JPWO2014141682A1 - センサー端末および信号取得方法 - Google Patents

センサー端末および信号取得方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014141682A1
JPWO2014141682A1 JP2015505287A JP2015505287A JPWO2014141682A1 JP WO2014141682 A1 JPWO2014141682 A1 JP WO2014141682A1 JP 2015505287 A JP2015505287 A JP 2015505287A JP 2015505287 A JP2015505287 A JP 2015505287A JP WO2014141682 A1 JPWO2014141682 A1 JP WO2014141682A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
model
interval
feature
sensor terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015505287A
Other languages
English (en)
Inventor
正吾 中谷
正吾 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2014141682A1 publication Critical patent/JPWO2014141682A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/316Modalities, i.e. specific diagnostic methods
    • A61B5/318Heart-related electrical modalities, e.g. electrocardiography [ECG]
    • A61B5/333Recording apparatus specially adapted therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2560/00Constructional details of operational features of apparatus; Accessories for medical measuring apparatus
    • A61B2560/02Operational features
    • A61B2560/0204Operational features of power management
    • A61B2560/0209Operational features of power management adapted for power saving
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2560/00Constructional details of operational features of apparatus; Accessories for medical measuring apparatus
    • A61B2560/04Constructional details of apparatus
    • A61B2560/0456Apparatus provided with a docking unit

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

本発明のセンサー端末は、準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換手段と、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算手段とを有する。これにより、準周期的に出現する区切りパスルを正確に捉えつつセンシング数を削減する低消費電力のセンサー端末を提供する。

Description

本発明は、準周期的に生起する区切りパルスを含む信号を取得するセンサー端末および信号取得方法に関し、特に、区切りパスルを正確に捉えつつセンシング数を削減するセンサー端末および信号取得方法に関する。
電池駆動の小型無線センサー端末は、多くの用途で有用なものとして期待されている。例えば、ヘルスケア分野において、心電用小型無線センサー端末は、日常生活を続けながら長時間にわたって、心電データを携帯しているスマートフォンに無線送信し続ける装置として期待されている。これらのセンサー端末は、違和感をなくするために小型であることが求められ、従って、小型電池でも長時間駆動するための低消費電力化が求められる。
この低消費電力化のために、センシングで取得したデータを圧縮する方法が提案されてきた。それはデータ圧縮によって無線送信するデータ量を削減することで、無線通信のための消費電力を削減できるためである。このデータ圧縮により低消費電力化する方法を、以下に説明する。
図9は心電図のセンシングを示すグラフである。これは心電データ(電圧)vの時間tによる変化を示すもので、曲線は心電図、丸印(黒丸3および白丸4)はセンシングで取得したデータを表す。センシングは一定時間間隔Tで行われる。心電図は、R波と呼ばれる大きくて鋭いパルスがある時間間隔で現れるのが顕著な特徴である。このR波の間隔は心拍に対応し、大まかには一定間隔であるものの、その人の状態によって変化し、あるいは人によっても異なる。
本データ圧縮では、まず一定のセンシング間隔Tですべての丸印(黒丸3および白丸4)のデータを取得し、しかる後、波形の特徴を残す範囲でデータを捨てる。図9においては、黒丸3のデータのみを残し、白丸4のデータは捨てるという処理を行う。すなわち、波形がゆっくり変化する部分では、まばらなデータでも波形の特徴を捉えることができるため、黒丸3の間隔を長くしてその間の多くの白丸4のデータを捨てる。R波のように波形が急峻に変化する部分では、鋭いパルス波形の特徴を損なわないように細かくデータを残す。以上のようにして、波形の特徴を損なわない程度に取得したデータ捨てることでデータ圧縮を行う。
上述のデータの圧縮処理を行う無線センサー端末のブロック図を図10に示す。電極20から入力されたアナログ心電信号はADC(Analog Digital Converter)21でデジタル信号に変換され、ストレージ22に蓄積される。ここでADC21には、アナログフィルターやアナログ増幅器など信号がデジタル変換される前のアナログ処理も含むものとする。ストレージ22は、磁気ストレージ、不揮発メモリ、揮発メモリいずれであってもよい。ある程度のまとまった量のデータがストレージ22に蓄積された後、それらのデータはデータ圧縮23される。圧縮されたデータはストレージ24に一旦蓄積されたのち、無線送信25される。場合によっては、ストレージ24に一旦蓄積することなく直接無線送信25することもあるし、あるいはストレージ24に保持するのみで無線送信25しないこともある。ストレージ22と24は同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
上記のデータ圧縮の効果としては、ストレージ24の容量を削減できること、および、無線送信25の消費電力を削減できることが挙げられる。しかしながら、この方法ではADC21の処理に伴う消費電力を削減できない問題があった。その理由は、一定の時間間隔Tで取得された全てのデータはADC処理されるためである。特に、心電用無線センサー端末においては、ADC処理に伴う消費電力が全消費電力のなかで支配的であることが知られており、その削減が求められている。
特許文献1では、ADCのサンプリング周波数を変更することで取得するデータ量を削減して、消費電力を削減する方法が開示されている。これは、心電図のR波のように信号量が急峻に変化する領域ではサンプリング周波数を高め、信号量が緩やかに変化する領域ではサンプリング周波数を低くする。これにより、取得する全体のデータ量を削減し、ADCの消費電力を削減するというものである。
特開2010−94236号公報
図11に、特許文献1の心電図のセンシングの様子を示す。図11の上図は心電図を示し、黒丸はセンシング点を示す。図11の下図は、サンプリング周波数Gを示し、R波を含む周辺の期間(tpI〜teI:Iは整数)では高いサンプリング周波数Hでセンシングし(黒丸間隔が狭い)、それ以外の期間(teI〜tp(I+1))では低いサンプリング周波数Lでセンシングする(黒丸間隔が広い)ことを示す。
このように、R波のように鋭く大きいパルスを含む周辺の期間を高いサンプリング周波数でセンシングすることで、パルスの特徴を正確に捉えることができる。一方、それ以外の信号がなだらかに変化する期間を低いサンプリング周波数でセンシングすることで、データ取得数を減らし、ADC処理の消費電力を削減することができる。
しかしながら、特許文献1では、取得したデータに加えて、HとLのどちらのサンプリング周波数を使用しているかの情報もいっしょに保持あるいは送信しなければならず、その情報の分だけデータ量が増える問題があった。すなわちサンプリング周波数情報の付加によって、消費電力削減効果が薄れる問題があった。
さらに、特許文献1では、過去のR波の間隔(図11のZ)から次のR波の到来時刻を予測し、それに基づいて低いサンプリング周波数Lから高いサンプリング周波数Hに切り替える時刻tpIを決めている。しかしながら、心電図は一般に、非常に多様に変化するため、この方法によるR波の到来時刻の予測精度は高くない。そして、予測が外れた場合はR波の特徴を正確に捉えることができない問題があった。
この予想が外れたときの影響を抑えるために、低いサンプリング周波数Lから高いサンプリング周波数Hに切り替える時刻tpを、R波から大きく手前に設定する必要がある。このため、低いサンプリング周波数Lの期間が短くなり、データ取得数の削減があまりできず、結果として小さな電力削減効果しか得られない問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、心電図のR波のように準周期的に生起するパルスを含む信号を正確にセンシングしつつ、センシングにより取得するデータ量を削減することでADCの消費電力を削減することのできる、センサー端末を提供することである。
本発明によるセンサー端末は、準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換手段と、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算手段と、を有し、前記タイミング計算手段は、前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出し、さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成し、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新し、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変え、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する。
本発明による信号取得方法は、準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換工程と、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算工程と、を有し、前記タイミング計算工程は、前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出し、さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成し、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新し、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変え、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する。
本発明によれば、心電図のR波のように準周期的に生起するパルスを含む信号を正確にセンシングしつつ、センシングにより取得するデータ量を削減することでADCの消費電力を削減することのできる、センサー端末を提供することができる。
本発明の実施形態のセンサー端末のブロック図である。 本発明の実施形態のセンサー端末のデータ取得を説明する図である。 心電図に適応センシングを適用した際に生じる問題を説明する図である。 心電波形の特徴を説明する図である。 本発明の実施形態の信号取得方法におけるモデルあるいは特徴ベクトルの好ましいデータ構造を示す図である。 本発明の実施形態の信号取得方法におけるモデルデータベースの構成を示す図である。 本発明の実施形態の信号取得方法におけるモデルデータベース更新のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態の信号取得方法のフローチャートを示す図である。 データ圧縮による取得したデータの削減方法を説明する図である。 データ圧縮を行うセンサー端末のブロック図である。 特許文献1の心電図のデータ取得方法を説明する図である。 本発明の実施形態のセンサー端末のブロック図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
図12は、本発明の実施形態のセンサー端末のブロック図である。本実施形態のセンサー端末100は、準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換手段101を有する。さらに、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算手段102を有する。前記タイミング計算手段101は、前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出する。さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成する。さらに、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新する。さらに、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変える。さらに、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する。
本実施形態によれば、心電図のR波のように準周期的に生起するパルスを含む信号を正確にセンシングしつつ、センシングにより取得するデータ量を削減することでADCの消費電力を削減することのできる、センサー端末を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態のセンサー端末のさらに具体的なブロック図である。電極10から入力されたアナログ信号はADC11でデジタル信号に変換される。このデジタル信号に基づいて、次のデータ取得タイミング計算12を行い、算出された次のデータタイミングを経路13を通じてADC11に伝達する。ADC11は、経路13を通じて与えられるデータ取得タイミングで次のデータ取得を行う。
取得されたデータは、ストレージ14に蓄積された後に無線送信15されるか、もしくは、直接無線送信15される。上記において、データ取得タイミング計算12は、センサー端末が内蔵するプロセッサーなどの計算資源によって行われる。
時刻t_iに取得されたデータをv(t_i)と記述する。ある時刻t_kまでに取得されたデータの集合{v(t_k),v(t_(k−1)),v(t_(k−2)),v(t_(k−3)),…}を{v(t_k_)}と略記する。本実施形態では、次のデータ取得時刻t_(k+1)を、それ以前に取得したデータの集合{v(t_k_)}に基づいて算出する。すなわち、次のデータ取得時刻t_(k+1)は{v(t_k_)}の関数であり、以下の数式で表される。
t_(k+1)=t_k+Δ({v(t_k_)}) 数式1
ここでΔは次のデータ間隔t_(k+1)−t_kを意味し、その具体的な例はあとで説明する。数式1で使用するデータの範囲、すなわち、過去何点前までのデータを使用するかは、使用するアルゴリズムに依存し、一つ前のデータまでしか使わないものから、過去の全てのデータを使うものまで可能である。
図2に、本実施形態のセンサー端末によるデータ取得を説明するグラフを示す。これは心電図の例であり、vは心電信号(電圧)、tは時間である。曲線は心電図であり、黒丸1は取得されたサンプルデータ、白丸2は取得されないサンプルデータを表す。本実施形態では、一定間隔Tですべてのサンプルデータを一旦取得するのではなく、それまで取得したデータから次のデータ取得時刻を数式1に基づいて逐次計算し、その時刻で次のセンシングを行う。
すなわち、データ取得間隔Δは心電波形の状態によって適応的に変化する。信号が急激に変化する部分ではΔを小さくし、ゆっくり変化する部分ではΔを大きくする。これによって、信号波形の特徴を捉えつつ、取得データ量を削減することができる。図2において、白丸2のデータはセンシングそのものを行わない。このため、取得データ量が削減されるので、ADCに伴う消費電力を削減できる。上述のように、数式1に基づいて取得済みデータから次のデータ取得タイミングを適応的に順次決めていく手法を、以下では適応センシングと呼ぶことにする。
適応センシングではデータ取得間隔が一定ではない。しかしながら、データ取得間隔についての情報を別途保存あるいは送信する必要はない。それは、取得したデータに時系列順に数式1を適用することで、順次Δを算出できるからである。特許文献1のセンシング数削減の方法では、サンプリング周波数に関する情報も保持あるいは送信する必要があった。その分データ量が増加し、送信電力削減の効果が損なわれる問題があった。本実施形態の適応センシングでは、取得したデータ以外の情報を送信する必要はないので、高い電力削減効果を実現できる利点がある。
次に、データ間隔Δの好ましい例について説明する。Δは信号波形v(t)の変化の速さに応じて決まるべきものである。すなわち信号の変化が速いときΔは小さくなり、信号変化が遅いときΔは大きくなるのが望ましい。時刻t_kにおける信号の変化の速さ(以下、変化特徴量と呼ぶ)をF(t_k)とすると、Δは以下のようにFの関数として表される。
Δ=g(F(t_k)) 数式2
Δは信号変化の大きさで決まるものであり、変化の方向、すなわち、増加あるいは減少には依存しない。従って、変化特徴量Fは0以上の関数である。また、変化特徴量Fが大きくなるとともにΔは小さくなるので、g(x)は引数xの減少関数である。ただし、データ取得間隔は、予め決められた時間間隔Tの整数倍であることが好ましいため、g( )はTの整数倍の値を取る。g( )の最小値はTである。最も計算が簡単なg( )の好ましい例は、数式3で表される。
g(x)=T×INT(h−e×x) 数式3
ここでINT( )は引数を何らかの意味で整数化する関数で、例えば引数を越えない最大の整数を取る関数、あるいは引数を下回らない最小の整数を取る関数、あるいは小数点以下を四捨五入する関数、などである。ただしINT( )<1になるときは、g( )=Tとする。h、eは正の値を持つパラメータである。hは数式3の取り得る最大値、すなわち最大データ取得間隔を決めるパラメータである。
次に、変化特徴量Fについて説明する。Fは信号波形v(t)の変化の速さを表す量であり、典型例としては波形の一階微分の絶対値|v’(t)|=|dv(t)/dt|を用いる。実際には、離散的な取得データから一階微分を算出するため、例えば次の差分式によって計算される。
v’(t_k)=(v(t_k)−v(t_(k−1)))/(t_k−t_(k−1)) 数式4
離散サンプルデータにおける一階微分の計算法は種々の差分式が提案されているが、いずれを用いてもよい。数式4はそれらのうち最も簡単な例である。なお、実際には、v(t_k)として取得データそのものではなく、取得データ列をローパスフィルターで平滑化あるいはノイズ除去した後の時系列データを用いるのが望ましい。
このほか、上記の一階微分の絶対値|v’(t)|と2階微分の絶対値|v’’(t)|=|dv(t)/dt|を組み合わせて、信号波形v(t)の変化の速さを表す変化特徴量Fとして使ってもよい。次式に示すように、それらの線形結合を用いるのは好ましい例である。
F(t_k)=p×|v’(t_k)|+q×|v’’(t_k)| 数式5
ここで、p、qはある定数である。離散サンプリングデータにおいてv’’を算出する方法としては、次の差分式を用いることができる。
v’’(t_k)=(v’(t_k)−v’(t_(k−1)))/(t_k−t_(k−1)) 数式6
ここでv’は数式4によって計算できる。
以上のほか、信号波形v(t)の高さを変化特徴量に取り入れるなど、変化特徴量の定め方はいろいろな方式があり得る。
本実施形態では、準周期的に鋭く波高の高い区切りパルスが生起する信号を処理対象とする。隣接する区切りパルスの間隔を周期と称する。準周期的とは、周期が大まかにはある時間範囲にあるものの、正確に一定ではなくばらつきがあるという意味である。典型例としては心電信号があり、その場合区切りパルスはR波である。
このように鋭く波高の高い区切りパルスを含む信号に適応センシングを用いると、区切りパルスの特徴を捉え損ねる場合がある。図3でその様子を説明する。心電のR波の手前のゆっくり変化する部分で黒丸5、6のようにデータがセンシングされたとする。これら2点は信号量にあまり変化がないため、これらに基づいて算出される次のデータ取得間隔Δは大きくなる。このため次のセンシングの黒丸7の時刻には、鋭いR波のほとんどが終了しており、R波を捉え損なう結果になる。
このように、適応センシングのみでは、区切りパルスを捉え損なう可能性があるため、本実施形態では、区切りパスル生起の前兆となる特徴(以下、区切りパルス前兆特徴と称する)を検知し、その区切りパルス前兆特徴を境にしてデータ取得間隔の上限もしくは平均値を変えるようにする。具体的には、区切りパルス前兆特徴前には、データ取得間隔の上限もしくは平均値を大きくしてセンシング数を減らし、区切りパルス前兆特徴後には、データ取得間隔の上限もしくは平均値を小さくしてセンシング数を増やして、区切りパルスを的確に捉えられるようにする。
データ取得間隔の上限もしくは平均値は、数式2に含まれるパラメータによって決まる。例えばg( )として数式3を用いた場合、パラメータhとeを含んでおり、それらの設定値によってデータ取得間隔の上限もしくは平均値を調整できる。たとえばhに小さな値を設定するとデータ取得間隔の上限もしくは平均値は小さくなる。以降、データ取得間隔の上限もしくは平均値を小さくするパラメータ設定を狭間隔用パラメータ設定と呼び、データ取得間隔の上限もしくは平均値を大きくするパラメータ設定を広間隔用パラメータ設定と呼ぶ。
図4は、心電波形の特徴について説明した図で、2心拍分を示す。一般に心電波形は、各心拍中にP波、Q波、R波、S波、T波などのいくつかの山あるいは谷を含む。この内、R波は特に大きく鋭いパルスであるが、その手前にQ波、P波などの特徴的な谷あるいは山がある。従って、それらの波を検知し、その検知後に広間隔用パラメータ設定から狭間隔用パラメータ設定へ変更するようにすることで、R波を確実に捉えることができる。すなわち、区切りパルス前兆特徴の例として、Q波あるいはP波の極値を用いることができる。
準周期的に生起する区切りパルスを含む信号において、信号波形の特徴として好ましい例は、図4に示すような各周期に含まれる極値(極大もしくは極小の値)m_Iとその間隔d_I(Iは整数)の集合である。各極値と間隔の組(m_I,d_I)を特徴点、一周期分の特徴点を時系列に並べたデータを特徴ベクトルと呼ぶ。
信号を逐次センシングしながら、極値を検出するたびにその特徴点を保持し、予め決めた区切りパルス前兆特徴(例えばm_4に対応する特徴点)の検知をトリガーとして、広間隔用パラメータ設定から狭間隔用パラメータ設定へ変更する。これによって、信号がゆっくり変化する期間では広間隔用パラメータ設定によってセンシング数を削減でき、信号が急速に変化する区切りパルスを含む期間では狭間隔用パラメータ設定によって確実に信号の特徴を捉えることができる。
本実施形態では、区切りパルス終了後に狭間隔用パラメータ設定から広間隔用パラメータ設定へ変更して、信号がゆっくり変化する期間におけるセンシング数の削減を実現する。このためにパラメータ設定変更のトリガーとなる区切りパルス終了特徴を検知する必要がある。そのために、区切りパルス前兆特徴の検知と同様の手法を用いることができる。例えば図4において、区切りパルス(R波)R1の直後にあるS波(S1)の特徴点(m_1,d_1)あるいはその次のT波(T1)の特徴点(m_2,d_2)を区切りパルス終了特徴として決め、それらの検知をパラメータ設定変更のトリガーとすることができる。
あるいは、変化特徴量(あるいはそれをフィルタで処理したもの)がある閾値を一定期間下回ることを区切りパルス終了特徴としてもよい。
また、本実施形態では、周期の区切りである区切りパルスを識別する必要があるが、変化特徴量(あるいはそれをフィルタで処理したもの)がある閾値を一定期間上回ることを区切りパルス開始の条件とすることができる。
以上の手続きにおいて、区切りパルス前兆特徴や区切りパルス終了特徴の検知後、直ちにパラメータ設定変更をする必要はなく、その検知からある時間遅れて設定変更してもよい。
一般に心電波形は、人によって、あるいは同一対象者であっても状況によって、多様に変化する。このため、上述の特徴ベクトルは人によってあるいは同一対象者でも周期ごとに異なる。各特徴点の値はもちろんのこと、一つの特徴ベクトルに含まれる特徴点の数も多様である。このように多様な信号にも上述の手続きを適用できるようにするために本実施形態で用いる手法について、次に説明する。
信号センシングを逐次進めていくと、一周期ごとに新規の特徴ベクトルが得られる。それらの特徴ベクトルを用いて、特徴ベクトルの典型パターンを生成する。この典型パターンをモデルと呼ぶ。モデルは複数個あってよいが、記憶容量節約のため予め決められた数(M個)以下とすることができる。
モデルと特徴ベクトルは同じデータ構造を持つ。図5は、モデル(あるいは特徴ベクトル)のデータ構造の好ましい例である。特徴点のデータを検知された順に上から下へ並べたもので、Jはモデルあるいは特徴ベクトルに含まれる特徴点の数である。各特徴点のデータ、すなわち極値m_Iと前の特徴点との間隔d_I(Iは時系列上の順番を示す整数)も1列に順に配列し、全部で2×J個のデータを一列に並べた2×J次元ベクトルを構成する。
本実施形態では、最大でM個のモデルから成るモデルデータベースを作成し更新する。図6はモデルデータベースの構成を示す図である。各モデルは次元Dに応じて次元グループ40_D(Dは整数)に分類される。次元グループは同じ次元の複数のモデルを含んでよい。図6において記号7_KAとは、次元Kのモデルを示し、Aは同一次元のモデルを区別するための記号である。全モデルの合計はM以下である。
図7に、モデルデータベース更新のフローチャートを示す。1周期分のセンシングを終えてその周期における特徴ベクトルを取得し終えた段階(170)から本手続きは始まる。取得した特徴ベクトルの次元と一致する次元グループが存在しない場合(181のNO)、特徴ベクトルを新たなモデルとして含む新規の次元グループを追加する(183)。なお、本手続きを最初に実行するときには、次元グループは存在しないため、必ずステップ183を行うことになる。また、ステップ181でYESの場合、特徴ベクトルを同一次元の次元グループの新たなモデルに追加する(182)。各モデルには重みという特性値Wが付与される。新たなモデルの重みは1とする。
ステップ183あるいはステップ182を終えた段階で、全モデル数がM個を超えていない場合(184のNO)、次の処理190に進む。次の処理190については後で説明する。全モデル数がM個を超えた場合(184のYES)は、ステップ181でどちらに分岐したかに応じて次の処理が分かれる。ステップ181でYESだった場合、特徴ベクトルは既存の次元グループに追加されるので(182)、新規次元グループは追加されない。すなわちステップ185でNOに分岐しステップ187を実行する。
ステップ187では、モデルを2つ以上含む各次元グループ内で、任意の2つのモデル間の距離を計算し、計算された全距離のうち最小値を持つ2つのモデルをマージする。モデルxとモデルyをマージするとは、以下の数式7.1と7.2に従って両モデルの各特徴点の平均値を計算し、その計算結果をモデルxの新たな特徴点とすることである。計算終了後モデルyを削除する。
d_Ix=(W_x×d_Ix+W_y×d_Iy)/(W_x+W_y) 数式7.1
m_Ix=(W_x×m_Ix+W_y×m_Iy)/(W_x+W_y) 数式7.2
W_x=W_x+W_y 数式7.3
上数式において、d_IxはモデルxのI番目の特徴点における間隔パラメータ(前の特徴点との間隔)、m_IxはモデルxのI番目の特徴点の極値パラメータ、W_xはモデルxの重みである。xをyに変えたものは、モデルyに関するパラメータであることを意味する。数式7.1と数式7.2はモデル内のすべての特徴点について計算する。数式7.1および数式7.2は、右辺の計算結果をマージして生成される新たなモデルxの特徴点(d_Ix,m_Ix)とすることを意味する。なお、マージして生成される新たなモデルxの重み(数式7.3左辺)は、マージされる両モデルの重みの和(数式7.3右辺)とする。このようにして計算される重みは、そのモデルがマージした特徴ベクトルの数に対応する。
モデルxとモデルyの距離Cxyの好ましい例は次式で与えられる。
Cxy=W_x×W_y×Sxy/(D×(W_x+W_y)) 数式8.1
Sxy=Σ{(d_Ix−d_Iy)+(m_Ix−m_Iy)} 数式8.2
ここで、Dはモデルの次元であり、Σは{ }内の式をすべての特徴点について和を取る(Iをすべての特徴点について走らせて和を取る)ことを意味する。
ステップ187において、距離は同一次元のすべての2モデルの組み合わせに対して計算する。すなわち各次元グループ内のモデル同士で計算する。次元が異なるモデルの間の距離は計算しない。しかし次元が異なる距離同士も含めてすべての距離を比較して、最小距離の2モデルを見出す。数式8.1において分母にD(モデルの次元)を挿入するのは、これを可能にするための方策である。ステップ187のマージによってモデル数が一つ減り、全モデル数はM個になる。
ステップ181でNOに分岐した場合、すなわちステップ183が実行された場合、ステップ185ではYESに分岐する。ステップ186においてYESに分岐、すなわち予め定められた重み閾値より重みが小さいモデル(低重みモデル)の数が予め定められた数Uより少ない場合は、ステップ187に進む。ステップ186でNOに分岐した場合は、ステップ188に進む。ステップ188における不要度とは各モデルに付与されるある特性値である。
不要度の例を次に説明する。まず各モデルあるいは特徴ベクトルに付与される別の特性値であるアクセス時間を定義する。各特徴ベクトルに取得時刻が古いものから順に番号を付ける。取得時刻が古いものほど大きな番号をつけるようにし、その番号を各特徴ベクトルのアクセス時間とする。そして、モデルのアクセス時間を、それにマージされた特徴ベクトルのアクセス時間のうち最新のものによって定義する。
不要度の一つの例はこのアクセス時間である。モデルのアクセス時間が大きい(古い)ことは、そのモデルにマッチする信号パターンが長い間出現しなかったことを意味する。従ってこの場合、ステップ188においる最大不要度のモデルの削除とは、最も長い間出現しなかった信号パターンに相当するモデルを捨てることを意味する。
また、現在から過去の一定期間の間で、そのモデルにマージされた特徴ベクトルの数によって不要度を定義してもよい。この場合、マージされた特徴ベクトルの数が少ないほど不要度が大きくなるように定義する。例えばマージされた特徴ベクトルの数の逆数などをそのために用いることができる。
さらに別の例では、上記2例の不要度の積を各モデルの不要度としてもよい。さらに別の例では、アクセス時間/重みを各モデルの不要度としてもよい。このようにステップ188では、長期間出現しない、あるいは出現頻度が少ない信号パターンに対応するモデルを不要度が高いモデルとし、もっとも不要度が高いモデルを削除する。これによって全モデルの数はM個に戻る。
以上図7に示したモデルデータベースの更新手続きによって、各モデルは多様な信号パターンの代表例あるいは典型例となり、またモデル数は一定値に抑えられる。
次に図8のフローチャートを使って、上述のモデルデータベース更新手続きを取り入れた、準周期的に生起する区切りパルスを含む信号をセンシングする手続きについて説明する。
まず、既に説明したように広間隔用パラメータを設定する(100)。次に新たなデータを取得する(110)。次に、その時点で特徴点すなわち信号の極値が検出されたかを調べる(120)。YESであった場合、特徴ベクトルの取得済み部分と各モデルとの照合を行う(130)。照合とは、例えば数式8.2のように通常の意味のベクトル間距離(重みや次元による補正を含まない距離)を使って、取得済み特徴点からなるベクトルと各モデルの対応する部分のベクトルとの距離を計算し、最小距離のモデルを見つけることである。
次に、予め決めた区切りパルス前兆特徴、例えば区切りパルスの特徴点の一定数前の特徴点に最小距離モデルの照合部分が到達したか否かを検査する(140)。到達していれば(YES分岐)、狭間隔用パラメータを設定する(150)。到達していなければ(NO分岐)であればパラメータの設定変更は行わない。
次に、数式2によって、変化特徴量Fに応じた次のデータ取得間隔Δを算出し、数式1に従って次のデータ取得時刻を決める(160)。
次に1周期分のデータ取得が終了したか否かを検査する(170)。この検査の一つの方法は、予め決めた区切りパルス終了特徴、例えば区切りパルスの特徴点の一定数後の特徴点に最小距離モデルの照合部分が到達したか否かで検査することである。到達していればステップ170でYES分岐、到達していなければNO分岐を取る。このほか既に説明したように、変化特徴量と閾値との比較によってステップ170の検査を行ってもよい。
ステップ170においてNO分岐の場合、再びステップ110に戻る。YES分岐の場合、図7で既に説明したモデルデータベース更新(180)を行う。次に、センシングが終了していなければ(ステップ190のNO分岐)ステップ100に戻り、そうでなければセンシングを終了する。
以下、本実施形態の効果について説明する。
本発明の実施の形態では、信号の変化の速さを表す変化特徴量を取得データから逐次算出し、それに基づいて次のデータ取得間隔を逐次決める適応センシングを行う。これによって、変化の緩やかな部分のデータ取得数を削減しADCの消費電力を削減する。本実施形態では、取得済みデータのみからデータ間隔を計算できるため、データ間隔に関する情報は送信する必要はなく、高い電力削減効果が得られる利点がある。
また、本実施形態によれば、区切りパルス生起の前兆を高精度で予測することができる。その理由は、逐次取得する特徴ベクトルを使って信号の典型パターンであるモデルを作成して更新、すなわち典型パターンのオンライン学習をするからである。想定外のパターンが生じてもそれをオンライン動作で学習してモデルを生成するため、多様なパターンに対応できる。また、モデルは複数あってもよいため複数の異なる典型パターンを含む信号にも対応できる。
このようにオンライン学習によって得られたモデルと、取得中の特徴ベクトルを逐次照合していき、最小距離モデルすなわち最もパターンが似ているモデルの照合部分が区切りパルス前兆特徴に達したことで、区切りパルスの前兆を予測する。これによって、多様なパターンを含む信号においても高精度で区切りパルスの前兆を予測することができ、区切りパルスの捉え損ないを減らせる利点がある。
特許文献1のような精度の低い区切りパルス前兆予測では、予測はずれを減らすために区切りパルスの予測時刻から大きなマージンをとった区切りパルス前兆を使用しなければならなかった。このため、センシング数を減らせる広間隔パラメータ設定の期間が短くなり、大きな電力削減効果が得られない問題があった。しかしながら、本実施形態による精度の高い区切りパルス前兆予測を用いると、区切りパルスのより近くで狭間隔パラメータ設定にすることができるようになるため、広間隔パラメータ設定の期間が長くなり、より多くのセンシング数の削減が可能であり、より大きな電力削減効果を実現できる利点がある。
すなわち、本実施形態によれば、心電図のR波のように準周期的に生起するパルスを含む信号を正確にセンシングしつつ、センシングにより取得するデータ量を削減することでADCの消費電力を削減することのできる、センサー端末を提供することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されることなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
付記
(付記1)
準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換手段と、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算手段と、を有し、
前記タイミング計算手段は、
前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出し、
さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成し、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新し、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変え、
前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する、センサー端末。
(付記2)
前記タイミング計算手段は、
新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、前記モデルデータベース内のモデル間距離が最も小さい2つのモデルを一つのモデルにマージすることで、前記モデルデータベースの更新を行う、付記1記載のセンサー端末。
(付記3)
前記タイミング計算手段は、
前記モデル間のユークリッド距離と前記モデルの重みと次元とに基づいて前記モデル間距離を計算する、付記2記載のセンサー端末。
(付記4)
前記タイミング計算手段は、
前記2つのモデルの対応する成分の重み付き平均値を成分に持つマージモデルを生成し、前記2つのモデルの重みの合計を前記マージモデルの重みとし、前記2つのモデルを削除することで、前記マージを行う、付記2または3記載のセンサー端末。
(付記5)
前記タイミング計算手段は、
新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、前記モデルデータベース内のモデルの内で不要度が最も高いモデルを削除することで、前記モデルデータベースの更新を行う、付記1記載のセンサー端末。
(付記6)
前記タイミング計算手段は、
前記モデルにマージされた前記特徴ベクトルの生成順序もしくは数量に基づいて前記不要度を定める、付記5記載のセンサー端末。
(付記7)
前記特徴点は、前記デジタル信号の極値と、前記極値と隣り合う極値との間隔とからなる、付記1から6の内の1項記載のセンサー端末。
(付記8)
前記区切りパルスの前兆となる特徴点より後の期間では、前記前兆となる特徴点より前の期間より、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値が小さい、付記1から7の内の1項記載のセンサー端末。
(付記9)
前記特徴量は、前記デジタル信号の差分の絶対値に比例する量である、付記1から8の内の1項記載のセンサー端末。
(付記10)
前記特徴量は、前記デジタル信号の差分の絶対値と、前記差分の差分の絶対値とに基づく、付記1から9の内の1項記載のセンサー端末。
(付記11)
準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し、前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換をし、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算をする、信号取得方法において、
前記タイミング計算は、
前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出し、
さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成し、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新し、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変え、
前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する、信号取得方法。
(付記12)
前記タイミング計算は、
新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、前記モデルデータベース内のモデル間距離が最も小さい2つのモデルを一つのモデルにマージすることで、前記モデルデータベースの更新を行う、付記11記載の信号取得方法。
(付記13)
前記タイミング計算は、
前記モデル間距離を、前記モデル間のユークリッド距離と前記モデルの重みと次元とに基づいて計算する、付記12記載の信号取得方法。
(付記14)
前記タイミング計算は、
前記2つのモデルの対応する成分の重み付き平均値を成分に持つマージモデルを生成し、前記2つのモデルの重みの合計を前記マージモデルの重みとし、
前記2つのモデルを削除することで、前記マージを行う、付記12または13記載の信号取得方法。
(付記15)
前記タイミング計算は、
新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、前記モデルデータベース内のモデルのうち不要度が最も高いモデルを削除することで、前記モデルデータベースの更新を行う、付記11記載の信号取得方法。
(付記16)
前記タイミング計算は、
前記不要度を、前記モデルにマージされた前記特徴ベクトルの生成順序もしくは数量に基づいて定める、付記15記載の信号取得方法。
(付記17)
前記特徴点は、前記デジタル信号の極値と、前記極値と隣り合う極値との間隔とからなる、付記11から16の内の1項記載の信号取得方法。
(付記18)
前記区切りパルスの前兆となる特徴点より後の期間では、前記前兆となる特徴点より前の期間より、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値は小さい、付記11から17の内の1項記載の信号取得方法。
(付記19)
前記特徴量は、前記デジタル信号の差分の絶対値に比例する量である、付記11から18の内の1項記載の信号取得方法。
(付記20)
前記特徴量は、前記デジタル信号の差分の絶対値と、前記差分の差分の絶対値とに基づく、付記11から19の内の1項記載の信号取得方法。
この出願は、2013年3月13日に出願された日本出願特願2013−049785を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、準周期的に生起する区切りパルスを含む信号を取得するセンサー端末に関し、電池駆動の小型無線センサー端末として、例えば、ヘルスケア分野において心電用小型無線センサー端末としての利用可能性がある。
1、3、5、6、7 黒丸
2、4 白丸
10 電極
11 ADC
12 データ取得タイミング計算
13 経路
14 ストレージ
15 無線送信
20 電極
21 ADC
22、24 ストレージ
23 データ圧縮
25 無線送信
100 センサー端末
101 アナログ−デジタル変換手段
102 タイミング計算手段

Claims (10)

  1. 準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換手段と、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算手段と、を有し、
    前記タイミング計算手段は、
    前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出し、
    さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成し、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新し、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変え、
    前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する、センサー端末。
  2. 前記タイミング計算手段は、
    新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、前記モデルデータベース内のモデル間距離が最も小さい2つのモデルを一つのモデルにマージすることで、前記モデルデータベースの更新を行う、請求項1記載のセンサー端末。
  3. 前記タイミング計算手段は、
    前記モデル間のユークリッド距離と前記モデルの重みと次元とに基づいて前記モデル間距離を計算する、請求項2記載のセンサー端末。
  4. 前記タイミング計算手段は、
    前記2つのモデルの対応する成分の重み付き平均値を成分に持つマージモデルを生成し、前記2つのモデルの重みの合計を前記マージモデルの重みとし、前記2つのモデルを削除することで、前記マージを行う、請求項2または3記載のセンサー端末。
  5. 前記タイミング計算手段は、
    新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、前記モデルデータベース内のモデルの内で不要度が最も高いモデルを削除することで、前記モデルデータベースの更新を行う、請求項1記載のセンサー端末。
  6. 前記タイミング計算手段は、
    前記モデルにマージされた前記特徴ベクトルの生成順序もしくは数量に基づいて前記不要度を定める、請求項5記載のセンサー端末。
  7. 前記特徴点は、前記デジタル信号の極値と、前記極値と隣り合う極値との間隔とからなる、請求項1から6の内の1項記載のセンサー端末。
  8. 前記区切りパルスの前兆となる特徴点より後の期間では、前記前兆となる特徴点より前の期間より、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値が小さい、請求項1から7の内の1項記載のセンサー端末。
  9. 準周期的に出現する区切りパルスを含む信号を取得し、前記信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換をし、前記信号の次の信号を取得する信号取得時刻を決定するタイミング計算をする、信号取得方法において、
    前記タイミング計算は、
    前記変換がされる毎に前記デジタル信号に基づいて前記信号の変化の大きさに対応する特徴量を算出し、
    さらに、前記デジタル信号から特徴点を求め、隣接する前記区切りパルスの間隔内の前記特徴点を配列した特徴ベクトルを生成し、前記特徴ベクトルから生成されるモデルからなるモデルデータベースを隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記信号取得ごとに更新し、前記デジタル信号が、生成中の前記特徴ベクトルと最も類似した前記モデルデータベース中の前記モデルにおいて、予め定めた前記区切りパルスの前兆となる特徴点に達したことを受けて、前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値を変え、
    前記信号取得時刻の間隔の上限もしくは平均値と前記特徴量とに基づいて、前記信号取得時刻を決定する、信号取得方法。
  10. 前記タイミング計算は、
    新規に取得した隣接する前記区切りパルスの間隔内分の前記特徴ベクトルを重み1の新規モデルとして含め、
    前記モデルデータベース内のモデル間距離が最も小さい2つのモデルを一つのモデルにマージすることで、もしくは、前記モデルデータベース内のモデルのうち不要度が最も高いモデルを削除することで、前記モデルデータベースの更新を行う、請求項9記載の信号取得方法。
JP2015505287A 2013-03-13 2014-03-11 センサー端末および信号取得方法 Pending JPWO2014141682A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049785 2013-03-13
JP2013049785 2013-03-13
PCT/JP2014/001349 WO2014141682A1 (ja) 2013-03-13 2014-03-11 センサー端末および信号取得方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014141682A1 true JPWO2014141682A1 (ja) 2017-02-16

Family

ID=51536361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015505287A Pending JPWO2014141682A1 (ja) 2013-03-13 2014-03-11 センサー端末および信号取得方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2014141682A1 (ja)
WO (1) WO2014141682A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6914525B2 (ja) * 2017-09-15 2021-08-04 国立大学法人 筑波大学 嚥下機能解析システム及びプログラム
JP7143787B2 (ja) * 2019-03-07 2022-09-29 日本電信電話株式会社 測定制御装置および測定制御方法
JP7482651B2 (ja) * 2020-03-04 2024-05-14 キヤノン株式会社 情報処理装置、監視方法、プログラムおよび物品製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE9701713D0 (sv) * 1997-05-07 1997-05-07 Siemens Elema Ab Elektrodkateter för endokardiell mapping
JP2010094236A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Olympus Corp 心電信号検出装置、心臓治療装置および心電信号検出システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014141682A1 (ja) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200170577A1 (en) System and Methods for Adaptive Noise Quantification in Dynamic Biosignal Analysis
WO2019036908A1 (zh) 心率检测方法及装置、电子终端
CN108697352B (zh) 生理信息测量方法及生理信息监测装置、设备
JP2014505566A (ja) 呼吸モニタリング方法およびシステム
US10945623B2 (en) Heartbeat detection method and heartbeat detection device
US10172531B2 (en) Heartbeat detection method and heartbeat detection device
CN110392548B (zh) 血压数据处理装置、血压数据处理方法以及血压数据处理程序
CN110772700B (zh) 自动推送助眠乐曲方法、装置、计算机设备及存储介质
JP2014171589A (ja) 心房細動解析装置およびプログラム
JP6404784B2 (ja) 心拍検出方法および心拍検出装置
JPWO2019069417A1 (ja) 生体情報処理装置、生体情報処理システム、生体情報処理方法、およびプログラム
WO2014141682A1 (ja) センサー端末および信号取得方法
CN109843165A (zh) 心跳检测方法和心跳检测设备
JP5509153B2 (ja) 歩容解析方法、歩容解析装置及びそのプログラム
Bruun et al. Automatic atrial fibrillation detection: A novel approach using discrete wavelet transform and heart rate variability
CN109498001B (zh) 睡眠质量评估方法和装置
CN114225363B (zh) 用于感测和监测用户游泳活动的可穿戴系统和方法
JP2014135987A (ja) 準周期的区切りパルスを含む信号を取得するセンサー端末および信号取得方法
CN111839847A (zh) 肌电假肢控制方法、装置、电子设备和计算机可读介质
EP4033969A1 (en) Unsupervised real-time classification for arterial blood pressure signals
KR101998114B1 (ko) 심박변이도 파라미터 선택을 이용한 일상생활의 스트레스 모니터링 방법
CN114680879B (zh) 体动伪迹信号的检测方法以及装置
CN111743668B (zh) 假肢控制方法、装置、电子设备和存储介质
JP6299172B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN113413135B (zh) 一种基于脉搏采集分析的方法、系统、装置及存储介质