JPWO2015001588A1 - ルアー用スプリットリングの製造方法 - Google Patents
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Abstract
小型でありながら高強度を確保し、しかも使用時における釣鈎との2点接触を回避して水中での不自然な振動や異音の発生を防止することができる高性能のルアー用スプリットリングを提供する。金属線11同士が重なるように2回螺旋巻きしたリング状のルアー用スプリットリング10であって、前記金属線11の巻回方向と直交する断面の形状が単一の円形状であることを特徴とし、特にルアー用スプリットリング10の平面形状について改良したものではなく、ルアー用スプリットリング10の断面形状について改良したものである。
Description
本発明は、ルアー(魚釣用疑似餌)に釣鈎や釣糸を連結するためのルアー用スプリットリングに関する。
従来、ルアー用スプリットリングは金属線同士が重なるように2回螺旋巻きしてリング状に形成したものであり、釣鈎を連結する際は、重なり合う金属線同士の対向面をスプリットリングプライヤー(オープナー)等の工具で引き離し、引き離した隙間より釣鈎のリング部を入れて連結するようにしている。
このようなルアー用スプリットリングについて様々な技術開発がなされており、例えば、特許文献1に開示されているルアー用スプリットリングでは、金属線を2回巻いて形成するものの、形状は円ではなく、大径部と小径部を繋ぎ合わせたような異形のリングに設け、このような異形にすることによりルアーに連結した際に、ルアーのワイヤアイ(取付環)の支点が固定されなくなり、スムーズなルアーアクションが得られるようにしている。
しかし、1つのリングに大径部と小径部を共存させるので一方向に長い異形のリング形状となって大型化し、真円に比べて強度的にも低下しやすく製作に際してもコスト高を誘引する問題を有していた。
一方、特許文献2に開示されているスプリットリングでは、金属線を2回螺旋巻きするのではなく、単に1回巻きし、その両端部(折曲部)を連結用のスプリット部として重ね合わせたものであり、釣鈎を連結する際は、重ね合わせた部分(スプリット部)をスプリットリングプライヤー等の工具を用いることなく、釣鈎のリング部で押し開くように入れることにより釣鈎をスプリットリングに簡単に連結できるようにしたものである。
この場合、スプリットリングは1回巻きのため軸方向だけでなく、径方向に対しても弾性変形しやすく、スプリットリングに大きな負荷が加わると、径方向にスプリット部が瞬間的に伸びきって釣鈎が外れやすくなり、大きな負荷を受けるおそれのあるルアー用途には信頼性が乏しいものとなっていた。よって、かかる用途で使用する場合、強度を高めるには巻数を増やしたり、線径を太くしたりする必要があるが、スプリットリング自体が大型化し、水中ではルアーの適切な動きを妨げる一因となってしまう。以上のようにルアー用スプリットリングの平面形状については検討されていたが、該ルアー用スプリットリングの断面形状については検討されていなかった。
上述したようにこのルアー用スプリットリングに対しては様々な技術が提供されているものの、現状では、図7(A)及び図7(B)に示すように高強度ばね材を素材とする丸金属線同士が重なるように2回螺旋巻きしたルアー用スプリットリング71が主流である。このルアー用スプリットリング71は、図7(C)の断面図にも示すように軸方向に2回螺旋巻きし、その1巻き目(図7(C)の上側)の丸金属線72と、2巻き目(図7(C)の下側)の丸金属線73とが上下2段に積み重なった状態にあるため、これ以上の積層方向(軸方向)の小型化と高強度化には限界が生じていた。
ここで、かかる形状のルアー用スプリットリングの高強度化と小型化について考察すると、ルアー用スプリットリングを高強度化するには、金属線の径を太くすればよいが、太くすると水中でのルアーに対する不所望な抵抗が増えて好ましくない。一方、水中でルアーが受ける不所望な抵抗を低減させるためにはルアー用スプリットリングの線径を細くすればよいが、そうすると強度不足になる。このように現状ではルアー用スプリットリングの高強度化と小型化とを同時に満足させることが難しくなっていた。
さらに、このルアー用スプリットリング71を介してルアーに釣鈎74(あるいは釣糸75)を連結した際には、ルアー用スプリットリング71の内周面において1巻き目の円弧形に突出する内周面72aと2巻き目の円弧形に突出する内周面73aとの巻き目間にくびれ空間71aが生じるようになる。そうすると、ルアーの使用時に釣鈎74のリング部74aがルアー用スプリットリング71の内周面72a,73aとの間で2点接触し、2箇所の位置で擦れることになる。その結果、水中において不自然な振動や異音が発生しやすくなり、釣果に悪影響を与えてしまうおそれがあった。
そこで本発明は、小型でありながら高強度を確保し、しかも使用時における釣鈎との2点接触を回避して水中での不自然な振動や異音の発生を防止することができる高性能のルアー用スプリットリングを提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、「金属線11同士が重なるように2回螺旋巻きしたリング状のルアー用スプリットリング10であって、
前記金属線11の巻回方向と直交する断面の形状が単一の円形状であるルアー用スプリットリング10」であることを特徴とする。
前記金属線11の巻回方向と直交する断面の形状が単一の円形状であるルアー用スプリットリング10」であることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のルアー用スプリットリング10に関し、「前記重なり合う金属線11の巻回方向と直交する断面の形状が半円形である」ことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載のルアー用スプリットリング10に関し、「前記金属線11同士の対向面が平面12に形成されている」ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のルアー用スプリットリング10に関し、「前記金属線11における対向面の幅方向両端部が曲成されている」ことを特徴とする。
請求項1または2に記載の発明によれば、ルアー用スプリットリングを断面円形に設けているので2回螺旋巻きした部分は円形内に納まり、互いの対向面は円の略直径に等しい長さで対向することになり、金属線間の接触面積が大となる。このため、ルアー用スプリットリングに大きな外部応力が加わっても、その外部応力が1点に集中せず分散させることができるので変形し難くなり、該ルアー用スプリットリングを高強度化することができる。さらに、ルアー用スプリットリングの外観はあたかも1巻きの丸金属線のようになるためルアー用スプリットリングの小型化が可能になる。
また、ルアー用スプリットリングに連結される釣鈎(フロントフック、リヤフック、図5)の使用を考えた場合、ルアー用スプリットリングは断面形状が円形であるので、このルアー用スプリットリングに連結される釣鈎のリング部は該ルアー用スプリットリングの内周面に接触した際に釣鈎のリング部の内周面が終始1点で接触することになる。よって、ルアー用スプリットリングに釣鈎のリング部を連結しても内周面同士での1点接触となり、2点接触しないので連結後の釣鈎の動き(自由度)を妨げるおそれや水中での不自然な振動や異音を発生させることがない。
請求項3に記載の発明によれば、ルアー用スプリットリングの2回螺旋巻きして得られる互いの対向面を平面としているので金属線同士を十分に密着させた状態に接触対向させることができる。特に、金属線の加工前の2回螺旋巻きした2箇所の総断面積と、金属線の加工後の断面円形となった総断面積が略同じであっても、加工後に得られる本発明のルアー用スプリットリングでは1巻き目と2巻き目との間のくびれ空間(図7参照)が生じない密着した重ね合わせ面となる。すなわち、1巻き目と2巻き目を平面対向させて近づけた状態にあるので近づけた長さだけ小型化することができ、断面円形で形状的にも無駄がない理想的なルアー用スプリットリングが得られる。
特に、ルアー用スプリットリングは加工前では2つの円形断面を有しているのに対し、加工後は1つの円形断面となる。しかも、加工前の線径より外径を太く製作することができるので確実に高強度化することができる。また、2つの円形断面から1つの円形断面へと断面形状をシンプルにすることができるので効率よく小型化することができる。なお、この種の加工は様々な加工方法により製作することが可能であり、例えば2回螺旋巻きした金属線を素材として冷間成形すれば所望形状のルアー用スプリットリングを製作することができる。
請求項4に記載の発明によれば、加工後の金属線における平面の両端部を曲成しているので互いの曲成部分の対向面間に隙間が生じ、この隙間がスプリットリングプライヤー等の工具の突起を挿入させるのに適した挿入ガイド部となり、ルアー用スプリットリングの開操作が容易となる。
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。図1はルアー用スプリットリング(以下、スプリットリングと称す)10を示し、このスプリットリング10は高強度ばね用ステンレス鋼線(以下、金属線と称す)11同士が重なるように2回螺旋巻きし、2回螺旋巻きして接する互いの対向面を平面12とし、該平面12を境に対称形となるリング半体13同士の巻回方向と直交する断面の外周面が凸円弧状(図では半円形)14となるように設けたものである。
このスプリットリング10は、リング半体13の平面12同士が合わさるように面接触させる構造であり、平面対向する双方のリング半体13は密着した状態に設けられる。さらに、リング半体13は外周面が凸円弧状14を有するので加工後の断面形状は対向面が平面12であるが、外周面が凸円弧状14となるので断面が半円のようなリング半体13となり、スプリットリング10はリング半体13同士が合わさって断面形状が円形となる。よって、製品として得られたスプリットリング10の外観はあたかも1巻きの丸金属線のように見えるが実質は2回螺旋巻きした構造を有している。
図1(A)と、図1(B)にはスプリットリング10の上面に、リング半体13の螺旋巻き上端面15が半円形に露出され、下面にリング半体13の螺旋巻き下端面16が半円形に露出されることを表している。さらに、図1(C)の断面図からも分かるように上側のリング半体13と下側のリング半体13とは半円形同士で上下に対称形に設けられることを表している。
これらのリング半体13は、丸金属線11を断面半円形に冷間成形して得られるものであり、図2(A)はプレス加工前のスプリットリング10の2回螺旋巻きした金属線11を示し、図2(B)はプレス加工後のスプリットリング10の完成品を示している。このスプリットリング10は加工前の上下に重なる2本の金属線11が加工後に1本化するので加工前の金属線11の線径に比べて大径になっていることを表している。
このスプリットリング10の断面形状の変化状態を図3を参照して具体的に説明する。図3(A)の上部には加工前の素材となる2回螺旋巻きした金属線11を示しており、上下の直径d1の断面積S1,S2と、2回螺旋巻きの合計高さh1とを表している。図3(A)の下部には加工後のスプリットリング10の断面形状を示しており、スプリットリング10の半径r1(リング半体13の半体高さに相当)と、直径d2と、その断面積S1,S2と、直径d2と同寸法となる合計高さh2と、リング半体13同士が対向する対向面の平面幅Wとを表している。
ここで、スプリットリング10の加工前と加工後の断面積を比べると、図3(B)にも示すように断面形状は加工前の2つの円から加工後に1つの円へと異なった形状になるものの総断面積(S1+S2)は同じであり、加工後は加工前に比べて直径が大(d1<d2)となり、高さは小(h1>h2)となる。このように加工後は断面が1つの円となり、この加工後の直径d2とリング半体13の対向面の平面幅Wとは同寸法となり、加工前の金属線11の直径d1より大となる。
さらに、リング半体13には、図1(B)に拡大して示すように、平面12と凸円弧状14とが交わる部分を曲成部17に形成しており、この曲成部17同士が対向する対向部分では平面12から互いに曲成部17が離れるので曲成部17同士の対向面間に極めて小さな隙間が生じ、この隙間がスプリットリングプライヤー等の工具の突起18を挿入させるのに適した挿入ガイド部19となっている。
図4(A)は縦長楕円形の断面形状を有するスプリットリング10を示し、図4(B)は横長楕円形の断面形状を有するスプリットリング10を示している。このように断面形状が楕円であってもリング半体13の平面12同士を対接させるので円の場合と同様な作用効果が得られるのは言うまでもない。特に、図4(A)及び(B)において、その断面高さについても加工前の金属線11の合計高さh1よりも同断面積でありながら加工後の金属線11の合計高さh3を低くすることができる。よって、スプリットリング10の縦方向、横方向の強度をさらに高めたい場合など使用目的に応じた断面形状を選択して使用するとよい。なお、スプリットリング10の断面形状が矩形の場合は水中での滑らかな抵抗が妨げられ、不自然な動きになりやすいので断面円形や断面楕円形が好ましい。
図5(A)はルアー50にスプリットリング10を適用した場合の一例を示し、ルアーボディ51に固定されているフロントワイヤアイ52とリヤワイヤアイ53にそれぞれスプリットリング10を取り付け、これらのスプリットリング10を介してフロントフック54とリヤフック55を連結するものである。
そして、スプリットリング10をフロントワイヤアイ52に取り付ける際は、図1(B)の拡大図にも示したように、スプリットリングプライヤー等の工具の先端18をスプリットリング10のV字形に凹んだ挿入ガイド部19に臨ませれば、工具の尖った先端18が適切な位置に挿入ガイドされ、そのまま押し込めば平面12同士の対向面間が開き、この開いた部分をフロントワイヤアイ52に対向させて受け入れると、図5(B)に示すようにフロントワイヤアイ52にスプリットリング10が連結される。さらに、スプリットリング10にフロントフック54を連結する場合も同様にスプリットリング10の対向面間を開き、この開いた部分にフロントフック54のリング部54aを通すようにすれば、図5(B)に示すようにスプリットリング10にフロントフック54が連結される。
フロントワイヤアイ52とフロントフック54との間を繋ぐように連結されたスプリットリング10の使用状態では、スプリットリング10はリング半体13同士が合わさった断面円形であるので、該スプリットリング10の内周面14aの1点(図5(B)の上側)にフロントワイヤアイ52が接することになり、使用時には1点接触で対応し、該スプリットリング10の動きを妨げない常に滑らかな連結状態が得られる。
同様にフロントフック54に対しても、該スプリットリング10の内周面14aの1点(図5(B)の下側)にフロントフック54のリング部54aが接することになり、使用時には1点接触で対応し、フロントフック54の動きを妨げない常に滑らかな連結状態が得られる。
このようにスプリットリング10は水中での抵抗が少ない断面円形で、しかも内周面14aに段差がなく、2点接触しないので連結後のフロントワイヤアイ52に対してもフロントフック54に対しても、その動き(自由度)を妨げるような接触抵抗を生じさせるおそれや2点接触に基づく水中での不自然な振動や異音を発生させることがない。
図6は実験材料SUS304WPBの金属線11(0.75φ)を2回螺旋巻きし(5.5φ)、その後にプレス加工して断面形状をリング半体13同士に加圧成形するスプリットリング10(5.75φ)の成形過程における成形前(プレス加工前)の強度と、成形後(プレス加工後)の強度を比較して示した図表である。試験方法はネジ竿式の万能引張試験機を採用し、試験速度100mm/minで双方の最大荷重を測定した。
図6において、成形後のスプリットリング10を3回試験した強度測定曲線P1〜P3を実線で示し、成形前のスプリットリングを3回試験した強度測定曲線P4〜P6を破線で示している。なお、P1〜P6は引張試験時の荷重ベクトル上に継目が存在する時の値を示している。
成形後では引張試験の最大荷重が
P1:42.7kgf、
P2:42.3kgf、
P3:44.8kgfの引張試験結果が得られた。
P1:42.7kgf、
P2:42.3kgf、
P3:44.8kgfの引張試験結果が得られた。
これに対し、成形前では引張試験の最大荷重が
P4:23.9kgf、
P5:23.1kgf、
P6:24.6kgfの引張試験結果が得られた。
P4:23.9kgf、
P5:23.1kgf、
P6:24.6kgfの引張試験結果が得られた。
この結果、成形後のスプリットリング10の強度測定曲線P1〜P3は、スプリットリング成形前の強度測定曲線P4〜P6に比較して高強度が得られることが認められた。すなわち、スプリットリングの断面形状が図7(C)に示すような2つの円形同士が重なるものであれば、線接触のために対接面の内周両側にはV字形のくびれ空間71aが生じ、加工後においてもその形状を変えることはできないが、本発明例では図3(A)の下側に示すように対接構造の違いにより加工後の形状が若干大径化し、且つ断面円形と1つに効率よくまとまるので、小型化と同時に高強度化を実現できるものである。
以上説明したように、スプリットリング10の高強度化と小型化とに関し、該スプリットリング10を断面円形の1本の丸金属線のように製作するというルアー用スプリットリング10の断面形状について改良したものである。すなわち、金属線11の素材に大径を用いることなく、従来と同じ素材でありながら太く加工して高強度化を可能にし、且つ断面形状を1つの円形にまとめて全体の小型化を可能にするという高強度化と小型化との両立を可能にしたスプリットリング10を得るものである。さらに、スプリットリング10が連結される内周面14aの接触部分は2点接触ではなく、1点接触の実現を可能とした構造であるため、高強度化と小型化との双方を満足させるだけでなく、スプリットリング10を連結した際の接触性能の改善をも図ることができる特性を有しているので高性能のルアー用スプリットリング10が得られる。
10…ルアー用スプリットリング
11…金属線
12…平面
13…リング半体
14…凸円弧状
14a,72a,73a…内周面
15…螺旋巻き上端面
16…螺旋巻き下端面
17…曲成部
18…工具の突起
19…挿入ガイド部
50…ルアー
51…ルアーボディ
52…フロントワイヤアイ
53…リヤワイヤアイ
54…フロントフック
54a,55a,74a…リング部
55…リヤフック
71…ルアー用スプリットリング
71a…くびれ空間
72…1巻き目の丸金属線
73…2巻き目の丸金属線
74…釣鈎
75…釣糸
d1,d2…直径
S1,S2…断面積
h1,h2…合計高さ
r1…半径
W…平面幅
P1,P2,P3…成形後の強度測定曲線
P4,P5,P6…成形前の強度測定曲線
11…金属線
12…平面
13…リング半体
14…凸円弧状
14a,72a,73a…内周面
15…螺旋巻き上端面
16…螺旋巻き下端面
17…曲成部
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50…ルアー
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53…リヤワイヤアイ
54…フロントフック
54a,55a,74a…リング部
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71…ルアー用スプリットリング
71a…くびれ空間
72…1巻き目の丸金属線
73…2巻き目の丸金属線
74…釣鈎
75…釣糸
d1,d2…直径
S1,S2…断面積
h1,h2…合計高さ
r1…半径
W…平面幅
P1,P2,P3…成形後の強度測定曲線
P4,P5,P6…成形前の強度測定曲線
請求項1に記載した発明は、「リング状のルアー用スプリットリングの製造方法であって、断面円形の金属線11同士が重なるように2回螺旋巻きした後、前記金属線11の巻回方向と直交する断面の形状が単一の円形状となるように、プレス加工による冷間成型が施される」ことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のルアー用スプリットリング10の製造方法に関し、「前記重なり合う金属線11の巻回方向と直交する断面の形状が半円形となる」ことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載のルアー用スプリットリング10の製造方法に関し、「前記金属線11同士の対向面が平面12に形成される」ことを特徴とする。
Claims (4)
- 金属線同士が重なるように2回螺旋巻きしたリング状のルアー用スプリットリングであって、
前記金属線の巻回方向と直交する断面の形状が単一の円形状であることを特徴とするルアー用スプリットリング。 - 前記重なり合う金属線の巻回方向と直交する断面の形状が半円形であることを特徴とする請求項1に記載のルアー用スプリットリング。
- 前記金属線同士の対向面が平面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のルアー用スプリットリング。
- 前記金属線における対向面の幅方向両端部が曲成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のルアー用スプリットリング。
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