JPWO2014199646A1 - 通信システムにおけるサービス品質の制御方法および制御装置、ならびに通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サービス品質情報による柔軟なパケット転送処理制御が可能な通信システム、サービス品質制御方法および制御装置ならびに通信装置を提供する。【解決手段】ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムは、論理パス(30)とサービス品質情報(QoS)との対応を示すポリシを保持する制御装置(50)と、制御装置(50)から送信された制御メッセージに従って、パケットが属する論理パス(30)に対応するサービス品質情報(QoS)を当該パケットに付与する通信装置(10、20)と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は通信装置間で論理パスを通して通信を行う通信システムに係り、特にサービス品質の制御方法および制御装置ならびに論理パスを設定する通信装置およびその制御方法に関する。
現在の無線通信システムにおいて、無線端末は、無線基地局と接続し、コアネットワークを経由して、インターネットにアクセスする。無線端末は、コアネットワークに設けられた装置(例えば、ゲートウェイ装置)と無線基地局との間に確立された通信路(i.e.ベアラ)を介してパケット通信を行う。
無線基地局およびゲートウェイ装置は、ベアラを提供するため、パケットをカプセル化することによってトンネルを構築する。その際、パケットのアウターヘッダにQoS (Quality of Service)情報を格納することで、通信システムの各通信装置はQoS情報に基づいてパケット転送の制御(優先制御等)を実行することができる。以下、非特許文献1に開示されているE-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)を用いたEPS(Evolved Packet System)を例示して具体的に説明する。
図1に示すように、UE(User Equipment:無線端末)は、PDN GW(パケットデータネットワークゲートウェイ:Packet Data Network Gateway)との間に生成されたEPSベアラと呼ばれる論理パスあるいは論理チャネル(上位論理パス)を通して通信を行うことができる。このEPSベアラは、UEとeNodeB(無線基地局)との間、eNodeBとServing GWとの間、Serving GWとPDN GWとの間でそれぞれ終端される論理パスあるいは論理チャネル(下位論理パス)がマッピングにより連結されて構成される。ここでは、図1に示すように、UEとeNodeBとの間の下位論理パスを無線チャネル、eNodeBとServing GWとの間およびServing GWとPDN GWとの間の下位論理パスをGTP(GRPS Tunneling Protocol)トンネルと呼ぶ。
また、EPSベアラにはQoS情報が紐付け(関連づけ)されている。eNodeB、Serving GWおよびPDN GWは、GTPトンネルを介してパケットを転送する際に、EPSベアラに紐付いたQoS情報に基づいて、GTPトンネルのパケットのアウターヘッダにQoS情報を埋め込む。eNodeB、Serving GWおよびPDN GWは、QoS情報に基づいたパケット転送の処理(優先制御など)を実行する。
3GPP TR 23.401 V12.0.0"General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access"、[平成25年5月20日検索]インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/23401.htm>
しかしながら、EPSベアラに紐付いたQoS情報に基づいてアウターヘッダに埋め込まれるQoS情報はシステム構築時などに設定されたものであり変更することができない。このために、通信システムにおいてQoS情報による柔軟な制御を行うことができないという問題があった。たとえば、eNodeBなどのアクセス装置やServing GWやPDN GWなどのゲートウェイ装置では、GTPトンネルのアウターヘッダに埋め込むQoS情報を動的に変更/更新することができないために、状況に応じた柔軟なパケット転送処理制御を行うことができない。
そこで、本発明の目的は、サービス品質情報による柔軟なパケット転送処理制御が可能な通信システム、サービス品質制御方法および制御装置ならびに通信装置を提供することである。
本発明による通信システムは、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムであって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置と、前記制御装置から送信された制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を、当該パケットに付与する通信装置と、を有することを特徴とする。
本発明による制御装置は、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける制御装置であって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する記憶手段と、前記論理パスを設定する通信装置に対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によるサービス品質制御方法は、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおけるサービス品質制御方法であって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持し、前記論理パスを設定する通信装置に対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する、ことを特徴とする。
本発明による通信装置は、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信装置であって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信する第一の手段と、前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する第二の手段と、を有することを特徴とする。
本発明による通信装置の制御方法は、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信装置の制御方法であって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信し、前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する、ことを特徴とする。
本発明による制御装置は、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける制御装置であって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する記憶手段と、前記論理パスを設定する通信装置から転送されたパケットを処理するノードに対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明による通信のノードは、ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信ノードであって、前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信する第一の手段と、前記制御メッセージに従って、前記論理パスを設定する通信装置から転送されたパケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する第二の手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、制御装置が、通信装置における論理パスの属性に対応するサービス品質情報を転送パケットの追加ヘッダ情報に含めるための制御ポリシを変更可能に管理することで、サービス品質情報による柔軟な制御が可能となる。
図1は非特許文献1に基づく論理パスの構成について説明するためのシステムの模式図である。 図2は本発明の第1実施形態による通信システムの概略的構成図である。 図3は本発明の第1実施形態による通信装置の概略的構成を示すブロック図である。 図4は本発明の第1実施形態による制御装置の概略的構成を示すブロック図である。 図5は本発明の第1実施形態によるサービス品質制御方法における制御ポリシ(管理情報)変更の第1例を示す模式図である。 図6は本発明の第1実施形態によるサービス品質制御方法における制御ポリシ(管理情報)変更の第2例を示す模式図である。 図7は本発明の第1実施形態によるサービス品質制御方法における制御ポリシ(管理情報)変更の第3例を示す模式図である。 図8は本発明の第1実施形態によるサービス品質制御方法における制御ポリシ(管理情報)変更の第4例を示す模式図である。 図9は本発明の第1実施形態による通信システムにおけるサービス品質制御動作の一例を示すシーケンス図である。 図10は本発明の第2実施形態による通信システムの概略的構成図である。 図11は本発明の第2実施形態による通信システムにおけるサービス品質制御動作の一例を示すシーケンス図である。 図12は本発明の第3実施形態による通信システムの概略的構成図である。 図13は本発明の第3実施形態によるパケット転送部が有するテーブルを模式的に示す図である。 図14は本発明の第3実施形態による制御装置の概略的構成を示すブロック図である。 図15は本発明の第3実施形態による論理パス管理部の概略的構成図である。 図16は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される第1管理情報の変更前の情報を模式的に示す図である。 図17は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される第2管理情報の変更前の情報を模式的に示す図である。 図18は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される第3管理情報の変更前の情報を模式的に示す図である。 図19は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される制御ポリシの変更前の管理情報に基づいた論理パスの構成例を模式的に示す図である。 図20は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される制御ポリシの変更契機を説明するためのシーケンス図である。 図21は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される第1管理情報の変更後の情報を模式的に示す図である。 図22は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される第2管理情報の変更後の情報を模式的に示す図である。 図23は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される第3管理情報の変更後の情報を模式的に示す図である。 図24は本発明の第3実施形態による制御装置で管理される制御ポリシの変更後の管理情報に基づいた論理パスの構成例を模式的に示す図である。 図25は本発明の第4実施形態による通信システムの概略的構成図である。 図26は本発明の第4実施形態による動作例を示す図である。 図27は本発明の第4実施形態による通信システムの概略的構成図である。 図28は本発明の第1実施例による通信システム(EPS)のより詳細な構成を示す模式的なブロック図である。 図29は本発明の第2実施例による通信システム(GPRS)のより詳細な構成を示す模式的なブロック図である。 図30は本発明の第3実施例による通信システム(3GPP2 cdma 1X/EVDO)のより詳細な構成を示す模式的なブロック図である。 図31は本発明の第4実施例による通信システム(WiMAX)のより詳細な構成を示す模式的なブロック図である。 図32は図12に示す第3実施形態による通信システムの通信ノードと第1〜第4実施例による通信システムの通信ノードとの対応を示す図である。
本発明の実施形態によれば、制御装置が、通信装置により論理パスに対応するサービス品質情報が転送パケットの追加ヘッダ情報(パケットのアウターヘッダ)に付与されるための制御ポリシを変更することで、サービス品質情報による柔軟なパケット転送処理制御を実現することができる。以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態および実施例について詳細に説明する。
1.第1実施形態
1.1)システム構成
図2に示すように、本発明の第1実施形態による通信システムは、通信装置10、通信装置20、これらの通信装置間に生成された論理パス30、および各通信装置を制御する制御装置50を有する。モバイル端末等の無線通信機器は、通信装置10と、ゲートウェイ装置として機能する通信装置20とを介して外部ネットワーク40と通信可能であるものとする。
通信装置10および通信装置20は、それぞれの制御ポリシに従って論理パス30(ベアラ)を生成する機能を有し、各通信装置のQoS情報に関する制御ポリシが制御装置50により変更可能に管理される。また、通信装置10および通信装置20は、論理パス30を終端する機能も有する。論理パス30は、パケット転送パス上のノードのアドレス、QoSパラメータ(容量、誤り特性、遅延等)、転送すべきIPフロー判別のための情報などの属性により定義される。
制御装置50は、上記属性により識別される論理パス30とQoS情報との対応を管理する。制御ポリシは、論理パス30とQoS情報との対応を示す情報である。具体的には、制御ポリシは、例えば、論理パス30の属性(例えば、QoSパラメータである“QCI(QoS Class Identifier)”)と、その属性に対応するQoS情報(例えば、“DSCP(Differentiated Services Code Point)”)との対応関係を示す。
通信装置10および通信装置20は、パケットに含まれる情報(例えば、IPアドレスやポート番号などのOSI参照モデルのレイヤ3/レイヤ4の情報)を参照することで、当該パケットが属する論理パス30を識別し、識別した論理パス30の属性を判別できる。例えば、通信装置10,20は、パケットに含まれる情報から、当該パケットがビデオストリーミング用の論理パス30に属すると識別し、当該論理パス30の属性(例えば、ビデオストリーミング用のQCI値)を判別できる。通信装置10および通信装置20は、制御ポリシを参照し、識別した論理パス30に対応するQoS情報(例えば、“DSCP”)を判別する。これにより、パケットが属する論理パス30に対応するQoS情報が当該パケットに付与される。具体的には、通信装置は、制御ポリシに従ってQoS情報をパケットの追加ヘッダ情報に付与する。ここで、論理パス30の属性を示すQoS情報は、例えば、QCI値である。また、属性(QCI値)に紐付けられたQoS情報は、例えば、DSCP値である。
図3に示すように、通信装置10、20は、制御ポリシを格納する記憶部11と通信装置の動作を制御する制御部12と、制御装置50から通知されたメッセージを受信するメッセージ処理部13とを有する。ただし、図3では、本実施形態に関係する機能のみを図示しており、その他の機能は省略されている。制御部12は、記憶部11の制御ポリシに従ってパケットのアウターヘッダにQoS情報を追加することで、論理パス30に制御ポリシに従ったQoS情報を付与することができる。メッセージ処理部13は、制御装置50から受信する制御メッセージに従って、記憶部11に保持された制御ポリシを変更することが可能である。また、メッセージ処理部13は、制御装置50から受信する制御メッセージに従って、パケットにQoS情報を付与することを、制御部12に指示してもよい。QoS情報に関する制御ポリシの変更の具体例は後述する。なお、制御部12及びメッセージ処理部13の機能は図示しないメモリに格納されたプログラムをコンピュータ上で実行することにより実現することもできる。
図4に示すように、制御装置50は、管理するネットワーク上にある論理パスの属性とQoS情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報記憶部51と、通信装置における制御ポリシの変更を制御するための制御ポリシ管理部52と、制御装置50の動作を制御する制御部53と、各通信装置との通信を行う通信部54とを有する。ただし、図4では、本実施形態に関係する機能のみを図示しており、その他の機能は省略されている。制御ポリシ管理部52は、管理情報記憶部51に格納された管理情報を用いて各通信装置の制御ポリシを管理し、論理パス上の通信装置に対して、制御メッセージを生成し、通信部54を通して送信することができる。制御メッセージは、通信装置10、20に対して、制御ポリシの変更や制御ポリシに従ってパケットにQoS情報を付与することを指示するために用いられる。なお、制御ポリシ管理部52および制御部53の機能は図示しないメモリに格納されたプログラムをコンピュータ上で実行することにより実現することもできる。
1.2)制御ポリシ変更
<第1例>
図5に示す例では、論理パス30の属性としてQCI値を、パケットの追加ヘッダ情報に付加されるQoS情報としてDSCP値をそれぞれ用いる。ここでは、変更前の制御ポリシではQCI=1〜4の帯域保証型がEF(Expedited Forwarding)に、QCI=5〜9の非帯域保証型がベストエフォート(BE)にそれぞれ対応付けられているが、変更後の制御ポリシでは、QCI=1〜4とQCI=5〜9の両方がEFに対応付けられる。したがって、この例によれば、たとえばQCI=5の論理パスでは、最初、ベストエフォートに対応するDSCP値がQoS情報として追加ヘッダ情報に付加されたパケットが転送されるが、制御ポリシの変更後には追加ヘッダ情報にEFに対応するDSCP値が付加されたパケットが転送され、通信装置において優先度を変更した制御が可能となる。
なお、図5に示す制御ポリシの変更は一例であり、論理パスの属性と追加ヘッダに付加されるQoS情報との対応関係は所望の粒度で変更可能である。また、図5に示す対応関係の変更は条件付きで実行されてもよい。たとえば「QCI=1であって所定の宛先アドレス」という条件を付して、この条件を満たす場合にDSCP値を変更する。
<第2例>
図6に示す例では、図5と同様に、論理パス30の属性としてQCI値を、パケットの追加ヘッダ情報に付加されるQoS情報としてDSCP値をそれぞれ用いる。ここでは、変更前は図5と同様であるが、変更後の制御ポリシでは、一部の論理パス30(図5の例では、QCI=5に対応する論理パス30のみ)がEFに対応付けられ、他のQCIは変更前と同様である。このように論理パスの属性と追加ヘッダに付加されるQoS情報との対応関係を変更することで、通信装置において優先度を変更した制御が可能となる。
<第3例>
他の制御ポリシ変更の例として、条件の一致/不一致に従って動作ルールを変更することもできる。以下、上述した変更例と同様のQoS情報の対応関係を用いて、動作ルールを変更する場合を説明する。
図7に示す例では、制御ポリシは、論理パス30の識別条件と、その条件に合致する動作ルールを有する。図7に示す例では、制御ポリシは、識別条件に合致するパケットが、識別条件に合致する論理パス30の属性(例えばQCI)に対応するQoS情報(例えばDSCP)をパケットの追加ヘッダに付与することを示す。ここでは、変更前の制御ポリシは、宛先アドレスが“A”かつポート番号が“a”という条件で識別される論理パス30に属するパケットの追加ヘッダに、EF(Expedited Forwarding)のDSCP値を付与すること、および、宛先アドレスが“B”かつポート番号が“b”という条件で識別される論理パス30に属するパケットの追加ヘッダに、ベストエフォート(BE)のDSCP値を付与することを表す。変更後の制御ポリシは、宛先アドレスが“A”かつポート番号が“a”であるパケット、および、宛先アドレスが“B”かつポート番号が“b”であるパケットの両方にEFのDSCP値が付与されることを表す。この例のように、論理パス30の識別条件に基づいて、各条件の一致/不一致に従って動作ルールを変更することで、上記変更例(1)と同様に、通信装置において優先度を変更した制御が可能となる。
なお、図7に示す第3例は、制御装置50が設定した条件−動作ルールのセットに従って各通信装置が動作するので、条件と動作ルールをコントローラが設定する方式のシステム、たとえばオープンフローシステム、I2RS(Interface to the Routing System)あるいはForCES(Forwarding and Control Element Separation)等により実現することも可能である。以下、制御装置50をオープンフローシステムにより構成する例を説明する。
制御装置50の制御ポリシ管理部52は、例えば、図5の例のように、QCI毎に、対応するQoS情報を管理する。制御ポリシ管理部52は、QCIとQoS情報との対応関係に基づいて、図7に例示された制御ポリシを生成する。制御ポリシ管理部52は、QCIに対応する論理パス30を識別するための条件を生成する。図7の例では、制御ポリシ管理部52は、パケットの宛先アドレスとポート番号により論理パス30を識別する条件を生成する。但し、条件の生成方法は図7の例に限定されない。例えば、制御ポリシ管理部52は、OSI参照モデルのL3/L4レイヤの情報を用いて条件を生成することが可能である。
制御ポリシ管理部52は、生成した条件に対応するQCIに関連付けられたQoS情報を、パケットの追加ヘッダに付与することを示す動作ルールを生成する。
制御ポリシ管理部52は、条件や動作ルールを変更することで、制御ポリシを変更することが可能である。変更された制御ポリシは、通信装置10、20に通知される。
制御装置50がオープンフローシステムにより構成される場合、例えば、通信装置10、20は、制御装置50が生成した制御ポリシ(条件と動作ルールを含む)により、パケットを処理する機能を有する。この機能は、例えば、オープンフロープロトコルに対応可能なスイッチ機能である。スイッチ機能は、例えば、ソフトウェアにより構成された仮想スイッチである。
<第4例>
制御ポリシは、QCI以外の情報に基づく追加条件も参酌して変更される場合もある。例えば、図8の例のように、制御装置50は、QCI値と宛先アドレスを参照し、制御ポリシを変更してもよい。図8の例では、制御装置50は、QCI値が“5”のベアラのうち、宛先アドレスが“B”であるベアラのDSCPを、“BE”から“EF”に変更している。図8の例のように制御ポリシを変更することで、QCI値よりも細かいQoS制御が可能となる。なお、図8では、追加条件が宛先アドレスである例が示されたが、宛先アドレス以外の情報に応じて制御ポリシが変更されてもよい。例えば、送信元のアドレス、通信のポート番号等に応じて、制御ポリシが変更されてもよい。図8の例により、制御装置50は、QCI値(即ち、論理パスの属性)に対して、複数のQoS情報が対応付けることが可能となる。
1.3)システム動作
図9を参照し、モバイル端末等の無線通信機器が、通信装置10、通信装置20を介して外部ネットワーク40と通信する場合の動作例を説明する。図9に示すように、通信装置10の制御部12は、記憶部11に格納されている制御ポリシに従って、送信パケットの追加ヘッダの所定フィールドにQoS情報を付加し(動作S21)、論理パス30を通して当該パケットを通信装置20へ送信する。通信装置20の制御部12は、論理パス30からパケットを受信すると、所定のゲートウェイ機能に従って外部ネットワーク40へパケットを送信する。一方、外部ネットワーク40からパケットを受信すると、通信装置20の制御部12は、記憶部11に格納されている制御ポリシに従って、受信パケットの追加ヘッダの所定フィールドにQoS情報を付加し(動作S22)、論理パス30を通して当該パケットを通信装置10へ送信する。
制御装置50の制御ポリシ管理部52は、制御ポリシを変更する場合、管理情報記憶部51の管理情報を用いて制御ポリシの変更メッセージを生成し、通信装置10および20に対して送信する(動作S23)。
制御ポリシの変更メッセージを受信すると、通信装置10、20の制御部12は記憶部11に格納されている制御ポリシを変更し、変更後の制御ポリシに従って送信パケットの追加ヘッダの所定フィールドにQoS情報を付加し(動作S24)、論理パス30を通して当該パケットを通信装置20へ送信する。通信装置20の制御部12は、外部ネットワーク40からパケットを受信すると、記憶部11に格納されている変更後の制御ポリシに従って、受信パケットの追加ヘッダの所定フィールドにQoS情報を付加し(動作S25)、論理パス30を通して当該パケットを通信装置10へ送信する。
1.4)効果
以上述べたように、本発明の第1実施形態によれば、制御装置50が通信装置10および20の制御ポリシを変更可能に管理するので、各通信装置が変更後の制御ポリシに従って論理パス30に紐付けられたQoS情報をパケットの追加ヘッダ情報に付加することができる。したがって、通信装置がQoS情報による柔軟な優先制御等のパケット転送処理制御を実現することができる。
2.第2実施形態
2.1)システム構成
図10に示すように、本発明の第2実施形態による通信システムでは、無線端末10aがアクセスシステムおよびコアシステムを通して形成される上位論理パス30(ベアラ)を通して外部のネットワーク40にアクセス可能である。無線端末10aはアクセスシステム内の無線基地局10bとの間で下位論理パス30a(無線チャネル)を通して無線通信可能である。さらに、無線基地局10bとアクセスGW(ゲートウェイ装置)20aとの間は、制御ポリシに従って下位論理パス30bが形成され、アクセスGW20aとモバイルアンカGW20bとの間は制御ポリシに従って下位論理パス30cが形成される。無線端末10aとモバイルアンカGW20bとの間に形成された下位論理パス30a、30bおよび30cにより、上位論理パス30が形成され、これによって無線端末10aは外部ネットワーク40との間で通信可能となる。
本実施形態によれば、少なくとも下位論理パス30bおよび30cは、上位論理パス30の属性に対応するQoS情報を制御ポリシに従ってパケットの追加ヘッダに付加することで形成される。したがって、制御装置50からの制御メッセージにより、パケットの追加ヘッダに付加されるQoS情報を変更することが可能である。
無線基地局10b、アクセスGW20aおよびモバイルアンカGW20bの各々は、基本的に図3に示す通信装置と同様の機能を有し、また制御装置50も同様に図4に示す機能を有するので、これらの説明は省略する。また、無線基地局10b、アクセスGW20aおよびモバイルアンカGW20bの各々における制御ポリシは、制御装置50からのQoS情報に関する制御メッセージによって変更可能であり、制御ポリシの変更制御についても上述した第1実施形態の場合と同様であるから説明は省略する。
2.2)動作
次に、図11を参照して図10に示す通信システムの動作について説明するが、図9に示すシーケンスと同様の動作には同じ参照符号を付して説明は簡略化する。
図11において、制御装置50は、制御ポリシを変更する場合、管理情報記憶部51の管理情報を用いて制御ポリシの変更メッセージを生成し、無線基地局10b、アクセスGW20aおよびモバイルアンカGW20bへそれぞれ送信する(動作S23)。
制御ポリシの変更メッセージを受信すると、無線基地局10bは記憶部11に格納されている制御ポリシを変更し、無線端末10aから受信したパケットの追加ヘッダに変更後の制御ポリシに従ったQoS情報を付加し(動作S24a)、下位論理パス30bを通してアクセスGW20aへ送信する。アクセスGW20aも同様に、記憶部11に格納されている制御ポリシを変更し、無線基地局10bから受信したパケットの追加ヘッダに変更後の制御ポリシに従ったQoS情報を付加し(動作S24b)、下位論理パス30cを通してモバイルアンカGW20bへ送信する。
外部ネットワーク40からパケットを受信すると、モバイルアンカGW20bは、記憶部11に格納されている変更後の制御ポリシに従って、受信パケットの追加ヘッダの所定フィールドにQoS情報を付加し(動作S25a)、論理パス30cを通して当該パケットをアクセスGW20aへ送信する。アクセスGW20aも同様に、記憶部11に格納されている変更後の制御ポリシに従って、受信パケットの追加ヘッダの所定フィールドにQoS情報を付加し(動作S25b)、論理パス30bを通して当該パケットを無線基地局10bへ送信する。こうして無線端末10aは、外部ネットワーク40からのパケットを無線基地局10bから無線チャネル30aを通して受信することができる。
2.3)効果
以上述べたように、本発明の第2実施形態によれば、無線基地局10b、アクセスGW20aおよびモバイルアンカGW20bは、下位論理パスを通してパケットを転送する際に、制御装置50により管理された制御ポリシに従って、上位論理パスに紐付けられたQoS情報をパケットの追加ヘッダ情報に付加することができる。したがって、無線基地局10b、アクセスGW20aおよびモバイルアンカGW20bは、QoS情報による柔軟なパケット転送処理(優先制御など)を実現することができる。
3.第3実施形態
3.1)システム構成
図12に示すように、本発明の第3実施形態による通信システムは、通信システム1と、外部ネットワークとしてのインターネット40と、通信端末41〜44とで構成され、通信システム1はモバイルシステム100、バックホールネットワーク200および制御装置50とで構成されているものとする。制御装置50は、上述した第1及び第2実施形態における制御装置50と同様の機能を有するので同一の参照番号を付すことにするが、内部の機能的構成については、図14を用いてより具体的に説明する。
モバイルシステム100はアクセスシステム101とコアシステム110とで構成される。アクセスシステム101は、無線アクセス方式を用いて、通信端末に通信システム1へのコネクティビティを提供する無線アクセスネットワークであって、アクセス機能管理部102とアクセス機能部103〜106とで構成されるものとする。アクセス機能管理部102は、アクセス機能を管理する装置であって、中心周波数や電波強度、セル情報などのアクセス機能の各種設定に加え、死活監視などのアクセス機能の状態監視や各種統計情報の収集などを行う。アクセス機能部103〜106は、無線アクセス方式を用いて通信端末に通信システム1へのコネクティビティを提供する無線アクセス装置である。なお、アクセス機能部103〜106はLTE(Long Term Evolution)システムにおけるeNBに相当する。
コアシステム110は、アクセスシステム101を介して通信システム1にアクセスしてきた通信端末にインターネット40へのコネクティビティを提供するコアネットワークであって、コア機能管理部111と、アクセスゲートウェイ機能(C-plane)を有するアクセスGW112と、アクセスゲートウェイ機能(U-plane)を有するアクセスGW113と、モバイルアンカ機能部114とから構成されている。
コア機能管理部111は、コアシステム110内の装置を管理する装置であって、各装置の設定に加え、死活監視などの状態監視や各種統計情報の収集などを行う。アクセスGW112は、認証、アクセス機能間ハンドオーバなど、通信端末がアクセス機能を介してモバイルサービスを享受するための制御を行う制御装置である。なお、LTEシステムでは、アクセスGW112はMMEに相当する。
アクセスGW113は、通信端末がデータ通信を行うための通信路であるベアラを提供するアクセスゲートウェイ装置であり、ベアラを提供するためにアクセス機能部103〜106との間およびモバイルアンカ機能部114との間でパケット転送用のトンネルを構築する。なお、LTEシステムでは、アクセスGW113はServing GWに相当する。
モバイルアンカ機能部114は、通信端末がパケット通信を行うための通信路であるベアラを終端するモバイルアンカ装置で、ベアラを提供するためにアクセスGW113との間でパケット転送用のトンネルを構築する。なお、LTEシステムではモバイルアンカ機能部114はPDN GWに相当する。
また、バックホールネットワーク200はパケット転送機能管理部201および複数のパケット転送部202〜205で構成される。パケット転送機能管理部201は、バックホールネットワーク200内のパケット転送部を管理する装置であって、各パケット転送部に対してパケットの転送経路の設定や、データパケットのヘッダにセットされたQoS情報に基づいた優先制御の設定、死活監視などの状態監視や各種統計情報の収集などを行う。
パケット転送部202〜205は、パケットを受信すると、パケット転送ルールを格納するパケット転送ルールテーブルから、受信したパケットに適合するマッチングキーを持つパケット転送ルールを探し出し、そのパケット転送ルールに紐づいているアクション通りの処理(例えば、特定のポートへの転送、フラッディング、廃棄など)を実施する。次に、制御装置50の詳細を説明する。
図13は、パケット転送ルールテーブルの例を示す。パケット転送ルールテーブルは、例えば、送信元アドレス、宛先アドレス、DSCPフィールド、動作ルールを含む。パケット転送部は、受信パケットの送信元アドレス、宛先アドレスおよびDSCPフィールドの値に基づいて、受信パケットを識別する。つまり、図13の例では、送信元アドレス、宛先アドレスおよびDSCPフィールドが、受信パケットの識別条件である。パケット転送部は、受信パケットが、テーブル内のエントリの条件に合致した場合、当該条件に対応する動作ルールに従って、受信パケットを処理する。例えば、図13のテーブルの1番目のエントリに合致するパケットを受信した場合、パケット転送部は、ポート(1)からパケットを転送する。
3.2)制御装置
図14を参照すると、制御装置50は、ノード通信部501と、制御メッセージ処理部502と、経路・アクション計算部503と、パケット転送機能管理部504と、トポロジ管理部505と、ノード位置情報管理部506と、パケット転送ルール管理部507Aおよびパケット転送ルールデータベース507Bと、論理パス管理部508と、パケット転送ルール統計情報管理部509とを備えて構成される。これらはそれぞれ次のように動作する。
ノード通信部501は、アクセス機能部103〜106と、アクセスGW113と、モバイルアンカ機能部114と、パケット転送部202〜205との通信を行う。制御メッセージ処理部502は、ノード通信部501を通して受信した制御メッセージを解析して、制御装置50内の該当する処理手段に制御メッセージ情報を引き渡す。
経路・アクション計算部503は、ノード位置情報管理部506にて管理されている端末の位置情報と、トポロジ管理部505にて構築されたトポロジ情報とに基づいて、パケットの転送経路上のパケット転送部に実行させるアクションを求める。また、経路・アクション計算部503は、論理パス管理部508で管理される上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報との対応関係が更新されると、アクセス機能部103、104、アクセスGW113およびモバイルアンカ機能114に対して対応関係の更新を通知する。
パケット転送機能管理部504は、制御装置50によって制御されているパケット転送部の能力(例えば、ポートの数や種類、サポートするアクションの種類など)を管理する。トポロジ管理部505は、ノード通信部501を介して収集されたパケット転送部の接続関係に基づいてネットワークトポロジ情報を構築する。
ノード位置情報管理部506は、バックホールネットワーク200に接続しているノードの位置を特定するための情報を管理する。ノード位置情報管理部506が管理するノードは、バックホールネットワーク200に接続しているアクセス機能部103〜106やアクセスGW112、アクセスGW113などである。本実施形態では、ノードのバックホールネットワーク200への接続点を識別する情報としてMACアドレスを、ノードの位置を特定するための情報としてノードが接続しているパケット転送部を識別する情報(例えば、パケット転送部の識別ID)とそのポートの情報を使用することを想定しているが、他の情報を用いてもよい。
パケット転送ルール管理部507Aは、どのパケット転送部にどのようなパケット転送ルールが設定されているかを管理する。具体的には、経路・アクション計算部503にて計算された結果をパケット転送ルールとしてパケット転送ルールデータベース507Bに登録し、パケット転送部にパケット転送ルールを設定する。さらに、パケット転送部からのパケット転送ルール削除通知などによってパケット転送部に設定されたパケット転送ルールに変更が生じた場合にもパケット転送ルールDB507Bの登録情報を更新する。
図15に例示するように、論理パス管理部508は、モバイルシステム100で構築される論理パスに関する情報を管理しており、具体的には論理パス終端部管理部5080と、論理パスQoS情報管理部5081と、論理パス統計情報管理部5082とで構成される。
論理パス終端部管理部5080は、アクセス機能部やアクセスGW113などの論理パスを終端するノードを管理する機能であり、本実施形態では各ノードのIPアドレスで構成されている。
論理パスQoS情報管理部5081は、上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報との対応関係を管理する。論理パスQoS情報管理部の保持する情報例を図16に示す。
図16を参照すると、論理パスQoS情報管理部5081は、トラフィックの優先度に紐付いて、上位論理パスのQoS情報と下位論理パスのQoS情報を管理していることがわかる。上位論理パスのQoS情報とはベアラなどの論理パスに紐付いたQoS情報である。下位論理パスのQoS情報とは、論理パスを終端するノードがベアラなどの論理パスに紐付いてデータパケットを転送する際に、パケット転送部で識別可能なフィールドにマーキングするQoS情報である。本実施形態では、上位論理パスのQoS情報としてQCIを、下位論理パスのQoS情報としてDSCPを想定しているが、これらに限定されない。他のQoS情報例として、上位論理パスのQoS情報としてAPN(Access Point Name)、下位論理パスのQoS情報としてVLAN PCP(Virtual Local Area Network Priority Code Point)などを用いることもできる。なお、図16に示す論理パスQoS情報管理部が保持する情報セットは一例であって、これに限定されない。
論理パス統計情報管理部5082は、ベアラなどの論理パスに紐付いた統計情報を管理する機能である。論理パス統計情報管理部の保持する情報例を図17に示す。
図17を参照すると、論理パス統計情報管理部5082は、下位論理パスを終端する送信元端末および宛先端末、QCI、最大スループットおよびスループットを管理している。なお、図17に示す論理パス統計情報管理部が保持する情報セットは一例であって、これに限定されない。
図14に戻って、パケット転送ルール統計情報管理部509は、パケット転送機能に設定しているパケット転送ルールに紐付いた統計情報を管理する。パケット転送ルール統計情報管理部509が保持する情報例を図18に示す。
図18を参照すると、下位論理パスを終端する送信元端末と宛先端末、下位論理パスのQoS情報であるDSCP、およびスループットを管理している。なお、図18に示すパケット転送ルール統計情報管理部509が保持する情報セットは一例であって、これに限定されない。
なお、上記した構成のうち、制御装置50にて、パケット転送ルールを保持する必要が無い場合、パケット転送ルールDB507Bを省略することが可能である。また、パケット転送ルールDB507Bを別途外部サーバ等に設ける構成も採用可能である。また、制御装置50は、オープンフローコントローラをベースに、上記論理パス管理部508を追加した構成にて実現することも可能である。
3.3)動作
次に、図19〜図24を参照しながら本実施形態の動作について詳細に説明する。
<制御ポリシ変更前>
まず、図19は、上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報との対応関係が変更される前における通信端末41〜44の通信状態を示す。ただし、図19では、本実施形態のポイントが分かりやすいように、通信端末とアクセスGW113との間のシーケンスを記載しているが、実際は図12に示すシステムを利用している。また、図19で明記していないが、アクセス機能部103〜106およびアクセスGW113において、データパケットの転送時に下位論理パスに紐付いたQoS情報のマーキングが行われるものとする。なお、“マーキング”とは、例えば、トンネルを生成するためにパケットに追加されるヘッダ(アウターヘッダ)に、QoS情報(例えば、DSCP)を付与することを意味する。
各通信端末はそれぞれ1本の論理パスを用いて通信を行っている。通信端末41は、アクセス機能部103を介して、QCIが「1」の論理パスを用いて通信している。通信端末42は、アクセス機能部104を介して、QCIが「5」の論理パスを用いて通信している。通信端末43は、アクセス機能部105を介して、QCIが「4」の論理パスを用いて通信している。通信端末44は、アクセス機能部106を介して、QCIが「9」の論理パスを用いて通信している。
次に、論理パスを通過するデータパケットのバックホールネットワーク200上の経路を示す。アクセス機能部103〜アクセスGW113間およびアクセス機能部104〜アクセスGW113間を通過する2本の論理パスは共に、パケット転送部202〜203〜204という経路を通過している。一方、アクセス機能部105〜アクセスGW113間およびアクセス機能部106〜アクセスGW113間を通過する2本の論理パスは共に、パケット転送機能202〜205〜204という経路を通過している。
続いて、アクセス機能部103〜106およびアクセスGW113で行われている、データパケット転送時の下位論理パスに紐付いたQoS情報のマーキングについて説明する。図19に示す通信状態では、図16に示す対応関係を用いてマーキングが行われているものとする。すなわち、図19に示す論理パスのうち、QCIが「1」および「4」の論理パスはDSCP値としてEF(101110)を、QCIが「5」および「9」の論理パスはDSCP値としてBE(000000)を用いている。なお、バックホールネットワーク200のパケット転送部には、制御装置50により、DSCP値がBE(000000)のパケットよりもDSCP値がEF(101110)のパケットを優先して制御するパケット転送ルールが設定されているものとする。
最後に、制御装置50で管理している統計情報について説明する。なお、本実施形態では、各論理パスの所望スループットとして、QCIが「1」、「5」、「4」、「9」の論理パスはそれぞれ、80Mbps、40Mbps、40Mbps、80Mbpsを所望しているが、パケット転送部203および205のリンク速度が100Mbpsであると仮定する。100Mbpsのリンクに、それぞれ、80Mbps,40Mbps、40Mbps、80Mbpsを希望帯域とする論理パスが構築される。従って、一部の論理パスで、希望帯域が実現されないことが想定される。なお、優先度の低い論理パスのトラフィックの溢れた分は経路上のパケット転送部で廃棄されているものとする。まず、論理パス管理部508にて管理しているベアラなどの論理パスに紐付いた統計情報を図17に示す。図17を参照すると、トラフィック優先度の低い、QCIが「5」と「9」の論理パスのスループットが、最大スループットよりも低く、パケットが廃棄されていることがわかる。
次に、パケット転送ルール統計情報管理部509にて管理している、パケット転送部に設定しているパケット転送ルールに紐付いた統計情報を図18に示す。図18を参照すると、各パケット転送ルールに紐付いたスループットが記載されている。本実施形態では、論理パスの粒度とパケット転送ルールの粒度が同程度であるため、それぞれの統計情報のエントリが一対一に対応しているが、必ずしも一対一でなくても良い。
<制御ポリシ変更>
次に、図12に示す通信システム1において、通信端末41〜44が通信中に、制御装置50により、管理する上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報との対応関係が変更になった場合の手順を説明する。
図20を参照すると、制御装置50は、例えば、定期的に、ベアラ粒度およびパケット転送ルール粒度でトラフィック統計情報を収集する(動作S401、S402)。ベアラ粒度の統計情報は、アクセス機能部103〜106、アクセスGW113、モバイルアンカ機能部114から収集し、例えば、図17の形式で管理される。パケット転送ルール粒度の統計情報は、パケット転送機能から収集し、例えば、図18に示す形式で管理される。
制御装置50は、例えば、収集した統計情報を参照し、制御ポリシの変更要否を判定する(動作S403)。例えば、制御装置50は、統計情報を参照し、ネットワークの状況(例えば、輻輳が発生しているか否か)を判定する。例えば、輻輳が発生した場合、制御装置50は、輻輳が発生したベアラのQCIに対応するQoS情報(例えばDSCP)が高優先度の値になるように、制御ポリシを変更する。制御ポリシの変更により、上位論理パスに紐付いたQoS情報(例えばQCI)と下位論理パスに紐付いたQoS情報(例えばDSCP)の対応関係が変更される。また、制御装置50は、制御ポリシの変更後に収集した統計情報を参照し、輻輳が解消したか否かを確認してもよい。制御装置50は、輻輳が解消した場合、例えば、制御ポリシを、変更前の内容に戻す。
上述の例では、制御装置50は、収集した制御情報に基づいて制御ポリシを変更する例が示されたが、制御ポリシの変更契機は、上述の例には限定されない。制御ポリシの変更契機は、たとえば以下の例がある。
(A)新規サービスの追加(新規QCI値の追加)
(B)既存サービスの終了(既存QCIの削除)
(C)通信装置の設備変更(QoS情報の種類変更)
(D)サービスの優先度の変更(QCI-DSCP間の対応変更)
上記(A)の例は、新たな通信サービス(例えば、テレビ会議用の通信)が通信システムで利用可能となり、当該サービスに属するベアラに新たにQCI値が割り当てられた場合の例である。例えば、QCI値“4”が新規サービスに対して割り当てられたと想定する。この場合、制御装置50は、新規サービスに割り当てられたQCI(QCI:“4”)と、当該QCIに対応するQoS情報(例えば、DSCP値:“EF”)を、アクセス機能部103〜106、アクセスGW113、モバイルアンカ機能部114に通知する。
上記(B)の例は、例えば通信サービス(例えば、テレビ会議用の通信)の停止などにより、QCIが不使用となる場合の例である。例えば、停止された通信サービスに対応するQCI値が“4”とすると、制御装置50は、QCI値“4”と、当該QCIに対応するQoS情報(例えば、DSCP値:“EF”)を制御ポリシから削除することを、アクセス機能部103〜106、アクセスGW113、モバイルアンカ機能部114に通知する。
上記(C)の例は、例えば、ネットワークオペレータが、バックホールネットワーク200のパケット転送部を、新しい装置にリプレースした場合の例である。例えば、装置のリプレースにより、リプレース前のパケット転送部で使用可能なQoS情報が、新たなパケット転送部で使用不可となる場合が想定される。例えば、リプレース前のパケット転送部はQoS情報としてDSCPを使用可能であったが、新たなパケット転送部ではDSCPは使用不可であることが想定される。新たなパケット転送部は、VLAN PCPを使用可能であるものと仮定する。この場合、制御装置50は、それぞれのQCI値に対応するQoS情報を、新たなパケット転送部が使用可能であるVLAN PCPに変更する。制御装置50は、それぞれのQCI値に対応するVLAN PCP値を決定し、新たな制御ポリシを生成する。制御装置50は、生成した制御ポリシを、アクセス機能部103〜106、アクセスGW113、モバイルアンカ機能部114に通知する。
上記(D)の例は、例えばネットワークオペレータにより、QCIに対応する通信サービスの優先度が変更された場合の例である。例えば、ネットワークオペレータが、動画ストリーミングの優先度を高くする場合を想定する。例えば、ネットワークオペレータが優先度を変更したことに応じて、制御装置50は、動画ストリーミングの優先度を高くするため、動画ストリーミングのQCI(例えば、QCI“5”)に対応するDSCP値を、BEからEFに変更する。制御装置50は、DSCP値の変更に応じて、制御ポリシを変更することを、アクセス機能部103〜106、アクセスGW113、モバイルアンカ機能部114に通知する。
制御装置50は、制御ポリシの変更契機を検出すると、論理パス管理部508内の論理パス終端部管理部が保持しているIPアドレスリストを参照し、アクセス機能部103〜106、アクセスGW113およびモバイルアンカ機能部114に対してQoS情報の対応関係の更新を通知する(動作S404)。
QoS情報の対応関係の更新は、QCIが「4」の論理パスのトラフィック優先度を低くし、QCIが「5」の論理パスのトラフィック優先度を高くするものとする。変更後の、上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報の対応関係を図21に示す。
続いて、制御装置50は、図17、18、21に記載の管理情報を用いて、QoS情報の対応関係変更後のトラフィック状態を確認する。その結果、トラフィック優先度の高い、アクセス機能部103〜アクセスGW113間およびアクセス機能部104〜アクセスGW113間の2本の論理パスの経路が重複しているため、トラフィック優先度の高いデータパケットがバックホールネットワーク200でロスしてしまうことがわかる。そこで、制御装置50は論理パスの通るバックホールネットワーク200内の経路を再計算する。その結果、アクセス機能部104〜アクセスGW113間を通過するQCIが「5」の論理パスの経路とアクセス機能部105〜アクセスGW113間を通過するQCIが「4」の論理パスの経路を変更する決断をする。具体的には、アクセス機能部104〜アクセスGW113間を通過するQCIが「5」の論理パスは、パケット転送部202〜205〜204という経路を、アクセス機能部105〜アクセスGW113間を通過するQCIが「4」の論理パスは、パケット転送機能202〜203〜204という経路を通過するように選択する。
制御装置50は経路の再計算結果を反映させるため、経路変更指示をパケット転送部202〜205に送信する(図20の動作S405)。
経路変更後の通信端末41および42の通信状態および各種統計情報の結果を図22〜図24に示す。これらにより、上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報との対応関係の変更後も、トラフィック優先度の高いデータパケットが所望のスループットを維持できることがわかる。
本実施形態では、制御装置50がアクセス機能部やアクセスGW(U-plane)、パケット転送部などのノードを直接制御する場合を説明したが、間接的に制御してもかまわない。間接的な制御としては、アクセス機能管理部102やコア機能管理部111など、EMSやNMS相当の装置を経由した制御が挙げられる。また、EMSやNMSに対応するアクセス機能管理部102やコア機能管理部111が、制御装置50の機能を有してもよい。
また、制御装置50の上述した機能は、すべてを1台の物理装置内で実現しても良いし、複数台の物理装置に分割しても実現してもかまわない。
3.4)効果
上述したように、本発明の第3実施形態によれば、上位論理パスに紐付いたQoS情報と下位論理パスに紐付いたQoS情報との対応関係とバックホールネットワークのパス制御とが制御装置にて一元管理されているため、通信中のデータパケットの優先度を動的に変更することが可能となる。
4.第4実施形態
上述した実施形態によれば、制御装置50が、ベアラのエンドポイントとなる装置(通信装置10,20、アクセス機能部、アクセスGW、モバイルアンカ機能部等)に対して、制御ポリシの変更を指示する例が示された。これに対して、本発明の第4実施形態によれば、制御装置50は、ベアラのエンドポイントとなる装置とは異なるノードに対して、制御ポリシの変更を指示する。制御ポリシの変更を指示されたノードは、変更された制御ポリシに従って、パケットのアウターヘッダにQoS情報を付与する。よって、ベアラのエンドポイントとなる装置は、制御装置50からの制御ポリシの変更指示を受けつけるためのインターフェース等の機能を持たなくてもよい。
第4実施形態の構成を採用することで、ネットワークオペレータは、ベアラのエンドポイントとなる既存の装置の変更や改造などにより、制御装置50との間のインターフェース機能を追加することを回避できる。つまり、ネットワークオペレータは、通信システムの既存装置をそのまま利用しつつ、本発明の利点を享受することが可能となる。ネットワークオペレータは、制御装置50とのインターフェース機能を有するノードを、通信システムの一部に配置することで、QoS情報を動的に変更することが可能となる。
図25は、第4の実施形態のシステム構成の例を示す。制御装置50は、例えば、コアシステム110に配置されたノード1140およびバックホールネットワーク200のパケット転送部に対して、制御ポリシの変更を指示する。ノード1140およびパケット転送部は、制御装置50からの指示に従って、アウターヘッダにQoS情報を付与する機能(例えば、図3に例示された機能)を有する。バックホールネットワーク200の全てのパケット転送部やコアシステム110の全てのノード1140が当該機能を備えなくてもよく、一部のパケット転送部やノード1140が当該機能を備えていればよい。
制御装置50は、図26の例に示されるように、ベアラのエンドポイントとなる装置が有する制御ポリシとは異なるポリシを、ノード1140およびパケット転送部に指示してもよい。例えば、バックホールネットワーク200とコアシステム110が接続するエッジ部に、制御装置50から通知された制御ポリシに従ってQoS制御を実行する機能を有するパケット転送部が配置される。また、例えば、ノード1140は、コアシステム110のネットワークにおいて、モバイルアンカ機能部114との接続点となるエッジ部に配置される。
図26の例では、モバイルアンカ機能部114には、例えば通信システムの構築時等に制御ポリシが設定されているものと仮定する。モバイルアンカ機能部114は、受信したデータパケットを識別し、QCI値が“9”の属性を有すると判定する。モバイルアンカ機能部114は、制御ポリシに従って、当該データパケットのアウターヘッダに、QCIに対応するDSCPを付与する。図26の場合、QCI値が“9”なので、アウターヘッダには、“BE”の値のDSCPが付与される。
制御装置50は、ノード1140に対して、制御ポリシを通知する。制御装置50から通知される制御ポリシは、制御対象を識別するルールとして、QoS情報であるDSCPに加え、追加条件を含む。つまり、同じDSCP値のパケットであっても、パケットのアウターヘッダには、異なるDSCPが新たに付与される。図26の例では、追加条件は、パケットの宛先アドレスである。図26の例において、データパケットの宛先アドレスは“A”なので、ノード1140は、制御ポリシに従って、アウターヘッダに付与されているDSCP値(“BE”)を、追加条件に応じた値(“AF11”)に変更する。
図26のようにQoS情報を制御することで、パケットが属する論理パスの属性に対応するQCI値よりも細かいQoS制御が可能となる。
図27は、第4の実施形態の他の構成例を示す。図27の例に示すように、モバイル通信システムには、通信を暗号化するため、IPsecGW1141が配置される場合がある。IPsecGW1141により通信が暗号化されると、ノード1140が、パケットのアウターヘッダ以外の領域の情報を読み取ることができなくなり、ノード1140でベアラの識別ができなくなる可能性がある。ノード1140やパケット転送部でベアラの識別ができない場合、制御ポリシに従ったQoS制御もできない可能性がある。
よって、IPsecGW1141が配置される場合、図27の例のように、IPsecGW1141による通信の暗号化の影響を回避できる位置にノード1140を配置することで、IPsecGW1141が存在するシステムにおいても、本発明のQoS制御が実行可能となる。なお、IPsecGW1141がパケットの暗号化を行う場合、暗号化後のアウターヘッダに使用されるQoS情報は、ノード1140によって付与されるQoS情報が継承される。
ノード1140は、例えば、IPsecGW1141により暗号化される前に、制御ポリシに従ってQoS制御可能な位置に配置される。ノード1140は、例えば、モバイルアンカ機能部114とIPsecGW1141との間のネットワークに配置される。ノード1140は、例えば、モバイルアンカ機能部114とIPsecGW1141との間のネットワークにおいて、当該ネットワークとモバイルアンカ機能部114とが接続するエッジ部に配置される。ノード1140は、制御装置50からの指示に従って、パケットにQoS情報を付与し、IPsecGW1141に向けてパケットを転送する。但し、ノード1140の配置位置はネットワークのエッジ部に限定されない。ノード1140は、モバイルアンカ機能部114とIPsecGW1141との間のネットワークのどのような位置に配置されてもよい。
なお、ノード1140の構成は、図3で例示した通信装置の構成と同様であり、詳細な説明は省略される。
5.実施例
以下、上述した第3実施形態(図12)の具体的な適用例を示す。図12に示す構成ブロックと同様の機能を有するブロックには同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。なお、図32に第3実施形態(図12)と各実施例との間の参照番号対応表を示す。
5.1)第1実施例(EPS: Evolved Packet System)
図28に示すように、本発明の第1実施例によるEPSシステムは、通信システム1と、外部ネットワークとしてのインターネット40と、通信端末41および42とで構成され、通信システム1はモバイルシステム100およびバックホールネットワーク200とで構成され、モバイルシステム100はアクセスシステムであるEUTRAN101とコアシステムであるEPC110とで構成される。図12に示す第3実施形態における制御装置50の機能は、本実施例ではEPC110内のEMS(Element Management System)111に含まれる。
EUTRAN101は、LTEの無線アクセス方式を用いて、通信端末に通信システム1へのコネクティビティを提供する無線アクセスネットワークであって、EMS102とeNB103、104で構成される。EMS102は、eNBを管理する装置であって、中心周波数、電波強度、セル情報などのeNBの各種設定に加え、死活監視などのeNBの状態監視、各種統計情報の収集などを行う。eNB103、104は、LTEを用いて通信端末に通信システム1へのコネクティビティを提供する無線アクセス装置である。
EPC110は、EUTRAN110を介して通信システム1にアクセスしてきた通信端末にインターネット4へのコネクティビティを提供するコアネットワークであって、EMS111と、MME112と、Serving GW113と、PDN GW114とから構成されている。
EMS111は、EPC110内の装置を管理する装置であって、各装置の設定に加え、死活監視などの状態監視や各種統計情報の収集などを行う。さらに、本実施例におけるEMS111は、図4に示す制御装置50と同等の機能構成を含み、既に述べたように制御ポリシの管理を行う。
MME112は、認証やeNB間ハンドオーバなど、通信端末がeNBを介してモバイルサービスを享受するための制御を行う制御装置である。Serving GW113は通信端末がデータ通信を行うための通信路であるベアラを提供するアクセスGWであり、ベアラを提供するため、eNBおよびPDN GWの各々とパケット転送用のトンネルを構築する。PDN GW114は、通信端末がパケット通信を行うための通信路であるベアラを終端するモバイルアンカ装置であり、ベアラを提供するため、Serving GW113とパケット転送用のトンネルを構築する。
バックホールネットワーク200はEMS201およびネットワーク装置202〜205で構成される。EMS201は、バックホールネットワーク200内のネットワーク装置を管理する装置であって、ネットワーク装置に対してパケットの転送経路の設定や、データパケットのヘッダにセットされたQoS情報に基づいた優先制御の設定、死活監視などの状態監視や各種統計情報の収集などを行う。ネットワーク装置202〜205は、EMS111により設定された内容に基づいてデータパケットの転送処理や優先制御処理を実行する。
本発明の第1実施例によれば、EPC110内のEMS111が第3実施形態の制御装置50と同じ機能を有するので、制御ポリシを変更する場合、EMS111が制御ポリシの変更メッセージを生成し、eNB、Serving GW113、PDN GW114およびEMS201へそれぞれ送信する。制御ポリシの変更メッセージを受信したeNB、Serving GW113およびPDN GW114の各々は制御ポリシを変更し、パケットの追加ヘッダに変更後の制御ポリシに従ったQoS情報を付加する。バックホールネットワーク200のEMS201は、ネットワーク装置に対してパケットの転送経路やデータパケットのヘッダにセットされたQoS情報に基づいた優先制御の設定を行い、各ネットワーク装置はEMS111により設定された内容に基づいてデータパケットの転送処理や優先制御処理を実行する。なお、eNBに対する制御ポリシの管理はeNBに接続されたSON(Self Organizing Network)サーバにより行うこともできる。
5.2)第2実施例(GPRS: General Packet Radio Service)
図29に示すように、本発明の第2実施例によるGPRSシステムにおけるモバイルシステム100はアクセスシステムであるUTRAN101とコアシステムであるGPRS Core110とで構成される。図12に示す第3実施形態における制御装置50の機能は、本実施例ではGPRS Core110内のEMS111に含まれる。
UTRAN101はアクセス機能管理部であるEMS102とアクセス機能部であるNodeB103、104とで構成され、GPRS Core110はコア機能管理部であるEMS111と、アクセスGWに対応するSGSN(Serving GPRS Support Node)112,113と モバイルアンカ機能部に対応するGGSN(Gateway GPRS Support Node)114とで構成される。モバイルホールネットワーク200は第1実施例と同様であるから説明は省略する。
5.3)第3実施例(3GPP2 cdma 1X/EVDO)
図30に示すように、本発明の第3実施例による3GPP2 cdma 1X/EVDOシステムにおけるモバイルシステム100はアクセスシステム101を含むAPN(Access Provider Network)とコアシステムである3GPP2 Core110とで構成される。図12に示す第3実施形態における制御装置50の機能は、本実施例では3GPP2 Core110内のEMS111に含まれる。
APNは、アクセス機能管理部であるEMS102と、アクセス機能部であるBTS(Base Transceiver Station)103、104および基地局制御部であるBSC(Base Station Controller)/RNC(Radio Network Controller)からなるアクセスシステム101と、アクセスゲートウェイ装置に対応するPDSN(Packet Data Serving Node)112,113とで構成される。3GPP2 Core110は、コア機能管理部であるEMS111と、モバイルアンカ機能部に対応するHA(Home Agent)114とで構成される。モバイルホールネットワーク200は第1実施例と同様であるから説明は省略する。
5.4)第4実施例(WiMAX: Worldwide Interoperability for Microwave Access)
図31に示すように、本発明の第4実施例によるWiMAXシステムにおけるモバイルシステム100はアクセスシステム101を含むASN(Access Service Network)とコアシステムであるCSN(Connectivity Service Network)110とで構成される。図12に示す第3実施形態における制御装置50の機能は、本実施例ではCSN110内のEMS111に含まれる。
ASNは、アクセス機能管理部であるEMS102と、アクセス機能部であるBS(Base Station)103、104からなるアクセスシステム101と、アクセスゲートウェイ装置に対応するASN-GW(ASN Gateway)112,113とで構成される。CSN110は、コア機能管理部であるEMS111と、モバイルアンカ機能部に対応するHA(Home Agent)114とで構成される。モバイルホールネットワーク200は第1実施例と同様であるから説明は省略する。
本発明はEPSベアラのような論理パスを形成してパケットの送受信を行う通信システムに適用可能である。
1 通信システム
10 通信装置
10a 無線端末
10b 無線基地局
11 制御ポリシ記憶部
12 制御部
20 通信装置
20a アクセスゲートウェイ装置
20b モバイルアンカゲートウェイ装置
30 論理パス
40 外部ネットワーク
41、42 通信端末
50 制御装置
51 管理情報記憶部
52 制御ポリシ管理部
53 制御部
54 通信部
100 モバイルシステム
101 アクセスシステム
102 アクセス機能管理部
103 アクセス機能部
104 アクセス機能部
110 コアシステム
111 コア機能管理部
112 アクセスGW(C-Plane)
112 アクセスGW(U-Plane)
114 モバイルアンカ機能部
200 バックホールネットワーク
201 パケット転送機能管理部
202〜205 パケット転送部
501 ノード通信部
502 制御メッセージ処理部
503 経路・アクション計算部
504 パケット転送機能管理部
505 トポロジ管理部
506 通信端末位置管理部
507A パケット転送ルール管理部
507B パケット転送ルールデータベース(DB)
508 論理パス管理部

Claims (52)

  1. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムであって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置と、
    前記制御装置から送信された制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を、当該パケットに付与する通信装置と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  2. 前記制御装置は、前記論理パスに対応するサービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記制御装置は、前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシを変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記制御装置は、論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記ポリシを、前記通信装置に通知することを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記制御装置は、前記論理パスとサービス品質情報との対応が更新されると、前記更新を反映するように前記通信装置が使用するポリシを変更することを特徴とする請求項1−4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記制御装置は、前記ネットワークに輻輳が発生したことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記制御装置は、前記ネットワークで識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 前記制御装置は、前記ネットワークでパケットを転送するノードが識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の通信システム。
  9. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける制御装置であって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する記憶手段と、
    前記論理パスを設定する通信装置に対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシを変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項9または10に記載の制御装置。
  12. 前記制御手段は、論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記ポリシを、前記通信装置に通知することを特徴とする請求項9−11のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 前記制御手段は、前記論理パスとサービス品質情報との対応が更新されると、前記更新を反映するように前記通信装置が使用するポリシを変更することを特徴とする請求項9−12のいずれか1項に記載の制御装置。
  14. 前記制御手段は、前記ネットワークに輻輳が発生したことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項9−13のいずれか1項に記載の制御装置。
  15. 前記制御手段は、前記ネットワークで識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項9−12のいずれか1項に記載の制御装置。
  16. 前記制御手段は、前記ネットワークでパケットを転送するノードが識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知することを特徴とする請求項9−12のいずれか1項に記載の制御装置。
  17. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信装置であって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信する第一の手段と、
    前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する第二の手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  18. 前記第二の手段は、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報が変更されたことに応じて送信された前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを特徴とする請求項17に記載の通信装置。
  19. 前記第一の手段は、前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシが変更されたことを示す前記制御メッセージを受信し、パケットに付与する前記サービス情報を、当該パケットが属する前記論理パスに対応する複数のサービス品質情報から選択することを特徴とする請求項17または18に記載の通信装置。
  20. 前記第一の手段は、論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記制御メッセージを受信することを特徴とする請求項17−19のいずれか1項に記載の通信装置。
  21. 前記第一の手段は、前記ネットワークに輻輳が発生したことに応じて、前記論理パスと前記サービス品質情報との対応を変更した前記制御装置から、当該変更を示す制御メッセージを受信することを特徴とする請求項17−19のいずれか1項に記載の通信装置。
  22. 前記第一の手段は、前記ネットワークで識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスと前記サービス品質情報との対応を変更した前記制御装置から、当該変更を示す制御メッセージを受信することを特徴とする請求項17−19のいずれか1項に記載の通信装置。
  23. 前記第一の手段は、前記ネットワークでパケットを転送するノードが識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスと前記サービス品質情報との対応を変更した前記制御装置から、当該変更を示す制御メッセージを受信することを特徴とする請求項17−19のいずれか1項に記載の通信装置。
  24. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおけるサービス品質制御方法であって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持し、
    前記論理パスを設定する通信装置に対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する、
    ことを特徴とするサービス品質制御方法。
  25. 前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、
    前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知する
    ことを特徴とする請求項24に記載のサービス品質制御方法。
  26. 前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシを変更し、
    前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知する、
    ことを特徴とする請求項24または25に記載のサービス品質制御方法。
  27. 論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記ポリシを、前記通信装置に通知する、
    ことを特徴とする請求項24−26のいずれか1項に記載のサービス品質制御方法。
  28. 前記論理パスとサービス品質情報との対応が更新されると、前記更新を反映するように前記通信装置が使用するポリシを変更する、
    ことを特徴とする請求項24−27のいずれか1項に記載のサービス品質制御方法。
  29. 前記ネットワークに輻輳が発生したことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、
    前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知する、
    ことを特徴とする請求項24−28のいずれか1項に記載のサービス品質制御方法。
  30. 前記ネットワークで識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、
    前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知する、
    ことを特徴とする請求項24−28のいずれか1項に記載のサービス品質制御方法。
  31. 前記ネットワークでパケットを転送するノードが識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、
    前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記通信装置に通知する、
    ことを特徴とする請求項24−28のいずれか1項に記載のサービス品質制御方法。
  32. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信装置の制御方法であって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信し、
    前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する、
    ことを特徴とする制御方法。
  33. 前記論理パスに対応する前記サービス品質情報が変更されたことに応じて送信された前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する、
    ことを特徴とする請求項32に記載の制御方法。
  34. 前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシが変更されたことを示す前記制御メッセージを受信し、
    パケットに付与する前記サービス情報を、当該パケットが属する前記論理パスに対応する複数のサービス品質情報から選択する、
    ことを特徴とする請求項32または33に記載の制御方法。
  35. 論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記制御メッセージを受信する、
    ことを特徴とする請求項32−34のいずれかの制御方法。
  36. 前記ネットワークに輻輳が発生したことに応じて、前記論理パスと前記サービス品質情報との対応を変更した前記制御装置から、当該変更を示す制御メッセージを受信する、
    ことを特徴とする請求項32−35のいずれか1項に記載の制御方法。
  37. 前記ネットワークで識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスと前記サービス品質情報との対応を変更した前記制御装置から、当該変更を示す制御メッセージを受信する、
    ことを特徴とする請求項32−36のいずれか1項に記載の制御方法。
  38. 前記ネットワークでパケットを転送するノードが識別可能な前記サービス品質情報が変更されたことに応じて、前記論理パスと前記サービス品質情報との対応を変更した前記制御装置から、当該変更を示す制御メッセージを受信する、
    ことを特徴とする請求項32−37のいずれか1項に記載の制御方法。
  39. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける制御装置に、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する処理と、
    前記論理パスを設定する通信装置に対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  40. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信装置に、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信する処理と、
    前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  41. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける制御装置であって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する記憶手段と、
    前記論理パスを設定する通信装置から転送されたパケットを処理するノードに対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  42. 前記制御手段は、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記ノードに通知することを特徴とする請求項41に記載の制御装置。
  43. 前記制御手段は、前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシを変更し、前記ポリシが変更されたことを前記制御メッセージにより前記ノードに通知することを特徴とする請求項41または42に記載の制御装置。
  44. 前記制御手段は、論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記ポリシを、前記ノードに通知することを特徴とする請求項41−43のいずれか1項に記載の制御装置。
  45. 前記制御手段は、前記制御メッセージを、前記通信装置がパケットを転送する経路に配置されたエッジノードに対して送信する、
    ことを特徴とする請求項41−44のいずれか1項に記載の制御装置。
  46. 前記制御手段は、前記論理パスを設定する通信装置から転送されたパケットを、当該パケットを暗号化処理する暗号化装置に向けて転送するノードに対し、前記ポリシに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを指示する制御メッセージを送信する、
    ことを特徴とする請求項41−45のいずれか1項に記載の制御装置。
  47. ネットワークに論理パスを設定して通信を行う通信システムにおける通信ノードであって、
    前記論理パスとサービス品質情報との対応を示すポリシを保持する制御装置から、制御メッセージを受信する第一の手段と、
    前記制御メッセージに従って、前記論理パスを設定する通信装置から転送されたパケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与する第二の手段と、
    を有することを特徴とする通信ノード。
  48. 前記第二の手段は、前記論理パスに対応する前記サービス品質情報が変更されたことに応じて送信された前記制御メッセージに従って、パケットが属する前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を当該パケットに付与することを特徴とする請求項47に記載の通信ノード。
  49. 前記第一の手段は、前記論理パスに対して複数のサービス品質情報が対応するように前記ポリシが変更されたことを示す前記制御メッセージを受信し、
    パケットに付与する前記サービス情報を、当該パケットが属する前記論理パスに対応する複数のサービス品質情報から選択することを特徴とする請求項47または48に記載の通信ノード。
  50. 前記第一の手段は、論理パスを識別する条件と、当該条件に合致するパケットに前記論理パスに対応する前記サービス品質情報を付与する指示とを含む前記制御メッセージを受信することを特徴とする請求項47−49のいずれかの通信ノード。
  51. 前記通信ノードは、前記通信装置がパケットを転送する経路のエッジ部に配置される
    ことを特徴とする請求項47−50のいずれか1項に記載の通信ノード。
  52. 前記第二の手段は、前記論理パスを設定する通信装置から転送されたパケットに前記サービス情報を付与し、当該パケットを暗号化処理する暗号化装置に向けて転送する
    ことを特徴とする請求項47−50のいずれか1項に記載の通信ノード。
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