JPWO2015037065A1 - 全体統合解析支援装置 - Google Patents
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Abstract
モデルベース解析と形状ベース解析とを融合した全体統合解析を行う全体統合解析支援装置において,形状モデルの入力画面を表示し,形状モデルと,形状モデルの部品構成表を入力する手段と,モデルベース解析の入力画面を表示し,機能ブロック情報,機能ブロック間の結びづけ情報を入力する手段と,機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスで入力画面に表示し,機能ブロックの機能に対応する部品を入力する手段とを備えることを特徴とするものである。
Description
本発明は,機械構造物のシステム全体の効率といった性能を算出する解析支援技術に係り,コンピュータを用いた解析支援方法、及びその装置に関する。
従来,機械構造物のシステム全体の効率などといった性能を算出する解析技術には,モデルベース解析と呼ばれる方法がある。本技術分野の背景術として,「最新MATLABハンドブック第三版」〔非特許文献1〕がある。モデルベース解析では,容積型ポンプを例に取ると,システム全体が行う動作といった作用を,(1)プランジャ動作,(2)(1)によりポンプ内圧力変動,(3)(2)により入口弁の動作,といった機能のブロックに分解し,それぞれの機能ブロックを結びつけた解析モデルを構築し,システム全体の動作を解析するものである。
また,解析技術において,高い精度と短い計算時間とを同時に実現する技術には,詳細度の異なる各解析を切替えて解析計算を行う方法がある。本技術分野の背景技術として,〔特許文献1〕がある。この公報には,モデル選択部が、条件入力部から設定された選択条件に基づいて、シミュレーションモデルを選択し、当該シミュレーションモデルをモデルデータベースから読出し、シミュレーション計算部が、この読み出されたシミュレーションモデルを用い、条件入力部に設定された初期状態及びシミュレーション条件に基づいて、シミュレーション計算を行う。これにより、モデルの選択条件に基づいて、詳細度の異なる各シミュレーションモデルを切替えてシミュレーション計算を行なう。例えば、重要な部分は詳細度の高いモデルを使って高い精度のシミュレーションを行ない、あまり重要でない部分は詳細度の低いモデルを使って短時間でシミュレーションを行なう装置について記載されている。
小林一行著「最新MATLABハンドブック第三版」秀和システム,2008年
従来のモデルベース解析では,機能ブロックを結びつけた解析モデルを構築する。この解析モデルは,質点系の解析モデル,または0次元の解析モデルといった低次数の近似モデルを用いているのが特徴である。このため,解析精度という点では,有限要素法解析といった有限要素メッシュに基づく解析技術と比較して劣るというも問題がある。
例えば、「最新MATLABハンドブック第三版」においては,解析モデルの解析精度の向上といった点に関しては,十分に考慮されていない。
一方,高い精度と短い計算時間とを同時に実現する技術では,重要度の高い部分は,詳細度が高い解析モデルを利用することで解析精度の高度化を図っている。このとき,モデルベース解析の機能を結びつけた解析モデルにおいて,有限要素法解析といった詳細度の高い解析モデルを適用する場合,モデルベース解析の解析モデルの,どの機能ブロック部分が,有限要素法解析に置き換えられるか判断することは困難である。これは,モデルベース解析は,機械構造物を機能ブロックに分解して結びつけた解析モデルであるのに対し,有限要素法解析は,機械構造物の形状そのものが解析モデルであるため,機能と形状との対応が,明確に対応しないためである。このため,モデルベース解析と,詳細度が高い有限要素法解析などの形状ベースの解析モデルを融合した解析モデルを構築する場合,モデルベース解析の機能ブロックを,単純に形状ベースの解析に置き換えることは困難である。 そして、〔特許文献1〕においては,モデルベース解析と形状ベースの解析の置き換えという点に関しては,十分に考慮されていない。
上記課題を解決するために,本発明はモデルベース解析と形状ベース解析とを融合した全体統合解析を行う全体統合解析支援装置において,形状モデルの入力画面を表示し,形状モデルと,形状モデルの部品構成表を入力する手段と,モデルベース解析の入力画面を表示し,機能ブロック情報,機能ブロック間の結びづけ情報を入力する手段と,機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスで入力画面に表示し,機能ブロックの機能に対応する部品を入力する手段とを備えることを特徴とするものである。
更に、本発明は全体統合解析支援装置において、解析計算条件入力画面を表示し,解析対象となる形状モデルの解析条件情報を入力する手段と,機能ブロックと部品の関連情報から形状ベースの解析対応する機能ブロックを生成して解析モデルを再構築し,モデルベース解析を実行し,実行した機能ブロックが形状ベースで無い場合は,通常の機能ブロックの処理を実行し,形状ベース解析の場合は,形状ベース解析の解析条件情報を取得して解析モデルを作成し,解析モデルにメッシュ生成および解析条件を設定し,流体解析を実行する手段と,解析計算結果を操作者に表示するする手段とを備えたを特徴とするものである。
更に、本発明は全体統合解析支援装置において、前記機能ブロックの機能に対応する部品を入力する手段として、機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスの行と列にそれぞれ割り付けたマトリクス図を入力画面に表示することを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために,本発明はモデルベース解析と形状ベース解析とを融合した全体統合解析を行う全体統合支援方法において,形状モデルの入力画面を表示し,形状モデルと,形状モデルの部品構成表を入力すること、モデルベース解析の入力画面を表示し,機能ブロック情報,機能ブロック間の結びづけ情報を入力すること、機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスで入力画面に表示し,機能ブロックの機能に対応する部品を入力することを特徴とするものである。
更に、本発明は全体統合解析支援方法において、解析計算条件入力画面を表示し,解析対象となる形状モデルの解析条件情報を入力すること、機能ブロックと部品の関連情報から形状ベースの解析対応する機能ブロックを生成して解析モデルを再構築し,モデルベース解析を実行し,実行した機能ブロックが形状ベースで無い場合は,通常の機能ブロックの処理を実行し,形状ベース解析の場合は,形状ベース解析の解析条件情報を取得して解析モデルを作成し,解析モデルにメッシュ生成および解析条件を設定し,流体解析を実行すること、解析計算結果を操作者に表示するすることを特徴とするものである。
更に、本発明は全体統合解析支援方法において、前記機能ブロックの機能に対応する部品の入力として、機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスの行と列にそれぞれ割り付けたマトリクス図を入力画面に表示することを特徴とするものである。
本発明によれば,モデルベース解析の機能ブロックと,形状ベースの解析の部品とを,マトリクスの行と列とに割り当て,機能ブロックと部品とが対応する箇所をマトリクス構成を用いることで,両者を関連付けする。これにより,機能ブロックと部品の関連を明確にするとで,モデルベース解析と形状ベースの解析が融合した解析モデルの構築工数を削減して,解析作業期間の短縮化が実現できる。
以下,本発明の実施例を,図面を用いて説明する。
図1は,本発明にかかる全体統合解析支援方法、及びその装置の一実施例の系統構成を示す図である。図1の実施例では形状モデル入力/表示部101,モデルベース解析入力/表示部102,機能・部品関連入力/表示部103,形状ベース解析条件入力/表示部104,解析モデル・解析制御部105,解析計算結果表示部106,データベース107,計算機108を備えている。
形状モデル入力/表示部101では,解析対象となる形状モデルの入力画面を表示し,操作者が,形状モデルと,形状モデルの部品構成表を入力し,入力された形状モデル,部品構成表を入力画面に表示し,入力された情報をデータベース107に入力する。
モデルベース解析入力/表示部102では,モデルベース解析の入力画面を表示し,操作者が,解析対象となる形状の構成から発生する作用を,機能ブロックおよび,それらの機能ブロック間の結びづけによって定義し,機能ブロック情報,結びづけ情報をモデルベース解析情報として入力し,入力されたモデルベース解析情報を入力画面に表示し,入力された情報をデータベース107に入力する。
機能・部品関連入力/表示部103では,形状モデル入力/表示部101で入力された形状モデルの部品構成表,モデルベース解析入力/表示部102で入力された機能ブロック情報を取得し,機能ブロック情報,部品構成情報を,マトリクスの行と列にそれぞれ割り付けたマトリクス図を入力画面に表示し,操作者が,機能ブロックの機能に対応する部品を入力し,入力された機能ブロックと部品の関連情表を入力画面に表示し,入力された情報をデータベース107に入力する。
形状ベース解析条件入力/表示部104では,解析計算条件入力画面を表示し,操作者が,解析対象となる形状モデル,境界条件,入口境界条件や出口境界条件を入力し,入力された解析条件情報を,入力画面に表示し,入力された情報をデータベース107に入力する。
解析モデル作成・解析制御部105では,データベース107より形状モデル入力/表示部101,モデルベース解析入力/表示部102,機能・部品関連入力/表示部103,形状ベース解析条件入力/表示部104で入力された情報を取得し,機能ブロックと部品の関連情報から形状ベースの解析対応する機能ブロックを生成して解析モデルを再構築し,モデルベース解析を実行し,実行した機能ブロックが形状ベースで無い場合は,通常の機能ブロックの処理を実行し,実行した機能ブロックが形状ベース解析の場合は,形状ベース解析の解析条件情報を取得して解析モデルを作成し,解析モデルにメッシュ生成および解析条件を設定し,流体解析を実行し,モデルベース解析が終了したら,解析計算結果をデータベース107に入力する。
解析計算結果表示部106では,データベース107より解析モデル作成・解析制御部105で計算した解析計算結果を取得し,解析計算結果を操作者に表示する。
データベース107では,形状モデル入力/表示部101,モデルベース解析入力/表示部102,機能・部品関連入力/表示部103,形状ベース解析条件入力/表示部104,解析モデル作成・解析制御部105,解析計算結果表示部106で得られた情報を蓄積する。
次に、図2から図11を参照して、このように構成される実施形態の処理手続きについて説明する。
図2,図3,図4は,図1に示す全体統合解析支援装置における処理手順を示すフローチャートである。本発明の手順は,大きく二つのフェーズに分けられる。一つ目は,解析対象となる形状モデルの入力と,モデルベース解析情報の入力と,モデルベース解析の機能ブロックと,形状モデルの部品との関連情報の入力と,形状モデルベースの解析の解析モデルの条件を入力するフェーズである。二つ目は,フェーズ1で入力された情報に従って,モデルベース解析を実行し,実行する機能ブロックが形状ベース解析の場合は形状ベースの流体解析を実行し,そうでない場合は,通常の解析ブロックの処理を実行し,解析計算結果を表示するフェーズである。
図5に示す機械構造物Aを例に取り,モデルベース解析と形状ベースの解析とが融合した解析モデルの構築とその解析方法について,フェーズ1から説明する。図5に示す機械構造物は,流体ポンプの断面図を示したものであり,部品A501,部品B502,部品C503,部品D504,部品E505,部品F506,部品G507,部品H508の8個の部品から構成される組立て体である。流体ポンプは,プランジャと呼ばれる部品Bが上下に動いている。また,流体ポンプの空白部分が流体で満たされており,流体は,プランジャ(部品B)が下に移動してポンプ内の圧力が下がることにより,入口弁と呼ばれる部品Gの弁が開くことで流入する。プランジャ(部品B)が下死点から上に移動すると圧力が上昇し,入口弁(部品G)が閉じる。さらにプランジャ(部品B)が上に移動することで,ポンプ内の圧力が上がり,出口弁と呼ばれる部品Dの弁が開くことで流出する。再びプランジャ(部品B)が上死点から下に移動すると圧力が下降し,出口弁(部品D)が閉じる。弁は,ばね(部品E,部品H)により加圧されており,ポンプ内の圧力の上昇下降により開閉する。
フェーズ1の図2のステップ100(以下、S100と称す)は,形状モデル入力/表示部101により形状モデルモデルを入力する。
S101では,形状モデル入力/表示部101により形状モデルの入力画面を表示する。図6に入力画面の一例を示す。操作者は,これから解析する形状モデルを入力する。ここでは,機械構造物を入力する。機械構造物名をポンプAとして入力し,流体ポンプが入力されている。また,部品構成情報も入力する。組立て体を構成する部品構成ツリーとして,部品A,部品B,部品C,部品D,部品E,部品F,部品G,部品Hが入力されている。このとき,部品C,部品D,部品Eからなるコンポ―ネントは出口弁のコンポーネントである。このため,上位ツリーに出口弁が入力され,出口弁を構成する下位ツリーに部品C,部品D,部品Eが入力されている。同様に,部品F,部品G,部品Hからなる入口弁は,上位ツリーに入口弁が入力され,下位ツリーに部品F,部品G,部品Hが入力されている。
S102では,S101で入力した形状モデル,部品構成情報を取得する。本実施例では,ポンプAの情報を取得する。
S103では,S102で得られた情報を,データベース107に入力する。
図2のS200は,モデルベース解析入力/表示部102により,モデルベース解析の解析モデル情報を入力する。
S201では,モデルベース解析入力/表示部102によりモデルベース解析の入力画面を表示する。図7に入力画面の一例を示す。操作者は,ここからモデルベース解析の解析モデルを入力する。ここでは,ポンプAが発生する作用を,プランジャの上下運動により,入口弁から流体が流入し,出口弁から液体が流出する一連の動作を,機能ブロックと,機能ブロック間の結びづけで表現し,入力する。出力される情報量は,入口弁の変位,出口弁の変位,流入流量,流出流量,ポンプ内圧力である。プランジャの上下の運動を,「プランジャ運動計算」という機能ブロックで算出し,「プランジャ運動計算」で算出されたプランジャの変位情報と,入口弁からの流入流量,出口弁から流出流量からポンプ内の圧力を「ポンプ内圧力算出」で計算する。このとき,図のブロックの「プランジャ運動計算」,「ポンプ内圧力算出」が機能ブロックを表し,「プランジャ運動計算」の出力結果を,「ポンプ内圧力算出」で利用するので,お互いの機能ブロックを矢印で結びづけている。また,「プランジャ運動計算」の機能ブロックを例に取ると,プランジャの時間変位を算出するための計算式を入力することで算出する。同様に,機能ブロック内に,数式を入力して所望の出力を得るようにする。ポンプ内圧力から弁の挙動を算出する。ここでは,〔式1〕で与えられる運動方程式を解くことで,弁変位を算出する。
ここで,xは弁の変位,cはダンパ係数,kはばね定数であり,mは弁質量,Fが外力を表す。
〔式1〕を求めるために,外力Fを算出する。外力の算出は,(1)弁周りに掛かる圧力による力と,(2)弁が開いた際に流体が流れることにより弁に掛かる力,(3)弁がしゅう動することによる抵抗力を算出することにより求める。(1)の力は,入口圧力と「ポンプ内圧力算出」から算出されたポンプ内圧力より,「流体力計算(弁の圧力)」から算出される。(2)の力は,「ポンプ内圧力算出」から算出されたポンプ内圧力から「流体力計算(動圧による)」から算出する。(3)の力は,弁の変位から「しゅう動抵抗力」から算出する。次に,〔式1〕の左辺第3項のばね力は,弁の変位から「ばね力算出」から算出する。ここで,ばね定数は,部品E,部品Hのばね定数である。「流体力計算(弁の圧力)」,「流体力計算(動圧による)」,「しゅう動抵抗力」,「ばね力算出」の力と,弁質量,ダンパ係数から〔式1〕を積分することで弁の変位を算出する。この積分は,「積分計算」により求める。弁の変位と力は互いに連成関係にあるため,「積分計算」により求めた弁変位にフィードバックを掛けて収束計算を行う。以上の弁変位の計算は,入口弁と出口弁があるので,それぞれ入口弁解析ブロック,出口解析ブロックの内容として入力する。
〔式1〕を求めるために,外力Fを算出する。外力の算出は,(1)弁周りに掛かる圧力による力と,(2)弁が開いた際に流体が流れることにより弁に掛かる力,(3)弁がしゅう動することによる抵抗力を算出することにより求める。(1)の力は,入口圧力と「ポンプ内圧力算出」から算出されたポンプ内圧力より,「流体力計算(弁の圧力)」から算出される。(2)の力は,「ポンプ内圧力算出」から算出されたポンプ内圧力から「流体力計算(動圧による)」から算出する。(3)の力は,弁の変位から「しゅう動抵抗力」から算出する。次に,〔式1〕の左辺第3項のばね力は,弁の変位から「ばね力算出」から算出する。ここで,ばね定数は,部品E,部品Hのばね定数である。「流体力計算(弁の圧力)」,「流体力計算(動圧による)」,「しゅう動抵抗力」,「ばね力算出」の力と,弁質量,ダンパ係数から〔式1〕を積分することで弁の変位を算出する。この積分は,「積分計算」により求める。弁の変位と力は互いに連成関係にあるため,「積分計算」により求めた弁変位にフィードバックを掛けて収束計算を行う。以上の弁変位の計算は,入口弁と出口弁があるので,それぞれ入口弁解析ブロック,出口解析ブロックの内容として入力する。
S202では,S201で入力した機能ブロック情報や機能ブロック間の結びづけ情報,入口圧力,出口圧力,弁質量,ダンパ係数といった解析条件のモデルベース解析情報を取得する。
S203では,S202で得られた情報を,データベース107に入力する。
S300では,機能・部品関連入力/表示部103により,機能ブロックと部品との関連情報を入力する。
S301では,形状モデル入力/表示部101で入力した部品構成情報,モデルベース解析入力/表示部102で入力した機能ブロック情報を,データベース107から取得する。
S302では,機能・部品関連入力/表示部103により,機能ブロックと部品の関連情報の入力画面を表示する。図8に入力画面の一連を示す。マトリクスの行に,モデルベース解析入力/表示部102より入力された機能ブロック名が表示されている。また,マトリクスの列に形状モデル入力/表示部101で入力された部品名が入力されている。ここでは,出口弁からの流出流量,(1)弁周りに掛かる圧力による力と,(2)弁が開いた際に流体が流れることにより弁に掛かる力を,形状ベースの解析により算出する。このため,形状ベースの解析のために必要な形状モデルは,出口弁の部品Dと出口弁を支持する部品Cであるため,流量算出,流体力計算(弁の圧力),流体力計算(動圧による)と,部品C,部品Dの交叉する箇所に○を入力する。このように,機能ブロックと部品をマトリクスにより結びづける。
S303では,S302で入力された機能ブロックと部品の関連情報を取得する。
S304では,S303で得られた情報を,データベース107に入力する。
図3のS400では,形状ベース解析条件入力/表示部104により,形状ベース解析のための解析計算条件を入力する。
S401では,形状ベース解析条件入力/表示部104により,解析条件の入力画面を表示する。図9に入力画面の一例を示す。出口弁の部品Dと出口弁を支持する部品Cからなる流路部分が表示されている。流体が流入する箇所に入口境界,流出する箇所に出口境界が入力されている。また,解析条件として,入口境界条件には,圧力が指定され,ポンプ内圧力が入力されている。また,出口境界条件には,出口圧力が入力されている。また,流体密度には,「1e+3」が値として入力されている。
S402では,S402で入力された解析計算条件の情報を取得する。
S403では,S402で得られた情報を,データベース107に入力する。
フェーズ2について説明する。図4のS500では,解析モデル作成・解析制御部105により,機能ブロックと部品の関連情報から形状ベースの解析対応する機能ブロックを生成して再構築し,モデルベース解析を実行し,形状ベースの解析モデルを作成して形状ベースの解析を実行する。
S501では,形状モデル入力/表示部101で入力した形状モデル情報,モデルベース解析入力/表示部102で入力したモデルベース解析情報,機能・部品関連入力/表示部103で入力した機能ブロックと部品との関連情報,形状ベース解析条件入力/表示部104で入力した解析モデルの解析条件情報を,データベース107から取得する。
S502では,モデルベース解析モデルを,機能ブロックと部品との関連情報から,形状ベースの解析に対応する機能ブロックを作成し,解析モデルを再構築する。図10に,モデルベース解析入力/表示部102によって表示された再構築した解析モデルを示す。機能ブロックと部品との関連情報より,「流量算出」,「流体力計算(弁の圧力)」,「流体力計算(動圧による)」が,形状モデル解析に置き換わるため,「流量算出」,「流体力計算(弁の圧力)」,「流体力計算(動圧による)」が,形状ベース解析による「出口弁流体解析」に置き換わった解析モデルとなっている。
S503では,S502で再構築した解析モデルを実行する。
S504では,S502で再構築した解析モデルに従って,機能ブロックを実行する。図10に示した再構築した解析モデルでは,「プランジャ運動計算」から実行される。このとき,機能ブロック間に結びづけた情報から,結びづけられた始点の機能ブロックの情報を,終点の機能ブロックに受け渡し,機能ブロックを順々に実行する。「プランジャ運動計算」の次は,「プランジャ運動計算」で得られた結果を元に「ポンプ内圧力算出」が実行される。
S505では,実行する機能ブロックが,形状ベース解析か判別する。実行する機能ブックが,形状ベース解析でない場合はS506を実行し,形状ベース解析の場合は,S507を実行する。
S506では,通常の機能ブロックの処理を行う。「プランジャ運動計算」,「ポンプ内圧力算出」などの機能ブロック内に入力された計算式を実行する。
S507では,形状モデルの解析領域に対してメッシュ解析する。ここで,該当する機能ブロックは,「出口弁流体解析」であり,解析モデルは,形状ベース解析条件入力/表示部104で入力したモデルとなる。
S508では,解析モデルの解析計算条件情報に基づき,境界条件や出入口条件,流体密度条件を設定する。ここで,入口境界条件ではポンプ内圧力,出口境界条件では,出口圧力が指定されているので,機能ブロックからの結びづけ情報からポンプ内圧力,出口圧力を取得して設定する。
S509では,S508で設定した解析モデルに対して3次元流体解析を実行し,流出流量および,(1)弁周りに掛かる圧力による力と,(2)弁が開いた際に流体が流れることにより弁に掛かる力を算出する。
S510では,機能ブロック間の結びづけ情報に基づいて実行した機能ブロックにおいて,時間的および処理フロー的に全て実行終了かどうかを判断し,終了していない場合は,S504に行き,機能ブロックを実行し,終了している場合は,S511に行く。
S511では,S504からS510で得られた流入流量,流出流量,ポンプ内圧力,入口変位,出口変位といった解析計算結果を取得し,データベース107に入力する。
S600では,解析計算結果表示部106により,解析モデル作成・解析制御部105により解析した解析計算結果を表示する。
S601では,解析モデル作成・解析制御部105で解析した解析計算結果を表示する。
図11に解析計算結果の表示画面の一例を示す。図では,横軸に解析ステップ,縦軸に弁変位,ポンプ内圧力取った場合の解析結果が表示されている。
このように,機能ブロックと部品との結びづけ情報を,マトリクスを用いて関連付けすることで,モデルベース解析と,形状ベース解析とが融合した解析モデルの構築が容易になり,解析作業期間の短縮化が図れる。
本発明では,出口弁の3次元流体解析を実施した実施例を示したが,入口弁の解析を,形状ベース解析により実行することは可能である。
本発明では,機能ブロックの実行を,同一の計算機で実施しているように記載しているが,ネットワーク環境を利用することにより,異なる計算機において実施することも可能である。
101 形状モデル入力/表示部
102 モデルベース解析入力/表示部
103 機能・部品関連入力/表示部
104 形状ベース解析条件入力/表示部
105 解析モデル作成・解析制御部
106 解析計算結果表示部
107 データベース
108 計算機
102 モデルベース解析入力/表示部
103 機能・部品関連入力/表示部
104 形状ベース解析条件入力/表示部
105 解析モデル作成・解析制御部
106 解析計算結果表示部
107 データベース
108 計算機
Claims (6)
- モデルベース解析と形状ベース解析とを融合した全体統合解析を行う全体統合解析支援装置において,
形状モデルの入力画面を表示し,形状モデルと,形状モデルの部品構成表を入力する手段と,
モデルベース解析の入力画面を表示し,機能ブロック情報,機能ブロック間の結びづけ情報を入力する手段と,
機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスで入力画面に表示し,機能ブロックの機能に対応する部品を入力する手段とを備えることを特徴とする全体統合解析支援装置。
- 請求項1の全体統合解析支援装置において、
解析計算条件入力画面を表示し,解析対象となる形状モデルの解析条件情報を入力する手段と,
機能ブロックと部品の関連情報から形状ベースの解析対応する機能ブロックを生成して解析モデルを再構築し,モデルベース解析を実行し,実行した機能ブロックが形状ベースで無い場合は,通常の機能ブロックの処理を実行し,形状ベース解析の場合は,形状ベース解析の解析条件情報を取得して解析モデルを作成し,解析モデルにメッシュ生成および解析条件を設定し,流体解析を実行する手段と,
解析計算結果を操作者に表示するする手段とを備えたを特徴とする全体統合解析支援装置。
- 請求項2の全体統合解析支援装置において、
前記機能ブロックの機能に対応する部品を入力する手段として、機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスの行と列にそれぞれ割り付けたマトリクス図を入力画面に表示することを特徴とする全体統合解析支援装置。
- モデルベース解析と形状ベース解析とを融合した全体統合解析を行う全体統合支援方法において,
形状モデルの入力画面を表示し,形状モデルと,形状モデルの部品構成表を入力すること、
モデルベース解析の入力画面を表示し,機能ブロック情報,機能ブロック間の結びづけ情報を入力すること、
機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスで入力画面に表示し,機能ブロックの機能に対応する部品を入力することを特徴とする全体統合解析支援方法。
- 請求項4の全体統合解析支援方法において、
解析計算条件入力画面を表示し,解析対象となる形状モデルの解析条件情報を入力すること、
機能ブロックと部品の関連情報から形状ベースの解析対応する機能ブロックを生成して解析モデルを再構築し,モデルベース解析を実行し,実行した機能ブロックが形状ベースで無い場合は,通常の機能ブロックの処理を実行し,形状ベース解析の場合は,形状ベース解析の解析条件情報を取得して解析モデルを作成し,解析モデルにメッシュ生成および解析条件を設定し,流体解析を実行すること、
解析計算結果を操作者に表示するすることを特徴とする全体統合解析支援方法。
- 請求項5の全体統合解析支援方法において、
前記機能ブロックの機能に対応する部品の入力として、機能ブロック情報,部品構成表情報を,マトリクスの行と列にそれぞれ割り付けたマトリクス図を入力画面に表示することを特徴とする全体統合解析支援方法。
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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