JPWO2014109102A1 - メッセージ配信システム、配信順序決定装置、配信順序決定方法及び配信順序決定プログラム - Google Patents

メッセージ配信システム、配信順序決定装置、配信順序決定方法及び配信順序決定プログラム Download PDF

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Abstract

RRC状態が通信可能状態であるモバイル端末が一時停止状態に遷移したことに起因して生じる無駄な遅延を削減する。複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置が、前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定する。

Description

本発明は、メッセージを配信するための、メッセージ配信システム、配信順序決定装置、配信順序決定方法及び配信順序決定プログラムに関する。
近年は、移動中であってもインターネット等を利用した無線通信を行いたいという要求が増大している。またこれに伴い、無線通信の通信速度に関しても、より高速なものが求められている。それにつれて、携帯電話機やスマートフォン或いはタブレット型のパーソナルコンピュータなどのモバイル端末において、高速なパケット通信に対応した端末が増加している。
このような高速なパケット通信を実現するための規格として、種々の規格が提唱されている。具体例を挙げると、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)等の規格が提唱され、各モバイル端末はこれらの規格に準拠して高速パケット通信を実現している。
しかし、高速パケット通信を実行することは端末の消費電力の増大を招く。そのため、バッテリで動作するモバイル端末において高速パケット通信を行うと、バッテリに蓄積されている電力の消費が早まり、ユーザが外出時に利用できる時間を減少させてしまう、という問題が生じる。
この問題に関連する技術として、モバイル端末の通信状況に応じてRRC(Radio Resource
Control)状態を設定する、という制御を行うことにより電力の消費を抑える技術が存在する。
このRRCに関する制御方法の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の技術では通常時には低速な通信状態とする一方で、パケットの受信が頻繁に行われている間のみ高速通信ができる状態に遷移させる。他方、パケットの受信が一定期間無い場合には低速な通信状態からさらに一時停止状態に遷移させる。このように、一時停止状態に設定することにより、常時高速通信ができる状態を維持している場合に比べて消費電力を低減させることができる。また、必要な場合には高速通信を行うようにしているので、瞬時のデータ受信を可能とすることもできる。特許文献1では、このようにしてRRC状態の制御を行い、全体として通信に必要な電力の消費を抑えている。
また、通信規格の標準化団体により設立された3GPP(Third Generation
Partnership Project)によると、パケット受信時のRRC状態は下記のように規定される(非特許文献1および非特許文献2参照)。
WCDMA(HSPA)については、高速通信可能状態に対してはCELL_DCH(専用搬送チャネル、DCH)を割り当て、低速通信可能状態に対してはCELL_FACH(順方向アクセスチャネル、FACH)、一時停止状態に対しては、CELL_PCH(ページングチャネル、PCH)、UTRA_Idle(アイドル、Idle)を割り当てている。ここで、電力の消費量は、DCH>FACH>PCH>Idleの順に小さくなる。
また、LTEについては、通信可能状態に対してRRC CONNECTED(接続状態、CONN)、一時停止状態に対してRRC IDLE(アイドル、Idle)を割り当てている。ここで、電力の消費量は、CONN>Idleの順に小さくなる。
なお、LTEに準拠した通信を行うのか、WCDMA(HSPA)に準拠した通信を行うのかはモバイル端末が接続するモバイル網の種別及びその時々の状況に応じて切り替わる。また、何れの通信規格に準拠する場合であっても、一時停止状態のモバイル端末がデータを受信できるようになるには、高速、若しくは、低速の通信可能状態に遷移する必要がある。
この点、RRC状態の遷移を行う際には、モバイル網に含まれるネットワーク装置とモバイル端末との間でネゴシエーションを実施する必要がある。そして、このネゴシエーションの実施が完了するには、ネットワーク装置とモバイル端末との間の通信遅延やネットワーク装置及びモバイル端末での処理などの要因によりある程度の時間を必要とする。すなわち、一時停止状態にある端末がデータを受信できるようになる通信可能状態に遷移するには時間がかかることとなる。従って、端末が一時停止状態であるときにモバイル網から受信要求が来ても、すぐに受信を開始することができない。
また、通信可能状態にあるモバイル端末は、特許文献1等に記載されているようにパケットの受信が一定期間ない場合に、低速通信状態、若しくは一時停止状態に遷移するが、この一定期間をどの程度の長さにするかということは予めモバイル網、若しくは端末にて規定されている。なお、以下の説明においては、この一定期間のうち、特に通信可能状態から一時停止状態に遷移する期間のことを「無通信遷移準備期間」と呼ぶ。また、「無通信遷移準備期間」は一般的に、「インアクティビティタイマーの長さ」という表現で呼ばれることもある。
他方、インターネット上のサービスプロバイダが、モバイル端末に対して任意のメッセージを任意のタイミングで配信するためのプッシュ型通信が利用され始めている。
この点、インターネットで利用されているWWW(World Wide Web)では、端末からのトリガにより、インターネット上のWWWサーバに対して、端末への通信(主にダウンロード)を開始させるプル型通信が利用されている。一方で、プッシュ型通信では、インターネット上のサービスプロバイダのサービスサーバから端末に対する通信(主にダウンロード)を、サービスサーバ側のトリガにより、開始する点で相違する。
一般にプッシュ型通信は、サービスを提供するアプリケーション毎にそれぞれ独自に実装されていた。しかし、近年ネットワーク利用の効率化の観点からプッシュサービスとして汎用的な基盤が構築されつつある。このプッシュサービス基盤では、プッシュサーバ、若しくは、プッシュプロキシゲートウェイと呼ばれるサーバ(以下、これらを含めて「プッシュサーバ」という。)をプッシュプロバイダのネットワーク内に設置する。そして、プッシュサーバは、サービスプロバイダからプッシュしたいメッセージ(プッシュメッセージ)を含んだプッシュ要求を受け取り、モバイル端末へのメッセージ配信をサービスプロバイダに代理して実行する。
このようなプッシュサーバの一例として特許文献2に記載の技術が挙げられる。特許文献2に記載の技術は、プッシュ通知サービスを利用した情報配信システムにおいて、携帯端末機に付与された識別子を安全に管理することを目的としている。そして特許文献2に記載の技術は、情報配信システムに含まれるプッシュサーバ及びWebサーバ間での通信において暗号化通信を行うことにより携帯端末機に付与された識別子の漏洩等を防止する。
特開2010−206807号公報 特開2012−230555号公報
3GPP TS 25.331 : Radio Resource Control (RRC) ; Protocolspecification、[online]、[平成24年12月19日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/25_series/25.331/> 3GPP TS 36.331 : Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA); Radio Resource Control (RRC) ; Protocol specification、[online]、[平成24年12月19日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org /ftp/Specs/archive/36_series/36.331/>
上述したようなRRC状態の制御技術を用いることによりモバイル端末の電力消費を抑えることが可能となる。また、上述したプッシュサーバ等の技術を設けることによりプッシュメッセージをモバイル端末へと配信することが可能となる。
しかしながら、RRC状態の制御技術を用いながら、なおかつプッシュ型通信を行った場合には下述するような問題が生じていた。
モバイル端末へプッシュ配信するには、上述したように、配信前にモバイル端末のRRC状態を通信可能状態にしておく必要がある。従って、次のような問題がある。すなわちRRC状態が一時停止状態である端末は、プッシュメッセージを受信するための準備として、RRC状態を、一時停止状態から通信可能状態に遷移させる必要がある。従って、プッシュサーバがプッシュメッセージを送信しようとしてから、プッシュメッセージが端末に届くまで待ち時間が発生する。なお、モバイル端末のRRC状態が既に通信可能状態である端末は、プッシュサーバがプッシュメッセージを送信した時点で、そのプッシュメッセージを即座に受信することが可能である。
また、プッシュサーバにおいて、1つ又は複数のサービスプロバイダから複数のモバイル端末に対して、プッシュメッセージの配信要求を同時に受信した場合には上記した待ち時間が複数回発生しうる。この点について具体例を挙げて説明する。本例では複数のサービスプロバイダから、第1のモバイル端末に対するプッシュメッセージの配信要求を受けると同時に第2のモバイル端末に対するプッシュメッセージの配信要求も受けたとする。また、本例では第1のモバイル端末の現在の状態が一時停止状態であるとする。また、第2のモバイル端末の現在の状態が通信可能状態であるとする。
このような状況下、プッシュサーバにおいて、プッシュメッセージの配信する順序を、第1のモバイル端末に対して先に配信し、第2のモバイル端末への配信を後回しにするようなものにしたとする。
この場合、後回しされた第2のモバイル端末への配信は、先に配信対象となった第1のモバイル端末が通信可能状態に遷移してプッシュ配信が完了するまで待たされることとなる。
この待たされている間に、後回しにされた第2のモバイル端末において、前記したインアクティビティタイマーで定められた期間(無通信遷移準備期間)が経過してしまうと、通信可能状態であった第2のモバイル端末は一時停止状態に遷移してしまうこととなる。そのため、第1のモバイル端末への配信が完了した後に第2のモバイル端末へプッシュ配信しようとしても、再度第2の端末を一時停止状態から通信可能状態に戻すように遷移させなければならず、余計に配信時間がかかることとなる。一時停止状態から通信可能状態に戻すように遷移するためには、上述したように、ネゴシエーションなどのために所定時間を要する。すなわち本例では、待ち時間として「一時停止状態の第1のモバイル端末が通信可能状態に遷移するまでの時間」だけでなく「一時停止状態となってしまった第2のモバイル端末が再度通信可能状態に遷移するまでの時間」が余計に生じることとなる。
このうち、少なくとも「一時停止状態となってしまった第2のモバイル端末が再度通信可能状態に遷移するまでの時間」に関しては、仮に第2のモバイル端末について先に配信を行っていたならば生じなかった待ち時間である。
更に、「一時停止状態の第1のモバイル端末が通信可能状態に遷移するまでの時間」についても、仮に第2のモバイル端末について先に配信を行っていたならば、削減できた可能性のある時間である。何故ならば、第2のモバイル端末に配信している間に、第1のモバイル端末がプッシュメッセージの配信以外の何らかの通信を行ったとしたならば、プッシュメッセージの配信時には第1の端末が通信可能状態に遷移している又は遷移途中である可能性があるからである。
このように、配信順序を誤ってしまうと、本来ならば生じないはずの待ち時間が生じてしまう。
そこで、本発明は、RRC状態が通信可能状態であるモバイル端末が一時停止状態に遷移したことに起因して生じる無駄な遅延を削減することが可能な、メッセージ配信システム、配信順序決定装置、配信順序決定方法及び配信順序決定プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置であって、前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、配信順序決定装置と、ネットワーク装置と、を備えるメッセージ配信システムであって、前記配信順序決定装置が上記本発明の第1の観点により提供される配信順序決定装置であって、前記ネットワーク装置は前記配信順序決定装置が決定した配信順序に従って端末にプッシュメッセージを配信することを特徴とするメッセージ配信システムが提供される。
本発明の第3の観点によれば、複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する装置が行う配信順序決定方法であって、前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定方法が提供される。
本発明の第4の観点によれば、複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置としてコンピュータを機能させるための配信順序決定プログラムであって、前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定する配信順序決定装置として前記コンピュータを機能させることを特徴とする配信順序決定プログラムが提供される。
本発明によれば、RRC状態が通信可能状態であるモバイル端末が一時停止状態に遷移したことに起因して生じる無駄な遅延を削減することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の基本的構成を表す機能ブロック図である。 本発明の各実施形態における、プッシュメッセージの順序制御の基本的動作を表すフローチャートである。 本発明の各実施形態における、プッシュメッセージの配信順序を待ち行列として表した概念図である。 本発明の各実施形態における、モバイル端末へのプッシュメッセージ配信の基本的動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の基本的構成を表す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態における端末状態推定部でのモバイル端末のRRC状態推定の基本的動作を表すフローチャートである。
10 モバイル端末
11 端末通信部
12 無線状態設定部
13 端末アプリ提供部
14 プッシュ受信部
20 サービスサーバ
21 サービスサーバ機能部
30 プッシュサーバ
31 プッシュ配信部
32 配信順序制御部
33 端末状態決定部
34 サーバ通信部
35 端末状態推定部
40 ネットワーク装置
41 無線通信部
42 端末無線状態制御部
43 端末無線状態通知部
続いて、本発明の第1の実施形態であるメッセージ配信システムの基本的な構成について図1を参照して説明する。
図1を参照すると本実施形態は、複数のモバイル端末10、1以上のサービスサーバ20、プッシュサーバ30及びネットワーク装置40を含んでいる。また、ネットワーク装置40と個々のモバイル端末10は無線通信網(図示を省略する)により接続されている。ここで、この無線通信網はRRC状態の切り替えが可能な無線通信方式に準拠して実現されている。一方で、プッシュサーバ30と、サービスサーバ20及びネットワーク装置40は有線又は無線を問わないネットワーク(図示を省略する)により接続されている。また、このネットワークは任意の規格に準拠して実現することが可能であり、専用線により実現されても良いがインターネット等の公衆網により実現されてもよい。なお、この実施形態ではプッシュサーバ30と、サービスサーバ20及びネットワーク装置40は有線網により接続されているものとする。
また、モバイル端末10は、ユーザが携帯して直接操作をする端末である。サービスサーバ20は、モバイル端末10と連携してユーザにサービスを提供するサーバである。プッシュサーバ30は、サービスサーバ20からのモバイル端末10へのプッシュメッセージの配信を中継するサーバである。ネットワーク装置40は、プッシュサーバ30からのメッセージ配信要求を無線網経由でモバイル端末10に送信する装置である。
なお、図1にはモバイル端末10が2台図示されているが、これは本実施形態の適用範囲を限定する趣旨ではない。本実施形態にはモバイル端末10が何台含まれていても良い。同様にサービスサーバ20、プッシュサーバ30及びネットワーク装置40の数も限定されない。また、各サーバはそれぞれ別個のサーバ装置により実現されても良いが、1つのサーバ装置により複数のサーバの機能を実現するようにしても良い。また、複数のサーバ装置が協働することにより1つのサーバの機能を実現しても良い。すなわち、図1に表される構成はあくまで例示であり本実施形態の構成を限定するものではない。
次に各機器の各機能ブロックについて説明する。
モバイル端末10は、端末通信部11、無線状態設定部12、端末アプリ提供部13及びプッシュ受信部14を含む。
端末通信部11は、プッシュサーバ30とのデータの送受信を実施する部分である。具体的には、端末通信部11はネットワーク装置40を介してプッシュサーバ30とデータを送受信する。この際、端末通信部11とネットワーク装置40とは無線網経由で通信を行う。
無線状態設定部12は、端末通信部11を監視することによりモバイル端末10の通信頻度を把握する。そして、無線状態設定部12は、把握したモバイル端末10の通信頻度、若しくはネットワーク装置40からの指示に基づいてRRC状態を端末通信部11に設定する。設定するRRC状態としては例えば、高速通信状態、低速通信状態、一時停止状態等が挙げられる。
端末アプリ提供部13は、実際にユーザに対してサービスを提供するアプリケーションである。端末アプリ提供部13はアプリケーションソフトウェアとハードウェアが協働することにより実現される。なお、端末アプリ提供部13は、モバイル端末10内に1つのみ図示されているが、複数の異なる端末アプリ提供部13がモバイル端末10内に含まれていても良い。すなわち、モバイル端末10には、複数の異なるアプリケーションソフトウェアがインストールされていても良い。
プッシュ受信部14は、端末通信部11で受信したデータの種類がプッシュメッセージであった場合、このプッシュメッセージにて指定された端末アプリ提供部13に対して、このプッシュメッセージを配信する。
サービスサーバ20は、サーバ装置をサービスサーバとして機能させるための部分であるサービスサーバ機能部21を含む。サービスサーバ機能部21は、モバイル端末10上で動作する端末アプリ提供部13と連携して、利用者に対してサービスを提供する。サービスサーバ機能部21は、サービスサーバを実現するためのプログラムと、サーバ装置が協働することにより実現される。
プッシュサーバ30は、プッシュ配信部31、配信順序制御部32、端末状態決定部33及びサーバ通信部34を含む。
プッシュ配信部31は、サービスサーバ機能部21からモバイル端末10へのプッシュメッセージの配信要求を受信する。そして、プッシュメッセージの配信要求を受信したプッシュ配信部31は、配信要求内で指定されたモバイル端末10を特定して、特定したモバイル端末10へのプッシュメッセージの配信を配信順序制御部32に対して依頼する。なお以下の説明では、この配信要求内で指定されたモバイル端末10のことを適宜「配信先モバイル端末10」と呼ぶ。
配信順序制御部32は、プッシュ配信部31からの依頼に応じて配信先モバイル端末10へプッシュメッセージを配信する。この点、配信順序制御部32は、単に依頼された順序に応じてプッシュメッセージを配信するのではなく、配信先モバイル端末10のRRC状態に応じてプッシュメッセージの配信順序を制御する。配信順序制御部32における配信順序の具体的な制御方法については後述する。
端末状態決定部33は、ネットワーク装置40と連携してモバイル端末10のRRC状態を取得する。そして端末状態決定部33は、取得したRRC状態を配信順序制御部32に通知する。
サーバ通信部34は、ネットワーク装置40を介して、配信順序制御部32で決定した順序でプッシュメッセージを配信先モバイル端末10に送信する。
ネットワーク装置40は、無線通信部41、端末無線状態制御部42及び端末無線状態通知部43を含む。
無線通信部41は、有線網で接続されたサーバ装置群(プッシュサーバ30及びサービスサーバ20)と、無線網で接続されたモバイル端末10との通信を中継する部分である。具体的には、サーバ装置群から送信されたデータを、無線網の通信方式に変換してモバイル端末10に送信する。また、モバイル端末10から送信されたデータを、有線網の通信方式に変換してサーバ装置群に送信する。
端末無線状態制御部42は、各モバイル端末10への無線通信の状況を監視する。そして、対象とするモバイル端末10が一定時間無通信で有ること、又は対象とするモバイル端末10の無線状態設定部12からRRC状態の遷移を通知されたこと、何れかを契機として、この対象とするモバイル端末10のRRC状態を遷移させる。具体的には、この対象とするモバイル端末10の無線状態設定部12と通信することによってモバイル端末10のRRC状態を遷移させる。
端末無線状態通知部43は、プッシュサーバ30の端末状態決定部33から指定されたモバイル端末10のRRC状態に関する検索要求を受信する。そして、端末無線状態通知部43は、この指定されたモバイル端末10のRRC状態をプッシュサーバ30の端末状態決定部33に返信する。
以上、本実施形態の各機能ブロックについて詳細に説明した。なお、図1には本実施形態に特に関係する機能ブロックのみを図示しているが、これは説明の便宜の為である。すなわち、本実施形態において、図示されている機能ブロック以外の機能ブロックが存在することを禁止することを意図するものではない。また、図示されている各機能ブロックは本実施形態特有の動作にのみ利用されても良いが、他の用途に汎用的に利用されても良い。例えば、モバイル端末10上では、図1で表される以外にも、様々な端末アプリ提供部13やプロセスが動作している。そして、これらの各アプリやプロセスは、任意のタイミングで端末通信部11を利用して通信を実施する。また、ネットワーク装置40は、図示した機能ブロックにより提供される機能以外の機能などを、機能ブロックにより提供される機能の一部と共に又は機能ブロックにより提供される機能なしに、用いることにより、プッシュサーバ30以外の様々なサーバや有線ネットワークと接続され、任意のタイミングでモバイル端末10との間で通信を実施する。
更に、モバイル端末10の無線状態設定部12及びネットワーク装置40の端末無線状態制御部42は、プッシュメッセージの配信時以外にも各モバイル端末10での無線通信状況を監視している。そして、対象とするモバイル端末10が一定時間無通信で有ること、又は対象とするモバイル端末10の無線状態設定部12からRRC状態の遷移を通知されたこと、何れかを契機として、この対象とするモバイル端末10のRRC状態を一時停止状態に遷移させる。すなわち、プッシュメッセージの配信が一定時間無かったとしても、他の機器との無線通信が行われているような場合には、モバイル端末10のRRC状態は一時停止状態に遷移しないこともあり得る。また、ネットワーク装置40からモバイル端末10に対して、データ通信を実施したい時に、モバイル端末10のRRC状態が一時停止状態であった場合は、高速通信状態、若しくは、低速通信状態に遷移させる。なお、これらRRC状態の遷移に関する仕組みは、非特許文献1および非特許文献2に記載されており、また、当業者にも知られている事項であるので、ここではこれ以上の詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の全体の動作について図1の機能ブロック図並びに図2及び図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、サービスサーバ機能部21が、任意のタイミングで、特定のモバイル端末10(配信先モバイル端末10に相当)に対するプッシュメッセージの配信要求をプッシュサーバ30に送信する。
このタイミングはサービスサーバ機能部21が提供するサービスの内容によって決定する。この点について、チャットサービスを提供するサービスサーバ機能部21であった場合を例にとって説明する。この場合には、或るユーザのモバイル端末10に対するチャットメッセージをサービスサーバ機能部21が受信したとき、その或るユーザのモバイル端末10に対してチャットメッセージの受信を通知する、といったタイミングでプッシュメッセージの配信が発生する。
また、配信先モバイル端末10は、1台のモバイル端末10であっても良いし、複数台のモバイル端末10であっても良い。つまり、1つのプッシュメッセージの配信先としてモバイル端末10が1つだけ指定される場合もあるが、1つのプッシュメッセージの配信先としてモバイル端末10が複数指定される場合もある。例えば3人以上の人物でチャットメッセージをやり取りしているような場合には、このグループ内の或るユーザが作成したチャットメッセージは、この或る人物以外のグループ内の他の2人のユーザそれぞれのモバイル端末10宛てにプッシュメッセージとして配信される。
また、配信先モバイル端末10の指定方法は、任意のID文字列を利用して指定しても良いし、IPアドレス(Internet Protocol address)などネットワークで規定された情報で指定しても良い。
プッシュサーバ30のプッシュ配信部31は、プッシュメッセージの配信要求を受信する(ステップS101)と、配信要求で指定される配信先モバイル端末10を特定するための情報に基づいて、配信先モバイル端末10を特定する(ステップS102)。次に、プッシュ配信部31は特定した、配信先モバイル端末10とプッシュメッセージとを紐付けて配信順序制御部32に渡す。
次に、配信順序制御部32は、配信先モバイル端末10のRRC状態を端末状態決定部33に問い合わせ、この問い合わせの返信を受けることによって配信先モバイル端末10のRRC状態を取得する(ステップS103)。
ここで、ステップS103についてより詳細に説明する。ステップS103では、上述したように端末状態決定部33が、配信順序制御部32から配信先モバイル端末10のRRC状態について問い合わせを受ける。問い合わせを受けた配信順序制御部32は、配信先モバイル端末10を管理しているネットワーク装置40を特定する。なお、この特定は各ネットワーク装置40に配信先モバイル端末10を管理しているか否かを問い合わせることにより行われても良いし、定期的に各ネットワーク装置40と通信を行いどのネットワーク装置40がどのモバイル端末10を管理しているのかを把握しておくことにより行われても良い。次に、配信順序制御部32は特定したネットワーク装置40に含まれる端末無線状態通知部43に対して、配信先モバイル端末10のRRC状態について問い合わせる。
問い合わせを受けたネットワーク装置40の端末無線状態通知部43は、端末無線状態制御部42から配信先モバイル端末10のRRC状態を取得し、端末状態決定部33に返却する。更に、端末状態決定部33は配信順序制御部32に配信先モバイル端末10のRRC状態を返却する。これにより、配信順序制御部32は配信先モバイル端末10のRRC状態を取得することができる。
なお、ネットワーク装置40の端末無線状態制御部42は、上述したようにモバイル端末10の無線状態設定部12と通信を行うことによってモバイル端末10のRRC状態を常時把握している。
このようにして、ステップS103では配信先モバイル端末10のRRC状態を取得することができる。ここで、無線通信網の種類及び無線通信網が準拠する通信方式により取得できる内容は異なる。
この点、本実施形態では少なくとも「通信可能状態」と「一時停止状態」の何れの状態であるかという情報はRRC状態に含まれているものとする。なお、「通信可能状態」を、更に「高速通信可能状態」や「低速通信可能状態」というように細分化することもできるが、本動作形態ではこの点についてまでは細分化しないものとする。
また、「通信可能状態」と「一時停止状態」の何れの状態であるかという情報に加えて、更に「許容無通信期間」がRRC状態として取得できる場合もある。ここで、「許容無通信期間」とは、現時点の状態が「通信可能状態」である場合に、現時点からどれくらいの期間、無通信状態が継続すると一時停止状態に遷移するのかを表す時間である。例えば、現時点の状態が「通信可能状態」であり「許容無通信期間」が5秒であった場合には、現時点では配信先モバイル端末10との通信が可能ではあるが、仮にこの配信先モバイル端末10が5秒間継続して無通信状態であった場合には、「許容無通信期間」は、刻々と短くなっていき、「許容無通信期間」がゼロとなった時点で、この配信先モバイル端末10は「一時停止状態」となり、即座の通信はできなくなってしまうことを表す。一方、この5秒間の間に通信が発生した場合(すなわち、5秒間の間にプッシュメッセージを含む何らかのパケットが送受信された場合)には、この許容無通信期間は所定の長さに再設定される。この所定の長さは背景技術の欄で述べた無通信遷移準備期間に相当する。
すなわち、本実施形態における、許容無通信期間は、「無通信遷移準備期間−最後のパケットの送受信からの経過期間」により定義される。
次にステップS104について説明を行う。まず、配信順序制御部32は、取得した配信先モバイル端末10のRCC状態が「通信可能状態」と「一時停止状態」の何れであるのかを確認する(ステップS104)。
そして、配信順序制御部32は、配信先モバイル端末10のRRC状態が「一時停止状態」であった場合(ステップS104の「いいえ」)、現在配信を待っている他のプッシュメッセージの配信の後に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10に対してのプッシュメッセージを配信するようサーバ通信部34に対して指示する(ステップS105)。これは、現在「一時停止状態」である配信先モバイル端末10に対してプッシュメッセージの送信を試みたとしても、送信ができない以上は意味がないことから、このような配信先モバイル端末10に対しての送信は後にまわした方が他のプッシュメッセージとの関係上効率が良いからである。
一方で、配信先モバイル端末10のRRC状態が「通信可能状態」である場合(ステップS104の「はい」)、配信順序制御部32は、ステップS106に進む。
ステップS106では、RCC状態として「許容無通信期間」が取得可能な場合であるか否かを配信順序制御部32が確認する(ステップS106)。
このとき、配信先モバイル端末10のRRC状態として取得できる情報が、「通信可能状態」であるか「一時停止状態」であるかの情報だけであり、「許容無通信期間」は取得できない場合は(ステップS106の「いいえ」)、ステップS107に進む。そして配信順序制御部32は、他の配信先モバイル端末10であって「一時停止状態」である配信先モバイル端末10へのプッシュメッセージの配信より先に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10に対してプッシュメッセージを配信するようにサーバ通信部34に対して指示をする(ステップS107)。これは、現在「通信可能状態」である配信先モバイル端末10に対しては待ち時間なく配信ができるため、配信のために待ち時間を要する「一時停止状態」の配信先モバイル端末10よりも優先してプッシュメッセージの配信をすることが好ましいからである。
一方で、配信先モバイル端末10のRRC状態として取得できる情報が、「通信可能状態」であるか「一時停止状態」であるかの情報だけでなく、更に「許容無通信期間」も取得できる場合には(ステップS106の「はい」)、ステップS108に進む、そして配信順序制御部32は、
(1)他の配信先モバイル端末10であって「一時停止状態」である配信先モバイル端末10、及び、
(2)他の配信先モバイル端末10であって「通信可能状態」であり、更に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の許容無通信期間より長い許容無通信期間を持つ配信先モバイル端末10、
の上記(1)と(2)の2種類の他の配信先モバイル端末10よりも先に今回順序判断の対象としているモバイル端末10に対してプッシュメッセージを配信するよう指示する(ステップS108)。
これは、現在「通信可能状態」である配信先モバイル端末10に対しては待ち時間なく配信ができるため、配信のために待ち時間を要する「一時停止状態」の配信先モバイル端末10よりも優先してプッシュメッセージの配信をすることが好ましいからである。
加えて、同じ「通信可能状態」ではあっても、近いうちに「一時停止状態」に切り替わってしまう可能性が低い(すなわち許容無通信期間が長い)配信先モバイル端末10よりも、近いうちに「一時停止状態」に切り替わってしまう可能性が高い(すなわち許容無通信期間が短い)配信先モバイル端末10に対してプッシュメッセージの配信した方が、全体として配信効率が良いためである。何故ならば、配信しようとする配信先モバイル端末10が「一時停止状態」である可能性を全体として減少できるからである。
また、他の配信先モバイル端末10であって、「通信可能状態」であり、更に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の許容無通信期間以下の許容無通信期間を持つ配信先モバイル端末10よりは遅れて、今回順序判断の対象としているモバイル端末10に対してプッシュメッセージを配信するよう指示することとなる。
また、他の配信先モバイル端末10であって、「通信可能状態」であり、更に、当該端末から許容無通信期間が取得できなかった配信先モバイル端末10に対するメッセージは、S107において、最も優先的に送信されるように制御されているので、比較の対象とはならない。
以上説明したステップS101〜ステップS108におけるプッシュメッセージの配信順序の決定について図3の概念図を用いて説明する。
図3にはプッシュメッセージの配信順序を待ち行列として表した待ち行列300が図示されている。待ち行列300では、図中で下に行くほど配信順序が先となり、図中で上に行くほど配信順序が後となる待ち行列である。すなわち最も下段に位置するプッシュメッセージが最初に配信されるプッシュメッセージとなり、最も上段に位置するプッシュメッセージが現在の配信順序においては最後に配信されるプッシュメッセージとなる。つまり、待ち行列300において、優先順位がより高いプッシュメッセージほど、より下の位置にある。
また、待ち行列300では一時停止状態の配信先モバイル端末10に送信するプッシュメッセージの下に通信可能状態のプッシュメッセージが位置することになる。但し、図3に示されているのはあくまで一例であり、全ての配信先モバイル端末10が一時停止状態である場合や、全ての配信先モバイル端末10が通信可能状態であることもあり得る。
更に、図3では許容無通信期間を「ΔT」で表す。待ち行列300では通信可能状態のモバイル端末10へのプッシュメッセージが複数存在する場合には、許容無通信期間であるΔTが短い配信先モバイル端末10のプッシュメッセージほど下に位置することになる。
そして、この待ち行列300に新たにプッシュメッセージが並べられる場合について説明する。
まず、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の状態が一時停止状態である場合、すなわちステップS104で「いいえ」でありステップS105について進んだ場合について説明する。この場合には、今回順序判断の対象としているプッシュメッセージは、他のプッシュメッセージ(配信先モバイル端末10の状態は一時停止状態であるか通信可能状態あるかを問わない)の後に配信される。そのため、今回順序判断の対象としているプッシュメッセージは、プッシュメッセージ301として表されるように待ち行列300の最末尾に並べられる。
次に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の状態が通信可能状態であるが許容無通信期間が取得できない場合について説明する、すなわちステップS104で「はい」であり、ステップS106で「いいえ」でありステップS107について進んだ場合について説明する。この場合には、今回順序判断の対象としているプッシュメッセージは、他の全てのプッシュメッセージ(配信先モバイル端末10の状態は一時停止状態であるか通信可能状態あるかを問わない)よりも先に配信される。そのため、今回順序判断の対象としているプッシュメッセージは、プッシュメッセージ302として表されるように待ち行列300の最先頭に並べられる。
次に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の状態が通信可能状態であり許容無通信期間が取得できる場合について説明する、すなわちステップS104で「はい」であり、ステップS106で「はい」でありステップS108について進んだ場合について説明する。この場合には、今回順序判断の対象としているプッシュメッセージは、
(1)他の配信先モバイル端末10であって「一時停止状態」である配信先モバイル端末10、及び、
(2)他の配信先モバイル端末10であって「通信可能状態」であり、更に、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の許容無通信期間より長い許容無通信期間を持つ配信先モバイル端末10、
の上記(1)と(2)の2種類の他の配信先モバイル端末10へ配信されるプッシュメッセージよりも先に配信される。ここで、今回順序判断の対象としているモバイル端末10の許容無通信期間がΔT1であったとする。この場合、今回順序判断の対象としているモバイル端末10のプッシュメッセージは、一時停止状態のモバイル端末10へのプッシュメッセージよりも下段であって、更に、モバイル端末10の許容無通信期間がΔT2(>ΔT1)へのプッシュメッセージよりも下段であって、更に、モバイル端末10の許容無通信期間がΔT3(<ΔT1)へのプッシュメッセージよりも上段に並べられる。そのため、今回順序判断の対象としているプッシュメッセージは、プッシュメッセージ303として表されるように待ち行列300に並べられる。
ここで、今回の順序判断時点での許容無通信期間であるΔTは、順序判断の都度、待ち行列300に並んでいる全てのプッシュメッセージについて現時点での「無通信遷移準備期間−最後のパケットの送受信からの経過期間」という計算を行うことにより算出できる。
もっとも、順序判断の都度、全てのプッシュメッセージについて現時点での無通信遷移準備期間を取得するのでは処理が煩雑となる。そこで、以下のようにして現時点でのΔTを算出するようにしても良い。
例えば、一度ΔTを算出したプッシュメッセージに関しては、既に算出したΔT(ΔT’とする)を保持しておき、これを時間の経過に応じて減算していくようにしても良い。例えば「秒」を単位としてΔTを取り扱うのであれば、一秒経過する毎に現在待ち行列300に並んでいる全てのプッシュメッセージのΔT’を一秒減算していき、減算後の値を現時点でのΔTとして取り扱うようにすればよい。
また、ΔT’とΔT’を算出した時点での時刻を保持しておくようにしても良い。そして、現時点でのΔTを算出したい場合には、現時点での時刻t2からΔT’を算出した時点での時刻t1を減算することにより得られた差分を、ΔT’から差し引くようにしても良い。すなわち、「ΔT=ΔT’−(現時点での時刻t2−ΔT’を算出した時点での時刻t1)」として算出すればよい。
なお、図2及び図3を参照した方法では、「通信可能状態」の配信先モバイル端末10であって、当該端末から許容無通信期間が取得できなかった配信先モバイル端末10については、許容無通信期間がゼロであると扱うのと同等である。
これは、「通信可能状態」の配信先モバイル端末10であって、当該端末から許容無通信期間が取得できなかった配信先モバイル端末10の許容無通信期間は不明であるので、ゼロとして扱うからである。そしてこれにより、その配信先モバイル端末10にとっての、通信可能状態から通信一時停止状態に遷移してしまう可能性を最も減らすポリシーを採用しているからである。
もっともこのようなポリシーを採らずに、「通信可能状態」の配信先モバイル端末10であって、当該端末から許容無通信期間が取得できなかった配信先モバイル端末10の許容無通信期間の許容無線通信期間の値を、平均的な許容無線通信期間に設定した上で、ステップS108と同様な処理をしてもよい。つまり図3により説明するのであれば、プッシュメッセージ302のように取り扱うのではなく、ΔT1を平均的な許容無線通信期間としたうえでプッシュメッセージ303のように取り扱うようにしても良い。ここで、平均的な許容無線通信期間は、例えば、直近の取得できたN個の許容無線通信期間の平均値などでもよいし、予め決められたものであってもよい。
次に、図4を参照して配信順序制御部32の決定した配信順序に従ってプッシュメッセージを送信する際の動作について説明する。
サーバ通信部34は配信順序制御部32から指定された順番通りに、プッシュメッセージを読み込み、そのプッシュメッセージに紐付けられている配信先モバイル端末10に対する通信の開始をネットワーク装置40に要求する(ステップS201)。このとき、プッシュメッセージの配信先モバイル端末10の指定は、IPネットワークなどのネットワークの種別に応じた指定方法で行われる。例えば、IPネットワークの場合であれば、配信先モバイル端末10のIPアドレスによって指定が行われる。
ネットワーク装置40の無線通信部41は、モバイル端末10に対する通信の開始を要求されると、端末無線状態制御部42に対して通信ベアラの設定を要求する(ステップS202)。
端末無線状態制御部42は、配信先モバイル端末10の無線状態設定部12と通信を実施して、モバイル端末10の端末通信部11とネットワーク装置40の無線通信部41の間で通信ベアラを設定する(ステップS203)。この際、背景技術の欄でも述べたように、仮に配信先モバイル端末10のRRC状態が「一時停止状態」であった場合は、通信可能状態に移行するまでに時間がかかり、通信ベアラが設定されるまで時間を要することとなる。
通信ベアラが設定されると、プッシュサーバ30のサーバ通信部34は、ネットワーク装置40の無線通信部41にプッシュメッセージを送信し、ネットワーク装置40は配信先モバイル端末10の端末通信部11にプッシュメッセージを設定したベアラ上で送信する(ステップS204)。
端末通信部11は、プッシュメッセージをプッシュ受信部14に渡す。プッシュ受信部14は、プッシュメッセージの配信先を特定する情報を参照することによりプッシュメッセージに記述された最終的なメッセージの配信先となる端末アプリ提供部13を特定する。そして、プッシュ受信部14は、特定した端末アプリ提供部13にプッシュメッセージを渡す。端末アプリ提供部13は、プッシュメッセージに記述された内容を判読し、ユーザに対してサービスを提供する。
以上説明した本実施形態は、モバイル端末のRRC状態に基づいて適切な配信順序を決定することから、RRC状態が通信可能状態であるモバイル端末が一時停止状態に遷移したことに起因するプッシュ配信の遅延を防止することが可能となる、という効果を奏する。
続いて、本発明の第2の実施形態の基本的な構成について図5を参照して説明する。第1の実施形態では、端末無線状態制御部42から配信先モバイル端末10のRRC状態を取得していたが、第2の実施形態では、配信先モバイル端末10の通信履歴に基づいて配信先モバイル端末10のRRC状態を推定する点において異なる。以下の説明では、主に、第1の実施形態と第2の実施形態の相違点について説明する。
図5を参照すると、本実施形態は第1の実施形態同様に、モバイル端末10、サービスサーバ20、プッシュサーバ30及びネットワーク装置40を含んでいる。
この点、モバイル端末10及びサービスサーバ20の構成は第1の実施形態と同じであるのでここでは説明を省略する。
プッシュサーバ30は、プッシュ配信部31、配信順序制御部32、サーバ通信部34及び端末状態推定部35を含む。第1の実施形態と比較すると、端末状態推定部35が追加される一方で、端末状態決定部33が削除されている。
追加されている端末状態推定部35は、無通信遷移準備期間を把握している。この点、背景技術の欄で述べたように無通信遷移準備期間とはパケットの受信がない場合に通信可能状態から一時停止状態に遷移する期間のことであり、ネットワークの種類やモバイル端末10によりそれぞれ設定されている。そして、端末状態推定部35は、個々のモバイル端末10が接続されているネットワークの種類やモバイル端末10に応じた、無通信遷移準備期間を把握している。また、端末状態推定部35は、ネットワーク装置40と連携してモバイル端末10の通信履歴を取得する。そして、端末状態推定部35は、把握している無通信遷移準備期間と通信履歴とに基づいてモバイル端末10のRRC状態を推定する。具体的な推定方法については後述する。
また、本実施形態では、上述したように端末状態推定部35がRRC状態を推定する。そのため、第1の実施形態でRRC状態を取得するために使用されていた端末状態決定部33が削除されている。その他のプッシュサーバ30の機能ブロックについては第1の実施形態と同一であるので、説明を省略する。
ネットワーク装置40は、無線通信部41及び端末無線状態制御部42を含む。第1の実施形態と比較すると、端末状態通知部43が削除されている点及び無線通信部41の機能が一部異なる点において相違する。
具体的には、無線通信部41は、有線網で接続されたサーバ装置群(プッシュサーバ30及びサービスサーバ20)と、無線網で接続されたモバイル端末10との通信を中継する点においては実施形態1と同じである。もっとも、本実施形態では更に指定されたモバイル端末10の通信の中継がいつ発生したのか、という情報を端末状態推定部35に通知する機能を含む。
一方で、本実施形態では上述したように端末状態推定部35がRRC状態を推定する。そのため、第1の実施形態でRRC状態を取得するために使用されていた端末状態通知部43が削除されている。そのため、実施形態1では、端末状態決定部33のネットワーク装置40内の通信相手は端末通信状態通知部43であったのに対し、実施形態2では、端末状態推定部35のネットワーク装置40内の通信相手は無線通信部41である。その他のネットワーク装置40の機能ブロックについては第1の実施形態と同一であるので、説明を省略する。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
本実施形態では、図2及び図4を参照して説明したステップS101〜S108及びステップS201〜S204については第1の実施の形態と同様である。ただし、ステップS103におけるモバイル端末10のRRC状態の取得について相違する。この相違するステップS103について図6を参照して説明する。
ステップS102が終了後、端末状態推定部35は、配信順序制御部32からモバイル端末10のRRC状態について問い合わせを受ける。問い合わせを受けた端末状態推定部35は、配信先モバイル端末10を管理しているネットワーク装置40を特定する(ステップS103−1)。
更に、端末状態推定部35は、ステップS103−1にて特定したネットワーク装置40の無線通信部41に対して、配信先モバイル端末10と最後にいつ通信を実施したのかという点、及びそのモバイル端末10がつながっているネットワークの種類は何かという点の、2点について問い合わせる(ステップS103−2)。
ネットワーク装置40は、無線通信部41で管理している配信先モバイル端末10との通信履歴をもとに、配信先モバイル端末10が最後に通信を行った時刻と、配信先モバイル端末10が接続しているネットワークの種類を返信する。
端末状態推定部35は、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10が接続されているネットワークの種類と、予め端末状態推定部35に与えられているネットワークの種類に応じた無通信遷移準備期間の情報とを照らし合わせることにより、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10の無通信遷移準備期間を把握する。一方で、端末状態推定部35は、現在の時刻から今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10が最後に通信を行った時刻を減算した値である無通信経過期間を算出する。すなわち、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10が無通信経過期間とは最後の通信を行ってからどれだけの期間が経過しているかを表すものである。
そして端末状態推定部35は、これら無通信遷移準備期間と無通信経過期間を比較する(ステップS103−3)。
無通信遷移準備期間よりも無通信経過期間の方が短いのであれば(ステップS103−3の「はい」)、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10は通信状態であると判断する(ステップS103−4)。一方で、無通信遷移準備期間と無通信経過期間が同じか、無通信遷移準備期間よりも無通信経過期間の方が長いのであれば(ステップS103−3の「いいえ」)、一時停止状態と判断する(ステップS103−5)。
そして、ステップS103−4及びステップS103−5の何れの場合であっても、判断結果を配信順序制御部32に通知する(ステップS103−4、ステップS103−5)。
これらの判断について具体例を用いて説明する。例えば、W−CDMAに準拠したネットワークに接続しているモバイル端末10の無通信遷移準備期間が1分であると仮定する。
そして、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10が接続しているネットワークの種類がW−CDMAであり、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10が最後に通信してから30秒しかたっていないものと仮定する。この場合、無通信遷移準備期間が1分であり、無通信経過期間30秒となるため、無通信遷移準備期間よりも無通信経過期間の方が短い。よって、端末状態推定部35は、今回順序判断の対象としているモバイル端末10は通信可能状態にあると判断する。
もしも仮定を変えて、今回順序判断の対象としている配信先モバイル端末10が最後に通信してから1分30秒たっているとした場合についても考える。この場合は、無通信遷移準備期間が1分であり、無通信経過期間1分30秒となるため、無通信遷移準備期間よりも無通信経過期間の方が長い。よって、端末状態推定部35は、今回順序判断の対象としているモバイル端末10は一時停止状態であると判断する。
以上説明した第2の実施形態では、モバイル端末が接続しているネットワークの種別と、モバイル端末の最終通信時刻に基づいてRRC状態を推定できるという効果を奏する、
なお、本実施形態では、無通信遷移準備期間から無通信経過期間を減算したものを許容無通信期間として、配信順序制御部32に通知するようにしても良い。これにより、本実施形態においてもステップS108を実行することが可能となる。
なお、ステップS103−3では、無通信遷移準備期間よりも無通信経過期間の方が短いか否かを基準として判断を行っていた。もっとも、判断後即座にはプッシュメッセージが配信されないことも鑑みて余裕期間を設けて判断するようにしても良い。すなわち、“無通信遷移準備期間“よりも”無通信経過期間に余裕期間を加えた期間“の方が短いか否かを基準として判断を行うようにしても良い。この余裕期間はステップS103−3から実際にプッシュメッセージがモバイル端末10へと配信処理されるまでのタイムラグを考慮したものであり、例えば1秒以下の所定の期間として予め設定しておく。このようにすることによりステップS103−3の時点での判断は「通信可能状態」であったのに、タイムラグにより、実際にプッシュメッセージがモバイル端末10へと配信処理される時点では「一時停止状態」に遷移してしまっているような問題を防止することが可能となる。
また仮に、無通信遷移準備期間が、ネットワークの種類のみならず配信先モバイル端末10の種類に応じて異なる長さである場合も考えられる。この場合は、ステップS103−2においてネットワークの種類のみならず配信先モバイル端末10の種類も考慮して無通信遷移準備期間を把握するようにすればよい。
更に、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせるようにしても良い。そして例えば、或るネットワーク装置40及びこれに接続されているモバイル端末10に関しては第1の実施形態に準じてRRC状態を取得し、他のネットワーク装置40及びこれに接続されているモバイル端末10に関しては第2の実施形態に準じてRRC状態を推定するようにしても良い。
なお、上記のメッセージ配信システムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のメッセージ配信システムに含まれる各機器のそれぞれにより行なわれるメッセージ配信方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory
computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本願は、日本の特願2013−003687(2013年1月11日に出願)に基づいたものであり、又、特願2013−003687に基づくパリ条約の優先権を主張するものである。特願2013−003687の開示内容は、特願2013−003687を参照することにより本明細書に援用される。
本発明の代表的な実施の形態が詳細に述べられたが、様々な変更(changes)、置き換え(substitutions)及び選択(alternatives)が請求項で定義された発明の精神と範囲から逸脱することなくなされることが理解されるべきである。また、仮にクレームが出願手続きにおいて補正されたとしても、クレームされた発明の均等の範囲は維持されるものと発明者は意図する。
以上説明した本発明の実施形態は、以下に示すような多くの効果を奏する。
第1の効果は、RRC状態が通信可能状態であるモバイル端末が、一時停止状態に遷移したことに起因するプッシュ配信の遅延を防止できることにある。
その理由は、RRC状態が通信可能状態であるモバイル端末へのプッシュ配信を、一時停止状態であるモバイル端末へのプッシュ配信よりも優先して送るためである。
第2の効果は、ネットワーク装置の負荷を抑制できることにある。
その理由は、RRC状態の遷移には、ネットワーク装置とモバイル端末との間でネゴシエーションが必要であるところ、本発明の実施形態では、RRC状態の遷移を抑制することが可能であるため、このネゴシエーションをも抑制することができ、これがネットワーク装置の負荷を抑制することになるからである。
第3の効果は、モバイル端末の消費電力を抑制できることにある。
その理由は、RRC状態の遷移時に実施するネットワーク装置とモバイル端末との間でネゴシエーションはモバイル端末に対して負荷となり、その負荷がモバイル端末の消費電力を増加させる。本発明の実施形態では、RRC状態の遷移を抑制することが可能であるため、このネゴシエーションも抑制することができ、これがモバイル端末の消費電力を抑制することになるからである。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置であって、
前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
(付記2) 付記1に記載の配信順序決定装置であって、
前記通信可能状態にある複数の端末間では、前記通信可能状態から前記一時停止状態に遷移するまでの許容無通信期間が短い端末を前記許容無通信期間が長い端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
(付記3) 付記2に記載の配信順序決定装置であって、
前記通信可能状態にある端末であって、前記許容無通信期間が不明である端末については、最高の優先順位で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
(付記4) 付記2に記載の配信順序決定装置であって、
前記通信可能状態にある端末であって、前記許容無通信期間が不明である端末については、前記許容無通信期間の長さを所定の長さとした上で、許容無通信期間が短い端末を前記許容無通信期間が長い端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
(付記5) 付記2乃至4の何れか1に記載の配信順序決定装置であって、
前記許容無通信期間は、実際の期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
(付記6) 付記2乃至4の何れか1に記載の配信順序決定装置であって、
前記許容無通信期間は、推定された期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
(付記7) 付記6に記載の配信順序決定装置であって、
前記許容無通信期間は、少なくとも端末が最後の通信を終了した時刻に基づいて、推定された期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
(付記8) 付記2乃至7の何れか1に記載の配信順序決定装置であって、
前記許容無通信期間は、前記通信可能状態から前記一時停止状態に遷移するための無通信期間である無通信遷移準備期間から、該無通信遷移準備期間が開始した時刻から現在時刻までの期間を、減算したものとして定義された期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
(付記9) 付記1乃至8の何れか1に記載の配信順序決定装置であって、
前記端末は、前記一時停止状態から前記通信可能状態に遷移するためには、所定時間要するものであることを特徴とする配信順序決定装置。
(付記10) 配信順序決定装置と、ネットワーク装置と、を備えるメッセージ配信システムであって、
前記配信順序決定装置が付記1乃至9の何れか1に記載の配信順序決定装置であって、
前記ネットワーク装置は前記配信順序決定装置が決定した配信順序に従って端末にプッシュメッセージを配信することを特徴とするメッセージ配信システム。
(付記11) 複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する装置が行う配信順序決定方法であって、
前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定方法。
(付記12) 複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置としてコンピュータを機能させるための配信順序決定プログラムであって、
前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定する配信順序決定装置として前記コンピュータを機能させることを特徴とする配信順序決定プログラム。
(付記13)ユーザが操作する複数のモバイル端末と、モバイル端末と連携してユーザにサービスを提供するサービスサーバと、サービスサーバからのモバイル端末へのプッシュメッセージの配信を中継するプッシュサーバと、プッシュサーバからのメッセージ配信要求を無線網経由でモバイル端末に送信するネットワーク装置とで構成され、
モバイル端末は、
ネットワーク装置と無線網経由で通信し、プッシュサーバとのデータの送受信を実施する端末通信部と、
端末通信部を監視し、モバイル端末の通信頻度、若しくは、ネットワーク装置からの指示に基づいて高速通信状態、低速通信状態、一時停止状態などのRRC状態を端末通信部に設定する無線状態設定部と、
実際にユーザに対してサービスを提供する端末アプリと、
端末通信部で受信した通信がプッシュメッセージであった場合、プッシュメッセージに指定された端末アプリに対して当該プッシュメッセージを配信するプッシュ受信部とで構成され、
サービスサーバは、モバイル端末上で動作する端末アプリと連携して、利用者に対してサービスを提供するサービスサーバ機能部で構成され、
プッシュサーバは、
サービスサーバ機能部から通信によって要求されるモバイル端末へのプッシュメッセージの配信要求を受信し、配信要求内で指定されたモバイル端末を特定して、当該モバイル端末へのプッシュメッセージの配信を依頼するプッシュ配信部と、
プッシュメッセージの配信順序をモバイル端末のRRC状態に応じて制御する配信順序制御部と、
ネットワーク装置と連携してモバイル端末のRRC状態を取得し、配信順序制御部に通知する端末状態決定部と、
ネットワーク装置に対して配信順序制御部で決定した順序でプッシュメッセージを当該モバイル端末に送信するサーバ通信部とで構成され、
ネットワーク装置は、
通常有線網で接続されたサーバ装置とのデータ通信を、無線網での通信方式に変換してモバイル端末に中継する無線通信部と、
各モバイル端末への無線通信を監視し、一定時間無通信時間であった場合、若しくは、モバイル端末の無線状態設定部からRRC状態の遷移を通知された場合に、モバイル端末の無線状態設定部と通信してモバイル端末のRRC状態を遷移させる端末無線状態制御部と、
プッシュサーバの端末状態決定部からの指定されたモバイル端末のRRC状態に関する検索要求に対して、当該モバイル端末のRRC状態を通知する端末無線状態通知部とで、
構成されることを特徴とする通信システム。
(付記14) 前期プッシュサーバが、
サービスサーバ機能部が、任意のタイミングで、特定のモバイル端末に対して送出したプッシュメッセージの配信要求をプッシュ配信部で受信し、配信要求で指定されたモバイル端末についての情報を元にプッシュメッセージを配信するモバイル端末を特定し、
モバイル端末とプッシュメッセージとを関連付けて配信順序制御部に渡し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態を端末状態決定部に問い合わせ、
端末状態決定部は、当該モバイル端末を管理しているネットワーク装置を決定して、ネットワーク装置の端末無線状態通知部から当該モバイル端末のRRC状態を取得して、配信順序制御部に当該モバイル端末のRRC状態を返却し、
当該RRC状態が、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態か、一時停止状態かのどちらかだけであれば、配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態である場合、サーバ通信部に対して、他の一時停止状態であるモバイル端末へのプッシュメッセージの配信より先に、当該モバイル端末に対して当該プッシュメッセージを配信するよう指示し、
当該モバイル端末のRRC状態が一時停止状態であった場合、サーバ通信部に対して、現在配信を待っているプッシュメッセージの配信の後に配信するよう指示し、
サーバ通信部は配信順序制御部から指定された順番で、プッシュメッセージを読み込み、そのプッシュメッセージに関連付けられているモバイル端末に対する通信の開始をネットワーク装置に要求し、
当該モバイル端末と通信が可能になると、当該プッシュメッセージを当該モバイル端末に送信する
ことを特徴とする付記13に記載の通信システム。
(付記15) 前期プッシュサーバが、
サービスサーバ機能部が、任意のタイミングで、特定のモバイル端末に対して送出したプッシュメッセージの配信要求をプッシュ配信部で受信し、配信要求で指定されたモバイル端末についての情報を元にプッシュメッセージを配信するモバイル端末を特定し、
モバイル端末とプッシュメッセージとを関連付けて配信順序制御部に渡し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態を端末状態決定部に問い合わせ、
端末状態決定部は、当該モバイル端末を管理しているネットワーク装置を決定して、ネットワーク装置の端末無線状態通知部から当該モバイル端末のRRC状態を取得して、配信順序制御部に当該モバイル端末のRRC状態を返却し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態か、一時停止状態かに加えて、通信可能状態である場合に現時点からどれくらいの無通信期間が経過すれば一時停止状態に遷移するかを示す許容無通信期間が取得できるならば、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態であった場合、サーバ通信部に対して他の一時停止状態であるモバイル端末より先に、かつ、他の通信可能状態であるモバイル端末への配信メッセージで当該モバイル端末の許容無通信期間より長い許容無通信期間を持つ配信メッセージより先に当該モバイル端末に対して当該プッシュメッセージを配信するよう指示し、
当該モバイル端末のRRC状態が一時停止状態であった場合、サーバ通信部に対して現在配信を待っているプッシュメッセージの配信の後に配信するよう指示し、
サーバ通信部は配信順序制御部から指定された順番で、プッシュメッセージを読み込み、そのプッシュメッセージに関連付けられているモバイル端末に対する通信の開始をネットワーク装置に要求し、
当該モバイル端末と通信が可能になると、当該プッシュメッセージを当該モバイル端末に送信する
ことを特徴とする付記13又は付記14に記載の通信システム。
(付記16) ユーザが操作する複数のモバイル端末と、モバイル端末と連携してユーザにサービスを提供するサービスサーバと、サービスサーバからのモバイル端末へのプッシュメッセージの配信を中継するプッシュサーバと、プッシュサーバからのメッセージ配信要求を無線網経由でモバイル端末に送信するネットワーク装置とで構成され、
モバイル端末は、
ネットワーク装置とモバイル網経由で通信し、プッシュサーバとのデータの送受信を実施する端末通信部と、
端末通信部を監視し、モバイル端末の通信頻度、若しくは、ネットワーク装置からの指示に基づいて高速通信状態、低速通信状態、一時停止状態などのRRC状態を端末通信部に設定する無線状態設定部と、
実際にユーザに対してサービスを提供する端末アプリと、
端末通信部で受信した通信がプッシュメッセージであった場合、プッシュメッセージに指定された端末アプリに対して当該プッシュメッセージを配信するプッシュ受信部とで構成され、
サービスサーバは、モバイル端末上で動作する端末アプリと連携して、利用者に対してサービスを提供するサービスサーバ機能部で構成され、
プッシュサーバは、
サービスサーバ機能部から通信によって要求されるモバイル端末へのプッシュメッセージの配信要求を受信し、配信要求内で指定されたモバイル端末を特定して、当該モバイル端末に対してプッシュメッセージを配信するプッシュ配信部と、
プッシュ配信部で配信するプッシュメッセージの配信順序をモバイル端末のRRC状態に応じて制御する配信順序制御部と、
モバイル端末が接続されているネットワークの種類毎の通信可能状態が一時停止状態になるまでの期間をあらかじめ持ち、ネットワーク装置と連携してモバイル端末の通信履歴を取得してRRC状態を推定する端末状態推定部と、
ネットワーク装置に対して配信順序制御部で決定した順序でプッシュメッセージを当該モバイル端末に送信するサーバ通信部とで構成され、
ネットワーク装置は、
通常有線網で接続されたサーバ装置とのデータ通信を無線網での通信方式に変換してモバイル端末に中継すると共に、指定されたモバイル端末への通信の中継がいつ発生したかを通知できる無線通信部と、
各モバイル端末への無線通信を監視し、一定時間無通信時間であった場合、若しくは、モバイル端末の無線状態設定部からRRC状態の遷移を通知された場合に、モバイル端末の無線状態設定部と通信してモバイル端末のRRC状態を遷移させる端末無線状態制御部とで、
構成されることを特徴とする通信システム。
(付記17) 前期プッシュサーバが、
サービスサーバ機能部が、任意のタイミングで、特定のモバイル端末に対して送出したプッシュメッセージの配信要求をプッシュ配信部で受信し、配信要求で指定されたモバイル端末についての情報を元にプッシュメッセージを配信するモバイル端末を特定し、
モバイル端末とプッシュメッセージとを関連付けて配信順序制御部に渡し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態を端末状態推定部に問い合わせ、
端末状態推定部は、当該モバイル端末を管理しているネットワーク装置を決定して、ネットワーク装置の無線通信部で管理している当該モバイル端末との最終の通信時間と、当該モバイル端末がつながっているネットワークの種類を取得し、
端末状態推定部は、当該モバイル端末が接続されているネットワークの種類から、通信可能状態から一時停止状態に遷移するまでの時間である無通信遷移時間を取得し、現在の時間から当該端末への最後の通信時間を引いた時間である無通信経過時間と比較して、無通信遷移時間よりも無通信経過時間の方が短ければ通信状態であると判断し、無通信遷移時間と無通信経過時間が同じか、無通信遷移時間よりも無通信経過時間の方が長ければ一時停止状態と判断して、配信順序制御部に通知し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態である場合、サーバ通信部に対して、他の一時停止状態であるモバイル端末へのプッシュメッセージの配信より先に、当該モバイル端末に対して当該プッシュメッセージを配信するよう指示し、
当該モバイル端末のRRC状態が一時停止状態であった場合、サーバ通信部に対して、現在配信を待っているプッシュメッセージの配信の後に配信するよう指示し、
サーバ通信部は配信順序制御部から指定された順番で、プッシュメッセージを読み込み、そのプッシュメッセージに関連付けられているモバイル端末に対する通信の開始をネットワーク装置に要求し、
当該モバイル端末と通信が可能になると、当該プッシュメッセージを当該モバイル端末に送信する
ことを特徴とする付記13又は付記14に記載の通信システム。
(付記18) 前期プッシュサーバが、
サービスサーバ機能部が、任意のタイミングで、特定のモバイル端末に対して送出したプッシュメッセージの配信要求をプッシュ配信部で受信し、配信要求で指定されたモバイル端末についての情報を元にプッシュメッセージを配信するモバイル端末を特定し、
モバイル端末とプッシュメッセージとを関連付けて配信順序制御部に渡し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態を端末状態推定部に問い合わせ、
端末状態推定部は、当該モバイル端末を管理しているネットワーク装置を決定して、ネットワーク装置の無線通信部で管理している当該モバイル端末との最終の通信時間と、当該モバイル端末がつながっているネットワークの種類を取得して、
当該モバイル端末が接続されているネットワークの種類から、通信可能状態から一時停止状態に遷移するまでの時間である無通信遷移時間を取得し、現在の時間から当該端末への最後の通信時間を引いた時間である無通信経過時間と比較して、無通信遷移時間よりも無通信経過時間の方が短ければ通信状態であると判断して、無通信遷移時間から無通信経過時間を引いたものを許容無通信時間として配信順序制御部に通知し、無通信遷移時間と無通信経過時間が同じか、無通信遷移時間よりも無通信経過時間の方が長ければ一時停止状態と判断して配信順序制御部に通知し、
配信順序制御部は、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態か、一時停止状態かに加えて、通信可能状態である場合に現時点からどれくらいの無通信期間が経過すれば一時停止状態に遷移するかを示す許容無通信期間が取得できるならば、当該モバイル端末のRRC状態が通信可能状態であった場合、サーバ通信部に対して他の一時停止状態であるモバイル端末より先に、かつ、他の通信可能状態であるモバイル端末への配信メッセージで当該モバイル端末の許容無通信期間より長い許容無通信期間を持つ配信メッセージより先に当該モバイル端末に対して当該プッシュメッセージを配信するよう指示し、
当該モバイル端末のRRC状態が一時停止状態であった場合、サーバ通信部に対して現在配信を待っているプッシュメッセージの配信の後に配信するよう指示し、
サーバ通信部は配信順序制御部から指定された順番で、プッシュメッセージを読み込み、そのプッシュメッセージに関連付けられているモバイル端末に対する通信の開始をネットワーク装置に要求し、
当該モバイル端末と通信が可能になると、当該プッシュメッセージを当該モバイル端末に送信する
ことを特徴とする付記13又は付記14に記載の通信システム。
本発明は、ネットワーク上に設けられたサーバからモバイル端末に対してのプッシュメッセージの配信を制御する、といった用途に適用できる。

Claims (10)

  1. 複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置であって、
    前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
  2. 請求項1に記載の配信順序決定装置であって、
    前記通信可能状態にある複数の端末間では、前記通信可能状態から前記一時停止状態に遷移するまでの許容無通信期間が短い端末を前記許容無通信期間が長い端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
  3. 請求項2に記載の配信順序決定装置であって、
    前記通信可能状態にある端末であって、前記許容無通信期間が不明である端末については、最高の優先順位で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
  4. 請求項2に記載の配信順序決定装置であって、
    前記通信可能状態にある端末であって、前記許容無通信期間が不明である端末については、前記許容無通信期間の長さを所定の長さとした上で、許容無通信期間が短い端末を前記許容無通信期間が長い端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定装置。
  5. 請求項2乃至4の何れか1項に記載の配信順序決定装置であって、
    前記許容無通信期間は、推定された期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
  6. 請求項5に記載の配信順序決定装置であって、
    前記許容無通信期間は、少なくとも端末が最後の通信を終了した時刻に基づいて、推定された期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
  7. 請求項2乃至6の何れか1項に記載の配信順序決定装置であって、
    前記許容無通信期間は、前記通信可能状態から前記一時停止状態に遷移するための無通信期間である無通信遷移準備期間から、該無通信遷移準備期間が開始した時刻から現在時刻までの期間を、減算したものとして定義された期間であることを特徴とする配信順序決定装置。
  8. 配信順序決定装置と、ネットワーク装置と、を備えるメッセージ配信システムであって、
    前記配信順序決定装置が請求項1乃至7の何れか1項に記載の配信順序決定装置であって、
    前記ネットワーク装置は前記配信順序決定装置が決定した配信順序に従って端末にプッシュメッセージを配信することを特徴とするメッセージ配信システム。
  9. 複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する装置が行う配信順序決定方法であって、
    前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定することを特徴とする配信順序決定方法。
  10. 複数の端末の各々に送信するプッシュメッセージの配信順序を決定する配信順序決定装置としてコンピュータを機能させるための配信順序決定プログラムであって、
    前記複数の端末の各々が通信可能状態にあるのか又は一時停止状態にあるのかに基づいて、通信可能状態にある端末を一時停止状態にある端末に優先させた順序で、前記複数の端末の各々にプッシュメッセージを送信するように配信順序を決定する配信順序決定装置として前記コンピュータを機能させることを特徴とする配信順序決定プログラム。
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