能が実現されてもよい。
また、例えば、マクロセル基地局10及びスモールセル基地局20は、いずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、マクロセル基地局10及びスモールセル基地局20は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。マクロセル基地局10は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、スモールセル基地局20として動作してもよい。
また、例えば、端末装置30は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置30は、M2M通信を行う端末(MTC端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置30に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)が提供されてもよい。
[5−1.管理サーバに関する応用例]
図19は、本開示に係る技術が適用され得る管理サーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。管理サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図19に示した管理サーバ700がスモールセルグループの単位で動作モードを制御する役割を担うことにより、システム内に多数のスモールセルが配備されたとしても、シグナリングオーバヘッドの増大を抑制しつつ、それらスモールセルの動作モードの制御を一元的かつ協調的に実行することができる。
[5−2.基地局に関する応用例]
(第1の応用例)
図20は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図20に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図20にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図20に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図20に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図20には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
(第2の応用例)
図21は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図21に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図20を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図20を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図21に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図21に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図20に示したeNB800は、本明細書で説明したスモールセル基地局20として利用されてもよい。例えば、スモールセル基地局20の通信制御部242及びモード設定部244は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。
また、図20及び図21に示したeNB800及びeNB830は、本明細書で説明したマクロセル基地局10として利用されてもよい。例えば、マクロセル基地局10の通信制御部152、モード判定部154及びシグナリング部156は、無線通信インタフェース825並びに無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ821及びコントローラ851において実装されてもよい。
[5−3.端末装置に関する応用例]
(第1の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図22に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図22には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図22に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図22にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図22に示したスマートフォン900がスモールセル基地局20として動作する場合、スモールセル基地局20の通信制御部242及びモード設定部244は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。また、スマートフォン900は、端末装置30として利用されてもよい。
(第2の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図23に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図23には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図23に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図23にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図23に示したカーナビゲーション装置920がスモールセル基地局20として動作する場合、スモールセル基地局20の通信制御部242及びモード設定部244は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。また、カーナビゲーション装置920は、端末装置30として利用されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<6.まとめ>
ここまで、図1〜図23を用いて、本開示に係る技術の実施形態について詳細に説明した。上述した実施形態によれば、複数のスモールセルが配置されるシステムにおいて、複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つに各スモールセルが割当てられ、複数のスモールセルの各々の動作モードがスモールセルグループの単位で判定された上で、スモールセルグループの単位の動作モードを特定する制御メッセージが各スモールセル基地局へシグナリングされる。従って、多数のスモールセル基地局が配備される環境においても、スモールセルの動作モードを通知するために多大なシグナリングオーバヘッドが生じることを回避することができる。また、動作モードの通知のためのシグナリングオーバヘッドが少ないという事実は、制御エンティティからスモールセル基地局へ動作モードが通知される頻度を高めることが許容されることも意味する。従って、本開示に係る技術によれば、時間的に変化するトラフィックの状況に対してアクティブなスモールセルの割合をより的確に追随させることも可能となる。
ところで、あるスモールセル基地局の近傍に端末が存在することを条件として、当該スモールセル基地局をアクティブ化する手法も考えられる。しかしながら、GPS(Global Positioning System)ベースの手法又は到来方向推定(DoA:Direction of Arrival)ベースの手法などの既存の測位法は、スモールセルのセルサイズと比較して十分な測位精度を有しない。また、スモールセル基地局の設置のニーズは屋外よりも屋内の方が大きいが、屋内に存在する端末にとって、GPS測位は利用可能でないことが多い。従って、端末の測位に基づくスモールセルの動作モードの制御は、現在のところ、有効に機能するとは言い難い。これに対し、本開示に係る技術では、マクロセル又はそのセクタに相当し得る比較的広い管理領域ごとに、システムキャパシティ要件に関連する判定指標に応じてスモールセルの動作モードがスモールセルグループの単位で制御される。従って、地理的にはある程度粗い制御でありながら、アクティブなスモールセルの割合をトラフィックの状況に追随して多様に変化させることができる。その際、端末の測位は必須ではない。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の制御処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果と共に、又は上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する通信ノードの各々と通信する通信部と
前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部と、
前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信部を介して前記通信ノードへシグナリングするシグナリング部と、
を備える通信制御装置。
(2)
前記複数のスモールセルグループの各々は、マクロセル又は前記マクロセルのセクタに相当する管理領域にわたって分散的に配置されるスモールセルを含む、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記判定部は、システムキャパシティ要件に関連する判定指標を用いて、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを判定する、前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記判定指標は、前記管理領域において実際に発生したトラフィック量を含む、前記(3)に記載の通信制御装置。
(5)
前記判定指標は、前記管理領域において発生すると予測されるトラフィック量を含む、前記(3)に記載の通信制御装置。
(6)
前記判定部は、前記管理領域に存在する端末のQoS(Quality of Service)クラスに基づいて、前記トラフィック量を予測する、前記(5)に記載の通信制御装置。
(7)
前記判定指標は、前記管理領域に存在する端末数を含む、前記(2)に記載の通信制御装置。
(8)
各スモールセルは、単一のスモールセルグループに属し、
前記判定部は、より大きいシステムキャパシティ要件を前記判定指標が示す場合に、より多くのスモールセルグループの前記動作モードを前記アクティブモードに設定すべきであると判定する、
前記(3)〜(7)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(9)
前記複数のスモールセルグループは、異なる数のスモールセルを含み、
前記判定部は、より大きいシステムキャパシティ要件を前記判定指標が示す場合に、より多くのスモールセルを含むスモールセルグループの前記動作モードを前記アクティブモードに設定すべきであると判定する、
前記(3)〜(7)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(10)
前記判定部は、前記判定指標の値と前記スモールセルグループごとの前記動作モードとをマッピングするテーブルを用いて、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを判定する、前記(3)〜(9)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(11)
前記判定部は、システム内で扱われる端末又はトラフィックのタイプに応じて、前記動作モードの判定のために使用する前記判定指標を切り替える、前記(3)〜(10)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(12)
前記判定部は、時間的条件に応じて、前記動作モードの判定のために使用する前記テーブルを切り替える、前記(10)に記載の通信制御装置。
(13)
前記複数のスモールセルは、移動端末により動的に運用されるダイナミックセルを含み、
前記判定部は、前記ダイナミックセルが属さない第1のスモールセルグループの動作モードを、前記ダイナミックセルが属する第2のスモールセルグループよりも優先的に、前記アクティブモードに設定すべきであると判定する、
前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(14)
前記シグナリング部は、各スモールセルの初期登録の際に、前記スモールセルグループの割当てを示す割当てメッセージを、前記通信部を介して当該スモールセルを運用する通信ノードへシグナリングする、前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(15)
前記複数のスモールセルは、移動端末により一時的に運用されるダイナミックセルを含み、
前記移動端末は、前記通信制御装置からの個別のシグナリングを要することなく、前記ダイナミックセルへの前記スモールセルグループの割当てを判定する、
前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(16)
前記通信部は、前記制御メッセージを、複数の前記通信ノードへブロードキャストし又はマルチキャストする、前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(17)
複数のスモールセルをそれぞれ運用する通信ノードの各々と通信する通信制御装置において、各スモールセルが複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つに属するように、前記複数のスモールセルをグルーピングすることと、
前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定することと、
判定された前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信ノードへシグナリングすることと、
を含む通信制御方法。
(18)
複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルのうちの第1のスモールセルを運用する無線通信部と、
前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを前記スモールセルグループの単位で判定する制御ノードからシグナリングされる、前記第1のスモールセルが属するスモールセルグループについて判定された前記動作モードを特定する制御メッセージに従って、前記第1のスモールセルの前記動作モードを設定する制御部と、
を備える無線通信装置。
(19)
複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルのうちの第1のスモールセルを運用する無線通信装置において、前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを前記スモールセルグループの単位で判定する制御ノードからシグナリングされる、前記第1のスモールセルが属するスモールセルグループについて判定された前記動作モードを特定する制御メッセージを受信することと、
受信された前記制御メッセージに従って、前記第1のスモールセルの前記動作モードを設定することと、
を含む無線通信方法。
(20)
複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する複数の通信ノードと、
前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部、及び
前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記複数の通信ノードへシグナリングするシグナリング部、
を備える通信制御装置と、
を含む無線通信システム。
1 無線通信システム
10 マクロセル基地局
12 マクロセル
100 通信制御装置
110 無線通信部
120 ネットワーク通信部
130 記憶部
131 スモールセルデータ
145 動作モードテーブル
150 制御部
152 通信制御部
154 モード判定部
156 シグナリング部
20 スモールセル基地局
22 スモールセル
210 無線通信部
220 ネットワーク通信部
230 記憶部
240 制御部
242 通信制御部
244 モード設定部
30 端末装置

Claims (20)

  1. 複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する通信ノードの各々と通信する通信部と
    前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部と、
    前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信部を介して前記通信ノードへシグナリングするシグナリング部と、
    を備える通信制御装置。
  2. 前記複数のスモールセルグループの各々は、マクロセル又は前記マクロセルのセクタに相当する管理領域にわたって分散的に配置されるスモールセルを含む、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記判定部は、システムキャパシティ要件に関連する判定指標を用いて、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを判定する、請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記判定指標は、前記管理領域において実際に発生したトラフィック量を含む、請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記判定指標は、前記管理領域において発生すると予測されるトラフィック量を含む、請求項3に記載の通信制御装置。
  6. 前記判定部は、前記管理領域に存在する端末のQoS(Quality of Service)クラスに基づいて、前記トラフィック量を予測する、請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 前記判定指標は、前記管理領域に存在する端末数を含む、請求項3に記載の通信制御装置。
  8. 各スモールセルは、単一のスモールセルグループに属し、
    前記判定部は、より大きいシステムキャパシティ要件を前記判定指標が示す場合に、より多くのスモールセルグループの前記動作モードを前記アクティブモードに設定すべきであると判定する、
    請求項3に記載の通信制御装置。
  9. 前記複数のスモールセルグループは、異なる数のスモールセルを含み、
    前記判定部は、より大きいシステムキャパシティ要件を前記判定指標が示す場合に、より多くのスモールセルを含むスモールセルグループの前記動作モードを前記アクティブモードに設定すべきであると判定する、
    請求項3に記載の通信制御装置。
  10. 前記判定部は、前記判定指標の値と前記スモールセルグループごとの前記動作モードとをマッピングするテーブルを用いて、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを判定する、請求項3に記載の通信制御装置。
  11. 前記判定部は、システム内で扱われる端末又はトラフィックのタイプに応じて、前記動作モードの判定のために使用する前記判定指標を切り替える、請求項3に記載の通信制御装置。
  12. 前記判定部は、時間的条件に応じて、前記動作モードの判定のために使用する前記テーブルを切り替える、請求項10に記載の通信制御装置。
  13. 前記複数のスモールセルは、移動端末により動的に運用されるダイナミックセルを含み、
    前記判定部は、前記ダイナミックセルが属さない第1のスモールセルグループの動作モードを、前記ダイナミックセルが属する第2のスモールセルグループよりも優先的に、前記アクティブモードに設定すべきであると判定する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  14. 前記シグナリング部は、各スモールセルの初期登録の際に、前記スモールセルグループの割当てを示す割当てメッセージを、前記通信部を介して当該スモールセルを運用する通信ノードへシグナリングする、請求項1に記載の通信制御装置。
  15. 前記複数のスモールセルは、移動端末により一時的に運用されるダイナミックセルを含み、
    前記移動端末は、前記通信制御装置からの個別のシグナリングを要することなく、前記ダイナミックセルへの前記スモールセルグループの割当てを判定する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  16. 前記通信部は、前記制御メッセージを、複数の前記通信ノードへブロードキャストし又はマルチキャストする、請求項1に記載の通信制御装置。
  17. 複数のスモールセルをそれぞれ運用する通信ノードの各々と通信する通信制御装置において、各スモールセルが複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つに属するように、前記複数のスモールセルをグルーピングすることと、
    前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定することと、
    判定された前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記通信ノードへシグナリングすることと、
    を含む通信制御方法。
  18. 複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルのうちの第1のスモールセルを運用する無線通信部と、
    前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを前記スモールセルグループの単位で判定する制御ノードからシグナリングされる、前記第1のスモールセルが属するスモールセルグループについて判定された前記動作モードを特定する制御メッセージに従って、前記第1のスモールセルの前記動作モードを設定する制御部と、
    を備える無線通信装置。
  19. 複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルのうちの第1のスモールセルを運用する無線通信装置において、前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを前記スモールセルグループの単位で判定する制御ノードからシグナリングされる、前記第1のスモールセルが属するスモールセルグループについて判定された前記動作モードを特定する制御メッセージを受信することと、
    受信された前記制御メッセージに従って、前記第1のスモールセルの前記動作モードを設定することと、
    を含む無線通信方法。
  20. 複数のスモールセルグループのうちの少なくとも1つにそれぞれ属する複数のスモールセルを運用する複数の通信ノードと、
    前記複数のスモールセルの各々の動作モードをアクティブモードに設定すべきかを、前記スモールセルグループの単位で判定する判定部、及び
    前記判定部により判定される、前記スモールセルグループの単位の前記動作モードを特定する制御メッセージを、前記複数の通信ノードへシグナリングするシグナリング部、
    を備える通信制御装置と、
    を含む無線通信システム。
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