JPWO2015046594A1 - 電源回路および電力供給方法 - Google Patents

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Abstract

電源回路(1)は、発電した電力に、出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する最大効率点制御を行って出力する発電素子(2)と、電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電デバイス(3)と、発電素子(2)から供給される電力と、蓄電デバイス(3)から供給される電力とを外部負荷に出力するフィルタ回路(4)と、発電素子(2)からフィルタ回路(4)への電力供給と、蓄電デバイス(3)からフィルタ回路(4)への電力供給とを制御する供給制御部(5)と、を備える。供給制御部(5)は、発電素子(2)から供給される電力の電流が予め定められた範囲内にあるときには、発電素子(2)からフィルタ回路(4)へ電力を供給させ、発電素子(2)から供給される電力の電流が予め定められた範囲の外にあるときには、蓄電デバイス(3)からフィルタ回路(4)へ電力を供給させる。

Description

本発明は、電源回路および電力供給方法に関する。
近年、いわゆる環境発電(エネルギーハーベスティング)が注目されている。環境発電とは、太陽光発電・熱電発電・振動発電など、実環境に存在する微弱なエネルギーを活用して発電する技術を指す。環境発電によれば、電力が消費される場所付近で、発電のためのエネルギー(燃料など)の人為的な補給なくして電力を供給することができる。そのため、環境発電は、遠隔タイプのセンシング端末等の電力源としてよく利用されている。
環境発電に用いられる発電素子には、発電電圧が数十mVから数百mVと低いものが多い。これらの発電素子から出力される電力は、そのままでは機器を稼動させるために不十分である。また、太陽光発電素子一部の発電素子では、素子の出力インピーダンス特性により、発電した電力をそのまま出力したのでは効率が悪くなるものもある。そのため、環境発電による発電素子を用いる場合、出力電圧を、機器が利用でき、かつ発電効率が望ましい水準となるように調整することが必要になる。
大型の太陽光発電システムでは、電力制御システムによる最大効率点制御(最大電力点追従:MPPT:Maximum Power Point Tracking)が用いられるケースが多い。最大効率点制御とは、発電素子からの電力出力を受ける回路の入力インピーダンスを調整し、発電素子にとって出力効率が大きくなる電流域(および電圧域)で発電素子から電力を出力する技術である。
一方、出力電力が小さい発電素子では、電力制御システムによる電力消費が効率悪化に繋がるため、電力制御システムによる制御が難しい。そのため、出力電力が小さい発電素子を用いる場合、発電素子が発電した電圧を昇圧コンバータ回路によって昇圧し、蓄電デバイスに蓄電する技術が利用される。発電された電力を一旦蓄電デバイスに蓄積し、蓄電デバイスから機器に供給することで、稼動させるために十分な電圧で電力を供給することが可能となる。
例えば、特許文献1に開示されている電力供給システムは、ソーラーモジュールが発電した電力を、補助電源となるバッテリーモジュールに蓄電する。この電力供給システムは、電力を供給する対象の機器が一次電源に接続されているか否かを判定し、接続されていると判定した場合は一次電源に、接続されていないと判定した場合は補助電源に、対象機器を接続する。
特許文献2は、利用者の運動によって発電フィルムが発電した電力に、整流処理と電圧変換を行ったうえで蓄電手段に電力を貯蔵し、後に貯蔵した電力を機器へ供給する電源システムを開示している。
特開2010−259320号公報 特開2011−193665号公報
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2に開示されている、昇圧回路や蓄電デバイスを用いた技術では、以下のような事由により、発電された電力を効率よく利用することができていない。
第1に、昇圧回路および蓄電デバイスが稼動できる電流域および電圧域と、発電素子にとって出力効率が大きくなる電流域および電圧域が一致しない。発電素子が、昇圧回路および蓄電デバイスが稼動できる電流域および電圧域(すなわち発電効率が低い電流域および電圧域)で発電することにより、望ましい発電効率を得られなくなる。
第2に、発電素子から対象機器までの間に存在する昇圧回路および蓄電デバイスで電力ロスが発生する。例えば、熱電変換素子や小型太陽光発電モジュール等で得られる発電電圧(数十mV〜数百mV程度)を、リチウムイオン電池の充電電圧(4V程度)まで昇圧する場合、数十〜数百倍の昇圧が必要となる。このように昇圧比の大きな昇圧では大きな電力ロスが生じ、電力を利用する上で効率を悪化させる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、発電素子が発電した電力をより効率よく利用することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る電源回路は、
発電した電力に、出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する最大効率点制御を行って出力する発電デバイスと、
電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電デバイスと、
前記発電デバイスから供給される電力と、前記蓄電デバイスから供給される電力とを外部負荷に出力するフィルタ回路と、
前記発電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給と、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給とを制御する供給制御部と、を備え、
前記供給制御部は、前記発電デバイスから供給される電力の電流が予め定められた範囲内にあるときには、前記発電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させ、前記発電デバイスから供給される電力の電流が前記予め定められた範囲の外にあるときには、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させる、
ことを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る電力供給方法は、
出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する効率点制御を行いつつ発電した電力を出力する発電ステップと、
電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電ステップと、
前記発電ステップで発電された電力を、前記効率点制御により、予め設定された範囲内の電流で引き出すことができるときには、前記発電ステップで発電された電力を、前記効率点制御により、前記設定された範囲内の電流で引き出すことができないときには、前記蓄電ステップで蓄電された電力を、負荷に供給する供給ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、発電素子によって発電された電力をより効率よく利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電源回路の基本的な構成を示す図である。 発電素子から出力される電力量と電流量の関係を説明するための図である。 出力処理モードにおける電力の供給経路を示す模式図である。 充電処理モードにおける電力の供給経路を示す模式図である。 出力処理モードにおける発電素子、蓄電デバイス、フィルタ回路から出力される電力波形を示す図である。 第1の実施の形態に係る電源回路から出力される電力波形を示す図である。 第1の実施の形態に係る電源回路における電力の供給経路を示すための模式図である。 第1の実施の形態に係る電源回路と対比するための参考回路における電力の供給経路を示すための模式図である。 第1の実施の形態に係る電源回路の変形例における電力の供給経路を示すための模式図である。 第1の実施の形態に係る電源回路の変形例と対比するための参考回路における電力の供給経路を示すための模式図である。 第2の実施の形態に係る電源システムの回路構成を示す図である。 最大効率点制御を説明するための図である。 第1の電力パルスの波形を示した図である。 第2の電力パルスの波形を示した図である。 第1の状態における電力の供給経路を示す図である。 第2の状態における電力の供給経路を示す図である。 出力処理モードにおいてフィルタ回路に供給される電力波形を示す図である。 第3の状態における電力の供給経路を示す図である。 第4の状態における電力の供給経路を示す図である。 第2の実施の形態に係る制御処理を説明するためのフローチャートである。 実施例1に係る電源システムの回路図である。 実施例2に係る電源システムの回路図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る電源回路について説明する。本実施の形態に係る電源回路1は、図1に示すように、発電素子2と、蓄電デバイス3と、フィルタ回路4と、供給制御部5と、を備える。発電素子2は、第1の経路C1を介してフィルタ回路4に接続されており、また第2の経路C2を介して蓄電デバイス3に接続されている。蓄電デバイス3は、第3の経路C3を介してフィルタ回路4に接続されている。
発電素子2は、太陽光発電素子や熱電素子などの発電素子を含むものである。発電素子2は、電力を発電し、発電した電力を第1の経路C1を介して蓄電デバイス3に、あるいは第2の経路C2を介してフィルタ回路4に供給する。また、後述されるように、発電素子2は出力する電力効率が大きくなるように最大効率点制御(最大電力点追従:MPPT:Maximum Power Point Tracking)を行い、出力する電流を調整する。このように、発電素子2は、発電した電力に最大出力点制御機能を有する発電デバイスの一例として機能する。
蓄電デバイス3は、発電素子2から供給された電力を蓄電し、また蓄電した電力を第3の経路C3を介してフィルタ回路4に出力する。蓄電デバイス3は、リチウムイオン電池、あるいは化学二次電池等により構成され、所定の動作電圧により供給された電力を蓄電する。蓄電デバイス3は、蓄電した電力を外部に供給する際の出力電圧を制御し変化させることができるものであってもよい。
フィルタ回路4は、インダクタとキャパシタを用いたLCフィルタ等により構成される。フィルタ回路4は、発電素子2および蓄電デバイス3から電力の供給を受け、それを合成して外部負荷に出力する。そのとき、フィルタ回路4は、発電素子2および蓄電デバイス3から供給される電力を平滑化して外部負荷に出力する。
供給制御部5は、その時々の状況に応じ、第1の経路C1、第2の経路C2および第3の経路C3の各経路に含まれるスイッチを切り替えることにより、各経路の両端を低インピーダンスで接続(電気的に導通)させ、あるいは各経路の両端を高インピーダンスで接続(電気的に切断)する。例えば、蓄電デバイス3の蓄電量が予め定められた量を下回った場合、供給制御部5は、第1の経路C1および第3の経路C3を電気的に切断し、第2の経路C2を導通する。こうすることにより、供給制御部5は、蓄電デバイス3の蓄電量が少ない場合には、発電素子2が供給する電力が蓄電デバイス3に供給されて蓄電されるように制御し、フィルタ回路4には電力が供給されないように制御する。ほかにも、供給制御部5は、発電素子2から供給される電力の電流が予め定められた範囲内にあるときには、発電素子2からフィルタ回路4へ電力を供給させ、発電素子2から供給される電力の電流が予め定められた範囲の外にあるときには、蓄電デバイス3からフィルタ回路4へ電力を供給させる機能も有する。
発電素子2は、図2の波形L1によって示される出力特性を有し、出力する電流(図中横軸)に応じて出力する電力量(図中縦軸)が変化する。発電素子2は、最大出力点P1の電流を出力している場合に最も出力する電力量が大きくなる。最大出力点よりも多い電流を出力する場合も、少ない電流を出力する場合も、発電素子2から出力される電力は、最大出力点P1での出力電力よりも小さくなる。
上述したように、発電素子2は出力する電力が大きくなるように電流を調整する(最大効率点制御する)機能を有する。具体的には、最大出力点P1における出力電力の所定割合(例えば、90%)となる電力値を閾値とし、出力電力量が閾値以上となる電流の範囲の上限値および下限値を、発電素子2は予め記録する。そして発電素子2は、出力する電流が、記録された範囲の上限値よりも出力する電流量が多くなった場合には出力電流を減少させ、その範囲の下限値よりも出力する電流量が少なくなった場合には出力電流を増加させるように制御する。この制御を行うことにより、発電素子2は、出力する電力効率が高く保たれるように制御する。なお、この電流の範囲(上限値および下限値)を設定する際は、その範囲内に最大出力点P1が含まれるように設定する。
なお、発電素子2は、発電した電力を蓄電デバイス3に供給する場合、上述の最大効率点制御を行わず、蓄電デバイス3の動作電圧に適合した電流量で出力する。これは、蓄電デバイス3の動作電圧に対応した電流量が、上述の「発電素子2の出力電力量が閾値以上となる電流の範囲」の中にない場合に備え、発電効率が悪くとも蓄電デバイス3に適合した電圧で蓄電するためである。
上述したとおり、電源回路1において、発電素子2が発電した電力は、それぞれ第1の経路C1、第2の経路C2、第3の経路C3を経由し、最終的にフィルタ回路4を経て出力される。発電された電力は、フィルタ回路4から出力されるまでに、各素子(蓄電デバイス3、フィルタ回路4)および各経路(第1の経路C1、第2の経路C2、第3の経路C3)を経由して出力される。各素子および各経路に含まれる抵抗や容量などにより電力ロスが生じるため、電源回路1から出力される出力電力量WOOUTは、発電素子2によって出力された発電量WINよりも小さくなる。
第1の実施の形態に係る電源回路1は、発電素子2が発電した電力をフィルタ回路4から出力するモードである出力処理モードと、発電素子2が発電した電力を蓄電デバイス3に蓄積し、フィルタ回路4からは電力を出力しないモードである充電処理モードとを切り替えながら稼動する。出力処理モードとは、図3Aに示すように、フィルタ回路4に発電素子2と蓄電デバイス3から電力が供給され、フィルタ回路4が外部負荷に電力を出力するモードである。充電処理モードとは、図3Bに示すように、発電素子2から出力された電力は蓄電デバイス3に蓄電され、フィルタ回路4は外部負荷に電力を供給しないモードである。
蓄電デバイス3の蓄電量が、予め規定された蓄電量(出力開始基準)を超えると、電源回路1は稼動モードを充電処理モードから出力処理モードに切り替える。この切り替えのため、供給制御部5は、第1の経路C1および第3の経路C3を導通させるとともに、第2の経路C2を電気的に切断する。これにより、電源回路1は、フィルタ回路4から外部負荷への電力供給を開始する。
一方、外部への電力供給により蓄電デバイス3の蓄電量が減少し、予め規定された蓄電量(蓄電開始基準)を下回ると、電源回路1は稼動モードを充電処理モードに切り替える。この切り替えに伴い、供給制御部5は、第1の経路C1および第3の経路C3を電気的に切断させ、第2の経路C2を導通させる。これにより、電源回路1は、発電素子2により発電された電力を蓄電デバイス3に供給し、フィルタ回路4から外部負荷への電力供給を停止する。
電源回路1は、蓄電デバイス3に十分電力がある間は出力処理モードで外部負荷に電力を供給する。蓄電デバイス3の蓄電量が蓄電開始基準を下回ると、電源回路1は処理モードを出力処理モードから充電処理モードに切り替え、発電素子2に発電された電力により蓄電デバイス3を蓄電する。そして、蓄電デバイス3の蓄電量が出力開始基準を上回ると、電源回路1は処理モードを充電処理モードから出力処理モードに切り替え、外部負荷に電力を供給する。このように、電源回路1は処理モードを出力処理モードと充電処理モードとを切り替えながら外部負荷に電力を供給する。
発電した電力を最大効率点制御して出力するため、発電素子2が出力する電力の波形は、図4の波形L2に示すように、パルス状、あるいは矩形波状となる。すなわち、最大効率点制御により、発電素子2は、(1)出力電力量が閾値以上となる電流の範囲で電力を出力する時間帯(時間帯A)と、(2)出力電力量が閾値より低くなるために電力を出力しない、あるいは微弱な電力を出力する時間帯(時間帯B)とを短時間で交互に繰り返すこととなる。
さらに供給制御部5は、発電素子2から出力される電力を監視しており、時間帯A(発電素子2が電力を出力している時間帯)では、第3の経路C3の両端子間を高インピーダンスで接続し、時間帯B(発電素子2からフィルタ回路4への電力供給がない、あるいは非常に小さい時間帯)では第3の経路C3の両端子間を低インピーダンスで接続する。これにより、時間帯Aには、蓄電デバイス3からフィルタ回路4への電力供給は非常に小さくなる。一方、時間帯Bには、蓄電デバイス3からフィルタ回路4へ電力が供給される。ここで、蓄電デバイス3は、出力する電力をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)やPFM(Pulse Frequency Modulation:パルス周波数変調)といった変調方式により変調された周波数として出力する。そのため、蓄電デバイス3からフィルタ回路4へは、図4の波形L3に示すようなパルス状あるいは矩形波状の波形を有する電力が供給されるものとする。フィルタ回路4は、時間帯Aでは発電素子2から供給される電力を受け取り、時間帯Bでは蓄電デバイス3から供給された電力を受け取る。これにより、フィルタ回路4は、図4の波形L4に示されるように、発電素子2および蓄電デバイス3が出力する電力波形(L2およびL3)に比べると安定した電力(波形L4)を受け取り、これを平滑化して外部負荷に供給する。
ここまで述べた処理の結果、フィルタ回路4に入力される電力波形は、図5に示される波形となる。すなわち、充電処理モードにあるときは、フィルタ回路4には電力が出力されない、あるいは微弱な電力のみが出力される。出力処理モードにあるときは、発電素子2から出力される波形と、蓄電デバイス3から出力される波形とを合わせた波形の電力がフィルタ回路4に供給される。フィルタ回路4は、この波形の電力を平滑化し、外部負荷に供給する。
電源回路1から出力される電力の効率について、具体的に計算し説明する。
電源回路1がフィルタ回路4から電力を出力する場合、発電素子2からフィルタ回路4への電力供給は、図6Aに示すように、2つのルートを介して行われる。すなわち、発電素子2から第1の経路C1を介して直接にフィルタ回路4に電力が供給されるルート(第1のルート)と、発電素子2から第2の経路Cを介して蓄電デバイス3に一旦電力が蓄積され、蓄電デバイス3から第3の経路Cを介してフィルタ回路4に電力が供給されるルート(第2のルート)が存在する。
第1のルートによって供給される電力量をWOUT1とすると、これは、発電素子2で発電された電力量WINに、発電素子2での発電効率η1、および発電素子2からフィルタ回路4へ電力を伝達する際の電力効率η2を乗じた値となり、すなわちWOUT1=WINη1η2となる。ここで、発電素子2での発電効率η1は、最大点出力制御によって高い水準に保たれている。さらに、第1のルートで電力が供給されるのは、電源回路1が出力処理モードにある間に発電素子2が発電した電力に限られる。そのため、電源回路1がモードを1サイクル切り替える期間内に第1のルートにより供給する電力量は、出力処理モードに充てられる時間の割合をD(すなわち、充電処理モードに充てられる時間の割合を1−D)とすると、WOUT1=D・WINη1η2となる。
次に、第2のルートによって供給される電力量WOUT2を計算する。WOUT2は、発電素子2で発電された電力量WINに、発電素子2から蓄電デバイス3に電力が出力される場合の発電効率η、および蓄電デバイス3からフィルタ回路4へ電力を伝達する際の電力効率ηを乗じた値となり、WOUT2=WINη3η4となる。さらに、第2のルートで電力が供給されるのは、電源回路1が充電処理モードにある間に発電素子2が発電した電力に限られる。そのため、1サイクルあたりで電源回路1が第2のルートにより供給する電力量は、さらに充電処理モードに充てられる時間の割合(1−D)を乗じ、WOUT2=(1−D)・WINηηとなる。
電源回路1が出力できる電力量WOUTは、ここまで述べたWOUT1とWOUT2の和で表される。すなわち、WOUT=D(WINη1η2)+(1−D)(WINη3η4)となる。
ここで、対比のため、電源回路1から第1の経路C1を削除した、図6Bに示される参考電源回路1’による場合を検討する。参考電源回路1’では、常時、発電素子2が発電した電力が蓄電デバイス3に蓄積される。また、フィルタ回路4は、蓄電デバイス3から供給された電力を外部に出力する。従って、参考電源回路1’から出力される電力WOUT’は、WOUT’=WINη3η4で表現される。電源回路1による電力量WOUTと、参考電源回路1’による電力量WOUT’の差ΔWを計算すると、ΔW=DWIN(η1η2−η3η4)となる。
ここで、発電素子2からフィルタ回路4に出力される際の発電効率η1は、上述のとおり最大効率点制御によって高い水準に保たれている。一方で、発電素子2から蓄電デバイス3に出力される際の発電効率ηは、最大効率点制御がなされておらず、発電効率η1に比べて低い値となり、η1>η3の不等式が成立する。さらに、回路間のロスを示す電力効率ηおよび電力効率η4にはそれほど大きな差が生じにくい。これをうけて電力効率η=電力効率η4と近似した場合、η1η2>η3η4となる。そのため、電源回路1は、第1の経路C1を有することにより、ΔW=DWIN(η1η2−η3η4)だけ電力量を多く出力できることとなる。
このように、本実施形態に係る電源回路1は、第1の経路C1を備えることにより、発電素子2が発電した電力をより効率よくフィルタ回路4から出力することができる。
ここから、上述の第1の実施の形態にかかる電源回路1の変形例として、図7Aに示す電源回路1aについて説明する。電源回路1aは、図7Aに示すように、発電素子2と、蓄電デバイス3と、フィルタ回路4と、供給制御部5と、充電回路6と、を備える。電源回路1aは、発電素子2と蓄電デバイス3との間に充電回路6を備える。蓄電デバイス3が、発電素子2から直接に電力を供給されるのではなく、発電素子2から充電回路6を介して電力の供給を受ける点で、電源回路1aは電源回路1と相違する。
充電回路6は、供給された電力の電圧を昇圧して出力するコンバータ回路である。充電回路6は、発電素子2から出力された電力の電圧を、蓄電デバイス3の動作電圧にまで昇圧して、蓄電デバイス3に供給する。
電源回路1aは、電源回路1と同様に、処理モードを出力処理モードと充電処理モードとを切り替えながら外部負荷に電力を供給する。出力処理モードでは、電源回路1と同様、電源回路1aは、第1のルート(発電素子2から直接にフィルタ回路4に電力が供給されるルート)と、第2のルート(発電素子2は蓄電デバイス3に一旦電力を蓄積し、蓄電デバイス3からフィルタ回路4に電力が供給されるルート)を経由して外部負荷に電力を供給する。電源回路1aが第1のルートを介して供給する電力WOUT1は、電源回路1と同一であり、WOUT1=D・WINη1η2となる。
電源回路1aが第2のルートを経由して外部負荷に供給する電力量WOUT2は、発電素子2で発電された電力量WINに、発電素子2から充電回路6に電力が出力される場合の発電効率η、充電回路6から蓄電デバイス3に電力が出力される場合の電力効率η、および蓄電デバイス3からフィルタ回路4へ電力を伝達する際の電力効率ηを乗じた値となり、WOUT2=WINη3η4ηとなる。さらに、第2のルートで電力が供給されるのは、電源回路1が充電処理モードにある間に発電素子2が発電した電力に限られる。そのため、1サイクルあたりで電源回路1aが第2のルートにより外部負荷に供給する電力量WOUT2は、さらに充電処理モードに充てられる時間の割合(1−D)を乗じ、WOUT2=(1−D)・WINηηηとなる。
電源回路1aが出力できる電力量WOUTは、ここまで述べたWOUT1とWOUT2の和で表される。すなわち、WOUT=D(WINη1η2)+(1−D)(WINη3η4η)となる。
ここで、電源回路1aから第1の経路C1を削除した、図7Bに示す参考電源回路1a’による出力電力量との差を計算する。参考電源回路1a’では、常時、第2のルートを介して電力が出力されるため、出力される電力量WOUT’は、WOUT’=WOUT2=WINη3η4ηで表現される。そのため、電源回路1aによる電力量WOUTと、参考電源回路1a’による電力量WOUT’の差ΔWを計算すると、ΔW=DWIN(η1η2−η3η4η)となる。
第1の実施の形態の変形例にかかる電源回路1aでは、発電素子2と蓄電デバイス3との間に充電回路6を備える。上述のとおり、充電回路6は発電素子2から供給された電力の電圧を昇圧し、昇圧した電力を蓄電デバイス3に供給する。発電素子2が充電回路6に電力を供給する際は、蓄電デバイス3が稼動できる電流域および電圧域でなくとも電力供給が可能であるため、最大効率点制御がなされた場合の発電効率η1に近い水準の発電効率η3により、発電素子2は充電回路6に電力供給が可能である。一方、充電回路6は蓄電デバイス3に電力を供給するにあたり、電圧を大幅に昇圧する必要があるため、電力ロスが発生し、電力効率ηはη1よりも小さくなる。その結果、η1η2>η3η4ηとなり、ΔW=DWIN(η1η2−η3η4η)は正の値となる。すなわち、電源回路1aは、参考電源回路1a’に比べて第1の経路C1を有することにより、ΔWだけ電力量を多く出力することができ、電力効率を改善することができる。
このように、電源回路1aは、発電素子2から最大効率点制御のもと出力された電力を第1のルートを介して出力するため、発電した電力を効率よく出力することができる。また、発電素子2から直接出力するルート(第1のルート)と、蓄電デバイス3を介して出力するルート(第2のルート)を併用して電力を供給することで、安定した電力を供給することもできる。
(第2の実施の形態)
ここから、上述した第1の実施の形態の具体的な例として、第2の実施の形態に係る電源システムの具体的な回路構成について説明する。本実施の形態に係る電源システム10は、図8に示すように、発電素子11、充電回路12、蓄電デバイス13、MPPT回路14、コントローラ15、16、フィードバック(FB)回路17およびフィルタ回路18を備え、これらが配線や、切替スイッチSW1、切替スイッチSW、切替スイッチSWおよび切替スイッチSW等を介して接続された構成を有する。図中において、実線は電力伝達のための配線を示し、破線は制御信号を伝達するための配線を示す。
発電素子11は、太陽光発電素子や熱電発電素子などにより構成され、周辺環境からのエネルギーを活用して電力を発電する機能を有する。発電素子11は、上述した発電素子2の一具体例に該当する。発電素子11は、接地用端子を有し、設置用端子によりグランドに接地されている。また発電素子11は、電力出力用端子を2つ有し、そのうち一方の電力出力用端子は、切替スイッチSW1を介して充電回路12に接続されている。発電素子11の他方の電力出力用端子は、切替スイッチSW2を介してフィルタ回路18に接続されている。さらに、発電素子11は信号出力用端子を備え、信号出力用端子を介して後述するMPPT回路14に接続されている。発電素子11は、発電した電力を、2つの電力出力用端子から出力するとともに、出力電力の電流値(もしくは電圧値)を示す値信号を信号出力用端子から出力する。
充電回路12は例えば、一般的な昇圧コンバータ、降圧コンバータなどにより構成される。充電回路12は、上述した充電回路6の一具体例であり、発電素子11から供給された電力の電圧を調整し、蓄電デバイス13の動作電圧に変圧した上で蓄電デバイス13に供給する。充電回路12は、入力側端子が切替スイッチSW1を介して発電素子11に接続されている。また、充電回路12は、出力側端子が蓄電デバイス13に接続されている。すなわち、切替スイッチSW1がON状態のときに、充電回路12は、発電素子11から電力の供給を受け、それを蓄電デバイス13の動作電圧に変圧し、蓄電デバイス13に供給する。
蓄電デバイス13は例えば、リチウムイオン電池などで構成される。蓄電デバイス13は、第1の実施の形態で述べた蓄電デバイス3の一具体例であり、充電回路12から供給された電力を蓄積し、適宜出力する。蓄電デバイス13は、接地用端子により接地されている。また蓄電デバイス13は入力用端子は充電回路12に接続されている。また蓄電デバイス13の出力用端子は、切替スイッチSW3を介してフィルタ回路18と接続されている。さらに、蓄電デバイス13は、信号出力用の端子を備え、そのときに蓄電デバイス13に蓄電されている電力量を示す蓄電量信号を出力する。蓄電デバイス13の信号出力用の端子は、コントローラ15に接続されている。
MPPT回路14は、発電素子11を最大効率点制御するための制御回路である。MPPT回路14は、例えば、電圧を比較するためのロジック回路(コンパレータ回路や基準電圧回路などを含む)や、信号出力のためのアナログ回路などを含む。MPPT回路14は、発電素子11が出力した値信号を受け取ることにより、発電素子11がそのとき出力している出力電力の電流値(もしくは電圧値)を取得する。MPPT回路14は、取得した出力電力の電流値(もしくは電圧値)に基づいて出力電流値を調整することにより、発電素子11から出力される電力を最大効率点制御する。詳しくは後述する。
切替スイッチSW1、SW2、SW3、SW4はそれぞれ、例えばFETスイッチやバイポーラトランジスタなど、一般的なスイッチ素子やダイオードにより構成される。切替スイッチSW1、SW2、SW3、SW4はいずれも、制御入力端子を1つと、スイッチ端子を2つ備える。切替スイッチSW1、SW2、SW3、SW4はいずれも、制御入力端子にON信号が入力されると、2つのスイッチ端子の間を導通(低インピーダンスで接続)させ、制御入力端子にOFF信号が入力されると、2つのスイッチ端子の間を電気的に切断(高インピーダンスで接続)させる。すなわち、いずれの切替スイッチも、受信した制御信号に基づいて、ON状態(両スイッチ端子間を低インピーダンスで電気的に接続する状態)とOFF状態(両スイッチ端子間を高インピーダンスで電気的に接続する状態)との間で状態を切り替える。
切替スイッチSW1は、制御入力端子がコントローラ15に接続されており、一方のスイッチ端子が発電素子11の電力出力用端子に、他方のスイッチ端子が充電回路12の入力側端子に接続されている。切替スイッチSW1は、コントローラ15からON信号が供給されると、発電素子11から供給される電力を充電回路12に出力し、コントローラ15からOFF信号が供給されると、発電素子11から充電回路12への電力供給を遮断する。すなわち、切替スイッチSW1は、発電素子11から充電回路12への電力供給を、コントローラ15から供給される制御信号に基づいて制御する。
切替スイッチSWは、制御入力端子がコントローラ15に接続されており、一方のスイッチ端子が発電素子11の電力出力用端子に、他方のスイッチ端子がフィルタ回路18の入力側端子に接続されている。切替スイッチSWは、コントローラ15からON信号が供給されると、発電素子11から供給される電力をフィルタ回路18に出力し、コントローラ15からOFF信号が供給されると、発電素子11からフィルタ回路18への電力供給を遮断する。すなわち、切替スイッチSWは、発電素子11からフィルタ回路18への電力供給を、コントローラ15から供給される制御信号に基づいて制御する。
切替スイッチSWは、制御入力端子がコントローラ16に接続されており、一方のスイッチ端子が蓄電デバイス13の出力端子に、他方のスイッチ端子がフィルタ回路18の入力側端子に接続されている。切替スイッチSWは、コントローラ16からON信号が供給されると、蓄電デバイス13から供給される電力をフィルタ回路18に出力し、コントローラ16からOFF信号が供給されると、蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給を遮断する。すなわち、切替スイッチSWは、蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給を、コントローラ16から供給される制御信号に基づいて制御する。
切替スイッチSWは、制御入力端子がコントローラ16に接続されており、一方のスイッチ端子がフィルタ回路18の入力端子に接続されており、他方のスイッチ端子は接地されている。切替スイッチSWは、コントローラ16からON信号が供給されると、フィルタ回路18の入力端子を接地し、コントローラ16からOFF信号が供給されると、フィルタ回路18の入力端子を接地点と高インピーダンスで接続する。すなわち、切替スイッチSWは、フィルタ回路18の入力端子の接地を、コントローラ16から供給される制御信号に基づいて制御する。
コントローラ15は、切替スイッチSW1および切替スイッチSWを制御することにより、発電素子11が発電した電力の供給先を制御する。コントローラ15は、発電素子11が出力する電力の電流値(もしくは電圧値)を示す値信号をMPPT回路14から受け取り、また、蓄電デバイス13に蓄電されている電力量を示す値信号を蓄電デバイス13から受け取り、受け取った値信号に基づいて切替スイッチSW1および切替スイッチSW2を動作させる。コントローラ15による制御動作については後述する。
コントローラ16は、切替スイッチSWを制御することにより、蓄電デバイス13から外部負荷への電力供給を制御する。コントローラ16は、FB回路17から制御信号を受け取り、受け取った制御信号に基づいて切替スイッチSWおよび切替スイッチSWを動作させる。また、コントローラ15およびコントローラ16は、互いに制御信号を送受信し、送受信した制御信号に基づいて各切替スイッチ(SW1、SW2、SW3、SW4)を制御することもできる。具体的なコントローラ16の動作については後述する。
コントローラ15およびコントローラ16は、任意の回路で構成することができ、例えば発振回路やアナログ回路、ロジック回路、FETゲートドライブ回路などを含む。コントローラ15およびコントローラ16は、本実施の形態においては別個の回路として構成したが、これに限られず、一体として形成したものにより実装することも可能である。コントローラ15およびコントローラ16は、一体として、供給制御部としての機能を提供する。
発電素子11が発電した電力をフィルタ回路18に出力する場合には、コントローラ15は、切替スイッチSW1にOFF信号を出力し、切替スイッチSWにON信号を出力する。これにより、切替スイッチSW1の両スイッチ端子間のインピーダンスは高く、切替スイッチSWの両スイッチ端子間のインピーダンスは低くなる。そのため、発電素子11が発電した電力は、その大部分が切替スイッチSWを経由してフィルタ回路18に供給され、切替スイッチSWを経由して充電回路12に供給される電力はわずかとなる。また、この場合、コントローラ16は切替スイッチSWおよび切替スイッチSWにOFF信号を出力し、蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給を遮断するとともに、発電素子11から供給される電力がグランドに流出することを防ぐ。
また、蓄電デバイス13に蓄積した電力をフィルタ回路18に出力する場合には、コントローラ15は、切替スイッチSW2にOFF信号を出力する。また、コントローラ16は切替スイッチSWにON信号を送信し、切替スイッチSWにOFF信号を送信する。これにより、切替スイッチSWの両スイッチ端子間のインピーダンスが高くなり、発電素子11からフィルタ回路18への電力供給を遮断する。また、切替スイッチSWの両スイッチ端子間のインピーダンスが低くなり、蓄電デバイス13からフィルタ回路18へ電力が供給される。このように、コントローラ15およびコントローラ16は、連携して各切替スイッチの状態を制御することにより、上述した供給制御部5に対応する機能を提供する。
FB回路17は、フィルタ回路18の出力端子の電圧を検知し、検知した電圧を示す値信号をアナログ出力信号としてコントローラ16に出力する。
フィルタ回路18は、例えば、インダクタやキャパシタを用いたLCフィルタなどにより構成される。フィルタ回路18は、発電素子11および蓄電デバイス13から供給される電力を合成し、平滑化した上で負荷19へ出力する。
ここから、本実施の形態において、MPPT回路14が発電素子11からの出力電力を最大効率点制御する動作について具体的に説明する。
発電素子11が出力する電力の電流値は、電源回路10の状態や、また発電するエネルギー源となる環境の状態によって変動する。その結果、例えば図9に示すP1のように最大出力点の電流値となる場合もある。一方で、P2のように、出力電力量が閾値以上となる電流範囲の上限を超えた電流値や、P3のように、出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限に満たない電流値を取ることもある。
発電素子11が出力している電流値が、出力電力量が閾値以上となる電流範囲の上限を超えた場合(例えば図中P2)、MPPT回路14は、制御信号としてOFF信号をコントローラ15に出力する。コントローラ15は、MPPT回路14からOFF信号を受け取ると、切替スイッチSW2にOFF信号を出力する。その結果、切替スイッチSW2の両スイッチ端子間は高インピーダンスで接続され、発電素子11からフィルタ回路18への供給される電力は非常に弱くなる。これにより、発電素子11が出力する電流量が減少し、最大出力点の電流値に近づくことになる。これにより、出力電力量が増加し、発電素子11から出力される電力の効率が改善する。
一方、発電素子11が出力している電流値が、出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限に満たない場合(例えば図中P3)、MPPT回路14は、制御信号としてON信号をコントローラ15に出力する。コントローラ15は、MPPT回路14からON信号を受け取ると、切替スイッチSW2にON信号を出力する。その結果、切替スイッチSW2の両スイッチ端子間は低インピーダンスで接続され、発電素子11からフィルタ回路18へ流れる電流が増加する。これにより、発電素子11が出力する電流量が増加し、最大出力点の電流値に近づくことになる。これにより、出力電力量が増加し、発電素子11から出力される電力の効率が改善する。このように、発電素子11と、MPPT回路14と、コントローラ15と、切替スイッチSW2とは、協働して動作することにより、発電した電力に最大出力点制御機能を有する発電デバイスの一例として機能する。
このように、MPPT回路14は、発電素子11が出力している電流値が、出力電力量が閾値以上となる電流の範囲から外れると、範囲内に近づく方向に電流量を調整する。その結果、MPPT回路14がON信号を出力しているときには、発電素子11からフィルタ回路18へ大きな電力が供給される。一方、MPPT回路14がOFF信号を出力しているときには、発電素子11からフィルタ回路18へは非常に小さな電力が供給され、あるいは、フィルタ回路18への電力供給が停止する。
このようなMPPT回路14の動作の結果、発電素子11がフィルタ回路18に供給する電力の波形は、図10Aに示すようなパルス状となる。
また、コントローラ16は、PWMまたはPFMといった変調方式により変調されたパルス信号を用いて切替スイッチSWを制御する。その結果、蓄電デバイス13からフィルタ回路18に供給される電力は、図10Bに示されたようなパルス状の波形(第2の電力パルス)となる。コントローラ16は、負荷19に加えられた電圧信号をFB回路17を介して受け取り、負帰還制御により出力する電力パルスの形状を制御する。
上述した構成を備える電源システム10では、コントローラ15、16の制御のもと、以下に説明する3つの状態(第1の状態、第2の状態および第3の状態)を交互に遷移することにより、電力を負荷19に出力する。以下、各状態について説明する。
蓄電デバイス13に閾値以上の電力が蓄電されており、発電素子11から出力される電流が、発電素子11の出力電力量が閾値以上となる電流範囲にある場合、電源システム10は第1の状態をとり、発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給する。この状態では、蓄電デバイス13に十分な電力があるため、コントローラ15は、蓄電デバイス13から供給された蓄電量を示す制御信号に基づいて、電源システム10が出力処理モードにあると判断し、切替スイッチSWにOFF信号を出力している。さらに、MPPT回路14は、発電素子11の出力電力量が閾値以上であることを示す制御信号を発電素子11から受信しているため、コントローラ15にON信号を出力している。コントローラ15は、MPPT回路14からのON信号に基づいて、切替スイッチSWにON信号を出力している。さらに、コントローラ15のこれらの動作に同期し、コントローラ16は切替スイッチSWにOFF信号を出力している。
コントローラ15およびコントローラ16の上記の動作の結果、発電素子11が発電した電力は、図11に示すように、フィルタ回路18に供給される一方、発電素子11から蓄電デバイス13へ、あるいは蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給は遮断される。
ここで、環境の変化等により、発電素子11から出力される電流が、発電素子11の出力電力量が閾値以上となる電流範囲よりも大きくなると、MPPT回路14はOFF信号を出力する。OFF信号に応答して、コントローラ15は、切替スイッチSWにOFF信号を出力する。これにより、発電素子11からフィルタ回路18への電流は遮断される(これにより、第2の状態に移行する)。その後、一定の遅延時間が経過すると、MPPT回路14は、発電素子11から出力される電流が、発電素子11の出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限値よりも小さいことを検出し、ON信号を出力する。ON信号に応答して、コントローラ15は、切替スイッチSWにON信号を出力することにより、発電素子11からフィルタ回路18への電流が再び流れ出す。このような動作を繰り返すことにより、発電素子11は、図10Aに示すように、第1のパルス列P11、P12、...を出力する。
前述したように、発電素子11から出力される電流が、出力電力量が閾値以上となる電力範囲の上限値より大きくなると、電源システム10は第2の状態に移行する。この状態では、蓄電デバイス13からフィルタ回路18に電力が供給される。また、コントローラ15は、蓄電デバイス13から、蓄電量が十分にあることを示す制御信号から、電源システム10が出力処理モードにあると判断している。コントローラ15は、この状態において、MPPT回路14からOFF信号が出力されたことに応答して、切替スイッチSWと切替スイッチSWにOFF信号を出力し、電源システム10は第2の状態に移行する。
さらに、コントローラ15は、コントローラ16に、PWMまたはPFMといった変調方式により変調されたパルス信号を用いて切替スイッチSWを制御することを指示する。
コントローラ16は、フィルタ回路18から負荷19へ提供される電力の電圧を示す情報を、FB回路17を介して受信し、それに応じて蓄電デバイス13からフィルタ回路18パルス幅やパルス周期、パルス強度等を調整する。この結果、コントローラ16は、発電素子11から切替スイッチSWを介して18に電力を供給する処理が休止している間(第2の状態にある間)に、複数のパルス状(第2のパルス列P21、P22、P23、P24、P25、P26)の電力を18に供給する。
この第2の状態は、MPPT回路14がON信号を出力して、第1の状態が再開するすることにより終了する。その後、発電素子11から出力される電流が、出力電力量が閾値以上となる電力範囲の上限値より大きくなると、再び第1の状態が終了することで、第2の状態が再開する。
この結果、フィルタ回路18には、図10Bに示すように、時間帯Bごとにパルス状の電力が印加されることになる。なお、図10Bでは、理解を容易にするために、各第2の状態で、2つのパルス状電力がフィルタ回路18に供給される例を示しているが、印加される電力の状態はこれに限られない。PWMまたはPFMといった変調方式により任意の形に変調された電力が可能であり、時間帯Bごとに含まれるパルス状電力の数は任意である。
コントローラ15およびコントローラ16の上記の動作の結果、図12に示すように、蓄電デバイス13から電力がフィルタ回路18に供給される一方、発電素子11から蓄電デバイス13へ、あるいは発電素子11からフィルタ回路18への電力供給は遮断される。フィルタ回路18は、図10Bに示される第2の電力パルスを受信し、供給された電力を平滑化して負荷19に出力する。
以上の動作をまとめると、電源システム10が出力処理モードにあるとき(すなわち蓄電デバイス13に十分な電力が蓄積されているとき)、最初に電源システム10は、発電素子11からの電流が発電素子11の出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限値よりも少ないことを検出し、第1の状態をとる。その後、発電素子11からの電流が増加し、発電素子11の出力電力量が閾値以上となる電流範囲の上限値を超えると、電源システム10は第2の状態に遷移する。遷移に伴い、電源システム10は発電素子11からフィルタ回路18への電力供給を遮断する一方、蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給を開始する。また逆に、第2の状態にあるときに、発電素子11からの電流が出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限値を下回ると、電源システム10は第1の状態に遷移し、蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給を遮断したうえで、発電素子11からフィルタ回路18への電力供給を開始する。このように、電源システム10が上記の第1の状態と第2の状態を周期的に遷移しつつ動作することにより、フィルタ回路18には、図13に示されるように、第1の電力パルスの波形と第2の電力パルスの波形を合成した波形の電力が供給される。フィルタ回路18は、供給された電力を平滑化して負荷19に提供する。
上述の第1の状態と第2の状態とを繰り返すことにより、蓄電デバイス13に蓄積されている電力量は徐々に減少する。コントローラ15は、蓄電デバイス13から出力される蓄電量を示す信号により検出する蓄電量が、所定の閾値(充電開始基準値)以下となると、コントローラ15は、充電処理モードへの移行すべき状態と判別する。コントローラ15は、電源システム10を充電処理モードに設定するため、切替スイッチSWにON信号を出力し、切替スイッチSWにOFF信号を出力する。コントローラ15は、さらに、コントローラ16に切替スイッチSWへOFF信号を出力するように指示する。これにより、電源システム10は、フィルタ回路18への電力供給を停止し、発電素子11の発電電力を蓄電デバイス13に充電する第3の状態となる。
コントローラ15およびコントローラ16の上記の動作の結果、図14に示すように、発電素子11から充電回路12を介して蓄電デバイス13に発電された電力が供給される一方、フィルタ回路18への電力供給は停止する。蓄電デバイス13が、発電素子11から供給された電力を蓄積し、蓄電量が所定の閾値(出力開始基準値)を上回ると、コントローラ15は、出力処理モードに移行すべき状態と判別する。一方、MPPT回路14は、発電素子11から出力される電流量が0であるため、切替スイッチSWにON信号を出力する。これにより、電源システム10は、第1の状態に移行することになる。これ以降、電源システム10は、第1の状態または第2の状態により外部負荷19へ再び電力を供給する。
ここまで示した第1から第3の状態の間で状態遷移を繰り返すことにより、電源回路10は、図5に示した波形の電力をフィルタ回路18に供給する。これをフィルタ回路18が平滑化することで、第1の電力パルスおよび第2の電力パルスから構成される電力を安定化した上で負荷19に供給する。
ここまで示した動作により、電源回路10は、発電素子11が発電した電力をより効率よく負荷19に供給することができる。特に、本実施の形態に係る電源回路10においては、フィルタ回路18に発電素子11の発電効率が高くなる電力パルスを割り込ませることにより、よりよい電力効率を実現している。また、上述した方法により電源供給方法も、本発明の範囲内に含まれる。
なお、電源回路10は、上述した第1から第3の状態とは異なる他の状態をとることがあってもよい。例えば、発電素子11から蓄電デバイス13に電力を供給しつつ、蓄電デバイス13からフィルタ回路18に電力を供給する第4の状態を電源回路10がとってもよい。この場合、コントローラ15およびコントローラ16による制御により、切替スイッチSWにON信号が、切替スイッチSWにOFF信号が、切替スイッチSWにON信号が、切替スイッチSWにOFF信号が供給される。この結果、図15に示されるように、発電素子11が発電した電力が充電回路12を介して蓄電デバイス13に蓄積される。それと平行して、蓄電デバイス13からフィルタ回路18に電力が供給される。
本実施の形態においては、環境条件の変動によって発電素子11の出力電圧が降下した場合に、MPPT回路14によってフィードフォワード制御が行われ、発電素子11から出力される第1の電力パルスの出力時間が短縮され、その結果、発電素子11からフィルタ回路18に供給される電力強度が減少する。それと並行し、FB回路17を介してコントローラ16によりフィードバック制御が行われ、蓄電デバイス13から供給される電力量が強化され、全体としてフィルタ回路18に供給される電力強度を保つ制御が行われる。
例えば、蓄電デバイス13としてリチウムイオン電池を用いる場合、一般に動作電圧が2.6V〜3.7V程度であり、多くの発電素子とは稼動電圧が一致しない。しかしながら、本実施の形態によれば、発電素子11の発電効率を高く保ったまま発電された電力を供給することができる。また、発電素子11および蓄電デバイス13からパルス電力を出力し、それをフィルタ回路18で平滑化して出力するため、1.2Vや1.8V、2.5Vといった最近用いられる低消費電力ICなど、蓄電デバイス13から供給される電圧値に必ずしも合致しない機器にも電力を提供することが可能である。
また、負荷において電力を消費する時間帯には、電源回路10は上述の動作により負荷に電力を提供し、それ以外の時間には発電素子11で発電された電力を主とし蓄電デバイス13の充電に当てることにより、蓄電デバイス13の蓄電量を高く保つことができる。
ここから、本実施の形態に係る電源回路10における、電力供給に関する制御処理について説明する。電源回路10は、発電素子11が発電処理を開始すると、図16に示される制御処理を開始する。
制御処理の最初に、電源システム10は、蓄電デバイス13の蓄電量を検知する(ステップS1)。具体的には、コントローラ15が、蓄電デバイス13から出力される、蓄電量を示す制御信号を受信する。
次にコントローラ15は、電源回路10が出力処理モードにあるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、コントローラ15は、ステップS1で蓄電デバイス13から受信した制御信号が示す蓄電量が、(1)蓄電開始基準よりも低いか、(2)蓄電開始基準と出力開始基準との間にあるか、(3)出力開始基準よりも高いか、を判定する。もし、(1)制御信号が示す蓄電量が蓄電開始基準より低い場合、コントローラ15は、電源回路10が出力処理モードにない(充電処理モードにある)と判定する。(2)制御信号が示す蓄電量が、蓄電開始基準と出力開始基準との間にある場合、コントローラ15は、前回の判定時と同じ処理モードと判定する。すなわちこの場合、前回の判定時にコントローラ15が電源回路10を出力処理モードと判定していた場合は今回も出力処理モードと判定し、前回の判定時にコントローラ15が電源回路10を出力処理モードにないと判定していた場合は今回も出力処理モードにないと判定する。(3)制御信号が示す蓄電量が出力開始基準より高い場合、コントローラ15は、電源回路10が出力処理モードにあると判定する。
ステップS2で、コントローラ15が、電源回路10が出力処理モードにないと判定した場合(ステップS2:NO)、コントローラ15は、蓄電デバイス13への蓄電を開始させる(ステップS3)。具体的には、コントローラ15は、切替スイッチSW1にON信号を出力して発電素子11から充電回路12を低インピーダンスで接続するとともに、切替スイッチSWにOFF信号を出力し、さらにコントローラ16に切替スイッチSW1へOFF信号を出力させ、それぞれ発電素子11および蓄電デバイス13からフィルタ回路18への電力供給を遮断する。これにより、発電素子11が発電した電力は、主として蓄電デバイス13に蓄電される。ステップS3を終えると、電源回路10は、処理をステップS1に戻す。
ステップS2で、コントローラ15が、電源回路10が出力処理モードにあると判定すると(ステップS2;Yes)、充電回路12への電力供給を停止させる(ステップS4)。具体的には、コントローラ15は、切替スイッチSW1にOFF信号を出力し、発電素子11と充電回路12との間を高インピーダンスとすることで、発電素子11から充電回路12への電力供給を停止させる。
ステップS4の次に、MPPT回路14は、発電素子11の電力発電状態を検知する(ステップS5)。具体的には、MPPT回路14は、発電素子11がそのとき出力している出力電力の電流値(もしくは電圧値)を取得する。
次に、MPPT回路14は、発電素子11から出力されている電流値に基づいて、発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態であるか否か判定する(ステップS6)。そのために、MPPT回路14は、ステップS5で発電素子11から受信した値信号が示す電流量が、(1)発電素子11からの出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限値よりも低いか、(2)発電素子11からの出力電力量が閾値以上となる電流範囲内にあるか、(3)発電素子11からの出力電力量が閾値以上となる電流範囲の上限値よりも高いか、を判定する。
MPPT回路14は、(1)値信号が示す電流量が、発電素子11からの出力電力量が閾値以上となる電流範囲の下限値よりも低いと判定した場合、発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態と判定する。(2)発電素子11からの出力電力量が閾値以上となる電流範囲内にある場合、MPPT回路14は、前回の判定時と同じ状態にあると判定する。すなわちこの場合、前回の判定時にMPPT回路14が発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態と判定していた場合、今回も発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態と判定する。前回の判定時にMPPT回路14が発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態ではないと判定していた場合、今回も発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態ではないと判定する。(3)発電素子11からの出力電力量が閾値以上となる電流範囲の上限値よりも高い場合、MPPT回路14は、発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態ではないと判定する。
ステップS6において、MPPT回路14が、発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態であると判定した場合(ステップS6;Yes)、コントローラ15は切替スイッチSWにON信号を出力する。これにより、発電素子11とフィルタ回路18とが低インピーダンスで接続され、フィルタ回路18に第1の電力パルスが供給される(ステップS7)。
ステップS6において、MPPT回路14が、発電素子11からフィルタ回路18に電力を供給すべき状態ではないと判定すると(ステップS6;No)、コントローラ16は切替スイッチSWにON信号を出力する。これにより、蓄電デバイス13とフィルタ回路18とが低インピーダンスで接続され、蓄電デバイス13からフィルタ回路18に第2の電力パルスが供給される(ステップS8)。
ステップS7またはステップS8によってフィルタ回路18に電力が供給されると、次にコントローラ15は、負荷19への電力供給を継続すべき状態であるか否か判定する(ステップS9)。継続すべき状態と判定する(ステップS9:Yes)と、電源回路10は処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を継続する。継続すべき状態ではないと判定する(ステップS9:No)と、電源回路10は処理を終了し、負荷19への電源供給を停止する。
電源回路10では、上述したとおり、発電素子11からフィルタ回路18に直接第1の電力パルスを出力する(電力を供給する)ことで、電力出力の効率を改善する。さらに、電源回路10は、第1の電力パルスを補う第2の電力パルスを出力することで、フィルタ回路18が負荷19に出力する電力を安定化する。
本実施の形態において、フィルタ回路18から負荷19へ出力される電力の電圧をFB回路17が検出し、その電圧を示す値信号をアナログ信号としてコントローラ16へ供給する。コントローラ16は、FB回路17から供給された値信号に基づき、蓄電デバイス13から出力される電圧を調整してもよい。
これは例えば、フィルタ回路18から負荷19に供給される電力の電圧が、予め定められた電圧値を下回った場合、コントローラ16が蓄電デバイス13を制御し、蓄電デバイス13が出力する電力の電圧を高めることで実現される。このようにすることで、フィルタ回路18から負荷19に供給される電力の電圧が低下した場合に、コントローラ16およびFB回路17の動作によってフィルタ回路18から負荷19に出力される電力の電圧を再び高めることができる。
また逆に、フィルタ回路18から負荷19に供給される電力の電圧が、予め定められた電圧値を上回った場合、コントローラ16が蓄電デバイス13を制御し、蓄電デバイスが出力する電力の電圧を低下させることも可能である。このようにすることで、フィルタ回路18から負荷19に供給される電力の電圧が上昇した場合に、コントローラ16およびFB回路17の動作によってフィルタ回路18から負荷19に出力される電力の電圧を望ましい水準まで低下させることができる。
このように、FB回路17とコントローラ16を協同して動作させることにより、フィルタ回路から負荷に供給される電力の電圧を安定させることができる。すなわち、FB回路17とコントローラ16は、蓄電デバイス制御部としての機能を提供する。
(実施例1)
次に、上述した第2の実施の形態に係る電源回路の一実施例について説明する。この実施例に係る電源システム10aは、図17に示すように、発電素子11、充電回路12、蓄電デバイス13、コントローラ15、16、負荷19、コンパレータ回路20、インダクタ21およびキャパシタ22を備える。
本実施例においては、コンパレータ回路20が、MPPT回路14としての機能を提供する。コンパレータ回路20は、発電素子11から出力される電圧信号を受け取り、それと基準電圧とを比較する。コンパレータ回路20は、発電素子11から出力される電圧信号のほうが基準電圧より高ければ、ON信号をコントローラ15に出力し、発電素子11から出力される電圧信号のほうが基準電圧より低ければ、OFF信号をコントローラ15に出力する。
本実施例においては、インダクタ21およびキャパシタ22が、フィルタ回路18としての機能を提供する。インダクタ21およびキャパシタ22は、インダクタ21の一方の端子に供給された電力(発電素子11および蓄電デバイス13から供給されるもの)を、平滑化し、負荷19に出力する。
コントローラ15は、バイポーラトランジスタ、FET、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシタなどのディスクリート素子を含んで構成される。また、コントローラ16として市販のFET外付け降圧コンバータ回路を用い、そのスイッチング信号をコントローラ15へ送ることによって小型化する。
本実施例においては、発電素子11として、一般的に市販される太陽光発電素子を用いる。
蓄電デバイス13として、固体リチウム二次電池を用いる。
この電源システム10aでは、蓄電デバイス13の充電開始基準として2.8V、出力開始基準として3.5Vを有する。すなわち、蓄電デバイス13が蓄電されることにより電圧が3.5V以上となった場合、それから電力が消費されて電圧が2.8V以下に低下するまで、コントローラ15の制御により電源システム10aから負荷19に電力を供給する。また、蓄電デバイス13の蓄電容量が2.8V以下となった場合には、その後、発電素子11からの電力供給により電圧が3.5V以上に上昇するまでは、電源システム10aから負荷19へ電力を供給せず、蓄電デバイス13への充電を行う。
(実施例2)
次に、上述した第2の実施の形態に係る電源システムの他の実施例(実施例2)について説明する。実施例2に係る電源システム10bは、図18に示すように、発電素子11、充電回路12、蓄電デバイス13、コントローラ16、FB回路17、フィルタ回路18、負荷19、インダクタ23および切替スイッチSW5を備える。
電源システム10bは、第1の経路C1上にインダクタ23および切替スイッチSW5を備える。
電源システム10bは、切替スイッチSW2の状態をOFFからONに切り替える動作に先立ち、切替スイッチSW5を一定期間ONにする動作を行うことで、発電素子11からインダクタ23に供給された電圧を昇圧する。いわば、インダクタ23および切替スイッチSW5は、発電素子11から供給された電圧を昇圧し、フィルタ回路18に供給する昇圧部としての機能を提供する。
このように、電源システム10bは、発電素子11から出力される電圧が、負荷19の要求する最終出力電圧よりも小さい場合であっても、発電素子11とフィルタ回路18との間に備えられた昇圧部により、負荷19の要求する最終出力電圧まで昇圧して提供することができる。
ここまで、第1、第2の実施の形態に基づいて本発明の電源回路、電源システム、制御方法について説明した。しかしながら、本発明の範囲は、この内容に限定されるものではない。
本発明に係る電源回路は、発電素子を複数備えるものであってもよく、さらに備える発電素子が性質の異なるものであってもよい。例えば、電源回路が発電素子として太陽光発電素子と熱電発電素子とを備えており、切替スイッチにより使用する発電素子を切り替える構成であってもよい。このように、異なる種類の発電素子を組み合わせて備えることで、複数の発電素子のうち、一部をフィルタ回路に接続し、他を蓄電デバイスに接続することができる。このような構成とすることで、蓄電デバイスを常時充電することもできる。あるいは、性質の異なる発電素子から、波形の異なる電力パルスをフィルタ回路に供給し、それを平滑して出力することで、負荷に提供する電力をいっそう安定化することも可能である。
ここまで説明した実施形態においては、発電素子(発電素子2および発電素子11)からフィルタ回路(フィルタ回路4およびフィルタ回路18)に供給される電力はパルス状あるいは矩形波状の波形をしていたが、これに限られず、任意の周期的あるいは非周期的波形が可能である。この場合、供給制御部(供給制御部5、コントローラ15およびコントローラ16)は、発電素子から供給される電力の電流が予め定められた範囲の中にあるときには、発電素子からフィルタ回路へ電力を供給させ、発電素子から供給される電力の電流が予め定められた範囲の外にあるときには、蓄電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させる、ものであってもよい。また、最大効率点制御も任意の方法を採用することができるし、また最大効率点を含むものでなくともよい。
また、上述した電源回路および電力供給方法は、電源モジュールに適用することもできる。
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
上術した本実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
発電した電力に、出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する最大効率点制御を行って出力する発電デバイスと、
電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電デバイスと、
前記発電デバイスから供給される電力と、前記蓄電デバイスから供給される電力とを外部負荷に出力するフィルタ回路と、
前記発電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給と、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給とを制御する供給制御部と、を備え、
前記供給制御部は、前記発電デバイスから供給される電力の電流が予め定められた範囲内にあるときには、前記発電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させ、前記発電デバイスから供給される電力の電流が前記予め定められた範囲の外にあるときには、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させる、
ことを特徴とする電源回路。
(付記2)
前記供給制御部は、前記蓄電デバイスの蓄電量が予め定められた所定の電力量である蓄電開始基準値を下回ると、前記発電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給と、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給とを低下させるとともに、前記発電デバイスが発電した電力を前記蓄電デバイスに供給させ、
前記蓄電デバイスは、前記発電デバイスから供給される電力を蓄電する、
ことを特徴とする付記1に記載の電源回路。
(付記3)
前記供給制御部は、前記蓄電デバイスの蓄電量が予め定められた所定の電力量である出力開始基準値を上回ると、前記発電デバイスから前記蓄電デバイスへの電力供給を低下させる、
ことを特徴とする付記2に記載の電源回路。
(付記4)
前記発電デバイスは、前記発電デバイスから出力される電流量が前記予め定められた範囲の上限値を上回ると、前記発電デバイスから出力される電流量を低下させ、前記発電デバイスから出力される電流量が前記予め定められた範囲の下限値を下回ると、前記発電デバイスから出力される電流量を増加させることによって最大効率点制御する、
ことを特徴とする付記1から3のいずれか1つに記載の電源回路。
(付記5)
前記フィルタ回路から外部負荷に供給される電力の電圧が予め定められた電圧値を下回ると、前記蓄電デバイスが出力する電力の電圧を高める蓄電デバイス制御部をさらに備える、
ことを特徴とする付記1から4のいずれか1つに記載の電源回路。
(付記6)
前記フィルタ回路は、前記発電デバイスおよび前記蓄電デバイスから供給される電力を平滑化して外部負荷に供給する、
ことを特徴とする付記1から5のいずれか1つに記載の電源回路。
(付記7)
前記発電デバイスから供給された電力を、前記蓄電デバイスが動作可能となる電圧まで昇圧して前記蓄電デバイスに供給する充電回路を備える、
ことを特徴とする付記1から6のいずれか1つに記載の電源回路。
(付記8)
出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する効率点制御を行いつつ発電した電力を出力する発電ステップと、
電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電ステップと、
前記発電ステップで発電された電力を、前記効率点制御により、予め設定された範囲内の電流で引き出すことができるときには、前記発電ステップで発電された電力を、前記効率点制御により、前記設定された範囲内の電流で引き出すことができないときには、前記蓄電ステップで蓄電された電力を、負荷に供給する供給ステップと、
を備えることを特徴とする電力供給方法。
本発明は、2013年9月30日に出願された日本国特許出願2013−205616号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2013−205616号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1、10、 電源回路
2、11 発電素子
3、13 蓄電デバイス
4、18 フィルタ回路
5 供給制御部
6、12 充電回路
10a、10b 電源システム
14 MPPT回路
15、16 コントローラ
17 FB回路
19 負荷
20 コンパレータ回路
21、23 インダクタ
22 キャパシタ
1 第1の経路
2 第2の経路
3 第3の経路
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 切替スイッチ

Claims (8)

  1. 発電した電力に、出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する最大効率点制御を行って出力する発電デバイスと、
    電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電デバイスと、
    前記発電デバイスから供給される電力と、前記蓄電デバイスから供給される電力とを外部負荷に出力するフィルタ回路と、
    前記発電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給と、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給とを制御する供給制御部と、を備え、
    前記供給制御部は、前記発電デバイスから供給される電力の電流が予め定められた範囲内にあるときには、前記発電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させ、前記発電デバイスから供給される電力の電流が前記予め定められた範囲の外にあるときには、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路へ電力を供給させる、
    ことを特徴とする電源回路。
  2. 前記供給制御部は、前記蓄電デバイスの蓄電量が予め定められた所定の電力量である蓄電開始基準値を下回ると、前記発電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給と、前記蓄電デバイスから前記フィルタ回路への電力供給とを低下させるとともに、前記発電デバイスが発電した電力を前記蓄電デバイスに供給させ、
    前記蓄電デバイスは、前記発電デバイスから供給される電力を蓄電する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記供給制御部は、前記蓄電デバイスの蓄電量が予め定められた所定の電力量である出力開始基準値を上回ると、前記発電デバイスから前記蓄電デバイスへの電力供給を低下させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
  4. 前記発電デバイスは、前記発電デバイスから出力される電流量が前記予め定められた範囲の上限値を上回ると、前記発電デバイスから出力される電流量を低下させ、前記発電デバイスから出力される電流量が前記予め定められた範囲の下限値を下回ると、前記発電デバイスから出力される電流量を増加させることによって最大効率点制御する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源回路。
  5. 前記フィルタ回路から外部負荷に供給される電力の電圧が予め定められた電圧値を下回ると、前記蓄電デバイスが出力する電力の電圧を高める蓄電デバイス制御部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電源回路。
  6. 前記フィルタ回路は、前記発電デバイスおよび前記蓄電デバイスから供給される電力を平滑化して外部負荷に供給する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電源回路。
  7. 前記発電デバイスから供給された電力を、前記蓄電デバイスが動作可能となる電圧まで昇圧して前記蓄電デバイスに供給する充電回路を備える、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電源回路。
  8. 出力される電力効率が大きくなるように電流を調整する効率点制御を行いつつ発電した電力を出力する発電ステップと、
    電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する蓄電ステップと、
    前記発電ステップで発電された電力を、前記効率点制御により、予め設定された範囲内の電流で引き出すことができるときには、前記発電ステップで発電された電力を、前記効率点制御により、前記設定された範囲内の電流で引き出すことができないときには、前記蓄電ステップで蓄電された電力を、負荷に供給する供給ステップと、
    を備えることを特徴とする電力供給方法。
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