JPWO2015015914A1 - 撮像モジュールの製造方法及び撮像モジュールの製造装置 - Google Patents

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Abstract

撮像素子ユニットとレンズユニットの位置合わせを低コストでかつ高精度に行うことが可能な撮像モジュールの製造方法及び撮像モジュールの製造装置を提供する。製造装置200は、レンズユニット10をx方向が重力方向と平行な状態でZ軸上に保持し、Z軸上に撮像素子ユニット20を保持し、更にレンズ群12のx方向位置を所定位置に保持した状態で、レンズユニット10に対して撮像素子ユニット20のZ軸方向位置を変化させて、撮像素子27により測定チャート89を撮像させ、この撮像で得られる撮像信号に基づいて、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20の位置及び傾きを調整する。

Description

本発明は、撮像モジュールの製造方法及び撮像モジュールの製造装置に関する。
撮影機能を有する携帯電話機等の携帯用電子機器には、小型で薄型の撮像モジュールが搭載されている。この撮像モジュールは、撮影用のレンズが組み込まれたレンズユニットと、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子が組み込まれた撮像素子ユニットとが一体化された構造を有する。
撮像モジュールには、レンズユニット内のレンズを動かしてフォーカス調整をするためのオートフォーカス(AF)機構を有するものや、レンズユニットと撮像素子ユニットを光軸に直交する方向に相対移動させて、撮像される像のブレを光学的に補正するための光学式像ブレ補正機構を有するもの、がある。
例えば、特許文献1及び4には、AF機構を有する撮像モジュールが記載され、特許文献2及び3には、AF機構と光学式像ブレ補正機構を有する撮像モジュールが記載されている。
近年、撮像モジュールには、300万〜1000万画素、或いはそれ以上の高画素数を有する撮像素子が広く使用されるようになっている。
低画素数の撮像素子を用いる場合、レンズユニットと撮像素子ユニットとの位置合わせに特に高い精度は要求されなかったが、高画素数の撮像素子を用いる場合には、高い精度での位置合わせが必要となる。
特許文献1には、レンズユニットと撮像素子ユニットの位置合わせと、レンズユニットと撮像素子ユニットの固定を自動的に行う技術が記載されている。
この技術では、レンズユニットと撮像素子ユニットとを初期位置にセットした後、撮像素子ユニットを光軸方向に移動させながら撮像素子に測定用チャートを撮像させ、得られた撮像画像からレンズユニットと撮像素子ユニットの位置を調整する。この調整後、レンズユニットと撮像素子ユニットを接着固定している。
特開2010−21985号公報 特開2013−97375号公報 特開2012−37549号公報 特開2009−3152号公報
AF機構と光学式像ブレ補正機構とを有する撮像モジュールでは、撮像素子ユニットとレンズユニットが、例えば互いに直交する3方向に相対移動可能である。このため、レンズユニットと撮像素子ユニットの位置を調整する工程では、レンズユニット内のレンズが重力の影響を受けて重力方向に動いてしまう。
重力によってレンズが動いた状態でレンズユニットと撮像素子ユニットの位置合わせを行ってしまうと、実際の使用状態とは異なる状態でレンズユニットと撮像素子ユニットの位置合わせが行われるため、撮像される画像の品質が低下する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像素子ユニットとレンズユニットの位置合わせを重力の影響を排除して高精度に行って、高品質な画像を撮像することが可能な撮像モジュールの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像モジュールの製造方法は、レンズ群を有するレンズユニットと、上記レンズユニットに固定され、上記レンズ群を通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、を有する撮像モジュールの製造方法である。上記レンズユニットは、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に沿う第一の方向に移動させる第一のレンズ駆動部と、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に直交する第二の方向及び第三の方向にそれぞれ移動させる第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部と、を有する。上記撮像素子ユニットは、上記撮像素子と電気的に接続された電気接続部を有する。本発明の撮像モジュールの製造方法では、測定チャートに直交する軸上において、上記撮像素子ユニット、上記レンズユニット、及び上記測定チャートの上記軸の方向の相対位置を変化させ、各相対位置において、上記電気接続部を介して上記撮像素子を駆動して上記撮像素子により上記測定チャートを撮像させる第一工程と、上記撮像素子により上記測定チャートを撮像して得られる撮像信号に基づいて、少なくとも上記レンズユニットに対する上記撮像素子ユニットの上記軸の方向の位置を調整し、上記撮像素子ユニットを上記レンズユニットに固定する第二工程と、を備え、上記第一工程では、各相対位置において、上記レンズユニットの上記第一のレンズ駆動部、上記第二のレンズ駆動部、及び上記第三のレンズ駆動部のうち、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向のうち重力方向と非垂直な方向が駆動方向となっている駆動部に通電した状態で上記撮像素子により上記測定チャートを撮像する。
本発明の撮像モジュールの製造装置は、レンズ群を有するレンズユニットと、上記レンズユニットに固定され、上記レンズ群を通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、を有する撮像モジュールの製造装置である。上記レンズユニットは、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に沿う第一の方向に移動させる第一のレンズ駆動部と、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に直交する第二の方向及び第三の方向にそれぞれ移動させる第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部と、を有し、上記撮像素子ユニットは、上記撮像素子と電気的に接続された電気接続部を有する。本発明の撮像モジュールの製造装置では、測定チャートと、上記測定チャートに直交する軸上に上記撮像素子ユニットを保持するための撮像素子ユニット保持部と、上記軸上で上記測定チャートと上記撮像素子ユニット保持部との間に配置され、上記レンズユニットを保持するためのレンズユニット保持部と、上記保持された上記レンズユニットの上記第一のレンズ駆動部、上記第二のレンズ駆動部、及び上記第三のレンズ駆動部のうち、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向において重力方向と非垂直な方向が駆動方向となっている駆動部に通電する通電部と、上記測定チャート、上記レンズユニット保持部、及び上記撮像素子ユニット保持部の上記軸の方向の相対位置を変化させ、各相対位置において上記通電部によって上記駆動部に通電した状態で、上記撮像素子ユニットの上記電気接続部を介して上記撮像素子を駆動して上記撮像素子により上記測定チャートを撮像させる制御部と、上記撮像素子により上記測定チャートを撮像して得られる撮像信号に基づいて、上記レンズユニットに対する上記撮像素子ユニットの上記軸の方向の位置を少なくとも調整する調整部と、上記調整部により調整後の上記撮像素子ユニットを上記レンズユニットに固定するユニット固定部と、を備える。
本発明によれば、撮像素子ユニットとレンズユニットの位置合わせを重力の影響を排除して高精度に行って、高品質な画像を撮像することが可能な撮像モジュールの製造方法及び製造装置を提供することができる。
撮像モジュール100の外観斜視図である。 図1に示す撮像モジュール100においてレンズユニット10を省略した状態の撮像素子ユニット20の外観斜視図である。 図1に示す撮像モジュール100のA−A線断面図である。 図2に示すレンズユニット10内の電気接続構成を示す図 撮像モジュール100の製造装置200の概略構成を示す側面図である。 撮像モジュール製造装置200によるレンズユニット10と撮像素子ユニット20の保持状態を示す説明図である。 測定チャートの正面図である。 撮像モジュール製造装置200の内部構成を示すブロック図である。 撮像モジュール製造装置200による撮像モジュールの製造工程を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、撮像モジュール100の外観斜視図である。
撮像モジュール100は、レンズ群12を有するレンズユニット10と、レンズユニット10に固定され、レンズ群12を通して被写体を撮像する撮像素子(図1では不図示)を有する撮像素子ユニット20と、を備える。
図1では、レンズ群12の光軸Axに沿う方向をz方向とし、z方向に直交する2方向であって互いに直交する2つの方向をそれぞれx方向、y方向としている。
レンズユニット10は、後述する各構成部材を内部に収容する筐体11を備える。筐体11の外部には、筐体11に収容されるフレキシブル基板13の一部が露出している。このフレキシブル基板13の露出部分の先端には、端子14A〜14Fを含むレンズユニット端子部が接続されている。
なお、レンズユニット端子部は、後述するように、端子14A〜14F以外の端子も含むが、図1では、簡略化のために端子14A〜14Fのみを図示し、その他の端子の図示を省略している。
筐体11の天板には開口が設けられており、この開口からレンズ群12が露出している。撮像モジュール100は、被写体からの光をこの開口から取り込んで撮像を行う。
また、筐体11の天板には、撮像モジュール100の製造時にレンズユニット10を製造装置に保持するための位置決め用の凹部95A,95B,及び95Cが形成されている。天板の対角線上に配置される凹部95A,及び95Cの底面には、凹部95A,及び95Cよりも小さい凹部95A1,及び95C1がそれぞれ形成されている。
図2は、図1に示す撮像モジュール100においてレンズユニット10を省略した状態の外観斜視図である。
図2に示すように、撮像素子ユニット20は、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等の撮像素子27が配置される基板21と、基板21と電気的に接続されるフレキシブル基板22と、を備える。
撮像素子27の外縁形状は矩形(完全な矩形に限らず、実質的に矩形)である。被写体側から撮像モジュール100を見た平面視において、撮像素子27の外縁を構成する主要4辺のうちの平行な2辺はx方向と平行になっており、残り2辺はy方向と平行になっている。
撮像素子27の画素ピッチは特に限定されないが、1.0μm以下のものが用いられる。ここで、画素ピッチとは、撮像素子27が有する画素に含まれる光電変換領域の中心間距離のうち、最も小さい距離のことをいう。
近年、画素数の増加に伴い、撮像素子の画素ピッチは狭くなっているが、画素ピッチが狭くなると、1画素あたりの面積が小さくなる。これにより、許容錯乱円の半径が小さくなり、焦点深度が浅くなる。さらに、1画素あたりの集光量を多くする必要があるため、レンズのFナンバーも小さくなる傾向にある。
これらのことから、近年の撮像モジュールは、非常に焦点深度が浅く、レンズユニットと撮像素子ユニットの位置合わせ精度は高いものが要求されている。画素ピッチが1.0μm以下になると、特に高い位置合わせ精度が要求される。
基板21上には筒状のカバーホルダ25が形成され、カバーホルダ25内部に撮像素子27が配置されている。カバーホルダ25の中空部には撮像素子27上方において図示省略のカバーガラスが嵌め込まれる。
カバーホルダ25の外側における基板21表面には、レンズユニット10との電気的接続をとるための端子24A〜24Fを含む撮像素子ユニット端子部が設けられている。この撮像素子ユニット端子部も、レンズユニット端子部と同様に、一部の端子のみ図示している。
基板21には、撮像素子27のデータ出力用端子及び駆動用端子等と接続される撮像素子用配線が設けられている。撮像素子用配線は、フレキシブル基板22に設けられた配線を経由して、フレキシブル基板22端部に設けられた外部接続用端子部23に接続されている。外部接続用端子部23は、撮像素子27と電気的に接続された電気接続部として機能する。
また、基板21には、撮像素子ユニット端子部に含まれる各端子と接続されるレンズユニット用配線が設けられている。レンズユニット用配線は、フレキシブル基板22に設けられた配線を経由して、フレキシブル基板22端部に設けられた外部接続用端子部23に接続されている。
レンズユニット10と撮像素子ユニット20を固定した状態では、レンズユニット端子部の各端子とこれに対応する撮像素子ユニット端子部の各端子とが電気的に接続される。
図1では、端子14Aと端子24Aとが電気的に接続され、端子14Bと端子24Bとが電気的に接続され、端子14Cと端子24Cとが電気的に接続され、端子14Dと端子24Dとが電気的に接続され、端子14Eと端子24Eとが電気的に接続され、端子14
Fと端子24Fとが電気的に接続されている。
図3は、図1に示す撮像モジュール100のA−A線断面図である。
図3に示すように、撮像素子27は、基板21に設けられた凹部に配置されるとともに、基板21上に設けられたカバーホルダ25及びカバーホルダ25に嵌め込まれたカバーガラス26によって封止されている。
また、図3に示すように、レンズユニット10は、カバーガラス26上方に配置された複数(図3の例では12A〜12Dの4つ)のレンズを含むレンズ群12と、レンズ群12を支持する筒状のレンズバレル15と、撮像素子ユニット20のカバーホルダ25の上面に載置された底部ブロック19と、底部ブロック19上に固定されたフレキシブル基板13と、フレキシブル基板13に接続されたレンズユニット端子部(図3では断面のため端子14Cのみが図示)と、フレキシブル基板13上方に形成されたレンズ駆動装置16と、を備える。
レンズ群12、レンズバレル15、底部ブロック19、フレキシブル基板13、及びレンズ駆動装置16は、筐体11に収容されている。
レンズ駆動装置16は、第一のレンズ駆動部と、第二のレンズ駆動部と、第三のレンズ駆動部と、レンズの位置を検出する位置検出素子としてのホール素子と、を備える。
第一のレンズ駆動部は、レンズ群12のうち少なくとも一部のレンズ(図3の例ではレンズ群12の全てのレンズとしている)を、レンズ群12の光軸Axに沿う第一の方向(図1のz方向)に移動させてフォーカス調整を行うための駆動部である。
第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部は、レンズ群12のうち少なくとも一部のレンズ(図3の例ではレンズ群12の全てのレンズとしている)をレンズ群12の光軸Axに直交する第二の方向(図1のx方向)及び第三の方向(図1のy方向)に移動させて、撮像素子27によって撮像される像のブレを補正するための駆動部である。
第一のレンズ駆動部と第二のレンズ駆動部と第三のレンズ駆動部は、それぞれ、レンズを移動させるためのアクチュエータであり、本実施形態ではボイスコイルモータ(VCM)を使用しているが、周知の他の手段を採用してもよい。
図4は、図1に示すレンズユニット10の電気的接続構成を示すブロック図である。
図4に示すように、レンズ駆動装置16は、レンズ群12をx方向に移動させるためのx方向VCM16A(上記第二のレンズ駆動部)と、レンズ群12のx方向位置を検出するためのx方向ホール素子16Bと、レンズ群12をy方向に移動させるためのy方向VCM16C(上記第三のレンズ駆動部)と、レンズ群12のy方向位置を検出するためのy方向ホール素子16Dと、レンズ群12をz方向に移動させるためのz方向VCM16E(上記第一のレンズ駆動部)と、レンズ群12のz方向位置を検出するためのz方向ホール素子16Fと、を備える。
x方向VCM16Aには2つの端子があり、この2つの端子の各々は、フレキシブル基板13に形成された配線を介して、端子14A、及び端子14Bと電気的に接続されている。
x方向ホール素子16Bには4つの端子があり、この4つの端子の各々は、フレキシブル基板13に形成された配線を介して、端子14a、端子14b、端子14c、及び端子14
dと電気的に接続されている。
y方向VCM16Cには2つの端子があり、この2つの端子の各々は、フレキシブル基板13に形成された配線を介して、端子14C、及び端子14Dと電気的に接続されている。
y方向ホール素子16Dには4つの端子があり、この4つの端子の各々は、フレキシブル基板13に形成された配線を介して、端子14e、端子14f、端子14g、及び端子14hと電気的に接続されている。
z方向VCM16Eには2つの端子があり、この2つの端子の各々は、フレキシブル基板13に形成された配線を介して、端子14E、及び端子14Fと電気的に接続されている。
z方向ホール素子16Fには4つの端子があり、この4つの端子の各々は、フレキシブル基板13に形成された配線を介して、端子14i、端子14j、端子14k、及び端子14lと電気的に接続されている。
なお、各レンズ駆動部と各ホール素子について必要な端子の数は一例であり、上述したものには限定されない。
以上の構成の撮像モジュール100は、まず、レンズユニット10と撮像素子ユニット20が別々に製造される。そして、レンズ群12によって結像される被写体の結像面が撮像素子27の撮像面と一致するように、レンズユニット10と撮像素子ユニット20の位置合わせをする調整工程が行われ、その後、レンズユニット10と撮像素子ユニット20が接着固定される。
上記調整工程は、レンズユニット10を製造装置によって所定の姿勢で保持した状態で、撮像素子ユニット20を動かして行われる。このとき、レンズユニット10は、図1に示したx方向が重力方向と平行(非垂直)となり、y方向及びz方向が重力方向に垂直な姿勢で保持される。
本明細書において、x方向、y方向、及びz方向のいずれかと重力方向が垂直となるレンズユニット10の姿勢とは、重力の影響で、このいずれかの方向にレンズ群12が動かない程度の姿勢であればよく、このいずれかの方向と重力方向とが厳密に垂直である必要はない。例えば、メカニカルロスや摩擦抵抗等でレンズ群12が上記いずれかの方向に変位しない程度の傾きは許容される。
撮像モジュール100では、第二のレンズ駆動部によってレンズ群12がx方向に移動可能である。したがって、x方向が重力方向と平行となる姿勢でレンズユニット10が保持されると、レンズ群12の位置は重力の影響を受けるため、位置合わせのための基準位置からレンズ群12の位置がずれることが考えられる。
そこで、上記調整工程では、x方向VCM16Aに接続された端子14A,14Bにおける筐体11外部に露出している露出面に通電用のプローブピンを接触させて、端子14A,14Bに通電し、第二のレンズ駆動部を駆動して、レンズ群12のx方向位置を上記基準位置に保持する。
そして、この状態でレンズユニット10と撮像素子ユニット20の位置合わせを行う。これにより、製造する全ての撮像モジュール100において、同一条件での位置合わせが可能になり、高精度の調整が可能となる。
なお、撮像モジュール100を搭載する電子機器(例えばデジタルカメラや携帯電話機等)では、図1に示したx方向が重力方向と平行な状態で使用されることが多い。
この状態では、電子機器が、レンズ群12のx方向初期位置を、レンズ群12が重力によってx方向に下がった分だけ重力方向の反対側に戻した位置として、撮像制御を行う。
そこで、調整工程時には、上記基準位置を上記初期位置とすることで、実使用状態に近い形での位置合わせが可能になり、高精度な調整が可能となる。
図5は、撮像モジュール100の製造装置200の概略構成を示す側面図である。
撮像モジュール製造装置200は、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20の位置及び傾きを調整し、調整後に撮像素子ユニット20をレンズユニット10に固定して撮像モジュール100を完成させる。
撮像モジュール製造装置200は、チャートユニット71と、コリメータユニット73と、レンズ位置決めプレート75と、レンズ保持機構77と、撮像素子ユニット保持部79と、接着剤供給部81と、紫外線ランプ83と、これらを制御する制御部85と、を備える。これらは、作業台87の重力方向に直交する面上で一方向に並べて配置されている。
チャートユニット71は、箱状の筐体71aと、筐体71a内に嵌合される測定チャート89と、筐体71a内に組み込まれて測定チャート89を背面から平行光で照明する光源91とから構成されている。測定チャート89は、例えば、光拡散性を有するプラスチック板で形成されている。測定チャート89のチャート面は重力方向に平行となっている。
図6は測定チャート89のチャート面を示す図である。測定チャート89は矩形状であり、チャートパターンが設けられたチャート面には、複数のチャート画像CH1,CH2,CH3,CH4,CH5がそれぞれ印刷されている。
複数のチャート画像は、全て同一の画像であり、黒色の線を所定の一定間隔で配列させた、いわゆるラダー状のチャートパターンである。各チャート画像は、それぞれ画像の水平方向に配列させた水平チャート画像Pxと、画像の垂直方向に配列させた垂直チャート画像Pyから構成されている。
コリメータユニット73は、測定チャート89のチャート面の垂線であって、チャート面中心89aを通る線であるZ軸上において、チャートユニット71に対面配置されている。
コリメータユニット73は、作業台87に固定されたブラケット73aとコリメータレンズ73bから構成されている。コリメータレンズ73bは、チャートユニット71から放射された光を集光するとともに、レンズユニット10に対するチャートの虚像位置を任意の距離(たとえば無限遠の位置や、レンズユニット10の想定する撮影に適した標準的な被写体距離)に配置する機能を有する。
レンズ位置決めプレート75は、例えば金属によって剛性を有するように形成されており、コリメータユニット73により集光された光を通過させる開口75aが設けられている。レンズ位置決めプレート75は、Z軸上においてコリメータユニット73に対面配置されている。
図7は、撮像モジュール製造装置200によるレンズユニット10と撮像素子ユニット20の保持状態を示す説明図である。
図7に示すように、レンズ位置決めプレート75のレンズ保持機構77側の面には、開口75aの周囲に3個の当接ピン93A,93B,及び93Cが設けられている。
3個の当接ピン93A,93B,及び93Cのうち、対角線上に配置された2個の当接ピン93A,及び93Cの先端には、当接ピンよりも小径の挿入ピン93A1,及び93C1がそれぞれ設けられている。
当接ピン93A,93B,及び93Cは、図1に示すレンズユニット10の凹部95A,95B,及び95Cを受け、挿入ピン93A1,及び93C1は、凹部95A1,及び95C1にそれぞれ挿入されてレンズユニット10を位置決めする。
このようにしてレンズユニット10が位置決めされた状態では、Z軸がレンズユニット10の光軸Axと一致する。また、レンズユニット10において図1のx方向は重力方向と平行になる。
レンズ保持機構77は、Z軸上でチャートユニット71に筐体11の天板が向くようにレンズユニット10を保持する保持プレート97と、この保持プレート97をZ軸方向に移動させる第1スライドステージ99とから構成されている。
第1スライドステージ99は、電動式の精密ステージであって、図示しないモータの回転によってボールネジを回転させ、このボールネジに噛合されたステージ部99aをZ軸方向に移動させるものである。
保持プレート97をZ軸方向に移動させて、レンズ位置決めプレート75によって位置決めされたレンズユニット10の底部ブロック19に保持プレート97を押し当てることで、レンズユニット10は製造装置200に保持された状態となる。
このように、レンズ位置決めプレート75とレンズ保持機構77とによって、レンズユニット10をZ軸上に保持するレンズユニット保持部が構成される。
ステージ部99a上には、2つのプローブピン113a,及び113bを備えたプローブユニット113が保持プレート97に対面して取り付けられている。
このプローブユニット113は、レンズユニット10の端子14Aにプローブピン113aを接触させ、レンズユニット10の端子14Bにプローブピン113bを接触させて端子14A,14Bに通電し、第二のレンズ駆動部(x方向VCM16A)を駆動する。
プローブユニット113は、制御部85の指令に基づいて第二のレンズ駆動部を駆動するために端子14A,及び14Bに通電する通電部として機能する。
プローブユニット113は、レンズユニット10の光軸Axのx方向位置が、使用時の初期位置となるように、第二のレンズ駆動部を駆動して、レンズユニット10のレンズ群12の位置を調整する。
撮像素子ユニット保持部79は、撮像素子ユニット20をZ軸上に保持するためのものである。また、撮像素子ユニット保持部79は、制御部85の制御により、撮像素子ユニット20のZ軸方向位置及び傾きが変更可能となっている。
撮像素子ユニット20の傾きは、Z軸に直交する平面に対する撮像素子27の撮像面27aの傾きを意味する。
撮像素子ユニット保持部79は、Z軸上でチャートユニット71に撮像面27aが向くように撮像素子ユニット20を保持するチャックハンド115と、チャックハンド115が取り付けられた略クランク状のブラケット117を保持し、Z軸に直交する2軸(水平X軸、垂直Y軸)の回りで傾きを調整する2軸回転ステージ119と、2軸回転ステージ119が取り付けられたブラケット121を保持してZ軸方向に移動させる第2スライドステージ123とから構成されている。
チャックハンド115は、図7に示すように、略クランク状に屈曲された一対の挟持部材115aと、これらの挟持部材115aをZ軸に直交するX軸方向で移動させるアクチュエータ115b(図5参照)とから構成されている。挟持部材115aは、撮像素子ユニット20の外枠を挟み込み、撮像素子ユニット20を保持する。
また、チャックハンド115は、配置されたレンズユニット10の光軸Axと撮像面27aの中心位置とが略一致するように、挟持部材115aに挟持された撮像素子ユニット20を位置決めする。
また、チャックハンド115は、Z軸方向にみたときに、撮像素子ユニット20の撮像素子ユニット端子部の各端子と、保持されたレンズユニット10のレンズユニット端子部の各端子とが重なるように、挟持部材115aに挟持された撮像素子ユニット20を位置決めする。
2軸回転ステージ119は、電動式の2軸ゴニオステージであって、図示しない2つのモータの回転により、撮像面27aの中心位置を回転中心にして、撮像素子ユニット20を、X軸の回りのθx方向と、Z軸及びX軸に直交するY軸の回りのθy方向に傾ける。これにより、撮像素子ユニット20を各方向に傾けた際に、撮像面27aの中心位置とZ軸との位置関係がずれることがない。
第2スライドステージ123は、電動式の精密ステージであって、図示しないモータの回転によってボールネジを回転させ、このボールネジに噛合されたステージ部123aをZ軸方向に移動させるものである。ステージ部123aにはブラケット121が固定されている。
2軸回転ステージ119には、撮像素子ユニット20のフレキシブル基板22の先端に設けられた外部接続用端子部23と接続されるコネクタケーブル127が取り付けられている。このコネクタケーブル127は撮像素子27の駆動信号を入力したり、撮像素子27から出力される撮像画像信号を出力したりする。
接着剤供給部81と紫外線ランプ83は、レンズユニット10と撮像素子ユニット20を固定するユニット固定部を構成する。
接着剤供給部81は、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20の位置及び傾きの調整が終了した後、レンズユニット10と撮像素子ユニット20との隙間に紫外線硬化型接着剤を供給する。
紫外線ランプ83は、上記隙間に供給された紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射することで、接着剤を硬化させる。なお、接着剤としては、紫外線硬化型接着剤の他、瞬間接着剤、熱硬化接着剤、自然硬化接着剤等も利用可能である。
図8は撮像モジュール製造装置200の内部構成を示すブロック図である。
図8に示すように、上記説明した各部は制御部85に接続されている。制御部85は、例えば、CPUやROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータであり、ROMに記憶されている制御プログラムに基づいて各部を制御している。また、制御部85には、各種設定を行うキーボードやマウス等の入力部131と、設定内容や作業内容、作業結果等が表示される表示部133とが接続されている。
レンズ駆動ドライバ145は、第二のレンズ駆動部(x方向VCM16A)を駆動するための駆動回路であり、プローブユニット113を介して第二のレンズ駆動部に駆動電流を供給する。撮像素子ドライバ147は、撮像素子27を駆動するための駆動回路であり、コネクタケーブル127を介して撮像素子27に駆動信号を入力する。
合焦座標値取得回路149は、撮像素子27の撮像面27a上に設定された複数の撮像位置(測定チャート89の各チャート画像CH1,CH2,CH3,CH4,及びCH5に対応する位置)について、Z軸方向における合焦度合の高い位置である合焦座標値をそれぞれ取得する。
制御部85は、複数の撮像位置の合焦座標値を取得する際に、第2スライドステージ123を制御し、Z軸上に予め離散的に設定された複数の測定位置(Z0,Z1,Z2,…)に撮像素子ユニット20を順次に移動させる。また、制御部85は、撮像素子ドライバ147を制御し、各測定位置でレンズ群12が結像した測定チャート89の複数のチャート画像CH1,CH2,CH3,CH4,及びCH5のチャート像を撮像素子27に撮像させる。
合焦座標値取得回路149は、コネクタケーブル127を介して入力された撮像信号から上記複数の撮像位置に対応する画素の信号を抽出し、その画素信号から複数の撮像位置に対する個別の合焦評価値をそれぞれ算出する。そして、各撮像位置について所定の合焦評価値が得られたときの測定位置をZ軸上の合焦座標値としている。
合焦評価値としては、例えばコントラスト伝達関数値(Contrast Transfer Function:以下、CTF値と呼称する)を用いることができる。CTF値は、空間周波数に対する像のコントラストを表す値であり、CTF値が高いときに合焦度が高いものとみなす。
合焦座標値取得回路149は、複数の撮像位置の各々について、Z軸上に設定された複数の測定位置(Z0,Z1,Z2,…)毎に、XY座標平面上で設定した複数方向のそれぞれに対してCTF値を算出している。CTF値が算出される方向としては、例えば、撮像面27aの横方向である水平方向(X軸方向)と、これに直交する垂直方向(Y軸方向)とし、各方向のCTF値であるX−CTF値及びY−CTF値をそれぞれ算出する。
合焦座標値取得回路149は、各チャート画像CH1,CH2,CH3,CH4,及びCH5に対応する複数の撮像位置について、X−CTF値が最大となる測定位置のZ軸上の座標(Zp1、Zp2,Zp3,Zp4,Zp5)を水平合焦座標値として取得する。また同様に、Y−CTF値が最大となる測定位置のZ軸上の座標を垂直合焦座標値として取得する。
結像面算出回路151には、合焦座標値取得回路149から各撮像位置の水平合焦座標値及び垂直合焦座標値が入力される。結像面算出回路151は、撮像面27aをXY座標平面に対応させたときの各撮像位置のXY座標値と、それぞれの撮像位置毎に得られたZ軸上の水平合焦座標値及び垂直合焦座標値との組み合わせで表される複数の評価点を、XY座標平面とZ軸とを組み合わせた三次元座標系に展開する。結像面算出回路151は、これらの評価点の相対位置に基づいて三次元座標系で一平面として表される近似結像面を算出する。
調整値算出回路153には、結像面算出回路151から近似結像面の情報が入力される。調整値算出回路153は、近似結像面とZ軸との交点であるZ軸上の結像面座標値F1と、XY座標平面に対する近似結像面のX軸回り及びY軸回りの傾きであるXY方向回転角度とを算出し、制御部85に入力する。
制御部85は、調整値算出回路153から入力された結像面座標値及びXY方向回転角度に基づいて撮像素子ユニット保持部79を駆動し、撮像素子ユニット20のZ軸方向位置及び傾きを調整して、撮像面27aを近似結像面に一致させる。
以上の撮像モジュール製造装置200は、概略的には以下の工程を実施するものである。
(1)測定チャート89のチャート面に直交するZ軸上に、レンズユニット10と撮像素子ユニット20を保持する工程
(2)Z軸上に保持された撮像素子ユニット20のZ軸方向位置を変化させ、各位置において、Z軸上に保持されたレンズユニット10の第一〜第三のレンズ駆動部のうち、x方向、y方向、及びz方向のうち重力方向と非垂直な方向を駆動方向とする駆動部(ここでは第二のレンズ駆動部)に通電した状態で、電気接続部を介して撮像素子27を駆動して撮像素子27により測定チャート89を撮像させる工程
(3)撮像素子27により測定チャート89を撮像して得られる撮像信号に基づいて、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20の位置及び傾きを調整し、撮像素子ユニット20をレンズユニット10に固定する工程
以下、撮像モジュール製造装置200による撮像モジュール100の製造工程の詳細について、図9のフローチャートに沿って説明する。
まず、レンズ保持機構77によるレンズユニット10の保持(S1)について説明する。制御部85は、第1スライドステージ99を制御して保持プレート97をZ軸方向に沿って移動させることにより、レンズ位置決めプレート75と保持プレート97との間にレンズユニット10が挿入可能なスペースを形成する。レンズユニット10は、図示しないロボットにより保持されて、レンズ位置決めプレート75と保持プレート97との間に移送される。
制御部85は、光学センサ等でレンズユニット10の移動を検知し、第1スライドステージ99のステージ部99aをレンズ位置決めプレート75に近付ける方向に移動させる。これにより、保持プレート97はレンズユニット10を保持する。プローブユニット113は、レンズユニット10の端子14A,及び14Bに接触して、第二のレンズ駆動部とレンズ駆動ドライバ145とを電気的に接続する。
図示しないロボットによるレンズユニット10の保持を解除した後、保持プレート97は更にレンズ位置決めプレート75に向けて移動される。そして、レンズユニット10の凹部95A,95B,及び95Cが当接ピン93A,93B,及び93Cにそれぞれ当接し、凹部95A1,及び95C1に挿入ピン93A1,及び93C1がそれぞれ挿入される。これにより、レンズユニット10は、Z軸方向と、X軸方向及びY軸方向とで位置決めされる。
次に、撮像素子ユニット保持部79による撮像素子ユニット20の保持(S2)について説明する。制御部85は、第2スライドステージ123を制御して2軸回転ステージ119をZ軸方向に沿って移動させることにより、保持プレート97と2軸回転ステージ1
19との間に撮像素子ユニット20が挿入可能なスペースを形成する。撮像素子ユニット20は、図示しないロボットにより保持されて、保持プレート97と2軸回転ステージ119との間に移送される。
制御部85は、光学センサ等で撮像素子ユニット20の移動を検知し、第2スライドステージ123のステージ部123aを保持プレート97に近付ける方向に移動させる。そして、作業者は、チャックハンド115の挟持部材115aを用いて、撮像素子ユニット20を保持させる。また、コネクタケーブル127を撮像素子ユニット20の外部接続用端子部23に接続する。これにより、撮像素子27と制御部85とが電気的に接続された状態になる。その後、図示しないロボットによる撮像素子ユニット20の保持が解除される。
このようにしてレンズユニット10及び撮像素子ユニット20がZ軸上に保持された後、合焦座標値取得回路149によって、撮像面27aの各撮像位置の水平合焦座標値及び垂直合焦座標値が取得される(S3)。
具体的には、制御部85は、第2スライドステージ123を制御して2軸回転ステージ119をレンズ保持機構77に近づく方向に移動させ、撮像素子27がレンズユニット10に最も近くなる最初の測定位置に撮像素子ユニット20を移動させる。
制御部85は、チャートユニット71の光源91を発光させる。また、制御部85は、レンズ駆動ドライバ145からの駆動信号を端子14A,及び14Bに入力し、第二のレンズ駆動部を駆動して、レンズ群12の光軸Axのx方向位置を基準位置(例えば実際の使用時の初期位置)に保持する。
次に、制御部85は、撮像素子ドライバ147を制御して、レンズユニット10により結像したチャート画像CH1,CH2,CH3,CH4,及びCH5を撮像素子27に撮像させる。撮像素子27は、撮像した撮像信号を、コネクタケーブル127を介して合焦座標値取得回路149に入力する。
合焦座標値取得回路149は、入力された撮像信号から各チャート画像CH1,CH2,CH3,CH4,CH5に対応する撮像位置における画素の信号を抽出し、その画素信号から各撮像位置についてのX−CTF値及びY−CTF値を算出する。制御部85は、X−CTF値及びY−CTF値の情報を、例えば、制御部85内のRAMに記憶する。
制御部85は、撮像素子ユニット20をZ軸方向に沿って設定された複数の測定位置(Z0,Z1,Z2,…)に順次に移動させ、各測定位置において、レンズ群12の光軸Axのx方向位置を基準位置に保持した状態で、撮像素子27に測定チャート89のチャート像を撮像させる。合焦座標値取得回路149は、各測定位置でそれぞれの撮像位置におけるX−CTF値及びY−CTF値を算出する。
合焦座標値取得回路149は、撮像位置の各々について、算出された複数のX−CTF値、及びY−CTF値の中から最大値を選択し、最大値が得られた測定位置のZ軸座標をその撮像位置の水平合焦座標値及び垂直合焦座標値として取得する。
合焦座標値取得回路149において取得された水平合焦座標値及び垂直合焦座標値は、結像面算出回路151に入力される。結像面算出回路151は、例えば最小自乗法により、平面近似された近似結像面Fを算出する(S5)。
結像面算出回路151で算出された近似結像面Fの情報は、調整値算出回路153に入力される。調整値算出回路153は、近似結像面FとZ軸との交点である結像面座標値F1と、XY座標平面に対する近似結像面のX軸回り及びY軸回りの傾きであるXY方向回転角度とを算出し、制御部85に入力する(S6)。
制御部85は、結像面座標値F1とXY方向回転角度に基づいて、2軸回転ステージ119及び第2スライドステージ123を制御し、撮像素子27の撮像面27aの中心位置が結像面座標値F1に一致するように、撮像素子ユニット20をZ軸方向に移動させ、撮像面27aの傾きが近似結像面Fに一致するように、撮像素子ユニット20のθx方向及びθy方向の角度を調整させる(S7)。
制御部85は、撮像素子ユニット20の位置及び傾き調整後に、各撮像位置の合焦位置を確認する確認工程を実施する(S8)。この確認工程では、上述したS3の各工程が再び実行される。撮像素子ユニット20の位置及び傾き調整後には、撮像位置の各々について、水平方向及び垂直方向で対応する評価値のバラツキが小さくなる。
制御部85は、確認工程(S8)の終了後(S4)、撮像面27aの中心位置が結像面座標値F1に一致するように撮像素子ユニット20をZ軸方向に移動させる(S9)。また、制御部85は、接着剤供給部81から、レンズユニット10と撮像素子ユニット20との隙間に紫外線硬化接着剤を供給させ(S10)、紫外線ランプ83を点灯させることで、紫外線硬化型接着剤を硬化させる(S11)。
接着剤が硬化して、レンズユニット10と撮像素子ユニット20とが固定された後、完成した撮像モジュール100は、図示しないロボットにより撮像モジュール製造装置200から取り出される(S13)。
なお、レンズユニット10と撮像素子ユニット20は、紫外線硬化型接着剤により固定できるが、紫外線硬化型接着剤による硬化を、レンズユニット10と撮像素子ユニット20との仮固定として利用してもよい。
例えば、撮像モジュール100は、レンズユニット10と撮像素子ユニット20とを仮固定した状態で撮像モジュール製造装置200から取り出し、清浄処理等の所望の工程を行った後にレンズユニット10と撮像素子ユニット20とを、熱硬化型接着剤等によって完全に固定することであってもよい。
以上の製造装置200によって撮像モジュール100を製造することで、レンズユニット10と撮像素子ユニット20の位置合わせを高精度に行うことができる。
以下、製造装置200の変形例について説明する。
(第一の変形例)
図5に示した製造装置200において、レンズ位置決めプレート75及びレンズ保持機構77からなるレンズユニット保持部が、x方向及びz方向をそれぞれ重力方向と非垂直にし、y方向を重力方向と垂直にした状態でレンズユニット10を保持する構成としてもよい。例えば、作業台87の表面が図5の紙面左右に傾斜している構成がこれに相当する。
この場合、レンズ群12に加わる重力は、x方向成分とz方向成分に分けられる。つまり、レンズユニット10が製造装置200に保持された状態では、レンズ群12が重力によってz方向とx方向に移動することになる。
この場合、製造装置200のプローブユニット113は、端子14A,14B,14E,及び14Fのそれぞれと接触するためのプローブピンを有する構成とする。
そして、制御部85が、プローブユニット113を介して、第一のレンズ駆動部(z方向VCM16E)と第二のレンズ駆動部(x方向VCM16A)を駆動し、レンズ群12のx方向位置及びz方向位置を所望の基準位置に制御した状態で、図9のS3の工程を実施する。
このように、レンズユニット10のx方向とz方向が重力方向と垂直にならず、y方向だけが重力方向と垂直になるケースであっても、製造装置を上記構成とすることで、レンズ群12を所望の位置に制御した状態、すなわち重力の影響を排除した状態で位置合わせが可能となり、高精度の位置合わせを行うことができる。
(第二の変形例)
図5に示した製造装置200において、レンズ位置決めプレート75及びレンズ保持機構77からなるレンズユニット保持部が、x方向及びy方向をそれぞれ重力方向と非垂直にし、z方向を重力方向と垂直にした状態でレンズユニット10を保持する構成としてもよい。例えば、作業台87の表面が図5の紙面手前から奥に傾斜している構成がこれに相当する。
この場合、レンズ群12に加わる重力は、x方向成分とy方向成分に分けられる。つまり、レンズユニット10が製造装置200に保持された状態では、レンズ群12が重力によってx方向とy方向に移動することになる。
したがって、この場合は、製造装置200のプローブユニット113が、端子14A,14B,14C,14Dのそれぞれと接触するためのプローブピンを有する構成とする。
そして、制御部85が、プローブユニット113を介して、第二のレンズ駆動部(x方向VCM16A)と第三のレンズ駆動部(y方向VCM16C)を駆動し、レンズ群12のx方向位置及びy方向位置を所望の基準位置に制御した状態で、図9のS3の工程を実施すればよい。
このように、レンズユニット10のx方向とy方向が重力方向と垂直にならず、z方向だけが重力方向と垂直になるケースであっても、製造装置を上記構成とすることで、レンズ群12を所望の位置に制御した状態、すなわち重力の影響を排除した状態で位置合わせが可能となり、高精度の位置合わせを行うことができる。
(第三の変形例)
図5において、作業台87の表面が重力方向と平行になっている製造装置とすることもできる。この製造装置は、レンズユニット保持部が、x方向及びy方向をそれぞれ重力方向と垂直にし、z方向を重力方向と非垂直にした状態でレンズユニット10を配置する構成となる。
したがって、この場合は、製造装置200のプローブユニット113が、端子14E,14Fのそれぞれと接触するためのプローブピンを有する構成とする。
そして、制御部85が、プローブユニット113を介して、第一のレンズ駆動部(z方向VCM16E)を駆動し、レンズ群12のz方向位置を所望の基準位置に制御した状態で、図9のS3の工程を実施すればよい。
この変形例の製造装置と、図5に示した製造装置200によれば、レンズユニット10と撮像素子ユニット20の位置合わせを行う際に、レンズユニット10に通電するためのプローブ数を、第一の変形例と第二の変形例の製造装置と比べて減らすことができる。このため、プロービングが容易となり、製造コストを削減することができる。
(第四の変形例)
図5に示した製造装置200において、レンズ位置決めプレート75及びレンズ保持機構77からなるレンズユニット保持部が、y方向を重力方向と平行にし、x方向及びz方向を重力方向と垂直にした状態でレンズユニット10を保持する構成としてもよい。
この場合は、製造装置200のプローブユニット113が、端子14C,及び14Dのそれぞれと接触するためのプローブピンを有する構成とする。
そして、制御部85が、プローブユニット113を介して、第三のレンズ駆動部(y方向VCM16C)を駆動し、レンズ群12のy方向位置を所望の基準位置に制御した状態で、図9のS3の工程を実施すればよい。
この変形例の製造装置によれば、レンズユニット10と撮像素子ユニット20の位置合わせを行う際に、レンズユニット10に通電するためのプローブ数を、第一の変形例と第二の変形例の製造装置と比べて減らすことができる。このため、製造コストを削減することができる。
(第五の変形例)
図5に示した製造装置200において、レンズ位置決めプレート75及びレンズ保持機構77からなるレンズユニット保持部が、x方向、y方向、及びz方向をそれぞれ重力方向と非垂直にした状態でレンズユニット10を保持する構成としてもよい。例えば、作業台87の表面が図5の紙面手前から奥に傾斜しかつ紙面左右に傾斜している構成がこれに相当する。
この場合、レンズ群12に加わる重力は、x方向成分とy方向成分とz方向成分に分けられる。つまり、レンズユニット10が製造装置200に保持された状態では、レンズ群12が重力によってx方向とy方向とz方向に移動することになる。
したがって、この場合は、製造装置200のプローブユニット113が、端子14A,14B,14C,14D,14E,及び14Fのそれぞれと接触するためのプローブピンを有する構成とする。
そして、制御部85が、プローブユニット113を介して、第一のレンズ駆動部と第二のレンズ駆動部と第三のレンズ駆動部を駆動し、レンズ群12のx方向位置、y方向位置、及びz方向位置を所望の基準位置に制御した状態で、図9のS3の工程を実施すればよい。
このように、レンズユニット10のx方向とy方向とz方向が重力方向と垂直にならないケースであっても、製造装置を上記構成とすることで、レンズ群12を所望の位置に制御した状態、すなわち重力の影響を排除した状態で位置合わせが可能となり、高精度の位置合わせを行うことができる。
なお、図5の製造装置や、第一〜第四の変形例の製造装置は、第五の変形例の製造装置と比較すると、通電する端子数が減るため、プロービングを容易にすることができ、製造コストを削減することができる。
(第六の変形例)
ここまでは、レンズユニット10に含まれる第一〜第三のレンズ駆動部の少なくとも1つを駆動して重力の影響を排除して高精度の位置合わせを可能にしているが、より精度を上げるために、レンズ駆動装置16に含まれるホール素子にも通電した状態で、各測定位置において撮像素子27により測定チャート89を撮像させるようにしてもよい。
例えば、重力の影響を排除するために第一のレンズ駆動部(z方向VCM16E)に通電する必要がある場合には、製造装置200のプローブユニット113に、z方向ホール素子16Fと接続された4つの端子14i〜14lに接触するプローブを設けておく。そして、図9のS3の工程では、各測定位置において、端子14i〜14lにも通電し、z方向ホール素子16Fの検出信号を用いてレンズ群12のz方向位置を高精度に保持した状態で、撮像を行ってもよい。
また、重力の影響を排除するために第二のレンズ駆動部(x方向VCM16A)に通電する必要がある場合には、製造装置200のプローブユニット113に、x方向ホール素子16Bと接続された4つの端子14a〜14dに接触するプローブを設けておく。そして、図9のS3の工程では、各測定位置において、端子14a〜14dにも通電し、x方向ホール素子16Bの検出信号を用いてレンズ群12のx方向位置を高精度に保持した状態で、撮像を行ってもよい。
また、重力の影響を排除するために第三のレンズ駆動部(y方向VCM16C)に通電する必要がある場合には、製造装置200のプローブユニット113に、y方向ホール素子16Dと接続された4つの端子14e〜14hに接触するプローブを設けておく。そして、図9のS3の工程では、各測定位置において、端子14e〜14hにも通電し、y方向ホール素子16Dの検出信号を用いてレンズ群12のy方向位置を高精度に保持した状態で、撮像を行ってもよい。
(第七の変形例)
ここまでは、レンズユニット10と撮像素子ユニット20の位置合わせを行う際に、実際の使用時に通電される端子に通電して、重力の影響をなくすものとした。
これに限らず、例えば、位置合わせを行う際だけに通電する専用の端子をレンズユニット10に設けておいてもよい。この場合は、この専用の端子にプローブユニット113から通電することで、レンズ群12を所望の位置に制御して、図9のS3の工程を行えばよい。
このように、専用の端子を利用することで、プローブユニット113の設計自由度を向上させることができる。
(第八の変形例)
図9のS3の工程では、レンズユニット10のZ軸方向位置は固定のまま、撮像素子ユニット20を動かしていくことで、合焦座標値を取得するものとした。しかし、レンズユニット10をZ軸方向に移動可能にしておき、撮像素子ユニット20のZ軸方向位置は固定のままレンズユニット10をZ軸方向に移動させたり、レンズユニット10と撮像素子ユニット20をそれぞれZ軸方向に移動させたりすることで測定位置を変えて、各測定位置で合焦座標値を取得してもよい。
また、レンズユニット10と撮像素子ユニット20のZ軸方向位置は固定のまま、測定チャート89をZ軸方向に移動させることで測定位置を変えて合焦座標値を取得してもよい。また、レンズユニット10と撮像素子ユニット20と測定チャート89のそれぞれのZ軸方向位置を変えることで測定位置を変えて、合焦座標値を取得してもよい。
つまり、レンズユニット10、撮像素子ユニット20、及び測定チャート89のZ軸方向の相対位置を変えることで測定位置を変え、各相対位置において、撮像素子27により測定チャート89を撮像させて、合焦座標値を取得する構成であればよい。
また、図9の説明では、上記相対位置を変えることで、複数の測定位置を実現し、各測定位置となったときに測定チャートを撮像するものとしたが、測定チャートの撮像は継続的に行い(つまり動画撮像を行い)、その撮像中に各測定位置となるように、上記相対位置を変化させていくようにしてもよい。
また、図9のS7の工程では、レンズユニット10のZ軸方向位置は固定のまま、撮像素子ユニット20を動かしていくことで、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20のZ軸方向位置を調整しているが、レンズユニット10をZ軸方向に移動可能にしておき、撮像素子ユニット20は位置固定のままレンズユニット10を移動させたり、レンズユニット10と撮像素子ユニット20をそれぞれ移動させたりして、位置調整を行ってもよい。
また、図9のS7の工程では、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20のZ軸方向位置だけでなく、傾きも調整しているが、この傾きの調整は省略してもよい。例えば、撮像素子27の画素数が低い場合には、この傾きの調整を行わずとも撮像品質を維持できる。
このように、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20のZ軸方向位置を少なくとも調整する工程を実施する製造装置においては、上述してきたようにレンズユニット10に通電して重力の影響を排除することで、高精度の位置合わせが可能になる。
なお、図9のS7の工程において、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20のZ軸方向位置だけを調整するのであれば、測定チャート89のチャート面に設けるチャート画像は少なくとも1つあればよい。
また、図9のS7の工程において、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20のZ軸方向位置と傾きを調整するのであれば、測定チャート89のチャート面に設けるチャート画像は少なくとも3つあればよい。
上述してきたように、4つ以上のチャート画像を用いた場合には、レンズユニット10に対する撮像素子ユニット20の傾き調整をより高精度に行うことができる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像モジュールの製造方法は、レンズ群を有するレンズユニットと、上記レンズユニットに固定され、上記レンズ群を通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、を有する撮像モジュールの製造方法であって、上記レンズユニットは、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に沿う第一の方向に移動させる第一のレンズ駆動部と、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に直交する第二の方向及び第三の方向にそれぞれ移動させる第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部と、を有し、上記撮像素子ユニットは、上記撮像素子と電気的に接続された電気接続部を有し、測定チャートに直交する軸上において、上記撮像素子ユニット、上記レンズユニット、及び上記測定チャートの上記軸方向の相対位置を変化させ、各相対位置において、上記電気接続部を介して上記撮像素子を駆動して上記撮像素子により上記測定チャートを撮像させる第一工程と、上記撮像素子により上記測定チャートを撮像して得られる撮像信号に基づいて、上記レンズユニットに対する上記撮像素子ユニットの上記軸方向位置を少なくとも調整し、上記撮像素子ユニットを上記レンズユニットに固定する第二工程と、を備え、上記第一工程では、各相対位置において、上記レンズユニットの上記第一のレンズ駆動部、上記第二のレンズ駆動部、及び上記第三のレンズ駆動部のうち、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向のうち重力方向と非垂直な方向が駆動方向となっている駆動部に通電した状態で上記撮像素子により上記測定チャートを撮像させるものである。
開示された撮像モジュールの製造方法は、上記第一工程では、各相対位置において、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向のうちの1方向が上記重力方向と垂直になる状態で上記軸上に上記レンズユニットを保持して上記測定チャートを撮像させるものである。
開示された撮像モジュールの製造方法は、各相対位置において、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向のうちの2方向が上記重力方向と垂直になる状態で上記軸上に上記レンズユニットを保持して上記測定チャートを撮像させるものである。
開示された撮像モジュールの製造方法は、上記第二工程では、上記撮像信号に基づいて、上記レンズユニットに対する上記撮像素子ユニットの上記軸方向位置及び傾きを調整するものである。
開示された撮像モジュールの製造方法は、上記撮像素子の画素ピッチが1.0μm以下であるものを含む。
開示された撮像モジュールの製造装置は、レンズ群を有するレンズユニットと、上記レンズユニットに固定され、上記レンズ群を通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、を有する撮像モジュールの製造方法であって、上記レンズユニットは、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に沿う第一の方向に移動させる第一のレンズ駆動部と、上記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを上記レンズ群の光軸に直交する第二の方向及び第三の方向にそれぞれ移動させる第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部と、を有し、上記撮像素子ユニットは、上記撮像素子と電気的に接続された電気接続部を有し、測定チャートと、上記測定チャートに直交する軸上に上記撮像素子ユニットを保持するための撮像素子ユニット保持部と、上記軸上で上記測定チャートと上記撮像素子ユニット保持部との間に配置され、上記レンズユニットを保持するためのレンズユニット保持部と、上記保持された上記レンズユニットの上記第一のレンズ駆動部、上記第二のレンズ駆動部、及び上記第三のレンズ駆動部のうち、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向において重力方向と非垂直な方向が駆動方向となっている駆動部に通電する通電部と、上記測定チャート、上記レンズユニット保持部、及び上記撮像素子ユニット保持部の上記軸方向の相対位置を変化させ、各相対位置において上記通電部によって上記駆動部に通電した状態で、上記撮像素子ユニットの上記電気接続部を介して上記撮像素子を駆動して上記撮像素子により上記測定チャートを撮像させる制御部と、上記撮像素子により上記測定チャートを撮像して得られる撮像信号に基づいて、上記レンズユニットに対する上記撮像素子ユニットの上記軸方向位置を少なくとも調整する調整部と、上記調整部により調整後の上記撮像素子ユニットを上記レンズユニットに固定するユニット固定部と、を備えるものである。
開示された撮像モジュールの製造装置は、上記制御部は、各相対位置において、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向のうちの1方向が上記重力方向と垂直になる状態で上記レンズユニットが保持された状態で、上記測定チャートを撮像させるものである。
開示された撮像モジュールの製造装置は、上記制御部は、各相対位置において、上記第一の方向、上記第二の方向、及び上記第三の方向のうちの2方向が上記重力方向と垂直になる状態で上記レンズユニットが保持された状態で、上記測定チャートを撮像させるものである。
開示された撮像モジュールの製造装置は、上記調整部が、上記撮像信号に基づいて、上記レンズユニットに対する上記撮像素子ユニットの上記軸方向位置及び傾きを調整するものである。
本発明の撮像モジュールの製造方法は、特に携帯電話機、眼鏡型電子機器、腕時計型電子機器等の電子機器に搭載される撮像モジュールの製造に適用して有効である。
100 撮像モジュール
10 レンズユニット
11 筐体
12 レンズ群
13 フレキシブル基板
14A〜14F レンズユニット端子部
16 レンズ駆動装置
16A x方向VCM
16B x方向ホール素子
16C y方向VCM
16D y方向ホール素子
16E z方向VCM
16F z方向ホール素子
20 撮像素子ユニット
21 基板
22 フレキシブル基板
23 外部接続用端子
24A〜24F 撮像素子ユニット端子部
27 撮像素子
200 撮像モジュール製造装置
Ax 光軸
z 光軸に沿う方向
x z方向に直交する方向
y z方向に直交する方向

Claims (9)

  1. レンズ群を有するレンズユニットと、前記レンズユニットに固定され、前記レンズ群を通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、を有する撮像モジュールの製造方法であって、
    前記レンズユニットは、前記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを前記レンズ群の光軸に沿う第一の方向に移動させる第一のレンズ駆動部と、前記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを前記レンズ群の光軸に直交する第二の方向及び第三の方向にそれぞれ移動させる第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部と、を有し、
    前記撮像素子ユニットは、前記撮像素子と電気的に接続された電気接続部を有し、
    測定チャートに直交する軸上において、前記撮像素子ユニット、前記レンズユニット、及び前記測定チャートの前記軸の方向の相対位置を変化させ、各相対位置において、前記電気接続部を介して前記撮像素子を駆動して前記撮像素子により前記測定チャートを撮像させる第一工程と、
    前記撮像素子により前記測定チャートを撮像して得られる撮像信号に基づいて、前記レンズユニットに対する前記撮像素子ユニットの前記軸の方向の位置を少なくとも調整し、前記撮像素子ユニットを前記レンズユニットに固定する第二工程と、を備え、
    前記第一工程では、各相対位置において、前記レンズユニットの前記第一のレンズ駆動部、前記第二のレンズ駆動部、及び前記第三のレンズ駆動部のうち、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向のうち重力方向と非垂直な方向が駆動方向となっている駆動部に通電した状態で前記撮像素子により前記測定チャートを撮像させる撮像モジュールの製造方法。
  2. 請求項1記載の撮像モジュールの製造方法であって、
    前記第一工程では、各相対位置において、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向のうちの1方向が前記重力方向と垂直になる状態で前記軸上に前記レンズユニットを保持して前記測定チャートを撮像させる撮像モジュールの製造方法。
  3. 請求項1記載の撮像モジュールの製造方法であって、
    前記第一工程では、各相対位置において、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向のうちの2方向が前記重力方向と垂直になる状態で前記軸上に前記レンズユニットを保持して前記測定チャートを撮像させる撮像モジュールの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像モジュールの製造方法であって、
    前記第二工程では、前記撮像信号に基づいて、前記レンズユニットに対する前記撮像素子ユニットの前記軸の方向の位置及び傾きを調整する撮像モジュールの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像モジュールの製造方法であって、
    前記撮像素子の画素ピッチは1.0μm以下である撮像モジュールの製造方法。
  6. レンズ群を有するレンズユニットと、前記レンズユニットに固定され、前記レンズ群を通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像素子ユニットと、を有する撮像モジュールの製造装置であって、
    前記レンズユニットは、前記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを前記レンズ群の光軸に沿う第一の方向に移動させる第一のレンズ駆動部と、前記レンズ群のうち少なくとも一部のレンズを前記レンズ群の光軸に直交する第二の方向及び第三の方向にそれぞれ移動させる第二のレンズ駆動部及び第三のレンズ駆動部と、を有し、
    前記撮像素子ユニットは、前記撮像素子と電気的に接続された電気接続部を有し、
    測定チャートと、
    前記測定チャートに直交する軸上に前記撮像素子ユニットを保持するための撮像素子ユニット保持部と、
    前記軸上で前記測定チャートと前記撮像素子ユニット保持部との間に配置され、前記レンズユニットを保持するためのレンズユニット保持部と、
    前記保持された前記レンズユニットの前記第一のレンズ駆動部、前記第二のレンズ駆動部、及び前記第三のレンズ駆動部のうち、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向において重力方向と非垂直な方向が駆動方向となっている駆動部に通電する通電部と、
    前記測定チャート、前記レンズユニット保持部、及び前記撮像素子ユニット保持部の前記軸の方向の相対位置を変化させ、各相対位置において前記通電部によって前記駆動部に通電した状態で、前記撮像素子ユニットの前記電気接続部を介して前記撮像素子を駆動して前記撮像素子により前記測定チャートを撮像させる制御部と、
    前記撮像素子により前記測定チャートを撮像して得られる撮像信号に基づいて、少なくとも前記レンズユニットに対する前記撮像素子ユニットの前記軸の方向の位置を調整する調整部と、
    前記調整部により調整後の前記撮像素子ユニットを前記レンズユニットに固定するユニット固定部と、を備える撮像モジュールの製造装置。
  7. 請求項6記載の撮像モジュールの製造装置であって、
    前記制御部は、各相対位置において、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向のうちの1方向が前記重力方向と垂直になる状態で前記レンズユニットが保持された状態で、前記測定チャートを撮像させる撮像モジュールの製造装置。
  8. 請求項6記載の撮像モジュールの製造装置であって、
    前記制御部は、各相対位置において、前記第一の方向、前記第二の方向、及び前記第三の方向のうちの2方向が前記重力方向と垂直になる状態で前記レンズユニットが保持された状態で、前記測定チャートを撮像させる撮像モジュールの製造装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項記載の撮像モジュールの製造装置であって、
    前記調整部は、前記撮像信号に基づいて、前記レンズユニットに対する前記撮像素子ユニットの前記軸の方向の位置及び傾きを調整する撮像モジュールの製造装置。
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