JPWO2014125523A1 - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明による表示装置は、表示面を備えた表示部と、表示部を囲むように配置された額縁状の枠体4と、枠体に接するように配置された装飾部材6とを備えている。装飾部材6は、光透過性の部材であって、前面7sを形成する装飾部7と、前面7sと反対側の裏面8sを形成するとともに枠体4に固定された取付部8と、を備えている。装飾部材6には、前面7sから入射して表示面に垂直な光軸方向Dに沿って装飾部材6の内部を進行する光Lから光軸方向Dと異なる方向に進行する反射光を生成する反射面9rが形成されている。反射面9rにより、裏面側の部材5、10の前面7sへの映り込みが防止される。

Description

本発明は、情報を表示する機能を有する前面を備えた表示部と表示部の周囲に配置された枠体とを備えた表示装置、具体的には、薄型テレビ等の据置型ディスプレイ、スマートフォン、タブレット等の携帯型ディスプレイである表示装置に関する。
液晶表示装置、有機EL(electroluminescence)表示装置等の平板状の表示モジュールを表示部として備えた表示装置は、通常、表示部の周囲に額縁状の枠体を有する(例えば特許文献1)。表示装置の商品価値を高めるために、枠体の周縁に装飾部材が配置されることがある。
特開2006−53528号公報
装飾性向上の観点から光透過性の装飾部材には利用価値がある。しかし、本発明者の検討によると、光透過性の装飾部材を枠体に取り付けた表示装置では、その裏面側の部材等により構成された構造が前面側に映り込んでデザイン上の商品価値が損なわれることがある。
そこで、本発明は、デザイン上の商品価値の向上に適した、光透過性の装飾部材を用いた新たな表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、
情報を表示する機能を有する表示面を備えた表示部と、前記表示部を囲むように配置された額縁状の枠体と、前記枠体に接するように配置された装飾部材と、を備えた表示装置であって、
前記表示面に垂直な方向を光軸方向としたときに、
前記装飾部材は、
光透過性の部材であるとともに、
前記光軸方向に沿って前記表示面から離間した位置から視認できる前面を形成する装飾部と、
前記前面と反対側の裏面を形成するとともに前記枠体に固定された取付部と、を備え、
前記装飾部材に、前記前面から入射して前記光軸方向に沿って当該装飾部材の内部を進行する光から前記光軸方向と異なる方向に進行する反射光を生成する第1反射面が形成された、表示装置、を提供する。
本発明によれば、光透過性の装飾部材の裏面側の構造を前面側から視認しにくくなる。したがって、本発明によれば、光透過性の装飾部材を用いて表示装置のデザイン上の商品価値の向上を図ることが容易になる。
本発明の一実施形態による表示装置を示す斜視図 本発明の一実施形態による表示装置の一部分を示す斜視図 図2に示した一部分の構造を示すための分解斜視図 本発明の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明の別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明のまた別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明のさらに別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明のまたさらに別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 光軸方向Dに進行する光Lに対する反射面Rの角度を説明するための図 第1反射面を有さない光透過性の装飾部材を用いた表示装置の要部構造を示す部分断面図 図10Aに示した光透過性の装飾部材を用いた表示装置における裏面側の構造の前面への映り込みを説明するための斜視図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、以下の説明は本発明をこれらに限定する趣旨ではない。
図1に示す表示装置は、平板状の表示モジュールにより構成された表示部2と、表示部2の表示面2sが露出するように表示部2を収容する筐体1とを備えている。表示モジュールは、具体的には液晶表示装置、有機EL表示装置等である。表示部2の表示面(前面)2sは、画像等を表示する情報表示機能を有する矩形の平面である。図1に示す表示装置は、据置型ディスプレイであり、表示部2の表示面2sを略垂直に保持して据え置くためのスタンド3をさらに備えている。表示装置は、表示面2sを覆う保護ガラス等の別の部材を備えていてもよい。
図2〜図4に示すように、筐体1は、表示部2を囲むように配置された額縁状の枠体4と、表示部2の裏面(表示面の反対面)を覆うバックカバー5(図2及び図3では図示省略)とを備えている。枠体4は、表示部2の側面を覆う額縁状の部材であり、4本の棒状体が組み合わされて構成されている。枠体4は、表示面2sと同一側に露出する前面4sと、前面4sと反対側に露出する裏面4rと、前面4sと裏面4rとをつなぐ外周側面4pとを有する。枠体4及びバックカバー5は、金属、樹脂等により形成されている不透明の部材である。枠体4及びバックカバー5に覆われることによって、平板状の表示部2の表示面2sを除く面、即ち側面及び裏面は外部から視認できない状態となっている。
表示装置はさらに装飾部材6を備え、装飾部材6は枠体4に接するように配置されている。装飾部材6は、枠体4を構成する4つの棒状部材のうちの下方部材4uの外周側面4p及び裏面4rに接するように配置されている。装飾部材6は、固定手段10を用いて裏面4rに固定されている。固定手段10としては、特に限定されないが、例えばビスが用いられる。
図4に示すように、装飾部材6は、前面7sを形成する装飾部7と、前面7sと反対側の裏面8sを形成するとともに枠体4の裏面4rに接して固定された取付部8と、を備えている。表示面2sに垂直な方向を光軸方向Dとしたときに、装飾部材6の前面7sは、光軸方向Dに沿って表示面2sから離間した位置から視認可能な面である。前面7sは、枠体4の前面4sとともに表示面2sと同一側(表示装置の前面側)に露出している。装飾部材6の裏面8sは、枠体4の裏面4rよりも図示右方に、言い換えると光軸方向Dに沿ってさらに後退した位置に(図示右方に)存在する。本明細書において、「装飾部材の裏面」は、取付部8の裏面8sであり、例えば装飾部7における前面7sと反対側の後面7rは含まない意味で使用している。なお、後面7rは前面7sと平行な面として形成されている。
図2及び図3に示すように、装飾部材6の前面7sには、電源のオン/オフを表示するためのインジケータ7a、リモコンの受光部7b等が露出している。インジケータ7aは、例えば発光ダイオードにより構成される。このように、装飾部材6は、装飾効果のみならず、機能素子を配置するための面を提供する役割も担っている。
固定部材10は、本来はバックカバー5を枠体4に固定するための部材であるが、装飾部材6の取付部8をバックカバー5とともに枠体4の裏面4rに固定することにより装飾部材6を固定する部材としても機能している。
装飾部材6は、光透過性の部材であり、例えばアクリル樹脂等の透明樹脂により形成された透明部材である。装飾部材6の光透過性は、表示装置のデザイン上の商品価値の向上に寄与しうる望ましい特性である。しかし、光透過性を有するがために装飾部材6の前面7sに裏面8s側の取付構造、具体的にはバックカバー5、固定手段10等の部材により構成されている構造、が映り込むと、装飾部材6の光透過性による商品価値の向上は阻害される。
バックカバー5、固定手段10等の部材の位置及び形状には取付構造上の制約が存在するため、これらの改善による映り込みの防止は必ずしも容易でない。また、装飾部材6は導光材として機能するため、前面7sから入射した光が取付のための部材の近傍にまで廻り込んで到達することもある。さらに、前面7sから入射した光が直進して裏面8sから突き抜けると、表示装置の設置場所によっては裏面8s側に存在することがある美観上望ましくない構造物が前面8sに映り込むことも想定される。
図4に示すように、装飾部材6には、装飾部7から入射して光軸方向Dに沿って裏面に向かって進行する光Lから光軸方向Dと異なる方向、言い換えると光軸方向Dと交差する方向、に進行する反射光を生成する反射面(第1反射面)9rが形成されている。このため、光Lは、装飾部材6の裏面8sに到達して裏面側の構造を映し込むことはない。
実際には種々の方向から装飾部材6に光が入射する。しかし、表示面2sに垂直な方向(光軸方向)D、すなわちユーザーによる通常の観察方向、を基準として映り込みを検討することは、表示装置の商品価値の評価として十分に妥当性がある。
反射面9rは、光Lを枠体4から遠ざかる方向に反射させる装飾部材6の表面である。このように光を反射させる反射面9rとなる装飾部材6の表面の法線ベクトルnvは、枠体4及び裏面8sに近づいていく。
反射面9rは装飾部材6に形成された溝部9の表面である。溝部9は、装飾部材6における枠体4側の表面6pの一部を枠体4から離間するように後退させて形成されている。枠体4その他の部材は溝部9に入り込んでおらず、溝部9は空間として存在する。望ましい溝部9の断面形状の一つは、図4に示したV字状であるが、溝部9の形状はこれに限らない。溝部9を台形とした形態を図5として示しておく。なお、溝部9の断面形状は、装飾部材6が接する枠体の下方部材4uが延びる方向に直交する断面(図4及び図5として示されている断面)に基づいて記述している。
反射面9rは平面に限らず曲面であってもよい。また、反射面9rは、平滑な面であってもよいし(図4〜図5及び後述する図7〜図8)、粗面化された装飾部材6の表面であってもよい。反射面9rが粗面化されている場合であっても、光Lが裏面8s側の構造を前面7s側に映し込むことは防止できる。図6に、図4に示した反射面9rが粗面である場合の反射光を示す。粗面化された反射面9rからの反射光は散乱光となるため、反射面9rからは枠体4に近づく方向に進行したり光軸方向Dに沿って進行したりする反射光が生成しうる。しかし、図4と同様、図6に示した反射面9rからも枠体4から遠ざかる方向に進行する反射光は生成する。
図4〜図6に示した装飾部材6の内部には、前面7sから光軸方向Dに沿って装飾部材6の内部のみを直進して裏面8sに到達する光路(内部光路)が存在しない。このため、裏面8sに配置された部材が前面7s側に映り込むことが確実に防止されている。この望ましい構造は、反射面9rが上記内部光路を遮断することにより実現されている。
なお、光Lよりも図4下方における一部の光は、光軸Dに沿って前面7sから装飾部材7へと入射し、後面7rおよびその対向面7fを経由し、これらの面7r,7fで反射されずに直進した光が光軸Dに沿って裏面8sに入射する。この光による意匠性の低下は限定的であるが、美観をさらに向上させる観点から、対向面7f(または後面7r)を粗面化してもよい。
図4〜図6に示した反射面9rは、装飾部7と取付部8との間、より正確には装飾部材6の前面7sと裏面8sとの間に存在する。ただし、反射面9rは、装飾部材6の裏面8sの一部であってもよい。図7に示す装飾部材6では、裏面8sの一部が反射面9rとして機能している。図7では、前面7sから光軸方向Dに沿って装飾部材6の内部のみを直進して裏面8sに到達する光路ILが存在するものの、この光路ILを進行する光Lは裏面8s(反射面9r)に垂直に入射しない。このため、光Lは、光軸方向Dと異なる方向に反射し、裏面側の構造の映り込みをもたらさない。なお、図4〜図7に示したように、反射面9rとして利用されない裏面8sは、これらの図における前面7sと同様、通常、光軸方向Dに垂直な面として形成される。
図4〜図7に示したように、その内部に、前面7sから装飾部材6の内部のみを光軸方向Dに沿って直進して裏面8sに垂直に入射する光路ILが存在しない装飾部材6は、裏面側の構造の映り込みの確実な防止に適している。
枠体と接する装飾部材の表面を反射面とすることも可能である。図8に示す装飾部材16では、枠体14(具体的には枠体の下方部材14u)と接する反射面17rにおいて、装飾部17から入射して光軸方向Dに沿って裏面18sに向かって進行する光L1が光軸方向Dとは異なる方向に反射している。反射面9rとは異なり、反射面17rを形成するための装飾部材16の後退部には枠体14が入り込んでいる。枠体14と接する装飾部材16の表面は、光の透過を確実に防ぐことができる点で反射面17rとして適している。
反射面17rと反射面9r(図4〜図7参照)とは、装飾部材6、16の枠体4、14側の表面6p、16pの一部を光軸方向Dに対して傾斜させることにより、より具体的には光軸方向Dに沿って当該反射面に入射した光が枠体4、14から遠ざかる方向に反射するように傾斜させることにより、形成されている点で共通している。より厳密に記述すると、装飾部材6、16の枠体4、14側の表面6p、16pとは、枠体の外周面4p、14pに接触している装飾部材6、16の表面であり、光軸方向Dに対して傾斜させてとは、装飾部材6、16が接している枠体の下方部材4uが延びる方向に直交する断面において傾斜させるという意味である。表面の6p、16pの一部ではなく全部が傾斜していてもよい。要するところ、映り込みを防ぐための反射面は、具体的には、装飾部材における枠体側の表面の少なくとも一部を光軸方向に対して傾斜させて形成した面とすることが望ましい。
装飾部材16の前面17sには、枠体14から離れていくにつれて裏面18s側へと後退していく曲面17c、言い換えると枠体14の前面14s及び表示部2の表示面2sに対して傾斜していく曲面17c、が形成されている。光軸方向Dに沿って装飾部材16に入射する光L2は、そのまま直進すれば反射面17rに入射しないのであるが、曲面17cにおいて枠体14に近づく方向へと屈折し、反射面17rにおいて反射される。前面17sにおける屈折のため、光L2は、前面17sから光軸方向Dに沿って裏面18sに到達する内部光路ILを通過することがなく、裏面18s側の構造を前面17に映し込む原因にはならない。このように、装飾部材16の前面17sは、光軸方向Dに沿って入射する光が光軸方向Dとは異なる方向に屈折して反射面17rに入射するように表示面2sに対して傾斜している傾斜面17cを有することが望ましい。傾斜面17cは平面であってもよい。平面である傾斜面17cについても、光L2について図示した屈折効果は同様に得ることができる。
図8に示した曲面17cは、凸面であるために対象を小さく見せるレンズとしても作用する。この作用により、例えば仮に光軸方向Dとは異なる方向からの観察により裏面側の構造が僅かに視認できたとしても、その構造は目立たないものとなる。
光L2は、傾斜面17cにおいて屈折して反射面17rに入射し、反射面17rにおいて前面17sに近づく方向に反射する。このように、傾斜面17cにおいて屈折した光の少なくとも一部が反射面17rにおいて前面17sに近づく方向に反射することにより、裏面側の構造の映り込みの防止はより確実なものとなる。
図8に示すように、装飾部材16においては、前面17sから光軸方向Dに沿って裏面18sに垂直に入射する内部光路ILが存在する。しかし、装飾部材16の内部には、装飾部材16に光軸方向Dに沿って入射して装飾部材16の内部のみを直進して裏面18sに垂直に入射する光路は存在しない。上述したように、光軸方向Dに沿って内部光路ILの前面側端部に入射する光L2は、傾斜面17cにおいて屈折し、内部光路ILを進むことなく反射面17rに向かうためである。このため、光軸方向Dに沿って表示装置を見るユーザーは、裏面側の構造の映り込みを視認することがない(光L1、L2を参照)。
光透過性の装飾部材が導光材として機能することには注意する必要がある。装飾部材の内部を直進する光路ではなく、装飾部材の表面で反射しながら裏面に到達する光路が存在する可能性が生じるためである。例えば、図8に示した光L3は、装飾部材16の表面で反射を繰り返しながら、装飾部材16の取付部18の固定手段20近傍にまで廻り込み、裏面側の構造の映り込みの原因となる可能性がある。このような光の廻り込みが懸念される場合には特に、装飾部材16の表面の一部を粗面化して形成した反射面(第2反射面)19rを形成することが望ましい。反射面19rは、前面17s及び裏面18s以外の装飾部材16の表面に形成するとよい。装飾部材16では、反射面19rにおける光の散乱により、光軸方向D以外の方向から観察した場合についても、裏面側の構造の前面17sへの映り込みが防止されている。
光L4として示した光のように、反射面(第1反射面)17rにおいて反射する光も、光L3と同様、映り込みの原因になる可能性がある。特に反射面17rのように、前面17sから大きな入射角で入射する光が多い反射面からは、裏面18s側に廻り込む反射光が生じやすい。したがって、反射面(第2反射面)19rは、その裏面18s側の端部19eが反射面(第1反射面)17rの裏面18s側の端部17eよりも裏面18sに近くなるように形成することが望ましい。裏面18s側に引き下がった位置に端部19eを設定することにより、前面17sに入射して反射面17rで反射した光の少なくとも一部が反射面19rで散乱しやすくなる。
反射面(第2反射面)19rは、光を散乱させる粗面であればよく、樹脂成型に用いる型に加工した表面を転写することにより形成することができる。この手法により実現できる粗面の例としてはローレット形状が挙げられる。反射面19rは、サンドブラスト加工に代表される成型後の加工によって形成することも可能である。反射面(第1反射面)9r、17rを粗面化する場合も、上記と同様、型からの転写によって成型と同時に、あるいは成型後の加工により、形成することができる。
図9を参照して、装飾部材6、16の反射面(第1反射面)Rと光軸方向Dとが為す適切な角度について説明する。反射面Rは、光軸方向Dに沿って入射する光の入射角θが35°〜55°、特に40°〜50°、とりわけ42°〜48°となるように形成されていることが望ましい。入射角θが大きすぎると、反射面Rからの反射光が装飾部材の裏面に廻り込んでいく可能性が高くなる。入射角θが小さすぎると、反射面において反射する光の比率が低くなるため、装飾部材6、16及びその周辺の構造によっては透過光が映り込みの原因となることがある。
なお、改めて断るまでもないが、上述の反射面(第1反射面9r、17r及び第2反射面19r)は、入射する光のすべてを反射する面である必要はない。本明細書では、入射光から反射光が生じる限りにおいて、透過光が生じるか否かによらず、その反射光が生じる面を反射面として取り扱う。
図4〜図8に示した装飾部材6、16の前面7s、17sは、枠体の前面4s、14sと連続した面を構成している。言い換えると、前面7s、17s及び前面4s,14sの接合部Jには段差が形成されていない。前面7s、17s及び前面4s,14sは、表示面2sから離間した位置から視認できる面であってユーザーの視界に入るため、デザイン上の商品価値を考慮するとこれらの面7s、17s;4s、14sは面一に配置されていることが望ましい。
最後に、図10A及び図10Bを参照して、反射面を有しない光透過性の装飾部材において観察される映り込みを説明する。図10Aに示す光透過性の装飾部材26を固定手段30により枠体24の裏面に固定した表示装置を用いると、図10Bに示すように、裏面28側の構造が装飾部材26の装飾部27に映り込む。この映り込み40は表示部22を見るユーザーの視界に入り、光透過性の装飾部材26による商品価値の向上を阻害するものとなる。
本発明は、情報を表示する機能を有する前面を備えた表示部と表示部の周囲に配置された枠体とを備えた表示装置、具体的には、薄型テレビ等の据置型ディスプレイ、スマートフォン、タブレット等の携帯型ディスプレイである表示装置に関する。
液晶表示装置、有機EL(electroluminescence)表示装置等の平板状の表示モジュールを表示部として備えた表示装置は、通常、表示部の周囲に額縁状の枠体を有する(例えば特許文献1)。表示装置の商品価値を高めるために、枠体の周縁に装飾部材が配置されることがある。
特開2006−53528号公報
装飾性向上の観点から光透過性の装飾部材には利用価値がある。しかし、本発明者の検討によると、光透過性の装飾部材を枠体に取り付けた表示装置では、その裏面側の部材等により構成された構造が前面側に映り込んでデザイン上の商品価値が損なわれることがある。
そこで、本発明は、デザイン上の商品価値の向上に適した、光透過性の装飾部材を用いた新たな表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、
情報を表示する機能を有する表示面を備えた表示部と、前記表示部を囲むように配置された額縁状の枠体と、前記枠体に接するように配置された装飾部材と、を備えた表示装置であって、
前記表示面に垂直な方向を光軸方向としたときに、
前記装飾部材は、
光透過性の部材であるとともに、
前記光軸方向に沿って前記表示面から離間した位置から視認できる前面を形成する装飾部と、
前記前面と反対側の裏面を形成するとともに前記枠体に固定された取付部と、を備え、
前記装飾部材に、前記前面から入射して前記光軸方向に沿って当該装飾部材の内部を進行する光から前記光軸方向と異なる方向に進行する反射光を生成する第1反射面が形成された、表示装置、を提供する。
本発明によれば、光透過性の装飾部材の裏面側の構造を前面側から視認しにくくなる。したがって、本発明によれば、光透過性の装飾部材を用いて表示装置のデザイン上の商品価値の向上を図ることが容易になる。
本発明の一実施形態による表示装置を示す斜視図 本発明の一実施形態による表示装置の一部分を示す斜視図 図2に示した一部分の構造を示すための分解斜視図 本発明の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明の別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明のまた別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明のさらに別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 本発明のまたさらに別の一実施形態による表示装置の要部構造を示す部分断面図 光軸方向Dに進行する光Lに対する反射面Rの角度を説明するための図 第1反射面を有さない光透過性の装飾部材を用いた表示装置の要部構造を示す部分断面図 図10Aに示した光透過性の装飾部材を用いた表示装置における裏面側の構造の前面への映り込みを説明するための斜視図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、以下の説明は本発明をこれらに限定する趣旨ではない。
図1に示す表示装置は、平板状の表示モジュールにより構成された表示部2と、表示部2の表示面2sが露出するように表示部2を収容する筐体1とを備えている。表示モジュールは、具体的には液晶表示装置、有機EL表示装置等である。表示部2の表示面(前面)2sは、画像等を表示する情報表示機能を有する矩形の平面である。図1に示す表示装置は、据置型ディスプレイであり、表示部2の表示面2sを略垂直に保持して据え置くためのスタンド3をさらに備えている。表示装置は、表示面2sを覆う保護ガラス等の別の部材を備えていてもよい。
図2〜図4に示すように、筐体1は、表示部2を囲むように配置された額縁状の枠体4と、表示部2の裏面(表示面の反対面)を覆うバックカバー5(図2及び図3では図示省略)とを備えている。枠体4は、表示部2の側面を覆う額縁状の部材であり、4本の棒状体が組み合わされて構成されている。枠体4は、表示面2sと同一側に露出する前面4sと、前面4sと反対側に露出する裏面4rと、前面4sと裏面4rとをつなぐ外周側面4pとを有する。枠体4及びバックカバー5は、金属、樹脂等により形成されている不透明の部材である。枠体4及びバックカバー5に覆われることによって、平板状の表示部2の表示面2sを除く面、即ち側面及び裏面は外部から視認できない状態となっている。
表示装置はさらに装飾部材6を備え、装飾部材6は枠体4に接するように配置されている。装飾部材6は、枠体4を構成する4つの棒状部材のうちの下方部材4uの外周側面4p及び裏面4rに接するように配置されている。装飾部材6は、固定手段10を用いて裏面4rに固定されている。固定手段10としては、特に限定されないが、例えばビスが用いられる。
図4に示すように、装飾部材6は、前面7sを形成する装飾部7と、前面7sと反対側の裏面8sを形成するとともに枠体4の裏面4rに接して固定された取付部8と、を備えている。表示面2sに垂直な方向を光軸方向Dとしたときに、装飾部材6の前面7sは、光軸方向Dに沿って表示面2sから離間した位置から視認可能な面である。前面7sは、枠体4の前面4sとともに表示面2sと同一側(表示装置の前面側)に露出している。装飾部材6の裏面8sは、枠体4の裏面4rよりも図示右方に、言い換えると光軸方向Dに沿ってさらに後退した位置に(図示右方に)存在する。本明細書において、「装飾部材の裏面」は、取付部8の裏面8sであり、例えば装飾部7における前面7sと反対側の後面7rは含まない意味で使用している。なお、後面7rは前面7sと平行な面として形成されている。
図2及び図3に示すように、装飾部材6の前面7sには、電源のオン/オフを表示するためのインジケータ7a、リモコンの受光部7b等が露出している。インジケータ7aは、例えば発光ダイオードにより構成される。このように、装飾部材6は、装飾効果のみならず、機能素子を配置するための面を提供する役割も担っている。
固定部材10は、本来はバックカバー5を枠体4に固定するための部材であるが、装飾部材6の取付部8をバックカバー5とともに枠体4の裏面4rに固定することにより装飾部材6を固定する部材としても機能している。
装飾部材6は、光透過性の部材であり、例えばアクリル樹脂等の透明樹脂により形成された透明部材である。装飾部材6の光透過性は、表示装置のデザイン上の商品価値の向上に寄与しうる望ましい特性である。しかし、光透過性を有するがために装飾部材6の前面7sに裏面8s側の取付構造、具体的にはバックカバー5、固定手段10等の部材により構成されている構造、が映り込むと、装飾部材6の光透過性による商品価値の向上は阻害される。
バックカバー5、固定手段10等の部材の位置及び形状には取付構造上の制約が存在するため、これらの改善による映り込みの防止は必ずしも容易でない。また、装飾部材6は導光材として機能するため、前面7sから入射した光が取付のための部材の近傍にまで廻り込んで到達することもある。さらに、前面7sから入射した光が直進して裏面8sから突き抜けると、表示装置の設置場所によっては裏面8s側に存在することがある美観上望ましくない構造物が前面8sに映り込むことも想定される。
図4に示すように、装飾部材6には、装飾部7から入射して光軸方向Dに沿って裏面に向かって進行する光Lから光軸方向Dと異なる方向、言い換えると光軸方向Dと交差する方向、に進行する反射光を生成する反射面(第1反射面)9rが形成されている。このため、光Lは、装飾部材6の裏面8sに到達して裏面側の構造を映し込むことはない。
実際には種々の方向から装飾部材6に光が入射する。しかし、表示面2sに垂直な方向(光軸方向)D、すなわちユーザーによる通常の観察方向、を基準として映り込みを検討することは、表示装置の商品価値の評価として十分に妥当性がある。
反射面9rは、光Lを枠体4から遠ざかる方向に反射させる装飾部材6の表面である。このように光を反射させる反射面9rとなる装飾部材6の表面の法線ベクトルnvは、枠体4及び裏面8sに近づいていく。
反射面9rは装飾部材6に形成された溝部9の表面である。溝部9は、装飾部材6における枠体4側の表面6pの一部を枠体4から離間するように後退させて形成されている。枠体4その他の部材は溝部9に入り込んでおらず、溝部9は空間として存在する。望ましい溝部9の断面形状の一つは、図4に示したV字状であるが、溝部9の形状はこれに限らない。溝部9を台形とした形態を図5として示しておく。なお、溝部9の断面形状は、装飾部材6が接する枠体の下方部材4uが延びる方向に直交する断面(図4及び図5として示されている断面)に基づいて記述している。
反射面9rは平面に限らず曲面であってもよい。また、反射面9rは、平滑な面であってもよいし(図4〜図5及び後述する図7〜図8)、粗面化された装飾部材6の表面であってもよい。反射面9rが粗面化されている場合であっても、光Lが裏面8s側の構造を前面7s側に映し込むことは防止できる。図6に、図4に示した反射面9rが粗面である場合の反射光を示す。粗面化された反射面9rからの反射光は散乱光となるため、反射面9rからは枠体4に近づく方向に進行したり光軸方向Dに沿って進行したりする反射光が生成しうる。しかし、図4と同様、図6に示した反射面9rからも枠体4から遠ざかる方向に進行する反射光は生成する。
図4〜図6に示した装飾部材6の内部には、前面7sから光軸方向Dに沿って装飾部材6の内部のみを直進して裏面8sに到達する光路(内部光路)が存在しない。このため、裏面8sに配置された部材が前面7s側に映り込むことが確実に防止されている。この望ましい構造は、反射面9rが上記内部光路を遮断することにより実現されている。
なお、光Lよりも図4下方における一部の光は、光軸Dに沿って前面7sから装飾部材7へと入射し、後面7rおよびその対向面7fを経由し、これらの面7r,7fで反射されずに直進した光が光軸Dに沿って裏面8sに入射する。この光による意匠性の低下は限定的であるが、美観をさらに向上させる観点から、対向面7f(または後面7r)を粗面化してもよい。
図4〜図6に示した反射面9rは、装飾部7と取付部8との間、より正確には装飾部材6の前面7sと裏面8sとの間に存在する。ただし、反射面9rは、装飾部材6の裏面8sの一部であってもよい。図7に示す装飾部材6では、裏面8sの一部が反射面9rとして機能している。図7では、前面7sから光軸方向Dに沿って装飾部材6の内部のみを直進して裏面8sに到達する光路ILが存在するものの、この光路ILを進行する光Lは裏面8s(反射面9r)に垂直に入射しない。このため、光Lは、光軸方向Dと異なる方向に反射し、裏面側の構造の映り込みをもたらさない。なお、図4〜図7に示したように、反射面9rとして利用されない裏面8sは、これらの図における前面7sと同様、通常、光軸方向Dに垂直な面として形成される。
図4〜図7に示したように、その内部に、前面7sから装飾部材6の内部のみを光軸方向Dに沿って直進して裏面8sに垂直に入射する光路ILが存在しない装飾部材6は、裏面側の構造の映り込みの確実な防止に適している。
枠体と接する装飾部材の表面を反射面とすることも可能である。図8に示す装飾部材16では、枠体14(具体的には枠体の下方部材14u)と接する反射面17rにおいて、装飾部17から入射して光軸方向Dに沿って裏面18sに向かって進行する光L1が光軸方向Dとは異なる方向に反射している。反射面9rとは異なり、反射面17rを形成するための装飾部材16の後退部には枠体14が入り込んでいる。枠体14と接する装飾部材16の表面は、光の透過を確実に防ぐことができる点で反射面17rとして適している。
反射面17rと反射面9r(図4〜図7参照)とは、装飾部材6、16の枠体4、14側の表面6p、16pの一部を光軸方向Dに対して傾斜させることにより、より具体的には光軸方向Dに沿って当該反射面に入射した光が枠体4、14から遠ざかる方向に反射するように傾斜させることにより、形成されている点で共通している。より厳密に記述すると、装飾部材6、16の枠体4、14側の表面6p、16pとは、枠体の外周面4p、14pに接触している装飾部材6、16の表面であり、光軸方向Dに対して傾斜させてとは、装飾部材6、16が接している枠体の下方部材4uが延びる方向に直交する断面において傾斜させるという意味である。表面の6p、16pの一部ではなく全部が傾斜していてもよい。要するところ、映り込みを防ぐための反射面は、具体的には、装飾部材における枠体側の表面の少なくとも一部を光軸方向に対して傾斜させて形成した面とすることが望ましい。
装飾部材16の前面17sには、枠体14から離れていくにつれて裏面18s側へと後退していく曲面17c、言い換えると枠体14の前面14s及び表示部2の表示面2sに対して傾斜していく曲面17c、が形成されている。光軸方向Dに沿って装飾部材16に入射する光L2は、そのまま直進すれば反射面17rに入射しないのであるが、曲面17cにおいて枠体14に近づく方向へと屈折し、反射面17rにおいて反射される。前面17sにおける屈折のため、光L2は、前面17sから光軸方向Dに沿って裏面18sに到達する内部光路ILを通過することがなく、裏面18s側の構造を前面17に映し込む原因にはならない。このように、装飾部材16の前面17sは、光軸方向Dに沿って入射する光が光軸方向Dとは異なる方向に屈折して反射面17rに入射するように表示面2sに対して傾斜している傾斜面17cを有することが望ましい。傾斜面17cは平面であってもよい。平面である傾斜面17cについても、光L2について図示した屈折効果は同様に得ることができる。
図8に示した曲面17cは、凸面であるために対象を小さく見せるレンズとしても作用する。この作用により、例えば仮に光軸方向Dとは異なる方向からの観察により裏面側の構造が僅かに視認できたとしても、その構造は目立たないものとなる。
光L2は、傾斜面17cにおいて屈折して反射面17rに入射し、反射面17rにおいて前面17sに近づく方向に反射する。このように、傾斜面17cにおいて屈折した光の少なくとも一部が反射面17rにおいて前面17sに近づく方向に反射することにより、裏面側の構造の映り込みの防止はより確実なものとなる。
図8に示すように、装飾部材16においては、前面17sから光軸方向Dに沿って裏面18sに垂直に入射する内部光路ILが存在する。しかし、装飾部材16の内部には、装飾部材16に光軸方向Dに沿って入射して装飾部材16の内部のみを直進して裏面18sに垂直に入射する光路は存在しない。上述したように、光軸方向Dに沿って内部光路ILの前面側端部に入射する光L2は、傾斜面17cにおいて屈折し、内部光路ILを進むことなく反射面17rに向かうためである。このため、光軸方向Dに沿って表示装置を見るユーザーは、裏面側の構造の映り込みを視認することがない(光L1、L2を参照)。
光透過性の装飾部材が導光材として機能することには注意する必要がある。装飾部材の内部を直進する光路ではなく、装飾部材の表面で反射しながら裏面に到達する光路が存在する可能性が生じるためである。例えば、図8に示した光L3は、装飾部材16の表面で反射を繰り返しながら、装飾部材16の取付部18の固定手段20近傍にまで廻り込み、裏面側の構造の映り込みの原因となる可能性がある。このような光の廻り込みが懸念される場合には特に、装飾部材16の表面の一部を粗面化して形成した反射面(第2反射面)19rを形成することが望ましい。反射面19rは、前面17s及び裏面18s以外の装飾部材16の表面に形成するとよい。装飾部材16では、反射面19rにおける光の散乱により、光軸方向D以外の方向から観察した場合についても、裏面側の構造の前面17sへの映り込みが防止されている。
光L4として示した光のように、反射面(第1反射面)17rにおいて反射する光も、光L3と同様、映り込みの原因になる可能性がある。特に反射面17rのように、前面17sから大きな入射角で入射する光が多い反射面からは、裏面18s側に廻り込む反射光が生じやすい。したがって、反射面(第2反射面)19rは、その裏面18s側の端部19eが反射面(第1反射面)17rの裏面18s側の端部17eよりも裏面18sに近くなるように形成することが望ましい。裏面18s側に引き下がった位置に端部19eを設定することにより、前面17sに入射して反射面17rで反射した光の少なくとも一部が反射面19rで散乱しやすくなる。
反射面(第2反射面)19rは、光を散乱させる粗面であればよく、樹脂成型に用いる型に加工した表面を転写することにより形成することができる。この手法により実現できる粗面の例としてはローレット形状が挙げられる。反射面19rは、サンドブラスト加工に代表される成型後の加工によって形成することも可能である。反射面(第1反射面)9r、17rを粗面化する場合も、上記と同様、型からの転写によって成型と同時に、あるいは成型後の加工により、形成することができる。
図9を参照して、装飾部材6、16の反射面(第1反射面)Rと光軸方向Dとが為す適切な角度について説明する。反射面Rは、光軸方向Dに沿って入射する光の入射角θが35°〜55°、特に40°〜50°、とりわけ42°〜48°となるように形成されていることが望ましい。入射角θが大きすぎると、反射面Rからの反射光が装飾部材の裏面に廻り込んでいく可能性が高くなる。入射角θが小さすぎると、反射面において反射する光の比率が低くなるため、装飾部材6、16及びその周辺の構造によっては透過光が映り込みの原因となることがある。
なお、改めて断るまでもないが、上述の反射面(第1反射面9r、17r及び第2反射面19r)は、入射する光のすべてを反射する面である必要はない。本明細書では、入射光から反射光が生じる限りにおいて、透過光が生じるか否かによらず、その反射光が生じる面を反射面として取り扱う。
図4〜図8に示した装飾部材6、16の前面7s、17sは、枠体の前面4s、14sと連続した面を構成している。言い換えると、前面7s、17s及び前面4s,14sの接合部Jには段差が形成されていない。前面7s、17s及び前面4s,14sは、表示面2sから離間した位置から視認できる面であってユーザーの視界に入るため、デザイン上の商品価値を考慮するとこれらの面7s、17s;4s、14sは面一に配置されていることが望ましい。
最後に、図10A及び図10Bを参照して、反射面を有しない光透過性の装飾部材において観察される映り込みを説明する。図10Aに示す光透過性の装飾部材26を固定手段30により枠体24の裏面に固定した表示装置を用いると、図10Bに示すように、裏面28側の構造が装飾部材26の装飾部27に映り込む。この映り込み40は表示部22を見るユーザーの視界に入り、光透過性の装飾部材26による商品価値の向上を阻害するものとなる。

Claims (10)

  1. 情報を表示する機能を有する表示面を備えた表示部と、前記表示部を囲むように配置された額縁状の枠体と、前記枠体に接するように配置された装飾部材と、を備えた表示装置であって、
    前記表示面に垂直な方向を光軸方向としたときに、
    前記装飾部材は、
    光透過性の部材であるとともに、
    前記光軸方向に沿って前記表示面から離間した位置から視認できる前面を形成する装飾部と、
    前記前面と反対側の裏面を形成するとともに前記枠体に固定された取付部と、を備え、
    前記装飾部材に、前記前面から入射して前記光軸方向に沿って当該装飾部材の内部を進行する光から前記光軸方向と異なる方向に進行する反射光を生成する第1反射面が形成された、表示装置。
  2. 前記第1反射面は、前記枠体から遠ざかる方向に前記反射光を進行させる前記装飾部材の表面である、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1反射面は、前記装飾部材における前記枠体側の表面の少なくとも一部を前記光軸方向に対して傾斜させて形成した面である、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記装飾部材は、前記枠体側の表面の一部を前記枠体から離間するように後退させて形成した溝部を備え、
    前記第1反射面は、前記溝部の表面の一部である、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第1反射面において、前記装飾部材が前記枠体と接している、請求項3に記載の表示装置。
  6. 前記装飾部の前記前面は、前記光軸方向に沿って入射する光が前記光軸方向とは異なる方向に屈折して前記第1反射面に入射するように前記表示面に対して傾斜している傾斜面を有する、請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記傾斜面において屈折して前記第1反射面に入射した前記光の少なくとも一部が、前記第1反射面において前記前面に近づく方向に反射する、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記装飾部材に、前記前面から入射した光を散乱させるための粗面化された第2反射面が形成され、前記第2反射面の前記裏面側の端部が前記第1反射面の前記裏面側の端部よりも前記裏面に近い、請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記前面に入射して前記第1反射面で反射した光の少なくとも一部を散乱させる位置に前記第2反射面が形成された、請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記装飾部材の内部に、前記装飾部材に前記光軸方向に沿って入射して前記装飾部材の内部のみを直進して前記裏面に垂直に入射する光路が存在しない、請求項1に記載の表示装置。
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